JP2003046282A - 電子ユニットの冷却装置及び格納箱 - Google Patents

電子ユニットの冷却装置及び格納箱

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JP2003046282A
JP2003046282A JP2001234124A JP2001234124A JP2003046282A JP 2003046282 A JP2003046282 A JP 2003046282A JP 2001234124 A JP2001234124 A JP 2001234124A JP 2001234124 A JP2001234124 A JP 2001234124A JP 2003046282 A JP2003046282 A JP 2003046282A
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electronic unit
outer box
cooling
hollow body
storage box
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Isamu Yatougo
勇 八藤後
Mutsumi Suwada
睦 諏訪田
Takaaki Katsumata
孝明 勝亦
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つ以上の電子ユニットを収納した場合にも
冷却能力を十分に確保できる電子ユニットの冷却装置及
び格納箱を提供する。 【解決手段】 電子部品を有した複数の電子ユニット3
A,3Bを収容し、内部に空気流路が形成され、流路に
装置外部から供給され装置外部に排出される冷却空気を
通流して、電子ユニットを間接冷却する電子ユニットの
冷却装置5において、電子ユニットの任意の一面に中空
体11,12の任意の一面を対面させて設け、電子ユニ
ットと中空体の組み合わせを上下に積層すると共に、複
数の中空体を互いに接続する複数の連通路13,14を
設け、中空体のいずれかに冷却空気の流入口8及び流出
口9とを設け、流入口から各中空体及び連通路を介し
て、流出口に至る空気の流路を内部に形成すると共に、
冷却装置を外箱本体と外箱蓋とからなる格納箱に格納し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子素子などの
電子部品を用いて構成された電子ユニットを冷却する冷
却装置に関し、特に2つ以上の電子ユニットを収納し冷
却する冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両には、エンジンなどを制御する電子
制御装置(以降、電子ユニットと称する)が搭載されて
いる。この電子ユニットは、その作動により発熱するた
め、電子ユニットを、強制対流により空冷する冷却装置
が知られている。
【0003】ところで、従来は、電子ユニットが、車両
の室内側に配置されていたが、近年は、電子ユニットを
エンジンルーム内に配置する構成が採用されている。こ
のように、電子ユニットをエンジンルーム内に配置する
と、エンジンと電子ユニットとを接続する電線(ワイヤ
ーハーネス)の本数の低減および電線の長さの低減を図
ることができ、部品の軽量化および低コスト化を図るこ
とができる。また、エンジンを車両に搭載する工程にお
いて、電線を取り回す作業が簡略化され、かつ、電線の
傷付きや破損を防止でき、さらに、取り回し作業の容易
化から保守サービス性が向上する利点がある。
【0004】しかしながら、エンジンルームは、エンジ
ンの運転により発生した熱が室内の空気中に放散され
て、高温雰囲気にある。このため、エンジンルーム内の
熱が、電子ユニットに伝達されることを抑制するため、
電子ユニットを格納箱に収容した状態で、エンジンルー
ムに配置することが必須となっている。すなわち、この
電子ユニットを収容する格納箱には、断熱性や冷却性の
ほかに、防塵性、防水性を十分に備えていることが要求
されている。
【0005】特に、電子ユニットは、本来は室温温度で
の使用を前提にした電子部品で構成されているので、電
子ユニット周囲の雰囲気温度が80℃以下で、かつ、電
子ユニット内の電子素子の動作保証温度が105℃以下
となっているので、格納箱の断熱機能に加えて、電子ユ
ニットを温度上昇を防止する冷却機能を十分に備える必
要がある。
【0006】このような電子ユニットを空冷する装置
が、特開平9−207691号公報に記載されている。
この公報に記載された冷却装置は、電子部品からなる電
子ユニットを、冷却用空気の通路が区画形成された冷却
ボックス内に、その通路に隣接させて格納した構成とさ
れ、この通路に冷却用空気を通流することにより、電子
装置を冷却するようにしている。この構成によれば、電
子部品もしくは電子回路などからなる電子ユニットを、
冷却用空気に直接接触させていないので、比較的に劣悪
な環境条件の下に電子部品などの電子ユニットが設置さ
れる場合にも、この冷却装置を好適に使用することがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した格
納箱に、2つ以上の電子ユニットを格納する場合には、
冷却用空気の通路構成が複雑になり、十分な冷却能力が
確保されないので、格納箱内部の温度が上昇し、電子ユ
ニットの動作異常を生じさせる虞があった。
【0008】すなわち、電子ユニットを2つ収納した場
合には、これらの2つの電子ユニットの容積が、格納箱
の内部の収納容積に対して占める割合が大きくなるの
で、電子ユニットに対して十分な冷却通路を確保するこ
