JP4830292B2 - 自動取引装置および自動取引システム - Google Patents
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Description
近年、自動取引装置はこのように多機能化するなかで利用者が自動取引装置を使用したときの取引口座の残高が所定の残高を超えているかによって定期預金の申し込みの可否を判断し、可能であると判断した場合に定期預金の商品案内を表示し、利用者の操作により必要な情報を入力して定期預金の申し込みを行なうものがある(例えば、特許文献1参照)。
さらに、自動取引装置で以前の取引で入力操作した定期預金の申し込みと同じ定期預金の申し込みをする場合、以前の取引で操作した入力情報をそのまま利用できるものがある(例えば、特許文献3参照)。
さらに、自動取引装置で以前に取引した定期預金の申し込みと異なる条件で定期預金の申し込みを希望する場合、利用者は新たな定期預金を申し込むときと同様に預入れ金額、預入れ期間等を入力する操作を行なわなければならず手間がかかり、また、取引に時間がかかるという問題がある。
また、本発明による自動取引システムは、利用者の操作により選択された取引を終了した後に該利用者の口座残高を獲得する自動取引装置と、利用者が挿入した取引媒体から読取った利用者情報を前記自動取引装置から受信する上位装置とが通信可能に接続されてなる自動取引システムにおいて、事前登録情報を予め記憶する前記上位装置の記憶部と、前記利用者情報に基づいて前記事前登録情報を抽出する前記上位装置の事前登録情報管理部と、前記事前登録情報と利用者の口座残高から定期預金申し込み取引が可能な条件を満たしたときに、定期預金申し込み取引を行なうと判定する判定部と、前記自動取引装置で、前記判定結果に応じて、前記事前登録情報に基づいて定期預金申し込み取引を行なわせ、特定の日まで定期預金の申し込みを表示させるか否かを選択させる制御部とを備えたことを特徴とする。
また、利用者にとって充分な口座残高があるときは必ず定期預金の申し込みが勧誘され、利用者は定期預金を申し込む機会を逸することがないという効果が得られる。
3はホストコンピュータであり、銀行等の金融機関の事務センタ等に設置される。このホストコンピュータ3は自動取引装置1との間で入金、出金、定期預金の申し込み等の取引電文の送受信を行い利用者の取引を成立させるか否かを判断する。また、利用者の口座番号と利用者の暗証番号等で本人であるか否かの本人認証も行なう。なお、ホストコンピュータ3はネットワーク2を介して自動取引装置1と相互に通信可能に接続されている。
5は勘定マスタデータベースであり、利用者の口座番号、パスワードおよび口座残高等の口座に関する情報、外貨の為替レートおよび各種金融商品の金利等の情報が格納されているものである。預金可否判定部4はこれらの情報および自動取引装置1から受信した情報から利用者が定期預金を申し込むことが可能か判断する。なお、預金可否判定部4および勘定マスタデータベース5はホストコンピュータ3に備えられている。
7は事前登録情報管理部であり、記憶部に備えたデータベースをある情報に基づいて検索および抽出することができ、その抽出した情報を自動取引装置1に送信することができる。また、自動取引装置1およびホストコンピュータ3から受信した情報をデータベースに記憶させることができる。
図2において、自動取引装置1は利用者操作表示部21、カードリーダプリンタ部22、入出金部23、通帳部24および制御部25を備えている。
カードリーダプリンタ部22は、利用者がカード挿入口から挿入したカードの磁気ストライプまたはICチップ等から口座番号等の利用者情報を読取り、また、利用者がした取引の内容を明細票に印刷するものである。口座番号等を読取ったカードはカード排出口から排出して利用者に返却し、また、取引内容を印刷した明細票は明細票排出口から排出して利用者に渡す。
25は制御部であり、記憶部251、情報送受信部252、事前登録情報処理部253等で構成されている。この制御部25は利用者操作表示部21、カードリーダプリンタ部22、入出金部23および通帳部24を含めて自動取引装置1全体の動作を記憶部251に格納されたソフトウェアに基づいて制御する。
情報送受信部252はネットワーク2を介して接続されたホストコンピュータ3および事前登録情報サーバ6と相互にする通信を制御する手段であって、任意の情報を送信および受信することができる。
図3において、事前登録情報データベース8のレコードは利用者情報31、事前登録情報35で構成され、さらに、利用者情報31は金融機関コード32、支店コード33および口座番号34で構成され、事前登録情報35は預金後最低残高36、預入金額37および預入期間38で構成されている。この事前登録情報35は利用者が希望する定期預金の条件を予め登録しておく情報である。
