JP2007064209A - エンジン制御装置、制御方法、及び制御システム - Google Patents

エンジン制御装置、制御方法、及び制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】2バッテリ方式のエコランシステムにおいて、リチウムイオンバッテリの充電を効率良く行い、エコラン実行回数を多くして燃費の向上を図る。
【解決手段】鉛バッテリ、リチウムイオンバッテリ、DC/DCコンバータ、及びバッテリ駆動される電装品を備え、鉛バッテリ電圧PbVが第1の基準値V1以上のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させてエコランを行うエンジン制御装置において、リチウムイオンバッテリの充電時に、DC/DCコンバータからリチウムイオンバッテリに流入する電流の検出値に応じてDC/DCコンバータに内蔵された電流リミッタの電流制限値を変更し、リチウムイオンバッテリが電圧値V0以下、且つ鉛バッテリの電圧がV1以上の場合に、リチウムイオンバッテリの目標充電電圧値を、DC/DCコンバータの通常の出力電圧V4から出力電圧最大値V3に切り替える。
【選択図】図5

Description

本発明はエンジン制御装置、制御方法、及び制御システムに関し、特に、鉛蓄電池に加えてリチウムイオン電池を搭載した2電源方式のエンジンを搭載した車両において、燃費の向上のためにリチウムイオン電池の充電を効率良く行えるようにしたエンジン制御装置、制御方法、及び制御システムに関する。
従来、エンジンを搭載した車両では、停止しているエンジンを始動させるためのスタータモータが必要であり、このスタータモータは車両に搭載された充電可能な鉛蓄電池(蓄電池は以後バッテリという)によって駆動される。また、車両には、電装品としてランプ類や、空調機や窓ガラスの開閉装置等のような、バッテリに駆動される補機(電気負荷)が多数搭載されている。そして、エンジンの始動や補機の駆動によって放電したバッテリ能力を回復させるために、車両にはエンジンによって駆動されて発電を行い、発電した電力でバッテリを充電する発電機(オルタネータ)が搭載されている。
一方、エンジンを搭載した車両では、走行距離に対する燃料の消費量を少なくすること、即ち、燃費を良くすること(以後、エコランという)が重要な課題となっており、エンジンの燃焼効率を上げてこれを実現する方法や、アイドル時や軽負荷時の無駄な燃料消費を抑えるために、アイドル時や軽負荷時に燃焼気筒の一部への燃料供給を停止することが行われている。また、アイドル時にエンジンを完全に止めてしまうエコラン用のエンジン停止も行われている。更に、アイドル時にエンジンを停止する車両において、バッテリの充電状況を考慮して発電機を制御することにより、バッテリ上がりを防止したものが特許文献1に記載されている。
更に、車両にエンジン始動用バッテリと電装品用のバッテリの同じ種類の2つのバッテリを搭載し、オルタネータが発電した充電力を両者にうまく振り分けてバッテリの充電不足を防止しつつエコランを実現したものが特許文献2に記載されている。一方、気筒数の少ないエンジンにおいては、通常のバッテリに加えてリチウムイオンバッテリ等の補助バッテリを搭載し、車両の停止時にアイドリングを止めてしまうエコラン用のエンジン停止が行われている。そして、このような2つのバッテリを搭載したエコランシステムでは、主バッテリ(鉛バッテリ)と補助バッテリ(リチウムイオンバッテリ)の使用用途が以下のように区別されている。
・主バッテリ:エンジン稼動状態での電気負荷への電力供給源として使用
・補助バッテリ:エンジン停止中の電気負荷への電力供給源として使用
ところで、補助バッテリとしてリチウムイオンバッテリを使用した場合、リチウムイオンバッテリの出力電圧が主バッテリの出力電圧よりも高いために、補助バッテリの出力電圧を主バッテリの出力電圧に合せるための電圧調整装置であるDC/DCコンバータが必要である。DC/DCコンバータは、補助バッテリの電力で電気負荷を駆動する際には補助バッテリの出力電圧を降圧し、オルタネータで発電した電力で補助バッテリに充電を行う際にはオルタネータの出力電圧を昇圧する。
DC/DCコンバータには通常、DC/DCコンバータの出力電流を制限するためのリミッタが内蔵されている。このリミッタは、車両のアイドル運転時における充電時、及び車両の定常走行時の充電時に動作しており、車両の減速運転時の充電時にのみ解除されるようになっている。リミッタの動作時にDC/DCコンバータが供給できる最大電流は、例えば15アンペア(以後(A)と記すが、図ではAのままとする)程度であり、リミッタが解除された時にDC/DCコンバータが供給できる最大電流は、例えば50(A)程度である。
以上のように構成された2つのバッテリを搭載したエコランシステムでは、エコラン中の電気負荷への電力供給はリチウムイオンバッテリで行われるため、リチウムイオンバッテリの電圧が低ければ、リチウムイオンバッテリの電圧が高い電圧まで充電されるまでの間、エコランは禁止となる。リチウムイオンバッテリの充電は、オルタネータとDC/DCコンバータによって行われる。
特開2000−204995号公報 特開平10−153159号公報
しかしながら、以上のように構成された2バッテリ方式のエコランシステムでは、リチウムイオンバッテリの充電が実施される時には、車両の減速運転時の充電時にしかDC/DCコンバータのリミッタが解除されないため、車両のアイドル時又は定常走行状態におけるリチウムイオン電池の充電電流が少なく、リチウムイオン電池の充電に時間がかかるという問題点があった。このため、リチウムイオンバッテリの電圧が低い状態で車両がアイドル状態となった時には、リチウムイオンバッテリの電圧が高くなってエコランを許可するまでの時間が長くなり、エコランの実施回数が減るという問題点があった。
そこで、本発明は、2バッテリ方式のエコランシステムにおいて、リチウムイオンバッテリの充電方法及びDC/DCコンバータのリミッタの制御方法を見直し、リチウムイオンバッテリの電圧が低くなった場合には、主バッテリである鉛バッテリの電圧低下を抑制しつつ、できるだけ早い時間でリチウムイオンバッテリをエコランが許可できる電圧まで回復させることができるエンジン制御装置、制御方法、及び制御システムを提供することを目的としている。
前記目的を達成する本発明のエンジン自動停止始動制御装置には、以下の3の形態が可能である。
第1の形態は、エンジンの通常運転時に電気負荷に電力を供給する第1のバッテリと、エコラン時に電気負荷に電力を供給する第2のバッテリとを備える車両のエンジン制御装置であって、所定のエコラン用エンジン停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動手段と、第2のバッテリの電圧と第1のバッテリの電圧との間の電圧差を調整する電圧調整装置とを備え、更に、第2のバッテリの充電時に、電圧調整装置から第2のバッテリに流入する電流値を検出する電流検出手段と、第2のバッテリ電圧が基準値以下、且つ第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上の場合に、検出した電流値に応じて電圧調整装置に内蔵された電流リミッタの電流制限値を変更する電流制限値変更手段とを備えることを特徴としている。
第2の形態は、エンジンの通常運転時に電気負荷に電力を供給する第1のバッテリと、エコラン時に電気負荷に電力を供給する第2のバッテリとを備える車両のエンジン制御装置であって、所定のエコラン用エンジン停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動手段と、第2のバッテリの電圧と第1のバッテリの電圧との間の電圧差を調整する電圧調整装置とを備え、更に、第1と第2のバッテリの電圧を検出する電圧検出手段と、第2のバッテリ電圧が基準値以下、且つ第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上の場合の、第2のバッテリの充電時に、第2のバッテリの目標充電電圧値を、第2のバッテリの通常の目標電圧最大値から、電圧調整装置の出力電圧最大値に切り替える切替手段とを備えることを特徴としている。
第3の形態は、エンジンの通常運転時に電気負荷に電力を供給する第1のバッテリと、エコラン時に電気負荷に電力を供給する第2のバッテリとを備える車両のエンジン制御装置であって、所定のエコラン用エンジン停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動手段と、第2のバッテリの電圧と第1のバッテリの電圧との間の電圧差を調整する電圧調整装置とを備え、更に、第1と第2のバッテリの電圧を検出する電圧検出手段と、第2のバッテリの充電時に、電圧調整装置から第2のバッテリに流入する電流値を検出する電流検出手段と、検出した電流値に応じて電圧調整装置に内蔵された電流リミッタの電流制限値を変更する電流制限値変更手段と、第2のバッテリ電圧が基準値以下、且つ第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上の場合に、第2のバッテリの目標充電電圧値を、第2のバッテリの通常の目標電圧から、電圧調整装置の出力電圧最大値に切り替える切替手段とを備えることを特徴としている。
また、前記目的を達成する本発明のエンジン制御方法は、エンジンの通常運転時に電気負荷に電力を供給する第1のバッテリと、エコラン時に前記電気負荷に電力を供給する第2のバッテリと、所定のエコラン用エンジン停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動手段と、第2のバッテリの電圧と第1のバッテリの電圧との間の電位差を調整する電圧調整装置とを搭載するエンジンにおける制御方法であって、第1と第2のバッテリの電圧を検出するステップと、第2のバッテリの充電時に、電圧調整装置から第2のバッテリに流入する電流値を検出するステップと、検出した電流値に応じて電圧調整装置に内蔵された電流リミッタの電流制限値を変更するステップと、第2のバッテリ電圧が基準値以下、且つ第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上の場合に、第2のバッテリの目標充電電圧値を、第2のバッテリの通常の目標電圧から、電圧調整装置の出力電圧最大値に切り替えるステップとを備えることを特徴としている。
更に、前記目的を達成する本発明のエンジン制御システムは、エンジンの通常運転時に電気負荷に電力を供給する第1のバッテリと、エコラン時に前記電気負荷に電力を供給する第2のバッテリと、所定のエコラン用エンジン停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動手段と、第2のバッテリの電圧と第1のバッテリの電圧との間の電圧差を調整する電圧調整装置とを搭載するエンジンにおける制御システムであって、第1と第2のバッテリの電圧を検出するセンサと、第2のバッテリの充電時に、電圧調整装置から第2のバッテリに流入する電流値を検出する検出部と、検出した電流値に応じて電圧調整装置に内蔵された電流リミッタの電流制限値を変更する変更部と、第2のバッテリ電圧が基準値以下、且つ第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上の場合に、第2のバッテリの目標充電電圧値を、第2のバッテリの通常の目標電圧から、電圧調整装置の出力電圧最大値に切り替える切替部を備えることを特徴としている。