とが困難であり、冷却通路によって電子ユニットを冷却
する能力が不足する不都合が生じた。
【0009】そこで、十分な冷却能力を確保するために
冷却通路を拡大強化すると、格納箱自体が大型化し、格
納箱の設置場所が制約される不都合が生じた。
【0010】この発明は、上記の技術的課題に着目して
なされたものであり、格納箱の冷却構造を改善すること
により、2つ以上の電子ユニットを収納した場合にも冷
却能力を十分に確保できるコンパクトな電子ユニットの
冷却装置及び格納箱を提供することを目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、電子部品を有
した複数の電子ユニットを収容し、内部に空気流路が形
成され、前記流路に装置外部から供給され装置外部に排
出される冷却空気を通流して、前記電子ユニットを間接
冷却する電子ユニットの冷却装置において、前記電子ユ
ニットの任意の一面に中空体の任意の一面を対面させて
設け、電子ユニットと中空体の組み合わせを上下に積層
するとともに、前記複数の中空体を互いに接続する複数
の連通路を設け、前記中空体のいずれかに冷却空気の流
入口及び流出口とを設け、前記流入口から、各中空体及
び連通路を介して、前記流出口に至る空気の流路が内部
に形成されていることを特徴とするものである。
【0012】したがって、請求項1の発明では、電子ユ
ニットの任意の一面に、中空体の任意の一面を対面さ
せ、さらに、この中空体に他の電子ユニットを設置し、
他の中空体の任意の一面に任意の一面を対面させた中空
体を配置したことにより、これらを上下に積層し、かつ
各中空体を互いに接続する複数の連通路を設けたので、
冷却装置を小型化することができる。
【0013】また、各中空体を個別に電子ユニットの上
面に対面した構成とすることが可能となり、この場合に
は電子ユニット内の自然対流などによって、その作動熱
が集まりやすい上面から、中空体内を流れる冷却空気に
よって、熱を運び去ることができるので、高い冷却効率
を得ることができる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記連通路が、その接続した中空体同士の間に介在
する電子ユニットを回避して設けられていることを特徴
とするものである。
【0015】したがって、請求項2の発明では、請求項
1の発明の作用に加えて、接続した中空体の間に介在す
る電子ユニットを回避して設けたことにより、冷却装置
としては電子ユニットの側面側周囲に連通路が存在する
のみなので、電子ユニットの側面側周囲の妨害物が最小
限に削減されることになる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、前記流入口及び流出口を、互いに近傍に、
かつ、前記一つの中空体における電子ユニットに対面し
ない側面に設けるとともに、前記一つの中空体に、前記
流入口から他の中空体に冷却空気を送流する連通路に至
る流路と、他の中空体から冷却空気を排出する連通路か
ら流出口に至る流路が形成されていることを特徴とする
ものでである。
【0017】したがって、請求項3の発明では、請求項
1または2の発明の作用に加えて、冷却部の流入口及び
流出口が互いの近傍で、一つの中空体の側面に設けたこ
とにより、これらの流入口及び流出口に接続される配管
がほぼ一箇所にまとめられるので、配管の取り付け性を
向上することができるとともに、配管が電子ユニットに
接続される配線や周囲の構造物と干渉することを回避す
ることができる。
【0018】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、請求項1または2の構成に加え、前記冷却装置を格
納し、該冷却装置の流入口及び流出口に冷却空気を供給
し排出する配管が接続される電子ユニットの格納箱にお
いて、前記冷却装置の流入口及び流出口が、格納箱の外
方まで延在されて形成され、前記格納箱に、前記流入口
及び流出口を通過させる単一の開口が設けられ、前記流
入口及び流出口の前記開口に相対する箇所にシール部材
を設けたことを特徴とするものである。
【0019】したがって、請求項4の発明では、請求項
3の作用に加えて、近傍配置された冷却部の流入口及び
流出口を格納箱の外方まで延在して形成し、流入口及び
流出口を格納箱の壁部を通過させるために、格納箱に単
一の開口を設けたので、流入口及び流出口用に別々の開
口を2つ形成することに比べて、格納箱に設ける開口箇
所が一つで済むことになる。
【0020】また、流入口及び流出口の延在途中に、予
めシール部材を取り付けているので、外箱本体に電子ユ
ニットが装着された冷却部を組み込み、外箱本体に外箱
蓋を組み付けるだけで、流入口および流出口と格納箱の
開口との間にシール部材が介挿されて、これらの間を隙
間無く密封することが可能となる。
【0021】請求項5の発明は、請求項3または4の発
明において、請求項3または4の構成に加え、前記冷却
装置を収納する上方開口された外箱本体と、前記外箱本
体の上方開口を閉塞する外箱蓋とからなる電子ユニット
の格納箱において、前記外箱本体の外箱蓋との接合部
に、上方に突出された突条を形成するとともに、前記突
条に対応して、前記外箱蓋の外箱本体との接合部に、下
方に向けた溝条を形成し、さらに、前記溝条の底部に、
前記突条に押圧されるシール部材を設けたことを特徴と
するものである。
【0022】したがって、請求項5の発明では、請求項
3または4の作用に加えて、格納箱を構成する外箱本体
と外箱蓋の接合部が凹凸嵌合され、かつその凹部にシー
ル部材を配置したことにより、外箱本体と外箱蓋との接
合部分に複数の段差が設けられ、外箱本体と外箱蓋とが
組み付けられた後には、溝条のシール部材が弾性変形し
