JP3768438B2 - 自動修正時計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、標準電波を受信し、この標準電波に含まれる標準時刻に応じて時刻を修正する自動修正時計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、たとえば、福島県田村郡都路村と双葉郡川内村の郡境にある大鷹谷山の標準電波送信所から周波数40kHzの標準電波、または九州の福岡県と佐賀県の県境に位置する羽金山の標準電波送信所から周波数60kHzの標準電波を用いて送信された、時刻コード、累積コード、曜日コード、および年コード等を含む標準時刻コードを受信し、その標準時刻コードに基づいて、いわゆる帰零などを行い、時刻の修正を行う機能を有する自動修正時計が知られている。
【0003】
ところで、近年では、たとえば、ユーザが就寝する際に、部屋の照明を消して暗状態にした場合に、秒針が停止する暗所秒針停止機能を有する自動修正時計が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した自動修正時計では、一日に数回、あらかじめ定められた時刻に標準電波を受信して時刻の修正が行われる。
また、従来の自動修正時計では、一般的に暗所秒針停止機能により指針が停止する深夜の時間帯に、特に標準電波を受信して時刻の修正が行われる。
これは、上述の従来の自動修正時計では、秒針を駆動する際に秒針駆動パルスを発生させ、その秒針駆動パルスに基づいて秒針を駆動させているために、その秒針駆動パルスが標準電波の受信の際にノイズの原因となるために、秒針が停止している状態で標準電波を受信すると、特に標準電波の受信感度が良くなるからである。
【0005】
しかし、上述の従来の自動修正時計では、暗状態でも10秒に1回、時分針駆動用のパルスを発生させて時分針を駆動させているので、標準電波を受信する際に時分針駆動用のパルスがノイズとなり標準電波の受信感度を低下させるという問題点があった。
【0006】
しかし、従来の自動修正時計では、標準電波を受信するには数分から十数分もかかる。
たとえば、単純に上述の問題を解決するために、暗状態で秒針および時分針を停止させて標準電波を受信する場合には、ユーザは、その間、数分から十数分も遅れた時刻を表示している時計を見なければならないという問題点がある。
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、暗状態で標準電波を受信する場合であっても、大幅な指針の表示ずれを起こすことなく、受信感度を低下させずに、標準電波を受信可能な自動修正時計を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の自動修正時計は、標準電波局から出力される、少なくとも時刻コード、累積コード、曜日コード、および年コードを有する標準時刻コードを含む標準時刻電波に基づいて指針によるアナログ表示時刻を修正する自動修正時計であって、 あらかじめ定められたタイミングで、前記標準時刻電波を受信し、前記標準時刻コードを出力する受信部と、制御信号に応じて前記指針を駆動する指針駆動手段と、明暗を検出する明暗検出手段と、前記明暗検出手段が暗状態を検出し、かつ前記受信部が前記曜日コード以外の少なくとも前記時刻コード、累積コードおよび年コードを含む標準時刻コードを所定の時間帯に受信する場合には、前記指針駆動手段に前記制御信号を出力して前記指針を停止させ、前記明暗検出手段が暗状態を検出しかつ前記受信部が前記曜日コードを所定の時間帯に受信する場合には、前記指針駆動手段に前記制御信号を出力して前記停止状態にあった少なくとも1つの指針を現時刻表示に追従させる制御回路とを有する。
【0009】
好適には、前記制御回路は、前記指針を停止させているときに、前記明暗検出手段が明状態を検出すると、前記制御信号を前記指針駆動手段に出力して前記停止状態にあった少なくとも1つの指針を現時刻表示に追従させる。
【0010】
また、好適には、前記制御回路は、前記指針を停止させて受信を行った結果、受信できなかった場合には、前記制御信号を前記指針駆動手段に出力して停止状態にあった少なくとも1つの指針を現時刻表示に追従させる。
【0011】
また、好適には、前記指針駆動手段は、秒針制御信号に応じて秒針を駆動させる秒針駆動部と、時分針制御信号に応じて時分針を駆動させる時分針駆動部とを含み、前記制御回路は、前記明暗検出手段が暗状態を検出し、かつ前記受信部が前記曜日コード以外の少なくとも前記時刻コード、累積コードおよび年コードを含む標準時刻コードを所定の時間帯に受信する場合には、前記秒針駆動部に前記秒針制御信号および前記時分針駆動部に前記時分針制御信号を出力して前記秒針および前記時分針を停止させ、前記明暗検出手段が暗状態を検出しかつ前記受信部が前記曜日コードを所定の時間帯に受信する場合には、前記時分針駆動部に時分針制御信号を出力して前記停止状態にあった時分針を現時刻表示に追従させる。
【0012】
また、好適には、少なくとも曜日を表示可能な表示部を有し、前記受信部は、少なくとも前記標準時刻コードに含まれる累積コードおよび年コードを受信して出力し、前記制御回路は、前記受信部から出力された前記累積コードおよび年コードに応じて曜日を計算し、前記表示部に前記計算された曜日の表示を行わせる。
【0013】
上記構成による本発明によれば、たとえば、受信部では、標準電波局から出力される、少なくとも時刻コード、累積コード、曜日コード、および年コードを有する標準時刻コード含む標準時刻電波が、あらかじめ定められたタイミングで受信され標準時刻コードが出力される。
【0014】
たとえば、指針駆動手段として、秒針制御信号に応じて秒針を駆動させる秒針駆動部と、時分針制御信号に応じて時分針を駆動させる時分針駆動部が備えられている。
制御回路では、明暗検出手段により暗状態が検出され、かつ受信部において少なくとも曜日コード以外の標準時刻コードを受信する場合には、秒針駆動部に秒針制御信号および時分針駆動部に時分針制御信号が出力され、秒針および時分針が停止する。
【0015】
また、制御回路では、明暗検出手段により暗状態が検出され、かつ受信部において曜日コードが受信可能な時間である場合には、時分針駆動部に時分針制御信号が出力され、停止状態にあった時分針を現時刻表示に追従させる。
また、制御回路では、指針を停止させているときに、明暗検出手段により明状態が検出されると、制御信号を指針駆動手段に出力して停止状態にあった少なくとも1つの指針を現時刻表示に追従させる。
【0016】
また、制御回路では、指針を停止させて受信を行った結果、受信できなかった場合には、制御信号を指針駆動手段に出力して停止状態にあった少なくとも1つの指針を現時刻に追従させる。
また、制御回路では、受信部により出力される、標準時刻コードに含まれる累積コードおよび年コードに応じて曜日が計算され、表示部に表示させる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の自動修正時計に係る一実施の形態を説明するための概略図である。
【0018】
本実施の形態に係る自動修正時計1は、図1に示すように、たとえば、基地局(標準電波局)2から周波数40kHzまたは60kHzで送信された標準電波を受信し、標準電波に含まれる標準時刻信号である標準時刻コードに基づいて時刻の修正を行う。
【0019】
図2は本発明に係る自動修正時計の信号処理系回路の一実施の形態を示すブロック図、図3は本発明に係る自動修正時計の指針位置検出装置の一実施の形態の全体構成を示す図、図4は本発明に係る自動修正時計の指針位置検出装置の要部の平面図である。
【0020】
図において、10は信号処理系回路、11は標準電波信号受信系、12は受信スイッチ、13は発振回路、14は制御回路、15はドライブ回路、16は警告手段および報知手段としての発光素子、17はバッファ回路、18はドライブ回路、20はスイッチ群、30は液晶表示パネル(ディスプレイとも言う)、40は明暗検出手段としてのCdSセンサ、50は報音回路としてのメロディ発生回路、51はアンプ、52はスピーカ、Vccは電源電圧、C1 からC3 はキャパシタ、R1 からR8 は抵抗素子、100は時計本体、120は秒針を駆動する秒針駆動部としての第1駆動系、130は指針である分針および時針を駆動する時分針駆動部としての第2駆動系、140は光透過型光検出センサ、150は利用者が手により直接時刻合わせを行う手動修正系をそれぞれ示している。
【0021】
なお、バッファ回路17、第1駆動系120および第2駆動系130により指針駆動手段が構成され、制御回路14、ドライブ回路18、光透過型光検出センサ140、第1駆動系120および第2駆動系130により指針位置検出手段が構成される。
