JP2007086958A - 携帯電話機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 携帯電話機1000がメールを受信すると、制御部110は、受信したメールに、点数と対応づけられた所定のキーワードが含まれているか否かを判断し、キーワードが含まれているごとに点数を加算し、加算した点数の合計が所定点を超えている場合に、受信したメールが重要であると判断する。受信したメールが重要と判断したときに、メールの受信を報知する報知方法を所定の方法と決定し、決定した方法で報知を実行することで、ユーザに対し、メール受信時に、重要メールを受信したことを知覚させることができる。
【選択図】図8
Description
しかしながら、ユーザは、あらゆる種類の情報をメールでやりとりするので、メールの受信を報知する報知音には気が付いていても、そのメールが重要な内容を含んでいるとは思わずに、内容を直ちに確認しないことがある。例えば、至急返信するよう求めているメールを受信しているにもかかわらず、ユーザが他の用事を優先してメールの内容の確認を後回しにしてしまう事態が発生しうる。また、何らかの事情により、ユーザがメールの受信にかかる報知音を聞き逃すこともありうる。
そこで、本発明は、ユーザにとって重要な内容を含むメールを受信したことを、ユーザに早期に知覚させることを可能にする携帯電話機を提供することを目的とする。
ところで、携帯電話機は、例えば着信音の鳴動やバイブレータによる振動やLED(Light Emitting Diode)発光部による発光など、様々な方法でメールの受信をユーザに報知することができる。
そこで、前記決定手段は、メール受信時に用いられた知覚報知方法と、当該知覚報知方法による報知を実行してから所定時間内に当該メールが読み出されたか否かとを対応づけた報知結果を、履歴として記憶する履歴記憶部と、前記履歴記憶部に記憶されている報知結果の履歴に基づいて、前記知覚報知方法のうち、ユーザの応答率が最も高い最適報知方法を選出する報知方法選出部とを含み、前記判断手段が重要であると判断すると、前記選出された最適報知方法を、前記知覚報知方法として決定することとしてもよい。
また、前記決定手段は、さらに、前記判断手段が重要と判断する重要メールを所定回数受信するまで前記選出を抑止するとともに、前記重要メールを受信するごとにいずれかの知覚報知方法を用いて報知を実行する報知試験を行い、前記報知試験の実行結果である報知結果を所定回数分、前記履歴記憶部に記憶させる報知試験部を含み、前記報知方法選出部は、前記報知試験部によって所定回数の前記報知試験が行われると、前記履歴記憶部に記憶されている所定回数分の前記報知結果に基づいて、前記選出を行うこととしてもよい。
また、前記携帯電話機は、さらに、前記重要メールを受信したときに、前記選出した最適報知方法を用いた報知を実行してから、所定時間内に当該重要メールが読み出されたか否かを判断する報知効果判断手段を備え、前記決定手段は、前記報知効果判断手段が否定的な判断をすると、前記報知試験部による所定回数の前記報知試験の実行を開始し、前記報知方法選出部による前記選出を新たに行うこととしてもよい。
また、前記受信したメールに関連する情報とは、メール本文のことであり、前記判断手段は、1以上のキーワードを記憶するキーワード記憶部を含み、前記受信したメールのメール本文に、記憶されているキーワードが含まれるときに重要であると判断することとしてもよい。
したがって、ユーザにとって関心度の高い話題に頻出するキーワードや、緊急度の高い用件に含まれるキーワードなどをキーワード記憶部に記憶させておくことで、ユーザは、キーワードを含むメールを受信した時に、受信したメールが所定のキーワードに関連する話題を含んだ、ユーザにとって重要度の高いメールであることを知ることができる。
また、前記受信したメールに関連する情報とは、メール本文のことであり、前記判断手段は、1以上のキーワードを、点数と対応づけて記憶するキーワード記憶部を含み、前記受信したメールのメール本文に、記憶されているキーワードが含まれ、かつ、含まれる各キーワードと対応づけられている点数の合計が所定点以上のときに重要であると判断することとしてもよい。
