JP3408452B2 - 直交復調器 - Google Patents
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Description
信機に使われ、直交変調された受信信号から直交復調信
号を取り出す直交復調器に関する。
された受信信号から直交復調信号を取り出すためにダブ
ルコンバージョン方式による直交復調器を使用してい
た。図6に、ダブルコンバージョン方式によるデジタル
BS受信機の高周波信号入力からGPSKデモジュレー
タまでの構成をブロック図で示す。この図において、パ
ラボラアンテナ61でキャッチされた電波は、周波数9
50〜2150MHzの信号として増幅器62に入力し
て増幅した後、可変減衰器63によって所定レベルの信
号に減衰させ、ミキサ64においてPLLによるローカ
ルオシレータ65の周波数1430〜2630MHzの
信号とミキシングして480MHz±40MHzの中間
周波信号に変換する。
幅された後、バンドパスフィルタ67を経て直交復調器
68に入力される。この直交復調器68は、PLLによ
るローカルオシレータ69の周波数480MHzの信号
から互いに直交する信号を発生させ、入力された中間周
波信号とミキシングすることによって、周波数0〜40
MHzの直交するベースバンド信号I-OUT及びQ-OUTを出
力する。このベースバンド信号はA/Dコンバータ10
1でデジタル変換され、QPSKデモジュレータ102
に与えられる。
について説明する。直交復調器68に入力されるRF入
力信号2は一般的に不平衡信号なので、増幅器72の1
つの入力をキャパシタ4によって高周波的に接地し、差
動増幅動作させることにより平衡出力を得る。ローカル
オシレータ69の信号は、I/Q移相器75によって、
0°(In-phase)信号と90°(Quad-phase)信号として出
力される。
おいて増幅器72で増幅された信号とミキシングし、ミ
キシング出力はローパスフィルタ31で高周波成分をカ
ットした後、増幅器14で増幅してI-OUT信号として出
力する。90°(Quad-phase)信号は、Q−ミキサ15に
おいて増幅器72で増幅された信号とミキシングし、ミ
キシング出力はローパスフィルタ32で高周波成分をカ
ットした後、増幅器16で増幅してQ-OUT信号として出
力する。
成は、中間周波変換を行うため取り扱う周波数が低く、
直交復調動作が比較的容易で安定度が高いが受信機を構
成する回路が複雑になることから、回路簡素化のため、
図8に示すダイレクトコンバージョン方式が用いられる
ようになってきた。この方式は、図6における中間周波
を生成するミキサ64、ローカルオシレータ65および
可変増幅器66の構成を省き、ローカルオシレータ69
から950〜2150MHzの周波数の信号を与えて直
交復調器81によって直交変換を行い、周波数0〜40
MHzの直交するベースバンド信号I-OUT及びQ-OUTを直
接出力する方式である。
ージョン方式のデジタルBS受信機に用いられる従来の
技術による直交復調器について、動作説明をする。図9
において、高周波入力信号2は、AGC入力電圧5によ
って設定されたAGC制御部17の出力で増幅率を制御
された可変増幅器11により所定レベルに増幅された平
衡出力を得る。
ミキサ15でミキシングされる信号は、ローカルオシレ
ータ3の出力信号をI/Q移相器91内の90°移相器
20に与え、出力された直交信号をそれぞれ振幅増幅器
21または23によって増幅し、振幅リミッタ22また
は24を通した後、0°(In-phase)信号または90°(Q
uad-phase)信号としてI−ミキサ13またはQ−ミキサ
15に与えられる。
d-phase)信号は位相比較器25で位相比較される。この
位相比較器25は、エクスクルーシブ・ノット・オア
(以下、EX−NORと略称する)の機能を持つ比較器
