JP2007060614A - 電波受信装置、電波受信回路及び電波時計 - Google Patents

電波受信装置、電波受信回路及び電波時計 Download PDF

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Abstract

【課題】周波数が異なる複数の電波の受信を高安定且つ高精度に行えるようにすること。
【解決手段】電波受信装置620において、受信アンテナ621で受信され、RF増幅回路622で増幅された受信信号は、多段に直列接続された複数の基本回路624から成る多段周波数変換回路623に入力される。多段周波数変換回路632では、各基本回路624が、前段からの入力信号に、分周回路625から入力される、例えば計時用の基準周波数信号を複数の分周比で分周した信号gとを乗算合成して出力することにより、受信信号の周波数が徐々に低下された信号aが出力される。そして、検波回路626において信号aに基づく検波が行われ、検波信号dが出力される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電波受信装置、電波受信回路及び電波時計に関する。
現在、各国(例えば日本、ドイツ、イギリス、スイス等)において、時刻データ即ちタイムコード入りの長波標準電波が送出されている。日本では、2つの送信所(福島県及び佐賀県)より、長波標準電波のフォーマットを用いたタイムコードを振幅変調した40kHz及び60kHzの長波標準電波が送出されている。このタイムコードは、正確な分の桁が更新される毎即ち1分毎に、1周期60秒のフレームで送出されている。
近年では、このようなタイムコード入り標準電波を受信し、これにより現在時刻を修正する、いわゆる電波時計が実用化されている。電波時計は、内蔵しているアンテナを介して標準電波を受信し、受信信号の増幅・検波等を行うことでタイムコードを解読して現在時刻を修正する。また電波時計の中には、周波数が異なる複数の標準電波を受信可能な、いわゆるマルチバンド化された電波時計も知られている。
マルチバンド化された電波時計における電波受信装置は、受信信号を所定周波数の局部発振信号と合成して中間周波信号(IF信号)に変換し、この中間周波信号を基に検波するスーパーヘテロダイン方式が主流であるが、この場合、受信する標準電波の周波数に応じた周波数の局部発振信号が必要となる。
このための構成として、(1)受信する標準電波の周波数毎に、該周波数に応じた局部発振信号を出力する複数の局部発振回路を有する構成や、(2)局部発振回路を1つとし、この局部発振回路の発振周波数を受信周波数選択スイッチのON/OFFによって切り替える構成(例えば、特許文献1参照)、(3)局部発振回路を計時用の発振回路と兼用し、この計時用の発振回路から出力される32.768kHzの基準周波数信号を受信する標準電波の周波数に応じた分周比で分周して局部発振信号とする構成(例えば、特許文献2参照)、等が知られている。
特開2002−82187号公報 特開平6−214054号公報
しかしながら、上述した従来のマルチバンド化された電波受信装置には次のような問題があった。即ち、(1)受信する標準電波の周波数に応じた複数の発振回路を設ける場合、電波受信装置の回路規模が大きくなり、コスト増大を招くとともに、受信可能な標準電波の周波数が制限されるという問題があった。また、(2)のように局部発振回路を有する場合、この局部発振回路は、例えばVCO(Voltage Controlled Oscillator)を有するPLL(Phase Locked Loop)回路によって構成されるが、PLL回路には、電源投入から動作安定まで時間を要するとともに、基準周波数の設定によってはVCOから出力される発振周波数が不安定になるという問題があった。
また、(3)計時用の基準周波数信号を分周して局部発振信号とする場合、分周信号が受信信号の周波数を中間周波数に変換するために必要な周波数と完全に一致せず、この周波数のずれにより正確な検波が行えなくなるという問題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、周波数が異なる複数の電波の受信を、高安定且つ高精度に行えるようにすることを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
アンテナ(例えば、図2の受信アンテナ621)で受信した受信信号を増幅する増幅手段(例えば、図2のRF増幅回路622)と、
予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段(例えば、図1の発振回路部900)と、
この基準周波数出力手段により出力された基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周手段(例えば、図2の分周回路625)と、
入力信号を前記分周手段から出力された前記複数の分周信号の夫々に基づいた周波数に変換した信号を変換信号として出力する変換回路(例えば、図2の基本回路624)が複数個直列に接続され、初段の前記変換回路には前記増幅手段により増幅された受信信号が入力信号として供給される多段周波数変換手段(例えば、図2の多段周波数変換回路623)と、
前記分周手段により分周された複数の分周信号のうち何れかの分周信号を基準信号として、前記多段周波数変換手段の最終段の変換回路から出力される変換信号を基に検波する検波手段(例えば、図2の検波回路626)と、
を備えることを特徴とする電波受信装置(例えば、図2の電波受信装置620)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電波受信装置において、
前記検波手段は、
前記変換信号と前記基準信号とを乗算する第1の乗算手段(例えば、図4のミキサ6263)と、
この第1の乗算手段により乗算された信号を二乗する第1の二乗手段(例えば、図4の二乗回路6267)と、
前記基準信号を90度移相する移相手段(例えば、図4の論理ゲート6262)と、
前記変換信号と前記移相手段により移相された信号を乗算する第2の乗算手段(例えば、図4のミキサ6264)と、
この第2の乗算手段により乗算された信号を二乗する第2の二乗手段(例えば、図4の二乗回路6268)と、
前記第1の二乗手段により二乗された信号と前記第2の二乗手段により二乗された信号とを加算する加算手段(例えば、図4の加算器6269)と、
を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
アンテナ(例えば、図2の受信アンテナ621)で受信した受信信号を増幅する増幅手段(例えば、図2のRF増幅回路622)と、
予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段(例えば、図1の発振回路部900)と、
この基準周波数出力手段により出力された基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周手段(例えば、図2の分周回路625)と、
入力信号を前記分周手段から出力された前記複数の分周信号の夫々に基づいた周波数に変換した信号を変換信号として出力する変換回路(例えば、図2の基本回路624)が複数個直列に接続され、初段の前記変換回路には前記増幅手段により増幅された受信信号が入力信号として供給される多段周波数変換手段(例えば、図2の多段周波数変換回路623)と、
を備え、
前記多段周波数変換手段の最終段は、前記分周手段から出力された分周信号を基準信号として、該最終段の前段から出力される変換信号を基に検波する検波手段を兼ね備えることを特徴とする電波受信装置(例えば、図2の電波受信装置620)である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の電波受信装置において、
前記多段周波数変換手段の各変換回路は、入力信号と分周信号とを乗算する乗算手段(例えば、図3のミキサ6241)と、この乗算手段により乗算された信号から所定帯域の信号を抽出するフィルタ手段(例えば、図3のフィルタ回路6242)とを有し、このフィルタ手段により抽出された信号を変換信号として出力することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電波受信装置において、
前記多段周波数変換手段の各変換回路が有するフィルタ手段は、予め定められた複数の通過帯域の中から通過帯域を択一的に切り替え可能(例えば、図11(a)のスイッチSW1、図11(b)のスイッチSW1a,SW1b,・・)に構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の電波受信装置において、
前記多段周波数変換手段の各変換回路は、切替設定に応じて、周波数を変換せずに第1入力信号を変換信号として出力する切替出力手段(例えば、図13(a)のスイッチSW2,SW3、図14(a)のスイッチSW4,SW5)を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の電波受信装置において、
前記多段周波数変換手段の各変換回路に入力する分周信号を、前記分周手段から出力される分周信号の中から選択する選択手段(例えば、図15のスイッチ群628)を更に備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の電波受信装置において、
前記多段周波数変換手段の各変換回路は、
入力信号と分周信号とを乗算する第3の乗算手段(例えば、図18の加算器6245a)と、
前記分周信号を90度移相する第1の移相手段(例えば、図18の移相器6244)と、
前記入力信号と前記第1の移相手段により移相された信号とを乗算する第4の乗算手段(例えば、図18の加算器6245b)と、
前記第3、第4の乗算手段それぞれにより乗算された2つの信号を移相させる手段であって、この2つの信号それぞれに対する移相差が90度となるよう、少なくとも一方の信号を移相させる第2の移相手段(例えば、図18の移相回路6246a,6246b)と、
この第2の移相手段により移相された2つの信号を加算或いは減算する加減算手段(例えば、図18の加減算器6247)と、
を有し、
前記加減算手段により加算或いは減算された信号を変換信号として出力することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、
アンテナ(例えば、図21の受信アンテナ621)で受信した受信信号を増幅する増幅手段(例えば、図21のRF増幅回路622)と、
予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段(例えば、図1の発振回路部900)と、
この基準周波数出力手段により出力された基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周手段(例えば、図21の分周回路625G)と、
前記増幅手段により増幅された受信信号を、前記分周手段から出力された前記複数の分周信号それぞれに基づいた周波数の信号に変換して出力する周波数変換手段(例えば、図21の多段周波数変換回路629G)と、
を備え、
前記周波数変換手段は、
前記分周手段から出力された複数の分周信号のうちの第1、第2、第3の分周信号をそれぞれ90度移相して第1、第2、第3の分周移相信号として出力する第1、第2、第3の移相手段(例えば、図22の移相器6291a,6291b,6291c)と、
前記増幅された受信信号に前記第1の分周信号と前記第1の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより当該受信信号を周波数変換して第1のI信号と第1のQ信号とを生成して出力する初段処理手段(例えば、図22の乗算器6292a,6292b)と、
前記第1のI信号及び第1のQ信号に、前記第2の分周信号と前記第2の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより、前記第1のI信号を前記第2の分周信号で周波数変換した第2のI信号及び前記第2の分周移相信号で周波数変換した第2のQ信号と、前記第1のQ信号を前記第2の分周信号で周波数変換した第3のI信号及び前記第2の分周信号で周波数変換した第3のQ信号とを生成して出力する第1のIQ信号処理手段(例えば、図22の乗算器6292c,6292d,6292e,6292f)と、
前記第2のI信号と前記第3のQ信号とを加算或いは減算して第1の合成信号を生成して出力する第1の合成手段(例えば、図22の加減算器6294a)と、
前記第2のQ信号と前記第3のI信号とを加算或いは減算して第2の合成信号を生成して出力する第2の合成手段(例えば、図22の加減算器6294b)と、
前記第1の合成信号及び第2の合成信号に、前記第3の分周信号と前記第3の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより、前記第1の合成信号を前記第3の分周信号で周波数変換した第4のI信号及び前記第3の分周移相信号で周波数変換した第4のQ信号と、前記第2の合成信号を前記第3の分周信号で周波数変換した第5のI信号及び前記第3の分周移相信号で周波数変換した第5のQ信号とを生成して出力する第2のIQ信号処理手段(例えば、図22の乗算器6292g,6292h,6292i,6292j)と、
前記第4のI信号と前記第4のQ信号とを加算或いは減算して第3の合成信号を生成して出力する第3の合成手段(例えば、図22の加減算器6294c)と、
前記第5のI信号と前記第5のQ信号とを加算或いは減算して第4の合成信号を生成して出力する第4の合成手段(例えば、図22の加減算器6294d)と、
前記第3の合成信号及び前記第4の合成信号の二乗和を算出して出力する後段処理手段(例えば、図22の乗算器6292k,6292l及び加算器6295)と、
を有することを特徴とする電波受信装置(例えば、図21の電波受信装置620G)である。
請求項10に記載の発明は、
アンテナ(例えば、図2の受信アンテナ621)で受信した受信信号を増幅する増幅回路(例えば、図2のRF増幅回路622)と、
予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力回路(例えば、図1の発振回路部900)と、
この基準周波数出力回路により出力された基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周回路(例えば、図2の分周回路625)と、
入力信号を前記分周回路から出力された前記複数の分周信号の夫々に基づいた周波数に変換した信号を変換信号として出力する変換回路(例えば、図2の基本回路624)が複数個直列に接続され、初段の前記変換回路には前記増幅回路により増幅された受信信号が入力信号として供給される多段周波数変換回路(例えば、図2の多段周波数変換回路623)と、
前記分周回路により分周された複数の分周信号のうち何れかの分周信号を基準信号として、前記多段周波数変換回路の最終段の変換回路から出力される変換信号を基に検波する検波回路(例えば、図2の検波回路626)と、
を備えることを特徴とする電波受信回路(例えば、図2の電波受信装置620)である。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の電波受信回路において、
前記検波回路は、
前記変換信号と前記基準信号とを乗算する第1の乗算回路(例えば、図4のミキサ6263)と、
この第1の乗算回路により乗算された信号を二乗する第1の二乗回路(例えば、図4の二乗回路6267)と、
前記基準信号を90度移相する移相回路(例えば、図4の論理ゲート6262)と、
前記変換信号と前記移相回路により移相された信号を乗算する第2の乗算回路(例えば、図4のミキサ6264)と、
この第2の乗算回路により乗算された信号を二乗する第2の二乗回路(例えば、図4の二乗回路6268)と、
前記第1の二乗回路により二乗された信号と前記第2の二乗回路により二乗された信号とを加算する加算回路(例えば、図4の加算器6269)と、
を有することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、