従来の2バッテリ方式のエコランシステムでは、補助バッテリの電圧が基準値よりも低い場合は、車両の減速運転時を除いてリミッタ解除が行われず、また、電圧調整装置の出力電圧の高電圧出力制御もなされていないため、アイドル時、定速走行時には積極的に充電できず、充電完了までに時間を要していた。この結果、エコラン用エンジン停止を実行することができず、燃費の向上を図ることができなかった。しかし、本発明のエンジン自動停止始動制御装置、制御方法、及び制御システムによれば、補助バッテリの電圧が基準値よりも低い場合は、車両の減速運転時以外にも状況に応じて補助バッテリのリミッタ解除、出力電圧(充電電圧)の高電圧化が行われるので、補助バッテリの電圧が早期に回復し、エコラン用エンジン停止を行うことができるようになり、燃費の向上を図ることができるという効果がある。
以下、添付図面を用いて本発明の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のエンジン自動停止始動制御装置の一実施例の構成を示すものであり、エンジン6は車両に搭載されるものである。また、電装品は車両に搭載される補機4であり、エンジン6を始動させるスタータモータ7、ランプ類や空調機、或いは窓ガラスの開閉用モータ等の、鉛バッテリ1を電源とする電気負荷がこれに相当する。鉛バッテリ1はイグニッションスイッチSW1がオン(IG位置)の時に、これらの補機4に接続される他に、鉛バッテリ1を充電する電力を発生するオルタネータ5にも接続される。鉛バッテリ1と補機4との間の回路には、電流計1A、電圧計1V、及びイグニッションスイッチSW1が設けられている。また、鉛バッテリ1とオルタネータ5との間にはスイッチSW2が設けられており、スタータモータ7はイグニッションスイッチSW1がスタータ位置になり、スタータスイッチSW3がオンの時にエンジン6を始動させるようになっている。エコランECUは、スタータスイッチSW3をオンすることにより、エンジン6を自動的に始動させることができる。
一方、この車両には、鉛バッテリ1に加えてリチウムイオンバッテリ2が搭載されている。一般に、鉛バッテリ1の出力電圧は12Vであり、リチウムイオンバッテリ2の出力電圧は16Vであるので、このままではリチウムイオンバッテリ2を鉛バッテリ1に並列に接続できない。そこで、リチウムイオンバッテリ2にはDC/DCコンバータ3が接続されており、このDC/DCコンバータ3は、リチウムイオンバッテリ2から電力を供給する場合には16Vを鉛バッテリ1の出力電圧より僅かに高い13Vに降圧し、リチウムイオンバッテリ2をオルタネータ5によって充電する時は、オルタネータの出力電圧12Vを16Vに昇圧する。この実施例では、リチウムイオンバッテリ2の出力に、電流計2Aと電圧計2Vが設けられており、リチウムイオンバッテリ2のアース側にはスイッチSW5が設けられている。また、リチウムイオンバッテリ2のアース側に、エコランECU10によってオンオフされるスイッチSW5が設けられている。
一方、前述のように鉛バッテリ1とリチウムイオンバッテリ2が搭載されている2電源搭載のエコランシステムでは、冷間始動やエコランによるエンジン停止からの始動以外のエンジン始動(キー始動)時はスタータ7が鉛バッテリ1で始動され、エコランによるエンジン停止状態からのエンジン始動時にはスタータ7がリチウムイオンバッテリ2によって始動される。このため、この実施例では、スタータモータ7が、スタータ電源切替スイッチSW4を介して鉛バッテリ1とリチウムイオンバッテリ2に接続されている。
そして、エンジン6及び電装品である補機4を駆動する制御装置は、この実施例では、電子制御燃料噴射用のECU(図にはEFI−ECUと記載)9、エンジン6をエコランのために停止したり、始動したりするためのエコランECU10、及び電池ECU11がこれに相当する。車両に搭載されたエンジン6は、EFI−ECU9によって制御されており、燃料供給装置8から燃料が供給されている。また、エコランECU10は、EFI−ECU9とバス16で接続されていると共に、バス12でDC/DCコンバータ3に接続され、バス13で電池ECU11に接続されている。
DC/DCコンバータ3には、外部からの信号により、DC/DCコンバータ3を流れる電流値を制限することができる電流リミッタ17が内蔵されている。また、DC/DCコンバータ3には、この実施例では、エコランECU10からの信号が入力される5つの入力端子DDIG,DDON,DDDR,DDRE,及びBTが設けられている。
入力端子DDIGは電源端子であり、DC/DCコンバータ3を動作させるための電源が入力される。入出力端子DDONにはDC/DCコンバータ3を動作させるか否かの信号が入力される。入出力端子DDONにオン信号が入力されるとDC/DCコンバータ3は動作を行い、オフ信号が入力されるとDC/DCコンバータ3は動作しない。入力端子DDDRには、DC/DCコンバータ3の出力方向を決める信号が入力され、入力される信号により、電流が鉛バッテリ1がある方向に出力されるのか、或いは電流がリチウムイオンバッテリ2がある方向に出力されるのかが決まる。入力端子DDREには、内蔵される電流リミッタ17の動作を決める信号が入力される。例えば、入力端子DDREにオン信号が入力された時は、電流リミッタ17が最大50(A)の電流を出力できるようになり、オフ信号が入力された時は、電流リミッタ17を流れる電流が制限され、最大15(A)の電流しか出力できなくなる。入力端子BTには、DC/DCコンバータ3から出力される電圧の大きさを決定する信号が入力される。
電池ECU11は、電流計1A,2Aや電圧計1V,2Vの検出値からバッテリの状態を検知し、エコランECU10と協調してリチウムイオンバッテリ2の充放電制御を行う。例えば、電池ECU11は、リチウムイオンバッテリ2の充電率が50%未満になると、エコランECU10を介してDC/DCコンバータ3の端子DDDRに信号を出力し、DC/DCコンバータ3の電流の出力方向をリチウムイオンバッテリ2側にする。また、エコランECU10は前述のイグニッションスイッチSW1を除く、スイッチSW2からスイッチSW5のオンオフを制御する。但し、エコランECU10は、スイッチSW3、SW4をエコラン時に、スイッチSW2を充電時にオンオフ制御する。
この実施例においては、エコラン用のエンジン停止中は、鉛バッテリ1の劣化防止のために、補機4への電力供給は鉛バッテリ1から行われず、リチウムイオンバッテリ2から行われる。この時は、エコランECU10によってスイッチSW5がオンになり、(但し、電池ECU11がオンかつイグニッションスイッチSW1がオンの時にスイッチSW5がオンし、過充電時はオフする)リチウムイオンバッテリ2の出力電圧がDC/DCコンバータ3を介してイグニッションスイッチSW1に印加される。そして、DC/DCコンバータ3を介したリチウムイオンバッテリ2からの電圧の方が、鉛バッテリ1の出力電圧よりも高いので、この状態では補機4への電力供給は鉛バッテリ1から行われず、リチウムイオンバッテリ2から行われるのである。
また、エコラン用エンジン停止を中止してエンジンを再始動する場合は、スタータ電源切替スイッチSW4がリチウムイオンバッテリ側に切り替わり、スタータモータ7への電力供給はDC/DCコンバータ3介さずに、リチウムイオンバッテリ2からスタータ電源切替スイッチSW4を通じて直接行われる。一方、DC/DCコンバータ3が供給できる電力には制限があり、リチウムイオンバッテリ2による補機4の駆動時に、補機4が高負荷状態となってDC/DCコンバータ3の最大電流供給能力(50アンペア)を超えると、リチウムイオンバッテリ2のみでは補機4への電力供給が賄えなくなるので、鉛バッテリ1を併用して電力供給が行われる。
図2(a)は、リチウムイオンバッテリを充電可能な鉛バッテリの制御許可電圧V1とエコラン禁止電圧VXを示すものであり、(b)はリチウムイオンバッテリにおける電圧の意味を説明するものである。リチウムイオンバッテリの充電制御を実行することができるのは、鉛バッテリの電圧値がV1(V)以上の時である。また、電圧値がエコラン禁止電圧VX以下の時にはエコランが禁止される。リチウムイオンバッテリを充電可能な鉛バッテリの制御許可電圧V1の値は、例えば12Vである。エコラン禁止電圧VXは、通常11.8(V)程度に決められるが、この値は温度によって変動する値である。
また、リチウムイオンバッテリには、その電圧値が高い方から順に、電圧値V3,V4,V0,及びVZが予め基準値として定められている。電圧値V3はリチウムイオンバッテリを充電する際の目標電圧最大値であり、例えば16.0(V)である。電圧値V4はリチウムイオンバッテリを充電する際の通常の充電電圧最大値(目標電圧)であり、例えば15.4(V)である。電圧値V0はリミッタ切替制御実施電圧値(リチウムイオンバッテリの充電制御実施電圧)であり、例えば14.8(V)である。そして、電圧値VZはエコラン禁止電圧であり、例えば12.5(V)である。
なお、以後の説明においては、鉛バッテリ1の電圧をPbV、鉛バッテリ1から流出する、或いは充電される電流をPbA、リチウムイオンバッテリ2の電圧をLiV、リチウムイオンバッテリ2から流出する、或いは充電される電流をLiAとする。また、図面の中では、鉛バッテリをPb、リチウムイオンバッテリをLiと略記する場合がある。更に、図面の中では、電流の単位であるアンペア(A)は単にAと略記される。
図1の構成では、EFI−ECU9、エコランECU10、及び電池ECU11により、エンジン6を停止することによって行うエコランは、次のような手順で行われる。エコランが実施される場合は、車両の停止状態におけるアイドル時のようなエコラン条件が揃った時に実行される。
エコランが実施される場合は、鉛バッテリ1の電圧値PbVと電流値PbA、及びリチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVと電流値LiAが読み込まれる。そして、リチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVが、図2(b)に示したエコラン禁止電圧VZ以上であり、かつ鉛バッテリ1の電圧値PbVがエコラン禁止電圧VX以上である場合に、エンジン6を停止するエコランが可能となる。リチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVがエコラン禁止電圧VZ未満、或いは鉛バッテリ1の電圧値PbVがエコラン禁止電圧VX未満である場合には、エコランは行われない。
このように、所定の条件の下でエコランが行われると、前述のようにエコラン中はリチウムイオンバッテリ2によって電気負荷に電力供給が行われるので、エコランが何回か繰り返されるとリチウムイオンバッテリ2の電圧LiVが降下し、制御実施電圧V0を下回ってエコラン禁止電圧VZに近づく。このような場合、リチウムイオンバッテリ2を効率よく早期に充電する必要がある。本発明は、リチウムイオンバッテリ2の電圧LiVがV0以下で、且つ鉛バッテリ1の電圧PbVが制御許可電圧V1以上の場合に、リチウムイオンバッテリの充電制御を実施して、リチウムイオンバッテリ2を効率良く充電制御するものであり、以下にその実施の形態をいくつかの実施例に基づいて説明する。フローチャートを用いて説明する制御手順は、所定時間毎に実行されるものとする。
図3(a)は、本発明の第1の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリの充電制御におけるDC/DCコンバータの電流制限制御を示している。この実施例では、リチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVがV0以下、且つ鉛バッテリ1の電圧値PbVがV1以上であるリチウムイオンバッテリの充電時に、リチウムイオンバッテリ側に流れ込む電流値に応じて、DC/DCコンバータに内蔵された電流リミッタの電流制限値を変更する。また、図3(b)は図3(a)の制御手順によるDC/DCコンバータの電流制限値の推移を示すタイムチャートである。
