JP2007084855A - 黒色表面を有するチタン部材およびその製造方法 - Google Patents

黒色表面を有するチタン部材およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】、黒色表面を有するチタン部材を提供する。
【解決手段】本発明のチタン部材は、チタンまたはチタン合金からなり、所定の形状を有する本体20と、2つの極大を有する粒度分布を持つ黒色微粒子21、22であって、前記本体の表面に固着された黒色微粒子21、22とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、着色されたチタン部材およびその製造方法に関し、特に黒色表面を有するチタン部材およびその製造方法に関する。
チタンは鉄に比べて、構造部材あるいは機能部材として必要な物性に優れている。具体的には、チタンの密度は鉄よりも小さく、比重に対する引っ張り強度などの強度が高い。また、ヤング率も鉄の半分程度であり、優れた弾性特性を示す。このため、チタンを用いることにより、軽くて強度が高く、弾性に富む構造部材や機能部材を形成することができる。また、チタンに種々の元素を添加し、チタン合金を形成することにより、これらの特性をさらに改善することが可能である。
こうした利点にもかかわらず、チタンあるいはチタン合金を用いる構造部材や機能部材は航空機やゴルフクラブのシャフトなど特殊な用途でしか用いられることはなかった。従来チタンやチタン合金を得るコストは鉄に比べ高かったからである。しかし、近年、低コストでチタン合金を製造する方法が開発され、チタン合金を構造部材や機能部材として用いる場合のコスト上の制約は解消しつつある。このため、上述したチタンの利点を生かし、さまざまな分野の製品にチタンおよびチタン合金を用いられてきている。
例えば、ノート型パーソナルコンピュータやPDA、携帯オーディオプレーヤーなどの小型電子機器の外装筐体に、チタンあるいはチタン合金が用いられてきている。また、自動二輪車のマフラやフレーム、自動車のホイールなどにチタンあるいはチタン合金が用いられるようになってきている。
こうした用途の部材においては、部材の表面に発色皮膜を生成することにより、装飾性を高めている。従来技術によるチタンの着色方法としては、大気酸化法および陽極酸化法が知られている。大気酸化法は、大気中においてチタン表面を加熱することにより、酸化皮膜を形成する。また、陽極酸化法は、直流電流または交流電流をチタン部材に印加しながらチタン表面に酸化膜を形成する。いずれの方法によっても、形成した酸化膜の厚さに応じた干渉色が得られる。また、特許文献1は放電加工によりチタン部材の表面を着色する方法を開示している。
特開平10−230414号公報 山口英俊他、表面技術、41、5(1990)、100
しかしながら、従来の方法によれば、酸化皮膜の厚さを調整することにより、金色、青色、緑色および明るい灰色にチタン部材の表面を着色することは可能であったが、黒色表面を得ることはできなかった。
非特許文献1は、硫酸やフッ酸、塩酸、硝酸などを組み合わせて用いることによりチタン部材の表面に酸化皮膜を形成し、酸化皮膜の微細構造を制御することにより黒色あるいは明度の低い表面を得る方法を開示している。しかし、この方法では種々の強酸を用いる必要があるため、取り扱いが困難である。
また、従来の方法では、酸化膜の厚さや微細構造によって表面の色調を調整している。このため、部材が熱に曝される場合、熱によって酸化膜がさらに成長し、表面の色が変化したり、熱によって色むらが生じたりする可能性がある。
本発明はこのような従来技術の課題を解決し、黒色表面を有するチタン部材およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明のチタン部材は、チタンまたはチタン合金からなり、所定の形状を有する本体と、2つの極大を有する粒度分布を持つ黒色微粒子であって、前記本体の表面に固着された黒色微粒子とを備える。
ある好ましい実施形態において、前記本体は100Hv以上300Hv以下の硬度を有し、前記黒色微粒子は2000Hv以上の硬度を有する。
ある好ましい実施形態において各黒色微粒子の少なくとも一部は前記表面から内部に埋め込まれている。
ある好ましい実施形態において、チタン部材は、透明微粒子をさらに含み、前記透明微粒子が表面に固着されている。
