図1を参照して、この実施例の電子機器としての携帯電話機10は、CPUないしコンピュータと呼ばれるプロセッサ12を含む。このプロセッサ12には、バスを介して、RAM14、ROM16、フラッシュメモリ18、キー入力装置20、表示ドライバ22、A/D変換器24、D/A変換器26、無線通信回路28およびRTC38が接続される。また、表示ドライバ22には、ディスプレイ30が接続される。A/D変換器24にはマイク32が接続され、D/A変換器26にはアンプ(図示せず)を介してスピーカ34が接続される。そして、無線通信回路28には、アンテナ36が接続される。
プロセッサ12は、携帯電話機10の全体制御を司る。RAM14は、プロセッサ12の作業領域(描画領域を含む)ないしバッファ領域として用いられる。ROM16は、たとえばEEPROMのような電気的に書き換え可能なメモリであり、プロセッサ12によって実行される各種のプログラムやこれらのプログラムで利用される種々のデータを記憶する。フラッシュメモリ18は、携帯電話機10の所有者のプロフィール、アドレス帳およびスケジュール帳などのデータの他に、文字、画像、音声、音および映像のようなコンテンツのデータなどを記録する。
キー入力装置20は、「0」〜「9」キー、「*」キーおよび「#」キーを含むダイヤルキー20a(図2参照)などの複数のキーを備えており、利用者が操作したキーの情報(キーデータ)がプロセッサ12に入力される。表示ドライバ22は、プロセッサ12の指示の下、当該表示ドライバ22に接続されたディスプレイ30の表示を制御する。
A/D変換器24は、当該A/D変換器24に接続されたマイク32を通して入力される音声ないし音についてのアナログ音声信号を、デジタル音声信号に変換する。D/A変換器26は、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換(復号)して、アンプを介してスピーカ34に与える。したがって、アナログ音声信号に対応する音声ないし音がスピーカ34から出力される。
無線通信回路28は、たとえばCDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多重接続)方式での無線通信を行うための回路である。たとえば、利用者がキー入力装置20を用いて発呼を指示すると、無線通信回路28は、プロセッサ12の指示の下、発呼操作を実行し、アンテナ36を介して発呼信号を出力する。発呼信号は、基地局および通信網(図示せず)を経て相手の電話機に送信される。そして、相手の電話機において着呼操作が行われると、接続状態(通信可能状態)が確立され、プロセッサ12は通話処理を実行する。
通常の通話処理について具体的に説明すると、相手の電話機から送られてきた変調音声信号(高周波信号)が、アンテナ36によって受信される。受信された変調音声信号には、無線通信回路28によって復調処理および復号処理が施される。これらの処理によって得られた受話音声信号は、D/A変換器26によってアナログ音声信号に変換された後、スピーカ34から出力される。一方、マイク32を通して取り込まれた送話音声信号は、A/D変換器24によってデジタル音声信号に変換された後、プロセッサ12に与えられる。デジタル音声信号に変換された送話音声信号には、プロセッサ12の指示の下、無線通信回路28によって符号化処理および変調処理が施され、アンテナ36を介して出力される。したがって、変調音声信号は、基地局および通信網を介して相手の電話機に送信される。
また、相手の電話機からの発呼信号がアンテナ36によって受信されると、無線通信回路28は、着信(着呼)をプロセッサ12に通知する。これに応じて、プロセッサ12は、表示ドライバ22を制御して、着信通知に記述された発信元情報(電話番号または発信者名或いはその両方)をディスプレイ30に表示する。また、これと同時またはほぼ同時に、プロセッサ12は、着信通知用のスピーカ(図示せず)から着信音(または、着信メロディ、着信音声)を出力する。利用者が、キー入力装置20を用いて着呼を指示すると、無線通信回路28は、プロセッサ12の指示の下、着呼操作を実行し、接続状態(通信可能状態)が確立され、プロセッサ12は上述した通話処理を実行する。
さらに、プロセッサ12は、RTC38から少なくとも現在時刻を取得する。たとえば、プロセッサ12は、上述したように、表示ドライバ22を制御して、ディスプレイ30に現在時刻を表示(時計表示)する。
図2は、図1に示した携帯電話機10の外観図である。この図2を参照して、携帯電話機10は板状に形成されたケース(筐体)40を有している。ケース40には、上述したディスプレイ30がその表示面を露出するように設置される。図2からも分かるように、ディスプレイ30の表示面は、ケース40の上側のほぼ半分を占める大きさを有している。また、ディスプレイ30の下方には、キー入力装置20が各キーの押圧部(操作部)をケース40から露出するように配置される。この実施例では、キー入力装置20は、ダイヤルキー20a、発話キー20b、終話キー20c、クリア/メモキー20d、センターキー20e、上方向キー20f、左方向キー20g、下方向キー20h、右方向キー20i、メールキー20jおよびアドレス帳キー20kによって構成される。
なお、各キー20a−20kの配置やデザインは、図2に示す内容に限定される必要はなく、任意に設定可能である。また、キーの数は携帯電話機20の機能に応じて適宜増減させてよい。
