JP2007063346A - 難燃性成形体及び難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性成形体及び難燃性樹脂組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】 薄物成形体であっても、高い難燃性を有する難燃性成形体を提供する。
【解決手段】 下記の成分(A)〜(D)を含む、最大厚みが0.7mm以下で、酸素指数が24以上である難燃性成形体。
(A)ポリオレフィン樹脂:47〜89.9質量%
(B)ピロリン酸ピペラジン及び/又はポリリン酸ピペラジン:5〜25質量%
(C)ピロリン酸ジメラミン、ピロリン酸メラミン及びポリリン酸メラミンからなる群より選択される少なくとも1種のメラミン化合物:5〜25質量%
(D)酸化亜鉛(ZnO):0.1〜3質量%
【選択図】 なし

Description

本発明は、難燃性成形体及び難燃性樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、特定の難燃剤を組み合わせて配合して成形した難燃性成形体に関する。
ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボネート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂は、成形材料として様々な分野で使用されている。難燃性が必要とされる分野においては、デカブロモジフェニルオキシドに代表されるハロゲン系難燃剤を合成樹脂に配合することで難燃性を付与することが盛んに行われている。
最近では、ハロゲン系難燃材料が燃焼時及び成形時に、有毒有害なガスや黒煙を発生する懸念があることから、毒性が低く、低排煙のノンハロゲン系難燃剤に段階的に移行している。
ノンハロゲン系難燃剤を配合することよって、厚さが0.8〜3.2mmの成形体では合成樹脂を難燃化できることが多数報告されている。しかし、厚み0.7mm以下の薄物成形体については、難燃化が難しく、未だ技術的に確立されていない。
0.8〜3.2mm厚の合成樹脂成形体の難燃化には、以下のノンハロゲン系難燃剤、難燃助剤の使用が提案されている。
特許文献1には、ポリオレフィン系樹脂/ピロリン酸ピペラジン/ピロリン酸メラミン/酸化ケイ素の組成で、厚み3.2mmの成形体が、充分な難燃性(極限酸素指数、及びUL94:垂直燃焼試験)を得ていることが報告されている。
特許文献2では、ポリオレフィン系樹脂/ピロリン酸ピペラジン/ピロリン酸メラミンの組成で、厚み0.8〜2.5mm(UL94:垂直燃焼試験)、及び3.2mm(極限酸素指数)の成形体が、十分な難燃性を得られると報告している。用途は電気絶縁部品で、具体的には誘電性フィルム、シートである。
特許文献3では、ポリオレフィン系樹脂/窒素含有リン系難燃剤の組成物に、酸化物・硫酸塩、ヒドロキシ錫酸金属塩、ホウ酸金属塩、脂肪酸金属塩、金属酢酸塩により選ばれる1種以上の添加によって難燃性が向上すると報告している。具体的には、厚み1.6mm(UL94:垂直燃焼試験)、厚み3.2mm(極限酸素指数)の成形体で充分な難燃性が得られている。
しかし、いずれの文献においても、厚さ0.7mm以下の薄物成形体については難燃性の記載はなく、用途も言及されていない。ノンハロゲン系難燃剤による合成樹脂の難燃化は、厚さが0.7mm以下、特に0.6mm以下の薄物成形体では難しく、未だ技術的に確立されていない。
米国特許第4599375号 特開平7−228710号公報 特開2005−42060号公報
本発明は上述の問題に鑑みなされたものであり、厚みが0.7mm以下であっても、高い難燃性、即ち、高い極限酸素指数を有する難燃性成形体を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究したところ、特定のリン系難燃剤を組み合わせて配合すること、及び酸化亜鉛(ZnO)を配合した樹脂組成物が、薄肉成形しても極めて優れた難燃性を発揮できることを見出した。
また、ポリオレフィン系樹脂と極性基を有する樹脂を含む樹脂混合物に、特定のリン系難燃剤及び金属酸化物を配合した樹脂組成物が優れた難燃性を発揮できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明によれば、以下の難燃性成形体及び難燃性樹脂組成物が提供される。
1.下記の成分(A)〜(D)を含む、最大厚みが0.7mm以下で、酸素指数が24以上である難燃性成形体。
(A)ポリオレフィン樹脂:47〜89.9質量%
(B)ピロリン酸ピペラジン及び/又はポリリン酸ピペラジン:5〜25質量%
(C)ピロリン酸ジメラミン、ピロリン酸メラミン及びポリリン酸メラミンからなる群より選択される少なくとも1種のメラミン化合物:5〜25質量%
(D)酸化亜鉛(ZnO):0.1〜3質量%