例えば、ユーザにとって特に関心度や重要度が高いキーワードには、重要度が低いキーワードよりも大きい点数を携帯電話機に記憶させておく。そして、受信したメールの重要度を判断する際に、ユーザにとって特に関心度や重要度が高い、すなわち大きい点数のキーワードがメール本文に含まれる場合には、常にそのメールは重要であると判断し、また、重要度が低い、すなわち小さい点数のキーワードが含まれる場合には、そのようなキーワードが複数含まれる場合に重要と判断することができる。
これにより、通信相手のメールアドレスごとにキーワードを記憶しているので、重要度の高いキーワードが通信相手ごとに異なる場合に、ユーザと通信相手それぞれとの関係に応じて、受信したメールの重要度の判断を実行することができる。
これにより、メールを受信する受信側ユーザにとっては、メールを送信する送信側ユーザからキーワードの登録要求を受け付けることで、受信したメールを重要と判断するためのキーワードを、受信側ユーザ自らの手で携帯電話機に記憶させる手間が省ける。
したがって、登録要求によってキーワードを受信側ユーザの携帯電話機に記憶させた後は、送信側ユーザは、当該キーワード群を含むメールを送信するときに、受信側ユーザの携帯電話機がその送信にかかるメールは重要であると判断することを期待してメールの送信を行うことができる。すなわち、受信側ユーザによって早期に確認されることを期待してメールを送信することができる。
したがって、ユーザは、キーワードの出現頻度を考慮に入れて、受信したメールの重要度の判断に用いられるキーワードをキーワード記憶部に記憶させることができる。すなわち、上述の構成を備える携帯電話機は、ユーザがキーワード記憶部に記憶させるキーワードを選出するのを支援することができる。
<概要>
まず、本発明の実施の形態にかかる携帯電話機の概要を説明する。
本発明の携帯電話機は、複数の報知方法を用いて、メールの受信をユーザに対して報知することができる。報知方法には、効果音や楽曲などの音声データを鳴動させる方法や、バイブレータによって携帯電話機を振動させる方法や、発光部によって光を発光させる方法がある。
この場合、携帯電話機は、ユーザが早期にメールの受信を知覚することができる報知方法を選出するために、どの報知方法がユーザによるメールの早期確認に最も効果的かを試験する報知試験を行う。
以下、本発明にかかる携帯電話機について、図面を用いて説明する。
<構成>
図1は、本発明の実施の形態にかかる携帯電話機の機能ブロック図である。
アンテナ101は、通信電波の送受信を行う。
記憶部103は、データの書き換えが可能な不揮発性のメモリであり、後述する電話帳400や共通キーワード表500を記憶している。また、報知方法にかかるユーザ設定や、報知試験に関連したデータや、各種フラグなどを記憶しており、詳細は後述する。
ディスプレイ105は、液晶パネル等であり、制御部110から出力された信号を受け付けて、メール本文、文字、画像、現在時刻などの表示を行う。
振動制御部106は、図示しないバイブレータの動作を制御する制御回路であり、バイブレータの振動時間や振動間隔や振動強度などを制御して携帯電話機1000を振動させる。
スピーカ108は、制御部110による制御に従って、メール受信時の報知音の鳴動を実行する。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、ROMに格納されているプログラムに従って、メール受信時の処理を制御する。メール受信時の処理とは、送受信部を介して通信データを受信する処理や、受信したメールの重要度を判断する処理や、メール受信時の報知方法を決定する処理などである。
また、計時部112は、時間を計時する計時機能を有し、計時した時間を保持する。
<データ>
<ユーザ設定に関連したデータ>
次に、ユーザ設定に関連したデータについて説明する。
図2(a)は、報知試験モードフラグ210を示す図である。
ユーザ設定表220は、メール受信時に用いる報知方法の設定を記憶しており、同図に示すように、メール種別221と、着信レベル222と、振動パターン223と、LEDパターン224とを含む。
メール種別221は、受信したメールの種別を示す。メールの種別には、重要メールと通常メールとがある。重要メールとは、制御部110によって、携帯電話機1000が受信したメールは重要であると判断されたメールのことであり、通常メールとは、受信したメールは重要ではないと判断されたメールのことである。
