JP2000115265A - イメージ除去型受信機 - Google Patents

イメージ除去型受信機

Info

Publication number
JP2000115265A
JP2000115265A JP10280706A JP28070698A JP2000115265A JP 2000115265 A JP2000115265 A JP 2000115265A JP 10280706 A JP10280706 A JP 10280706A JP 28070698 A JP28070698 A JP 28070698A JP 2000115265 A JP2000115265 A JP 2000115265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
signal
mixers
input
mixer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10280706A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3398910B2 (ja
Inventor
Akihiro Yamagishi
明洋 山岸
Tsuneo Tsukahara
恒夫 束原
Mitsuru Harada
充 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP28070698A priority Critical patent/JP3398910B2/ja
Priority to US09/401,803 priority patent/US6516186B1/en
Publication of JP2000115265A publication Critical patent/JP2000115265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3398910B2 publication Critical patent/JP3398910B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D3/00Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations
    • H03D3/007Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations by converting the oscillations into two quadrature related signals

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 イメージの除去効果の高い受信機を実現す
る。 【解決手段】 制御回路11によって、ミキサ3,6の
出力の乗算結果の直流成分から移相器9の90度からの
位相誤差φを検出し、ミキサ3,4の出力の乗算結果の
直流成分から移相器10の90度からの位相誤差を検出
し、各移相器9,10に対して90度からの位相誤差を
0にするための制御信号をそれぞれ送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル無線通
信に使用するイメージ除去型受信機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在一般的に使用されているディジタル
無線受信機は、図9に示すようなスーパーヘテロダイン
方式が使用されている。このスーパーヘテロダイン方式
では、第1のミキサ51によって受信周波数信号を中間
周波数信号に変換し、この中間周波数信号の部分で狭帯
域フィルタ52によってチャンネルを選択し、直交復調
器53によって同相成分、直交成分のベースバンド信号
に変換する。
【0003】これに対して、受信機の1チップLSI化
をめざして中間周波数部分の狭帯域フィルタ52が必要
ないようにした構成として、図10に示すようなイメー
ジ除去型受信機が提案されている。
【0004】図10において、1〜6はミキサ、7は減
算器、8は加算器、54,55は90度移相器である。
本構成では、符号3〜6で示される2段目ミキサでのア
ップコンバート成分とダウンコンバート成分の位相関係
を利用してアップコンバート成分をキャンセルできるた
め、中間周波数段でのフィルタが無くても、ベースバン
ド帯で希望波と同一周波数に現れるイメージ波が除去で
きるので、ベースバンド帯でチャネル選択を行うことが
できる。
【0005】この動作を式で表すと、以下のようにな
る。受信信号をcos(ωrt)とし、1段目のローカル信
号をそれぞれcos(ω1t)、sin(ω1t)とすると、1
段目のミキサ1,2の出力I、Qはそれぞれ、 I=1/2・[cos(ωr+ω1)t+cos(ωr−ω1)t] (1) Q=1/2・[sin(ωr+ω1)t−sin(ωr−ω1)t] (2) と表される。
【0006】上式のうち、周波数(ωr+ω1)の成分は
十分に高い周波数成分となるため、簡単なフィルタで除
去することができる。従って、2段目のミキサ3〜6に
は、周波数(ωr−ω1)の成分のみが入力される。2段
目のミキサ3,6に入力するローカル信号をcos(ω
t)、同ミキサ4,5に入力するローカル信号をsin
(ωt)とすると、各ミキサ3〜6の出力II,IQ,QQ,Q
Iはそれぞれ、 II=1/4・[cos(ωr−ω1+ω)t+cos(ωr−ω1−ω)t] (3) IQ=1/4・[sin(ωr−ω1+ω)t−sin(ωr−ω1−ω)t] (4) QQ=1/4・[cos(ωr−ω1+ω)t−cos(ωr−ω1−ω)t] (5) QI=−1/4・[sin(ωr−ω1+ω)t+sin(ωr−ω1−ω)t] (6) と表される。
【0007】したがって、ベースバンド出力BBI,BBQ
は、 BBI=1/2・cos(ωr−ω1−ω)t (7) BBQ=−1/2・sin(ωr−ω1−ω)t (8) となる。つまり、ベースバンド周波数が(ωr−ω1−ω
)となる希望受信波ωrに対して、 (ωri−ω1+ω)=(ωr−ω1−ω) (9) となるイメージ波ωriが存在していても、ベースバンド
帯では除去されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、イメージ除
去型受信機では、ローカル信号のsin波、cos波を90度
移相器54,55を用いて発生しているが、この90度
移相器での移相変化量が正確に90度でない場合には、
前述したようにイメージ波が完全には除去されず、ベー
スバンド帯の希望波に重畳され、フィルタ等で分離する
ことができなくなる。特に、初段のローカル信号は高周
波であるために理想的な移相器を実現することは困難で
ある。初段のローカル信号が理想的でない場合、ローカ