2.前記成分(A)のポリオレフィン系樹脂のメルトインデックス(MI:230℃、荷重2.16kg)が、0.1〜20g/10minである1記載の難燃性成形体。
3.前記成分(A)のポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレン系樹脂を50〜99質量%、及び熱可塑性エラストマーを1〜50質量%含む混合物である1又は2記載の難燃性成形体。
4.前記成分(A)のポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレン系樹脂を70〜99質量%、及び極性基を有する樹脂を1〜30質量%含む混合物である1又は3記載の難燃性成形体。
5.前記成分(B)がピロリン酸ピペラジンであり、前記成分(C)がピロリン酸ジメラミンである1〜4のいずれかに記載の難燃性成形体。
6.最大厚みが0.6mm以下のコルゲートチューブである1〜5のいずれかに記載の難燃性成形体。
7.下記の成分(A)〜(D)を含む難燃性樹脂組成物。
(A)ポリオレフィン系樹脂を70〜99.5質量%、及び極性基を有する樹脂を0.5〜30質量%含む樹脂混合物:47〜89.9質量%
(B)ピロリン酸ピペラジン及び/又はポリリン酸ピペラジン:5〜25質量%
(C)ピロリン酸ジメラミン、ピロリン酸メラミン及びポリリン酸メラミンからなる群より選択される少なくとも1種のメラミン化合物:5〜25質量%
(D)金属酸化物:0.1〜3質量%
本発明の難燃性成形体は、厚さが0.7mm以下の薄物成形品であっても高い難燃性を有する。
以下、本発明の難燃性成形体を具体的に説明する。
本発明の難燃性成形体は、下記の成分(A)〜(D)を含む樹脂組成物を、例えば、後述する混練機を用いて造粒したものを、最大厚みが0.7mm以下になるように成形して得られる。
(A)ポリオレフィン樹脂:47〜89.9質量%
(B)ピロリン酸ピペラジン及び/又はポリリン酸ピペラジン:5〜25質量%
(C)ピロリン酸ジメラミン、ピロリン酸メラミン及びポリリン酸メラミンからなる群より選択される少なくとも1種のメラミン化合物:5〜25質量%
(D)酸化亜鉛(ZnO):0.1〜3質量%
尚、質量分率は上記(A)〜(D)成分の合計質量に対する値を意味する。
(A)成分のポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリペンテン系樹脂、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
ポリプロピレン系樹脂としては、例えば、プロピレン単独重合体(ポリプロピレン)、プロピレンを主成分とする共重合体が挙げられる。この共重合体としては、例えば、プロピレン/α−オレフィン共重合体が挙げられ、α−オレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−ブテン、1−ペンテン等が挙げられる。
ポリエチレン系樹脂としては、エチレン単独重合体(ポリエチレン)、エチレンを主成分とする共重合体が挙げられる。この共重合体としては、例えば、エチレン/α−オレフィン共重合体が挙げられ、α−オレフィンとしては、例えば、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−ブテン、1−ペンテン等が挙げられる。
熱可塑性エラストマーとしては、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー[スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、スチレン−ブタジエンブロック共重合体(SBS)、水添スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体エラストマー(SEBS)、スチレン・イソプレン・スチレンブロックコポリマー(SIS)、スチレン−イソプレンゴム(SIR)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)、ポリスチレン-ポリ(エチレン/ブチレン)ブロック共重合体、ポリスチレン−ポリ(エチレン/プロピレン)ブロック共重合体、スチレン−エチレン・ブチレン−エチレンブロック共重合体等]が使用できる。
特に水素化ブタジエンブロック共重合体やブロックTPO、水素添加したスチレン−ブタジエンブロックコポリマーが好適に用いられる。
商品名では、例えば、JSR(株)のダイナロン6200やプライムポリマー(株)のR−110MP、シェル化学(株)のクレイトンG1651等のクレイトンシリーズ、クラレ(株)のセプトン2104等のセプトンシリーズ、旭化成(株)のタフテックHシリーズが挙げられる。
本発明で用いられるポリオレフィン系樹脂は、上記ポリオレフィン系樹脂の1種でも、また、2種以上の混合物であってもよい。
