JP2002139582A - 自動修正時計 - Google Patents

自動修正時計

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JP2002139582A
JP2002139582A JP2000333821A JP2000333821A JP2002139582A JP 2002139582 A JP2002139582 A JP 2002139582A JP 2000333821 A JP2000333821 A JP 2000333821A JP 2000333821 A JP2000333821 A JP 2000333821A JP 2002139582 A JP2002139582 A JP 2002139582A
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reception
hand
light
stop
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JP2000333821A
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English (en)
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Shunichi Makuta
俊一 幕田
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Rhythm Watch Co Ltd
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Rhythm Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】暗所において所定の指針を駆動するか否か、報
時をするか否かを選択でき、使い勝手のよい自動修正時
計を提供する。 【解決手段】明暗を検出するCdSセンサ19と、時刻
コードの受信状態の良否を判別し、判別結果に応じたド
ライブ信号DR1 を発光素子16の駆動回路15に出力
して受信状態に応じた表示を行わせ、CdSセンサ19
が暗状態を検出した場合であって指針停止解除スイッチ
24がオフの場合には秒針を停止させ、オンの場合には
秒針を停止させず、CdSセンサ19が暗状態を検出し
た場合であって、報時停止解除スイッチ25がオフの場
合にはスタート信号HRSのメロディ回路30への出力
を行わず報時動作を停止させ、オンの場合にはスタート
信号HRSをメロディ回路30に出力して報時動作を行
わせる制御回路14とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば電波信号
を受けて時刻修正を行う電波修正時計等の自動修正時計
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電波修正時計は、たとえば日本標準時を
高精度で伝える長波(40kHz)の標準電波を受信
し、受信信号に基づいて、いわゆる帰零などを行う機能
を有している。そして、帰零の際、指針の位置を正確に
正時に合わせるなどのため、指針位置検出装置が設けら
れている。
【0003】この種の電波修正時計は、標準電波を受信
する受信系回路と、受信信号に基づいて指針駆動系を駆
動して時刻修正を行う制御回路とを内蔵しており、時刻
修正モードとしては、たとえば初期状態で時刻データの
無い初期修正モードと通常修正モードを有している。
【0004】初期修正モードにおいては、たとえば電波
修正時計を購入し、屋内の所定の箇所に載置するに際
し、まず時計の所定の位置に電池が挿入されセットされ
る。次に、初期の針合わせとして、針位置検出並びに帰
零動作が行われる。帰零動作が完了すると、受信回路に
よる標準電波の受信が開始され、この受信電波が制御回
路に入力される。
【0005】制御回路では、入力した受信電波に基づい
て時刻へのデコード動作が行われる。デコードの結果、
時刻化が可能である場合には、指針位置がデコードした
時刻コードに応じた位置に修正され、初期修正モードが
終了し、通常修正モードへ移行する。
【0006】一方、時刻化が不可能である場合には指針
位置の修正が行われず、その旨が、たとえば時計本体に
設けられた報知手段としてのLED等を点灯させて、ユ
ーザーに報知される。
【0007】通常修正モードでは、初期修正モードで指
針位置の修正を行った後、指針位置が受信した電波信号
の時刻コードに応じた位置に修正される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した電
波修正時計の場合、指針による時刻を表示するアナログ
表示機能を有しているが、このアナログ電波修正時計に
はとして、秒針、分針、および時針を有するアナログ3
針の電波修正時計、あるいは分針および時針を有するア
ナログ2針の電波修正時計があり、またこれらには報時
機能付のものもある。
【0009】これらのアナログ電波修正時計において
は、時計機構により各指針を駆動することから、いわゆ
る刻音が発生する。特に、アナログ3針の電波修正時計
では、秒針の刻音が大きく睡眠を妨げられることがある
ことから、たとえば明暗検出手段としてのCdSセンサ
を、時計体の時刻表示部である文字板、あるいは時計体
の胴部側面などに配置し、たとえば消灯後に明暗検出器
にて暗状態を検出すると、秒針の駆動を停止させるもの
が実用に供されている。同様に、睡眠時に報時音で睡眠
を妨げられないように、暗所での報時音の出力を停止さ
せることも可能である。
【0010】しかしながら、CdSセンサで暗状態を検
出すると文字板を照明する照明部を有する電波修正時計
の場合には、暗所でも秒針を見たい場合があるが、従来
の時計では暗所では、停止状態に保持するのみであるこ
とから、使い勝手の面で問題がある。同様に、暗所では
報時音の出力を停止させるだけの機能では、いわゆる時
打の場合など、暗所でも報時したいときに報時すること
ができないという不都合がある。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、暗所において所定の指針を駆動
するか否か、報時をするか否かを選択でき、使い勝手の
よい自動修正時計を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、時刻コードを受けて指針によるアナログ
表示時刻を修正する自動修正時計であって、制御信号に
応じて指針を駆動する指針駆動手段と、明暗を検出する
明暗検出手段と、指針の停止動作を解除するか否かを指
定する停止解除スイッチと、上記明暗検出手段が暗状態
を検出した場合であって、上記停止解除スイッチが指針
の停止動作解除を指定していない場合には、上記制御信
号を上記指針駆動手段に出力して少なくとも一の指針を
停止させ、上記停止解除スイッチが指針の停止動作解除
を指定している場合には、指針を停止させない制御回路
とを有する。
【0013】また、本発明では、上記制御回路は、指針
を停止させているときに、上記明暗検出手段が明状態を
検出すると、上記制御信号を上記指針駆動手段に出力し
て停止状態にあった指針を早送りで現時刻表示に追従さ
せる。
【0014】また、本発明は、時刻コードを受けて表示
時刻を修正する自動修正時計であって、制御信号に応じ
て上記時刻コードの受信状態を表示する受信状態表示手
段と、上記時刻コードの受信状態の良否を判別し、判別
結果に応じた制御信号を上記受信状態表示手段に出力
し、受信状態に応じた表示を行わせる制御回路とを有す
る。
【0015】また、本発明では、受信確認モードスイッ
チと、受信確認スイッチと、をさらに有し、上記制御回
路は、上記受信確認モードスイッチがオフの場合には、
受信良好時には上記受信状態表示手段に制御信号を出力
して所定の表示動作を行わせ、受信不良時には、上記受
信状態表示手段に制御信号を出力して表示動作を行わせ
ず、受信確認モードスイッチがオンの場合には、受信確
認スイッチが入力されたときのみ、上記受信状態表示手
段に制御信号を出力して受信状態に応じた表示を行わせ
る。
【0016】また、本発明は、時刻コードを受けて表示
時刻を修正する自動修正時計であって、スタート信号を
受けて報時音を出力する報時手段と、明暗を検出する明
暗検出手段と、報時音出力動作を解除するか否かを指定
する停止解除スイッチと、上記明暗検出手段が暗状態を
検出した場合であって、上記停止解除スイッチが報時音
出力動作解除を指定していない場合には、上記スタート
信号の報時手段への出力を行わず報時動作を停止させ、
上記停止解除スイッチが報時音出力動作解除を指定して
いる場合には、上記スタート信号を報時手段に出力して
報時動作を行わせる制御回路とを有する。
【0017】また、本発明は、時刻コードを受けて指針
によるアナログ表示時刻を修正する自動修正時計であっ
て、第1の制御信号に応じて指針を駆動する指針駆動手
段と、指針の停止動作を解除するか否かを指定する指針
停止解除スイッチと、明暗を検出する明暗検出手段と、
第2の制御信号に応じて上記時刻コードの受信状態を表
