JP7036861B2 - 取引支援システム及び取引支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、現金自動預払機を利用して取引を行なうための取引支援システム及び取引支援方法に関する。
現金自動預払機(ATM:automatic teller machine)を用いることにより、銀行等の金融機関の口座に対して、入出金を行なうことができる。この場合、金融機関から提供されたキャッシュカードを用いる。また、QRコード(登録商標)を用いて、カードレス取引を実現するための技術も検討されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された取引システムは、ATMと、ATMを介してユーザが行なう取引に関する口座を管理する第1のサーバとを備えている。ATMは、ATMを識別する第1の識別子を含む情報を連携情報として生成し、生成した連携情報を第1のサーバに送信する。第1のサーバは、ユーザが所有する端末によってATMから読み取られた連携情報を端末から受信し、ATMから受信した連携情報と端末から受信した連携情報とを照合して、取引の許否を判定する。
特開2017-211796号公報
現金自動預払機は、各金融機関によって設置される。また、金融機関の取引を行なうためのアプリケーションや決済を行なうためのアプリケーションが、金融機関や各種サービスプロバイダから提供されている。このようなアプリケーションを利用する場合にも、現金を用いた入出金、電子マネーのチャージ等の取引を行なうことができなければ、利便性に欠けることになる。
上記課題を解決する取引支援システムは、アプリサーバ、取引管理サーバ、現金自動預払機を含む。そして、前記アプリサーバが、ユーザ端末から取得した取引内容をユーザ特定情報と関連付けて記録し、前記取引管理サーバが前記現金自動預払機に対して、取引を特定するための識別コードを出力し、前記アプリサーバが、前記ユーザ端末から、ユーザ特定情報及び識別コードを取得した場合、前記識別コードを前記取引管理サーバに提供し、前記取引管理サーバが、前記アプリサーバから取得した前記識別コードを照合し、照合結果に応じて、前記識別コードを出力した現金自動預払機における取引を許可し、前記現金自動預払機に接続された勘定系システムにおいて、前記ユーザ特定情報に基づいて前記取引内容の取引処理を実行させる。
本発明によれば、現金自動預払機を利用した取引を、キャッシュカード等の媒体に依存することなく、効率的に行なうことができる。
実施形態の取引支援システムの説明図。 実施形態のハードウェア構成の説明図。 実施形態の処理手順の説明図。 実施形態の処理手順の説明図。 実施形態の処理手順の説明図。 実施形態の処理手順の説明図。 実施形態の処理手順の説明図。 実施形態の処理手順の説明図。
以下、図1~図8に従って、取引支援システム及び取引支援方法を具体化した一実施形態を説明する。本実施形態では、キャッシュカードを用いることなく、現金自動預払機を利用して、入金や出金等のカードレス取引サービスを提供する場合を想定する。
このため、図1に示すように、ユーザ端末10、現金自動預払機25、アプリサーバ30、勘定系システム40、取引管理サーバ20を用いる。
(ハードウェア構成の説明)
図2を用いて、ユーザ端末10、取引管理サーバ20、現金自動預払機25、アプリサーバ30、勘定系システム40を構成する情報処理装置H10のハードウェア構成を説明する。情報処理装置H10は、通信装置H11、入力装置H12、表示装置H13、記憶部H14、プロセッサH15を備える。なお、このハードウェア構成は一例であり、他のハードウェアにより実現することも可能である。
通信装置H11は、他の装置との間で通信経路を確立して、データの送受信を実行するインタフェースであり、例えばネットワークインタフェースや無線インタフェース等である。
入力装置H12は、ユーザ等からの入力を受け付ける装置であり、例えばマウスやキーボード等である。表示装置H13は、各種情報を表示するディスプレイ等である。入力装置H12、表示装置H13をタッチパネルディスプレイにより実現することも可能である。
記憶部H14は、ユーザ端末10、取引管理サーバ20、現金自動預払機25、アプリサーバ30、勘定系システム40の各種機能を実行するためのデータや各種プログラムを格納する記憶装置である。記憶部H14の一例としては、ROM、RAM、ハードディスク等がある。
プロセッサH15は、記憶部H14に記憶されるプログラムやデータを用いて、ユーザ端末10、取引管理サーバ20、現金自動預払機25、アプリサーバ30、勘定系システム40における各処理を制御する。プロセッサH15の一例としては、例えばCPUやMPU等がある。このプロセッサH15は、ROM等に記憶されるプログラムをRAMに展開して、各サービスのための各種プロセスを実行する。
プロセッサH15は、自身が実行するすべての処理についてソフトウェア処理を行なうものに限られない。例えば、プロセッサH15は、自身が実行する処理の少なくとも一部についてハードウェア処理を行なう専用のハードウェア回路(例えば、特定用途向け集積回路:ASIC)を備えてもよい。すなわち、プロセッサH15は、〔1〕コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ、〔2〕各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路、或いは〔3〕それらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)として構成し得る。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
(各機能部の説明)
図1に示すユーザ端末10は、本サービスを利用するユーザが用いるコンピュータ端末である。このユーザ端末10は、ユーザ認証(所持認証)を行なうための本人確認情報(ユーザ特定情報)を保持している。本人確認情報としては、顔や指紋等の生体認証情報や、パスワードやPIN等の操作入力情報を用いることができる。
更に、ユーザ端末10には、サービスプロバイダが提供する金融サービス(決済も含む)を利用するためのアプリケーションがインストールされる。アプリケーションを実行することにより、アプリ実行部11が起動する。アプリ実行部11は、ユーザID、ユーザが保有する口座識別子等に関する情報を保持している。