ル信号はそれぞれcosω1t、sin(ω1t+φ)と表すことが
できる。φは位相誤差である。
【0009】この場合、前記した式(3)〜(6)は、 II=1/4・[cos(ωr−ω1+ω)t+cos(ωr−ω1−ω)t] (10) IQ=1/4・[sin(ωr−ω1+ω)t−sin(ωr−ω1−ω)t] (11) QQ=1/4・[cos{(ωr−ω1+ω)t−φ} −cos{(ωr−ω1−ω)t−φ}] (12) QI=−1/4・[sin{(ωr−ω1+ω)t−φ} +sin{(ωr−ω1−ω)t−φ}] (13) となる。
【0010】従って、式(7),(8)は、 BBI=1/2・cos{(ωr−ω1−ω)t−φ/2}・cosφ/2 −1/2・sin{(ωr−ω1+ω)t−φ/2}・sinφ/2 (14) BBQ=−1/2・sin{(ωr−ω1−ω)t−φ/2}・cosφ/2 +1/2・cos{(ωr−ω1+ω)t−φ/2}・cosφ/2 (15) となる。
【0011】すなわち、ベースバンド周波数が(ωr−ω
1−ω)となる希望周波数ωrに対して、 (ωri−ω1+ω)=(ωr−ω1−ω) となるイメージ波ωriが存在すると、ベースバンドの同
じ周波数に重畳されて分離不能となり、受信感度を劣化
させることになる。
【0012】なお、上式では初段のローカル信号の位相
誤差のみを考慮しているが、実際には2段目のローカル
信号にも位相誤差は存在し、これも同様に受信感度劣化
の原因となる。また、2段目のミキサの出力IIとQQ、及
びIQとQIの相互に振幅の差がある場合にも、それらの減
算器7、加算器8での処理結果に影響を与え、イメージ
をキャンセル除去できない。出力II又はIQの振幅を1と
したときの出力QQ又はQIの振幅をαとすると、イメージ
波と希望波の比IRは、 IR=10・log[(1+α2−2αcosφ)/(1+α2+2
αcosφ)] と表される。
【0013】本発明は以上のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、移相器の非理想状態やミキサ
の出力振幅の差を原因とするイメージ波による受信感度
の劣化を補償できるようにしたイメージ除去型受信機を
提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の発明は、同一の入力信号が入力する第1,第2
のミキサと、該第1のミキサの出力信号が入力する第
3,第4のミキサと、前記第2のミキサの出力信号が入
力する第5,第6のミキサと、前記第3,第5のミキサ
の出力信号を減算して同相成分として出力する減算器
と、前記第4,第6のミキサの出力信号を加算して直交
成分として出力する加算器と、第1のローカル信号入力
端子と、該第1のローカル信号が入力する可変の第1の
移相器と、第2のローカル信号入力端子と、該第2のロ
ーカル信号が入力する可変の第2の移相器と、前記第
1,第2の移相器を制御する制御回路とを具備し、前記
第1のミキサに前記第1のローカル信号入力端子からの
信号を入力させ、前記第2のミキサに前記第1の移相器
の出力信号を入力させ、前記第3,第6のミキサに前記
第2のローカル信号入力端子からの信号を入力させ、前
記第4,第5のミキサに前記第2の移相器の出力信号を
入力させ、前記制御回路によって、前記第3,第4,第
5,第6の内の少なくとも3つのミキサの出力信号を取
り込み、前記第1,第2の移相器に対して90度からの
位相誤差を0にするための制御信号をそれぞれ送出する
ように構成した。
【0015】第2の発明は、第1の発明において、前記
制御回路が、前記第3,第6のミキサの出力信号の乗算
結果の直流成分から前記第1の移相器の90度からの位
相誤差を検出し、前記第3,第4のミキサの出力信号の
乗算結果の直流成分から前記第2の移相器の90度から
の位相誤差を検出するよう構成した。
【0016】第3の発明は、同一の入力信号が入力する
第1,第2のミキサと、該第1のミキサの出力信号が入
力する第3,第4のミキサと、前記第2のミキサの出力
信号が入力する第5,第6のミキサと、前記第3,第5
のミキサの出力信号を減算して同相成分として出力する
減算器と、前記第4,第6のミキサの出力信号を加算し
て直交成分として出力する加算器と、第1のローカル信
号入力端子と、該第1のローカル信号が入力する固定の
第1の移相器と、第2のローカル信号入力端子と、該第
2のローカル信号が入力する可変の第2,第3の移相器
と、前記第2,第3の移相器を制御する制御回路とを具
備し、前記第1のミキサに前記第1のローカル信号入力
端子からの信号を入力させ、前記第2のミキサに前記第
1の移相器の出力信号を入力させ、前記第3,第6のミ
キサに前記第2のローカル信号入力端子からの信号を入
力させ、前記第4のミキサに前記第2の移相器の出力信
号を入力させ、前記第5のミキサに前記第3の移相器の
出力信号を入力させ、前記制御回路によって、前記第
3,第4,第5,第6のミキサの出力信号を取り込ん
で、前記第2の移相器に対して90度からの位相誤差を
第1の移相器の90度からの位相誤差と同量となるよう
負の方向に変化させる制御信号を、前記第3の移相器に
対して90度からの位相誤差を前記第1の移相器の90
度からの位相誤差と同量となるよう変化させるための制
御信号を、それぞれ送出するように構成した。
【0017】第4の発明は、第3の発明において、前記
制御回路が、前記第3,第6のミキサの出力信号の乗算
結果の直流成分から第1の移相器の90度からの位相誤
差を検出し、前記第3,第4のミキサの出力信号の乗算
結果の直流成分から第2の移相器の90度からの位相誤
差を検出し、前記第5,第6のミキサの出力信号の乗算
結果の直流成分から第3の移相器の90度からの位相誤
差を検出するように構成した。
【0018】第5の発明は、同一の入力信号が入力する
第1,第2のミキサと、該第1のミキサの出力信号が入
力する第3,第4のミキサと、前記第2のミキサの出力
信号が入力する第5,第6のミキサと、前記第3,第5
のミキサの出力信号を減算して同相成分として出力する
減算器と、前記第4,第6のミキサの出力信号を加算し
て直交成分として出力する加算器と、第1のローカル信
号入力端子と、該第1のローカル信号が入力する固定の
第1の移相器と、第2のローカル信号入力端子と、該第
2のローカル信号が入力する可変の第2,第3の移相器
と、該第2の移相器の出力が入力する可変の第4の移相
器と、前記第2〜第4の移相器を制御する制御回路とを
具備し、前記第1のミキサに前記第1のローカル信号入
力端子からの信号を入力させ、前記第2のミキサに前記
第1の移相器の出力信号を入力させ、前記第3のミキサ
に前記第2のローカル信号入力端子からの信号を入力さ
せ、前記第4のミキサに前記第2の移相器の出力信号を
入力させ、前記第5のミキサに前記第4の移相器の出力
信号を入力させ、前記第6のミキサに前記第3の移相器
