JP2001042065A - 自動修正時計 - Google Patents

自動修正時計

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JP2001042065A
JP2001042065A JP21295399A JP21295399A JP2001042065A JP 2001042065 A JP2001042065 A JP 2001042065A JP 21295399 A JP21295399 A JP 21295399A JP 21295399 A JP21295399 A JP 21295399A JP 2001042065 A JP2001042065 A JP 2001042065A
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hand
time
signal
circuit
wheel
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JP21295399A
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English (en)
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Shunichi Makuta
俊一 幕田
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Rhythm Watch Co Ltd
Original Assignee
Rhythm Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】煩雑な手間を要さず、同時に多品種の製品に対
応できる自動修正時計を提供する。 【解決手段】機種選択用スイッチ群30のアナログ3針
機種を選択するためのスイッチボタン21、アナデジ3
針機種を選択するためのスイッチボタン22、またはア
ナログ2針機種を選択するためのスイッチボタン23が
オンされているときは、並列共振回路を形成させ、標準
電波信号S1を受信して時刻修正を行う電波修正時計の
制御回路として機能し、機種選択用スイッチ群20の送
信機としての機種を選択するためのスイッチボタン24
がオンされているときは、直列共振回路を形成させ、内
部時計に基づいた時刻コードを含む時刻データを所定の
フォーマットで生成させ、他の電波修正時計に送信させ
る制御回路14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば電波信号
を受けて時刻修正を行う電波修正時計等の自動修正時計
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電波修正時計は、たとえば日本標準時を
高精度で伝える長波(40kHz)の標準電波(JG2
AS)を受信し、受信信号に基づいて、いわゆる帰零な
どを行う機能を有している。そして、帰零の際、指針の
位置を正確に正時に合わせるなどのため、指針位置検出
装置が設けられている。
【0003】この種の電波修正時計は、標準電波を受信
する受信系回路と、受信信号に基づいて指針駆動系を駆
動して時刻修正を行う制御回路とを内蔵しており、時刻
修正モードとしては、たとえば初期状態で時刻データの
無い初期修正モードと通常修正モードを有している。
【0004】初期修正モードにおいては、たとえば電波
修正時計を購入し、屋内の所定の箇所に載置するに際
し、まず時計の所定の位置に電池が挿入されセットされ
る。次に、初期の針合わせとして、針位置検出並びに帰
零動作が行われる。帰零動作が完了すると、受信回路に
よる標準電波の受信が開始され、この受信電波が制御回
路に入力される。
【0005】制御回路では、入力した受信電波に基づい
て時刻へのデコード動作が行われる。デコードの結果、
時刻化が可能である場合には、指針位置がデコードした
時刻コードに応じた位置に修正され、初期修正モードが
終了し、通常修正モードへ移行する。
【0006】一方、時刻化が不可能である場合には指針
位置の修正が行われず、その旨が、たとえば時計本体に
設けられた報知手段としてのLED等を点灯させて、ユ
ーザーに報知される。
【0007】通常修正モードでは、初期修正モードで指
針位置の修正を行った後、指針位置が受信した電波信号
の時刻コードに応じた位置に修正される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した電
波修正時計の場合、指針により時刻を表示するアナログ
表示機能のみを有しているが、このアナログ電波修正時
計には、秒針、分針、時針のいわゆるアナログ3針の電
波修正時計、あるいは分針および時針のアナログ2針の
電波修正時計がある。また、近年、このアナログ表示に
加えて、液晶表示デバイス等に時刻等のカンレダー表示
を行うデジタル表示機能を併せ持つ電波修正時計の実現
が望まれている。さらに、電波修正時計は、標準時刻電
波の受信専用であり、電波の届きにくい設置場所、たと
えば鉄骨住宅内や地下室などの屋内では、受信不能とな
ることが多い。この場合、標準時刻電波信号を中継する
時刻信号中継装置が必要となる。
【0009】以上のように、いわゆるムーブメントや表
示機能が異なり、これに伴いスイッチボタンの操作が異
なる場合や、時刻信号中継装置を実現する場合には、従
来、1つの制御回路で1機種に対応するように構成して
いる。
【0010】しかしながら、同時に多品種の製品が必要
な場合、種類の違う回路が多数必要になり、対応が煩雑
で、ひいてはコストの増大を招く。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、煩雑な手間を要さず、同時に多
品種の製品に対応できる自動修正時計を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、少なくとも指針によるアナログ時刻表示
ができ、機種によって異なる機能を持つことが可能で、
時刻コードを受けて表示時刻を修正する自動修正時計で
あって、少なくとも2つの機種を選択するための機種選
択用スイッチと、上記機種選択用スイッチによって選択
された機種に対応した機能を制御する制御回路とを有す
る。
【0013】また、本発明では、上記制御回路は、時
針、分針、および秒針の3つの指針を有し、時分針駆動
系と秒針駆動系により指針位置を修正可能な第1の指針
駆動手段と、時針、および分針の2つの指針を有し、時
針駆動系と分針駆動系により指針位置を修正可能な第2
の指針駆動手段とを接続可能で、上記機種選択用スイッ
チによって選択された結果に応じて、上記第1の指針駆
動手段または第2の指針駆動手段に駆動信号を出力し
て、それぞれ異なる回転速度で駆動する。
【0014】また、本発明では、駆動信号を受けて指針
位置を検出可能な指針位置検出手段と、デジタル表示部
とを有し、上記制御回路は、指針によるアナログ時刻表
示制御に加えて、上記デジタル表示部によるデジタル時
刻表示制御を行い、時刻コードを受けると、上記表示部
に入力時刻コードに応じて修正した時刻情報をデジタル
表示させ、上記駆動信号を指針駆動手段に出力して入力
時刻コードに応じた時刻に指針位置を修正させる。
【0015】また、本発明では、上記制御回路は、指針
によるアナログ時刻表示制御に加えて、上記デジタル表
示部によるデジタル時刻表示制御を行い、時刻コードを
受けると、上記表示部に入力時刻コードに応じて修正し
た時刻情報をデジタル表示させ、上記駆動信号を第1ま
たは第2の指針駆動手段に出力して入力時刻コードに応
じた時刻に指針位置を修正させる。
【0016】また、本発明では、共振コイルと、少なく
とも一つのキャパシタとを有し、第1の制御信号の入力
時には上記共振コイルとキャパシタとで並列共振回路を
形成し、第2の制御信号の入力時には上記共振コイルと
キャパシタとで直列共振回路を形成するアンテナ部と、
上記アンテナ部の並列共振回路で受信された標準時刻電
波信号を入力し、受信電波信号が含む時刻コードに応じ
た時刻に内部時計を修正する受信系回路と、上記直列共
振回路に接続され、上記標準時刻電波信号と略同じ周波
数を有し、上記内部時計に基づいた時刻コードを含む時
刻電波信号を生成して出力する送信系回路とを有し、機
種選択用スイッチは、少なくとも時刻コードの受信する
機能または時刻コードを送信する機能の2つを選択可能
であり、上記制御回路は、受信機能選択時には上記第1
の制御信号を上記アンテナ部に出力し、上記送信機能選
択時には第2の制御信号を上記アンテナ部に出力する。
【0017】本発明によれば、機種選択用スイッチで所
望の機種が選択される。そして、制御回路では、機種選
択用スイッチによって選択された機種に対応した機能に
対する制御が行われる。たとえば、受信機能が選択され
ると、制御回路から第1の制御信号がアンテナ部に入力
される。アンテナ部では、第1の制御信号がスイッチ手
段に入力されて、共振コイルの一端および他端とキャパ
シタ(または第1のキャパシタ)の第1および第2の電
極とがそれぞれ接続されて、並列共振回路が形成され
る。このような状態で、アンテナ部の並列共振回路で受
信された標準時刻電波信号が受信系回路に入力され、受
信電波信号が含む時刻コードに応じた時刻に内部時計が
修正される。
【0018】また、たとえば機種選択用スイッチで送信
機能が選択されると、制御回路から第2の制御信号がア
ンテナ部に出力される。アンテナ部では、第2の制御信
号がスイッチ手段に入力されて、並列共振回路の形成が
解除されて、第2の電極が送信系回路の出力端子に接続
されたキャパシタ(または第2のキャパシタ)の第1の
電極と共振コイルとが接続されて直列共振回路が形成さ
れる。そして、送信系回路において、送信時に、標準時
刻電波信号と略同じ周波数を有し、内部時計に基づいた
時刻コードを含む時刻電波信号が生成されて、直列共振
回路を介して電波修正時計に送信される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る自動修正時計
としての電波修正時計の信号処理系回路の一実施形態を
示すブロック構成図である。本実施形態に係る電波修正
時計の信号処理系回路は、4つの機種、具体的には、ア
ナログ3針、指針(3針)によるアナログ時刻表示と表
示手段によるデジタル時刻表示を行ういわゆるアナデジ
3針、アナログ2針、および送信機として対応できるよ
うに構成されている。
【0020】また、本実施形態では、アナログ3針およ
びアナデジ3針とアナログ2針とでは、そのムーブメン
トが異なり、また、指針位置の検出系が異なることか
ら、その構成図は、別個に示している。すなわち、図2
は本発明に係る3針電波修正時計の指針位置検出装置の
一実施形態の全体構成を示す断面図、図3は本発明に係
る3針電波修正時計の指針位置検出装置の要部の平面図
である。また、図4は本発明に係る2針電波修正時計の
指針位置検出装置の一実施形態の全体構成を示す断面
図、図5は本発明に係る2針電波修正時計の指針位置検
出装置の要部の平面図である。
【0021】図1において、10は信号処理系回路、1
1は標準電波信号受信および送信系(以下、送受信系と
いう)、12はリセット/強制受信スイッチ、13は発
振回路、14は制御回路、15はドライブ回路、16は
報知手段としての発光素子、17,18はバッファ回
路、19はドライブ回路、20は機種選択用スイッチ
群、30は修正用スイッチボタン群、40は液晶表示パ
ネル、VCCは電源電圧、C 1 〜C3 はキャパシタ、R1
〜R6 は抵抗素子をそれぞれ示している。
【0022】そして、液晶表示パネル40は、図6に示
すように、文字盤301の略中央の指針軸より下側(6
時側)に設けられている。図6において、302は秒
針、303は分針、304は時針をそれぞれ示してい
る。
【0023】標準電波信号送受信系11は、アンテナ部
11a、受信回路11b、および送信回路11cにより
構成されている。
【0024】アンテナ部11aは、共振コイルL11、
第1のキャパシタC11、第2のキャパシタC12、お
よびスイッチ回路SW11により構成されている。共振
コイルL11の一端がスイッチ回路SW11の固定端子
aに接続されている。第1のキャパシタC11の第1の
電極がスイッチ回路SW11の切替端子bに接続され、
第2の電極が共振コイルL11の他端に接続されてい
る。また、第2のキャパシタC12の第1の電極がスイ
ッチ回路SW11の切替端子cに接続され、第2の電極
が送信回路11cの出力端子に接続されている。
【0025】スイッチ回路SW11は、制御回路14に
よる切替信号SSW14をたとえばハイレベルで入力す