例えば、報知制御部111は、振動方法の識別番号「0」のときには、バイブレータによる振動を行わないよう振動制御部106を制御する。また、報知制御部111は、振動時間と振動間隔とを組み合わせた振動パターンを5通り設定しておき、さらに、振動パターン各々に対して2通りの振動強度を設定して、合計10通りの振動方法各々に「1」から「10」までの識別番号を与えておくことによって、10通りの方法でバイブレータの振動を実行させることができる。
例えば、報知制御部111は、発光方法の識別番号「0」のときには、LED発光部107を制御してLEDの発光をさせないようにする。また、報知制御部111は、カラーパターンを7通り、点滅パターンを4通り設定しておき、さらに、カラーパターンと点滅パターンとの組み合わせ各々に対して2通りの発光強度を設定して、合計56通りの発行方法各々に「1」から「56」までの識別番号を与えておくことによって、56通りの方法でLED発光部107に発光させることができる。
次に、報知試験に関連したデータについて説明する。
報知試験に関連したデータとは、報知パターン表310と、報知結果表320と、読み出しフラグ330である。これらのデータは、記憶部103に記憶されており、携帯電話機1000が報知試験を実行する際に、制御部110によって用いられる。以下、図面を用いて説明する。
報知パターン表310は、携帯電話機1000が報知試験を行うときの、各報知方法の設定を記憶しており、同図に示すように、報知方法ID311と、着信レベル312と、振動パターン313と、LEDパターン314とを含む。
報知方法ID311は、報知試験を行うときの報知方法各々を識別するための識別子である。同図では、識別子を「A」「B」「C」・・・で示している。
報知結果表320は、携帯電話機1000が報知試験モードである場合に、各報知試験を実行した結果である報知結果を各々記憶しており、同図に示すように、番号321と、報知方法322と、応答時間323と、応答有無324とを含む。
番号321は、各報知結果を識別するための識別番号である。
図3(b)の例で説明すると、番号321の「7」にかかる報知試験は、報知方法「C」によって報知を実行し、報知の実行から7秒後に、ユーザがメールの確認操作を行ったことを示している。
なお、同図の例は、番号321の「8」にかかる報知試験までが実行されている場合における、報知結果表320の例であり、番号321の「9」にかかる報知試験は、まだ実行されていない。そのため、番号321の「9」に対応する応答時間323と応答有無324には、報知試験の実行結果を示す値は記憶されていない。
読み出しフラグ330は、携帯電話機1000が報知試験モードである場合に、各報知試験のうちいずれを実行するかを示す。読み出しフラグ330に記憶されている値は、図3(b)に示す報知結果表320の番号321に含まれる各識別番号に対応している。
図3(b)および(c)の例で説明すると、読み出しフラグ330には「9」が記憶されている。制御部110は、報知試験を行う際に、読み出しフラグ330を参照して、報知結果表320の番号321の「9」にかかる報知試験を実行する。
次に、メールの重要度の判断に関連したデータについて説明する。
メールの重要度の判断に関連したデータとは、電話帳400と、共通キーワード表500である。これらのデータは、記憶部103に記憶されており、携帯電話機1000がメールを受信して、制御部110が受信メールの重要度を判断する処理を行う際に、制御部110によって用いられる。受信したメールの重要度を判断する処理は、具体的には、以下に示す図4のキーワード45および図5に示す共通キーワード52に記憶されているキーワードと、図4に示す点数46および図5に示す設定点数53に記憶されている点数とを用いて行われるが、この処理については後述する。以下、電話帳400および共通キーワード表500について、図面を用いて説明する。
同図に示すように、電話帳400は、登録番号41と、名前42と、電話番号43と、メールアドレス44と、キーワード45と、点数46とを含む。
登録番号41は、電話帳に登録されている通信相手各々を識別するための識別子である。