【0022】
また、表示手段としての液晶表示パネル30は、図5に示すように、文字盤201の略中央の指針軸より下側(6時側)に設けられている。
液晶表示パネル30は、制御回路14による制御により時刻、曜日およびカレンダー等をデジタルで表示可能である。
発光素子16は、たとえば図5に示すように、文字盤201下側である6時表示部の近傍に設けられている。
【0023】
また、明暗検出手段としてのCdSセンサ40は、たとえば図5に示すように、文字盤201の5時表示部の近傍に設けられている。
また、図5において、202は秒針、203は分針、204は時針をそれぞれ示している。
【0024】
標準電波信号受信系11は、受信アンテナ11aと、たとえば基地局2から送信された標準時刻信号を含む標準時刻電波S1を受信し、所定の処理を行いパルス信号S11として制御回路14に出力する長波受信回路11bとから構成されている。
この長波受信回路11bは、たとえばRFアンプ、検波回路、整流回路、および積分回路とから構成されている。
【0025】
なお、標準電波信号受信系11で受信される、日本標準時を高精度で伝える長波の標準電波は、図6(a)に示すような形態で送られてくる。
【0026】
具体的には、時刻コードは1,0,Pの3種類の信号パターンからなり、1secの1信号パターン中の100%振幅期間幅によって区別され、1,0,Pはそれぞれ500ms,800ms,200msとなっている。変調方式は、最大値100%,最小値10%の振幅変調である。
【0027】
そして、受信状態が良好な場合には、標準電波信号受信系11からは図6(b)に示すように、標準電波信号に応じたパルス信号として信号S11が、制御回路14に出力される。
【0028】
次に、長波標準電波の送信データについて説明する。
図7は、標準時刻電波信号の時刻コードの一例を示している。
【0029】
送信情報は、分・時・1月1日からの積算日となっている。
時刻データの送信は、1bit/秒で1分間を1フレームとしており、このフレーム内に前述した分・時・1月1日からの積算日の情報がBCDコードで提供されている。また送信されるデータは、0・1の他にPコードというマーカーが含まれており、このPコードは、1フレームに数カ所あり、正分(0秒)、9秒、19秒、29秒、39秒、49秒、59秒に現れる。このPコードが続けて現れるのは1フレーム中1回で59秒、0秒の時だけで、この続けて現れる位置が正分位置となる。つまり分・時データ等の時刻データはこの正分位置を基準としてフレーム中の位置が決まっているためこの正分位置の検出を行わないと時刻データを取り出すことはできない。
【0030】
日本の標準電波は以前(実験局当時)の時刻コードである分コードおよび時コード、ならびに累積コードである積算日コードの送信データに加え、年下2桁を含む年コード、曜日コード、分パリティコード、時パリティコード、サマータイム導入の際に使用予定である予備ビット、うるう秒が追加された(図7(b)参照)。図7に示すように、たとえば、毎時15分から45分以外の場合には、分コードは1から9秒、時コードは12から19秒、積算日コードは22から34秒、年コードは41から49秒、曜日コードは51から53秒に送信される。
以下、上述した新設された情報のうち、特に予備ビット、うるう秒情報、停波情報について説明する。
【0031】
予備ビットは表1に示される如く、SU1、SU2を使用する。これらは将来の情報拡張のために用意されたものである。サマータイム情報でこのビットが活用されるときは、SU1=SU2=0では「6日以内に夏時間への変更無し」、SU1=1・SU2=0では「6日以内に夏時間への変更あり」、SU1=0・SU2=1では「夏時間実施中」、SU1=SU2=1では「6日以内に夏時間終了」となるような情報形態となっている。夏時間への切り換わりについては日本ではまだサマータイムが導入されておらず、未だ不明の状態であるが欧州のサマータイムの切り替わりをみると、夜中のうちに行っている場合が多い。
【0032】
【表1】
Figure 0003768438
【0033】
次にうるう秒は表2に示される如く、LS1、LS2の2ビットを使用し、LS1=LS2=0では、「1ヶ月以内にうるう秒の補正を行わない」、LS1=1・LS2=0では「1ヶ月以内に負のうるう秒(削除)あり」つまり1分間が59秒となり、LS1=LS2=1では「1ヶ月以内に正のうるう秒(挿入)あり」つまり1分間が61秒となるような情報形態となっている。うるう秒の補正のタイミングは既に決められており、UTC時刻の1月1日もしくは7月1日の直前に行われることになっている。よって、日本時間(JTC)では1月1日もしくは7月1日午前9:00直前に行われることになる。
【0034】
【表2】
Figure 0003768438
【0035】
停波情報は表3の(a)、(b)、(c)に示される如く、ST1、ST2、ST3、ST4、ST5、ST6を使用し、ST1・ST2・ST3で停波開始予告、ST4で停波時間帯予告、ST5・ST6で停波期間予告の停波情報を提供する。まず停波開始予告について説明すると、ST1=ST2=ST3=0では「停波予定無し」、ST1=ST2=0・ST3=1では「7日以内に停波」、ST1=0・ST2=1・ST3=0では「3から6日以内に停波」、ST1=0・ST2=ST3=1では「2日以内に停波」、ST1=1・ST2=ST3=0では「24時間以内に停波」、ST1=1・ST2=0・ST3=1では「12時間以内に停波」、ST1=ST2=1・ST3=0では「2時間以内に停波」となっている。次に停波時間帯予告は、ST4=1では「昼間のみ」、ST4=0では「終日、または停波予定無し」である。次に停波期間予告は、ST5=ST6=0では「停波予定無し」、ST5=0・ST6=1では「7日以上停波、または期間不明」、ST5=1・ST6=0では「2から6日以内で停波」、ST5=ST6=1では「2日未満で停波」となっている。
【0036】
【表3】
Figure 0003768438
【0037】
以上、独立行政法人通信総合研究所(CRL:Communications Research Laboratory)が運用管理している長波の標準時刻情報を含む電波による送信情報について詳述した如く、標準時刻情報以外に予備ビットによる情報、うるう秒情報、停波情報も送信情報に含まれる。
【0038】
発振回路13は、水晶発振器CRYおよびキャパシタC2 ,C3 により構成され、所定周波数の基本クロックを制御回路14に供給する。
【0039】
制御回路14は、時針カウンタ、分針カウンタ、秒針カウンタ等を含む内部時計14aを有している。
【0040】
たとえば初期修正モード時には、初期設定を行い、標準電波信号受信系11によるパルス信号S11を受けて、受信した標準電波信号の受信状態があらかじめ決められた基準範囲と比較し、受信状態が基準範囲内にある場合には、第1および第2の制御信号CTL ,CTL2 をバッファ回路17を介して、秒針駆動系としてのステッピングモータ121に出力して指針位置検出(初期設定)を行い、受信状態が基準範囲にない場合には、第1および第2の制御信号CTL1 ,CTL2 を出力せずに、ドライブ信号DR1 をドライブ回路15に出力して、報知手段としての発光素子16を発光させてユーザに標準電波信号がほとんど受信できない旨を報知させる。
【0041】
そして、受信状態が基準範囲内にある場合に初期設定を行わせた後、受信した電波信号をデコードし、デコードの結果、時刻化が可能である場合には、発振回路13による基本クロックに基づいて各種カウンタのカウント制御並びに光検出センサによる検出信号DT1 の入力レベルに応じて、制御信号CTL1 ,CTL2 をバッファ回路17を介して秒針用のステッピングモータ121および時分針用のステッピングモータ131に出力して回転制御を行うことにより早送り時刻制御を行う。
【0042】
また、制御回路14は、標準時刻コードに含まれる積算日コードおよび年コードから曜日を計算し、計算された曜日、および時刻を液晶表示パネル30に表示させる。
一方、デコードの結果、時刻化が不可能である場合には、制御信号CTL1 ,CTL2 を出力せずに、ドライブ信号DR1 をドライブ回路15に出力して、報知手段としての発光素子16を発光させてユーザに電波受信が良好でない旨を報知させる。そして、上述したように、指針位置検出処理を行い、指針を早送りして、時刻カウンタに基づいて時刻の修正を行う。
【0043】
これにより、初期修正モードの動作を完了させる。
【0044】
また、制御回路14では、修正モードの動作を完了させた後、通常修正モード制御を行う。
通常修正モードにおいては、初期修正モードの時の初期設定動作後とほぼ同様の動作を行う。