て突条に密着することになり、接合部分に隙間が生じす
ことを防止できる。
【0023】また、外箱蓋の接合端部に溝条が下向きに
向けられて設けたことにより、溝条内に微細なゴミなど
が詰まりが回避されるとともに、外箱本体の接合端部に
突条が上向きに向けられて設けたことにより、突条に微
細なゴミなどが付着する機会が減少される。
【0024】
【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照してこの発明
の具体例を説明する。図1は、この発明の格納箱1の主
要構成を示す各部を展開した斜視図である。また、図2
は、その正面図であり、図3は、その左側面図であり、
図4は、その平面図である。ここに示す例では、電子部
品からなる電子装置をケースに格納した2つの電子ユニ
ット3A,3Bを、防水・防塵・耐熱機能を有する格納
箱1に収容するように構成されている。なお、本発明の
電子ユニット3の格納箱1をエンジンルーム内に配置
し、車両に適用した例を説明していく。また、この例の
電子装置は、エンジン(図示せず)や変速装置(図示せ
ず)などを電子制御する重要部品であるコントロール・
ユニットとする。
【0025】この電子装置(図示せず)は、基本的に、
回路の配線パターンが印刷された回路基板(図示せず)
上に、各種の電気部品(図示せず)や電子部品(図示せ
ず)を所定に搭載した構成とされ、これらの電気部品や
電子部品の対電磁波などの保護や耐衝撃性、放熱性を確
保するようにケースに収納されている。
【0026】すなわち、これらの電気部品及び電子部品
は、その通電動作時に不可避的に熱を発する部品であ
り、各部品には、その定格の動作を保証する温度範囲が
定められている。したがって、電子装置の動作状況によ
って異なるが、各部品の動作保証温度の近傍まで、また
は動作保証温度を越えて部品を含めたケース内の温度が
上昇すると、電気的な回路動作が不調となったり、機能
不全や部品故障を招く虞がある。
【0027】なお、電子ユニット3の側面の所定箇所に
は、接続コネクタ(図示せず)が設けられ、この接続コ
ネクタに電子ユニット3内の電子装置の入出力線が接続
されており、このコネクタに接続される配線を束ねたワ
イヤーハーネス(図示せず)を介して、外部の各種装置
に電子ユニット3が電気的に接続されている。すなわ
ち、このワイヤーハーネスにより、電子ユニット3が電
源であるバッテリ(図示せず)に接続されて動作電流が
供給され、所定箇所に設けた各種のセンサ(図示せず)
の出力線に接続されてセンサ信号が入力され、各種の入
力装置(図示せず)に接続されて各種の指示信号が入力
され、各種のアクチュエータ(図示せず)に接続されて
指令信号が出力され、表示装置(図示せず)や報知装置
(図示せず)に接続されて表示や報知信号が出力されて
いる。そして、これらのセンサ信号や指示信号に基づ
き、電子装置が所定の判断処理を行い、各種のアクチュ
エータを用いて、判断に応じた制御を実現する動作を行
なうようにしている。また、各種センサなどから得られ
た情報や各機器の動作状況を、電子装置が適宜、表示装
置や報知装置を用いて、情報表示して報知したり、異常
を警告したりしている。
【0028】また、電子ユニット3A,3Bは、その内
部に収納した電子部品の構成などの理由から、その外形
状が互いに異なり、電子ユニット3Aは、直方体形状に
形成される一方、電子ユニット3Bは、平板形状に形成
されている。
【0029】格納箱1は、電子ユニット3A,3Bが取
り外し可能に装着された冷却部5と、この冷却部5を内
部に収納する外箱本体6と外箱蓋7とから構成され、冷
却部5に配管を接続できるとともに、電子ユニット3
A,3Bに配線を接続できるようにしている。
【0030】冷却部5は、図5及び図6(1)〜(3)
及び図7(1)〜(2)に示すように、熱伝導性に優れ
た合成樹脂素材を用いて形成され、平板状の2つの中空
体11,12を、その上下面を互いに平行にして所定の
間隙を設けて配置し、これらの2つの中空体11,12
を2つの連通路13,14で接続して固定するととも
に、冷却風の流入口8と流出口9とを一方の中空体11
に設けた構成とされている。
【0031】すなわち、図中の下側となる中空体11
は、その平面形状が電子ユニット3Bの平面形状と同一
な略長方形状に形成され、その側面には、冷却風の流入
口8と流出口9が並べて設けられている。
【0032】そして、この下側の中空体11の底面に
は、電子ユニット3Aの上面が熱伝達可能に接触されて
いる。したがって、この中空体11の底面が第一受熱面
11Aとなっている。
【0033】なお、図7(2)に示される11Bは、冷
却部5が格納箱1に格納された際に、格納箱1内に所定
の空隙を確保するために中空体11に設けられた切欠部
である。上側の中空体12は、その平面形状が電子ユニ
ット3Bの平面形状と同一な略長方形状に形成されてい
る。
【0034】また、再び図5及び図6(1)〜(3)及
び図7(1)〜(2)に示すように、上側の中空体12
と、電子ユニット3Aが接触している下側の中空体11
との間には、その動作時に発熱する電子ユニット3Bが
挟み込んだ状態で挿入され、固定されている。そして、
この電子部品3Bは、その上面が、上側の中空体12の
下面に熱伝達可能に接触させられている。したがって、
その上側の中空体12の下面が第二受熱面12Aとなっ
ている。
【0035】なお、12Bは、冷却部5が格納箱1に格
納された際に、格納箱1内に所定の空隙を確保するため
に中空体11に設けられた切欠部である。
【0036】さらに、上側及び下側の中空体11,12
を接続する2つの連通路13,14が、両中空体11,
12の間に形成される空間を迂回して設けられている。
