JP2007076521A - 電気接続箱の位置決め構造 - Google Patents

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Abstract


【課題】 差込溝内に浸入した水分が毛管現象によりフランジ部と差込溝との間の僅かな隙間に吸い上げられて内部に侵入することを防ぐ電気接続箱の位置決め構造を提供する。
【解決手段】 下差込溝40Bの底面45が下フランジ部30Bの下端縁31から下方に離間した位置にあることにより、下フランジ部30Bの下端縁31と下差込溝40Bの底面45との間に拡張スペース47が形成されている。また、下差込溝40Bには排水口46が設けられ、下差込溝40Bの底面45にはこの排水口46に向かって下る傾斜部45Bが設けられている。さらに、下差込溝40Bの内部において排水口46と下フランジ部30Bの下端縁31との間には排水口46からの水分の侵入を遮るリブ49が設けられている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電気接続箱の位置決め構造に関する。
車載電源から各種電装品へ電力を分配するために、電力回路中にスイッチング素子等を組み込んだ回路構成体を筐体内に収容した電気接続箱が知られている(例えば特許文献1参照)。この電気接続箱は、例えばリレーボックスなどのケーシングに設けられた装着部に装着されて使用される。
このような電気接続箱の側面および下面にはフランジ部が張り出して設けられ、一方ケーシングの装着部にはフランジ部を差込可能な差込溝が形成されている。そして、フランジ部が差込溝に差し込まれることにより、電気接続箱はケーシングに対し位置決めされている。
特開2003−164039公報
ここで、フランジ部と差込溝との間の隙間は、水の浸入を防ぐため極力僅かな隙間となるようにされている。しかし、この差込溝は完全防水となっているわけではないから、差込溝内に水分が浸入し、この水分が毛管現象によりフランジ部と差込溝との間の僅かな隙間に吸い上げられて内部に侵入すると、そこに収容されている回路基板、電気部品等に悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、差込溝内に浸入した水分が毛管現象によりフランジ部と差込溝との間の僅かな隙間に吸い上げられて内部に侵入することを防ぐ電気接続箱の位置決め構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、電気接続箱をこの電気接続箱を装着可能な装着部を備えたケーシングに対して位置決めするための構造において、前記ケーシングの外壁部には装着開口部が形成され、前記電気接続箱は、前記装着部に装着されると前記装着開口部を閉塞して前記外壁部の一部をなすとともに、前記電気接続箱の外周面において少なくとも前記電気接続箱が前記装着部に装着された状態での下面には下方へ向かって張り出し形成されたフランジ部が設けられており、前記装着部には前記フランジ部が差込可能な差込溝が設けられた前記電気接続箱の位置決め構造であって、前記差込溝の底面が前記フランジ部の下端縁から下方に離間した位置にあるところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記差込溝にはこの差込溝の内部空間と外部空間とを連通する排水口が設けられ、前記差込溝の底面には前記排水口に向かって下る傾斜部が設けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記差込溝にはこの差込溝の内部空間と外部空間とを連通する排水口が設けられ、前記差込溝の内部において前記排水口と前記フランジ部の下端縁との間には前記排水口からの水の侵入を遮る遮蔽部が設けられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記遮蔽部の幅が前記排水口の開口幅より大きくされているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3または請求項4に記載のものにおいて、前記遮蔽部が前記フランジ部の下端縁を支持しているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、差込溝の底面がフランジ部の下端縁から下方に離間した位置にある。