JP4867360B2 - 自動取引システム - Google Patents

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本発明は、顧客の操作により現金引出しおよび振込み等の取引を行なう自動取引システムに関する。
従来の自動取引システムは、予め顧客が設定した使用可能条件をキャッシュカード、または、金融機関のホストコンピュータの記憶手段に記憶させておくことにより、その使用可能条件を満たさない場合に、そのキャッシュカードを使用した取引を行うことができないようにして第三者による不正な取引を防止しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述した従来の技術においては、顧客が所有するキャッシュカードを紛失したり、盗難等に遭ったりした場合、そのキャッシュカードを利用した不正な現金引出し等の取引を防止することはできたが、近年、社会問題になっている悪徳業者等による架空の請求による不正な振込み取引や親族等の身内を装って振込みを依頼する不正な振込み取引を防止することができないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そのため、本発明は、現金引出しや振込み等の取引に必要な情報の入力を顧客の操作により受け付ける自動取引装置と、その自動取引装置から該情報を含む取引電文を受信して取引を許可する上位装置とを備えた自動取引システムにおいて、顧客を識別する顧客口座情報に関連付けてその顧客が前記自動取引装置で行なった取引の履歴情報を格納する取引履歴データベースと、振込人が前記自動取引装置で行う振込み取引で入力された振込先口座情報を受取人口座情報として受取人が行う現金引出し取引の可否を判定する引出し可能条件とともに格納する引出し許可条件データベースとを前記上位装置に設け、前記上位装置は、振込人が前記自動取引装置で行う振込み取引で入力された振込先口座情報を前記自動取引装置から受信し、前記振込先口座への振込み取引の履歴が前記取引履歴データベースに存在しない場合に、振込人が前記自動取引装置で行う振込み取引で入力された前記引出し可能条件を前記自動取引装置から受信し、前記振込先口座情報を受取人口座情報として前記引出し可能条件とともに前記引出し許可条件データベースに格納し、前記振込先口座への振込み取引の履歴が前記取引履歴データベースに存在する場合は、振込人による前記自動取引装置で行う振込み取引での前記引出し可能条件の入力を不要とし、該振込みを受ける受取人が行う現金引出し取引で入力された受取人口座情報を前記自動取引装置から受信したとき、その受取人口座情報に基づいて前記引出し許可条件データベースを検索し、抽出した前記引出し可能条件により該現金引出し取引の可否を判定するとともに前記引出し可能条件を満たさないとき該振込み取引を取消し、前記振込みを受ける受取人が現金引出し取引を行う自動取引装置に、該振込みを受領する確認ボタン、該振込みの受領を拒否する拒否ボタンおよび該振込みの受領を保留する保留ボタンからなり、前記確認ボタン、拒否ボタンまたは保留ボタンの入力操作を受付ける受領確認画面を表示し、前記自動取引装置は、前記受取人の入力操作により前記保留ボタンが押下されたとき、該受取人が行う次回の現金引出し取引で再び前記受領確認画面を表示させるようにしたことを特徴とする。
このようにした本発明は、引出し可能条件を知らない者による現金引出し取引を不可能なものとして架空請求等の不正な請求による振込み取引を防止することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明による自動取引装置および自動取引システムの実施例を説明する。
まず、第1の実施例について説明する。
図1は第1の実施例における自動取引システムの構成を示すブロック図、図2は第1の実施例における自動取引装置の構成を示すブロック図、図3は第1の実施例における引出し許可条件データベースの構成を示す説明図である。
図1において、1は自動取引装置であり、銀行等の金融機関の店舗またはコンビニエンスストア等の店舗等に設置されるものである。この自動取引装置1は顧客の操作により現金引出しや現金入金および振込み等の取引ができるものである。また、通信回線2に通信可能に接続されている。
3はホストコンピュータであり、銀行等の金融機関の事務センタ等に設置される自動取引装置1の上位装置である。このホストコンピュータ3はCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の演算および制御手段である制御部、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段である記憶部、日付や時刻等を計測する手段である時計部および通信手段である通信部等を備えるものであり、通信回線2を介して自動取引装置1等と相互に通信可能に接続されている。
また、このホストコンピュータ3は自動取引装置1との間で現金引出し、現金入金、振込み等の取引電文の送受信を行い顧客の取引を成立させるか否かを判断するとともにその取引の処理を行う。
さらに、顧客の口座番号と顧客の暗証番号等で本人であるか否かの本人認証も行なう。
また、ホストコンピュータ3は図示しない顧客データベースを備え、その顧客データベースには顧客の口座番号等の口座情報に関連付けて住所、氏名、電話番号および本人認証のための暗証番号等が格納されている。
4は取引履歴情報データベースであり、ホストコンピュータ3に備えられたものである。この取引履歴情報データベース4は、顧客が行なった取引の履歴を示す取引履歴情報を記憶するものであり、顧客の口座番号等の顧客口座情報に関連付けてその取引履歴情報を記憶する。したがって、ホストコンピュータ3は顧客の口座番号等の口座情報に基づいて取引履歴情報データベース4を検索し、顧客が行なった取引の履歴を示す取引履歴情報を抽出することができる。
この取引履歴情報には振込先口座番号等の振込先情報が含まれ、顧客が行った振込み取引における振込先を知ることができるものである。