示する受信状態表示手段と、スタート信号を受けて報時
音を出力する報時手段と、報時音出力動作を解除するか
否かを指定する報時停止解除スイッチと、上記時刻コー
ドの受信状態の良否を判別し、判別結果に応じた上記第
2の制御信号を上記受信状態表示手段に出力し、受信状
態に応じた表示を行わせ、上記明暗検出手段が暗状態を
検出した場合であって、上記指針停止解除スイッチが指
針の停止動作解除を指定していない場合には、上記第1
の制御信号を上記指針駆動手段に出力して少なくとも一
の指針を停止させ、上記指針停止解除スイッチが指針の
停止動作解除を指定している場合には指針を停止させ
ず、上記明暗検出手段が暗状態を検出した場合であっ
て、上記報時停止解除スイッチが報時音出力動作解除を
指定していない場合には、上記スタート信号の報時手段
への出力を行わず報時動作を停止させ、上記報時停止解
除スイッチが報時音出力動作解除を指定している場合に
は、上記スタート信号を報時手段に出力して報時動作を
行わせる制御回路とを有する。
【0018】また、本発明では、上記制御回路は、指針
を停止させているときに、上記明暗検出手段が明状態を
検出すると、上記第1の制御信号を上記指針駆動手段に
出力して停止状態にあった指針を早送りで現時刻表示に
追従させる。
【0019】また、本発明では、受信確認モードスイッ
チと、受信確認スイッチと、をさらに有し、上記制御回
路は、上記受信確認モードスイッチがオフの場合には、
受信良好時には上記受信状態表示手段に第2の制御信号
を出力して所定の表示動作を行わせ、受信不良時には、
上記受信状態表示手段に第2の制御信号を出力して表示
動作を行わせず、受信確認モードスイッチがオンの場合
には、受信確認スイッチが入力されたときのみ、上記受
信状態表示手段に第2の制御信号を出力して受信状態に
応じた表示を行わせる。
【0020】本発明によれば、明暗検出で暗状態が検出
されると、制御回路において、停止解除スイッチが指針
の停止動作の解除を指定しいるか否かが判別される。そ
して、停止解除スイッチが指針の停止動作解除を指定し
ていない場合には、制御信号が指針駆動手段に出力され
てたとえば秒針が停止される。一方、停止解除スイッチ
が指針の停止動作解除を指定している場合には、指針が
停止されない。また、指針を停止させているときに、明
暗検出手段が明状態が検出されると、制御信号が指針駆
動手段に出力されて停止状態にあった指針が早送りで現
時刻表示に追従させられる。
【0021】また、本発明によれば、制御回路で、時刻
コードが受信されると、時刻コードの受信状態の良否が
判別される。そして、制御回路から時刻コードの受信状
態を表示する受信状態表示手段に対して制御信号が出力
されて受信状態に応じた表示が行われるように制御され
る。また、たとえば受信確認モードスイッチがオフの場
合には、受信良好時には受信状態表示手段に制御信号が
出力されて所定の表示動作が行われる。受信不良時に
は、受信状態表示手段に制御信号が出力されて表示動作
を停止される。そして、受信確認モードスイッチがオン
の場合には、受信確認スイッチが入力されたときのみ、
受信状態表示手段に制御信号が出力されて受信状態に応
じた表示を行わせる。
【0022】また、本発明によれば、明暗検出で暗状態
が検出されると、制御回路において、停止解除スイッチ
が報時の停止動作の解除を指定しいるか否かが判別され
る。そして、停止解除スイッチが報時音出力動作解除を
指定していない場合には、スタート信号の報時手段への
出力あ行われず報時動作が停止される。一方、停止解除
スイッチが報時音出力動作解除を指定している場合に
は、スタート信号が報時手段に出力されて、所定の報時
動作を行われる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る自動修正時計
としての報時機能付電波修正時計の信号処理系回路の一
実施形態を示すブロック構成図、図2は本発明に係る電
波修正時計の指針位置検出装置の一実施形態の全体構成
を示す断面図、図3は本発明に係る電波修正時計の指針
位置検出装置の要部の平面図である。
【0024】図において、10は信号処理系回路、11
は標準電波信号受信系、12はリセット/強制受信スイ
ッチ、13は発振回路、14は制御回路、15はドライ
ブ回路、16は受信状態表示手段としての発光素子、1
7はバッファ回路、18はドライブ回路、19は明暗検
出手段としてのCdSセンサ、20はスイッチ群、30
は報時手段とてのメロディ回路、31はスピーカ、VCC
は電源電圧、C1 〜C 3 はキャパシタ、R1 〜R6 は抵
抗素子、100は時計本体、120は秒針を駆動する第
1駆動系、130は指針である分針および時針を駆動す
る第2駆動系、140は光透過型光検出センサ、150
は利用者が手により直接時刻合わせを行なう手動修正系
をそれぞれ示している。なお、バッファ17、第1駆動
系120および第2駆動系130により指針駆動手段が
構成され、制御回路14、ドライブ回路18、光透過型
光検出センサ140、第1駆動系120および第2駆動
系130により指針位置検出手段が構成される。
【0025】受信状態表示手段としての発光素子16
は、たとえば図4に示すように、文字盤201下側であ
る6時表示部の近傍に設けられている。また、明暗検出
手段とてのCdSセンサ19は、たとえば図4に示すよ
うに、文字盤201の5時表示部の近傍に設けられてい
る。なお、図4において、202は秒針、203は分
針、204は時針をそれぞれ示している。
【0026】標準電波信号受信系11は、受信アンテナ
11aと、たとえばキー局から送信された時刻コード信
号を含む長波(たとえば40kHz)を受信し所定の信
号処理を行い、パルス信号S11として制御回路14に
出力する長波受信回路11bとから構成されている。こ
の長波受信回路11は、たとえばRFアンプ、検波回
路、整流回路、および積分回路により構成される。
【0027】なお、標準電波信号受信系11で受信され
る、日本標準時を高精度で伝える長波(40kHz)の
標準電波は、図5(a)に示すような形態で送られてく
る。具体的には、「1」信号の場合には1秒(s)の間
に500ms(0.5s)だけ40kHzの信号が送ら
れ、「0」信号の場合には1秒(s)の間に800ms
(0.8s)だけ40kHzの信号が送られ、「P」信
号の場合には1秒(s)の間に200ms(0.2s)
だけ40kHzの信号が送られてくる。受信状態が良好
な場合には、長波受信回路11bからは図5(b)に示
すように、40kHzの有無に応じたパルス信号として
信号S11が制御回路14に出力される。
【0028】図6は、標準時刻電波信号の時刻コードの
一例を示している。現在の日本の長波標準電波は、郵政
省通信総合研究所(CRL)の運用のもとで、福島県よ
り送信されており、送信情報は、分・時・1月1日から
の積算日となっている。
【0029】時刻データの送信は、1bit/秒で1分
間を1フレームとしており、このフレーム内に前述した
分・時・1月1日からの積算日の情報がBCDコードで
提供されている。また送信されるデータは、0・1の他
にPコードというマーカーが含まれており、このPコー
ドは1フレームに数カ所あり、正分(0秒)、9秒、1
9秒、29秒、39秒、49秒、59秒に現れる。この
Pコードが続けて現れるのは1フレーム中1回で59
秒、0秒の時だけで、この続けて現れる位置が正分位置
となる。つまり分・時データなどの時刻データはこの正
分位置を基準としてフレーム中の位置が決まっているた
めこの正分位置の検出を行わないと時刻データを取り出
すことはできない。
【0030】次に、長波標準電波について説明する。
【0031】日本の標準電波は以前(実験局当時)の送
信データに加え、年下2桁、曜、分パリティ、時パリテ
ィ、サマータイム導入の際に使用予定である予備ビッ
ト、うるう秒が追加された(図6(a)参照)。また、
毎時15分、45分には電波の送信を中断する停波情報
も付加された(図6(b)参照)。以下にこれら新設さ
れた情報のうち、特に予備ビット、うるう秒情報、停波
情報について説明する。
【0032】予備ビットは表1に示される如く、SU
1、SU2を使用する。これらは将来の情報拡張のため
に用意されたものである。サマータイム情報でこのビッ
トが活用されるときは、SU1=SU2=0では「6日
以内に夏時間への変更無し」、SU1=1・SU2=0
では「6日以内に夏時間への変更有り」、SU1=0・
SU2=1では「夏時間実施中」、SU1=SU2=1
では「6日以内に夏時間終了」となるような情報形態と
なっている。夏時間への切り替わりについては日本では
まだサマータイムが導入されておらず、未だ不明の状態
であるが欧州のサマータイムの切り替わりを見ると、夜
中のうちに行っている場合が多い。
【0033】
【表1】
【0034】次にうるう秒は表2に示される如く、LS
1、LS2の2ビットを使用し、LS1=LS2=0で
は「1ヶ月以内にうるう秒の補正を行わない」、LS1
=1・LS2=0では「1ヶ月以内に負のうるう秒(削
除)あり」つまり1分間が59秒となり、LS1=LS
2=1では「1ヶ月以内に正のうるう秒(挿入)あり」