ある好ましい実施形態において前記透明微粒子の少なくとも一部は溶融することにより、前記本体の表面を覆っている。
ある好ましい実施形態において前記黒色微粒子が固着した前記表面のCIELAB色空間によるL*の値は45以下である。
ある好ましい実施形態において、チタン部材は、前記本体表面の前記黒色微粒子に覆われていない部分に形成された、チタンまたはチタン合金の酸化膜をさらに備える。
ある好ましい実施形態において前記黒色微粒子は、SiC、B4C、黒色酸化鉄の少なくともいずれか1つからなる粒子である。
ある好ましい実施形態において前記透明微粒子は、ガラスからなる。
本発明の自動二輪車用排気管は、上記いずれかに規定されるチタン部材を含む。
本発明の自動二輪車は、上記自動二輪車用排気管を備える。
本発明のチタン部材の製造方法は、チタンまたはチタン合金からなる本体へ第1の黒色微粒子を投射し、前記第1の黒色微粒子を前記本体の表面に固着させる工程(A)と、前記第1の黒色微粒子より小さい粒径を有する第2の黒色微粒子を前記本体へ投射し、前記第2の黒色微粒子を前記本体の表面に固着させる工程(B)とを包含する。
ある好ましい実施形態において、チタン部材の製造方法は、前記工程(B)の後、前記本体を加熱する工程(C)をさらに包含する。
ある好ましい実施形態において前記工程(C)は、大気中において前記本体を400℃以上の温度で加熱する。
ある好ましい実施形態において、チタン部材の製造方法は、前記工程(B)と(C)との間に前記本体へ透明微粒子を投射し、前記透明微粒子を前記本体の表面に固着させる工程(D)をさらに包含する。
ある好ましい実施形態において 前記本体は100Hv以上300Hv以下の硬度を有し、前記第1の黒色微粒子および第2の黒色微粒子は、2000Hv以上の硬度を有する。
ある好ましい実施形態において前記第1の黒色微粒子は、180メッシュ以上80メッシュ以下の粒径を有し、前記第2の黒色微粒子は、600メッシュ以上220メッシュ以下の粒径を有する。
ある好ましい実施形態において前記第1および第2の黒色微粒子は、SiC、B4C、黒色酸化鉄の少なくともいずれか1つからなる。
ある好ましい実施形態において前記透明微粒子は、ガラスからなる。
本発明のチタン部材によれば、粒径の大きい黒色粒子および粒径の小さい黒色粒子をチタン部材の本体表面に固着させているため、黒色粒子によって本体表面を高い被覆率で覆うことができる。また、大きな黒色粒子を固着させることにより粒子による層を厚くすることができる。したがって、明度の低い黒色表面を有するチタン部材が実現する。
以下、図面を参照しながら、本発明によるチタン部材およびチタン部材の製造方法の実施形態を説明する。
本発明のチタン部材は、黒色表面を有するチタン部材が所望される種々の分野に用いることが可能である。具体的には、本発明のチタン部材は、自動車や自動二輪車、自転車、船舶などの輸送手段、ノート型パーソナルコンピュータやPDA、携帯オーディオプレーヤーなどの小型電子機器、眼鏡や腕時計、カメラ、装飾品など、種々の分野において好適に用いられる。
なお、本願発明のチタン部材が有する表面の黒色とは、無彩色の黒色に限られず、明度が一定以下の有彩色および無彩色を意味している。具体的には、本願発明における黒色は、CIELAB色空間(CIE1976L*a*b*色空間)におけるL*の値が45以下の色彩を全て含む。つまり、L*の値が45以下である限り、a*およびb*の値に特に限定はない。
図1は、本発明によるチタン部材10の一部分の表面近傍における断面構造を模式的に示している。チタン部材10は、本体20と微粒子21および22とを備えている。本体20は、チタンまたはチタン合金からなる。本体20は、純チタンと一般的に分類される限り、チタン以外の微量元素を含んでいてもよい。また、チタン合金はどのような組成を有していてもよく、α合金、β合金およびα−β合金のいずれであってもよい。例えば、Ti−6Al−4V、Ti−1.5Al、Ti−15V−3Cr−3Sn−3Alを本体20に用いることができる。チタンまたはチタン合金の組成および形成方法などによって本体20の硬度は異なるが、本体20を構成するチタンまたはチタン合金は、ビッカース法による100Hv以上300Hv以下の硬度を有していることが好ましい。本体20は、用途に応じた所定の形状を有し、表面20aを備えている。