預金後最低残高36は利用者が定期預金の申し込みをした後に自己の口座に残しておきたい最低の残高を事前に登録しておく情報である。預入金額37は利用者が事前に登録した定期預金の申し込みをするときに定期預金に預け入れる金額である。また、預入期間38は利用者が事前に登録した定期預金の申し込みをするときに定期預金に預け入れる期間である。なお、利用者が事前登録情報35をまだ設定していないときは預金後最低残高36、預入金額37および預入期間38をすべて「0」にすることなどで、設定済みか未設定の識別をすることができる。
まず、事前登録情報データベース8に格納された利用者情報31および事前登録情報35は利用者の申請により金融機関等のオペレータが図示しない端末を操作して、または、利用者自身が自動取引装置1を操作して予め設定しておく。なお、利用者自身が自動取引装置1を操作して設定する方法の詳細は後述する。
S403:利用者がカードを挿入した場合はカードリーダプリンタ部22でカードの磁気ストライプ等に記録された利用者の利用者情報である金融機関コード、支店コード、口座番号等を読取り、また、利用者が通帳を挿入した場合は通帳部24で通帳の磁気ストライプに記録された利用者の利用者情報である金融機関コード、支店コード、口座番号等を読取る。
ここで、図5において、51はヘッダであり、通信情報の先頭を示す開始符号である。52は取引種別であり、利用者が選択した取引を示す。53は取引金額であり、利用者が選択した取引で指定した金額である。54は金融機関コード、55は支店コード、56は口座番号であり、顧客が自動取引装置1に挿入した取引媒体から読取った金融機関コード、支店コード、口座番号である。57はフッタであり、通信情報の末尾を示す終符号である。
S406:事前登録情報サーバ6は抽出した事前登録情報35を含む図6に示す事前登録情報サーバから自動取引装置へ送信される通信情報を自動取引装置1へ送信する。
S407:自動取引装置1の情報送受信部252は受信した利用者情報31および事前登録情報35を含む図6に示す自動取引装置からホストコンピュータへ送信される通信情報をホストコンピュータ3へ送信する。
S410:自動取引装置1は受信した判定結果71により利用者の口座残高が定期預金を申し込む条件に適合したか否かを知ることができる。
利用者が利用者操作表示盤21に表示した初期画面80で定期預金お申し込みキー85を押下すると自動取引装置1は定期預金お申し込み取引を開始する。利用者は預入期間および預入金額を利用者操作表示盤21から入力し通常の定期預金お申し込み取引を行なう。この通常の定期預金お申し込み取引を行なった後に自動取引装置1の事前登録情報入力処理部253は利用者操作表示部21に図10に示す定期預金お申し込み登録画面100を表示する。
次に、利用者が「登録する」ボタン103を押下した後に自動取引装置1の事前登録情報入力処理部253は利用者操作表示部21に図11に示す定期預金お申し込み登録画面110を表示する。この定期預金お申し込み登録画面110では、利用者が定期預金の申し込み取引を行なった後の口座に残す最低の残高である預入後最低残高を登録するか登録しないかを選択することができる。登録する場合は「登録する」ボタン111、登録しない場合は「登録しない」ボタン112を利用者が押下する。利用者がこの「登録する」ボタン111を押下すると自動取引装置1の事前登録情報入力処理部253は利用者操作表示部21に図12に示す定期預金お申し込み登録画面120を表示する。
次に、利用者が以前に行なった通常の定期預金お申し込み取引で入力して登録した預入期間および預入金額と異なる預入期間および預入金額を登録する場合を説明する。
図10に示す定期預金お申し込み登録画面100において、利用者がお申し込み内容を訂正するボタン105を押下した場合、自動取引装置1の事前登録情報入力処理部253は利用者操作表示部21に図13に示す定期預金お申し込み登録画面130を表示する。
以上の操作を利用者が行なうことで利用者が希望する定期預金の預入金額37、預入期間38および預入後最低残高36を事前登録情報データベース8に登録することができる。
また、利用者にとって充分な口座残高があるときは必ず定期預金の申し込みが勧誘され、利用者は定期預金を申し込む機会を逸することがないという効果が得られる。
図14は本発明の第2の実施例を示す事前登録情報データベースの説明図である。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
給与振込日141は利用者が予め設定しておく毎月の給与の振込日である。給与振込日前日の残高142は給与振込日141の前日にホストコンピュータ3から取得した利用者の口座残高である。
まず、事前登録情報データベース8に格納された利用者情報31および事前登録情報35は利用者の申請により金融機関等のオペレータが図示しない端末を操作して、または、利用者自身が自動取引装置1を操作して予め設定しておく。なお、利用者自身が自動取引装置1を操作して設定する方法の詳細は後述する。