なお、図3(a)に示す実施例では、リチウムイオンバッテリ側に流れ込む電流値が基準電流値を越えた場合に、DC/DCコンバータに内蔵された電流リミッタの電流制限値を解除する例を説明する。即ち、DC/DCコンバータの通常の電流制限値15(A)を解除し、DC/DCコンバータの最大電流値50(A)まで流せるように変更する例について説明する。
ステップ301ではエンジンの運転状態がアイドル状態か否かが判定され、アイドル状態の時はステップ303に進むが、アイドル状態でない時にはステップ302に進み、車両が定常走行状態か否かが判定される。そして、車両が定常走行状態でない時にはこのルーチンを終了するが、車両が定常状態の時はステップ303に進む。ステップ303ではリチウムイオンバッテリが充電中か否かが判定され、充電中でない場合はこのルーチンを終了するが、充電中の時は304に進む。
ステップ304では、図1に示したセンサ2Aからのリチウムイオンバッテリへの充電電流LiAの値が読み込まれ、続くステップ305において、読み込んだリチウムイオンバッテリへの充電電流LiAの値が基準電流値I0以上か否かが判定される。そして、LiA≧I0の場合はステップ306に進み、DC/DCコンバータの通常の電流制限値である15(A)が解除されてリチウムイオンバッテリへの充電制御が行われる。即ち、図1で説明したDC/DCコンバータに内蔵されたリミッタの電流制限値が、通常の電流制限値15(A)から本発明の電流制限値50(A)に引き上げられて制御が実施される。この状態が図3(b)に示される。
一方、ステップ305の判定がLiA<I0の場合はステップ307に進み、DC/DCコンバータの通常の電流制限値のままでリチウムイオンバッテリへの充電制御が行われる。ステップ306,307が終了するとこのルーチンを終了する。第1の実施例では、リチウムイオンバッテリの充電時の所定条件の成立時に、DC/DCコンバータを通じてリチウムイオンバッテリに流入する電流値が通常の充電時に比べて増大するため、リチウムイオンバッテリの充電完了が従来に比べて短時間で済む。この結果、エコラン頻度が増大し、燃費が向上する。
図4(a)は、本発明の第2の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリの充電制御におけるDC/DCコンバータの出力電圧制御を示している。この実施例では、リチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVが制御許可電圧V0以下、且つ鉛バッテリ1の電圧値PbVが制御許可電圧V1以上であるリチウムイオンバッテリの充電時に、リチウムイオンバッテリの目標充電電圧値TLiVを、通常の目標電圧V4から目標電圧最大値V3、即ちDC/DCコンバータの出力電圧最大値V3にしてリチウムイオンバッテリの充電時間を短縮する。また、図4(b)は図4(a)の制御手順によるDC/DCコンバータの出力電圧の推移を示すタイムチャートである。
ステップ401ではリチウムイオンバッテリの電圧値LiVと、鉛バッテリの電圧値PbVが読み込まれる。次のステップ402ではリチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVがV0以下であるか否かが判定され、LiV≦V0の場合はステップ403に進み、LiV>V0の場合はステップ407に進む。ステップ403では鉛バッテリ1の電圧値PbVがV1以上であるか否かが判定され、PbV≧V1の場合はステップ404に進み、PbV>V1の場合はステップ407に進む。
スイッチSW1がIG位置にされると、DC/DCコンバータ3が鉛バッテリ1に接続される。DC/DCコンバータ3が正常な場合は、エコランECU10に、DC/DCコンバータ3の端子DDONから1.7(V)のモニタ電圧が入力される。DC/DCコンバータ3の内部には図示しないトランジスタ回路が設けられており、スイッチSW1がIG位置にされてからエコランECU10によりこのトランジスタ回路がオフされると、DC/DCコンバータ3の端子DDONから0(V)のモニタ電圧が入力される。この後、所定時間T2の経過後に、エコランECU10によりこのトランジスタ回路がオンされると、DC/DCコンバータ3の端子DDONから5(V)のモニタ電圧が入力される。エコランECU10は、モニタ電圧1.7(V)によってスイッチSW1がIG位置にされた時にDC/DCコンバータ3が正常であること、モニタ電圧0(V)によってDC/DCコンバータ3の動作停止、モニタ電圧5(V)によってDC/DCコンバータ3が動作中であることを検出できる。
ステップ404ではエンジンの運転状態がアイドル状態か否かが判定され、アイドル状態の時はステップ406に進むが、アイドル状態でない時にはステップ405に進み、車両が定常走行状態か否かが判定される。そして、車両が定常走行状態でない時にはステップ407に進み、車両が定常状態の時はステップ406に進む。ステップ406ではDC/DCコンバータの出力電圧が通常の出力電圧値V4から、本発明の出力電圧値、即ち、DC/DCコンバータの出力電圧最大値V3にされてリチウムイオンバッテリへの充電制御が行われる。この状態が図4(b)に示される。
一方、ステップ402でLiV>V0、ステップ403でPbV<V1、或いはステップ405で車両が定常状態ではないと判定された時に進むステップ407では、DC/DCコンバータの出力電圧が通常の出力電圧値V4のまま、リチウムイオンバッテリへの充電制御が行われる。ステップ406,407が終了するとこのルーチンを終了する。第2の実施例では、リチウムイオンバッテリの充電時の所定条件の成立時に、DC/DCコンバータの出力電圧が通常の充電時に比べて増大するため、リチウムイオンバッテリの目標充電電圧値TLiVが大きくなり、充電完了が従来に比べて短時間で済む。この結果、エコラン頻度が増大し、燃費が向上する。
図5(a)は、本発明の第3の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリの充電制御において、前述の第1と第2の実施例を組み合わせた制御を示している。この実施例では、まず、図4(a)で説明した第2の実施例のDC/DCコンバータの出力電圧制御を行い、その後に、図3(a)で説明した第1の実施例のDC/DCコンバータの電流制限制御を行う。第3の実施例では、ステップ401からステップ407までの制御手順は、図4(a)で説明した制御手順と全く同じであるので、同じ手順には同じステップ番号を付してその説明を省略する。
第2の実施例では、ステップ406,407が終了するとこのルーチンを終了していたが、第3の実施例では、ステップ406,407が終了するとステップ408に進む。ステップ408では、図1に示したセンサ2Aからのリチウムイオンバッテリへの充電電流LiAの値が読み込まれ、続くステップ409において、読み込んだリチウムイオンバッテリへの充電電流LiAの値が基準電流値I0以上か否かが判定される。
そして、LiA≧I0の場合はステップ410に進み、DC/DCコンバータの通常の電流制限値である15(A)が解除されてリチウムイオンバッテリへの充電制御が行われる。即ち、図1で説明したDC/DCコンバータに内蔵されたリミッタの電流制限値が、通常の電流制限値15(A)から本発明の電流制限値50(A)に引き上げられて制御が実施される。一方、ステップ409の判定がLiA<I0の場合はステップ411に進み、DC/DCコンバータの通常の電流制限値の15(A)のままでリチウムイオンバッテリへの充電制御が行われる。ステップ410,411が終了するとこのルーチンを終了する。
第3の実施例では、リチウムイオンバッテリの充電時の所定条件の成立時に、DC/DCコンバータから出力される電圧値が大きくなると共に、DC/DCコンバータを通じてリチウムイオンバッテリに流入する電流値が通常の充電時に比べて増大するため、リチウムイオンバッテリの充電完了が従来に比べて短時間で済む。この結果、エコラン頻度が増大し、燃費が向上する。
第1の実施例では、DC/DCコンバータを流れる電流値が基準値I0以上となった時に、DC/DCコンバータの電流リミッタの電流制限値を解除する例を説明したが、実際には、DC/DCコンバータを流れる電流値が通常の電流制限値I0に等しくなる状態が所定時間以上継続した場合に、DC/DCコンバータの電流リミッタの電流制限値を解除し、DC/DCコンバータを流れる電流値が通常の電流制限値I0を下回る状態が所定時間以上継続した場合に、DC/DCコンバータの電流リミッタを通常のリミッタ制御に復帰させている。この制御を第4の実施例として図6(a)、(b)のタイムチャート、及び図7のフローチャートを用いて説明する。
図6(a)はDC/DCコンバータを流れる実電流を電流センサで検出したセンサ値とDC/DCコンバータの電流リミッタの通常制限値及びリミッタ解除時の最大電流値を示すものである。また、図6(b)はリチウムイオンバッテリ充電時のリチウムイオンバッテリ電圧の推移を示すものである。この実施例では、時刻taにおいてリチウムイオンバッテリの充電が開始された場合について説明する。
時刻taにおいてリチウムイオンバッテリの充電が開始されると、DC/DCコンバータを流れる電流値が次第に増加し、時刻tbにおいて電流リミッタの通常の電流制限値である電流値I0に達する。この電流値I0の値は、例えば15(A)である。この状態がT0(ms)の間だけ継続すると、時刻tbから時間T0が経過した後の時刻tcにおいてDC/DCコンバータのリミッタの電流制限値が解除される。この結果、DC/DCコンバータには最大電流I1までの電流が流れることができる。最大電流I1の値は、例えば50(A)である。
時刻tcにおいてDC/DCコンバータの電流リミッタの電流制限値が解除されると、DC/DCコンバータを流れる電流値が増大する。この後、しばらくDC/DCコンバータを流れる電流が電流制限値I0を越えたが、その後の時刻tdで電流制限値I0を下回り、この状態が時間T1(ms)の間だけ継続すると、時刻tdから時間T1が経過した後の時刻teにおいてDC/DCコンバータの電流リミッタが、通常のリミッタ制御に復帰し、電流制限値I0が設定される。
この後再びDC/DCコンバータを流れる電流値が増加し、時刻tfにおいて電流リミッタの通常の電流制限値である電流値I0に達し、この状態がT0(ms)の間だけ継続したとする。すると、時刻tfから時間T0が経過した後の時刻tgにおいてDC/DCコンバータのリミッタの電流制限値が解除され、DC/DCコンバータには再び最大電流I1までの電流が流れることができるようになる。
時刻tgにおいてDC/DCコンバータの電流リミッタの電流制限値が解除されると、DC/DCコンバータを流れる電流値が増大する。この後、しばらくDC/DCコンバータを流れる電流が電流制限値I0を越えたが、その後の時刻thでDC/DCコンバータを流れる電流が電流制限値I0を僅かに下回ったとする。このままこの状態が時間T1(ms)の間だけ継続すると、時刻thから時間T1が経過した後の時刻tiにおいてDC/DCコンバータの電流リミッタが通常のリミッタ制御に復帰することになる。
ところが、時刻taから継続して充電されているリチウムイオンバッテリの電圧が、時刻thの後で時刻tiの前の時刻tHで制御終了電圧V5に達すると、この時刻tHでDC/DCコンバータの電流リミッタが、通常のリミッタ制御に復帰し、電流制限値I0が設定される。この後DC/DCコンバータを流れる電流は電流制限値I0を下回り、リチウムイオンバッテリの電圧は時刻tIにおいて通常の目標電圧V4に達することになる。