取引管理サーバ20は、現金自動預払機25を介して、ユーザとの取引を管理するコンピュータシステムである。この取引管理サーバ20は、制御部21、取引情報記憶部22を備える。
制御部21は、チャネル認証段階、取引連携段階等の各処理等を行なう。このため、取引管理サーバ20には、取引支援アプリケーションが格納されている。取引支援アプリケーションを起動することにより、制御部21は、チャネル認証部211、取引連携部212として機能する。
チャネル認証部211は、カードレス取引のためのチャネル(サーバ)を認証するための処理を実行する。
取引連携部212は、カードレス取引のために、アプリサーバ30と情報を連携する処理を実行する。この取引連携部212は、2次元コードの利用を許容する有効時間に関する情報を保持する。
取引情報記憶部22には、現金自動預払機25を用いての取引を管理するための取引管理レコードが記録される。この取引管理レコードは、取引依頼を受け付けた場合に記録される。取引管理レコードには、取引ID、受付日時、端末ID、取引種別、口座識別子、取引金額、ステータス等に関するデータが記録される。
取引IDデータ領域には、各取引を特定するための識別子に関するデータが記録される。
受付日時データ領域には、この取引依頼を受け付けた年月日及び時刻に関するデータが記録される。
端末IDデータ領域には、この取引依頼を受け付けた現金自動預払機25を特定するための識別子に関するデータが記録される。
取引種別データ領域には、この取引依頼の種類(例えば、カードレス取引「入金」、「出金」)を特定するためのフラグが記録される。
口座識別子データ領域には、この取引依頼の取引先(入金先、出金元)の口座を特定するための識別子に関するデータが記録される。
取引金額データ領域には、出金の場合の出金額に関するデータが記録される。
ステータスデータ領域には、この取引依頼の状況を特定し、管理するためのステータスを示すフラグが記録される。2次元コードを生成した場合には「発行済」、2次元コードを照合した場合には「照合済」、現金自動預払機25において取引情報を取得した場合には「取得済」、取引が完了した場合には「使用済」の各フラグが記録される。
現金自動預払機25は、現金の入金や出金を行なうための処理装置である。
アプリサーバ30は、ユーザ端末10に対してサービスを提供するサービスプロバイダのコンピュータシステムである。アプリサーバ30は、このサービスプロバイダから提供され、ユーザ端末10にインストールされたアプリケーションを管理する。
ユーザ情報記憶部32には、サービスプロバイダが提供するサービスのユーザについてのユーザ管理レコードが記録される。このユーザ管理レコードは、ユーザ登録が行なわれた場合に記録される。ユーザ管理レコードには、ユーザID、パスワード、口座識別子等に関するデータが記録される。
ユーザIDデータ領域には、各ユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。
パスワードデータ領域には、このユーザを認証するための認証情報(パスワード)に関するデータが記録される。
口座識別子データ領域には、このユーザが、勘定系システム40に開設した口座を特定するための識別子に関するデータが記録される。
勘定系システム40は、このサービスプロバイダにおいて、各ユーザの口座を管理するコンピュータシステムである。この勘定系システム40は、アプリサーバ30にネットワークを介して接続される。更に、勘定系システム40は、CAFIS(登録商標)等のネットワークを介して、現金自動預払機25と通信を行なう。なお、勘定系システム40・現金自動預払機25間の通信には、インターネットや専用線等を用いることも可能である。この勘定系システム40は、口座情報記憶部42を備える。
口座情報記憶部42には、サービスプロバイダの金融機関に開設された口座を管理するための口座管理レコードが記録される。この口座管理レコードは、口座開設が行なわれた場合に記録される。この口座管理レコードには、口座識別子、暗証番号、口座名義人、残高、入出金履歴に関するデータが記録される。
口座識別子データ領域には、金融機関に開設された口座を特定するための識別子(本支店コード、預金種別、口座番号)に関するデータが記録される。
暗証番号データ領域には、本人確認を行なうための認証情報に関するデータが記録される。
口座名義人データ領域には、この口座の名義人を特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。
残高データ領域には、この口座の残高に関するデータが記録される。
入出金履歴データ領域には、この口座への入金や、この口座からの出金の履歴情報(入出金年月日、金額、備考等)が記録される。
(取引処理)
次に、図3~図8を用いて、本実施形態の取引処理を説明する。ここでは、入金処理(図3~図5)、出金処理(図6~図8)の順番に説明する。
(入金処理)
次に、図3~図5を用いて、入金処理を説明する。
まず、ユーザ端末10は、端末ログイン処理を実行する(ステップS101)。具体的には、ユーザがユーザ端末10を用いる場合、ユーザ端末10は、ユーザ本人を確認するためのユーザ情報を取得する。そして、ユーザ端末10は、予め保持している本人確認情報と、取得したユーザ情報との照合により、ユーザ認証を行なう。ユーザ端末10は、取得したユーザ情報と、ユーザ端末10に予め登録されている本人確認情報とが一致する場合には、ログインを許可する。
次に、ユーザ端末10は、口座選択処理を実行する(ステップS102)。具体的には、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、アプリケーション画面を表示装置H13に出力する。このアプリケーション画面には、ユーザが保有する口座の選択欄が設けられている。アプリケーション画面の選択欄において、取引に利用する口座が選択された場合、アプリ実行部11は、選択された口座の口座識別子を特定する。
次に、ユーザ端末10は、ATM利用選択処理を実行する(ステップS103)。具体的には、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、取引画面を表示装置H13に出力する。この取引画面には、選択された口座を用いての取引の種類を選択することができる。現金自動預払機25の利用を希望する場合には、この取引画面において、「ATM利用」を選択する。この場合、アプリ実行部11は、アプリサーバ30に対して、ATM利用要求を送信する。