電話番号43は、通信相手の電話番号を記憶している。
メールアドレス44は、通信相手のメールアドレスを記憶している。
キーワード45は、通信相手ごとに、1以上のキーワードを記憶している。
点数46は、キーワードごとに設定された点数を記憶している。
同図に示すように、共通キーワード表500は、キーワード登録番号51と、共通キーワード52と、設定点数53とを含む。
キーワード登録番号51は、共通キーワード表500によって記憶されている各キーワードを識別する識別子である。
設定点数53は、キーワードごとに設定された点数を記憶している。
<動作>
次に、携帯電話機1000の動作について説明する。
上述したように、携帯電話機1000は、キーワードを用いて受信したメールの重要度を判断し、判断結果に応じてメール受信時の報知方法を決定する。以下、報知方法を決定する処理について、携帯電話機1000が報知試験モードであるか否かとに分けて、それぞれ図面を用いて説明する。
図6に示すように、制御部110は、携帯電話機1000がメールを受信すると(ステップS601)、受信したメールの重要度を判断し、判断結果に応じて、受信したメールの重要度を示す重要メールフラグを、重要であることを示す「オン」または重要でないことを示す「オフ」にする(ステップS602)。なお、重要メールフラグは、記憶部103に記憶されている。また、ステップS602の、受信したメールの重要度を判断する重要度判断処理については、後述する<メール重要度判断処理>で詳しく説明する。
重要メールフラグが「オン」のとき、すなわちステップS602において、受信したメールは重要であると判断したときは(ステップS603:YES)、報知試験モードフラグ210を参照して、携帯電話機1000が報知試験モードであるか否かを判断する(ステップS605)。携帯電話機1000が報知試験モードであるときの処理については(ステップS605:YES)、後述する<報知試験モードの場合の処理>で詳しく説明し、ここでは、携帯電話機1000が報知試験モードではないときの処理について説明する。
報知を実行するとともに計時部112によって計時を開始し、計時部112が所定時間を計時するまでの間に、ユーザが操作部104を介して当該報知にかかるメールを確認する操作を行ったか否かを判断し(ステップS607)、所定時間内にユーザが確認操作を行った場合は(ステップS607:YES)、処理を終了する。
<報知試験モード移行処理>
ここで、ステップS608の、携帯電話機1000を報知試験モードに移行させる処理について詳しく説明すると、制御部110は、報知試験モードフラグ210を「ON」にし、読み出しフラグ330を初期化する。読み出しフラグ330の初期化を行うとともに、重要メールを受信するごとに実行する報知方法の順番を決定する。報知方法の順番を決定すると、決定した順に、報知結果表320の報知方法322に番号321と対応づけて順に記憶させる。
ステップS605では、重要メールを受信した携帯電話機1000が報知試験モードであるか否かを判断しているが、報知試験モードであると判断した場合(ステップS605:YES)の処理について、図面を用いて説明する。
図7は、携帯電話機1000が報知試験モードのときに、制御部110が重要メール受信時の報知方法を決定して報知を行う処理を示すフローチャートである。
読み出しフラグ330に示される値が所定値と等しくないと判断すると(ステップS708:NO)、報知試験はまだ終了していないので、読み出しフラグ330を更新する(ステップS709)。具体的には、読み出しフラグ330に示される値に1を加算した値を、新たに読み出しフラグ330に記憶させる。
一方、ステップS708において、読み出しフラグ330に示される値が所定値と等しいと判断すると(ステップS708:YES)、すべての報知試験にかかる報知を実行したことになるので、報知試験モードフラグ210を「OFF」にして携帯電話機1000を通常モードに移行させる。
報知結果表320を更新すると、制御部110は、報知試験にかかるすべての報知結果に基づいて、ユーザの応答率が最も高い報知方法を選出し、選出した報知方法を、図2(b)に示すユーザ設定表220の、重要メールを受信した際における報知方法として記憶部103に記憶させる(ステップS713)。なお、ステップS713における制御部110の処理についても、後述する<報知方法設定処理>で詳しく説明する。
