JP3876876B2 - 電波受信装置、検波回路、電波時計及び中継器 - Google Patents

電波受信装置、検波回路、電波時計及び中継器 Download PDF

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Description

本発明は、電波受信装置、検波回路、電波時計及び中継器に関する。
現在、各国(例えば、ドイツ、イギリス、スイス、日本等)において、時刻データ即ちタイムコード入りの標準電波が送出されている。我が国(日本)では、2つの送信所(福島県及び佐賀県)より、図10に示すようなフォーマットのタイムコードで振幅変調した40kHz及び60kHzの長波標準電波が送出されている。同図によれば、タイムコードは、正確な時刻の分の桁が更新される毎即ち1分毎に、1周期60秒のフレームで送出されている。
近年では、このようなタイムコード入り標準電波を受信して、これにより現在時刻データを修正する、いわゆる電波時計が実用化されている。電波時計は、所定時間毎に、内蔵しているアンテナを介して標準電波を受信し、増幅変調してタイムコードを解読することにより現在時刻を修正している。
ところで、電波時計が実際に受信する受信信号は、送信所から送出される標準電波に、送信所から電波時計までの伝送過程において種々の信号(ノイズ)が混入・重畳された信号となる。このため、受信信号に含まれるノイズによって時刻データの誤判別が発生するおそれがある。そこで、ノイズによる時刻データの誤判別を防ぐため、例えば次の技術が知られている。
特許文献1には、標準電波を受信して得たノイズを含む信号(受信信号)を秒信号よりも高い周波数で複数秒間サンプリングし、これらのサンプリング値の平均値からレベル変化を示す特定パターンを検出することで1秒周期の秒信号を検出する電波修正時計等が開示されている。
また、特許文献2には、受信信号を復調したパルス信号に対し所定のフィルタリング処理を行ってノイズパルスを除去するフィルタ回路と、所定の入力しきい値を有し、フィルタ回路の出力信号を入力する制御回路とを備えた自動修正時計が開示されている。かかる自動修正時計において、制御回路は、入力しきい値以上のレベルの信号を入力せず、入力した信号を所定のサンプリングタイミングでサンプリングし、所定レベル(具体的には、ハイレベル)を連続してサンプリングした回数によってデータを判別する。これによれば、所定幅以下のノイズパルスはフィルタ回路によって除去され、制御回路に入力されない。また、所定幅以上のパルスについては、サンプリング回数が所定回数に達しないため、ノイズパルスとして判別される。
特開2002−48883号公報 特開2002−162482号公報
上述した特許文献1、2に開示されている技術は、ともに、受信信号に含まれるノイズの有無を検出し、これによって時刻データの誤判別を防止する技術であり、ノイズそのものの除去を行う技術ではない。受信信号からノイズを除去する方法としては、バンドパスフィルタやローパスフィルタ等のフィルタを使用することが一般的である。しかし、フィルタは一定の通過帯域を有しているため、本来通過させたい周波数(受信したい標準電波の周波数;受信周波数)近傍のノイズ成分も通過させてしまう問題がある。
上記事情に鑑み、本発明は、受信信号に対して、受信周波数近傍のノイズを除去することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、アンテナで受信した受信信号から該受信信号の搬送波と同一の周波数及び同一の位相であるキャリア信号を生成するキャリア信号生成手段(例えば、図3〜図7のキャリア抽出回路60)と、このキャリア信号生成手段により生成されたキャリア信号と前記受信信号とに基づいて信号を再生する信号再生手段(例えば、図3の信号再生回路70a;図4の信号再生回路70b;図5の信号再生回路70c;図6の信号再生回路70d;図7の信号再生回路70e)とを備えた電波受信装置(例えば、図1、図2の電波受信装置162)において、
前記キャリア信号生成手段は、前記キャリア信号の位相を90度移相し、前記受信信号と乗算してキャリア移相乗算信号として出力するキャリア移相乗算手段(例えば、図3〜図7の位相シフト器62及び乗算器63)を有し、
前記信号再生手段は、
前記受信信号と前記キャリア信号とを乗算して乗算信号として出力する乗算手段(例えば、図3〜図7の乗算器71)と、この乗算手段によって出力された乗算信号を微分して第1の微分信号として出力する第1の微分手段(例えば、図3、図4、図6、図7の微分回路73)と、前記キャリア移相乗算手段によって出力されたキャリア移相乗算信号を微分して第2の微分信号として出力する第2の微分手段(例えば、図3、図6、図7の微分回路74a;図4の微分回路74b)と、前記キャリア移相乗算手段によって出力されたキャリア移相乗算信号及び前記第2の微分手段によって出力された第2の微分信号のうちの一方の信号を前記第1の微分信号で除算し、この除算した信号と他方の信号とを乗算して被加算信号として出力する被加算信号生成手段(例えば、図3、図5〜図7の割算器75a及び乗算器76a;図4の割算器75b及び乗算器76b)と、前記乗算信号に前記被加算信号を加算して検波信号として出力する出力手段(例えば、図3、図5〜図7の加算器77a;図4の加算器77b)とを有し、
前記キャリア移相乗算手段は、ローパスフィルタ(例えば、図3〜図7のLPF64a)を有し、このローパスフィルタを介して前記キャリア移相乗算信号を出力し、
