JP2007078800A - 変倍光学系及びそれを用いた撮像装置 - Google Patents

変倍光学系及びそれを用いた撮像装置 Download PDF

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Yuko Kobayashi
祐子 小林
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B15/143503Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative arranged -+-

Abstract

【課題】 構成枚数が少く、小型で高性能な変倍光学系及びそれを搭載した電子機器を提供する。
【解決手段】 物体側から順に、負の屈折力の第1レンズ群G1と正の屈折力の第2レンズ群G2と負の屈折力の第3レンズ群G3よりなり、少なくとも第2レンズ群G2と第3レンズ群G3を移動させて各群間間隔を変えることで変倍を行う変倍光学系であって、負の屈折力の第1レンズ群G1に少なくとも1枚の屈折力可変光学素子を用いた変倍光学系。
【選択図】 図1

Description

本発明は、変倍光学系及びそれを用いた撮像装置に関するものであり、特に、コンパクトな変倍光学系及びそのコンパクトな変倍光学系を含む電子機器(例えば、デジタルカメラ、ビデオカメラ、デジタルビデオユニット、パーソナルコンピュータ、モバイルコンピュータ、携帯電話、情報携帯端末等に内蔵又は外付けされる)に関するものである。
近年、PDAと呼ばれる情報携帯端末や携帯電話が爆発的に普及し、撮像素子にCCD(Charge Coupled Device )やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor )センサーを使ったコンパクトなデジタルカメラやデジタルビデオユニットを内蔵したものも増えてきている。最近、比較的小さなサイズで高画素(メガピクセル)な撮像素子が開発されるようになり、小型で高性能な光学系が必要とされるようになった。
従来、電子機器用の小型な変倍光学系の一つとして特許文献1のものがあげられる。これは負正負かあるいは負正正の3群3枚構成の変倍光学系で、第2レンズ群と第3レンズ群を移動させて変倍を行っている。また、従来、屈折力可変光学素子を利用した変倍光学系が多数提案されているが、負先行の変倍光学系に屈折力可変光学素子を用いた提案として、特許文献2のものがあげられる。
特開2004−226691号公報 特開昭64−24214号公報 特開2001−272646号公報
しかし、特許文献1のものは、撮像素子高が1mm程度の超小型撮像素子に対応した光学系で、負群先行の3群3枚という簡単な構成で非常に小型な変倍光学系を実現しているが、光学性能はVGA(撮像素子の画素数が30万程度)レベルと低く、高性能とは言いがたい。特許文献2では、負先行の変倍光学系で第1レンズ群に屈折力可変光学素子を用い、レンズ鏡筒上の簡素化を図った変倍光学系を提案しているが、銀塩カメラ用の光学系であり、レンズ構成枚数も8〜9枚と多く、非常に大型である。
本発明は従来技術のこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、構成枚数が少く、小型で高性能な変倍光学系及びそれを搭載した電子機器を提供することである。
上記目的を達成する本発明の変倍光学系は、物体側から順に、負の屈折力の第1レンズ群と正の屈折力の第2レンズ群と負の屈折力の第3レンズ群よりなり、少なくとも第2レンズ群と第3レンズ群を移動させて各群間間隔を変えることで変倍を行う変倍光学系であって、
前記負の屈折力の第1レンズ群に少なくとも1枚の屈折力可変光学素子を用いたことを特徴とするものである。
本発明において上記構成をとる理由とその作用効果を以下に説明する。
電子機器に搭載する光学系は撮像素子やフィルター類を像側に装備しているために、比較的長いバックフオーカスが必要となり、そのために有利な光学系としては、負先行のレトロフォーカス構成が最適である。
本発明では、第1レンズ群に負の屈折力を配置することで、広角化及び比較的長いバックフォーカスを得るのに有利な構成としている。また、第2レンズ群を比較的強い正の屈折力を有するレンズ群とすることで、第1レンズ群の負レンズで発生する負作用の諸収差を良好に補正している。また、第3レンズ群を負の屈折力を有するレンズ群で構成することで、第2レンズ群の正レンズ群で補正し切れない諸収差、特に軸外の諸収差を良好に補正している。さらに、第3レンズ群を負屈折力の群とすることで、第2レンズ群と第3レンズ群との主点位置がより前方に配置されることとなり、全長の短縮を図っている。
さらに、本発明では、負の屈折力の第1レンズ群に少なくとも1枚の屈折力可変光学素子を用いて変倍効果を負担すると同時に、第1レンズ群内での収差発生量をコントロールして、広角端から望遠端までの広い範囲で良好な光学性能を実現している。
以上の本発明の変倍光学系において、屈折力可変光学素子を有する負の屈折力の第1レンズ群が以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
1.15<|f1 (w)/f1 (t)|<3.2 ・・・(1)
ただし、f1 (w)は第1レンズ群の広角端での焦点距離、
1 (t)は第1レンズ群の望遠端での焦点距離、
である。
本発明では、第1レンズ群に屈折力可変光学素子を用い、広角端から望遠端に行くに従って第1レンズ群の負屈折力が強くなる構成としている。広角側では、その第1レンズ群の負屈折力を弱めることで光学系の変倍効果を負担し、同時に広角時マイナスに大きくなる歪曲収差を良好に補正している。また、望遠側では、その第1レンズ群の負屈折力を強くすることで光学系の変倍効果を負担し、同時に望遠時にマイナスに大きくなる球面収差を良好に補正している。これにより、広角側から望遠側までの高画質な光学性能を実現している。