利用者がカードを挿入した場合はカードリーダプリンタ部22でカードの磁気ストライプ等に記録された利用者の利用者情報である金融機関コード、支店コード、口座番号等を読取り、また、利用者が通帳を挿入した場合は通帳部24で通帳の磁気ストライプに記録された利用者の利用者情報である金融機関コード、支店コード、口座番号等を読取る。
事前登録情報サーバ6の事前登録情報管理部7は受信した金融機関コード54、支店コード55および口座番号56に基づいて事前登録情報データベース8を検索し、該当する事前登録情報35を抽出する。
ここで、図16において、161は給与振込日であり事前登録情報データベース8から抽出した給与振込日141である。162は給与振込日前日の残高であり、事前登録情報データベース8から抽出した給与振込日前日の残高142である。
ホストコンピュータ3の預金可否判定部4は受信した利用者情報31ならびに事前登録情報35、および利用者情報31に基づいて勘定マスタデータベース5を検索して抽出した該利用者の現在の口座残高(以下、単に「口座残高」という。)から利用者が定期預金を申し込む条件に適合しているか否かを判定する。具体的には、該利用者の給与振込日前日の残高162が預入金額62以上であり、かつ、該利用者の口座残高が預入金額62以上になるかを判定する。該利用者の給与振込日前日の残高162が預入金額62以上であり、かつ、該利用者の口座残高が預入金額62以上である場合は定期預金が可能と判定し、それ以外の場合は定期預金が不可能と判定する。なお、利用者が事前に預入期間、預入金額および給与振込日を設定していない場合は定期預金が不可能と判定する。
この後、自動取引装置1は利用者操作表示部21に図18に示す定期預金お申し込み受付画面180を表示する。この定期預金お申し込み受付画面180で定期預金の申し込みを受け付けた旨を表示し、また、次回の給与振込日までは定期預金の申し込みを表示するかしないかの選択を行なう。利用者が「はい」ボタン181を押下すると次回の給与振込日までは定期預金の申し込みを表示しなくなる設定とし、「いいえ」ボタン182を押下すると定期預金の申し込みを表示する設定となる。
なお、定期預金お申し込み確認画面90において利用者が取消ボタン94を押下すると自動取引装置1は定期預金の申し込み取引は行なわない。
まず、利用者が希望する定期預金の預入金額、預入期間および給与振込日を事前登録情報データベース8に登録する方法を説明する。
利用者が「登録する」ボタン103を押下した後に自動取引装置1の事前登録情報入力処理部253は利用者操作表示部21に図19に示す定期預金お申し込み登録画面190を表示する。この定期預金お申し込み登録画面190では、毎月の一定収入等である給与の振込日を利用者は登録するか登録しないかを選択することができる。登録する場合は「登録する」ボタン191、登録しない場合は「登録しない」ボタン192を利用者が押下する。利用者がこの「登録する」ボタン191を押下すると自動取引装置1の事前登録情報入力処理部253は利用者操作表示部21に図20に示す定期預金お申し込み登録画面200を表示する。
この確認ボタン134を押下すると自動取引装置1の情報送受信部252は入力した預入期間、預入金額および給与振込日を事前登録情報データベース8に登録する指令の電文を事前登録情報サーバ6へ送信する。この指令の電文を受信した事前登録情報サーバ6は事前登録情報管理部7により事前登録情報データベース8に金融機関コード32、支店コード33および口座番号34の利用者情報31とともに預入金額37、預入期間38および給与振込日141を登録する。
以上の操作を利用者が行なうことで利用者が希望する定期預金の預入金額37、預入期間38および給与振込日141を事前登録情報データベース8に登録することができる。
次に、事前登録情報データベース8の給与振込日前日の残高142を登録する方法を図15の第2の実施例を示すフローチャートのSで表すステップにしたがって説明する。
S1502:その給与振込日の前日になったと判定したとき事前登録情報サーバ6は読取った利用者情報31をホストコンピュータ3へ送信する。
S1504:事前登録情報サーバ6の事前登録情報管理部7は受信した口座残高を事前登録情報データベース8の給与振込日前日の残高142に登録する。
このようにして事前登録情報データベース8の給与振込日前日の残高142は登録される。
また、利用者は定期預金の申し込みを行なった後、次回の給与振込日まで定期預金の申し込み表示をしないことを登録しておくことや予め利用者が希望する預入期間および預入金額を登録しておくことにより、利用者の自動取引装置を操作する負担が軽減され、取引時間が短くなるという効果が得られる。