【0045】
具体的には、制御回路14では、あらかじめ定められた時間、たとえば、午前2時16分40秒に長波受信回路11bで受信した電波信号をデコードし、デコードの結果、時刻化が可能である場合には、発振回路13による基本クロックに基づいて各種カウンタのカウント制御ならびに光検出センサ140による検出信号DT1 の入力レベルに応じて制御信号CTL1,CTL2 をバッファ回路17を介して秒針用ステッピングモータ121および時分針用のステッピングモータ131に出力して回転制御を行うことにより早送り時刻修正制御を行う。
そして、制御回路14は、受信状態が良好で時刻化が可能である場合に制御信号CTL50をメロディ発生回路50に出力して、所定のメロディを発生させ、アンプ51を介して、スピーカ52により報音させる。
【0046】
一方、デコード結果、時刻化が不可能である場合には、制御信号CTL1,CTL2 を出力せずに、ドライブ信号DR1 をドライブ回路15に出力して、発光素子16を消灯させてユーザに電波受信が良好でない旨を報知させる。
【0047】
また、制御回路14は、あらかじめ設定した報時時刻、たとえば毎正時になると、制御信号CTL50をメロディ発生回路50に出力して報時時刻に対応する報時曲のメロディを発生させ、アンプ51を介して、スピーカ52により報音させる。
【0048】
また、制御回路14では、明暗検出手段としてのCdSセンサ40の検出の結果、受信確認スイッチ21、受信確認モードスイッチ23、秒針停止解除スイッチ24、夜間消音(報時音出力停止)解除スイッチ25の状態に応じて、秒針202、分針203および時針204の駆動または停止の制御、報時音の出力または停止の制御、および受信状態に応じた発光素子16の点滅(発光)または消灯の制御を行う。
【0049】
具体的には、制御回路14は、受信状態の良否の判別結果に応じた第2の制御信号としてのドライブ信号DR1 を出力し、受信状態に応じた発光素子16の点滅(発光)または消灯の制御を行う。
制御回路14は、上記受信確認モードスイッチ23がオフの場合には、受信良好時にはドライブ信号DR1 を出力して発光素子16の点滅(発光)動作を行わせ、受信不良時には、ドライブ信号DR1 を出力して発光素子16を消灯させる。また、受信確認モードスイッチ23がオンの場合には、受信確認スイッチ21がオン(入力)された時のみ、受信状態に応じた発光素子16の点滅(発光)または消灯の制御を行う。
【0050】
また、制御回路14は、明暗検出手段としてのCdSセンサ40が暗状態を検出した場合であって、秒針停止解除スイッチ24が指針の停止動作解除を指定していない場合(オフの場合には)、第1の制御信号CTL1 をバッファ回路17を介して秒針用ステッピングモータ121に出力して停止させ、指針停止解除スイッチ24が、秒針動作解除を指定している場合(オンの場合)には、指針を停止させない。
また、制御回路14は、上述したように指針を停止させているときに、CdSセンサ40が明状態を検出すると、第1の制御信号CTL1 をバッフア回路17を介して秒針用ステッピングモータ121に出力して停止状態にあった秒針202を早送りで現時刻表示に追従させる。
【0051】
また、制御回路14は、メロディ発生回路50に時刻に応じたメロディを選択させる制御信号CTL50を出力し、CdSセンサ40が暗状態を検出した場合であって、夜間消音(報時停止)解除スイッチ25が報時音出力動作解除を指定していない場合(オフの場合)には、メロディ発生回路50には制御信号CTL50を出力せずに、報時動作を停止させ(消音させ)、夜間消音解除スイッチ25が報時音出力動作解除を指定している場合(オンの場合)には、メロディをスタートさせる制御信号CTL50をメロディ発生回路50に出力して報時動作を行わせる。
【0052】
また、制御回路14は、あらかじめ定められた自動受信時刻で、かつCdSセンサ40により暗状態が検出された場合には、まず、長波受信回路11bにより、標準電波に含まれる標準時刻コードの正分位置の検出を行う。そして、たとえば、標準時刻コードに含まれる曜日コード以外のコードを受信する際、たとえば、0から49秒までの時間には、標準電波を感度良く受信するために、秒針用ステッピングモータ121および時分針用ステッピングモータ131に制御信号を出力せずに、秒針202、分針203、および時針204を停止させ、長波受信回路11bで標準電波を受信させる。
一方、残りの曜日コードを受信可能な時間、たとえば、49から59および0秒までの時間には、制御信号CTL2 を時分用ステッピングモータ131に出力して、内部時計14aの各カウンタと同期するように、分針203および時針204を早送り修正する。
【0053】
また、制御回路14では、自動受信時に、CdSセンサ40により明状態が検出された場合には、制御信号CTL1 およびCTL2 を秒針用ステッピングモータ121および時分針用ステッピングモータ131に出力し、内部時計14aの各カウンタと同期するように、秒針202、分針203および時針204を、早送り修正する。
【0054】
なお、上記の説明では、受信状態が基準範囲外にあると判別するときは、電波が弱かったり、ノイズが多いときである。
電波が非常に弱い場合には、図6(c)に示すように、数個の信号分、ローレベル(L)かハイレベル(H)のままになる。
また、ノイズが多いときは、時刻電波と無関係にレベルが変化する。
これらの状態にある信号S11を、たとえば10秒に2回あるいはそれ以上受けたときには、受信状態が基準範囲外にあると判別する。
具体的には、たとえば10秒程度を検出時間として、時間内においてレベルの変化が1秒以内に検出されなかったときおよび検出したパルス幅が0.8、0.5、0.2秒付近でなかったときをNGとして、NGが2回以上発生したときには受信不可能と判断する。
そして、上述したように、指針位置検出処理を行い、指針を早送りして、時刻カウンタに基づいて時刻の修正を行う。
【0055】
ドライブ回路15は、pnp型トランジスタQ1 および抵抗素子R1 ,R2 により構成されている。
トランジスタQ1 のベースが抵抗素子R1 を介して制御回路14のドライブ信号DR1 の出力ラインに接続され、コレクタが抵抗素子R2 を介して発光ダイオードからなる発光素子16のアノードに接続され、エミッタが電源電圧Vccの供給ラインに接続されている。そして、発光素子16のカソードが接地されている。
すなわち、発光素子16は、制御回路14からローレベルのドライブ信号DR1 が出力されたときに発光するようにドライブ回路15に接続されている。
また、発光素子16は、制御回路14から一定の間隔で出力されたドライブ信号DR1 に応じて、点滅を行い警告を行う。
【0056】
また、ドライブ回路18は、pnp型トランジスタQ2 、および抵抗素子R3 ,R4 により構成されている。
トランジスタQ2 のエミッタは電源電圧Vccの供給ラインに接続され、ベースは抵抗素子R3 を介して制御回路14のドライブ信号DR2 の出力ラインに接続され、コレクタは抵抗素子R4 を介して光検出センサ140に接続されている。ドライブ回路18は、制御回路14からドライブ信号DR2 が出力された場合に、光検出センサに電力を供給する。
【0057】
スイッチ群20は、受信確認スイッチ21、修正スイッチ22、受信確認モードスイッチ23、秒針停止解除スイッチ24、および夜間消音解除スイッチ25が制御回路14の5つの入力端子に対して並列に接続される。
【0058】
CdSセンサ40は、明暗を検出するセンサーであり、たとえば、明状態が検出されると抵抗値が所定の値よりも低くなり、暗状態を検出すると抵抗値が所定の値よりも高くなる。
【0059】
CdSセンサ40の一端は基準電位に保持され、他端はノード40aおよび抵抗素子R8 を介してトランジスタQ40のコレクタおよび制御回路14に接続されている。
また、トランジスタQ40のコレクタは抵抗素子R7 を介して基準電位に保持され、ベースは抵抗R6 を介して制御回路14に接続され、エミッタは電源電圧Vccに接続されている。
【0060】
制御回路14は、明暗状態を、ノード40aの電位により判別する。
具体的には、制御回路14は、ドライブ信号DR3 を抵抗素子R6 を介してトランジスタQ40に出力し、明状態の場合にはCdSセンサ40の抵抗値が所定の値よりも低くなりノード40aの電位がほぼ基準電位になり、暗状態の場合にはCdSセンサ40の抵抗値が所定の値よりも高くなりノード40aの電位が所定の値よりも高くなるので、ノード40aの電位を検出することにより明暗状態の判別を行う。
【0061】
メロディ発生回路50は、制御回路14からの制御信号に応じたメロディを、アンプ51およびスピーカ52を介して発音する。