つまり1分間が61秒となるような情報形態となってい
る。うるう秒の補正のタイミングは既に決められてお
り、UTC時刻の1月1日もしくは7月1日の直前に行
われることになっている。よって、日本時間(JTC)
では1月1日もしくは7月1日午前9:00直前に行わ
れることになる。
【0035】
【表2】
【0036】停波情報は表3の(a)、(b)、(c)
に示される如く、ST1、ST2、ST3、ST4、S
T5、ST6を使用し、ST1・ST2・ST3で停波
開始予告、ST4で停波時間帯予告、ST5・ST6で
停波期間予告の停波情報を提供する。まず停波開始予告
について説明すると、ST1=ST2=ST3=0では
「停波予定無し」、ST1=ST2=0・ST3=1で
は「7日以内に停波」、ST1=0・ST2=1・ST
3=0では「3から6日以内に停波」、ST1=0・S
T2=ST3=1では「2日以内に停波」、ST1=1
・ST2=ST3=0では「24時間以内に停波」、S
T1=1・ST2=0・ST3=1では「12時間以内
に停波」、ST1=ST2=1・ST3=0では「2時
間以内に停波」となっている。次に停波時間帯予告は、
ST4=1では「昼間のみ」、ST4=0では「終日、
または停波予定無し」である。次に停波期間予告は、S
T5=ST6=0では「停波予定無し」、ST5=0・
ST6=1では「7日以上停波、または期間不明」、S
T5=1・ST6=0では「2から6日以内で停波、S
T5=ST6=1では「2日未満で停波」となってい
る。
【0037】
【表3】
【0038】以上、郵政省通信総合研究所(CRL)が
運用管理している長波の標準時刻情報を含む電波による
送信情報について詳述した如く、標準時刻情報以外に予
備ビットによる情報、うるう秒情報、停波情報も送信情
報に含まれる。
【0039】リセット/強制受信スイッチ12は、制御
回路14の各種状態を初期状態に戻すときにオンにされ
る。このリセット/強制受信スイッチ12がオンされた
とき、または図示しない電池をセットしたときに本電波
修正時計は、標準時刻電波信号を強制的に受信して修正
を行う修正モード(強制修正モード)になる。
【0040】発振回路13は、水晶発振器CRYおよび
キャパシタC2 ,C3 により構成され、所定周波数の基
本クロックを制御回路14に供給する。
【0041】制御回路14は、図示しない分針カウン
タ、秒針カウンタ、標準分・秒カウンタ等を有してお
り、初期修正モード時には、標準電波信号受信系11に
よるパルス信号S11を受けて、受信した標準電波信号
の受信状態があらかじめ決められた基準範囲と比較し、
受信状態が基準範囲内にある場合には、制御信号CTL
1,CTL2 をバッファ17を介して秒針用のステッピン
グモータ121および時分針用のステッピングモータ1
31に出力して指針位置検出(初期設定)を行い、たと
えばドライブ信号DR1 をドライブ回路15に出力して
受信状態表示手段としての発光素子(LED)16を常
時点滅動作させる。一方、受信状態が基準範囲内にない
場合には、制御信号CTL1,CTL2 を出力せずに、ド
ライブ信号DR1 をドライブ回路15に出力して、たと
えばドライブ信号DR1 をドライブ回路15に出力して
受信状態表示手段としての発光素子(LED)16を常
時点滅動作を停止させ、ユーザーに電波受信がほとんど
できない旨を報知させる。また、受信状態が基準範囲内
にある場合に初期設定を行わせた後、受信した電波信号
をデコードし、デコードの結果、時刻化が可能である場
合には、発振回路13による基本クロックに基づいて各
種カウンタのカウント制御並びに光検出センサによる検
出信号DT1 の入力レベルに応じて、制御信号CTL1,
CTL2 をバッファ17を介して秒針用のステッピング
モータ121および時分針用のステッピングモータ13
1に出力して回転制御を行うことにより早送り時刻修正
制御を行う。
【0042】そして、制御回路14は、所定の時刻コー
ドH1〜H4をメロディ回路30に出力し、受信状態が
良好で時刻化が可能である場合にはスタート信号HRS
を、複数の報時曲が設定されているメロディ回路30に
出力して、所定の報時曲のメロディを発生させ、スピー
カ31により放音させる。
【0043】一方、デコードの結果、時刻化が不可能で
ある場合には、制御信号CTL1,CTL2 を出力せず
に、ドライブ信号DR1 をドライブ回路15に出力し
て、発光素子16を消灯させてユーザーに電波受信が良
好でない旨を報知させる。これにより、初期修正モード
の動作を完了させる。
【0044】また、制御回路14は、初期修正モードの
動作を完了させた後、通常修正モードの制御を行う。通
常修正モードにおいては、初期修正モード時の初期設定
動作後と同様の動作を行う。具体的には、受信した電波
信号をデコードし、デコードの結果、時刻化が可能であ
る場合には、発振回路13による基本クロックに基づい
て各種カウンタのカウント制御並びに光検出センサ14
0による検出信号DT1 の入力レベルに応じて、制御信
号CTL1,CTL2 をバッファ17を介して秒針用のス
テッピングモータ121および時分針用のステッピング
モータ131に出力して回転制御を行うことにより早送
り時刻修正制御を行う。そして、制御回路14は、受信
状態が良好で時刻化が可能である場合にはスタート信号
HRSを、複数の報時曲が設定されているメロディ回路
30に出力して、所定の報時曲のメロディを発生させ、
スピーカ31により放音させる。
【0045】一方、デコードの結果、時刻化が不可能で
ある場合には、制御信号CTL1,CTL2 を出力せず
に、ドライブ信号DR1 をドライブ回路15に出力し
て、発光ダイオード16を消灯させてユーザーに電波受
信が良好でない旨を報知させる。
【0046】また、制御回路14は、あらかじめ設定し
た報時時刻、たとえば毎正時になると、時刻コードH1
〜H4およびスタート信号HRSを、複数の報時曲が設
定されているメロディ回路30に出力して、報時時刻に
対応する報時曲のメロディを発生させ、スピーカ31に
より放音させる。
【0047】さらに、制御回路14は、明暗検出手段と
してのCdSセンサ19の検出に結果、受信確認スイッ
チ21、受信確認モードスイッチ23、秒針停止解除ス
イッチ24、消音(報時音出力停止)解除スイッチ25
の状態に応じて、秒針202の駆動または停止の制御、
報時音の出力または停止の制御、および受信状態に応じ
た発光素子16の点滅(発光)または消灯の制御を行
う。
【0048】具体的には、制御回路14は、受信状態の
良否の判別結果に応じた第2の制御信号としてのドライ
ブ信号DR1 を出力し、受信状態に応じた発光素子16
の点滅(発光)または消灯の制御を行う。制御回路14
は、上記受信確認モードスイッチ23がオフの場合に
は、受信良好時にはドライブ信号DR1 を出力して発光
素子16の点滅(発光)動作を行わせ、受信不良時に
は、ドライブ信号DR1 を出力して発光素子16を消灯
させる。また、受信確認モードスイッチ23がオンの場
合には、受信確認スイッチ21がオン(入力)されたと
きのみ、受信状態に応じた発光素子16の点滅(発光)
または消灯の制御を行う。
【0049】また、制御回路14は、明暗検出手段とし
てのCdSセンサ19が暗状態を検出した場合であっ
て、秒針指針停止解除スイッチ24が指針の停止動作解
除を指定していない場合(オフの場合)には、第1の制
御信号CTL1 をバッファ回路17を介して秒針用ステ
ッピングモータ121に出力して停止させ、指針停止解
除スイッチが指針の停止動作解除を指定している場合
(オンの場合)には指針を停止させない。また、制御回
路14は、上述したように指針を停止させているとき
に、明暗検出手段としてのCdSセンサ19が明状態を
検出すると、第1の制御信号CTL 1 をバッファ回路1
7を介して秒針用ステッピングモータ121に出力して
停止状態にあった秒針202を早送りで現時刻表示に追
従させる。
【0050】また、制御回路14は、明暗検出手段とし
てのCdSセンサ19が暗状態を検出した場合であっ
て、夜間消音(報時停止)解除スイッチ25が報時音出
力動作解除を指定していない場合(オフの場合)には、
スタート信号HRSの報時手段としてのメロディ回路3
0への出力を行わず報時動作を停止させ(消音させ)、
夜間消音解除スイッチ25が報時音出力動作解除を指定
している場合(オンの場合)には、スタート信号HRS
を報時手段としてのメロディ回路30に出力して報時動
作を行わせる。
【0051】なお、上記の説明では、受信状態が基準範
囲外にあると判別するときは、電波が弱かったり、ノイ
ズが多いときである。電波が非常に弱い場合には、図5
(c)に示すように、数個の信号分、ローレベル(L)
かハイレベル(H)のままになる。また、ノイズが多い
ときは、時刻電波と無関係にレベルが変化する。これら
の状態にある信号S11を、たとえば10秒に2回ある
いはそれ以上受けたときには、受信状態が基準範囲外に
あると判別する。具体的には、たとえば10秒程度を検
出時間として、時間内においてレベルの変化が1秒以内
に検出されなかったときおよび検出したパルス幅が0.