次に、アプリサーバ30は、手数料表示処理を実行する(ステップS104)。具体的には、ATM利用要求を受信したアプリサーバ30は、手数料表示画面をユーザ端末10に送信する。この手数料表示画面には、金融機関毎に、現金自動預払機25を利用する場合の手数料に関する情報が含まれる。
次に、ユーザ端末10は、利用銀行の選択処理を実行する(ステップS105)。具体的には、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、受信した手数料表示画面を表示装置H13に出力する。この場合、ユーザは手数料表示画面を用いて手数料を確認し、利用する現金自動預払機25が設置された銀行を選択する。
次に、ユーザ端末10は、入金の選択処理を実行する(ステップS106)。具体的には、手数料表示画面において銀行が選択された場合、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、取引内容選択画面を、表示装置H13に出力する。この取引内容選択画面には、「入金」及び「出金」の選択ボタンが含まれる。ここでは、「入金」を選択する。この場合、アプリ実行部11は、入金依頼をアプリサーバ30に送信する。この入金依頼には、ステップS102で選択された口座識別子を含める。
次に、アプリサーバ30は、口座確認処理を実行する(ステップS107)。具体的には、アプリサーバ30は、勘定系システム40に対して、口座確認要求を送信する。この口座確認要求には、入金依頼に含まれる口座識別子を含める。この場合、勘定系システム40は、口座情報記憶部42を用いて、取引対象口座の口座状態を確認する。例えば、選択された口座に規制(例えば、入金規制)が設定されている場合には、勘定系システム40は、アプリサーバ30に対してエラー情報を送信する。取引可能な口座である場合には、アプリサーバ30は、勘定系システム40から口座残高情報を取得し、口座確認を完了する。
口座確認を完了した場合、アプリサーバ30は、カメラ起動指示処理を実行する(ステップS108)。具体的には、アプリサーバ30は、ユーザ端末10に対してカメラの起動指示を送信する。
カメラの起動指示を受信したユーザ端末10は、カメラ起動処理を実行する(ステップS109)。具体的には、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、ユーザ端末10が備えているカメラを起動する。
次に、現金自動預払機25は、カードレス選択処理を実行する(ステップS110)。具体的には、ユーザ端末10を用いて取引を行なう場合には、現金自動預払機25の表示装置H13に表示されたメニュー画面において、「ユーザ端末取引」(カードレス取引)を選択する。この場合、現金自動預払機25は、カードレス取引要求を取引管理サーバ20に送信する。
次に、取引管理サーバ20の制御部21は、受付登録処理を実行する(ステップS111)。具体的には、制御部21の取引連携部212は、カードレス取引要求に対して取引IDを付与する。そして、取引連携部212は、取引ID、受付日時、端末IDを記録した取引管理レコードを生成し、取引情報記憶部22に記録する。
次に、取引管理サーバ20の制御部21は、2次元コード生成処理を実行する(ステップS112)。具体的には、制御部21の取引連携部212は、利用された現金自動預払機25の銀行コード、取引IDをコード化した2次元コード画像を生成する。この場合、取引連携部212は、取引管理レコードのステータスデータ領域に「発行済」フラグを記録する。そして、取引連携部212は、生成した2次元コード画像を現金自動預払機25に返信する。
次に、現金自動預払機25は、2次元コード表示処理を実行する(ステップS113)。具体的には、現金自動預払機25は、表示装置H13に、受信した2次元コード画像を表示したコード表示画面を出力する。このコード表示画面には、更に「進む」ボタンが含まれている。
次に、ユーザ端末10は、2次元コード読取処理を実行する(ステップS114)。具体的には、ユーザは、ユーザ端末10において起動されたカメラを用いて、現金自動預払機25の表示装置H13の2次元コード画像を撮影する。この場合、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、2次元コード画像をデコードして、2次元コード情報を取得する。2次元コード情報には、銀行コード、取引IDに関する情報が含まれる。
次に、ユーザ端末10は、2次元コード送信処理を実行する(ステップS115)。具体的には、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、取得した2次元コード情報を、アプリサーバ30に送信する。
次に、アプリサーバ30は、2次元コード受信処理を実行する(ステップS116)。具体的には、アプリサーバ30は、ユーザ端末10から2次元コード情報を取得する。
次に、アプリサーバ30は、照合依頼処理を実行する(ステップS117)。具体的には、アプリサーバ30は、照会電文を生成する。この照会電文には、ユーザ端末10から取得した2次元コード情報、及び選択された口座識別子、取引種別に関するデータを含める。そして、アプリサーバ30は、銀行コードで特定した銀行の取引管理サーバ20に対して、照会電文を送信する。
次に、取引管理サーバ20の制御部21は、2次元コード照合処理を実行する(ステップS118)。具体的には、制御部21のチャネル認証部211は、アプリサーバ30から2次元コード情報及び口座識別子を取得する。そして、取引連携部212は、2次元コード情報の取引IDを、取引情報記憶部22において検索する。
