JP2002162482A - 自動修正時計 - Google Patents

自動修正時計

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JP2002162482A
JP2002162482A JP2000361018A JP2000361018A JP2002162482A JP 2002162482 A JP2002162482 A JP 2002162482A JP 2000361018 A JP2000361018 A JP 2000361018A JP 2000361018 A JP2000361018 A JP 2000361018A JP 2002162482 A JP2002162482 A JP 2002162482A
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JP
Japan
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signal
time
circuit
control circuit
time code
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JP2000361018A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Nasu
美則 那須
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Rhythm Watch Co Ltd
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Rhythm Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】消費電力の増大、コストの増大を招くことな
く、ノイズ耐性を向上させることができ、誤判別を防止
できる自動修正時計を提供する。 【解決手段】受信電波信号を復調し2値化した時刻コー
ド信号S11を出力する長波受信回路11bと、時刻コ
ード信号S11を受けて入力しきい値が設定された制御
回路にノイズパルスを除去可能なように所定のフィルタ
リング処理を行い時刻コード信号S12を出力するフィ
ルタ回路12と、時刻コード信号S12に対して所定の
入力しきい値Vthを有し、入力しきい値以下のレベル
の信号は入力せず、入力した時刻コード信号S12を所
定周期のサンプリングタイミングでサンプリングして受
信電波が示す時刻を判別し、入力しきい値Vthを越え
て入力した信号であってもハイレベルを連続して所定回
数以上サンプリングできない場合にはノイズパルスとし
て判別する制御回路15を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば電波信号
を受けて時刻修正を行う電波修正時計等の自動修正時計
に係り、特に、電波信号の受信系回路の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】電波修正時計は、たとえば日本標準時を
高精度で伝える長波(40kHz)の標準電波を受信
し、受信信号に基づいて、いわゆる帰零などを行う機能
を有している。そして、帰零の際、指針の位置を正確に
正時に合わせるなどのため、指針位置検出装置が設けら
れている。
【0003】この種の電波修正時計は、標準電波を受信
する受信回路と、受信信号に基づいて指針駆動系を駆動
して時刻修正を行う制御回路とを内蔵しており、時刻修
正モードとしては、たとえば初期状態で時刻データの無
い初期修正モードと通常修正モードを有している。
【0004】図21は、標準電波受信システムの構成例
を示すブロック図である。この受信システム1は、受信
アンテナ2、受信回路3、たとえばマイクロコンピュー
タ等からなる制御回路4、および指針によるアナログあ
るいはデジタルによる時刻表示を行う時刻表示部5を有
している。
【0005】また、図22は、受信回路3の構成例を示
すブロック図である。受信回路3は、図22に示すよう
に、AGC(Automatic Gin Control) アンプ3a、検波
回路3b、および波形整形回路3cを有している。
【0006】このような受信システム初期修正モードに
おいては、たとえば電波修正時計を購入し、屋内の所定
の箇所に載置するに際し、まず時計の所定の位置に電池
が挿入されセットされる。次に、初期の針合わせとし
て、針位置検出並びに帰零動作が行われる。帰零動作が
完了すると、受信回路3による標準電波の受信が開始さ
れる。受信回路3では、アンテナ2による受信信号がA
GCアンプ3aによって増幅された後、検波回路3bで
復調され、波形整形回路3cで2値信号に変換され、デ
ジタルの時刻コードが制御回路4に出力される。
【0007】制御回路4では、入力した受信電波に基づ
いて時刻へのデコード(解読)動作が行われる デコー
ドの結果、時刻化が可能である場合には、指針位置がデ
コードした時刻コードに応じた位置に修正され、初期修
正モードが終了し、通常修正モードへ移行する。
【0008】一方、時刻化が不可能である場合には指針
位置の修正が行われず、その旨が、たとえば時計本体に
設けられた報知手段としてのLED等を点灯させて、ユ
ーザーに報知される。
【0009】通常修正モードでは、初期修正モードで指
針位置の修正を行った後、指針位置が受信した電波信号
の時刻コードに応じた位置に修正され、また、デジタル
表示デバイスの時刻表示部5における時刻表示が修正さ
れる。
【0010】図23は、時刻コード信号の一例を示す図
である。図23に示すように、時刻コード信号は、1秒
周期の信号でP、1、0の3種類の信号からなる。信号
の判別はパルスのデューティで行われ、20%デューテ
ィパルスがP、50%デューティパルスが1、80%デ
ューティパルスが0となっている。つまり、制御回路4
は、受信回路3より入力されたパルスのパルス幅を判別
して、時刻コードを読み取っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の電波時計受信において、制御回路4における時刻コ
ードのデコード時に、入力信号のS/Nが十分によいと
きには、誤判別は起こらないが、S/Nが悪いときに
は、誤判別の可能性が出てくる。
【0012】S/Nが悪くなってくると、受信回路3の
時刻コード出力にノイズパルスが混入してくる。したが
って、制御回路4はこのノイズパルスを信号パルスと区
別して、除去しなければならない。制御回路4は、入力
される時刻コード信号を一定周期でサンプリングしてい
るが、ノイズパルスとサンプリングタイミングの関係に
よっては、たとえ、ノイズパルスがP、1、0のいずれ
の信号とも異なったデューティのパルスであっても誤判
別する可能性がある。
【0013】この誤判別の問題について、図24に関連
付けてさらに詳細に説明する。ここで、サンプリング
は、1秒間に25回とし、制御回路4は、ハイレベル
(論理1)を連続して3〜7回サンプリング(デューテ
ィ12%〜28%)すればP、10〜14回(デューテ
ィ40%〜56%)を1、18〜22回(デューティ7
2%〜88%)を0と判断するようになっているとす
る。入力信号はPで、20%より若干長めに入力してい
る。これは、受信ICの性質などによりよくあることで
ある。これに、いずれも単独で入力してくれば、P、
1、0のいずれの範疇にも入らない短いノイズパルスが
図のようなタイミングで入ってきたとすると、ノイズが
ない時は6回サンプリングでPと判断され、ノイズがあ
るときは、10回サンプリングで1と判定される。この
ように、短いノイズパルスでも時刻コードの判定を狂わ
せてしまい、従来の電波時計受信システム1は、ノイズ
に弱いと言う欠点があった。
【0014】従来の電波時計受信システム1の構成で、
上記のような誤判断を防ぐには、サンプリングのスピー
ドをあげて、さらに多くのデータを取り込んで、多くの
データ処理を行わなければならない。時計の場合、基本
的に電池駆動で長寿命でなければならず、消費電力には
大きな制約があるため、いたずらに制御回路(たとえば
マイクロコンピュータ)の処理能力を上げることはでき
ない。また、コスト面の制約もある。