8、0.5、0.2秒近辺でなかったときをNGとし
て、NGが2回以上発生したときには受信不可と判断す
る。
【0052】ドライブ回路15はpnp型トランジスタ
Q1および抵抗素子R1 ,R2 により構成されている。
トランジスタQ1のベースが抵抗素子R1 を介して制御
回路14のドライブ信号DR1 の出力ラインに接続さ
れ、コレクタが抵抗素子R2 を介して発光ダイオードか
らなる発光素子16のアノードに接続され、エミッタが
電源電圧VCCの供給ラインに接続されている。そして、
発光素子16のカソードが接地されている。すなわち、
発光素子16は、制御回路14からローレベルのドライ
ブ信号DR 1 が出力されたときに発光するようにドライ
ブ回路15に接続されている。
【0053】また、ドライブ回路18は、pnp型トラ
ンジスタQ2、および抵抗素子R3,R4 により構成さ
れている。
【0054】スイッチ群20は、受信確認スイッチ2
1、修正スイッチ22、受信確認モードスイッチ23、
秒針停止解除スイッチ24、および夜間消音解除スイッ
チ25が制御回路14の5つの入力端子に対して並列に
接続されている。
【0055】メロディ回路30は、複数の報時曲の楽譜
が設定された(記憶された)楽譜メモリや、複数のリズ
ムパターンが設定されたリズムパターンメモリ、あるい
は各種メモリのアドレス指定用のアドレスカウンタを含
み、制御回路14による時刻コードH1〜H4、および
スタート信号HRSを受けて、所定の報時曲のメロディ
を発生し、発生したメロディをスピーカ31に出力す
る。
【0056】時計本体100は、互いに対向して接続さ
れて輪郭を形成する第2ケースとしての下ケース111
および第1ケースとしての上ケース112と、この下ケ
ース111および上ケース112で形成される空間内の
ほぼ中央部において下ケース111と連結した状態で配
置される中板113とを備えており、空間内の下ケース
111、中板113、上ケース112の所定の位置に対
して、第1駆動系120、第2駆動系130、光検出セ
ンサ140、手動修正系150等が固定あるいは軸支さ
れている。
【0057】第1駆動系120は、図2、図3および図
7に示すように、略コ字状のステータ121a、このス
テータ121aの一方側の脚片に巻回された駆動コイル
121b、このステータ121aの他方の磁極間におい
て回動自在に配置されたロータ121cにより構成され
た秒針用ステッピングモータ121と、ロータ121c
のピニオン121c’に大径歯車122aが噛合した第
1伝達歯車(第1検出用歯車)としての第1の5番車1
22と、この第1の5番車122の小径歯車122bに
噛合した第2検出用歯車(第1指針車)としての秒針車
123とにより構成されている。ここで、秒針用ステッ
ピングモータ121は、ステータ121aが中板113
に載置して固定され、ロータ121cが中板113と上
ケース12とに軸支されており、制御回路14の出力制
御信号CTL1 に基づいて、その回転方向、回転角度お
よび回転速度が制御される。
【0058】第1の5番車122は、大径歯車122a
の歯数が60個、小径歯車122bの歯数が15個に形
成され、下ケース111および上ケース112に回動自
在に軸支され、その大径歯車122aが秒針用ステッピ
ングモータ121のロータ121c(ピニオン121
c’)と噛合して、ロータ121cの回転速度を所定速
度に減速させる。この第1の5番車122には、図9お
よび図11に示すように、秒針車123と重なる領域に
おいて周方向に等間隔(中心角α1が120°)で配置
された3個の円形状をなす透孔122cが形成されてい
る。この透孔122cは、光検出センサ140の検出光
を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、第1
の5番車122を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)
として用いられるものである。
【0059】秒針車123は、大径歯車123aの歯数
が60個に形成され、その軸部の一端が上ケース112
に軸支され、中板113を下ケース111側に貫通した
その他端側には秒針軸123bが圧入されており、この
秒針軸123bは、後述する分針パイプ134pの内部
に挿通されて、その先端に秒針202が取り付けられて
いる。この秒針車123には、図10に示すように、回
転により第1の5番車122と重なる領域において周方
向に等間隔(中心角α2が30°)で配置された11個
の円形状をなす透孔123cと、一箇所だけピッチの異
なる位置決め遮光部123d(透孔123cと透孔12
3cとの中心角が60°)とが形成されている。そし
て、上記第1の5番車122の透孔122cが位置決め
遮光部123dに対向した後に最初に透孔123cと対
向する時に、秒針が正時を指すように構成されている。
【0060】透孔123cは、光検出センサ140の検
出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、
秒針車123を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)と
して用いられるものである。また、これらの透孔123
cの内側には、周方向に長尺で回転軸方向に突出する円
弧状の付勢ばね123eが、切り欠き孔123fにより
画定されている。この円弧状付勢ばね123eは、秒針
車123をその回転軸方向に付勢するものである。
【0061】ここで、位置決め遮光部123dは、周方
向において切り欠き孔123fから離れた位置、すなわ
ち、2つの切り欠き孔123fが途切れて離れた領域に
形成されている。したがって、切り欠き孔123fと位
置決め遮光部123eとの距離を十分確保できるため、
位置決め遮光部123dの領域において検出光が切り欠
き孔123fに回り込むようなことはなく、確実にこの
位置決め遮光部123dで検出光を遮ることができる。
すなわち、検出光の回り込みによる誤検出を生じ易い切
り欠き孔123fを設けた領域から離れた位置に位置決
め遮光部123dが形成されていることから、この位置
決め遮光部123dを、秒針車122の回転角度位置の
位置決めに用いることで、確実な位置決めを行うことが
できる。
【0062】秒針車123においては、図10に示すよ
うに、複数(11個)の透孔123cを設ける代わり
に、図11に示すように、位置決め遮光部123dと径
方向において対向する位置にある透孔123cのみを残
して、その他の透孔123cをそれぞれ切り欠き孔12
3gと一体的に開けてもよい。これによれば、検出光の
通過を許容する部分において、検出光の通過をより一層
確実なものとし、また、秒針車123を形成する材料の
無駄を低減することができる。
【0063】第2駆動系130は、図2、図3、および
図8に示すように、略コ字状のステータ131a、この
ステータ131aの一方側の脚片に巻回された駆動コイ
ル131b、このステータ131aの他方の磁極間にお
いて回動自在に配置されたロータ131cにより構成さ
れた時分針用ステッピングモータ131と、ロータ13
1cのピニオン131c’に大径歯車132aが噛合し
た中間歯車としての第2の5番車132と、この第2の
5番車132の小径歯車132bに大径歯車133aが
噛合した第2伝達歯車(第3検出用歯車)としての3番
車133と、この3番車133の小径歯車133bに大
径歯車134aが噛合した第4検出用歯車(第2指針
車)としての分針車134と、この分針車134の小径
歯車134bに大径歯車135aが噛合した中間歯車と
しての日の裏車135と、この日の裏車135の小径歯
車135bに噛合した第5検出用歯車(第2指針車)と
しての時針車136とにより構成されている。ここで、
時分針用ステッピングモータ131は、ステータ131
aが中板113に載置して固定され、ロータ131cが
中板113と上ケース112とに軸支されており、制御
回路の出力制御信号に基づいて、その回転方向、回転角
度および回転速度が制御される。
【0064】第2の5番車132は、大径歯車132a
の歯数が60個、小径歯車132bの歯数が15個に形
成され、中板113および上ケース112に軸支され、
その大径歯車132aが時分針用ステッピングモータ1
31のロータ131c(ピニオン131c’)と噛合し
て、ロータ131cの回転速度を所定速度に減速させ
る。なお、この第2の5番車132としては、前述の第
1の5番車122を流用、すなわち、透孔122cが設
けられたものを用いてもよい。これにより、部品の共用
化が行なえ製品のコストを低減することができる。
【0065】3番車133は、大径歯車133aの歯数
が60個、小径歯車133bの歯数が10個に形成さ
れ、軸部の一端が上ケース112に軸支され、他端側が
中板113を貫通した状態で回動自在に配設されてお
り、第2の5番車132の回転を減速して分針車134
に伝達する。また、3番車133には、図12に示すよ