本発明において、成分(A)のポリオレフィン系樹脂のメルトインデックス(MI)は、0.1〜20g/10min(230℃、荷重2.16kgで測定)であることが好ましい。MIが0.1g/10min未満の場合、生産時におけるせん断発熱により難燃剤が分解し、成形不良や難燃性が低下するおそれがある。また、白色凝集物(難燃剤及び酸化亜鉛の分散不良物)が認められ、外観不良が生じるおそれがある。一方、MIが20g/10minを超える場合、組成物の押出成形時に、溶融物が垂れ下がり、良品が取れないおそれがある。
より好ましいMIは、2〜10g/10minである。
本発明においては、成形体の柔軟性付与のために、成分(A)のポリオレフィン系樹脂として、ポリプロピレン系樹脂(PP)と熱可塑性エラストマーの混合物を使用することが好ましい。
混合比率は、ポリプロピレン系樹脂が50〜99質量%、熱可塑性エラストマーが1〜50質量%であることが好ましい。PPが50質量%未満、即ち、熱可塑性エラストマーが50質量%を超える場合は、組成物が柔軟になり過ぎ、成形体に必要な機械物性を得られないおそれがある。一方、PPが99質量%を超え、熱可塑性エラストマーが1質量%未満の場合は、組成物が硬くなりすぎ、成形体に必要な機械物性を得られないおそれがある。
より好ましい混合比率は、ポリプロピレン系樹脂が80〜98質量%、熱可塑性エラストマーが2〜20質量%である。
また、難燃性の向上のために、成分(A)のポリオレフィン系樹脂として、ポリオレフィン系樹脂(好ましくはポリプロピレン)及び極性基を有する樹脂の混合物を使用することが好ましい。
本発明の極性基を有する樹脂の極性基としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、エステル基や、カルボキシル基、カルボン酸基、カルボン酸無水物基、カルボン酸エステル基、カルボン酸ハライド基、カルボン酸アミド基、カルボン酸イミド基、カルボン酸塩基等のカルボキシル基誘導体、スルホン酸基、スルホン酸エステル基、スルホン酸塩化物基、スルホン酸アミド基、スルホン酸塩基、エポキシ基、アミノ基、オキサゾリン基、エポキシ基等が挙げられる。このうち、好ましくは、カルボン酸基及びカルボン酸無水物基であり、特に好ましくは不飽和カルボン酸又はその誘導体に由来する官能基である。
極性基を有する樹脂の具体例としては、例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンエチルアクリレート共重合体(EEA)、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、無水マレイン酸変性ポリエチレン、フタル酸変性のポリプロピレン又はポリエチレン、エポキシ変性のポリプロピレン又はポリエチレン、前述の極性基を持つ化合物で、前述のスチレン系熱可塑性エラストマーやオレフィン系熱可塑性エラストマーを変性した物等が挙げられる。
混合比率は、ポリオレフィン系樹脂が70〜99.5質量%、極性基を有する樹脂が0.5〜30質量%であることが好ましい。極性基を有する樹脂の比率が30質量%を超えると、柔軟になり過ぎ、成形体に必要な機械物性が得られないおそれがある。一方、0.5質量%未満では、充分な難燃性を得ることが出来ないおそれがある。
より好ましい混合比率は、ポリプロピレン系樹脂の質量が80〜99質量%、極性基を有する樹脂の質量が1〜20質量%である。
(A)〜(D)成分の合計量に占める(A)成分の配合量は、後述する(B)〜(D)成分の配合量との関連から、47〜89.9質量%である。
(B)成分であるピロリン酸ピペラジン又はポリリン酸ピペラジンについて、ピロリン酸ピペラジンは、例えば、特開2005−120021号の方法等、公知の方法に従って合成することができる。ポリリン酸ピペラジンは、例えば、国際公開第2004/00973号に開示されたものを使用することができる。これらは1種単独又は2種を混合して使用しても良い。好ましくは、ピロリン酸ピペラジンを使用する。
尚、リン酸ピペラジンとピロリン酸ジピペラジンは、混練時に分解発泡するので使用困難である。
(A)〜(D)成分の合計量に占める(B)成分の配合量は、5〜25質量%、好ましくは6〜24質量%、特に好ましくは7〜23質量%である。5質量%未満では、充分な難燃性を得ることが出来ない。一方、25質量%を超えると、難燃性は良好となるが、機械特性及び衝撃特性等が低下し、さらにコスト高となる。
(C)成分としては、ピロリン酸ジメラミン、ピロリン酸メラミン及びポリリン酸メラミン中から少なくとも1種以上を使用する。好ましくは、ピロリン酸ジメラミンを使用する。
これらは市販品を使用することができる。尚、リン酸メラミンとリン酸ジメラミンは、混練時に分解発泡するので使用困難である。