微粒子21および22は黒色表面を有し、本体20の表面20aに固着されている。微粒子21および22は本体20の黒色表面が所望されている部分に固着されていればよく、本体20表面の全体に微粒子21および22が固着されている必要はない。図1に示すように、微粒子21および22は、本体20の表面20aから内部に埋め込まれていることによって本体20に固着されていることが好ましい。以下において詳細に説明するように、微粒子21および22は、好ましくはショット材であり、微粒子21および22を本体20の表面に向けて投射することによって、微粒子21および22が本体20に埋没し、固着している。
微粒子21は微粒子22に比べて相対的に粒子径が大きい。つまり、本体20の表面には大きさの異なる2つの黒色微粒子が固着されている。図3は、本体20の表面に固着した微粒子21および微粒子22の粒度分布をまとめて示す模式的なグラフである。図3に示すように、粒度分布のグラフは2つの極大M1およびM2を有している。微粒子22の粒度分布は極大M1(ピーク)を有し、微粒子21の粒度分布は極大M2を有する。微粒子21の平均粒径は150μm以上250μm以下であることが好ましく、微粒子22の平均粒径は24μm以上50μm以下であることが好ましい。微粒子21および微粒子22の平均粒径は、概ね投射する微粒子21および微粒子22の大きさに一致している。以下において詳細に説明するように、粒径の異なる2つの微粒子を投射することによって、本体20の表面に多くの微粒子を固着させ、黒色表面を形成することができる。また、粒径の大きな微粒子21を本体20の表面から内部へ埋め込むことによって、黒色皮膜を本体20の表面に厚く形成したのと同様の効果を得ることができ、表面の明度をより小さくすることができる。
微粒子21および22は黒色を有し、微粒子21および22の色がチタン部材10の外観に表れるチタン部材10の色となる。このため、微粒子21および22はCIELAB色空間におけるL*の値が30以下であることが好ましい。L*の値が30より大きい場合、微粒子21および22が本体20の表面に固着しても本体の表面が十分黒くはならない。また、微粒子21の色は熱によって変色しないことが好ましい。
微粒子21および22が投射によって本体20の表面に固着するように、本体20よりも十分大きな硬度を備えていることが好ましい。具体的には微粒子21および22は、2000Hv以上であることが好ましい。また、投射の際、十分な運動エネルギが得られるように微粒子21および22の比重は大きいほうが好ましい。具体的には比重2.5以上の物質によって形成されていることが好ましい。硬度および比重がこれらの条件を満たさない場合、微粒子21および22が本体の表面から内部に埋没し、十分な強度で本体20に固着しにくくなる。
このような条件を満たす微粒子として、黒色顔料、黒色研磨剤などを用いることができる。黒色顔料としては、コバルトおよびマンガンの酸化物((Co、Mn)O)、鉄およびクロムの酸化物((Fe、Cr)23)、酸化鉄(Fe34)などがある。また、黒色研磨剤としては、炭化珪素(SiC)、炭化ホウ素(B4C)などがある。微粒子21と微粒子22は、同じ物質から形成されていなくてもよい。以下の表1に微粒子21および22として用いることのできる黒色顔料および黒色研磨剤を例示する。
図1に示すように、本体20の表面20aのうち、微粒子21および22に覆われていない部分は、酸化膜23によって覆われていることが好ましい。酸化膜23は、本体20を構成しているチタンまたはチタン合金を酸化することによって形成されている。なお、図1においては、酸化膜23の形成を示すため、微粒子21および22の相互の間隔を広く取っている。実際のチタン部材10においては、本体20の表面20aは大部分が微粒子21および22で覆われており、酸化膜23が形成されている領域より微粒子21および22が固着している領域の方が多くなっている。
酸化膜23は、表面23の微粒子21および22に覆われていない部分が加熱によって変色しないように設けられている。また、酸化膜23は、その膜厚に応じた干渉色を呈するため、本体20の表面20aにおいて部分的に酸化膜23が形成されていることによって、微粒子21および22の黒色の間に酸化膜23による干渉色が表れる。これにより、チタン部材10の表面は単純な黒色ではない深みのある黒色を示し、高級感のある黒色を表現することができる。