【0037】すなわち、これらの連通路13,14は、
中空の柱状に形成され、各中空体11,12の平面視に
おける長辺となる箇所の外側で、かつ対向した長辺の互
い違いとなる箇所にずらした位置で、上下方向に向けて
配設されている。
【0038】したがって、これらの連通路13,14
は、電子ユニット3A,3Bに接続されるハーネスを回
避するとともに、外箱蓋7を外箱本体に固定するブラケ
ットを取り付けるための空隙を確保するようにしてい
る。
【0039】また、これらの連通路13,14は、それ
ぞれ、後述する中空体11,12の内部に形成された流
路に連通されて接続されている。すなわち、一方の連通
路13は、中空体内に形成された入口側流路に接続さ
れ、入口側流路を通過した冷却空気を上側の中空体12
内に送流している。他方の連通路14は、上側の中空体
12内に形成された流路の末端に接続され、流路を通過
した冷却空気を下側の中空体11内に形成された出口側
流路に送流している。
【0040】さらに、上側の中空体12から冷却空気を
送給している連通路14の開口断面積は、下側の中空体
11から冷却空気を送給している連通路13の開口断面
積よりも幾分大きく形成され、2つの電子ユニット3
A,3Bの作動熱を受けてその体積が膨張した冷却用空
気を、上側の中空体12から下側の中空体11に送流し
やくしている。
【0041】また、下側の中空体11の平面視における
短辺側の側面には、流入口8および流出口9が一体に設
けられている。すなわち、流入口8および流出口9とな
る延在部15が、中空体11の側面から、下側の中空体
11と同一な厚さで、所定長さ延長されて形成されてい
る。したがって、これらの流入口8および流出口9は、
前述した外箱本体1と外箱蓋7とからなる格納箱1に格
納された際に、格納箱1から外方に所定長さ突出するよ
うになっている。
【0042】また、この延在部15は、図8に示すよう
に、その延長方向に沿って、中央から左右に区画すると
ともに、中空体内を2室に区画する隔壁が設けられ、流
入口8および流出口9に連通する流路を形成し、これら
の流路がそのまま連続して中空体内の2室に連通するよ
うにしている。
【0043】さらに、再び図5及び図6に示すように、
流入口8および流出口9は、その延長方向を同一に保ち
ながら、その延在された延在部15の途中が上下方向に
屈曲して設けられている。
【0044】また、流出口9は、その開口9aが、延長
された方向に向けている一方、流入口8は、その先端付
近で曲折され、その開口8aを図中の下方に向けてい
る。
【0045】したがって、流入口8および流出口9の開
口8a,9aが互いに異なる直交方向に向けられている
ので、流入口8または流出口9に、それぞれ、冷却空気
を供給または排出する専用のダクト(図示せず)を接続
する際には、同様に異なる方向から各ダクトを接続すれ
ば良いことになり、ダクトの取り付け性や取り外し性を
十分に確保できるようにしている。
【0046】すなわち、この流入口8には、冷却部5に
外気を供給するパイプ状の吸入ダクト(図示せず)が接
続されるとともに、流出口9には、冷却部5から供給さ
れた外気を排出するパイプ状の排出ダクト(図示せず)
が接続されるようになっている。
【0047】そして、この流入口8に接続される吸入ダ
クトの先端は、車両の前進方向先端の車体下部に配設さ
れ、外気を導入できるようにしている。この吸入ダクト
は、その中間がエンジン室の内形状に沿って、または他
の機器や配管を回避するように屈曲されている。この吸
入ダクトの他端は、冷却部5の流入口8に接続され、吸
入ダクトが冷却部5に連通するようにしている。したが
って、下方に位置する吸入ダクトの一端から外気を取り
込み、これに対して上方に位置する格納箱1の冷却部5
に外気を送給しているとともに、吸入ダクトの中間が屈
曲されていることにより、外気導入に伴って、ある程度
の水分や埃を冷却部5に吸い込むことを防止するように
している。
【0048】また、流出口9に接続される排出ダクトの
終端は、エンジン室内のラジエータ部(図示せず)に設
けられたモータ駆動されるファン(図示せず)の吸入側
付近の箇所に配置されている。
【0049】したがって、ラジエータ部に設けられたフ
ァンの回転動作に伴い、負圧が発生し、吸入ダクトから
外気が導入され、この導入された外気は外箱1の冷却部
5を通過し、排出ダクトの一端部からラジエータ部側に
排出される。
【0050】また、8b,9bは、流入口8または流出
口9に、それぞれ、冷却空気を供給または排出する専用
のダクトを接続する際に使用する突起である。
【0051】さらに、この流入口8および流出口9の延
在された延在部15の所定箇所には、流入口8および流
出口9にシール部材16を取り付けるためのリブ部15
aが設けられている。すなわち、このリブ部15aは、
冷却部5を格納箱1内に収納した際に、格納箱1の外壁
に相対する箇所に設けられ、その周囲に亘って所定量、
鍔状に突出されて形成されている。
【0052】このリブ部15aに装着されるシール部材
16は、弾性変形可能な素材により、その内周縁部が、
リブ部15aの外周形状よりも僅かに小さい形状に形成
されるとともに、その外周縁部が、後述する外箱本体1
に外箱蓋7が組み付けられた際に、後述する外箱本体6
の切欠き部6aと外箱蓋7の切欠き部7aとにより形成
される開口部の内周形状と、略同一な形状に形成されて
いる。
【0053】したがって、流入口8および流出口9は、
外箱本体1に外箱蓋7を組み付ける際に、流入口8およ
び流出口9と格納箱1の開口部との間にシール部材16
が介挿されて、両者を隙間無く密封することが可能とな
る。
【0054】さらに、上側の中空体12の内部には、こ