の出力信号を入力させ、前記制御回路によって、前記第
3,第4,第5,第6のミキサの出力信号を取り込ん
で、前記第2の移相器に対して90度からの位相誤差を
0にさせるための制御信号を、前記第3,第4の移相器
に対して0度からの位相誤差を前記第1の移相器の90
度からの位相誤差と同量にするための制御信号を、それ
ぞれ送出するように構成した。
【0019】第6の発明は、第5の発明において、前記
制御回路が、前記第3,第4のミキサの出力信号の乗算
結果の直流成分から前記第2の移相器の90度からの位
相誤差を検出し、前記第3,第6のミキサの出力信号の
乗算結果と前記第4,第5のミキサの出力信号の乗算結
果の差の直流成分から前記第1の移相器の90度からの
位相誤差と前記第3,第4の移相器の0度からの位相誤
差を検出するよう構成した。
【0020】第7の発明は、同一の入力信号が入力する
第1,第2のミキサと、該第1のミキサの出力信号が入
力する第3,第4のミキサと、前記第2のミキサの出力
信号が入力する第5,第6のミキサと、前記第3,第5
のミキサの出力信号を減算して同相成分として出力する
減算器と、前記第4,第6のミキサの出力信号を加算し
て直交成分として出力する加算器と、第1のローカル信
号入力端子と、該第1のローカル信号が入力する固定の
第1の移相器と、第2のローカル信号入力端子と、該第
2のローカル信号が入力する可変の第2の移相器と、該
第2の移相器の出力が入力する可変の第3,第4の移相
器と、前記第2〜第4の移相器を制御する制御回路とを
具備し、前記第1のミキサに前記第1のローカル信号入
力端子からの信号を入力させ、前記第2のミキサに前記
第1の移相器の出力信号を入力させ、前記第3,第6の
ミキサに前記第2のローカル信号入力端子からの信号を
入力させ、前記第4のミキサに前記第3の移相器の出力
信号を入力させ、前記第5のミキサに前記第4の移相器
の出力信号を入力させ、前記制御回路によって、前記第
3,第4,第5,第6のミキサの出力信号を取り込ん
で、前記第2の移相器に対して90度からの位相誤差を
0にさせる制御信号を、前記第3の移相器に対して0度
からの位相誤差を前記第1の移相器の90度からの位相
誤差と同量だけ負の方向にするための制御信号を、第4
の移相器に対して0度からの位相誤差を前記第1の移相
器の90度からの位相誤差と同量だけ制御するための制
御信号を、それぞれ送出するように構成した。
【0021】第8の発明は、第7の発明において、前記
制御回路が、前記第3,第4の移相器の位相変化量を0
として前記第3,第4のミキサの出力信号の乗算結果の
直流成分から前記第2の移相器の90度からの位相誤差
を検出し、前記第3,第6のミキサの出力信号の乗算結
果の直流成分から前記第1の移相器の90度からの位相
誤差を検出し、前記第5,第6のミキサの出力信号の乗
算結果の直流成分から前記第4の移相器の0度からの位
相誤差を検出するよう構成した。
【0022】第9の発明は、同一の入力信号が入力する
第1,第2のミキサと、該第1のミキサの出力信号が入
力する第3,第4のミキサと、前記第2のミキサの出力
信号が入力する第5,第6のミキサと、前記第3,第5
のミキサの出力信号を減算して同相成分として出力する
減算器と、前記第4,第6のミキサの出力信号を加算し
て直交成分として出力する加算器と、第1のローカル信
号入力端子と、該第1のローカル信号が入力する固定の
第1の移相器と、第2のローカル信号を入力する位相設
定回路と、該位相設定回路に制御信号を送出する制御回
路とを具備し、前記第1のミキサに前記第1のローカル
信号入力端子からの信号を入力させ、前記第2のミキサ
に前記第1の移相器の出力信号を入力させ、前記第3〜
第6のミキサに前記第2のローカル信号の位相を調整し
た前記位相設回路の出力信号を入力させ、前記制御回路
によって、前記第3〜第6のミキサの出力信号を取り込
んで、前記第1の移相器の90度からの位相誤差と、前
記位相設定回路から各ミキサに供給される第2のローカ
ル信号の位相とを検出し、前記位相設定回路から前記各
ミキサに供給される第2のローカル信号の位相を制御す
る制御信号を送出するよう構成した。
【0023】第10の発明は、第1乃至第9の発明にお
いて、前記第3、第4,第5,第6のミキサの出力側に
それぞれ第1、第2,第3,第4のゲインコントロール
アンプを接続し、該各ゲインコントロールアンプの出力
信号を振幅検波して得た検出信号に基づき、前記第1,
第3のゲインコントロールアンプの出力信号振幅を互い
に同じに制御し、前記第2,第4のゲインコントロール
アンプの出力信号振幅を互いに同じに制御する手段を設
けて構成した。
【0024】
【発明の実施の形態】移相器の非理想状態を補償するに
は、その移相器の出力位相の90度からの位相誤差と振
幅差を検出し、これを補正してやればよい。この位相誤
差の補正方法としては大きく分けて2つの方法が考えら
れる。第1の方法は、初段の移相器の位相誤差と2段目
の移相器の位相誤差をそれぞれ検出して、それぞれ個別
に補償することで、2つの移相器の誤差を0にする方法
である。第2の方法は、2段目のミキサ3〜6のローカ
ルに1段目の移相器の位相誤差を補償するような位相の
信号を入力する方法である。
【0025】第1の方法に関しては、前記の式(10)に示
される信号IIと式(13)に示される信号QIの積を次の式(1
6)に示すようにとり、その式(16)の直流(DC)成分を
取り出すことによって、 II・QI=-1/32・[sin(2ωa−φ)+sin(2ωb−φ) +2sin{(ωa+ωb)t−φ} −2sinφ・cos(ωa−ωb)t−2sinφ] (16) II・QIDC=1/16・sinφ (17) のように、位相ずれφが検出される。但し、ωa=ω1
ω2、ωa=ω1−ω2である。
【0026】同様に、信号IIとIQの積の直流成分を抽出
することで、2段目の移相器の90度からの位相誤差が
検出できるため、その検出結果をその移相器にフィード
バックすることによって、位相誤差を補償することがで
きる。
【0027】第2の方法については、2段目の各ローカ
ル入力の位相誤差をミキサ3のローカル信号の位相を基
準に、ミキサ4,5,6について、それぞれθ1、θ2
θ3とすると、式(14),(15)はそれぞれ、 BBI=1/2・cos{(ωr−ω1−ω)t−(φ+θ2)/2} ・cos(φ+θ2)/2 −1/2・sin{(ωr−ω1+ω)t−(φ−θ2)/2} ・sin(φ−θ2)/2 (18) BBQ=−1/2・sin{(ωr−ω1−ω)t−(φ+θ1+θ3)/2} ・cos(φ+θ1+θ3)/2 +1/2・cos{(ωr−ω1+ω)t−(φ−θ1−θ3)/2} ・sin(φ+θ1−θ3)/2 (19) となる。
【0028】式(18),(19)によりイメージをキャンセル
する方法として、以下の2つの方法が考えられる。
【0029】まず、ミキサ3のローカル信号の位相を0
