JP5242294B2 - 車両用の電気接続箱 - Google Patents

車両用の電気接続箱 Download PDF

Info

Publication number
JP5242294B2
JP5242294B2 JP2008215925A JP2008215925A JP5242294B2 JP 5242294 B2 JP5242294 B2 JP 5242294B2 JP 2008215925 A JP2008215925 A JP 2008215925A JP 2008215925 A JP2008215925 A JP 2008215925A JP 5242294 B2 JP5242294 B2 JP 5242294B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
junction box
electronic component
component module
main body
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008215925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010051161A (ja
Inventor
裕二 阿部
真一 陣鎌
隆幸 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Furukawa Automotive Systems Inc
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Furukawa Automotive Systems Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD., Furukawa Automotive Systems Inc filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP2008215925A priority Critical patent/JP5242294B2/ja
Publication of JP2010051161A publication Critical patent/JP2010051161A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5242294B2 publication Critical patent/JP5242294B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Description

本発明は車両用の電気接続箱に関するものである。
自動車のエンジンルーム内に配置される車両用の電気接続箱(例えばジャンクションボックス)において、当該電気接続箱の内部に水が侵入してコネクタ等の電気部品が濡れることを防止するため、リレーやヒューズ等の電気部品を備えたブロック(フレーム)の全面をアッパーカバー及びロアカバー等で覆った構成のものが従来から知られている。この種の電気接続箱を開示するものに、特許文献1がある。また、このような電気接続箱において、排水構造を備えたものが知られており、この種の電気接続箱を開示するものに特許文献2がある。特許文献2では、カバー底部に隙間を設け、電気接続箱内部に侵入した水を確実に排出する構造を備えた電気接続箱の構成が開示されている。
特開2004−64886号公報 特開2001−238328号公報
ところで、電気接続箱内に、前記の電気部品を備えたブロックとともに、エンジンその他を制御するためのECU(電子制御ユニット)及び電源分配部を有する電子部品モジュールを収容することがある。電源分配部は発熱量が大きく、放熱しないとECUが熱により故障するため、電子部品モジュール内部の熱を効率的に放熱する必要がある。しかし、特許文献1の構成では、カバーが電子部品モジュールの周囲を覆ってしまうため、電気接続箱内部に熱がこもってしまい、外部に熱を効率的に逃がすことができなかった。また、特許文献2の構成においても、カバー底部の隙間はあくまで水を外部に排出するためのものであり、放熱性を効率的に向上させるという観点から改善の余地があった。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内部の電気部品が水に濡れることを防止しつつ、放熱性を向上させることができる電気接続箱を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下のように構成される車両用の電気接続箱が提供される。即ち、車両用の電気接続箱は、本体部と、開口部と、嵌合部と、排水スペースと、排出口と、を備える。前記本体部は、電子部品モジュールを収容可能に構成される。前記開口部は、前記電子部品モジュールを前記本体部に収容した状態では、当該電子部品モジュールの少なくとも一部が外部に露出するように形成される。前記嵌合部は、前記電子部品モジュールと前記本体部とを嵌合する。前記排水スペースは、水の侵入を防ぐために、前記嵌合部に隣接するように配置される。前記排出口は、前記排水スペースに侵入した水を外部に排出する。前記本体部は、前記開口部を挟んで配置された側壁を備える。前記嵌合部は、前記側壁の内側に配置される。前記排水スペースが、前記側壁の内側であって前記嵌合部より前記開口部に近い側で、前記嵌合部に隣接している。