ると、固定端子aと切替端子bとを接続して、共振コイ
ルL11の一端を第1のキャパシタC11の第1の電極
に接続させて、たとえばキー局から送信された時刻コー
ド信号を含む長波(たとえば40kHz)S1の受信時
に用いる並列共振回路を形成する。また、スイッチ回路
SW11は、制御回路14による切替信号SSW14を
たとえばローレベルで入力すると、固定端子aと切替端
子cとを接続して、共振コイルL11の一端を第2のキ
ャパシタC12の第1の電極に接続させて、時刻電波信
号S2の送信時に用いる直列共振回路を形成する。
【0026】受信回路11bは、たとえば受信用RFア
ンプ、検波回路、整流回路、積分回路を含み、アンテナ
部11aで形成された並列共振回路で受信された標準時
刻電波信号S1を、受信用RFアンプ、検波回路、整流
回路、積分回路を通して、図7(b)に示すような標準
時刻電波信号S1のベースバンド信号に変換してパルス
信号S11として制御回路14に入力させる。
【0027】送信回路11cは、40kHzの発振器、
送信タイミング回路、ドライバ等を有し、制御回路14
による制御信号S14cを受けて、たとえばあらかじめ
決められた送信時刻(たとえば午前2時38分)に、標
準時刻電波信号と略同じ周波数(40kHz)を有し、
内部時計に基づいた時刻コードを含む時刻データをベー
スバンド信号と同一フォーマットで生成し、アンテナ部
11aで形成された直列共振回路を介して、図7(a)
に示すようなフォーマットの時刻電波信号S2として他
の電波修正時計3に送信する。また、送信回路11c
は、図示しないパワーコントローラにより駆動電力の供
給が制御される。具体的には、送信時刻帯のみ送信回路
11cへ駆動電力が供給され、受信時間帯には送信回路
11cへの駆動電力の供給が停止される。これにより、
受信時に送信回路ブロックがノイズ源になることが防止
され、標準時刻電波の受信感度の劣化が防止される。
【0028】なお、標準電波信号受信系11で受信され
る、日本標準時を高精度で伝える長波(40kHz)の
標準電波は、図7(a)に示すような形態で送られてく
る。具体的には、「1」信号の場合には1秒(s)の間
に500ms(0.5s)だけ40kHzの信号が送ら
れ、「0」信号の場合には1秒(s)の間に800ms
(0.8s)だけ40kHzの信号が送られ、「P」信
号の場合には1秒(s)の間に200ms(0.2s)
だけ40kHzの信号が送られてくる。受信状態が良好
な場合には、長波受信回路11bからは図7(b)に示
すように、40kHzの有無に応じたパルス信号として
信号S11が制御回路14に出力される。
【0029】図8は、標準時刻電波信号の時刻コードの
一例を示している。現在の日本の長波標準電波は、郵政
省通信総合研究所(CRL)の運用のもとで、福島県よ
り送信されており、送信情報は、分・時・1月1日から
の積算日となっている。
【0030】時刻データの送信は、1bit/秒で1分
間を1フレームとしており、このフレーム内に前述した
分・時・1月1日からの積算日の情報がBCDコードで
提供されている。また送信されるデータは、0・1の他
にPコードというマーカーが含まれており、このPコー
ドは1フレームに数カ所あり、正分(0秒)、9秒、1
9秒、29秒、39秒、49秒、59秒に現れる。この
Pコードが続けて現れるのは1フレーム中1回で59
秒、0秒の時だけで、この続けて現れる位置が正分位置
となる。つまり分・時データなどの時刻データはこの正
分位置を基準としてフレーム中の位置が決まっているた
めこの正分位置の検出を行わないと時刻データを取り出
すことはできない。
【0031】次に、長波標準電波について説明する。
【0032】現在の標準電波は以前(実験局当時)の送
信データに加え、年下2桁、曜、分パリティ、時パリテ
ィ、サマータイム導入の際に使用予定である予備ビッ
ト、うるう秒が追加された(図8(a)参照)。また、
毎時15分、45分には電波の送信を中断する停波情報
も付加された(図8(b)参照)。以下にこれら新設さ
れた情報のうち、特に予備ビット、うるう秒情報、停波
情報について説明する。
【0033】予備ビットは表1に示される如く、SU
1、SU2を使用する。これらは将来の情報拡張のため
に用意されたものである。サマータイム情報でこのビッ
トが活用されるときは、SU1=SU2=0では「6日
以内に夏時間への変更無し」、SU1=1・SU2=0
では「6日以内に夏時間への変更有り」、SU1=0・
SU2=1では「夏時間実施中」、SU1=SU2=1
では「6日以内に夏時間終了」となるような情報形態と
なっている。夏時間への切り替わりについては日本では
まだサマータイムが導入されておらず、未だ不明の状態
であるが欧州のサマータイムの切り替わりを見ると、夜
中のうちに行っている場合が多い。
【0034】
【表1】
【0035】次にうるう秒は表2に示される如く、LS
1、LS2の2ビットを使用し、LS1=LS2=0で
は「1ヶ月以内にうるう秒の補正を行わない」、LS1
=1・LS2=0では「1ヶ月以内に負のうるう秒(削
除)あり」つまり1分間が59秒となり、LS=LS=
1では「1ヶ月以内に正のうるう秒(挿入)あり」つま
り1分間が61秒となるような情報形態となっている。
うるう秒の補正のタイミングは既に決められており、U
TC時刻の1月1日もしくは7月1日の直前に行われる
ことになっている。よって、日本時間(JTC)では1
月1日もしくは7月1日午前9:00直前に行われるこ
とになる。
【0036】
【表2】
【0037】停波情報は表3の(a)、(b)、(c)
に示される如く、ST1、ST2、ST3、ST4、S
T5、ST6を使用し、ST1・ST2・ST3で停波
開始予告、ST4で停波時間帯予告、ST5・ST6で
停波期間予告の停波情報を提供する。まず停波開始予告
について説明すると、ST1=ST2=ST3=0では
「停波予定無し」、ST1=ST2=0・ST3=1で
は「7日以内に停波」、ST1=0・ST2=1・ST
3=0では「3から6日以内に停波」、ST1=0・S
T2=ST3=1では「2日以内に停波」、ST1=1
・ST2=ST3=0では「24時間以内に停波」、S
T1=1・ST2=0・ST3=1では「12時間以内
に停波」、ST1=ST2=1・ST3=0では「2時
間以内に停波」となっている。次に停波時間帯予告は、
ST4=1では「昼間のみ」、ST4=0では「終日、
または停波予定無し」である。次に停波期間予告は、S
T5=ST6=0では「停波予定無し」、ST5=0・
ST6=1では「7日以上停波、または期間不明」、S
T5=1・ST6=0では「2から6日以内で停波。S
T5=ST6=1では「2日未満で停波」となってい
る。
【0038】
【表3】
【0039】以上、郵政省通信総合研究所(CRL)が
運用管理している長波の標準時刻情報を含む電波による
送信情報については詳述した如く、標準時刻情報以外に
予備ビットによる情報、うるう秒情報、停波情報も送信
情報に含まれる。
【0040】リセット/強制受信スイッチ12は、制御
回路14の各種状態を初期状態に戻すときにオンにされ
る。このリセット/強制受信スイッチ12がオンされた
とき、または図示しない電池をセットしたときに本電波
修正時計は、たとえば標準時刻電波信号を強制的に受信
して修正を行う修正モード(強制修正モード)になる。
【0041】発振回路13は、水晶発振器CRYおよび
キャパシタC2 ,C3 により構成され、所定周波数の基
本クロックを制御回路14に供給する。
【0042】制御回路14は、機種選択用スイッチ群3
0のアナログ3針機種を選択するためのスイッチボタン
21、アナデジ3針機種を選択するためのスイッチボタ
ン22、またはアナログ2針機種を選択するためのスイ
ッチボタン23がオンされているときは、ハイレベルの
切替信号SSW14を標準電波信号送受信系11のアン
テナ部11aに出力して並列共振回路を形成させ、標準
電波信号S1を受信して時刻修正を行う電波修正時計の
制御回路として機能する。
【0043】また、制御回路14は、機種選択用スイッ
チ群20の送信機としての機種を選択するためのスイッ
チボタン24がオンされ、また修正用スイッチ群30の
送信スイッチ36がオンされているときは、たとえばあ
らかじめ決められた送信時刻(たとえば午前2時38
分)帯には、ローレベルの切替信号SSW14を標準電
波信号送受信系11のアンテナ部11aに出力して、直
列共振回路を形成させ、かつ、図示しないパワーコント
ローラに対してパワー制御信号を出力して送信回路11
cに駆動電力を供給させ、さらに制御信号S14cを送
信回路11cに出力して、標準時刻電波信号と略同じ周
波数(40kHz)を有し、内部時計に基づいた時刻コ
ードを含む時刻データを所定のフォーマットで生成さ
せ、アンテナ部11aで形成された直列共振回路を介し
て、時刻電波信号S2として図示しない他の電波修正時
計に送信させる。
【0044】制御回路14は、図示しない分針カウン
タ、秒針カウンタ、標準分・秒カウンタ等を有してお
り、電波修正時計の制御回路として機能する場合であっ
て、標準電波信号送受信系11によるパルス信号S11
を受けて、受信した標準電波信号の受信状態があらかじ
め決められた基準範囲と比較し、受信状態が基準範囲内
にある場合には、制御信号CTL1,CTL2 をバッファ
17(3針の場合)またはバッファ18(2針の場合)
を介して、秒針用のステッピングモータ121および時
分針用のステッピングモータ131(3針の場合)、ま
たは分針用のステッピングモータ221および時針用の
ステッピングモータ231(2針の場合)に出力して指
針位置の初期設定をし、受信状態が基準範囲内にない場
合には、制御信号CTL1,CTL2 を出力せずに、ドラ
イブ信号DR1 をドライブ回路15に出力して、報知手
段としての発光素子16を発光させてユーザーに電波受
信がほとんどできない旨を報知させる。また、受信状態
が基準範囲内にある場合に指針位置を検出した後、受信
した電波信号をデコードし、デコードの結果、時刻化が
可能である場合には、3針機種の場合には発振回路13
による基本クロックに基づいて各種カウンタのカウント
制御並びに光検出センサによる検出信号DT1 の入力レ
ベルに応じて、制御信号CTL1,CTL2 をバッファ1
7を介して秒針用のステッピングモータ121および時
分針用のステッピングモータ131に出力して回転制御
を行うことにより時刻修正制御を行う。
【0045】また、2針機種の場合には、発振回路13
による基本クロックに基づいて各種カウンタのカウント
制御並びに検出センサによる検出信号DT1 およびDT
2 の入力レベルに応じて、制御信号CTL1,CTL2
バッファ18を介して分針用のステッピングモータ22
1および時針用のステッピングモータ231に出力して
回転制御を行うことにより時刻修正制御を行う。一方、
デコードの結果、時刻化が不可能である場合には、制御
信号CTL1,CTL2 を出力せずに、ドライブ信号DR
1 をドライブ回路15に出力して、報知手段としての発
光素子16を発光させてユーザーに電波受信が良好でな
い旨を報知させる。これにより、初期修正モードの動作
を完了させる。
【0046】また、制御回路14は、初期修正モードの
動作を完了させた後、通常修正モードの制御を行う。通
常修正モードにおいては、初期修正モード時の帰零動作
後と同様の動作を行う。具体的には、受信した電波信号
をデコードし、デコードの結果、時刻化が可能である場
合には、発振回路13による基本クロックに基づいて各
種カウンタのカウント制御並びに光検出センサ140に
よる検出信号DT1 の入力レベルに応じて、制御信号C
TL1,CTL2 をバッファ17を介して秒針用のステッ
ピングモータ121および時分針用のステッピングモー
タ131に出力して回転制御を行うことにより時刻修正
制御を行う。一方、デコードの結果、時刻化が不可能で
ある場合には、制御信号CTL1,CTL2 を出力せず
に、ドライブ信号DR1 をドライブ回路15に出力し
て、報知手段としての発光ダイオード16を発光させて
ユーザーに電波受信が良好でない旨を報知させる。
【0047】なお、上記の説明では、受信状態が基準範
囲外にあると判別するときは、電波が弱かったり、ノイ
ズが多いときである。電波が非常に弱い場合には、図7
(c)に示すように、数個の信号分、ローレベル(L)
かハイレベル(H)のままになる。また、ノイズが多い
ときは、時刻電波と無関係にレベルが変化する。これら
の状態にある信号S11を、たとえば10秒に2回ある
いはそれ以上受けたときには、受信状態が基準範囲外に
あると判別する。具体的には、たとえば10秒程度を検
出時間として、時間内においてレベルの変化が1秒以内
に検出されなかったときおよび検出したパルス幅が0.