アンテナ(例えば、図2の受信アンテナ621)で受信した受信信号を増幅する増幅回路(例えば、図2のRF増幅回路622)と、
予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力回路(例えば、図1の発振回路部900)と、
この基準周波数出力回路により出力された基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周回路(例えば、図2の分周回路625)と、
入力信号を前記分周回路から出力された前記複数の分周信号の夫々に基づいた周波数に変換した信号を変換信号として出力する変換回路(例えば、図2の基本回路624)が複数個直列に接続され、初段の前記変換回路には前記増幅回路により増幅された受信信号が入力信号として供給される多段周波数変換回路(例えば、図2の多段周波数変換回路623)と、
を備え、
前記多段周波数変換回路の最終段は、前記分周回路から出力された分周信号を基準信号として、該最終段の前段から出力される変換信号を基に検波する検波回路を兼ね備えることを特徴とする電波受信回路(例えば、図2の電波受信装置620)である。
請求項13に記載の発明は、請求項10〜12の何れか一項に記載の電波受信回路において、
前記多段周波数変換回路の各変換回路は、入力信号と分周信号とを乗算する乗算回路(例えば、図3のミキサ6241)と、この乗算回路により乗算された信号から所定帯域の信号を抽出するフィルタ回路(例えば、図3のフィルタ回路6242)とを有し、このフィルタ回路により抽出された信号を変換信号として出力することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項10〜12の何れか一項に記載の電波受信回路において、
前記多段周波数変換回路の各変換回路は、
入力信号と分周信号とを乗算する第3の乗算回路(例えば、図18の加算器6245a)と、
前記分周信号を90度移相する第1の移相回路(例えば、図18の移相器6244)と、
前記入力信号と前記第1の移相回路により移相された信号とを乗算する第4の乗算回路(例えば、図18の加算器6245b)と、
前記第3、第4の乗算回路それぞれにより乗算された2つの信号を移相させる回路であって、この2つの信号それぞれに対する移相差が90度となるよう、少なくとも一方の信号を移相させる第2の移相回路(例えば、図18の移相回路6246a,6246b)と、
この第2の移相回路により移相された2つの信号を加算或いは減算する加減算回路(例えば、図18の加減算器6247)と、
を有し、
前記加減算回路により加算或いは減算された信号を変換信号として出力することを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、
アンテナ(例えば、図21の受信アンテナ621)で受信した受信信号を増幅する増幅回路(例えば、図21のRF増幅回路622)と、
予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力回路(例えば、図1の発振回路部900)と、
この基準周波数出力回路により出力された基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周回路(例えば、図21の分周回路625G)と、
前記増幅回路により増幅された受信信号を、前記分周回路から出力された前記複数の分周信号それぞれに基づいた周波数の信号に変換して出力する周波数変換回路(例えば、図21の多段周波数変換回路629G)と、
を備え、
前記周波数変換回路は、
前記分周回路から出力された複数の分周信号のうちの第1、第2、第3の分周信号をそれぞれ90度移相して第1、第2、第3の分周移相信号として出力する第1、第2、第3の移相回路(例えば、図22の移相器6291a,6291b,6291c)と、
前記増幅された受信信号に前記第1の分周信号と前記第1の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより当該受信信号を周波数変換して第1のI信号と第1のQ信号とを生成して出力する初段処理回路(例えば、図22の乗算器6292a,6292b)と、
前記第1のI信号及び第1のQ信号に、前記第2の分周信号と前記第2の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより、前記第1のI信号を前記第2の分周信号で周波数変換した第2のI信号及び前記第2の分周移相信号で周波数変換した第2のQ信号と、前記第1のQ信号を前記第2の分周信号で周波数変換した第3のI信号及び前記第2の分周信号で周波数変換した第3のQ信号とを生成して出力する第1のIQ信号処理回路(例えば、図22の乗算器6292c,6292d,6292e,6292f)と、
前記第2のI信号と前記第3のQ信号とを加算或いは減算して第1の合成信号を生成して出力する第1の合成回路(例えば、図22の加減算器6294a)と、
前記第2のQ信号と前記第3のI信号とを加算或いは減算して第2の合成信号を生成して出力する第2の合成回路(例えば、図22の加減算器6294b)と、
前記第1の合成信号及び第2の合成信号に、前記第3の分周信号と前記第3の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより、前記第1の合成信号を前記第3の分周信号で周波数変換した第4のI信号及び前記第3の分周移相信号で周波数変換した第4のQ信号と、前記第2の合成信号を前記第3の分周信号で周波数変換した第5のI信号及び前記第3の分周移相信号で周波数変換した第5のQ信号とを生成して出力する第2のIQ信号処理回路(例えば、図22の乗算器6292g,6292h,6292i,6292j)と、
前記第4のI信号と前記第4のQ信号とを加算或いは減算して第3の合成信号を生成して出力する第3の合成回路(例えば、図22の加減算器6294c)と、
前記第5のI信号と前記第5のQ信号とを加算或いは減算して第4の合成信号を生成して出力する第4の合成回路(例えば、図22の加減算器6294d)と、
前記第3の合成信号及び前記第4の合成信号の二乗和を算出して出力する後段処理回路(例えば、図22の乗算器6292k,6292l及び加算器6295)と、
を有することを特徴とする電波受信回路(例えば、図21の電波受信装置620G)である。
請求項16に記載の発明は、
時刻情報を含む標準電波をアンテナで受信した受信信号を増幅する増幅手段(例えば、図2のRF増幅回路622)と、
予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段(例えば、図1の発振回路部900)と、
この基準周波数出力手段から出力される基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周手段(例えば、図2の分周回路625)と、
入力信号を前記分周手段から出力された前記複数の分周信号の夫々に基づいた周波数に変換した信号を変換信号として出力する変換回路(例えば、基本回路624)が複数個直列に接続され、初段の前記変換回路には前記増幅手段により増幅された受信信号が入力信号として供給される多段周波数変換手段(例えば、図2の多段周波数変換回路623)と、
前記分周手段により分周された複数の分周信号のうち何れかの分周信号を基準信号として、前記多段周波数変換手段の最終段の変換回路から出力される信号を基に検波し、検波信号として出力する検波手段(例えば、図2の検波回路626)と、
この検波手段から出力される検波信号に基づいて時刻情報を生成するタイムコード生成手段(例えば、図1のタイムコード生成部700)と、
前記基準周波数出力手段から出力される基準周波数信号を基に現在時刻を計時する計時手段(例えば、図1の計時回路部800)と、
前記タイムコード生成手段により生成された時刻情報に基づいて前記計時手段により計時されている現在時刻を修正する時刻修正手段(例えば、図1のCPU100)と、
を備えることを特徴とする電波時計(例えば、図1の電波時計1)である。
請求項17に記載の発明は、
時刻情報を含む標準電波をアンテナで受信した受信信号を増幅する増幅手段(例えば、図2のRF増幅回路622)と、
予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段(例えば、図1の発振回路部900)と、
この基準周波数出力手段から出力される基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周手段(例えば、図2の分周回路625)と、
入力信号を前記分周手段から出力された前記複数の分周信号の夫々に基づいた周波数に変換した信号を変換信号として出力する変換回路(例えば、図2の基本回路624)が複数個直列に接続され、初段の前記変換回路には前記増幅手段により増幅された受信信号が入力信号として供給させる手段であって、最終段は、前記分周手段から出力された分周信号を基準信号として、該最終段の前段から出力される変換信号を基に検波し、検波信号として出力する検波手段を兼ね備える多段周波数変換手段(例えば、図2の多段周波数変換回路623)と、
前記検波手段から出力される検波信号に基づいて時刻情報を生成するタイムコード生成手段(例えば、図1のタイムコード生成部700)と、
前記基準周波数出力手段から出力される基準周波数信号を基に現在時刻を計時する計時手段(例えば、図1の計時回路部800)と、
前記タイムコード生成手段により生成された時刻情報に基づいて前記計時手段により計時されている現在時刻を修正する時刻修正手段(例えば、図1のCPU100)と、
を備えることを特徴とする電波時計(例えば、図1の電波時計1)である。
請求項18に記載の発明は、請求項16又は17に記載の電波時計において、
前記多段周波数変換手段の各変換回路は、
入力信号と分周信号とを乗算する第3の乗算手段(例えば、図18の加算器6245a)と、
前記分周信号を90度移相する第1の移相手段(例えば、図18の移相器6244)と、
前記入力信号と前記第1の移相手段により移相された信号とを乗算する第4の乗算手段(例えば、図18の加算器6245b)と、
前記第3、第4の乗算手段それぞれにより乗算された2つの信号を移相させる手段であって、この2つの信号それぞれに対する移相差が90度となるよう、少なくとも一方の信号を移相させる第2の移相手段(例えば、図18の移相回路6246a,6246b)と、
この第2の移相手段により移相された2つの信号を加算或いは減算する加減算手段(例えば、図18の加減算器6247)と、
を有し、
前記加減算手段により加算或いは減算された信号を変換信号として出力することを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、
時刻情報を含む標準電波をアンテナ(例えば、図21の受信アンテナ621)で受信した受信信号を増幅する増幅手段(例えば、図21のRF増幅回路622)と、
予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段(例えば、図1の発振回路部900)と、
この基準周波数出力手段により出力された基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周手段(例えば、図21の分周回路625G)と、
前記増幅手段により増幅された受信信号を、前記分周手段から出力された前記複数の分周信号それぞれに基づいた周波数の信号に変換して出力する周波数変換手段(例えば、図21の多段周波数変換回路629G)と、
この周波数変換手段から出力される信号に基づいて時刻情報を生成するタイムコード生成手段(例えば、図1のタイムコード生成部700)と、
前記基準周波数出力手段から出力される基準周波数信号を基に現在時刻を計時する計時手段(例えば、図1の計時回路部800)と、
前記タイムコード生成手段により生成された時刻情報に基づいて前記計時手段により計時されている現在時刻を修正する時刻修正手段(例えば、図1のCPU100)と、
を備え、
前記周波数変換手段は、
前記分周手段から出力された複数の分周信号のうちの第1、第2、第3の分周信号をそれぞれ90度移相して第1、第2、第3の分周移相信号として出力する第1、第2、第3の移相手段(例えば、図22の移相器6291a,6291b,6291c)と、
前記増幅された受信信号に前記第1の分周信号と前記第1の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより当該受信信号を周波数変換して第1のI信号と第1のQ信号とを生成して出力する初段処理手段(例えば、図22の乗算器6292a,6292b)と、
前記第1のI信号及び第1のQ信号に、前記第2の分周信号と前記第2の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより、前記第1のI信号を前記第2の分周信号で周波数変換した第2のI信号及び前記第2の分周移相信号で周波数変換した第2のQ信号と、前記第1のQ信号を前記第2の分周信号で周波数変換した第3のI信号及び前記第2の分周信号で周波数変換した第3のQ信号とを生成して出力する第1のIQ信号処理手段(例えば、図22の乗算器6292c,6292d,6292e,6292f)と、
前記第2のI信号と前記第3のQ信号とを加算或いは減算して第1の合成信号を生成して出力する第1の合成手段(例えば、図22の加減算器6294a)と、
前記第2のQ信号と前記第3のI信号とを加算或いは減算して第2の合成信号を生成して出力する第2の合成手段(例えば、図22の加減算器6294b)と、
前記第1の合成信号及び第2の合成信号に、前記第3の分周信号と前記第3の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより、前記第1の合成信号を前記第3の分周信号で周波数変換した第4のI信号及び前記第3の分周移相信号で周波数変換した第4のQ信号と、前記第2の合成信号を前記第3の分周信号で周波数変換した第5のI信号及び前記第3の分周移相信号で周波数変換した第5のQ信号とを生成して出力する第2のIQ信号処理手段と(例えば、図22の乗算器6292g,6292h,6292i,6292j)、
前記第4のI信号と前記第4のQ信号とを加算或いは減算して第3の合成信号を生成して出力する第3の合成手段(例えば、図22の加減算器6294c)と、
前記第5のI信号と前記第5のQ信号とを加算或いは減算して第4の合成信号を生成して出力する第4の合成手段(例えば、図22の加減算器6294d)と、
前記第3の合成信号及び前記第4の合成信号の二乗和を算出して出力する後段処理手段(例えば、図22の乗算器6292k,6292l及び加算器6295)と、
を有することを特徴とする電波時計(例えば、図1の電波時計1)である。
請求項1又は10に記載の発明によれば、アンテナで受信・増幅された受信信号が、変換回路により予め定められた周波数の基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比で分周された分周信号に基づいた周波数に変換され、この変換回路を複数個直列に接続した最終段の変換回路から出力された信号を基に検波が行われる。従って、従来のスーパーへテロダイン方式の電波受信装置で必要であった局部発振回路やPLL回路が不要となり、安定した受信が実現されるとともに、装置全体としての消費電力の低減が図れる。また、受信信号の周波数を分周信号に基づいた周波数に変換する処理を複数の変換回路で行うことにより、高精度な受信が実現される。更に、周波数を変換する各変換回路は簡単な回路素子で構成可能であるため、CMOSを用いたLSI化によるチップサイズの縮小が図れる。
請求項2又は11に記載の発明によれば、多段周波数変換により周波数が低下された変換信号と、基準信号及びこの基準信号を90度移相した信号それぞれとが乗算・二乗され、双方の信号が加算されることで検波が行われる。即ち、変換信号のI,Q成分の二乗和を演算することにより、変換信号と基準信号との周波数や位相の僅かなずれが生じた場合であっても、正確な検波が実現される。