これにより、電子部品モジュールを収容した状態では、開口部によって当該電子部品モジュールが外気に触れた状態となるので、電子部品モジュールの放熱性が向上する。また、嵌合部の隙間から内部に侵入しようとする水は、当該嵌合部に隣接して配置される排水スペースによって排出口から外部に排出されるので、外部からの水の侵入を効果的に防止できる。
前記の車両用の電気接続箱においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記開口部は車両搭載時に当該電気接続箱の略水平方向を向く面に形成される。前記嵌合部は、前記電子部品モジュールに、上下方向の全長にわたって形成されるモジュール側凸部又はモジュール側凹部と、前記本体部に、前記モジュール側凸部又はモジュール側凹部に対応し嵌合可能となるように形成される本体側凹部又は本体側凸部と、を有する。前記排水スペースは、前記本体部及び前記電子部品モジュールの少なくとも何れか一方に形成された排水スペース凸部又は排水スペース凹部によって仕切られた空間を有する。
これにより、上下方向に延びる嵌合部の凸部と凹部との組み合わせによって、外部から水平方向に水が侵入しないように広範囲に防護できる。また、電子部品モジュールの略水平向きの面が露出しているので、露出部分(開口部)に水が溜まりにくく、水の侵入を効果的に抑制することができる。また、排水スペースが排水スペース凸部又は排水スペース凹部によって仕切られているので、いったん排水スペースに侵入した水は、排水スペースから逃げることなく空間を伝って排出口へ案内される。更に、前記電子部品モジュールを凹部と凸部の長手方向にスライド移動させることで電子部品モジュールを本体部に容易に収容することができるので、組立作業の効率性が向上する。
前記の車両用の電気接続箱においては、以下のように構成されることが好ましい。前記排水スペースは、前記本体側凹部又は前記本体側凸部の上下方向の長さを含むように形成される。また、前記排出口は前記排水スペースよりも下方に配置される。
これにより、嵌合部の隙間から電気接続箱内に侵入しようとする水は、確実に排水スペースを通って下方の排出口へ重力に従って移動するので、排水の効率性が一層向上する。
前記の車両用の電気接続箱においては、以下のように構成されることが好ましい。前記電子部品モジュールは、内蔵される電気部品を保持するために略直方体で形成される筐体を備える。前記電子部品モジュールは、前記筐体が縦置きとなるように収容される。
これにより、電気接続箱内のスペースを有効に活用し、内部の配線の取り回しを効率的に行うことができる。
前記の車両用の電気接続箱においては、前記開口部は、略直方体状の前記筐体の一面を略全面にわたって露出させるように形成されることが好ましい。
これにより、筐体の一面を大きく露出させることができるので、放熱性が一層向上する。
前記の車両用の電気接続箱においては、前記本体部に収容されている状態の前記電子部品モジュールの底部に対して嵌合するための下部嵌合部を備えることが好ましい。
これにより、下方の嵌合部によって電子部品モジュールを安定的に保持することができる。また、車の振動によって発生する電子部品モジュールのバタつきを下部嵌合部によって抑えることができ、電子部品モジュールの損傷等を抑制できる。
前記の車両用の電気接続箱においては、前記本体部の下部には、前記排水スペース以外の部分で前記本体部と前記電子部品モジュールとの隙間から落下した水を前記排出口へ誘導するための排出口誘導スペースが形成されていることが好ましい。
これにより、排水スペースから排出口へ案内されなかった水も外部に排出することができ、排水性が一層向上する。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る車両用の電気接続箱10の斜視図である。図2は電気接続箱10の正面図である。図3は、電気接続箱10の分解斜視図である。
図1に示すように、電気接続箱10は、ロアカバー(本体部)12と、アッパーカバー13と、アンダーカバー14と、を備える。ロアカバー12、アッパーカバー13及びアンダーカバー14は、内部に図略のコネクタやヒューズソケットを備えており、それぞれが電気接続箱としても機能するようになっている。本実施形態の電気接続箱10は、電子部品モジュール11をロアカバー12に差し込み、当該ロアカバー12にアッパーカバー13及びアンダーカバー14を取り付けた状態で自動車のエンジンルーム内に配置される。