前記乗算手段は、ローパスフィルタ(例えば、図3〜図7のLPF72)を有し、このローパスフィルタを介して前記乗算信号を出力することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記出力手段は、ローパスフィルタ(例えば、図6のLPF81)を有し、このローパスフィルタを介して前記検波信号を出力することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1の微分手段によって出力された第1の微分信号と所定レベルとを比較する比較手段(例えば、図7の比較器91)を更に備え、
前記出力手段は、前記乗算手段によって出力された乗算信号と前記被加算信号生成手段によって出力された被加算信号とを加算し、この加算によって得られた信号と前記乗算信号とを前記比較手段による比較結果に応じて切り換える切換手段(例えば、図7のスイッチ回路92)を有し、この切換手段により切り換えられた信号を前記検波信号として出力することを特徴とする。
請求項4に記載の発明における電波時計(例えば、図1の電波時計100)は、時刻データを含む標準電波を受信する請求項1に記載の電波受信装置(例えば、図2の電波受信装置162)を備え、
この電波受信装置から出力される検波信号に基づいて標準タイムコードを生成するタイムコード生成手段(例えば、図1のタイムコード生成部170)と、現在時刻を計時する計時手段(例えば、図1の計時回路部180)と、前記タイムコード生成手段により生成された標準タイムコードに基づいて、前記計時手段により計時された現在時刻データを修正する時刻修正手段(例えば、図1のCPU110)とを備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明における中継器(例えば、図9の中継器200)は、時刻データを含む標準電波を受信する請求項1に記載の電波受信装置(例えば、図9の電波受信装置162)を備え、
この電波受信装置から出力される検波信号に基づいて標準タイムコードを生成するタイムコード生成手段(例えば、図9のタイムコード生成部170)と、このタイムコード生成手段により生成された標準タイムコードを送信する送信手段(例えば、図9の送信部210)とを備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、受信信号から該受信信号の搬送波と同一の周波数及び同一の位相であるキャリア信号を生成するキャリア信号生成回路(例えば、図3〜図7のキャリア抽出回路60)と、このキャリア信号生成回路により生成されたキャリア信号と前記受信信号とに基づいて信号を再生する信号再生回路(例えば、図3の信号再生回路70a;図4の信号再生回路70b;図5の信号再生回路70c;図6の信号再生回路70d;図7の信号再生回路70e)とから構成された検波回路(例えば、図3の検波回路50a、図4の検波回路50b、図5の検波回路50c、図6の検波回路50d、図7の検波回路50e)において、
前記キャリア信号生成回路は、前記キャリア信号の位相を90度移相し、前記受信信号と乗算してキャリア移相乗算信号として出力するキャリア移相乗算回路(例えば、図3〜図7の位相シフト器62及び乗算器63)を有し、
前記信号再生回路は、
前記受信信号と前記キャリア信号とを乗算して乗算信号として出力する乗算回路(例えば、図3〜図7の乗算器71)と、この乗算回路によって出力された乗算信号を微分して第1の微分信号として出力する第1の微分回路(例えば、図3、図4、図6、図7の微分回路73)と、前記キャリア移相乗算回路によって出力されたキャリア移相乗算信号を微分して第2の微分信号として出力する第2の微分回路(例えば、図3、図6、図7の微分回路74a;図4の微分回路74b)と、前記キャリア移相乗算回路によって出力されたキャリア移相乗算信号及び前記第2の微分回路によって出力された第2の微分信号のうちの一方の信号を前記第1の微分信号で除算し、この除算した信号と他方の信号とを乗算して被加算信号として出力する被加算信号生成回路(例えば、図3、図5〜図7の割算器75a及び乗算器76a;図4の割算器75b及び乗算器76b)と、前記乗算信号に前記被加算信号を加算して検波信号として出力する出力回路(例えば、図3、図5〜図7の加算器77a;図4の加算器77b)とを有し、
前記キャリア移相乗算回路は、ローパスフィルタ(例えば、図3〜図7のLPF64a)を有し、このローパスフィルタを介して前記キャリア移相乗算信号を出力し、
前記乗算回路は、ローパスフィルタ(例えば、図3〜図7のLPF72)を有し、このローパスフィルタを介して前記乗算信号を出力することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記出力回路は、ローパスフィルタ(例えば、図6のLPF81)を有し、このローパスフィルタを介して前記検波信号を出力することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記第1の微分回路によって出力された第1の微分信号と所定レベルとを比較する比較回路(例えば、図7の比較器91)を更に備え、
前記出力回路は、前記乗算回路によって出力された乗算信号と前記被加算信号生成回路によって出力された被加算信号とを加算し、この加算によって得られた信号と前記乗算信号とを前記比較回路による比較結果に応じて切り換える切換回路(例えば、図7のスイッチ回路92)を有し、この切換回路により切り換えられた信号を前記検波信号として出力することを特徴とする。