図7は、リチウムイオンバッテリの充電時に、図6のようにDC/DCコンバータを流れる電流が変化する場合の、DC/DCコンバータの電流リミッタの制御手順を示すフローチャートである。リチウムイオンバッテリの充電は、この実施例でも車両がアイドル状態にある場合、或いは定常走行状態にある場合に行われる。
ステップ701ではリチウムイオンバッテリに流入する電流値LiA、リチウムイオンバッテリの実電圧値LiV、及びリチウムイオンバッテリの目標充電電圧TLiVが読み込まれる。次のステップ702ではDC/DCコンバータの電流リミッタの電流制限値が15(A)か否かが判定され、電流制限値が15(A)ならばステップ703に進み、そうでない場合はステップ707に進む。
ステップ703では、リチウムイオンバッテリに流入する電流値LiAが15(A)未満か否かが判定され、LiA<15(A)の場合はこのルーチンを終了するが、LiA≧15(A)の場合(実際には電流リミッタの電流制限値が15(A)なので、LiA=15(A)か否かを判定しても良い)はステップ704に進む。ステップ704ではLiA=15(A)である時間Tがカウントされる。
次のステップ705では、ステップ704でカウントされた時間Tが所定時間T0以上になったか否かが判定され、T<T0の場合はこのルーチンを終了するが、T≧T0の場合はステップ706に進む。ステップ706では電流リミッタの電流制限値である15(A)を解除すると共に、時間Tのカウント値をクリアしてこのルーチンを終了する。この結果、電流リミッタの電流制限値は解除され、DC/DCコンバータには最大50(A)の電流が流れるようになる。ステップ703からステップ706の手順は、図6に示したタイムチャートの時刻tbから時刻tcまでの間、或いは時刻tfから時刻tgまでの間の動作に対応している。
一方、ステップ702で電流制限値が15(A)でないと判定された時に進むステップ707では、リチウムイオンバッテリに流入する電流値LiAが15(A)未満か否かが判定され、LiA≧15(A)の場合はステップ711以降に進むが、LiA<15(A)の場合はステップ708に進む。ステップ708ではLiA<15(A)である時間Tがカウントされる。
次のステップ709では、ステップ708でカウントされた時間Tが所定時間T1以上になったか否かが判定され、T<T1の場合はステップ711に進み、T≧T1の場合はステップ710に進む。ステップ710では電流リミッタに電流制限値15(A)が設定されると共に、時間Tのカウント値がクリアされてこのルーチンを終了する。この結果、DC/DCコンバータには最大15(A)の電流しか流れなくなる。ステップ707からステップ710の手順は、図6に示したタイムチャートの時刻tdから時刻teまでの間に対応している。
一方、ステップ707でリチウムイオンバッテリに流入する電流値LiAが15(A)以上と判定された時、或いはステップ709でT<T1と判定された時に進むステップ711では、リチウムイオンバッテリの実電圧が、制御終了電圧V5以上になったか否かが判定される。この判定でリチウムイオンバッテリの実電圧が制御終了電圧V5以上になったと判定された場合はステップ712に進み、電流リミッタに電流制限値15(A)が設定されると共に、時間Tのカウント値がクリアされてこのルーチンを終了する。
このように、リチウムイオンバッテリの実電圧が制御終了電圧V5以上になったと判定された場合は、電流リミッタの電流制限値が解除された状態であっても、直ちに電流制限値15(A)が設定される。ステップ711とステップ712の手順は、図6に示したタイムチャートの時刻thから時刻tiまでの間に対応している。
また、ステップ711でリチウムイオンバッテリの実電圧が制御終了電圧V5未満であると判定された場合はステップ713に進む。ステップ713では、リチウムイオンバッテリの目標充電電圧値TLiVが目標電圧最大値V3から通常の目標電圧V4に変更されたか否かが判定される。そして、変更されていない場合はこのままこのルーチンを終了するが、変更された場合はステップ714に進み、電流リミッタの電流制限値が15(A)に設定されると共に、時間Tのカウント値がクリアされてこのルーチンを終了する。
以上説明したように、第4の実施例では、リチウムイオンバッテリの充電制御中に、DC/DCコンバータを介してリチウムイオンバッテリ側に流入する電流値をモニタし、その電流値に応じてDC/DCコンバータの電流リミッタの電流制限値を制御している。このため、従来技術の充電方法に比べて、充電精度が向上し、リチウムイオンバッテリの早期充電が可能となる。
ここで、第2、第3の実施例において説明したリチウムイオンバッテリの目標充電電圧値TLiVの切り替え、即ちDC/DCコンバータの出力電圧の切り替え制御について、更に詳しく説明する。この切り替え制御は、DC/DCコンバータの出力電圧の値を増大させる制御と、DC/DCコンバータの出力電圧の値を元に戻す制御である。
図8(a)、(b)は本発明の第5の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリ充電時のDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順の第1の形態を示すものである。(a)はリチウムイオンバッテリ充電時のDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順を示すフローチャートであり、(b)は(a)の制御におけるリチウムイオンバッテリの電圧値とDC/DCコンバータの出力電圧の推移を示すタイムチャートである。
ステップ801ではリチウムイオンバッテリの充電が開始されたか否かが判定される。リチウムイオンバッテリの充電が開始された場合はステップ802に進み、DC/DCコンバータの出力電圧最大値V3に切り替えられる。リチウムイオンバッテリの充電が開始されていない場合、或いは充電が既に実行されている時はステップ801からステップ803に進み、リチウムイオンバッテリが充電中か否かが判定される。そして、充電中でない場合はこのままこのルーチンを終了し、充電中である場合はステップ804に進む。
ステップ804ではリチウムイオンバッテリの実電圧LiVの値が読み込まれ、ステップ805ではリチウムイオンバッテリの実電圧LiVの値と通常の目標電圧V4との比較が行われ、通常の目標電圧V4とリチウムイオンバッテリの実電圧LiVとの差が所定電圧値V6より小さくなったか否かが判定される。ステップ805の判定が(V4−LiV)>V6の場合はこのままこのルーチンを終了するが、(V4−LiV)≦V6の場合は、ステップ806に進んでDC/DCコンバータの出力電圧が、出力電圧最大値V3から通常の出力電圧値V4に切り替えられてこのルーチンを終了する。
図8(a)のステップ801からステップ802に進む手順が図8(b)の時刻t0に対応しており、図8(a)のステップ804からステップ805に進み、ステップ805でNOとなる手順が時刻t0から時刻t1の波形に対応しており、図8(a)のステップ805からステップ806に進む手順が図8(b)の時刻t1に対応している。
図9(a)〜(c)は本発明の第6の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリ充電時のDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順の第2の形態を示すものである。(a)はリチウムイオンバッテリ充電時の鉛バッテリの電圧状態に応じたDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順を示すフローチャートであり、(b)は(a)の制御における鉛バッテリの電圧値が高い時のDC/DCコンバータの出力電圧の推移を示すタイムチャートであり、(c)は(a)の制御における鉛バッテリの電圧値が低い時のDC/DCコンバータの出力電圧の推移を示すタイムチャートである。
なお、リチウムイオンバッテリ充電時のDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順の第2の形態において、第1の形態と同じ手順には同じ符号を付して説明する。
ステップ801ではリチウムイオンバッテリの充電が開始されたか否かが判定される。リチウムイオンバッテリの充電が開始された場合はステップ802に進み、DC/DCコンバータの出力電圧最大値V3に切り替えられる。そして、ステップ901においてこの時の鉛バッテリの電圧値PbVを、リチウムイオンバッテリ充電開始時の鉛バッテリの電圧値PbVBとして記憶し、このルーチンを終了する。
一方、リチウムイオンバッテリの充電が開始されていない場合、或いは充電が既に実行されている時はステップ801からステップ803に進み、リチウムイオンバッテリが充電中か否かが判定される。そして、充電中でない場合はこのままこのルーチンを終了し、充電中である場合はステップ902に進む。
ステップ902では鉛バッテリの実電圧PbVの値が読み込まれ、読み込まれた値が現在の鉛バッテリの実電圧PbVCとして記憶される。次のステップ903では、リチウムイオンバッテリ充電開始時の鉛バッテリの電圧値PbVBと現在の鉛バッテリの実電圧PbVCとの比較が行われ、リチウムイオンバッテリ充電開始時の鉛バッテリの電圧値PbVBと現在の鉛バッテリの実電圧PbVCとの差が所定電圧値V7より大きくなったか否かが判定される。
ステップ903の判定が(PbVB−PbVC)≧V7の場合は、ステップ806に進んでDC/DCコンバータの出力電圧が、出力電圧最大値V3から通常の出力電圧値V4に切り替えられてこのルーチンを終了する。一方、ステップ903の判定が(PbVB−PbVC)<V7の場合は、ステップ904に進んで現在の鉛バッテリの実電圧PbVCが鉛バッテリの制御許可電圧V1以下か否かが判定される。ステップ904の判定がPbVC≦V1の場合は、ステップ806に進んでDC/DCコンバータの出力電圧が、出力電圧最大値V3から通常の出力電圧値V4に切り替えられてこのルーチンを終了する。一方、ステップ904の判定がPbVC>V1の場合はこのままこのルーチンを終了する。
図9(a)のステップ801からステップ802に進む手順が図9(b)、(c)の時刻t0に対応している。一方、図9(a)のステップ903からステップ806に進む手順が図9(b)の時刻t1に対応しているが、一方、図9(a)のステップ903からステップ904に進んだ後にステップ806に進む手順は図9(c)の時刻t1に対応している。
図9(b)に示すように、鉛バッテリの電圧値が高い時は、鉛バッテリの電圧値が所定電圧値V7だけ低下した時点でDC/DCコンバータの出力電圧を通常の出力電圧値V4に切り替えれば良い。ところが、図9(c)に示すように、鉛バッテリの電圧値が低い時は、鉛バッテリの電圧値が所定電圧値V7だけ低下する前に、鉛バッテリの電圧値が制御許可電圧V1より低くなってしまう。従って、この場合は、鉛バッテリの電圧値が制御許可電圧V1より低くなった時点でDC/DCコンバータの出力電圧を通常の出力電圧値V4に切り替える必要がある。
図10(a)、(b)は本発明の第7の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリ充電時のDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順の第3の形態を示すものである。(a)はリチウムイオンバッテリ充電時の鉛バッテリの放電電流の積算値に応じたDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順を示すフローチャートであり、(b)は(a)の制御における鉛バッテリからの放電電流の積算値の推移を示すタイムチャートである。