であり、直交信号同士が90°の位相差を持っていれ
ば、この比較器の出力はプラス側とマイナス側とが対称
となり、平均値がゼロとなるが、位相差が90°からず
れた場合は平均値がゼロとならず、補正信号を出力し、
ローパスフィルタ26によってリップルを除去した後、
増幅器27で増幅して90°移相器20の位相角が90
°になるように補正する。
いダイナミックレンジを持つ直交変調器において、上述
のダイレクトコンバージョン方式を用いた場合、高周波
入力信号のレベルが変動し、所定レベルの増幅出力を得
るためにAGC増幅器11のゲインを変えたとき、この
AGC増幅器11の増幅出力の位相が回転し、この位相
ズレがミキシング後のI-OUT出力とQ-OUT出力間の位相ズ
レとして現れてしまい、良好な復調信号を得ることがで
きないという課題があった。
より、AGC増幅器11のゲインが変わったときのRF
信号vRFの位相誤差φによるI-OUT出力とQ-OUT出力間の
位相ズレについて、以下に説明する。位相誤差φを持つ
RF信号vRFは、 vRF=VRFcos(ωRFt−φ) =VRF(cosωRFt・cosφ+sinωRFt・sinφ) =VRF(BcosωRFt+CsinωRFt) と表せる。
AcosωLOt、90°(Quad-phase)信号をAsin(−ωLO)
tとすると、I-OUT出力の電圧vI-OUTおよびQ-OUT出力
の電圧vQ-OUTは、 vI-OUT=K・vRF・AcosωLOt =K・VRF・A〔B/2{cos(ωLO+ωRF)t+cos(ωLO−ωRF)t} +C/2{sin(ωLO+ωRF)t+sin(ωLO−ωRF)t}〕、 vQ-OUT=K・vRF・Asin(−ωLO)t =K・VRF・A〔B/2{−sin(ωLO+ωRF)t+sin(ωLO−ωRF)t} −C/2{ cos(ωLO+ωRF)t−cos(ωLO−ωRF)t}〕 となる。
れ、vI-OUTおよびvQ-OUTは、 vI-OUT=K・vRF/2・A{Bcos(ωLO−ωRF)t+C
sin(ωLO−ωRF)t}、 vQ-OUT=K・vRF/2・A{Bsin(ωLO−ωRF)t+C
cos(ωLO−ωRF)t}、 となる。
相角θIおよびQ-OUT出力の電圧vQ- OUTと位相角θQは、 vI-OUT=K・vRF/2・A(B2+C2)1/2・sin{(ωLO
−ωRF)t+θI}、 θI =tan-1(B/C)=tan-1(cosφ/sinφ)、 vQ-OUT=K・vRF/2・A(B2+C2)1/2・sin{(ωLO
−ωRF)t+θQ}、 θQ =tan-1(C/B)=tan-1(sinφ/cosφ) となり、振幅は、 vI-OUT=vQ-OUTなので同一振幅で、位相差θI-Qは、 θI-Q =θI−θQ =tan-1(cosφ/sinφ)−tan-1(sinφ/cosφ) となる。例えば、φ=2°であれば、θI-Q=86°と
なり、直交出力の品質が低下してしまうという課題があ
った。
ので、AGC増幅器のゲインが変わったときに生ずる増
幅歪みに起因して発生した位相のズレをI/Q移相器で
キャンセルさせる補正を行うことによって良好なベース
バンド信号I-OUT及びQ-OUTを出力することができる直交
復調器を提供することを目的とする。
に請求項1に記載の発明は、受信した直交信号を所定レ
ベルに増幅して出力する自動利得制御(AGC)増幅器
と、このAGC増幅器を制御するAGC制御部と、ミキ
シングのための周波数信号を発生するローカルオシレー
タの出力から互いに直交する0゜信号及び90゜信号を
生成する直交(I/Q)移相器と、前記0゜信号と前記
AGC増幅器の出力信号とをミキシングするI−ミキサ
と、前記90゜信号と前記AGC増幅器の出力信号とを
ミキシングするQ−ミキサとを具備して直交出力を取り
出す直交復調器であって、前記AGC制御部の制御出力