このような構成によれば、フランジ部の下端縁と差込溝の底面との間に隙間が空いている。したがって、水分が差込溝内に浸入してその底部に溜まっても、毛管現象によりフランジ部の側壁部と差込溝の側壁部との間の隙間に吸い上げられて内部に侵入することを回避できる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、差込溝にはこの差込溝の内部空間と外部空間とを連通する排水口が設けられ、差込溝の底面には排水口に向かって下る傾斜部が設けられている。このような構成によれば、差込溝内に浸入した水分は傾斜部に沿って排水口に導かれるから、確実に排水口を介して外部空間へ排出される。したがって、差込溝の底部に水分が溜まらないため、毛管現象により水分がフランジ部の側壁部と差込溝の側壁部との間の隙間に吸い上げられて内部に侵入することを確実に回避できる。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、差込溝の内部において排水口とフランジ部の下端縁との間には排水口からの水の侵入を遮る遮蔽部が設けられている。このような構成によれば、外部空間から排水口に向かって水分が飛散しても、その水分は遮蔽部によって跳ね返されるため、それ以上内部に侵入することはない。また、差込講の底面とフランジ部の下端縁との間にできた隙間を利用して遮蔽部を設けているので、スペース効率の向上が図られる。
<請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、遮蔽部の幅が排水口の開口幅より大きくされている。このような構成によれば、排水口の開口面積に対し広い範囲にわたって遮蔽部が設けられている。したがって、外部空間から排水口に向かって飛散する水分は、遮蔽部によってそれ以上内部へ侵入するのを確実に遮られるから、その水分がフランジ部の側壁部と差込溝の側壁部との間の隙間を毛管現象によって吸い上げられることを確実に回避できる。
<請求項5の発明>
請求項5の発明によれば、遮蔽部がフランジ部の下端縁を支持している。このような構成によれば、電気接続箱を支持するための部材を別部材として設けなくてもよい。
以下、本発明の実施形態を図1〜図7によって説明する。本実施形態は、本発明をリレーボックスのケーシング10に装着される電気接続箱1の位置決め構造に適用したものである。
図1には、本実施形態における電気接続箱1の外観斜視図を、図2には、電気接続箱1をケーシング10に装着する様子を示す正面図を示した。
以下、各構成部材において、図2の上側を上方、下側を下方、左側を左方、右側を右方とする。また、図2の手前側を前方、奥側を後方として説明する。
電気接続箱1は、バッテリー等の電源と電気的負荷との間に介設され、電源から供給される電力を各電装品に分配・供給するとともに、これら電力供給の切り替え等の制御を行うものである。この電気接続箱1は、電力回路中にスイッチング素子やその制御回路等を組み込んだ回路構成体(図示せず)を筐体20内に収容している。
この筐体20は、枠体21と、その枠体21の前面側に装着されている放熱板22と、枠体21の後面側を覆うカバー23とを備えている。
枠体21は合成樹脂等の絶縁材料により、その内側に回路構成体をほぼ緊密に嵌めることができるような枠状に形成されている。詳しくは、枠体21は全体として長方形状をなし、その下端縁のうち略右半分の領域は、上端縁に対して斜めをなす傾斜縁部21Sとされている。この枠体21の外周面において上面を除く面には、図2に示すように、外方向に張り出し形成されたフランジ部30が設けられている。このフランジ部30は、枠体21の傾斜縁部21Sに沿う傾斜フランジ部30Sと、枠体21の下面のうち傾斜縁部21Sを除いた水平面に沿う下フランジ部30Bと、枠体21の左右両側面に沿う左右両フランジ部30L,30Rとが連なって構成されている。そして、このフランジ部30が、後述するケーシング10の差込溝40に差し込まれることにより、電気接続箱1はケーシング10に対して位置決めされる。なお、フランジ部30は、枠体21における前後方向ほぼ中央位置に配されており、つまり電気接続箱1全体においては前寄り位置に配されている。