の中空体12と電子ユニット3Bとの熱交換効率を向上
させるために、所定の密閉構造の冷却用空気の流路が形
成されている。
【0055】すなわち、図9(1)に示すように、上側
の中空体12の内部は、互い違いに形成された隔壁12
a,12bによって、区画されている。この上側の中空
体12内には、中空体12に接続された連通路13の近
傍の側壁から対向する側壁の近傍まで形成された隔壁1
2aと、他方の側壁から対向する側壁の近傍まで形成さ
れた隔壁12bとが設けられ、これらの隔壁12a及び
隔壁12aにより、連通路13から連通路14に至る蛇
行状の流路が中空体12内に区画形成されている。
【0056】したがって、一方の連通路13から送流さ
れた冷却用空気は、流路に沿って蛇行しながら、上側の
中空体12内のほぼ全域を通過して、他方の連通路14
に至る。この結果、図9(2)に示すように、このよう
な流路を形成しない場合には、破線で囲んで示す領域
が、電子ユニット3Bから伝わった作動熱が一箇所に滞
留してしまうホットゾーンとなるのに対して、中空体1
2内のほぼ全域に冷却風が通流されるので、冷却風によ
り、常に中空体12内のほぼ全域から熱を運び出し続け
ることが可能となり、電子ユニット3Bに対する冷却能
力を向上できる。
【0057】上記の図10に示す冷却部5においては、
電子ユニット3Aの上面が、中空体11の第一受熱面1
1Aに接触し、かつ電子ユニット3Bが中空体12の第
二受熱面5に接触しているので、これらの電子ユニット
3A,3Bの作動による動作熱は、各受熱面11A,1
1Bに伝達される。一方、外気すなわち冷却用空気は、
流入口8から供給される。その冷却用空気は、先ず下側
の中空体11内を流れるので、その中空体11の下面す
なわち第一受熱面11Aから熱を運び去り、その結果、
電子ユニット3Aが間接的に空冷される。その場合、電
子ユニット3Aは、自然対流などにより、その作動熱が
集まりやすい上面から熱が運び去られるので、効率よく
冷却される。
【0058】そして、電子ユニット3Aから熱を奪って
温度が幾分上昇した冷却空気は、連通路13を経て上側
の中空体12に送給され、上側の中空体12の内部を蛇
行しながら他方の連通路14に向けて流れる。その通流
過程で上側の中空体12の下面すなわち第二受熱面12
Aに冷却用空気が接触するので、冷却空気がここから熱
を運び去る。その結果、第二受熱面12Aに接触してい
る電子ユニット3Bが間接的に空冷される。その場合、
電子ユニット3Bは、自然対流などにより、その作動熱
が集まりやすい上面から熱が運び去られるので、効率よ
く冷却される。
【0059】さらに、冷却空気は、連通路14を経て下
側の中空体11に送給され、再び第一受熱面11Aから
熱を運び去り電子ユニット3Aを間接的に空冷して、流
出口9から排出される。
【0060】なお、電子ユニット3A,3Bの冷却部5
への取り付けは、金属製または樹脂製のブラケットを冷
却部の所定箇所に設けて、ブラケットにより行なっても
良く、これに限らず、ロック部材を設け、ロック部材に
より行なったり、ボルト・ナットの組み合わせで締結し
たりしても良く、適宜、最適なものを選択することがで
きる。
【0061】このように、この発明に係る上記の冷却部
5では、冷却空気は、各中空体11,12の内部すなわ
ち冷却空気の流路の内部のみを通流されるので、冷却空
気が電子ユニット3A,3Bに直接接触することがな
く、電子ユニット3A,3Bが冷却空気によって汚染さ
れるなどの影響を受けることがない。
【0062】また、上記の冷却部5では、同時に二つの
電子ユニット3A,3Bを冷却でき、しかもそれぞれの
電子ユニット3A,3Bの上面から熱を奪って冷却する
ので、効率よく冷却することができる。さらに、各電子
ユニット3A,3Bを、上下に所定間隔を設けて積層し
て配置したので、中空体11,12を含む全体として冷
却部5の構成をコンパクトなものとすることができる。
【0063】そして、二つの電子ユニット3A,3Bの
作動熱を受けた冷却用空気は、連通路を介して下側の中
空体11内に流れ、ここから流出口9を介して冷却部の
外部に排出される。
【0064】また、これらの流入口8及び流出口9が一
箇所にまとめられているので、後述するように、これら
の流入口8及び流出口9を通過させるために必要な外箱
本体6と外箱上蓋7とからなる格納箱1に設ける開口箇
所が一つで済み、格納箱1の密封性や構造的な強度を向
上できる。
【0065】すなわち、この外箱本体6は、再び図1乃
至図4に示すように、上方が開口され、その内形状が、
電子ユニット3A,3Bが装着された冷却部5の外形状
と相似で僅かに大きな箱形状に形成されている。
【0066】また、この外箱本体5は、熱伝導性の良好
なポリプロピレンやポリアミドなどの合成樹脂が素材と
して用いられ、軽量化や低コスト化を図るとともに、必
要な耐熱性を確保するようにしている。
【0067】さらに、電子ユニット3Bの接続コネクタ
(図示せず)に対面した外箱本体6の側面の箇所には、
半円形状の切欠き部6bが形成され、この接続コネクタ
に接続されるワイヤーハーネス(図示せず)用にグロメ
ット型のシール部材17を取着できるようにしている。
【0068】また、同様に、電子ユニット3Aの接続コ
ネクタ(図示せず)に対面した外箱本体6の側面の箇所
には、長円形状の開口部6cが形成され、この開口部6
cに、接続コネクタに接続されるワイヤーハーネス(図
示せず)用のグロメット型のシール部材18を取着でき
るようにしている。
【0069】すなわち、ワイヤーハーネス用シール部材
17,18は、電子ユニット3A,3Bと外部の機器を
電気的に接続する配線をまとめたワイヤーハーネスを、