次に、取引管理サーバ20の制御部21は、照合結果通知処理を実行する(ステップS119)。具体的には、制御部21の取引連携部212は、2次元コード情報の取引IDが取引情報記憶部22に記録されている場合には、取引管理レコードのステータスを確認する。更に、取引連携部212は、取引管理レコードの受付日時からの経過時間を算出する。そして、取引管理レコードのステータスデータ領域に「使用済」フラグが記録されておらず、かつ経過時間が有効時間を超えていない場合、取引連携部212は、この取引IDが記録された取引管理レコードのステータスデータ領域に「照合済」フラグを記録する。更に、取引連携部212は、アプリサーバ30から、取引に用いる口座識別子を取得している場合には、取引管理レコードに、口座識別子を記録する。そして、取引連携部212は、正常を示す照合結果を生成する。一方、2次元コード情報の取引IDが取引情報記憶部22に記録されていない場合や、取引管理レコードのステータスデータ領域に「使用済」フラグが記録されている場合、経過時間が有効時間を超えている場合には、エラーメッセージを含めた照合結果を生成する。そして、チャネル認証部211は、照合結果をアプリサーバ30に返信する。
図4に示すように、ステップAにおいて、アプリサーバ30は、照合完了かどうかについての判定処理を実行する(ステップS201)。具体的には、アプリサーバ30は、正常を示す照合結果を受信した場合には、照合完了と判定する。これにより、ユーザ端末10を所持していることの認証、及び正当なユーザからの取引であることの認証を完了する。
アプリサーバ30が、照合結果にエラーメッセージが含まれており、照合完了でないと判定した場合(ステップS201において「NO」の場合)、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、エラー表示処理を実行する(ステップS202)。具体的には、アプリサーバ30は、エラーメッセージをユーザ端末10に返信する。この場合、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、エラーメッセージを表示装置H13に出力する。
一方、照合完了と判定した場合(ステップS201において「YES」の場合)、アプリサーバ30は、継続通知処理を実行する(ステップS203)。具体的には、アプリサーバ30は、ユーザ端末10にカードレス取引の継続通知を送信する。
次に、ユーザは、現金自動預払機25において、2次元コード画像が表示されたコード表示画面において「進む」ボタンを選択する。
この場合、現金自動預払機25は、取引情報の取得処理を実行する(ステップS204)。具体的には、現金自動預払機25は、取引管理サーバ20に対して、取引IDについての取引情報を要求する。この場合、制御部21の取引連携部212は、取引情報記憶部22から、取引IDに関連付けられた取引管理レコードを抽出する。そして、取引連携部212は、取引管理レコードのステータスデータ領域に「照合済」フラグが記録されている場合には、現金自動預払機25における取引を許可して、口座識別子、取引種別を取得して、現金自動預払機25に提供する。この場合、取引連携部212は、取引管理レコードのステータスデータ領域に取引種別、「取得済」フラグを記録する。
次に、現金自動預払機25は、事前確認画面表示処理を実行する(ステップS205)。具体的には、現金自動預払機25は、取引管理サーバ20の取引情報記憶部22から、取引IDに関連付けられた口座識別子を取得するとともに、事前確認画面を表示装置H13に出力する。この事前確認画面には、取引後に出力する明細票の記載内容に関する案内や確認ボタン等が含まれる。
次に、現金自動預払機25は、現金投入表示処理を実行する(ステップS206)。具体的には、事前確認画面において、確認ボタンが選択された場合、現金自動預払機25は、現金投入画面を表示装置H13に出力する。
次に、現金自動預払機25は、現金投入処理を実行する(ステップS207)。具体的には、ユーザは、入金を行なう現金を、現金自動預払機25の現金投入口に挿入する。
次に、現金自動預払機25は、入金額計算処理を実行する(ステップS208)。具体的には、現金自動預払機25は、現金投入口に挿入された現金をカウントして入金額を算出する。
次に、現金自動預払機25は、金額確認表示処理を実行する(ステップS209)。具体的には、現金自動預払機25は、算出した入金額を含めた金額確認画面を表示装置H13に出力する。なお、金額確認画面の入金額が入金不足と判断したユーザにより、追加入金ボタンが押された場合にはステップS207に戻り、追加入金処理を行なう。また、金額確認画面の入金額が入金過多と判断したユーザにより、一部入金ボタンが押下された場合には、金額確認画面において入金額を入力する。
次に、現金自動預払機25は、取引実行処理を実行する(ステップS210)。具体的には、ユーザは、入金額を確認した後で、金額確認画面の実行ボタンを選択する。この場合、現金自動預払機25は、取引実行指示を取得する。
次に、図5に示すように、ステップBにおいて、現金自動預払機25は、入金要求電文送信処理を実行する(ステップS301)。具体的には、現金自動預払機25は、入金要求電文を生成する。この入金要求電文には、取引ID、入金額、口座識別子に関する情報を含める。そして、現金自動預払機25は、入金要求電文を、ネットワークを介して、サービスプロバイダの勘定系システム40に送信する。
次に、勘定系システム40は、勘定処理を実行する(ステップS302)。具体的には、勘定系システム40は、入金要求電文に応じて、口座識別子の口座に、入金額についての入金処理を行なう。そして、勘定系システム40は、入金結果通知をアプリサーバ30に送信する。
次に、アプリサーバ30は、結果通知処理を実行する(ステップS303)。具体的には、勘定系システム40から結果通知を受信したアプリサーバ30は、ユーザ端末10に、入金の結果通知を転送する。
次に、ユーザ端末10は、結果通知表示処理を実行する(ステップS304)。具体的には、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、表示装置H13に入金の結果通知を表示する。
更に、勘定系システム40は、電文送信処理を実行する(ステップS305)。具体的には、勘定系システム40は、現金自動預払機25に対して、ネットワークを介して、入金結果電文を送信する。この入金結果電文には、取引名、取引金額、入金後の口座残高等に関する情報が含まれる。
次に、現金自動預払機25は、明細票発行画面表示処理を実行する(ステップS306)。具体的には、現金自動預払機25は、明細票発行画面を表示装置H13に出力する。この明細票発行画面においては、明細書の発行要否を選択するための選択ボタン(明細書必要ボタン及び明細書不要ボタン)が含まれる。
次に、現金自動預払機25は、明細票発行選択処理を実行する(ステップS307)。具体的には、現金自動預払機25は、明細票発行画面において、ユーザによって選択された明細書の発行要否を受け付ける。