【0062】
たとえば、メロディ発生回路50は、複数の報時曲の楽譜が設定された(記憶された)楽譜メモリや、複数のリズムパターンが設定されたリズムパターンメモリ、あるいは各種メモリのアドレス指定用のアドレスカウンタを含み、制御回路14による時刻に応じたメロディを選択させる制御信号CTL50を受けて所定の報時曲のメロディを選択し、メロディをスタートさせる制御信号CTL50受けてメロディを発生し、発生したメロディをアンプ51を介してスピーカ52から出力する。
【0063】
次に、自動修正時計のムーブメントおよび指針位置検出系の具体的な構成について、図3、図4、図8〜図16に関連付けて説明する。
【0064】
時計本体100は、互いに対向して接続されて輪郭を形成する第2ケースとしての下ケース111および第1ケースとしての上ケース112と、この下ケース111および上ケース112で形成される空間内のほぼ中央部において下ケース111と連結した状態で配置される中板113とを備えており、空間内の下ケース111、中板113、上ケース112の所定の位置に対して、第1駆動系120、第2駆動系130、光検出センサ140、手動修正系150等が固定あるいは軸支されている。
【0065】
第1駆動系120は、図3、図4および図8に示すように、略コ字状のステータ121a、このステータ121aの一方側の脚片に巻回された駆動コイル121b、このステータ121aの他方の磁極間において回動自在に配置されたロータ121cにより構成された秒針用ステッピングモータ121と、ロータ121cのピニオン121C’に大径歯車122aが噛合した第1伝達歯車(第1検出用歯車)としての第1の5番車122と、この第1の5番車122の小型歯車122bに噛合した第2検出用歯車(第1指針車)としての秒針車123とにより構成されている。
ここで、秒針用ステッピングモータ121は、ステータ121aが中板113に載置して固定され、ロータ121cが中板113と上ケース112とに軸支されており、制御回路14の出力制御信号CTL1 に基づいて、その回転方向、回転角度、および回転速度が制御される。
【0066】
第1の5番車122は、大径歯車122aの歯数が60個、小径歯車122bの歯数が15個に形成され、中板113および上ケース112に回動自在に軸支され、その大径歯車122aが秒針用ステッピングモータ121のロータ121c(ピニオン121c’)と噛合して、ロータ121cの回転速度を所定速度に減速させる。この第1の5番車122には、図10および図12に示すように、秒針車123と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α1が120°)で配置された3個の円形状をなす透孔122cが形成されている。この透孔122cは、光検出センサ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、第1の5番車122を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
【0067】
秒針車123は、大径歯車123aの歯数が60個に形成され、その軸部の一端が上ケース112に軸支され、中板113を下ケース111側に貫通したその他端側には秒針軸123bが圧入されており、この秒針軸123bは、後述する分針パイプ134pの内側に挿通されて、その先端に秒針202が取り付けられている。この秒針車123には、図11に示すように、回転により第1の5番車122と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α2が30°)で配置された11個の円形状をなす透孔123cと、一箇所だけピッチの異なる位置決め遮光部123d(透孔123cと透孔123cとの中心角が60°)とが形成されている。そして、上記第1の5番車122の透孔122cが位置決め遮光部123dに対向した後に最初に透孔123cと対向する時に、秒針が正時を指すように構成されている。
【0068】
透孔123cは、光検出センサ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、秒針車123を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
また、これらの透孔123cの内側には、周方向に長尺で回転軸方向に突出する円弧状の付勢ばね123eが、切り欠き孔123fにより画定されている。この円弧状付勢ばね123eは、秒針車123をその回転軸方向に付勢するものである。
【0069】
ここで、位置決め遮光部123dは、周方向において切り欠き孔123fから離れた位置、すなわち、2つの切り欠き孔123fが途切れて離れた領域に形成されている。したがって、切り欠き孔123fと位置決め遮光部123dとの距離を十分確保できるため、位置決め遮光部123dの領域において検出光が切り欠き孔123fに回り込むようなことはなく、確実にこの位置決め遮光部123dで検出光を遮ることができる。すなわち、検出光の回り込みによる誤検出を生じ易い切り欠き孔123fを設けた領域から離れた位置に位置決め遮光部123dが形成されていることから、この位置決め遮光部123dを秒針車122の回転角度位置の位置決めに用いることで、確実な位置決めを行うことができる。
【0070】
秒針車123においては、図11に示すように、複数(11個)の透孔123cを設ける代わりに、図12に示すように、位置決め遮光部123dと径方向において対向する位置にある透孔123cのみを残して、その他の透孔123cをそれぞれ切り欠き孔123gと一体的に開けてもよい。これによれば、検出光の通過を許容する部分において、検出光の通過をより一層確実なものとし、また、秒針車123を形成する材料の無駄を低減することができる。
【0071】
第2駆動系130は、図3、図4、および図9に示すように、略コ字状のステータ131a、このステータ131aの一方側の脚片に巻回された駆動コイル131b、このステータ131aの他方の磁極間において回動自在に配置されたロータ131cにより構成された時分針用ステッピングモータ131とロータ131cのピニオン131c’に大径歯車132aが噛合した中間歯車としての第2の5番車132と、この第2の5番車132の小径歯車132bに大径歯車133aが噛合した第2伝達歯車(第3検出用歯車)としての3番車133と、この3番車133の小径歯車133bに大径歯車134aが噛合した第4検出用歯車(第2指針車)としての分針車134と、この分針車134の小径歯車134bに大径歯車135aが噛合した中間歯車としての日の裏車135と、この日の裏車135の小径歯車135bに噛合した第5検出用歯車(第2指針車)としての時針車136とにより構成されている。
ここで、時分針用ステッピングモータ131は、ステータ131aが中板113に載置して固定され、ロータ131cが中板113と上ケース112とに軸支されており、制御回路の出力制御信号に基づいて、その回転方向、回転角度、および回転速度が制御される。
【0072】
第2の5番車132は、大径歯車132aの歯数が60個、小径歯車132bの歯数が15個に形成され、中板113および上ケース112に軸支され、その大径歯車132aが時分針用ステッピングモータ131のロータ131c(ピニオン131c’)と噛合して、ロータ131cの回転速度を所定速度に減速させる。なお、この第2の5番車132としては、前述の第1の5番車122を流用、すなわち、透孔122cが設けられたものを用いてもよい。これにより、部品の共用化が行え製品のコストを低減することができる。
【0073】
3番車133は、大径歯車133aの歯数が60個、小径歯車133bの歯数が10個に形成され、軸部の一端が上ケース112に軸支され、他端側が中板113を貫通した状態で回動自在に配設されており、第2の5番車132の回転を減速して分針車134に伝達する。また、3番車133には、図13に示すように、回転により秒針車123および第1の5番車122と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α3が36°)で配置された10個の円形状をなす透孔133cが形成されている。この透孔133cは、光検出センサ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、3番車133を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
【0074】