5は引出し許可条件データベースであり、ホストコンピュータ3に備えられたものである。この引出し許可条件データベース5は、顧客の口座に振込みがあった場合において、その顧客、すなわち、受取人が口座から現金引出し取引を自動取引装置1で行うとき、その現金引出し取引を許可する条件や振込元口座情報等を記憶するものである。この現金引出し取引を許可する条件は、振込先である受取人の口座番号等の口座情報に関連付けて記憶され、ホストコンピュータ3は受取人の口座番号等の口座情報に基づいて引出し許可条件データベース5を検索して抽出することができる。
上述したように自動取引システムは通信回線2を介して相互に通信可能に接続された自動取引装置1、ホストコンピュータ3等で構成されたものである。
図2において、11は顧客操作表示部であり、タッチパネル等の操作部および液晶ディスプレイ等の表示部で構成されたものである。この顧客操作表示部11はCRTディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示部上にタッチパネルを配置し顧客が行なう入力操作等を検知するものであり、また、取引選択画面、顧客が選択した取引に対して顧客の入力操作等の誘導を行なう画面および入力された情報等を表示するものである。
顧客操作表示部11で検知した入力操作等は後述する制御部に信号を出力して通知する。
12はカードリーダ部であり、カード読取り書込み機構およびカード搬送機構等を備えたものである。このカードリーダ部12は、顧客がカード挿入返却口に挿入したカードの磁気ストライプやICチップ等から口座番号等の口座情報を読取る。口座番号等の口座情報を読取ったカードはカード挿入返却口から排出して顧客に返却する。このカード挿入返却口はカードの挿入を検知する機構およびカードの受取りを検知する機構を設けたものである。
13は入出金部であり、紙幣入出金機および硬貨入出金機で構成されたものである。この入出金部13は現金引出し取引や現金入金取引に伴う紙幣や硬貨の入出金処理を行なう。ここで、入金処理とは顧客が入出金口に入れた紙幣を紙幣入出金機で計数して金庫に収納し、入出金口に入れた硬貨を硬貨入出金機で計数して金庫に収納することである。また、出金処理とは顧客の操作により指定した金額に相当する紙幣および硬貨をそれぞれ紙幣入出金機および硬貨入出金機の金庫から繰り出して計数し入出金口に搬送して顧客に払い出すことである。
この入出金口は挿入された紙幣ならびに硬貨を検知する機構および搬送された紙幣ならびに硬貨の受取りを検知する機構を設けたものである。
なお、入出金部13は紙幣入出金機および硬貨入出金機で構成されたものに限られることなく、紙幣入出金機のみで構成されたものであってもよく、さらに、この入出金部13を備えないものであってもよい。
14は記憶部であり、半導体メモリや磁気ディスク等で構成され情報を記憶し、記憶した情報を読取ることができるものである。この記憶部14には自動取引装置1全体の動作を制御する制御プログラム(ソフトウェア)、顧客操作表示部11に表示する画面データおよび顧客が行なう取引に必要な情報等を記憶する。
また、この記憶部14には自動取引装置1が設置される金融機関を示す金融機関コードおよび店舗を示す店舗コードが予め格納されているものとする。
15は制御部であり、CPU等の演算および制御手段等で構成されたものである。この制御部15は顧客操作表示部11、カードリーダ部12、入出金部13、記憶部14および通信制御を行う図示しない通信部を含めて自動取引装置1全体の動作を記憶部14に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて制御する。
なお、制御部15は日付や時刻等を計測する手段であるカレンダーおよび時計機能等も有している。
次に、引出し許可条件データベースの構成について説明する。
図3において、21は受取人口座情報であり、受取人である顧客が所有する金融機関等の口座を識別する情報、すなわち、金融機関名、支店名、口座番号等の情報を格納するものである。この受取人口座情報21に関連付けて各種情報を引出し許可条件データベース5に格納する。なお、この受取人口座情報21は顧客が口座を開設したときにその口座情報が格納されるものとする。
22は振込元口座情報であり、振込みを行った顧客が所有する金融機関等の口座を識別する情報、すなわち、金融機関名、支店名、口座番号等の情報を格納するものである。この振込元口座情報22は振込元口座から振込先口座へ振り込まれる場合に格納されるものであり、口座間の振込みでなく現金による振込みの場合は空白文字等が格納されるものとする。
23は振込元氏名であり、振込みを行なった顧客の氏名を格納するものである。この振込元氏名23は振込元口座から振込先口座へ振り込まれる場合はその振込元口座に対応する口座名義人の氏名が格納されるものであり、口座間の振込みでなく現金による振込みの場合は顧客操作表示部11より入力された氏名が格納されるものとする。
24は振込金額であり、振込みが行われた金額を格納するものである。
25は引出し可能条件であり、振込依頼人が設定したパスワードや暗証番号等を格納するものである。この引出し可能条件25は受取人が自動取引装置1において現金引出し取引を行うときに必要になるものである。ここで、この引出し可能条件25には、パスワードや暗証番号等以外にも振込依頼人が設定した引き出し可能な時間帯、引き出し可能な日付、引き出し可能な期間等の引き出し可能期日および引き出し可能な金融機関、店舗等の引き出し場所を格納するようにしてもよい。
26は引出し可能条件設定日であり、振込依頼人が引出し可能条件25を設定した日付等を格納するものである。この引出し可能条件設定日26に格納された日付から起算してホストコンピュータ3の記憶部に予め記憶された一定の期間を経過しても受取人による引き出し取引がない場合、ホストコンピュータ3は、その振込金を振込元口座等に戻してその振込取引を取消すものとする。