請求項1又は請求項6に記載の発明によれば、受信信号から生成されたキャリア信号の位相が90度移相され、受信信号と乗算されたキャリア移相乗算信号が出力される。そして、受信信号とキャリア信号とが乗算され、更に微分された第1の微分信号が出力されるとともに、キャリア移相乗算信号が微分されて第2の微分信号として出力される。次いで、キャリア移相乗算信号及び第2の微分信号のうちの一方の信号が第1の微分信号で除算され、得られた信号と他方の信号とが乗算されて被加算信号が出力される。その後、前記乗算信号に被加算信号が加算され、検波信号として出力される。従って、キャリア信号の位相を90度移相し、同期検波及び適切な処理を行うことでノイズ成分をキャンセルしているため、従来のようにフィルタでは除去しきれなかった受信周波数近傍のノイズを確実に除去することが可能となる。
また、請求項2又は請求項7に記載の発明によれば、検波信号に対して所定の低域範囲外の周波数成分が遮断されるので、長波標準電波等の低域範囲の信号を再生する場合に有効である。
また、請求項3又は請求項8に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、乗算信号と被加算信号とを加算し、この加算によって得られた信号と乗算信号とを、第1の微分信号と所定レベルとの比較結果に応じて切り換えて検波信号として出力することができる。即ち、受信信号にノイズ成分が含まれていない場合、受信信号を微分した第1の微分信号のレベルが極めて小さくなるため、除算手段により除算された信号が極めて大きくなり、その結果、出力される検波信号が極めて大きくなるといった不都合が生じるおそれがある。しかし、例えば第1の微分信号が所定レベル以下である場合には同期検波の出力である乗算信号を検波信号として出力することで、出力される検波信号が極めて大きくなるといった不都合を回避できる。
このように、請求項7及び16に記載の発明によれば、受信信号にノイズ成分が含まれていない場合に、信号再生回路から出力される検波信号が極めて大きくなるといった不都合を回避できる。
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様な効果を有する電波時計を実現できる、
更に、請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様な効果を奏する中継器を実現できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。尚、以下では、本発明を長波標準電波を受信して時刻修正を行う電波時計に適用した場合について説明するが、本発明の適用がこれに限定されるものではない。
[第1実施形態]
先ず、第1実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態における電波時計100の内部構成を示すブロック図である。同図によれば、電波時計100は、CPU(Central Processing Unit)110と、入力部120と、表示部130と、ROM(Read Only Memory)140と、RAM(Random Access Memory)150と、受信制御部160と、タイムコード生成部170と、計時回路部180と、発振回路部182と、を備えて構成される。また、発振回路部182を除く各部はバスBによって接続され、発振回路部182は計時回路部180に接続されている。
CPU110は、所定のタイミング或いは入力部120から入力された操作信号に応じてROM140に格納されたプログラムを読み出してRAM150に展開し、該プログラムに基づいて電波時計100を構成する各部への指示やデータの転送等を行う。具体的には、例えば所定時間毎に受信制御部160を制御して標準電波の受信処理を実行し、タイムコード生成部170から入力された標準タイムコードに基づいて計時回路部180で計数される現在時刻データを修正する。
入力部120は、電波時計100の各種機能を実行させるためのスイッチ等で構成され、これらのスイッチが操作された場合には対応する操作信号をCPU110に出力する。
表示部130は、小型液晶ディスプレイ等で構成され、CPU110から入力される表示信号に基づいて現在時刻をデジタル表示等する。
ROM140は、電波時計100にかかるシステムプログラムやアプリケーションプログラム、本実施の形態を実現するためのプログラムやデータ等を記憶する。
RAM150は、CPU110の作業領域として用いられ、ROM140から読み出されたプログラムや、CPU110で処理されたデータ等を一時的に記憶する。
受信制御部160は、電波受信装置162を備える。電波受信装置162は、受信アンテナANT1で受信した長波標準電波の不要な周波数成分をカットして該当する周波数信号を取り出し、この周波数信号を対応する電気信号に変換してタイムコード生成部170へ出力する。
タイムコード生成部170は、電波受信装置162から入力された信号をデジタル信号に変換し、標準時刻コードや積算コード、曜日コード等の時計機能に必要なデータを含む標準タイムコードを生成してCPU110に出力する。
計時回路部180は、発振回路部182から入力される信号を計数して現在時刻を計時し、現在時刻データをCPU110に出力する。発振回路部182は、常時一定周波数のクロック信号を出力する回路である。