請求項3又は12に記載の発明によれば、アンテナで受信・増幅された受信信号が、変換回路により予め定められた周波数の基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比で分周された分周信号に基づいた周波数に変換され、この変換回路を複数個直列に接続した最終段の変換回路により検波が行われる。従って、従来のスーパーヘテロダイン方式の電波受信装置で必要であった局部発振回路やPLL回路が不要となり、安定した受信が実現されるとともに、装置全体としての消費電力の低減が図れる。また、受信信号の周波数を分周信号に基づいた周波数に変換する処理を複数の変換回路で行うことにより、高精度な受信が実現される。更に、周波数を変換する各変換回路は簡単な回路素子で構成可能であるため、CMOSを用いたLSI化によるチップサイズの縮小が実現される。
請求項4又は13に記載の発明によれば、直列接続された各変換回路を、例えば、入力信号と分周信号とを乗算する乗算器、及び、この乗算信号から所定帯域の信号を抽出する、例えば抵抗やコンデンサから成るフィルタといった簡易な回路素子によって構成することができる。
請求項5に記載の発明によれば、直列接続された各変換回路が有するフィルタが、予め定められた複数の通過帯域の中から通過帯域を択一的に切り替え可能とされる。従って、各変換回路を同一の構成とし、例えば受信信号の周波数や、複数個の直列接続された変換回路が接続の何段目であるかに応じて通過帯域を切り替えるといった、汎用的な装置構成が可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、直列接続された夫々の変換回路は、切替設定に応じて、周波数を変換せずに入力信号を変換信号として出力可能とされる。即ち、異なる複数の周波数の電波を受信する場合、受信信号の周波数によって直列接続される変換回路の数が異なる。このような場合、例えば装置外部からの切替設定によって、複数の変換回路のうち、受信信号の周波数に応じて必要となる変換回路に周波数変換を行わせ、他の変換回路には周波数変換を行わせないといった、汎用的な装置構成が可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、各変換回路に入力する分周信号が、複数の分周比で分周された分周信号の中から選択可能とされる。従って、各変換回路を同一の構成とし、例えば受信信号の周波数や、当該変換回路が複数個直列接続された変換回路の内の何段目であるかに応じて入力する分周信号を切り替えるといった、汎用的な装置構成が可能となる。
請求項8又は14に記載の発明によれば、直列接続された各変換回路から、入力信号が、分周信号及びこの分周信号を90度移相した信号それぞれと乗算され、乗算された各信号に対する移相差が90度となるように移相され、加算/減算して変換信号として出力される。即ち、入力信号を周波数変換したI,Q信号それぞれが移相差が90度となるように移相され、加算/減算されることにより、周波数変換によって生じるイメージ信号成分が除去される。
請求項9又は15に記載の発明によれば、アンテナで受信・増幅された受信信号が、予め定められた周波数の基準周波数信号又はこの基準周波数信号を逓倍した信号を複数の分周比で分周された分周信号それぞれに基づいた周波数に変換されて出力される。従って、従来のスーパーヘテロダイン方式の電波受信装置で必要であった局部発振回路やPLL回路が不要となるので、安定した受信が実現されるとともに、装置全体としての消費電力の低減が図れる。また、受信信号を複数の分周信号に基づいて多段に周波数変換することにより、高精度な受信が実現される。
更に、受信信号が分周信号を基に多段に周波数変換される際、この周波数変換により生じるイメージ信号成分が除去される。即ち、受信信号が第1の分周信号と第1の分周移相信号とのそれぞれと乗算されることにより1段目の周波数変換が行われる。次いで、この1段の周波数変換により生成された第1のI信号及び第1のQ信号が第2の分周信号と第2の分周移相信号とのそれぞれと乗算されることにより、2段目の周波数変換が行われ、生成された第2のI信号と第3のQ信号、第2のQ信号と第3のI信号それぞれが加算或いは減算されることにより、1段目及び2段目の周波数変換により生じるイメージ信号成分が除去される。そして、この第2の周波数変換により生成された、第1、第2の合成信号それぞれが、第3の分周信号と第3の分周移相信号とのそれぞれと乗算されることにより、3段目の周波数変換が行われ、生成された第4のI信号と第4のQ信号、第5のI信号と第5のQ信号それぞれが加算或いは減算されることにより、3段目の周波数変換によって生じるイメージ信号成分が除去される。
請求項16に記載の発明によれば、電波時計において、アンテナで受信・増幅された受信信号が、予め定められた周波数の基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比で分周された分周信号に基づいた周波数に変換され、この変換回路を複数個直列に接続した最終段の変換回路から出力された信号を基に検波が行われる。ここで、基準周波数信号は現在時刻の計時に用いられる信号であり、従来のスーパーヘテロダイン方式の電波受信装置で必要であった局部発振回路やPLL回路は不要となる。このため、安定した受信が実現されるとともに、標準電波の受信にかかる消費電力の低減が図れる。また、受信信号の周波数を分周信号に基づいた周波数に変換する処理を複数の変換回路で行うことにより、高精度な受信が実現される。更に、周波数を変換する各変換回路は簡単な回路素子で構成可能であるため、CMOSを用いたLSI化によるチップサイズの縮小が図れる。
請求項17に記載の発明によれば、電波時計において、アンテナで受信・増幅された受信信号が、変換回路により予め定められた周波数の基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比で分周された分周信号に基づいた周波数に変換され、この変換回路を複数個直列に接続した最終段の変換回路により検波が行われる。ここで、基準周波数信号は現在時刻の計時に用いられる信号であり、従来の電波受信装置で必要であった局部発振回路やPLL回路は不要となる。このため、安定した受信が実現されるとともに、装置全体としての消費電力の低減が図れる。また、受信信号の周波数を分周信号に基づいた周波数に変換する処理を複数の変換回路で行うことにより、高精度な受信が実現される。更に、周波数を変換する各変換回路は簡単な回路素子で構成可能であるため、CMOSを用いたLSI化によるチップサイズの縮小が図れる。
請求項18に記載の発明によれば、直列接続された各変換回路により、入力信号が、分周信号及びこの分周信号を90度移相した信号それぞれと乗算され、乗算された各信号に対する移相差が90度となるように移相され、加算/減算して変換信号として出力される。即ち、入力信号を周波数変換したI,Q信号それぞれが移相差が90度となるように移相され、加算/減算されることにより、周波数変換によって生じるイメージ信号成分が除去される。
請求項19に記載の発明によれば、電波時計において、アンテナで受信・増幅された受信信号が、予め定められた周波数の基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比で分周された複数の分周信号それぞれに基づいた周波数に変換され、この変換された信号を基に現在時刻が修正される。ここで、基準周波数信号は現在時刻の計時に用いられる信号であるため、従来のスーパーヘテロダイン方式の電波受信装置で必要であった局部発振回路やPLL回路は不要となる。このため、安定した標準電波の受信が実現されるとともに、受信にかかる消費電力の低減が図れる。また、受信信号を複数の分周信号に基づいて多段に周波数変換することにより、高精度な受信が実現される。更に、周波数変換手段は簡単な回路素子で構成可能であるため、COMSを用いたLSI化によるチップサイズの縮小が図れる。
以下、図面を参照して、本発明に好適な実施形態を説明する。
[電波時計]
図1は、本実施形態における電波時計の構成を示すブロック図である。同図によれば、電波時計1は、CPU(Central Processing Unit)100と、入力部200と、表示部
300と、ROM(Read Only Memory)400と、RAM(Random Access Memory)500と、受信制御部600と、タイムコード生成部700と、計時回路部800と、発振回路部900とを備えている。発振回路部900を除く各部はバスBによって接続され、発振回路部900は電波受信装置620及び計時回路部800に接続されている。
CPU100は、所定のタイミング或いは入力部200から入力された操作信号に応じてROM400に格納されているプログラムを読み出してRAM500に展開し、該プログラムに基づいて電波時計1を構成する各部への指示やデータ転送等を行う。具体的には、例えば所定時間毎に受信制御部600を制御して標準電波の受信処理を実行し、タイムコード生成部700から入力された標準タイムコードに基づいて計時回路部800で計時される現在時刻データを修正する。
入力部200は、電波時計1の各種機能を実行させるためのスイッチ等で構成され、これらのスイッチが操作された場合には対応する操作信号をCPU100に出力する。表示部300は、小型液晶ディスプレイ等で構成され、CPU100から入力される表示信号に基づいて現在時刻等を表示する。
ROM400は、電波時計1にかかるシステムプログラムやアプリケーションプログラム、本実施形態を実現するためのプログラムやデータ等を記憶する。RAM500は、CPU100の作業領域として用いられ、ROM400から読み出されたプログラムやデータ等を一時的に格納する。
受信制御部600は、電波受信装置620を備える。電波受信装置620は、受信アンテナで受信した長波標準電波の不要な周波数成分をカットして該当する周波数信号を取り出し、電気信号に変換してタイムコード生成部700に出力する。
タイムコード生成部700は、電波受信装置620から入力された電気信号をデジタル信号に変換し、標準時刻コードや積算コード、曜日コード等の時計機能に必要なデータを含む標準タイムコードを生成してCPU100に出力する。
計時回路部800は、発振回路部900から入力される信号を計数して現在時刻を計時し、現在時刻データをCPU100に出力する。発振回路部900は水晶発振器等で構成され、32.768kHzの基準周波数信号を出力する。
[電波受信装置]
図2は、本実施形態における電波受信装置620の概念構成を示すブロック図である。同図によれば、電波受信装置620は、受信アンテナ621と、RF増幅回路622と、多段周波数変換回路623と、分周回路625と、検波回路626と、AGC回路627とを備えて構成される。
受信アンテナ621は、例えばバーアンテナによって構成され、時刻コードを含む所定周波数の標準電波を受信し、受信した標準電波を電気信号に変換して出力する。RF増幅回路622は、受信アンテナ621から入力された信号を、AGC回路627から入力された制御信号hに応じて増幅或いは減衰して出力する。
多段周波数変換回路623は、直列接続されたn段から成る複数の基本回路624[1],624[2],・・,624[n](以下、包括的に「基本回路624」という)を有し、RF増幅回路622から入力される信号を、分周回路625から入力される信号g1,g2,・・,gn(以下、包括的に「信号g」という)に基づいて、該信号gに基づいた周波数に順次変換することにより徐々に低い周波数に変換し、信号aとして出力する。
図3に、基本回路624の回路構成を示す。基本回路624は、入力信号に分周回路625から入力された信号g(分周信号)を乗算合成して周波数変換する回路(変換回路)であり、同図によれば、ミキサ6241と、フィルタ回路6242と、増幅器6243とを備えて構成される。
ミキサ6241は、基本回路624への入力信号と、分周回路625から入力される信号gとを乗算合成して出力する。
フィルタ回路6242は、LPF(ローパスフィルタ)等で構成され、ミキサ6241から入力される信号に対して所定の低域範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断する。このフィルタ回路6242の通過帯域は、当該基本回路624における入力信号及び信号gの周波数に応じて決定される。具体的には、入力信号と信号gとの和周波数を遮断し、差周波数を通過させるよう、フィルタ回路6242が構成される。
増幅器6243は、フィルタ回路6242から入力される信号を、AGC回路627から入力される制御信号iに応じて増幅或いは減衰して出力する。この増幅器6243の出力が、該基本回路624の出力信号となる。
多段周波数変換回路623は、このように構成される複数の基本回路624が多段に複数個直列接続されて成り、各基本回路624には前段の基本回路624の出力信号が入力信号として入力される。但し、初段の基本回路624[1]には、入力信号としてRF増幅回路622からの出力信号が入力される。そして、最終段の基本回路624[n]からの出力信号が、当該多段周波数変換回路623の出力信号aとなる。
図2において、分周回路625は、発振回路部900から入力される基準周波数信号を複数の比率で分周或いは逓倍し、それぞれを信号g1,g2,・・,gnとして基本回路624[1],624[2],・・,624[n]に出力するとともに、信号fとして検波回路626に出力する。
検波回路626は、分周回路625から入力される信号fを用いて多段周波数変換回路623から入力される信号aを検波し、検波信号dとして出力する。この検波信号dはタイムコード生成部700に入力され、現在時刻の修正等に利用される。
AGC回路627は、多段周波数変換回路623から入力される信号aの強弱に応じて、RF増幅回路622の増幅度を制御するための制御信号h、及び、各基本回路624における増幅器6243の増幅度を制御するための制御信号iを生成して出力する。
[検波回路]
図4に、検波回路626の回路構成を示す。同図によれば、検波回路626は、多段周波数変換回路623から入力される信号aを基に検波を行うものであり、1/2分周器6261と、論理ゲート6262と、ミキサ6263,6264と、LPF6265,6266と、二乗回路6267,6268と、加算器6269とを備えて構成される。
1/2分周器6261は、分周回路625から入力される信号fを1/2分周し、信号e1として出力する。ここで、1/2分周器6261に入力される信号fの周波数は信号aの周波数の2倍に設定されており、従って、1/2分周器6261から出力される信号e1は、信号aの周波数と等しくなる。
論理ゲート6262は、信号fと1/2分周器6261から入力される信号e1との排他的論理和(EOR)を演算し、演算結果を信号e2として出力する。従って、この信号e2は、出力信号e1の位相を90度シフト(移相)させた信号となる。
ミキサ6263は、多段周波数変換回路623から入力される信号aと、1/2分周器6261から入力される信号e1とを乗算合成して出力する。LPF6265は、ミキサ6263から入力される信号に対して所定の低域範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断し、信号bとして出力する。二乗回路6267は、LPF6265から入力される信号bを二乗して出力する。
ミキサ6264は、多段周波数変換回路623から入力される信号aと、論理ゲート6262から入力される信号e2とを乗算合成して出力する。LPF6266は、ミキサ6264から入力される信号に対して所定の低域範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断し、信号cとして出力する。二乗回路6268は、LPF6266から入力される信号cを二乗して出力する。
加算器6269は、二乗回路6267から入力される信号と二乗回路6268から入力される信号を加算し、検波信号dとして出力する。
[受信動作]
次に、電波受信装置620における具体的な受信動作を説明する。
(A)40kHzの標準電波(日本)を受信する場合
40kHzの標準電波を受信する場合、多段周波数変換回路623は、3段の基本回路624[1],624[2],624[3]から構成される。また、図5,6は、この場合の受信動作を説明するための周波数スペクトルの様子をイメージ的に示す図である。
