図1を参照して、携帯通信端末10は、キー入力装置24を含み、様々な地域で使用可能なローミング機能を備える。そのため、無線通信回路14は、様々な地域で使用されている通信方式の無線通信回路を備える必要があり、本実施例の無線通信回路14は、CDMA方式の無線通信回路14a,W−CDMA方式の無線通信回路14bおよびTDMA方式の無線通信回路14cを含み、それぞれの無線通信回路14a−14cを切り替えるためのSW34を含み、このSW34はCPU20によって制御される。そして、使用者によってローミング機能が実行され、エリア(地域)設定が行われると、CPU20は、選択されたエリアに対応する無線通信回路14がCPU20に接続されるように、SW34を切り替える。なお、CDMA方式,W−CDMA方式およびTDMA方式だけに限らず、他のさまざまな方式の無線通信回路が無線通信回路14に含まれてもよい。
ここで、キー入力装置24によって発呼操作が行われると、CPU20は、無線通信回路14を制御して発呼信号を出力する。出力された発呼信号は、アンテナ12から送出され、基地局を含む移動通信網に送信される。通話相手が応答操作を行うと、通話可能状態が確立される。
通話可能状態に移行した後にキー入力装置24によって通話終了操作が行われると、CPU20は、無線通信回路14を制御して、通話相手に通話終了信号を送信する。通話終了信号の送信後、CPU20は、通話処理を終了する。先に通話相手から通話終了信号を受信した場合も、CPU20は、通話処理を終了する。また、通話相手によらず、移動通信網から通話終了信号を受信した場合も、CPU20は通話処理を終了する。
システム全体が起動している状態で通話相手からの発呼信号がアンテナ12によって捉えられると、無線通信回路14は、着信をCPU20に通知する。CPU20は、着信通知に記述された発信元情報をLCDモニタ22から出力し、バイブレータ32を振動させ、図示しない着信通知用のスピーカから着信音を出力する。キー入力装置24によって応答操作が行われると、通話可能状態が確立される。なお、本実施例では、着信音が出力されたり、バイブレータ32が振動したりする動作を、「着信通知動作」と呼ぶことにする。
通話可能状態では、次のような処理が実行される。通話相手から送られてきた変調音声信号(高周波信号)は、アンテナ12によって受信される。受信された変調音声信号は、無線通信回路14によって復調処理および復号処理を施される。これによって得られた受話音声信号は、スピーカ18から出力される。マイクロフォン16によって取り込まれた送話音声信号は、無線通信回路14によって符号化処理および変調処理を施される。これによって生成された変調音声信号は、上述と同様、アンテナ12を利用して通話相手に送信される。
また、キー入力装置24によってネットワーク100とのデータ通信操作が行われると、CPU20は、アンテナ12および無線通信回路14を通してネットワーク100との通信を始める。ネットワーク100は、図示しない複数のネットワークサーバと接続されており、CPU20は、ネットワーク100を介して複数のネットワークサーバのそれぞれとデータ通信を行う。LCDモニタ22は、そのデータ通信によって得られた画像や文字などを表示する。また、携帯通信端末10は、Eメール(電子メール)受信/送信機能を備えており、ネットワーク100を介してEメールの受信および送信をすることが可能である。また、Eメールを受信した場合には、着信した場合と同様に、無線通信回路14は、Eメールの受信をCPU20に通知する。CPU20は、Eメールのヘッダ情報などから送信元情報をLCDモニタ22から出力し、着信通知動作を携帯通信端末10に行わせる。
さらに、携帯通信端末10は、時刻表示機能などを備える。時刻表示機能は、LCDモニタ22にRTC(Real Time Clock)30が生成した時刻情報を表示する機能である。たとえば、RTC30が生成した時刻情報が、「2007/10/31/10:30」であれば、LCDモニタ22には、2007年10月31日と10時30分が表示される。また、時刻表示機能は、日本の時刻を表示するモードと海外の時刻を表示するモードを備える。
図2は、ローミング機能によるエリア設定を行うGUI(Graphcal User Interface)の表示例を示す図解図である。図2を参照して、エリア設定を行うGUIは、LCDモニタ22に表示され、設定エリア表示50と下方向キー52が含まれる。使用者は下方向キー52を操作することで、選択エリア一覧54およびカーソル56をLCDモニタ22にさらに表示させることができる。また、下方向キー52は、キー入力装置24によって操作される。なお、本実施例で説明するGUIは、全てキー入力装置24によって操作される。
ここで、エリアをアメリカに設定する場合には、図2に示すように、カーソル56を操作して、アメリカの表示を選択し、エリア選択を完了させる操作を行えば、設定エリア表示50に「アメリカ」と表示させることができ、携帯通信端末10は、アメリカで使用することが可能な状態になる。そして、設定されたエリアはRAM28に記憶される。なお、設定可能なエリアは、図2に表示されているエリアだけに限らず、さらに多くのエリアが設定可能である。
次に、Eメールを受信した場合に、使用者が設定する時間帯では、携帯通信端末10に着信通知動作を行わせないで、Eメールの自動返信を行うように設定し、Eメールの送信者によっては、携帯通信端末10に着信通知動作を行わせ、Eメールの自動返信を行わないように設定可能な、Eメール自動返信機能について説明する。
まず、図3−図8を使って、Eメール自動返信機能のGUIについて説明する。図3は、Eメール自動返信機能が備える、Eメール自動返信設定を行うGUIの表示例を示す図解図である。図3を参照して、Eメール自動返信設定では、設定パターン1から設定パターン5までの5種類の設定パターンを登録し、さらに、それぞれの設定パターンについてON(有効)とOFF(無効)との設定を行うことができる。具体的には、設定パターン1キー60aが操作されると、図4に示す設定パターン1の詳細な設定を行うGUIがLCDモニタ22に表示される。なお、設定パターン1の詳細な設定を行うGUIについては、後述するため、ここでは詳細な説明は省略する。
図3に戻って、設定パターン2キー60b,設定パターン3キー60c,設定パターン4キー60dおよび設定パターン5キー60eが操作された場合の動作は、設定パターン1キー60aが操作された場合と同様のため、詳細な説明は省略する。なお、設定パターンの種類は6種類以上であってもよいことはいうまでもない。
また、ON/OFFキー62aが操作されると、ON/OFFキー62aの表示が切り替わる。たとえば、ONの表示がされている状態で、ON/OFFキー62aが操作された場合にはOFFの表示に切り替わり、OFFの表示がされている状態で、ON/OFFキー62aが操作された場合にはONの表示に切り替わる。そして、ON/OFFキー62aがONの状態にされると、設定パターン1が有効な状態となる。つまり、設定パターン1の設定された通りに、Eメールの自動返信を行う。なお、ON/OFFキー62aの状態は、RAM28に記憶される。
さらに、ON/OFFキー62bがONの状態にされると設定パターン2が有効な状態になり、ON/OFFキー62cがONの状態にされると設定パターン3が有効な状態になり、ON/OFFキー62dがONの状態にされると設定パターン4が有効な状態になり、ON/OFFキー62eがONの状態にされると設定パターン5が有効な状態になる。なお、ONまたはOFFが表示されているGUIのキーは、ON/OFFキー62aと同様に、表示が切替えられる。