図2は、本実施形態におけるスーパーヘテロダイン方式の電波受信装置162の回路構成を示すブロック図である。同図によれば、電波受信装置162は、受信アンテナANT1と、RF増幅回路10と、フィルタ回路20a、20b、20cと、周波数変換回路30と、局部発振回路32と、IF増幅回路40と、AGC(Auto Gain Control)回路80と、検波回路50aと、を備えて構成される。
受信アンテナANT1は、時刻コードを含む所定の周波数の長波標準電波を受信することができ、例えばバーアンテナによって構成される。受信アンテナANT1で受信された長波標準電波は、電気信号に変換されて出力される。
RF増幅回路10は、受信アンテナANT1から入力された信号を、AGC回路80から入力される制御信号に応じた増幅度で増幅(或いは減衰)して出力する。
フィルタ回路20aは、バンドパスフィルタ等で構成され、RF増幅回路10から入力された信号に対して所定範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
周波数変換回路30は、フィルタ回路20aから入力された信号と局部発振回路32から入力された局部発振信号とを合成し、中間周波数の信号(中間周波信号)に変換して出力する。
フィルタ回路20bは、バンドパスフィルタ等で構成され、周波数変換回路30から入力された信号に対して中間周波数を中心とした所定範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
IF増幅回路40は、フィルタ回路20bから入力された信号を、AGC回路80から入力された制御信号に応じて増幅(或いは減衰)して出力する。
フィルタ回路20cは、バンドパスフィルタ等で構成され、IF増幅回路40から入力された信号に対して所定範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
検波回路50aは、フィルタ回路20cから入力された信号pを検波して検波信号を出力する。検波回路50aから出力された検波信号はタイムコード生成部170に出力され、標準タイムコードが生成される。生成された標準タイムコードはCPU110に入力され、現在時刻データの修正等の各種処理に利用される。
AGC回路80は、フィルタ回路20cから入力された信号pの強弱に従って、RF増幅回路10及びIF増幅回路40の増幅度を調整する制御信号を出力する。
図3は、検波回路50aの回路構成を示すブロック図である。同図によれば、検波回路50aは、キャリア抽出回路60と、信号再生回路70aと、を備えている。そして、キャリア抽出回路60は、キャリア再生回路61と、位相シフト器62と、乗算器63と、LPF64a、64bと、を有する。また、信号再生回路70aは、乗算器71、76aと、LPF72と、微分回路73、74aと、割算器75aと、加算器77aと、を有する。
キャリア再生回路61は、PLL回路等によって構成され、受信信号のキャリア(搬送波)と同一周波数且つ同一位相のキャリア再生信号を生成し、信号aとして出力する。
位相シフト器62は、キャリア再生回路61から入力された信号aの位相を90度進ませて(移相して)、信号bとして出力する。ここで、移相とは、位相を進ませる又は遅らせることを意味する。
乗算器63は、フィルタ回路20cから入力された信号pと、位相シフト器62から入力された信号bとを乗算し、信号cとして出力する。
LPF64aは、乗算器63から入力された信号cに対して所定の低域範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断して、信号dとして出力する。
LPF64bは、LPF64aから入力された信号dに対して所定の低域範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断して、信号d´として出力する。
乗算器71は、フィルタ回路20cから入力された信号pと、キャリア再生回路61から入力された信号aとを乗算し、信号eとして出力する。
LPF72は、乗算器71から入力された信号eに対して所定の低域範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断して、信号fとして出力する。
微分回路73は、LPF72から入力された信号fを時間について微分し、信号gとして出力する。
微分回路74aは、LPF64aから入力された信号dを時間について微分し、信号iとして出力する。
割算器75aは、LPF64aから入力された信号dを、微分回路73から入力された信号gで除算し、信号hとして出力する。
乗算器76aは、微分回路74aから入力された信号iと、割算器75aから入力された信号hとを乗算し、信号jとして出力する。
加算器77aは、LPF72から入力された信号fと、乗算器76aから入力された信号jとを加算し、信号kとして出力する。この信号kが、検波回路50aの出力信号である検波信号となる。
次に、検波回路50aを構成する各回路の動作を、各信号の論理式を用いて説明する。
フィルタ回路20cから入力された信号pには、受信希望信号(本来、受信したい周波数を持つ信号)とノイズとが含まれる。受信希望信号の周波数をωとして、その信号波を「Asinωt」とする。ここで、振幅Aは時間関数であるが、受信希望信号は長波標準電波であるため、極めて長い周期(1/数秒)で変化するものであるとともに、10%又は100%の何れかの変調度である。このため、振幅Aをほぼ定数とみなすことができる。従って、信号pは、次式(1)に示すように、受信希望信号の振幅成分Aとノイズの振幅成分Bとの合成によって表すことができる。