先ず、多段周波数変換回路623における初段の基本回路624[1]には、RF増幅回路622から40kHzの受信信号が、分周回路625から基準周波数信号である32.768kHzの信号g2が、それぞれ入力される。そして、図5(a)に示すように、ミキサ6241により、40kHzの受信信号と32.768kHzの信号g2とが乗算合成され、双方の周波数の和である72.768kHzの信号と、差である7.232kHzの信号とが生成される。
ここで、基本回路624[1]におけるフィルタ回路6242の遮断周波数を約8kHz程度とすると、生成された信号のうち、72.768kHzの信号はこのフィルタ回路6242により遮断され、7.232kHzの信号はフィルタ回路6242を通過し、増幅器6243を介して該基本回路624[1]の出力信号として出力される。
つまり、基本回路624[1]は、入力信号である40kHzを通過帯域に含むBPF(バンドパスフィルタ)に等価であるといえる。またこの等価的なBPFの帯域幅は、フィルタ回路6242の帯域幅に応じたものとなる。
次段の基本回路624[2]には、前段の基本回路624[1]から出力される7232Hzの信号が、分周回路625から基準周波数信号である32768Hzを4分周した8192Hzの信号g4が、それぞれ入力される。そして、同図(b)に示すように、7232Hzの入力信号と8192Hzの信号g4とが乗算合成され、双方の周波数の和である15424Hzの信号と、差である960Hzの信号とが生成される。
ここで、基本回路624[2]におけるフィルタ回路6242の遮断周波数を約1kHz程度とすると、生成された信号のうち、15424Hzの信号はこのフィルタ回路6242により遮断され、960Hzの信号はフィルタ回路6242を通過し、該基本回路624[2]の出力信号として出力される。
つまり、基本回路624[2]は、入力信号である7232Hzを通過帯域に含むBPFに等価であるといえる。またこの等価的なBPFの通過帯域幅は、フィルタ回路6242の通過帯域幅に応じたものとなるが、基本回路624[2]におけるフィルタ回路6242の通過帯域幅は基本回路624[1]におけるフィルタ回路6242の通過帯域幅より狭いため、基本回路624[2]の等価的なBPFの通過帯域幅は、基本回路624[1]の等価的なBPFの通過帯域幅より狭くなる。
次いで、最終段の基本回路624[3]には、前段の基本回路624[3]から960Hzの信号が、分周回路625から基準周波数信号である32768Hzを32分周した1024Hzの信号g7が、それぞれ入力される。そして、同図(c)に示すように、960Hzの入力信号と1024Hzの信号g7とが乗算合成され、双方の周波数の和である1984Hzの信号と、差である64Hzの信号とが生成される。
ここで、基本回路624[3]におけるフィルタ回路6242の遮断周波数を約70Hz程度とすると、生成された信号のうち、1984Hzの信号はこのフィルタ回路6242により遮断され、64Hzの信号はフィルタ回路6242を通過し、該基本回路624[3]の出力信号として出力される。この出力信号が多段周波数変換回路623の出力信号aとして検波回路626に入力される。
つまり、基本回路624[3]は、入力信号である1024Hzを通過帯域に含むBPFに等価であるといえる。またこの等価的なBPFの通過帯域幅は、フィルタ回路6242の通過帯域幅に応じたものとなるが、基本回路624[3]におけるフィルタ回路6242の通過帯域幅は基本回路624[2]におけるフィルタ回路6242の通過帯域幅よりも狭いため、基本回路624[3]の等価的なBPFの通過帯域幅よりも狭くなる。
そして、検波回路626に、多段周波数変換回路623から64Hzの信号aが、分周回路625から基準周波数信号である32768Hzを256分周した128Hzの信号g11が信号fとして、それぞれ入力され、検波が行われる。即ち、図5(d)に示すように、ミキサ6263,6264それぞれにより、64Hzの信号aと、互いに90度位相が異なる64Hzの信号e1,e2それぞれとが乗算合成され、双方の周波数の和である128Hzの信号と、差の周波数である0Hzの信号とが生成される。
ここで、LPF6265,6266それぞれの遮断周波数を約5Hz程度とすると、生成された信号のうち、128Hzの信号はLPF6265,6266により遮断され、0Hzの信号がLPF6265,6266を通過し、二乗回路6267,6268により二乗され、更に加算されて検波信号dとして出力される。
つまり、検波回路626は、64Hzを通過帯域に含むBPFに等価であるといえる。またこの等価的なBPFの通過帯域幅は、フィルタ回路6242の通過帯域幅に応じたものととなるが、LPF6265,6266の通過帯域幅は基本回路624[3]におけるフィルタ回路6242の通過帯域幅よりも狭いため、基本回路624[3]の等価的なBPFの通過帯域幅よりも狭くなる。
従って、電波受信装置620全体としては4段のBPFを直列接続したことと等価であり、図6に示すように、受信周波数である40kHzを中心とする極めて狭帯域のBFPとみなすことができる。また、多段周波数変換回路623では、各基本回路624において前段の基本回路624からの入力信号を信号g(g2,g4,g7)と乗算合成して周波数を低下させることにより、RF増幅回路622から入力される受信信号の周波数を徐々に低下させている。即ち、各基本回路624の等価的なBPFの通過帯域幅が徐々に狭くなっており、このため、電波受信装置620全体を、受信信号の周波数を中心とする極めて狭帯域のBPFとみなすことができる。
ところで、電波受信装置620における受信動作は、理想的には上述のようになるが、実際には、検波回路626に入力される信号aと信号fとの周波数や位相が完全に一致しないため、検波信号dの波形にうねりが生じるおそれがある。しかし、本実施形態では、検波回路626において信号aのI,Q成分の二乗和を演算することにより、このずれによる検波信号dの波形のうねりを抑制し、正確な検波を実現することができる。
具体的に説明する。
図4において、検波回路626に入力される信号aを、a=Asinωt、とする。すると、1/2分周器6261から出力される信号e1は、この信号aと同一周波数の信号であり、e1=sin(ωt+φ(t))、とおける。ここで、φ(t)は信号aとの位相のずれである。従って、ミキサ6263の出力信号は、次式(1)で与えられる。
Figure 2007060614
この信号がLPF6265を通過することによって高周波成分が遮断され、LPF6265から出力される信号bは、b=A/2・cosφ(t)、となる。
また、信号e2は、信号e1の位相を90度シフトした信号であり、e2=cos(ωt+φ(t))、とおける。従って、ミキサ6264の出力信号は、次式(2)で与えられる。
Figure 2007060614
この信号がLPF6266を通過することによって高周波成分が遮断され、LPF6266から出力される信号cは、c=−A/2・sinφ(t)、となる。
そして、信号b,cが二乗回路6267,6268によってそれぞれ二乗され、加算器6269によって加算された信号が検波回路626から出力される検波信号dとなり、次式(3)で与えられる。
Figure 2007060614
(B)77.5kHzの標準電波(ドイツ)を受信する場合
また、77.5kHzの標準電波を受信する場合、多段周波数変換回路623は、5段の基本回路624[1],624[2],・・,624[5]から構成される。図7〜9は、この場合の受信動作を説明するための周波数スペクトルの様子をイメージ的に示す図である。
先ず、初段の基本回路624[1]には、RF増幅回路622から77.5kHzの受信信号が、分周回路625から基本周波数信号である32.768kHzを2逓倍した65.536kHzの信号g1が、それぞれ入力される。そして、図7(a)に示すように、ミキサ6241により、77.5kHzの受信信号と65.536kHzの信号g1とが乗算合成され、双方の周波数の差である11.964kHzの信号が、フィルタ回路6242を通過して該基本回路624[1]の出力信号として出力される。このとき、基本回路624[1]は、等価的に、入力信号である77.5kHzを通過帯域に含むBPFとみなすことができる。
次段の基本回路624[2]には、前段の基本回路624[1]から11964Hzの信号が、分周回路625から基本周波数信号である32768Hzを4分周した8192Hzの信号g4が、それぞれ入力される。そして、同図(b)に示すように、11964Hzの信号と8192Hzの信号g4とが乗算合成され、双方の周波数の差である3772Hzの信号が、フィルタ回路6242を通過して該基本回路624[2]の出力信号として出力される。このとき、基本回路624[2]は、等価的に、入力信号である8192Hzを通過帯域に含むBPFとみなすことができ、その通過帯域幅は、基本回路624[1]の等価的なBPFの通過帯域幅よりも狭くなっている。
その次段の基本回路624[3]には、前段の基本回路624[2]から3772Hzの信号が、分周回路625から基本周波数である32768Hzを8分周した4096Hzの信号g5が、それぞれ入力される。そして、同図(c)に示すように、3372Hzの信号と4096Hzの信号g5とが乗算合成され、双方の周波数の差である324Hzの信号が、フィルタ回路6242を通過して該基本回路624[3]の出力信号として出力される。このとき、基本回路624[3]は、等価的に、入力信号である3772Hzを通過帯域に含むBPFとみなすことができ、その通過帯域幅は、基本回路624[2]の等価的なBPFの通過帯域幅よりも狭くなっている。
その次の基本回路624[4]には、前段の基本回路624[3]から324Hzの信号が、分周回路625から基本周波数である32768Hzを128分周した256Hzの信号g9が、それぞれ入力される。そして、同図(d)に示すように、324Hzの信号と256Hzの信号g9とが乗算合成され、双方の周波数の差である68Hzの信号が、フィルタ回路6242を通過して該基本回路624[4]の出力信号として出力される。このとき、基本回路624[4]は、等価的に、入力信号である324Hzを通過帯域に含むBPFとみなすことができ、その通過帯域幅は、基本回路624[3]の等価的なBPFの通過帯域幅よりも狭くなっている。
最終段の基本回路624[5]には、前段の基本回路624[4]から68Hzの信号が、分周回路625から基本周波数である32768Hzを512分周した64Hzの信号g11が、それぞれ入力される。そして、図8(a)に示すように、68Hzの信号と64Hzの信号g11とが乗算合成され、双方の周波数の差である4Hzの信号が、フィルタ回路6242を通過して該基本回路624[5]の出力信号として出力される。この出力信号が、多段周波数変換回路623の出力信号aとなる。このとき、基本回路624[5]は、等価的に、入力信号である68Hzを通過帯域に含むBPFとみなすことができ、その通過帯域幅は、基本回路624[4]の等価的なBPFの通過帯域よりも狭くなっている。
そして、検波回路626には、多段周波数変換回路623から4Hzの信号aが、分周回路625から基本周波数である32768Hzを8182分周した4Hzの信号g15が信号fとして、それぞれ入力され、検波が行われる。即ち、同図(b)に示すように、4Hzの信号aと4Hzの信号fとが乗算合成され、双方の周波数の差である0Hzの信号が生成される。この信号が、該検波回路626から出力される検波信号dとなる。このとき、検波回路626は、等価的に、入力信号である4Hzを通過帯域に含むBPFとみなすことができ、その通過帯域幅は、基本回路624[5]の等価的なBPFの通過帯域幅よりも狭くなっている。
従って、電波受信装置620全体としては6段のBPFを直列接続したことと等価であり、図9に示すように、受信周波数である77.5kHzを中心とする極めて狭帯域のBPFとみなすことができる。
尚ここで、最終段の基本回路624[5]から出力される信号aの周波数が4Hzと極めて低いため、多段周波数変換回路623を4段の基本回路624[1],624[2],・・,624[4]から成ることとしても良い。この場合、検波回路626には、多段周波数変換回路623から68Hzの信号aが、分周回路625から64Hzの信号fが、それぞれ入力されて検波が行われ、双方の周波数の差である4Hzの検波信号dが出力されるが、検波回路626を用いることにより信号の振幅成分のみが検出される為、検波即ち受信信号の再生には問題はない。
図10は、各国で周波数が異なる標準電波を受信する場合の、多段周波数変換回路623の各基本回路624に分周回路625から入力される信号gの周波数と、当該基本回路624の出力信号との周波数とを示した表である。同図では、1)日本(40kHz)、2)日本(60kHz)、3)ドイツ(77.5kHz)、4)スイス(70kHz)、5)中国(68.5kHz)、のそれぞれの場合を示している。
例えば、2)日本(60kHz)の場合、多段周波数変換回路623は5段の基本回路624[1],624[2],・・,624[5]から成る。そして、初段の基本回路624[1]において、60kHzの受信信号と65.536kHzの信号g1とが乗算合成され、差周波数である5536Hzの信号に変換される。次いで、基本回路624[2]において、この5536Hzの信号と8192Hzの信号g4とが乗算合成され、2656Hzの信号に変換され、次段の基本回路624[3]において、この2656Hzの信号と2048Hzの信号g6とが乗算合成され、608Hzの信号に変換される。続いて、基本回路624[4]において、この608Hzの信号と512Hzの信号g8とが乗算合成され、96Hzの信号に変換され、基本回路624[5]において、この96Hzの信号と128Hzの信号g10とが乗算合成され、32Hzの信号に変換される。そして、検波回路626に32Hzの信号と信号fとして32Hzの信号g12とが入力され、検波が行われる。
次に、本実施形態における電波受信装置620の具体的な実施例を説明する。
[実施例1]
先ず、実施例1を説明する。
上述のように、多段周波数変換回路623は複数の基本回路624が直列接続されて構成され、これら各基本回路624は、受信する標準電波の周波数や該基本回路624が多段周波数変換回路623において何段目に位置するかによって、フィルタ回路6242に設定される通過帯域幅が異なる。そこで、実施例1では、各基本回路624を次のように構成する。
図11(a)は、実施例1における基本回路624Aの回路構成を示す図である。同図によれば、基本回路624Aは、ミキサ6241と、フィルタ回路6242Aと、増幅器6243とを備えて構成される。フィルタ回路6242Aは、直列接続された抵抗R1,R2と、コンデンサCと、抵抗R2に並列接続されたスイッチSW1とを有する。スイッチSW1は、例えばCPU100から入力される、当該フィルタ回路6242Aの通過帯域幅の切り替えを指示する帯域幅切替信号に従ってオン/オフ(接続/非接続)が制御される。
この基本回路624Aでは、スイッチSW1がオンの場合、ミキサ6241からフィルタ回路6242Aに入力された信号は抵抗R1及びスイッチSW1を通過して出力され、フィルタ回路6242Aは抵抗R1及びコンデンサCから成るRCフィルタとして機能する。一方、スイッチSW1がオフの場合、フィルタ回路6242Aに入力された信号は抵抗R1,R2を通過して出力され、フィルタ回路6242Aは抵抗R1,R2及びコンデンサCからなるRCフィルタとして機能する。つまり、入力される帯域幅切替信号によりスイッチSW1のオン/オフが切り替えられることで、フィルタ回路6242Aの時定数が変化、即ち通過帯域幅が切り替えられる。
ここで、フィルタ回路6242Aの通過域幅は、該基本回路624への入力信号と信号gとの和周波数を遮断し、且つ差周波数を通過させるよう設定されれば良い。このため、同一構成の複数の基本回路624Aを直列接続して多段周波数変換回路623を構成し、例えばCPU100から入力される帯域幅切替信号によって各基本回路624の通過帯域幅を設定するといった、LSI化し易く且つ汎用的な電波受信装置620を実現することが可能となる。