なお、図1に示す構造を備えたチタン部材10は、微粒子21および22の色が支配的であり、つや消しの(マットな)黒色を呈する。光沢のある黒色表面を有するチタン部材が必要な場合には、図2に示す構造を採用してもよい。図2に示すチタン部材11は、本体20と、微粒子21および22と、透明微粒子25とを備えている。本体20および微粒子21および22の構造やこれらを構成する物質はチタン部材10と同じである。
透明微粒子25は、微粒子21および22と同様、本体20の表面20aに固着されている。好ましくは、透明微粒子25も表面20aから本体20の内部に埋め込まれている。透明微粒子25は、ソーダガラス(NaO−CaO−SiO2系)、石英ガラス(100%SiO2)などのガラスからなる。表1に本発明に用いることのできるガラスを例示する。黒色表面に光沢を与えるために用いられるので、透明微粒子25は無色透明なガラスからなることが好ましい。しかし、黒色表面に深みのある色彩を得る場合には、透明微粒子25は濃紺、黒などの色彩を有する透明であってもよい。透明微粒子25の平均粒径は50μm以上80μm以下であることが好ましい。透明微粒子25は一般に十分な硬度を有しないため、透明微粒子25を本体20へ向けて投射すると、本体20の表面20aに衝突することによって破砕し、破片が表面20aに固着されやすい。また、透明微粒子25の融点によっては酸化膜23を形成する際、透明微粒子25も溶融し、溶融した透明微粒子25’が表面20aの一部を覆っていてもよい。本体20の表面に透明微粒子25が固着されているため、ガラスの光沢がチタン部材11の表面に表れ、チタン部材11は光沢のある黒色を呈する。
このような構造を有するチタン部材10および11によれば、黒色の微粒子によって表面が覆われるため、黒色表面を有するチタン部材が実現する。熱に対して安定な微粒子を用いることによって、加熱しても変色や色むらの発生しない耐熱性チタン部材を得ることができる。
次に本発明によるチタン部材の製造方法を説明する。まず、つや消しの黒色表面を有するチタン部材の製造方法を説明する。図4は、本発明によるチタン部材の製造方法を説明するフローチャートであり、図5(a)から(d)は、各製造工程における模式的断面図を示している。まず、図5(a)に示すように、チタン部材の本体20を用意する(ステップS101)。上述したように、本体20はチタンまたはチタン合金からなり、用途に応じた所望の形状を備えている。図5(a)に示すように本体20の表面に自然酸化膜20’が形成されていてもよい。
次に図5(b)に示すように、第1回目の微粒子の投射を行う(ステップS102)。第1回目の投射に用いる微粒子21は、相対的に大きな粒径を有している。具体的には、180メッシュ以上80メッシュ(平均粒径63μm以上180μm以下)以下の微粒子21を用いる。80メッシュよりも平均粒径が大きい場合、本体への衝突エネルギが大きくなるため、圧縮残留応力が過大に発生して反りや変形が生じる。また、180メッシュよりも平均粒径が小さい場合、1回目の投射粒子が表面を薄く覆い、2回目の粒子が本体20へ埋没あるいは固着しにくくなるため、黒色の隠ぺい力が発揮されないという問題が生じる。微粒子21の材質は前述したとおりである。本体20に固着しやすいように、微粒子21は角ばっているほうが好ましい。微粒子21を投射する条件は、微粒子21の硬度、粒子形状、粒径破砕性と、本体20の硬度などに依存する。設定する条件には、投射圧、ノズル計、ノズルから本体20までの距離、ショット時間などあり、微粒子21が本体20に固着するように条件を設定する。
微粒子21を投射することによって、まず、本体20の表面に形成されていた酸化膜20’が除去される。その後、微粒子21が本体20の表面20aを削りながら微粒子21が本体20の内部へ埋め込まれ、本体20に固着する。微粒子21の一部は衝突により破砕し、破砕した破片が本体20に固着することもある。この時、固着した微粒子21の一部は表面20aから突出しており、完全には本体20の内部に埋め込まれていないものも存在する。また、図5(b)に示すように、本体20の表面20aは、微粒子21の衝突によって一部が削り取られたり、衝突のエネルギによって凹みが生じることによって粗くなる。表面が粗くなることによって、表面21aの面積は投射前よりも大きくなっている。