図4は、Eメール自動返信機能が備える、設定パターン1の詳細な設定を行うGUIの表示例を示す図解図である。図4を参照して、先述した通り、設定パターン1キー60a(図3を参照)が操作された場合に、設定パターン1の詳細な設定を行うGUIがLCDモニタ22に表示される。このLCDモニタ22に表示されたGUIでは、Eメール自動返信機能を動作させる時間を設定する時間設定と、受信したEメールのヘッダ情報の解析条件を詳細に設定する条件設定と、設定した条件が成立した場合の動作を設定する条件成立時動作設定と、自動返信メールの本文などを設定するその他の設定とを行うことができる。
時間設定は、設定時間キー70が操作されると、Eメール自動返信機能を動作させる時間を設定できるようになる。たとえば、「1:00〜6:00」とキー入力装置24によって入力すれば、設定時間キー70に「1:00〜6:00」が表示される。また、設定時間キー70に「1:00〜6:00」と表示されていれば、午前1時から午前6時までの間は、Eメールの自動返信を行う。そして、設定された時間は、RAM28に記憶される。なお、本実施例では、時間帯は0:00から23:59までの1分間毎に設定できるようにしてあるが、30分間毎や1時間毎のように任意の時間間隔を設定できるようにしてもよい。
条件設定は、受信したEメールのヘッダ情報の解析条件を設定する。本実施例では、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析のいずれか1つ以上の解析を行うかどうかを設定する。そして、それぞれの解析を行うことで、Eメールが送信された地域と使用者が滞在している地域との時差を求めることができる。そして、使用者は、求めた時差の許容時差を設定することで、求めた時差が許容時差以内であれば、条件成立時動作設定により設定された動作をする。
具体的には、許容時差キー72が操作されると、許容時差を設定できるようになる。たとえば、「0:00〜5:00」とキー入力装置24によって入力すれば、許容時差キー72に「0:00〜5:00」が表示される。ドメイン解析ON/OFFキー74が操作されると、Eメールアドレスに含まれるドメイン情報から時差を求めるか否かを設定できる。文字コード解析ON/OFFキー76が操作されると、文字コード情報から時差を求めるか否かを設定できる。また、文字コード詳細設定キー78が操作されると、図5に示す解析する文字コード情報を設定するGUIがLCDモニタ22に表示される。なお、図5に示す解析する文字コード情報を設定するGUIについては、後述するため、ここでは詳細な説明は省略する。図4に戻って、ヘッダ時差解析ON/OFFキー80が操作されると、ヘッダ情報から時差情報を求めるか否かを設定できる。そして、設定されたそれぞれの条件は、RAM28に記憶される。なお、本実施例では、設定された時差は、0:00から25:00までの30分間毎に設定できるようにしてあるが、15分間毎や1時間毎のように任意の時間間隔を設定できるようにしてもよい。
条件成立時動作設定は、自動返信ON/OFFキー82が操作されると、条件設定で設定した条件が成立した場合に、携帯通信端末10がEメールの自動返信を行うかどうかの設定をすることができる。そして、着信通知動作ON/OFFキー84が操作されると、先述した条件が成立した場合に、携帯通信端末10に着信通知動作を行わせるかどうかの設定をすることができる。そして、設定された条件成立時の動作は、RAM28に記憶される。
その他の設定では、特定のアドレスをヘッダ情報に含むEメールを受信した場合に、携帯通信端末10に着信通知動作を行わせるかの設定(着信通知動作許可リストの設定)と、その着信通知動作許可リストに含まれる特定のアドレスを決める設定(着信通知動作許可リスト詳細設定)と、所定の時間内に同じアドレスをヘッダ情報に含むEメールを2回以上受信した場合の動作の設定(Eメール再受信の設定)と、Eメール再受信時の詳細な設定と、自動返信メールの本文を作成する設定とを行うことができる。
具体的には、着信通知動作許可リストON/OFFキー86が操作されると、着信通知動作許可リストの設定をすることができる。そして、着信通知動作許可リスト詳細設定キー88が操作されると、図6(A)に示す着信通知動作許可リストの設定を行うGUIがLCDモニタ22に表示される。なお、図6(A)に示す着信通知動作許可リストの設定を行うGUIについては、後述するため、ここでは詳細な説明は省略する。
図4に戻って、Eメール再受信ON/OFFキー90が操作されると、Eメール再受信の設定をすることができる。そして、Eメール再受信時詳細設定キー92が操作されると、図7に示すEメール再受信時の詳細な設定を行うGUIがLCDモニタ22に表示される。なお、図7に示すEメール再受信時の詳細な設定を行うGUIについては、後述するため、ここでは詳細な説明は省略する。
図4に戻って、自動返信メール本文設定キー94が操作されると、図8に示す自動返信用のEメールの本文の設定を行うGUIがLCDモニタ22に表示される。なお、自動返信用のEメールの本文の設定を行うGUIについては、後述するため、ここでは詳細な説明は省略する。そして、設定されたその他の設定は、RAM28に記憶される。
図5は、Eメール自動返信機能が備える、解析する文字コード情報を設定するGUIの表示例を示す図解図である。図5を参照して、解析する文字コード情報は、西ヨーロッパ言語(ISO−8859−1),アラビア語(ISO−8859−6),タイ語(ISO−8859−11),中国語(ISO−2022−CN),日本語(ISO−2022−JP)およびUnicode(UTF−8)などがある。そして、使用者がキー入力装置24を操作することで、チェックボックス110aにチェックを入れると、西ヨーロッパ言語(ISO−8859−1)の文字コード情報を解析するように設定される。また、チェックボックス110bはアラビア語(ISO−8859−6)、チェックボックス110cはタイ語(ISO−8859−11)、チェックボックス110dは中国語(ISO−2022−CN)、チェックボックス110eは日本語(ISO−2022−CN)、チェックボックス110fはUnicode(UTF−8)に対応し、使用者によってチェックが入れられると、それ対応する言語の文字コード情報を解析するように設定される。なお、Unicodeとは、英語圏内の言語であることを指し、アメリカ,イギリスおよび他の英語を公用語として用いる地域で使用される文字コード情報である。
また、文字コード情報不明時の着信通知動作ON/OFFキー112が操作されると、受信したEメールの文字コード解析結果が、携帯通信端末10に記憶される文字コード情報のそれぞれと一致しなかった場合(不明である場合)に、携帯通信端末10に着信通知動作を行わせるかどうかの設定をすることができる。
そして、解析する文字コード情報の設定、文字コード情報解析結果が不明または不可能である場合の設定はRAM28に記憶される。なお、解析する文字コード情報は西ヨーロッパ言語については、ISO−8859−1だけでなく、ISO−8859−15やUS−ASCIIなどであってもよく、他の言語についても、1種類の文字コード情報だけでなく、複数の文字コード情報が設定できるようになっていてもよい。さらに、他の地域の文字コード情報が設定できるようになっていてもよいことは、言うまでもない。
図6(A)は、Eメール自動返信機能が備える、着信通知動作許可リストの詳細な設定をするGUIの表示例を示す図解図である。図6(A)を参照して、自動返信ON/OFFキー120が操作されると、着信通知動作許可リストの設定がされる場合に、自動返信を行うかどうかの設定をすることができる。そして、アドレス帳読込キー122または直接入力キー124が操作されると、着信通知動作許可リストに含まれる特定のアドレスを設定することができ、設定された特定のアドレスは着信通知動作許可リスト表示領域126に表示される。