次に、現金自動預払機25は、明細票発行完了処理を実行する(ステップS308)。具体的には、現金自動預払機25は、明細書必要ボタンの選択を検知した場合には、入金後の口座残高を印字した明細書を印字して出力する。なお、明細書不要ボタンの選択を検知した場合には、明細書発行をスキップする。そして、現金自動預払機25は、取引完了画面を表示装置H13に出力する。現金自動預払機25は、取引完了通知を、取引管理サーバ20に送信する。
次に、取引管理サーバ20は、完了確認処理を実行する(ステップS309)。具体的には、制御部21の取引連携部212は、取引情報記憶部22の取引管理レコードのステータスデータ領域に「使用済」フラグを記録する。
そして、バッチ処理により、現金自動預払機25の金融機関から勘定系システム40の金融機関に対して送金が行なわれる。
(出金処理)
次に、図6~図8を用いて、出金処理を説明する。
図6に示すように、まず、ユーザ端末10は、ステップS101~S103と同様に、端末ログイン処理(ステップS401)、口座選択処理(ステップS402)、ATM利用選択処理(ステップS403)を実行する。
次に、アプリサーバ30は、ステップS104と同様に、手数料表示処理を実行する(ステップS404)。
次に、ユーザ端末10は、ステップS105と同様に、利用銀行の選択処理を実行する(ステップS405)。
次に、ユーザ端末10は、出金の選択処理を実行する(ステップS406)。具体的には、手数料表示画面において銀行が選択された場合、アプリ実行部11は、取引内容選択画面を、表示装置H13に出力する。この取引内容選択画面において、「出金」を選択する。この場合、アプリ実行部11は、出金依頼をアプリサーバ30に送信する。この出金依頼には、ステップS402で選択された口座識別子を含める。
次に、アプリサーバ30は、ステップS107と同様に、口座確認処理を実行する(ステップS407)。ここでは、アプリサーバ30は、勘定系システム40に対して、口座確認要求を送信する。この場合、勘定系システム40は、口座情報記憶部42を用いて、出金依頼の取引対象口座の口座状態を確認する。例えば、選択された口座に規制(例えば、出金規制)が設定されている場合には、勘定系システム40は、アプリサーバ30に対して、出金可能額「0円」を送信する。取引可能な口座である場合には、アプリサーバ30は、勘定系システム40から口座残高情報を取得し、口座確認を完了し、口座残高情報をアプリサーバ30に返信する。
次に、アプリサーバ30は、限度額表示処理を実行する(ステップS408)。具体的には、アプリサーバ30は、勘定系システム40から取得した口座残高情報に応じて、出金可能な限度額を表示した限度額表示画面を生成する。この限度額は、口座残高以下であって、現金自動預払機25において出金可能な金額範囲内である。そして、アプリサーバ30は、ユーザ端末10に限度額表示画面を送信する。この限度額表示画面には、出金希望額の入力欄を含める。
次に、ユーザ端末10は、出金希望額入力処理を実行する(ステップS409)。具体的には、アプリ実行部11は、限度額表示画面を表示装置H13に表示する。この場合、ユーザは、限度額内の所望の金額を限度額表示画面に入力する。そして、アプリ実行部11は、限度額表示画面に入力された出金希望額を取得し、アプリサーバ30に送信する。
次に、アプリサーバ30は、可能額かどうかについての判定処理を実行する(ステップS410)。具体的には、アプリサーバ30は、勘定系システム40から口座残高情報を再取得し、再算出した出金可能な限度額と出金希望額とを比較する。出金希望額が限度額以下の場合には可能額と判定する。
出金希望額が限度額を超えており、可能額でないと判定した場合(ステップS410において「NO」の場合)、ユーザ端末10は、エラー表示処理を実行する(ステップS411)。具体的には、アプリサーバ30は、ユーザ端末10に対してエラーメッセージを送信する。この場合、アプリ実行部11は、表示装置H13に、エラーメッセージを出力する。
一方、可能額と判定した場合(ステップS410において「YES」の場合)、アプリサーバ30は、認証指示処理を実行する(ステップS412)。具体的には、アプリサーバ30は、認証情報入力画面をユーザ端末10に送信する。
この場合、ユーザ端末10は、認証情報入力画面表示処理を実行する(ステップS413)。具体的には、アプリ実行部11は、表示装置H13に、認証情報入力画面を出力する。
次に、アプリサーバ30は、ユーザ認証処理を実行する(ステップS414)。具体的には、アプリサーバ30は、アプリ実行部11が保持しているユーザID、及びユーザ端末10の認証情報入力画面に入力された認証情報(パスワード等)を取得する。このように、ユーザによって記憶された認証情報を用いた記憶認証を行なう。
次に、アプリサーバ30は、取引可能かどうかについての判定処理を実行する(ステップS415)。具体的には、アプリサーバ30は、ユーザ情報記憶部32に記録されているユーザID及び認証情報と一致した場合には、ユーザ認証を完了する。
アプリサーバ30が、ユーザ認証を完了できず、取引不可と判定した場合(ステップS415において「NO」の場合)、ユーザ端末10は、エラー表示処理を実行する(ステップS416)。具体的には、アプリサーバ30は、ユーザ端末10に対して、エラーメッセージを送信する。この場合、アプリ実行部11は、表示装置H13に、エラーメッセージを出力する。
一方、取引可能と判定した場合(ステップS415において「YES」の場合)、アプリサーバ30は、ステップS108と同様に、カメラ起動指示処理を実行する(ステップS417)。
アプリサーバ30からカメラの起動指示を受信したユーザ端末10は、ステップS109と同様に、カメラ起動処理を実行する(ステップS418)。
次に、図7に示すように、現金自動預払機25は、ステップS110と同様に、カードレス選択処理を実行する(ステップS501)。
次に、取引管理サーバ20の制御部21は、ステップS111、S112と同様に、受付登録処理(ステップS502)、2次元コード生成処理(ステップS503)を実行する。
次に、現金自動預払機25は、ステップS113と同様に、2次元コード表示処理を実行する(ステップS504)。
次に、ユーザ端末10は、ステップS114、S115と同様に、2次元コード読取処理(ステップS505)、2次元コード送信処理(ステップS506)を実行する。
