JP2007086355A - トナーの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】結着樹脂及び離型剤を含有してなるトナー原料組成物を混合する混合工程、得られた混合物を溶融混練する溶融混練工程、得られた溶融混練物を粉砕する粉砕工程及び得られた粉砕物を分級する分級工程を有するトナーの製造方法であって、前記溶融混練工程を、ロールの軸方向に沿って設けられた複数の供給口と混練物排出口を備えた連続式オープンロール型混練機を用いて行い、前記トナー原料組成物の供給口とは異なる別の供給口から、前記分級工程で発生した粒径が105μm以下の回収微粉を該混練機に供給する、トナーの製造方法、並びに該製造方法により得られるトナー。
【選択図】なし
Description
そこで、回収微粉を他の原料とは別にオープンロール型混練機に供給する方法についてさらに検討し、本発明を完成するに至った。
〔1〕 結着樹脂及び離型剤を含有してなるトナー原料組成物を混合する混合工程、得られた混合物を溶融混練する溶融混練工程、得られた溶融混練物を粉砕する粉砕工程及び得られた粉砕物を分級する分級工程を有するトナーの製造方法であって、前記溶融混練工程を、ロールの軸方向に沿って設けられた複数の供給口と混練物排出口を備えた連続式オープンロール型混練機を用いて行い、前記トナー原料組成物の供給口とは異なる別の供給口から、前記分級工程で発生した粒径が105μm以下の回収微粉を該混練機に供給する、トナーの製造方法、並びに
〔2〕 前記〔1〕記載の製造方法により得られるトナー
に関する。
フローテスター(島津製作所製、CFT-500D)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押出した。温度に対し、フローテスターのプランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出した温度を軟化点とする。
JIS K0070の方法により測定する。
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプルを昇温速度10℃/分で昇温し、吸熱の最高ピーク温度以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの最大傾斜を示す接線との交点の温度とする。
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプルを昇温速度10℃/分で測定し、融解熱の最大ピーク温度を融点とする。
測定機:コールターマルチサイザーII(ベックマンコールター社製)
アパチャー径:100μm
測定粒径範囲:2〜60μm
解析ソフト:コールターマルチサイザーアキュコンプ バージョン 1.19(ベックマンコールター社製)
電解液:アイソトンII(ベックマンコールター社製)
分散液:エマルゲン109P(花王社製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、HLB:13.6)5%電解液
分散条件:分散液5mlに測定試料10mgを添加し、超音波分散機にて1分間分散させ、その後、電解液25mlを添加し、さらに、超音波分散機にて1分間分散させる。
測定条件:ビーカーに電解液100mlと分散液を加え、3万個の粒子の粒径を20秒で測定できる濃度で、3万個の粒子を測定し、その粒度分布から体積中位粒径(D50)を求める。
目的の粒径に対応した目開きXμmの篩を用意し、試料50gを篩の上に置いて篩分けする。篩上に残存した粗粉砕物が30重量%(15g)未満であるものをXμmの粒径とする。
トナーの体積中位粒径(D50)と同様の方法により測定する。
ポリオキシプロピレン(2.2)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン3308g、ポリオキシエチレン(2.2)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン341g、フマル酸792g、ハイドロキノン5g及びジブチルスズオキサイド10gを、窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、180℃から210℃まで5時間かけて昇温して反応させた後、8.3kPaにて1時間反応を行った。その後、無水トリメリット酸480gを投入し、1時間常圧で反応させた後、8.3kPaにて所望の軟化点に達するまで反応を行い、樹脂Aを得た。樹脂Aの軟化点は155.8℃、ガラス転移点は64.7℃、酸価は33.2mgKOH/gであった。
ポリオキシプロピレン(2.2)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン1286g、ポリオキシエチレン(2.2)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン2218g、テレフタル酸1603g及びジブチルスズオキサイド10gを、窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した5リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、230℃で反応率が90%に達するまで反応させた後、8.3kPaにて所望の軟化点に達するまで反応を行い、樹脂Bを得た。樹脂Bの軟化点は111.4℃、ガラス転移点は68.5℃、酸価は3.2mgKOH/gであった。なお、反応率とは、生成反応水量(mol)/理論生成水量(mol)×100の値をいう。