外箱本体6に設けた切欠き部6bや開口部6cを通過さ
せて電子ユニット3Aに接続する際に、外箱本体6の密
閉性を確保するために、ワイヤーハーネスと切欠き部6
bや開口部6cとの間を隙間無く密閉するために介装さ
れた部材であり、シール部材17,18は、開口部に嵌
着されるプレート状の基部と、蛇腹部を介して、基部に
接続されたパイプ状の先端部とから構成され、これらの
各部は弾性変形可能な素材を用いて、一体に形成されて
いる。
【0070】また、外箱本体6は、その流入口8および
流出口9に対面した側面が、外箱本体6に格納した冷却
部5の下側中空体11よりも僅かに上方に位置する長さ
に形成されるとともに、これに応じて外箱蓋7の対応箇
所が、下方に延在されている。
【0071】すなわち、外箱本体6の側面には、所定形
状の切欠き部6aが形成されるとともに、外箱蓋7の側
面には、所定形状の切欠き部7aが形成され、外箱本体
6に外箱蓋7を組み付けると、流入口8および流出口9
を通過させる単独の開口が形成されるようになってい
る。また、上述したように、冷却部5の流入口8および
流出口9の所定箇所には、この開口に対応したシール部
材が装着されている。
【0072】したがって、外箱本体に、電子ユニット3
A,3Bが装着された冷却部5を組み込み、外箱本体6
に外箱蓋7を組み付けるだけで、流入口8および流出口
9と格納箱の開口との間にシール部材16が介挿され
て、これらの間を隙間無く密封することが可能となる。
【0073】この結果、組み立て時には、入口及び出口
用のシール部材を別途、組付けることが削減され、組み
立て性が向上できる。
【0074】なお、6Aは、外箱本体6の一方の側部に
設けられた所定径のネジ孔が貫通されたブラケット部で
あり、このブラケット部6Aに対応した位置に、外箱蓋
7のブラケット部7Aが設けられている。また、外箱蓋
7の他方の側部には、リング形状のロック部6Dが設け
られ、外箱本体6の他方の側部には、このロック部7D
に嵌合する突起部6Dが設けられている。したがって、
これらのロック部7Dを外箱本体6の突起部6Dに嵌合
させ、次に、ブラケット部6A,7Aを用いてボルト締
結することにより、外箱本体6に外箱蓋7が強固に固定
できるようにしている。
【0075】また、6B,7Bは、冷却部5の連通路1
4を収納するために外方に突出されて外箱本体6及び外
箱蓋7に設けられた膨出部であり、6C,7Cは、冷却
部5の連通路13を収納するために外方に突出されて外
箱本体6及び外箱蓋7に設けられた膨出部である。
【0076】さらに、外箱本体6と外箱上蓋7とのそれ
ぞれの接合端部には、図9に示すように、互いに噛み合
う凹凸部が設けられるとともに、その凹部の上底部に
は、シール部材23が固定されている。
【0077】すなわち、外箱本体6の接合端部における
壁部の厚さ方向の略中央部には、上方に所定量に突出さ
れた横断面形状が四角形状の突条21が形成される一
方、これに対応して、外箱蓋7の接合端部における壁部
の厚さ方向の略中央部には、所定深さの横断面形状が四
角形状の溝条22が形成されている。
【0078】また、この溝条22の底部には、弾性変形
可能なシール部材23が固着されている。このシール部
材23としては、例えば、独立発泡させたゴムなどのよ
うに、弾性に富み防水性を有した素材が用いられてい
る。
【0079】したがって、外箱本体6と外箱蓋7との接
合部分に複数の段差が設けられるとともに、接合部分に
シール部材23が介在されているので、外箱本体6と外
箱蓋7とが組み付けられた後には、溝条22のシール部
材23が弾性変形して突条21に密着することになり、
接合部分に隙間が生じず、収納箱1としての密閉性能を
十分に確保することができる。
【0080】また、外箱蓋の接合端部に凹部を設けてい
ることにより、つまり溝条22が下向きに向けられたこ
とにより、溝条22内に微細なゴミなどが詰まることが
回避される。これとともに、外箱本体6の接合端部に凸
部を設けていることにより、つまり突条21が上向きに
向けられたことにより、突条21に微細なゴミなどが溜
まることが減少される。これらの結果、電子ユニット3
A,3Bの点検整備などにより、外箱蓋7の外箱本体6
への着脱が繰り返されても、外箱蓋7と外箱本体6との
接合部における密閉性が確保でき、収納箱1としての密
閉性能を維持することが可能になる。
【0081】上記実施形態の構成と、この発明の構成と
の対応関係を説明する。すなわち、格納箱1がこの発明
の格納箱に相当し、冷却部5がこの発明の冷却部に相当
し、外箱本体6がこの発明の外箱本体に相当し、外箱蓋
7がこの発明の外箱蓋に相当し、流入口8がこの発明の
流入口に相当し、流出口9がこの発明の流出口に相当
し、中空体11,12がこの発明の中空体に相当し、連
通路13,14がこの発明の連通路に相当し、シール部
材16がこの発明の流入口及び流出口用のシール部材に
相当し、突条21がこの発明の突条に相当し、溝条22
がこの発明の溝条に相当し、シール部材23がこの発明
の溝条に設けられたシール部材に相当する。
【0082】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可
能である。例えば、各中空体内に単一の流路を区画形成
するようにしたが、複数の流路に一旦分岐し、分岐した
流路が中空体から排出する連通路で集合するように区画
形成しても良い。また、下側の中空体11から上側の中
空体12に冷却用空気を送給する連通路を、複数設けた
り、上側の中空体12から下側の中空体11に冷却用空
気を送給する連通路を、複数設けたりしても良く、それ
に応じて各中空体内の流路を複数の流路に区画形成して
も良い。
【0083】以上説明したように、上記構成の冷却部に