によって動作し、前記I/Q移相器の出力信号の位相を
変えることによって周波数変換後に誤差を生じさせない
位相補正部を配設したことを特徴とする直交復調器提供
する。
調信号を所定レベルに増幅して出力する自動利得制御
(AGC)増幅器と、このAGC増幅器を制御するAG
C制御部と、ミキシングのための周波数信号を発生する
ローカルオシレータの出力から互いに直交する0°信号
および90°信号を生成する直交(I/Q)移相器と、
前記0°信号と前記AGC増幅器の出力信号とをミキシ
ングするI−ミキサと、前記90°信号と前記AGC増
幅器の出力信号とをミキシングするQ−ミキサとを具備
して直交復調出力を取り出す直交復調器であって、前記
I/Q移相器は、前記ローカルオシレータの周波数信号
から同相の第1の信号および90°位相差の第2の信号
を生成する90°移相器と、前記第1の信号を増幅する
第1の振幅可変増幅器、および第1の振幅リミッタと、
前記第2の信号を増幅する増幅器または第2の振幅可変
増幅器、および第2の振幅リミッタと、前記第1の振幅
リミッタの出力と前記第2の振幅リミッタの出力との比
較出力によって前記90°移相器の位相差補正を行う比
較器とからなり、前記AGC制御部の制御出力によって
動作し、前記第1または第2の振幅可変増幅器のゲイン
を制御して前記0°信号と前記90°信号間の位相補正
を行う位相補正部を配設したことを特徴とする直交復調
器を提供する。
直交復調器において、前記第1または第2の振幅可変増
幅器が、増幅器の電流を変えることによって制御するこ
とを特徴とする。
直交復調器において、前記第1または第2の振幅可変増
幅器が、AGC増幅器であることを特徴とする。
4のいずれか記載の直交復調器において、前記AGC増
幅器が、多段構成の増幅器であることを特徴とする。
5のいずれか記載の直交復調器において、前記I−ミキ
サまたは前記Q−ミキサの出力をそれぞれローパスフィ
ルタを通した後、増幅して直交復調出力を取り出すこと
を特徴とする。
6のいずれか記載の直交復調器において、前記90°移
相器が、キャパシタおよび抵抗の組み合わせ、または遅
延器、またはこれらの合成によって構成されたことを特
徴とする。
7のいずれか記載の直交復調器において、前記比較器
が、エクスクルーシブ・ノット・オア(EX−NOR)
の機能を持つ比較器であることを特徴とする。
9に記載の発明は、受信した直交変調信号を所定レベル
に増幅して出力する自動利得制御(AGC)増幅器と、
このAGC増幅器を制御するAGC制御部と、ミキシン
グのための周波数信号を発生するローカルオシレータの
出力から互いに直交する0°信号および90°信号を生
成する直交(I/Q)移相器と、前記0°信号と前記A
GC増幅器の出力信号とをミキシングするI−ミキサ
と、前記90°信号と前記AGC増幅器の出力信号とを
ミキシングするQ−ミキサと具備して直交復調出力を取
り出す直交復調器であって、前記I/Q移相器は、前記
ローカルオシレータの周波数信号から同相の第1の信号
および90°位相差の第2の信号を生成する90°移相
器と、前記第1の信号を増幅する第1の増幅器および第
1の振幅リミッタと、前記第2の信号を増幅する第2の
増幅器および第2の振幅リミッタと、前記第1の振幅リ
ミッタの出力と前記第2の振幅リミッタの出力との比較
出力によって前記90°移相器の位相差補正を行う比較
器と、前記90°信号を遅延させる第1の遅延回路とか
らなり、前記AGC制御部の制御出力によって動作し、
前記第1の遅延回路の遅延時間を制御して前記0°信号
と前記90°信号間の位相補正を行う位相補正部を配設
したことを特徴とする直交復調器を提供する。
の直交復調器において、前記0°信号を遅延させる第2
の遅延回路を具備し、前記第1の遅延回路または、前記
第2の遅延回路の遅延時間を制御して前記0°信号と前
記90°信号間の位相補正を行う位相補正部を配設した