Figure 0003876876
ここで、Δωは受信希望信号の周波数との差であり、φは受信希望信号との位相差である。
先ず、キャリア抽出回路60におけるキャリア信号の抽出について説明する。
キャリア抽出回路60において、キャリア再生回路61から出力される信号a(キャリア再生信号)を「sin(ωt+δ)」とすると、位相シフト器62は、信号aの位相を90度進ませた信号bを出力するので、信号bは「cos(ωt+δ)」となる。尚、ここでは、説明の簡明のためノイズ成分は除いている。乗算器63は、この信号bと信号pとを乗算し、信号cとして出力する。従って、信号cは次式(2)で与えられる。
Figure 0003876876
そして、信号cは、LPF64aを通過することで高周波成分が遮断され、次式(3)で示す成分のみが信号dとして出力される。
Figure 0003876876
この信号dは、一般にゆっくりとした変化をしているので、LPF64を通過することで、ノイズ成分が充分除去された信号d1となる。そして、信号d´がキャリア再生回路61にフィードバック(帰還)され位相補正が行われることで、信号aにおけるδ分の位相ずれが補正され、信号aは「sinωt」に収束し、受信信号と同一周波数且つ同一位相のキャリア信号となる。そして、信号bは「cosωt」となる。
続いて、検波回路50aにおける検波信号の生成について説明する。
キャリア抽出回路60において、乗算器63は、信号pと信号bとを乗算し、信号cとして出力する。従って、信号cは次式(4)で与えられる。
Figure 0003876876
そして、信号cは、LPF64aを通過することで高周波成分が遮断され、次式(5)で示す成分のみが信号dとして出力される。
Figure 0003876876
そして、信号再生回路において、乗算器71は、信号pと信号aとを乗算し、信号eとして出力する。従って、信号eは次式(6)で与えられる。
Figure 0003876876
信号eは、LPF72を通過することで高周波成分が遮断され、次式(7)で示す成分のみが信号fとして出力される。
Figure 0003876876
そして、微分回路73は、信号fを微分し、信号gとして出力する。従って、信号gは次式(8)で与えられる。
Figure 0003876876
一方、微分回路74aは、信号を微分し、信号iとして出力する。従って、信号iは次式(9)で与えられる。
Figure 0003876876
また、割算器75aは、信号dを信号gで除算し、信号hとして出力する。従って、信号hは次式(10)で与えられる。
Figure 0003876876
そして、乗算器76aは、信号hと信号iとを乗算し、信号jとして出力する。従って、信号jは次式(11)で与えられる。
Figure 0003876876
その後、加算器77aは、信号fと信号jとを加算し、信号kとして出力する。従って、検波信号である信号kは次式(12)で与えられる。
Figure 0003876876
即ち、検波回路50aからは、受信希望信号のみの振幅を持つ信号が出力される。ここで、図10に示したように、長波標準電波は2値の振幅とパルス幅によって電波に含まれるデータが判別されるため、信号kは受信希望信号の振幅Aの1/2となっていても1/2の振幅として検知すれば良いため、特に問題はない。
<効果>
以上のように、第1実施形態では、時刻データを含む長波標準電波を受信する電波時計100が備える検波回路50aにおいて、次のように検波がなされる。先ず、キャリア再生回路61にて生成されたキャリア信号(信号a)の位相を90度進めた信号bと、検波回路50aに入力された信号pとを乗算した信号が、LPF64aを介して信号dとして出力される。また、信号pと信号aとを乗算した信号eがLPF72を介して信号fとして出力される。そして、信号fを微分した信号gで信号dを除算し、得られた信号hと信号dを微分した信号iとを乗算した信号jが出力される。その後、信号fと信号jとを加算した信号kが検波信号として出力される。即ち、キャリア信号(信号a)の位相を90度進め、同期検波及び適切な処理を行うことでノイズ成分をキャンセルしている。このため、従来のようにフィルタでは除去しきれなかった受信周波数近傍のノイズを確実に除去することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を説明する。
上述した第1実施形態では、検波信号として出力される信号kは次式(13a)で表現される。
Figure 0003876876
第2実施形態では、この式(13a)を変形して得られる次式(13b)を満たす検波回路を構成する。
Figure 0003876876
即ち、第2実施形態は、上述した第1実施形態での検波回路50a(図3参照)を、図4に示す検波回路50bに置き換えたものである。そして、以下では、上述した第1実施形態と同一要素については同符合を付し、詳細な説明を省略する。
図4は、第2実施形態における検波回路50bの回路構成を示すブロック図である。同図によれば、検波回路50bは、キャリア抽出回路60と、信号再生回路70bと、を備えている。そして、信号再生回路70bは、乗算器71、76bと、LPF72と、微分回路73、74bと、割算器75bと、加算器77bと、を有している。
