JP2007067828A - 信号加算回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 I信号とQ信号に位相誤差や振幅誤差が含まれていてもこれらの影響を排除して加算できるようにした信号加算回路を提供する。
【解決手段】 少なくともグランドとの間が定電流状態にある接地端子21s,22sと位相の異なる入力信号(I信号,Q信号)が入力される入力端子21g,22gと互いに接続された出力端子21d,22dを介して電源電圧Vccが印加された一対の増幅素子21,22からなる加算部20Aと、前記増幅素子21,22の各接地端子21s,22sと前記グランドとの間に前記異なる入力信号間の振幅を調整するゲインコントロール部30と、位相を調整する位相コントロール部40を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の位相差を有するI信号とQ信号を加算する信号加算回路に係わり、特にI信号とQ信号に位相誤差や振幅誤差が含まれていてもこれらの影響を排除して加算できるようにした信号加算回路に関する。
図3は、信号加算回路を備えた従来のデジタル変調信号受信機の概略を示すブロック構成図である。このデジタル変調信号受信機は、直交変調された受信信号から直交復調信号を取り出すための直交復調器を有している。
図3に示すように、アンテナ1で受信された信号は、バンドパスフィルタ3に入力された後、可変増幅器4で増幅され、直交復調器5に入力される。
前記直交復調器5には、所定の周波数からなるとともに90度位相の異なる局発振信号L1,L2を生成するPLL6Bによるローカルオシレータ6Aとミキサ7A,7Bなどが設けられている。前記ローカルオシレータ6Aから出力された各局発振信号L1,L2と前記QPSK変調信号とが前記ミキサ7A,7Bでそれぞれ混合され、互いに直交するI信号及びQ信号(直交復調信号)が出力される。
前記I信号及びQ信号は、それぞれローパスフィルタ8A、8Bを通過して加算器10で加算された後、QPSK復調器9によってベースバンド信号に復調されるようになっている(例えば、特許文献1)
特開2000−332841号公報
前記I信号とQ信号とは、位相差が90度であり、振幅差が0であることが理想である。
しかし、I信号とQ信号は、例えば局発振信号を発振するローカルオシレータ6Aや局発振信号の位相を90度移相させる移相器などを構成する構成素子のばらつきなどにより、前記位相差は90度±5度の範囲内にあり、前記両信号間には最大±5度程度の位相誤差が含まれていた。また両信号の振幅差も完全には0ではなく、±5%程度の振幅誤差が含まれることがあった。
そして、このような位相誤差および/または振幅誤差を含むI信号とQ信号とが前記加算器10において加算されると、加算後のベースバンド信号(加算信号)は大きな誤差を含むことになり、その後の信号処理に悪影響を与える原因となっていた。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、I信号とQ信号に位相誤差や振幅誤差が含まれるものであっても、これらを除去したベースバンド信号を生成できるようにした信号加算回路を提供することを目的としている。
本発明は、少なくとも、グランドとの間が定電流状態にある接地端子と位相の異なる入力信号が入力される入力端子と互いに接続された出力端子を介して電源電圧が印加された一対の増幅素子からなる加算部と、前記増幅素子の各接地端子と前記グランドとの間に前記異なる入力信号間の振幅を調整するゲインコントロール部と、位相を調整する位相コントロール部と、を有すること特徴とするものである。
本発明の信号加算回路では、位相の異なる入力信号どうしを加算する際に、ゲインコントロール部を用いて前記入力信号から予め振幅誤差を除去し、または位相コントロール部を用いて位相誤差を排除することができる。このため、加算後の加算信号に含まれる誤差を小さくすることができる。しかも、本願発明では前記振幅誤差および位相誤差の一方のみを除去することもできるし、あるいは両方同時に除去することもできる。
例えば、第1の加算部が第1の増幅素子と第2の増幅素子とで形成され、第2の加算部が第3の増幅素子と第4の増幅素子とで形成され、
+I信号を基準としたときにそれよりも90度移相された+Q信号と、前記+Q信号に対し90度移相された−I信号と、前記−I信号に対し90度移相された−Q信号とが、前記第1、第2、第3および第4の増幅素子の各入力端子にそれぞれ入力されており、