図21において、事前登録情報データベース8のレコードは利用者情報31、事前登録情報35で構成され、さらに、利用者情報31は金融機関コード32、支店コード33および口座番号34で構成され、事前登録情報35は外貨種別211、為替レート212、預入金額37および預入期間38で構成されている。
第1の実施例と同様に事前登録情報データベース8に登録した利用者情報31および事前登録情報35によりホストコンピュータ3が登録した外貨種別211および為替レート212より現在の為替レートが安いという条件を満足するか否かの判定を行ない、自動取引装置1へその判定の結果を送信する。その判定の結果を受信した自動取引装置1はその判定の結果にしたがって定期預金の申し込み取引を行なう。
以上説明したように、第3の実施例では、利用者が希望する外貨種別および為替レートを登録しておくことにより、希望の為替レートの条件を満たしたときは必ず定期預金の申し込みが勧誘され、利用者は定期預金を申し込む機会を逸することがないという効果が得られる。
図22は本発明の第4の実施例を示す事前登録情報データベースの説明図である。なお、上述した第1の実施例、第2の実施例および第3の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
この事前登録情報35は預金後最低残高36、預入金額37および預入期間38を一組として複数の預金後最低残高221、預入金額222および預入期間223を登録することができるものである。
その判定の結果を受信した自動取引装置1は利用者が登録した定期預金を申し込む条件に適合している預入金額222および預入期間223を利用者操作表示部21に表示し、それが複数ある場合、利用者は表示された複数の定期預金の申し込みの中から希望する定期預金の申し込みを選択する。また、利用者が登録した定期預金を申し込む条件に適合している預入金額222および預入期間223の中で最も金利が高いものを利用者操作表示部21に表示し、利用者に定期預金の申し込みを促すようにしてもよい。この金利は自動取引装置1が業務を開始するときにホストコンピュータ3から取得する。
また、予め利用者が希望する預入期間および預入金額を登録しておくことにより、利用者の自動取引装置を操作する負担が軽減され、取引時間が短くなるという効果が得られる。
2 ネットワーク
3 ホストコンピュータ
4 預金可否判定部
5 勘定マスタデータベース
6 事前登録情報サーバ
7 事前登録情報管理部
8 事前登録情報データベース
21 利用者操作表示部
22 カードリーダプリンタ部
23 入出金部
24 通帳部
25 制御部
251 記憶部
252 情報送受信部
253 事前登録情報入力処理部
31 利用者情報
32、54 金融機関コード
33、55 支店コード
34、56 口座番号
35 事前登録情報
36、61、221 預金後最低残高
37、62、222 預入金額
38、63,223 預入期間
51 ヘッダ
52 取引種別
53 取引金額
57 フッタ
71、171 判定結果
80 取引選択画面
90 定期預金お申し込み確認画面
100、110、190 定期預金お申し込み登録画面
120、130、200 定期預金お申し込み登録内容変更画面
141、161 給与振込日
142、162 給与振込日前日の残高
180 定期預金お申し込み受付画面
211 外貨種別
212 為替レート
Claims (2)
- 利用者の操作により選択された取引を終了した後に該利用者の口座残高を獲得する自動取引装置において、
利用者が挿入した取引媒体から読取った利用者情報を事前登録情報サーバへ送信し、該利用者情報に基づいて事前登録情報データベースから抽出した事前登録情報を事前登録情報サーバから受信し、
該事前登録情報と利用者の口座残高から定期預金申し込み取引が可能な条件を満たすと判定するときに、該事前登録情報に基づいて定期預金申し込み取引を行ない、
特定の日まで定期預金の申し込みを表示させるか否かを選択できるようにしたことを特徴とする自動取引装置。 - 利用者の操作により選択された取引を終了した後に該利用者の口座残高を獲得する自動取引装置と、利用者が挿入した取引媒体から読取った利用者情報を前記自動取引装置から受信する上位装置とが通信可能に接続されてなる自動取引システムにおいて、
事前登録情報を予め記憶する前記上位装置の記憶部と、
前記利用者情報に基づいて前記事前登録情報を抽出する前記上位装置の事前登録情報管理部と、
前記事前登録情報と利用者の口座残高から定期預金申し込み取引が可能な条件を満たしたときに、定期預金申し込み取引を行なうと判定する判定部と、
前記自動取引装置で、前記判定結果に応じて、前記事前登録情報に基づいて定期預金申し込み取引を行なわせ、特定の日まで定期預金の申し込みを表示させるか否かを選択させる制御部とを備えたことを特徴とする自動取引システム。
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