上述したように引出し可能条件データベース5は、受取人口座情報21、振込元口座情報22、振込元氏名23、振込金額24、引出し可能条件25および引出し可能条件設定日26で構成され、振込依頼人である顧客が自動取引装置1等で行なう振込取引が成立したとき、受取人口座情報21に関連付けて振込元口座情報22、振込元氏名23、振込金額24、引出し可能条件25および引出し可能条件設定日26がホストコンピュータ3により格納されるものとする。
上述した構成の作用について説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
まず、振込依頼人が自動取引装置1で行う振込み取引処理を説明する。
図4は第1の実施例における振込み取引処理のフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S1a:図示しない自動取引装置1の近接センサにより振込依頼人である顧客の接近を検知すると自動取引装置1の顧客操作表示部11は取引選択画面を表示する。この取引選択画面は、「いらっしゃいませ。お取引をお選びください。」等の文言および「お引出し」、「お振込み」、「お預入れ」、「残高照会」等の取引選択ボタンで構成されたものである。
S2a:顧客操作表示部11に取引選択画面が表示されると顧客は希望する取引に対応する取引選択ボタンである「お振込み」を押下するものとする。
顧客操作表示部11が「お振込み」の取引選択ボタンの押下を検知すると顧客操作表示部11は制御部15の指示により顧客にカードの挿入を促すカード挿入誘導画面を表示する。顧客はカード挿入誘導画面にしたがって所持しているカードをカードリーダ部12のカード挿入排出口から挿入する。
カードリーダ部12は挿入されたカードの磁気ストライプやICチップ等から口座番号等の口座情報を読取る。カードが挿入されると顧客操作表示部11は顧客の暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力画面を表示する。この暗証番号入力画面には「1」から「9」および「0」ボタン等で構成される操作ボタンを表示する。顧客操作表示部11が暗証番号入力画面を表示すると顧客は表示された操作ボタンを押下して暗証番号を入力する。
顧客が暗証番号を入力すると制御部15は通信回線2を介してその暗証番号をカードから読取った口座情報等とともにホストコンピュータ3へ送信する。
ホストコンピュータ3は受信した顧客の口座番号等の口座情報に基づいて顧客データベース4を検索して暗証番号を抽出し、受信した暗証番号と比較して一致するか否かの照合、すなわち、本人認証を行う。ホストコンピュータ3は通信部を介してその結果を自動取引装置1へ送信する。
なお、本人認証は暗証番号を使用したものに限られるものでなく、生体認証等を使用した本人認証であってもよい。
S3a、S4a:本人認証の結果、本人であることが確認できると自動取引装置1の顧客操作表示部11は通常の振込み情報入力画面を表示する。この振込み情報入力画面において、振込依頼人は振込先である受取人の金融機関名、支店名、口座番号等の口座情報および振込み金額等の振込み情報を入力する。
なお、本人認証の結果、本人であることが確認できなかった場合、制御部15の指示によりカード処理部12は挿入されたカードを振込依頼人に返却して振込み設定の取引を終了する。
顧客操作表示部11で受取人の金融機関名、支店名、口座番号および振込み金額等の振込み情報の入力を受け付けると制御部15はその振込み情報をカードから読取った振込依頼人の口座情報とともにホストコンピュータ3へ送信する。
S5a:振込み情報およびカードから読取った振込依頼人の口座情報を受信したホストコンピュータ3は取引履歴情報データベース4の顧客口座情報を振込依頼人の口座情報に基づいて検索して取引履歴情報を抽出し、さらに、その取引履歴情報を検索し、受信した振込先口座番号等が含まれている否かを判定する。すなわち、ホストコンピュータ3は、当該振込依頼人によるその受取人への振込み取引の履歴の有無を判定する。
その判定の結果、その受取人への振込み取引の履歴が存在すると判定されると処理をS7aへ移行する。
S6a:一方、その判定の結果、その受取人への振込み取引の履歴が存在しないと判定されるとホストコンピュータ3はパスワードの設定を指示する電文を自動取引装置1へ送信する。そのパスワードの設定を指示する電文を受信した自動取引装置1の顧客操作表示部11は顧客のパスワードの入力を受け付けるパスワード入力画面を表示する。このパスワード入力画面には「1」から「9」および「0」ボタン等の数字ボタンやアルファベットを入力する英字ボタン等で構成される操作ボタンを表示する。顧客操作表示部11がパスワード入力画面を表示すると振込依頼人である顧客は表示された操作ボタンを押下してパスワードを入力する。
顧客操作表示部11でパスワードの入力を受け付けると入力されたパスワードを受取人の金融機関名、支店名、口座番号ならびに振込み金額等の振込み情報およびカードから読取った振込依頼人の口座情報とともにホストコンピュータ3へ送信する。
ホストコンピュータ3は受信した受取人の金融機関名、支店名、口座番号に基づいて引出し許可情報データベース5の受取人口座情報21を検索し、その受取人口座情報21に関連付けて、振込依頼人の口座情報を振込元口座情報22に、振込み金額を振込金額24に、パスワードを引出し可能条件25に格納するとともに現在の日付を引出し可能条件設定日26に格納する。なお、振込元氏名23は振込依頼人の口座情報に基づいて顧客データベースを検索し、抽出した振込依頼人の氏名を格納するものとする。
なお、パスワードの入力を受け付けた自動取引装置1はそのパスワードを顧客操作表示部11により表示するものとする。また、図示しない明細票印刷部によりそのパスワードを明細票に印刷して振込依頼人に発行するようにしてもよい。
S7a:ホストコンピュータ3は受信した受取人の金融機関名、支店名、口座番号ならびに振込み金額等の振込み情報および振込依頼人の口座情報に基づいて通常の振込処理を行う。