前記ゲインコントロール部および位相コントロール部が、前記第1の増幅素子と第3の増幅素子の間、および前記第2の増幅素子と第4の増幅素子の間に設けられているものとすることができる。
上記手段では、位相の異なる4つの信号(±I信号と±Q信号)に含まれる振幅誤差や位相誤差を除去した上で加算することができる。
上記において、前記ゲインコントロール部は、前記第1の増幅素子の接地端子と前記第3の増幅素子の接地端子との間、および前記第2の増幅素子の接地端子と前記第4の増幅素子の接地端子との間、のそれぞれに並列に設けられた固定抵抗と、抵抗素子とスイッチ素子とを直列接続してなる複数の可変抵抗部とを有するものが好ましい。
上記手段では、4つの信号(±I信号と±Q信号)を加算する際に、それぞれのゲインを調整することができるため、各信号間の振幅差を小さくすることができる。
また各可変抵抗部に設けられたスイッチ素子を切り換えることにより、抵抗値を段階的(デジタル)に可変することができるため、ゲインを微調整することができる。
また上記において、前記位相コントロール部は、前記第1の増幅素子の接地端子と前記第3の増幅素子の接地端子との間、および前記第2の増幅素子の接地端子と前記第4の増幅素子の接地端子との間、のそれぞれに設けられたローパスフィルタおよびハイパスフィルタで形成されていることが好ましい。
上記手段では、4つの信号(±I信号と±Q信号)を加算する際に、それぞれの位相を調整することができるため、各信号間に予め設定されている所定の位相差以外の位相誤差を小さくすることができる。しかも、一方の+I/+Q信号側で位相を進め、他方の−I/−Q信号側で位相を遅らせるというように、それぞれ独立して位相の調整を行うこともできる。
さらに上記において、前記ローパスフィルタは前記接地端子間に直列接続された第1の抵抗及び第2の抵抗と、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との接続点と前記グランドとの間に設けられた第1のコンデンサとで形成され、
前記ハイパスフィルタは前記接地端子間に直列接続された第2のコンデンサ及び第3のコンデンサと、前記第2のコンデンサと前記第3のコンデンサとの接続点と前記グランドとの間に設けられた第3の抵抗とで形成されており、
前記ローパスフィルタを形成する前記第1の抵抗及び前記第2の抵抗と各接地端子との間、および前記ハイパスフィルタを形成する前記第1のコンデンサ及び前記第2のコンデンサと各接地端子との間にスイッチ素子が設けられているものが好ましい。
上記においては、ローパスフィルタおよびハイパスフィルタがそれぞれ2つの時定数を持つ回路となり、フィルタ特性を示す直線の傾きを急にすることができる。すなわち、遮断能力の高いローパスフィルタおよびハイパスフィルタとすることができる。
また前記増幅素子が、前記接地端子をソースとし、前記入力端子をゲートとし且つ出力端子をドレインとするMOS型のFETであるものが好ましい。
上記手段では、バイポーラ型のトランジスタやリレーなどを用いる場合に比較して、信号加算回路を小型化することができる。
本発明の信号加算回路では、I信号とQ信号が位相誤差や振幅誤差が含むものであっても、これら誤差を除去することにより、前記位相誤差や振幅誤差の影響の少ない加算信号(ベースバンド信号)を生成することができる。
特に、QPSK変調方式の受信機においては、それぞれ90度位相の異なる4つの信号(+I信号、−I信号、+Q信号、−Q信号)を取り扱う必要があるが、これらの間の位相誤差や振幅誤差の影響を排除したベースバンド信号を生成することができる。
図1は本発明の信号加算回路を示す回路構成図、図2は図1の信号加算回路の等価回路図であり、2組ある加算部のうちの一方を示している。
図1に示すように、信号加算回路20は、主として加算部と、ゲインコントロール部と、位相コントロール部とを有している。
前記加算部はMOS型のFETなど半導体素子で形成されており、第1の増幅素子21、第2の増幅素子22、第3の増幅素子23及び第4の増幅素子24を有している。
図示左端側に設けられた一対の第1の増幅素子21と第2の増幅素子22とが第1の加算部20Aを形成し、図示右端側に設けられた一対の第3の増幅素子23と第4の増幅素子24とが第2の加算部20Bを形成している。