次に図5(c)に示すように、微粒子22を用いて第2回目の投射を行う(ステップS103)。第2回目の投射に用いる微粒子22は、相対的に小さい粒径を有している。具体的には、600メッシュ以上220メッシュ以下(平均粒径24μm以上53μm以下)の微粒子22を用いる。220メッシュよりも平均粒径が大きい場合、1回目の投射で粗くした面の谷間や固着した微粒子21間の隙間に微粒子22が入り込まず、隠ぺい力が劣ってしまうという問題が生じる。また、600メッシュよりも平均粒径が小さい場合、微粒子22の衝突エネルギが小さくなり本体20へ埋没できないという問題が生じる。微粒子22の材質は前述したとおりである。
第2回目の微粒子22は、第1回目の微粒子21に比べて相対的に小さい。このため、微粒子21によって表面20aがある程度覆われ、露出している表面が小さくなっていても、小さい微粒子22は露出した部分に衝突することができる。このため、衝突により、微粒子22が本体20に埋め込まれることによって、本体20に固着する。微粒子21と同様、微粒子22の一部は衝突により破砕し、破砕した破片が本体20に固着することもある。また、第1回目の投射によって表面21が粗くなり、表面積が拡大している。このため、表面20aの一部が微粒子21に覆われていても、多くの第2の微粒子22を本体21に埋め込むことができる。
第2の微粒子22を投射する際、微粒子22は、本体20に既に固着されている微粒子21にも衝突する。この衝突によって、微粒子21が本体20のより内部へ埋め込まれる。したがって、微粒子21の本体20への固着強度が高められる。また、第2の微粒子22の投射によって、表面20aは第1回目の投射後に比べて平滑になる。
次に図5(d)に示すように、微粒子21および22が固着した本体20を加熱する(ステップS105)。安定な酸化膜23が本体表面の露出した部分に形成される温度で本体20を加熱することが好ましく、作製したチタン部材が使用される温度以上の温度で加熱することがより好ましい。たとえば、チタン部材が室温で使用される場合には、少なくとも350℃よりも高い温度で本体20を加熱することが好ましい。以下において説明するように、チタン部材が自動二輪車の排気管である場合には、排気管が排気ガスにより350℃程度に加熱されることを考慮して、400℃よりも高い温度で本体20を加熱することが好ましい。酸化皮膜を形成するため、酸素が含まれている雰囲気下、たとえば、大気雰囲気下で加熱を行う。加熱により、微粒子21および22に覆われていない本体の表面部分が酸化し、酸化膜23が形成される。これにより、つや消しの黒色表面を有するチタン部材が得られる。
光沢黒色を有するチタン部材を製造する場合には、第2回目の投射を行った後、透明微粒子をさらに投射する。図5(c)に示すように第2回目の投射を行った後(ステップS103)、図6(a)に示すように、透明微粒子をさらに投射する(ステップS104)。透明微粒子25の平均粒径は、280メッシュ以上150メッシュ(平均粒径45μm以上75μm以下)以下であることが好ましい。150メッシュよりも平均粒径が大きい場合、粒子が破砕しやすく、砕けた大きな破砕粒が表面を削ったり面粗度を粗くするという問題が生じる。また、280メッシュよりも平均粒径が小さい場合、衝突エネルギが小さいため、表面を平坦にする能力が小さかったり、破砕するとすぐに分級され、粒子の消耗が激しいという問題が生じる。透明微粒子の材質は前述した通りであり、球状が好ましい。
投射により、透明微粒子25は、本体20に衝突する。このとき、本体20の表面は微粒子21および22に大部分が覆われているため、本体20が露出している面積は小さく、あまり多くの透明微粒子25は固着できない。しかし、透明微粒子25はチタン部材にある程度の光沢を与えればよく、多くの微粒子が固着する必要はない。また、透明微粒子25は本体20と衝突することにより破砕し、生じた微小な破片が露出している表面に埋め込まれ、本体20に固着することができる。
透明微粒子25の投射後、加熱処理を行う(ステップS105)。加熱処理は、上述したのと同様の方法により行う。この際、加熱温度および透明微粒子25の融点によっては、図6(b)に示すように透明微粒子25が溶融し、溶融した透明微粒子25’が本体20の表面を覆うこともある。これにより、光沢のある黒色表面を有するチタン部材が得られる。
このように、本発明によるチタン部材の製造方法によれば、粒径の大きな微粒子21をまず投射して、本体20に固着させ、次に粒径の小さな微粒子21を投射し、本体に固着させる。この順番で投射をおこなうことによって、多くの黒色微粒子を本体20の表面に固着させることができる。本願発明者の詳細な検討によれば、粒径の大きな微粒子21のみ、または、粒径の小さな微粒子21のみを投射する場合、いくら投射時間を長くしても、明度が十分に低い黒色表面を得ることはできない。