樹脂A60重量部、樹脂B 40重量部、着色剤「ピグメントイエロー Y185」(BASF社製)3重量部、離型剤「カルナバワックス」(加藤洋行社製、融点:83℃)6重量部及び荷電制御剤「ボントロン E-84」(オリエント化学工業社製)3重量部をヘンシェルミキサーにより予備混合して得られたトナー原料組成物を、連続式二本オープンロール型混練機「ニーデックス」(三井鉱山(株)製)に供給して溶融混練を行った。
0.51Lに設置された供給口(供給口Y)から、参考例1で回収したイエロー微粉20重量部を20kg/hで供給した以外は、参考例1と同様にしてイエロートナーを得た。得られたイエロートナーの軟化点は125℃であった。また、帯電性やトナーを溶融させて光学顕微鏡で観察した着色剤の分散性も参考例1で得られたイエロートナーと遜色なかった。
連続式二本オープンロール型混練機において、供給口側の端部のロール間隙が0.20mm、混練物排出口側の端部のロール間隙が0.80mmとなるように、ロールを配置した以外は、実施例1と同様にしてイエロートナーを得た。得られたイエロートナーの軟化点は128℃であった。混練物排出口側の端部のロール間隙を供給口側の端部のロール間隙よりも広くすることによって、イエロー微粉供給後の混練シェアが低下し、軟化点の低下をさらに防止することができた。また、帯電性や着色剤の分散性も参考例1で得られたイエロートナーと遜色なかった。
参考例1で回収したイエロー微粉を、混練用スクリューを外して送りスクリューだけにした二軸押出機で溶融させ、冷却後、得られた溶融物を粒径が105μmになるように粉砕機「アトマイザー」(東京アトマイザー社製)にて粉砕し、微粉チップを得た。
参考例1で回収したイエロー微粉を供給口Yから混練機に供給せず、イエロー微粉20重量部を樹脂A、樹脂B等とともに混合して、トナー原料組成物に添加して使用し、トナー原料組成物とイエロー微粉の混合物の混練機への供給量を120kg/hに変更した以外は、参考例1と同様にしてイエロートナーを得た。得られたイエロートナーの軟化点は、実施例1のイエロートナーに比べて、118℃とかなり低くなっていた。これは、イエロー微粉が他の原料と共に、切り出し口から最も遠い供給口(供給口X)から供給されたため、混練機から長時間混練シェアを受け続けたためと推測される。
オープンロール型混練機の代わりに、二軸押出機「PCM-45型」(池貝社製)を使用し、トナー原料組成物とイエロー微粉を同時に二軸押出機に供給し、混練部のバレル設定温度を100℃に設定して溶融混練した以外は、実施例1と同様にしてイエロートナーを得た。二軸押出機へのトナー原料組成物とイエロー微粉の総供給量は50kg/hであった。
樹脂A、樹脂B等の原料に、参考例1で回収したイエロー微粉20重量部を加えて混合した混合物を、二軸押出機に供給した以外は、参考例2と同様にしてイエロートナーを得た。帯電性や着色剤の分散性は参考例2で得られたイエロートナーと遜色なかったが、二軸押出機への供給量を、混合原料を十分に噛み込ませるために、20kg/hまで低下させたため、生産性が著しく低下した。
微粉チップを製造する際に、粒径が250μmになるように粉砕機「アトマイザー」(東京アトマイザー社製)で粉砕した以外は、実施例3と同様にしてイエロートナーを得た。得られたイエロートナーの軟化点は124℃であった。帯電性や着色剤の分散性は参考例1で得られたイエロートナーと遜色なかったが、微粉チップを供給した供給口下部から、微粉チップの顕著な落下が認められ、長時間の生産を考慮すると実用的に好ましい状態とは言えなかった。
微粉チップを製造する際に、アトマイザーではなくロートプレックスを使用して、2mmパスの粗粒子とした以外は、実施例3と同様にしてイエロートナーを得た。得られたイエロートナーの軟化点は125℃であった。帯電性や着色剤の分散性は参考例1で得られたイエロートナーと遜色なかったが、微粉チップを供給した供給口下部から、大量の微粉チップが落下し、生産性が著しく低下した。
Claims (4)
- 結着樹脂及び離型剤を含有してなるトナー原料組成物を混合する混合工程、得られた混合物を溶融混練する溶融混練工程、得られた溶融混練物を粉砕する粉砕工程及び得られた粉砕物を分級する分級工程を有するトナーの製造方法であって、前記溶融混練工程を、ロールの軸方向に沿って設けられた複数の供給口と混練物排出口を備えた連続式オープンロール型混練機を用いて行い、前記トナー原料組成物の供給口とは異なる別の供給口から、前記分級工程で発生した粒径が105μm以下の回収微粉を該混練機に供給する、トナーの製造方法。
- トナー原料組成物の供給口より混練物排出口側で、かつ混練機の混練有効長をLとするとき、混練物排出口からトナー原料組成物の供給口側に向かって0.3L〜0.7Lの範囲に位置する供給口から回収微粉を供給する請求項1記載の製造方法。
- 連続式オープンロール型混練機が2本のロールを備え、混練物排出口側の端部のロール間隙が供給口側の端部のロール間隙よりも広い請求項1又は2記載の製造方法。
- 請求項1〜3いずれか記載の製造方法により得られるトナー。
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JP2015099351A (ja) * | 2013-10-18 | 2015-05-28 | 花王株式会社 | 正帯電性トナーの製造方法 |
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