8、0.5、0.2秒近辺でなかったときをNGとし
て、NGが2回以上発生したときには受信不可と判断す
る。
【0048】また、制御回路14は、アナデジ3針機種
の場合には、あらかじめ設定した時刻または強制的に標
準時刻電波信号を受信して時刻修正を行う場合には、上
述したように、時刻のアナログ表示機能を持つ指針の位
置修正を行うとともに、デジタル表示機能を持つ液晶表
示パネル40における表示制御を行う。具体的には、制
御回路14は、デジタル表示制御を行うに際して、初期
の指針位置検出中は、特定の初期値、たとえば「0:0
0」を表示させ、位置検出後と受信中は指針停止位置の
時刻を表示させ、受信完了時は受信したデータを表示さ
せ、指針は早送り修正を行わせる。また、受信中または
通常動作時は、修正用スイッチ群によるボタン修正の割
り込みを受け付け、時刻修正時に、アップスイッチ2
3、またはダウンスイッチ24を操作した瞬間(たとえ
押しボタンの場合、押した瞬間)に、制御信号CT
1 ,CTL2 の出力を停止して指針をその位置で停止
させ、停止時刻を表示させる。デジタル表示で時刻修正
を行い修正モードを解除すると、指針を早送りさせてデ
ジタル表示に追従させる。なお、制御回路14は、ボタ
ン修正後の指針早送り中(追従時)は、再度ボタン修正
を受け付ける。
【0049】ドライブ回路15はpnp型トランジスタ
Q1および抵抗素子R1 ,R2 により構成されている。
トランジスタQ1のベースが抵抗素子R1 を介して制御
回路14のドライブ信号DR1 の出力ラインに接続さ
れ、コレクタが抵抗素子R2 を介して発光ダイオードか
らなる発光素子16のカソードに接続され、エミッタが
電源電圧VCCの供給ラインに接続されている。そして、
発光素子16のカソードが接地されている。すなわち、
発光素子16は、制御回路14からローレベルのドライ
ブ信号DR 1 が出力されたときに発光するようにドライ
ブ回路15に接続されている。
【0050】また、ドライブ回路19は、pnp型トラ
ンジスタQ2、および抵抗素子R3,R4 により構成さ
れている。
【0051】機種選択用スイッチ群20は、上述したよ
うにのアナログ3針機種を選択するためのスイッチボタ
ン21、アナデジ3針機種を選択するためのスイッチボ
タン22、アナログ2針機種を選択するためのスイッチ
ボタン23、および送信機としての機種を選択するため
のスイッチボタン24が制御回路14の4つの入力端子
に対して並列に接続されている。
【0052】修正用スイッチ群30は、液晶表示パネル
30のデジタル表示を修正するための修正モードスイッ
チ31、表示切換スイッチ32、時分アップスイッチ3
3、アップスイッチ(UP)34、ダウンスイッチ(D
N)35、および送信スイッチ36が制御回路14の6
つの入力端子に対して並列に接続されている。修正モー
ドスイッチ31がオンされると、制御回路14は、後で
詳述するボタン修正モードに移行する。なお、制御回路
14は、標準電波信号の受信中または通常動作時に、こ
の修正モードスイッチ31の受け付けて、ボタン修正モ
ードに移行する。時分アップスイッチ33は、たとえば
押しボタンスイッチであり、2針機種の場合の時刻修正
に用いられる。アップスイッチ34、またはダウンスイ
ッチ35はたとえば押しボタンスイッチであり、デジタ
ル表示時刻の修正時に、これらのスイッチが押された瞬
間に制御回路14は、制御信号CTL1 ,CTL2 の出
力を停止させて、停止時刻を液晶表示パネル40に表示
させる。そして、制御回路14は、デジタル表示で時刻
修正を行い、修正モードを解除すると、指針を早送りデ
ジタル表示に追従させる。
【0053】次に、3針電波修正時計のムーブメントお
よび指針位置検出系の具体的な構成について、図2、図
3、図9〜図17に関連付けて説明する。
【0054】時計本体100は、互いに対向して接続さ
れて輪郭を形成する第2ケースとしての下ケース111
および第1ケースとしての上ケース112と、この下ケ
ース111および上ケース112で形成される空間内の
ほぼ中央部において下ケース111と連結した状態で配
置される中板113とを備えており、空間内の下ケース
111、中板113、上ケース112の所定の位置に対
して、第1駆動系120、第2駆動系130、光検出セ
ンサ140、手動修正系150等が固定あるいは軸支さ
れている。
【0055】第1駆動系120は、図2、図3および図
9に示すように、略コ字状のステータ121a、このス
テータ121aの一方側の脚片に巻回された駆動コイル
121b、このステータ121aの他方の磁極間におい
て回動自在に配置されたロータ121cにより構成され
た秒針用ステッピングモータ121と、ロータ121c
のピニオン121c’に大径歯車122aが噛合した第
1伝達歯車(第1検出用歯車)としての第1の5番車1
22と、この第1の5番車122の小径歯車122bに
噛合した第2検出用歯車(第1指針車)としての秒針車
123とにより構成されている。ここで、秒針用ステッ
ピングモータ121は、ステータ121aが中板113
に載置して固定され、ロータ121cが中板113と上
ケース12とに軸支されており、制御回路14の出力制
御信号CTL1 に基づいて、その回転方向、回転角度お
よび回転速度が制御される。
【0056】第1の5番車122は、大径歯車122a
の歯数が60個、小径歯車122bの歯数が15個に形
成され、下ケース111および上ケース112に回動自
在に軸支され、その大径歯車122aが秒針用ステッピ
ングモータ121のロータ121c(ピニオン121
c’)と噛合して、ロータ121cの回転速度を所定速
度に減速させる。この第1の5番車122には、図11
および図13に示すように、秒針車123と重なる領域
において周方向に等間隔(中心角α1が120°)で配
置された3個の円形状をなす透孔122cが形成されて
いる。この透孔122cは、光検出センサ140の検出
光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、第
1の5番車122を組付ける際の位置決め孔(度決め
孔)として用いられるものである。
【0057】秒針車123は、大径歯車123aの歯数
が60個に形成され、その軸部の一端が上ケース112
に軸支され、中板113を下ケース111側に貫通した
その他端側には秒針軸123bが圧入されており、この
秒針軸123bは、後述する分針パイプ134pの内部
に挿通されて、その先端に秒針202が取り付けられて
いる。この秒針車123には、図12に示すように、回
転により第1の5番車122と重なる領域において周方
向に等間隔(中心角α2が30°)で配置された11個
の円形状をなす透孔123cと、一箇所だけピッチの異
なる位置決め遮光部123d(透孔123cと透孔12
3cとの中心角が60°)とが形成されている。そし
て、上記第1の5番車122の透孔122cが位置決め
遮光部123dに対向した後に最初に透孔123cと対
向する時に、秒針が正時を指すように構成されている。
【0058】透孔123cは、光検出センサ140の検
出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、
秒針車123を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)と
して用いられるものである。また、これらの透孔123
cの内側には、周方向に長尺で回転軸方向に突出する円
弧状の付勢ばね123eが、切り欠き孔123fにより
画定されている。この円弧状付勢ばね123eは、秒針
車123をその回転軸方向に付勢するものである。
【0059】ここで、位置決め遮光部123dは、周方
向において切り欠き孔123fから離れた位置、すなわ
ち、2つの切り欠き孔123fが途切れて離れた領域に
形成されている。したがって、切り欠き孔123fと位
置決め遮光部123eとの距離を十分確保できるため、
位置決め遮光部123dの領域において検出光が切り欠
き孔123fに回り込むようなことはなく、確実にこの
位置決め遮光部123dで検出光を遮ることができる。
すなわち、検出光の回り込みによる誤検出を生じ易い切
り欠き孔123fを設けた領域から離れた位置に位置決
め遮光部123dが形成されていることから、この位置
決め遮光部123dを、秒針車122の回転角度位置の
位置決めに用いることで、確実な位置決めを行なうこと
ができる。
【0060】秒針車123においては、図12に示すよ
うに、複数(11個)の透孔123cを設ける代わり
に、図13に示すように、位置決め遮光部123dと径
方向において対向する位置にある透孔123cのみを残
して、その他の透孔123cをそれぞれ切り欠き孔12
3gと一体的に開けてもよい。これによれば、検出光の
通過を許容する部分において、検出光の通過をより一層
確実なものとし、また、秒針車122を形成する材料の
無駄を低減することができる。
【0061】第2駆動系130は、図2、図3、および
図10に示すように、略コ字状のステータ131a、こ
のステータ131aの一方側の脚片に巻回された駆動コ
イル131b、このステータ131aの他方の磁極間に
おいて回動自在に配置されたロータ131cにより構成
された時分針用ステッピングモータ131と、ロータ1
31cのピニオン131c’に大径歯車132aが噛合
した中間歯車としての第2の5番車132と、この第2
の5番車132の小径歯車132bに大径歯車133a
が噛合した第2伝達歯車(第3検出用歯車)としての3
番車133と、この3番車133の小径歯車133bに
大径歯車134aが噛合した第4検出用歯車(第2指針
車)としての分針車134と、この分針車134の小径
歯車134bに大径歯車135aが噛合した中間歯車と
しての日の裏車135と、この日の裏車135の小径歯
車135bに噛合した第5検出用歯車(第2指針車)と
しての時針車136とにより構成されている。ここで、
時分針用ステッピングモータ131は、ステータ131
aが中板113に載置して固定され、ロータ131cが
中板113と上ケース112とに軸支されており、制御
回路の出力制御信号に基づいて、その回転方向、回転角
度および回転速度が制御される。
【0062】第2の5番車132は、大径歯車132a
の歯数が60個、小径歯車132bの歯数が15個に形
成され、中板113および上ケース112に軸支され、
その大径歯車132aが時分針用ステッピングモータ1
31のロータ131c(ピニオン131c’)と噛合し
て、ロータ131cの回転速度を所定速度に減速させ
る。なお、この第2の5番車132としては、前述の第
1の5番車122を流用、すなわち、透孔122cが設
けられたものを用いてもよい。これにより、部品の共用
化が行なえ製品のコストを低減することができる。
【0063】3番車133は、大径歯車133aの歯数
が60個、小径歯車133bの歯数が10個に形成さ
れ、軸部の一端が上ケース112に軸支され、他端側が
中板113を貫通した状態で回動自在に配設されてお
り、第2の5番車132の回転を減速して分針車134
に伝達する。また、3番車133には、図12に示すよ
うに、回転により秒針車123および第1の5番車12