(A)〜(D)成分の合計量に占める(C)成分の配合量は5〜25質量%、好ましくは6〜24質量%、特に好ましくは7〜23質量%である。5質量%未満では、充分な難燃性を得ることが出来ない。一方、25質量%を超えると、難燃性は良好となるが、機械特性及び衝撃特性等が低下し、さらにコスト高となる。
(D)成分の酸化亜鉛(ZnO)については、特に制限はなく、市販品を使用できる。酸化亜鉛を配合することで難燃性を向上できるうえ、混練時に発泡することも防げるため、難燃性に優れ(例えば、酸素指数で24以上)、外観もよい、最大厚みが0.7mm以下の成形体が得られる。
尚、上述した(A)成分がポリオレフィン系樹脂と極性基を有する樹脂の混合物である場合、(D)成分として金属酸化物が使用できる。例えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化マンガン、酸化錫、酸化アルミニウム、酸化コバルト、酸化鉄、酸化バナジウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化カルシウム、酸化チタン等を使用できる。好ましくは、酸化亜鉛である。
尚、酸化亜鉛以外の他の金属酸化物を用いる場合、例えば、酸化マグネシウムのように難燃性には優れるが、上記成分(B)、(C)と一緒に溶融混練すると、発泡が発生するおそれがあるため、特に最大厚みが0.7mm以下の成形体の製造が困難になる場合がある。肉厚が厚い成形品であったり、外観等があまり問題とならない用途の成形品であれば使用である。
(A)〜(D)成分の合計量に占める(D)成分の配合量は、0.1〜3質量%で、好ましくは0.2〜2.8質量%、特に好ましくは0.3〜2.5質量%である。0.1質量%未満では、充分な難燃性を得ることが出来ないおそれがある。一方、3質量%を超えると、充分な難燃性を得ることは出来るが、生産時に混練物が発泡し、吐出及び樹脂圧力が不安定になる場合がある。
上記成分の他に、本発明の目的を損わない範囲で、必要に応じて従来公知の添加剤、その他配合物を添加又は配合することができる。
例えば、酸化防止剤として、リン系化合物、フェノール系、イオウ系化合物等が使用できる。耐候剤として、ベンゾフェノン系、サリチレート系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系等が使用できる。帯電防止剤として、アニオン系、カチオン系、ノニオン系、両性系等が使用できる。滑剤として、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、炭化水素系等が使用できる。核剤として、金属塩系、ソルビトール系等が使用できる。充填剤として、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ガラス繊維、マイカ、ワラストナイト等が使用できる。その他、金属不活性化剤、着色剤、ブルーミング防止剤、表面処理剤等が使用できる。
上述した(A)〜(D)成分に、必要により各種添加剤を配合した混合体を、任意の方法で溶融混練することによって、各成分が混合した難燃性樹脂組成物が得られる。溶融混練する方法としては、例えば、ヘンシェルミキサーに代表される高速撹拌機、単軸又は二軸の連続混練機、ロールミキサー等を、単独又は組み合わせて用いる方法が挙げられる。
本発明においては、以下に説明する混練押出機を用いると、(1)難燃剤の分散性が著しく向上するため、少量の難燃剤で高度の難燃性が発揮され、また機械物性が著しく向上する、(2)サージングが発生せず、また開放ベントからの難燃剤の噴出がなく、生産性が向上する、(3)溶融混練の押出性能(吐出量)が向上する、という利点がある。
本発明で用いる混練押出機としては、図1〜図4に示す連続混練押出機を例示することができる。尚、この装置は清掃が容易であるという利点がある。
図1は装置の平面の断面を示し、図2は図1における原料供給部を示し、図3は図1におけるA−A断面図であり、図4は図1におけるB−B断面図である。
この装置は、金属製のケーシング1に内装された第1軸3と、これよりも短い第2軸4とを備えたものであり、ホッパーから供給された配合成分は、原料供給部を通じてミキシングロータ部12(第1混練部)に導入され、ミキシングロータ部12及びミキシングロータ部13(第2混練部)において溶融、混練されて先端側に送られ、吐出される。
図1に示すように、ケーシング1は全体が筒状に形成されており、略中央で左右に2分割されている。尚、このケーシング1の分割部分には別部材とした接続部材1bが介挿されている。1aは蝶番である。
ケーシング1内には、円筒状シリンダ21、2つの円筒状シリンダを連結したまゆ型シリンダ20、及び接続部材1b内に形成された2つの軸受けシリンダ22及び23が形成されている。まゆ型シリンダ20内には、スクリュー部2(原料供給部)を各々形成した第1軸3及び第2軸4が並列に配置されている。これら第1軸3及び第2軸4は、スクリュー基部30及び31を介してケーシング1に嵌挿されている。これら第1軸3と第2軸4の基端部は、ケーシング1外部に設置した図示しないギアボックスに挿入され、ベアリングで回転自在に支持されている。