うに、回転により秒針車123および第1の5番車12
2と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α3が
36°)で配置された10個の円形状をなす透孔133
cが形成されている。この透孔133cは、光検出セン
サ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくとも
その1つは、3番車133を組付ける際の位置決め孔
(度決め孔)として用いられるものである。
【0066】分針車134は、大径歯車134aの歯数
が60個、小径歯車134bの歯数が14個に形成さ
れ、その中央部には小径歯車134bが一体的に形成さ
れた分針パイプ134pが、側面視にて略T字形状をな
すように形成されている。そして、分針パイプ134p
の一端部が中板13に回動自在に軸支され、他端側の軸
部は後述する時針車136の時針パイプ136pの内部
に回動自在に挿通されている。また、分針1パイプ34
pは、下ケース111を貫通して時計の文字板201側
に突出しており、その先端には分針203が取り付けら
れている。
【0067】また、分針車134には、図13に示すよ
うに、回転により秒針車123,第1の5番車122,
3番車133と重なる領域において周方向に長尺な3個
の円弧状透孔134c,134d,134eが形成され
ている。これら円弧状透孔134cと円弧状透孔134
dとは、中心角α5で30°隔てて形成され、円弧状透
孔134dと円弧状透孔134eとは、中心角α6で3
0°隔てて形成され、また、円弧状透孔134eと円弧
状透孔134cとは、中心角α7で60°隔てて形成さ
れている。すなわち、円弧状透孔134eと円弧状透孔
134cとの間に、最も幅の広い遮光部Aが形成され、
円弧状透孔134cと円弧状透孔134dとの間および
円弧状透孔134dと円弧状透孔134eとの間に、上
記遮光部Aよりも幅狭の遮光部Bが形成されている。
【0068】また、円弧状透孔134cは、一端側の円
形部134c’と、他端側から伸びる幅広円弧部134
c’’と、両者を連結する幅狭円弧部134c’’’と
により形成されている。この幅狭円弧部134c’’’
により画定される円形部134c’は、検出光を通過さ
せるだけでなく、分針車134を組み付ける際の位置決
め孔(度決め孔)として用いられるものである。
【0069】時針車136は、大径歯車136aの歯数
が40個に形成され、その中央部に円筒状の時針パイプ
136pが一体的に取り付けられており、この時針パイ
プ136pの内部に前述の分針パイプ134pが挿通さ
れている。そして、時針パイプ136pは、下ケース1
1に形成された軸受け孔111aに挿通されて回動自在
に軸支されており、また、その先端側は下ケース111
を貫通して時計の文字板201側に突出しており、その
先端には時針204が取り付けられている。
【0070】また、時針車136には、図14に示すよ
うに、回転により秒針車123,第1の5番車122,
3番車133,分針車134と重なる領域において周方
向に長尺な3個の円弧状透孔136c,136d,13
6eが形成されている。これら円弧状透孔136cと円
弧状透孔136dとは、中心角α8で45°隔てて形成
され、円弧状透孔136dと円弧状透孔136eとは、
中心角α9で60°隔てて形成され、また、円弧状透孔
136eと円弧状透孔136cとは、中心角α10で3
0°隔てて形成されており、さらに、円弧状透孔136
c,136d,136eの長さは、中心角β1+β2,
β3,β4がそれぞれ75°,60°,90°となるよ
うに設定されている。すなわち、円弧状透孔36eと円
弧状透孔136cとの間に、最も幅の狭い遮光部Cが形
成され、円弧状透孔136cと円弧状透孔136dとの
間に、遮光部Cよりも幅の広い遮光部Dが形成され、円
弧状透孔136dと円弧状透孔136eとの間に、遮光
部Dよりも幅の広い遮光部Eが形成されている。
【0071】また、円弧状透孔136cは、一端側から
中心角β1で7.5°のところに位置する円形部136
c’と、他端側から伸びる幅広円弧部136c’’と、
両者を連結すると共に円形部136c’の両側に位置す
る幅狭円弧部136c’’’とにより形成されている。
この幅狭円弧部136c’’’により画定される円形部
136c’は、検出光を通過させるだけでなく、時針車
136を組み付ける際の位置決め孔(度決め孔)として
用いられるものである。
【0072】日の裏車135は、大径歯車135aの歯
数が42個、小径歯車135bの歯数が10個に形成さ
れ、下ケース111に形成された突部111bに対して
回動自在に軸支されており、大径歯車135aが分針パ
イプ134pに形成された小径歯車134bに噛合し、
また、小径歯車135bが時針車136(136a)に
噛合して、分針車134の回転を減速して時針車136
に伝達する。
【0073】光検出センサ140は、図2に示すよう
に、上ケース112の壁面に固定された回路基板141
に取付けられた発光ダイオードからなる発光素子142
と、この発光素子142に対向するように、下ケース1
11の壁面に固定された回路基板143に取付けられた
フォトトランジスタからなる受光素子144とにより形
成されている。そして、発光素子142のアノードは一
端がpnpトランジスタQ2 のコレクタに接続されたド
ライブ回路18における抵抗素子R4 の他端に接続さ
れ、カソードは、接地されるとともに、受光素子144
のエミッタに接続されている。受光素子144のコレク
タは、制御回路14に接続されている。この制御回路と
の接続ラインは、検出信号DT1 の制御回路14への出
力ラインとなっており、この出力ラインは、抵抗素子R
5 を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続されてい
る。ドライブ回路18のトランジスタQ2 のエミッタは
電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ベースは抵抗素
子R3 を介してドライブ信号DR2 の出力ラインに接続
されている。すなわち、発光素子142は、制御回路1
4からローレベルのドライブ信号DR2 が出力されたと
き発光するようにドライブ回路18に接続されている。
【0074】また、図3に示すように、平面視にて第1
の5番車122、秒針車123、3番車133、分針車
134、時針車136の全てが同時に重なる位置に配置
されている。そして、第1の5番車122の透孔122
c、3番車133の透孔133c、秒針車123の透孔
123c、分針車の透孔134c(134d、134
e)、時針車136の透孔136c(136d、136
e)が重なり合った時に、発光素子142から発せられ
た検出光が受光素子144により受光されて、秒針、分
針、時針が正時等の位置を指していることを出力するよ
うになっている。
【0075】さらに、発光素子142は、上ケース11
2の外側に開口するように形成された第1配置部として
の取付け凹部112c内に配置されており、この取付け
凹部112cの底面には、所定径の円形貫通孔112d
が開けられている。この円形貫通孔112dは、発光素
子142から発せられる検出光が末広がり状に広がる性
質があるため、その広がった部分の光を遮断して収束さ
れた光のみを通過させて誤検出を防止できるようにする
ものである。同様に、受光素子144は、下ケース11
1の外側に開口するように形成された第2配置部として
の取付け凹部111c内に配置されており、この取付け
凹部111cの底面には、所定径の円形貫通孔111d
が開けられている。この円形貫通孔111dは、発光素
子142から発せられ、上記透孔を通過してきた光のみ
をできるだけ通過させて誤検出を防止できるようにする
ものである。
【0076】第1の5番車122、3番車133、秒針
車123、分針車134、時針車136を組付ける場合
は、所定の位置決めピンが、下ケース111の円形貫通
孔111d、位置決めとして用いられるそれぞれの透
孔、および上ケース112の円形貫通孔112dを貫く
ように、順次に組付ける。そして、上ケース112およ
び下ケース111を接合して一体化した後、位置決めピ
ンを引き抜いて、貫通孔112dが位置する取付け凹部
112cに発光素子142を取付け、また、貫通孔11
1dが位置する取付け凹部111cに受光素子144を
取付ける。
【0077】これにより、貫通孔112dおよび111
dは完全に塞がれ、上ケース112および下ケース11
1により画定される内部空間に外部の光が侵入するのを
防止できる。したがって、外部の光が侵入することによ
る誤検出を防止できると共に、組付け時の位置決め孔と
光検出用の透孔とを兼用していることから、これらの孔
を別々に設ける場合に比べて装置の集約化、小型化を行
なうことができる。
【0078】手動修正系150は、図2および図3に示
すように、上述の分針車134の小径歯車134bおよ