前記第1の増幅素子21は前記+I信号用として、前記第2の増幅素子22は前記+Q信号用として、第3の増幅素子は前記−I信号用として、第4の増幅素子+I信号用としてそれぞれ設けられている。すなわち、前記第1の増幅素子21のゲート(入力端子)21gに前記+I信号用が、前記第2の増幅素子22のゲート(入力端子)22gに前記+Q信号が、前記第3の増幅素子のゲート(入力端子)23gに前記−I信号が、第4の増幅素子24のゲート(入力端子)24gに前記+I信号がそれぞれ入力される。
前記第1の加算部20Aでは、第1の増幅素子21のドレイン(出力端子)21dと前記第2の増幅素子22のドレイン(出力端子)22dとが接続され所定のプルアップ抵抗rを介して電源Vccに接続されている。同様に、前記第2の加算部20Bでは前記第3の増幅素子23のドレイン(出力端子)23dと前記第4の増幅素子24のドレイン(出力端子)24dとが接続されプルアップ抵抗rを介して電源Vccに接続されている。そして、前記第1の増幅素子21のドレイン(出力端子)21d及び前記第2の増幅素子22のドレイン(出力端子)22dとの接続部に出力端子out1が設けられ、前記第3の増幅素子23のドレイン(出力端子)23d及び前記第4の増幅素子24のドレイン(出力端子)24dとの接続部に出力端子out2が設けられている。
なお、各増幅素子のソース(接地端子)21s,22s,23sおよび24sとグランドGND間は定電流の状態(定電流源iを有する状態)にある。
図2に示すように、前記第1の加算部20Aと前記第2の加算部20Bとの間にはゲインコントロール部30と位相コントロール部40とが設けられている。
本実施の形態に示すゲインコントロール部30は、固定抵抗(デフォルト抵抗)Ra,Rbと、スイッチ素子31aと第1の接続抵抗(抵抗素子)R1とを直接接続してなる第1の可変抵抗回路31と、スイッチ素子32aと第2の接続抵抗(抵抗素子)R2とを直接接続してなる第2の可変抵抗回路32と、同じようにスイッチ素子33aと第1の接続抵抗(抵抗素子)R1’とを直接接続してなる第3の可変抵抗回路33と、スイッチ素子34aと第2の接続抵抗(抵抗素子)R2’とを直接接続してなる第4の可変抵抗回路34とを有している。
前記固定抵抗Ra、第1の可変抵抗回路31及び第2の可変抵抗回路32は、前記第1の増幅素子21のソース(接地端子)21sと前記第3の増幅素子23のソース(接地端子)23sとの間に互いに並列接続されている。また前記固定抵抗Rb、第3の可変抵抗回路33及び第4の可変抵抗回路34は、前記第2の増幅素子22のソース(接地端子)22sと前記第4の増幅素子24のソース(接地端子)24sとの間に互いに並列接続されている。
前記各スイッチ素子31a,32a,33aおよび34aは、例えばMOS型のFET、バイポーラ型トランジスタ、あるいはリレー接点などで形成することが可能であるが、外部から信号を与えることによりその開閉動作が制御できるようになっている。
一方、本実施の形態に示す位相コントロール部40は、第1のローパスフィルタ41、第1のハイパスフィルタ42、第2のローパスフィルタ43および第2のハイパスフィルタ44とを有している。
前記第1のローパスフィルタ41と第1のハイパスフィルタ42とは、前記第1の増幅素子21のソース(接地端子)21sと前記第3の増幅素子23のソース(接地端子)23sとの間に互いに並列接続されている。また第2のローパスフィルタ43と第2のハイパスフィルタ44とは、前記第2の増幅素子22のソース(接地端子)22sと前記第4の増幅素子24のソース(接地端子)24sとの間に互いに並列接続されている。
前記第1のローパスフィルタ41は、互いに直列接続された第1の抵抗r1及び第2の抵抗r2と、これらの接続点P1とグランドとの間に接続された第3のコンデンサC3とからなる。前記第1の抵抗r1の他端と前記第1の増幅素子21のソース(接地端子)21sとの間にはスイッチ素子41aが設けられ、前記第2の抵抗r2の他端と前記第3の増幅素子23のソース(接地端子)23sとの間にはスイッチ素子41bが設けられている。一方、第1のハイパスフィルタ42は、互いに直列接続された第1のコンデンサC1及び第2のコンデンサC2と、これらの接続点P2とグランドとの間に接続された第3の抵抗r3とからなる。前記第1のコンデンサC1の他端と前記第1の増幅素子21のソース(接地端子)21sとの間にはスイッチ素子42aが設けられ、前記第2のコンデンサC2の他端と前記第3の増幅素子23のソース(接地端子)23sとの間にはスイッチ素子42bが設けられている。