条件式(1)の下限の1.15を越えると、第1レンズ群が補う変倍効果が弱くなり、各群の屈折力が強くなり変倍に伴う収差変動を補正し切れなくなり、好ましくない。条件式(1)の上限の3.2を越えると、諸収差、特に広角端での軸外収差、像面湾曲収差やコマ収差が補正困難となり、軸外性能を確保できなくなり、好ましくない。
さらに、第1レンズ群の屈折力を下記条件(1−2)内とすることで、諸収差、特に軸外像面湾曲収差やコマ収差をより良好に補正することが可能となり、より好ましい。
1.25<|f1 (w)/f1 (t)|<2.7 ・・・(1−2)
また、第1レンズ群と第2レンズ群の屈折力が以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
1.8<|f1 |/f2 <6.5 ・・・(2)
ただし、f1 は第1レンズ群の焦点距離、
2 は第2レンズ群の焦点距離、
である。
条件式(2)の上限の6.5を越えると、第2レンズ群の屈折力が強くなり、変倍光学系全体の小型化には有利になるが、第2レンズ群内での収差発生量が増え、収差補正上好ましくない。特にコマ収差補正が困難になり、高画質性能が確保できなくなる。下限の1.8を越えると、第2レンズ群の屈折力が弱くなり、第1レンズ群で発生する諸収差を良好に補正できなくなり、好ましくない。特に軸外収差の像面湾曲収差が補正困難になり、高画質性能を確保できなくなる。
さらに、本発明では、第1レンズ群と第2レンズ群の屈折力を次の条件式(2−2)内とすることで、望遠端における球面収差及び軸外像面湾曲収差をより良好に補正することが可能となり、好ましい。
1.9<|f1 (t)/f2 |<2.8 ・・・(2−2)
ただし、f1 (t)は第1レンズ群の望遠端での焦点距離、
2 は第2レンズ群の焦点距離、
である。
また、負の第1レンズ群は負レンズ1枚で構成し、正の第2レンズ群は正レンズ1枚で構成し、負の第3レンズ群は負レンズ1枚で構成し、第3レンズ群の負レンズが凹面を像面側に向けた負メニスカス形状であることが望ましい。
各群をレンズ1枚構成とすることで光学系の全長をより短くできる。第2レンズ群を比較的強い正の屈折力を有するレンズとすることで、第1レンズ群の負レンズで発生する負作用の諸収差を良好に補正している。また、第3レンズ群を負の屈折力を有する1枚のレンズで構成することで、第2レンズ群正レンズで補正し切れない諸収差、特に軸外の諸収差を良好に補正している。第3レンズ群を正レンズ1枚で構成する揚合は、収差補正上第2レンズ群内に正レンズと負レンズが必要になり、第2レンズ群が大型化し、光学系全体の大型化につながり好ましくない。
さらに、本発明では、第3レンズ群の負レンズ形状を凹面を像面側に向けた負メニスカス形状とすることで、主点位置をより後方に設定し、フィルター類や撮像素子を装備できるバックフォーカスを確保している。
また、第3レンズ群の負レンズのシェイピングファクターが以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
0.7<(r6 +r7 )/(r6 −r7 )<2.0 ・・・(3)
ただし、r6 、r7 はそれぞれ第3レンズ群の負レンズの物体側面と像側面の軸上曲率半径である。
本発明では、第3レンズ群を構成する負屈折力のレンズ形状を像面側に凹面を向けた負メニスカス形状としているが、そのレンズのシェイピングファクターを条件式(3)を満足するようにすることで、軸外諸収差、特に像面湾曲収差やコマ収差を良好に補正することが可能となる。条件式(3)の上限の2.0を越えると、像面側面であるr7 で発生する収差量が大きく、軸外収差、特に像面湾曲収差が補正困難になり好ましくない。下限の0.7を越えると、第3レンズ群の負屈折力が弱くなり、第3レンズ群で諸収差が補正し切れない。
さらに、本発明では、第3レンズ群の負レンズのシェイピングファクターを次の条件式(3−2)内とすることで、軸外諸収差、特に像面湾曲収差とコマ収差をより良好にすることが可能となり、好ましい。さらに、条件式(3−3)を満足することが好ましい。
0.85<(r6 +r7 )/(r6 −r7 )<1.6 ・・・(3−2)
1.0<(r6 +r7 )/(r6 −r7 )<1.6 ・・・(3−3)
また、第3レンズ群を構成する負レンズが以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
0.4<r7 /fw <1.0 ・・・(4)
ただし、r7 は第3レンズ群の負レンズの像側面の軸上曲率半径、
w は広角端における全系焦点距離、
である。
条件式(4)の下限の0.4を越えると、第3レンズ群の負レンズの像側面でのコマ収差発生量が増大し、周辺部の性能悪化の一因となる。上限の1.0を越えると、その面での負成分収差が小さくなりすぎて、他のレンズ要素で発生する正成分の球面収差を補正し切れなくなり、好ましくない。
また、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
0.4<(G23L)/Y’<0.9 ・・・(5)
ただし、Y’は最大像高(有効撮像領域の対角長の半分の長さ)、
G23Lは第2レンズ群と第3レンズ群を構成するレンズの光軸上の厚さの合計、
である。
条件式(5)の上限の0.9を越えると、第2レンズ群の全長が大きくなり、光学系の全体の大型化の一因となる。下限の0.4を越えて小さくなると、小型化には有利となるが、径に対しレンズが薄くなり破損しやすくなる等、加工組み立て上望ましくない。
また、、屈折力可変光学素子が、以下の条件式を満足することが望ましい。
0.07<|φ1 |<0.27 ・・・(6)
ただし、φ1 は屈折力可変光学素子の屈折力である。