粒径の大きな微粒子21のみを投射する場合、ある程度の量の微粒子21が本体に固着すると、本体20の表面20aのうち、微粒子21に覆われていない領域は表面20aに固着した微粒子21に囲まれ、狭くかつ細長くなる。このため、微粒子22が微粒子21に覆われていない領域に衝突しても、微粒子22の一部はすでに固着している微粒子21と接触し、微粒子22が本体20内へめり込んで固着しにくくなる。その結果、微粒子21によってある程度、本体20の表面20aが被覆されると、それ以上、被覆率は高くならないと考えられる。これに対し、本発明によるチタン部材の製造方法によれば、粒径の小さい微粒子22を用いて第2回目の投射を行うため、微粒子21では固着できないような小さな領域であっても、衝突によって本体20の内部にめり込み、固着することができる。
また、粒径の小さな微粒子22のみを投射する場合、粒径の大きな微粒子21のみを投射する場合に比べて高い被覆率で本体20の表面20aを微粒子22で覆うことができる。しかし、微粒子22のみによる連続的な被膜である場合、粒径が小さいため被膜としての厚さは小さくなってしまう。このため、十分な黒さを得ることができない。これに対し、本発明では、粒径の大きな微粒子21をまず本体20へ固着させているため、被膜としての微粒子の厚さも十分であり、明度の低い黒色を得ることができる。
さらに、粒径の小さな微粒子21を先に投射し、粒径の大きな微粒子21を後で投射する場合も、粒径の大きな微粒子21のみを投射する場合と同様、微粒子21を投射する際に、微粒子21が既に固着された微粒子22と接触するため、微粒子22が本体20内へめり込んで固着しにくくなる。
次に、本発明によるチタン部材を備えた自動二輪車の実施形態を説明する。図7は、チタン部材としてマフラのテールキャップに本発明によるチタン部材を用いた自動二輪車100の模式的側面図である。自動二輪車100は、燃料タンク101、メインフレーム102、シートフレーム104、内燃機関108、前輪116および後輪126を備える。自動二輪車100はライダーが跨って乗る鞍乗型車両である。
メインフレーム102は、車両の前方に位置するヘッドパイプ112から後方へ延びる一対のフレームを含み、フレームは自動二輪車100の中央部において下方へ延びるよう湾曲部を形成している。シートフレーム104の一端は、メインフレーム102の湾曲部に接続されている。メインフレーム102およびシートフレーム104は自動二輪車100の車体を構成する。
ヘッドパイプ112には、回転可能なようにフロントフォーク114が取り付けられている。フロントフォーク114の一端には前輪116が回転自在に支持されている。フロントフォーク114の他端にはハンドル110が固定されている。
燃料タンク101は、自動二輪車100の中央部近傍において、メインフレーム102およびシートフレーム104に跨って取り付けられている。燃料タンク101の前方にはエアクリーナ128が設けられている。また、燃料タンク101には燃料注入口(図示せず)を覆うキャップ130が設けられている。
内燃機関108は、燃料タンク101の下方に位置するよう、メインフレーム102に支持されている。内燃機関108の前方には、ラジエータ106が設けられている。内燃機関108の排気口には排気管118が接続されている。排気管118はエンジンの下方を通ってシートフレーム104に沿って後方へ導かれている。排気管118には消音器120が接続されており、端部にテールキャップ120aが設けられている。
図7に示すように、メインフレーム102にはリアアーム122が接続され、後輪126が回転自在にリアアーム122に支持されている。内燃機関108の回転駆動力は、チェーン124を介して後輪126へ伝達される。
自動二輪車100は、このほか燃料タンク101の下部を覆う化粧カバー134、ライダーシート136、リアカバー137、サイドカバー138、およびパッセンジャーシート139を備えている。これらの部材は、シートフレーム104を明瞭に示すため、図7において破線で示されている。シートフレーム104には、フットレスト145が設けられている。