次に、図6に示すステップS602の、メールの重要度を判断する重要度判断処理について、図面を用いて詳しく説明する。
はじめに、重要度判断処理の概要を説明すると、制御部110は、受信したメールに、電話帳400および共通キーワード表500から読み出した各キーワードが含まれていると、各キーワードと対応づけられている点数を変数SCOREに加算する。キーワードがメールに含まれるごとに、点数を加算する処理を繰り返し、加算処理の完了後、変数SCOREが所定点数を超えていると、受信したメールは重要であると判断する。以下、詳しく説明する。
制御部110は、まず、変数SCOREを初期化する(ステップS801)。変数SCOREとは、点数の合計を格納するための変数であり、記憶部103に記憶されている。ここでは、変数SCOREを「0」に初期化している。
変数SCOREの初期化を行うと、記憶部103に記憶されている共通キーワード表500から共通キーワード52と設定点数53を読み出してRAMに格納する(ステップS802)。
登録されているメールアドレスのときは(ステップS803:YES)、メールアドレスと対応づけられているキーワードと点数とを、それぞれキーワード45と点数46とから読み出してRAMに格納する(ステップS804)。
キーワードと点数の読み出しを終えると、RAMに格納した各キーワードを順に読み出してメール本文と比較し、キーワードがメール本文に含まれているか判定する。含まれていると判定すれば、その都度、変数SCOREに、キーワードと対応づけられている点数を加算していく(ステップS805)。キーワードとメール本文との比較を、RAMに格納しているすべてのキーワードとの比較を終えるまで実行する(ステップS806:NO、ステップS805)。
所定点数よりも大きいと判断すると(ステップS807:YES)、記憶部103に記憶されている重要メールフラグを「オン」にし(ステップS808)、変数SCOREが所定点数よりも小さいと判断すると(ステップS807:NO)、重要メールフラグを「オフ」にする(ステップS809)。
<報知結果表更新処理>
次に、図7のステップS710およびステップS712において制御部110が実行する処理について、図面を用いて詳しく説明する。
制御部110は、報知制御部111による制御のもとで報知試験にかかる報知を実行し、報知の実行とともに計時部112によって計時を開始させる(ステップS901)。計時部112が行う計時は、制御部110が操作部104を介してユーザによる当該報知試験にかかる重要メールの確認操作を受け付けるか、または、計時開始から所定時間が経過するまで行われる。計時開始から所定時間内に制御部110が重要メールの確認操作を受け付けると、計時部112は、計時を終了し、制御部110が確認操作を受け付けた時点で計時している時間を保持する。
重要メールの確認操作を受け付けなかった場合は(ステップS903:NO)、報知結果表320の、当該報知試験と対応づけられている応答時間323に、応答がなかったことを示す所定の数値を記憶させ、同様に当該報知試験と対応づけられている応答有無324に「NO」を記憶させる(ステップS905)。
このようにして、制御部110は、報知結果に応じて報知結果表320を更新する処理を行う。
次に、図7のステップS713において制御部110が実行する処理について、図面を用いて説明する。
図10は、制御部110が、報知試験にかかるすべての報知結果に基づいて、報知方法を選出し、重要メール受信時の報知方法として設定する処理を示すフローチャートである。
ステップS1002において、複数存在しないと判断した場合は(ステップS1002:NO)、ユーザによるメール確認率の最も高い報知方法を、ユーザ設定表220の重要メール受信時における報知方法に設定する(ステップS1005)。
<補足>
以上のように本発明にかかる携帯電話機について実施の形態に基づいて説明したが、以下のように変形することもでき、本発明は上述の実施の形態で示した携帯電話機に限られないことは勿論である。