ことを特徴とする。
は10記載の直交復調器において、前記第1または前記
第2の遅延回路が、エミッタフォロワの多段接続によっ
て構成され、流す電流を変えることによって遅延時間を
制御することを特徴とする。
は10記載の直交復調器において、前記第1または前記
第2の遅延回路が、エミッタフォロワの多段接続によっ
て構成され、通過回路のパスを変えることによって遅延
時間を制御することを特徴とする。
し12のいずれか記載の直交復調器において、前記AG
C増幅器が、多段構成の増幅器であることを特徴とす
る。
し13のいずれか記載の直交復調器において、前記I−
ミキサまたは前記Q−ミキサの出力をそれぞれローパス
フィルタを通した後、増幅して直交復調出力を取り出す
ことを特徴とする。
し14のいずれか記載の直交復調器において、前記90
°移相器が、キャパシタおよび抵抗の組み合わせ、また
は遅延器、またはこれらの合成によって構成されたこと
を特徴とする。
し15のいずれか記載の直交復調器において、前記比較
器が、エクスクルーシブ・ノット・オア(EX−NO
R)の機能を持つ比較器であることを特徴とする。
交変調された受信信号から直交復調信号を取り出す直交
復調器において、高周波入力信号のレベルのレベルの変
動により、AGC増幅器のゲインが変わったときのRF
信号vRFの位相誤差φによるI-OUT出力とQ-OUT出力間の
位相ズレについて、以下に説明する。位相誤差φを持つ
RF信号vRFは、 vRF=VRFcos(ωRFt−φ) =VRF(cosωRFt・cosφ+sinωRFt・sinφ) =VRF(BcosωRFt+CsinωRFt) と表せる。
AcosωLOt、90°(Quad-phase)信号をAsin(−ωLO)
tとすると、I-OUT出力の電圧vI-OUTおよびQ-OUT出力
の電圧vQ-OUTは、 vI-OUT=K・vRF・AcosωLOt =K・VRF・A〔B/2{cos(ωLO+ωRF)t+cos(ωLO−ωRF)t} +C/2{sin(ωLO+ωRF)t+sin(ωLO−ωRF)t}〕、 vQ-OUT=K・vRF・Asin(−ωLO)t =K・VRF・A〔B/2{−sin(ωLO+ωRF)t+sin(ωLO−ωRF)t} −C/2{ cos(ωLO+ωRF)t−cos(ωLO−ωRF)t}〕 となる。
れ、vI-OUTおよびvQ-OUTは、 vI-OUT=K・vRF/2・A{Bcos(ωLO−ωRF)t+C
sin(ωLO−ωRF)t}、 vQ-OUT=K・vRF/2・A{Bsin(ωLO−ωRF)t+C
cos(ωLO−ωRF)t} となる。
相角θIおよびQ-OUT出力の電圧vQ- OUTと位相角θQは、 vI-OUT=K・vRF/2・A(B2+C2)1/2・sin{(ωLO
−ωRF)t+θI}、 θI =tan-1(B/C)=tan-1(cosφ/sinφ)、 vQ-OUT=K・vRF/2・A(B2+C2)1/2・sin{(ωLO
−ωRF)t+θQ}、 θQ =tan-1(C/B)=tan-1(sinφ/cosφ) となり、振幅は、 vI-OUT=vQ-OUTなので同一振幅で、位相差θI-Qは、 θI-Q =θI−θQ =tan-1(cosφ/sinφ)−tan-1(sinφ/cosφ) となる。
°となり、直交出力の品質が低下してしまう。したがっ
て、θI-Q=90°とするためには、0°(In-phase)信
号と90°(Quad-phase)信号の位相差が4°大きくなる
ように補正すればよい。以下、この発明の2つの実施形
態について図を参照しながら説明する。
1の実施形態による直交復調器の構成を示すブロック図
である。また、図2は図1の位相比較器の動作を説明す
るための図であり、図3は図1の位相比較器の比較入力
信号と比較器出力の基本動作を説明するための図であ
り、図4は図1の位相移相比較器の振幅リミッタを通過