2と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α3が
36°)で配置された10個の円形状をなす透孔133
cが形成されている。この透孔133cは、光検出セン
サ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくとも
その1つは、3番車133を組付ける際の位置決め孔
(度決め孔)として用いられるものである。
【0064】分針車134は、大径歯車134aの歯数
が60個、小径歯車134bの歯数が14個に形成さ
れ、その中央部には小径歯車134bが一体的に形成さ
れた分針パイプ134pが、側面視にて略T字形状をな
すように形成されている。そして、分針パイプ134p
の一端部が中板13に回動自在に軸支され、他端側の軸
部は後述する時針車136の時針パイプ136pの内部
に回動自在に挿通されいる。また、分針1パイプ34p
は、下ケース111を貫通して時計の文字板201側に
突出しており、その先端には分針203が取り付けられ
ている。
【0065】また、分針車134には、図15に示すよ
うに、回転により秒針車123,第1の5番車122,
3番車133と重なる領域において周方向に長尺な3個
の円弧状透孔134c,134d,134eが形成され
ている。これら円弧状透孔134cと円弧状透孔134
dとは、中心角α5で30°隔てて形成され、円弧状透
孔134dと円弧状透孔134eとは、中心角α6で3
0°隔てて形成され、また、円弧状透孔134eと円弧
状透孔134cとは、中心角α7で60°隔てて形成さ
れている。すなわち、円弧状透孔134eと円弧状透孔
134cとの間に、最も幅の広い遮光部Aが形成され、
円弧状透孔134cと円弧状透孔134dとの間および
円弧状透孔134dと円弧状透孔134eとの間に、上
記遮光部Aよりも幅狭の遮光部Bが形成されている。
【0066】また、円弧状透孔134cは、一端側の円
形部134c’と、他端側から伸びる幅広円弧部134
c’’と、両者を連結する幅狭円弧部134c’’’と
により形成されている。この幅狭円弧部134c’’’
により画定される円形部134c’は、検出光を通過さ
せるだけでなく、分針車134を組み付ける際の位置決
め孔(度決め孔)として用いられるものである。
【0067】時針車136は、大径歯車136aの歯数
が40個に形成され、その中央部に円筒状の時針パイプ
136pが一体的に取り付けられており、この時針パイ
プ136pの内部に前述の分針パイプ134pが挿通さ
れている。そして、時針パイプ136pは、下ケース1
1に形成された軸受け孔111aに挿通されて回動自在
に軸支されており、また、その先端側は下ケース111
を貫通して時計の文字板201側に突出しており、その
先端には時針204が取り付けられている。
【0068】また、時針車136には、図16に示すよ
うに、回転により秒針車123,第1の5番車122,
3番車133,分針車134と重なる領域において周方
向に長尺な3個の円弧状透孔136c,136d,13
6eが形成されている。これら円弧状透孔136cと円
弧状透孔136dとは、中心角α8で45°隔てて形成
され、円弧状透孔136dと円弧状透孔136eとは、
中心角α9で60°隔てて形成され、また、円弧状透孔
136eと円弧状透孔136cとは、中心角α10で3
0°隔てて形成されており、さらに、円弧状透孔136
c,136d,136eの長さは、中心角β1+β2,
β3,β4がそれぞれ75°,60°,90°となるよ
うに設定されている。すなわち、円弧状透孔36eと円
弧状透孔136cとの間に、最も幅の狭い遮光部Cが形
成され、円弧状透孔136cと円弧状透孔136dとの
間に、遮光部Cよりも幅の広い遮光部Dが形成され、円
弧状透孔136dと円弧状透孔136eとの間に、遮光
部Dよりも幅の広い遮光部Eが形成されている。
【0069】また、円弧状透孔136cは、一端側から
中心角β1で7.5°のところに位置する円形部136
c’と、他端側から伸びる幅広円弧部136c’’と、
両者を連結すると共に円形部136c’の両側に位置す
る幅狭円弧部136c’’’とにより形成されている。
この幅狭円弧部136c’’’により画定される円形部
136c’は、検出光を通過させるだけでなく、時針車
136を組み付ける際の位置決め孔(度決め孔)として
用いられるものである。
【0070】日の裏車135は、大径歯車135aの歯
数が42個、小径歯車135bの歯数が10個に形成さ
れ、下ケース111に形成された突部111bに対して
回動自在に軸支されており、大径歯車135aが分針パ
イプ134pに形成された小径歯車134bに噛合し、
また、小径歯車135bが時針車136(136a)に
噛合して、分針車134の回転を減速して時針車136
に伝達する。
【0071】光検出センサ140は、図2に示すよう
に、上ケース12の壁面に固定された回路基板141に
取付けられた発光ダイオードからなる発光素子142
と、この発光素子142に対向するように、下ケース1
11の壁面に固定された回路基板143に取付けられた
フォトトランジスタからなる受光素子144とにより形
成されている。そして、発光素子142のアノードは一
端がpnpトランジスタQ2 のコレクタに接続されたド
ライブ回路19における抵抗素子R4 の他端に接続さ
れ、カソードは、接地されるとともに、受光素子144
のエミッタに接続されている。受光素子144のコレク
タは、制御回路14に接続されている。この制御回路と
の接続ラインは、検出信号DT1 の制御回路14への出
力ラインとなっており、この出力ラインは、抵抗素子R
5 を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続されてい
る。ドライブ回路19のトランジスタQ2 のエミッタは
電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ベースは抵抗素
子R3 を介してドライブ信号DR2 の出力ラインに接続
されている。すなわち、発光素子142は、制御回路1
4からローレベルのドライブ信号DR2 が出力されたと
き発光するようにドライブ回路19に接続されている。
【0072】また、図3に示すように、平面視にて第1
の5番車122、秒針車123、3番車133、分針車
134、時針車136の全てが同時に重なる位置に配置
されている。そして、第1の5番車122の透孔122
c、3番車133の透孔133c、秒針車123の透孔
123c、分針車の透孔134c(134d、134
e)、時針車136の透孔136c(136d、136
e)が重なり合った時に、発光素子142から発せられ
た検出光が受光素子144により受光されて、秒針、分
針、時針が正時等の位置を指していることを出力するよ
うになっている。
【0073】さらに、発光素子142は、上ケース11
2の外側に開口するように形成された第1配置部として
の取付け凹部112c内に配置されており、この取付け
凹部112cの底面には、所定径の円形貫通孔112d
が開けられている。この円形貫通孔112dは、発光素
子142から発せられる検出光が末広がり状に広がる性
質があるため、その広がった部分の光を遮断して収束さ
れた光のみを通過させて誤検出を防止できるようにする
ものである。同様に、受光素子144は、下ケース11
1の外側に開口するように形成された第2配置部として
の取付け凹部111c内に配置されており、この取付け
凹部111cの底面には、所定径の円形貫通孔111d
が開けられている。この円形貫通孔111dは、発光素
子142から発せられ、上記透孔を通過してきた光のみ
をできるだけ通過させて誤検出を防止できるようにする
ものである。
【0074】第1の5番車122、3番車133、秒針
車123、分針車134、時針車136を組付ける場合
は、所定の位置決めピンが、下ケース111の円形貫通
孔111d、位置決めとして用いられるそれぞれの透
孔、および上ケース112の円形貫通孔112dを貫く
ように、順次に組付ける。そして、上ケース112およ
び下ケース111を接合して一体化した後、位置決めピ
ンを引き抜いて、貫通孔112dが位置する取付け凹部
112cに発光素子142を取付け、また、貫通孔11
1dが位置する取付け凹部111cに受光素子144を
取付ける。
【0075】これにより、貫通孔112dおよび111
dは完全に塞がれ、上ケース112および下ケース11
1により画定される内部空間に外部の光が侵入するのを
防止できる。したがって、外部の光が侵入することによ
る誤検出を防止できると共に、組付け時の位置決め孔と
光検出用の透孔とを兼用していることから、これらの孔
を別々に設ける場合に比べて装置の集約化、小型化を行
なうことができる。
【0076】手動修正系150は、図2および図3に示
すように、上述の分針車134の小径歯車134bおよ
び時針車136の大径歯車136aに噛合する日の裏車
135と、この日の裏車135の大径歯車135aに噛
合する歯車151aを有する手動修正軸151とにより
構成されている。この手動修正軸151は、上ケース1
12の外部に位置付けられて利用者が直接指を触れるこ
とのできる頭部151bと、この頭部151bから伸び
て上ケース112に形成された開口112eを貫挿し下
ケース111に形成された突部111eに対して軸支さ
れた柱状部151cとからなり、この柱状部151cの
下方領域に歯車151aが形成されている。
【0077】手動修正軸151は、分針車134と同位
相で回転するように構成されており、上述の第2駆動系
130により分針車134が駆動されているときには日
の裏車135を介して分針車134と同相で回転すると
ともに、第2駆動系130の非作動時には、頭部151
bを指で回転させることにより、指針位置を手動修正で
きるようになっている。
【0078】上記のように、秒針車123の秒針軸12
3bが分針車134の分針パイプ134pに挿通され、
分針車134の分針パイプ134pが時針車136の時
針パイプ136pに挿通されていることから、秒針車1
23と、分針車134と、時針車136とは、それぞれ
の回転中心軸が共通しており、また、時刻表示の際に、
秒針が60秒間に1回転、分針が60分間に1回転、時
針が12時間に1回転するように駆動される。
【0079】分針車134の分針パイプ134pの先端
部および時針車136の時針パイプ136pの先端部に
は、図15に示すように、径方向に所定幅をなして伸び
る位置決めのための第1指標としての溝134gおよび
第2指標としての溝136gが形成されている。そし
て、これらの溝134gおよび溝136gが、一直線に
並んだとき所定の時刻例えば12時00分を指すように
設定されている。
【0080】このような位置決め指標を設けたことによ
り、分針車134および時針車136を下ケース111
および上ケース112により囲繞して覆ってしまった後
においても、溝134gおよび136gが一直線に並ん
でいれば予め設定された概略の時刻を指していることが
分かるため、その状態を基に分針および時針を容易に取
り付けることができ、その他の位置合わせおよび位置確
認工程が不要になり、製造ラインおよび検査ラインでの
製造時間および検査時間を短縮することができる。な
