JP2007066895A - 無挿抜力電気コネクタ - Google Patents

Abstract

【課題】
組立て時間のかからない無挿抜力電気コネクタを提供すること。
【解決手段】
複数のスリーブ接点用の収容部を有する周囲ハウジングを備え、スリーブ接点がそれぞれ接点薄板を形成する一つの基礎部材とその基礎部材に対して移動自在な一つのクランプスリーブとを有し、そしてスリーブ接点を接触させるフラグピンを有する集合接続部を備える無挿抜力電気コネクタが記載されているので、固定ハウジングは周囲ハウジングと共に予備係合状態と最終係合状態に係合でき、集合接続部は周囲ハウジングに取付ける際に周囲ハウジングに固定ハウジングを係止された係合接続部を分離し、固定ハウジングを予備係合状態から最終係合状態へ移送し、同時にクランプスリーブはスリーブ接点の基礎部材に沿って移動され、クランプスリーブは接点薄板を集合接続部のプラグピンに押圧する。
【選択図】 図１

Description

この発明は、複数のスリーブ接点用の収容部を有する周囲ハウジングを備え、スリーブ接点がそれぞれ接点薄板を形成する一つの基礎部材とその基礎部材に対して移動自在な一つのクランプスリーブとを有し、そしてスリーブ接点を接触させるフラグピンを有する集合接点を備える無挿抜力電気コネクタに関する。

無挿抜力電気コネクタは個々の構成グループ、弾性箔や導体板を接触させる電子工学装置に使用される。このコネクタ部材が動力消費なしに接触され得るから、「無挿抜力プラグ」或いは「無挿抜力コネクタ」の名称が使用されている。

コネクタは例えば自動車分野においておよそ制御装置を接触させるために、又は計器盤に一体化された電気／電子式構成グループをボードネットに接続させるために、使用されている。多極補充コネクタ部材を一体に案内するために必要な力は少なくない。これは、規定どおりに接触させるために、比較的高い接触力がスリーブ接点からそれに挿入されたプラグ接点へ及ぼされなければならない、それで確実な接触が異なる周囲条件でも保証されたままであることに基づいている。

この種のコネクタ部材の一体的差込み或いは一体的取付けを容易とするために、取付け補助手段、例えばレバーが開発されていた、それにより二つのコネクタ部材が適正な動力消費により互いに電気接続され得る。自動車内部の多数の箇所には、多極コネクタ部材が互いに接続されなければならないけれども、コネクター部材をそのような組立て補助手段と共に収納するために、或いはそのような組立て補助手段を用いられ得る十分な場所をそのままにしておくために、十分な取付け空間が存在しない。

ドイツ特許出願公開第１０２００４０１５３４４号明細書（特許文献１）には、この種の無挿抜力コネクタが記載され、スリーブ接点には力なしに第二コネクタ部材のピン状逆接点と一体的取付けられる。両コネクタ部材の最終状態中に初めて作動要素は継目板の移動によって接触力をスリーブ接点の接点領域に及ぼす。

この場合には、第一コネクタ部材の要素の互いにの移動による作動が行われるので、作動要素の移動が両コネクタ部材の一体的取付けの前にも行われ得る。コネクタ部材が既に組立て前にときどき粗い機械的流入を受けるので、個々のコネクタでは作動要素が既に組立て前に作動された位置に存在することが繰り返し生じ得る。これは、対応するコネクタが再び出口位置へ移送されなければならないので、時間のかかる組立てを意味する。
ドイツ特許出願公開第１０２００４０１５３４４号明細書 特開平５−６２７４０号公報