尚、フィルタ回路6242Aを、2つの抵抗R1,R2ではなく、3つ以上の抵抗Rを有する構成としても良い。図11(b)は、3以上の抵抗Rを有する基本回路624A−1の回路構成の一例を示す図である。同図(b)によれば、基本回路624A−1において、フィルタ回路6242A−1は、抵抗R1と、互いに並列接続された抵抗R2a,R2b,R2c,・・と、コンデンサCと、抵抗R2a,R2b,R2c,・・に並列接続されたスイッチSW1と、抵抗R2a,R2b,R2c,・・それぞれに直列接続されたスイッチSW1a,SW1b,SW1c,・・とを有して構成される。各スイッチSW1a,SW1b,SW1c,・・は、例えばCPU100から入力される切替制御信号によってオン/オフが制御される。これにより、フィルタ回路6242A−1の通過帯域幅を3段階以上に切り替えて設定することが可能となる。
[実施例2]
次に、実施例2を説明する。
実施例2は、電波受信装置620を、複数の異なる周波数の標準電波を受信可能な、いわゆるマルチバンド化した場合の実施例である。
図12は、実施例2における電波受信装置620Bの構成を示すブロック図である。同図によれば、電波受信装置620Bは、受信アンテナ621と、RF増幅回路622と、多段周波数変換回路623Bと、分周回路625Bと、検波回路626と、AGC回路627とを示している。
ここで、図2で説明した「機能、構成」と同じ「機能、構成」と成るブロックについては、その説明を省略する。
多段周波数変換回路623Bは、複数の直列接続されたN段の基本回路624[1],624[2],・・,624[N]から成る。そして、各基本回路624[1],624[2],・・,624[N]には、それぞれ、分周回路625Bから信号g1,g2,・・,gNが入力されるとともに、例えばCPU100から使用/不使用切替信号が入力される。
分周回路625Bは、基本周波数信号を、それぞれ、2、1、1/2、1/4,・・,1/2(N−2)(Nは整数)、の分周比で分周した信号g1,N2,・・,gN、及び、信号fを出力する。尚、より正確には、分周回路625Bは、基本周波数信号を一旦2逓倍した後に分周しているが、説明の簡明のため、基本周波数を分周することとして説明する。
ここで、多段周波数変換回路623Bの段数Nは、基準周波数信号の周波数に応じたものとなる。即ち、例えば、基準周波数信号が32.768kHzの場合、多段周波数変換回路623Bは直列接続された16段の基本回路624[1],624[2],・・,624[16]から成る。そして、分周回路625からは、図10の表に示すように、この32768Hzを、それぞれ、2,1,1/2,1/4,・・・,1/8182,1/16384の分周比で分周した、65768,32768,16384,8192,・・,4,2Hzの信号g1,g2,・・,g16が出力され、これらの信号g1,g2,・・,g16が、それぞれ、基本回路624[1],624[2],・・,624[16]に入力される。
また、使用/不使用切替信号とは、各基本回路624[1],624[2],・・,624[N]の使用/不使用を指定する信号である。基本回路624[1],624[2],・・,624[N]を「使用する」とは、該基本回路624において、前段からの入力信号に分周回路625から入力される信号gを乗算合成して周波数を低下させる、即ち周波数変換することを意味し、「不使用(使用しない)」とは、入力信号に対して周波数変換を行わずに出力することを意味する。多段周波数変換回路623Bを構成する各基本回路624[1],624[2],・・,624[N]が「使用」であるか「不使用」であるかは、受信する標準電波の周波数によって決まる。
例えば、(A)40kHzの標準電波を受信する場合、図5,6を参照して説明したように、基準周波数信号である32768Hzの信号g2、基準周波数信号を4分周した8192Hzの信号g4、及び、基準周波数信号を32分周した1024Hzの信号g7のそれぞれが入力される合計3つの基本回路624[1],624[2],624[3]が「使用」され、これ以外の基本回路624[4],624[5],・・,624[N]は「不使用」となる。
また、(B)77.5kHzの標準電波を受信する場合、図7〜9を参照して説明したように、基準周波数信号を2倍した65536Hzの信号g1、4分周した8192Hzの信号g4、8分周した4096Hzの信号g5、128分周した256Hzの信号g9、及び、512分周した64Hzの信号g11のそれぞれが入力される合計5つの基本回路624が「使用」され、これ以外の基本回路624は「不使用」とされる。
図13(a)は、実施例2における多段周波数変換回路623Bを構成する基本回路624[1],624[2],・・,624[N]のうちの一つの回路構成である基本回路624Bを示す図である。同図(a)によれば、基本回路624Bは、スイッチSW2,SW3と、ミキサ6241と、フィルタ回路6242と、増幅器6243とを備えて構成される。
スイッチSW2は、ミキサ6241の前段に設けられ、入力される使用/不使用切替制御信号に従って、端子a,bの何れかに接続する。スイッチSW3は、増幅器6243の後段に設けられ、入力される使用/不使用切替制御信号に従って、端子a,bの何れかに接続する。
同図(b)は、使用/不使用切替信号とスイッチSW2,SW3の接続状態との関係を示す表である。同図(b)によれば、切替信号が“使用”を指定する場合には、スイッチSW2は端子aに接続され、スイッチSW3は端子aに接続される。従って、入力信号はミキサ6241によって分周回路625から入力される信号gと乗算合成されて周波数変換され、フィルタ回路6242及び増幅器6243を通過して該基本回路624Bの出力信号として出力される。即ち、当該基本回路624は「使用」の状態となる。
また、使用/不使用切替信号が“不使用”を指定する場合には、スイッチSW2は端子bに接続され、スイッチSW3は端子bに接続される。従って、入力信号は周波数変換されず、そのまま該基本回路624の出力信号として出力される。即ち、当該基本回路624は「不使用」の状態となる。
このように、実施例2によれば、多段周波数変換回路623Bを同一構成の複数の基本回路624Bで構成し、外部から入力する使用/不使用切替信号によって各基本回路624Bの使用/不使用を切り替えることができる。従って、受信する標準電波の周波数に応じて使用/不使用切替信号を設定することにより、必要な基本回路624Bのみを使用し、他の基本回路624Bは使用しないといった、汎用的な電波受信装置620が実現される。
[実施例3]
次に、実施例3を説明する。
実施例3は、上述した実施例2と同様に、電波受信装置620をマルチバンド化した場合の実施例であり、図13(a)の基本回路624Bを図14(a)に示す基本回路624Cに置き換えた点が実施例2と異なる。
図14(a)は、実施例3における基本回路624Cの回路構成を示す図である。同図(a)によれば、基本回路624Cは、ミキサ6241と、フィルタ回路6242Cと、増幅器6243と、スイッチSW4とを備えて構成される。
スイッチSW4は、ミキサ6241と分周回路625との間に設けられ、入力される使用/不使用切替制御信号に従ってオン/オフが制御される。
フィルタ回路6242Cは、直列接続された抵抗R1,R2、と、コンデンサCと、抵抗R2に並列接続されたスイッチSW5とを有する。ここで、スイッチSW5は、入力される使用/不使用切替信号に従ってオン/オフが制御される。
同図(b)は、使用/不使用切替信号とスイッチSW5の接続状態との関係を示す図である。同図(b)によれば、使用/不使用切替信号が“使用”を指定する場合、スイッチSW4はオンし、スイッチSW5はオフする。従って、入力信号がミキサ6241によって分周回路625から入力される信号gと乗算合成されて周波数変換され、出力信号として出力される。またこのとき、フィルタ回路6242Cは抵抗R1,R2の各抵抗値及びコンデンサCの容量値に応じた通過帯域幅を有するローパスフィルタとして機能する。即ち、当該基本回路624は「使用」の状態となる。
また、使用/不使用切替信号が“不使用”を指定する場合、スイッチSW4はオフし、スイッチSW5はオンする。従って、分周回路625からの信号gがミキサ6241に入力されないので、入力信号は周波数変換されず、フィルタ回路6242Cを通過して出力信号として出力される。即ち、当該基本回路624は「不使用」の状態となる。尚このとき、フィルタ回路6242Cは抵抗R1及びコンデンサCから成るRCフィルタとなるが、抵抗R1の抵抗値が極めて小さいため、実質的にはフィルタとして機能しない。
このように、実施例3によれば、多段周波数変換回路623を同一構成の複数の基本回路624Cで構成し、外部から入力する使用/不使用切替信号によって各基本回路624Cの使用/不使用を切り替えることができる。従って、受信する標準電波の周波数に応じて使用/不使用切替信号を設定することにより、必要な基本回路624Cのみを使用し、他の基本回路624Cは使用しないといった、汎用的な電波受信装置620が実現される。
[実施例4]
次に、実施例4を説明する。
図15は、実施例4における電波受信装置620Dの概略構成を示すブロック図である。同図によれば、電波受信装置620Dは、受信アンテナ621と、RF増幅回路622と、多段周波数変換回路623と、分周回路625Dと、検波回路626と、AGC回路627と、スイッチ群628とを備えて構成される。
なお、図2で説明した「機能、構成」と同じ「機能、構成」と成るブロックについては、その説明を省略する。
分周回路625Dは、入力される基本周波数信号を、それぞれ、2、1、1/2、1/4,・・,1/2(m−2)(mは整数)、の分周比で分周した信号g1,g2,g3,・・,gmを出力する複数の出力端子t1,t2,t3,・・,tmを有する。
スイッチ群628は、多段周波数変換回路623の基本回路624[1],624[2],・・,624[n]それぞれと分周回路625との間に設けられた複数のスイッチS1,S2,・・,Sn、及び、検波回路626と分周回路625との間に設けられたスイッチSn+1から成る。これらスイッチS1,S2,・・,Sn+1は、それぞれ、例えばCPU100から入力される選択信号に従って、分周回路625の出力端子t1,t2,t3,・・,tmの何れかに接続される。
上述のように、マルチバンド化した電波受信装置620の場合、受信する標準電波の周波数によって多段周波数変換回路623の各基本回路624に入力する信号gの周波数が異なる。このため、実施例4のように、各基本回路624及び検波回路626と分周回路625との間に設けられたスイッチ群628の各スイッチSの接続を外部から入力する選択信号によって切り替えることで、各基本回路624[1],624[2],・・,624[n]に入力する信号gの周波数を切り替えることができ、マルチバンド化した電波受信装置620の汎用的な装置構成が実現される。
[実施例5]
次に、第5実施例を説明する。
上述のように、多段周波数変換回路623の各基本回路624では、分周信号gを基に入力信号を周波数変換(ダウンコンバート)しているが、この周波数変換に起因してイメージ信号が生じる問題がある。
例えば、周波数ωの信号を受信する場合、周波数ω1の分周信号をローカル信号として周波数変換を行うと、図17(a)に示すように、この受信したい周波数ωの信号(受信希望信号)に加え、周波数軸上で周波数ω1を中心として受信希望信号と対称な位置の周波数の信号(イメージ信号1)が受信される。
次いで、周波数ω2の分周信号をローカル信号として更に周波数変換を行うと、同図(b)に示すように、受信希望信号及びイメージ信号1それぞれについて周波数変換が行われる。即ち、受信希望信号についての周波数変換により、更に、周波数ω2を中心として受信希望信号と対称な位置の周波数の信号(イメージ信号2)が受信される。また、イメージ信号1についての周波数変換により、更に、周波数ω2を中心として、イメージ信号1と対称な位置の周波数の信号(イメージ信号3)が受信される。尚、周波数ω2は、周波数ω1を中心として周波数ω2と対称な位置の周波数である。
つまり、2段の周波数変換により、1つの受信希望信号と3つのイメージ信号1〜3との合計4つの信号が受信される。従って、n段の周波数変換を行った場合、受信希望信号に加え、更に(2−1)個のイメージ信号が受信されてしまうことになる。
そこで、第5実施例では、このイメージ信号の除去のため、各基本回路624を次のように構成する。図18は、実施例5における基本回路624Fの回路構成を示す図である。同図によれば、基本回路624Fは、移相器6244と、ミキサ6245a,6245bと、移相回路6246a,6246bと、加減算器6247と、フィルタ回路6248とを備えて構成される。
移相器6244は、分周回路625から入力される信号gを90度移相させ、信号gとして出力する。ミキサ6245aは、基本回路624Fへの入力信号と信号gとを乗算合成し、信号f1Iして出力する。ミキサ6245bは、入力信号と、移相器6244から入力される信号gとを乗算合成し、信号f1Qとして出力する。
移相回路6246aは、ミキサ6245aから入力される信号f1Iを移相させ、信号f2Iとして出力する。移相回路6246bは、ミキサ6245bから入力される信号f1Qを移相させ、信号f2Qとして出力する。ここで、移相回路6246a,6246bは、当該移相回路6246a,6246bそれぞれによる移相差(移相角度の差)が90度(π/2)となるよう、構成されている。例えば、移相回路6246aが信号f1Iを「α」移相させる場合、移相回路6246bは、信号f1Qを「α−π/2」移相させるように構成される。
図19に、移相回路6246a,6246bの回路構成を示す。同図に示すように、移相回路6246a,6246bは同一構成であり、直列接続された2段のAPF(All Pass Filter:オールパスフィルタ)6247から成る。APF6247は、位相のみを変化させるフィルタで、オペアンプOPと、抵抗R1,R2,R3と、コンデンサC1とを有する。抵抗R1,R2の値によりAPF6247の出力レベルが決まり、抵抗R3及びコンデンサC1の値によりAPF6247の移相量が決まる。1つのAPF6247では180度までの移相が可能であるため、APF6247を2段接続することにより、移相回路6246a,6246bは、360度までの移相が可能である。
図18において、加減算器6247は、移相回路6246aから入力される信号f2Iと移相回路6246bから入力される信号f2Qとを、例えばCPU100から入力される和差切替信号に応じて加算合成或いは減算合成し、信号fとして出力する。
フィルタ回路6248は、LPF(Low Pass Filter:ローパスフィルタ)であり、加減算器6247から入力される信号fに対して所定の低域範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断する。このフィルタ回路6248は、直列接続された抵抗R4,R5と、コンデンサC2と、抵抗R4に並列接続されたスイッチSW1とを有する。スイッチSW1は、例えばCPU100から入力される時定数切替信号に従ってオン/オフが制御される。スイッチSW1のオン/オフが切り替えられることで、フィルタ回路6248の時定数が変化、即ち通過帯域幅が切り替えられる。このフィルタ回路6248からの出力信号が、基本回路624Fの出力信号となる。
基本回路624Fでは、入力信号のI,Q信号を生成し、生成したQ信号をI信号に対して90度移相させ、合成することでイメージ信号を除去している。図20は、基本回路624Fによるイメージ信号除去の原理を説明するための図であり、縦方向を実軸(I成分)とし、斜め奥行き方向を虚軸(Q成分)として、受信希望信号とイメージ信号との移相関係の概念を示している。また、実線は受信希望信号を示し、破線はイメージ信号を示している。
同図(a)に示すように、受信希望信号及びイメージ信号それぞれは、そのI,Q信号が互いに直交している。また、受信希望信号とイメージ信号とは、周波数軸上で分周信号g(ローカル信号)の周波数を中心として対称な位置にあるため、受信希望信号及びイメージ信号それぞれのI信号は同相であり、受信希望信号及びイメージ信号それぞれのQ信号は逆相となっている。
そして、Q信号を90度移相させると、同図(b)に示すように、受信希望信号及びイメージ信号それぞれのQ信号が90度移相して、受信希望信号のI,Q信号は同相となり、イメージ信号のI,Q信号は逆相となる。このため、移相したI,Q信号を合成することで、イメージ信号成分がキャンセルされ、受信希望信号成分のみが取り出される。