度、ミキサ4のローカル信号の位相を「90−φ」度、
ミキサ5のローカル信号の位相を「90+φ」度、ミキ
サ6のローカル信号の位相を0度とする場合、すなわ
ち、θ1=−φ、θ2=φ、θ3=0の場合、式(18),(19)
は、 BBI=1/2・cos{(ωr−ω1−ω)t−φ}・cosφ (20) BBQ=-1/2・sin{(ωr−ω1−ω)t}・cosφ (21) となる。この場合、BBIの位相がφだけ遅れるため、BBI
とBBQの間の直交関係が失われるが、文献「斉藤、”p/4
-QPSK遅延検波回路における各種劣化要因とその補償
法”、信学技報、RCS92-101。」に示されるように、補
償回路を用いることで補償可能である。
【0030】次に、ミキサ3のローカル信号の位相を0
度、ミキサ4のローカル信号の位相を90度、ミキサ5
のローカル信号の位相を「90+φ」度、ミキサ6のロ
ーカル信号の位相をφ度とする場合、すなわち、θ1
0、θ2=φ、θ3=φの場合、式(18),(19)は、 BBI=1/2・cos{(ωr−ω1−ω)t−φ}・cosφ (22) BBQ=-1/2・sin{(ωr−ω1−ω)t−φ}・cosφ (23) となる。この場合、BBI,BBQの位相が同じように遅れる
ため、両者の直交関係は維持される。
【0031】以上のいずれの場合も、θ1、θ2、θ3はI
I,IQ,QQ,QIの信号間の相互の積の直流成分を抽出するこ
とで、90度からの位相誤差が検出できる。このため、
これを各移相器にフィードバックすることで、その誤差
を補償することができる。
【0032】また、振幅差を検出し補償するには、各ミ
キサ3〜6の出力にゲインコントロールアンプを接続
し、その出力を振幅検波することにより振幅情報を検出
し、これを比較し同じになるようにゲインコントロール
アンプを制御することによって補償できる。
【0033】[第1の実施の形態]図1は本発明の第1
の実施の形態のイメージ除去型受信機の構成を示す図で
ある。9,10は可変移相器であり、90度を中心とし
て制御信号によってその位相変化量を制御することがで
きるものである。
【0034】11は制御回路であり、式(16),(17)に示
したように、ミキサ3,6の出力を相互に乗算し、その
直流成分を抽出することによって、可変移相器9の90
度からの位相誤差を検出する。また、同様に、ミキサ
3,4の出力を相互に乗算し、その直流成分を抽出する
ことで、可変移相器10の90度からの位相誤差を検出
する。
【0035】そして、この制御回路11によって、検出
したそれぞれの位相誤差を0とするように可変移相器
9,10を制御することによって、それぞれの可変移相
器9,10の位相変化量がちょうど90度となるようす
る。
【0036】以上により、ベースバンドの同相成分BB
I、直交成分BBQに出力されるイメージ成分はキャンセル
され、希望波成分のみが出力される。
【0037】図2は上記した可変移相器9,10の構成
の一例を示す図である。ip,inはそれぞれローカル信号
の正相信号、逆相信号が入力する入力端子、gndは接地
端子、o0,o1,o2,o3は出力端子、C1,C2,C3,C4は容量、R
1,R2,R3,R4は抵抗であり、その抵抗R1,R2,R3,R4の値が
同じとき、出力端子o0,o1,o2,o3の信号位相は、それぞ
れ0,90,180,270度となるが、抵抗R2,R4を
可変抵抗器12,13で構成して、これらを同時に制御
することにより、出力端子o1,o3の信号について、その
位相差を180度に保持したまま、その位相を変化させ
ることができる。つまり、その位相変化量を¢とする
と、出力端子o0,o1,o2,o3の信号位相は、0,90+
¢、180、270+¢となる。
【0038】[第2の実施の形態]図3は本発明の第2
の実施の形態のイメージ除去型受信機の構成を示す図で
ある。15,16は90度を中心として制御信号によっ
てその位相変化量を制御することができる可変移相器で
ある。
【0039】17は制御回路であり、ミキサ3,6の出
力の乗算結果の直流成分から移相器14の90度からの
位相誤差φを検出し、ミキサ3,4の出力の乗算結果の
直流成分から移相器15の位相誤差θ1を検出し、ミキ
サ5,6の出力の乗算結果の直流成分から移相器16の
位相誤差θを検出する。そして、検出された位相誤差
を比較し、θ1を−φに、θをφに補正する制御信号
を発生する。
【0040】以上により、ミキサ3には0度位相の第2
ローカル信号が、ミキサ4には「90−φ」度位相の第
2ローカル信号が、ミキサ5には「90+φ」度位相の
第2ローカル信号が、ミキサ6には0度位相の第2ロー
カル信号が、それぞれ入力される。
【0041】これによって、式(20),(21)に示したよう
に、ベースバンドの同相成分BBI、直交成分BBQに出力さ
れるイメージ成分はキャンセルされ、希望波成分のみが
出力される。
【0042】[第3の実施の形態]図4は本発明の第3
の実施の形態のイメージ除去型受信機の構成を示す図で
ある。18は90度を中心として制御信号によってその
位相変化量を制御することができる可変移相器、19,
20は0度を中心として制御信号によってその位相変化
量を制御することができる同じ特性をもつ可変移相器で
ある。特に可変移相器19,20は同じ制御信号により
同じ位相変化量となる。
【0043】21は制御回路であり、ミキサ3,4の出
力の乗算結果の直流成分から移相器18の90度からの
位相誤差を検出し、その位相誤差を0とするための制御
信号を発生する。また、ミキサ3,6の出力の乗算結果
の直流成分と、ミキサ5,4の出力の乗算結果の直流成
分の差から、移相器14の90度からの位相誤差φと可
変移相器19,20の0度からの位相誤差を検出し、こ
れを0とするための制御信号を発生する。
【0044】以上により、可変移相器18の位相変化量
は90度となり、可変移相器19,20の位相変化量は
移相器14の90度からの位相誤差φと同量となる。
【0045】したがって、ミキサ3には0度位相の第2
ローカル信号が、ミキサ4には90度位相の第2ローカ
ル信号が、ミキサ5には「90+φ」度位相の第2ロー
カル信号が、ミキサ6にはφ度位相の第2ローカル信号
が入力される。
【0046】これによって、式(22),(23)に示したよう
に、ベースバンドの同相成分BBI、直交成分BBQに出力さ
れるイメージ成分はキャンセルされ、希望波成分のみが
出力される。
【0047】[第4の実施の形態]図5は本発明の第4
の実施の形態のイメージ除去型受信機の構成を示す図で
ある。22は90度を中心として制御信号によってその
位相変化量を制御することができる可変移相器、23,
24は0度を中心として制御信号によってその位相変化
量を制御することができる可変移相器である。特に、可
変移相器23,24は同じ制御信号によりそれぞれ正方
向と負方向に同量位相を変化させるができるものであ
る。
【0048】25は制御回路であり、まず、可変移相器