分針車134は、大径歯車134aの歯数が60個、小径歯車134bの歯数が14個に形成され、その中央部には小径歯車134bが一体的に形成された分針パイプ134pが、側面視にて略T字形状をなすように形成されている。そして、分針パイプ134pの一端部が中板113に回動自在に軸支され、他端側の軸部は後述する時針車136の時針パイプ136pの内部に回動自在に挿通されている。また、分針パイプ134pは、下ケース111を貫通して時計の文字盤201側に突出しており、その先端には分針203が取り付けられている。
【0075】
また、分針車134には、図14に示すように、回転により秒針車123,第1の5番車122,3番車133と重なる領域において周方向に長尺な3個の円弧状透孔134c,134d,134eが形成されている。これら円弧状透孔134cと円弧状透孔134dとは、中心角α5で30°隔てて形成され、円弧状透孔134dと円弧状透孔134eとは、中心角α6で30°隔てて形成され、また、円弧状透孔134eと円弧状透孔134cとは、中心角α7で60°隔てて形成されている。すなわち、円弧状透孔134eと円弧状透孔134cとの間に、最も幅の広い遮光部Aが形成され、円弧状透孔134cと円弧状透孔134dとの間および円弧状透孔134dと円弧状透孔134eとの間に、上記遮光部Aよりも幅狭の遮光部Bが形成されている。
【0076】
また、円弧状透孔134cは、一端側の円形部134c’と、他端側から伸びる幅広円弧部134c’’と、両者を連結する幅狭円弧部134c’’’とにより形成されている。この幅狭円弧部134c’’’により画定される円形部134c’は、検出光を通過させるだけでなく、分針車134を組み付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
【0077】
時針車136は、大型歯車136aの歯数が40個に形成され、その中央部に円筒状の時針パイプ136pが一体的に取り付けられており、この時針パイプ136pの内部に前述の分針パイプ134pが挿通されている。そして、時針パイプ136pは、下ケース111に形成された軸受け孔111aに挿通されて回動自在に軸支されており、また、その先端側は下ケース111を貫通して時計の文字盤201側に突出しており、その先端には時針204が取り付けられている。
【0078】
また、時針車136には、図15に示すように、回転により秒針車123,第1の5番車122,3番車133,分針車134と重なる領域において周方向に長尺な3個の円弧状透孔136c,136d,136eが形成されている。これら円弧状透孔136cと円弧状透孔136dとは、中心角α8で45°隔てて形成され、円弧状透孔136dと円弧状透孔136eとは、中心角α9で60°隔てて形成され、また、円弧状透孔136eと円弧状透孔136cとは、中心角α10で30°隔てて形成されており、さらに、円弧状透孔136c,136d,136eの長さは、中心角β1+β2,β3,β4がそれぞれ75°,60°,90°となるように設定されている。すなわち、円弧状透孔136eと円弧状透孔136cとの間に、最も幅の狭い遮光部Cが形成され、円弧状透孔136cと円弧状透孔136dとの間に、遮光部Cよりも幅の広い遮光部Dが形成され、円弧状透孔136dと円弧状透孔136eとの間に、遮光部Dよりも幅の広い遮光部Eが形成されている。
【0079】
また、円弧状透孔136cは、一端側から中心角β1で7.5°のところに位置する円形部136c’と、他端側から伸びる幅広円弧部136c’’と、両者を連結すると共に円形部136c’の両側に位置する幅狭円弧部136c’’’とにより形成されている。この幅狭円弧部136c’’’により画定される円形部136c’は、検出光を通過させるだけでなく、時針車136を組み付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
【0080】
日の裏車135は、大径歯車135aの歯数が42個、小径歯車135bの歯数が10個に形成され、下ケース111に形成された突部111bに対して回動自在に軸支されており、大径歯車135aが分針パイプ134pに形成された小径歯車134bに噛合し、また、小径歯車135bが時針車136(136a)に噛合して、分針車134の回転を減速して時針車136に伝達する。
【0081】
光検出センサ140は、図3に示すように、上ケース112の壁面に固定された回路基板141に取付けられた発光ダイオードからなる発光素子142と、この発光素子142に対向するように、下ケース111の壁面に固定された回路基板143に取付けられたフォトトランジスタからなる受光素子144とにより形成されている。
そして、発光素子142のアノードは一端がpnpトランジスタQ2 のコレクタに接続されたドライブ回路18における抵抗素子R4 の他端に接続され、カソードは、接地されるとともに、受光素子144のエミッタに接続されている。
受光素子144のコレクタは、制御回路14に接続されている。この制御回路との接続ラインは、検出信号DT1 の制御回路14への出力ラインとなっており、この出力ラインは、抵抗素子R5 を介して電源電圧Vccの供給ラインに接続されている。
ドライブ回路18のトランジスタQ2 のエミッタは電源電圧Vccの供給ラインに接続され、ベースは抵抗素子R3 を介してドライブ信号DR2 の出力ラインに接続されている。
すなわち、発光素子142は、制御回路14からローレベルのドライブ信号DR2 が出力されたとき発光するようにドライブ回路18に接続されている。
【0082】
また、図4に示すように、平面視にて第1の5番車122、秒針車123、3番車133、分針車134、時針車136の全てが同時に重なる位置に配置されている。そして、第1の5番車122の透孔122c、3番車133の透孔133c、秒針車123の透孔123c、分針車134の透孔134c(134d、134e)、時針車136の透孔136c(136d、136e)が重なり合った時に、発光素子142から発せられた検出光が受光素子144により受光されて、秒針、分針、時針が正時等の位置を指していることを出力するようになっている。
【0083】
さらに、発光素子142は、上ケース112の外側に開口するように形成された第1配置部としての取付け凹部112c内に配置されており、この取付け凹部112cの底面には、所定径の円形貫通孔112dが開けられている。この円形貫通孔112dは、発光素子142から発せられる検出光が末広がり状に広がる性質があるため、その広がった部分の光を遮断して収束された光のみを通過させて誤検出を防止できるようにするものである。
同様に、受光素子144は、下ケース111の外側に開口するように形成された第2配置部としての取付け凹部111c内に配置されており、この取付け凹部111cの底面には、所定径の円形貫通孔111dが開けられている。この円形貫通孔111dは、発光素子142から発せられ、上記透孔を通過してきた光のみをできるだけ通過させて誤検出を防止できるようにするものである。
【0084】
第1の5番車122、3番車133、秒針車123、分針車134、時針車136を取付ける場合は、所定の位置決めピンが、下ケース111の円形貫通孔111d、位置決めとして用いられるそれぞれの透孔、および上ケース112の円形貫通孔112dを貫くように、順次に組付ける。そして、上ケース112および下ケース111を接合して一体化した後、位置決めピンを引き抜いて、貫通孔112dが位置する取付け凹部112cに発光素子142を取付け、また、貫通孔111dが位置する取付け凹部112cに受光素子144を取付ける。
【0085】
これにより、貫通孔112dおよび111dは完全に塞がれ、上ケース112および下ケース111により画定される内部空間に外部の光が侵入するのを防止できる。したがって、外部の光が侵入することによる誤検出を防止できると共に、組付け時の位置決め孔と光検出用の透孔とを兼用していることから、これらの孔を別々に設ける場合にくらべて装置の集約化、小型化を行うことができる。
【0086】
手動修正系150は、図3および図4に示すように、上述の分針車134の小径歯車134bおよび時針車136の大径歯車136aに噛合する日の裏車135と、この日の裏車135の大径歯車135aに噛合する歯車151aを有する手動修正軸151とにより構成されている。この手動修正軸151は、上ケース112の外側に位置付けられて利用者が直接指を触れることのできる頭部151bと、この頭部151bから伸びて上ケース112に形成された開口112eを貫挿し下ケース111に形成された突部111eに対して軸支された柱状部151cとからなり、この柱状部151cの下方領域に歯車151aが形成されている。
【0087】
手動修正軸151は、分針車134と同位相で回転するように構成されており、上述の第2駆動系130により分針車134が駆動されているときには日の裏車135を介して分針車134と同位相で回転するとともに、第2駆動系130の非作動時には、頭部151bを指で回転させることにより、指針位置を手動修正できるようになっている。