【0015】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、消費電力の増大、コストの増大
を招くことなく、ノイズ耐性を向上させることができ、
誤判別を防止できる自動修正時計を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、所定フォーマットの標準時刻電波信号を
受けて時刻を修正する自動修正時計であって、受信電波
信号を復調して、当該電波信号が示す所定の信号パルス
列を含む時刻コード信号を生成して出力する受信回路
と、上記受信回路から出力された時刻コード信号からノ
イズパルスを除去可能なフィルタ回路と、上記フィルタ
回路から出力された時刻コード信号を所定周期のサンプ
リングタイミングでサンプリングして受信電波が示す時
刻を判別する制御回路とを有する。
【0017】また、本発明では、上記時刻コード信号
は、第1レベルと第2レベルをとる信号パルス列であ
り、上記制御回路は、入力した時刻コード信号の第1レ
ベルを連続してサンプリング可能な回数に基づいてデー
タを判別する。
【0018】また、本発明では、上記フィルタ回路は、
電源電位と基準電位間に直列に接続されたトランジスタ
および抵抗素子と、上記トランジスタと抵抗素子の接続
点と上記基準電位間に接続された容量素子とを有し、上
記トランジスタの制御端子に受信回路による時刻コード
信号が供給される。
【0019】また、本発明では、上記抵抗素子の抵抗値
が、上記トランジスタのオン抵抗に対して十分に大きな
値に設定されている。
【0020】また、本発明では、 上記制御回路は、入
力しきい値が設定されており、入力しきい値に達しない
パルスは入力しない。
【0021】また、本発明では、上記制御回路は、第1
レベルのサンプリング回数があらかじめ設定された回数
に達しない場合には、当該サンプリングしたパルスをノ
イズパルスとして判別する。
【0022】本発明によれば、受信アンテナで受信され
た標準時刻電波信号は、受信回路で復調され、この電波
信号が示す所定の信号パルス列を含む時刻コード信号が
生成されてフィルタ回路に出力される。フィルタ回路に
おいては、たとえば時刻コード信号がトランジスタの制
御端子に供給される。時刻コード信号は、たとえば第1
レベル(たとえば論理「1」)と第2レベル(論理
「0」)をとり、このレベルに応じてトランジスタはオ
ン・オフする。トランジスタがオンすると、容量素子は
充電され、トランジスタがオフすると、抵抗素子を介し
て容量素子に充電された電荷が放電される。たとえば抵
抗素子の抵抗値がトランジスタのオン抵抗に対して十分
に大きな値に設定されていると、出力信号はたとえば急
速に立ち上がり、ゆっくりと立ち下がる。このようにし
て、充放電作用を受けた時刻コード信号は、制御回路に
入力される。制御回路において、たとえば入力しきい値
が設定されていると、所定の幅以下のノイズパルスは制
御回路に入力されず、すなわち除去されて制御回路に入
力されない。また、所定の幅以上のノイズパルスは、入
力しきい値を越えることから制御回路に入力されるが、
上述したようにゆっくり立ち下がることから、しきい値
に達するまでに時間がかかり、第1レベルのサンプリン
グ回数が所定回数に達しない。その結果、ノイズとして
判別される。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る自動修正時計
としての電波修正時計の信号処理系回路の一実施形態を
示すブロック構成図、図2は本発明に係る電波修正時計
の指針位置検出装置の一実施形態の全体構成を示す断面
図、図3は本発明に係る電波修正時計の指針位置検出装
置の要部の平面図である。
【0024】図において、10は信号処理系回路、11
は標準電波信号受信系、12はフィルタ回路、13はリ
セット/強制受信スイッチ、14は発振回路、15は制
御回路、16はドライブ回路、17は報知手段としての
発光素子、18はバッファ回路、19はドライブ回路、
20は修正用スイッチ群、30は液晶表示パネル、V CC
は電源電圧、C1 〜C3 はキャパシタ、R1 〜R5 は抵
抗素子、100は時計本体、120は秒針を駆動する第
1駆動系、130は指針である分針および時針を駆動す
る第2駆動系、140は光透過型光検出センサ、150
は利用者が手により直接時刻合わせを行なう手動修正系
をそれぞれ示している。なお、バッファ18、第1駆動
系120および第2駆動系130により指針駆動手段が
構成され、制御回路15、ドライブ回路19、光透過型
光検出センサ140、第1駆動系120および第2駆動
系130により指針位置検出手段が構成される。
【0025】また、液晶表示パネル30は、図4に示す
ように、文字盤201の略中央の指針軸より下側(6時
側)に設けられている。液晶表示パネル30は、制御回
路15による制御によりカレンダー表示をデジタルで表
示可能である。また、図4において、202は秒針、2
03は分針、204は時針をそれぞれ示している。
【0026】標準電波信号受信系11は、受信アンテナ
11aと、たとえばキー局から送信された時刻コード信
号を含む長波(たとえば40kHz)を受信し所定の信
号処理を行って復調し、2値化した信号パルス列である
時刻コード信号S11としてフィルタ回路12に出力す
る長波受信回路11bとから構成されている。この長波
受信回路11は、たとえばRFアンプ(AGCアン
プ)、検波回路、並びに、整流回路および積分回路から
なる波形整形回路により構成される。
【0027】なお、標準電波信号受信系11で受信され
る、日本標準時を高精度で伝える長波(40kHz)の
標準電波は、図5(a)に示すような形態で送られてく
る。具体的には、「1」信号の場合には1秒(s)の間
に500ms(0.5s)だけ40kHzの信号が送ら
れ、「0」信号の場合には1秒(s)の間に800ms
(0.8s)だけ40kHzの信号が送られ、「P」信
号の場合には1秒(s)の間に200ms(0.2s)
だけ40kHzの信号が送られてくる。受信状態が良好
な場合には、長波受信回路11bからは図5(b)に示
すように、40kHzの有無に応じたパルス信号として
信号S11が制御回路15に出力される。
【0028】図6は、標準時刻電波信号の時刻コードの
一例を示している。現在の日本の長波標準電波は、郵政
省通信総合研究所(CRL)の運用のもとで、福島県よ
り送信されており、送信情報は、分・時・1月1日から
の積算日となっている。
【0029】時刻データの送信は、1bit/秒で1分
間を1フレームとしており、このフレーム内に前述した
分・時・1月1日からの積算日の情報がBCDコードで
提供されている。また送信されるデータは、0・1の他
にPコードというマーカーが含まれており、このPコー
ドは1フレームに数カ所あり、正分(0秒)、9秒、1
9秒、29秒、39秒、49秒、59秒に現れる。この
Pコードが続けて現れるのは1フレーム中1回で59
秒、0秒の時だけで、この続けて現れる位置が正分位置
となる。つまり分・時データなどの時刻データはこの正
分位置を基準としてフレーム中の位置が決まっているた
めこの正分位置の検出を行わないと時刻データを取り出
すことはできない。
【0030】次に、長波標準電波について説明する。
【0031】日本の標準電波は以前(実験局当時)の送
信データに加え、年下2桁、曜、分パリティ、時パリテ
ィ、サマータイム導入の際に使用予定である予備ビッ
ト、うるう秒が追加された(図6(a)参照)。また、
毎時15分、45分には電波の送信を中断する停波情報
も付加された(図6(b)参照)。以下にこれら新設さ
れた情報のうち、特に予備ビット、うるう秒情報、停波
情報について説明する。
【0032】予備ビットは表1に示される如く、SU
1、SU2を使用する。これらは将来の情報拡張のため
に用意されたものである。サマータイム情報でこのビッ
トが活用されるときは、SU1=SU2=0では「6日
以内に夏時間への変更無し」、SU1=1・SU2=0
では「6日以内に夏時間への変更有り」、SU1=0・
SU2=1では「夏時間実施中」、SU1=SU2=1
では「6日以内に夏時間終了」となるような情報形態と
なっている。夏時間への切り替わりについては日本では
まだサマータイムが導入されておらず、未だ不明の状態
であるが欧州のサマータイムの切り替わりを見ると、夜