このようにして振込依頼人は自動取引装置1で振込み取引処理を行う。
次に、受取人が自動取引装置1で行う現金引出し取引処理を説明する。
図5は第1の実施例における現金引出し取引処理のフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S1b:図示しない自動取引装置1の近接センサにより受取人である顧客の接近を検知すると自動取引装置1の顧客操作表示部11は取引選択画面を表示する。この取引選択画面は、「いらっしゃいませ。お取引をお選びください。」等の文言および「お引出し」、「お振込み」、「お預入れ」、「残高照会」等の取引選択ボタンで構成されたものである。
S2b:顧客操作表示部11に取引選択画面が表示されると顧客は希望する取引に対応する取引選択ボタンである「お引出し」を押下するものとする。
顧客操作表示部11が「お引出し」の取引選択ボタンの押下を検知すると顧客操作表示部11は制御部15の指示により顧客にカードの挿入を促すカード挿入誘導画面を表示する。顧客はカード挿入誘導画面にしたがって所持しているカードをカードリーダ部12のカード挿入排出口から挿入する。
S3b:カードリーダ部12は挿入されたカードの磁気ストライプやICチップ等から口座番号等の口座情報を読取る。カードが挿入されると顧客操作表示部11は顧客の暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力画面を表示する。この暗証番号入力画面には「1」から「9」および「0」ボタン等で構成される操作ボタンを表示する。顧客操作表示部11が暗証番号入力画面を表示すると顧客は表示された操作ボタンを押下して暗証番号を入力する。
顧客が暗証番号を入力すると制御部15は通信回線2を介してその暗証番号をカードから読取った口座情報等とともにホストコンピュータ3へ送信する。
ホストコンピュータ3は受信した顧客の口座番号等の口座情報に基づいて顧客データベース4を検索して暗証番号を抽出し、受信した暗証番号と比較して一致するか否かの照合、すなわち、本人認証を行う。ホストコンピュータ3は通信部を介してその結果を自動取引装置1へ送信する。
なお、本人認証は暗証番号を使用したものに限られるものでなく、生体認証等を使用した本人認証であってもよい。
本人認証の結果、本人であることが確認できるとホストコンピュータ3は受信した口座情報に基づいて引出し可能条件データベース5の受取人口座情報21を検索し、振込元口座情報22、振込元氏名23、振込金額24、引出し可能条件25および引出し可能条件設定日26を抽出する。
ホストコンピュータ3は抽出した振込元口座情報22、振込元氏名23、振込金額24、引出し可能条件25および引出し可能条件設定日26とともにパスワードの入力を要求する電文を自動取引装置1へ送信する。
なお、抽出した振込元口座情報22等に情報が格納されていない場合、すなわち、当該顧客に振込みが行われていない場合は通常の現金引出し取引を行なうものとする。
S4b:抽出した振込元口座情報22、振込元氏名23、振込金額24、引出し可能条件25および引出し可能条件設定日26等とともにパスワードの入力を要求する電文を受信した自動取引装置1の顧客操作表示部11は図11に示す振込み受領確認画面を表示する。この振込み受領確認画面は「お客様に次のお振込みがありました。受領しますか? 受領する場合は確認を押してください 受領しない場合は拒否を押してください 今回受領しない場合は保留を押してください」等の文言および振込人氏名、口座番号、金額ならびに受領を選択する「確認」ボタン、受領拒否を選択する「拒否」ボタン、今回受領しないを選択する「保留」ボタン等で構成されたものである。
この振込み受領確認画面の振込人氏名、口座番号、金額は受信した振込元氏名23、振込元口座情報22、振込金額24を表示するものとする。
S5b:制御部15は「確認」ボタン、「拒否」ボタンまたは「保留」ボタンの押下を待つ。「拒否」ボタンの押下を検知すると処理をS11bへ、「保留」ボタンの押下を検知すると処理をS12bへ移行させる。
S6b:一方、「確認」ボタンが押下されたことを検知すると制御部15は受信した引出し可能条件設定日26から所定の期間が経過しているか否かを判定する。なお、この所定の期間はホストコンピュータ3から受信したパスワードの入力を要求する電文に含まれているものとする。判定の結果、所定の期間が経過していると判定されると処理をS11bへ移行させる。
ここで、この引出し可能条件設定日26から所定の期間が経過しているか否かを判定は、ホストコンピュータ3で自動取引装置1における取引の有無に関わらず行うようにしてもよい。
S7b:一方、判定の結果、所定の期間が経過していないと判定されると制御部15の指示により顧客操作表示部11は顧客のパスワードの入力を受け付けるパスワード入力画面を表示する。このパスワード入力画面には「1」から「9」および「0」ボタン等の数字ボタンやアルファベットを入力する英字ボタン等で構成される操作ボタンを表示する。顧客操作表示部11がパスワード入力画面を表示すると受取人である顧客は表示された操作ボタンを押下してパスワードを入力する。ここで、受取人である顧客が入力するパスワードは予め振込依頼人から知得しておくものとする。
顧客操作表示部11でパスワードの入力を受け付けると入力されたパスワードをカードから読取った受取人の口座情報とともにホストコンピュータ3へ送信する。
S8b:パスワードを受取人の口座情報とともに受信したホストコンピュータ3はその受取人の口座情報に基づいて引出し許可条件データベース5の受取人口座情報21を検索し、引出し可能条件25を抽出して受信したパスワードと照合する。照合の結果、一致しない場合は処理をS11bへ移行する。
S9b:一方、照合の結果、一致した場合、ホストコンピュータ3は引出し金額の入力を要求する電文を自動取引装置1へ送信する。引出し金額の入力を要求する電文を受信した自動取引装置1の顧客操作表示部11は引出し金額を入力する画面を表示し、引出し金額の入力を受付ける。