お、位置決め指標としては、上記の溝に限るものではな
く、ポッチ等のマークでもよい。
【0081】次に、2針電波修正時計のムーブメントお
よび指針位置検出系の具体的な構成について、図4、図
5、図18に関連付けて説明する。
【0082】時計本体200は、図4に示すように、下
板201と上板202とで形成される空間内のほぼ中央
部に中板203が配設され、空間内の下板201、中板
203、上板202の所定の位置に対して、分針駆動系
210、および時針駆動系220が固定あるいは軸支さ
れている。
【0083】分針駆動系210は、第1のステッピング
モータ211、第1の4番車212、第1の3番車21
3、および分針車214により構成されている。第1の
ステッピングモータ211は、ステータ211aが下板
201に載置され、ロータ211bが下板201と上板
202とに軸支されており、バッファ回路18を介して
入力される制御回路14の出力制御信号CTL1 に基づ
いて回転方向、回転角度および回転速度が制御される。
この場合、制御信号CTL1 は制御回路14により10
秒で1ステップとなるように供給される。
【0084】第1の4番車212は、下板201および
上板202に軸支され、輪歯部分が第1のステッピング
モータ211のロータ211bと噛合されて、ロータ2
11bの回転速度を所定速度に減速させる。
【0085】第1の3番車213は、下板201および
上板202に軸支され、輪歯部分が第1の4番車212
のカナ部と噛合されて、第1の4番車212の回転速度
を所定速度に減速させる。
【0086】分針車214は、その軸部の一端が上板2
02に軸支され、他端側は中板203を下板201側に
貫通し、輪歯部分が第1の3番車213のカナ部と噛合
されて、その他端側には分針パイプ214aが圧入され
ている。分針車214は、60分に1回転するように構
成されており、また、分針車214は、いわゆるスリッ
プ機構を備えている。
【0087】そして、図4、図5、および図18に示す
ように、分針車214の下板201と対向する面の所定
の位置に、指針位置を検出するための原点指標部215
が形成されている。また、原点指標部215との協働に
より原点位置を検出するための接点スイッチ216が上
板202側に設けられている。接点スイッチ216は、
図5に示すように、原点指標部215と協働していない
ときには、互いに平行し非接触状態にあるL字状固定接
点216aと平板状可動子216bを有している。
【0088】指針位置を検出するときには、分針車21
4の時計回り方向への回転(正転)、あるいは反時計回
り方向への回転(反転)に伴い、原点指標部215の側
面に接点スイッチ216の弾性を有する可動子216b
が当接する。可動子216bは、原点指標部215に対
する当接状態を保持したまま摺動し、分針車214の回
転に伴い固定接点216aから離れる方向に撓むが、原
点位置近傍になって原点指標部215に対する当接状態
が解除される。これにより、可動子216bは、当接状
態解除時の付勢力により固定接点216aと接触する。
固定接点216aと可動子216bとが接触状態にある
と、接点スイッチ216はオンとなり、このオン状態が
たとえばローレベルの検出信号DT1 として制御回路1
4に入力される。制御信号14では、検出信号DT1
入力に伴い制御信号CTL1 の出力が停止されて、第1
のステッピングモータ211の回転が停止される。これ
により、分針車214は、原点位置で停止する。
【0089】時針駆動系220は、第2のステッピング
モータ221、第2の4番車222、第2の3番車22
3、および時針車224により構成されている。
【0090】第2のステッピングモータ221は、ステ
ータ221aが下板201に載置され、ロータ221b
が下板201と上板202とに軸支されており、バッフ
ァ回路18を介して入力される制御回路14の出力制御
信号CTL2 に基づいて回転方向、回転角度および回転
速度が制御される。この場合、制御信号CTL2 は制御
回路14により2分で1ステップとなるように供給され
る。
【0091】第2の4番車222は、下板201および
上板202に軸支され、輪歯部分が第2のステッピング
モータ221のロータ221bと噛合されて、ロータ2
21bの回転速度を所定速度に減速させる。
【0092】第2の3番車223は、下板201および
上板202に軸支され、輪歯部分が第2の4番車222
のカナ部とと噛合されて、第2の4番車222の回転速
度を所定速度に減速させる。
【0093】時針車224は、中央部に貫通口224a
が形成された略T字形状をなし、輪歯部分が時計本体2
00内に配設され、輪歯部分が第2の3番車223のカ
ナ部と噛合されて、時針パイプ224aは下板110を
貫通して時計の文字板側に突出しており、その先端には
図示しない時針が取り付けられる。時針車224は、1
時間で30°回転し、12時間で1回転するように構成
されており、また、上述したように貫通口224aには
分針パイプ214aが貫挿されている。
【0094】また、図4、図5、および図18に示すよ
うに、時針車224の下板201と対向する面の所定の
位置に、指針位置を検出するための原点指標部225が
形成されている。また、原点指標部225との協働によ
り原点位置を検出するための接点スイッチ226が下板
201側に設けられている。接点スイッチ226は、図
5に示すように、原点指標部225と協働していないと
きには、互いに平行し非接触状態にあるL字状固定接点
226aと平板状可動子226bを有している。
【0095】指針位置を検出するときには、分針車21
4の場合と同様に行われる。すなわち、時針車224の
時計回り方向への回転(正転)、あるいは反時計回り方
向への回転(反転)に伴い、原点指標部225の側面に
接点スイッチ226の弾性を有する可動子226bが当
接する。可動子226bは、原点指標部225に対する
当接状態を保持したまま摺動し、分針車224の回転に
伴い固定接点226aから離れる方向に撓むが、原点位
置近傍になって原点指標部225に対する当接状態が解
除される。これにより、可動子226bは、当接状態解
除時の付勢力により固定接点226aと接触する。固定
接点226aと可動子226bとが接触状態にあると、
接点スイッチ226はオンとなり、このオン状態がたと
えばローレベルの検出信号DT2 として制御回路14に
入力される。制御信号14では、検出信号DT2 の入力
に伴い制御信号CTL2 の出力が停止されて、第2のス
テッピングモータ221の回転が停止される。これによ
り、時針車224は、原点位置で停止する。
【0096】次に、上記構成による動作を、制御回路1
4における制御動作を中心に、図19〜図26を参照し
ながら説明する。
【0097】たとえばユーザーによりリセット/強制受
信スイッチ12がオンされると、制御回路14におい
て、各種状態が初期状態に戻される(ST1)。このと
き、たとえば指針も停止され、液晶表示パネル30に表
示されていた年月や曜日情報等を含むカレンダー表示が
初期設定される。
【0098】次に、機種選択用スイッチ群20の4つの
スイッチボタン21〜24のうちいずれのスイッチボタ
ンがオンされて、4種類の機種のうち、アナログ3針機
種、アナデジ3針機種、アナログ2針機種、または送信
機としての機種にうちのいずれの機種が選択設定されて
いるかの判別が行われる(ST2)。判別の結果、アナ
ログ3針機種およびアナデジ3針機種である場合にはス
テップST3の位置検出動作に移行し、アナログ2針機
種である場合にはステップST4の位置検出動作に移行
し、送信機である場合には位置検出動作を行わずステッ
プST5の強制受信動作に移行する。
【0099】アナログ3針機種およびアナデジ3針機種
である場合にはステップST3の位置検出動作に移行
し、アナログ2針機種である場合には、制御回路14か
ら切替信号SSW14がアンテナ部11aに出力され
る。これにより、アンテナ部11aでは、スイッチ回路
SW11の固定端子aが切替端子bに接続されて、共振
コイルL11および第1のキャパシタC11からなる並
列共振回路が形成される。一方、送信機がある場合に
は、制御回路14から切替信号SSW14がアンテナ部
11aのスイッチ回路SW11に出力される。これによ
り、アンテナ部11aでは、スイッチ回路SW11の固
定端子aが切替端子cに接続されて、共振コイルL11
および第2のキャパシタC12からなる直列共振回路が
形成される。
【0100】そして、アナログ3針機種およびアナデジ
3針機種である場合のステップST3の位置検出動作
は、図20および図21に示すように行われる。すなわ
ち、まず制御回路14から制御信号CTL1 ,CTL2
が出力されて、秒針用ステッピングモータ121および
時分針用ステッピングモータ131がパルス駆動される
(ST301)。そして、パルス幅の1カウントが行わ
れ(ST302)、カウントが終了すると(ST30
3)、制御回路14からの制御信号CTL1 ,CTL2
の出力が停止されて、秒針用ステッピングモータ121
および時分針用ステッピングモータ131がパルス駆動
が停止される(ST304)。
【0101】次に、極性が反転したかたちで制御回路1
4から制御信号CTL1 ,CTL2が出力され、所定の
遅延時間を経て(ST305,ST306)、光センサ
140を駆動して検出信号DT1 の入力状態がチェック
可能な状態とされる(ST307)。そして、パルス制
御信号のオフ区間が1カウントされ(ST308)、カ
ウントが終了すると(ST309)、光センサ14がオ
ンし、検出信号DT1 が入力された否かの判別が行われ
る(ST310)。ここで、検出信号DT1 が入力され
なければ、ステップST301の処理に戻り、検出信号
DT1 がアクティブで入力されると、次に、制御回路1
4から制御信号CTL1 が出力されて、秒針用ステッピ
ングモータ121のみがパルス駆動される(ST31
1)。そして、パルス幅の1カウントが行われ(ST3
12)、カウントが終了すると(ST313)、制御回
路14からの制御信号CTL1 の出力が停止されて、秒
針用ステッピングモータ121がパルス駆動が停止され
る(ST314)。
【0102】次に、極性が反転したかたちで所定の遅延
時間を経て(ST315,ST316)、光センサ14
0を駆動して検出信号DT1 の入力状態がチェック可能
な状態とされる(ST317)。そして、パルス制御信
号のオフ区間が1カウントされ(ST318)、カウン
トが終了すると(ST319)、光センサ140がオ
ン、オフし、検出信号DT 1 が入力され、そのオン・オ
フパターンの判定が行われる(ST310)。ここで、
オン・オフパターンがあらかじめ決められたパターンで
ない場合にはステップST311の処理に戻り、オン・
オフパターンがあらかじめ決められたパターンである場
合には、図21に示すステップST321の処理に移行
する。
【0103】ステップST321では、制御回路14か
ら制御信号CTL2 が出力されて、時分針用ステッピン
グモータ131のみがパルス駆動される。そして、パル
ス幅の1カウントが行われ(ST322)、カウントが
終了すると(ST323)、制御回路14からの制御信