次に、アプリサーバ30は、ステップS116、S117と同様に、2次元コード受信処理(ステップS507)、照合依頼処理(ステップS508)を実行する。なお、出金時の照会電文には、ユーザ端末10から取得した2次元コード情報、及び選択された口座識別子、取引種別の他に、出金希望額に関するデータを含める。
次に、取引管理サーバ20の制御部21は、ステップS118、S119と同様に、2次元コード照合処理(ステップS509)、照合結果通知処理(ステップS510)を実行する。なお、出金時には、取引連携部212は、取引管理レコードの取引金額データ領域に、照会電文の出金希望額を更に記録する。
次に、アプリサーバ30は、ステップS201と同様に、照合完了かどうかについての判定処理を実行する(ステップS511)。
アプリサーバ30が照合完了でないと判定した場合(ステップS511において「NO」の場合)、ステップS202と同様に、ユーザ端末10は、エラー表示処理を実行する(ステップS512)。
照合完了と判定した場合(ステップS511において「YES」の場合)、アプリサーバ30は、ワンタイムPW発行処理を実行する(ステップS513)。具体的には、アプリサーバ30は、ワンタイムパスワードを生成する。そして、アプリサーバ30は、生成したワンタイムパスワード(第1ワンタイムパスワード)を、ユーザ端末10、勘定系システム40に送信する。
次に、ユーザ端末10は、ワンタイムPW表示処理を実行する(ステップS514)。具体的には、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、受信したワンタイムパスワードを、表示装置H13に出力する。
次に、勘定系システム40は、ワンタイムPW仮記憶処理を実行する(ステップS515)。具体的には、勘定系システム40は、受信したワンタイムパスワード(第1ワンタイムパスワード)を、口座識別子に関連付けて仮記憶する。
また、ユーザは、現金自動預払機25において、2次元コード画像が表示されたコード表示画面において「進む」ボタンを選択する。
この場合、現金自動預払機25は、ステップS204と同様に、取引情報の取得処理を実行する(ステップS516)。
次に、現金自動預払機25は、ワンタイムPW入力画面表示処理を実行する(ステップS517)。具体的には、現金自動預払機25は、表示装置H13に、ワンタイムPW入力画面を出力する。このワンタイムPW入力画面には、ワンタイムパスワードの入力欄が設けられている。
次に、図8に示すように、ステップCにおいて、現金自動預払機25は、ワンタイムPW取得処理を実行する(ステップS601)。具体的には、ユーザは、ユーザ端末10の表示装置H13に出力されたワンタイムパスワードを、ワンタイムPW入力画面に入力する。この場合、現金自動預払機25は、ワンタイムPW入力画面に入力されたワンタイムパスワードを取得する。
次に、現金自動預払機25は、支払要求電文送信処理を実行する(ステップS602)。具体的には、現金自動預払機25は、口座識別子、出金希望額、ワンタイムパスワードを含めた支払要求電文を生成する。そして、現金自動預払機25は、ネットワークを介して、支払要求電文を勘定系システム40に送信する。
次に、勘定系システム40は、PW認証処理を実行する(ステップS603)。具体的には、勘定系システム40は、支払要求電文のワンタイムパスワード(第2ワンタイムパスワード)と、口座識別子に関連付けて仮記憶したワンタイムパスワード(第1ワンタイムパスワード)とを比較する。
次に、勘定系システム40は、認証完了かどうかについての判定処理を実行する(ステップS604)。具体的には、勘定系システム40は、両ワンタイムパスワードが一致した場合に、認証完了と判定する。
両ワンタイムパスワードが一致せず、勘定系システム40が認証完了でないと判定した場合(ステップS604において「NO」の場合)、現金自動預払機25は、エラー表示処理を実行する(ステップS605)。具体的には、勘定系システム40は、現金自動預払機25に対して、エラーメッセージを送信する。この場合、現金自動預払機25は、表示装置H13に、エラーメッセージを出力する。
一方、両ワンタイムパスワードが一致し、認証完了と判定した場合(ステップS604において「YES」の場合)、勘定系システム40は、勘定処理(出金)を実行する(ステップS606)。具体的には、勘定系システム40は、出金可能な限度額と出金希望額とを比較する。そして、出金希望額が出金直前の出金限度額内の場合、勘定系システム40は、ユーザの口座残高から出金希望額を減額して、口座残高を更新する。なお、出金直前の出金限度額が出金希望額未満になっている場合には、勘定系システム40は、現金自動預払機25に対して、残高不足のエラーメッセージを返信する。これにより、出金直前の出金限度額に基づいて適正な出金額を払い出すことができる。
そして、勘定系システム40は、ネットワークを介して、取引結果電文を現金自動預払機25に返信する。更に、勘定系システム40は、アプリサーバ30に対して、取引結果電文を送信する。
次に、現金自動預払機25は、ステップS306~S308と同様に、明細票発行画面表示処理(ステップS607)、明細票発行選択処理(ステップS608)、明細票発行完了処理(ステップS609)を実行する。なお、出金時に、明細書必要ボタンの選択を検知した場合には、現金自動預払機25は、出金後の口座残高を印字した明細書を印字して出力する。
次に、現金自動預払機25は、指定金額出金処理を実行する(ステップS610)。具体的には、現金自動預払機25は、現金投入口において、出金希望額の現金を払い出す。そして、現金自動預払機25は、取引管理サーバ20に対して、出金完了通知を送信する。
次に、取引管理サーバ20の制御部21は、ステップS309と同様に、完了確認処理を実行する(ステップS611)。
また、アプリサーバ30は、結果通知処理を実行する(ステップS612)。具体的には、アプリサーバ30は、勘定系システム40からの取引結果電文を受信する。そして、アプリサーバ30は、ユーザ端末10に対して、取引完了通知を送信する。
次に、ユーザ端末10は、結果通知表示処理を実行する(ステップS613)。具体的には、アプリ実行部11は、取引完了情報を、表示装置H13に出力する。
そして、バッチ処理により、勘定系システム40の金融機関から現金自動預払機25の金融機関に対して送金が行なわれる。