電子部品モジュール11は、筐体26と、電子制御ユニット(ECU)及び電源分配部等の電気部品と、コネクタと、ヒューズソケット等から構成される。筐体26は、ECU等の電気部品を覆って保護するためのものであり、図3に示すように、厚みの薄い略直方体形状に形成されている。ECUは筐体26内部に保持されており、エンジン等を電気的に制御するように構成されている。コネクタ及びヒューズは電子部品モジュール11の背面側に取り付けられており、これらによって、電子部品モジュール11は電源分配機能を有している。この電子部品モジュール11は、筐体26が縦置きとなるようにロアカバー12に保持される。
ロアカバー12は、内部に貫通状の空洞を有する外装カバーとして形成されており、正面壁61と、側壁62と、底壁63と、を備えている。正面壁61は、底壁63から上方に突出しており、後述する開口部70を挟んで図2に示す正面視で左右に配置されている。側壁62は電子部品モジュール11等の側面を保護するために底壁63から上方に突出しており、前記正面壁61と接続されている。
アッパーカバー13は、下方が開放された箱状の外装カバーとして形成されており、使用状態では、電子部品モジュール11の上部を覆うようにしてロアカバー12上部の係止部91で固定される。また、アンダーカバー14は、ロアカバー12の背面側端部の形状に対応する蓋状の外装カバーとして形成されており、使用状態では、ロアカバー12の背面側を閉鎖するようにして係止部92で固定される。
図1及び図2に示すように、使用状態の電気接続箱10の正面部分には、電子部品モジュール11の筐体26の一部が露出するように開口部(開放部)70が形成されている。開口部70は矩形状の輪郭を有するように形成されており、略直方体状に形成された筐体26の正面側の一面を略全面にわたって開放している。これによって、筐体26と外気との接触面積が大きくなり、電源分配部が発生する熱を筐体26内に溜め込むことなく外部に逃がすことができる。また、開口部70から露出している筐体26の正面側以外の部分は、ロアカバー12、アッパーカバー13及びアンダーカバー14によって覆われているので、電気接続箱10内の電気部品が水を被ることを防止できる。電気接続箱10は、この開口部70の向きが電気接続箱10の略水平方向を向いている状態で、車両に搭載される。
次に、図4、図5及び図6を参照して、電気接続箱10の嵌合部と排水構造について説明する。図4は、電気接続箱10を図2におけるA−A線とB−B線で切断した様子を示す断面斜視図である。図5は、図2におけるC−C線断面矢視図である。図6は、図2におけるA−A線断面矢視図である。
電気接続箱10は、電子部品モジュール11とロアカバー12とを嵌合させて電子部品モジュール11を固定するために、第1嵌合部(嵌合部)30と、第2嵌合部40と、第3嵌合部(下部嵌合部)50と、を備えている。第1嵌合部30は、ロアカバー12の左右の側壁62それぞれの内側に配置されている。第2嵌合部40は、左右の正面壁61それぞれの内側に配置されている。また、第3嵌合部50はロアカバー12の正面側の底部近傍に配置されている。
第1嵌合部30は、筐体26に形成される筐体側凸部31と、ロアカバー12に形成されるロアカバー側凹部32と、で構成される。筐体側凸部31は、筐体26の両側の側面から外側に向けて突出しており、筐体26側面部分の上下方向の全長にわたって細長く形成されている。一方、ロアカバー側凹部32は、ロアカバー12の両側に形成された側壁62の内側に配置されており、前記筐体側凸部31に対応するように縦長の溝状に形成されている。
以上の構成で、筐体側凸部31とロアカバー側凹部32とが嵌合して形成される第1嵌合部30は、当該第1嵌合部30の隙間から侵入しようとする水に対して電気部品を保護する防護部として機能する。筐体側凸部31及びロアカバー側凹部32は筐体26の上下方向に途切れることなく形成されているので、水の侵入を阻止する効果を広範囲にわたって発揮させることができる。
第2嵌合部40は、筐体26に形成される筐体側凹部41と、ロアカバー12の正面壁61内側に形成されるロアカバー側凸部42と、で構成される。筐体側凹部41は筐体26の正面側に縦長の溝状に形成されている。一方、ロアカバー側凸部42はロアカバー12の正面壁61内側に配置されており、上下方向に細長く形成されている。
この筐体側凹部41とロアカバー側凸部42とが嵌合して形成される第2嵌合部40も、当該第2嵌合部40の隙間から侵入しようとする水に対して電気部品を保護する防護部として機能する。筐体側凹部41及びロアカバー側凸部42は上下方向に途切れることなく形成されているので、水の侵入を広範囲にわたって阻止することができる。
第3嵌合部50は、電子部品モジュール11をロアカバー12内で支持するためのものである。第3嵌合部50は、電子部品モジュール11の正面下部に配置される筐体正面側凹部51と、前記筐体正面側凹部51を下方から支持するロアカバー正面側凸部52と、から構成されている。筐体正面側凹部51は、筐体26の正面下部から正面側に突出する壁によって形成されている。この壁は左右方向に細長く形成されており、筐体26の正面中央でクランク状に屈曲することによって、正面視で上方に凹となる向きの凹部を形成している。この凹部分が筐体正面側凹部51となる。一方、ロアカバー正面側凸部52は、底壁63から上方に突出する壁状に形成されており、このロアカバー正面側凸部52の端部が前記筐体正面側凹部51に差し込まれることで筐体正面側凹部51とロアカバー正面側凸部52とが嵌合される。