【0088】
上記のように、秒針車123の秒針軸123bが分針車134の分針パイプ134pに挿通され、分針車134の分針パイプ134pが時針車136の時針パイプ136pに挿通されていることから、秒針車123と、分針車134と、時針車136とは、それぞれの回転中心軸が共通しており、また、時刻表示の際に、秒針が60秒間に1回転、分針が60分間に1回転、時針が12時間に1回転するように駆動される。
【0089】
分針車134の分針パイプ134pの先端部および時針車136の時針パイプ136pの先端部には、図16に示すように、径方向に所定幅をなして伸びる位置決めのための第1指標としての溝134gおよび第2指標としての溝136gが形成されている。そして、これらの溝134gおよび溝136gが、一直線に並んだとき所定の時刻例えば12時00分を指すように設定されている。
【0090】
このような位置決め指標を設けたことにより、分針車134および時針車136を下ケース111および上ケース112により囲繞して覆ってしまった後においても、溝134gおよび136gが一直線に並んでいれば予め設定された概略の時刻を指していることが分かるため、その状態を基に分針および時針を容易に取り付けることができ、その他の位置合わせおよび位置確認工程が不要になり、製造ラインおよび検査ラインでの製造時間および検査時間を短縮することができる。なお、位置決め指標としては、上記の溝に限るものではなく、ポッチ等のマークでもよい。
【0091】
次に、上記構成による動作を、制御回路14における制御動作を中心に、図17から図21を参照しながら説明する。
【0092】
まず、図17に示すように、たとえばユーザにより受信スイッチ12がオンされると、制御回路14において、各種状態が初期状態に戻される(ST1)。
また、このとき受信スイッチ12がオンされたことにより、たとえば制御回路14から標準電波信号受信系11に駆動電力が供給されて、標準時刻電波信号の強制受信動作が行われる(ST2)。
【0093】
具体的には、標準電波信号受信系11では、長波受信回路11bから受信状態に応じたパルス信号S11が生成され制御回路14に出力される。
制御回路14では、受信した標準電波信号の受信状態を示すパルス信号S11とあらかじめ決められた基準範囲とが比較される。
その結果、受信状態が基準範囲内にある場合には、受信可能(時刻化が可能)であるとして、受信した電波がデコードされる。
デコードの結果、時刻化が可能である場合には、発振回路13による基本クロックに基づいて各種カウンタの制御が行われ、修正スイッチ22が入力されておらず(ST3)、タイムオーバーしていない場合には(ST4)、指針位置検出が行われ(ST5)、時刻のアナログ表示を行う指針の早送り修正が行われる(ST6)。この早送り修正は、内部カウンタの値に応じて秒針用ステッピングモータ121および時分針用ステッピングモータ131を早送りで回転駆動させ、指針位置をその時刻位置に修正する。
【0094】
また、ステップST3において、修正スイッチ22が入力されたと判別された場合には、指針位置の検出が行われ(ST7)、ステップST8の処理に移行される。
【0095】
そして、制御回路14においては、受信状態、すなわち受信が良好で時刻化が可能であったか、受信状態が不良で時刻化が不可能であったかがセットされる(ST8)。
【0096】
そして、1秒が経過したならば(ST9)、制御回路14において、時刻カウンタのカウントアップが行われ(ST10)、時刻に応じたメロディを選択させる制御信号CTL50がメロディ発生回路50に出力される(ST11)。
次に、CdSセンサ40がオフ、すなわち暗状態の検出状態にあり、夜間消音解除スイッチ25がオフで、夜間消音モードであるか否かの判別が行われる(ST12)。
【0097】
ステップST12において、暗状態の検出状態になく、夜間消音モードでないと判別された場合には、通常の通りの報時を行うべくメロディをスタートさせる制御信号CTL50がメロディ発生回路50に出力される(ST13)。
これにより、メロディ発生回路50において、制御回路14により指定されるアドレスに応じた報時曲のメロディが発生され、発生したメロディがアンプ51で増幅されスピーカ52を介して報音される。
【0098】
一方、ステップST12において、暗状態の検出状態にあり、夜間消音モードであると判別された場合には、ステップST14の処理に移行され、CdSセンサ40がオフ、すなわち暗状態の検出状態にあり、秒針停止解除スイッチ24がオフで、秒針停止モードにあるか否かの判別が行われる。
【0099】
ステップST14において、秒針停止モードでないと判別された場合には、通常通りの第1の制御信号CTL1 がバッファ回路17を介して秒針用ステッピングモータ121に出力され(ST15)、図18のステップST16の処理に移行される。
【0100】
一方、ステップST14において、秒針停止モードであると判別された場合には、図18のステップST16の処理に移行される。
【0101】
ステップST16においては、10秒ごとに第1の制御信号CTL2 がバッファ回路17を介して時分針用ステッピングモータ131に出力され、時分針のみの時刻表示が行われる。
【0102】
次に、受信状態表示は、ボタン押しモードか否か(受信確認モードスイッチ23がオンされているか否か)の判別が行われる(ST17)。
【0103】
ステップST17において、ボタン押しモードでないと判別された場合には、発光素子(LED)16が常時点滅時動作を行うように駆動信号DR1 が出力される(ST18)。
【0104】
一方、ステップST17において、ボタン押しモードであると判別された場合には、発光素子16がボタン押し点灯動作が行われる(ST19)。
【0105】
次に、CdSセンサ40の明暗検出動作が行われ(ST20)、明状態が検出されて秒停止が解除されたか否かの判別が行われる(ST21)。
ステップST21において、秒停止が解除されたと判別された場合には、制御信号CTL がバッファ回路17を介して秒針用ステッピングモータ121に出力され、秒針早送り修正が行われ(ST22)、ステップST23の処理に移行される。
【0106】
ステップST23の処理においては、修正スイッチ22が入力されていない場合、あらかじめ設置してある自動受信時刻か否かの判別が行われる(ST24)。
ステップST24において、自動受信時刻であると判別されると自動受信動作が行われる(ST25)。
【0107】
また、ステップST23において、修正スイッチ22が入力された場合には、ボタン修正動作が行われ(ST26)、ステップST27の動作に移行される。
【0108】
ステップST27では、制御回路14においては、受信状態、すなわち受信が良好で時刻化が可能であったか、受信が不良で時刻化が不可能であったかがセットされる(ST27)。
そして、ステップST24において、自動受信時刻でないと判別された場合、あるいはステップST27の処理終了後、図17のステップST9からの処理に移行される。
【0109】
ステップST25の自動受信動作について、図19を参照して説明する。
自動受信時刻である場合には、CdSセンサ40の明暗状態の検出動作が行われ(ST2501)、暗状態であると判別された場合には(ST2502)、制御回路14から標準電波信号受信系11に駆動電力が供給されて、標準電波信号の初期受信動作が行われる(ST2503)。
初期受信動作では、標準電波信号受信系11において、長波受信回路11bから受信状態に応じたパルス信号S11が生成され、制御回路14に出力され、標準電波に含まれる標準時刻コードの同期がとられる。つまり、標準時刻電波に応じて内部時計の秒の同期がとられる。
【0110】
ステップST2503において、制御回路14では、同期した秒が曜日コード以外の標準時刻コードを受信する0から49秒までの時刻の場合には(ST2504)、標準電波信号受信系11で標準電波信号受信が行われる。この際、秒針ステッピングモータ121および時分針ステッピングモータ131を駆動させずに、秒針、分針、および時針を止めた状態にして、受信感度を高くする(ST2505)。
【0111】
また、ステップST2504において、制御回路14では、同期した秒が、曜日コードを含むそれ以降の時間である49から59および00秒までの時間の場合には、制御信号CTL2 を時分針ステッピングモータ131に出力して、時分針を早送り駆動させる(ST2506)。
【0112】