S10b:引出し金額の入力を受付けると以降は通常の現金引出し取引を実行する。
S11b:一方、S5bにおいて拒否ボタンが押下され、S6bにおいて所定の期間が経過し、S8bにおいてパスワードが一致しなかった場合、振込金額を振込元口座へ戻す振込取消処理を行う。これにより、振込依頼人が行った振込み取引はなかったものとされる。
S12b:また、S5bにおいて保留ボタンが押下された場合、次回の取引時に再度振込受領確認を行なうようにする振込受領保留処理を行う。
このようにして受取人は自動取引装置1で現金引出し取引を行なう。
なお、本実施例では自動取引装置1の顧客操作表示部11で入力されたパスワードと引出し可能条件25の照合はホストコンピュータ3で行うようにしたが、自動取引装置1の制御部15で行うようにしてもよい。
また、本実施例では、自動取引装置1で行う振込み取引で説明したがパーソナルコンピュータ等で行うインターネットバンキングの振込み取引で行うようにしてもよい。
以上説明したように、第1の実施例では、振込依頼者が設定したパスワードを受取人に入力させて現金引出し取引を可能にさせることにより、パスワードを知らない者による現金引出し取引を不可能なものとして架空請求等の不正な請求を防止することができるという効果が得られる。
また、振込依頼人が誤った口座に振り込んでしまった場合、所定の期間が経過するとその振込みを取消すことができるという効果が得られる。

次に、第2の実施例を説明する。
第2の実施例の構成は第1の実施例の構成と同様なので同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施例の作用について説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
まず、振込依頼人が自動取引装置1で行う振込み取引処理を説明する。
図6は第2の実施例における振込み取引処理のフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S1cからS5c:S1aからS5aと同様なのでその説明を省略する。
S6c:一方、S5cの判定の結果、その受取人への振込み取引の履歴が存在しないと判定されるとホストコンピュータ3は引出し可能期日の設定を指示する電文を自動取引装置1へ送信する。その引出し可能期日の設定を指示する電文を受信した自動取引装置1の顧客操作表示部11は顧客の引出し可能期日の入力を受け付ける引出し可能期日入力画面を表示する。この引出し可能期日入力画面には「1」から「9」および「0」ボタン等の数字ボタン等で構成される操作ボタンを表示する。顧客操作表示部11が引出し可能期日入力画面を表示すると振込依頼人である顧客は表示された操作ボタンを押下して引出し可能期日を入力する。
ここで、引出し可能期日とは受取人である顧客が現金を引出すことができる時間帯、日付または期間であるものとする。例えば、引出すことができる時間帯は午前10時から午前11時まで、引出すことができる日付は12月1日、引出すことができる期間は12月1日から12月3日まで等を設定するものとする。
なお、引出し可能期日は時間帯、日付または期間のいずれかを設定してもよいし、時間帯と日付、時間帯と期間のように複数の条件を合わせて設定するようにしてもよい。
顧客操作表示部11で引出し可能期日の入力を受け付けると入力された引出し可能期日を受取人の金融機関名、支店名、口座番号ならびに振込み金額等の振込み情報およびカードから読取った振込依頼人の口座情報とともにホストコンピュータ3へ送信する。
ホストコンピュータ3は受信した受取人の金融機関名、支店名、口座番号に基づいて引出し許可情報データベース5の受取人口座情報21を検索し、その受取人口座情報21に関連付けて、振込依頼人の口座情報を振込元口座情報22に、振込み金額を振込金額24に、引出し可能期日を引出し可能条件25に格納するとともに現在の日付を引出し可能条件設定日26に格納する。なお、振込元氏名23は振込依頼人の口座情報に基づいて顧客データベースを検索し、抽出した振込依頼人の氏名を格納するものとする。
なお、引出し可能期日の入力を受け付けた自動取引装置1はその引出し可能期日を顧客操作表示部11により表示するものとする。また、図示しない明細票印刷部によりその引出し可能期日を明細票に印刷して振込依頼人に発行するようにしてもよい。
S7c:ホストコンピュータ3は受信した受取人の金融機関名、支店名、口座番号ならびに振込み金額等の振込み情報および振込依頼人の口座情報に基づいて通常の振込処理を行う。
このようにして振込依頼人は自動取引装置1で振込み取引処理を行う。
次に、受取人が自動取引装置1で行う現金引出し取引処理を説明する。
図7は第2の実施例における現金引出し取引処理のフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S1d:図示しない自動取引装置1の近接センサにより受取人である顧客の接近を検知すると自動取引装置1の顧客操作表示部11は取引選択画面を表示する。この取引選択画面は、「いらっしゃいませ。お取引をお選びください。」等の文言および「お引出し」、「お振込み」、「お預入れ」、「残高照会」等の取引選択ボタンで構成されたものである。
S2d:顧客操作表示部11に取引選択画面が表示されると顧客は希望する取引に対応する取引選択ボタンである「お引出し」を押下するものとする。
顧客操作表示部11が「お引出し」の取引選択ボタンの押下を検知すると顧客操作表示部11は制御部15の指示により顧客にカードの挿入を促すカード挿入誘導画面を表示する。顧客はカード挿入誘導画面にしたがって所持しているカードをカードリーダ部12のカード挿入排出口から挿入する。
S3d:カードリーダ部12は挿入されたカードの磁気ストライプやICチップ等から口座番号等の口座情報を読取る。カードが挿入されると顧客操作表示部11は顧客の暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力画面を表示する。この暗証番号入力画面には「1」から「9」および「0」ボタン等で構成される操作ボタンを表示する。顧客操作表示部11が暗証番号入力画面を表示すると顧客は表示された操作ボタンを押下して暗証番号を入力する。