条件式(6)の上限の0.27を越えると、その屈折力可変光学素子の屈折力が強くなりすぎて軸外収差、特に広角端における歪曲収差等の補正が困難になる。また、下限の0.07を越えると、全長が長くなりすぎて大型化してしまう。

また、第1レンズ群の負レンズを移動させてフォーカシングを行うことが望ましい。
第1レンズ群である負の第1レンズを移動させフォーカシングを行うと、距離変化に対しての収差変動が少なく好ましい。
また、屈折力可変光学素子の屈折力を変化させてフォーカシングを行うことが望ましい。この場合は、フォーカシング時の移動群機構が不要になり、シンプルな鏡枠構成が可能となる。
本発明は、以上の何れかの変倍光学系と、その変倍光学系の像側に配置された撮像素子とを備えてなる撮像装置を含むものである。このような構成により、上述の変倍光学系と同様の作用効果が得られる。
以上の本発明によって、構成枚数が少く、小型で高性能な変倍光学系及びそれを搭載した電子機器が得られる。
以下、本発明の変倍光学系の実施例1〜5について説明する。実施例1〜5の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)のレンズ断面図をそれぞれ図1〜図5に示す。図中、第1レンズ群はG1、開口絞りはS、第2レンズ群はG2、第3レンズ群はG3、赤外光を制限する波長域制限コートを施したローパスフィルター等を構成する平行平板はF、像面はIで示してある。
実施例1〜5は、撮像素子高が2.3mm程度の電子機器用変倍光学系であり、何れも、物体側から順に、凹面を像面側に向けた負屈折力のメニスカスレンズ、両凸の正屈折力レンズ、像側に凹面を向けた負屈折力のメニスカスレンズで構成し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3を移動させ各群間距離を変えることで変倍を行っている。
なお、実施例1〜3、5では、第1レンズ群G1を構成する第1負レンズを変倍に伴い屈折力が変化する液晶レンズ(屈折力可変素子)で構成している。液晶レンズとしは、特許文献3に記載のものを用いることができる。
実施例4では、第1レンズ群G1を構成する第1負レンズを変倍に伴い形状が変化する可変形状レンズ(屈折力可変素子)で構成している。
実施例1の変倍光学系は、図1に示すように、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、負の屈折力を有する第3レンズ群G3から構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は固定で、第2レンズ群G2は開口絞りSと一体に物体側に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側に移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなり、その屈折率が広角端から望遠端への変倍の際に増加する。第2レンズ群G2は、両凸正レンズからなり、第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる。非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズの両面と、第2レンズ群G2の両凸正レンズの両面と、第3レンズ群G3の負メニスカスレンズの像面側の面との5面に用いている。
実施例2の変倍光学系は、図2に示すように、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、負の屈折力を有する第3レンズ群G3から構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は固定で、第2レンズ群G2は開口絞りSと一体に物体側に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側に移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなり、その屈折率が広角端から望遠端への変倍の際に増加する。第2レンズ群G2は、両凸正レンズからなり、第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる。非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズの両面と、第2レンズ群G2の両凸正レンズの両面と、第3レンズ群G3の負メニスカスレンズの像面側の面との5面に用いている。
実施例3の変倍光学系は、図3に示すように、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、負の屈折力を有する第3レンズ群G3から構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は固定で、第2レンズ群G2は開口絞りSと一体に物体側に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側に移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなり、その屈折率が広角端から望遠端への変倍の際に増加する。第2レンズ群G2は、両凸正レンズからなり、第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる。非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズの両面と、第2レンズ群G2の両凸正レンズの両面と、第3レンズ群G3の負メニスカスレンズの像面側の面との5面に用いている。