び時針車136の大径歯車136aに噛合する日の裏車
135と、この日の裏車135の大径歯車135aに噛
合する歯車151aを有する手動修正軸151とにより
構成されている。この手動修正軸151は、上ケース1
12の外部に位置付けられて利用者が直接指を触れるこ
とのできる頭部151bと、この頭部151bから伸び
て上ケース112に形成された開口112eを貫挿し下
ケース111に形成された突部111eに対して軸支さ
れた柱状部151cとからなり、この柱状部151cの
下方領域に歯車151aが形成されている。
【0079】手動修正軸151は、分針車134と同位
相で回転するように構成されており、上述の第2駆動系
130により分針車134が駆動されているときには日
の裏車135を介して分針車134と同相で回転すると
ともに、第2駆動系130の非作動時には、頭部151
bを指で回転させることにより、指針位置を手動修正で
きるようになっている。
【0080】上記のように、秒針車123の秒針軸12
3bが分針車134の分針パイプ134pに挿通され、
分針車134の分針パイプ134pが時針車136の時
針パイプ136pに挿通されていることから、秒針車1
23と、分針車134と、時針車136とは、それぞれ
の回転中心軸が共通しており、また、時刻表示の際に、
秒針が60秒間に1回転、分針が60分間に1回転、時
針が12時間に1回転するように駆動される。
【0081】分針車134の分針パイプ134pの先端
部および時針車136の時針パイプ136pの先端部に
は、図15に示すように、径方向に所定幅をなして伸び
る位置決めのための第1指標としての溝134gおよび
第2指標としての溝136gが形成されている。そし
て、これらの溝134gおよび溝136gが、一直線に
並んだとき所定の時刻例えば12時00分を指すように
設定されている。
【0082】このような位置決め指標を設けたことによ
り、分針車134および時針車136を下ケース111
および上ケース112により囲繞して覆ってしまった後
においても、溝134gおよび136gが一直線に並ん
でいれば予め設定された概略の時刻を指していることが
分かるため、その状態を基に分針および時針を容易に取
り付けることができ、その他の位置合わせおよび位置確
認工程が不要になり、製造ラインおよび検査ラインでの
製造時間および検査時間を短縮することができる。な
お、位置決め指標としては、上記の溝に限るものではな
く、ポッチ等のマークでもよい。
【0083】次に、上記構成による動作を、制御回路1
4における制御動作を中心に、図16、図17、図1
8、および図19を参照しながら説明する。
【0084】たとえばユーザーによりリセット/強制受
信スイッチ12がオンされると、制御回路14におい
て、各種状態が初期状態に戻される(ST1)。また、
このときリセット/強制受信スイッチ12がオンされた
ことにより、たとえば制御回路14から標準電波信号受
信系11に駆動電力が供給されて、標準電波信号の強制
受信動作が行われる(ST2)。具体的には、標準電波
信号受信系11では、長波受信回路11bから受信状態
に応じたパルス信号S11が生成され、制御回路14に
出力される。制御回路14では、受信した標準電波信号
の受信状態を示すパルス信号S11とあらかじめ決めら
れた基準範囲とが比較される。その結果、受信状態が基
準範囲内にある場合には、受信可能(時刻化が可能)で
あるとして、受信した電波がデコードされる。デコード
の結果、時刻化が可能である場合には、発振回路13に
よる基本クロックに基づいて各種カウンタの制御が行わ
れ、修正スイッチ23が入力されておらず(ST3)、
タイムオーバーしていない場合には(ST4)、指針位
置の検出が行われ(ST5)、時刻のアナログ表示を行
う指針の早送り修正が行われる(ST6)。この指針の
早送り修正は、内部カウンタの値に応じて秒針用ステッ
ピングモータ121および時分針用ステッピングモータ
131を早送りで回転駆動させ、指針位置をその時刻位
置に修正する。
【0085】また、ステップST3において、修正スイ
ッチ23が入力されたと判別した場合には、指針位置の
検出が行われ(ST7)、ステップST8の処理に移行
される。
【0086】そして、制御回路14においては、受信状
態、すなわち受信が良好で時刻化が可能であったか、受
信が不良で時刻化が不可能であったかがセットされる
(ST8)。
【0087】そして、1秒経過したならば(ST9)、
制御回路14において、時刻カウンタのカウントアップ
が行われ(ST10)、時刻コードH1〜H4がメロデ
ィ回路30に出力される(ST11)。次に、CdSセ
ンサ19がオフ、すなわち暗状態の検出状態にあり、夜
間消音解除スイッチ25がオフで、夜間消音モードであ
るか否かの判別が行われる(ST12)。
【0088】ステップST12において、暗状態の検出
状態になく、夜間消音モードでないと判別された場合に
は、通常の通りの報時を行うべくメロディスタート信号
HRSがメロディ回路30に出力される(ST13)。
これにより、メロディ回路30において、制御回路14
により指定されるアドレスに応じた報時曲のメロディが
発生され、発生したメロディがスピーカ31を介して放
音される。
【0089】一方、ステップST12において、暗状態
の検出状態にあり、夜間消音モードであると判別された
場合には、ステップST14の処理に移行され、CdS
センサ19がオフ、すなわち暗状態の検出状態にあり、
秒針停止解除スイッチ24がオフで、秒針停止モードに
あるか否かの判別が行われる。
【0090】ステップST14において、秒針停止モー
ドでないと判別された場合には、通常の通りの第1の制
御信号CTL1 がバッファ17を介して秒針用ステッピ
ングモータ1221に出力され、図17にステップST
16の処理に移行される。一方、 ステップST14に
おいて、秒針停止モードであると判別された場合には、
図17にステップST16の処理に移行される。
【0091】ステップST16においては、10秒毎に
第1の制御信号CTL2 がバッファ17を介して時分針
用ステッピングモータ131に出力され、時分針のみの
時刻表示が行われる。
【0092】次に、受信状態表示は、ボタン押しモード
か否か(受信確認モードスイッチ23がオンされている
か否か)の判別が行われる(ST17)。ステップST
17において、ボタン押しモードでないと判別された場
合には、発光素子(LED)16が常時点滅動作を行う
ように駆動信号DR1 が出力される(ST18)。一
方、ステップST17において、ボタン押しモードであ
ると判別された場合には、発光素子(LED16)がボ
タン押し点灯動作が行われる(ST19)。
【0093】次に、CdSセンサ19の明暗の検出動作
が行われ(ST20)、明状態が検出されて秒停止が解
除されたか否かの判別が行われる(ST21)。ステッ
プST21において、秒停止が解除されたと判別された
場合には、制御信号CTL1 がバッファ17を介して秒
針用ステッピングモータ121に出力され、秒針早送り
修正が行われ(ST22)、ステップST23の処理に
移行される。ステップST21において、秒停止が解除
されていない判別された場合には、ステップST23の
処理に移行される。
【0094】ステップST23においては、修正スイッ
チ22が入力されていない場合、あらじめ設定してある
自動受信時刻か否かの判別が行われる(ST24)。ス
テップST24において、自動受信時刻であると判別さ
れると、自動受信動作が行われる(ST25)。自動受
信時には、制御回路14から標準電波信号受信系11に
駆動電力が供給されて、標準電波信号の受信動作が行わ
れる。具体的には、標準電波信号受信系11では、長波
受信回路11bから受信状態に応じたパルス信号S11
が生成され、制御回路14に出力される。制御回路14
では、受信した標準電波信号の受信状態を示すパルス信
号S11とあらかじめ決められた基準範囲とが比較され
る。その結果、受信状態が基準範囲内にある場合には、
受信可能(時刻化が可能)であるとして、受信した電波
がデコードされる。デコードの結果、時刻化が可能であ
る場合には、発振回路13による基本クロックに基づい
て各種カウンタの制御が行われ時刻のアナログ表示を行
う指針の早送り修正が行われる。この指針の早送り修正
は、内部カウンタの値に応じて秒針用ステッピングモー
タ121および時分針用ステッピングモータ131を早
送りで回転駆動させ、指針位置をその時刻位置に修正す
る。
【0095】また、ステップST23において、修正ス
イッチ22が入力された場合には、ボタン修正動作が行
われ(ST26)、ステップST27の動作に移行され
る。
【0096】ステップST27では、制御回路14にお
いては、受信状態、すなわち受信が良好で時刻化が可能
であったか、受信が不良で時刻化が不可能であったかが
セットされる(ST27)。そして、ステップST24