ステップST2507においては、受信した標準電波信号のパルス信号S11とあらかじめ決められた基準範囲とが比較され、その結果、受信状態が基準範囲内にある場合には(ST2507)、受信可能(時刻化が可能)であるとして、受信した電波がデコードされ、発振回路13による基本クロックに基づいて各カウンタの制御が行われ時刻のアナログ表示を行う指針の早送り修正が行われ(ST2508)、ステップST2516の処理に進む。
【0113】
ステップST2507において、デコードが不可能である場合には、CdSセンサ40の検出動作が行われ(ST2509)、明状態である場合には(ST2510)、内部時計に応じて指針の早送り動作が行われ(ST2511)、ステップST2514の処理に進む。
【0114】
ステップST2510において、暗状態が検出された場合には、あらかじめ定められた時間、たとえば十数分程度であるか否かの判別が行われ(ST2512)、所定時間でない場合には、さらに標準時刻コードを積算するために、ステップST2504の処理に戻る。
【0115】
また、ステップST2512の処理において、あらかじめ定められた時間経過した場合には、積算しても標準時刻コードが解読不可であるとして、内部時計の時刻カウンタに基づいて、アナログ表示を行う指針の早送り修正が行われ(ST2513)、ステップST2516の処理に進む。
【0116】
また、ステップST2502において、CdSセンサ40により明状態が検出されたと判別された場合には、通常の標準受信動作が行われる。
具体的には、ステップST2514において、制御回路14から標準電波信号受信系11に駆動電力が供給され、長波受信回路11bから受信状態に応じたパルス信号S11が生成され、制御回路14に出力される(ST2514)。
【0117】
ステップST2515では、制御回路14では、受信した標準電波信号のパルス信号S11とあらかじめ決められた基準範囲とが比較され、受信状態が基準範囲内にある場合には、発振回路13による基本クロックに基づいて各種カウンタの制御が行われ、時刻のアナログ表示を行う指針の早送り修正が行われる。この指針の早送り修正は、内部カウンタの値に応じて秒針用ステッピングモータ121および時分針用ステッピングモータ131を早送りで回転駆動させ、指針位置をその時刻位置に修正する。そしてステップST2516の処理に進む。
【0118】
そして、ステップST2516では、自動受信動作を終了し、ステップST27の処理に進む。
【0119】
また、ステップST5における指針位置検出は、たとえば図20に示すように行われる。
制御回路14から時分用パルス信号出力パターンがセットされ(ST501)、ドライブ信号DR2 がドライブ回路18にローレベルで出力される。これにより、トランジスタQ2 がオンし、発光素子142、すなわち発光ダイオードから検出光が発せられる。
【0120】
続いて、制御回路14から制御信号CTL1 が出力されて秒針用ステッピングモータ121がパルス駆動され(ST502)、受光素子144すなわちフォトトランジスタがオンし、検出信号DT1 がハイレベル(電源電圧Vccレベル)からローレベルに切り換わったか否かの判別が行われる(ST503)。
【0121】
ここで、フォトトランジスタからの検出信号DT1 がハイレベルのままに保持されている場合には、ステップ駆動を行うためにパルス数を加算する度に、フォトトランジスタからの検出信号DT1 がハイレベル(電源電圧Vccレベル)からローレベルに切り換わったか否かの判別が行われる(ST504〜ST506)。
そして、パルス数が9に達してもフォトトランジスタからの検出信号DT1 出力がハイレベル(電源電圧Vccレベル)からローレベルに切り換わらない場合には、時分針用ステッピングモータ131が1ステップ(パルス)駆動され(ST507)、その後再び秒針用ステッピングモータ121がステップ駆動され(ST502)て、秒針車123が回転駆動される。
【0122】
一方、ステップST503において、フォトトランジスタによる検出信号DT1 がハイレベルからローレベルに切り換わったと判別されると、秒針車123が早送りされ(ST508)、制御回路14にあらかじめ記憶された出力パターンとの比較が行われる(ST509)。
比較の結果、得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適合しない場合は、ステップST508に戻り、再び秒針車123が早送りされる。
【0123】
一方、得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適合した場合には、その時点(5ステップ目でもフォトトランジスタにより検出信号DT1 のレベルがローレベルに切り換わらない場合において次にフォトトランジスタの出力がローレベルに切り換わった時点)で、制御信号CTL1 の出力が停止されて、秒針車123の回路駆動が停止される。そして、秒針車123が帰零位置で停止する(ST510)。このとき、秒針は所定時刻たとえば正時(0秒)の位置に修正される。
【0124】
続いて、制御回路14から制御信号CTL2 が出力されて時分針用ステッピングモータ131のみが所定の出力周波数でパルス駆動されて分針車134が早送りされる(ST511)。
【0125】
そして、フォトトランジスタからの出力パターンと制御回路14にあらかじめ記憶された出力パターンとの比較が行われる(ST512)。
比較の結果、得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適合しない場合は、ステップST511の処理に戻り、再び分針車134が早送りされる。
【0126】
一方、ステップST512の比較の結果、得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適合した場合は、その時点で、制御信号CTL2 の出力が停止されて、時分針用ステッピングモータ131が停止されて、分針車134および時針車136の駆動が停止される(ST513)。
【0127】
ここで、出力パターンとあらかじめ記憶された出力パターンとの比較による時刻修正は、3種類のパターンのいずれかに合わせることにより行われる。
【0128】
すなわち、分針車134によるフォトトランジスタの出力パターンは、図21(a)に示すように、遮光部が作用するオフの幅として、2つの幅狭のB部と1つの幅広のA部とが交互に現れるようなパターンとなり、また、時針車136によるフォトトランジスタの出力パターンは、図21(b)に示すように、遮光部が作用するオフの幅が3種類のD部、E部、C部が所定間隔をおいて交互に現れるようなパターンとなり、両者を合成した出力パターンは、図21(c)に示すように、D部,B部およびA部が組み合わされたパターンと、E部,B部およびA部が組み合わされたパターンと、C部,B部およびA部が組み合わされたパターンの3種類が所定の間隔をおいて現れるパターンとなる。
なお、図21に示すパターンのうちオンとなるパターンの部分は、実際には3番車133の遮光部によりオフとなる部分があるので、歯抜け状のパターンとなっている。
【0129】
そこで、D部,B部およびA部の組み合わせからなるパターンが確認されたときを例えば4時00分、E部,B部およびA部の組み合わせからなるパターンが確認されたときをたとえば8時00分、C部,B部およびA部の組み合わせからなるパターンが確認されたときを、たとえば12時00分としてあらかじめ設定しておけば、これらのパターンのいずれかを検出したときに、時分針用ステッピングモータ131を停止させることで、分針車134および時針車136すなわち分針203および時針204を所定の時刻に時刻修正することができる。
【0130】
そして、時分針用ステッピングモータ131を停止させた後、制御回路14によるドライブ信号DR2 がハイレベルに切り換えられる。
これにより、ドライブ回路18のトランジスタQ2 がオフし、発光ダイオードの発光が停止され(ST514)、時刻修正動作を終了する。
【0131】
以上説明したように、本実施の形態によれば、標準電波局から出力される、時コード、分コード、累積日コード、年コード、および曜日コードを有する標準時刻コードを含む標準時刻電波を、あらかじめ定められたタイミングで受信し、標準時刻コードを出力する標準電波信号受信系11と、制御信号CTL1 に応じて秒針を駆動させる秒針用ステッピングモータ121と、制御信号CTL2 に応じて時分針を駆動させる時分針ステッピングモータ131と、曜日を表示するディスプレイ30と、明暗を検出するCdSセンサ40と、CdSセンサ40が暗状態を検出し、かつ標準電波信号受信系11が少なくとも曜日コード以外の標準時刻コードを受信する場合には、秒針用ステッピングモータ121に制御信号CTL1 および時分針ステッピングモータ131に制御信号を出力して秒針および時分針を停止させ、CdSセンサ40が、暗状態を検出しかつ標準電波信号受信系11が曜日コードを受信可能な時間である場合には、時分針ステッピングモータ131に制御信号CTL2 を出力して、停止状態にあった時分針を現時刻表示に追従させ、指針を停止させているときに、CdSセンサ40が明状態を検出した場合および、指針を停止させて受信を行った結果、受信できなかった場合には、制御信号CTL1 および制御信号CTL2 を秒針ステッピングモータ121および時分針ステッピングモータ131に出力して、停止状態にあった時分針および秒針を現時刻表示に追従させ、累積日コードおよび年コードに応じて曜日を計算しディスプレイ30に曜日を表示させる制御回路14とを設けたので、暗状態で標準電波を受信する場合であっても、大幅な指針の表示ずれを起こすことなく、受信感度を低下させずに、標準電波を受信し、時刻を修正可能である。