号CTL2 の出力が停止されて、時分針用ステッピング
モータ131がパルス駆動が停止される(ST32
4)。
【0104】次に、極性が反転したかたちで所定の遅延
時間を経て(ST325,ST326)、光センサ14
0を駆動して検出信号DT1 の入力状態がチェック可能
な状態とされる(ST327)。そして、パルス制御信
号のオフ区間が1カウントされ(ST328)、カウン
トが終了すると(ST329)、光センサ14がオン、
オフし、検出信号DT1が入力され、そのオン・オフパ
ターンの判定が行われる(ST330)。ここで、オン
・オフパターンがあらかじめ決められたパターンでない
場合にはステップST321の処理に戻り、オン・オフ
パターンがあらかじめ決められたパターンである場合に
は、位置検出が終了したものとして、ステップST5の
強制受信処理に移行する。
【0105】また、ステップST4の2針機種の位置検
出動作は、図22に示すような手順で行われる。すなわ
ち、制御回路14で、分針用接点スイッチ216の固定
接点216aと可動子216bが接触してオン状態にあ
り、検出信号DT1 がローレベルで入力されているか否
かの判別が行われる(ST401)。ステップST40
1で検出信号DT1 がローレベルで入力されたと判別さ
れると、ステップST403の処理に移行する。一方、
検出信号DT1 がローレベルで入力されていないと判別
されると、制御回路14から制御信号CTL1 が出力さ
れて、分針用ステッピングモータ211がパルス駆動さ
れる(ST402)。そして、制御回路14で、時針用
接点スイッチ226の固定接点226aと可動子226
bが接触してオン状態にあり、検出信号DT2 がローレ
ベルで入力されているか否かの判別が行われる(ST4
03)。ステップST403で検出信号DT2 がローレ
ベルで入力されたと判別されると、ステップST405
の処理に移行する。一方、検出信号DT2 がローレベル
で入力されていないと判別されると、制御回路14から
制御信号CTL2 が出力されて、時針用ステッピングモ
ータ221がパルス駆動される(ST404)。そし
て、パルス幅の2カウントが行われ(ST405)、カ
ウントが終了すると(ST406)、制御回路14から
の制御信号CTL1 ,CTL2 の出力が停止されて、ス
テッピングモータ211,221がパルス駆動が停止さ
れる(ST407)。
【0106】次に、極性が反転したかたちで(ST40
8)、パルス制御信号のオフ区間が2カウントされ(S
T409)、カウントが終了すると(ST410)、分
針用接点スイッチ216の固定接点226aと可動子2
26bが接触してオン状態にあり、検出信号DT1 がロ
ーレベルで入力され、かつ、時針用接点スイッチ226
の固定接点226aと可動子226bが接触してオン状
態にあり、検出信号DT2 がローレベルで入力されてい
るか否かの判別が行われる(ST411)。ここで、両
接点スイッチ216,226がオン状態にない場合には
ステップST401の処理に戻り、両接点スイッチ21
6,226がオン状態にある場合には、位置検出が終了
したものとして、ステップST5の強制受信処理に移行
する。
【0107】また、このときリセット/強制受信スイッ
チ12がオンされたことにより、たとえば制御回路14
から標準電波信号送受信11の受信回路11bに駆動電
力が供給されて、標準電波信号が強制受信される(ST
5)。標準電波信号送受信系11の受信回路11bから
受信状態に応じたパルス信号S11が生成され、制御回
路14に出力される。
【0108】制御回路14では、受信した標準電波信号
の受信状態を示すパルス信号S11とあらかじめ決めら
れた基準範囲とが比較される。その結果、受信状態が基
準範囲内にあり、ボタン修正モードでない場合には(S
T6,ST7)、受信可能であるとして、再度機種判定
が行われる(ST8)。判別の結果、アナログ3針機種
およびアナデジ3針機種である場合にはステップST1
0の時刻修正動作に移行し、アナログ2針機種である場
合にはステップST18の時刻修正動作に移行し、送信
機である場合には時刻修正をを行わずステップST26
からの送信動作に移行する。
【0109】また、ステップST7で受信不可能と判別
した場合にも、再度機種反転が行われる(ST9)。判
別の結果、アナログ3針機種およびアナデジ3針機種で
ある場合にはステップST10の時刻修正動作を行わず
ステップST11の処理に移行し、アナログ2針機種で
ある場合にはステップST18の時刻修正動作行わずス
テップST19の処理に移行し、送信機である場合には
時刻修正を行わずステップST26からの送信動作に移
行する。
【0110】そして、ステップST10の3針機種の時
刻修正は、たとえば図23に示す手順で行われる。すな
わち、まず、秒針が表示する時刻が現時刻と一致してい
るか否かの判別が行われる(ST1001)。ステップ
ST1001で秒針が現時刻と一致していると判別され
ると、ステップST1003の処理に移行する。一方、
秒針が現時刻と一致していないと判別されると、制御回
路14から制御信号CTL1 が出力されて、秒針用ステ
ッピングモータ121がパルス駆動される(ST100
2)。
【0111】ステップST1003では、時分針が表示
する時刻が現時刻と一致しているか否かの判別が行われ
る。ステップST1003で時分針が現時刻と一致して
いると判別されると、ステップST1005の処理に移
行する。一方、時分針が現時刻と一致していないと判別
されると、制御回路14から制御信号CTL2 が出力さ
れて、時分針用ステッピングモータ131がパルス駆動
される(ST1004)。
【0112】そして、パルス幅の1カウントが行われ
(ST1005)、カウントが終了すると(ST100
6)、制御回路14からの制御信号CTL1 ,CTL2
の出力が停止されて、ステッピングモータ121,13
1がパルス駆動が停止される(ST1007)。
【0113】次に、制御回路14では、極性が反転した
かたちで(ST1008)、計時タイマの出力が有るか
否かの判別が行われる(ST1009)。ステップST
1009において、計時タイマの出力が無いと判別され
た場合にはステップST1011に移行する。一方、計
時タイマの出力が有ると判別された場合には、時刻カウ
ンタのカウントアップがおこなれる(ST1010)。
そして、秒針位置のカウント(ST1011)、時、分
針位置のカウント(ST1012)が行われる。次に、
パルス制御信号のオフ区間が1カウントされ(ST10
13)、カウントが終了すると(ST1014)、時、
分、秒針が時刻と一致したか否かの判別が行われる(S
T1015)。ここで、時、分、秒針が時刻と一致して
いない場合にはステップST1001の処理に戻り、
時、分、秒針が時刻と一致している場合には、ステップ
ST11の時刻カウントアップ動作に移行する。
【0114】図19に示すように、以上時刻修正が終了
した場合には、制御回路14において、時刻カウンタの
カウントアップが行われ(ST11)、通常運針におけ
る通常修正モードに移行される(ST12)。
【0115】通常修正モードにおいては、あらかじめ設
定された受信時刻であるか否かの判断が行われ(ST1
3)、設定時刻であれば標準電波信号の受信が行われ
る。すなわち、制御回路14から標準電波信号送受信系
11の受信回路11bに駆動電力が供給されて、標準電
波信号が受信される。標準電波信号送受信系11では、
受信回路11bから受信状態に応じたパルス信号S11
が生成され、制御回路14に出力される。そして、制御
回路14では、受信した標準電波信号の受信状態を示す
パルス信号S11とがあらかじめ決められた基準範囲と
が比較される。その結果、受信状態が基準範囲内にあ
り、ボタン修正モードでない場合には(ST14,ST
15,ST16)、受信可能であるとして、受信した電
波信号がデコードされる。デコードの結果、時刻化が可
能である場合には、発振回路13による基本クロックに
基づいて各種カウンタのカウント制御が行われ、時刻の
アナログ表示を行う指針の早送り修正が行われ(ST1
7)、ステップST11の処理に戻る。
【0116】また、ステップST18の3針機種の時刻
修正は、たとえば図24に示す手順で行われる。すなわ
ち、まず、分針が表示する時刻が現時刻と一致している
か否かの判別が行われる(ST1801)。ステップS
T1001で分針が現時刻と一致していると判別される
と、ステップST1803の処理に移行する。一方、分
針が現時刻と一致していないと判別されると、制御回路
14から制御信号CTL1 が出力されて、分針用ステッ
ピングモータ211がパルス駆動される(ST180
2)。
【0117】ステップST1803では、時針が表示す
る時刻が現時刻と一致しているか否かの判別が行われ
る。ステップST1803で時針が現時刻と一致してい
ると判別されると、ステップST1805の処理に移行
する。一方、時針が現時刻と一致していないと判別され
ると、制御回路14から制御信号CTL2 が出力され
て、時針用ステッピングモータ221がパルス駆動され
る(ST1804)。
【0118】そして、パルス幅の2カウントが行われ
(ST1805)、カウントが終了すると(ST180
6)、制御回路14からの制御信号CTL1 ,CTL2
の出力が停止されて、ステッピングモータ211,22
1がパルス駆動が停止される(ST1807)。
【0119】次に、制御回路14では、極性が反転した
かたちで(ST1808)、計時タイマの出力が有るか
否かの判別が行われる(ST1809)。ステップST
1809において、計時タイマの出力が無いと判別され
た場合にはステップST1811に移行する。一方、計
時タイマの出力が有ると判別された場合には、時刻カウ
ンタのカウントアップが行われる(ST1810)。そ
して、分針位置のカウント(ST1811)、時、時針
位置のカウント(ST1812)が行われる。次に、パ
ルス制御信号のオフ区間が2カウントされ(ST181
3)、カウントが終了すると(ST1814)、時、分
針が時刻と一致したか否かの判別が行われる(ST18
15)。ここで、時、分針が時刻と一致していない場合
にはステップST1801の処理に戻り、時、分針が時
刻と一致している場合には、ステップST19の時刻カ
ウントアップ動作に移行する。
【0120】図19に示すように、以上時刻修正が終了
した場合には、制御回路14において、時刻カウンタの
カウントアップが行われ(ST19)、通常運針におけ
る通常修正モードに移行される(ST20)。
【0121】通常修正モードにおいては、あらかじめ設
定された受信時刻であるか否かの判断が行われ(ST2
1)、設定時刻であれば標準電波信号の受信が行われ
る。すなわち、制御回路14から標準電波信号送受信系
11の受信回路11bに駆動電力が供給されて、標準電
波信号が受信される。標準電波信号送受信系11では、
受信回路11bから受信状態に応じたパルス信号S11
が生成され、制御回路14に出力される。そして、制御
回路14では、受信した標準電波信号の受信状態を示す
パルス信号S11とがあらかじめ決められた基準範囲と
が比較される。その結果、受信状態が基準範囲内にあ
り、ボタン修正モードでない場合には(ST22,ST