自動二輪車100はスポーツタイプであり、運動性能を高めるため、軽量化が図られている。具体的には、メインフレーム102、シートフレーム104および燃料タンクはアルミニウム合金からなる。また、排気管118、消音器120およびテールキャップ120aはチタン合金からなる。テールキャップ120aは黒色表面を有し、図1に示す構造を備えている。
テールキャップ120aは特に自動二輪車100を後方から見た場合における自動二輪車100の意匠に重要な部分である。テールキャップ120aが黒色を有しているため、スポーツタイプの自動二輪車らしい精悍な外観を表現している。また、テールキャップ120aには排気ガスが通過するための孔が設けられている。このため、走行中テールキャップ120aは、300℃程度に加熱される。しかし、テールキャップ120aは上述した構造を備えるため、高温になっても変色せず色調の変化も生じない。このため、軽量化による高い運動性能と、黒色の表面を用いた優れた意匠を備えた自動二輪車が実現する。
次に、チタン部材の実験例を説明する。以下の表2に示す材質からなる黒色微粒子および透明微粒子を用い、種々の条件で自動二輪車の消音器に取り付けられるテールキャップを作製した。
テールキャップには、Ti−0.15Fe−0.15Oの組成を有するチタン合金(純チタン2種)を用いた。試料1から6は微粒子としてSiCを用い、試料7および8は微粒子としてFe34を用いた。また、試料2、4、6および8は、黒色微粒子に加えて、透明微粒子をさらに投射した。微粒子の投射には直圧式エアーブラスト機を用い、490kPaの投射圧でノズルと本体との距離を150mmに設定して投射を行った。微粒子の投射後、試料1〜4および7〜8については450℃で、試料5、6については430℃で、大気中において40分間加熱した。L*値は色差計を用い、JISのXYZ表示におけるL*、a*、b*を測定した。
図8は、カバーレッジと着色力の関係を示すグラフである。カバーレッジは、第1回目および第2回目の合計の投射時間であり、試料の表面全体に完全に微粒子が投射された時間をカバーレッジ100(%)とし、投射時間をカバーレッジで示している。図8に示すように、投射開始直後は、テールキャップに微粒子が固着していないため、衝突した微粒子は、大部分、テールキャップに固着する。このため、L*値が急激に低下する。カバーレッジ100%を超えると、L*値の変化は小さくなる。これは、テールキャップ表面の大部分が微粒子で覆われ、新たに固着する微粒子は少なくなってくることを示している。図8から明らかなようにカバーレッジが150%を超えると、L*値は、ほとんど変化しなくなる。図8から、おおよそカバーレッジが150%以上であれば、微粒子は十分固着していると考えられる。
図9は、得られた試料1、2、3、7および8のCIELAB空間のa*-L*座標上における位置を示している。a*軸上の正の値は赤の量を表わし、負の値は緑の量を表わす。また、L*は明度を表わし、0および100が黒および白を表わす。図9に示すように、何れの資料のL*値も40以下であり、十分に黒い表面が得られていることが分かる。また、SiCからなる微粒子よりもFe34からなる微粒子を用いたほうが明度の低い黒色表面が得られることがわかる。これはFe34からなる微粒子の方がSiCからなる微粒子よりもL*が小さく、より黒い粒子であるためと考えられる。Fe34からなる微粒子を用いた場合、透明微粒子をさらに投射すると、明度L*はわずかに上昇する。これに対しSiCからなる微粒子を用いた場合、明度L*値はほとんど変化しない。これは、Fe34からなる微粒子自体の表面が光沢の少ない黒色であるためと考えられる。
図10は(a)から(c)は、それぞれ試料2、4および7の外観を示す写真である。これらの図から明らかなように、SiCからなる微粒子よりもFe34からなる微粒子を用いたほうが明度の低い黒色表面が得られることがわかる。また、図10(a)および(b)から明らかなように、透明微粒子を投射することによりテールキャップの表面に光沢が得られていることがわかる。このように本発明によれば、黒色表面を有するチタン部材を得ることができる。
本発明のチタン部材は、自動車や自動二輪車、自転車、船舶などの輸送手段、ノート型パーソナルコンピュータやPDA、携帯オーディオプレーヤーなどの小型電子機器、眼鏡や腕時計、カメラ、装飾品など、種々の分野において好適に用いられる。