この枠体21の前面側には、回路構成体から発生する熱を放熱するための放熱板22が装着されている。この放熱板22は、熱伝導率の高いアルミニウムなどの金属板により、枠体21の外形とほぼ同じ形状に形成され、枠体21に対しその前面側の開口を塞ぐように組み付けられている。なお、放熱板22の上縁からは、取付片24が斜め前方に逃げた姿勢で形成されている。
また、枠体21の後面側には、合成樹脂製のカバー23が枠体21の後面側の開口を覆うように装着されている。
そして、筐体20の上面および下面は開口されており、ここにはヒューズボックス25および下部コネクタ26が取り付けられている。ヒューズボックス25は合成樹脂製であって、図1に示すように、筐体20の上側を全長にわたって覆うとともに、その後側部分がカバー23よりも後方向に突出する横長形状に形成されている。
このヒューズボックス25においてカバー23より後側に突出している部分には、下方から上部コネクタ27が組み付けられている。上部コネクタ27は、ヒューズボックス25の長手方向に沿って延びる横長形状をなしている。この上部コネクタ27には、下方に開口する筒状嵌合部27Aが備えられ、ここに外部コネクタを嵌合することができるようになっている。
また、筐体20の下面側には、下部コネクタ26が組み付けられている。下部コネクタ26は、横長で下方に開口した合成樹脂製のハウジング26Aを備え、下方から外部コネクタを嵌合することができるようになっている。
電気接続箱1は、この下部コネクタ26を下側とするとともに放熱板22を前方に向ける姿勢でケーシング10に装着されて使用される。なお、電気接続箱1の左右両側面における上部には、この電気接続箱1をケーシング10に対し係合するためのロック部28が設けられている。
図3には、ケーシング10の斜視図を、図4には、ケーシング10の正面図を、図5には、電気接続箱1がケーシング10に装着された状態を示す正面図を、図6には、電気接続箱1をケーシング10に装着する様子を示す側断面図を、図7には、電気接続箱1がケーシング10に装着された状態を示す側断面図を示した。
電気接続箱1が装着されるケーシング10は、図3に示すように、底壁部11とその周縁から上方に向かって立つ壁部12(本発明の外壁部に該当する)、詳しくは、この周縁における前側縁から上方に向かって立つ前壁部12Fと、後側縁から上方に向かって立つ後壁部12Bと、左側縁から上方に向かって立つ左側壁部12Lと、右側縁から上方に向かって立つ右側壁部12Rとを備えて上面側が開口した容器状に形成されている。このケーシング10の底壁部11は、全体として右端から左端に向かって下がる形状をなしている。また、このケーシング10は平面的には全体として長方形状をなし、その左半部分は後壁部12Bが前方へ凹んで右半部分よりも幅狭とされている。この左半部分において前側部には、電気接続箱1を収容しつつ装着可能な装着部13が上方に開放して設けられている。この装着部13の左右両側部には、電気接続箱1のロック部28と対向する位置に、このロック部28と係合可能な被ロック部14が設けられている。
ケーシング10の前壁部12Fには、図4に示すように、装着部13に対応して切欠部15(本発明の装着開口部に該当する)が形成されている。この切欠部15を正面から見ると、全体として電気接続箱1に設けられたフランジ部30の張出し端縁に沿う形状をなしている。詳しくは、この切欠部15は、前壁部12Fの上縁から左右両フランジ部30L,30Rの張出し端縁に沿って下方に切り欠かれ、その下縁のうち略右半分の領域は傾斜フランジ部30Sの張出し端縁に沿って切り欠かれている。そして、電気接続箱1が装着されると、図5に示すように、この切欠部15に電気接続箱1が嵌まって電気接続箱1が前壁部12Fの一部をなすとともに、この切欠部15から電気接続箱1に備えられた放熱板22の前側面が露出されるようになっている。
この切欠部15の周縁において左右上端縁からそれぞれ所定高さ下方位置までを除く部分には、電気接続箱1のフランジ部30を差し込み可能な差込溝40が形成されている。差込溝40は、切欠部15の周縁部から内方に向かって張り出されている後溝壁41Aと、この後溝壁41Aから前方へ所定の間隔を空けた位置において後溝壁41Aと対向するように設けられた前溝壁41Bとの間に形成され、ケーシング10の前壁部12Fより前側に位置ずれして設けられている。前後両溝壁41A,41Bは、電気接続箱1が装着部13に装着された状態で、その張出端縁が電気接続箱1の外周面に当接する位置まで内方に向かって張り出されている。これにより、前後両溝壁41A,41Bの張出端縁は、正面から見るとフランジ部30が設けられている枠体21の外周面、すなわち電気接続箱1の外周面を縁取る形状をなしている。
なお、差込溝40のうち左フランジ部30Lが差し込まれる左差込溝40Lの上端位置は、左フランジ部30Lの下端位置が右フランジ部30Rの下端位置より下方にずれている分だけ、右フランジ部30Rが差し込まれる右差込溝40Rの上端位置より下方に位置している(図2を併せて参照)。そして、左右両差込溝40L,40Rの上端は上方に開口されており、この開口はそれぞれ左右フランジ部30L,30Rを差し込むための差込口43とされている。各差込口43には、前溝壁41Bの上端部を前側へ張り出すことにより傾斜面状に形成された誘い込み部43Aが設けられ、図6に示すように、この誘い込み部43Aにより左右フランジ部30L,30Rがそれぞれ左右差込溝40L,40Rへ誘い込まれるようにされている。また、各差込口43の上方位置には、図4に示すように、上下方向に延びる摺接壁44が設けられ、この摺接壁44の前側面と後溝壁41Aの前側面とはほぼ面一とされている。そして、左右両フランジ部30L,30Rは差し込み方向に沿ってこの摺接壁44に摺接されるようになっている。
さて、この差込溝40において、電気接続箱1の下フランジ部30Bが差し込まれる下差込溝40Bについて詳しく説明する。
この下差込溝40Bの底面45には、図4および図5に示すように、左右方向中央位置よりもやや両端側に寄った位置に、それぞれ上下方向に貫通する排水口46が設けられている。そして、この下差込溝40Bは、左右両端から中央部に向かって徐々に深くなっている。すなわち、下差込溝40Bの底面45においてこの排水口46よりも端部側は、それぞれ中央に向かって下る傾斜部45Bとされている。言い換えれば、この傾斜部45Bは、下差込溝40Bの左右両端から排水口46に向かって、徐々に下フランジ部30Bの下端縁31から離れていくように形成されている。一方、排水口46に挟まれた中央部分はほぼ水平をなす水平部45Aとされている。これにより、下差込溝40Bの底面45と下フランジ部30Bの下端縁31との間には、正面から見て略台形状をなす拡張スペース47が形成されている。なお、水平部45Aにおける下差込溝40Bの底面45と下フランジ部30Bの下端縁31との間の離間間隔は、この下差込溝40Bの底壁48の壁厚に対しほぼ2倍とされている。
この拡張スペース47において、排水口46の上方位置であって下フランジ部30Bの下端縁31の下方には、リブ49(本発明の遮蔽部に該当する)が設けられている。このリブ49は各排水口46の直上の位置にそれぞれ1ヶ所ずつ、計2ヶ所に設けられている。各リブ49は、その前後両端において差込溝内側面42に連結されている(図6参照)。このリブ49を上方から見ると、排水口46の開口幅とほぼ同幅をなしている。リブ49の下面と排水口46の開口部における上端縁との間には、差込溝40内の水分を排出可能なように間隔が空けられている。一方、各リブ49の上面は下フランジ部30Bの下端縁31に当接しており、これにより下フランジ部30Bの下端縁31は両リブ49によって支持されている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。
洗浄等によって、フランジ側面32と差込溝内側面42との間の僅かな隙間や差込口43から差込溝40内に水滴が浸入すると、その水滴は左右差込溝40L,40R内を下方に伝わり下差込溝40Bに至る。ここで、下差込溝40Bの底面45と下フランジ部30Bの下端縁31との間に隙間がほとんどない場合、下差込溝40Bの底面45の水分が毛管現象によって下フランジ部30Bのフランジ側面32と下差込溝40Bの差込溝内側面42との間の僅かな隙間に吸い上げられてしまうことがある。すると、その水分が、ケーシング10内、ひいては電気接続箱1の内部にまで侵入し、そこに収容されている回路基板や電子部品等に悪影響を及ぼすおそれがある。特に、本実施形態の電気接続箱1は下側に下部コネクタ26が開口したものであるから、ケーシング10内に侵入した水分がこの下部コネクタ26から電気接続箱1の内部に入り込むおそれがある。しかし、本実施形態においては、下差込溝40Bの底面45が下フランジ部30Bの下端縁31から下方に離間した位置にあり、両者の間に拡張スペース47が形成されている。これにより、底面45上の水分が下フランジ部30Bとは接触しないようにされており、もって、この水分がフランジ側面32と差込溝内側面42との間の僅かな隙間を毛管現象によって吸い上げられて内部に侵入することが回避される。
そして、左右差込溝40L,40Rから下差込溝40Bに至った水分は、その底面45の左右両端部に配されている傾斜部45Bの傾斜に沿って流れ、傾斜部45Bの下端位置に配されている排水口46に至り、そこから外部へ排出される。このように、水分は傾斜部45Bによって排水口46に導かれ、確実に外部へ排出される。したがって、下差込溝40Bの底部に水分が溜まらないから、毛管現象による水分の上昇を確実に回避できる。
また、洗車等によって飛び散った水滴が排水口46から下差込溝40B内に向かって飛散することがある。ここで、リブ49が備えられていないと、その飛沫は勢いが衰えることなく下差込溝40B内を上方に飛び散ってしまう。すると、飛沫が下フランジ部30Bの下端縁31に付着し、フランジ側面32と差込溝内側面42との間の僅かな隙間に吸い上げられてしまうおそれがある。しかし、本実施形態のように、排水口46と下フランジ部30Bの下端縁31との間に、排水口46からの水分の侵入を遮るリブ49が設けられていると、飛散した水滴はこのリブ49によって跳ね返されるため、それ以上内部、すなわち下フランジ部30Bの下端縁31の方に侵入することはない。したがって、排水口46からの飛沫がフランジ側面32と差込溝内側面42との間の僅かな隙間から吸い上げられてしまうことを回避できる。特に、本実施形態のように、電気接続箱1がケーシング10の前壁部12Fの一部をなし、電気接続箱1のケーシング10に対する位置決め構造が外部にさらされている場合、位置決め構造には直接水滴が飛んでくることになるが、このような構造においても本実施形態によればケーシング10内、ひいては電気接続箱1の内部への水の侵入を防ぐことが可能になる。
また、このリブ49は、下フランジ部30Bの下端縁31と下差込溝40Bの底面45との間に形成された拡張スペース47を利用して下差込溝40B内に設けられているから、リブ49のために余分なスペースがとられることがなく、スペース効率の向上が図られている。さらに、このリブ49は、下フランジ部30Bの下端縁31を支持しているから、電気接続箱1を支持するための部材を別部材として設けなくてもよく、構造が簡素化されている。
以上説明したように本実施形態によれば、下差込溝40Bの底面45が下フランジ部30Bの下端縁31から下方に離間した位置にあることにより、下フランジ部30Bの下端縁31と下差込溝40Bの底面45との間には拡張スペース47が形成されている。したがって、水分が差込溝40内に浸入して下差込溝40Bに至っても、この水分が毛管現象によりフランジ側面32と差込溝内側面42との間の僅かな隙間に吸い上げられて内部に侵入することを回避できる。
また、下差込溝40Bには排水口46が設けられ、下差込溝40Bの底面45にはこの排水口46に向かって下る傾斜部45Bが設けられている。これにより、差込溝40内に浸入した水分は傾斜部45Bに沿って排水口46に導かれるから、確実に排水口46を介して外部空間へ排出される。したがって、下差込溝40Bの底部に水分が溜まらないため、毛管現象により水分がフランジ側面32と差込溝内側面42との間の僅かな隙間に吸い上げられてしまうことを確実に回避できる。
さらに、下差込溝40Bの内部において排水口46と下フランジ部30Bの下端縁31との間には排水口46からの水分の侵入を遮るリブ49が設けられている。これにより、外部空間から排水口46に向かって水分が飛散しても、その水分はリブ49によって跳ね返されるため、それ以上内部に侵入することはない。また、下差込講40Bの底面45と下フランジ部30Bの下端縁31との間の拡張スペース47を利用してリブ49を設けているので、スペース効率の向上が図られる。また、このリブ49は下フランジ部30Bの下端縁31を支持しているから、電気接続箱1を支持するための部材を別部材として設けなくてもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態においては、下差込溝40Bの底面45には傾斜部45Bが設けられているが、これに限らず、下差込溝の底面は下フランジ部の下端縁から下方に離間した位置にあれば傾斜部が設けられていなくてもよく、例えば底面は下差込溝の全長にわたって水平とされていてもよい。
(2)上記実施形態においては、リブ49の幅は排水口46の開口幅とほぼ同じとされているが、これに限らず、リブの幅が排水口の開口幅より大きくされ、リブが排水口の開口幅に対し広い範囲にわたって設けられていてもよい。これにより、排水口に向かって飛散する水分の内部への侵入がより確実に遮られる。
(3)上記実施形態においては、排水口46は下差込溝40Bにおいて中央部の2ヶ所に設けられているが、これに限らず、例えば排水口は右端部もしくは左端部に設けられていてもよく、またその配置箇所数は1ヵ所であっても3ヶ所以上であってもよい。
本実施形態における電気接続箱の外観斜視図 電気接続箱をケーシングに装着する様子を示す正面図 ケーシングの斜視図 ケーシングの正面図 電気接続箱がケーシングに装着された状態を示す正面図 電気接続箱をケーシングに装着する様子を示す側断面図 電気接続箱がケーシングに装着された状態を示す側断面図
符号の説明
1…電気接続箱
10…ケーシング
12…壁部(外壁部)
13…装着部
15…切欠部(装着開口部)
30B…下フランジ部(フランジ部)
31…下端縁
40B…下差込溝(差込溝)
45…底面
45B…傾斜部
46…排水口
49…リブ(遮蔽部)

Claims (5)

  1. 電気接続箱をこの電気接続箱を装着可能な装着部を備えたケーシングに対して位置決めするための構造において、
    前記ケーシングの外壁部には装着開口部が形成され、前記電気接続箱は、前記装着部に装着されると前記装着開口部を閉塞して前記外壁部の一部をなすとともに、
    前記電気接続箱の外周面において少なくとも前記電気接続箱が前記装着部に装着された状態での下面には下方へ向かって張り出し形成されたフランジ部が設けられており、前記装着部には前記フランジ部が差込可能な差込溝が設けられた前記電気接続箱の位置決め構造であって、
    前記差込溝の底面が前記フランジ部の下端縁から下方に離間した位置にあることを特徴とする電気接続箱の位置決め構造。
  2. 前記差込溝にはこの差込溝の内部空間と外部空間とを連通する排水口が設けられ、前記差込溝の底面には前記排水口に向かって下る傾斜部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱の位置決め構造。
  3. 前記差込溝にはこの差込溝の内部空間と外部空間とを連通する排水口が設けられ、前記差込溝の内部において前記排水口と前記フランジ部の下端縁との間には前記排水口からの水の侵入を遮る遮蔽部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気接続箱の位置決め構造。
  4. 前記遮蔽部の幅が前記排水口の開口幅より大きくされていることを特徴とする請求項3に記載の電気接続箱の位置決め構造。
  5. 前記遮蔽部が前記フランジ部の下端縁を支持していることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の電気接続箱の位置決め構造。
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