顧客が暗証番号を入力すると制御部15は通信回線2を介してその暗証番号をカードから読取った口座情報等とともにホストコンピュータ3へ送信する。
ホストコンピュータ3は受信した顧客の口座番号等の口座情報に基づいて顧客データベース4を検索して暗証番号を抽出し、受信した暗証番号と比較して一致するか否かの照合、すなわち、本人認証を行う。ホストコンピュータ3は通信部を介してその結果を自動取引装置1へ送信する。
なお、本人認証は暗証番号を使用したものに限られるものでなく、生体認証等を使用した本人認証であってもよい。
本人認証の結果、本人であることが確認できるとホストコンピュータ3は受信した口座情報に基づいて引出し可能条件データベース5の受取人口座情報21を検索し、振込元口座情報22、振込元氏名23、振込金額24、引出し可能条件25および引出し可能条件設定日26を抽出する。
ホストコンピュータ3は抽出した振込元口座情報22、振込元氏名23、振込金額24、引出し可能条件25および引出し可能条件設定日26を通知する電文を自動取引装置1へ送信する。
なお、抽出した振込元口座情報22等に情報が格納されていない場合、すなわち、当該顧客に振込みが行われていない場合は通常の現金引出し取引を行なうものとする。
S4d:抽出した振込元口座情報22、振込元氏名23、振込金額24、引出し可能条件25および引出し可能条件設定日26等を通知する電文を受信した自動取引装置1の顧客操作表示部11は図11に示す振込み受領確認画面を表示する。この振込み受領確認画面は「お客様に次のお振込みがありました。受領しますか? 受領する場合は確認を押してください 受領しない場合は拒否を押してください 今回受領しない場合は保留を押してください」等の文言および振込人氏名、口座番号、金額ならびに受領を選択する「確認」ボタン、受領拒否を選択する「拒否」ボタン、今回受領しないを選択する「保留」ボタン等で構成されたものである。
この振込み受領確認画面の振込人氏名、口座番号、金額は受信した振込元氏名23、振込元口座情報22、振込金額24を表示するものとする。
S5d:制御部15は「確認」ボタン、「拒否」ボタンまたは「保留」ボタンの押下を待つ。「拒否」ボタンの押下を検知すると処理をS10dへ、「保留」ボタンの押下を検知すると処理をS11dへ移行させる。
S6d:一方、「確認」ボタンが押下されたことを検知すると制御部15は受信した引出し可能条件設定日26から所定の期間が経過しているか否かを判定する。なお、この所定の期間はホストコンピュータ3から受信した電文に含まれているものとする。判定の結果、所定の期間が経過していると判定されると処理をS10dへ移行させる。
ここで、この引出し可能条件設定日26から所定の期間が経過しているか否かを判定は、ホストコンピュータ3で自動取引装置1における取引の有無に関わらず行うようにしてもよい。
S7d:一方、判定の結果、所定の期間が経過していないと判定されると制御部15は現在の日付および時刻と引出し可能条件25を照合し、引き出し可能期日の範囲内にあるかを判定する。判定の結果、引き出し可能期日の範囲内でないと判定されると処理をS10dへ移行する。
S8d:一方、判定の結果、引き出し可能期日の範囲内にあると判定されると、顧客操作表示部11は引出し金額を入力する画面を表示し、引出し金額の入力を受付ける。
S9d:引出し金額の入力を受付けると以降は通常の現金引出し取引を実行する。
S10d:一方、S5dにおいて拒否ボタンが押下され、S6dにおいて所定の期間が経過し、S7dにおいて引き出し可能期日の範囲内でないと判定されると、振込金額を振込元口座へ戻す振込取消処理を行う。これにより、振込依頼人が行った振込み取引はなかったものとされる。
S11d:また、S5dにおいて保留ボタンが押下された場合、次回の取引時に再度振込受領確認を行なうようにする振込受領保留処理を行う。
このようにして受取人は自動取引装置1で現金引出し取引を行なう。
なお、本実施例では引き出し可能期日の範囲内であるか否かの判定は自動取引装置1で行うようにしたが、ホストコンピュータ3で行うようにしてもよい。
また、本実施例では、自動取引装置1で行う振込み取引で説明したがパーソナルコンピュータ等で行うインターネットバンキングの振込み取引で行うようにしてもよい。
以上説明したように、第2の実施例では、振込依頼者が設定した引き出し可能期日範囲内で受取人による現金引出し取引を可能にさせることにより、引き出し可能期日を知らない者による現金引出し取引を困難なものにして架空請求等の不正な請求を防止することができるという効果が得られる。
また、振込依頼人が誤った口座に振り込んでしまった場合、所定の期間が経過するとその振込みを取消すことができるという効果が得られる。

次に、第3の実施例を説明する。
第3の実施例の構成は第1の実施例の構成と同様なので同一の符号を付してその説明を省略する。
第3の実施例の作用について説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
まず、振込依頼人が自動取引装置1で行う振込み取引処理を説明する。
図8は第3の実施例における振込み取引処理のフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S1eからS5e:S1aからS5aと同様なのでその説明を省略する。
S6e:一方、S5eの判定の結果、その受取人への振込み取引の履歴が存在しないと判定されるとホストコンピュータ3は引出し可能場所の設定を指示する電文を自動取引装置1へ送信する。その引出し可能場所の設定を指示する電文を受信した自動取引装置1の顧客操作表示部11は顧客の引出し可能場所の入力を受け付ける引出し可能場所入力画面を表示する。この引出し可能場所入力画面には「1」から「9」および「0」ボタン等の数字ボタンやカタカナを入力するカナボタン等で構成される操作ボタンを表示する。顧客操作表示部11が引出し可能場所入力画面を表示すると振込依頼人である顧客は表示された操作ボタンを押下して引出し可能場所を入力する。