実施例4の変倍光学系は、図4に示すように、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、負の屈折力を有する第3レンズ群G3から構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は固定で、第2レンズ群G2は開口絞りSと一体に物体側に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側に移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなり、その第2面の曲率半径が広角端から望遠端への変倍の際に減少し、第1面と第2面の面間隔も減少する。第2レンズ群G2は、両凸正レンズからなり、第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる。非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズの両面と、第2レンズ群G2の両凸正レンズの両面と、第3レンズ群G3の負メニスカスレンズの像面側の面との5面に用いている。
実施例5の変倍光学系は、図5に示すように、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、負の屈折力を有する第3レンズ群G3から構成されており、開口絞りは第2レンズ群G2を構成する両凸正レンズの物体側の面に設けられている。広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は固定で、第2レンズ群G2は物体側に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を広げながら物体側に移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなり、その屈折率が広角端から望遠端への変倍の際に増加する。第2レンズ群G2は、両凸正レンズからなり、第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる。非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズの両面と、第2レンズ群G2の両凸正レンズの両面と、第3レンズ群G3の負メニスカスレンズの像面側の面との5面に用いている。
以下に、上記各実施例の数値データを示すが、記号は上記の外、fは全系焦点距離、FNOはFナンバー、FIYは像高、WEは広角端、STは中間状態、TEは望遠端、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表される。
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2
+A2 2 +A44 +A66 +A88
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A2 、A4 、A6 、A8 はそれぞれ2次、4次、6次、8次の非球面係数である。
なお、以下の実施例の数値データ中、長さを示す値はmm単位の長さである。

実施例1
1 = 26.751 (非球面) d1 = 0.50 nd1 =(可変)νd1 =(可変)
2 = 3.372 (非球面) d2 = (可変)
3 = ∞(絞り) d3 = 0.29
4 = 2.017 (非球面) d4 = 0.88 nd2 =1.74716 νd2 =52.76
5 = -5.122 (非球面) d5 = (可変)
6 = 9.395 d6 = 0.54 nd3 =1.84700 νd3 =24.00
7 = 1.928 (非球面) d7 = (可変)
8 = ∞ d8 = 0.50 nd4 =1.51633 νd4 =64.14
9 = ∞ d9 = 0.50
10= ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = 0
4 = -3.7730 ×10-3
6 = 2.3022 ×10-3
8 = -1.9976 ×10-4
第2面
K = 0
4 = 5.2428 ×10-4
6 = 3.6118 ×10-3
8 = 4.9284 ×10-4
第4面
K = -1.0229
4 = 6.2154 ×10-3
6 = -5.1160 ×10-3
8 = 0.0000
第5面
K = 0
4 = 4.3196 ×10-3
6 = -7.9105 ×10-3
8 = 2.3019 ×10-3
第7面
K = -0.4034
4 = 3.6964 ×10-2
6 = 4.3544 ×10-2
8 = -1.6171 ×10-2
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 3.60 5.10 7.20
NO 2.80 3.81 4.57
FIY (mm) 2.25 2.25 2.25
2 3.51 1.98 0.89
5 0.11 0.20 0.37
7 2.70 4.14 5.06
1 1.48000 1.75306 1.82000
ν1 56.5 53.3 52.5
1 -8.09 -5.17 -4.75
φ1 -0.12 -0.19 -0.21 。

実施例2
1 = 9.065 (非球面) d1 = 0.50 nd1 =(可変)νd1 =(可変)
2 = 2.565 (非球面) d2 = (可変)
3 = ∞(絞り) d3 = 0.23
4 = 2.009 (非球面) d4 = 0.82 nd2 =1.73792 νd2 =53.77
5 = -5.289 (非球面) d5 = (可変)
6 = 27.324 d6 = 0.61 nd3 =1.84700 νd3 =24.00
7 = 2.261 (非球面) d7 = (可変)
8 = ∞ d8 = 0.50 nd4 =1.51633 νd4 =64.14
9 = ∞ d9 = 0.50
10= ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = 0