また、電子部品モジュール11が有する筐体26の下面の背面側近傍には、下方に突出する背面側突出壁65が形成されている。ロアカバー12には、この背面側突出壁65に対応する突出部64が底面から上方に突出しており、この背面側突出壁65と突出部64とによって筐体26が位置決めされている。
次に、電気接続箱10が備える排水構造について説明する。図4に示すように、側壁62の内側であって前記第1嵌合部30より正面側(開口部70に近い側)には、排水スペース22が配置されている。排水スペース22は、細長く溝状に形成される排水スペース凹部28によって形成されており、この排水スペース凹部28はロアカバー側凹部32に隣接して配置されている。排水スペース凹部28は、ロアカバー側凹部32の全長を含むようにロアカバー12底部まで延びており、後述の排出口誘導スペース27に接続されている。これによって、開口部70から電気接続箱10の内部へ侵入しようとする水は、第1嵌合部30に到達する前に排水スペース22によって外部に排出されることになる。
図6に示すように、ロアカバー12の底部部分の内部には、外部から侵入した水を排出する排出口60と、外部から侵入した水を排出口60まで誘導する排出口誘導スペース27と、が形成されている。排出口誘導スペース27はロアカバー12の底壁63に形成されており、その底部は排出口60に近づくに従って下方に傾斜するように構成されている。これによって、排出口誘導スペース27に誘導された水は、重力によって排出口60へと自然に移動する。排出口60は、電気接続箱10の下面に形成された貫通孔として構成されており、この排出口60を通じて外部に水を排出できるようになっている。
また、本実施形態のロアカバー12には複数のリブが形成されている。以下、図4等を参照して、ロアカバー12の内部に配置される第1リブ23、第2リブ24及び第3リブ25について説明する。第1リブ23は、正面壁61の端部からロアカバー12の内側に向けて突出するように形成されている。使用状態では、第1リブ23の端部は筐体26の正面に接触しており、電子部品モジュール11を正面側から支持している。この第1リブ23は、開口部70からの水の侵入を阻止し、内部を防護する防護部として機能する。
また、正面壁61と筐体26との間の隙間は第1リブ23と第2嵌合部40によって仕切られており、これによって上下方向に細長いスペースが形成される。第1リブ23と第2嵌合部40によって区画されたこのスペース(以下、トラップと称する)は、その下端部が前記排出口誘導スペース27に接続されており、電気接続箱10内部に侵入しようとする水を排出口60へ誘導可能に構成されている。第1リブ23及び第2嵌合部40との間の空間に入り込んだ水は、このトラップを伝って排出口誘導スペース27に誘導され、排出口60から外部に排出されることになる。
図5に示すように、第2リブ24及び第3リブ25は、第2リブ24が第3リブ25よりも正面側となるように側壁62の内側に並べて配置されている。第2リブ及び第3リブ25は互いに平行に形成され、何れも上下方向に途切れることなく形成されている。使用状態では、この第2リブ24及び第3リブ25の端部が筐体26の側面に接触し、これによって、電子部品モジュール11は側面側から支持されている。側壁62と筐体26との間の隙間は、この第2リブ24と第3リブ25によって仕切られており、この第2リブ24及び第3リブ25によって仕切られたスペース(トラップ)も前記排出口誘導スペース27に接続されている。これによって、第2リブ24及び第3リブ25によって仕切られたトラップに入り込んだ水は、排出口誘導スペース27に誘導された後、排出口60まで移動して外部に排出される。
また、図6に示すように、第3嵌合部50は、排出口誘導スペース27の上方に配置されている。電子部品モジュール11とロアカバー12とによって形成される第3嵌合部50の隙間は、排出口誘導スペース27に接続されるように構成されている。これにより、第3嵌合部50の隙間から侵入した水についても、排出口誘導スペース27に落下した後、排出口60に案内されて外部に排出される。
この構成で、電気接続箱10を組み立てるときは、まず、ロアカバー12に電子部品モジュール11を差し込む。具体的には、筐体26に形成される筐体側凸部31及び筐体側凹部41を、ロアカバー側凹部32及びロアカバー側凸部42の位置に合わせた上で、上方からロアカバー12の底部に向けて電子部品モジュール11を押し込む。これらの凹部及び凸部は途切れることなく形成されているので、凹部及び凸部がガイドレールのような機能を発揮し、電子部品モジュール11は正面壁61と平行にスライド移動する。筐体正面側凹部51がロアカバー正面側凸部52と嵌合したところで、電子部品モジュール11の嵌合作業が完了する。そして、アッパーカバー13及びアンダーカバー14を係止部91及び係止部92で固定することで図1に示す状態となる。