たとえば、利用者は、ディスプレイ30の表示を確認しながら、ダイヤルキー20aを操作して、電話番号を入力したり、メールアドレスを入力したり、件名を入力したり、本文を入力したりする。また、通話キー20bによって音声発信操作やメール送信操作を行い、終話キー20cによって通話終了操作やメール機能等の各種機能の終了操作(中断または中止の操作)を行う。さらに、クリア/メモキー20dを操作して、電話番号などの入力内容を消去したり、メモ機能を起動させたりする。さらにまた、上方向キー20f、左方向キー20g、下方向キー20h、右方向キー20i(これらをまとめて「カーソルキー」ということがある)およびセンターキー20eを操作することにより、各種のメニューについてのGUIの選択や確定を行う。また、メールキー20jを操作することで、メール機能に対応するGUIを表示させ、アドレス帳キー20kを操作することで、アドレス帳データを閲覧するためのGUIを表示させる。ただし、メールキー20jおよびアドレス帳キー20kは、他の機能についてのGUIの選択を行うために用いられることもある。
また、図2に示すように、ケース40には、その上端部において一部が突出するように、上述したアンテナ36が設けられる。さらに、図2に示すように、ケース40には、その上下端部であり、ディスプレイ30の表示面およびキー入力装置20の押圧部が設けられる側の面に、孔42aおよび孔42bが設けられる。図示は省略するが、孔42aが設けられる位置に対応して、ケース40の内部に上述したスピーカ34が設けられる。また、図示は省略するが、孔42bが設けられる位置に対応して、ケース40の内部に上述したマイク32が設けられる。したがって、利用者は、スピーカ34から出力される音声(音)を聞くことができ、マイク32に自身の発言(発話)を入力することができる。
このような構成の携帯電話機10では、電子メールの送受信が可能である。たとえば、図3(A)に示すように、ディスプレイ30は、表示領域30aと表示領域30bとを有している。表示領域30aには、たとえば、電波強度を示す画像、電池残量を示す画像および現在時刻(西暦および日付を含む場合もある)を示す画像が表示される。図示は省略するが、表示領域30bには、待ち受け画面が表示されたり、メニュー画面が表示されたり、アドレス帳、電卓、電子メール(以下、単に「メール」ということがある)などの各種の機能を実行する際に必要な画面が表示されたりする。
図3(B)には、受信した同報メール(受信メール)の確認画面100の例が示される。図3(B)では、簡単のため、表示領域30bのみを示してあるが、表示領域30aは、図3(A)と同様である。以下、画面の図について同様である。受信メールの確認画面100では、表示領域30bに、表示欄102、104、106および108が設けられる。
表示欄102には、差出人の名称やメールアドレスが表示される。この名称は、メールアドレスに対応してアドレス帳に登録されたものである。後述する表示欄に表示される名称について同様である。ただし、アドレス帳は、携帯電話機10の内部に記憶されるアドレス帳データに対応するものである。名称がアドレス帳に登録されていない場合には、メールアドレスがそのまま表示欄102に表示される。この実施例では、アドレス帳にメールアドレス等が登録されていることを前提として、各種の画面において、差出人(From)、宛先(To)、Cc(Carbon copy)の表示欄に、名称(たとえば、Aさん、Bさん、Cさん、…)を記載してある。ただし、実際に、差出人、宛先、Ccとしてメールに設定されるのは、メールアドレスである。
表示欄104には、Ccの送り先の名称が表示される。ただし、この表示欄104には、携帯電話機10自身の利用者の名称は表示されない。表示欄106には、件名(Sub:subject)の内容が表示される。そして、表示欄108には、本文(body)の内容が表示される。また、表示欄108の左下部には、ボタン画像108aが設けられる。このボタン画像108aは、受信メールに対して返信することを選択するためのGUIである。ただし、メールキー20jが操作(オン)されると、ボタン画像108aが選択(オン)される。
図3(B)に示すような受信メールの確認画面100において、ボタン画像108aがオンされると、図示は省略するが、全員へ返信(以下、「全返信」という)するか、差出人のみへ返信するかを選択するための画面が、たとえば、確認画面100の前面に表示される。ここで、全返信が選択されると、図4(A)に示すような返信メールの作成画面120がディスプレイ30に表示される。図示は省略するが、差出人のみへ返信することが選択された場合には、図4(A)に示す返信メールの作成画面120において、表示欄124に名称が記入されていない作成画面がディスプレイ30に表示される。
図4(A)に示す返信メールの作成画面120では、表示領域30bに、表示欄122、124、126、128が設けられる。表示欄122には、宛先の名称が表示される。表示欄124には、Ccの名称が表示される。表示欄126には、件名の内容が表示される。ここでは、受信メールに対する返信メールを作成するため、表示欄122には、受信メールの差出人の表示欄102に記載の名称が表示される。また、表示欄124には、受信メールのCcの表示欄104に記載の名称が記載される。さらに、表示欄126には、受信メールの件名の表示欄106に記載の内容に、返信メールであることを意味する文字列(Re:)が追加された内容の件名が表示される。
また、図4(A)では空白にしてあるが、表示欄128には、本文(返信する内容)が記載される。また、表示欄128の下部には、ボタン画像128aおよび128bが設けられる。ボタン画像128aは、メールを送信するためのGUIである。ボタン画像128bは、メールの送り先(この実施例では、宛先やCcの送り先)を編集するためのGUIである。ただし、メールキー20jがオンされると、ボタン画像128aがオンされる。また、センターキー20eがオンされると、ボタン画像128bがオンされる。
図4(A)に示すような返信メールの作成画面120では、表示欄122や表示欄124に表示された送り先を追加したり、削除したりすることができる。ただし、表示欄122には少なくとも1つの送り先すなわち宛先を設定する必要がある。