23,24の位相変化量を0とした上で、可変移相器2
2の90度からの位相誤差をミキサ3,4の出力の乗算
結果の直流成分から検出し、これを0とする制御信号を
発生する。次に、移相器14の90度からの位相誤差φ
をミキサ3,6の出力の乗算結果の直流成分から検出す
る。次に、ミキサ5,6の出力の乗算結果の直流成分か
ら検出される移相器24の位相変化量θを移相器14
の90度からの位相誤差φと比較し、これを同じにする
よう移相器23,24を制御するための制御信号を発生
する。
【0049】以上により、ミキサ3には0度位相の第2
ローカル信号が、ミキサ4には「90−φ」度位相の第
2ローカル信号が、ミキサ5には「90+φ」度位相の
第2ローカル信号が、ミキサ6には0度位相のローカル
信号が、各々入力される。
【0050】これによって、式(20),(21)に示したよう
に、ベースバンドの同相成分BBI、直交成分BBQに出力さ
れるイメージ成分はキャンセルされ、希望波成分のみが
出力される。
【0051】[第5の実施の形態]図6は本発明の第5
の実施の形態のイメージ除去型受信機の構成を示す図で
ある。26は入力される第2ローカル信号の位相を制御
信号によって制御し、各ミキサ3〜6に入力させる位相
設定回路であり、たとえば図7に示すような回路によっ
て実現される。図7における可変移相器28,29,3
0,31,32のそれぞれは、たとえば図2に示した回
路によって実現される。
【0052】ここで、図7の可変移相器28の位相変化
分を¢1とし、可変移相器29〜32の位相変化分を0
とすると、可変移相器28の出力o0からは0度、出力o1
からは「90+¢1」度、出力o2からは180度、出力
o3からは「270+¢1」度の位相信号が出力する。よ
って、可変移相器29の出力o0からは0度、出力o1から
は90度の位相信号が、また、可変移相器30の出力o0
からは「90+¢1」度、出力o3からは「0+¢1」度
の位相の信号が、各々出力する。
【0053】したがって、可変移相器29の出力o0の信
号(0度)をミキサ3に、出力o1の信号(90度)をミ
キサ4に、可変移相器30の出力o0の信号(「90+¢
1」度)をミキサ5に、出力o3の信号(「0+¢1」
度)をミキサ6に、それぞれ第2ローカル信号として入
力し、¢1を移相器14の90度からの位相誤差φと同
じとなるように制御することで、式(22),(23)の条件を
満たすイメージ除去型受信機を実現できる。
【0054】また、可変移相器28の位相変化分を0と
し、可変移相器29,30の位相変化分を¢2とし,可
変移相器31,32の位相変化分を¢3とすると、可変
移相器29の出力o1から0度の位相信号が、出力o1から
は「90+¢2」度の位相信号が、可変移相器31の出
力o1から「90+¢3」度の位相信号が、各々出力され
る。
【0055】このときは、可変移相器29の出力o1の信
号(0度)をミキサ3,6に、可変移相器29の出力o1
の信号(「90+¢2」度)をミキサ4に、可変移相器
31の出力o1の信号(「90+¢3」度)をミキサ5
に、それぞれ第2ローカル信号として入力し、移相器1
4の90度からの位相誤差をφとしたとき、¢2を−φ
に、¢3をφにそれぞれ制御することで、(20),(21)の
条件を満たすイメージ除去型受信機を実現できる。
【0056】[第6の実施の形態]図8は本発明の第6
の実施の形態のイメージ除去型受信機の構成を示す図で
ある。これは、図6に示した受信機に振幅補償回路を付
加したものである。33,34,35,36はゲインコ
ントロールアンプであり、制御回路37からの制御信号
によってその利得が制御されるようになっている。制御
回路37は図6で説明した制御回路27のように位相誤
差を検出して位相設定回路26を制御する機能に加え
て、各ゲインコントロールアンプ33〜36の出力を振
幅検波し、ゲインコントロールアンプ33,35の出力
を互いに一致させ、34,36の出力を互いに一致させ
るための制御信号を発生する。
【0057】これによって、減算器7と加算器8には、
同振幅、同位相の信号が入力されることになるため、そ
れぞれの出力には、イメージ波の十分抑圧されたベース
バンド信号BBI、BBQが出力される。なお、このような振
幅補償回路は前記した図1、図3、図4、図5、図6の
受信機にも同様に付加することができる。
【0058】
【発明の効果】以上から本発明によれば、ローカル信号
の位相誤差を検出してこれを補正し、あるいは減算、加
算する信号の振幅を検出しその振幅を補正するので、イ
メージの除去効果の高い受信機を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のイメージ除去型
受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】 可変移相器の回路図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態のイメージ除去型
受信機の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第3の実施の形態のイメージ除去型
受信機の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第4の実施の形態のイメージ除去型
受信機の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第5の実施の形態のイメージ除去型
受信機の構成を示すブロック図である。
【図7】 位相設定回路のブロック図である。
【図8】 本発明の第6の実施の形態のイメージ除去型
受信機の構成を示すブロック図である。
【図9】 従来のスーパーヘテロダイン受信機の構成を
示すブロック図である。
【図10】 従来のイメージ除去型受信機の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1〜6:ミキサ、7:減算器、8:加算器、9,10:
可変移相器、11:制御回路、12,13:可変抵抗
器、14:固定の移相器、15,16:可変移相器、1
7:制御回路、18〜20:可変移相器、21:制御回
路、22〜24:可変移相器、25:制御回路、26:
位相設定回路、27:制御回路、28〜32:可変移相
器、33〜36:ゲインコントロールアンプ、37:制
御回路、51:ミキサ、52:狭帯域フィルタ、53:
直交復調器、54、55:移相器。
フロントページの続き (72)発明者 原田 充 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K004 AA05 FH06 FJ07 FJ14 FJ16 5K020 AA08 CC03 DD02 EE05 FF04 LL07 5K052 AA01 AA11 BB02 DD04 FF32 GG19 GG20 GG26 GG33 GG41