図1の使用状態において、電子部品モジュール11の上方はアッパーカバー13によって覆われているので、上方からの水の侵入が抑制される。また、開口部70から第1嵌合部30の隙間を通じて電気接続箱10内部に水が侵入しようとした場合でも、第1嵌合部30の手前側に配置される排水スペース22によって、水は排出口誘導スペース27から排出口60へ誘導されて外部に排出される。更に、第1嵌合部30は、筐体側凸部31及びロアカバー側凹部32が途切れることなく嵌合しているので、水の侵入を防ぐ防護部の機能を広い範囲にわたって発揮し、電気部品が水に濡れることを防止できる。
また、本実施形態の電気接続箱10は、電子部品モジュール11とロアカバー12との隙間が、第1リブ23、第2嵌合部40、第2リブ24及び第3リブ25によって仕切られており、上述したように、これらの空間も水を排出するためのスペース(トラップ)としてそれぞれ機能する。従って、正面側の開口部70から水が電気接続箱10内に侵入しようとする場合、第1嵌合部30に隣接して配置される排水スペース22に加えて、上述の複数のトラップを通過する必要があり、実際上極めて困難である。従って、電気接続箱10の内部への水の侵入を確実に防止できるとともに、侵入できなかった水を内部に滞留させることなく円滑に外部に排出することができる。
以上に示したように、本実施形態の電気接続箱10は、ロアカバー12と、開口部70と、第1嵌合部30と、排水スペース22と、排出口60と、を備える。ロアカバー12は、電子部品モジュール11を収容可能に構成される。開口部70は、電子部品モジュール11をロアカバー12に収容した状態では、当該電子部品モジュール11の少なくとも一部が外部に露出するように形成される。第1嵌合部30は、電子部品モジュール11とロアカバー12とを嵌合する。排水スペース22は、水の侵入を防ぐために、第1嵌合部30に隣接するように配置される。排出口60は、排水スペース22に侵入した水を外部に排出する。
これにより、電子部品モジュール11を収容した状態では、開口部70によって当該電子部品モジュール11が外気に触れた状態となるので、電子部品モジュール11の放熱性が向上する。また、第1嵌合部30の隙間から内部に侵入しようとする水は、当該第1嵌合部30に隣接して配置される排水スペース22によって排出口60から外部に排出されるので、外部からの水の侵入を効果的に防止できる。
また、本実施形態の電気接続箱10において、前記開口部70は車両搭載時に当該電気接続箱10のほぼ水平方向を向く面(正面)に形成される。第1嵌合部30は、電子部品モジュール11に、上下方向の全長にわたって形成される筐体側凸部31と、ロアカバー12に、前記筐体側凸部31に対応し嵌合可能となるように形成されるロアカバー側凹部32と、を有する。排水スペース22は、ロアカバー12に形成された排水スペース凹部28によって仕切られた空間を有する。
これにより、上下方向に延びる第1嵌合部30の筐体側凸部31とロアカバー側凹部32との組み合わせによって、外部から水平方向に水が侵入しないように広範囲に防護できる。また、電子部品モジュール11の水平方向を向く面(正面)が露出しているので、露出部分に水が溜まりにくく、水の侵入を効果的に抑制することができる。また、第1嵌合部30の隣接する空間が排水スペース凹部28によって仕切られているので、いったん排水スペース22に侵入した水は、排水スペース22から漏れ出ることなく確実に捕捉され、前記空間を伝って排出口60へ案内される。更に、電子部品モジュール11をロアカバー側凹部32と筐体側凸部31の長手方向にスライド移動させることで電子部品モジュール11をロアカバー12に容易に差し込むことができるので、組立作業の効率性が向上する。
また、本実施形態の電気接続箱10において、排水スペース22はロアカバー側凹部32の上下方向の長さを含むように形成される。また、排出口60は排水スペース22よりも下方に配置される。
これにより、電気接続箱10内に侵入しようとする水は、第1嵌合部30の隙間に到達する前に排水スペース22を通って下方の排出口60へ重力に従って移動するので、排水の効率性が一層向上する。
また、本実施形態において、電子部品モジュール11は、内蔵されるECU等の電気部品を保持するために略直方体で形成される筐体26を備える。電子部品モジュール11は、筐体26が縦置きとなるように収容される。
これにより、電気接続箱10内のスペースを有効に活用し、内部の配線の取り回しを効率的に行うことができる。
また、本実施形態の電気接続箱10においては、開口部70は、略直方体状の筐体26の一面を略全面にわたって露出させるように形成される。
これにより、筐体26の一面を大きく露出させることができるので、放熱性が一層向上する。
また、本実施形態の電気接続箱10は、ロアカバー12に収容されている状態の電子部品モジュール11の底部に対して嵌合するための第3嵌合部50を備える。
これにより、下方に配置される第3嵌合部50によって電子部品モジュール11を安定的に保持することができる。また、車の振動によって発生する電子部品モジュール11のバタつきを第3嵌合部50によって抑えることができ、電子部品モジュール11の損傷等を抑制できる。