それ故に、この課題はこれら問題が生じない、即ち組立て時間のかからない無挿抜力電気コネクタを提供することである。

この課題は、この発明によると、固定ハウジングが周囲ハウジングと共に予備係合状態と最終係合状態に係合でき、集合接続部が周囲ハウジングに取付ける際に周囲ハウジングに固定ハウジングを係止された係合接続部を分離し、固定ハウジングを予備係合状態から最終係合状態へ移送し、同時にクランプスリーブがスリーブ接点の基礎部材に沿って移動され、クランプスリーブが接点薄板を集合接続部のプラグピンに押圧することによって解決される。

この発明の理想は、クランプスリーブの位置が基礎部材に対して両ハウジング部材により明白に固定されるように、スリーブ接点の基礎部材とクランプスリーブをまず最初に二つの互いに移動しなく配置されたハウジング部材により結合させることにある。

集合接続部とハウジング部材の一体的取付けの場合には、まず最初にプラグピンが力なしに接点薄板に挿入される。別の差込み運転によって両ハウジング部材間の固定が分離され、両ハウジング部材が互いに相対的に移動されて、同時に固定スリーブが基礎部材に対して作動位置へ移送される。

この場合には、スリーブ接点の作動が専ら逆接点との一体的取付けの際に行われることが好ましい。

この発明の別の好ましい構成と再現は、従属請求項と次の図面の説明とから明らかになる。

次に、この発明は一実施例に基づいて添付図を参照しながら記載される。

図１乃至４は一つのコネクタ部材の異なる取付け状態を図示する。図１は周囲ハウジング（１）を通る断面を示し、周囲ハウジングは循環する外壁（１０）とハウジング内部に複数スリーブ接点（２）用の収容領域（１１）とを有する。収容領域（１１）は密封要素（１２）により包囲され、その密封要素はコネクタ部材の内部を、次に集合接続部と呼ばれる取付けるべき逆コネクタに対して密封する。

外壁（１０）には、図に示されていない集合接続部と二次係止部を形成するための一部材で形成された係合フック（１３）が認識できる。

周囲ハウジング（１）の下面には、固定ハウジング（８）が独立ハウジング部材として係止要素（１４）を介して取付けられる。円リングの持ち上げが示されるように、固定ハウジング（８）の係止要素（１４）は周囲ハウジング（１）のそれぞれ二つの係合収容部（１５）に挿入でき、それにより固定ハウジング（８）が周囲ハウジング（１）に対して予備係合状態と最終係合状態とを採用でき得る。図１乃至３はそれぞれに予備係合状態における固定ハウジング（８）を示す。

周囲ハウジング（１）には、上面から二つのスリーブ接点（２）が収容領域（１１）に挿入されている。図示された断面としての他の平面には、周囲ハウジング（１）は同様に別のスリーブ接点対を有する。

二つの図示では、図５は部品としての一つのスリーブ接点（２）を示す。このスリーブ接点（２）は電気導体（１６）と接続されている金属から形成された基礎部材（４）から成る。電気導体（１６）はカール接続部（２０）によって電気的且つ機械的に基礎部材（４）と接続されている金属導体（１７）を有する。電気導体（１６）を包囲する密封ゴム（１８）は電気導体（１６）から基礎部材（４）までの移行領域にて曲げ継目板（１９）により基礎部材（４）の固定されている。

一部材で基礎部材（４）に形成されて並んで位置する二つの接点薄板（３）が基礎部材（４）の自由端部分を有し、その中間空間（２１）には、図示されていない平らなプラグピンが挿入できる。接点薄板（３）の端部はそれぞれに外方へ湾曲されている。これは三重観点では、好ましい、というのはこれにより第一に中間空間（２１）の領域内ではプラグピンの挿入を阻止し得た縁も回避されるからである。同じ理由から、第二に、丸くなった端部が周囲ハウジングの収容領域の開口へのスリーブ接点の挿入を容易とさせて、第三に、接点薄板（３）の湾曲された端部は、固定ハウジング内にスリーブ接点（２）を固定するために適している係合フックを形成する。

