JP4923762B2 - 自動取引システムおよび自動取引装置 - Google Patents
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このような状況に鑑み、予め携帯端末に取引の内容を示す取引情報を入力して記憶させ、その取引情報を自動取引装置へ送信して取引を行なうことにより顧客の入力操作時間を短縮し、混雑を緩和させているものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、取引情報の入力を受け付けるためのプログラムをダウンロードせずにウェブ機能を有する携帯電話で公衆回線を使用して金融機関に設置されたサーバ等にアクセスして取引の申し込みを行う場合、その申し込みを行う都度、金融機関のサーバ等と通信を行なう必要があり、通信費用が必要になるとともに、多くの通信時間が必要になってしまうという問題がある。
また、取引を行う度に公衆回線を使用して金融機関のサーバに接続する必要がなくなり、通信費用が不要になるとともに通信時間を短縮することができるという効果が得られる。
図1において、1は自動取引装置であり、銀行等の金融機関の店舗またはコンビニエンスストア等の店舗等に設置されるものである。この自動取引装置1は、通信回線5に通信可能に接続され、顧客の操作により現金引出しや現金入金および振込み等の取引ができるものである。また、この自動取引装置1は、無線通信部を備え、非接触型ICチップを内蔵した携帯端末等と無線通信が可能なものである。
13は入出金部であり、紙幣入出金機および硬貨入出金機で構成されたものである。この入出金部13は現金引出し取引や現金入金取引に伴う紙幣や硬貨の入出金処理を行なう。ここで、入金処理とは顧客が紙幣入出金口に入れた紙幣を紙幣入出金機で計数して金庫に収納し、硬貨入出金口に入れた硬貨を硬貨入出金機で計数して金庫に収納することである。また、出金処理とは顧客の操作により指定した金額に相当する紙幣および硬貨をそれぞれ紙幣入出金機および硬貨入出金機の金庫から繰り出して計数し紙幣入出金口および硬貨入出金口に搬送して顧客に払い出すことである。
15は記憶部であり、半導体メモリや磁気ディスク等で構成され情報を記憶し、記憶した情報を読取ることができるものである。この記憶部15には自動取引装置1全体の動作を制御する制御プログラム(ソフトウェア)、顧客操作表示部11に表示する画面データおよび顧客が行なう取引に必要な情報等を記憶する。
2は携帯端末であり、自動取引装置1を利用する顧客が携帯するものである。この携帯端末2は液晶ディスプレイ等の表示部や操作ボタン等の入力部(入力手段)、半導体メモリ等で構成された記憶部、その記憶部に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて全体を制御する制御部を備えた携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)や持ち運び可能なノート型パーソナルコンピュータ等であり、近距離無線通信機能(無線通信手段)を有する非接触型ICチップ(例えば、FeliCA(登録商標)、Mifare(登録商標)等のICチップ)を内蔵し、自動取引装置1と無線通信が可能なものである。
さらに、この携帯端末2は自動取引装置1から近距離無線通信6を介して記憶部にダウンロードしたプログラムを制御部により実行することが可能なものである。
3は携帯端末入力管理サーバであり、銀行等の金融機関の事務センタ等に設置される自動取引装置1の上位装置である。この携帯端末入力管理サーバ3はCPU等の演算および制御手段である制御部33、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段である記憶部32、および通信手段である通信制御部31等を備えるものであり、通信回線5を介して自動取引装置1等と相互に通信可能に接続されている。
このダウンロードプログラムデータベース321に格納された携帯端末操作用プログラムは通信回線5、自動取引装置1、および近距離無線通信6を介して携帯端末2にダウンロードされるものである。
331は携帯端末入力処理部であり、記憶部32に備えたダウンロードプログラムデータベース321に格納された携帯端末操作用プログラムを自動取引装置1および近距離無線通信6を介して携帯端末2にダウンロードするための処理を行うものである。
制御部33はこの携帯端末入力処理部331等で構成されるものである。
上述した構成の作用について説明する。
まず、携帯端末2に携帯端末操作用プログラムをダウンロードする処理を説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
顧客操作表示部11に取引選択画面が表示されると顧客は希望する取引に対応する取引選択ボタン、例えば、「お振込み」ボタンを押下するものとする。