ここで、引出し可能場所とは受取人である顧客が現金を引出すことができる金融機関、店舗であるものとする。例えば、引出すことができる金融機関は○○銀行、引出すことができる店舗は△△支店等を設定するものとする。
なお、引出し可能場所は金融機関または店舗のいずれかを設定してもよいし、金融機関と店舗の両方の条件を合わせて設定するようにしてもよい。
顧客操作表示部11で引出し可能場所の入力を受け付けると入力された引出し可能場所(金融機関コード、店舗コード)を受取人の金融機関名、支店名、口座番号ならびに振込み金額等の振込み情報およびカードから読取った振込依頼人の口座情報とともにホストコンピュータ3へ送信する。
ホストコンピュータ3は受信した受取人の金融機関名、支店名、口座番号に基づいて引出し許可情報データベース5の受取人口座情報21を検索し、その受取人口座情報21に関連付けて、振込依頼人の口座情報を振込元口座情報22に、振込み金額を振込金額24に、引出し可能場所を引出し可能条件25に格納するとともに現在の日付を引出し可能条件設定日26に格納する。なお、振込元氏名23は振込依頼人の口座情報に基づいて顧客データベースを検索し、抽出した振込依頼人の氏名を格納するものとする。
なお、引出し可能場所の入力を受け付けた自動取引装置1はその引出し可能場所を顧客操作表示部11により表示するものとする。また、図示しない明細票印刷部によりその引出し可能場所を明細票に印刷して振込依頼人に発行するようにしてもよい。
S7e:ホストコンピュータ3は受信した受取人の金融機関名、支店名、口座番号ならびに振込み金額等の振込み情報および振込依頼人の口座情報に基づいて通常の振込処理を行う。
このようにして振込依頼人は自動取引装置1で振込み取引処理を行う。
次に、受取人が自動取引装置1で行う現金引出し取引処理を説明する。
図9は第3の実施例における現金引出し取引処理のフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S1fからS4f:S1dからS4dと同様なのでその説明を省略する。
S5f:制御部15は「確認」ボタン、「拒否」ボタンまたは「保留」ボタンの押下を待つ。「拒否」ボタンの押下を検知すると処理をS10fへ、「保留」ボタンの押下を検知すると処理をS11fへ移行させる。
S6f:一方、「確認」ボタンが押下されたことを検知すると制御部15は受信した引出し可能条件設定日26から所定の期間が経過しているか否かを判定する。なお、この所定の期間はホストコンピュータ3から受信した電文に含まれているものとする。判定の結果、所定の期間が経過していると判定されると処理をS10fへ移行させる。
ここで、この引出し可能条件設定日26から所定の期間が経過しているか否かを判定は、ホストコンピュータ3で自動取引装置1における取引の有無に関わらず行うようにしてもよい。
S7f:一方、判定の結果、所定の期間が経過していないと判定されると制御部15は記憶部14に記憶された金融機関および店舗を読み出し、その金融機関および店舗と引出し可能条件25を照合し、引き出し可能場所であるかを判定する。判定の結果、引き出し可能場所でないと判定されると処理をS10fへ移行する。
S8f:一方、判定の結果、引き出し可能場所であると判定されると、顧客操作表示部11は引出し金額を入力する画面を表示し、引出し金額の入力を受付ける。
S9f:引出し金額の入力を受付けると以降は通常の現金引出し取引を実行する。
S10f:一方、S5fにおいて拒否ボタンが押下され、S6fにおいて所定の期間が経過し、S7fにおいて引き出し可能場所でないと判定されると、振込金額を振込元口座へ戻す振込取消処理を行う。これにより、振込依頼人が行った振込み取引はなかったものとされる。
S11f:また、S5fにおいて保留ボタンが押下された場合、次回の取引時に再度振込受領確認を行なうようにする振込受領保留処理を行う。
このようにして受取人は自動取引装置1で現金引出し取引を行なう。
なお、本実施例では、引き出し可能場所の判定はホストコンピュータ3で行うようにしたが、自動取引装置1の制御部15で行うようにしてもよい。
また、本実施例では、自動取引装置1で行う振込み取引で説明したがパーソナルコンピュータ等で行うインターネットバンキングの振込み取引で行うようにしてもよい。
以上説明したように、第3の実施例では、振込依頼者が設定した引き出し可能場所で受取人による現金引出し取引を可能にさせることにより、引き出し可能場所を知らない者による現金引出し取引を不可能なものにして架空請求等の不正な請求を防止することができるという効果が得られる。
また、振込依頼人が誤った口座に振り込んでしまった場合、所定の期間が経過するとその振込みを取消すことができるという効果が得られる。

次に、第4の実施例を説明する。
第4の実施例の構成は第1の実施例の構成と同様なので同一の符号を付してその説明を省略する。
第4の実施例の作用について説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
まず、振込依頼人が自動取引装置1で行う振込み取引処理を説明する。
図10は第4の実施例における振込み取引処理のフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S1gからS4g:S1aからS4aと同様なのでその説明を省略する。
S5g:振込み情報およびカードから読取った振込依頼人の口座情報を受信したホストコンピュータ3は取引履歴情報データベース4の顧客口座情報を振込依頼人の口座情報に基づいて検索して取引履歴情報を抽出し、さらに、その取引履歴情報を検索し、受信した振込先口座番号等が含まれている否かを判定する。すなわち、ホストコンピュータ3は、当該振込依頼人によるその受取人への振込み取引の履歴の有無を判定する。