なお、リチウムイオンバッテリ充電時のDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順の第3の形態において、第1の形態と同じ手順には同じ符号を付して説明する。
ステップ801ではリチウムイオンバッテリの充電が開始されたか否かが判定される。リチウムイオンバッテリの充電が開始された場合はステップ802に進み、DC/DCコンバータの出力電圧が、出力電圧最大値V3に切り替えられてこのルーチンを終了する。
一方、リチウムイオンバッテリの充電が開始されていない場合、或いは充電が既に実行されている場合はステップ801からステップ803に進み、リチウムイオンバッテリが充電中か否かが判定される。そして、充電中でない場合はステップ1003で鉛バッテリの放電電流の積算値ΣPbAがクリアされてこのルーチンを終了し、充電中である場合はステップ1001に進む。
ステップ1001では鉛バッテリの放電電流の積算値ΣPbAが計算される。鉛バッテリの放電電流の積算値ΣPbAは、リチウムイオンバッテリが充電開始されてから、どれだけの電力を鉛バッテリが放電したかを示す値である。次のステップ1002では、鉛バッテリの放電電流の積算値ΣPbAが、所定のしきい値I2以上になったか否かが判定される。
ステップ1002の判定がΣPbA≧I2の場合は、ステップ806に進んでDC/DCコンバータの出力電圧が、出力電圧最大値V3から通常の出力電圧値V4に切り替えられてこのルーチンを終了する。一方、ステップ1002の判定がΣPbA<I2の場合はこのルーチンを終了する。
図10(a)のステップ801からステップ802に進む手順が図10(b)の時刻t0に対応している。一方、図10(a)のステップ1002からステップ806に進む手順が図10(b)の時刻t1に対応している。この実施例では、リチウムイオンバッテリの充電時に、鉛バッテリからの放電量が大きくなった場合には、リチウムイオンバッテリの充電を抑えて、鉛バッテリからの放電を抑えることにより、鉛バッテリの劣化を防止している。
図11は本発明の第8の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリ充電時のDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順の第4の形態を示すものである。この実施例は前述の第6の実施例と第7の実施例を組み合わせた実施例であり、リチウムイオンバッテリの充電が時刻t0で開始された後に、鉛バッテリの実電圧PbVの電圧降下がV7以上で且つ鉛バッテリの放電電流の積算値ΣPbAがI2以上にならない限り、DC/DCコンバータの出力電圧最大値V3を通常の出力電圧値V4に切り替えないようにしたものである。
図11に示す第8の実施例では、リチウムイオンバッテリの充電が時刻t0で開始された後に、時刻t1で鉛バッテリの放電電流の積算値ΣPbAがI2以上になり、その後の時刻t2で鉛バッテリの実電圧PbVの電圧降下がV7以上になって、DC/DCコンバータの出力電圧最大値V3を通常の出力電圧値V4に切り替えられているが、時刻t1で先に鉛バッテリの実電圧PbVの電圧降下がV7以上になった場合は、その後の時刻t2で鉛バッテリの放電電流の積算値ΣPbAがI2以上にならないと、DC/DCコンバータの出力電圧最大値V3が通常の出力電圧値V4に切り替わらない。
第8の実施例の制御手順を示すフローチャートは、第6の実施例で説明したフローチャートと、第7の実施例で説明したフローチャートを組み合わせれば良いので、第8の実施例ではその図示及び説明を省略する。
図12は本発明の第9の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリ充電時のDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順に、DC/DCコンバータに内蔵された電流リミッタの電流制限値の制御を組み合わせたものである。第9の実施例では、制御手順を示すフローチャートのみを示す。第9の実施例は、リチウムイオンバッテリ充電時にDC/DCコンバータの出力電圧が出力電圧最大値V3から通常の出力電圧値V4に引き下げられた場合は、同時にDC/DCコンバータに内蔵された電流リミッタの電流制限値を15(A)に設定するものである。電流制限値は1つの値だけが設定されているものとする。
ステップ1201では、DC/DCコンバータの出力電圧を読み込んで記憶され、ステップ1202において前回のDC/DCコンバータの出力電圧が出力電圧最大値V3であったか否かが判定される。前回のDC/DCコンバータの出力電圧が出力電圧最大値V3でない場合はこのままこのルーチンを終了し、前回のDC/DCコンバータの出力電圧が出力電圧最大値V3であった場合はステップ1203に進む。
ステップ1203では、今回のDC/DCコンバータの出力電圧が通常の出力電圧値V4であるか否かが判定され、今回のDC/DCコンバータの出力電圧が通常の出力電圧値V4でない場合はこのままこのルーチンを終了する。一方、ステップ1203の判定で今回のDC/DCコンバータの出力電圧が通常の出力電圧値V4であると判定された場合は、DC/DCコンバータの出力電圧が出力電圧最大値V3から通常の出力電圧値V4に引き下げられたと判定してステップ1204に進む。ステップ1204ではDC/DCコンバータに内蔵された電流リミッタの電流制限値が15(A)に設定されてこのルーチンを終了する。
図13と図14は本発明の第10の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリ充電時の、DC/DCコンバータ出力電圧の制御手順の第5の形態を示すものである。図13は、リチウムイオンバッテリ充電時の鉛バッテリの放電電流の積算値に応じたDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順を示すフローチャートであり、図14は図13の制御における鉛バッテリからの放電電流の積算値、DC/DCコンバータの出力電圧、及びリチウムイオンバッテリの電圧値の推移を示すタイムチャートである。
なお、リチウムイオンバッテリ充電時のDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順の第5の形態において、第3の形態と同じ手順には同じ符号を付して説明する。
ステップ801ではリチウムイオンバッテリの充電が開始されたか否かが判定される。リチウムイオンバッテリの充電が開始された場合はステップ802に進み、DC/DCコンバータの出力電圧が出力電圧最大値V3に切り替えられてこのルーチンを終了する。
一方、リチウムイオンバッテリの充電が開始されていない場合、或いは充電が既に実行されている時はステップ801からステップ803に進み、リチウムイオンバッテリが充電中か否かが判定される。そして、充電中でない場合はステップ1003で鉛バッテリの放電電流の積算値ΣPbAがクリアされてこのルーチンを終了し、充電中である場合はステップ1001に進む。
ステップ1001では鉛バッテリの放電電流の積算値ΣPbAが計算される。次のステップ1002では、鉛バッテリの放電電流の積算値ΣPbAが、所定のしきい値I2以上になったか否かが判定される。ステップ1002の判定がΣPbA≧I2の場合は、ステップ806に進んでDC/DCコンバータの出力電圧が、出力電圧最大値V3から通常の出力電圧値V4に切り替えられてステップ1301に進む。一方、ステップ1002の判定がΣPbA<I2の場合はステップ1301に進む。
ステップ1301は、リチウムイオンバッテリの充電が完了したか否かを判定するものであり、リチウムイオンバッテリ電圧LiVが通常の目標電圧V4になったかが判定される。そして、LiV=V4の場合はステップ806に進み、DC/DCコンバータの出力電圧が、出力電圧最大値V3から通常の出力電圧値V4に切り替えられるが、そうでない場合はこのルーチンを終了する。
ステップ806でDC/DCコンバータの出力電圧が、出力電圧最大値V3から通常の出力電圧値V4に切り替えられると、リチウムイオンバッテリへの充電電流が減少し、減少した電流値は鉛バッテリの充電に充てることができる。そこで、この実施例ではステップ1302において鉛バッテリの充電が行われ、ステップ1303において鉛バッテリへの充電電流の積算値ΣPbCが計算される。
そして、ステップ1304において、鉛バッテリへの充電電流の積算値ΣPbCが鉛バッテリからの放電電流PbAの積算値であるI2に達したか否かが判定される。鉛バッテリへの充電電流の積算値ΣPbCがI2に達していない場合はステップ1305に進み、DC/DCコンバータの通常の出力電圧値V4を出力電圧最大値V3に切り替える切り替え要求があったか否かが判定される。そして、DC/DCコンバータの通常の出力電圧値V4を出力電圧最大値V3に切り替える切り替え要求がない場合はこのままこのルーチンを終了し、DC/DCコンバータの通常の出力電圧値V4を出力電圧最大値V3に切り替える切り替え要求があった場合も、ステップ1306においてこの切り替えを不許可としてこのルーチンを終了する。すなわち、この実施例では、鉛バッテリへの充電電流の積算値ΣPbCがI2に達していない場合は、DC/DCコンバータの通常の出力電圧値V4から出力電圧最大値V3への切り替えが許可されない。
一方、ステップ1304において、鉛バッテリへの充電電流の積算値ΣPbCがI2に達したと判定された場合はステップ1307に進み、鉛バッテリの充電が終了される。この場合は、ステップ1308において、DC/DCコンバータの通常の出力電圧値V4を出力電圧最大値V3に切り替える切り替え要求があったか否かが判定され、DC/DCコンバータの通常の出力電圧値V4を出力電圧最大値V3に切り替える切り替え要求がない場合はこのままこのルーチンを終了し、DC/DCコンバータの通常の出力電圧値V4を出力電圧最大値V3に切り替える切り替え要求があった場合は、ステップ1309においてこの切り替えを許可としてこのルーチンを終了する。すなわち、この実施例では、鉛バッテリへの充電電流の積算値ΣPbCがI2に達した場合は、DC/DCコンバータの通常の出力電圧値V4から出力電圧最大値V3への切り替えが許可される。
図13のステップ801からステップ802に進む手順が図14の時刻t0に対応している。また、図13のステップ1002からステップ806に進む手順が図14の時刻t1に対応している。更に、図13のステップ1304からステップ1309に進む手順が図14の時刻t2に対応している。そして、図13のステップ1301からステップ806に進む手順が図14の時刻t3に対応している。時刻t3においてリチウムイオンバッテリの充電が完了すると、鉛バッテリは急速に充電され、時刻t4において鉛バッテリの充電が完了する。
以上説明した第5から第10の実施例では、リチウムイオンバッテリが目標充電電圧値に対してある程度充電されたタイミングにてDC/DCコンバータの出力電圧を切り替え、リチウムイオンバッテリの実電圧を目標電圧に収束させる制御を実行することにより、リチウムイオンバッテリの早期充電を行うだけでなく、リチウムイオンバッテリの実電圧を目標電圧まで確実に収束させることが可能になる。そして、リチウムイオンバッテリの電圧値のみで充電制御の実行可否を決定するのではなく、鉛バッテリの状態もモニタし、鉛バッテリからの放電があり、著しい電圧の低下が鉛バッテリ側に生じた場合には、リチウムイオンバッテリ側の本発明による充電制御を中止し、通常のリチウムイオンバッテリの充電制御を実施するので、鉛バッテリの劣化も防止することができる。