制御部16が顧客操作表示部11で「いいえ」ボタン52の押下を受け付けたことを検知すると処理をS4aへ移行し、一方、「はい」ボタン51の押下を受け付けたことを検知すると処理をS6aへ移行する。
S5a:制御部16の指示によりカードリーダ部12は挿入されたカードをカード挿入排出口から排出し、顧客に返却して取引を終了する。
S6a:S3aにおいて「はい」ボタン51の押下を検知すると顧客操作表示部11は制御部16の指示により顧客にカードの挿入を促すカード挿入誘導画面を表示する。顧客はカード挿入誘導画面にしたがって所持しているカードをカードリーダ部12のカード挿入排出口から挿入する。
勘定系ホストコンピュータ3は受信した顧客の口座番号等の口座情報に基づいて図示しない顧客データベースを検索して暗証番号を抽出し、受信した暗証番号と比較して一致するか否かの照合、すなわち、本人認証を行う。勘定系ホストコンピュータ3は通信部を介してその結果を自動取引装置1へ送信する。
本人認証の結果、本人であることが確認できると処理をS7aへ移行する。
一方、本人認証の結果、本人であることが確認できなかった場合、制御部16の指示によりカードリーダ部12は挿入されたカードを顧客に返却して当該取引を終了する。
顧客はその誘導画面にしたがって携帯端末2を自動取引装置1の前面にかざすものとし、携帯端末2の接近を検知した無線通信部14はその携帯端末2との近距離無線通信を開始し、ダウンロードされている携帯端末操作用プログラムの版数を問い合わせる電文を携帯端末2へ送信する。
S8a:その電文を受信した自動取引装置1の制御部16は携帯端末操作用プログラムが既にダウンロードされているか否かを判定する。ダウンロードされていないと判定されると処理をS10aへ移行し、ダウンロードされていると判定されると処理をS9aへ移行する。
その電文を受信した携帯端末入力管理サーバ3の携帯端末入力処理部331はダウンロードプログラムデータベース321から抽出した当該取引種別の携帯端末操作用プログラムを自動取引装置1へ送信し、自動取引装置1の制御部16は無線通信部14を介して受信した携帯端末操作用プログラムを携帯端末2にダウンロード(送信)する。
S12a:制御部16の指示によりカードリーダ部12は挿入されたカードをカード挿入排出口から排出し、顧客に返却して取引を終了する。
次に、携帯端末2にダウンロードした携帯端末操作用プログラムで行う取引に必要な情報を入力する処理を説明する。
図3は実施例における携帯端末で行う入力処理を示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S2b:携帯端末操作用プログラムを実行する制御部の指示を受けた表示部は取引に必要な情報である取引情報を入力させる画面を表示する。例えば、ダウンロードした携帯端末操作用プログラムが振込み取引のものである場合、振込先口座の金融機関名、店舗名、口座番号、口座名義、振込金額、および振込人名称等の振込情報の入力を促す画面を表示する。
S3b:取引情報の入力を完了すると制御部の指示により表示部は、振込み取引を示す取引種別を含む取引情報を保存してよいかを確認する画面を表示し、保存する旨の操作を入力部で受け付けると制御部はその取引情報を記憶部に記憶させる。なお、入力した取引情報に誤りがあった場合、再入力を受け付けるものとする。
次に、携帯端末2に入力した取引情報を自動取引装置1にアップロードして行う取引処理を説明する。
図4は実施例における取引情報のアップロード処理を示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S2c:顧客操作表示部11が「携帯端末から取引情報をアップロード」の取引選択ボタンの押下を検知すると制御部16の指示により顧客操作表示部11は顧客にカードの挿入を促すカード挿入誘導画面を表示する。顧客はカード挿入誘導画面にしたがって所持しているカードをカードリーダ部12のカード挿入排出口から挿入する。
勘定系ホストコンピュータ7は受信した顧客の口座番号等の口座情報に基づいて図示しない顧客データベースを検索して暗証番号を抽出し、受信した暗証番号と比較して一致するか否かの照合、すなわち、本人認証を行う。勘定系ホストコンピュータ7は通信部を介してその結果を自動取引装置1へ送信する。
S3c:本人認証の結果、本人であることが確認できると制御部16の指示により顧客操作表示部11は「携帯端末をかざしてください」等の文言で構成された誘導画面を表示する。
S5c:その電文を受信した携帯端末2の制御部は記憶部から読み出した取引情報を通知する電文を自動取引装置1へアップロード(送信)する。
S7c:制御部16の指示によりカードリーダ部12は挿入されたカードをカード挿入排出口から排出し、顧客に返却して取引を終了する。
このようにして携帯端末2に入力しておいた取引情報を自動取引装置1にアップロードし、自動取引装置1はその取引情報にしたがって取引を実行する。