した比較入力信号と比較器出力を説明するための図であ
る。
り、高周波入力信号2がAGC入力電圧5によって設定
されたAGC制御部17の出力で増幅率を制御されたA
GC増幅器11により所定レベルに増幅される。入力さ
れる高周波入力信号2は不平衡信号なので、可変増幅器
11の1つの入力をキャパシタ4によって高周波的に接
地し、差動増幅動作させることにより平衡出力を得る。
ミキサ15でミキシングされる信号は、ローカルオシレ
ータ3の出力信号をI/Q移相器30内の90°移相器
20に与え、出力された直交信号をそれぞれ振幅可変増
幅器28または増幅器23によって増幅し、振幅リミッ
タ22または振幅リミッタ24を通した後、0°(In-ph
ase)信号または90°(Quad-phase)信号としてI−ミキ
サ13またはQ−ミキサ15に与えられる。
御部17の出力が与えられてAGC増幅器11と連動す
る信号を出力する位相補正部18によって制御され、所
定振幅に増幅されることによって位相比較器25から補
正信号を出力し、前記90°移相器20を制御して0°
(In-phase)信号と90°(Quad-phase)信号との位相角を
補正し、結果的に前記AGC増幅器の増幅率の変化によ
る高周波入力信号の位相ズレを補正して良好なI-OUT信
号とQ-OUT信号を得る。
て、この発明の第1の実施形態のI/Q移相器30の動
作について説明する。図2において、振幅リミッタ22
または振幅リミッタ24を通った前記0°(In-phase)信
号または90°(Quad-phase)信号は、図1のI−ミキサ
13またはQ−ミキサ15に与えられるとともに、位相
比較器25において位相比較される。
・ノット・オア(以下、EX−NORと略称する)の機
能を持つ比較器であり、直交信号同士が90°の位相差
を持ち、同一振幅の信号であれば、図3(a)に示すよ
うにこの比較器のEX−NOR出力はプラス側A1とマ
イナス側A2とが対称となり、平均値がゼロとなるの
で、ローパスフィルタ26からの出力はゼロとなる。こ
のときは90°移相器20に対する補正は行われず、こ
の90°移相器20が生成した0°(In-phase)信号また
は90°(Quad-phase)信号がそのまま、図1のI−ミキ
サ13またはQ−ミキサ15に与えられる。
力信号2のレベルが一定ではないので、AGC制御部1
7の制御によってAGC増幅器のゲインが変わり、信号
の位相ズレが起こる。そこで、前記AGC制御部17の
出力によって動作する位相補正部18が設けられ、この
位相補正部18の出力によって振幅可変増幅器28を制
御し、振幅を変化させる。
が大きくなるに従い、振幅可変増幅器28を構成するト
ランジスタのDCバイアスの変化が大きくなり、接合容
量の影響によって図4(a)の0°の波形に示すような
立ち上がり、および立ち下がりのなまった波形となる。
0°(In-phase)信号と90°(Quad-phase)信号が図4
(a)に示す波形になったとき、位相比較器25の出力
はプラス側のA1の面積がマイナス側のA2の面積より
も小さくなり、図4(b)に示すようにA1とA2の面
積が等しくなる90°+βで位相比較器25、ローパス
フィルタ26、増幅器27および90°移相器20の制
御ループが収束し、0°(In-phase)信号と90°(Quad-
phase)信号は90°+βの位相差を持った信号を出力す
る。そして、I-OUT信号とQ-OUT信号は、結果的に互いに
90°の位相差となり、良好な信号出力を得ることがで
きる。
2の実施形態の構成を示すブロック図である。この図に
おいて、図1の第1の実施形態と異なる部分は、AGC
制御部17の出力で動作する位相補正部19の出力信号
によって動作する遅延回路29を位相比較器25の出力
で90°移相器20を補正するループの外に配設して9
0°(Quad-phase)信号を直接遅延させるようにしたこと