23,ST24)、受信可能であるとして、受信した電
波信号がデコードされる。デコードの結果、時刻化が可
能である場合には、発振回路13による基本クロックに
基づいて各種カウンタのカウント制御が行われ、時刻の
アナログ表示を行う指針の早送り修正が行われ(ST2
5)、ステップST19の処理に戻る。
【0122】さらに、送信機としての機種が選択されて
いる場合には、ステップST26で送信スイッチ36が
オン状態にあると判別されると、上述したように、制御
回路14からローレベルの切替信号SSW14が標準電
波信号送受信系11のアンテナ部11aに出力されて直
列共振回路を形成される。そして、図示しないパワーコ
ントローラに対してパワー制御信号が出力され送信回路
11cに駆動電力が供給され、さらに制御信号S14c
が送信回路11cに出力される。これに伴い、標準時刻
電波信号と略同じ周波数(40kHz)を有し、内部時
計に基づいた時刻コードを含む時刻データを所定のフォ
ーマットで生成され、アンテナ部11aで形成された直
列共振回路を介して、時刻電波信号S2として図示しな
い他の電波修正時計に送信される(ST27)。
【0123】一方、ステップST26で送信スイッチ2
6がオフ状態にあると判別された場合には、時刻カウン
タのカウントアップが行われ(ST28)、あらかじめ
決められた受信時刻であるか否かの判別が行われる(S
T29)。そして、受信時刻である場合には、上述した
同様に自動受信が行われ(ST30)、ステップST2
6の処理に戻る。
【0124】また、受信時刻でない場合には、あらかじ
め決められた送信時刻であるか否かの判別が行われる
(ST31)。そして、送信時刻である場合には、上述
した強制送信の場合と同様に自動送信が行われ(ST3
2)、ステップST26の処理に戻る。
【0125】また、ステップST6、またはステップS
T15、またはステップST23において、修正スイッ
チ31がオンされてボタン修正モードに移行すると、た
とえば図25に示すような制御が行われる(ST3
3)。すなわち、修正桁の判別でなければ、たとえば液
晶表示パネル40の修正する桁を点滅させる(ST33
01,ST3302)。ここで、修正スイッチ31がオ
フされている場合に(ST3303)、アップスイッチ
33がオンされていると(ST3304)、まずステッ
プ送りとなる(ST3305)。そして、アップスイッ
チ33が2秒以上押されていると(ST3306,ST
3307)、早送りとなり(ST3308,ST330
9)、対応する桁の修正が行われ、ステップST330
4の処理に戻る。
【0126】ステップST3304において、アップス
イッチ33がオンされていないと判断されときに、ダウ
ンスイッチ34がオンされていると(ST3310)、
まずステップ戻しとなる(ST3311)。そして、ダ
ウンスイッチ34が2秒以上押されていると(ST33
12,ST3313)、早戻しとなり(ST3314,
ST3315)、対応する桁の修正が行われ、ステップ
ST3310の処理に戻る。
【0127】ステップST3310において、ダウンス
イッチ34がオンされていないと判断され、また修正ス
イッチ31もオンされていない状態で、あらかじめ設定
した自動解除時間が経過すると(ST3317)、修正
した時刻が液晶表示パネル40にデジタル表示される
(ST3318)。そして、指針早送り修正が行われ
(ST3319)、修正スイッチ31がオンされていな
ければ(ST3320)、修正時刻情報並びに年月や曜
日等のカレンダー情報がカレンダー表示される(ST3
321)。このように制御回路14では、ボタン修正後
の指針早送り中(追従時)は、再度ボタン修正を受け付
ける(ST3320)。その後、図19に示すステップ
ST7の処理に移行する。
【0128】なお、3針機種の時刻修正手順を、さらに
具体的に図26に関連付けて説明する。すなわち、制御
回路14からドライブ信号DR2 がドライブ回路19の
ローレベルで出力される。これにより、トランジスタQ
2 がオンし、発光素子142、すなわち発光ダイオード
から検出光が発せられる(ST901)。続いて、制御
信号CTL1 が出力されて秒針用ステッピングモータ1
21がパルス駆動され(ST902)、受光素子44す
なわちフォトトランジスタがオンし、検出信号DT1
ハイレベル(電源電圧VCCレベル)からローレベルに切
り換わったか否かの判断が行われる(ST903)。
【0129】ここで、フォトトランジスタからの検出信
号DT1 がハイレベルのままに保持されている場合に
は、ステップ駆動を行なうためのパルス数を加算する度
に、フォトトランジスタからの検出信号DT1 がハイレ
ベル(電源電圧VCCレベル)からローレベルに切り換わ
ったか否かの判断が行われる(ST904〜ST90
6)。そして、パルス数が9に達してもフォトトランジ
スタからの検出信号DT1 出力がハイレベル(電源電圧
CCレベル)からローレベルに切り換わらない場合に
は、時分針用ステップピングモータ131が1ステップ
(パルス)駆動され(ST907)、その後再び秒針用
ステッピングモータ121がステップ駆動され(ST9
02)て秒針車123が回転駆動される。
【0130】一方、ステップST903において、フォ
トトランジスタによる検出信号DT 1 がハイレベルから
ローレベルに切り換わったと判断されると、秒針車12
3が早送りされて(ST908)、制御回路14であら
かじめ記憶された出力パターンとの比較が行われる(S
T909)。比較の結果、得られた出力パターンと記憶
された出力パターンとが適合しない場合は、ステップS
T908に戻り、再び秒針車123が早送りされる。
【0131】一方、得られた出力パターンと記憶された
出力パターンとが適合した場合には、その時点(5ステ
ップ目でもフォトトランジスタにより検出信号DT1
レベルがローレベルに切り換わらない場合において次に
フォトトランジスタの出力がローレベルに切り換わった
時点)で、制御信号CTL1 の出力が停止されて、秒針
車123の回路駆動が停止される。そして、秒針車12
3が帰零位置で停止する(ST910)。このとき、秒
針は所定時刻たとえば正時(0秒)の位置に修正され
る。
【0132】続いて、制御回路14から制御信号CTL
2 が出力されて時分針用ステップモータ131のみが所
定の出力周波数でパルス駆動されて分針車134が早送
りされる(ST911)。そして、フォトトランジスタ
からの出力パターンと制御回路14にあらかじめ記憶さ
れた出力パターンとの比較が行われる(ST912)。
比較の結果、得られた出力パターンと記憶された出力パ
ターンとが適合しない場合は、ステップST911の処
理に戻り、再び分針車134が早送りされる。
【0133】一方、ステップST912の比較の結果、
得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適
合した場合は、その時点で、制御信号CTL2 の出力が
停止されて、時分針用ステッピングモータ131が停止
されて、分針車134および時針車136の駆動が停止
される(ST913)。
【0134】ここで、上記出力パターンとあらかじめ記
憶されたパターンとの比較による時刻修正は、3種類の
パターンのいずれかに合わせることにより行われる。す
なわち、分針車134によるフォトトランジスタの出力
パターンは、図27(a)に示すように、遮光部が作用
するオフの幅として、2つの幅狭のB部と1つの幅広の
A部とが交互に現れるようなパターンとなり、また、時
針車136によるフォトトランジスタの出力パターン
は、図27(b)に示すように、遮光部が作用するオフ
の幅が3種類のD部、E部、C部が所定間隔をおいて交
互に現れるようなパターンとなり、両者を合成した出力
パターンは、図27(c)に示すように、D部,B部お
よびA部が組み合わされたパターンと、E部,B部およ
びA部が組み合わされたパターンと、C部,B部および
A部が組み合わされたパターンの3種類が所定間隔をお
いて現れるパターンとなる。なお、図27に示すパター
ンのうちオンとなるパターンの部分は、実際には3番車
133の遮光部によりオフとなる部分があるので、歯抜
け状のパターンとなっている。
【0135】そこで、D部,B部およびA部の組み合わ
せからなるパターンが確認されたときを例えば4時00
分、E部,B部およびA部の組み合わせからなるパター
ンが確認されたときを、たとえば8時00分、C部,B
部およびA部の組み合わせからなるパターンが確認され
たときを、たとえば12時00分としてあらかじめ設定
しておけば、これらのパターンのいずれかを検出したき
に時分針用ステッピングモータ131を停止させること
で、分針車134および時針車136すなわち分針20
3および時針204を所定の時刻に時刻修正することが
できる。
【0136】そして、時分針用ステッピングモータ13
1を停止させた後、制御回路14によるドライブ信号D
2 がハイレベルに切り換えられる。これにより、ドラ
イブ回路19のトランジスタQ2 がオフし、発光ダイオ
ードの発光が停止され(ST914)、時刻修正動作を
終了する。
【0137】このように、指針の修正動作において、分
針車134および時針車136に、検出光を通過させる
ための透孔として、円弧状透孔すなわち長孔を用いてい
るため、光検出センサ140がオンとなる範囲が広が
り、位置検出時間を短縮でき、その結果、秒針の時刻修
正を行なう時間を短縮することができる。また、時針車
136に3種類の遮光部C,D,Eを設けたことから、
3箇所のいずれかを検出して時刻修正を行なうことがで
き、また、最も回転速度の遅い時針車136を従来に比
べ略1/3回転させるだけで位置検出ができ、これによ
り、分針203および時針204の時刻修正を行なう時
間を短縮することができる。
【0138】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、機種選択用スイッチ群30のアナログ3針機種を選
択するためのスイッチボタン21、アナデジ3針機種を
選択するためのスイッチボタン22、またはアナログ2
針機種を選択するためのスイッチボタン23がオンされ
ているときは、ハイレベルの切替信号SSW14を標準
電波信号送受信系11のアンテナ部11aに出力して並
列共振回路を形成させ、標準電波信号S1を受信して時
刻修正を行う電波修正時計の制御回路として機能し、機
種選択用スイッチ群20の送信機としての機種を選択す
るためのスイッチボタン24がオンされ、また修正用ス
イッチ群30の送信スイッチ36がオンされているとき
は、たとえばあらかじめ決められた送信時刻(たとえば
午前2時38分)帯には、ローレベルの切替信号SSW
14を標準電波信号送受信系11のアンテナ部11aに
出力して、直列共振回路を形成させ、内部時計に基づい
た時刻コードを含む時刻データを所定のフォーマットで
生成させ、アンテナ部11aで形成された直列共振回路
を介して、時刻電波信号S2として図示しない他の電波
修正時計に送信させる制御回路14を設けたので、煩雑
な手間を要さず、同時に多品種の製品に対応でき、ま
た、時刻修正時に指針位置や受信など現在の動作が確認
でき、しかも修正時刻を短時間で表示することができる