ここで、アドレス帳読込キー122が操作されると、図6(B)に示す、携帯通信端末10に記憶されるアドレス帳を示すGUIがLCDモニタ22に表示される。携帯通信端末10に記憶されるアドレス帳は、アドレスとそのアドレスに対応する人物の名前が対応づけられている。そして、アドレスと名前をアドレス表示132a−132cのように表示する。そして、使用者がキー入力装置24を操作することで、アドレス設定チェックボックス130aにチェックを入れると、アドレス表示132aに表示されるアドレスが、着信通知動作許可リストに設定され、図6(A)に示す着信通知動作許可リスト表示領域126に表示される。また、アドレス設定チェックボックス130bはアドレス表示132bに対応し、アドレス設定チェックボックス130cはアドレス表示132cに対応する。
たとえば、図6(B)では、アドレス設定チェックボックス130aにチェックが入れられているため、アドレス表示132aに表示される「柿本 □□」のアドレス「pppp@ecweb.ne.jp」が図6(A)の着信通知動作許可リスト表示領域126に表示される。
図6(A)に戻って、直接入力キー124が操作されると、使用者がキー入力装置24を操作して、着信通知動作許可リスト表示領域126にアドレスを入力できるようになる。たとえば、使用者がアドレス帳に登録していないアドレスとして、「xxxx@sanyo.co.jp」を入力する場合には、キー入力装置24によって「xxxx@sanyo.co.jp」の文字列を入力することで、着信通知動作許可リスト表示領域126に「xxxx@sanyo.co.jp」が表示されるようになる。また、着信通知動作許可リストには、ドメイン情報(@sanyo.co.jp)のみを設定して、その設定されたドメイン情報を含むアドレスを全て着信通知動作許可リストに設定した場合と同等の設定結果を得られるようにしてもよい。そして、着信通知動作許可リストの詳細な設定は、RAM28に記憶される。
図7は、Eメール自動返信機能が備える、Eメール再受信時の詳細設定をするGUIの表示例を示す図解図である。図7を参照して、Eメール再受信時の設定時間キー140が操作されると、Eメール再受信時の動作を行う時間を設定することができる。たとえば、図7では、Eメール再受信時の設定時間キー140に「96時間」が表示されているため、Eメール再受信時の設定時間は96時間となる。また、本実施例では、0時間から96時間(4日間)の1時間毎に設定できるようにしてあるが、30分間毎や24時間毎のように任意の時間間隔を設定できるようにしてもよい。さらに、単位を「時間」から「日」に変更して、1日毎に設定できるようにしてもよい。
Eメール再受信時の自動返信ON/OFFキー142が操作されると、Eメール再受信時に自動返信を行うかどうかの設定をすることができる。そして、Eメール再受信時の着信通知動作ON/OFFキー144が操作されると、Eメール再受信時に携帯通信端末10に着信通知動作を行わせるかどうかの設定をすることができる。そして、Eメール再受信時の動作を行う時間を設定およびEメール再受信時の動作の設定は、RAM28に記憶される。
図8は、Eメール自動返信機能が備える、自動返信メールの本文を設定するGUIの表示例を示す図解図である。図8を参照して、設定領域キー146が操作されると、Eメール自動返信時の返信メールの本文を設定することができるようになる。また、返信メールの本文を設定するには、使用者がキー入力装置24を操作して、文字列を入力すると、設定領域キー146に入力した文字列が表示される。そして、設定された自動返信メールの本文は、RAM28に記憶される。
図3−図8に示すEメール自動返信機能が備える、それぞれのGUIによって使用者は、Eメール自動返信について詳細な設定を行うことができる。なお、それぞれのGUIの表示例は、一例であるため、本実施例と同等の設定が行えるのであれば、他のGUIを用いてもよいことは言うまでもない。
続いて、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析について説明する。図9は、携帯通信端末10が受信した或るEメールのヘッダ情報の一部を示す図解図である。図9を参照して、ヘッダ情報には、Eメールの送信者のアドレス情報dm,Eメールの送信者が使用するメーラーで設定されている文字コード情報co,携帯通信端末10がEメールを受信した日時と世界時からの時差情報を含む受信側時刻情報rhdおよびEメールの送信者が送信した日時と世界時からの時差情報を含む送信側時刻情報thdなどを含む。
まず、ドメイン解析では、アドレス情報dmに含まれるアドレスのトップレベルドメイン(TLD:Top Level Domain)を読み出す。アドレス情報dm(Return−Path:<xxxx@sanyo.co.jp>)では「jp」がトップレベルドメインである。この「jp」は、国際コードトップレベルドメイン(ccTLD:Country Code TLD)とも呼ばれ、日本を表す。そのため、「xxxx@sanyo.co.jp」のアドレスは、日本に属する人間が取得したアドレスであることが分かるため、受信したEメールは日本から送信された可能性が高いことが分かる。よって、アドレス情報dmのTLDと、携帯通信端末10に設定されているエリア情報から、Eメールを送信した地域(送信地域)とそのEメールを受信した地域(受信地域)との時差を求めることが出来る。
具体的には、図10に示すドメイン時差テーブルを利用する。ドメイン時差テーブルは、各行の左側にはccTLDが設定されており、各列の上側にはローミング機能によって設定可能なエリアが設定されている。そして、読み出したccTLDが設定されている行に対して、各列の上側に設定されている地域と対応するセルのデータを参照すると、Eメールを送信した地域とそのEメールを受信した地域の時差を求めることが出来る。たとえば、ローミング機能によって「アメリカ」が設定されており、受信したEメールから読み出したccTLDが「jp」であれば、jpが設定されている行のアメリカの列と対応するセルに設定されているデータを読み出す。そして、読み出されたデータは「14:00」であるため、Eメールを送信した地域とそのEメールを受信した地域の時差は、14時間であることが分かる。
つまり、ドメイン解析では、ローミング機能によって設定された地域と受信したEメールのアドレスから読み出したccTLDとから、Eメールを送信した地域とそのEメールを受信した地域の時差を求めることが出来る。なお、TLDがccTLDで無い場合(「com」など)は、時差が0時間であるようにしてもよい。
図9に戻って、文字コード解析では、文字コード情報coに含まれる文字コード情報を読み出す。文字コード情報co(Content−Type:text/plain;charset=“iso−2022−jp”)では「iso−2022−jp」が文字コード情報である。この「iso−2022−jp」は、日本の文字用の文字符号化方式を示す。そのため、受信したEメールは日本から送信された可能性が高いことが分かる。よって、文字コード情報coに含まれる文字コード情報と、携帯通信端末10に設定されているエリア情報から、Eメールを送信した地域とそのEメールを受信した地域との時差を求めることが出来る。
具体的には、図11に示す文字コード時差テーブルを利用する。文字コード時差テーブルは、各行の左側には文字コード情報が示す言語が設定されており、各列の上側にはローミング機能によって設定可能なエリアが設定されている。そして、読み出した文字コード情報が設定されている行に対して、各列の上側に設定されている地域と対応するセルのデータを参照すると、Eメールを送信した地域とそのEメールを受信した地域の時差を求めることが出来る。たとえば、ローミング機能によって「アメリカ」が設定されており、受信したEメールから読み出した文字コード情報が「iso−2022−jp」であれば、「iso−2022−jp」が示す言語は日本語であるため、日本語が設定されている行のアメリカの列と対応するセルに設定されているデータを読み出す。そして、読み出されたデータは「14:00」となる。すなわち、Eメールを送信した地域とそのEメールを受信した地域の時差は、14時間であることが分かる。
つまり、文字コード解析では、ローミング機能によって設定された地域と受信したEメールのアドレスから読み出した文字コード情報とから、Eメールを送信した地域とそのEメールを受信した地域の時差を求めることが出来る。
図9に戻って、ヘッダ時差解析では、受信側時刻情報rhdおよび送信側時刻情報thdに含まれるそれぞれの時差情報を読み出す。まず、受信側時刻情報rhd(Fri,30 Nov 2007 1:54 −0500)の「−0500」が時差情報を示す。受信側時刻情報rhdにおける、「−0500」は、世界時から−5時間の地域(たとえば、アメリカのワシントンD.C)で、Eメールを受信したことを表す。一方、送信側時刻情報thd(Date:Fri,30 Nov 2007 15:54:13 +0900)の「+0900」が時差情報を示す。送信側時刻情報thdにおける、「+0900」は、世界時から+9時間の地域(たとえば、日本)から、Eメールが送信されたことを表す。よって、受信側時刻情報rhdの時差情報と送信側時刻情報thdとの時差情報から、Eメールを送信した地域とそのEメールを受信した地域との時差を求めることが出来る。
具体的には、図12に示すヘッダ時差テーブルを利用する。ヘッダ時差テーブルは、各行の左側には受信側時刻情報rhdに含まれる時差情報が設定されており、各列の上には送信側時刻情報thdに含まれる時差情報が設定されている。そして、受信側時刻情報rhdから読み出された時差情報が設定されている行に対して、各列の上側に設定されている地域と対応するセルのデータを参照すると、Eメールを送信した地域とそのEメールを受信した地域の時差を求めることが出来る。たとえば、受信側時刻情報rhdから読み出した時差情報が「−0500」であり、送信側時刻情報thdから読み出した時差情報が「+0900」であれば、−0500が設定されている行の+0900と対応するセルに設定されているデータを読み出す。そして、読み出されたデータは「14:00」であるため、Eメールを送信した地域とそのEメールを受信した地域の時差は、14時間であることが分かる
つまり、ヘッダ時差解析では、受信側時刻情報rhdおよび送信側時刻情報thdのそれぞれから読み出した時差情報から、Eメールを送信した地域とそのEメールを受信した地域の時差を求めることが出来る。なお、本実施例では、受信側時刻情報rhdおよび送信側時刻情報thdの時差情報を利用して、ヘッダ時差解析を行ったが、ローミング機能によって設定されたエリアおよび送信側時刻情報thdの時差情報を利用して、Eメールを送信した地域とそのEメールを受信した地域の時差を求めてもよいことは、言うまでもない。
続いて、Eメール再受信時の動作について説明する。Eメール再受信時の動作は、受信したEメールのアドレスが再受信したものかどうかを判断するために、Eメール自動返信を行うときの日時および送信アドレスを自動返信リストに記憶するようにする。
図13は、自動返信リストの一例を示す図解図である。図13を参照して、日時の列には自動返信を行った日時の情報が記憶される。ここで、日時の行には、時刻表示機能がLCDモニタ22に表示する時刻が記憶される。たとえば、LCDモニタ22に表示される時刻が2007年11月23日、3時50分であるときに、自動返信が行われれば、「2007/11/23/3:50」が記憶される。次に、アドレスの列には自動返信を行った相手のアドレスが記憶される。たとえば、「xxxx@sanyo.co.jp」のアドレス情報を含むEメールに対して、自動返信を行えば、「xxxx@sanyo.co.jp」が記憶される。そして、Eメール再受信時の動作が設定されている場合には、受信したEメールのアドレスは、自動返信リストに記憶されたアドレスと一致するかどうかを判断され、さらに一致していれば、使用者によって設定された時間内の再受信かどうかを判断する。これによって、アドレスが一致し、設定された時間内の再受信であれば、携帯通信端末10は、あらかじめ決められた動作をする。また、自動返信リストは、RAM28に記憶される。
図14はRAM28のメモリマップを示す図解図である。図14を参照して、RAM28のメモリマップには、プログラム記憶領域150およびデータ記憶領域152が含まれる。プログラムおよびデータの一部は、フラッシュメモリ26から一度に全部または必要に応じて部分的にかつ順次的に読み出され、RAM28に記憶され、そしてCPU20などで処理される。なお、図14にはメモリマップの一部のみが示されており、処理に必要な他のプログラムおよびデータも記憶される。
プログラム記憶領域150は、携帯通信端末10を動作させるためのプログラムを記憶する。携帯通信端末10を動作させるためのプログラムは、Eメール自動返信設定処理プログラム150aおよびEメール受信時の処理プログラム150bなどによって構成される。Eメール自動返信設定処理プログラム150aは、図3−図8に示すEメール自動返信機能の設定を行うGUIをLCDモニタ22に表示させることで設定パターン1から設定パターン5までの詳細な設定および設定パターン1から設定パターン5までの有効/無効を設定するためのプログラムである。たとえば、図3に示す設定パターン1キー60aが操作されれば、図4に示す設定パターン1の詳細な設定を行うGUIがLCDモニタ22に表示される。さらに、ON/OFFキー62aが操作されれば、設定パターン1の有効/無効状態を設定するようにする。
Eメール受信時の処理プログラム150bは、携帯通信端末10がEメールを受信した場合の動作を決定するためのプログラムである。たとえば、本実施例ではEメールを受信した場合に、携帯通信端末10に着信通知動作を行わせて自動返信を行わない動作,携帯通信端末10に着信通知動作を行わせて自動返信を行う動作,携帯通信端末10に着信通知動作を行わせずに自動返信を行わない動作および携帯通信端末10に着信通知動作を行わせずに自動返信を行う動作の4種類の動作のうち、いずれか1つの動作を行うように決定する。
なお、図示は省略するが、携帯通信端末10を動作させるためのプログラムは、通話を行うためのプログラム,ネットワークサーバとのデータ通信を制御するプログラム,ローミング機能によるエリア設定を制御するプログラムおよび時刻表示機能を制御するプログラムなども含む。
図15は、図14に示したデータ記憶領域152の具体的な内容を示す図解図である。図5を参照して、データ記憶領域152には、画像データ152a,文字列データ152b,時差テーブルデータ152c,ドメイン時差テーブルデータ152d,文字コード時差テーブルデータ152e,ヘッダ時差テーブルデータ152f,自動返信リストデータ152gおよび設定パターンデータ152hが記憶される。また、条件フラグ152j,有効化1フラグ152k,有効化5フラグ152mおよび時刻レジスタ152nが設けられる。
画像データ152aは、携帯通信端末10のLCDモニタ22に表示される画像のデータである。また、LCDモニタ22に表示される画像は、携帯通信端末10の待機中に表示される画像およびEメール自動返信機能が備えるGUIに用いられる画像などである。
文字列データ152bは、携帯通信端末10のLCDモニタ22に表示される文字列のデータである。LCDモニタ22に表示される文字列は、LCDモニタに表示される現在時刻の数字,GUIに表示されるアルファベットや漢字やひらがななどである。
時差テーブルデータ152cは、時刻表示機能が備える海外の時刻を表示するモードにおいて、LCDモニタ22に海外の時刻を表示する場合に用いられるデータである。たとえば、日本の時刻が設定されているRTC30から読み出された時刻に対して、ローミング機能によって設定されたエリアの時差を求める場合に、時差テーブルデータから時差を読み出して、ローミング機能によって設定されたエリアの時刻を求める。
ドメイン時差テーブルデータ152dは、図10に示すドメイン時差テーブルの各セルに設定されたデータである。文字コード時差テーブルデータ152eは、図11に示す文字コード時差テーブルの各セルに設定されたデータである。ヘッダ時差テーブルデータ152fは、図12に示すヘッダ時差テーブルの各セルに設定されたデータである。自動返信リストデータ152gは、図13に示す自動返信リストの各セルに設定されたデータである。
設定パターンデータ152hは、図4−図8に示すEメール自動返信機能のGUIによって入力した設定パターン1のデータ160から設定パターン5のデータ162によって構成される。また、図示していないが、設定パターン2のデータ,設定パターン3のデータおよび設定パターン4のデータも存在する。さらに、設定パターン1のデータ160は、設定時間データ160a,条件設定のデータ160b,条件成立時動作のデータ160cおよびその他の設定のデータ160dによって構成される。また、設定パターン2のデータから設定パターン5のデータ162のデータ構造は、設定パターン1のデータ160と同じであるため、詳細な説明は省略する。
設定時間データ160aには、設定時間キー70(図4参照)に設定された時間が記憶される。条件設定のデータ160bは、さらに許容時差データ170および文字コードデータ172および条件データ174から構成される。許容時差データ170には、許容時差キー72(図4参照)に設定された時間が記憶される。文字コードデータ172には、図5において設定された解析する文字コード情報の設定が記憶される。図15に戻って、条件データ174には、図4に示すドメイン解析ON/OFFキー74,文字コード解析ON/OFFキー76,ヘッダ時差解析ON/OFFキー80および図5に示す文字コード情報不明時の着信通知動作ON/OFFキー112の状態が記憶される。
つまり、図4−5を参照して、条件データ174には、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析はON(有効)の状態で記憶され、文字コード情報が不明である場合の着信通知動作はOFF(無効)の状態で記憶される。
図15に戻って、条件成立時動作のデータ160cのデータは、動作条件データ176から構成される。動作条件データ176には、図4に示す自動返信ON/OFFキー82および着信通知動作ON/OFFキー84の状態が記憶される。つまり、図4を参照して、動作条件データ176には、条件設定のデータ160bに設定された条件を満たす場合に自動返信および着信通知動作はON(有効)の状態で記憶される。
図15に戻って、その他の設定のデータ160dは、さらに、着信通知動作許可リストデータ178,Eメール再受信時の設定時間データ180,自動返信メール本文のデータ182およびその他の条件データ184から構成される。着信通知動作許可リストデータ178には、着信通知動作許可リスト表示領域126(図6(A)参照)に表示されるアドレスが記憶される。Eメール再受信時の設定時間データ180には、Eメール再受信時の設定時間キー140(図7参照)に設定される時間が記憶される。自動返信メール本文のデータ182には、作成領域キー146(図8参照)に設定された自動返信メールの本文が記憶される。
その他の条件データ184には、図4に示す着信通知動作許可リストON/OFFキー86,Eメール再受信ON/OFFキー90,図6に示す自動返信ON/OFFキー120,図7に示すEメール再受信時の自動返信ON/OFFキー142およびEメール再受信時の着信通知動作ON/OFFキー144の状態が記憶される。つまり、図4,図6および図7を参照して、その他の条件データ184には、着信通知動作許可リストの設定,Eメール再受信時の設定,着信通知動作許可リストが設定される場合の自動返信,Eメール再受信時の自動返信および着信通知動作は、ON(有効)の状態で記憶される。
条件フラグ152jは、上述した、Eメール受信時の処理プログラム150bが実行される場合に、使用者によって設定された条件を満たしたか否かを判別するためのフラグである。たとえば、条件フラグ152jは、1ビットのレジスタで構成される。条件フラグ152jが成立(ON)されると、レジスタにはデータ値「1」が設定され、条件フラグ152jが不成立(OFF)されると、レジスタにはデータ値「0」が設定される。また、出発フラグ82fの初期設定はOFFに設定される。
有効化1フラグ152kは、図4に示すON/OFFキー62aに対応し、ON状態か否かを判断するためのフラグである。たとえば、有効化1フラグ152kは、1ビットのレジスタで構成される。有効化1フラグ152kが成立(ON)されると、レジスタにはデータ値「1」が設定され、有効化1フラグ152kが不成立(OFF)されると、レジスタにはデータ値「0」が設定される。また、有効化1フラグ152kの初期設定はOFFに設定される。また、有効化5フラグ152mについては、図4に示すON/OFFキー62eに対応し、ON状態か否かを判断するためのフラグである。また、詳細な動作は、有効化1フラグ152kと同様のため省略する。なお、図示していないが、有効化2フラグ,有効化3フラグおよび有効化4フラグも存在する。
時刻レジスタ152nは、RTC30が生成した時刻のデータを一時的に格納するレジスタである。たとえば、RTC30が日本の現在時刻を生成している場合に、RTC30が生成した時刻が、2007年11月10日の14時20分であれば、時刻レジスタ152nには、「2007/11/10/14:20」が格納される。さらに、時刻表示機能が、海外の時刻を表示するモードであれば、RTC30から読み出された時刻のデータに対して、時差テーブルデータ152cから読み出した時差が計算されて格納される。
図示は省略するが、データ記憶領域82には、アドレス帳のデータや、ネットワーク100とのデータ通信操作で得られたデータや、他のデータが記憶されるとともに、携帯通信端末10の動作に必要な他のカウンタやフラグも設けられる。
具体的には、CPU20は、μITRONやSymbianなどのマルチタスクOSの制御下で、図16に示すEメール自動返信設定処理および図17−21に示すEメール受信時の処理などを含むタスクを並列的に実行する。
図16はEメール自動返信設定処理を示すフロー図である。図16を参照して、ステップS1では、Eメール自動返信設定画面をLCDモニタ22に表示する。つまり、図3に示すEメール自動返信機能の設定を行うGUIをLCDモニタ22に表示する。次のステップS3では、設定パターンが選択されたか否かを判断する。つまり、設定パターン1キー60aから設定パターン5キー60e(図3参照)のいずれか1つが操作されたか否かを判断する。ステップS3でYESであれば、たとえば、設定パターン1キー60aが操作されれば、ステップS5で、選択された設定パターンの設定画面をLCDモニタ22に表示する。つまり、図4に示す設定パターン1の詳細な設定を行うGUIなどがLCDモニタ22に表示される。次のステップS7では、入力完了の操作が行われたか否かを判断する。たとえば、キー入力装置24が備える図示しない入力完了キーが操作されたか否かを判断する。ステップS7でNOであれば、つまりキー入力装置24が備える図示しない入力完了キーが操作されなければ、ステップS7の処理を繰り返す。一方、ステップS7でYESであれば、ステップS9で設定されたデータをRAM28に記憶する。つまり、Eメール自動返信機能を動作させる時間や自動返信メール本文の設定などのデータをRAM28に記憶し、ステップS1に戻る。
ここで、ステップS3でNOであれば、つまり設定パターン1キー60aが操作されずに他の操作がされれば、ステップS11で設定パターンを有効化させる操作が行われたか否かを判断する。つまり、ON/OFFキー62a−62e(図3参照)のいずれか1つが操作されたか否かを判断する。ステップS11でYESであれば、たとえば、ON/OFFキー62aが操作されれば、ステップS13で、有効化された(ONにされた)設定パターンに対応する有効化フラグをONに設定する。つまり、ON/OFFキー62aに対応する設定パターン1が有効化されるため、有効化1フラグ152kがONに設定され、ステップS3に戻る。
一方、ステップS11でNOであれば、つまりON/OFFキー62a−62eのいずれか1つが操作されなければ、ステップS15でEメール自動返信設定を終了させる操作が行われたか否かを判断する。たとえば、キー入力装置24が備える図示しない操作完了キーが操作されたか否かを判断する。ステップS15でNOであれば、つまり操作完了キーが操作されてなければステップS1に戻る。一方、ステップS15でYESであれば、Eメール自動返信設定処理を終了する。
次に図17−21に示すEメール受信時の処理について説明する。ここでは、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析が条件として設定されている場合と、着信通知動作許可リストが設定されている場合と、Eメール再受信が設定されている場合とに分けて説明する。
まず、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析が条件として設定されている場合について説明する。図17−21はEメール受信時の処理を示すフロー図である。図17を参照して、ステップS21では、ON状態の有効化フラグが存在するか否かを判断する。つまり、図15に示す有効化1フラグ152kから有効化5フラグ152mの少なくとも1以上がONであるか否かを判断する。ステップS21でYESであれば、たとえば、有効化1フラグ152kがONであれば、ステップS23でON状態の有効化フラグに対応する設定パターンを読み込む。つまり、設定パターン1の設定を読み込む。
次の、ステップS25で設定時間か否かを判断する。つまり、LCDモニタ22などに表示された時刻が、設定時間データ160a(図15参照)から読み出した設定時間キー70(図4参照)に設定された時間であるか否かを判断する。ステップS25でYESであれば、つまりLCDモニタ22などに表示された時刻が設定された時間内であれば、ステップS27で条件フラグ152jをOFFに設定する。つまり、条件フラグ152jを初期化する。
ここで、ステップS21またはステップS25でNOであれば、つまりEメール自動返信機能が実行されなければ、図21のS111で、携帯通信端末10に着信通知動作を行わせ、Eメールの自動返信を行わない。つまり、携帯通信端末10は、通常通りにEメールの受信を使用者に通知し、Eメール受信時の処理を終了する。
図17に戻って、ステップS27の処理が終了すると、ステップS29で着信通知動作許可リストが設定されているか否かを判断する。つまり、その他の条件データ184(図15参照)から着信通知動作許可リストON/OFFキー86(図4参照)の状態を読み出し、ONであるか否かを判断する。着信通知動作許可リストが設定されている状態については、後述するため、ステップS29ではNOと判断される。
図18を参照して、ステップS41では、ドメイン解析が設定されているか否かを判断する。つまり、条件データ174(図15参照)からドメイン解析ON/OFFキー74(図4参照)の状態を読み出し、ONであるか否かを判断する。ここでは、ドメイン解析が設定されている場合の説明をしているため、ステップS41ではYESと判断され、ステップS43で許容時差以下か否かを判断する。つまり、受信したEメールのTLD,ローミング機能によって設定されたエリアおよびドメイン時差テーブル(図10参照)から求めた時差が、許容時差データ170(図15参照)から許容時差キー72(図4参照)に設定された許容時差以下であるか否かを判断する。ステップS43でYESであれば、つまり、求めた時差が許容時差以下であれば、ステップS45で条件フラグをONに設定する。
次のステップS47では、文字コード解析が設定されているか否かを判断する。つまり、条件データ174(図15参照)から文字コード解析キー76(図4参照)の状態を読み出し、ONであるか否かを判断する。ここでは、文字コード解析が設定されている場合の説明をしているため、ステップS47ではYESと判断され、ステップS49で文字コード情報が不明か否かを判断する。つまり、受信したEメールの文字コード情報が携帯通信端末10に記憶される文字コード情報のいずれとも一致しないか否かを判断する。ステップS49でNOであれば、つまり受信したEメールの文字コード情報が不明でなければ、ステップS51で許容時差以下か否かを判断する。つまり、受信したEメールの文字コード情報,ローミング機能によって設定されたエリアおよび文字コード時差テーブル(図11参照)から求めた時差が、許容時差データ170(図15参照)から許容時差キー72(図4参照)に設定された許容時差以下であるか否かを判断する。つまり、求めた時差が許容時差以下であれば、ステップS53で条件フラグをONに設定する。
次のステップS55では、ヘッダ時差解析が設定されているか否かを判断する。つまり、条件データ174からヘッダ時差解析ON/OFFキー80(図4参照)の状態を読み出し、ONであるか否かを判断する。ここでは、ヘッダ時差解析が設定されている場合の説明をしているため、ステップS55ではYESと判断され、ステップS57で許容時差内か否かを判断する。つまり、受信したEメールの送信側の時差,受信側の時差およびヘッダ時差テーブル(図12参照)から求めた時差が、許容時差データ170(図15参照)から許容時差キー72(図4参照)に設定された許容時差以下であるか否かを判断する。ステップS57でYESであれば、つまり、求めた時差が許容時差以下であれば、ステップS59で条件フラグをONに設定する。
次のステップS61では、条件フラグ152jがONか否かを判断する。つまり、ドメイン解析,文字コード解析またはヘッダ時差解析が行われたか否かを判断する。ここでは、条件フラグ152jはONであるため、ステップS61ではYESと判断されるため、図19のステップS91で、携帯通信端末10に着信通知動作を行わせるか否かを判断する。つまり、動作条件データ176(図15参照)から着信通知動作ON/OFFキー84(図4参照)の状態を読み出し、ONであるか否かを判断する。ステップS91でYESであれば、つまり着信通知動作ON/OFFキー84の状態がONであれば、ステップS95で自動返信を行うか否かを判断する。つまり、動作条件データ176(図15参照)から自動返信ON/OFFキー84(図4参照)の状態を読み出し、自動返信ON/OFFキー82(図4参照)の状態がONであるか否かを判断する。ステップS95でNOであれば、つまり自動返信ON/OFFキー82の状態がOFFであれば、図21のステップS111に進む。
ここで、ステップS91でNOであれば、つまり着信通知動作ON/OFFキー84の状態がOFFであれば、ステップS93でEメールの自動返信を行うか否かを判断する。つまり、ステップS95の処理と同様にして、自動返信ON/OFFキー82の状態がONであるか否かを判断する。ステップS93でNOであれば、つまり自動返信ON/OFFキー82の状態がOFFであれば、図21のステップS101で、携帯通信端末10に着信通知動作を行わせず、Eメールの自動返信を行わない。つまり、受信したEメールは使用者にとって、返信不要な相手からのEメール、たとえば使用者が加入するEメールの自動配信サービスからの自動配信メールなどであるため、受信したEメールの内容をすぐに確認する必要もなく、自動配信サービス元にEメールを返信する必要もない。そして、ステップS105の処理が終了すれば、Eメール受信時の処理を終了する。
ここで、ステップS93またはステップS95でYESであれば、つまり自動返信ON/OFFキー82の状態がONであれば、図19のステップS71でEメール再受信が設定されているか否かを判断する。Eメール再受信が設定されている場合については、後述するため、ここではNOと判断される。次のステップS83では、条件フラグ152jがONであるか否かを判断する。つまり、ステップS23で読み込んだ設定パターンに設定された条件を満たしているか否かを判断する。ここでは、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析を行っているため、ステップS85ではYESと判断され、ステップS85で携帯通信端末10に着信通知動作を行わせるか否かを判断する。つまり、ステップS91の処理と同様に、着信通知動作ON/OFFキー84の状態を読み出し、ONであるか否かを判断する。
ステップS85でNOであれば、つまり着信通知動作ON/OFFキー84の状態がOFFであれば、図21のステップS103で自動返信リストに現在の日付と送信者のアドレスとを記憶する。つまり、時刻レジスタ152nに設定されている値と受信したEメールのヘッダに含まれる送信者のアドレスとを自動返信リストに記憶する。たとえば、時刻レジスタ152nに設定されている値が「2007/11/23/3:50」であり、受信したEメールのヘッダに含まれる送信者のアドレスが「xxxx@sanyo.co.jp」であれば、自動返信リストの日付の列に含まれるセルには「2007/11/23/3:50」が記憶され、アドレスの列に含まれるセルには「xxxx@sanyo.co.jp」が記憶される。次のステップS105で、携帯通信端末10に着信通知動作を行わせず、Eメールの自動返信を行う。つまり、使用者がすぐに返信できない状況(就寝中など)であり、使用者の現在の状況を知らないと考えられる送信者に、自動返信メール本文のデータ182に記憶されている本文が設定されたEメールを自動返信する。そして、ステップS105の処理が終了すれば、Eメール受信時の処理を終了する。
また、ステップS85でYESであれば、つまり着信通知動作ON/OFFキー84の状態がONであれば、図21のステップS107で、自動返信リストに日付と送信者のアドレスとを記憶する。つまり、ステップS103の処理と同様に、時刻レジスタ152nに設定されている値と受信したEメールのヘッダに含まれる送信者のアドレスとを自動返信リストに記憶する。次のステップS109では、携帯通信端末10に着信通知動作を行わせ、Eメールの自動返信を行う。つまり、携帯通信端末10は、使用者にEメールを受信し、自動返信を行ったことを通知する。そして、ステップS109の処理が終了すれば、Eメール受信時の処理を終了する。
これによって、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析が条件として設定されている場合に、設定された条件を満たせば、携帯通信端末10は、使用者が設定した動作を行う。また、携帯通信端末10は、受信したEメールが送信された地域との時差が設定時差以下である場合に、着信通知動作によってEメールの受信を使用者へ通知する。たとえば、使用者がアメリカのワシントンD.Cに滞在しており、設定時差が0:00〜5:00であれば、携帯通信端末10が、アメリカ全域およびカナダなどから送信されたEメールを受信すれば、そのEメールの受信を着信通知動作によって使用者へ通知するが、日本などから送信されたEメールの受信は使用者へ通知しない。
なお、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析が条件として設定されていない状態と、設定された条件を満たさなかった状態の処理についても説明する。まず、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析が条件として設定されてなければ、つまりステップS41,ステップS47およびステップS55でNOと判断されるため、図18のステップS61でNOと判断され、図17のステップS71に進む。また、設定された条件を満たさなければ、ステップS43,ステップS49またはステップS57でNOと判断され、つまり求めた時差が許容時差より大きいため、ステップS65で条件フラグ152jがOFFに設定され、図17に示すステップS71に進む。
そして、ステップS71では、Eメール再受信が設定されているか否かの判断がされる。Eメール再受信が設定されている場合については、後述するため、ステップS71ではNOと判断され、次のステップS83で条件フラグ152jがNOであるか否かを判断する。ここでは、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析が条件として設定されていないか、設定さされた条件を満たさなかったため、条件フラグ152j(図15)がOFFに設定されており、ステップS83ではNOと判断され、図21のステップS103に進む。つまり、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析が条件として設定されていないか、設定さされた条件を満たさなければ、携帯通信端末10は、着信通知動作を行わせずに自動返信を行う。
さらに、ステップS49でYESである、つまり文字コード情報が不明である場合についても説明する。ステップS49でYESであれば、ステップS63で携帯通信端末10に着信通知動作を行わせるか否かを判断する。つまり、条件データ174(図15参照)から文字コード情報不明時の着信通知動作ON/OFFキー112(図5参照)の状態を読み出し、文字コード情報不明時の着信通知動作ON/OFFキー112の状態がONであるか否かを判断する。ステップS63でYESであれば、つまり文字コード情報不明時の着信通知動作ON/OFFキー112の状態がONであれば、図21のステップS111に進む。一方、ステップS63でNOであれば、つまり文字コード情報不明時の着信通知動作ON/OFFキー112の状態がOFFであれば、図21のステップS101に進む。
つまり、文字コード情報が不明であれば、送信者の使用する言語が、使用者が使用する言語と異なり、「送信者」が自動返信メールの本文を読めない可能性があるため、自動返信は行わない。なお、文字コード情報が不明であっても、自動返信を行うことができるように、自動返信の設定が行えるようにしてもよい。
続いて、着信通知動作許可リストが設定されている場合について説明する。また、ステップS21−S27までの処理については、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析が条件として設定されている場合と同じであるため、詳細な説明は省略する。
図17を参照して、ステップS29では、着信通知動作許可リストが設定されているか否かを判断する。ここでは、着信通知動作許可リストが設定されているため、ステップS29ではYESと判断され、ステップS31で送信者のアドレスが着信通知動作許可リストに含まれているか否かを判断する。つまり、受信したEメールのヘッダに含まれる送信者のアドレスが、着信通知動作許可リストデータ178(図15参照)に含まれているか否かを判断する。ステップS31でNOであれば、つまり送信者のアドレスが、着信通知動作許可リストデータ178に含まれていなければ、図18のステップS41以降の処理を行う。一方、ステップS31でYESであれば、つまり送信者のアドレスが、着信通知動作許可リストデータ178に含まれていれば、ステップS33で条件フラグをONに設定し、図20のステップS95で自動返信を行うか否かを判断する。つまり、その他の条件データ184(図15参照)から着信通知動作許可リスト設定時の自動返信ON/OFFキー120の状態を読み出し、着信通知動作許可リスト設定時の自動返信ON/OFFキー120(図6(A)参照)の状態がONであるか否かを判断する。
ステップS95でNOであれば、つまり着信通知動作許可リスト設定時の自動返信ON/OFFキー120の状態がOFFであれば、図21のステップS111に進む。一方、ステップS95でYESであれば、図19のステップS71でEメール再受信の設定がされているか否かの判断をする。Eメール再受信が設定されている場合については、後述するため、ここではNOと判断される。次のステップS83では、条件フラグ152jがNOであるか否かを判断する。ここでは、ステップS33で条件フラグ152jがONとなっているため、つまり受信したEメールのアドレスが着信通知動作許可リストに含まれるため、ステップS83ではYESと判断され、ステップS85で携帯通信端末10に着信通知動作を行わせるか否かの判断を行う。ここでは、受信したEメールのアドレスが着信通知動作許可リストに含まれているため、ステップS85ではYESと判断され、図21のステップS107に進む。
つまり、着信通知動作許可リストが設定されており、受信したEメールのアドレスが着信通知動作許可リストに含まれなければ、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析が条件として設定されている場合と同様の処理を行う。一方、受信したEメールのアドレスが着信通知動作許可リストに含まれていれば、携帯通信端末10は、Eメールの受信があったことを使用者に通知し、自動返信を行うか否かは使用者の設定によって決まる。
続いて、Eメール再受信が設定されている場合について説明する。また、ステップS21−S33,ステップS41−S65およびステップS91−S95の処理については、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析が条件として設定されている場合、着信通知動作許可リストが設定されている場合と同じであるため、詳細な説明は省略する。
図19を参照して、ステップS71では、Eメール再受信が設定されているか否かを判断する。つまり、Eメールの自動返信を行う処理がされている場合に、その他の条件データ184(図15参照)のEメール再受信ON/OFFキー90の状態を読み出し、Eメール再受信ON/OFFキー90がONであるか否かを判断する。ここでは、Eメール再受信が設定されている場合について説明しているため、YESと判断され、ステップS73で送信者のアドレスは自動返信リストに存在するか否かを判断する。つまり、受信したEメールのヘッダに含まれる送信者のアドレスが、自動返信リストデータ178(図15参照)に記憶されているか否かを判断する。ステップS73でYESであれば、つまり送信者のアドレスが自動返信リストデータ178に記憶されていれば、ステップS75でEメール再受信時の設定時間内か否かを判断する。つまり、Eメール再受信時の設定時間データ180(図15参照)から読み出したEメール再受信時の設定時間キー140(図7参照)に設定された時間以下であるか否かを判断する。ここで、ステップS73またはステップS75でNOであれば、つまり、再受信したEメールに対して、設定された動作を行う必要がない場合には、ステップS83以降の処理を行う。
また、ステップS75でYESであれば、つまり、自動返信リストに記憶される日時と時刻レジスタ152nとの時間の差が、Eメール再受信時の設定時間キー140(図7参照)に設定された時間以下であれば、ステップS77で携帯通信端末10に着信通知動作を行わせるか否かを判断する。つまり、その他の条件データ184(図15参照)からEメール再受信時の着信通知動作ON/OFFキー144(図7参照)の状態を読み出し、Eメール再受信時の着信通知動作ON/OFFキー144の状態が、ONであるか否かを判断する。ステップS77でNOであれば、つまり、Eメール再受信時の着信通知動作ON/OFFキー144の状態がOFFであれば、ステップS79で、自動返信を行うか否かを判断する。つまり、その他の条件データ184からEメール再受信時の自動返信ON/OFFキー142(図7参照)の状態を読み出し、Eメール再受信時の自動返信ON/OFFキー142の状態が、ONであるか否かを判断する。ステップS79でNOであれば、つまりEメール再受信時の自動返信ON/OFFキー142の状態がOFFであれば、図21のステップS101に進む。また、ステップS79でYESであれば、つまりEメール再受信時の自動返信ON/OFFキー142の状態がONであれば、図21のステップS103以降の処理を行う。
ここで、ステップS77でYESであれば、つまりEメール再受信時の着信通知動作ON/OFFキー144の状態がONであれば、ステップS81で、ステップS79の処理と同様に、自動返信を行うか否かを判断する。つまり、Eメール再受信時の自動返信ON/OFFキー142の状態が、ONであるか否かを判断する。ステップS81でYESであれば、つまりEメール再受信時の自動返信ON/OFFキー142の状態がONであれば、図21のステップS107以降の処理を行う。一方、ステップS81でNOであれば、つまりEメール再受信時の自動返信ON/OFFキー142の状態がOFFであれば、図21のステップS111に進む。
つまり、Eメール再受信が設定されている場合は、ドメイン解析,文字コード解析およびヘッダ時差解析が条件として設定されている場合の動作または着信通知動作許可リストが設定されている場合の動作によらず、自動返信または着信通知動作を行うように設定することができる。また、Eメール再受信によって自動返信または着信通知動作が行われないように設定されていれば、同じ返信相手に対して何度も返信メールが送付されないように防ぐことができる。
以上の説明から分かるように、携帯通信端末10は、Eメール自動返信機能によって、許容時差,着信通知動作およびEメールの自動返信について設定され、その設定が有効にされれば、受信したEメールのヘッダ情報に対してドメイン解析などを行う。そして、ドメイン解析では、ローミング機能によって設定されたエリア(地域)に対するEメールが送信された地域の時差が許容時差以下であるか否かが判断され、許容時差以下であれば、携帯通信端末10は着信通知動作によってEメールの受信を通知する。一方、許容時差より大きければ、携帯通信端末10はEメールの受信を通知せずに返信メールを自動的に送信する。
これによって、携帯通信端末10は、Eメールを受信する地域に対する受信したEメールが発信された地域の時差に基づいて、Eメールの受信通知を行うか否かを選択することができる。よって、使用者は、携通信端末10に、Eメールが送信された地域によってEメールの受信を通知させたり、通知させなかったりすることができる。
なお、本実施例は、携帯通信端末10の通信方式には、CDMA方式,W‐CDMA方式,TDMA方式に限らず、PHS方式などを採用してもよいことは言うまでもない。また、携帯通信端末10のみに限らず、Eメールの送受信を行い、Eメールの受信に併せて着信音が出力されるPDA(Personal Degital Assistant)などの携帯情報端末などであってもよい。
さらに、上述の本実施例では、電子メールのヘッダ情報を解析することで、ローミング機能によって設定されたエリア(地域)に対するEメールが送信された地域の時差を求めたが、電子メールの他の部分、たとえば本文などを解析したり、電子メールに添付されたファイルデータの情報を解析したりすることによって、時差を求めてもよい。したがって、「電子メール」の語は、それらを全て包含するものと理解されたい。