である。AGC増幅器11のゲインの変化に連動して9
0°(Quad-phase)信号を遅延させることにより、I-OUT
信号とQ-OUT信号は、結果的に互いに90°の位相差と
することができ、良好な信号出力を得ることができる。
照して詳述してきたが、本発明はこの実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
変更等があっても本発明に含まれる。たとえば、90°
移相器の構成は、キャパシタおよび抵抗の組み合わせ、
または遅延器、またはこれらの合成による構成など、ど
のような構成であってもよい。また、第1の実施形態の
振幅可変増幅器は、0°信号側のみでなく、90°信号
側にも設けてもよい。また、第1の実施形態の振幅可変
増幅器は、増幅器の電流を変えることによって制御する
ものであってもAGC増幅器によるものであってもよ
い。また、第2の実施形態の遅延回路は、Q−ミキサ側
の入力のみでなく、I−ミキサの入力にも設けてもよ
い。
よれば、AGC増幅器のゲインが変化したときに発生す
る直交信号の位相ズレをAGC制御信号と連動して動作
する補正回路によって補正するようにしたので、良好な
直交復調信号を得ることができるという効果が得られ
る。
の構成を示すブロック図。
図。
力の基本動作を説明するための図。
比較入力信号と比較器出力を説明するための図。
の構成を示すブロック図。
S受信機の構成を示すブロック図。
ルBS受信機の構成を示すブロック図。
ロック図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 受信した直交信号を所定レベルに増幅し
て出力する自動利得制御(AGC)増幅器と、 このAGC増幅器を制御するAGC制御部と、 ミキシングのための周波数信号を発生するローカルオシ
レータの出力から互いに直交する0゜信号及び90゜信
号を生成する直交(I/Q)移相器と、 前記0゜信号と前記AGC増幅器の出力信号とをミキシ
ングするI−ミキサと、 前記90゜信号と前記AGC増幅器の出力信号とをミキ
シングするQ−ミキサと、 を具備して直交出力を取り出す直交復調器であって、前記AGC制御部の制御出力によって動作し、 前記I/
Q移相器の出力信号の位相を変えることによって周波数
変換後に誤差を生じさせない位相補正部を配設したこと
を特徴とする直交復調器。 - 【請求項2】 受信した直交変調信号を所定レベルに増
幅して出力する自動利得制御(AGC)増幅器と、 このAGC増幅器を制御するAGC制御部と、 ミキシングのための周波数信号を発生するローカルオシ
レータの出力から互いに直交する0°信号および90°
信号を生成する直交(I/Q)移相器と、 前記0°信号と前記AGC増幅器の出力信号とをミキシ
ングするI−ミキサと、 前記90°信号と前記AGC増幅器の出力信号とをミキ
シングするQ−ミキサとを具備して直交復調出力を取り
出す直交復調器であって、 前記I/Q移相器は、 前記ローカルオシレータの周波数信号から同相の第1の
信号および90°位相差の第2の信号を生成する90°
移相器と、 前記第1の信号を増幅する第1の振幅可変増幅器、およ
び第1の振幅リミッタと、 前記第2の信号を増幅する増幅器または第2の振幅可変
増幅器、および第2の振幅リミッタと、 前記第1の振幅リミッタの出力と前記第2の振幅リミッ
タの出力との比較出力によって前記90°移相器の位相
差補正を行う比較器とからなり、 前記AGC制御部の制御出力によって動作し、前記第1
または第2の振幅可変増幅器のゲインを制御して前記0
°信号と前記90°信号間の位相補正を行う位相補正部
を配設したことを特徴とする直交復調器。 - 【請求項3】 前記第1または第2の振幅可変増幅器
は、 増幅器の電流を変えることによって制御することを特徴
とする請求項2記載の直交復調器。 - 【請求項4】 前記第1または第2の振幅可変増幅器