その判定の結果、その受取人への振込み取引の履歴が存在すると判定されると処理をS8gへ移行する。
S6g:一方、S5gの判定の結果、その受取人への振込み取引の履歴が存在しないと判定されるとホストコンピュータ3は受信した振込金額が予め記憶部に記憶された限度額と比較し、その限度額を超えているか否かを判定する。
S7g:その判定の結果、限度額を超えていると判定されるとその振込取引を取消すものとする。一方、限度額を超えていないと判定されると処理をS8gへ移行する。
S8g:ホストコンピュータ3は受信した受取人の金融機関名、支店名、口座番号ならびに振込み金額等の振込み情報および振込依頼人の口座情報に基づいて通常の振込処理を行う。
このようにして振込依頼人は自動取引装置1で振込み取引処理を行う。
なお、受取人は自動取引装置1で通常の現金引出し取引を行なうことができるものとする。
以上説明したように、第4の実施例では、予め設定された限度額以上の振込みを不可能にすることにより、架空請求等の不正な請求があった場合や振り込む口座を誤った場合であっても高額な被害を防止することができるという効果が得られる。
第1の実施例における自動取引システムの構成を示すブロック図 第1の実施例における自動取引装置の構成を示すブロック図 第1の実施例における引出し許可条件データベースの構成を示す説明図 第1の実施例における振込み取引処理のフローチャート 第1の実施例における現金引出し取引処理のフローチャート 第2の実施例における振込み取引処理のフローチャート 第2の実施例における現金引出し取引処理のフローチャート 第3の実施例における振込み取引処理のフローチャート 第3の実施例における現金引出し取引処理のフローチャート 第4の実施例における振込み取引処理のフローチャート 第1の実施例における振込み受領確認画面の説明図
符号の説明
1 自動取引装置
2 通信回線
3 ホストコンピュータ
4 取引履歴情報データベース
5 引出し許可条件データベース
11 顧客操作表示部
12 カードリーダ部
13 入出金部
14 記憶部
15 制御部

Claims (5)

  1. 現金引出しや振込み等の取引に必要な情報の入力を顧客の操作により受け付ける自動取引装置と、その自動取引装置から該情報を含む取引電文を受信して取引を許可する上位装置とを備えた自動取引システムにおいて、
    顧客を識別する顧客口座情報に関連付けてその顧客が前記自動取引装置で行なった取引の履歴情報を格納する取引履歴データベースと、
    振込人が前記自動取引装置で行う振込み取引で入力された振込先口座情報を受取人口座情報として受取人が行う現金引出し取引の可否を判定する引出し可能条件とともに格納する引出し許可条件データベースとを前記上位装置に設け、
    前記上位装置は、
    振込人が前記自動取引装置で行う振込み取引で入力された振込先口座情報を前記自動取引装置から受信し、
    前記振込先口座への振込み取引の履歴が前記取引履歴データベースに存在しない場合に、振込人が前記自動取引装置で行う振込み取引で入力された前記引出し可能条件を前記自動取引装置から受信し、前記振込先口座情報を受取人口座情報として前記引出し可能条件とともに前記引出し許可条件データベースに格納し、
    前記振込先口座への振込み取引の履歴が前記取引履歴データベースに存在する場合は、振込人による前記自動取引装置で行う振込み取引での前記引出し可能条件の入力を不要とし、
    該振込みを受ける受取人が行う現金引出し取引で入力された受取人口座情報を前記自動取引装置から受信したとき、その受取人口座情報に基づいて前記引出し許可条件データベースを検索し、抽出した前記引出し可能条件により該現金引出し取引の可否を判定するとともに前記引出し可能条件を満たさないとき該振込み取引を取消し、
    前記振込みを受ける受取人が現金引出し取引を行う自動取引装置に、該振込みを受領する確認ボタン、該振込みの受領を拒否する拒否ボタンおよび該振込みの受領を保留する保留ボタンからなり、前記確認ボタン、拒否ボタンまたは保留ボタンの入力操作を受付ける受領確認画面を表示し、
    前記自動取引装置は、前記受取人の入力操作により前記保留ボタンが押下されたとき、該受取人が行う次回の現金引出し取引で再び前記受領確認画面を表示させるようにしたことを特徴とする自動取引システム。
  2. 請求項1の自動取引システムにおいて、
    前記引出し可能条件を設定した日付を格納する引出し可能条件設定日を前記引出し許可条件データベースに設け、
    前記上位装置が、前記引出し可能条件設定日から前記上位装置の記憶部に予め記憶された有効期限を経過した前記振込み取引を取消すようにしたことを特徴とする自動取引システム。
  3. 請求項1または請求項2の自動取引システムにおいて、
    前記引出し可能条件を、振込人により自動取引装置で入力されたパスワードとし、前記受取人により入力されたパスワードを自動取引装置から受信した上位装置が、該パスワードと抽出した前記引出し可能条件とを照合して前記現金引出し取引の可否を判定するようにしたことを特徴とする自動取引システム。
  4. 請求項1または請求項2の自動取引システムにおいて、
    前記引出し可能条件を、振込人により自動取引装置で入力された引出し可能日時とし、上位装置が、時計部で読み出した現在の日時と抽出した前記引出し可能条件とを照合して前記現金引出し取引の可否を判定するようにしたことを特徴とする自動取引システム。
  5. 請求項1または請求項2の自動取引システムにおいて、
    前記引出し可能条件を、振込人により自動取引装置で入力された金融機関および店舗からなる引出し可能場所とし、上位装置が、予め記憶された金融機関および店舗を記憶部から読み出し、該金融機関および店舗と前記抽出した引出し可能条件とを照合して前記現金引出し取引の可否を判定するようにしたことを特徴とする自動取引システム。
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