また、第2軸4の先端の送出スクリュー部4aは、この部分とシリンダ22との間に溶融樹脂が介在することにより所定位置に保持されるので、第2軸4全体が回転自在に支持される。同様に、第1軸3の中間部の送出スクリュー部5aは、この部分とシリンダ23との間に溶融樹脂が介在することにより一定位置に保持されるので、第1軸3全体が回転自在に支持される。そして、第1軸3及び第2軸4の中央部分は互いに接触しないように対峙し、これらの中途には一対ずつのミキシングロータ部12及び13が各々設けられている。このミキシングロータ部12及び13は、対向する第1ロータ部12a,12b及び第2ロータ部13a,13bからなっており、図示のように互いに離れた位置に形成されている。そして、第1ロータ部12aと第2ロータ部13aとの間には第2スクリュー2aが、また、第1ロータ部12bと第2ロータ部13bとの間には第2スクリュー2bが各々形成されている。第2スクリュー2aと2bとの中間(参照番号41で示す箇所)の上方には開放ベント(図示せず)が設けられている。
第1軸3は延長軸部5を有しており、この延長軸部5は円筒状シリンダ21内に回転自在に内装され、この全長にわたってスクリュー5bが形成されている。この延長軸部5の基端側は接続部材1b内に保持され、この部分にはせき止め構造として、スクリュー溝を浅く形成してケーシング1との間隙をわずかにし、かつ細かいピッチとした流量規制スクリュー5aが形成されている。この流量規制スクリュー5a部では、通過する配合成分の流量が最小限に規制されると共に、配合成分の混練が充分に行われるようになっている。上記のような構成により、ケーシング1内には第1軸3及び第2軸4が並列する二軸スクリュー部6と、延長軸部5部分からなる単軸スクリュー部7とが形成されている。ケーシング1における第1軸3及び第2軸4の基端部(参照番号8aで示す箇所)の付近には、二軸スクリュー部6に連通する、図2に示す材料供給口8が形成されている。この材料供給口8には、撹拌翼を備えた供給装置(ホッパー)42から送出された配合成分が、コイルフィーダー43、シューター44を経て送られる。シューター44は材料供給口に結合されている。シューター44は、図1に示すように蓋を開けた状態とし、スクリューフィーダー45を挿入し、配合成分を強制フィードすることが好ましい。
一方、ケーシング1における延長軸部5の先端部9側には、組成物の吐出口10が設けられている。さらにケーシング1において延長軸部5の基端部側(参照番号32で示す箇所)の上方に脱揮口(図示せず)が形成されている。延長軸部5の基端部側におけるケーシング1には、バルブ部11が設けられている。このバルブ部11は次のように構成されている。まず、送出スクリュー4aの先端側に空室14を形成し、この空室14の一部に小径な通路16を設けて、この空室14とシリンダ21とを連通させている。空室14内には外部から筒状の弁体15を挿通させ、この弁体15は矢印H方向において前進後退動可能となっている。そして弁体15が通路16に接近するほど空室14の容積が小さくなるので、配合成分の流路が狭くなるようになっている。バルブ部11は、二軸スクリュー部6と単軸スクリュー部7とを連通するものであり、単軸スクリュー部7へ至る溶融樹脂をバイパスさせて流量を調整するものである。そして第2軸4の一端には送出スクリュー部4aが形成され、流量規制スクリュー部5aによりせき止められたほとんどの溶融樹脂を集めてバルブ部11を介して、ケーシング1内に樹脂を圧送するようになっている。尚、上記流量調節機構としては他の構成としてもよく、例えば第1軸3を軸方向に移動可能として、第1軸3とこの周囲にあるケーシング内面に形成した凹凸部により弁体を形成し、流路の開閉度を調整する構造にすることも可能である。
次に、上記の連続混練押出機の動作について説明する。材料供給口8より投入された配合成分は、第1軸3及び第2軸4のスクリュー部2(原料供給部)により矢示G方向に送られ、第1ロータ部12a,12b(第1混練部)により粗練りが行なわれ、樹脂が半溶融状態となって樹脂材料の密度が上昇する。このように樹脂の密度を上昇させることにより、第2スクリュー2a,2bでの樹脂の搬送能力が高められ押出量を多くすることができる。このときの第1軸3及び第2軸4の回転数は10〜1500rpm程度である。第2スクリュー2a,2bで送られた樹脂材料は第2ロータ部13a,13b(第2混練部)で完全に溶融、混練が行われる。溶融、混練された樹脂は、送出スクリュー部4aによって空室14内へ送られ、弁体15によって流量を調節されながら通路16を通過してケーシング1内に送られる。このように流量を調節することにより、二軸混練部6での配合成分の混練滞留時間及び配合成分の充填度を調整できるので、バルブ部11を作動させることによって混練度合いを自由に設定できる。このため樹脂の状態に応じてバルブ部11の開閉度をコントロールして、配合成分に常に均一な混練を与えることができる。