4 = -1.1146 ×10-2
6 = 3.4522 ×10-3
8 = -3.0779 ×10-4
第2面
K = 0
4 = -1.1417 ×10-2
6 = 6.1065 ×10-3
8 = -4.6860 ×10-5
第4面
K = -0.9282
4 = 7.7959 ×10-3
6 = -4.9582 ×10-3
8 = 0.0000
第5面
K = 0
4 = 6.7293 ×10-3
6 = -9.2563 ×10-3
8 = 2.7121 ×10-3
第7面
K = 0.5015
4 = 3.0181 ×10-2
6 = 4.3227 ×10-2
8 = -1.4779 ×10-2
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 3.60 5.10 7.20
NO 2.80 3.75 4.49
FIY (mm) 2.25 2.25 2.25
2 3.69 2.24 1.15
5 0.23 0.30 0.45
7 2.71 4.10 5.04
1 1.52000 1.73616 1.78000
ν1 50.5 49.6 49.5
1 -7.07 -5.02 -4.75
φ1 -0.14 -0.20 -0.21 。

実施例3
1 = 12.215 (非球面) d1 = 0.50 nd1 =(可変)νd1 =(可変)
2 = 2.770 (非球面) d2 = (可変)
3 = ∞(絞り) d3 = 0.20
4 = 1.995 (非球面) d4 = 0.91 nd2 =1.74817 νd2 =52.66
5 = -4.908 (非球面) d5 = (可変)
6 = 20.011 d6 = 0.58 nd3 =1.84700 νd3 =24.00
7 = 2.074 (非球面) d7 = (可変)
8 = ∞ d8 = 0.50 nd4 =1.51633 νd4 =64.14
9 = ∞ d9 = 0.50
10= ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = 0
4 = -1.1468 ×10-2
6 = 3.6522 ×10-3
8 = -3.0836 ×10-4
第2面
K = 0
4 = -1.0914 ×10-2
6 = 5.3797 ×10-3
8 = 3.1225 ×10-4
第4面
K = -0.9609
4 = 7.2013 ×10-3
6 = -3.9377 ×10-3
8 = 0.0000
第5面
K = 0
4 = 9.4394 ×10-3
6 = -8.3009 ×10-3
8 = 2.2241 ×10-3
第7面
K = 0.7903
4 = 1.7506 ×10-2
6 = 4.4018 ×10-2
8 = -1.4554 ×10-2
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 3.60 5.10 7.20
NO 2.80 3.75 4.49
FIY (mm) 2.25 2.25 2.25
2 3.58 2.15 1.08
5 0.18 0.25 0.39
7 2.70 4.05 4.98
1 1.52000 1.73279 1.78000
ν1 50.5 49.6 49.5
1 -7.02 -5.00 -4.70
φ1 -0.14 -0.20 -0.21 。

実施例4
1 = 10.687 (非球面) d1 = (可変) nd1 =1.70269 νd1 =49.62
2 = (可変)(非球面) d2 = (可変)
3 = ∞(絞り) d3 = 0.26
4 = 2.058 (非球面) d4 = 0.81 nd2 =1.74100 νd2 =52.64
5 = -5.559 (非球面) d5 = (可変)
6 = 11.123 d6 = 0.82 nd3 =1.84666 νd3 =23.78
7 = 1.942 (非球面) d7 = (可変)
8 = ∞ d8 = 0.50 nd4 =1.51633 νd4 =64.14
9 = ∞ d9 = 0.50
10= ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = 0
4 = -1.4506 ×10-2
6 = 3.3139 ×10-3
8 = -2.1979 ×10-4
第2面
K = 0
4 = (可変)
6 = (可変)
8 = (可変)
第4面
K = -1.0654
4 = 5.6061 ×10-3
6 = -4.2360 ×10-3
8 = 0.0000
第5面
K = 0
4 = 6.5699 ×10-3
6 = -8.6317 ×10-3
8 = 2.3784 ×10-3
第7面
K = 0.0590
4 = 2.6397 ×10-2
6 = 4.3305 ×10-2
8 = -1.5416 ×10-2
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 3.60 5.10 7.20
NO 2.76 4.13 5.05
FIY (mm) 2.25 2.25 2.25
1 0.76 0.52 0.50
2 3.73 2.15 1.05
5 0.15 0.23 0.41
7 1.98 3.72 4.65
2 4.503 2.792 2.560
4 (第2面) -1.6051×10-2 -1.7286×10-2 -1.8638×10-2
6 (第2面) 5.6250×10-3 5.5014×10-3 7.2142×10-3
8 (第2面) -2.8595×10-4 -1.8522×10-4 -1.2779×10-3
1 -11.67 -5.53 -4.92 。
φ1 -0.09 -0.18 -0.20

実施例5
1 = 11.019 (非球面) d1 = 0.50 nd1 =(可変)νd1 =(可変)
2 = 2.614 (非球面) d2 = (可変)