よれば、電子ユニットの上面に、中空体の底面を対面さ
せ、さらに、この中空体に他の電子ユニットを設置し、
他の中空体の上面に、底面を対面させた中空体を配置し
たことにより、これらを上下に積層し、かつ各中空体を
互いに接続する複数の連通路を設けたので、冷却部が小
型化され、この冷却部を格納する格納箱もコンパクトと
なる。
【0084】また、各中空体が個別に電子ユニットの上
面に対面した構成により、電子ユニット内の自然対流な
どによって、その作動熱が集まりやすい上面から、中空
体内を流れる冷却空気によって、熱を運び去ることがで
きるので、高い冷却効率を得ることができ、2つの電子
ユニットを収容した冷却部として十分な冷却性能を確保
することができる。
【0085】また、冷却部の連通路を、接続した中空体
の間に介在する電子ユニットを回避して設けたことによ
り、冷却装置としては電子ユニットの側面側周囲に連通
路が存在するのみなので、電子ユニットの側面側周囲の
妨害物が最小限に削減されることになり、冷却部を格納
箱に格納した際には、電子ユニット用の配線やその引き
回しが容易であり、かつ各種の固定用ブラケットを配置
するスペースを格納箱内に確保することができ、設計の
自由度が向上できる。
【0086】また、冷却部の流入口及び流出口が互いの
近傍で、一つの中空体の側面に設けたことにより、これ
らの流入口及び流出口に接続される配管がほぼ一箇所に
まとめられるので、配管の取り付け性を向上することが
できるとともに、配管が電子ユニットに接続される配線
や周囲の構造物と干渉することを回避することができ、
設計の自由度を向上することができる。
【0087】さらに、近傍配置された冷却部の流入口及
び流出口を格納箱の外方まで延在して形成し、流入口及
び流出口を格納箱の壁部を通過させるために、格納箱に
単一の開口を設けたので、流入口及び流出口用に別々の
開口を2つ形成することに比べて、格納箱に設ける開口
箇所が一つで済み、加工コストを削減できるとともに、
格納箱の密封性や構造的な強度を向上できる。
【0088】また、流入口及び流出口の延在途中に、予
めシール部材を取り付けているので、外箱本体に電子ユ
ニットが装着された冷却部を組み込み、外箱本体に外箱
蓋を組み付けるだけで、流入口および流出口と格納箱の
開口との間にシール部材が介挿されて、これらの間を隙
間無く密封することが可能となり、組み立て時には、入
口及び出口用のシール部材を別途、組付けることが削減
され、組み立て性が向上できる。
【0089】さらに、格納箱を構成する外箱本体と外箱
蓋の接合部が凹凸嵌合され、かつその凹部にシール部材
を配置したことにより、外箱本体と外箱蓋との接合部分
に複数の段差が設けられ、外箱本体と外箱蓋とが組み付
けられた後には、溝条のシール部材が弾性変形して突条
に密着することになり、接合部分に隙間が生じず、収納
箱としての密閉性能を十分に確保することができる。
【0090】また、外箱蓋の接合端部に溝条が下向きに
向けられて設けられたことにより、溝条内に微細なゴミ
などが詰まることが回避されるとともに、外箱本体の接
合端部に突条が上向きに向けられて設けたことにより、
突条に微細なゴミなどが付着する機会が減少される。こ
れらの結果、電子ユニットの点検整備などにより、外箱
蓋の外箱本体への着脱が繰り返されても、外箱蓋と外箱
本体との接合部における密閉性が確保でき、収納箱とし
ての密閉性能を維持することが可能になる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、電子ユニットの任意の一面に、中空体の任意の
一面を対面させ、さらに、この中空体に他の電子ユニッ
トを設置し、他の中空体の任意の一面に任意の一面を対
面させた中空体を配置したことにより、これらを上下に
積層し、かつ各中空体を互いに接続する複数の連通路を
設けたので、冷却装置を小型化することができる。ま
た、各中空体を個別に電子ユニットの上面に対面した構
成とでき、電子ユニット内の自然対流などによって、そ
の作動熱が集まりやすい上面から、中空体内を流れる冷
却空気によって、熱を運び去ることができるので、高い
冷却効率を得ることができる。
【0092】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、接続した中空体の間に介在する電子ユ
ニットを回避して設けたことにより、冷却装置としては
電子ユニットの側面側周囲に連通路が存在するのみなの
で、冷却部を格納箱に格納した際には、電子ユニット用
の配線やその引き回しが容易であり、かつ各種の固定用
ブラケットを配置するスペースを格納箱内に確保するこ
とができる。
【0093】さらに、請求項3の発明によれば、請求項
1または2の効果に加えて、冷却部の流入口及び流出口
が互いの近傍で、一つの中空体の側面に設けたことによ
り、これらの流入口及び流出口に接続される配管がほぼ
一箇所にまとめられるので、配管の取り付け性を向上す
ることができるとともに、配管が電子ユニットに接続さ
れる配線や周囲の構造物と干渉することを回避すること
ができ、設計の自由度を向上することができる。
【0094】またさらに、請求項4の発明によれば、請
求項3の効果に加えて、近傍配置された冷却部の流入口
及び流出口を格納箱の外方まで延在して形成し、流入口
及び流出口を格納箱の壁部を通過させるために、格納箱
に設ける開口箇所が一つで済むので、格納箱の加工コス
トを削減できるとともに、格納箱の密封性や構造的な強
度を向上できることになる。
【0095】また、流入口及び流出口の延在途中に、予
めシール部材を取り付けているので、外箱本体に電子ユ
ニットが装着された冷却部を組み込み、外箱本体に外箱