また、二組のロータ部である第1ロータ部12及び第2ロータ部13を設けたので、樹脂の溶融、混練作用が強化され押出量が大幅に増加する。さらに、接続部材1b内の流量規制スクリュー部5a及び送出スクリュー部4aは各々、独立に支持されており、これらとシリンダ22及び23との間に樹脂が充満することにより軸受作用が生じるため、高回転域で各スクリューがカジリを起こすことを防止できる。そして、上記のようにして溶融、混練調整された組成物は、単軸スクリュー部7へ送られ、参照番号32で示す箇所に設けられた脱揮口(図示せず)から必要な脱揮がされた後、延長軸部5にて順次送られて吐出口10から押出される。本発明においては、上記混練押出機による混練の前に配合成分を予備混合することが好ましい。予備混合は、ヘンシェルミキサー、タンブラー等を用いて行うことができる。
本発明においては、混練押出機の二軸部スクリューのL/D(長さ/径)が12以上であり、かつスクリュー径D(mm)と原料供給部の長さLf(mm)とが(Lf/D)/D=0.12〜0.33mm−1の関係にあることが好ましい。また、二軸部のL/Dは20以上が好ましく、より好ましくは25以上である。L/Dが12以上であると、難燃剤が充分に分散され、難燃剤を高濃度かつ分散性良く組成物に充填することができる。
スクリュー径D(mm)と原料供給部の長さLf(mm)との関係は、(Lf/D)/D=0.12〜0.30mm−1であることが好ましく、(Lf/D)/D=0.12〜0.29mm−1がより好ましい。(Lf/D)/Dが0.12mm−1以上であると、サージングが発生したり、吐出量が減少したり、難燃剤の分散性が不充分となったりすることがない。また、(Lf/D)/Dが0.33mm−1を超えても、サージング防止、安定した吐出量及び充填剤の分散性においてさらなる効果が得られるものでもなく、設備コストが嵩むだけである。ここで、原料供給部の長さLfとは、図1に示すように、シューターの中心直下から第1混練部(第1ミキシングロータ部)までの距離をいう。
本発明で用いる混練押出機においては、原料供給部に近い側の第1混練部のL1/D(長さ/スクリュー径)は通常7〜13であり、9〜13が好ましい。L1/Dが7以上であると、充填剤の分散性が良好となり、充填剤が開放ベントから噴出し難くなる。L1/Dが13以下であると、熱可塑性樹脂やゴムを混練しすぎることがなく、熱可塑性樹脂やゴムが劣化することがなく、また、設備コストを抑えることができる。
一方、第1混練部に続く第2混練部のL2/D(長さ/スクリュー径)は通常2〜10であり、3〜5が好ましい。L2/Dが2以上であると、難燃剤の分散が良好であり、L2/Dが10を超えても、さらなる混練効果が得られるものでもなく、設備コストが嵩むだけである。混練される原料が、エアー、揮発成分又は蒸発成分等を含む場合、第1混練部と第2混練部の間に開放ベントを設けることが必要である。なぜなら、この混練押出機では吐出量の増加効果が大きいからである。
スクリューの回転数は、製造する組成物の特性に応じて10〜1500rpmとすることができる。例えば、射出用途の高流動組成物を製造する場合、高流動組成物は粘度が低く、剪断応力を得る必要があるため、回転数が高い方が好ましい。一方、押出し用途の組成物を製造する場合、分子切断が起こり易くなり、粘度の低下が起こるため、スクリューの回転数は低い方が好ましい。また、二軸部のスクリューには、同回転数よりも異なる回転数を与えることが、混練効果の点から好ましい。通常、回転数比は1:1.1程度とされる。せき止め構造は、二軸部端部のスクリュー溝を浅く形成してケーシング(図1参照)との間隙をわずかにし、かつ細かいピッチとしたものであり、このせき止め構造により、通過する配合成分の流量が最小限に規制されると共に、混練が充分に行われる。
二軸混練部のスクリューは、難燃剤の分散と組成物の吐出量を考慮して、非噛合い異方向型であることが好ましい。スクリューの形状はロータ型であることが好ましい。また、このスクリューのネジ構造は、図1に示すような2条ネジであることが好ましい。スクリュー及びロータは、それぞれセグメントになっており、必要に応じてロータの位置やL/D、あるいはチップクリアランス等で混練を調節することができる。二軸混練部は、組成物の要求特性に応じて、混練部における配合成分の滞留時間が調整できるように、その終端に樹脂量を調節する機能を有することが好ましい。このような機能としては、オリフィス調整機能を例示することができる。また、二軸混練部と単軸押出部とは一体構造であることは必ずしも必要ではなく、上記の要件を満たす混練押出機であればタンデム型のものであってもかまわないが、一体構造であることが好ましい。