具体的には、基本回路624Fでは、ミキサ6245a,6245bにより、入力信号が互いに直交する信号(信号g,g)により周波数変換されるとともにI,Q信号(信号f1I,f1Q)が生成される。そして、移相回路6246a,6246bにより、生成されたI,Q信号が移相され(信号f2I,f2Q)、加減算器6247により加算/減算されることで、イメージ信号が除去されて受信希望信号のみが出力される。
このように、実施例5によれば、各基本回路624Fが、入力信号のI,Q信号それぞれを信号gで周波数変換した各信号を移相差が90度となるように移相し、加算合成するように構成されることで、周波数変換によって生じるイメージ信号成分が除去される。
[他の実施例]
更に、他の実施例として、上述した実施例1〜4を組み合わせることとしても良い。
[作用・効果]
以上のように、本実施形態の電波時計1によれば、受信アンテナ621で受信された受信信号が、多段周波数変換回路623において、直列接続された各基本回路624により、基本周波数信号を所定の分周比で分周した信号gと乗算合成され、徐々に周波数が低下される。そして、検波回路626において、この周波数が低下された信号aを基に検波が行われ、検波信号dが出力される。ここで、基本周波数信号として、発振回路部900により生成される計時用の発振信号が用いられるため、従来のスーパーへテロダイン方式の電波受信装置で必要であった局部発振回路が不要となる。即ち、PLL回路が不要となるため、電源変動や電源ON/OFFによる周波数の変動が生じない高安定な受信が実現されるとともに、装置全体としての消費電力が低減される。また、受信信号を分周信号gと乗算合成することで徐々に周波数を低下させる多段周波数変換により、高精度な受信が実現される。更に、多段回路であるが故に回路規模は増大するが、各基本回路624は単純な回路素子で構成可能であるため、LSI化が可能であり、チップサイズの縮小が実現される。
[変形例]
尚、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(A)上述した実施形態では、検波回路626が、多段周波数変換回路623から出力される信号aを基に検波を行って検波信号dを出力することとしたが、多段周波数変換回路623の最終段の基本回路624がこの検波回路626を兼ねることとしても良い。
図16は、この場合の電波受信装置623Eの構成の一例を示すブロック図である。同図によれば、電波受信装置623Eは、直列接続された(n+1)段の基本回路624[1],624[2],・・,624[n],624[n+1]から成る多段周波数変換回路623Eを備えるとともに、検波回路626を備えない点が、図2に示した電波受信装置623の構成と異なる。
多段周波数変換回路623の最終段の基本回路624[n+1]には、前段の基本回路624[n]から信号aが、分周回路625から基準周波数信号を所定の分周比で分周した信号であって、信号aと同一周波数の信号fが、それぞれ入力される。そして、基本回路624[n+1]は、信号a及び信号fの差周波数の信号dを出力するがが、信号aと信号fとは同一周波数であるので、この信号dは0Hzとなる。つまり、多段周波数変換回路623からの出力信号dは、信号aを検波した検波信号、即ち受信信号を再生した信号となる。
(B)また、多段周波数変換回路623に検波回路626を含めた構成として、電波受信装置620を図21に示すように構成しても良い。
図21は、この場合の電波受信装置620Gの構成の一例を示すブロック図である。この電波受信装置620Gは、上述した実施例5と同様の原理でイメージ信号を除去するものであり、受信アンテナ621と、RF増幅回路622と、多段周波数変換回路629Gと、分周回路625Gと、AGC回路627と、スイッチ群628Gとを備えて構成される。尚、図2で説明した「機能、構成」と同じ「機能、構成」となるブロックについては、その説明を省略する。
分周回路625Gは、入力される基準周波数信号を、それぞれ、2,1,1/2,1/4,・・・,1/2(m−2)(mは整数)の分周比で分周し、分周した信号g1,g2,g3,・・・,gmを、それぞれ、出力端子t1,t2,t3,・・・,tmに出力する。
スイッチ群628Gは、多段周波数変換回路629Gと分周回路625Gの間に設けられた複数のスイッチS1〜S3から成る。これらのスイッチS1〜S3は、それぞれ、例えばCPU100から入力される選択信号に従って分周回路625Gの出力端子t1,t2,・・・,tmの何れかに接続される。そして、スイッチS1〜S3それぞれが接続された出力端子tに出力された信号gが、信号k1〜k3として多段周波数変換回路629Gに入力される。
多段周波数変換回路629Gは、RF増幅回路622からの入力信号を、スイッチ群628Gを介して分周回路625Gから入力される信号k1〜k3に基づいて徐々に低い周波数に変換し、信号dとして出力する。
図22に、多段周波数変換回路629Gの回路構成を示す。同図によれば、多段周波数変換回路629Gは、移相器6291a〜6291cと、ミキサ6292a〜6292lと、フィルタ6293a〜6293hと、加減算器6294a〜6294dと、加算器6295とを備えて構成される。
ミキサ6292aは、多段周波数変換回路629Gへの入力信号と信号k1とを乗算合成し、信号fa1Iとして出力する。フィルタ6293aは、LPFであり、ミキサ6292aから入力される信号fa1Iに対して、入力信号と信号k1との差周波数を含む低域範囲の周波数を通過させ、和周波数を含む範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
移相器6291aは、入力される信号k1を90度移相させ、信号k4として出力する。ミキサ6292bは、入力信号と移相器6291aから入力される信号k4とを乗算合成し、信号fa1Qとして出力する。フィルタ6293bは、LPFであり、ミキサ6292bから入力される信号fa1Qに対して、入力信号と信号k1との差周波数を含む低域範囲の周波数を通過させ、和周波数を含む範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
ミキサ6292cは、フィルタ6293aを介してミキサ6292aから入力される信号fa1Iと信号k2とを乗算合成し、信号fb1Iとして出力する。フィルタ6293cは、LPFであり、ミキサ6292cから入力される信号fb1Iに対して、信号fa1Iと信号k2との差周波数を含む低域範囲の周波数を通過させ、和周波数を含む範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
移相器6291bは、入力される信号k2を90度移相させ、信号k5として出力する。ミキサ6292dは、フィルタ6293aを介してミキサ6292aから入力される信号fa1Iと、移相器6291bから入力される信号k5とを乗算合成し、信号fb1Qとして出力する。フィルタ6293dは、LPFであり、ミキサ6292dから入力される信号fb1Qに対して、信号fa1Iと信号k2との差周波数を含む低域範囲の周波数を通過させ、和周波数を含む範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
ミキサ6292eは、フィルタ6293bを介してミキサ6292bから入力される信号fa1Qと信号k2とを乗算合成し、信号fb2Iとして出力する。フィルタ6293eは、LPFであり、ミキサ6292eから入力される信号fb2Iに対して、信号fa1Qと信号k2との差周波数を含む低域範囲の周波数を通過させ、和周波数を含む範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
ミキサ6292fは、フィルタ6293bを介してミキサ6292bから入力される信号fa1Qと、移相器6291bから入力される信号k5とを乗算合成し、信号fb2Qとして出力する。フィルタ6293fは、LPFであり、ミキサ6292fから入力される信号fb2Qに対して、信号fa1Qと信号k2との差周波数を含む低域範囲の周波数を通過させ、和周波数を含む範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
加減算器6294aは、フィルタ6293cを介してミキサ6292cから入力される信号fb1Iと、フィルタ6293fを介してミキサ6292fから入力される信号fb2Qとを、入力される和差切替信号1に従って加算合成或いは減算合成して出力する。和差切替信号1は、加減算器6294aの動作内容(加算/減算)を指定する信号であり、例えばCPU100から入力される。そして、加減算器6294aは、和差切替信号1により“加算”が指定された場合には、信号fb1Iと信号fb2Qとを加算合成し、信号fとして出力し、“減算”が指定された場合には、信号fb1Iと信号fb2Qとを減算合成し、信号fとして出力する。
加減算器6294bは、フィルタ6293dを介してミキサ6292dから入力される信号fb1Qと、フィルタ6293eを介してミキサ6292eから入力される信号fb2Iとを、入力される和差切替信号2に従って加算合成或いは減算合成して出力する。和差切替信号2は、加減算器6294bの動作内容を指定する信号であり、例えばCPU100から入力される。加減算器6294bは、和差切替信号2により“加算”が指定された場合には、信号fb1Qと信号fb2Iとを加算合成し、信号fとして出力し、“減算”が指定された場合には、信号fb1Qと信号fb2Iとを減算合成し、信号fとして出力する。
ミキサ6292gは、加減算器6294aからの入力信号と信号k3とを乗算合成して出力する。詳細には、加減算器6294aから信号fが入力された場合には、この信号fと信号k3とを乗算合成し、信号fcI3として出力し、信号fが入力された場合には、この信号fと信号k3とを乗算合成し、信号fdI3として出力する、
移相器6291cは、入力される信号k3を90度移相させ、信号k6として出力する。ミキサ6292hは、加減算器6294bからの入力信号と、移相器6291cから入力される信号k6とを乗算合成して出力する。詳細には、加減算器6294bから信号fが入力された場合には、この信号fと信号k6とを乗算合成し、信号feQ3として出力し、信号fが入力された場合には、この信号fと信号k6とを乗算合成し、信号fgQ3として出力する。
ミキサ6292iは、加減算器6294bからの入力信号と信号k3とを乗算合成して出力する。詳細には、加減算器6294bから信号fが入力された場合には、この信号fと信号k3とを乗算合成し、信号feI3として出力し、信号fが入力された場合には、この信号fと信号k3とを乗算合成し、信号fgI3として出力する。
ミキサ6292jは、加減算器6294aからの入力信号と、移相器6291cから入力される信号k6とを乗算合成して出力する。詳細には、加減算器6294aから信号fが入力された場合には、この信号fと信号k6とを乗算合成し、信号fcQ3として出力し、信号fが入力された場合には、この信号fと信号k6とを乗算合成し、信号fdQ3として出力する。
加減算器6294cは、ミキサ6292g,6292hそれぞれからの入力信号を、入力される和差切替信号3に従って加算合成或いは減算合成して出力する。和差切替信号3は、加減算器6294cの動作内容を指定する信号であり、例えばCPU100から入力される。加減算器6294cは、和差切替信号3により“加算”が指定された場合には、ミキサ6292gから入力される信号(信号fcI3或いは信号fdI3)と、ミキサ6292hから入力される信号(信号feQ3或いは信号fgQ3)とを加算合成し、信号fとして出力し、“減算”が指定された場合には、ミキサ6292gから入力される信号(信号fcI3或いは信号fdI3)と、ミキサ6292hから入力される信号(信号feQ3或いは信号fgQ3)とを減算合成し、信号fとして出力する。
フィルタ6293gは、LPFであり、加減算器6294cから入力される信号fに対して、ミキサ6292g,6292hそれぞれからの出力信号の差周波数を含む低域範囲の周波数を通過させ、和周波数を含む範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
加減算器6294dは、ミキサ6292i,6292jそれぞれからの入力信号を、入力される和差切替信号4に従って加算合成或いは減算合成して出力する。和差切替信号4は、加減算器6294dの動作内容を指定する信号であり、例えばCPU100から入力される。加減算器6294dは、和差切替信号4により“加算”が指定された場合には、ミキサ6292iから入力される信号(信号feI3或いは信号fgI3)と、ミキサ6292jから入力される信号(信号fcQ3或いは信号fdQ3)とを加算合成し、信号fとして出力し、“減算”が指定された場合には、ミキサ6292iから入力される信号(信号feI3或いは信号fgI3)と、ミキサ6292jから入力される信号(信号fcQ3或いは信号fdQ3)とを減算合成し、信号fとして出力する。
フィルタ6293hは、LPFであり、加減算器6294dから入力される信号fに対して、ミキサ6292i,6292jそれぞれからの出力信号の差周波数を含む低域範囲の周波数成分を通過させ、和周波数を含む範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
ミキサ6292kは、フィルタ6293gを介して加減算器6294cから入力される信号fを自乗して出力する。ミキサ6292lは、フィルタ6293hを介して加減算器6294dから入力される信号fを自乗して出力する。加算器6295は、ミキサ6292k,6292lそれぞれからの入力信号を加算合成して出力する。この加算器6295から出力される信号が、多段周波数変換回路629Gの出力信号dとなる。
続いて、多段周波数変換回路629Gの動作を具体的に説明する。先ず、多段周波数変換回路629Gへの入力信号f(ω)が次式(4a)で与えられ、この入力信号を90度移相した信号f´(ω)が次式(4b)で与えられることとする。
Figure 2007060614
また、信号k1〜k3がそれぞれ次式(5a)〜(5c)で与えられ、この信号k1〜k3それぞれを90度移相した信号k4〜k6が次式(6a)〜(6c)で与えられることとする。
Figure 2007060614
多段周波数変換回路629Gでは、先ず、ミキサ6292a,6292bにより、入力信号f(ω)に対する1段目の周波数変換が行われる。即ち、ミキサ6292aにより、入力信号f(ω)が信号k1で周波数変換され、信号fa1Iが生成される。この信号fa1Iは、次式(7)で与えられる。
Figure 2007060614
また、ミキサ6292bにより、入力信号f(ω)が信号k4で周波数変換され、信号fa1Qが生成される。この信号fa1Qは、次式(8)で与えられる。
Figure 2007060614
従って、式(7),(8)によれば、この1段目の周波数変換により、周波数がそれぞれ「ω+ω1」、「ω−ω1」の2つの信号が生成される。図23は、この1段目の周波数変換により生成される2つの信号の関係の概念を示す図である。同図(a)は位相関係を示し、同図(b)は周波数関係を示している。実線で示される周波数「ω−ω1」の信号が受信希望信号であり、破線で示される周波数「ω+ω1」の信号がイメージ信号である。
同図(a)では、同一の周波数軸上での、信号fa1Iと信号fa1Qとの位相関係を示している。同図(a)に示すように、信号fa1Iと信号fa1Qとは直交している。また、信号fa1Iは受信希望信号及びイメージ信号それぞれのI信号であり、双方の信号は同相となっている。信号fa1Qは受信希望信号及びイメージ信号それぞれのQ信号であり、双方の信号は互いに逆相となっている。また、同図(b)に示すように、受信希望信号とイメージ信号とは、周波数軸上において、信号k1の周波数ω1を中心として対称の位置にある。
次いで、ミキサ6292c〜6292fにより2段目の周波数変換が行われる。即ち、ミキサ6292cにより、信号fa1Iが信号k2で周波数変換され、信号fb1Iが生成される。この信号fb1Iは、次式(9)で与えられる。