以上、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、ユーザ端末10は、端末ログイン処理を実行する(ステップS101,S401)。これにより、ユーザ端末10の所持認証を行なうことができる。
(2)本実施形態では、ユーザ端末10は、口座選択処理を実行する(ステップS102,S402)。これにより、複数の口座を保有している場合にも、任意の口座を用いての取引を行なうことができる。
(3)本実施形態では、ユーザ端末10は、ATM利用選択処理を実行する(ステップS103,S403)。これにより、サービスプロバイダとは異なる金融機関の現金自動預払機を用いて取引を行なうことができる。
(4)本実施形態では、アプリサーバ30は、手数料表示処理を実行する(ステップS104,S404)。これにより、ユーザは手数料を把握することができる。
(5)本実施形態では、アプリサーバ30は、口座確認処理を実行する(ステップS107,S407)。これにより、取引が制限されている口座を特定することができる。
(6)本実施形態では、ユーザ端末10は、カメラ起動処理を実行する(ステップS109,S418)。これにより、現金自動預払機25に表示された2次元コード画像を撮影することができる。
(7)本実施形態では、取引管理サーバ20の制御部21は、受付登録処理(ステップS111,S502)、2次元コード生成処理(ステップS112,S503)を実行する。そして、現金自動預払機25は、2次元コード表示処理を実行する(ステップS113,S504)。これにより、取引に用いる現金自動預払機25を特定するための情報をユーザ端末10に提供することができる。また、各金融機関が管理する現金自動預払機25において、2次元コードの生成することなく、サービスを提供することができる。
(8)本実施形態では、ユーザ端末10は、2次元コード読取処理を実行する(ステップS114,S505)。これにより、取引に用いる現金自動預払機25を特定することができる。
(9)本実施形態では、アプリサーバ30は、2次元コード受信処理(ステップS116,S507)、照合依頼処理(ステップS117,S508)を実行する。そして、取引管理サーバ20の制御部21は、2次元コード照合処理(ステップS118,S509)、照合結果通知処理(ステップS119,S510)を実行する。これにより、アプリサーバ30は、取引管理サーバ20と連携して、現金自動預払機25を利用するユーザを特定することができる。
更に、現金自動預払機25は、取引情報の取得処理を実行する(ステップS204、S516)。この場合、取引管理サーバ20は、取引情報記憶部22において、2次元コードについて「照合済」フラグが記録されている場合に、現金自動預払機25における取引を許可する。これにより、ユーザ端末10で読み取った2次元コード画像の照合結果に基づいて、現金自動預払機25における取引を行なうことができる。
(10)本実施形態では、現金自動預払機25は、現金投入表示処理(ステップS206)~入金要求電文送信処理(ステップS301)を実行する。これにより、現金自動預払機25への入金額を、所望の口座に入金することができる。
(11)本実施形態では、ユーザ端末10は、出金希望額入力処理(ステップS409)を実行し、アプリサーバ30は、可能額かどうかについての判定処理(ステップS410)を実行する。これにより、適正な出金額を払い出すことができる。
(12)本実施形態では、アプリサーバ30は、ワンタイムPW発行処理を実行する(ステップS513)。そして、ユーザ端末10は、ワンタイムPW表示処理を実行する(ステップS514)。これにより、出金時に用いるワンタイムパスワードを把握することができる。
(13)本実施形態では、現金自動預払機25は、ワンタイムPW入力画面表示処理(ステップS517)、ワンタイムPW取得処理(ステップS601)、支払要求電文送信処理(ステップS602)を実行する。そして、勘定系システム40は、PW認証処理を実行する(ステップS603)。これにより、一連の操作を同一ユーザが行なっていることを確認することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、ユーザ端末10、取引管理サーバ20、現金自動預払機25、アプリサーバ30、勘定系システム40を用いる。ハードウェアの構成は、これらに限定されるものではない。
・上記実施形態では、アプリ実行部11は、ユーザID、ユーザが保有する口座識別子等に関する情報を保持している。アプリ実行部11が口座識別子を取得できれば、アプリ実行部11が保持している場合に限定されない。例えば、アプリ実行部11は、アプリサーバ30や勘定系システム40にアクセスし、これらから口座識別子を取得するようにしてもよい。
・上記実施形態では、アプリサーバ30は、ワンタイムPW発行処理を実行する(ステップS513)。ここでは、アプリサーバ30は、生成したワンタイムパスワード(第1ワンタイムパスワード)を、ユーザ端末10、勘定系システム40に送信する。そして、勘定系システム40は、PW認証処理を実行する(ステップS603)。これに代えて、アプリサーバ30は、生成したワンタイムパスワード(第1ワンタイムパスワード)を、ユーザ端末10に送信して、現金自動預払機25が、入力されたワンタイムパスワード(第2ワンタイムパスワード)をアプリサーバ30に送信してもよい。この場合、アプリサーバ30が、第1ワンタイムパスワードと第2ワンタイムパスワードとを突合するパスワード認証を実行し、両者が一致した場合に勘定系システム40に対して取引処理を指示する。
・上記実施形態では、アプリサーバ30は、ワンタイムPW発行処理を実行する(ステップS513)。ここで、取引に用いるパスワードはワンタイムパスワードに限定されるものではない。例えば、勘定系システム40が保有している暗証番号を入力するようにしてもよい。また、取引内容に応じて、ワンタイムパスワードの生成をスキップするようにしてもよい。この場合には、例えば、アプリサーバ30に、取引内容に応じて、ワンタイムPW入力画面表示処理(ステップS517)の要否を記録したワンタイムPW要否テーブルを保持させておく。そして、アプリサーバ30は、2次元コード受信処理(ステップS507)時に、ワンタイムPW要否テーブルを用いて、ワンタイムPW入力画面表示処理(ステップS517)の要否判定を行なう。そして、アプリサーバ30は、照合依頼処理(ステップS508)において、照会電文に判定結果を含める。この場合、取引管理サーバ20の制御部21は、ワンタイムPW入力画面表示処理(ステップS517)の要否を記録する。次に、現金自動預払機25は、取引情報の取得処理(ステップS516)において、判定結果を取得し、ワンタイムパスワードを用いる場合のみ、ワンタイムPW入力画面表示処理(ステップS517)を実行する。