また、リチウムイオンバッテリの充電制御中に鉛バッテリの著しい電圧低下はないが、鉛バッテリの電圧値が制御許可電圧V1まで低下した場合には、本発明の充電制御を中止し、通常のリチウムイオンバッテリの充電制御を実施するので、鉛バッテリ電圧がエコラン禁止領域まで低下することを防止できる。更に、鉛バッテリからの放電電流をモニタし、本発明の充電制御から通常のリチウムイオンバッテリの充電制御に移行した後に、本発明の充電制御実行中に鉛バッテリから放電した電力分を鉛バッテリに充電することができた場合には、再度通常の充電制御から本発明の充電制御復帰させることにより、リチウムイオンバッテリの早期充電に貢献することができる。
図15は本発明の第11の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリの充電制御における補正処理を説明するタイムチャートである。図15には、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVの推移、DC/DCコンバータの出力電圧の推移、リチウムイオンバッテリの目標充電電圧値TiLVの通常の出力電圧値V4とリチウムイオンバッテリの実電圧LiVとの偏差項(破線)の推移とこれに補正係数K1を乗算した値(実線)の推移、補正係数K1の推移、偏差の積分項の推移、補正係数K2の推移、及び補正処理カット信号の推移を示している。
時刻t0においてリチウムイオンバッテリの充電が開始されると、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVは次第に増大する。時刻t1でリチウムイオンバッテリの実電圧LiVと通常の目標電圧V4との差電圧がV6となるので、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVを目標電圧に収束させるための制御に移行する。この制御は、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVをある程度の電圧までは急速に充電し、目標電圧近傍まで充電された場合には、新たな充電制御に移行するものである。
よって、時刻t1では、DC/DCコンバータの出力が通常の目標電圧V4に切り替えられ、偏差項、積分項が使用されてDC/DCコンバータの出力電圧補正処理が開始される。時刻t1において補正係数K1の値と、補正係数K2の値が共に所定の設定値、例えば0.04になる。このため、DC/DCコンバータの出力電圧は時刻t2まで微増する。補正係数K1は偏差項に乗算される係数であり、補正係数K2は積分項に乗算される係数である。補正係数K1が乗算された偏差項と、補正係数K2が乗算された積分項は、リチウムイオンバッテリの実電圧に加算される。
ここで、時刻t2から時刻t3まで車両が加速した状態を考える。車両の加速状態ではリチウムイオンバッテリへの充電がカットされる。このような場合は、本発明では補正処理カット信号がオンになり、補正処理は実行されない。また、次の補正処理に備えて偏差項と積分項がクリアされる。
時刻t3で補正処理カット信号がオフされると、補正処理が再開され、補正係数K1の値と補正係数K2の値が共に所定の設定値、例えば0.04になる。この結果、リチウムイオンバッテリへの充電が再開され、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVが微増する。そして、時刻t4においてリチウムイオンバッテリの実電圧LiVと目標電圧V4との差電圧がV8以下となった場合は、補正係数K1の値が切り替えられて増大され、その値が他の補正値、例えば0.08になる。これは、ここで偏差項を大きくしないと目標電圧V4まで収束する時間が長くなるからであり、偏差項が微小となった場合でも、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVをリチウムイオンバッテリの目標電圧V4に収束させるためである。時刻t4において偏差係数を切り替えず、時刻t5で積分項をクリアしなかった場合のリチウムイオンバッテリの実電圧LiVの推移を破線で示す。この場合は時刻t6以降の或る時刻で、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVがリチウムイオンバッテリの目標電圧V4に対してオーバシュートしてしまう。
この後、時刻t5においてリチウムイオンバッテリの実電圧LiVと目標電圧V4との差電圧がV9以下となった場合は、積分項がクリアされ、偏差項のみで補正処理が実施される。本発明の充電制御が長時間実施された場合、積分項が大きくなり、その結果、補正後のDC/DCコンバータの出力電圧が最大出力値近傍まで補正され、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVが目標電圧V4より高くなるオーバシュートが発生してしまうことになる。このオーバシュートの発生防止のため、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVが目標電圧V4の近傍[(V4−V9)以上]まで収束した場合には、積分項がクリアされ、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVの目標電圧V4への収束制御が偏差項のみで行われる。
以上のような制御により、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVがある程度の電圧まで充電されたタイミングにて、DC/DCコンバータの出力電圧制御の補正処理が実行され、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVと通常の目標電圧V4との偏差により、偏差項、積分項を操作することにより、精度良くリチウムイオンバッテリの早期充電、及びリチウムイオンバッテリの実電圧LiVの通常の目標電圧V4への収束が確実に行える。また、偏差項が微小になった場合でも、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVをリチウムイオンバッテリの通常の目標電圧V4に収束させることが可能である。
更に、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVが、リチウムイオンバッテリの通常の目標電圧V4の近傍まで収束した場合には積分項をクリアし、偏差値のみで補正処理することにより、リチウムイオンバッテリの実電圧LiVがリチウムイオンバッテリの通常の目標電圧V4をオーバシュートする可能性が低くなる。
図16は本発明の第12の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリの充電制御における電流リミッタ解除制御の処理を説明するフローチャートである。第12の実施例のポイントは、以下の通りである。
(1)リチウムイオンバッテリの電圧が低く、鉛バッテリの電圧が高い場合のみ、リチウムイオンバッテリの早期充電制御を実施する。
(2)鉛バッテリの充電優先順位をリチウムイオンバッテリよりも高くし、鉛バッテリの電圧が低い場合にはリチウムイオンバッテリの早期充電制御を実施しない。
(3)リチウムイオンバッテリの充電中に、DC/DCコンバータ内部に流れ込む電流が通常のリミッタ値である15(A)を上回った時間が所定時間を越えた場合に、リミッタを解除してリミッタ値を50(A)まで引き上げる。
このように、最初からリミッタを解除しない理由として、電流リミッタを解除するためには、図1で説明したエコランECU10からDC/DCコンバータ3に対して電流を流し出さなくてはならず、即ち、DC/DCコンバータ3の端子DDREにハイレベルの出力を入力しなければならず、無駄な電力を消費するからである。このため、第12の実施例では、リミッタを解除しなければならない事象を的確に捉えてリミッタを解除することにより、消費電力の低減、及びリチウムイオンバッテリの早期充電を図っている。この手順の一実施例について、図16を用いて説明する。
ステップ1601ではリチウムイオンバッテリの電圧LiV、鉛バッテリの電圧PbV、及び車両の走行状態を取得する。次のステップ1602〜ステップ1604は車両の運転状態を判定するものであり、まず、ステップ1602で車両がアイドル状態か否かが判定される。車両がアイドル状態の時はステップ1605に進み、そうでない時はステップ1603で車両が定常走行状態か否が判定される。車両が定常走行状態の時はステップ1605に進み、そうでない時はステップ1604で車両が減速走行状態か否かが判定される。車両が減速走行状態の時はステップ1605に進み、そうでない時はステップ1618に進む。
車両がアイドル状態、定常走行状態、或いは減速走行状態の何れかの場合に進むステップ1605では、リチウムイオンバッテリが充電中か否かが判定される。このときは、図1のDEC/DCコンバータの端子DDDRに、電流をリチウムイオンバッテリ側に流すための信号が入力されている。リチウムイオンバッテリが充電中の場合はステップ1606に進み、リチウムイオンバッテリの電圧値LiVがV0以下であるか否かが判定され、LiV≦V0の場合はステップ1607に進む。ステップ1607では、鉛バッテリの電圧値PbVがV1以上あるか否かが判定される。
ステップ1605からステップ1607の判定が全てYESの場合はステップ1608に進み、図1に示したセンサ2Aからのリチウムイオンバッテリへの充電電流LiAの値が読み込まれる。一方、ステップ1605からステップ1607の判定の何れかでNOとなった場合はステップ1618に進む。ステップ1608でリチウムイオンバッテリへの充電電流LiAの値が読み込まれると、続くステップ1609において、読み込んだリチウムイオンバッテリへの充電電流LiAの値が基準電流値I0以上か否かが判定される。LiA≧I0の場合はステップ1610に進み、LiA<I0の場合はステップ1614に進む。
ステップ1610では、リチウムイオンバッテリへの充電電流LiAの値が基準電流値I0以上である時間をカウントするカウンタTAの値がカウントアップされ、ステップ1611では、リチウムイオンバッテリへの充電電流LiAの値が基準電流値I0未満である時間をカウントするカウンタTBの値がカウンタクリアされる。そして、次のステップ1612では、リチウムイオンバッテリへの充電電流LiAの値が基準電流値I0以上である時間が所定時間T0以上になったか否かが判定され、TA<T0の場合はこのルーチンを終了するが、TA≧T0の場合はステップ1613に進む。ステップ1613ではDC/DCコンバータの電流リミッタの通常の電流制限値である15(A)が解除されてこのルーチンを終了し、リチウムイオンバッテリへの充電制御が行われる。この結果、図1で説明したDC/DCコンバータに内蔵されたリミッタの電流制限値が、通常の電流制限値15(A)から電流制限値50(A)に引き上げられて充電制御が実施される。
一方、LiA<I0の場合に進むステップ1614では、カウンタTAの値がカウンタクリアされ、ステップ1615ではカウンタTBの値がカウントアップされる。そして、次のステップ1616では、リチウムイオンバッテリへの充電電流LiAの値が基準電流値I0未満である時間TBが所定時間T1以上になったか否かが判定され、TB<T1の場合はこのルーチンを終了するが、TB≧T1の場合はステップ1617に進む。ステップ1617ではDC/DCコンバータの電流リミッタが、通常の電流制限値である15(A)が戻されてリチウムイオンバッテリへの充電制御が行われる。