基礎部材横断面を部分的に包囲するクランプスリーブ（５）は基礎部材（４）に弾力的に固定されている。クランプスリーブ（５）は横方向において複数のスリット状破断部（９）を有し、その破断部は平らなバネ特性曲線を奏する。さらに、クランプスリーブ（５）は基礎部材（４）に沿って移動自在に配置されている。部分図５ｂに図示されるように、クランプスリーブ（５）が接点薄板（３）の領域に存在するならば、固定スリーブ（５）が接点薄板（３）に互いに押圧する。それに対して、クランプスリーブ（５）が部分図５ａにおける図示に対応して、接点薄板（３）から離れて配置されているならば、クランプスリーブ（５）から接点薄板（３）への圧力が作用しない。それ故に、基礎部材（４）へのクランプスリーブ（５）の前述配列は、プラグピンを力なしに接点薄板（３）間の中間空間（２１）に挿入することを可能とする。

図１は、周囲ハウジング（１）へ二つのスリーブ接点（２）を挿入する開始点を示す。収容領域（１１）の円筒状開口にスリーブ接点（２）を挿入する場合には、スリーブ接点（２）に着座する密封ゴム（１８）は開口を外部流入部に閉鎖される。図３に認識できるように、取付け中に、スリーブ接点（２）のクランプスリーブ（５）は収容領域（１１）の内壁に形成された係止突起（２２）と係止し、それで周囲ハウジング（１）に固定されている。

この組立て状態中にクランプスリーブ（５）の一方が図５ｂに対応する接点薄板（３）を閉鎖する下位置にあるならば、最後にクランプスリーブ（５）が接点薄板（３）を完全に開放するまで、スリーブ接点（２）のそれ以上の挿入の際に基礎部材（４）は、図２に示されるように、クランプスリーブ（５）に対して移動する。

図３に図示された端位置が達成されるならば、接点薄板（３）の湾曲された端部分の一方が固定ハウジング（８）の突出部に係止する。これによりスリーブ接点（２）は周囲ハウジング（１）並びに固定ハウジング（８）と結合されて引き出しを阻止している。さらに、一方では、クランプスリーブ（５）と周囲ハウジング（１）の間の、他方では、接点薄板（３）の端部分と固定ハウジング（８）の間の係止結合によって、この取付け状態に互いに不動状態に結合されたハウジング（１、８）によって接点薄板（３）がプラグピン（７）の無力の挿入を可能とする開放された位置に、図５ａに対応して、保持されていることが保証される。

図１乃至３に認識できるプラグピン（７）はこれら図に図示されていない集合接続部の一部である。この集合接続部は一般に周囲ハウジングと固定ハウジングにスリーブ接点の取付け後初めて、そのように形成されたコネクタと結合されている。

図６が示されるように、コネクタ部材の結合の際に集合接続部（６）は固定ハウジング（８）の位置を周囲ハウジング（１）に対して固定する係止部（２４）を開放するならば、周囲ハウジング（１）の方向への集合接続部（６）の移動の際に集合接続部（６）が自由移動自在になった固定ハウジング（８）をそれ自体で案内する。

固定ハウジング（８）の運動により、さらに、すべてのスリーブ接点（２）の固定ハウジングと係止した基礎部材（４）は周囲ハウジング（１）と結合したクランプスリーブ（５）への方向に移動され、それによりクランプスリーブ（５）がすべてのスリーブ接点（２）の接点薄板（３）を取付けたプラグピン（７）上へ押圧する。

それ故に、スリーブ接点（２）を確実に接触するために必要な接触力がコネクタ部材への集合接続部（６）の取付け力によって生じて、しかもその後に初めてプラグピン（７）がスリーブ接点（２）に挿入されている。この場合には、集合接続部（６）の挿入によって持ち上げ可能な係止部（２４）は、スリーブ接点（２）が集合接続部（６）を取付けるまで開放保持されることを保証する。