(1)図8に示す重要度判断処理では、制御部110は、キーワードと点数とを電話帳400および共通キーワード表500から読み込んで、メール本文に所定のキーワードが含まれるごとに点数を加算し、加算した点数の合計が所定点以上のときに、携帯電話機1000が受信したメールを重要メールと判断することとしているが、必ずしもキーワードが含まれるごとに点数の加算を行う構成とする必要はなく、所定のキーワードがメール本文に含まれているか否かで、受信したメールの重要度を判断することとしてもよい。
(2)図8に示す重要度判断処理では、受信したメールのメールアドレスが電話帳400に含まれているときに、メールアドレスに対応づけられているキーワードを電話帳400から読み出すこととしているが、この処理は必ずしも必要ではなく、共通キーワード表500の共通キーワード52のみを用いてメールの重要度を判断することとしてもよい。
(3)図8に示す重要度判断処理では、制御部110は、すべてのキーワードとメール本文とを比較し、加算した点数の合計が所定点以上のときに、携帯電話機1000が受信したメールを重要メールと判断することとしているが、すべてのキーワードとメール本文とを比較する必要はなく、点数の合計が所定点以上となったときに、重要メールフラグをオンにすることとしてもよい。
(4)上述の実施の形態では、メールの重要度の判断に用いられるキーワードを予め記憶部103に記憶させておくこととしているが、このキーワードは、他の機器等から携帯電話機1000に対して登録するよう要求することが可能であることとしてもよい。キーワードの登録要求を受け付けると、受け付けたキーワードを電話帳400または共通キーワード表500に記憶させることで、制御部110は、メールの重要度を判断する際に、登録要求にかかるキーワードを用いることができる。
具体的な方法を説明すると、制御部110は、メールを受信するごとに、受信したメールを記憶部103に記憶させておく。記憶部103は、受信したメールの履歴を記憶し、少なくとも所定件数、例えば100件以上のメールを記憶することができるとする。
制御部110は、記憶部103が記憶している辞書に基づいて、辞書に含まれている単語と、記憶しているメールの履歴とを比較し、メールに含まれている単語を抽出し、単語ごとに抽出回数を保持しておく。このとき、例えば名詞のみを抽出というように、所定の条件を付加して単語を抽出することとしてもよい。抽出を終えると、抽出した単語を抽出回数と対応づけた、単語ごとの出現頻度を記憶部103に記憶させる。
なお、単語の抽出回数に基づいて、単語の抽出を行う例を示したが、これに限らず、単語が含まれているメールが読み出された確率、または、単語が含まれているメールが読み出されるまでの時間に基づいて、ユーザに対して登録するか確認させる単語の抽出を行うこともできる。
判断結果が肯定的である単語は、ユーザがメールの受信から早期に確認したメールに含まれている単語である。すなわち、重要メールに含まれている単語である可能性が高い。したがって、携帯電話機1000は、重要メールに含まれる可能性が高い単語を、ユーザに対して登録するよう促すことができる。
(5)図8では、受信メールの重要度を判断するために、キーワードを用いることとして説明してきたが、キーワードの他に、受信したメールに関連する情報を用いて受信メールの重要度を判断することとしてもよい。
ここで、添付ファイルの種類とは、画像ファイルや動画ファイル、音声ファイル、テキストファイルなどである。前記携帯電話機は、ファイルの拡張子やファイルヘッダを参照して、ファイルの種類を判別する。例えば、画像ファイルの拡張子としては JPEG (Joint Photographic Experts Group)、動画ファイルの拡張子としてはMPEG-4 (Moving Picture Experts Group phase 4)などがあり、これらファイルの拡張子を参照して、各ファイルの種類を判別する。
また、前記受信したメールに関連する情報とは、メールの送信者名と送信時間帯のことであり、前記判断手段は、所定の送信者名が所定の送信時間帯に送信したメールを、重要と判断することとしてもよい。
また、前記送信者に関連する情報とは、前記送信者の、ユーザに対するメール送信頻度のことであり、前記判断手段は、前記ユーザに対するメール送信頻度が所定頻度以上の時に重要であると判断することとしてもよい。