通常、送り先を追加する場合には、送り先を追加する表示欄122または表示欄124を指定して、ボタン画像128bをオンすることにより、宛先やCcの編集画面(図示せず)を開き、さらに、アドレス帳を用いて名称を入力したり、メールアドレスを直接入力したりする。また、送り先を削除する場合には、削除する送り先が表示された表示欄122、124を指定して、ボタン画像128bをオンすることにより、編集画面(図示せず)を開き、左キー20gや右キー20iを用いてカーソル(図示せず)を所望の位置(削除する名称やメールアドレスの位置)に移動させ、クリア/メモキー20dを操作して、名称やメールアドレスの文字列を消去する。
しかし、一旦送り先を消去した後に、再度その送り先にメールを送信したいと思い直した場合には、受信メールの確認画面100を再度開いて、初めから返信メールを作成し直すか、上記のような編集画面を開いて、アドレス帳を用いて名称を入力したり、メールアドレスを直接入力したりしてその送り先を追加する必要がある。これでは、操作が面倒である。また、たとえば、受信メールの確認画面100と返信メールの作成画面120とを比較して、削除したり追加したりした送り先を確認する必要があるので、そのような確認も面倒であり、分かり難い。
そこで、この実施例では、宛先やCcのリストを作成するとともにディスプレイ30に表示して、当該リストを用いて、返信メールを送信するか否かを個別に設定可能にしてある。
図4(B)には、ディスプレイ30に表示されるCcの編集画面140の例が示される。この編集画面140は、図4(A)に示した返信メールの作成画面120において、表示欄124を指示(選択)した状態で、ボタン画像128bをオンすると、表示される。図4(B)に示すCcの編集画面140では、表示領域30bに、表示欄142および表示欄144が設けられる。表示欄142には、Ccについてのリストである旨が表示される。表示欄144には、Ccの送り先が表示されるとともに、その下部にボタン画像144a、144b、144cが設けられる。
図4(B)から分かるように、表示欄144では、チェックボックス1440、1442、1444、1446の各々に対応して、受信メールの確認画面100(返信メールの作成画面120)においてCcの表示欄104(124)に表示された名称が表示される。
ボタン画像144aは、新規の送り先を入力(追加)するためのGUIである。このボタン画像144aがオンされると、アドレス帳から名称を選択したり、メールアドレスを直接入力したりして、送り先を追加することができる。したがって、図5(B)に示すように、送り先の追加されたCcの編集画面140が表示される。具体的には、チェックボックス1448と追加された送り先の名称(ここでは、Fさん)が表示される。このとき、追加された名称やメールアドレスの近傍に、追加されたことを示す記号(文字のみの場合も含む)1450が表示される。ただし、記号1450を表示することに代えて、追加されたことを示す図形や画像を表示してもよく、記号、図形または画像などを表示することに代えて、追加された名称やメールアドレスを明滅させたり、他の名称とは異なる色や輝度で表示したりしてもよい。つまり、追加されたことの表現方法は、様々である。
ボタン画像144bは、チェックボックス1440、1442、1444、1446の状態を変化(この実施例では、反転)させるためのGUIである。チェックボックス1440−1446は、黒色で塗りつぶした状態が真の状態であり、送り先として(返信メールの送信を実施することを)選択していることが設定される。図4(B)では図示していないが、チェックボックス1440−1446は、空白の状態(図5(B)参照)が偽の状態であり、送り先として選択されていないことが設定される。たとえば、ボタン画像144bがオンされると、表示欄144に表示された名称のうち、カーソル(図示せず)によって指定された名称に対応して表示されたチェックボックス1440、1442、1444、1446の状態が反転される。したがって、図5(A)に示す状態において、「Cさん」の表示にカーソルを合わせて、ボタン画像144bをオンすると、チェックボックス1442の状態が反転され、空白にされる。つまり、返信メールの送り先から除外される。
ボタン画像144cは、返信メールについてのCcの送り先の編集を終了するためのGUIである。このボタン画像144cがオンされると、Ccの編集を終了し、図4(A)に示したような返信メールの作成画面120に戻る。このとき、Ccの送り先(メールを送信することが)として選択(設定)された名称やメールアドレスが、返信メールの作成画面120の表示欄124に表示される。また、図5(B)に示すような状態において、ボタン画像144cがオンされると、図6に示すような返信メールの作成画面120に戻る。図6からも分かるように、Ccの送り先から除外された名称(ここでは、Cさん)は、作成画面120のCcの表示欄124に表示されない。
なお、詳細な説明は省略するが、さらに送り先を編集する場合には、図6の作成画面120において、ボタン画像128bをオンすればよい。たとえば、Ccの送り先を編集する場合には、図5(B)に示すような、Ccの編集画面140がディスプレイ30に表示され、名称やメールアドレスを追加したり、送り先として選択したり、送り先から除外したりすることができる。
ただし、Ccの編集画面140では、メールキー20jがオンされると、ボタン画像144aがオンされる。また、センターキー20eがオンされると、ボタン画像144bがオンされる。さらに、アドレス帳キー20kがオンされると、ボタン画像144cがオンされる。
また、このように、同報メールに対して、選択的に送り先を指定して返信メールを送信した場合には、事後的に、誰に送ったかまたは誰に送っていないかを知りたい場合もある。たとえば、返信メールの内容を知っている者を前提として新しいメールを作成したり、前回返信メールを送信しなかった者に、当該返信メールを後で送信したりする場合などが該当する。