【0132】
なお、本発明は本実施の形態に限られるものではなく、任意好適な種々の改変が可能である。たとえば、制御回路14の処理方法は、上述した実施の形態に限られるものではない。また、メロディ発生回路50はなくてもよい。
【0133】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、暗状態で標準電波を受信する場合であっても、大幅な指針の表示ずれを起こすことなく、かつ受信感度が低下しない自動修正時計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動修正時計の概要を説明するための模式図である。
【図2】本発明に係る自動修正時計の信号処理系回路の一実施の形態を示すブロック構成図である。
【図3】本発明に係る自動修正時計の指針位置検出装置の一実施の形態の全体構成を示す断面図である。
【図4】本発明に係る指針位置検出装置の要部の平面図である。
【図5】図1の自動修正時計の外観を示す正面図である。
【図6】標準時刻電波の信号パターンを示す図である。
【図7】標準時刻電波信号の時刻コードの一例を示す図である。
【図8】自動修正時計の一部である秒針を駆動する第1駆動系を示す平面図である。
【図9】自動修正時計の一部である分針および時針を駆動する第2駆動系を示す平面図である。
【図10】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす第1の5番車を示す平面図である。
【図11】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす秒針車を示す平面図である。
【図12】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす秒針車の他の例を示す平面図である。
【図13】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部をなす3番車を示す平面図である。
【図14】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部をなす分針車を示す平面図である。
【図15】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部をなす時針車を示す平面図である。
【図16】分針パイプおよび時針パイプの先端部を示す端面図である。
【図17】本発明に係る自動修正時計の制御回路における制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】本発明に係る自動修正時計の制御回路における制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明に係る自動修正時計の制御回路における制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図20】本発明に係る自動修正時計の制御回路における指針位置修正動作を説明するためのフローチャートである。
【図21】修正動作において、分針車、時針車、および両者の合成による検出出力パターンを示す図である。
【符号の説明】
10…信号処理系回路
11…標準電波信号受信系
12…受信スイッチ
13…発振回路
14…制御回路
15…ドライブ回路
16…発光素子
17…バッファ回路
18…ドライブ回路
20…スイッチ群
21…受信確認スイッチ
22…修正スイッチ
23…受信確認モードスイッチ
24…秒針(指針)停止解除スイッチ
25…夜間消音解除スイッチ
30…液晶表示パネル
40…CdSセンサ
50…メロディ発生回路
100…時計本体
111…下ケース(第2ケース)
111c…取付け凹部(第2配置部)
111d…円形貫通孔
112…上ケース(第1ケース)
113…中板
120…第一駆動系
121…秒針用ステッピングモータ(第一駆動源)
122…第1の5番車(第一伝達歯車、第一検出用歯車)
122c…透孔
123…秒針車(第2検出用歯車、第一指針車)
123c…透孔
123d…位置決め遮光部
123e…付勢ばね
123f…切り欠き孔
123g…切り欠き孔
130…第2駆動系
131…時分針用ステッピングモータ(第2駆動源)
132…第2の5番車
133c…透孔
134…分針車(第4検出用歯車、第2指針車)
134c…円弧状透孔
134d…円弧状透孔
134e…円弧状透孔
134g…溝(第1指標)
134p…分針パイプ
135…日の裏車
136…時針車(第5検出用歯車、第2指針車)
136c…円弧状透孔
136d…円弧状透孔
136e…円弧状透孔
136g…溝(第2指標)
136p…時針パイプ
140…光検出センサ(検出手段)
142…発光素子
144…受光素子
150…手動修正系
201…文字盤
202…秒針
203…分針
204…時針
cc…電源電圧
1 〜C3 …キャパシタ
1 〜R8 …抵抗素子

Claims (5)

  1. 標準電波局から出力される、少なくとも時刻コード、累積コード、曜日コード、および年コードを有する標準時刻コードを含む標準時刻電波に基づいて指針によるアナログ表示時刻を修正する自動修正時計であって、
    あらかじめ定められたタイミングで、前記標準時刻電波を受信し、前記標準時刻コードを出力する受信部と、
    制御信号に応じて前記指針を駆動する指針駆動手段と、
    明暗を検出する明暗検出手段と、
    前記明暗検出手段が暗状態を検出し、かつ前記受信部が前記曜日コード以外の少なくとも前記時刻コード、累積コードおよび年コードを含む標準時刻コードを所定の時間帯に受信する場合には、前記指針駆動手段に前記制御信号を出力して前記指針を停止させ、前記明暗検出手段が暗状態を検出しかつ前記受信部が前記曜日コードを所定の時間帯に受信する場合には、前記指針駆動手段に前記制御信号を出力して前記停止状態にあった少なくとも1つの指針を現時刻表示に追従させる制御回路とを有する
    自動修正時計。
  2. 前記制御回路は、前記指針を停止させているときに、前記明暗検出手段が明状態を検出すると、前記制御信号を前記指針駆動手段に出力して前記停止状態にあった少なくとも1つの指針を現時刻表示に追従させる
    請求項1に記載の自動修正時計。
  3. 前記制御回路は、前記指針を停止させて受信を行った結果、受信できなかった場合には、前記制御信号を前記指針駆動手段に出力して停止状態にあった少なくとも1つの指針を現時刻表示に追従させる
    請求項1または2に記載の自動修正時計。
  4. 前記指針駆動手段は、秒針制御信号に応じて秒針を駆動させる秒針駆動部と、時分針制御信号に応じて時分針を駆動させる時分針駆動部とを含み、
    前記制御回路は、前記明暗検出手段が暗状態を検出し、かつ前記受信部が前記曜日コード以外の少なくとも前記時刻コード、累積コードおよび年コードを含む標準時刻コードを所定の時間帯に受信する場合には、前記秒針駆動部に前記秒針制御信号および前記時分針駆動部に前記時分針制御信号を出力して前記秒針および前記時分針を停止させ、前記明暗検出手段が暗状態を検出しかつ前記受信部が前記曜日コードを所定の時間帯に受信する場合には、前記時分針駆動部に時分針制御信号を出力して前記停止状態にあった時分針を現時刻表示に追従させる
    請求項1に記載の自動修正時計。
  5. 少なくとも曜日を表示可能な表示部を有し、
    前記受信部は、少なくとも前記標準時刻コードに含まれる累積コードおよび年コードを受信して出力し、
    前記制御回路は、前記受信部から出力された前記累積コードおよび年コードに応じて曜日を計算し、前記表示部に前記計算された曜日の表示を行わせる
    請求項1,2,3,または4のいずれかに記載の自動修正時計。
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