難燃性樹脂組成物を上記の混練押出機により製造すれば、高吐出量の条件であっても難燃剤の分散性が低下せず、その結果、難燃性の低下がなく、物性低下を抑制できる。また、所定のスクリュー設計により、混練機サイズ(スクリュー径)や配合組成が変わっても、高吐出量の条件にて難燃剤が分散でき、難燃性と物性が向上する。その結果、難燃剤の配合量を低減することもでき、コストの低減が可能となる。さらに開放ベントからの難燃剤の噴出し及びサージングがなく、生産性も良好である。
本発明の難燃性樹脂組成物からなる難燃性成形体は、厚さが0.7mm以下、特に、0.6mm以下、さらに、0.2〜0.4mmの薄物であっても優れた難燃性を有する。具体的には、酸素指数が24以上である。尚、酸素指数が24未満の場合は、難燃性が強く求められる分野での使用が難しくなる。
尚、最大肉厚が0.7mmを超えると、本発明の成形体を構成する組成物を用いなくても、酸素指数が24以上の成形体を得ることは可能であるため、上記組成物を用いる必然性がなくなる。
本発明の難燃性成形体は、例えば、自動車のエンジンルーム等で使用されるコルゲートチューブ等に好適に使用できる。
尚、難燃性樹脂組成物は、公知の成形方法、例えば、押出成形、射出成形等によって、所望の形状を有する薄物成形体に加工できる。また、予め各成分を混練し造粒したものを成形機に投入して成形してもよく、また、直接各成分を成形機に投入してもよい。
以下に、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。尚、下記の実施例及び比較例に用いる材料は、下記のとおりである。
・成分(A)
ポリプロピレン:プライムポリマー(株)製「J−466HP(MI=3.0g/10min)及びB−780(パウダー)」
熱可塑性エラストマー:プライムポリマー(株)製「ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、R110MP、MI=2.0g/10min」
極性基含有樹脂:日本ユニカ(株)製「エチレンビニルアセテート共重合体(EVA)、NUC3195、MI=4g/10min」
尚、MIはJIS K 7210に準拠して、温度230℃、荷重2.16kgで測定した値である。但し、極性基含有樹脂については、ASTM D1238に準拠して、温度190℃、荷重2.16kgで測定した値である。
・成分(B)
ピロリン酸ピペラジン
ピロリン酸とピペラジンをモル比1:1で反応させて製造した。
ポリリン酸ピペラジン:ポリリン酸とピペラジンをモル比1:1で、メタノール水溶液中にて反応させて製造した。
・成分(C)
ピロリン酸メラミン:ピロリン酸とメラミンをモル比1:1で反応させて製造した。
ピロリン酸ジメラミン:下関三井化学(株)製「ピロリン酸メラミン(ピロリン酸ジメラミンであるが商品名がピロリン酸メラミン)」
ポリリン酸メラミン:チバ・スペシャルティー・ケミカルズ(株)製「メラポア200」
・成分(D)
酸化亜鉛:堺化学工業(株)製「酸化亜鉛 1種」
・その他
酸化マグネシウム:協和化学工業(株)製「キョウワマグ3−150」
酸化ケイ素:(株)トクヤマ製「トクシールNP」
リン系酸化防止剤:旭電化(株)製「アデカスタブ2112、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト」
リン系酸化防止剤:旭電化(株)社製「AO−60、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン」
実施例1−9、比較例1−3
(1)予備混合
各成分を表1に示す組成比で配合し、ヘンシェルミキサーで予備混合した。尚、成分(A)〜(D)の合計量100重量部に対して、リン系酸化防止剤(アデカスタブ2112)を0.2重量部及び同AO−60を0.1重量部添加した。
(2)溶融混練
得られた予備混合物を、シーティーイー(株)製、HTM型2軸連続混練押出機「HTM38」(スクリュー径:38mm、L/D=28)で混練を行った。
HTM混練押出機は、2軸混練部と単軸混練部とが一体構造であり、スクリューは非噛合い異方向型のものであり、スクリューのネジ構造は2条ネジであり、2軸混練部の第1混練部と第2混練部にミキシングローターがあり、2軸混練部の端部には、せき止め構造と、樹脂流量調節するオリフィス調節機能を有している。このせき止め構造とオリフィス調節機能により、難燃性樹脂組成物の吐出量を調節した。オリフィス開度は全開とした。
尚、混練機のスクリューサイズは、以下の通りとした。
スクリュー径(D)=38mm、(Lf/D)/D=0.155、第1混練部のL1/D=12、第2混練部のL2/D=3
また、吐出量70kg/h、シリンダー設定温度180〜200℃、スクリュー回転数400rpmの運転条件で混練を行った。
(3)物性評価
A.難燃性評価(酸素指数)