は、 AGC増幅器であることを特徴とする請求項2記載の直
交復調器。 - 【請求項5】 前記AGC増幅器は、 多段構成の増幅器であることを特徴とする請求項2ない
し4のいずれか記載の直交復調器。 - 【請求項6】 前記I−ミキサまたは前記Q−ミキサの
出力をそれぞれローパスフィルタを通した後、増幅して
直交復調出力を取り出すことを特徴とする請求項2ない
し5のいずれか記載の直交復調器。 - 【請求項7】 前記90°移相器は、 キャパシタおよび抵抗の組み合わせ、または遅延器、ま
たはこれらの合成によって構成されたことを特徴とする
請求項2ないし6のいずれか記載の直交復調器。 - 【請求項8】 前記比較器は、 エクスクルーシブ・ノット・オア(EX−NOR)の機
能を持つ比較器であることを特徴とする請求項2ないし
7のいずれか記載の直交復調器。 - 【請求項9】 受信した直交変調信号を所定レベルに増
幅して出力する自動利得制御(AGC)増幅器と、 このAGC増幅器を制御するAGC制御部と、 ミキシングのための周波数信号を発生するローカルオシ
レータの出力から互いに直交する0°信号および90°
信号を生成する直交(I/Q)移相器と、 前記0°信号と前記AGC増幅器の出力信号とをミキシ
ングするI−ミキサと、 前記90°信号と前記AGC増幅器の出力信号とをミキ
シングするQ−ミキサとを具備して直交復調出力を取り
出す直交復調器であって、 前記I/Q移相器は、 前記ローカルオシレータの周波数信号から同相の第1の
信号および90°位相差の第2の信号を生成する90°
移相器と、 前記第1の信号を増幅する第1の増幅器および第1の振
幅リミッタと、 前記第2の信号を増幅する第2の増幅器および第2の振
幅リミッタと、 前記第1の振幅リミッタの出力と前記第2の振幅リミッ
タの出力との比較出力によって前記90°移相器の位相
差補正を行う比較器と、 前記90°信号を遅延させる第1の遅延回路とからな
り、 前記AGC制御部の制御出力によって動作し、前記第1
の遅延回路の遅延時間を制御して前記0°信号と前記9
0°信号間の位相補正を行う位相補正部を配設したこと
を特徴とする直交復調器。 - 【請求項10】 前記0°信号を遅延させる第2の遅延
回路を具備し、前記第1の遅延回路または、前記第2の
遅延回路の遅延時間を制御して前記0°信号と前記90
°信号間の位相補正を行う位相補正部を配設したことを
特徴とする請求項9記載の直交復調器。 - 【請求項11】 前記第1または前記第2の遅延回路
は、 エミッタフォロワの多段接続によって構成され、流す電
流を変えることによって遅延時間を制御することを特徴
とする請求項9または10記載の直交復調器。 - 【請求項12】 前記第1または前記第2の遅延回路
は、 エミッタフォロワの多段接続によって構成され、通過回
路のパスを変えることによって遅延時間を制御すること
を特徴とする請求項9または10記載の直交復調器。 - 【請求項13】 前記AGC増幅器は、 多段構成の増幅器であることを特徴とする請求項9ない
し12のいずれか記載の直交復調器。 - 【請求項14】 前記I−ミキサまたは前記Q−ミキサ
の出力をそれぞれローパスフィルタを通した後、増幅し
て直交復調出力を取り出すことを特徴とする請求項9な
いし13のいずれか記載の直交復調器。 - 【請求項15】 前記90°移相器は、 キャパシタおよび抵抗の組み合わせ、または遅延器、ま
たはこれらの合成によって構成されたことを特徴とする
請求項9ないし14のいずれか記載の直交復調器。 - 【請求項16】 前記比較器は、 エクスクルーシブ・ノット・オア(EX−NOR)の機
能を持つ比較器であることを特徴とする請求項9ないし
15のいずれか記載の直交復調器。
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