・上記実施形態では、取引管理サーバ20の制御部21は、2次元コード生成処理を実行する(ステップS112,S503)。ここで、現金自動預払機25や取引を特定することができれば、現金自動預払機25に表示する情報は2次元コードに限定されるものではない。
・上記実施形態では、現金自動預払機25は、指定金額出金処理を実施する(ステップ610)。ここで、ユーザによる現金の取り忘れ等により、現金の出金が完了しない場合には、現金自動預払機25は、勘定系システム40に支払要求電文の「取消」を送信するようにしてもよい。この場合、勘定系システム40は、勘定処理(出金)の取消を行なうとともに、アプリサーバ30に、勘定処理(出金)の取消通知を送信する。勘定系システム40からの取消通知を受信したアプリサーバ30は、ユーザ端末10に対して、取引取消通知を送信する。これにより、現金自動預払機25において、現金の出金が完了しない場合に、勘定系システム40において、口座残高等を訂正することができるとともに、ユーザに取引不成立を通知して、ユーザに現金の取り忘れを認識させることができる。
なお、一部の現金のみが取り出されて、現金自動預払機25内に現金が残っている一部取り忘れを検知した場合には、出金額を修正するようにしてもよい。この場合、現金自動預払機25は、取り忘れている現金をカウントして、出金額から差し引いた取り出し額を算出する。そして、現金自動預払機25は、取り出し額を勘定系システム40に通知する。この場合、勘定系システム40は、取り出し額により、出金額の訂正を行なうとともに、アプリサーバ30に、勘定処理(出金)の「訂正」を通知する。
10…ユーザ端末、20…取引管理サーバ、21…制御部、211…チャネル認証部、212…取引連携部、22…取引情報記憶部、25…現金自動預払機、30…アプリサーバ、32…ユーザ情報記憶部、40…勘定系システム、42…口座情報記憶部。

Claims (7)

  1. アプリサーバ、取引管理サーバ、現金自動預払機を含む取引支援システムであって、
    前記取引管理サーバは、前記アプリサーバがユーザ端末から取得した取引内容を、識別コード、口座識別子と関連付けて記録する取引情報記憶部を備え
    前記取引管理サーバが前記現金自動預払機に対して、取引を特定するための識別コードを生成し、前記取引情報記憶部に記録して、前記現金自動預払機に出力し、
    前記アプリサーバが、前記ユーザ端末から、識別コードを取得した場合、前記識別コードを取引内容及び口座識別子とともに、前記取引管理サーバに提供し、
    前記取引管理サーバが、前記アプリサーバから取得した前記識別コードを、前記取引情報記憶部を用いて照合し、照合結果に応じて、取引内容及び口座識別子を前記取引情報記憶部に記録し、前記識別コードを出力した現金自動預払機における取引を許可し、前記現金自動預払機に接続された勘定系システムにおいて、前記口座識別子の口座を用いて、前記取引内容の取引処理を実行させることを特徴とする取引支援システム。
  2. 前記識別コードには、前記現金自動預払機を管理する金融機関を特定する識別情報を含めることを特徴とする請求項1に記載の取引支援システム。
  3. 前記アプリサーバが、前記ユーザ端末及び前記勘定系システムに第1ワンタイムパスワードを出力し、
    前記現金自動預払機が、入力された第2ワンタイムパスワードを前記勘定系システムに転送し、
    前記勘定系システムが、前記第1ワンタイムパスワードと前記第2ワンタイムパスワードとを突合するパスワード認証を実行し、突合結果に応じて取引処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の取引支援システム。
  4. 前記アプリサーバが前記ユーザ端末に第1ワンタイムパスワードを出力し、
    前記現金自動預払機が、入力された第2ワンタイムパスワードを前記アプリサーバに転送し、
    前記アプリサーバが、前記第1ワンタイムパスワードと前記第2ワンタイムパスワードとを突合するパスワード認証を実行し、突合結果に応じて、前記勘定系システムに対して取引処理を指示することを特徴とする請求項1又は2に記載の取引支援システム。
  5. 前記パスワード認証に先立ち、前記ユーザ端末においてログイン認証を行なうことを特徴とする請求項3又は4に記載の取引支援システム。
  6. 前記アプリサーバは、取引内容に応じて、前記第1ワンタイムパスワードの出力の要否を判定し、
    前記ユーザ端末に、前記第1ワンタイムパスワードが出力されている場合には、前記現金自動預払機において、前記第2ワンタイムパスワードの入力画面を出力することを特徴とする請求項3~5の何れか一項に記載の取引支援システム。
  7. アプリサーバ、取引管理サーバ、現金自動預払機を含む取引支援システムを用いて、取引を支援する方法であって、
    前記取引管理サーバは、前記アプリサーバがユーザ端末から取得した取引内容を、識別コード、口座識別子と関連付けて記録する取引情報記憶部を備え
    前記取引管理サーバが前記現金自動預払機に対して、取引を特定するための識別コードを生成し、前記取引情報記憶部に記録して、前記現金自動預払機に出力し、
    前記アプリサーバが、前記ユーザ端末から、識別コードを取得した場合、前記識別コードを取引内容及び口座識別子とともに、前記取引管理サーバに提供し、
    前記取引管理サーバが、前記アプリサーバから取得した前記識別コードを、前記取引情報記憶部を用いて照合し、照合結果に応じて、取引内容及び口座識別子を前記取引情報記憶部に記録し、前記識別コードを出力した現金自動預払機における取引を許可し、前記現金自動預払機に接続された勘定系システムにおいて、前記口座識別子の口座を用いて、前記取引内容の取引処理を実行させることを特徴とする取引支援方法。
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