また、本実施形態の電気接続箱10において、ロアカバー12の下部には、排水スペース22以外の部分(前記トラップ)でロアカバー12と電子部品モジュール11との隙間から落下した水を排出口60へ誘導するための排出口誘導スペース27が形成されている。
これにより、排水スペース22に捕捉された水のほか、前記トラップに捕捉された水も外部に排出することができ、排水性が一層向上する。
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の構成は更に以下のように変更することができる。
上記実施形態の嵌合部の構成に代えて、新たに嵌合部を追加する構成としたり、第2嵌合部40を省略する構成としたりする等、事情に応じて嵌合部の構成は適宜変更することができる。
また、上記実施形態の構成では、排水スペース22は排出口誘導スペース27に接続されているが、この構成を変更することができる。例えば、排水スペース22を排出口60に直接接続する構成とすることもできる。また、上記実施形態の構成では排水スペース22はロアカバー12に形成されているが、この構成に代えて、筐体26側に排水スペースを形成することもできる。更に、上下方向に細長い排水スペース凸部を互いに平行となるように複数形成し、隣り合う排水スペース凸部の間で相対的に凹部となっている部分に排水スペースを形成することもできる。
また、上記実施形態では、排水スペース22は第1嵌合部30に隣接するように形成されているが、この構成に限定されるわけではなく、排水スペース22の配置される場所及び数は適宜変更することができる。例えば、第2嵌合部40に隣接するように排水スペースを配置したり、第1嵌合部30及び第2嵌合部40の両方に排水スペースを配置したりすることができる。
また上記実施形態の構成に代えて、排出口の位置及び数は事情に応じて適宜変更することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用の電気接続箱の斜視図。 本実施形態の電気接続箱の正面図。 本実施形態の電気接続箱の分解斜視図。 電気接続箱を図2におけるA−A線とB−B線で切断した様子を示す断面斜視図。 図2におけるC−C線断面矢視図。 図2におけるA−A線断面矢視図。
符号の説明
10 電気接続箱
11 電子部品モジュール
12 ロアカバー(本体部)
22 排水スペース
30 第1嵌合部
31 筐体側凸部(モジュール側凸部)
32 ロアカバー側凹部(本体側凹部)
60 排出口
70 開口部

Claims (7)

  1. 車両用の電気接続箱において、
    電子部品モジュールを収容可能な本体部と、
    前記電子部品モジュールを前記本体部に収容した状態では、当該電子部品モジュールの少なくとも一部が外部に露出するように形成される開口部と、
    前記電子部品モジュールと前記本体部とを嵌合するための嵌合部と、
    水の侵入を防ぐために、前記嵌合部に隣接するように配置された排水スペースと、
    前記排水スペースに侵入した水を外部に排出するための排出口と、
    を備え
    前記本体部は、前記開口部を挟んで配置された側壁を備え、
    前記嵌合部が、前記側壁の内側に配置されており、
    前記排水スペースが、前記側壁の内側であって前記嵌合部より前記開口部に近い側で、前記嵌合部に隣接していることを特徴とする車両用の電気接続箱。
  2. 請求項1に記載の車両用の電気接続箱であって、
    前記開口部は車両搭載時に当該電気接続箱の略水平方向を向く面に形成され、
    前記嵌合部は、
    前記電子部品モジュールに、上下方向の全長にわたって形成されるモジュール側凸部又はモジュール側凹部と、
    前記本体部に、前記モジュール側凸部又はモジュール側凹部に対応し嵌合可能となるように形成される本体側凹部又は本体側凸部と、
    を有し、
    前記排水スペースは、
    前記本体部及び前記電子部品モジュールの少なくとも何れか一方に形成された排水スペース凸部又は排水スペース凹部によって仕切られた空間を有することを特徴とする車両用の電気接続箱。
  3. 請求項2に記載の車両用の電気接続箱であって、
    前記排水スペースは、前記本体側凹部又は前記本体側凸部の上下方向の長さを含むように形成され、
    前記排出口は前記排水スペースよりも下方に配置されることを特徴とする車両用の電気接続箱。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の車両用の電気接続箱であって、
    前記電子部品モジュールは、内蔵される電気部品を保持するために略直方体で形成される筐体を備え、
    前記電子部品モジュールは、前記筐体が縦置きとなるように収容されることを特徴とする車両用の電気接続箱。
  5. 請求項4に記載の車両用の電気接続箱であって、
    前記開口部は、略直方体状の前記筐体の一面を略全面にわたって露出させるように形成されることを特徴とする車両用の電気接続箱。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の車両用の電気接続箱であって、