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一の入力信号が入力する第1,第2のミ
    キサと、該第1のミキサの出力信号が入力する第3,第
    4のミキサと、前記第2のミキサの出力信号が入力する
    第5,第6のミキサと、前記第3,第5のミキサの出力
    信号を減算して同相成分として出力する減算器と、前記
    第4,第6のミキサの出力信号を加算して直交成分とし
    て出力する加算器と、第1のローカル信号入力端子と、
    該第1のローカル信号が入力する可変の第1の移相器
    と、第2のローカル信号入力端子と、該第2のローカル
    信号が入力する可変の第2の移相器と、前記第1,第2
    の移相器を制御する制御回路とを具備し、 前記第1のミキサに前記第1のローカル信号入力端子か
    らの信号を入力させ、前記第2のミキサに前記第1の移
    相器の出力信号を入力させ、前記第3,第6のミキサに
    前記第2のローカル信号入力端子からの信号を入力さ
    せ、前記第4,第5のミキサに前記第2の移相器の出力
    信号を入力させ、 前記制御回路によって、前記第3,第4,第5,第6の
    内の少なくとも3つのミキサの出力信号を取り込み、前
    記第1,第2の移相器に対して90度からの位相誤差を
    0にするための制御信号をそれぞれ送出するようにした
    ことを特徴とするイメージ除去型受信機。
  2. 【請求項2】前記制御回路が、前記第3,第6のミキサ
    の出力信号の乗算結果の直流成分から前記第1の移相器
    の90度からの位相誤差を検出し、 前記第3,第4のミキサの出力信号の乗算結果の直流成
    分から前記第2の移相器の90度からの位相誤差を検出
    する、 ことを特徴とする請求項1に記載のイメージ除去型受信
    機。
  3. 【請求項3】同一の入力信号が入力する第1,第2のミ
    キサと、該第1のミキサの出力信号が入力する第3,第
    4のミキサと、前記第2のミキサの出力信号が入力する
    第5,第6のミキサと、前記第3,第5のミキサの出力
    信号を減算して同相成分として出力する減算器と、前記
    第4,第6のミキサの出力信号を加算して直交成分とし
    て出力する加算器と、第1のローカル信号入力端子と、
    該第1のローカル信号が入力する固定の第1の移相器
    と、第2のローカル信号入力端子と、該第2のローカル
    信号が入力する可変の第2,第3の移相器と、前記第
    2,第3の移相器を制御する制御回路とを具備し、 前記第1のミキサに前記第1のローカル信号入力端子か
    らの信号を入力させ、前記第2のミキサに前記第1の移
    相器の出力信号を入力させ、前記第3,第6のミキサに
    前記第2のローカル信号入力端子からの信号を入力さ
    せ、前記第4のミキサに前記第2の移相器の出力信号を
    入力させ、前記第5のミキサに前記第3の移相器の出力
    信号を入力させ、 前記制御回路によって、前記第3,第4,第5,第6の
    ミキサの出力信号を取り込んで、前記第2の移相器に対
    して90度からの位相誤差を第1の移相器の90度から
    の位相誤差と同量となるよう負の方向に変化させる制御
    信号を、前記第3の移相器に対して90度からの位相誤
    差を前記第1の移相器の90度からの位相誤差と同量と
    なるよう変化させるための制御信号を、それぞれ送出す
    るようにしたことを特徴とするイメージ除去型受信機。
  4. 【請求項4】前記制御回路が、前記第3,第6のミキサ
    の出力信号の乗算結果の直流成分から第1の移相器の9
    0度からの位相誤差を検出し、 前記第3,第4のミキサの出力信号の乗算結果の直流成
    分から第2の移相器の90度からの位相誤差を検出し、 前記第5,第6のミキサの出力信号の乗算結果の直流成
    分から第3の移相器の90度からの位相誤差を検出す
    る、 ことを特徴とする請求項3に記載のイメージ除去型受信
    機。
  5. 【請求項5】同一の入力信号が入力する第1,第2のミ
    キサと、該第1のミキサの出力信号が入力する第3,第
    4のミキサと、前記第2のミキサの出力信号が入力する
    第5,第6のミキサと、前記第3,第5のミキサの出力
    信号を減算して同相成分として出力する減算器と、前記
    第4,第6のミキサの出力信号を加算して直交成分とし
    て出力する加算器と、第1のローカル信号入力端子と、
    該第1のローカル信号が入力する固定の第1の移相器
    と、第2のローカル信号入力端子と、該第2のローカル
    信号が入力する可変の第2,第3の移相器と、該第2の
    移相器の出力が入力する可変の第4の移相器と、前記第
    2〜第4の移相器を制御する制御回路とを具備し、 前記第1のミキサに前記第1のローカル信号入力端子か
    らの信号を入力させ、前記第2のミキサに前記第1の移
    相器の出力信号を入力させ、前記第3のミキサに前記第
    2のローカル信号入力端子からの信号を入力させ、前記
    第4のミキサに前記第2の移相器の出力信号を入力さ
    せ、前記第5のミキサに前記第4の移相器の出力信号を
    入力させ、前記第6のミキサに前記第3の移相器の出力
    信号を入力させ、 前記制御回路によって、前記第3,第4,第5,第6の
    ミキサの出力信号を取り込んで、前記第2の移相器に対
    して90度からの位相誤差を0にさせるための制御信号
    を、前記第3,第4の移相器に対して0度からの位相誤
    差を前記第1の移相器の90度からの位相誤差と同量に