微分回路74bは、LPF64aから入力された信号dを時間について微分し、信号i´として出力する。
割算器75bは、微分回路74bから入力された信号i´を、微分回路73から入力された信号gで除算し、信号h´として出力する。
乗算器76bは、LPF64aから入力された信号dと、割算器75bから入力された信号h´とを乗算し、信号j´として出力する。
そして、加算器77bは、LPF72から入力された信号fと、乗算器76bから入力された信号j´とを加算し、信号k´として出力する。この信号k´が、検波回路50bの出力信号である検波信号となる。
続いて、検波回路50bを構成する各回路の動作を、各信号の論理式を用いて説明する。
尚、信号a〜gについては第1実施形態と同様に与えられるため、ここでの説明は省略する。
微分回路74bは、式(5)で与えられる信号dを微分し、信号i´として出力する。従って、信号i´は次式(14)で与えられる。
Figure 0003876876
そして、割算器75は、信号i´を式(8)で与えられる信号gで除算し、信号h´として出力する。従って、信号h´は次式(15)で与えられる。
Figure 0003876876
次いで、乗算器76bは、信号dと信号h´とを乗算し、信号j´として出力する。従って、信号j´は次式(16)で与えられる。
Figure 0003876876
その後、加算器77bは、式(7)で与えられる信号fと信号j´とを加算し、信号k´として出力する。従って、信号k´は次式(17)で与えられる。
Figure 0003876876
この信号k´は、勿論、第1実施形態において算出される信号kに等しい。
<効果>
以上のように、第2実施形態では、信号gを、信号dを微分した信号i´で除算し、得られた信号h´と信号dとを乗算した信号j´を、信号fと加算している。即ち、第2実施形態2においても、上述した第1実施形態と同様に、キャリア信号の位相を90度進め、同期検波及び適切な処理を行うことでノイズ成分をキャンセルしている。このため、従来のようにフィルタでは除去しきれなかった受信周波数近傍のノイズを確実に除去することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態を説明する。
第3実施形態では、上述した第1実施形態での検波回路50aにおける微分回路73、74aを、移相回路78、79に替えて検波回路を構成する。即ち、第3実施形態は、上述した第1実施形態での検波回路50a(図3参照)を、図5に示す検波回路50cに置き換えたものである。そして、以下では、上述した第1、2実施形態と同一要素に付いては同符合を付し、詳細な説明を省略する。
図5は、第3実施形態における検波回路50cの回路構成を示すブロック図である。
同図によれば、検波回路50cは、キャリア抽出回路60と、信号再生回路70cとを備えている。そして、信号再生回路70cは、乗算器71と、LPF72と、移相回路78、79と、割算器75aと、乗算器76aと、加算器77aと、を有している。
移相回路78は、LPF72から入力された信号fの位相を90度変化させ、信号gとして出力する。
移相回路79は、LPF64aから入力された信号dの位相を90度変化させ、信号iとして出力する。
上述した第1実施形態における微分回路73、74による信号の微分は、信号の位相を90度進ませることと同等である。このため、移相回路78、79から出力される信号は、それぞれ、微分回路73、74aから出力される信号g、iに等しくなる。
<効果>
以上のように、第3実施形態では、第1実施形態における微分回路73、74aを、それぞれ、信号fの位相を例えば90度進ませる(移相させる)移相回路78、信号dの位相を90度進ませる移相回路79に替えている。つまり、三角関数の和で表現される信号の微分は、移相させることと同等であり、上述した第1、第2実施形態と同様に、キャリア信号(信号a)の位相を90度進め、同期検波を行うことでノイズ成分をキャンセルしている。このため、従来のようにフィルタでは除去しきれなかった受信周波数近傍のノイズを確実に除去することができる。
尚、第3実施形態では、第1実施形態での検波回路50a(図3参照)における微分回路73、74aを移相回路に替えた場合について説明したが、第2実施形態での検波回路50b(図4参照)における微分回路73、74bを移相回路に替えても構わないのは勿論である。
[変形例]
尚、本発明の適用は上述した3つの実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(1)検波回路の最終段にLPFを設ける
上述した各実施形態において、検波回路50a、50b、50cの最終段、即ち信号再生回路70a、70b、70cの最終段、詳細には加算器77a、77bの後段にLPFを設けても良い。
図6は、第1の実施形態における信号再生回路70aの最終段にLPF81を設けた信号再生回路70dを示している。この場合、LPF81により、加算器77aから出力される信号kに対して、所定の低域範囲の周波数が通過され、範囲以外の周波数成分が遮断された信号lが信号再生回路70dから出力され、この信号lが検波信号として検波回路50dから出力される。
(2)信号pにノイズ成分が含まれない場合への対応
また、検波回路50a、50b、50cに入力される信号pにノイズ成分が含まれていない、或いは十分小さい場合、式(8)で与えられる信号gが0(ゼロ)又は極めて小さくなるため、式(10)で与えられる信号hが∞(無限大)或いは極めて大きく成り、その結果、検波回路から出力される検波信号が極めて大きくなることがある。そこで、この不都合を回避するために、検波回路を図7に示すように構成しても良い。
図7は、第1の実施形態における検波回路50aに、比較器91とスイッチ回路92とを設けた場合を示している。
比較器91は、微分回路73から入力された信号gのレベルと所定電圧Vとを比較し、その大小に応じてL信号又はH信号を出力する。即ち、例えば信号gのレベルが所定電圧Vより小さい場合にはH信号を出力し、これ以外の場合にはL信号を出力する。
スイッチ回路92は、比較器91から入力された信号に応じて、加算器77aから入力された信号k又はLPF72から入力された信号fを切り換えて出力する。即ち、例えば比較器91からL信号が入力された場合には信号を出力し、H信号が入力された場合は信号に切り換えて出力する。
従って、信号gのレベルが所定電圧V以下の場合には、同期検波の信号である信号fが検波信号として検波回路70eから出力され、信号gのレベルが所定電圧を超える場合には、加算器77aから出力された信号kが検波信号として出力される。
尚、上述した各実施形態の検波回路を構成する各回路をアナログ回路で構成しても良いし、デジタル回路で構成しても良い。また、各信号をデジタル信号とし、検波回路をCPUやDSP等で構成して、ソフトウェア的に各構成回路の機能を実現することとしても良い。更に、これらの組み合わせであっても良い。
(3)電波受信装置162をストレート方式とする
上述した各実施形態では、電波受信装置162としてスーパーヘテロダイン方式を用いることとしたが、これを、ストレート方式としても良い。
図8は、ストレート方式の電波受信装置162bの回路構成を示す図である。尚、同図において、上述したスーパーヘテロダイン方式の電波受信装置162(図2参照)と同一要素については同符合を付してある。図8によれば、電波受信装置162bは、受信アンテナANT1と、RF増幅回路10と、フィルタ回路20aと、検波回路50aと、を備えて構成される。この場合、検波回路50aには、フィルタ回路20aから出力された信号p´が入力される。
(4)中継器に適用
また、上述した各実施形態では、本発明を電波時計に適用した場合について説明したが、中継器に適用しても良い。中継器とは、例えば内部に電波が届き難い鉄骨住宅等の建物の窓際に設置され、長波標準電波を受信して正確な時刻情報を得て、この時刻情報を送信する装置である。そして、室内に設置された電波時計は、中継器から送信された時刻情報を受信して時刻修正を行う。
図9は、本発明を適用した中継器200の内部構成を示すブロック図である。尚、同図において、上述した電波時計100(図1参照)と同一の要素については同符合を付してある。図9によれば、中継器200は、入力部120と、表示部130と、ROM140と、RAM150と、受信制御部160と、タイムコード生成部170と、計時回路部180と、発振回路部182と、送信部210と、を備えて構成される。
送信部210は、計時回路部180によって計時された現在時刻データに基づいて中継タイムコードを生成し、該中継タイムコードに搬送波を付加して中継電波とし、送信アンテナANT2を介して送信する。この時の搬送波は、受信する長波標準電波と同一であっても良いし、中継電波として専用の電波であっても良い。長波標準電波と同一である場合には、室内等に設置される電波時計は通常の電波時計であって良い。また、中継電波として専用の電波である場合には、電波時計には当該電波を受信する手段が必要となる。
本発明を適用した電波時計の内部構成を示すブロック図。 電波受信装置の回路構成を示すブロック図。 第1実施形態における検波回路の回路構成を示すブロック図。 第2実施形態における検波回路の回路構成を示すブロック図。 第3実施形態における検波回路の回路構成を示すブロック図。 検波回路の変形例(1)。 検波回路の変形例(2)。 ストレート方式の電波受信装置の回路構成を示すブロック図。 本発明を適用した中継器の内部構成を示すブロック図。 タイムコードのフォーマット。
符号の説明
100 電波時計
110 CPU
120 入力部
130 表示部
140 ROM
150 RAM
160 受信制御部
162 電波受信装置
ANT1 受信アンテナ
10 RF増幅回路
20a、20b、20c フィルタ回路
30 周波数変換回路
32 局部発振回路
40 IF増幅回路
50a、50b、50c、50d、50e 検波回路
60 キャリア抽出回路
61 キャリア再生回路
62 移相シフト器
63 乗算器
64a、64b LPF
70a、70b、70c、70d、70e 信号再生回路
71、76a、76b 乗算器
72 LPF
73、74a、74b 微分回路
75a、75b 割算器
77a、77b 加算器
78、79 移相回路
91 比較器
92 スイッチ回路
80 AGC回路
170 タイムコード生成部
180 計時回路部
190 発振回路部
200 中継器
210 送信部

Claims (8)

  1. アンテナで受信した受信信号から該受信信号の搬送波と同一の周波数及び同一の位相であるキャリア信号を生成するキャリア信号生成手段と、このキャリア信号生成手段により生成されたキャリア信号と前記受信信号とに基づいて信号を再生する信号再生手段とを備えた電波受信装置において、