3 = 1.950 (非球面) d3 = 0.85 nd2 =1.76225 νd2 =51.25
(絞り)
4 = -4.595 (非球面) d4 = (可変)
5 = 55.017 d5 = 0.50 nd3 =1.84700 νd3 =24.00
6 = 2.126 (非球面) d6 = (可変)
7 = ∞ d7 = 0.50 nd4 =1.51633 νd4 =64.14
8 = ∞ d8 = 0.50
9 = ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = 0
4 = -1.0007 ×10-2
6 = 4.2473 ×10-3
8 = -4.6301 ×10-4
第2面
K = 0
4 = -6.9714 ×10-3
6 = 7.8294 ×10-3
8 = -1.1709 ×10-5
第3面
K = -0.9283
4 = 7.1066 ×10-3
6 = -5.2297 ×10-3
8 = 0.0000
第4面
K = 0
4 = 6.7535 ×10-3
6 = -9.2607 ×10-3
8 = 3.2086 ×10-3
第6面
K = 0.4987
4 = 3.0255 ×10-2
6 = 5.5872 ×10-2
8 = -2.4416 ×10-2
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 3.60 5.10 7.20
NO 2.80 3.78 4.63
FIY (mm) 2.25 2.25 2.25
2 3.46 2.12 1.09
4 0.19 0.26 0.43
6 2.70 3.97 4.83
1 1.52000 1.71358 1.78000
ν1 50.5 49.6 49.5
1 -6.73 -4.92 -4.51
φ1 -0.15 -0.20 -0.22 。
以上の実施例1〜5の無限遠物点合焦時の収差図をそれぞれ図6〜図10に示す。これらの収差図において、(a)は広角端、(b)は中間状態、(c)は望遠端におけるの球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す。なお、各収差図中、“FIY”は像高を表す。
上記実施例1〜5の条件式(1)〜(6)の値、及び、f1 (w)、f1 (t)の値は次の通りである。
条件式 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5
(1) 1.70 1.49 1.49 2.37 1.49
(2)広角端 3.95 3.41 3.49 5.50 3.53
望遠端 2.32 2.29 2.34 2.32 2.37
(2−2) 2.32 2.29 2.34 2.32 2.37
(3) 1.52 1.18 1.23 1.42 1.08
(4) 0.54 0.63 0.58 0.54 0.59
(5) 0.63 0.63 0.66 0.72 0.60
(6)広角端 -0.12 -0.14 -0.14 -0.09 -0.15
望遠端 -0.21 -0.21 -0.21 -0.20 -0.22
1 (w) -8.09 -7.07 -7.02 -11.67 -6.73
1 (t) -4.75 -4.75 -4.70 -4.92 -4.51
さて、以上のような本発明による変倍光学系で物体像を形成しその像をCCD等の撮像素子に受光させて撮影を行う電子撮影装置、とりわけデジタルカメラやビデオカメラ、情報処理装置の例であるパソコン、電話、特に持ち運びに便利な携帯電話等に用いることができる。以下に、その実施形態を例示する。
図11〜図13は、本発明による変倍光学系をデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ構成の概念図を示す。図11はデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図、図12は同後方正面図、図13はデジタルカメラ40の構成を示す模式的な透視平面図である。ただし、図11と図13においては、撮影光学系41の非沈胴時を示している。デジタルカメラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有する撮影光学系41、ファインダー用光路44を有するファインダー光学系43、シャッターボタン45、フラッシュ46、液晶表示モニター47、焦点距離変更ボタン61、設定変更スイッチ62等を含み、撮影光学系41の沈胴時には、カバー60をスライドすることにより、撮影光学系41とファインダー光学系43とフラッシュ46はそのカバー60で覆われる。そして、カバー60を開いてカメラ40を撮影状態に設定すると、撮影光学系41は図13の非沈胴状態になり、カメラ40の上部に配置されたシャッターボタン45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例1の変倍光学系を通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成された物体像が、IRカットコートを施したローパスフィルター及びカバーガラスFを介してCCD49の撮像面上に形成される。このCCD49で受光された物体像は、処理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、この処理手段51には記録手段52が接続され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、この記録手段52は処理手段51と別体に設けてもよいし、フロッピーディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CCD49に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