    前記本体部に収容されている状態の前記電子部品モジュールの底部に対して嵌合するための下部嵌合部を備えることを特徴とする車両用の電気接続箱。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載の車両用の電気接続箱であって、
    前記本体部の下部には、前記排水スペース以外の部分で前記本体部と前記電子部品モジュールとの隙間から落下した水を前記排出口へ誘導するための排出口誘導スペースが形成されていることを特徴とする車両用の電気接続箱。
JP2008215925A 2008-08-25 2008-08-25 車両用の電気接続箱 Active JP5242294B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008215925A JP5242294B2 (ja) 2008-08-25 2008-08-25 車両用の電気接続箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008215925A JP5242294B2 (ja) 2008-08-25 2008-08-25 車両用の電気接続箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010051161A JP2010051161A (ja) 2010-03-04
JP5242294B2 true JP5242294B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=42067760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008215925A Active JP5242294B2 (ja) 2008-08-25 2008-08-25 車両用の電気接続箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5242294B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5867358B2 (ja) * 2012-10-04 2016-02-24 住友電装株式会社 電気接続箱
JP7424900B2 (ja) * 2020-04-20 2024-01-30 矢崎総業株式会社 車両の制御システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001007561A (ja) * 1999-06-17 2001-01-12 Yazaki Corp ケースの防水構造
JP4043883B2 (ja) * 2002-08-06 2008-02-06 古河電気工業株式会社 電気接続箱
JP4701945B2 (ja) * 2005-09-14 2011-06-15 住友電装株式会社 電気接続箱の位置決め構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010051161A (ja) 2010-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6309497B2 (ja) 電気接続箱およびワイヤハーネス
JP4901374B2 (ja) 電気接続箱の排水構造
JP4265990B2 (ja) 電気接続箱
JP6691073B2 (ja) 電気接続箱及びワイヤハーネス
JP6164571B2 (ja) 電気接続箱
JP6582016B2 (ja) 電気接続箱
US8969723B2 (en) Electric junction box
JP5831757B2 (ja) 電気接続箱
JP6573078B2 (ja) 電気接続箱の排水構造
JP2005185031A (ja) 電気接続箱の防水構造
JP5828290B2 (ja) 電気接続箱
JP2002058128A (ja) 電気接続箱
JP4447607B2 (ja) 電気接続箱
JP7168538B2 (ja) 電気接続箱
JP5242294B2 (ja) 車両用の電気接続箱
JP6275475B2 (ja) 電気接続箱
JP6952086B2 (ja) 電気接続箱
JP6637302B2 (ja) 電気接続箱及びワイヤハーネス
CN112824155B (zh) 液体排出结构
JP2006050823A (ja) 自動車用電気接続箱
JP6035532B2 (ja) 車両用充電装置
JP5649046B2 (ja) 圧縮機のターミナルカバー
JP4374296B2 (ja) 電気接続箱
JP4701945B2 (ja) 電気接続箱の位置決め構造
JP6694293B2 (ja) 電装部品防水構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5242294

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350