    前記キャリア信号生成手段は、前記キャリア信号の位相を90度移相し、前記受信信号と乗算してキャリア移相乗算信号として出力するキャリア移相乗算手段を有し、
    前記信号再生手段は、
    前記受信信号と前記キャリア信号とを乗算して乗算信号として出力する乗算手段と、
    この乗算手段によって出力された乗算信号を微分して第1の微分信号として出力する第1の微分手段と、
    前記キャリア移相乗算手段によって出力されたキャリア移相乗算信号を微分して第2の微分信号として出力する第2の微分手段と、
    前記キャリア移相乗算手段によって出力されたキャリア移相乗算信号及び前記第2の微分手段によって出力された第2の微分信号のうちの一方の信号を前記第1の微分信号で除算し、この除算した信号と他方の信号とを乗算して被加算信号として出力する被加算信号生成手段と、
    前記乗算信号に前記被加算信号を加算して検波信号として出力する出力手段と、
    を有し、
    前記キャリア移相乗算手段は、ローパスフィルタを有し、このローパスフィルタを介して前記キャリア移相乗算信号を出力し、
    前記乗算手段は、ローパスフィルタを有し、このローパスフィルタを介して前記乗算信号を出力することを特徴とする電波受信装置。
  2. 前記出力手段は、ローパスフィルタを有し、このローパスフィルタを介して前記検波信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の電波受信装置。
  3. 前記第1の微分手段によって出力された第1の微分信号と所定レベルとを比較する比較手段を更に備え、
    前記出力手段は、
    前記乗算手段によって出力された乗算信号と前記被加算信号生成手段によって出力された被加算信号とを加算し、この加算によって得られた信号と前記乗算信号とを前記比較手段による比較結果に応じて切り換える切換手段を有し、この切換手段により切り換えられた信号を前記検波信号として出力することを特徴とする請求項1に記載の電波受信装置。
  4. 時刻データを含む標準電波を受信する請求項1に記載の電波受信装置を備え、
    この電波受信装置から出力される検波信号に基づいて標準タイムコードを生成するタイムコード生成手段と、
    現在時刻を計時する計時手段と、
    前記タイムコード生成手段により生成された標準タイムコードに基づいて、前記計時手段により計時された現在時刻データを修正する時刻修正手段と、
    を備えたことを特徴とする電波時計。
  5. 時刻データを含む標準電波を受信する請求項1に記載の電波受信装置を備え、
    この電波受信装置から出力される検波信号に基づいて標準タイムコードを生成するタイムコード生成手段と、
    このタイムコード生成手段により生成された標準タイムコードを送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする中継器。
  6. 受信信号から該受信信号の搬送波と同一の周波数及び同一の位相であるキャリア信号を生成するキャリア信号生成回路と、このキャリア信号生成回路により生成されたキャリア信号と前記受信信号とに基づいて信号を再生する信号再生回路とから構成された検波回路において、
    前記キャリア信号生成回路は、前記キャリア信号の位相を90度移相し、前記受信信号と乗算してキャリア移相乗算信号として出力するキャリア移相乗算回路を有し、
    前記信号再生回路は、
    前記受信信号と前記キャリア信号とを乗算して乗算信号として出力する乗算回路と、
    この乗算回路によって出力された乗算信号を微分して第1の微分信号として出力する第1の微分回路と、
    前記キャリア移相乗算回路によって出力されたキャリア移相乗算信号を微分して第2の微分信号として出力する第2の微分回路と、
    前記キャリア移相乗算回路によって出力されたキャリア移相乗算信号及び前記第2の微分回路によって出力された第2の微分信号のうちの一方の信号を前記第1の微分信号で除算し、この除算した信号と他方の信号とを乗算して被加算信号として出力する被加算信号生成回路と、
    前記乗算信号に前記被加算信号を加算して検波信号として出力する出力回路と、
    を有し、
    前記キャリア移相乗算回路は、ローパスフィルタを有し、このローパスフィルタを介して前記キャリア移相乗算信号を出力し、
    前記乗算回路は、ローパスフィルタを有し、このローパスフィルタを介して前記乗算信号を出力することを特徴とする検波回路。
  7. 前記出力回路は、ローパスフィルタを有し、このローパスフィルタを介して前記検波信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の検波回路。
  8. 前記第1の微分回路によって出力された第1の微分信号と所定レベルとを比較する比較回路を更に備え、
    前記出力回路は、
    前記乗算回路によって出力された乗算信号と前記被加算信号生成回路によって出力された被加算信号とを加算し、この加算によって得られた信号と前記乗算信号とを前記比較回路による比較結果に応じて切り換える切換回路を有し、この切換回路により切り換えられた信号を前記検波信号として出力することを特徴とする請求項6に記載の検波回路。
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