また、ステップ1604、ステップ1605かステップ1607の何れかのステップからステップ1618に進んだ場合は、ステップ1617と同様に、DC/DCコンバータの電流リミッタが、通常の電流制限値である15(A)が戻されてリチウムイオンバッテリへの充電制御が行われる。この場合はステップ1619でカウンタTAとカウンタTBのカウンタクリアが行われてこのルーチンを終了する。以上のような制御により、車両の色々な運転状態において、リチウムイオンバッテリの電圧が低く、鉛バッテリの電圧が高い場合には、リチウムイオンバッテリの早期充電制御が実施される。
図17は本発明の第13の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリの充電制御におけるDC−DCコンバータの出力電圧切替処理を説明するフローチャートである。第13の実施例のポイントは、以下の通りである。
(1)リチウムイオンバッテリの電圧が低く、鉛バッテリの電圧が高い場合のみ、リチウムイオンバッテリの早期充電制御を実施する。
(2)鉛バッテリの充電優先順位をリチウムイオンバッテリよりも高くし、鉛バッテリの電圧が低い場合にはリチウムイオンバッテリの早期充電制御を実施しない。
(3)リチウムイオンバッテリの充電中に、鉛バッテリの過放電がない、またはリチウムイオンバッテリの電圧が目標充電電圧に達していない場合は、DC/DCコンバータの出力電圧を最大値V4(16(V))にし、鉛バッテリの過放電が検出された場合や、リチウムイオンバッテリの電圧が目標充電電圧に達した場合には、DC/DCコンバータの出力電圧を元の電圧V3(15.4(V))に戻してやる。この手順の一実施例について、図17を用いて説明する。なお、図16で説明した第12の実施例と同じ制御手順には同じ符合を付して説明する。
ステップ1701ではリチウムイオンバッテリの電圧LiV、鉛バッテリの電圧PbV、鉛バッテリの放電電流PbA、及び車両の走行状態を取得する。次のステップ1602〜ステップ1604は車両の運転状態を判定するものであり、第12の実施例と同じ処理である。ステップ1602〜ステップ1604では、車両がアイドル状態、定常走行状態、或いは減速走行状態の何れかの場合にはステップ1702に進み、そうでない時はステップ1710に進む。
車両がアイドル状態、定常走行状態、或いは減速走行状態の何れかの場合に進むステップ1702では、初期値が0となっている判定フラグVSETが1か否かが判定される。初めてステップ1703に進んで来た時には判定フラグVSETの値は0であるからステップ1703に進む。
ステップ1703では、現在の鉛バッテリの電圧値PbVがリチウムイオンバッテリの充電開始時の電圧値PbVBとして記憶され、次いで、鉛バッテリからの放電電流の積算値ΣPbAがクリアされ、前述の判定フラグVSETの値が1にされる。ここで、判定フラグVSETの値が1にセットされるので、次回ステップ1702に進んで来た時には、ステップ1702の判定がYESとなるのでステップ1703はスキップされる。続くステップ1704では、鉛バッテリからの放電電流の積算値ΣPbAが計算される。
続くステップ1705からステップ1707は、リチウムイオンバッテリの充電目標電圧をV4とV3の間で切り替える制御を示すものである。ここで、V4は通常の目標電圧(出力電圧)であり、V3は最大の目標電圧(最大出力電圧)である。ステップ1705ではリチウムイオンバッテリの実電圧LiVの値と通常の目標電圧V4との比較が行われ、通常の目標電圧V4とリチウムイオンバッテリの実電圧LiVとの差が所定電圧値V6より小さくなったか否かが判定される。ステップ805の判定が(V4−LiV)>V6の場合はステップ1706に進むが、(V4−LiV)≦V6の場合は、ステップ1708に進んでDC/DCコンバータの出力電圧が、出力電圧最大値V3から通常の出力電圧値V4に切り替えられてこのルーチンを終了する。
ステップ1706では、鉛バッテリの放電電流の積算値ΣPbAが所定のしきい値I2以上になったか否かが判定される。鉛バッテリの放電電流の積算値ΣPbAは、リチウムイオンバッテリが充電開始されてから、どれだけの電力を鉛バッテリが放電したかを示す値であり、ステップ1704で計算された値である。ステップ1706の判定がΣPbA≧I2の場合は、ステップ1708に進んでDC/DCコンバータの出力電圧が、出力電圧最大値V3から通常の出力電圧値V4に切り替えられてこのルーチンを終了する。一方、ステップ1706の判定がΣPbA<I2の場合はステップ1707に進む。
次のステップ1707では、リチウムイオンバッテリ充電開始時の鉛バッテリの電圧値PbVBと現在の鉛バッテリの実電圧PbVとの比較が行われ、リチウムイオンバッテリ充電開始時の鉛バッテリの電圧値PbVBと現在の鉛バッテリの実電圧PbVとの差が所定電圧値V7より大きくなったか否かが判定される。ステップ1707の判定が(PbVB−PbV)≧V7の場合は、ステップ1709に進んでDC/DCコンバータの出力電圧が、出力電圧最大値V3から通常の出力電圧値V4に切り替えられてこのルーチンを終了する。一方、ステップ1707の判定が(PbVB−PbV)<V7の場合は、ステップ1708に進んで、DC/DCコンバータの出力電圧が、出力電圧最大値V3から通常の出力電圧値V4に切り替えられてこのルーチンを終了する。
また、ステップ1604、ステップ1605かステップ1607の何れかのステップからステップ1710に進んだ場合は、リチウムイオンバッテリの充電開始時の鉛バッテリの電圧値PbV、鉛バッテリの放電電流の積算値ΣPbA、及び判定フラグVSETが全てクリアされてこのルーチンを終了する。以上のような制御により、車両の色々な運転状態において、リチウムイオンバッテリの電圧が低く、鉛バッテリの電圧が高い場合には、リチウムイオンバッテリの充電中に、鉛バッテリの過放電がない、またはリチウムイオンバッテリの電圧が目標充電電圧に達していない場合に、DC/DCコンバータの出力電圧が最大値V4(16(V))にされ、鉛バッテリの過放電が検出された場合や、リチウムイオンバッテリの電圧が目標充電電圧に達した場合には、DC/DCコンバータの出力電圧が元の電圧V3(15.4(V))に戻され、リチウムイオンバッテリの早期充電制御が実施される。
なお、前述の実施例では、車両に搭載する2つのバッテリとして、鉛バッテリとリチウムイオンバッテリを用いているが、バッテリの種類はこの2種類に限定されるものではなく、リチウムイオンバッテリの代わりにニッケル水素バッテリを用いても良く、鉛バッテリを2つ用いても良い。更に、前述の実施例ではエンジン自動停止始動制御装置に設けられたエコランECU、電池ECU、EFI−ECUによって制御が行われる例について説明したが、本発明で説明した制御は、制御全てがエンジン制御ECUで行われる統合型ECUにも適用が可能である。
本発明を適用するエンジンと電装品である補機の構成の一実施例を示す構成図である。 (a)は鉛バッテリの制御許可電圧とエコラン禁止電圧を示す説明図、(b)はリチウムイオンバッテリにおける電圧の意味を説明する説明図である。 (a)は本発明の第1の実施例を示すものであり、DC/DCコンバータの電流制限制御の一実施例の手順を示すフローチャート、(b)は(a)の制御手順によるDC/DCコンバータの電流制限値の推移を示すタイムチャートである。 (a)は本発明の第2の実施例を示すものであり、DC/DCコンバータの出力電圧制御の一実施例の手順を示すフローチャート、(b)は(a)の制御手順によるDC/DCコンバータの電流制限値の推移を示すタイムチャートである。 本発明の第3の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリの充電制御の一実施例の手順を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリへの充電電流と電流制限値の推移を示すタイムチャートである。 図6のタイムチャートに示す制御手順のフローチャートである。 本発明の第5の実施例を示すものであり、(a)はリチウムイオンバッテリ充電時のDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順の第1の形態を示すフローチャート、(b)は(a)の制御におけるリチウムイオンバッテリの電圧値とDC/DCコンバータの出力電圧の推移を示すタイムチャートである。 本発明の第6の実施例を示すものであり、(a)はリチウムイオンバッテリ充電時のDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順の第2の形態を示すフローチャート、(b)は(a)の制御におけるリチウムイオンバッテリの電圧値とDC/DCコンバータの出力電圧の推移を示すタイムチャートである。 本発明の第7の実施例を示すものであり、(a)はリチウムイオンバッテリ充電時のDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順の第3の形態を示すフローチャート、(b)は(a)の制御におけるリチウムイオンバッテリの電圧値とDC/DCコンバータの出力電圧の推移を示すタイムチャートである。 本発明の第8の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリ充電時のDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順の第4の実施例を示すタイムチャートである。 本発明の第9の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリ充電時のDC/DCコンバータの出力電圧の制御手順に、DC/DCコンバータのリミッタ制御を組み合わせた手順を示すフローチャートである。 本発明の第10の実施例を示すものであり、鉛バッテリ放電時のDC/DCコンバータの出力電圧制御の一実施例を示すフローチャートである。 本発明の第10の実施例を示すものであり、図14の制御手順における鉛バッテリの放電電流の積算値、DC/DCコンバータの出力電圧、及びリチウムイオンバッテリの電圧値の推移を示すタイムチャートである。 本発明の第11の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリの充電制御における補正処理を説明するタイムチャートである。 本発明の第12の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリの充電制御における電流リミッタ解除制御の処理を説明するフローチャートである。 本発明の第13の実施例を示すものであり、リチウムイオンバッテリの充電制御におけるDC−DCコンバータの出力電圧切替処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 鉛バッテリ
2 リチウムイオンチバッテリ
3 DC/DCコンバータ
4 補機(電気負荷)
5 オルタネータ
6 エンジン
7 スタータ
10 エコランECU
11 電池ECU

Claims (21)

  1. エンジンの通常運転時に電気負荷に電力を供給する第1のバッテリと、エコラン時に前記電気負荷に電力を供給する第2のバッテリとを備える車両のエンジン制御装置であって、所定のエコラン用エンジン停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立すると前記エンジンを始動させる自動エンジン始動手段と、前記第2のバッテリの電圧と前記第1のバッテリの電圧との間の電圧差を調整する電圧調整装置とを備え、更に、
    前記第2のバッテリの充電時に、前記電圧調整装置から前記第2のバッテリに流入する電流値を検出する電流検出手段と、