さらに、ファインダー用光路44上にはファインダー用対物光学系53が配置してある。ファインダー用対物光学系53は、複数のレンズ群(図の場合は3群)と2つのプリズムからなり、撮影光学系41の変倍光学系に連動して焦点距離が変化するズーム光学系からなり、このファインダー用対物光学系53によって形成された物体像は、像正立部材である正立プリズム55の視野枠57上に形成される。この正立プリズム55の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。なお、接眼光学系59の射出側にカバー部材50が配置されている。
このように構成されたデジタルカメラ40は、撮影光学系41が高性能で小型で沈胴収納が可能であるあるので、高性能・小型化が実現できる。
次に、本発明による変倍光学系が対物光学系として内蔵された情報処理装置の一例であるパソコンが図14〜図16に示される。図14はパソコン300のカバーを開いた前方斜視図、図15はパソコン300の撮影光学系303の断面図、図16は図14の状態の側面図である。図14〜図16に示されるように、パソコン300は、外部から繰作者が情報を入力するためのキーボード301と、図示を省略した情報処理手段や記録手段と、情報を操作者に表示するモニター302と、操作者自身や周辺の像を撮影するための撮影光学系303とを有している。ここで、モニター302は、図示しないバックライトにより背面から照明する透過型液晶表示素子や、前面からの光を反射して表示する反射型液晶表示素子や、CRTディスプレイ等であってよい。また、図中、撮影光学系303は、モニター302の右上に内蔵されているが、その場所に限らず、モニター302の周囲や、キーボード301の周囲のどこであってもよい。
この撮影光学系303は、撮影光路304上に、本発明による変倍光学系(図では略記)からなる対物レンズ112と、像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらはパソコン300に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上には光学的ローパスフィルターFが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物レンズ112の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。なお、鏡枠113中の変倍光学系の駆動機構は図示を省いてある。
撮像素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、パソコン300の処理手段に入力され、電子画像としてモニター302に表示される、図14には、その一例として、操作者の撮影された画像305が示されている。また、この画像305は、処理手段を介し、インターネットや電話を介して、遠隔地から通信相手のパソコンに表示されることも可能である。
次に、本発明による変倍光学系が撮影光学系として内蔵された情報処理装置の一例である電話、特に持ち運びに便利な携帯電話が図17に示される。図17(a)は携帯電話400の正面図、図17(b)は側面図、図17(c)は撮影光学系405の断面図である。図17(a)〜(c)に示されるように、携帯電話400は、操作者の声を情報として入力するマイク部401と、通話相手の声を出力するスピーカ部402と、操作者が情報を入力する入力ダイアル403と、操作者自身や通話相手等の撮影像と電話番号等の情報を表示するモニター404と、撮影光学系405と、通信電波の送信と受信を行うアンテナ406と、画像情報や通信情報、入力信号等の処理を行う処理手段(図示せず)とを有している。ここで、モニター404は液晶表示素子である。また、図中、各構成の配置位置は、特にこれらに限られない。この撮影光学系405は、撮影光路407上に配置された本発明による変倍光学系(図では略記)からなる対物レンズ112と、物体像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらは、携帯電話400に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上には光学的ローパスフィルターFが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物レンズ112の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。なお、鏡枠113中の変倍光学系の駆動機構は図示を省いてある。
撮影素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、図示していない処理手段に入力され、電子画像としてモニター404に、又は、通信相手のモニターに、又は、両方に表示される。また、通信相手に画像を送信する場合、撮像素子チップ162で受光された物体像の情報を、送信可能な信号へと変換する信号処理機能が処理手段には含まれている。
なお、各実施例において、ローパスフィルター等のフィルター類を省略すれば、沈胴時のカメラ厚みをより薄く構成することができる。
本発明の以上の実施例によって、小型でSXGA(画素数が100万程度)レベルの高画質性能を確保した変倍光学系、及び、小型でSXGA(画素数が100万程度)レベルの高画質性能を確保した変倍光学系を搭載した電子機器の提供が可能となる。
