JP3969386B2 - 電波受信装置、電波時計及び中継器 - Google Patents

電波受信装置、電波時計及び中継器 Download PDF

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Description

本発明は、電波受信装置、電波時計及び中継器に関する。
現在、各国(例えば、ドイツ、イギリス、スイス、日本等)において、時刻データ即ちタイムコード入りの標準電波が送出されている。我が国(日本)では、2つの送信所(福島県及び佐賀県)より、図11に示すようなフォーマットのタイムコードで振幅変調した40kHz及び60kHzの長波標準電波が送出されている。図11によれば、タイムコードは、正確な時刻の分の桁が更新される毎即ち1分毎に、1周期60秒のフレームで送出されている。
ところで、この標準電波を受信し、これにより現在時刻データを修正する、いわゆる電波時計が知られている。電波時計の場合、受信する電波の信号レベルが変動しても内部回路にて正確な時刻に修正できるように、増幅回路による増幅後の信号レベルの強弱に従って当該増幅回路の増幅度を調整するAGC(Auto Gain Control)回路が備えられている。
AGC回路では、増幅された信号の信号レベルにフィルタをかけて増幅回路の利得制限を行っていた。このため、受信する振幅変調信号(標準電波)の周期より十分大きな時定数を持つフィルタが必要であった。つまり、長波標準電波の周期が1秒であることから大きな時定数のフィルタが必要とされ、AGC回路の過渡動作が一定になるまでの大きな遅延が生じる原因となっていた。
更に、実際に回路全体を構成する段階では、リップルの発生を防ぐために数十秒程度の遅延を考慮して設計しなければならない。このことにより、AGC回路に含まれるフィルタの工夫による遅延の低減(即ち、AGC回路の動作の高速化)は困難であった。
そこで、高速なAGC回路を実現するために、例えば、スーパーヘテロダイン方式の電波受信装置において、中間周波信号を増幅するIF増幅回路を直列に2段設置し、後段のIF増幅回路から出力される信号のレベルを検出してその検出出力に従って後段のIF増幅回路の利得を制御し、更に検出出力と基準電圧とを比較し、その比較出力に従ってRF増幅回路及び前段のIF増幅回路の利得を制御する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2002−290178号公報
しかしながら、特許文献1の発明の場合、大きな振幅変動と環境変動条件を考えると、高速追従性という面で十分とはいえないものであった。つまり、長波標準電波のような1秒といった長い周期を持つ振幅変調信号を受信する装置、例えば電波時計や中継器等の電波受信装置に特許文献1の発明を適用した場合には、十分に高速なAGC動作を得られるものではなかった。
上記問題に鑑み、本発明は、振幅変調信号を受信する電波受信装置等において、AGC動作の高速化を図ることを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
振幅変調信号を受信する電波受信手段(例えば、図2及び図9のアンテナANT)と、利得制御用信号を出力する利得制御手段(例えば、図2及び図9のAGC回路618)と、前記電波受信手段により受信された振幅変調信号を前記利得制御用信号に応じて増幅して増幅信号を出力する増幅手段(例えば、図2及び図9のRF増幅回路611、図2のIF増幅回路616)と、前記増幅信号を検波して検波信号を出力する検波手段(例えば、図2及び図9の検波回路620)と、を備えた電波受信装置において、
前記検波手段は、前記増幅信号に基づいて、該増幅信号の搬送波と同一周波数且つ同一位相の、一定振幅の基準信号を生成する基準信号生成手段(例えば、図3のキャリア抽出回路621)と、前記増幅信号から前記基準信号を減算して減算信号を出力する減算手段(例えば、図3の減算器622b)とを有し、
前記利得制御手段は、前記減算信号の信号レベルを前記基準信号の信号レベルと比較する信号レベル比較手段(例えば、図3の比較器618e)と、この信号レベル比較手段による比較結果に応じて前記利得制御用信号を生成する利得制御用信号生成手段(例えば、図3のAGC電圧発生回路618f)とを有していることを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、増幅信号から、この増幅信号の搬送波と同一周波数且つ同一位相の、一定振幅の基準信号を減算した減算信号の信号レベルと、基準信号の信号レベルとが比較され、その比較結果に応じて利得制御用信号が生成される。ここで、減算信号は、理想的には、基準信号即ち増幅信号の周波数成分のみをもつ。このため、増幅手段が行う信号増幅を、受信した振幅変調信号の周波数(即ち、周期)に左右されることなく制御することができる。従って、AGC動作の高速を図った電波受信装置を実現できる。
請求項2に記載の発明は、
振幅変調信号を受信する電波受信手段(例えば、図2及び図9のアンテナANT)と、利得制御用信号を出力する利得制御手段(例えば、図2及び図9のAGC回路618)と、前記電波受信手段により受信された振幅変調信号を前記利得制御用信号に応じて増幅して増幅信号を出力する増幅手段(例えば、図2及び図9のRF増幅回路611、図2のIF増幅回路616)と、前記増幅信号を検波して検波信号を出力する検波手段(例えば、図2及び図9の検波回路620)と、を備えた電波受信装置において、
前記検波手段は、前記増幅信号に基づいて、該増幅信号の搬送波と同一周波数且つ同一位相の、一定振幅の基準信号を生成する基準信号生成手段(例えば、図8のキャリア抽出回路621)と、前記増幅信号から前記基準信号を減算して減算信号を出力する減算手段(例えば、図8の減算器622b)とを有し、
前記利得制御手段は、前記減算信号の信号レベルを所定レベルと比較する信号レベル比較手段(例えば、図8の比較器618e)と、この信号レベル比較手段による比較結果に応じて前記利得制御用信号を生成する利得制御用信号生成手段(例えば、図3のAGC電圧発生回路618f)とを有していることを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、増幅信号から、この増幅信号の搬送波と同一周波数且つ同一位相の、一定振幅の基準信号を減算した減算信号の信号レベルと、基準信号の信号レベルとが比較され、その比較結果に応じて利得制御用信号が生成される。ここで、減算信号は、理想的には、基準信号即ち増幅信号の周波数成分のみをもつ。このため、増幅手段が行う信号増幅を、受信した振幅変調信号の周波数(即ち、周期)に左右されることなく制御することができる。従って、AGC動作の高速を図った電波受信装置を実現できる。
また、請求項3に記載の発明のように、請求項1又は2に記載の電波受信装置において、
前記利得制御手段は、前記検波信号の信号レベル変化に応じて、前記信号レベル比較手段が比較する際の比較基準となる信号と比較対象となる信号とを切り替える切替手段(例えば、図6のスイッチ回路618g)を更に有するように構成しても良い。
この請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、検波信号の信号レベル変化に応じて、信号レベル比較手段が比較する際の比較基準となる信号と比較対象となる信号とを切り替えることができる。即ち、例えば振幅変調信号が2つの変調度を持つ信号であるとともに、基準信号の振幅が増幅信号の最大振幅より小さく且つ最小振幅より大きい場合、増幅信号から基準信号を減算した減算信号は振幅変調信号の変調度に応じてその信号レベルが逆になる。そして、振幅変調度の変調度が小さい方の時間帯(即ち、最小振幅を持つ)で、逆の増幅度制御が行われるおそれがある。そこで、振幅信号の変調度、即ち検波信号の信号レベルの正負に応じて信号レベル比較手段が比較する2つの信号を切り替えることで、逆の増幅度制御がなされることを防止できる。
また、請求項4に記載の発明のように、請求項1又は2に記載の電波受信装置において、
前記利得制御手段は、前記検波信号の信号レベル変化に応じて前記信号レベル比較手段による比較結果を保持する比較結果保持手段(例えば、図7の電圧保持回路618h)を有し、この比較結果保持手段に保持されている比較結果に応じて前記利得制御用信号を生成するように構成しても良い。
この請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、検波信号の信号レベル変化に応じて、信号レベル比較手段による比較結果を保持し、この保持されている比較結果に応じて利得制御用信号を生成することができる。
即ち、例えば振幅変調信号が2つの変調度を持つ信号であるとともに、基準信号の振幅が増幅信号の最大振幅より小さく且つ最小振幅より大きい場合、増幅信号から基準信号を減算した減算信号は振幅変調信号の変調度に応じてその信号レベルが逆になる。そして、振幅変調度の変調度が小さい方の時間帯(即ち、最小振幅を持つ)で、逆の増幅度制御が行われるおそれがある。そこで、振幅変調信号の変調度、即ち検波信号の信号レベルが正の場合の比較結果を保持し、負の場合にはこの保持された比較結果に応じて利得制御用信号を生成することで、逆の増幅度制御がなされることを防止できる。
また、請求項5に記載の発明のように、請求項1〜4の何れか一項に記載の電波受信装置において、
前記検波手段は、
前記減算信号の位相と前記基準信号の位相とを比較する位相比較手段(例えば、図3のPD623b)と、
この位相比較手から出力された信号について所定の範囲の周波数成分を遮断するフィルタ(例えば、図3のLPF623c)と、
を更に有するように構成しても良い。
この請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、増幅信号を位相変調に変換し、位相を基準とした検波(位相検波)を行うことができる。従って、微弱電波を受信したことにより増幅信号の波形が変形した場合であっても安定した検波を行うことができ、電波受信装置の受信性能を向上させることが可能となる。
また、請求項6に記載の発明は、電波時計であって、
請求項1〜5の何れか一項に記載の電波受信装置と、
この電波受信装置から出力された検波信号に基づいて標準タイムコードを生成するタイムコード生成手段(例えば、図1のタイムコード変換部70)と、
現在時刻を計時する時刻計時手段(例えば、図1の計時回路部80)と、
前記タイムコード生成手段により生成された標準タイムコードに基づいて前記時刻計時手段により計時されている現在時刻を修正する時刻修正手段(例えば、図1のCPU10)と、
を備えることを特徴としている。
この請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏する電波時計を実現できる。
また、請求項7に記載の発明は、中継器であって、
請求項1〜5の何れか一項に記載の電波受信装置と、
この電波受信装置から出力された検波信号に基づいて標準タイムコードを生成するタイムコード生成手段(例えば、図10のタイムコード変換部70)と、
このタイムコード生成手段により生成された標準タイムコードを送信する送信手段(例えば、図10の送信部90)と、
を備えることを特徴としている。
この請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏する中継器を実現できる。
本発明によれば、振幅変調信号を受信する電波受信装置等において、AGC動作の高速化を実現できる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を説明する。尚、以下では、本発明を、長波標準電波を受信する電波受信装置を備えた電波時計に適用した場合について説明するが、本発明の適用がこれに限定されるものではない。
[第1実施形態]
先ず、第1実施形態を説明する。
<構成>
図1は、本発明を適用した電波時計1の回路構成を示すブロック図である。同図によれば、電波時計1は、CPU(Central Processing Unit)10と、入力部20と、表示部30と、RAM(Random Access Memory)40と、ROM(Read Only Memory)50と、受信制御部60と、タイムコード変換部70と、計時回路部80と、発振回路部81と、を備えて構成されており、発振回路部81を除く各部はバスBによって接続されている。また、計時回路部80には発振回路部81が接続されている。
CPU10は、所定のタイミング或いは入力部20から入力された操作信号に応じて、ROM50内に格納された各種プログラムを読み出してRAM40内に展開し、当該プログラムに基づいて電波時計1内の各部への指示やデータの転送等を行う。特に、CPU10は、例えば所定時間毎に受信制御部60を制御して標準電波の受信処理を実行し、タイムコード変換部70から入力された標準タイムコードに基づいて計時回路部80で計時される現在時刻データを修正するとともに、当該修正したタイムコードに基づく表示信号を表示部30に出力して表示時刻を更新させる等の各種制御を行う。
入力部20は、電波時計1に各種機能を実行させるためのスイッチ等で構成される。そして、これらのスイッチが操作された時には、対応するスイッチの操作信号をCPU10に出力する。
表示部30は、小型液晶ディスプレイ等により構成され、CPU10からのデータ、例えば計時回路部80による現在時刻データ等をデジタル表示する。
RAM40は、CPU10の作業領域として用いられ、ROM50から読み出されたプログラムやデータ、CPU10で処理されたデータ等を一時的に記憶する。
ROM50は、主に、電波時計1にかかるシステムプログラムやアプリケーションプログラム、データ等を記憶する。
受信制御部60は電波受信装置61を備える。電波受信装置61は、アンテナで受信した標準電波の不要な周波数成分をカットして該当する周波数信号を取り出し、取り出した周波数信号を対応する信号に変換して出力する。
計時回路部80は、発振回路部81から入力される信号を計数して現在時刻データ等を計時し、計時した現在時刻データをCPU10に出力する。
発振回路部81は、常時一定周波数の信号を出力する回路である。
タイムコード変換部70は、電波受信装置61から出力された信号に基づいて、標準時刻コードや積算日コード、曜日コード等の時計機能に必要なデータを含む標準タイムコードを生成して、CPU10に出力する。
図2は、本実施の形態におけるスーパーへテロダイン方式を用いた電波受信装置61の回路構成を示すブロック図である。同図によれば、電波受信装置61は、アンテナANTと、RF増幅回路611と、フィルタ回路612、615、617と、周波数変換回路613と、局部発振回路614と、IF増幅回路616と、検波回路620と、AGC(Auto Gain Control)回路618と、を備えて構成される。
アンテナANTは、時刻コードを含む所定周波数の長波標準電波を受信することができ、例えばバーアンテナ等によって構成される。受信した電波は、電気信号に変換されて出力される。
RF増幅回路611には、アンテナANTから出力された信号とAGC回路618から出力されたRF制御信号g1とが入力される。そして、RF増幅回路611は、アンテナANTから入力された信号を、RF制御信号g1に応じた増幅度で増幅(或いは減衰)して出力する。
フィルタ回路612は、バンドパスフィルタ等で構成され、RF増幅回路611から出力された信号が入力される。そして、フィルタ回路612は、入力された信号に対して所定範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
周波数変換回路613には、フィルタ回路612から出力された信号と局部発振回路614から出力された信号とが入力される。そして、周波数変換回路613は、入力された2つの信号を合成して中間周波信号として出力する。
局部発振回路614は、局部発振周波数の信号を生成して出力する。
フィルタ回路615は、バンドパスフィルタ等で構成され、周波数変換回路613から出力された中間周波信号が入力される。そして、フィルタ回路615は、入力された中間周波信号に対して中間周波数を中心とした所定範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
IF増幅回路616には、フィルタ回路615から出力された信号とAGC回路618から出力されたIF制御信号g2とが入力される。そして、IF増幅回路616は、フィルタ回路615から入力された信号を、IF制御信号g2に応じた増幅度で増幅(或いは減衰)して出力する。
フィルタ回路617は、バンドパスフィルタ等で構成され、IF増幅回路616から出力された信号が入力される。そして、フィルタ回路617は、入力された信号に対して所定範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断して、信号aとして出力する。
検波回路620は、キャリア抽出回路621と、信号合成回路622と、信号再生回路623と、を有する。検波回路620には、フィルタ回路617から出力された信号aが入力される。そして、検波回路620は、入力された信号aを検波し、検波信号として信号fを出力する。
キャリア抽出回路621は、例えばPLL(Phase Locked Loop)回路等によって構成される。キャリア抽出回路621には、フィルタ回路617から出力された信号aが入力され、入力された信号aと同一周波数且つ同一位相の、信号レベルが一定の基準信号である信号bを出力する。
信号合成回路622には、フィルタ回路617から出力された信号aとキャリア抽出回路621から出力された信号bとが入力される。そして、信号合成回路622は、信号bを増幅した信号b1と、信号aから信号b1を減算した信号cとを出力する。
信号再生回路623には、キャリア抽出回路621から出力された信号bと信号合成回路622から出力された信号cとが入力される。そして、信号再生回路623は、信号aを再生したベースバンド信号として信号fを出力する。
AGC回路618には、信号合成回路622から出力された信号b1と信号cとが入力される。そして、AGC回路618は、信号b1と信号cとの強弱(信号レベルの大きさ)に従って、RF増幅回路611の増幅度を調整する利得制御用信号としてRF制御信号g1を出力するとともに、IF増幅回路616の増幅度を調整する利得制御用信号としてIF制御信号g2を出力する。ここで、RF増幅回路611及びIF増幅回路616の増幅度は、アンテナANTが受信した電波の強度に応じて調整される。例えば、AGC回路618は、先ずIF制御信号g2によってIF増幅回路616の増幅度を制御する。しかし、IF増幅回路616に入力される信号のレベルが大きく、IF増幅回路616における減衰度が足りない場合には、RF制御信号によってRF増幅回路611の増幅度も調整するようにする。
図3は、キャリア抽出回路621、信号合成回路622、信号再生回路623及びAGC回路618の回路構成を示すブロック図である。
同図によれば、キャリア抽出回路621は、PD(Phase Detector)621aと、LPF(Low Pass Filter)621bと、発振器621cと、を有する。
PD621aには、フィルタ回路617から出力された信号aと発振器621cから出力された信号とが入力される。そして、PD621aは、入力された2つの信号それぞれの位相を比較し、比較結果に基づいた信号を出力する。
LPF621bには、PD621aから出力された信号が入力される。そして、LPF621bは、入力された信号に対して所定の範囲(低域)の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断した信号を出力する。
発振器621cには、LPF621bから出力された信号が入力される。そして、発振器621cは、出力する信号の位相が信号aの搬送波の位相と同期するように、入力された信号に基づいて出力する信号の位相差を調整し、調整後の信号を信号bとして出力する。
また、信号合成回路622は、増幅器622aと、減算器622bと、を有する。
増幅器622aには、発振器621cから出力された信号bが入力される。そして、増幅器622aは、後述のように、減算器622bから出力される信号cの振幅が一定となるように信号bを増幅して、信号b1として出力する。
減算器622bには、フィルタ回路617から出力された信号aと増幅器622aから出力された信号b1とが入力される。そして、減算器622bは、信号aから信号b1を減算して、減算結果を信号cとして出力する。
ここで、減算器622bから出力される信号cの振幅を一定にするための、増幅器622aによる信号bの振幅について説明する。長波標準波形は10%と100%の変調度を持つ。従って、信号aも同様の振幅を持ち、信号aの最大振幅をXとすると、最小振幅は0.1Xとなる。また、信号b1の振幅をYとする。そして、減算器622bにより信号aから信号b1が減算された後の信号cの振幅の絶対値が一定とするためには、次式が成立すれば良い。
|X−Y|=|0.1X−Y|
Y=0.55X
即ち、信号b1の最大振幅を信号aの最大振幅の55%とすることで、減算器622bから出力される信号cの振幅は一定となる。
また、信号再生回路623は、リミッタ回路623aと、PD623bと、LPF623cと、を有する。
リミッタ回路623aには、減算器622bから出力された信号cが入力される。そして、リミッタ回路623aは、信号cの振幅を所定の上限値及び下限値の範囲に制限して、信号dとして出力する。リミッタ回路623aによって、信号cに含まれるノイズをある程度除去することができる。
PD623bには、発振器621cから出力された信号bとリミッタ回路623aから出力された信号dとが入力される。そして、PD623bは、信号bの位相と信号dの位相とを比較し、比較結果に基づいた信号eを出力する。本実施の形態では、2つの信号が同相であれば信号dの波形を正の方向に整流して出力し、逆相であれば負の方向に整流して出力する。
LPF623cには、PD623bから出力された信号eが入力される。そして、LPF623cは、信号eに対して所定の範囲(低域)の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断した信号fを出力する。この信号fが、検波回路620の出力である検波信号となる。
また、AGC回路618は、AGC検波回路618a、618cと、LPF618b、618dと、比較器618eと、を有する。
AGC検波回路618aには、増幅器622aから出力された信号b1が入力される。そして、AGC検波回路618aは、信号b1を検波して、検波後の信号を出力する。
LPF618bには、AGC検波回路618aから出力された信号が入力される。そして、LPF618bは、入力された信号に対して所定の範囲(低域)の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断した信号を出力する。
AGC検波回路618cには、減算器622bから出力された信号cが入力される。そして、AGC検波回路618cは、信号cを検波して、検波後の信号を出力する。
LPF618dには、AGC検波回路618cから出力された信号が入力される。そして、LPF618dは、入力された信号に対して所定の範囲(低域)の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断した信号を出力する。
比較器618eには、LPF618bから出力された信号とLPF618dから出力された信号とが入力される。そして、比較器618eは、入力された2つの信号のレベルを比較して、比較結果に応じた信号を出力する。
AGC電圧発生回路618fには、比較器618eから出力された信号が入力される。そして、AGC電圧発生回路618fは、入力された信号に基づいてRF制御信号g1と、IF制御信号g2とを生成して出力する。
<動作>
次に、電波受信装置61の動作を説明する。
図4は、電波受信装置61の回路動作を模式的に示したフローチャートであり、図5は、電波受信装置61を流れる各信号の概略波形を示した図である。
図4によれば、先ず、アンテナANTによって受信された長波標準電波が、電気信号に変換されてRF増幅回路611に出力される。RF増幅回路611は、入力された信号を、AGC回路618から入力されたRF制御信号g1に応じて増幅(或いは減衰)し、増幅(或いは減衰)後の信号を、フィルタ回路612を介して周波数変換回路613に出力する。
次に、周波数変換回路613は、入力された信号を所定の中間周波数の信号に変換し、フィルタ回路615を介してIF増幅回路616に出力する。IF増幅回路616は、入力された信号をAGC回路618から入力されたIF制御信号g2に応じて増幅(或いは減衰)し、増幅(或いは減衰)後の信号を、フィルタ回路617を介して、信号aとして検波回路620に入力する(ステップS11)。ここで、信号aは、図5に示すように、10%の変調度(時間A、Cに該当)と100%の変調度(時間Bに該当)とを持つ信号である。
すると、検波回路620においては、キャリア抽出回路621が、信号aと同一周波数且つ同一位相の、一定振幅の信号bを出力する(ステップS12)。そして、信号合成回路622において、増幅器622aが信号bを増幅した信号b1を出力する。この時、増幅器622aは、信号b1の振幅が信号aの最大振幅の55%となるように信号bを増幅する(ステップS13)。
次いで、減算器622bは、信号aから信号b1を減算した信号cを出力する。即ち、図5に示すように、信号aの変調度が10%である時間帯A、Cにおいては、信号cは信号b1と逆相となり、信号aの変調度が100%である時間帯Bにおいては、信号cは信号b1と同相となる(ステップS14)。
続いて、信号再生回路623においては、リミッタ回路623aが、信号cの振幅についてレベルVH以上レベルVL以下を遮断し、信号dとして出力する(ステップS15)。そして、PD623bは、信号bと信号dとの位相を比較し、比較結果を信号eとして出力する。具体的には、信号bと信号dとが同相である場合(時間帯A、C)では、信号dを正の方向に整流した信号eを出力する。また、信号bと信号dとが逆相である場合(時間帯B)には、信号dを負の方向に整流した信号eを出力する(ステップS16)。
更に、LPF623cは、信号eについて所定の範囲(低域)の周波数を通過させ、当該範囲外の周波数成分を遮断した信号fを出力する(ステップS17)。即ち、信号fは、図5に示すように、信号aのベースバンド信号にほぼ相当する信号として出力される。
一方、AGC回路618においては、AGC検波回路618aが信号b1を検波して、検波後の信号を、LPF618bを介して比較器618eに出力する(ステップS21)。また、AGC電圧生成回路618cが信号cを検波して、検波後の信号を、LPF618dを介して比較器618eに出力する(ステップS22)。
そして、比較器618eは、入力された2つの信号のレベルを比較して、比較結果に応じた信号をAGC電圧発生回路618fに出力する。その後、AGC電圧発生回路618fは、入力された信号に基づいてRF制御信号g1と、IF増幅信号g2とを生成して出力する(ステップS23)。
<作用・効果>
以上のように、第1実施形態によれば、電波受信装置61では、信号c(信号aと同一周波数且つ同一位相の、振幅が一定の信号b1を、信号aから減算した後の信号)、及び信号b1のそれぞれについて検波し、双方の信号レベルを比較することで、RF増幅回路611の増幅度を制御するRF制御信号g1と、IF増幅回路616の増幅度を制御するIF制御信号g2とを生成・出力している。即ち、AGC回路618cは、理想的には中間周波数成分のみを持つ信号cを検波するため、LPF618dを、受信した標準電波(振幅変調信号)の周期以上に大きな時定数のフィルタとする必要がない。このため、電波受信装置61におけるAGC動作の高速化が可能となる。
また、電波受信装置61は、信号aの振幅変調を位相変調に変換し、その信号dが信号b(即ち、信号aの搬送波の位相と同期した信号)の位相と同相であるか逆相であるかを判断することで、信号aのベースバンド信号に相当する信号fを得ている。即ち、信号aの位相を基準として検波するため、微弱電波を受信したことにより信号aの振幅が小さくなる等の波形変形があったとしても、安定した検波を行うことができる。
尚、本実施の形態では、信号b1の最大振幅が信号aの最大振幅の55%となるように信号bを増幅することとしたが、信号aの最大振幅の10%としても良い。即ち、信号aから、信号aの最大振幅の10%の振幅を持つ信号を減算すると、100%変調時には信号があるが、10%の変調時には信号が打ち消される。従って、減算器622bによる減算結果の信号の有無を判断することによって信号aを検波することが可能である。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を説明する。
第2実施形態は、第1実施形態において図3に示したAGC回路618を、図6に示すAGC回路618−2に置き換えたものである。従って、第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一要素については同符合を付し、詳細な説明を省略する。
<構成>
図6は、第2実施形態における検波回路620及びAGC回路618−2の回路構成を示すブロック図である。同図によれば、AGC回路618−2は、AGC検波回路618a、618cと、LPF681b、618dと、スイッチ回路618gと、比較器618eと、AGC電圧発生回路618fと、を有する。
スイッチ回路618gの2つの入力端子i1、i2には、それぞれ、LPF618bから出力された信号、LPF618dから出力された信号が接続されている。また、2つの出力端子o1、o2には、それぞれ、比較器618eの正端子(+)、負端子(−)が接続されている。そして、スイッチ回路618gは、検波回路620から出力される検波信号である信号fの信号レベルに応じて、入力端子i1、i2と出力端子o1、o2との接続を切り替える。
具体的には、スイッチ回路618gは、信号fの信号レベルが正(即ち、100%変調時)の間は、入力端子i1と出力端子o1とを接続するとともに、入力端子i2と出力端子o2とを接続する。そして、信号fの信号レベルが負(即ち、変調度10%)の間は、入力端子i1と出力端子o2とを接続するとともに、入力端子i2と出力端子o1とを接続するように切り替える。
従って、信号fの信号レベルが正の場合には、LPF618bから出力された信号が比較器618eの正端子(+)に入力され、LPF618dから出力された信号が比較器618eの負端子(−)に入力される。一方、信号fの信号レベルが負の場合には、これが逆になり、LPF618dから出力された信号が比較器618eの正端子(+)に入力され、LPF618bから出力された信号が比較器618eの負端子(−)に入力される。
そして、比較器618eは、正端子(+)に入力された信号の信号レベルを比較基準となる基準レベルとし、負端子(−)に入力された信号の信号レベルを比較対象となる比較レベルとして、比較レベルを基準レベルと比較した比較結果に応じた信号を出力する。即ち、信号fの信号レベルが正の場合には、LP618bから出力された信号を基準とし、LPF618dから出力された信号の信号レベルと比較する。また、信号fの信号レベルが負の場合には、これとは逆に、LPF618dから出力された信号を基準とし、LPF618bから出力された信号の信号レベルと比較する。
<作用・効果>
以上のように、第2実施形態によれば、AGC回路618−2では、信号fの正負に応じてスイッチ回路618gの接続を切り替え、比較器618eの正端子(+)及び負端子(−)のそれぞれに入力する信号を切り替えている。
ところで、図5に示したように、信号a及び信号cの位相は、信号fの信号レベルが正(即ち、100%変調時)の場合には同相であるが、信号fの信号レベルが負(即ち、10%変調時)の場合には逆相となる。また、信号cの振幅は、振幅変調信号である信号aの最大振幅よりも小さく且つ最小振幅よりも大きい。
また、第1実施形態において図3に示したAGC回路618では、比較器618eには、AGC検波回路618aからLPF618bを介して出力された信号が正端子(+)に入力され、AGC検波回路618cからLPF618dを介して出力された信号が負端子(−)に入力されている。このため、10%変調時(即ち、信号fの信号レベルが負の場合)には、100%変調時(即ち、信号fの信号レベルが正の場合)とは逆の増幅制御が行われるため、比較器618eの出力に対してフィルタを入れることが必要であり、このフィルタによるAGC動作の遅延が生じていた。
これに対して、第2実施形態のAGC回路618−2では、信号fの信号レベルの正負に応じてスイッチ回路618gの接続を切り替え、比較器618eの正端子(+)及び負端子(−)それぞれに入力する信号を切り替えている。従って、10%変調時に逆の増幅度制御がなされることがなく、安定且つより高速なAGC動作が可能となる。
尚、図6では、スイッチ回路618gを、LPF618b、618dと比較器618eとの間に設けることとしたが、信号fの信号レベル変化に応じて比較器618eに入力される(比較する)2つの信号が切り替えられれば良いので、スイッチ回路618gを、AGC検波回路618a、618cと、LPF618b、618dとの間に設けることとしても良いし、また、AGC検波回路618a、618cの前段に設けることとしても良い。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態を説明する。
第3実施形態は、上述した第1実施形態において図3に示したAGC回路618を、図7に示すAGC回路618−3に置き換えたものである。従って、第3実施形態において、上述した第1、第2実施形態と同一要素については同符合を付し、詳細な説明を省略する。
<構成>
図7は、第3実施形態における検波回路620及びAGC回路618−3の回路構成を示すブロック図である。同図によれば、AGC回路618−3は、AGC検波回路618a、618cと、LPF618b、618dと、比較器618eと、電圧保持回路618hと、AGC電圧発生回路618fと、を有する。
電圧保持回路618hは、コンデンサ等を有して構成され、検波信号である信号fに応じて、比較器618eから入力される比較結果(信号レベル;電圧)を保持する。具体的には、信号fの信号レベルが正(即ち、100%変調時)の場合には、比較器618eから入力された信号レベルをそのまま出力する。そして、信号fの信号レベルが正から負に変化するタイミングで、直前に入力された信号レベル(電圧)を保持し、信号fの信号レベルが負の間、保持している信号レベルを出力する。
即ち、AGC電圧発生回路618fには、信号fの信号レベルが正の場合には、比較器618eの比較結果が入力され、負の場合には、その直前の正の場合での比較結果が入力される。従って、10%変調時には、その直前の100%変調時での比較結果に基づく増幅度制御が行われる。
<作用・効果>
以上のように、第3実施形態によれば、AGC回路618−3では、信号fの信号レベルが負の場合(即ち、10%変調時)には、比較器618eによる比較結果を用いず、その直前の信号fの信号レベルが正の場合(即ち、100%変調時)での比較結果に基づく増幅度制御が行われる。従って、10%変調時における逆の増幅度制御が行われることなく、安定且つ高速なAGC動作が実現される。
[変形例]
尚、本発明の適用は、上述した第1〜第3実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(A)比較器618eの出力を反転させる電圧反転アンプを備える
第1実施形態におけるAGC回路618(図3参照)において、比較器618eの後段に、信号fの信号レベルが負の場合に比較器618eの出力信号の信号レベル(電圧)を反転する電圧反転アンプを設けることとしても良い。これによれば、第2実施形態におけるAGC回路618−2(図6参照)と同様に、10%変調時の逆の増幅制御を補正できる。
(B)比較器が比較する信号b1の信号レベルを所定レベルとする
また、上述した第1〜第3実施形態において、LPF618bから比較器618eに入力される信号を所定レベル(所定電圧)としても良い。
図8は、LPF618bから比較器618eに入力される信号を所定レベル(所定電圧)とした例を示す図であり、第2実施形態において図6に示したAGC回路618−2に適用した場合を示している。図8によれば、スイッチ回路618gの入力端子i1には所定電圧Vが接続される。
即ち、信号b1は、理想的には振幅が一定の信号であり、LPF618bから出力される信号の信号レベルは一定となる。しかし、発振器621cや他の回路要素の不安定等によってLPF618から出力される信号レベルが変動するおそれがあるが、これを所定レベル(所定電圧)とすることで、安定した増幅度制御を行うことが可能となる。
また、第1実施形態におけるAGC回路618(図3参照)や第3実施形態におけるAGC回路618−3(図7参照)についても同様に、比較器618eの正端子(+)に入力される、LPF618bから出力される信号を所定レベル(所定電圧V)に置き換えることができる。
(C)電波受信装置
また、上述した各実施形態では、スーパーヘテロダイン方式の電波受信装置61を用いることとしたが、これを、図9に示すストレート方式の電波受信装置61−2を用いることとしても良い。
図9は、ストレート方式の電波受信装置61−2の回路構成を示す図である。尚、同図において、上述したスーパーヘテロダイン方式の電波受信装置61(図2参照)と同一要素については同符合を付してある。図9によれば、電波受信装置61−2は、受信アンテナANTと、RF増幅回路611と、フィルタ回路612と、検波回路620と、AGC回路618と、を備えて構成される。この場合、検波回路620には、フィルタ回路612から出力された信号が入力され、AGC回路618は、RF増幅回路611の増幅度を制御するRF制御信号を生成する。
(D)中継器
また、上述した各実施形態では、本発明を電波時計に適用した場合について説明したが、中継器に適用しても良い。中継器とは、例えば内部に電波が届き難い鉄骨住宅等の建物の窓際に設置され、長波標準電波を受信して正確な時刻情報を得て、この時刻情報を送信する装置である。そして、室内に設置された電波時計は、中継器から送信された時刻情報を受信して時刻修正を行う。
図10は、本発明を適用した中継器2の内部構成を示すブロック図である。尚、同図において、上述した電波時計1(図1参照)と同一の要素については同符合を付してある。図10によれば、中継器2は、入力部20と、表示部30と、RAM40と、ROM50と、受信制御部60と、タイムコード変換部70と、計時回路部80と、発振回路部81と、送信部90と、を備えて構成される。
送信部90は、計時回路部80によって計時された現在時刻データに基づいて中継タイムコードを生成し、該中継タイムコードに搬送波を付加して中継電波とし、送信アンテナを介して送信する。この時の搬送波は、受信する長波標準電波と同一であっても良いし、中継電波として専用の電波であっても良い。長波標準電波と同一である場合には、室内等に設置される電波時計は通常の電波時計であって良い。また、中継電波として専用の電波である場合には、電波時計には当該電波を受信する手段が必要となる。
本発明を適用した電波時計の回路構図。 本発明における電波受信装置の回路構成図。 本発明の第1実施形態における検波回路及びAGC回路の回路構成図。 本発明の第1実施形態における電波受信装置の動作を示すフローチャート。 本発明の第1実施形態における電波受信装置を流れる各信号の概略波形図。 本発明の第2実施形態における検波回路及びAGC回路の回路構成図。 本発明の第3実施形態における検波回路及びAGC回路の回路構成図。 本発明の第1乃至第3実施形態におけるAGC回路の回路構成の変形例。 本発明における電波受信装置をストレート方式の電波受信装置とした場合の回路構成図。 中継器の回路構成図。 長波標準電波のタイムコードのフォーマット。
符号の説明
1 電波時計
10 CPU
20 入力部
30 表示部
40 RAM
50 ROM
60受信制御部
61 電波受信装置
ANT アンテナ
611 RF増幅回路
612、615、617 フィルタ回路
613 周波数変換回路
614 局部発振回路
616 IF増幅回路
618 AGC回路
618a、618c AGC検波回路
618b、618d LPF
618e 比較器
618f AGC電圧発生回路
618g スイッチ回路
618h 電圧保持回路
620 検波回路
621 キャリア抽出回路
621a PD
621b LPF
621c 発振器
622 信号合成回路
622a 増幅器
622b 減算器
623 信号再生回路
623a リミッタ回路
623b PD
623c LPF
70 タイムコード変換部
80 計時回路部
81 発振回路部
2 中継器
90 送信部

Claims (7)

  1. 振幅変調信号を受信する電波受信手段と、利得制御用信号を出力する利得制御手段と、前記電波受信手段により受信された振幅変調信号を前記利得制御用信号に応じて増幅して増幅信号を出力する増幅手段と、前記増幅信号を検波して検波信号を出力する検波手段と、を備えた電波受信装置において、
    前記検波手段は、
    前記増幅信号に基づいて、該増幅信号の搬送波と同一周波数且つ同一位相の、一定振幅の基準信号を生成する基準信号生成手段と、
    前記増幅信号から前記基準信号を減算して減算信号を出力する減算手段と、
    を有し、
    前記利得制御手段は、
    前記減算信号の信号レベルを前記基準信号の信号レベルと比較する信号レベル比較手段と、
    この信号レベル比較手段による比較結果に応じて前記利得制御用信号を生成する利得制御用信号生成手段と、
    を有していることを特徴とする電波受信装置。
  2. 振幅変調信号を受信する電波受信手段と、利得制御用信号を出力する利得制御手段と、前記電波受信手段により受信された振幅変調信号を前記利得制御用信号に応じて増幅して増幅信号を出力する増幅手段と、前記増幅信号を検波して検波信号を出力する検波手段と、を備えた電波受信装置において、
    前記検波手段は、
    前記増幅信号に基づいて、該増幅信号の搬送波と同一周波数且つ同一位相の、一定振幅の基準信号を生成する基準信号生成手段と、
    前記増幅信号から前記基準信号を減算して減算信号を出力する減算手段と、
    を有し、
    前記利得制御手段は、
    前記減算信号の信号レベルを所定レベルと比較する信号レベル比較手段と、
    この信号レベル比較手段による比較結果に応じて前記利得制御用信号を生成する利得制御用信号生成手段と、
    を有していることを特徴とする電波受信装置。
  3. 前記利得制御手段は、前記検波信号の信号レベル変化に応じて、前記信号レベル比較手段が比較する際の比較基準となる信号と比較対象となる信号とを切り替える切替手段を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電波受信装置。
  4. 前記利得制御手段は、前記検波信号の信号レベル変化に応じて前記信号レベル比較手段による比較結果を保持する比較結果保持手段を有し、この比較結果保持手段に保持されている比較結果に応じて前記利得制御用信号を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の電波受信装置。
  5. 前記検波手段は、
    前記減算信号の位相と前記基準信号の位相とを比較する位相比較手段と、
    この位相比較手から出力された信号について所定の範囲の周波数成分を遮断するフィルタと、
    を更に有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の電波受信装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の電波受信装置と、
    この電波受信装置から出力された検波信号に基づいて標準タイムコードを生成するタイムコード生成手段と、
    現在時刻を計時する時刻計時手段と、
    前記タイムコード生成手段により生成された標準タイムコードに基づいて前記時刻計時手段により計時されている現在時刻を修正する時刻修正手段と、
    を備えることを特徴とする電波時計。
  7. 請求項1〜5の何れか一項に記載の電波受信装置と、
    この電波受信装置から出力された検波信号に基づいて標準タイムコードを生成するタイムコード生成手段と、
    このタイムコード生成手段により生成された標準タイムコードを送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする中継器。
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