    前記第2のバッテリ電圧が基準値以下、且つ前記第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上の場合に、検出した電流値に応じて前記電圧調整装置に内蔵された電流リミッタの電流制限値を変更する電流制限値変更手段とを備えることを特徴とするエンジン制御装置。
  2. エンジンの通常運転時に電気負荷に電力を供給する第1のバッテリと、エコラン時に前記電気負荷に電力を供給する第2のバッテリとを備える車両のエンジン制御装置であって、所定のエコラン用エンジン停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立すると前記エンジンを始動させる自動エンジン始動手段と、前記第2のバッテリの電圧と前記第1のバッテリの電圧との間の電圧差を調整する電圧調整装置とを備え、更に、
    前記第1と第2のバッテリの電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記第2のバッテリ電圧が基準値以下、且つ前記第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上の場合の、前記第2のバッテリの充電時に、前記第2のバッテリの目標充電電圧値を、前記第2のバッテリの通常の目標電圧最大値から、前記電圧調整装置の出力電圧最大値に切り替える切替手段とを備えることを特徴とするエンジン制御装置。
  3. エンジンの通常運転時に電気負荷に電力を供給する第1のバッテリと、エコラン時に前記電気負荷に電力を供給する第2のバッテリとを備える車両のエンジン制御装置であって、所定のエコラン用エンジン停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立すると前記エンジンを始動させる自動エンジン始動手段と、前記第2のバッテリの電圧と前記第1のバッテリの電圧との間の電圧差を調整する電圧調整装置とを備え、更に、
    前記第1と第2のバッテリの電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記第2のバッテリの充電時に、前記電圧調整装置から前記第2のバッテリに流入する電流値を検出する電流検出手段と、
    検出した電流値に応じて前記電圧調整装置に内蔵された電流リミッタの電流制限値を変更する電流制限値変更手段と、
    前記第2のバッテリ電圧が基準値以下、且つ前記第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上の場合に、前記第2のバッテリの目標充電電圧値を、前記第2のバッテリの通常の目標電圧から、前記電圧調整装置の出力電圧最大値に切り替える切替手段とを備えることを特徴とするエンジン制御装置。
  4. 請求項3に記載のエンジン制御装置において、
    前記電流制限値変更は、前記第2のバッテリに流入する電流値が、前記電圧調整装置の通常の電流制限値に等しくなる状態が所定時間以上継続した場合に、前記電圧調整装置の電流リミッタの電流制限値を引き上げることを特徴とするエンジン制御装置。
  5. 請求項4に記載のエンジン制御装置において、
    前記電流制限値変更は、前記第2のバッテリに流入する電流値が、通常の前記電圧調整装置の電流制限値未満となる状態が所定時間以上継続した場合に、前記電圧調整装置の電流リミッタの電流制限値を、前記電圧調整装置の通常の電流制限値まで引き下げることを特徴とするエンジン制御装置。
  6. 請求項3から5の何れか1項に記載のエンジン制御装置において、
    前記第2のバッテリの充電時が、前記エンジンのアイドル運転時であることを特徴とするエンジン制御装置。
  7. 請求項3から5の何れか1項に記載のエンジン制御装置において、
    前記第2のバッテリの充電時が、前記エンジンの通常運転時であることを特徴とするエンジン制御装置。
  8. 請求項3から7の何れか1項に記載のエンジン制御装置において、
    前記第2のバッテリの充電時に、前記第2のバッテリの実電圧値が、前記第2のバッテリの目標充電電圧よりも低い第5の基準値まで充電された場合に、前記電圧調整装置は、その電流制限値を、通常の電流制限値に戻すことを特徴とするエンジン制御装置。
  9. 請求項3から8の何れか1項に記載のエンジン制御装置において、
    前記第2のバッテリの通常の目標電圧値と、前記第2のバッテリの実電圧値との差電圧を算出する手段と、
    この差電圧がある電圧値以下となった場合は、前記第2のバッテリの目標充電電圧値を、前記電圧調整装置の出力電圧最大値から前記電圧調整装置の通常の出力電圧値に変更することを特徴とするエンジン制御装置。
  10. 請求項3から9の何れか1項に記載のエンジン制御装置において、
    前記第2のバッテリの充電制御開始前の前記第1のバッテリ電圧と、充電制御中の前記第1のバッテリ電圧との差電圧を算出する手段と、
    この差電圧が第7の基準値以上となった場合には、前記第2のバッテリの目標充電電圧値を、前記電圧調整装置の出力電圧最大値から前記電圧調整装置の通常の出力電圧値に変更することを特徴とするエンジン制御装置。
  11. 請求項3から9の何れか1項に記載のエンジン制御装置において、
    前記第2のバッテリの充電制御中の前記第1のバッテリの放電電流値を積算する手段と、
    その積算値があるしきい値以上になった場合は、前記第2のバッテリの目標充電電圧値を、前記電圧調整装置の出力電圧最大値から前記電圧調整装置の通常の出力電圧値に変更することを特徴とするエンジン制御装置。
  12. 請求項10又は11に記載のエンジン制御装置において、
    前記第2のバッテリの充電制御開始前の前記第1のバッテリ電圧と、充電制御中の前記第1のバッテリ電圧との差電圧を算出する手段と、
    前記第2のバッテリの充電制御中の前記第1のバッテリの放電電流値を積算して積算値を算出する手段と、
    前記差電圧が第7の基準値以上となり、且つ前記積算値があるしきい値以上になった場合は、前記第2のバッテリの目標充電電圧値を、前記電圧調整装置の出力電圧最大値から前記電圧調整装置の通常の出力電圧値に変更することを特徴とするエンジン制御装置。
  13. 請求項9から12の何れか1項に記載のエンジン制御装置において、
    前記第1のバッテリの電圧値が所定電圧以下になった場合には、強制的に、前記第2のバッテリの目標充電電圧値を、前記電圧調整装置の出力電圧最大値から前記電圧調整装置の通常の出力電圧値に変更することを特徴とするエンジン制御装置。
  14. 請求項3から13の何れか1項に記載のエンジン制御装置において、
    前記第2のバッテリの目標充電電圧値が前記電圧調整装置の出力電圧最大値から前記電圧調整装置の通常の出力電圧値に切り替わった場合に、前記電圧調整装置は、その電流リミッタの電流制限値を、前記電圧調整装置の通常の電流制限値まで引き下げることを特徴とするエンジン制御装置。
  15. 請求項9から13の何れか1項に記載のエンジン制御装置において、
    前記第2のバッテリの目標充電電圧値が、前記電圧調整装置の出力電圧最大値から前記電圧調整装置の通常の出力電圧値に切り替わった後も、前記第2のバッテリへの充電が継続されている場合、
    前記第2のバッテリの充電時に前記第1のバッテリから放電した放電電流値又は電圧降下分を前記第1のバッテリに充電するまでは、前記第2のバッテリの目標充電電圧値を、前記電圧調整装置の通常の出力電圧値から、前記電圧調整装置の出力電圧最大値への切り替えを禁止する手段とを設けたことを特徴とするエンジンの制御装置。
  16. 請求項9に記載のエンジン制御装置において、
    前記第2のバッテリの目標充電電圧値が、前記電圧調整装置の出力電圧最大値から前記電圧調整装置の通常の出力電圧値に切り替わる条件が成立したタイミングにおいて、
    前記第2のバッテリの目標充電電圧値の通常時の値と実電圧との偏差を算出する手段と、
    算出した偏差を積算する手段と、
    前記偏差の値及び前記偏差の積算値の各々に補正係数を乗算し、乗算値を前記第2のバッテリの目標充電電圧値の通常時の値に加算して目標電圧を補正する手段と、前記第2のバッテリの実電圧が前記第2のバッテリの目標充電電圧値の通常時の値に収束するように制御する手段と、を備えることを特徴とするエンジン制御装置。
  17. 請求項16に記載のエンジン制御装置において、
    前記偏差値が所定値以下であるか否かを判定する手段と、
    所定値以下である場合には前記補正係数を切り替えることを特徴とするエンジン制御装置。
  18. 請求項16又は17に記載のエンジン制御装置において、
    前記偏差値がある閾値以下となったタイミングにおいて前記積分値をクリアし、前記偏差項のみで前記第2のバッテリの目標充電電圧値の通常時の値に収束させることを特徴とするエンジンの制御装置。
  19. 請求項16から18の何れか1項に記載のエンジン制御装置において、
    前記第2のバッテリへの充電実施中か否かにより、前記第2のバッテリの目標充電電圧値の補正処理を実施するか否かを切り替えることを特徴とするエンジンの制御装置。
  20. エンジンの通常運転時に電気負荷に電力を供給する第1のバッテリと、エコラン時に前記電気負荷に電力を供給する第2のバッテリと、所定のエコラン用エンジン停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動手段と、第2のバッテリの電圧と第1のバッテリの電圧との間の電位差を調整する電圧調整装置とを備えるエンジンにおける制御方法であって、
    前記第1と第2のバッテリの電圧を検出するステップと、
    前記第2のバッテリの充電時に、前記電圧調整装置から前記第2のバッテリに流入する電流値を検出するステップと、
    検出した電流値に応じて前記電圧調整装置に内蔵された電流リミッタの電流制限値を変更するステップと、
    前記第2のバッテリ電圧が基準値以下、且つ前記第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上の場合に、前記第2のバッテリの目標充電電圧値を、前記第2のバッテリの通常の目標電圧から、前記電圧調整装置の出力電圧最大値に切り替えるステップとを備えることを特徴とするエンジン制御方法。
  21. エンジンの通常運転時に電気負荷に電力を供給する第1のバッテリと、エコラン時に前記電気負荷に電力を供給する第2のバッテリと、所定のエコラン用エンジン停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動手段と、前記第2のバッテリの電圧と前記第1のバッテリの電圧との間の電圧差を調整する電圧調整装置とを備えるエンジンにおける制御システムであって、
    前記第1と第2のバッテリの電圧を検出するセンサと、
    前記第2のバッテリの充電時に、前記電圧調整装置から前記第2のバッテリに流入する電流値を検出する検出部と、
    検出した電流値に応じて前記電圧調整装置に内蔵された電流リミッタの電流制限値を変更する変更部と、
    前記第2のバッテリ電圧が基準値以下、且つ前記第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上の場合に、前記第2のバッテリの目標充電電圧値を、前記第2のバッテリの通常の目標電圧から、前記電圧調整装置の出力電圧最大値に切り替える切替部を備えることを特徴とするエンジン制御システム。
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