完全に一体的に取付けたコネクタ部材は、図４に図示されている。この場合には、集合接続部（６）の壁はかなり周囲ハウジング（１）に挿入されるので、その壁が密封要素（１２）に当接し、それによりコネクタの内部が有害な環境構成から、特に液体から良好に保護されている。固定ハウジングの係止要素（１４）が周囲ハウジング（１）の上係止収容部（１５）に係止するので、固定ハウジング（８）が周囲ハウジング（１）に対してその最終係止位置を達成された。

その他に、すべてのスリーブ接点（２）のクランプスリーブ（５）はそれぞれの接点薄板（３）を包囲して、それでプラグピン（７）を確実に接触するために必要な接触力を伝える。

一つのコネクタ部材の取付け状態の断面図を示す。 一つのコネクタ部材の他の取付け状態の断面図を示す。 一つのコネクタ部材の別の取付け状態の断面図を示す。 一つのコネクタ部材の更に別の取付け状態の断面図を示す。 一つのスリーブ接点を示す。 他の一つのスリーブ接点を示す。 取付けられた集合接続部を備えるコネクタ部材を通る断面図を示す。 取付けられた集合接続部を備えるコネクタ部材を通る他の断面図を示す。

符号の説明

１．．．．周囲ハウジング
２．．．．スリーブ接点
３．．．．接点薄板
４．．．．基礎部材
５．．．．クランプ固定スリーブ
６．．．．集合接続部
７．．．．プラグピン
８．．．．固定ハウジング ９．．．．スリット状破断部
１０．．．外壁
１１．．．収容領域
１２．．．密封要素
１３．．．係止フック
１４．．．係止要素
１５．．．係止収容部
１６．．．電気導体
１７．．．導体
１８．．．密封ゴム
１９．．．屈曲継目板
２０．．．カール接続部
２１．．．中間空間
２２．．．係止突起
２３．．．突出部
２４．．．係止部
２５．．．縁

Claims (7)

1. 複数のスリーブ接点（２）用の収容部を有する周囲ハウジング（１）を備え、スリーブ接点（２）がそれぞれ接点薄板（３）を形成する一つの基礎部材（４）とその基礎部材（４）に対して移動自在な一つのクランプスリーブ（５）とを有し、そしてスリーブ接点（２）を接触させるフラグピンを有する集合接続部（６）を備える無挿抜力電気コネクタにおいて、固定ハウジング（８）は周囲ハウジング（１）と共に予備係合状態と最終係合状態に係合でき、集合接続部（６）は周囲ハウジング（１）に取付ける際に周囲ハウジング（１）に固定ハウジング（８）を係止された係合接続部を分離し、固定ハウジング（８）を予備係合状態から最終係合状態へ移送し、同時にクランプスリーブ（５）はスリーブ接点（２）の基礎部材（４）に沿って移動され、クランプスリーブ（５）は接点薄板（３）を集合接続部（６）のプラグピン（７）に押圧することを特徴とする無挿抜力電気コネクタ。
2. クランプスリーブ（５）は周囲ハウジング（１）と係止され、接点薄板（３）は固定ハウジング（８）と係止されていることを特徴とする請求項１に記載の無挿抜力電気コネクタ。
3. 接点薄板（３）はその端部分では丸く形成されていることを特徴とする請求項１に記載の無挿抜力電気コネクタ。
4. 接点薄板（３）の端部分が湾曲されていることを特徴とする請求項１或いは３に記載の無挿抜力電気コネクタ。
5. 接点薄板（３）の丸く形成された端部分が固定ハウジング（８）と係止できる係止要素を形成することを特徴とする請求項３或いは４に記載の無挿抜力電気コネクタ。
6. クランプスリーブ（５）は弾力的に形成されていることを特徴とする請求項１に記載の無挿抜力電気コネクタ。
7. クランプスリーブ（５）はスリット状破断部（９）を有することを特徴とする請求項１或いは６に記載の無挿抜力電気コネクタ。

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