なお、ダウンロードした携帯端末操作用プログラムは取引情報をアップロードしても引き続き携帯端末2の記憶部に記憶させておくようにしてもよく、また携帯端末操作用プログラムの更新が頻繁に発生するような場合、取引情報をアップロードしたときに記憶部から消去して取引を行う毎にダウンロードするようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例では、予め携帯端末で取引情報の入力を受け付けるためのプログラムが更新された場合であっても新たなプログラムをダウンロードする操作が不要になるという効果が得られる。
またさらに、携帯端末操作用プログラムの携帯端末へのダウンロードは勘定系ホストコンピュータでの本人認証終了後に行なうため、携帯端末の登録等の手続が不要になるという効果が得られる。
2 携帯端末
3 携帯端末入力管理サーバ
5 通信回線
7 勘定系ホストコンピュータ
11 顧客操作表示部
12 カードリーダ部
13 入出金部
14 無線通信部
15、32 記憶部
16、33 制御部
31 通信制御部
321 ダウンロードプログラムデータベース
331 携帯端末入力処理部
Claims (4)
- 顧客の口座情報に基づいて現金支払いや振込み等の取引の可否を判定する勘定系ホストコンピュータと、顧客の操作により入力された取引内容を特定する取引情報を携帯端末から受信して前記勘定系ホストコンピュータへ送信し、該勘定系ホストコンピュータから取引の許可を受信して取引を行なう自動取引装置とからなる自動取引システムにおいて、
携帯端末の入力手段で取引情報の入力を受け付けるためのプログラム、およびその版数を取引種別に対応させて記憶するデータベースを備えた携帯端末入力管理サーバを設け、
前記自動取引装置が、顧客の操作により取引種別が選択された後、携帯端末から受信した取引情報の入力を受け付けるための前記取引種別に対応したプログラムの版数と、記憶部に予め記憶した前記取引種別のプログラムの版数とを比較して不一致であることを検知した場合、前記取引種別に対応するプログラムを要求する情報を前記携帯端末入力管理サーバへ送信し、
該携帯端末入力管理サーバが、受信した前記取引種別に対応するプログラムを要求する情報にしたがって前記データベースから読み出した前記取引種別に対応するプログラムを前記自動取引装置へ送信し、
前記自動取引装置が、受信した該プログラムを前記携帯端末へ送信し、該プログラムを実行して入力された取引情報を該携帯端末から受信すると、その取引情報にしたがって取引を実行するようにしたことを特徴とする自動取引システム。 - 請求項1の自動取引システムにおいて、
前記自動取引装置が、顧客の操作により取引種別が選択された後、携帯端末から取引情報の入力を受け付けるための前記取引種別に対応するプログラムが存在しない旨を示す情報を受信した場合、前記取引種別に対応するプログラムを要求する情報を前記携帯端末入力管理サーバへ送信し、
該携帯端末入力管理サーバが、前記取引種別に対応するプログラムを要求する情報を受信したことを検知した場合、前記データベースから読み出した前記取引種別に対応するプログラムを前記自動取引装置へ送信し、
前記自動取引装置が、受信した該プログラムを前記携帯端末へ送信し、該プログラムを実行して入力された取引情報を該携帯端末から受信すると、その取引情報にしたがって取引を実行するようにしたことを特徴とする自動取引システム。 - 顧客の操作により入力された取引内容を特定する取引情報を携帯端末から受信して現金支払いや振込み等の取引を行う自動取引装置において、
携帯端末の入力手段で取引情報の入力を受け付けるためのプログラム、およびその版数を取引種別に対応させて記憶する記憶部を設け、
顧客の操作により取引種別が選択された後、携帯端末から受信した取引情報の入力を受け付けるための前記取引種別に対応したプログラムの版数と前記記憶部に前記取引種別に対応させて記憶した版数とを比較して不一致であることを検知した場合、前記記憶部から読み出した前記取引種別に対応するプログラムを携帯端末へ送信し、該プログラムを実行して入力された取引情報を携帯端末から受信し、受信した取引情報にしたがって取引を実行するようにしたことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項3の自動取引装置において、
顧客の操作により取引種別が選択された後、携帯端末から受信した取引情報の入力を受け付けるための前記取引種別に対応するプログラムが存在しない旨を示す情報を受信したことを検知した場合、前記記憶部から読み出した前記取引種別に対応するプログラムを携帯端末へ送信し、該プログラムを実行して入力された取引情報を携帯端末から受信し、受信した取引情報にしたがって取引を実行するようにしたことを特徴とする自動取引装置。
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