利点がある。さらに、装置の大型化を招くことなく、受
信機能のみならず、送信機能を有する電波修正時計を実
現できる利点がある。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
煩雑な手間を要さず、同時に多品種の製品に対応できる
自動修正時計を実現できる。また、時刻修正時に指針位
置や受信など現在の動作が確認でき、しかも修正時刻を
短時間で表示することができる利点がある。さらに、装
置の大型化を招くことなく、受信機能のみならず、送信
機能を有する自動修正時計を実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電波修正時計の信号処理系回路の
一実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】本発明に係る3針電波修正時計の指針位置検出
装置の一実施形態の全体構成を示す断面図である。
【図3】本発明に係る3針電波修正時計の指針位置検出
装置の要部の平面図である。
【図4】本発明に係る2針電波修正時計の指針位置検出
装置の一実施形態の全体構成を示す断面図である。
【図5】本発明に係る2針電波修正時計の指針位置検出
装置の要部の平面図である。
【図6】図1の電波修正時計の外観を示す正面図であ
る。
【図7】本発明に係る制御回路における初期修正モード
時の帰零動作前の受信電波状態の判別基準を説明するた
めの図である。
【図8】標準時刻電波信号の時刻コードの一例を示す図
である。
【図9】本発明に係る3針電波修正時計の自動修正時計
の一部である秒針を駆動する第1駆動系を示す平面図で
ある。
【図10】本発明に係る3針電波修正時計の自動修正時
計の一部である分針および時針を駆動する第2駆動系を
示す平面図である。
【図11】本発明に係る3針電波修正時計の秒針を駆動
する第1駆動系の一部をなす第1の5番車を示す平面図
である。
【図12】本発明に係る3針電波修正時計の秒針を駆動
する第1駆動系の一部をなす秒針車を示す平面図であ
る。
【図13】本発明に係る3針電波修正時計の秒針を駆動
する第1駆動系の一部をなす秒針車の他の例を示す平面
図である。
【図14】本発明に係る3針電波修正時計の分針および
時針を駆動する第2駆動系の一部をなす3番車を示す平
面図である。
【図15】本発明に係る3針電波修正時計の分針および
時針を駆動する第2駆動系の一部をなす分針車を示す平
面図である。
【図16】本発明に係る3針電波修正時計の分針および
時針を駆動する第2駆動系の一部をなす時針車を示す平
面図である。
【図17】本発明に係る3針電波修正時計の分針パイプ
および時針パイプの先端部を示す端面図である。
【図18】本発明に係る2針電波修正時計の分針パイプ
および時針パイプの先端部を示す端面図である。
【図19】本発明に係る電波修正時計の制御回路におけ
る制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図20】本発明に係る3針電波修正時計の制御回路に
おける指針位置検出動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図21】本発明に係る3針電波修正時計の制御回路に
おける指針位置検出動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図22】本発明に係る2針電波修正時計の制御回路に
おける指針位置検出動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図23】本発明に係る3針電波修正時計の制御回路に
おける時刻修正動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図24】本発明に係る2針電波修正時計の制御回路に
おける時刻修正動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図25】本発明に係る電波修正時計の制御回路におけ
るボタン修正モード時の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図26】本発明に係る電波修正時計の制御回路におけ
る指針位置修正動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図27】修正動作において、分針車、時針車、および
両者の合成による検出手段の出力パターンを示す図であ
る。
【符号の説明】
10…信号処理系回路 11…標準電波信号送受信系 12…リセットスイッチ 13…発振回路 14…制御回路 15…ドライブ回路 16…発光素子 17,18…バッファ回路 19…ドライブ回路 20…機種選択用スイッチ群 21…アナログ3針機種を選択するためのスイッチボタ
ン 22…アナデジ3針機種を選択するためのスイッチボタ
ン 23…アナログ2針機種を選択するためのスイッチボタ
ン 24…送信機としての機種を選択するためのスイッチボ
タン 30…修正用スイッチ群 21…修正スイッチ 22…表示切換スイッチ 23…アップスイッチ 24…ダウンスイッチ 40…液晶表示パネル 100…時計本体 111…下ケース(第2ケース) 111c…取付け凹部(第2配置部) 111d…円形貫通孔 112…上ケース(第1ケース) 112c…取付け凹部(第1配置部) 112d…円形貫通孔 113…中板 120…第1駆動系 121…秒針用ステッピングモータ(第1駆動源) 122…第1の5番車(第1伝達歯車、第1検出用歯
車) 122c…透孔 123…秒針車(第2検出用歯車、第1指針車) 123c…透孔 123d…位置決め遮光部 123e…付勢ばね 123f…切り欠き孔 123g…切り欠き孔 130…第2駆動系 131…分針系ステッピングモータ(第2駆動源) 132…第2の5番車 133…3番車(第2伝達歯車、第3検出用歯車) 133c…透孔 134…分針車(第4検出用歯車、第2指針車) 134c…円弧状透孔 134d…円弧状透孔 134e…円弧状透孔 134g…溝(第1指標) 134p…分針パイプ 135…日の裏車 136…時針車(第5検出用歯車、第2指針車) 136c…円弧状透孔 136d…円弧状透孔 136e…円弧状透孔 136g…溝(第2指標) 136p…時針パイプ 140…光検出センサ(検出手段) 142…発光素子 144…受光素子 150…手動修正系 200…時計本体 201…下板 202…上板 203…中板 210…分針駆動系 211…第1のステッピングモータ 212…第1の4番車 213…第1の3番車 214…分針車214 215…原点指標部 216…接点スイッチ 216a…固定接点 216b…可動子 220…時針駆動系 221…第2のステッピングモータ 222…第2の4番車 223…第2の3番車 224…時針車214 225…原点指標部 226…接点スイッチ 226a…固定接点 226b…可動子 VCC…電源電圧 C1 〜C3 …キャパシタ R1 〜R5 …抵抗素子
フロントページの続き Fターム(参考) 2F002 AA00 AB02 AB03 AB04 AD03 AF01 BA04 BB02 BB04 BD04 EA01 EA02 EB01 EE01 EE04 EE08 EH01 FA11 FA16 GA06 GC01 2F083 AA00 BB02 BB07 CC01 CC06 CC07 CC08 DD11 EE05 GG03 GG05 HH02 HH04 HH05 JJ00 JJ12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも指針によるアナログ時刻表示
    ができ、機種によって異なる機能を持つことが可能で、
    時刻コードを受けて表示時刻を修正する自動修正時計で
    あって、 少なくとも2つの機種を選択するための機種選択用スイ
    ッチと、 上記機種選択用スイッチによって選択された機種に対応
    した機能を制御する制御回路とを有する自動修正時計。
  2. 【請求項2】 上記制御回路は、時針、分針、および秒
    針の3つの指針を有し、時分針駆動系と秒針駆動系によ
    り指針位置を修正可能な第1の指針駆動手段と、時針、
    および分針の2つの指針を有し、時針駆動系と分針駆動
    系により指針位置を修正可能な第2の指針駆動手段とを
    接続可能で、上記機種選択用スイッチによって選択され
    た結果に応じて、上記第1の指針駆動手段または第2の
    指針駆動手段に駆動信号を出力して、それぞれ異なる回
    転速度で駆動する請求項1記載の自動修正時計。
  3. 【請求項3】 駆動信号を受けて指針位置を検出可能な
    指針位置検出手段と、デジタル表示部とを有し、 上記制御回路は、指針によるアナログ時刻表示制御に加
    えて、上記デジタル表示部によるデジタル時刻表示制御
    を行い、 時刻コードを受けると、上記表示部に入力時刻コードに
    応じて修正した時刻情報をデジタル表示させ、上記駆動
    信号を指針駆動手段に出力して入力時刻コードに応じた
    時刻に指針位置を修正させる請求項1記載の自動修正時
    計。
  4. 【請求項4】 上記制御回路は、指針によるアナログ時
    刻表示制御に加えて、上記デジタル表示部によるデジタ
    ル時刻表示制御を行い、 時刻コードを受けると、上記表示部に入力時刻コードに
    応じて修正した時刻情報をデジタル表示させ、上記駆動
    信号を第1または第2の指針駆動手段に出力して入力時
    刻コードに応じた時刻に指針位置を修正させる請求項1
    記載の自動修正時計。
  5. 【請求項5】 共振コイルと、少なくとも一つのキャパ
    シタとを有し、第1の制御信号の入力時には上記共振コ
    イルとキャパシタとで並列共振回路を形成し、第2の制
    御信号の入力時には上記共振コイルとキャパシタとで直
    列共振回路を形成するアンテナ部と、 上記アンテナ部の並列共振回路で受信された標準時刻電
    波信号を入力し、受信電波信号が含む時刻コードに応じ
    た時刻に内部時計を修正する受信系回路と、 上記直列共振回路に接続され、上記標準時刻電波信号と
    略同じ周波数を有し、上記内部時計に基づいた時刻コー
    ドを含む時刻電波信号を生成して出力する送信系回路と
    を有し、 機種選択用スイッチは、少なくとも時刻コードの受信す
    る機能または時刻コードを送信する機能の2つを選択可
    能であり、 上記制御回路は、受信機能選択時には上記第1の制御信
    号を上記アンテナ部に出力し、上記送信機能選択時には
    第2の制御信号を上記アンテナ部に出力する請求項1、
    2、3、または4記載の自動修正時計。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010164567A (ja) * 2010-01-29 2010-07-29 Casio Computer Co Ltd テレビジョン受像機および時刻情報送受信制御方法

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