    するための制御信号を、それぞれ送出するようにしたこ
    とを特徴とするイメージ除去型受信機。
  6. 【請求項6】前記制御回路が、前記第3,第4のミキサ
    の出力信号の乗算結果の直流成分から前記第2の移相器
    の90度からの位相誤差を検出し、 前記第3,第6のミキサの出力信号の乗算結果と前記第
    4,第5のミキサの出力信号の乗算結果の差の直流成分
    から前記第1の移相器の90度からの位相誤差と前記第
    3,第4の移相器の0度からの位相誤差を検出する、 ことを特徴とする請求項5に記載のイメージ除去型受信
    機。
  7. 【請求項7】同一の入力信号が入力する第1,第2のミ
    キサと、該第1のミキサの出力信号が入力する第3,第
    4のミキサと、前記第2のミキサの出力信号が入力する
    第5,第6のミキサと、前記第3,第5のミキサの出力
    信号を減算して同相成分として出力する減算器と、前記
    第4,第6のミキサの出力信号を加算して直交成分とし
    て出力する加算器と、第1のローカル信号入力端子と、
    該第1のローカル信号が入力する固定の第1の移相器
    と、第2のローカル信号入力端子と、該第2のローカル
    信号が入力する可変の第2の移相器と、該第2の移相器
    の出力が入力する可変の第3,第4の移相器と、前記第
    2〜第4の移相器を制御する制御回路とを具備し、 前記第1のミキサに前記第1のローカル信号入力端子か
    らの信号を入力させ、前記第2のミキサに前記第1の移
    相器の出力信号を入力させ、前記第3,第6のミキサに
    前記第2のローカル信号入力端子からの信号を入力さ
    せ、前記第4のミキサに前記第3の移相器の出力信号を
    入力させ、前記第5のミキサに前記第4の移相器の出力
    信号を入力させ、 前記制御回路によって、前記第3,第4,第5,第6の
    ミキサの出力信号を取り込んで、前記第2の移相器に対
    して90度からの位相誤差を0にさせる制御信号を、前
    記第3の移相器に対して0度からの位相誤差を前記第1
    の移相器の90度からの位相誤差と同量だけ負の方向に
    するための制御信号を、第4の移相器に対して0度から
    の位相誤差を前記第1の移相器の90度からの位相誤差
    と同量だけ制御するための制御信号を、それぞれ送出す
    るようにしたことを特徴とするイメージ除去型受信機。
  8. 【請求項8】前記制御回路が、前記第3,第4の移相器
    の位相変化量を0として前記第3,第4のミキサの出力
    信号の乗算結果の直流成分から前記第2の移相器の90
    度からの位相誤差を検出し、 前記第3,第6のミキサの出力信号の乗算結果の直流成
    分から前記第1の移相器の90度からの位相誤差を検出
    し、 前記第5,第6のミキサの出力信号の乗算結果の直流成
    分から前記第4の移相器の0度からの位相誤差を検出す
    る、 ことを特徴とする請求項7に記載のイメージ除去型受信
    機。
  9. 【請求項9】同一の入力信号が入力する第1,第2のミ
    キサと、該第1のミキサの出力信号が入力する第3,第
    4のミキサと、前記第2のミキサの出力信号が入力する
    第5,第6のミキサと、前記第3,第5のミキサの出力
    信号を減算して同相成分として出力する減算器と、前記
    第4,第6のミキサの出力信号を加算して直交成分とし
    て出力する加算器と、第1のローカル信号入力端子と、
    該第1のローカル信号が入力する固定の第1の移相器
    と、第2のローカル信号を入力する位相設定回路と、該
    位相設定回路に制御信号を送出する制御回路とを具備
    し、 前記第1のミキサに前記第1のローカル信号入力端子か
    らの信号を入力させ、前記第2のミキサに前記第1の移
    相器の出力信号を入力させ、前記第3〜第6のミキサに
    前記第2のローカル信号の位相を調整した前記位相設回
    路の出力信号を入力させ、 前記制御回路によって、前記第3〜第6のミキサの出力
    信号を取り込んで、前記第1の移相器の90度からの位
    相誤差と、前記位相設定回路から各ミキサに供給される
    第2のローカル信号の位相とを検出し、前記位相設定回
    路から前記各ミキサに供給される第2のローカル信号の
    位相を制御する制御信号を送出することを特徴とするイ
    メージ除去型受信機。
  10. 【請求項10】前記第3、第4,第5,第6のミキサの
    出力側にそれぞれ第1、第2,第3,第4のゲインコン
    トロールアンプを接続し、該各ゲインコントロールアン
    プの出力信号を振幅検波して得た検出信号に基づき、前
    記第1,第3のゲインコントロールアンプの出力信号振
    幅を互いに同じに制御し、前記第2,第4のゲインコン
    トロールアンプの出力信号振幅を互いに同じに制御する
    手段を設けたことを特徴とする請求1乃至9に記載のイ
    メージ除去型受信機。
JP28070698A 1998-10-02 1998-10-02 イメージ除去型受信機 Expired - Fee Related JP3398910B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28070698A JP3398910B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 イメージ除去型受信機
US09/401,803 US6516186B1 (en) 1998-10-02 1999-09-22 Image-rejection receiver