蓋を組み付けるだけで、流入口および流出口と格納箱の
開口との間にシール部材が介挿されて、これらの間を隙
間無く密封することが可能となり、。
【0096】また、請求項5の発明によれば、請求項3
または4の効果に加えて、外箱蓋の接合端部に溝条が下
向きに設けたことにより、溝条内に微細なゴミなどの詰
まりが回避されるとともに、外箱本体の接合端部に突条
が上向きに設けたことにより、突条に微細なゴミなどが
付着する機会が減少されるので、電子ユニットの点検整
備などによって、外箱蓋の外箱本体への着脱が繰り返さ
れても、外箱蓋と外箱本体との接合部における密閉性が
確保でき、収納箱としての密閉性能を維持することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一具体例の全体構成を示す主要部を
拡散して分解した斜視図である。
【図2】 本具体例の分解した状態を示す正面図であ
る。
【図3】 本具体例の分解した状態を示す左側面図であ
る。
【図4】 本具体例の平面図である。
【図5】 本具体例の電子ユニットが装着された冷却部
の全体構成を示す斜視図である。
【図6】 本具体例の電子ユニットが装着された冷却部
に係り、(1)はその平面図、(2)はその正面図、
(3)はその左側面図である。
【図7】 本具体例の電子ユニットが装着された冷却部
に係り、(1)はその右側面図、(2)はその底面図で
ある。
【図8】 本具体例の冷却部における下側の中空体内の
冷却空気の流れを示す平断面図である。
【図9】 本具体例の冷却部における上側の中空体に係
り、(1)は隔壁を設けた場合の冷却空気の流れを示す
平断面図、(2)は隔壁を設けない場合の冷却空気の流
れを示す平断面図である。
【図10】 本具体例の冷却部に係り、冷却部内の冷却
空気の流れの概略を示す斜視図である。
【図11】 本具体例の外箱本体と外箱蓋との接合部の
構成を示す横断面図である。
【符号の説明】
1…格納箱、 3A,3B…電子ユニット、 5…冷却
部、 6…外箱本体、7…外箱蓋、 8…流入口、 9
…流出口、 13,14…連通路、 16…流入口及び
流入口用シール部材、 21…突条、 22…溝条、
23…溝条用シール部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝亦 孝明 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 4E360 AB11 AB33 BA08 BC06 BC07 EA03 EA18 GA24 GA25 GC14 5E322 BA01 BA05 EA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を有した複数の電子ユニットを
    収容し、内部に空気流路が形成され、前記流路に装置外
    部から供給され装置外部に排出される冷却空気を通流し
    て、前記電子ユニットを間接冷却する電子ユニットの冷
    却装置において、 前記電子ユニットの任意の一面に中空体の任意の一面を
    対面させて設け、電子ユニットと中空体の組み合わせを
    上下に積層するとともに、前記複数の中空体を互いに接
    続する複数の連通路を設け、前記中空体のいずれかに冷
    却空気の流入口及び流出口とを設け、前記流入口から、
    各中空体及び連通路を介して、前記流出口に至る空気の
    流路が内部に形成されていることを特徴とする電子ユニ
    ットの冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記連通路が、その接続した中空体同士
    の間に介在する電子ユニットを回避して設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ユニットの冷却
    装置。
  3. 【請求項3】 前記流入口及び流出口を、互いに近傍
    に、かつ、前記一つの中空体における電子ユニットに対
    面しない側面に設けるとともに、 前記一つの中空体に、前記流入口から他の中空体に冷却
    空気を送流する連通路に至る流路と、他の中空体から冷
    却空気を排出する連通路から流出口に至る流路が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1または2に記載の電
    子ユニットの冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却装置を格納し、該冷却装置の流
    入口及び流出口に冷却空気を供給し排出する配管が接続
    される電子ユニットの格納箱において、 前記冷却装置の流入口及び流出口が、格納箱の外方まで
    延在されて形成され、 前記格納箱に、前記流入口及び流出口を通過させる単一
    の開口が設けられ、 前記流入口及び流出口の前記開口に相対する箇所にシー
    ル部材を設けたことを特徴とする請求項3に記載の電子
    ユニットの格納箱。
  5. 【請求項5】 前記冷却装置を収納する上方開口された
    外箱本体と、前記外箱本体の上方開口を閉塞する外箱蓋
    とからなる電子ユニットの格納箱において、 前記外箱本体の外箱蓋との接合部に、上方に突出された
    突条を形成するとともに、 前記突条に対応して、前記外箱蓋の外箱本体との接合部
    に、下方に向けた溝条を形成し、 さらに、前記溝条の底部に、前記突条に押圧されるシー
    ル部材を設けたことを特徴とする請求項3または4に記
    載の電子ユニットの格納箱。
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