また、前記送信者に関連する情報とは、前記送信者がメールを送信した位置であり、前記判断手段は、前記位置が所定位置であるか否かに応じて、前記判断を行うこととしてもよい。
(6)上述した実施の形態では、携帯電話機1000は、着信レベルと、振動パターンと、LED発光パターンとを組み合わせて報知を行うこととして説明してきたが、メールの受信にかかる報知は、断続的に実行することとしてもよい。報知を断続的に実行するとは、1回限りの報知ではなく、ユーザがメールの確認を行うまで、少なくとも所定間隔をあけて繰り返し報知を実行することである。
具体的な実行方法を説明すると、制御部110は、報知制御部111の制御のもとで報知を実行させると、計時部112に計時を開始させるとともに、所定時間内にユーザが操作部104を介してメールを確認する操作を行ったか否かを逐次判断する。計時部112に計時させている計時時間が所定時間を経過してもユーザによる確認操作を受け付けなかった場合は、再度、報知制御部111の制御のもとで報知を実行する。このとき、報知間隔を決定する。
(7)上述した携帯電話機1000は、さらに、重要メール受信時に電池残量が所定値以下であれば、携帯電話機1000が電源ONの状態をできるだけ長く保持するために、所定の機能の実行を抑止することとしてもよい。例えば、アラーム機能の実行を抑止したり、アニメーションの表示を停止したりすることとしてもよい。
また、携帯電話機1000は、電源をONにしたときに、ユーザが確認していない重要メールが存在すると、未確認の重要メールが存在することをディスプレイ105に表示することとしてもよい。これにより、ユーザに対して、重要メールの確認を促すことができる。例えば、重要メールを受信しているにもかかわらず、携帯電話機1000の電池が切れて電源がOFFとなった場合であっても、携帯電話機1000は、外部電源等から電源の供給を受けて電源をONにした時に、直ちにユーザに対してメールの確認を促すことができ、ユーザによるメールの早期確認に寄与することができる。
(8)上述した実施形態では、報知試験を行って、報知結果に基づいて重要メール受信時の報知方法を選出することとしていたが、これに限らず、報知試験を行わずとも、報知方法とその応答時間及び応答有無とを対応づけた報知結果履歴を図3(b)の報知結果表320のように記憶しておき、所定件数分の報知結果履歴に基づいて報知方法を選出することとしてもよい。
(9)上述した実施形態では、図3(a)に示す報知パターン表310は、予め記憶しておくこととしてもよいし、ユーザが設定することとしてもよいし、ネットワークを介したダウンロードや、他の機器との通信を介して受信した設定を記憶させることとしてもよい。
(10)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよい。
(11)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
102 送受信部
103 記憶部
104 操作部
105 ディスプレイ
106 振動制御部
107 LED発光部
108 スピーカ
110 制御部
111 報知制御部
112 計時部
Claims (11)
- メール受信時に、受信したメールに関連する情報に基づいて、受信したメールが重要であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断結果に応じて、当該メールの受信をユーザに知覚させるために用いる知覚報知方法を決定する決定手段とを備える
ことを特徴とする携帯電話機。 - 前記決定手段は、メール受信時に用いられた知覚報知方法と、当該知覚報知方法による報知を実行してから所定時間内に当該メールが読み出されたか否かとを対応づけた報知結果を、履歴として記憶する履歴記憶部と、
前記履歴記憶部に記憶されている報知結果の履歴に基づいて、前記知覚報知方法のうち、ユーザの応答率が最も高い最適報知方法を選出する報知方法選出部とを含み、
前記判断手段が重要であると判断すると、前記選出された最適報知方法を、前記知覚報知方法として決定する
ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。 - 前記決定手段は、さらに、前記判断手段が重要と判断する重要メールを所定回数受信するまで前記選出を抑止するとともに、前記重要メールを受信するごとにいずれかの知覚報知方法を用いて報知を実行する報知試験を行い、前記報知試験の実行結果である報知結果を所定回数分、前記履歴記憶部に記憶させる報知試験部を含み、
前記報知方法選出部は、前記報知試験部によって所定回数の前記報知試験が行われると、前記履歴記憶部に記憶されている所定回数分の前記報知結果に基づいて、前記選出を行う
ことを特徴とする請求項2記載の携帯電話機。 - 前記携帯電話機は、さらに、前記重要メールを受信したときに、前記選出した最適報知方法を用いた報知を実行してから、所定時間内に当該重要メールが読み出されたか否かを判断する報知効果判断手段を備え、
前記決定手段は、前記報知効果判断手段が否定的な判断をすると、前記報知試験部による所定回数の前記報知試験の実行を開始し、前記報知方法選出部による前記選出を新たに行う
ことを特徴とする請求項3記載の携帯電話機。 - 前記受信したメールに関連する情報とは、メール本文のことであり、
前記判断手段は、1以上のキーワードを記憶するキーワード記憶部を含み、前記受信したメールのメール本文に、記憶されているキーワードが含まれるときに重要であると判断する
ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。 - 前記受信したメールに関連する情報とは、メール本文のことであり、
前記判断手段は、1以上のキーワードを、点数と対応づけて記憶するキーワード記憶部を含み、前記受信したメールのメール本文に、記憶されているキーワードが含まれ、かつ、含まれる各キーワードと対応づけられている点数の合計が所定点以上のときに重要であると判断する
ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。 - 前記キーワード記憶部は、メールアドレスごとに前記キーワードを記憶し、
前記判断手段は、前記受信したメールのメールアドレスと対応づけられて記憶されている前記キーワードを用いて前記判断を行う
ことを特徴とする請求項5または6記載の携帯電話機。 - 前記携帯電話機は、さらに、
キーワードを前記キーワード記憶部に記憶するよう要求する登録要求を他のユーザから受け付ける受付手段を備え、
前記キーワード記憶部は、登録要求を受け付けたキーワードを記憶する
ことを特徴とする請求項5から7のうちいずれか1項記載の携帯電話機。 - 前記携帯電話機は、さらに、
受信したメールを履歴として記憶する受信メール記憶手段と、
メールに含まれる単語を抽出する単語抽出手段と、
記憶されている受信メールの履歴に基づいて、前記抽出した各単語の受信メールにおける出現頻度を出力する出力手段と、
出力された前記出現頻度が所定頻度以上であるか否かを判断する出現頻度判断手段と、
前記判断の結果に応じて、前記キーワード記憶部に記憶させる単語の候補を選出する登録候補選出手段と、
前記選出した単語をディスプレイに表示する単語表示手段とを備える
ことを特徴とする請求項5から7のうちいずれか1項記載の携帯電話機。 - 前記携帯電話機は、さらに、前記判断手段が重要と判断する重要メールを受信して前記決定にかかる報知を開始した後、ユーザが当該報知にかかるメールの内容を確認する操作を行ったか否かを繰り返し判断する操作判断手段を備え、
前記重要メールを受信したときに、前記操作判断手段が肯定的な判断を行うまで、前記決定にかかる報知を、少なくとも所定間隔をあけて繰り返し実行する
ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。 - 前記携帯電話機は、さらに、
電池残量を検出する残量検出手段と、
検出した電池残量が所定値以下であるか否かを判定する残量判定手段と、
前記判断手段が重要と判断するメールを受信したときに、前記残量判定手段による判定を実行させ、電池残量が所定値以下と判定された場合に、携帯電話機が備える機能のうち所定の機能の実行のみを許可し、その他の機能の実行を抑止する機能制御手段とを備える
ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
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