中のうちに行っている場合が多い。
【0033】
【表1】
【0034】次にうるう秒は表2に示される如く、LS
1、LS2の2ビットを使用し、LS1=LS2=0で
は「1ヶ月以内にうるう秒の補正を行わない」、LS1
=1・LS2=0では「1ヶ月以内に負のうるう秒(削
除)あり」つまり1分間が59秒となり、LS1=LS
2=1では「1ヶ月以内に正のうるう秒(挿入)あり」
つまり1分間が61秒となるような情報形態となってい
る。うるう秒の補正のタイミングは既に決められてお
り、UTC時刻の1月1日もしくは7月1日の直前に行
われることになっている。よって、日本時間(JTC)
では1月1日もしくは7月1日午前9:00直前に行わ
れることになる。
【0035】
【表2】
【0036】停波情報は表3の(a)、(b)、(c)
に示される如く、ST1、ST2、ST3、ST4、S
T5、ST6を使用し、ST1・ST2・ST3で停波
開始予告、ST4で停波時間帯予告、ST5・ST6で
停波期間予告の停波情報を提供する。まず停波開始予告
について説明すると、ST1=ST2=ST3=0では
「停波予定無し」、ST1=ST2=0・ST3=1で
は「7日以内に停波」、ST1=0・ST2=1・ST
3=0では「3から6日以内に停波」、ST1=0・S
T2=ST3=1では「2日以内に停波」、ST1=1
・ST2=ST3=0では「24時間以内に停波」、S
T1=1・ST2=0・ST3=1では「12時間以内
に停波」、ST1=ST2=1・ST3=0では「2時
間以内に停波」となっている。次に停波時間帯予告は、
ST4=1では「昼間のみ」、ST4=0では「終日、
または停波予定無し」である。次に停波期間予告は、S
T5=ST6=0では「停波予定無し」、ST5=0・
ST6=1では「7日以上停波、または期間不明」、S
T5=1・ST6=0では「2から6日以内で停波、S
T5=ST6=1では「2日未満で停波」となってい
る。
【0037】
【表3】
【0038】以上、郵政省通信総合研究所(CRL)が
運用管理している長波の標準時刻情報を含む電波による
送信情報について詳述した如く、標準時刻情報以外に予
備ビットによる情報、うるう秒情報、停波情報も送信情
報に含まれる。
【0039】フィルタ回路12は、上記受信回路から出
力された時刻コード信号S11を受けて入力しきい値が
設定された制御回路15にノイズパルスを除去可能なよ
うに所定のフィルタリング処理を行い、その結果を時刻
コード信号S12として制御回路15に出力する。
【0040】図7は、フィルタ回路12の構成例を示す
回路図である。図7に示すように、フィルタ回路12
は、pnp型トランジスタQ121、照抵抗素子R12
1、およびキャパシタC121により構成されている。
【0041】トランジスタQ121は、ベースに標準電
波信号受信系11の長波受信回路11bから出力された
時刻コード信号S11が供給され、エミッタが電源電圧
CCの供給ラインに接続され、コレクタが抵抗素子R1
21の一端およびキャパシタC121の一方の電極に接
続されている。そして、抵抗素子R121の他端および
キャパシタC121の他方の電極が接地電位GNDに接
続されている。また、このフィルタ回路では、抵抗素子
R121の抵抗値が、トランジスタQ121のオン抵抗
(数十Ω)に対して十分に大きな値(数百kΩ)に設定
されている。
【0042】このような構成を有するフィルタ回路12
においては、論理「1」(たとえば第1レベル:ハイレ
ベルH)と論理「0」(第2レベル:ローレベルL)を
とる時刻コード信号S11がトランジスタQ121のベ
ースに供給されると、トランジスタQ121は論理
「1」のときオフし、論理「0」のときオンする。トラ
ンジスタQ121がオンすると、キャパシタC121は
充電され、トランジスタQ121がオフすると、抵抗素
子R121を介してキャパシタC121に充電された電
荷が放電される。本実施形態では、上述したように、抵
抗素子R121の抵抗値がトランジスタQ121のオン
抵抗に対して十分に大きな値に設定されていることか
ら、出力信号は急速に立ち上がり、ゆっくりと立ち下が
る。このようにして、充放電作用を受けた時刻コード信
号S12は、制御回路15に入力される。
【0043】リセット/強制受信スイッチ13は、制御
回路15の各種状態を初期状態に戻すときにオンにされ
る。このリセット/強制受信スイッチ13がオンされた
とき、または図示しない電池をセットしたときに本電波
修正時計は、標準時刻電波信号を強制的に受信して修正
を行う修正モード(強制修正モード)になる。
【0044】発振回路14は、水晶発振器CRYおよび
キャパシタC2 ,C3 により構成され、所定周波数の基
本クロックを制御回路15に供給する。
【0045】制御回路15は、図示しない分針カウン
タ、秒針カウンタ、標準分・秒カウンタ等を有し、か
つ、フィルタ回路12の出力時刻コード信号S12に対
して所定の入力しきい値Vthを有しており、入力しき
い値以下のレベルの信号は入力せず、後で説明する初期
修正モード時または通常修正モード時に、フィルタ回路
12から出力された時刻コード信号S12を所定周期の
サンプリングタイミングでサンプリングして受信電波が
示す時刻を判別する。制御回路15は、入力した時刻コ
ード信号S12の論理「1」(第1レベル)を連続して
サンプリング可能な回数に基づいてデータを判別する。
具体的には、たとえばサンプリングは、1秒間に25回
とし、制御回路15は、ハイレベル(論理1)を連続し
て3〜7回サンプリング(デューティ12%〜28%)
すればP、10〜14回サンプリング(デューティ40
%〜56%)すれば1、18〜22回サンプリング(デ
ューティ72%〜88%)すれば0と判断する。本実施
形態に係る制御回路15は、入力しきい値Vthを越え
て入力した信号であっても、ハイレベル(論理1)を連
続して3回以上サンプリングできない場合、換言すれ
ば、2回までしかサンプリングできない入力信号パルス
は、データパルスではなくノイズパルスとして判別す
る。
【0046】ここで、たとえばフィルタ回路12に入力
される時刻コード信号S11に、図8(b)に示すよう
に、P、1、0のいずれの範疇にも入らない短いノイズ
パルスa,b,cが混入している場合を想定する。この
場合、フィルタ回路12によって、信号は反転するが、
制御回路15はソフトウェア上で反転して補正を行う。
制御回路15において、入力しきい値Vthが設定され
ていると、所定の幅以下のノイズパルスは、具体的に
は、図8(c)に示すように、ノイズa、bは制御回路
15の入力しきい値Vthに達しないので、制御回路1
5に取り込まれない。ノイズcは、入力しきい値Vth
に達しているので、データとして制御回路15に取り込
まれるが、上述したようにフィルタ回路12においては
ゆっくり立ち下がることから、入力しきい値Vthに達
するまでに時間がかかり、第1レベルのサンプリング回
数が3回に達せず、図8(d)に示すように、サンプリ
ング1回分のパルスとして入力され、その結果、制御回
路15は、ノイズとして判別できる。
【0047】そして、制御回路15は、初期修正モード
時には、フィルタ回路12による時刻コード信号S12
を受けて、上述したデータ判別を行い、受信した標準電
波信号の受信状態があらかじめ決められた基準範囲と比
較し、受信状態が基準範囲内にある場合には、制御信号
CTL1,CTL2 をバッファ回路18を介して秒針用の
ステッピングモータ121および時分針用のステッピン
グモータ131に出力して指針位置検出(初期設定)を
行い、受信状態が基準範囲内にない場合には、制御信号
CTL1,CTL2 を出力せずに、ドライブ信号DR1
ドライブ回路16に出力して、報知手段としての発光素
子17を発光させてユーザーに電波受信がほとんどでき
ない旨を報知させる。また、受信状態が基準範囲内にあ
る場合に初期設定を行わせた後、受信した電波信号をデ
コードし、デコードの結果、時刻化が可能である場合に
は、発振回路14による基本クロックに基づいて各種カ
ウンタのカウント制御並びに光検出センサによる検出信
号DT1 の入力レベルに応じて、制御信号CTL1,CT
2 をバッファ回路18を介して秒針用のステッピング
モータ121および時分針用のステッピングモータ13
1に出力して回転制御を行うことにより早送り時刻修正
制御を行う。また、制御回路15は、液晶表示パネル3
0に修正時刻を表示させる。一方、デコードの結果、時
刻化が不可能である場合には、制御信号CTL1,CTL
2 を出力せずに、ドライブ信号DR1 をドライブ回路1
6に出力して、報知手段としての発光素子17を発光さ
せてユーザーに電波受信が良好でない旨を報知させる。
これにより、初期修正モードの動作を完了させる。
【0048】また、制御回路15は、初期修正モードの
動作を完了させた後、通常修正モードの制御を行う。通
常修正モードにおいては、初期修正モード時の初期設定
動作後と同様の動作を行う。具体的には、受信した電波
信号をデコードし、デコードの結果、時刻化が可能であ
る場合には、発振回路14による基本クロックに基づい
て各種カウンタのカウント制御並びに光検出センサ14
0による検出信号DT1 の入力レベルに応じて、制御信
号CTL1,CTL2 をバッファ回路18を介して秒針用
のステッピングモータ121および時分針用のステッピ
ングモータ131に出力して回転制御を行うことにより
早送り時刻修正制御を行う。また、制御回路15は、液
晶表示パネル30に修正時刻を表示させる。一方、デコ
ードの結果、時刻化が不可能である場合には、制御信号
CTL1,CTL2 を出力せずに、ドライブ信号DR1
ドライブ回路16に出力して、報知手段としての発光ダ
イオード17を発光させてユーザーに電波受信が良好で
ない旨を報知させる。
【0049】なお、上記の説明では、受信状態が基準範
囲外にあると判別するときは、電波が弱かったり、ノイ
ズが多いときである。電波が非常に弱い場合には、図5
(c)に示すように、数個の信号分、ローレベル(L:
第2レベル)かハイレベル(H:第1レベル)のままに
なる。また、ノイズが多いときは、時刻電波と無関係に
レベルが変化する。これらの状態にある信号S11を、
たとえば10秒に2回あるいはそれ以上受けたときに
は、受信状態が基準範囲外にあると判別する。具体的に
は、たとえば10秒程度を検出時間として、時間内にお
いてレベルの変化が1秒以内に検出されなかったときお
よび検出したパルス幅が0.8、0.5、0.2秒近辺
でなかったときをNGとして、NGが2回以上発生した
ときには受信不可と判断する。
【0050】ドライブ回路16はpnp型トランジスタ
Q1および抵抗素子R1 ,R2 により構成されている。
トランジスタQ1のベースが抵抗素子R1 を介して制御
回路15のドライブ信号DR1 の出力ラインに接続さ
れ、コレクタが抵抗素子R2 を介して発光ダイオードか
らなる発光素子17のアノードに接続され、エミッタが
電源電圧VCCの供給ラインに接続されている。そして、
発光素子17のカソードが接地されている。すなわち、
発光素子17は、制御回路15からローレベルのドライ
ブ信号DR 1 が出力されたときに発光するようにドライ
ブ回路16に接続されている。
【0051】また、ドライブ回路19は、pnp型トラ
ンジスタQ2、および抵抗素子R3,R4 により構成さ
れている。
【0052】修正用スイッチ群20は、液晶表示パネル
30のデジタル表示を修正するための修正モードスイッ
チ21、表示切換スイッチ22、アップスイッチ(U
P)23、およびダウンスイッチ(DN)24が制御回
路15の4つの入力端子に対して並列に接続されてい
る。たとえば修正モードスイッチ21がオンされると、
制御回路15は、ボタン修正モードに移行する。なお、
制御回路15は、標準電波信号の受信中または通常動作
時に、この修正モードスイッチ21を受け付けて、ボタ
ン修正モードに移行する。アップスイッチ23、または
ダウンスイッチ24はたとえば押しボタンスイッチであ
り、デジタル表示時刻の修正時に、これらのスイッチが
押された瞬間に制御回路15は、制御信号CTL1 ,C
TL2 の出力を停止させて、停止時刻を液晶表示パネル
30に表示させる。
【0053】時計本体100は、互いに対向して接続さ
れて輪郭を形成する第2ケースとしての下ケース111
および第1ケースとしての上ケース112と、この下ケ
ース111および上ケース112で形成される空間内の
ほぼ中央部において下ケース111と連結した状態で配
置される中板113とを備えており、空間内の下ケース
111、中板113、上ケース112の所定の位置に対
して、第1駆動系120、第2駆動系130、光検出セ
ンサ140、手動修正系150等が固定あるいは軸支さ
れている。
【0054】第1駆動系120は、図2、図3および図
9に示すように、略コ字状のステータ121a、このス
テータ121aの一方側の脚片に巻回された駆動コイル
121b、このステータ121aの他方の磁極間におい
て回動自在に配置されたロータ121cにより構成され
た秒針用ステッピングモータ121と、ロータ121c
のピニオン121c’に大径歯車122aが噛合した第
1伝達歯車(第1検出用歯車)としての第1の5番車1
22と、この第1の5番車122の小径歯車122bに
噛合した第2検出用歯車(第1指針車)としての秒針車
123とにより構成されている。ここで、秒針用ステッ
ピングモータ121は、ステータ121aが中板113
に載置して固定され、ロータ121cが中板113と上
ケース12とに軸支されており、制御回路15の出力制
御信号CTL1 に基づいて、その回転方向、回転角度お
よび回転速度が制御される。
【0055】第1の5番車122は、大径歯車122a
の歯数が60個、小径歯車122bの歯数が15個に形
成され、下ケース111および上ケース112に回動自
在に軸支され、その大径歯車122aが秒針用ステッピ
ングモータ121のロータ121c(ピニオン121
c’)と噛合して、ロータ121cの回転速度を所定速
度に減速させる。この第1の5番車122には、図11
および図13に示すように、秒針車123と重なる領域
において周方向に等間隔(中心角α1が120°)で配
置された3個の円形状をなす透孔122cが形成されて
いる。この透孔122cは、光検出センサ140の検出
光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、第
1の5番車122を組付ける際の位置決め孔(度決め
孔)として用いられるものである。
【0056】秒針車123は、大径歯車123aの歯数
が60個に形成され、その軸部の一端が上ケース112
に軸支され、中板113を下ケース111側に貫通した
その他端側には秒針軸123bが圧入されており、この
秒針軸123bは、後述する分針パイプ134pの内部
に挿通されて、その先端に秒針202が取り付けられて
いる。この秒針車123には、図12に示すように、回
転により第1の5番車122と重なる領域において周方
向に等間隔(中心角α2が30°)で配置された11個
の円形状をなす透孔123cと、一箇所だけピッチの異
なる位置決め遮光部123d(透孔123cと透孔12
3cとの中心角が60°)とが形成されている。そし
て、上記第1の5番車122の透孔122cが位置決め
遮光部123dに対向した後に最初に透孔123cと対
向する時に、秒針が正時を指すように構成されている。
【0057】透孔123cは、光検出センサ140の検
出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、
秒針車123を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)と
して用いられるものである。また、これらの透孔123
cの内側には、周方向に長尺で回転軸方向に突出する円
弧状の付勢ばね123eが、切り欠き孔123fにより
画定されている。この円弧状付勢ばね123eは、秒針
車123をその回転軸方向に付勢するものである。
【0058】ここで、位置決め遮光部123dは、周方
向において切り欠き孔123fから離れた位置、すなわ
ち、2つの切り欠き孔123fが途切れて離れた領域に
形成されている。したがって、切り欠き孔123fと位
置決め遮光部123eとの距離を十分確保できるため、
位置決め遮光部123dの領域において検出光が切り欠
き孔123fに回り込むようなことはなく、確実にこの
位置決め遮光部123dで検出光を遮ることができる。
すなわち、検出光の回り込みによる誤検出を生じ易い切
り欠き孔123fを設けた領域から離れた位置に位置決
め遮光部123dが形成されていることから、この位置
決め遮光部123dを、秒針車122の回転角度位置の
位置決めに用いることで、確実な位置決めを行うことが
できる。
【0059】秒針車122においては、図12に示すよ
うに、複数(11個)の透孔123cを設ける代わり
に、図13に示すように、位置決め遮光部123dと径
方向において対向する位置にある透孔123cのみを残
して、その他の透孔123cをそれぞれ切り欠き孔12
3gと一体的に開けてもよい。これによれば、検出光の
通過を許容する部分において、検出光の通過をより一層
確実なものとし、また、秒針車122を形成する材料の
無駄を低減することができる。
【0060】第2駆動系130は、図2、図3、および
図10に示すように、略コ字状のステータ131a、こ
のステータ131aの一方側の脚片に巻回された駆動コ
イル131b、このステータ131aの他方の磁極間に
おいて回動自在に配置されたロータ131cにより構成
された時分針用ステッピングモータ131と、ロータ1
31cのピニオン131c’に大径歯車132aが噛合
した中間歯車としての第2の5番車132と、この第2
の5番車132の小径歯車132bに大径歯車133a
が噛合した第2伝達歯車(第3検出用歯車)としての3
番車133と、この3番車133の小径歯車133bに
大径歯車134aが噛合した第4検出用歯車(第2指針
車)としての分針車134と、この分針車134の小径
歯車134bに大径歯車135aが噛合した中間歯車と
しての日の裏車135と、この日の裏車135の小径歯
車135bに噛合した第5検出用歯車(第2指針車)と
しての時針車136とにより構成されている。ここで、
時分針用ステッピングモータ131は、ステータ131
aが中板113に載置して固定され、ロータ131cが
中板113と上ケース112とに軸支されており、制御
回路の出力制御信号に基づいて、その回転方向、回転角
度および回転速度が制御される。
【0061】第2の5番車132は、大径歯車132a
の歯数が60個、小径歯車132bの歯数が15個に形
成され、中板113および上ケース112に軸支され、
その大径歯車132aが時分針用ステッピングモータ1
31のロータ131c(ピニオン131c’)と噛合し
て、ロータ131cの回転速度を所定速度に減速させ
る。なお、この第2の5番車132としては、前述の第
1の5番車122を流用、すなわち、透孔122cが設
けられたものを用いてもよい。これにより、部品の共用
化が行なえ製品のコストを低減することができる。
【0062】3番車133は、大径歯車133aの歯数
が60個、小径歯車133bの歯数が10個に形成さ
れ、軸部の一端が上ケース112に軸支され、他端側が
中板113を貫通した状態で回動自在に配設されてお
り、第2の5番車132の回転を減速して分針車134
に伝達する。また、3番車133には、図14に示すよ
うに、回転により秒針車123および第1の5番車12
2と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α3が
36°)で配置された10個の円形状をなす透孔133
cが形成されている。この透孔133cは、光検出セン
サ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくとも
その1つは、3番車133を組付ける際の位置決め孔
(度決め孔)として用いられるものである。
【0063】分針車134は、大径歯車134aの歯数
が60個、小径歯車134bの歯数が14個に形成さ
れ、その中央部には小径歯車134bが一体的に形成さ
れた分針パイプ134pが、側面視にて略T字形状をな
すように形成されている。そして、分針パイプ134p
の一端部が中板13に回動自在に軸支され、他端側の軸
部は後述する時針車136の時針パイプ136pの内部
に回動自在に挿通されている。また、分針1パイプ34
pは、下ケース111を貫通して時計の文字板201側
に突出しており、その先端には分針203が取り付けら
れている。
【0064】また、分針車134には、図15に示すよ
うに、回転により秒針車123,第1の5番車122,
3番車133と重なる領域において周方向に長尺な3個
の円弧状透孔134c,134d,134eが形成され
ている。これら円弧状透孔134cと円弧状透孔134
dとは、中心角α5で30°隔てて形成され、円弧状透
孔134dと円弧状透孔134eとは、中心角α6で3
0°隔てて形成され、また、円弧状透孔134eと円弧
状透孔134cとは、中心角α7で60°隔てて形成さ
れている。すなわち、円弧状透孔134eと円弧状透孔
134cとの間に、最も幅の広い遮光部Aが形成され、
円弧状透孔134cと円弧状透孔134dとの間および
円弧状透孔134dと円弧状透孔134eとの間に、上
記遮光部Aよりも幅狭の遮光部Bが形成されている。
【0065】また、円弧状透孔134cは、一端側の円
形部134c’と、他端側から伸びる幅広円弧部134
c’’と、両者を連結する幅狭円弧部134c’’’と
により形成されている。この幅狭円弧部134c’’’
により画定される円形部134c’は、検出光を通過さ
せるだけでなく、分針車134を組み付ける際の位置決
め孔(度決め孔)として用いられるものである。
【0066】時針車136は、大径歯車136aの歯数
が40個に形成され、その中央部に円筒状の時針パイプ
136pが一体的に取り付けられており、この時針パイ
プ136pの内部に前述の分針パイプ134pが挿通さ
れている。そして、時針パイプ136pは、下ケース1
1に形成された軸受け孔111aに挿通されて回動自在
に軸支されており、また、その先端側は下ケース111
を貫通して時計の文字板201側に突出しており、その
先端には時針204が取り付けられている。
【0067】また、時針車136には、図16に示すよ
うに、回転により秒針車123,第1の5番車122,
3番車133,分針車134と重なる領域において周方
向に長尺な3個の円弧状透孔136c,136d,13
6eが形成されている。これら円弧状透孔136cと円
弧状透孔136dとは、中心角α8で45°隔てて形成
され、円弧状透孔136dと円弧状透孔136eとは、
中心角α9で60°隔てて形成され、また、円弧状透孔
136eと円弧状透孔136cとは、中心角α10で3
0°隔てて形成されており、さらに、円弧状透孔136
c,136d,136eの長さは、中心角β1+β2,
β3,β4がそれぞれ75°,60°,90°となるよ
うに設定されている。すなわち、円弧状透孔36eと円
弧状透孔136cとの間に、最も幅の狭い遮光部Cが形
成され、円弧状透孔136cと円弧状透孔136dとの
間に、遮光部Cよりも幅の広い遮光部Dが形成され、円
弧状透孔136dと円弧状透孔136eとの間に、遮光
部Dよりも幅の広い遮光部Eが形成されている。
【0068】また、円弧状透孔136cは、一端側から
中心角β1で7.5°のところに位置する円形部136
c’と、他端側から伸びる幅広円弧部136c’’と、
両者を連結すると共に円形部136c’の両側に位置す
る幅狭円弧部136c’’’とにより形成されている。
この幅狭円弧部136c’’’により画定される円形部
136c’は、検出光を通過させるだけでなく、時針車
136を組み付ける際の位置決め孔(度決め孔)として
用いられるものである。
【0069】日の裏車135は、大径歯車135aの歯
数が42個、小径歯車135bの歯数が10個に形成さ
れ、下ケース111に形成された突部111bに対して
回動自在に軸支されており、大径歯車135aが分針パ
イプ134pに形成された小径歯車134bに噛合し、
また、小径歯車135bが時針車136(136a)に
噛合して、分針車134の回転を減速して時針車136
に伝達する。
【0070】光検出センサ140は、図2に示すよう
に、上ケース112の壁面に固定された回路基板141
に取付けられた発光ダイオードからなる発光素子142
と、この発光素子142に対向するように、下ケース1
11の壁面に固定された回路基板143に取付けられた
フォトトランジスタからなる受光素子144とにより形
成されている。そして、発光素子142のアノードは一
端がpnpトランジスタQ2 のコレクタに接続されたド
ライブ回路19における抵抗素子R4 の他端に接続さ
れ、カソードは、接地されるとともに、受光素子144
のエミッタに接続されている。受光素子144のコレク
タは、制御回路15に接続されている。この制御回路と
の接続ラインは、検出信号DT1 の制御回路15への出
力ラインとなっており、この出力ラインは、抵抗素子R
5 を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続されてい
る。ドライブ回路19のトランジスタQ2 のエミッタは
電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ベースは抵抗素
子R3 を介してドライブ信号DR2 の出力ラインに接続
されている。すなわち、発光素子142は、制御回路1
5からローレベルのドライブ信号DR2 が出力されたと
き発光するようにドライブ回路19に接続されている。
【0071】また、図3に示すように、平面視にて第1
の5番車122、秒針車123、3番車133、分針車
134、時針車136の全てが同時に重なる位置に配置
されている。そして、第1の5番車122の透孔122
c、3番車133の透孔133c、秒針車123の透孔
123c、分針車の透孔134c(134d、134
e)、時針車136の透孔136c(136d、136
e)が重なり合った時に、発光素子142から発せられ
た検出光が受光素子144により受光されて、秒針、分
針、時針が正時等の位置を指していることを出力するよ
うになっている。
【0072】さらに、発光素子142は、上ケース11
2の外側に開口するように形成された第1配置部として
の取付け凹部112c内に配置されており、この取付け
凹部112cの底面には、所定径の円形貫通孔112d
が開けられている。この円形貫通孔112dは、発光素
子142から発せられる検出光が末広がり状に広がる性
質があるため、その広がった部分の光を遮断して収束さ
れた光のみを通過させて誤検出を防止できるようにする
ものである。同様に、受光素子144は、下ケース11
1の外側に開口するように形成された第2配置部として
の取付け凹部111c内に配置されており、この取付け
凹部111cの底面には、所定径の円形貫通孔111d
が開けられている。この円形貫通孔111dは、発光素
子142から発せられ、上記透孔を通過してきた光のみ
をできるだけ通過させて誤検出を防止できるようにする
ものである。
【0073】第1の5番車122、3番車133、秒針
車123、分針車134、時針車136を組付ける場合
は、所定の位置決めピンが、下ケース111の円形貫通
孔111d、位置決めとして用いられるそれぞれの透
孔、および上ケース112の円形貫通孔112dを貫く
ように、順次に組付ける。そして、上ケース112およ
び下ケース111を接合して一体化した後、位置決めピ
ンを引き抜いて、貫通孔112dが位置する取付け凹部
112cに発光素子142を取付け、また、貫通孔11
1dが位置する取付け凹部111cに受光素子144を
取付ける。
【0074】これにより、貫通孔112dおよび111
dは完全に塞がれ、上ケース112および下ケース11
1により画定される内部空間に外部の光が侵入するのを
防止できる。したがって、外部の光が侵入することによ
る誤検出を防止できると共に、組付け時の位置決め孔と
光検出用の透孔とを兼用していることから、これらの孔
を別々に設ける場合に比べて装置の集約化、小型化を行
なうことができる。
【0075】手動修正系150は、図2および図3に示
すように、上述の分針車134の小径歯車134bおよ
び時針車136の大径歯車136aに噛合する日の裏車
135と、この日の裏車135の大径歯車135aに噛
合する歯車151aを有する手動修正軸151とにより
構成されている。この手動修正軸151は、上ケース1
12の外部に位置付けられて利用者が直接指を触れるこ
とのできる頭部151bと、この頭部151bから伸び
て上ケース112に形成された開口112eを貫挿し下
ケース111に形成された突部111eに対して軸支さ
れた柱状部151cとからなり、この柱状部151cの
下方領域に歯車151aが形成されている。
【0076】手動修正軸151は、分針車134と同位
相で回転するように構成されており、上述の第2駆動系
130により分針車134が駆動されているときには日
の裏車135を介して分針車134と同相で回転すると
ともに、第2駆動系130の非作動時には、頭部151
bを指で回転させることにより、指針位置を手動修正で
きるようになっている。
【0077】上記のように、秒針車123の秒針軸12
3bが分針車134の分針パイプ134pに挿通され、
分針車134の分針パイプ134pが時針車136の時
針パイプ136pに挿通されていることから、秒針車1
23と、分針車134と、時針車136とは、それぞれ
の回転中心軸が共通しており、また、時刻表示の際に、
秒針が60秒間に1回転、分針が60分間に1回転、時
針が12時間に1回転するように駆動される。
【0078】分針車134の分針パイプ134pの先端
部および時針車136の時針パイプ136pの先端部に
は、図17に示すように、径方向に所定幅をなして伸び
る位置決めのための第1指標としての溝134gおよび
第2指標としての溝136gが形成されている。そし
て、これらの溝134gおよび溝136gが、一直線に
並んだとき所定の時刻例えば12時00分を指すように
設定されている。
【0079】このような位置決め指標を設けたことによ
り、分針車134および時針車136を下ケース111
および上ケース112により囲繞して覆ってしまった後
においても、溝134gおよび136gが一直線に並ん
でいれば予め設定された概略の時刻を指していることが
分かるため、その状態を基に分針および時針を容易に取
り付けることができ、その他の位置合わせおよび位置確
認工程が不要になり、製造ラインおよび検査ラインでの
製造時間および検査時間を短縮することができる。な
お、位置決め指標としては、上記の溝に限るものではな
く、ポッチ等のマークでもよい。
【0080】次に、上記構成による動作を、標準時刻電
波信号の強制受信時のフィルタ回路12および制御回路
15における動作を中心に、図18、図19、および図
20を参照しながら説明する。
【0081】たとえばユーザーによりリセット/強制受
信スイッチ13がオンされると、制御回路15におい
て、各種状態が初期状態に戻され、強制修正モードとな
る(ST1)。また、このときリセット/強制受信スイ
ッチ13がオンされたことにより、たとえば制御回路1
5から標準電波信号受信系11に駆動電力が供給され
て、標準電波信号の受信動作が行われる(ST2)。
【0082】具体的には、標準電波信号受信系11の長
波受信回路11bにおいて、アンテナ11aによる受信
信号が増幅された後、検波回路で復調され、波形整形回
路で2値信号に変換され、デジタルの時刻コード信号S
11としてフィルタ回路123に出力される。
【0083】フィルタ回路12においては、時刻コード
信号S11がトランジスタQ121のベースに供給さ
れ、入力レベルに応じてトランジスタQ121がオン・
オフする。トランジスタQ121がオンすると、キャパ
シタC121は充電され、トランジスタQ121がオフ
すると、抵抗素子R121を介してキャパシタC121
に充電された電荷が放電される。そして、抵抗素子R1
21の抵抗値がトランジスタQ121のオン抵抗に対し
て十分に大きな値に設定されていることから、出力信号
は急速に立ち上がり、ゆっくりと立ち下がる。このよう
にして、充放電作用を受けた時刻コード信号S12が、
制御回路15に入力される。
【0084】制御回路15では、フィルタ回路12の出
力時刻コード信号S12に対して所定の入力しきい値V
thを有しており、入力しきい値以下のレベルの信号は
入力されず、フィルタ回路12から出力され入力された
時刻コード信号S12が所定周期のサンプリングタイミ
ングでサンプリングされて受信電波が示す時刻が判別さ
れる。具体的には、制御回路15において、入力した時
刻コード信号S12の論理「1」(第1レベル)が連続
してサンプリング可能な回数に基づいてデータが判別さ
れる。具体的には、ハイレベル(論理1)が連続して3
〜7回サンプリングされればP、10〜14回サンプリ
ングされれば1、18〜22回サンプリングされれば0
と判断される。また、制御回路15においては、入力し
きい値Vthを越えて入力した信号であっても、ハイレ
ベル(論理1)を連続して3回以上サンプリングできな
い場合、すなわち2回までしかサンプリングできない入
力信号パルスは、データパルスではなくノイズパルスと
して判別される。
【0085】ステップST2の受信動作後、受信状態が
基準範囲内にあり、ボタン修正モードでない場合には
(ST3,ST4)、指針位置の検出が行われた後(S
T5)時刻のアナログ表示を行う指針の早送り修正が行
われる(ST6)。この指針の早送り修正は、内部カウ
ンタの値に応じて秒針用ステッピングモータ121およ
び時分針用ステッピングモータ131を早送りで回転駆
動させ、指針位置をその時刻位置に修正する。
【0086】図18に示すように、以上の指針の早送り
修正が終了し、1秒経過したならば(ST7)、制御回
路15において、時刻カウンタのカウントアップが行わ
れ(ST8)、通常運針における通常修正モードに移行
される(ST9)。
【0087】通常修正モードにおいては、ボタン修正モ
ードでない場合には(ST10)、あらかじめ設定され
た受信時刻であるか否かの判断が行われ(ST11)、
設定時刻であれば標準電波信号の受信が行われる(ST
12)。ステップST14の受信動作は、ステップST
2の処理と同様に行われることから、ここでは詳細な説
明は省略する。そして、ステップST12の受信動作に
おいて、受信不可の場合には(ST13)、ステップS
T6からの処理に移行する。一方、受信が可能であった
ならば、ステップST7からの処理に移行する。
【0088】また、ステップST3において、修正スイ
ッチ21がオンされてボタン修正モードに移行すると、
所定のボタン修正動作が行われる(ST14)。その
後、ステップST7の処理に移行する。
【0089】なお、ステップST5における指針の位置
検出は、たとえば図19に示すように行われる。すなわ
ち、制御回路15からドライブ信号DR2 がドライブ回
路19のローレベルで出力される。これにより、トラン
ジスタQ2 がオンし、発光素子142、すなわち発光ダ
イオードから検出光が発せられる(ST101)。続い
て、制御信号CTL1 が出力されて秒針用ステッピング
モータ121がパルス駆動され(ST102)、受光素
子144すなわちフォトトランジスタがオンし、検出信
号DT1 がハイレベル(電源電圧VCCレベル)からロー
レベルに切り換わったか否かの判断が行われる(ST1
03)。
【0090】ここで、フォトトランジスタからの検出信
号DT1 がハイレベルのままに保持されている場合に
は、ステップ駆動を行なうためのパルス数を加算する度
に、フォトトランジスタからの検出信号DT1 がハイレ
ベル(電源電圧VCCレベル)からローレベルに切り換わ
ったか否かの判断が行われる(ST104〜ST10
6)。そして、パルス数が9に達してもフォトトランジ
スタからの検出信号DT1 出力がハイレベル(電源電圧
CCレベル)からローレベルに切り換わらない場合に
は、時分針用ステップピングモータ131が1ステップ
(パルス)駆動され(ST107)、その後再び秒針用
ステッピングモータ121がステップ駆動され(ST1
02)て秒針車123が回転駆動される。
【0091】一方、ステップST103において、フォ
トトランジスタによる検出信号DT 1 がハイレベルから
ローレベルに切り換わったと判断されると、秒針車12
3が早送りされて(ST108)、制御回路15であら
かじめ記憶された出力パターンとの比較が行われる(S
T109)。比較の結果、得られた出力パターンと記憶
された出力パターンとが適合しない場合は、ステップS
T108に戻り、再び秒針車123が早送りされる。
【0092】一方、得られた出力パターンと記憶された
出力パターンとが適合した場合には、その時点(5ステ
ップ目でもフォトトランジスタにより検出信号DT1
レベルがローレベルに切り換わらない場合において次に
フォトトランジスタの出力がローレベルに切り換わった
時点)で、制御信号CTL1 の出力が停止されて、秒針
車123の回路駆動が停止される。そして、秒針車12
3が帰零位置で停止する(ST110)。このとき、秒
針は所定時刻たとえば正時(0秒)の位置に修正され
る。
【0093】続いて、制御回路15から制御信号CTL
2 が出力されて時分針用ステップモータ131のみが所
定の出力周波数でパルス駆動されて分針車134が早送
りされる(ST111)。そして、フォトトランジスタ
からの出力パターンと制御回路15にあらかじめ記憶さ
れた出力パターンとの比較が行われる(ST112)。
比較の結果、得られた出力パターンと記憶された出力パ
ターンとが適合しない場合は、ステップST111の処
理に戻り、再び分針車134が早送りされる。
【0094】一方、ステップST112の比較の結果、
得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適
合した場合は、その時点で、制御信号CTL2 の出力が
停止されて、時分針用ステッピングモータ131が停止
されて、分針車134および時針車136の駆動が停止
される(ST113)。
【0095】ここで、上記出力パターンとあらかじめ記
憶されたパターンとの比較による時刻修正は、3種類の
パターンのいずれかに合わせることにより行われる。す
なわち、分針車134によるフォトトランジスタの出力
パターンは、図20(a)に示すように、遮光部が作用
するオフの幅として、2つの幅狭のB部と1つの幅広の
A部とが交互に現れるようなパターンとなり、また、時
針車136によるフォトトランジスタの出力パターン
は、図20(b)に示すように、遮光部が作用するオフ
の幅が3種類のD部、E部、C部が所定間隔をおいて交
互に現れるようなパターンとなり、両者を合成した出力
パターンは、図20(c)に示すように、D部,B部お
よびA部が組み合わされたパターンと、E部,B部およ
びA部が組み合わされたパターンと、C部,B部および
A部が組み合わされたパターンの3種類が所定間隔をお
いて現れるパターンとなる。なお、図20に示すパター
ンのうちオンとなるパターンの部分は、実際には3番車
133の遮光部によりオフとなる部分があるので、歯抜
け状のパターンとなっている。
【0096】そこで、D部,B部およびA部の組み合わ
せからなるパターンが確認されたときを例えば4時00
分、E部,B部およびA部の組み合わせからなるパター
ンが確認されたときを、たとえば8時00分、C部,B
部およびA部の組み合わせからなるパターンが確認され
たときを、たとえば12時00分としてあらかじめ設定
しておけば、これらのパターンのいずれかを検出したき
に時分針用ステッピングモータ131を停止させること
で、分針車134および時針車136すなわち分針20
3および時針204を所定の時刻に時刻修正することが
できる。
【0097】そして、時分針用ステッピングモータ13
1を停止させた後、制御回路15によるドライブ信号D
2 がハイレベルに切り換えられる。これにより、ドラ
イブ回路19のトランジスタQ2 がオフし、発光ダイオ
ードの発光が停止され(ST114)、時刻修正動作を
終了する。
【0098】このように、指針の修正動作において、分
針車134および時針車136に、検出光を通過させる
ための透孔として、円弧状透孔すなわち長孔を用いてい
るため、光検出センサ140がオンとなる範囲が広が
り、位置検出時間を短縮でき、その結果、秒針の時刻修
正を行なう時間を短縮することができる。また、時針車
136に3種類の遮光部C,D,Eを設けたことから、
3箇所のいずれかを検出して時刻修正を行なうことがで
き、また、最も回転速度の遅い時針車136を従来に比
べ略1/3回転させるだけで位置検出ができ、これによ
り、分針203および時針204の時刻修正を行なう時
間を短縮することができる。
【0099】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、キー局から送信された時刻コード信号を含む長波を
受信し所定の信号処理を行って復調し、2値化した信号
パルス列である時刻コード信号S11を出力する長波受
信回路11bと、受信回路11bから出力された時刻コ
ード信号S11を受けて入力しきい値が設定された制御
回路にノイズパルスを除去可能なように所定のフィルタ
リング処理を行い、その結果を時刻コード信号S12と
して出力するフィルタ回路12と、フィルタ回路12の
出力時刻コード信号S12に対して所定の入力しきい値
Vthを有しており、入力しきい値以下のレベルの信号
は入力せず、入力した時刻コード信号S12を所定周期
のサンプリングタイミングでサンプリングして受信電波
が示す時刻を判別し、入力しきい値Vthを越えて入力
した信号であっても、ハイレベル(論理1)を連続して
3回以上サンプリングできない場合にはデータパルスで
はなくノイズパルスとして判別する制御回路15を設け
たので、簡単な回路構成で、制御回路に負担をかけるこ
となく、ノイズに強く、誤判別を防止できる利点があ
る。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
消費電力の増大、コストの増大を招くことなく、ノイズ
耐性を向上させることができ、誤判別を防止できる自動
修正時計を実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電波修正時計の信号処理系回路の
一実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】本発明に係る電波修正時計の指針位置検出装置
の一実施形態の全体構成を示す断面図である。
【図3】本発明に係る指針位置検出装置の要部の平面図
である。
【図4】図1の電波修正時計の外観を示す正面図であ
る。
【図5】本発明に係る制御回路における初期修正モード
時の帰零動作前の受信電波状態の判別基準を説明するた
めの図である。
【図6】標準時刻電波信号の時刻コードの一例を示す図
である。
【図7】本発明に係るフィルタ回路の具体的な構成例を
示す回路図である。
【図8】本発明に係るフィルタ回路のフィルタリング処
理および制御回路のデータ判別処理を説明するための図
である。
【図9】自動修正時計の一部である秒針を駆動する第1
駆動系を示す平面図である。
【図10】自動修正時計の一部である分針および時針を
駆動する第2駆動系を示す平面図である。
【図11】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす第1
の5番車を示す平面図である。
【図12】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす秒針
車を示す平面図である。
【図13】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす秒針
車の他の例を示す平面図である。
【図14】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部
をなす3番車を示す平面図である。
【図15】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部
をなす分針車を示す平面図である。
【図16】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部
をなす時針車を示す平面図である。
【図17】分針パイプおよび時針パイプの先端部を示す
端面図である。
【図18】本発明に係る電波修正時計の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図19】本発明に係る電波修正時計の制御回路におけ
る指針位置修正動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図20】修正動作において、分針車、時針車、および
両者の合成による検出手段の出力パターンを示す図であ
る。
【図21】従来の電波修正時計の受信システムを示すブ
ロック図である。
【図22】図21の受信回路の構成例を示すブロック図
である。
【図23】時刻コード信号の一例を示す図である。
【図24】従来の受信システムの課題を説明するための
図である。
【符号の説明】
10…信号処理系回路 11…標準電波信号受信系 12…フィルタ回路 Q121…トランジスタ R121…抵抗素子 C121…キャパシタ 13…リセットスイッチ 14…発振回路 15…制御回路 16…ドライブ回路 17…報知手段としての発光素子 18…バッファ回路 19…ドライブ回路 20…修正用スイッチ群 21…修正スイッチ 22…表示切換スイッチ 23…アップスイッチ 24…ダウンスイッチ 100…時計本体 111…下ケース(第2ケース) 111c…取付け凹部(第2配置部) 111d…円形貫通孔 112…上ケース(第1ケース) 112c…取付け凹部(第1配置部) 112d…円形貫通孔 113…中板 120…第1駆動系 121…秒針用ステッピングモータ(第1駆動源) 122…第1の5番車(第1伝達歯車、第1検出用歯
車) 122c…透孔 123…秒針車(第2検出用歯車、第1指針車) 123c…透孔 123d…位置決め遮光部 123e…付勢ばね 123f…切り欠き孔 123g…切り欠き孔 130…第2駆動系 131…分針系ステッピングモータ(第2駆動源) 132…第2の5番車 133…3番車(第2伝達歯車、第3検出用歯車) 133c…透孔 134…分針車(第4検出用歯車、第2指針車) 134c…円弧状透孔 134d…円弧状透孔 134e…円弧状透孔 134g…溝(第1指標) 134p…分針パイプ 135…日の裏車 136…時針車(第5検出用歯車、第2指針車) 136c…円弧状透孔 136d…円弧状透孔 136e…円弧状透孔 136g…溝(第2指標) 136p…時針パイプ 140…光検出センサ(検出手段) 142…発光素子 144…受光素子 150…手動修正系 VCC…電源電圧 C1 〜C3 …キャパシタ R1 〜R5 …抵抗素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定フォーマットの標準時刻電波信号を
    受けて時刻を修正する自動修正時計であって、 受信電波信号を復調して、当該電波信号が示す所定の信
    号パルス列を含む時刻コード信号を生成して出力する受
    信回路と、 上記受信回路から出力された時刻コード信号からノイズ
    パルスを除去可能なフィルタ回路と、 上記フィルタ回路から出力された時刻コード信号を所定
    周期のサンプリングタイミングでサンプリングして受信
    電波が示す時刻を判別する制御回路とを有する自動修正
    時計。
  2. 【請求項2】 上記時刻コード信号は、第1レベルと第
    2レベルをとる信号パルス列であり、 上記制御回路は、入力した時刻コード信号の第1レベル
    を連続してサンプリング可能な回数に基づいてデータを
    判別する請求項1記載の自動修正時計。
  3. 【請求項3】 上記フィルタ回路は、電源電位と基準電
    位間に直列に接続されたトランジスタおよび抵抗素子
    と、 上記トランジスタと抵抗素子の接続点と上記基準電位間
    に接続された容量素子とを有し、 上記トランジスタの制御端子に受信回路による時刻コー
    ド信号が供給される請求項1または2記載の自動修正時
    計。
  4. 【請求項4】 上記抵抗素子の抵抗値が、上記トランジ
    スタのオン抵抗に対して十分に大きな値に設定されてい
    る請求項3記載の自動修正時計。
  5. 【請求項5】 上記制御回路は、入力しきい値が設定さ
    れており、入力しきい値に達しないパルスは入力しない
    請求項1、2、3、または4記載の自動修正時計。
  6. 【請求項6】 上記制御回路は、第1レベルのサンプリ
    ング回数があらかじめ設定された回数に達しない場合に
    は、当該サンプリングしたパルスをノイズパルスとして
    判別する請求項1、2、3、4、または5記載の自動修
    正時計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100431275C (zh) * 2003-11-11 2008-11-05 卡西欧计算机株式会社 电波接收装置、电波接收用集成电路、电波钟表及中继器
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