Figure 2007060614
また、ミキサ6292dにより、信号fa1Iが信号k5で周波数変換され、信号fb1Qが生成される。この信号fb1Qは、次式(10)で与えられる。
Figure 2007060614
また、ミキサ6292eにより、信号fa1Qが信号k2で周波数変換され、信号fb2Iが生成される。この信号fb2Iは、次式(11)で与えられる。
Figure 2007060614
また、ミキサ6292fにより、信号fa1Qが信号k5で周波数変換され、信号fb2Qが生成される。この信号fb2Qは、次式(12)で与えられる。
Figure 2007060614
ここで、式(9)〜(12)によれば、この2段目の周波数変換により、周波数がそれぞれ「ω+ω1+ω2」、「ω+ω1−ω2」、「ω−ω1+ω2」、「ω−ω1−ω2」の4つの信号が生成される。
図24,25は、この2段目の周波数変換により生成される信号の関係の概念を示す図である。図24,25中、実線で示される周波数「ω−ω1−ω2」の信号が受信希望信号であり、破線、一点鎖線、二点鎖線で示される他の周波数「ω+ω1+ω2」、「ω−ω1+ω2」、「ω+ω1−ω2」の信号が、それぞれ、イメージ信号1〜3である。
図24は、各信号の移相関係を示している。同図中、上側は、同一の周波数軸上での信号fb1Iと信号fb1Qとの位相関係を示し、下側は、同一の周波数軸上での信号fb2Iと信号fb2Qとの位相関係を示している。同図に示すように、信号fb1Iと信号fb1Q、信号fb2Iと信号fb2Qとは、それぞれ直交している。
また、図25は、各信号の周波数関係を示している。同図に示すように、周波数「ω+ω1+ω2」のイメージ信号1は、信号k1の周波数ω1を中心として受信希望信号と対称の位置にあり、周波数「ω−ω1+ω2」のイメージ信号2は、信号k2の周波数ω2を中心として受信希望信号と対称の位置にあり、周波数「ω+ω1−ω2」のイメージ信号3は、周波数ω1を中心として周波数ω2と対称の位置の周波数ω2を中心として、イメージ信号1と対称の位置にある。
そして、式(9)〜(12)、及び、図24によれば、各周波数の信号を次のように取り出せる。先ず、周波数「ω−ω1−ω2」の信号f(ω−ω1−ω2)は、次のように取り出せる。即ち、信号fb1Iから信号fb2Qを減算する。また、信号fb1Qと信号fb2Iとを加算し、更にその位相を90度遅らせる。そして、双方の信号を加算することで、他の周波数の信号成分をキャンセルする。従って、信号f(ω−ω1−ω2)は、次式(13)で表される。
Figure 2007060614
尚、上式(13)において、関数P(f)は、信号fの位相を90度遅らせる関数である。
また、周波数「ω+ω1+ω2」の信号f(ω+ω1+ω2)は、次のように取り出せる。即ち、信号fb1Iから信号fb2Qを減算する。また、信号fb1Qと信号fb2Qとを加算し、更にその位相を90度進ませる。そして、双方の信号を加算することで、他の周波数の信号成分をキャンセルする。従って、信号f(ω+ω1+ω2)は次式(14)で表される。
Figure 2007060614
また、周波数「ω−ω1+ω2」の信号f(ω−ω1+ω2)は、次のように取り出せる。即ち、信号fb1Iと信号fb2Qとを加算する。また、信号fb1Qから信号fb2Iを減算し、更にその位相を90度進ませる。そして、双方の信号を加算することで、他の周波数の信号成分をキャンセルする。従って、信号f(ω−ω1+ω2)は次式(15)で表される。
Figure 2007060614
また、周波数「ω+ω1−ω2」の信号f(ω+ω1−ω2)は、次のように取り出せる。即ち、信号fb1Iと信号fb2Qとを加算する。また、信号fb1Qから信号fb2Iを減算し、更にその位相を90度遅らせる。そして、双方の信号を加算することで、他の周波数の信号をキャンセルする。従って、信号f(ω+ω1−ω2)は次式(16)で表される。
Figure 2007060614
これらの式(13)〜(16)から、加減算器6294a〜6294dそれぞれの動作内容(加算/減算)が、図26に示すように決定される。つまり、式(13)〜(16)それぞれの前半項の加算/減算により加減算器6294aの動作内容が決まり、後半項の加算/減算により加減算器6294bの動作内容が決まる。また、式(13)〜(16)それぞれの90度の移相(進ませる/遅らせる)、及び、前半項と後半項との加算/減算により、加減算器6294c,6294dそれぞれの動作内容が決まる。
そして、この表に従えば、加減算器6294aにより、信号fb1Iと信号fb2Qとを加算合成した信号f、或いは、信号fb1Iから信号fb2Qを減算合成した信号fが生成される。この信号fは次式(17)で与えられ、信号fは次式(18)で与えられる。
Figure 2007060614
Figure 2007060614
また、加減算器6294bにより、信号fb1Qと信号fb2Iとを加算合成した信号f、或いは、信号fb1Qから信号fb2Iを減算合成した信号fが生成される。この信号fは次式(19)で与えられ、信号fは次式(20)で与えられる。
Figure 2007060614
Figure 2007060614
続いて、ミキサ6292g〜6292jにより3段目の周波数変換が行われる。即ち、ミキサ6292gにより、信号fを信号k3で周波数変換した信号fcI3、或いは、信号fを信号k3で周波数変換した信号fdI3が生成される。この信号fcI3は次式(21)で与えられ、信号fdI3は次式(22)で与えられる。
Figure 2007060614
Figure 2007060614
また、ミキサ6292hにより、信号fを信号k6で周波数変換した信号feQ3、或いは、信号fを信号k6で周波数変換した信号fgQ3が生成される。この信号feQ3は次式(20)で与えられ、信号fgQ3は次式(24)で与えられる。
Figure 2007060614
Figure 2007060614
また、ミキサ6292iにより、信号fを信号k3で周波数変換した信号feI3、或いは、信号fを信号k3で周波数変換した信号fgI3が生成される。この信号feI3は次式(25)で与えられ、信号fgI3は次式(26)で与えられる。
Figure 2007060614
Figure 2007060614
また、ミキサ6292jにより、信号fを信号k6で周波数変換した信号fcQ3、或いは、信号fを信号k6で周波数変換した信号fdQ3が生成される。この信号fcQ3は次式(27)で与えられ、信号fdQ3は次式(28)で与えられる。
Figure 2007060614
Figure 2007060614
次いで、加減算器6294cにより、信号fcI3と信号fgQ3とを加算合成した信号fh1、或いは、信号fcI3から信号fgQ3を減算合成した信号fh2、或いは、信号fdI3と信号feQ3とを加算合成した信号fh3、或いは、信号fdI3から信号feQ3を減算合成した信号fh4が生成される。この信号fh1は次式(29a)で与えられ、信号fh2は次式(29b)で与えられ、信号fh3は次式(29c)で与えられ、信号fh4は次式(29d)で与えられる。
Figure 2007060614
また、加減算器6294dにより、信号fcQ3と信号fgI3とを加算合成した信号fi1、或いは、信号fcQ3から信号fgI3を減算合成した信号fi2、或いは、信号fdQ3と信号feI3とを加算合成した信号fi3、或いは、信号fdQ3から信号feI3を減算合成した信号fi4が生成される。この信号fi1は式(30a)で与えられ、信号fi2は式(30b)で与えられ、信号fi3は式(30c)で与えられ、信号fi4は式(30d)で与えられる。
Figure 2007060614
ここで、受信希望信号を取り出すため、加減算器6294a,6294dを減算合成させ、加減算器6294b,6294cを加算合成させると、加減算器6294aからは、式(18)で与えられる信号fが出力され、加減算器6294bからは、式(19)で与えられる信号fが出力される。そして、加減算器6294cからは、式(29a)で与えられる信号fh1が出力され、加減算器6294dからは、式(30b)で与えられる信号fi2が出力される。
そして、この式(29a),(30b)によれば、次式(31a)又は(31b)を満たす周波数ωが受信周波数となる。従って、受信周波数ωは次式(32a)又は(32b)となる。
Figure 2007060614
Figure 2007060614
また、加算器6295から出力される信号dは、次式(33)で与えられる。
Figure 2007060614
そして、この信号dは所定のLPF(不図示)を通過することで高周波成分が遮断され、最終的な出力信号dは、d=2、となり、信号レベルだけを取り出すことができる。
尚、図22の多段周波数変換回路629Gでは、周波数が異なる3つの分周信号k1〜k3を用いて3段の周波数変換を行うこととしたが、4段以上の周波数変換を行うこととしても良い。この場合、ミキサ6292g〜6292j、及び、加減算器6294c,6294dを含む部分回路624Gを、行いたい周波数変換の段数に応じた段数だけ設け、各段それぞれに分周信号kを入力すれば良い。
(B)また、上述した実施形態では、本発明を、標準電波を受信する電波時計に適用した場合を説明したが、これ以外の電波受信装置についても同様に適用可能である。
(C)また、上述した実施形態では、基準周波数信号を周波数が32.768kHzの信号としたが、他の周波数であっても同様に実現可能であるのは勿論である。
実施形態における電波時計の構成図。 電波受信装置の構成図。 基本回路の構成図。 検波回路の構成図。 40kHzの標準電波を受信する場合の受信動作の説明図。 40kHzの標準電波を受信する場合の受信動作の説明図。 77.5kHzの標準電波を受信する場合の受信動作の説明図。 77.5kHzの標準電波を受信する場合の受信動作の説明図。 77.5kHzの標準電波を受信する場合の受信動作の説明図。 各周波数の標準電波を受信する場合の分周信号及び周波数変換(乗算合成)した信号の一覧表。 実施例1における基本回路の構成図。 実施例2における電波受信装置の構成図。 実施例2における基本回路の構成図。 実施例3における基本回路の構成図。 実施例4における電波受信装置の構成図。 変形例の電波受信装置の構成図。 イメージ信号の説明図。 実施例5における基本回路の構成図。 移相回路の構成図。 実施例5におけるイメージ信号除去の原理の説明図。 変形例の電波受信装置の構成図。 変形例の多段周波数変換回路の構成図。 1段の周波数変換により生成される各信号の関係の概念図。 2段の周波数変換により生成される各信号の移相関係の概念図。 2段の周波数変換により生成される各信号の周波数関係の概念図。 各加減算器の動作内容。
符号の説明
1 電波時計
100 CPU
200 入力部
300 表示部
400 ROM
500 RAM
600 受信制御部
620 電波受信装置
621 受信アンテナ
622 RF増幅回路
623 多段周波数変換回路
624 基本回路
6241 ミキサ
6242 フィルタ回路
6243 増幅器
625 分周回路
626 検波回路
6261 1/2分周器
6262 論理ゲート
6263,6264 ミキサ
6265,6266 LPF
6267,6268 二乗回路
6269 加算器
627 AGC回路
628 スイッチ群
700 タイムコード生成部
800 計時回路部
900 発振回路部

Claims (19)

  1. アンテナで受信した受信信号を増幅する増幅手段と、
    予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段と、
    この基準周波数出力手段により出力された基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周手段と、
    入力信号を前記分周手段から出力された前記複数の分周信号の夫々に基づいた周波数に変換した信号を変換信号として出力する変換回路が複数個直列に接続され、初段の前記変換回路には前記増幅手段により増幅された受信信号が入力信号として供給される多段周波数変換手段と、
    前記分周手段により分周された複数の分周信号のうち何れかの分周信号を基準信号として、前記多段周波数変換手段の最終段の変換回路から出力される変換信号を基に検波する検波手段と、
    を備えることを特徴とする電波受信装置。
  2. 前記検波手段は、
    前記変換信号と前記基準信号とを乗算する第1の乗算手段と、
    この第1の乗算手段により乗算された信号を二乗する第1の二乗手段と、
    前記基準信号を90度移相する移相手段と、
    前記変換信号と前記移相手段により移相された信号を乗算する第2の乗算手段と、
    この第2の乗算手段により乗算された信号を二乗する第2の二乗手段と、
    前記第1の二乗手段により二乗された信号と前記第2の二乗手段により二乗された信号とを加算する加算手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の電波受信装置。
  3. アンテナで受信した受信信号を増幅する増幅手段と、
    予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段と、
    この基準周波数出力手段により出力された基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周手段と、
    入力信号を前記分周手段から出力された前記複数の分周信号の夫々に基づいた周波数に変換した信号を変換信号として出力する変換回路が複数個直列に接続され、初段の前記変換回路には前記増幅手段により増幅された受信信号が入力信号として供給される多段周波数変換手段と、
    を備え、
    前記多段周波数変換手段の最終段は、前記分周手段から出力された分周信号を基準信号として、該最終段の前段から出力される変換信号を基に検波する検波手段を兼ね備えることを特徴とする電波受信装置。
  4. 前記多段周波数変換手段の各変換回路は、入力信号と分周信号とを乗算する乗算手段と、この乗算手段により乗算された信号から所定帯域の信号を抽出するフィルタ手段とを有し、このフィルタ手段により抽出された信号を変換信号として出力することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電波受信装置。
  5. 前記多段周波数変換手段の各変換回路が有するフィルタ手段は、予め定められた複数の通過帯域の中から通過帯域を択一的に切り替え可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の電波受信装置。
  6. 前記多段周波数変換手段の各変換回路は、切替設定に応じて、周波数を変換せずに第1入力信号を変換信号として出力する切替出力手段を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の電波受信装置。
  7. 前記多段周波数変換手段の各変換回路に入力する分周信号を、前記分周手段から出力される分周信号の中から選択する選択手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の電波受信装置。
  8. 前記多段周波数変換手段の各変換回路は、
    入力信号と分周信号とを乗算する第3の乗算手段と、
    前記分周信号を90度移相する第1の移相手段と、
    前記入力信号と前記第1の移相手段により移相された信号とを乗算する第4の乗算手段と、
    前記第3、第4の乗算手段それぞれにより乗算された2つの信号を移相させる手段であって、この2つの信号それぞれに対する移相差が90度となるよう、少なくとも一方の信号を移相させる第2の移相手段と、
    この第2の移相手段により移相された2つの信号を加算或いは減算する加減算手段と、
    を有し、
    前記加減算手段により加算或いは減算された信号を変換信号として出力することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電波受信装置。
  9. アンテナで受信した受信信号を増幅する増幅手段と、