において、自動受信時刻でないと判別された場合、ある
いはステップST27の処理終了後、図16のステップ
S9からの処理に移行される。
【0097】なお、ステップST5における指針の位置
検出は、たとえば図18に示すように行われる。すなわ
ち、制御回路14からドライブ信号DR2 がドライブ回
路18にローレベルで出力される。これにより、トラン
ジスタQ2 がオンし、発光素子142、すなわち発光ダ
イオードから検出光が発せられる(ST201)。続い
て、制御信号CTL1 が出力されて秒針用ステッピング
モータ121がパルス駆動され(ST202)、受光素
子144すなわちフォトトランジスタがオンし、検出信
号DT1 がハイレベル(電源電圧VCCレベル)からロー
レベルに切り換わったか否かの判断が行われる(ST2
03)。
【0098】ここで、フォトトランジスタからの検出信
号DT1 がハイレベルのままに保持されている場合に
は、ステップ駆動を行なうためのパルス数を加算する度
に、フォトトランジスタからの検出信号DT1 がハイレ
ベル(電源電圧VCCレベル)からローレベルに切り換わ
ったか否かの判断が行われる(ST204〜ST20
6)。そして、パルス数が9に達してもフォトトランジ
スタからの検出信号DT1 出力がハイレベル(電源電圧
CCレベル)からローレベルに切り換わらない場合に
は、時分針用ステップピングモータ131が1ステップ
(パルス)駆動され(ST207)、その後再び秒針用
ステッピングモータ121がステップ駆動され(ST2
02)て秒針車123が回転駆動される。
【0099】一方、ステップST203において、フォ
トトランジスタによる検出信号DT 1 がハイレベルから
ローレベルに切り換わったと判断されると、秒針車12
3が早送りされて(ST208)、制御回路14であら
かじめ記憶された出力パターンとの比較が行われる(S
T209)。比較の結果、得られた出力パターンと記憶
された出力パターンとが適合しない場合は、ステップS
T208に戻り、再び秒針車123が早送りされる。
【0100】一方、得られた出力パターンと記憶された
出力パターンとが適合した場合には、その時点(5ステ
ップ目でもフォトトランジスタにより検出信号DT1
レベルがローレベルに切り換わらない場合において次に
フォトトランジスタの出力がローレベルに切り換わった
時点)で、制御信号CTL1 の出力が停止されて、秒針
車123の回路駆動が停止される。そして、秒針車12
3が帰零位置で停止する(ST210)。このとき、秒
針は所定時刻たとえば正時(0秒)の位置に修正され
る。
【0101】続いて、制御回路14から制御信号CTL
2 が出力されて時分針用ステップモータ131のみが所
定の出力周波数でパルス駆動されて分針車134が早送
りされる(ST211)。そして、フォトトランジスタ
からの出力パターンと制御回路14にあらかじめ記憶さ
れた出力パターンとの比較が行われる(ST212)。
比較の結果、得られた出力パターンと記憶された出力パ
ターンとが適合しない場合は、ステップST211の処
理に戻り、再び分針車134が早送りされる。
【0102】一方、ステップST212の比較の結果、
得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適
合した場合は、その時点で、制御信号CTL2 の出力が
停止されて、時分針用ステッピングモータ131が停止
されて、分針車134および時針車136の駆動が停止
される(ST213)。
【0103】ここで、上記出力パターンとあらかじめ記
憶されたパターンとの比較による時刻修正は、3種類の
パターンのいずれかに合わせることにより行われる。す
なわち、分針車134によるフォトトランジスタの出力
パターンは、図19(a)に示すように、遮光部が作用
するオフの幅として、2つの幅狭のB部と1つの幅広の
A部とが交互に現れるようなパターンとなり、また、時
針車136によるフォトトランジスタの出力パターン
は、図19(b)に示すように、遮光部が作用するオフ
の幅が3種類のD部、E部、C部が所定間隔をおいて交
互に現れるようなパターンとなり、両者を合成した出力
パターンは、図19(c)に示すように、D部,B部お
よびA部が組み合わされたパターンと、E部,B部およ
びA部が組み合わされたパターンと、C部,B部および
A部が組み合わされたパターンの3種類が所定間隔をお
いて現れるパターンとなる。なお、図19に示すパター
ンのうちオンとなるパターンの部分は、実際には3番車
133の遮光部によりオフとなる部分があるので、歯抜
け状のパターンとなっている。
【0104】そこで、D部,B部およびA部の組み合わ
せからなるパターンが確認されたときを例えば4時00
分、E部,B部およびA部の組み合わせからなるパター
ンが確認されたときを、たとえば8時00分、C部,B
部およびA部の組み合わせからなるパターンが確認され
たときを、たとえば12時00分としてあらかじめ設定
しておけば、これらのパターンのいずれかを検出したき
に時分針用ステッピングモータ131を停止させること
で、分針車134および時針車136すなわち分針20
3および時針204を所定の時刻に時刻修正することが
できる。
【0105】そして、時分針用ステッピングモータ13
1を停止させた後、制御回路14によるドライブ信号D
2 がハイレベルに切り換えられる。これにより、ドラ
イブ回路18のトランジスタQ2 がオフし、発光ダイオ
ードの発光が停止され(ST214)、時刻修正動作を
終了する。
【0106】このように、指針の修正動作において、分
針車134および時針車136に、検出光を通過させる
ための透孔として、円弧状透孔すなわち長孔を用いてい
るため、光検出センサ140がオンとなる範囲が広が
り、位置検出時間を短縮でき、その結果、秒針の時刻修
正を行なう時間を短縮することができる。また、時針車
136に3種類の遮光部C,D,Eを設けたことから、
3箇所のいずれかを検出して時刻修正を行なうことがで
き、また、最も回転速度の遅い時針車136を従来に比
べ略1/3回転させるだけで位置検出ができ、これによ
り、分針203および時針204の時刻修正を行なう時
間を短縮することができる。
【0107】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、時刻コードを受けて表示時刻を修正する自動修正時
計において、明暗を検出するCdSセンサ19と、時刻
コードの受信状態の良否を判別し、判別結果に応じたド
ライブ信号DR1 を発光素子16の駆動回路15に出力
して受信状態に応じた表示を行わせ、CdSセンサ19
が暗状態を検出した場合であって指針停止解除スイッチ
24がオフの場合には秒針を停止させ、オンの場合には
秒針を停止させず、CdSセンサ19が暗状態を検出し
た場合であって、報時停止解除スイッチ25がオフの場
合には、スタート信号HRSのメロディ回路30への出
力を行わず報時動作を停止させ、オンの場合にはスター
ト信号HRSをメロディ回路30に出力して報時動作を
行わせる制御回路14とを設けたので、以下の効果を得
ることができる。すなわち、暗所で、秒針と報時および
LED常時点滅動作を停止することにより、刻音や報時
音あるいは光によって睡眠を妨げられることを防止でき
る。また、文字盤照明等で暗所でも秒針を見たい場合
は、選択的に動かし続けることができる。また、時打ち
の場合など、暗所でも報時したいときは、選択的に報時
することが可能である。さらに、LEDを常時点滅させ
たくない場合には、スイッチを操作したときだけLED
点灯または点滅させて受信状態を確認できる等の利点が
ある。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
暗所において所定の指針を駆動するか否か、報時をする
か否か、あるいは受信状態を確認を任意に選択でき、使
い勝手のよい自動修正時計を実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る報時機能付電波修正時計の信号処
理系回路の一実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】本発明に係る報時機能付電波修正時計の指針位
置検出装置の一実施形態の全体構成を示す断面図であ
る。
【図3】本発明に係る指針位置検出装置の要部の平面図
である。
【図4】図1の電波修正時計の外観を示す正面図であ
る。
【図5】本発明に係る制御回路における初期修正モード
時の帰零動作前の受信電波状態の判別基準を説明するた
めの図である。
【図6】標準時刻電波信号の時刻コードの一例を示す図
である。
【図7】自動修正時計の一部である秒針を駆動する第1
駆動系を示す平面図である。
【図8】自動修正時計の一部である分針および時針を駆
動する第2駆動系を示す平面図である。
【図9】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす第1の
5番車を示す平面図である。
【図10】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす秒針
車を示す平面図である。
【図11】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす秒針
車の他の例を示す平面図である。
【図12】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部
をなす3番車を示す平面図である。
【図13】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部
をなす分針車を示す平面図である。
【図14】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部
をなす時針車を示す平面図である。
【図15】分針パイプおよび時針パイプの先端部を示す
端面図である。
【図16】本発明に係る電波修正時計の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図17】本発明に係る電波修正時計の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図18】本発明に係る電波修正時計の制御回路におけ
る指針位置修正動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図19】修正動作において、分針車、時針車、および
両者の合成による検出手段の出力パターンを示す図であ
る。
【符号の説明】
10…信号処理系回路 11…標準電波信号受信系 12…リセットスイッチ 13…発振回路 14…制御回路 15…ドライブ回路 16…発光素子(受信状態表示手段) 17…バッファ回路 18…ドライブ回路 19…CdSセンサ(明暗検出手段) 20…スイッチ群 21…受信確認スイッチ 22…修正スイッチ 23…受信確認モードスイッチ 24…秒針(指針)停止解除スイッチ 25…夜間消音(報時停止)解除スイッチ 30…メロディ回路 100…時計本体 111…下ケース(第2ケース) 111c…取付け凹部(第2配置部) 111d…円形貫通孔 112…上ケース(第1ケース) 112c…取付け凹部(第1配置部) 112d…円形貫通孔 113…中板 120…第1駆動系 121…秒針用ステッピングモータ(第1駆動源) 122…第1の5番車(第1伝達歯車、第1検出用歯
車) 122c…透孔 123…秒針車(第2検出用歯車、第1指針車) 123c…透孔 123d…位置決め遮光部 123e…付勢ばね 123f…切り欠き孔 123g…切り欠き孔 130…第2駆動系 131…分針系ステッピングモータ(第2駆動源) 132…第2の5番車 133…3番車(第2伝達歯車、第3検出用歯車) 133c…透孔 134…分針車(第4検出用歯車、第2指針車) 134c…円弧状透孔 134d…円弧状透孔 134e…円弧状透孔 134g…溝(第1指標) 134p…分針パイプ 135…日の裏車 136…時針車(第5検出用歯車、第2指針車) 136c…円弧状透孔 136d…円弧状透孔 136e…円弧状透孔 136g…溝(第2指標) 136p…時針パイプ 140…光検出センサ(検出手段) 142…発光素子 144…受光素子 150…手動修正系 VCC…電源電圧 C1 〜C3 …キャパシタ R1 〜R6 …抵抗素子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時刻コードを受けて指針によるアナログ
    表示時刻を修正する自動修正時計であって、 制御信号に応じて指針を駆動する指針駆動手段と、 明暗を検出する明暗検出手段と、 指針の停止動作を解除するか否かを指定する停止解除ス
    イッチと、 上記明暗検出手段が暗状態を検出した場合であって、上
    記停止解除スイッチが指針の停止動作解除を指定してい
    ない場合には、上記制御信号を上記指針駆動手段に出力
    して少なくとも一の指針を停止させ、上記停止解除スイ
    ッチが指針の停止動作解除を指定している場合には、指
    針を停止させない制御回路とを有する自動修正時計。
  2. 【請求項2】 上記制御回路は、指針を停止させている
    ときに、上記明暗検出手段が明状態を検出すると、上記
    制御信号を上記指針駆動手段に出力して停止状態にあっ
    た指針を早送りで現時刻表示に追従させる請求項1記載
    の自動修正時計。
  3. 【請求項3】 時刻コードを受けて表示時刻を修正する
    自動修正時計であって、 制御信号に応じて上記時刻コードの受信状態を表示する
    受信状態表示手段と、 上記時刻コードの受信状態の良否を判別し、判別結果に
    応じた制御信号を上記受信状態表示手段に出力し、受信
    状態に応じた表示を行わせる制御回路とを有する自動修
    正時計。
  4. 【請求項4】 受信確認モードスイッチと、 受信確認スイッチと、 をさらに有し、 上記制御回路は、上記受信確認モードスイッチがオフの
    場合には、受信良好時には上記受信状態表示手段に制御
    信号を出力して所定の表示動作を行わせ、受信不良時に
    は、上記受信状態表示手段に制御信号を出力して表示動
    作を行わせず、受信確認モードスイッチがオンの場合に
    は、受信確認スイッチが入力されたときのみ、上記受信
    状態表示手段に制御信号を出力して受信状態に応じた表
    示を行わせる請求項3記載の自動修正時計。
  5. 【請求項5】 時刻コードを受けて表示時刻を修正する
    自動修正時計であって、 スタート信号を受けて報時音を出力する報時手段と、 明暗を検出する明暗検出手段と、 報時音出力動作を解除するか否かを指定する停止解除ス
    イッチと、 上記明暗検出手段が暗状態を検出した場合であって、上
    記停止解除スイッチが報時音出力動作解除を指定してい
    ない場合には、上記スタート信号の報時手段への出力を
    行わず報時動作を停止させ、上記停止解除スイッチが報
    時音出力動作解除を指定している場合には、上記スター
    ト信号を報時手段に出力して報時動作を行わせる制御回
    路とを有する自動修正時計。
  6. 【請求項6】 時刻コードを受けて指針によるアナログ
    表示時刻を修正する自動修正時計であって、 第1の制御信号に応じて指針を駆動する指針駆動手段
    と、 指針の停止動作を解除するか否かを指定する指針停止解
    除スイッチと、 明暗を検出する明暗検出手段と、 第2の制御信号に応じて上記時刻コードの受信状態を表
    示する受信状態表示手段と、 スタート信号を受けて報時音を出力する報時手段と、 報時音出力動作を解除するか否かを指定する報時停止解
    除スイッチと、 上記時刻コードの受信状態の良否を判別し、判別結果に
    応じた上記第2の制御信号を上記受信状態表示手段に出
    力し、受信状態に応じた表示を行わせ、上記明暗検出手
    段が暗状態を検出した場合であって、上記指針停止解除
    スイッチが指針の停止動作解除を指定していない場合に
    は、上記第1の制御信号を上記指針駆動手段に出力して
    少なくとも一の指針を停止させ、上記指針停止解除スイ
    ッチが指針の停止動作解除を指定している場合には指針
    を停止させず、上記明暗検出手段が暗状態を検出した場
    合であって、上記報時停止解除スイッチが報時音出力動
    作解除を指定していない場合には、上記スタート信号の
    報時手段への出力を行わず報時動作を停止させ、上記報
    時停止解除スイッチが報時音出力動作解除を指定してい
    る場合には、上記スタート信号を報時手段に出力して報
    時動作を行わせる制御回路とを有する自動修正時計。
  7. 【請求項7】 上記制御回路は、指針を停止させている
    ときに、上記明暗検出手段が明状態を検出すると、上記
    第1の制御信号を上記指針駆動手段に出力して停止状態
    にあった指針を早送りで現時刻表示に追従させる請求項
    6記載の自動修正時計。
  8. 【請求項8】 受信確認モードスイッチと、 受信確認スイッチと、 をさらに有し、 上記制御回路は、上記受信確認モードスイッチがオフの
    場合には、受信良好時には上記受信状態表示手段に第2
    の制御信号を出力して所定の表示動作を行わせ、受信不
    良時には、上記受信状態表示手段に第2の制御信号を出
    力して表示動作を行わせず、受信確認モードスイッチが
    オンの場合には、受信確認スイッチが入力されたときの
    み、上記受信状態表示手段に第2の制御信号を出力して
    受信状態に応じた表示を行わせる請求項6または7記載
    の自動修正時計。
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