したがって、この実施例では、送信済みメールにおいて、送り先についての名称やメールアドレスを確認する場合にも、宛先やCcのリストを表示するようにしてある。
以下、具体的に説明する。図7(A)には、送信済みメールの確認画面200がディスプレイ30に表示される。この確認画面200では、表示領域30bに、表示欄202、204、206、208が設けられる。表示欄202には、宛先の名称が表示される。表示欄204には、Ccの送り先の名称が表示される。表示欄206には、件名の内容が表示される。そして、表示欄208には、本文の内容が表示される。また、表示欄208の中央下部には、ボタン画像208aが設けられる。このボタン画像208aは、宛先リストを表示するためのGUIである。センターキー20dがオンされると、ボタン画像208aがオンされる。
図7(A)に示す確認画面200において、Ccの表示欄206が指示され、ボタン画像208aがオンされると、図7(B)に示すCcのリストの表示画面220がディスプレイ30に表示される。この表示画面220では、表示領域30bに、表示欄222および表示欄224が設けられる。図7(B)に示す宛先リストの表示画面220は、図4、図5(A)および図5(B)に示したCcの編集画面140とほぼ同じであるが、表示欄224に設けられるボタン画像が異なる。このCcのリストの表示画面200では、表示欄224の右下部に、ボタン画像224aのみが設けられる。ボタン画像224aは、Ccのリストの表示画面220を閉じるためのGUIである。アドレス帳キー20kがオンされると、ボタン画像224aがオンされる。このボタン画像224aがオンされると、表示画面220が閉じられて、図7(A)に示した送信済みメールの確認画面200に戻る。
なお、図示は省略するが、送信済みメールの確認画面200において、宛先の表示欄202が指示され、ボタン画像208aがオンされると、宛先のリストの表示画面がディスプレイ30に表示される。
このように、送信済みメールについて、送り先のリストを表示するので、メールを送信した者とメールを送信していない者とを容易に知ることができ、また、メールを送信する際に送り先として追加した者を容易に知ることができる。
図8は図1に示したRAM14のメモリマップ300の例を示す図解図である。図8に示すように、RAM14には、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304が設けられる。プログラム記憶領域302には、携帯電話機10の全体制御を実行するためのプログラム(情報処理プログラム)が記憶され、情報処理プログラムは、メイン処理プログラム302a、画像生成プログラム302b、画像表示プログラム302c、通信プログラム302d、メール作成プログラム302eおよび送り先編集プログラム302fなどによって構成される。
メイン処理プログラム302aは、情報処理プログラムのメインルーチンを処理するためのプログラムである。画像生成プログラム302bは、各種の画面(100、120、140、200、220など)をディスプレイ30に表示するための表示画像データを、後述する画像データ304aやテキストデータ(図示せず)などを用いて生成するためのプログラムである。画像表示プログラム302bに従って生成された表示画像データを、ディスプレイ30に表示するためのプログラムである。
通信プログラム302dは、メールの送受信処理を行うためのプログラムである。メール作成プログラム302eは、新規の送信メールや返信メールを作成するためのプログラムである。この実施例では、件名や本文を入力したり、画像、音声、写真などのコンテンツについてのデータを添付したりするなど、宛先やCcの編集以外の編集処理が実行される。送り先編集プログラム302fは、宛先やCcのリストの作成および宛先やCcの名称またはメールアドレスの追加、送り先としての設定または送り先からの削除を行うためのプログラムである。
図示は省略するが、プログラム記憶領域302には、通話処理を行うためのプログラム、音を出力するためのプログラムおよびアラーム機能、電卓機能のような各種の機能を実行するためのプログラムのような他のプログラムも記憶される。
データ記憶領域304には、画像データ304a、アドレス帳データ304b、送信済みメールデータ304c、受信済みメールデータ304d、宛先のリストデータ304eおよびCcのリストデータ304fが記憶される。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域304には、着信音(メロディ、音楽、歌)や効果音(キー操作の音など)についての音データやコンテンツデータなども記憶される。また、図示は省略するが、情報処理プログラムの実行に必要なフラグやカウンタ(タイマ)なども設定される。
画像データ304aは、表示画像データを生成するためのポリゴンデータ、テクスチャデータ、キャラクタデータ(ボタン画像やアイコンのデータなど)などのデータである。アドレス帳データ304bは、通話や通信を行う対象者(相手先)についての名称、電話番号、メールアドレスなどが、対象者毎に登録されたデータである。
送信済みメールデータ304cは、他の電子機器を送り先として送信したメールについてのデータである。具体的には、図9(A)に示すように、送信済みメールデータ304cは、第1送信済みメールデータ400、第2送信済みメールデータ402、…、第m送信済みメールデータ40m(mは自然数)を含む。第1送信済みメールデータ400は、宛先のアドレスデータ400a、Ccのアドレスデータ400b、件名のデータ400c、本文のデータ400dおよび送り先リストデータ400eなどを含む。