    予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段と、
    この基準周波数出力手段により出力された基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周手段と、
    前記増幅手段により増幅された受信信号を、前記分周手段から出力された前記複数の分周信号それぞれに基づいた周波数の信号に変換して出力する周波数変換手段と、
    を備え、
    前記周波数変換手段は、
    前記分周手段から出力された複数の分周信号のうちの第1、第2、第3の分周信号をそれぞれ90度移相して第1、第2、第3の分周移相信号として出力する第1、第2、第3の移相手段と、
    前記増幅された受信信号に前記第1の分周信号と前記第1の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより当該受信信号を周波数変換して第1のI信号と第1のQ信号とを生成して出力する初段処理手段と、
    前記第1のI信号及び第1のQ信号に、前記第2の分周信号と前記第2の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより、前記第1のI信号を前記第2の分周信号で周波数変換した第2のI信号及び前記第2の分周移相信号で周波数変換した第2のQ信号と、前記第1のQ信号を前記第2の分周信号で周波数変換した第3のI信号及び前記第2の分周信号で周波数変換した第3のQ信号とを生成して出力する第1のIQ信号処理手段と、
    前記第2のI信号と前記第3のQ信号とを加算或いは減算して第1の合成信号を生成して出力する第1の合成手段と、
    前記第2のQ信号と前記第3のI信号とを加算或いは減算して第2の合成信号を生成して出力する第2の合成手段と、
    前記第1の合成信号及び第2の合成信号に、前記第3の分周信号と前記第3の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより、前記第1の合成信号を前記第3の分周信号で周波数変換した第4のI信号及び前記第3の分周移相信号で周波数変換した第4のQ信号と、前記第2の合成信号を前記第3の分周信号で周波数変換した第5のI信号及び前記第3の分周移相信号で周波数変換した第5のQ信号とを生成して出力する第2のIQ信号処理手段と、
    前記第4のI信号と前記第4のQ信号とを加算或いは減算して第3の合成信号を生成して出力する第3の合成手段と、
    前記第5のI信号と前記第5のQ信号とを加算或いは減算して第4の合成信号を生成して出力する第4の合成手段と、
    前記第3の合成信号及び前記第4の合成信号の二乗和を算出して出力する後段処理手段と、
    を有することを特徴とする電波受信装置。
  10. アンテナで受信した受信信号を増幅する増幅回路と、
    予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力回路と、
    この基準周波数出力回路により出力された基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周回路と、
    入力信号を前記分周回路から出力された前記複数の分周信号の夫々に基づいた周波数に変換した信号を変換信号として出力する変換回路が複数個直列に接続され、初段の前記変換回路には前記増幅回路により増幅された受信信号が入力信号として供給される多段周波数変換回路と、
    前記分周回路により分周された複数の分周信号のうち何れかの分周信号を基準信号として、前記多段周波数変換回路の最終段の変換回路から出力される変換信号を基に検波する検波回路と、
    を備えることを特徴とする電波受信回路。
  11. 前記検波回路は、
    前記変換信号と前記基準信号とを乗算する第1の乗算回路と、
    この第1の乗算回路により乗算された信号を二乗する第1の二乗回路と、
    前記基準信号を90度移相する移相回路と、
    前記変換信号と前記移相回路により移相された信号を乗算する第2の乗算回路と、
    この第2の乗算回路により乗算された信号を二乗する第2の二乗回路と、
    前記第1の二乗回路により二乗された信号と前記第2の二乗回路により二乗された信号とを加算する加算回路と、
    を有することを特徴とする請求項10に記載の電波受信回路。
  12. アンテナで受信した受信信号を増幅する増幅回路と、
    予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力回路と、
    この基準周波数出力回路により出力された基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周回路と、
    入力信号を前記分周回路から出力された前記複数の分周信号の夫々に基づいた周波数に変換した信号を変換信号として出力する変換回路が複数個直列に接続され、初段の前記変換回路には前記増幅回路により増幅された受信信号が入力信号として供給される多段周波数変換回路と、
    を備え、
    前記多段周波数変換回路の最終段は、前記分周回路から出力された分周信号を基準信号として、該最終段の前段から出力される変換信号を基に検波する検波回路を兼ね備えることを特徴とする電波受信回路。
  13. 前記多段周波数変換回路の各変換回路は、入力信号と分周信号とを乗算する乗算回路と、この乗算回路により乗算された信号から所定帯域の信号を抽出するフィルタ回路とを有し、このフィルタ回路により抽出された信号を変換信号として出力することを特徴とする請求項10〜12の何れか一項に記載の電波受信回路。
  14. 前記多段周波数変換回路の各変換回路は、
    入力信号と分周信号とを乗算する第3の乗算回路と、
    前記分周信号を90度移相する第1の移相回路と、
    前記入力信号と前記第1の移相回路により移相された信号とを乗算する第4の乗算回路と、
    前記第3、第4の乗算回路それぞれにより乗算された2つの信号を移相させる回路であって、この2つの信号それぞれに対する移相差が90度となるよう、少なくとも一方の信号を移相させる第2の移相回路と、
    この第2の移相回路により移相された2つの信号を加算或いは減算する加減算回路と、
    を有し、
    前記加減算回路により加算或いは減算された信号を変換信号として出力することを特徴とする請求項10〜12の何れか一項に記載の電波受信回路。
  15. アンテナで受信した受信信号を増幅する増幅回路と、
    予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力回路と、
    この基準周波数出力回路により出力された基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周回路と、
    前記増幅回路により増幅された受信信号を、前記分周回路から出力された前記複数の分周信号それぞれに基づいた周波数の信号に変換して出力する周波数変換回路と、
    を備え、
    前記周波数変換回路は、
    前記分周回路から出力された複数の分周信号のうちの第1、第2、第3の分周信号をそれぞれ90度移相して第1、第2、第3の分周移相信号として出力する第1、第2、第3の移相回路と、
    前記増幅された受信信号に前記第1の分周信号と前記第1の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより当該受信信号を周波数変換して第1のI信号と第1のQ信号とを生成して出力する初段処理回路と、
    前記第1のI信号及び第1のQ信号に、前記第2の分周信号と前記第2の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより、前記第1のI信号を前記第2の分周信号で周波数変換した第2のI信号及び前記第2の分周移相信号で周波数変換した第2のQ信号と、前記第1のQ信号を前記第2の分周信号で周波数変換した第3のI信号及び前記第2の分周信号で周波数変換した第3のQ信号とを生成して出力する第1のIQ信号処理回路と、
    前記第2のI信号と前記第3のQ信号とを加算或いは減算して第1の合成信号を生成して出力する第1の合成回路と、
    前記第2のQ信号と前記第3のI信号とを加算或いは減算して第2の合成信号を生成して出力する第2の合成回路と、
    前記第1の合成信号及び第2の合成信号に、前記第3の分周信号と前記第3の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより、前記第1の合成信号を前記第3の分周信号で周波数変換した第4のI信号及び前記第3の分周移相信号で周波数変換した第4のQ信号と、前記第2の合成信号を前記第3の分周信号で周波数変換した第5のI信号及び前記第3の分周移相信号で周波数変換した第5のQ信号とを生成して出力する第2のIQ信号処理回路と、
    前記第4のI信号と前記第4のQ信号とを加算或いは減算して第3の合成信号を生成して出力する第3の合成回路と、
    前記第5のI信号と前記第5のQ信号とを加算或いは減算して第4の合成信号を生成して出力する第4の合成回路と、
    前記第3の合成信号及び前記第4の合成信号の二乗和を算出して出力する後段処理回路と、
    を有することを特徴とする電波受信回路。
  16. 時刻情報を含む標準電波をアンテナで受信した受信信号を増幅する増幅手段と、
    予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段と、
    この基準周波数出力手段から出力される基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周手段と、
    入力信号を前記分周手段から出力された前記複数の分周信号の夫々に基づいた周波数に変換した信号を変換信号として出力する変換回路が複数個直列に接続され、初段の前記変換回路には前記増幅手段により増幅された受信信号が入力信号として供給される多段周波数変換手段と、
    前記分周手段により分周された複数の分周信号のうち何れかの分周信号を基準信号として、前記多段周波数変換手段の最終段の変換回路から出力される信号を基に検波し、検波信号として出力する検波手段と、
    この検波手段から出力される検波信号に基づいて時刻情報を生成するタイムコード生成手段と、
    前記基準周波数出力手段から出力される基準周波数信号を基に現在時刻を計時する計時手段と、
    前記タイムコード生成手段により生成された時刻情報に基づいて前記計時手段により計時されている現在時刻を修正する時刻修正手段と、
    を備えることを特徴とする電波時計。
  17. 時刻情報を含む標準電波をアンテナで受信した受信信号を増幅する増幅手段と、
    予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段と、
    この基準周波数出力手段から出力される基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周手段と、
    入力信号を前記分周手段から出力された前記複数の分周信号の夫々に基づいた周波数に変換した信号を変換信号として出力する変換回路が複数個直列に接続され、初段の前記変換回路には前記増幅手段により増幅された受信信号が入力信号として供給させる手段であって、最終段は、前記分周手段から出力された分周信号を基準信号として、該最終段の前段から出力される変換信号を基に検波し、検波信号として出力する検波手段を兼ね備える多段周波数変換手段と、
    前記検波手段から出力される検波信号に基づいて時刻情報を生成するタイムコード生成手段と、
    前記基準周波数出力手段から出力される基準周波数信号を基に現在時刻を計時する計時手段と、
    前記タイムコード生成手段により生成された時刻情報に基づいて前記計時手段により計時されている現在時刻を修正する時刻修正手段と、
    を備えることを特徴とする電波時計。
  18. 前記多段周波数変換手段の各変換回路は、
    入力信号と分周信号とを乗算する第3の乗算手段と、
    前記分周信号を90度移相する第1の移相手段と、
    前記入力信号と前記第1の移相手段により移相された信号とを乗算する第4の乗算手段と、
    前記第3、第4の乗算手段それぞれにより乗算された2つの信号を移相させる手段であって、この2つの信号それぞれに対する移相差が90度となるよう、少なくとも一方の信号を移相させる第2の移相手段と、
    この第2の移相手段により移相された2つの信号を加算或いは減算する加減算手段と、
    を有し、
    前記加減算手段により加算或いは減算された信号を変換信号として出力することを特徴とする請求項16又は17に記載の電波時計。
  19. 時刻情報を含む標準電波をアンテナで受信した受信信号を増幅する増幅手段と、
    予め定められた周波数の基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段と、
    この基準周波数出力手段により出力された基準周波数信号又はこの基準周波数信号の周波数を逓倍した信号を複数の分周比に分周し、この分周された複数の分周信号を出力する分周手段と、
    前記増幅手段により増幅された受信信号を、前記分周手段から出力された前記複数の分周信号それぞれに基づいた周波数の信号に変換して出力する周波数変換手段と、
    この周波数変換手段から出力される信号に基づいて時刻情報を生成するタイムコード生成手段と、
    前記基準周波数出力手段から出力される基準周波数信号を基に現在時刻を計時する計時手段と、
    前記タイムコード生成手段により生成された時刻情報に基づいて前記計時手段により計時されている現在時刻を修正する時刻修正手段と、
    を備え、
    前記周波数変換手段は、
    前記分周手段から出力された複数の分周信号のうちの第1、第2、第3の分周信号をそれぞれ90度移相して第1、第2、第3の分周移相信号として出力する第1、第2、第3の移相手段と、
    前記増幅された受信信号に前記第1の分周信号と前記第1の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより当該受信信号を周波数変換して第1のI信号と第1のQ信号とを生成して出力する初段処理手段と、
    前記第1のI信号及び第1のQ信号に、前記第2の分周信号と前記第2の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより、前記第1のI信号を前記第2の分周信号で周波数変換した第2のI信号及び前記第2の分周移相信号で周波数変換した第2のQ信号と、前記第1のQ信号を前記第2の分周信号で周波数変換した第3のI信号及び前記第2の分周信号で周波数変換した第3のQ信号とを生成して出力する第1のIQ信号処理手段と、
    前記第2のI信号と前記第3のQ信号とを加算或いは減算して第1の合成信号を生成して出力する第1の合成手段と、
    前記第2のQ信号と前記第3のI信号とを加算或いは減算して第2の合成信号を生成して出力する第2の合成手段と、
    前記第1の合成信号及び第2の合成信号に、前記第3の分周信号と前記第3の分周移相信号とをそれぞれ乗算することにより、前記第1の合成信号を前記第3の分周信号で周波数変換した第4のI信号及び前記第3の分周移相信号で周波数変換した第4のQ信号と、前記第2の合成信号を前記第3の分周信号で周波数変換した第5のI信号及び前記第3の分周移相信号で周波数変換した第5のQ信号とを生成して出力する第2のIQ信号処理手段と、
    前記第4のI信号と前記第4のQ信号とを加算或いは減算して第3の合成信号を生成して出力する第3の合成手段と、
    前記第5のI信号と前記第5のQ信号とを加算或いは減算して第4の合成信号を生成して出力する第4の合成手段と、
    前記第3の合成信号及び前記第4の合成信号の二乗和を算出して出力する後段処理手段と、
    を有することを特徴とする電波時計。
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