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28070698A JP3398910B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 イメージ除去型受信機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000115265A true JP2000115265A (ja) 2000-04-21
JP3398910B2 JP3398910B2 (ja) 2003-04-21

Family

ID=17628825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28070698A Expired - Fee Related JP3398910B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 イメージ除去型受信機

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6516186B1 (ja)
JP (1) JP3398910B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007060614A (ja) * 2005-07-27 2007-03-08 Casio Comput Co Ltd 電波受信装置、電波受信回路及び電波時計
JP2008187314A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Mitsubishi Electric Corp イメージ除去型受信装置
JP2008187349A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Mitsubishi Electric Corp イメージ除去型受信装置
US7667523B2 (en) 2008-06-05 2010-02-23 Fujitsu Limited Orthogonal signal output circuit
US7786923B2 (en) 2003-08-20 2010-08-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Interrogator of communication system
JP2011223266A (ja) * 2010-04-08 2011-11-04 Toshiba Denpa Products Kk デジタルiq信号の周波数変換回路
JP2012034110A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Univ Of Aizu 複素型直交変調器、複素型直交復調器及びこれらに用いる直交ミキサ

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6731917B1 (en) * 1999-11-03 2004-05-04 Texas Instruments Incorporated Method and apparatus for minimizing image power in the output of a receiver circuit
US6985541B1 (en) * 1999-11-23 2006-01-10 Micor Linear Corporation FM demodulator for a low IF receiver
US7076217B1 (en) 1999-11-23 2006-07-11 Micro Linear Corporation Integrated radio transceiver
US7027792B1 (en) 1999-11-23 2006-04-11 Micro Linear Corporation Topology for a single ended input dual balanced mixer
US6987816B1 (en) 1999-11-23 2006-01-17 Micro Linear Corporation Iris data recovery algorithms
US6990326B2 (en) * 2000-07-05 2006-01-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Image suppression filter circuit
US7130599B2 (en) * 2000-11-03 2006-10-31 Qualcomm Inc. Quadrature generator with image reject mixer
US6766157B1 (en) * 2001-01-03 2004-07-20 Kyocera Wireless Corp. Reducing LO leakage in a direct conversion receiver quadrature stage
JP2002208858A (ja) * 2001-01-10 2002-07-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 周波数シンセサイザと周波数生成方法
US20030220086A1 (en) * 2002-05-23 2003-11-27 Icefyre Semiconductor Corporation Oscillator frequency offsets
KR100790858B1 (ko) * 2002-09-04 2008-01-02 삼성전자주식회사 시공유 i 채널 및 q 채널을 가진 직접변환 수신기 및수신방법
EP1441437B1 (fr) * 2003-01-21 2006-08-09 CSEM Centre Suisse d'Electronique et de Microtechnique S.A. - Recherche et Développement Générateur de signaux en quadrature de phase et à asservissement de la fréquence de travail
DE10343377B3 (de) * 2003-09-17 2005-04-28 Groz Beckert Kg Schaftantrieb für Webmaschinenschäfte
US7684778B1 (en) * 2005-02-23 2010-03-23 Marvell International Ltd. Image cancellation in receivers
FI20086047A0 (fi) 2008-11-04 2008-11-04 Nokia Corp Kaksikanavavastaanotto
WO2011082485A1 (en) * 2010-01-11 2011-07-14 Fresco Microchip Inc. Signal tuning with variable intermediate frequency for image rejection and methods
US8798553B2 (en) * 2010-09-09 2014-08-05 Nec Corporation Signal processing circuit, signal processing method and control program recording medium
US8787860B2 (en) 2011-07-21 2014-07-22 Marvell World Trade Ltd. Image cancellation in receivers using dual adaptive filters

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2781948B1 (fr) * 1998-07-28 2001-02-09 St Microelectronics Sa Reception radiofrequence a conversion de frequence a basse frequence intermediaire
US6304751B1 (en) * 1998-12-29 2001-10-16 Cirrus Logic, Inc. Circuits, systems and methods for digital correction of phase and magnitude errors in image reject mixers

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7786923B2 (en) 2003-08-20 2010-08-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Interrogator of communication system
JP2007060614A (ja) * 2005-07-27 2007-03-08 Casio Comput Co Ltd 電波受信装置、電波受信回路及び電波時計
JP4631673B2 (ja) * 2005-07-27 2011-02-16 カシオ計算機株式会社 電波受信装置、電波受信回路及び電波時計
JP2008187314A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Mitsubishi Electric Corp イメージ除去型受信装置
JP2008187349A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Mitsubishi Electric Corp イメージ除去型受信装置
US7667523B2 (en) 2008-06-05 2010-02-23 Fujitsu Limited Orthogonal signal output circuit
JP2011223266A (ja) * 2010-04-08 2011-11-04 Toshiba Denpa Products Kk デジタルiq信号の周波数変換回路
JP2012034110A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Univ Of Aizu 複素型直交変調器、複素型直交復調器及びこれらに用いる直交ミキサ

Also Published As

Publication number Publication date
US6516186B1 (en) 2003-02-04
JP3398910B2 (ja) 2003-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000115265A (ja) イメージ除去型受信機
JP4616093B2 (ja) Rf受信器ミスマッチ校正システム及び方法
JP2603699B2 (ja) デュアル枝路受信機
EP0877476B1 (en) Down conversion mixer
US5828955A (en) Near direct conversion receiver and method for equalizing amplitude and phase therein
JP3510556B2 (ja) イメージリジェクションミキサ及びそれを用いた受信機
KR100297243B1 (ko) 믹서회로를위한보정회로,보정회로를이용한더블슈퍼헤테로다인수신기,보정회로를이용한주파수스펙트럼변환회로
US20090131006A1 (en) Apparatus, integrated circuit, and method of compensating iq phase mismatch
EP1478097B1 (en) Direct conversion receiver comprising DC offset reducing system and transmitter
JPH10135865A (ja) 通信装置
US20050243949A1 (en) I/Q timing mismatch compensation
EP1504524B1 (en) Mirror suppression circuit in a quadrature demodulator
US6570441B1 (en) Incoherent demodulator and method of incoherently demodulating an IF signal
US7373131B2 (en) Signal processing method and signal processing apparatus
JP4016945B2 (ja) 受信機
JP4332113B2 (ja) ダイレクトコンバージョン受信機
JP3408452B2 (ja) 直交復調器
US20090215422A1 (en) Receiver
US20030236073A1 (en) Correction of mismatch between in-phase and quadrature signals in a radio receiver
JP2009060476A (ja) 周波数シンセサイザ、周波数シンセサイザの制御方法、マルチバンド通信装置
JP2003008674A (ja) デジタル放送受信回路および受信機
JPH10209904A (ja) 受信機
US6999529B1 (en) Digital AM demodulator
JP2004312562A (ja) ダイバーシティ受信装置
JP2002009863A (ja) 受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030128

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110221

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110221

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120221

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130221

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees