JPH09122574A - 干渉被膜を有する物品 - Google Patents

干渉被膜を有する物品

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JPH09122574A
JPH09122574A JP7302336A JP30233695A JPH09122574A JP H09122574 A JPH09122574 A JP H09122574A JP 7302336 A JP7302336 A JP 7302336A JP 30233695 A JP30233695 A JP 30233695A JP H09122574 A JPH09122574 A JP H09122574A
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Mamoru Koike
守 小池
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光の干渉による発色を、特定方向に制限され
ず、各種方向から視認できる干渉被膜を有する物品の提
供を目的とする。 【解決手段】 光を反射する微小な凹凸面S3を物品の
表面に形成し、該凹凸面上に光の干渉を生じ得る厚さの
透明層14を形成して表面S2を滑らかにし、該滑らか
な表面S2上に前記透明層14とは異なる材料の、光の
干渉を生じ得る厚さの透明被膜16を形成するよう構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光の干渉を生ずる釣
竿、リール、ルアーその他の釣用品、ゴルフクラブのシ
ャフト等のゴルフ用品、スキー用品、テニスやバトミン
トンのラケット等のスポーツ用品、自転車のフレーム等
の自転用品等に関する。
【0002】
【従来の技術】管状体の表面に塗装して表面を平滑化
し、その上に干渉薄膜を形成し、光線の入射する状況下
でこの干渉薄膜によって光の干渉が生じて発色するとい
うものが特開平7−31337号公報に開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、管状体と
は異なるもののリールにこの方式で干渉薄膜を形成して
みたが、発色の観察できるのは、入射光線との関係で目
を或る特定方向に位置させた場合のみであり、適宜な位
置からは一般に干渉による発色を視認できない。これで
は発色の効果は亨受できないことになる。
【0004】依って本発明は、光の干渉による発色を、
特定方向に制限されず、各種方向から視認できる干渉被
膜を有する物品の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は請求項1において、光を反射する微小な凹凸面を物品
の表面に形成し、該凹凸面上に光の干渉を生じ得る厚さ
の透明層を形成して表面を滑らかにし、該滑らかな表面
上に前記透明層とは異なる材料の、光の干渉を生じ得る
厚さの透明被膜を形成することを要旨とする。本明細書
における透明とは完全な透明のみならず透明状をも含
む。また、請求項2において、透明層内に微小なメタリ
ック片を多数分散させた層を物品の表面上に形成し、該
層の上に他の材料による光の干渉を生じ得る厚さの透明
被膜を形成することを要旨とする。
【0006】前者では、光の干渉を生じ得る透明被膜の
外側表面において反射し、また、該透明被膜と光の干渉
を生じ得る透明層との境界面でも反射し、更には、該透
明層と物品の微小な凹凸面との境界でも反射し、これら
の3箇所の反射光の複合的な干渉によって発色する。光
をランダムな方向に反射するこの微小な凹凸の存在によ
り、特定方向のみならず各種方向から発色が視認でき
る。後者では、光の干渉を生じ得る透明被膜の外側表面
において反射し、また、該透明被膜と、微小なメタリッ
ク片を多数分散させた層との境界面で反射し、更には、
該層内の微小なメタリック片によっても反射し、これら
の3箇所の反射光の複合的な干渉によって発色する。光
をランダムな方向に反射するこの微小な多数のメタリッ
ク片の存在により、特定方向のみならず、各種方向から
発色が視認できる。以上の各種方向から発色が視認でき
ることは実験において確認できた。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を添付図面に示す実施
の形態例に基づき、更に詳細に説明する。図1から図5
は本発明に係る干渉被膜を有する物品の表面部形態例の
拡大断面図として、リールの表面部拡大図を示してい
る。合成樹脂、繊維強化合成樹脂、セラミックス等の物
品本体10の表面を粗面状(三角記号2〜3個程度の仕
上げ状態)に形成し、その粗面S4上に不透明な金属膜
12を形成し、その微小凹凸表面S3を埋めて平滑化さ
せるように平均厚さが数ミクロン程度の透明層14を塗
布する。更にこの表面S2の上に数千オングストローム
程度の薄い透明被膜16を略均一厚さに形成する。粗面
は、金型で成形する場合には、この金型表面をシボ面に
して成形したり、また、成形した物品本体にショットブ
ラストやバレル処理を施すことによって得られる。
【0008】金属膜12はアルミニウム、クローム、ニ
ッケル、金、亜鉛等の不透明な光反射膜である。透明層
14は、UV塗料(紫外線塗料)等の透明塗料を使用し
て平滑な表面S2を形成する。このUV塗料は熱乾塗料
と比較して表面のレベリング効果が優れている。薄い透
明被膜16は、光学ガラスの干渉被膜コーティングと同
様であり、酸化物として、酸化アルミニウム(Al
23)、酸化チタン(TiO2)、一酸化珪素(Si
O)、二酸化珪素(SiO2)、酸化マグネシウム(M
gO)、酸化クローム(Cr23)等、共有結合による
物として、硫化亜鉛(ZnS)、フッ化リチウム(Li
F)、フッ化マグネシウム(MgF2 )、フッ化カルシ
ウム(CaF2)、フッ化ナトリウム(NaF)等があ
る。
【0009】この構造では、リールを照らす光は表面S
1において反射し、また、一部が透明被膜16を透過し
て表面S2においても反射し、更には透明層14をも透
過して表面S3において粗面に応じた方向に反射する。
屋内や自然界では反射等により光が各種方向からリール
に照射しており、こうした光の上記3箇所の表面での反
射光が互いに干渉し、その結果発色すると共に、特定の
方向に限らず、各種方向から視認できることが実験によ
って確認できた。
【0010】また、上記透明層14を設けない場合に
は、薄い透明被膜16も表面S3に沿って粗面状にな
り、透明被膜の外側と内側の表面での反射光による干渉
の結果生ずる発色は、各種方向から視認できるものの、
高輝性に乏しく視認し難いが、本発明のようにやや厚目
に透明層14を設けたものはその表面S2が平滑である
ため、透明層14の無い場合と比較して高輝性を有して
視認し易く、艶のある発色となることが確認できた。表
面S1やS2を滑らかに波打たせて透明被膜16の膜厚
を変化させても発色が得られる。更には、透明被膜16
の上に10〜30ミクロン程度の厚さの保護クリヤー層
を形成しても発色の状態は殆ど変らず視認できる。この
保護クリヤー層の材料は上記透明層14のものと同じで
もよい。
【0011】図2は物品本体10が金属で形成されてお
り、その表面S4は粗面状に形成されている。粗面形成
は既述の場合と同様であるが、物品本体10は金属なの
で、図1の場合のように不透明な金属膜12は不要であ
る。その他は図1の場合と同様であり、表面S1,S
2,S4において反射する。
【0012】図3は物品本体10の表面に微小な粒子1
8Gを含有した塗料18を塗布してその表面S4’を粗
面状に形成させ、この上に既述の図1と同様な不透明な
金属膜12を形成し、更に、透明層14と薄い透明被膜
16とを図1と同様に形成している。光は表面S1,S
2,S3において反射する。微小な粒子18Gは1ミク
ロン程度以上の無機物粒子や有機物粒子である。
【0013】図4は物品本体10の表面に、透明な合成
樹脂に微小なメタリック片20Mを多数混入させた層2
0(数ミクロン〜数十ミクロン程度の厚さ、例えば10
ミクロン程度の厚さ)を設け、その上に既述の場合と同
様な略均一厚さの薄い透明被膜16を形成している。層
20の透明な合成樹脂は、既述の透明層14と同じ材料
でも、また他の材料でもよい。この場合の光の反射は、
表面S1,S2の他、メタリック片20Mの表面で反射
し、これらが相互に干渉する結果、発色する。メタリッ
ク片20Mは種々の方向を向いているため、図1から図
3の場合と同様に、種々の方向から発色が視認できる。
また、表面S1,S2が滑らかであるため、高輝性を有
する発色を呈する。
【0014】図5は物品本体10’が透明な合成樹脂の
射出成形で形成されるような場合、微小なメタリック片
20Mを全体に混入させて成形するか、或いはまた、図
5のように表面部20’にのみ混入させて成形してもよ
い。その上に既述と同様な略均一厚さの1ミクロン程度
の薄い透明被膜16を形成している。この場合も、表面
S1,S2とメタリック片20Mの表面で反射し、これ
らが相互に干渉する結果、発色する。メタリック片20
Mは種々の方向を向いているため、図1から図3の場合
と同様に、種々の方向から発色が視認できる。また、表
面S1,S2が滑らかであるため、高輝性を有する発色
を呈する。
【0015】以上は、物品としてリールを例としたが、
既述のようにその他の釣用品やその他の物品にも適用で
きる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、物品の表面の光を反射する微小な凹凸面か、或
いは微小なメタリック片を多数分散させた透明層の存在
によって、その上側の2つの反射面での反射光と合わせ
た相互の光干渉による発色が、各種方向から視認でき
る。すなわち、物品の方向、又は人の位置に拘らず視認
でき、装飾効果が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る第1形態例の部分拡大図で
ある。
【図2】図2は第2形態例の拡大図である。
【図3】図3は第3形態例の拡大図である。
【図4】図4は第4形態例の拡大図である。
【図5】図5は第5形態例の拡大図である。
【符号の説明】
10 物品本体 12 不透明な金属膜 14 透明層 16 透明被膜 20 透明層内にメタリック片を多数混入
させた層 20M メタリック片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A63B 49/02 A63C 5/00 53/12 B62K 3/02 A63C 5/00 19/02 B62K 3/02 A01K 85/00 Z 19/02 87/00 630N

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を反射する微小な凹凸面を物品の表面
    に形成し、該凹凸面上に光の干渉を生じ得る厚さの透明
    層を形成して表面を滑らかにし、該滑らかな表面上に前
    記透明層とは異なる材料の、光の干渉を生じ得る厚さの
    透明被膜を形成したことを特徴とする干渉被膜を有する
    物品。
  2. 【請求項2】 透明層内に微小なメタリック片を多数分
    散させた層を物品の表面上に形成し、該層の上に他の材
    料による光の干渉を生じ得る厚さの透明被膜を形成した
    ことを特徴とする干渉被膜を有する物品。
JP30233695A 1995-10-27 1995-10-27 干渉被膜を有する物品 Ceased JP3230968B2 (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1170361A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Daiwa Seiko Inc 管状体及びその製造方法
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JP2005535427A (ja) * 2002-08-13 2005-11-24 レオナード クルツ ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー スキーを構成するための多層フイルム
JP2006141285A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Ulvac Japan Ltd ルアー及びその製造方法
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