宛先のアドレスデータ400aは、第1送信済みメールの宛先として設定された1または複数のメールアドレスについてのデータである。Ccのアドレスデータ400bは、第1送信済みメールのCcとして設定された1または複数のメールアドレスについてのデータである。ただし、第1送信済みメールにおいて、Ccにメールアドレスが設定されていない場合には、Nullデータが記憶される。
件名のデータ400cは、第1送信済みメールの件名の欄に入力された内容、すなわち文字、記号または絵文字或いはこれらの組み合わせについてのデータである。本文のデータ400dは、第1送信済みメールの本文の欄に入力された内容、すなわち文字、記号または絵文字或いはこれらの組み合わせについてのデータである。送り先リストデータ400eは、宛先のリストおよびCcのリストについてのデータである。Ccのリストについてのデータ(Ccのリストデータ)については後述する。また、宛先のリストについてのデータは、Ccのリストデータと同様であるため、図示および説明は省略することにする。ただし、電子メール(返信メール)を作成する際に、宛先のリストまたはCcのリストが作成されない場合には、作成されたリストについてのデータのみが記憶される。また、電子メール(返信メール)を作成する際に、宛先のリストおよびCcのリストの両方が作成されない場合には、送り先リストデータ400e自体が記憶されない。
図示は省略するが、第1送信済みメールデータ400には、電子メールを送信した日時のデータや添付ファイルのデータなども含まれる。
第2送信済みメールデータ402、…、第m送信済みメールデータ40mについても、第1送信済みメールデータ400と同様であるため、重複した説明は省略する。
図8に戻って、受信済みメールデータ304dは、他の電子機器からこの携帯電話機10を送り先として送信されたメールのうち、当該携帯電話機10で受信したメールについてのデータである。図9(B)に示すように、受信済みメールデータ304dは、第1受信済みメールデータ420、第2受信済みメールデータ422、…、第n受信済みメールデータ42n(nは自然数)を含む。第1受信済みメールデータ420は、差出人のアドレスデータ420a、Ccのアドレスデータ420b、件名のデータ420cおよび本文のデータ420dなどを含む。
差出人のアドレスデータ420aは、第1受信済みメールの差出人の欄に設定されたメールアドレスについてのデータである。Ccのアドレスデータ420b、件名のデータ420cおよび本文のデータ420dについては、上述した第1送信済みメールデータ400と同様であるため、重複した説明は省略する。
図示は省略するが、第1受信済みメールデータ420には、電子メールを受信した日時のデータや添付ファイルのデータなども含まれる。
第2受信済みメールデータ422、…、第n受信済みメールデータ42nについても、第1受信済みメールデータ420と同様であるため、重複した説明は省略する。
なお、詳細な説明は省略するが、アドレス帳データ304b、送信済みメールデータ304cおよび受信済みメールデータ304dは、フラッシュメモリ18にバックアップされる。
図8に戻って、宛先のリストデータ304eは、電子メール(返信メール)を作成する際に作成された宛先についてのリストのデータである。後で詳細に説明するCcのリストデータ304fと同様であるため、詳細な説明は省略する。Ccのリストデータ304fは、電子メール(返信メール)を作成する際に作成されたCcについてのリストのデータである。
なお、宛先のリストデータ304eまたは/およびCcのリストデータ304fが送り先データ(400e)として、上述の第m送信済みメールデータ(400、402、…、40m)に含まれるのである。
図10に示すように、Ccのリストデータ304fに従うCcのリストは、送り先の名称(メールアドレス)の各々に対応して、送信実施フラグおよび追加フラグが記述される。送り先の名称は、返信メールを作成する場合の元のメール(受信メール)のCcに設定されたメールアドレスに対応する名称である。送信実施フラグは、返信メールを送信するか否かを判別するためのフラグであり、1ビットのレジスタで構成される。送信実施フラグがオンであれば、レジスタにはデータ値として「1」が設定され、メールの送信を実施することが設定される。一方、送信実施フラグがオフであれば、レジスタにはデータ値として「0」が設定され、メールの送信を実施しないことが設定される。追加フラグは、元のメールのCcに設定されて(含まれて)いなかった送り先であって、返信メールの作成時に、Ccとして追加されたメールアドレス(名称)かどうかを判別するためのフラグである。この追加フラグもまた、1ビットのレジスタで構成される。追加フラグがオンであれば、レジスタにはデータ値として「1」が設定され、追加された送り先であることが設定される。追加フラグがオフであれば、レジスタにはデータ値として「0」が設定され、追加された送り先ではないことが設定される。
図11および図12は、図1に示すプロセッサ12の返信メール作成処理のフロー図である。利用者が携帯電話機10を用いて、受信メールの表示指示を入力すると、図11に示すように、プロセッサ12は返信メール作成処理を開始し、ステップS1で、表示指示の有った受信メールの画面データを読み出す。ここでは、表示指示の有った受信メールについての受信済みメールデータおよびその確認画面用のフレーム等の画像データが読み出される。次のステップS3では、図3に示したような、受信メールの確認画面100をディスプレイ30に表示する。そして、ステップS5で、返信ボタン(ボタン画像108a)が選択(オン)されたかどうかを判断する。つまり、プロセッサ12は、メールキー20jがオンされたかどうかを判断する。
ステップS5で“NO”であれば、つまりメールキー20jがオンされていなければ、ステップS7で、終了かどうかを判断する。ここでは、プロセッサ12は、クリア/メモキー20dまたは終話キー20cがオンされたかどうかを判断する。ステップS7で“NO”であれば、つまり終了でなければ、そのままステップS5に戻る。一方、ステップS7で“YES”であれば、つまり終了であれば、そのまま返信メール作成処理を終了する。
なお、図示は省略するが、プロセッサ12は、ステップS7で“YES”の場合には、受信メールの確認画面100を閉じて、電子メールについてのメニュー画面や待ち受け画面をディスプレイ30に表示する。
また、ステップS5で“YES”であれば、つまり返信ボタンが選択されれば、ステップS9で、全返信かどうかを判断する。図示は省略するが、返信ボタンが選択された場合には、上述したように、全返信か差出人のみへの返信かの選択画面が表示され、この選択画面において、全返信か差出人のみへの返信かが選択される。
ステップS9で“YES”であれば、つまり全返信であれば、ステップS11で、宛先のリストとCcのリストとを作成して、ステップS15に進む。一方、ステップS9で“NO”であれば、つまり差出人のみへの返信であれば、ステップS13で、宛先のリストを作成して、ステップS15に進む。ここで、宛先のリストは、受信メールの差出人として設定されたメールアドレス(名称)を用いて作成される。したがって、宛先のリストの作成当初においては、受信メールの差出人の名称のみが当該宛先のリストに含まれている。また、Ccのリストは、受信メールのCcとして設定されたメールアドレス(名称)を用いて作成される。
ステップS15では、図4(A)に示したような、返信メールの作成画面120を表示する。ただし、差出人のみへの返信の場合には、返信メールの作成画面120が表示された当初およびその後に追加がなければ、Ccの表示欄124は空欄である。
続いて、ステップS17では、宛先の編集が選択されたかどうかを判断する。つまり、プロセッサ12は、宛先の表示欄122が指示された状態で、ボタン画像128bがオンされたかどうかを判断する。ステップS17で“NO”であれば、つまり宛先の編集が選択されていなければ、そのまま図12に示すステップS21に進む。一方、ステップS17で“YES”であれば、つまり宛先の編集が選択されれば、ステップS19で、後述する宛先の編集処理(図13参照)を実行して、ステップS21に進む。
図12に示すように、ステップS21では、Ccの編集が選択されたかどうかを判断する。つまり、プロセッサ12は、Ccの表示欄124が指示された状態で、ボタン画像128bがオンされたかどうかを判断する。ステップS21で“NO”であれば、つまりCcの編集が選択されていなければ、そのままステップS25に進む。一方、ステップS21で“YES”であれば、つまりCcの編集が選択されれば、ステップS23で、後述するCcの編集処理(図14参照)を実行して、ステップS25に進む。
ステップS25では、件名の編集が選択されたかどうかを判断する。つまり、プロセッサ12は、件名の表示欄126が指示された状態で、ボタン画像128bがオンされたかどうかを判断する。ステップS25で“NO”であれば、つまり件名の編集が選択されていなければ、そのままステップS29に進む。一方、ステップS25で“YES”であれば、つまり件名の編集が選択されれば、ステップS27で、件名の編集処理を実行して、ステップS29に進む。
なお、この実施例の件名の編集処理は、通常の電子メールの件名の編集処理と同じであり、既に周知であるため、詳細な説明は省略することにする。
ステップS29では、本文の編集が選択されたかどうかを判断する。つまり、プロセッサ12は、本文の表示欄128が指示された状態で、ボタン画像128bがオンされたかどうかを判断する。ステップS29で“NO”であれば、つまり本文の編集が選択されていなければ、そのままステップS33に進む。一方、ステップS29で“YES”であれば、つまり本文の編集が選択されれば、ステップS31で、本文の編集処理を実行して、ステップS33に進む。
なお、この実施例の本文の編集処理は、通常の電子メールの本文の編集処理と同じであり、既に周知であるため、詳細な説明は省略することにする。
ステップS33では、送信指示が有るかどうかを判断する。つまり、プロセッサ12は、メールキー20jがオンされることによって、送信ボタン128aがオンされたかどうかを判断する。ステップS33で“NO”であれば、つまり送信指示が無ければ、図11に示したステップS17に戻る。図示は省略するが、上方向キー20fや下方向キー20hの操作によって、返信メールの作成画面120において指示する表示欄122、124、126、128が変化される。
一方、ステップS33で“YES”であれば、つまり送信指示があれば、ステップS35で、送り先に設定されたメールアドレスにメール(返信メール)を送信する。つまり、宛先のリストやCcのリストで、送信実施フラグがオンにされた相手先にメールが送信されるのである。そして、ステップS37で、宛先のリストおよびCcのリストを含めて、送信したメールを送信済みメールとして記憶して、返信メール作成処理を終了する。
図13は、図11のステップS19に示した宛先の編集処理のフロー図である。この宛先の編集処理は、後述する図14のCcの編集処理と同様であるため、重複した説明は省略する。
図14は、図11のステップS21に示したCcの編集処理のフロー図である。図14に示すように、プロセッサ12は、Ccの編集処理を開始すると、ステップS81で、Ccのリストを読み出す。ここでは、図11のステップS11で作成したCcのリストが読み出される。
次のステップS83では、図4(B)に示したようなCcの編集画面140をディスプレイ30に表示する。次のステップS85では、チェックボタン(ボタン画像144b)の操作が有るかどうかを判断する。つまり、プロセッサ12は、センターキー20eがオンされたかどうかを判断するのである。
ステップS85で“YES”であれば、つまりチェックボタンの操作が有れば、ステップS87で、指示されている名称(メールアドレス)に対応するチェックボックス(1440、1442、1444、1446)の状態を反転させて、ステップS89で、指定されている名称(メールアドレス)に対応する送信実施フラグを更新して、ステップS83に戻る。したがって、Ccの編集画面が更新される。具体的には、プロセッサ12は、ステップS87では、チェックボックス(1440、1442、1444、1446)が塗り潰されている場合には空白にし、チェックボックス(1440、1442、1444、1446)が空白である場合には塗り潰す。また、プロセッサ12は、ステップS89では、ステップS87においてチェックボックス(14401442、1444、1446)が空白にされると、送信実施フラグをオフし、ステップS87においてチェックボックス(1440、1442、1444、1446)が塗り潰されると、送信実施フラグをオンする。
一方、ステップS85で“NO”であれば、つまりチェックボタンの操作が無ければ、ステップS91で、追加ボタン(ボタン画像144a)の操作が有るかどうかを判断する。ここでは、プロセッサ12は、メールキー20jがオンされたかどうかを判断する。ステップS91で“YES”であれば、つまり追加ボタンの操作が有れば、ステップS93で、利用者がメールアドレス(名称)を入力し、ステップS95で、Ccのリストにメールアドレス(名称)を追加するとともに、当該メールアドレスに対応する送信実施フラグおよび追加フラグをオンして、ステップS83に戻る。したがって、Ccの編集画面が更新される。図示は省略するが、上述したように、ステップS95では、追加されたメールアドレス(名称)の近傍に記号1450が付与(表示)される。
また、ステップS91で“NO”であれば、つまり追加ボタンの操作が無ければ、ステップS97で、完了ボタン(ボタン画像144c)の操作が有るかどうかを判断する。ここでは、プロセッサ12は、アドレス帳キー20kがオンされたかどうかを判断する。ステップS97で“NO”であれば、つまり完了ボタンの操作が無ければ、そのままステップS85に戻る。一方、ステップS97で“YES”であれば、つまり完了ボタンの操作が有れば、ステップS99で、Ccのリストに従って返信メールのCcの送り先を設定し、Ccの編集処理を終了する。つまり、ステップS99では、プロセッサ12は、Ccのリストにおいて、送信実施フラグがオンである名称(メールアドレス)を、返信メールについてのCcの送り先として設定するのである。
図15および図16は、図1に示すプロセッサ12の送信済みメール表示処理のフロー図である。利用者が携帯電話機10を操作することにより、送信済みのメールの表示を指示すると、プロセッサ12は、送信済みメール表示処理を開始し、ステップS111で、指示された送信済みのメールについての第m送信済みメールデータ(400、402、…40m)を読み出す。次のステップS113では、図7(A)に示したような、送信済みメールの確認画面200をディスプレイ30に表示する。
そして、ステップS115で、宛先の表示指示が有るかどうかを判断する。ここでは、プロセッサ12は、宛先の表示欄202が指示された状態で、ボタン画像208aがオンされたかどうかを判断する。ステップS115で“YES”であれば、つまり宛先の表示指示が有れば、ステップS117で、宛先のリストの表示画面(図示せず)をディスプレイ30に表示して、図16に示すステップS131に進む。一方、ステップS115で“NO”であれば、ステップS119で、Ccの表示指示が有るかどうかを判断する。ここでは、プロセッサ12は、Ccの表示欄204が指示された状態で、ボタン画像208aがオンされたかどうかを判断する。
ステップS119で“YES”であれば、つまりCcの表示指示が有れば、ステップS121で、図7(B)に示したような、Ccのリストの表示画面220をディスプレイ30に表示して、ステップS131に進む。一方、ステップS119で“NO”であれば、つまりCcの表示指示が無ければ、ステップS123で、件名の表示指示が有るかどうかを判断する。ここでは、プロセッサ12は、件名の表示欄206が指示された状態で、ボタン画像208aがオンされたかどうかを判断する。
ステップS123で“YES”であれば、つまり件名の表示指示が有れば、ステップS125で、件名の表示画面(図示せず)をディスプレイ30に表示して、ステップS131に進む。一方、ステップS123で“NO”であれば、つまり件名の表示指示が無ければ、ステップS127で、本文の表示指示が有るかどうかを判断する。ここでは、プロセッサ12は、本文の表示欄208が指示された状態で、ボタン画像208aがオンされたかどうかを判断する。
ステップS127で“YES”であれば、つまり本文の表示指示が有れば、ステップS129で、本文の表示画面(図示せず)をディスプレイ30に表示して、ステップS131に進む。一方、ステップS129で“NO”であれば、つまり本文の表示指示が無ければ、ステップS131で、完了ボタンの操作が有るかどうかを判断する。ここでは、プロセッサ12は、アドレス帳キー20kがオンされることによって、ボタン画像224aがオンされたかどうかを判断する。
ステップS131で“YES”であれば、つまり完了ボタンの操作が有れば、宛先、Cc、件名或いは本文の表示画面を閉じて、送信済みメールの確認画面200に戻ると判断して、そのままステップS113に戻る。一方、ステップS131で“NO”であれば、つまり完了ボタンの操作が無ければ、ステップS133で、閉じる操作が有るかどうかを判断する。つまり、送信済みメールの確認画面200を閉じる指示が入力されたかどうかを判断する。具体的には、プロセッサ12は、送信済みメール確認画面200をディスプレイに表示している場合に、クリア/メモキー20dや終話キー20cがオンされたかどうかを判断するのである。
ステップS133で“NO”であれば、つまり閉じる操作が無ければ、そのまま図15に示したステップS115に戻る。一方、ステップS133で“YES”であれば、送信済みメール表示処理を終了する。図示は省略するが、上述したように、ステップS133で“YES”と判断された場合には、送信済みメール確認画面200が閉じられる。また、図示は省略するが、上方向キー20fや下方向キー20hの操作によって、送信済みメールの確認画面200において指示する表示欄202、204、206、208が変化される。
この実施例によれば、受信した同報メールに返信メールを作成する場合には、宛先やCcのリストを作成および表示し、表示されたリストにおいて返信メールを送信するか否かを設定したり、送り先を追加したりするので、操作が簡単である。
また、この実施例によれば、送信済みのメールについての宛先やCcのリストを表示するので、当該メールを送信した者と送信していない者とを容易に知ることができる。
他の実施例の携帯電話機10では、受信した同報メールに対する返信メールを作成する際に、宛先とCcとの切り替えを、宛先やCcの編集画面において設定できるようにした以外は、上述の実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
図17(A)に示すように、他の実施例のCcの編集画面400では、Ccとしてメールを送信するか否かを設定するためのチェックボックス4050、4052、4054、4056に加えて、宛先(To)としてメールを送信するか否かを設定するためのチェックボックス4040、4042、4044、4046が設けられる。たとえば、チェックボタンのボタン画像404bがオンされる毎に、Ccとしてメールを送信すること、メールを送信しないこと、To(宛先)としてメールを送信することが順次設定される。図示は省略するが、宛先の編集画面についても同様であるが、宛先の編集画面の場合には、Toとしてメールを送信すること、Ccとしてメールを送信すると、メールを送信しないことが順次設定される。
したがって、他の実施例では、たとえば、送信実施フラグは2ビットのレジスタで構成され、一方のビット(説明の都合上、「第1ビット」と呼ぶ)が宛先としてメールを送信するか否かを判別するために用いられ、他方のビット(説明の都合上、「第2ビット」と呼ぶ)がCcとしてメールを送信するか否かを判別するために用いられる。したがって、宛先としてメールを送信することが選択された場合には、第1ビットにデータ値として「1」が設定されるとともに、第2ビットにデータ値として「0」が設定される。また、Ccとしてメールを送信することが選択された場合には、第1ビットにデータ値として「0」が設定されるとともに、第2ビットにデータ値として「1」が設定される。さらに、メールを送信しないことが選択された場合には、第1ビットおよび第2ビットの両方にデータ値として「0」が設定される。
なお、宛先およびCcとしてメールが送信される場合は想定されていないため、第1ビットおよび第2ビットの両方にデータ値として「1」が設定されることは無い。
したがって、たとえば、図17(A)に示すようなCcの編集画面400が表示されている場合におけるCcのリストは図17(B)のように示される。ただし、上述の実施例と同様に、宛先やCcとしてメールを送信することが選択されている場合には、送信実施フラグがオンされる。一方、宛先やCcとしてメールを送信しないことが選択されている場合には、送信実施フラグがオフされる。
具体的な処理については、図13に示した宛先の編集処理や図14に示したCcの編集処理の一部(S57、S87)が上述の実施例とは異なる。図示は省略するが、一回チェックボタンのボタン画像404bがオンされると、Ccについてのチェックボックス(4050、4052、4054、4056)が塗り潰された状態からToおよびCcのチェックボックス(40404042、4044、4046、4050、4052、4054、4056)が空白にされた状態に遷移する(1)。この状態で、チェックボタンのボタン画像404bがオンされると、Toのチェックボックス(4040、4042、4044、4046)が塗り潰された状態(4050、4052、4054、4056は空白)に遷移する(2)。この状態で、チェックボタンのボタン画像404bがオンされると、Ccについてのチェックボックス(4050、4052、4054、4056)が塗り潰された状態(4042、4042、4044、4046は空白)に遷移する(3)。このように、他の実施例のCcの編集画面400では、チェックボタンのボタン画像404bがオンされる毎に、(1)、(2)、(3)、(1)、…のように、チェックボックスの状態が遷移する。
図示は省略するが、宛先の編集画面においても同様である。ただし、宛先の編集画面では、上述したように、Toのチェックボックスが塗り潰された状態から開始するため、チェックボタンのボタン画像がオンされる毎に、上記した(2)、(3)、(1)、(2)、…のように、チェックボックスの状態が遷移する。
他の実施例によれば、宛先とCcとの切替についても宛先やCcの編集画面で実行することができるので、さらに操作が簡単であり、操作性を向上させることができる。
なお、他の実施例においても、宛先とCcとを別の編集画面にて設定するようにしたが、宛先とCcとの切り替えも可能であるため、それらを含む1の編集画面にて宛先とCcの送り先とを設定するようにしてもよい。
なお、上述の実施例では、携帯電話機について説明したが、これに限定されるべきではない。電子メール機能を備える電子機器であれば、パーソナルコンピュータ、PDAやゲーム機などにも適用することができる。
また、上述の実施例では、同報メールに対する返信メールを作成する場合に、宛先やCcのリストを作成および表示するようにしたが、送信するすべてのメールについて宛先やCcのリストを作成および表示するようにしてもよい。