本発明による変倍光学系の実施例1の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)のレンズ断面図である。 実施例2の変倍光学系の図1と同様のレンズ断面図である。 実施例3の変倍光学系の図1と同様のレンズ断面図である。 実施例4の変倍光学系の図1と同様のレンズ断面図である。 実施例5の変倍光学系の図1と同様のレンズ断面図である。 実施例1の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例2の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例3の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例4の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例5の無限遠物点合焦時の収差図である。 本発明による変倍光学系を組み込んだデジタルカメラの外観を示す前方斜視図である。 図11のデジタルカメラの後方斜視図である。 図11のデジタルカメラの断面図である。 本発明による変倍光学系を対物光学系として組み込れたパソコンのカバーを開いた前方斜視図である。 パソコンの撮影光学系の断面図である。 図14の状態の側面図である。 本発明による変倍光学系を対物光学系として組み込れた携帯電話の正面図(a)、側面図(b)、その撮影光学系の断面図(c)である。
符号の説明
G1…第1レンズ群
G2…第2レンズ群
G3…第3レンズ群
S…開口絞り
F…ローパスフィルター等を構成する平行平板
I…像面
E…観察者眼球
40…デジタルカメラ
41…撮影光学系
42…撮影用光路
43…ファインダー光学系
44…ファインダー用光路
45…シャッターボタン
46…フラッシュ
47…液晶表示モニター
49…CCD
50…カバー部材
51…処理手段
52…記録手段
53…ファインダー用対物光学系
55…正立プリズム
57…視野枠
59…接眼光学系
60…カバー
61…焦点距離変更ボタン
62…設定変更スイッチ
112…対物レンズ
113…鏡枠
114…カバーガラス
160…撮像ユニット
162…撮像素子チップ
166…端子
300…パソコン
301…キーボード
302…モニター
303…撮影光学系
304…撮影光路
305…画像
400…携帯電話
401…マイク部
402…スピーカ部
403…入力ダイアル
404…モニター
405…撮影光学系
406…アンテナ
407…撮影光路

Claims (11)

  1. 物体側から順に、負の屈折力の第1レンズ群と正の屈折力の第2レンズ群と負の屈折力の第3レンズ群よりなり、少なくとも第2レンズ群と第3レンズ群を移動させて各群間間隔を変えることで変倍を行う変倍光学系であって、
    前記負の屈折力の第1レンズ群に少なくとも1枚の屈折力可変光学素子を用いたことを特徴とする変倍光学系。
  2. 前記屈折力可変光学素子を有する負の屈折力の第1レンズ群が以下の条件式(1)を満足することを特徴とする請求項1記載の変倍光学系。
    1.15<|f1 (w)/f1 (t)|<3.2 ・・・(1)
    ただし、f1 (w)は第1レンズ群の広角端での焦点距離、
    1 (t)は第1レンズ群の望遠端での焦点距離、
    である。
  3. 前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の屈折力が以下の条件式(2)を満足することを特徴とする請求項1又は2記載の変倍光学系。
    1.8<|f1 |/f2 <6.5 ・・・(2)
    ただし、f1 は第1レンズ群の焦点距離、
    2 は第2レンズ群の焦点距離、
    である。
  4. 前記負の第1レンズ群は負レンズ1枚で構成し、前記正の第2レンズ群は正レンズ1枚で構成し、前記負の第3レンズ群は負レンズ1枚で構成し、前記第3レンズ群の負レンズが凹面を像面側に向けた負メニスカス形状であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の変倍光学系。
  5. 前記第3レンズ群の負レンズのシェイピングファクターが以下の条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の変倍光学系。
    0.7<(r6 +r7 )/(r6 −r7 )<2.0 ・・・(3)
    ただし、r6 、r7 はそれぞれ第3レンズ群の負レンズの物体側面と像側面の軸上曲率半径である。
  6. 前記第3レンズ群を構成する負レンズが以下の条件式(4)を満足することを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載の変倍光学系。
    0.4<r7 /fw <1.0 ・・・(4)
    ただし、r7 は第3レンズ群の負レンズの像側面の軸上曲率半径、
    w は広角端における全系焦点距離、
    である。
  7. 以下の条件式(5)を満足することを特徴とする請求項1から6の何れか1項記載の変倍光学系。
    0.4<(G23L)/Y’<0.9 ・・・(5)
    ただし、Y’は最大像高、
    G23Lは第2レンズ群と第3レンズ群を構成するレンズの光軸上の厚さの合計、
    である。
  8. 前記屈折力可変光学素子が、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から7の何れか1項記載の変倍光学系。
    0.07<|φ1 |<0.27 ・・・(6)
    ただし、φ1 は屈折力可変光学素子の屈折力である。
  9. 前記第1レンズ群の負レンズを移動させてフォーカシングを行うことを特徴とする請求項1から8の何れか1項記載の変倍光学系。
  10. 前記屈折力可変光学素子の屈折力を変化させてフォーカシングを行うことを特徴とする請求項1から8の何れか1項記載の変倍光学系。
  11. 請求項1から10の何れか1項記載の変倍光学系と、前記変倍光学系の像側に配置された撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。
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