本発明によるチタン部材の実施形態を示す模式的な断面図である。 本発明によるチタン部材の他の実施形態を示す模式的な断面図である。 図1および図2に示すチタン部材において用いられている黒色微粒子の粒度分布を示す模式図である。 本発明によるチタン部材の製造方法を説明するフローチャートである。 (a)から(d)は、それぞれ図1に示すチタン部材を製造する方法を説明する工程断面である。 (a)および(b)は、それぞれ図2に示すチタン部材を製造する方法を説明する工程断面図である。 本発明による自動二輪車の実施形態を示す模式図である。 微粒子の投射によるカバーレッジと着色力との関係を示すグラフである。 本発明によるチタン部材の明度を計測した結果を示す図である。 (a)から(c)は本発明によるテールキャップを示す写真である。
符号の説明
10、11 チタン部材
20 本体
21、22 微粒子
23 酸化膜
25 透明微粒子
100 自動二輪車
102 メインフレーム
104 シートフレーム
108 内燃機関
116 前輪
118 排気管
120 消音器
120a テールキャップ
126 後輪

Claims (19)

  1. チタンまたはチタン合金からなり、所定の形状を有する本体と、
    2つの極大を有する粒度分布を持つ黒色微粒子であって、前記本体の表面に固着された黒色微粒子と、
    を備えたチタン部材。
  2. 前記本体は100Hv以上300Hv以下の硬度を有し、前記黒色微粒子は2000Hv以上の硬度を有する請求項1に記載のチタン部材。
  3. 各黒色微粒子の少なくとも一部は前記表面から本体内部に埋め込まれている請求項2に記載のチタン部材。
  4. 透明微粒子をさらに含み、前記透明微粒子が表面に固着されている請求項1から3のいずれかに記載のチタン部材。
  5. 前記透明微粒子の少なくとも一部は溶融することにより、前記本体の表面を覆っている請求項4に記載のチタン部材。
  6. 前記黒色微粒子が固着した前記表面のCIELAB色空間によるL*の値は45以下である請求項1から5のいずれかに記載のチタン部材。
  7. 前記本体表面の前記黒色微粒子に覆われていない部分に形成された、チタンまたはチタン合金の酸化膜をさらに備える請求項1から6のいずれかに記載のチタン部材。
  8. 前記黒色微粒子は、SiC、B4C、黒色酸化鉄の少なくともいずれか1つからなる請求項1から7のいずれかに記載のチタン部材。
  9. 前記透明微粒子は、ガラスからなる請求項4または5に記載のチタン部材。
  10. 請求項1から9のいずれかに規定されるチタン部材を含む自動二輪車用排気管。
  11. 請求項10に規定される自動二輪車用排気管を備えた自動二輪車。
  12. チタンまたはチタン合金からなる本体へ第1の黒色微粒子を投射し、前記第1の黒色微粒子を前記本体の表面に固着させる工程(A)と、
    前記第1の黒色微粒子より小さい粒径を有する第2の黒色微粒子を前記本体へ投射し、前記第2の黒色微粒子を前記本体の表面に固着させる工程(B)と、
    を包含するチタン部材の製造方法。
  13. 前記工程(B)の後、前記本体を加熱する工程(C)をさらに包含する請求項12に記載のチタン部材の製造方法。
  14. 前記工程(C)は、大気中において前記本体を400℃以上の温度で加熱する請求項13に記載のチタン部材の製造方法。
  15. 前記工程(B)と(C)との間において、前記本体へ透明微粒子を投射し、前記透明微粒子を前記本体の表面に固着させる工程(D)をさらに包含する請求項14に記載のチタン部材の製造方法。
  16. 前記本体は100Hv以上300Hv以下の硬度を有し、前記第1の黒色微粒子および第2の黒色微粒子は、2000Hv以上の硬度を有する請求項12から15のいずれかに記載のチタン部材の製造方法。
  17. 前記第1の黒色微粒子は、180メッシュ以上80メッシュ以下の粒径を有し、前記第2の黒色微粒子は、600メッシュ以上220メッシュ以下の粒径を有する請求項12から16のいずれかに記載のチタン部材の製造方法。
  18. 前記第1および第2の黒色微粒子は、SiC、B4C、黒色酸化鉄の少なくともいずれか1つからなる請求項12から17のいずれかに記載のチタン部材の製造方法。
  19. 前記透明微粒子は、ガラスからなる請求項12から18のいずれかに記載のチタン部材の製造方法。
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