上記で作製した組成物ペレットを、ホットプレスにて、縦120mm×横60mm×厚み0.3mmの試験片とした。この試験片について、以下のようにして評価した。
試験機:(株)東洋精機製作所、キャンドル法燃焼試験機D−2型
試験法:試験片を各種酸素濃度(体積%)の雰囲気下に置き、その上端に点火器を近づけ、着火後に4秒以内に消炎、又は着炎しない場合は15秒間点火器を近づけた後、4秒以内で消炎する時の最大酸素濃度(酸素指数)を求めた。
B.混練性評価
混練時に発泡しベントアップして生産不可能、又は発泡してペレットに鬆(ス)が発生した場合を×とし、問題なく混練できた場合を○とした。
C.アイゾット衝撃強度(ノッチ付)
上記で作製した組成物ペレットを、日精樹脂工業社製の射出成形機(商品名FE−120)を用いて、シリンダー温度190〜210℃、金型温度50℃で射出成形して試験片を作製し、ASTM D256に準拠してアイゾット衝撃強度を測定した。
結果を表1及び表2に示す。
Figure 2007063346
Figure 2007063346
実施例1〜4は、本発明の請求範囲内の組成物であり、酸素指数27以上で混練性も問題ない。これに対して、比較例1は酸化亜鉛以外の金属酸化物である酸化マグネシウムを使用したものであり、酸素指数は高いが、混練時に発泡してペレットに鬆が発生した。比較例2は酸化ケイ素を使用したが、酸素指数が22と低い。
例えば、0.3mmの薄物のコルゲートチューブの酸素指数合格値は23.5以上である。本発明の樹脂組成物のコルゲートチューブ成形体に近いフィルム成形体の酸素指数値は24以上で合格している。
また、実施例5−9のように極性基含有樹脂であるEVAを添加することで、さらに酸素指数が高くなり、また、アイゾット衝撃強度も高くなっている。具体的には、実施例2の成形体のアイゾット衝撃強度は24KJ/mであるのに対し、実施例6の成形体のアイゾット衝撃強度は63KJ/mである。
本発明の難燃樹脂組成物は、厚さが0.7mm以下の薄物成形品であっても高い難燃性(高い極限酸素指数)が得られる。従って、自動車エンジンルーム内等のコルゲートチューブ成形体等に好適に使用できる。
本発明で用いる混練押出機の一例を示す上から見た断面図である。 図1に示す混練押出機における原料供給を示す横から見た断面図である。 図1におけるA−A断面図である。 図1におけるB−B断面図である。
符号の説明
1 ケーシング
2 スクリュー部(原料供給部)
3 第1軸
4 第2軸
5 延長軸部
6 二軸スクリュー部
7 単軸スクリュー部
8 材料供給口
9 端部
10 吐出口
12 ミキシングロータ部(第1混練部)
13 ミキシングロータ部(第2混練部)

Claims (7)

  1. 下記の成分(A)〜(D)を含む、最大厚みが0.7mm以下で、酸素指数が24以上である難燃性成形体。
    (A)ポリオレフィン樹脂:47〜89.9質量%
    (B)ピロリン酸ピペラジン及び/又はポリリン酸ピペラジン:5〜25質量%
    (C)ピロリン酸ジメラミン、ピロリン酸メラミン及びポリリン酸メラミンからなる群より選択される少なくとも1種のメラミン化合物:5〜25質量%
    (D)酸化亜鉛(ZnO):0.1〜3質量%
  2. 前記成分(A)のポリオレフィン系樹脂のメルトインデックス(MI:230℃、荷重2.16kg)が、0.1〜20g/10minである請求項1記載の難燃性成形体。
  3. 前記成分(A)のポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレン系樹脂を50〜99質量%、及び熱可塑性エラストマーを1〜50質量%含む混合物である請求項1又は2記載の難燃性成形体。
  4. 前記成分(A)のポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレン系樹脂を70〜99質量%、及び極性基を有する樹脂を1〜30質量%含む混合物である請求項1又は3記載の難燃性成形体。
  5. 前記成分(B)がピロリン酸ピペラジンであり、前記成分(C)がピロリン酸ジメラミンである請求項1〜4のいずれかに記載の難燃性成形体。
  6. 最大厚みが0.6mm以下のコルゲートチューブである請求項1〜5のいずれかに記載の難燃性成形体。
  7. 下記の成分(A)〜(D)を含む難燃性樹脂組成物。
    (A)ポリオレフィン系樹脂を70〜99.5質量%、及び極性基を有する樹脂を0.5〜30質量%含む樹脂混合物:47〜89.9質量%
    (B)ピロリン酸ピペラジン及び/又はポリリン酸ピペラジン:5〜25質量%
    (C)ピロリン酸ジメラミン、ピロリン酸メラミン及びポリリン酸メラミンからなる群より選択される少なくとも1種のメラミン化合物:5〜25質量%
    (D)金属酸化物:0.1〜3質量%

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