同様に、前記第2のローパスフィルタ43は、互いに直列接続された第1の抵抗r1’及び第2の抵抗r2’と、これらの接続点P3とグランドとの間に接続された第3のコンデンサC3’とからなる。前記第1の抵抗r1’の他端と前記第2の増幅素子22のソース(接地端子)22sとの間にはスイッチ素子43aが設けられ、前記第2の抵抗r2’の他端と前記第4の増幅素子24のソース(接地端子)24sとの間にはスイッチ素子43bが設けられている。一方、第2のハイパスフィルタ44は、互いに直列接続された第1のコンデンサC1’及び第2のコンデンサC2’と、これらの接続点P4とグランドとの間に接続された第3の抵抗r3’とからなる。前記第1のコンデンサC1’の他端と前記第2の増幅素子22のソース(接地端子)22sとの間にはスイッチ素子44aが設けられ、前記第2のコンデンサC2’の他端と前記第4の増幅素子24のソース(接地端子)24sとの間にはスイッチ素子44bが設けられている。
前記第1のローパスフィルタ41は前記スイッチ素子41a又はスイッチ素子41bを閉じる(ON状態)ことにより、前記第2のローパスフィルタ43は前記スイッチ素子43a又はスイッチ素子43bを閉じる(ON状態)ことにより、それぞれ位相遅れ回路として動作する。また前記第1のハイパスフィルタ42は前記スイッチ素子42a又はスイッチ素子42bを閉じる(ON状態)ことにより、前記第2のハイパスフィルタ44は前記スイッチ素子44a又はスイッチ素子44bを閉じる(ON状態)ことにより、それぞれ位相進み回路として動作する。
上記信号加算回路の動作について説明する。
図1に示す信号加算回路において、前記2組の加算部のうちの一方に着目すると、図2に示すような等価回路図を得ることができる。なお、以下においては、第1の加算部20Aの加算部を用いて説明するが、第2の加算部20Bについても同様である。
図2において、固定抵抗Ra,Rbと、第1の接続抵抗(抵抗素子)R1,R1’と、第2の接続抵抗(抵抗素子)R2,R2’との関係は、例えばR=Ra=Rb=R1=R1’=2・R2=2・R2’(すなわち、Ra=Rb=R1=R1’=R、R2=R2’=R/2)に設定されている。
まず、ゲインコントロール(振幅調整)について説明する。
全てのスイッチ素子を開いた状態(オフ状態)においては、前記第1の増幅素子21のソース(接地端子)21sとグランドとの間のインピーダンスZ1は固定抵抗(デフォルト抵抗)Raに一致し(Z1=Ra=R)、前記第2の増幅素子22のソース(接地端子)22sとグランドとの間のインピーダンスZ2は固定抵抗(デフォルト抵抗)Rbに一致する(Z2=Rb=R)。
次に、スイッチ素子31aのみをオン状態に切り換えると、固定抵抗Raと第1の接続抵抗(抵抗素子)R1とが並列接続となるため、前記インピーダンスZ1は1/Z1=1/Ra+1/R1=1/R+1/R、すなわちZ1=R/2に設定することができる。続いて、スイッチ素子32aをオン状態に切り換えると、第2の接続抵抗(抵抗素子)R2がさらに並列接続されるため、Z1=2R/5に設定することができる。またスイッチ素子31aを開いた状態でスイッチ素子32aのみをオン状態に切り換えると、Z1=2R/3に設定することができる。
同様に、スイッチ素子33aのみをオン状態に切り換えるとZ2=R/2に設定することができ、スイッチ素子34aのみをオン状態に切り換えるとZ2=2R/3に設定することができ、スイッチ素子33aとスイッチ素子34を一緒にオン状態に切り換えるとZ2=2R/5と設定することができる。
すなわち、各スイッチ素子を切り換えることにより、前記インピーダンスZ1およびZ2を段階的に、それぞれ独立して切り換えることが可能となっている。
よって、第1の増幅素子21のゲート21gに入力されるI信号の振幅と第2の増幅素子22のゲート22gに入力されるQ信号との間に、振幅誤差が生じている場合であっても、第1の増幅素子21側のスイッチ素子31a,32aを切り換えると、前記第1の増幅素子21のゲイン(利得)を変えることができるため、ドレイン(出力端子)21dに出力されるI信号の振幅の大きさを調整することができ、Q信号に一致又は近似させることができる。
また第2の増幅素子22側のスイッチ素子33a,34aを切り換えると、前記第2の増幅素子22のゲイン(利得)を変えることができるため、ドレイン(出力端子)22dに出力されるQ信号の振幅の大きさを調整することができ、I信号に一致又は近似させることができる。
あるいは、第1の増幅素子21側のスイッチ素子31a,32aと第2の増幅素子22側のスイッチ素子33a,34aとを組合せ切り換えることにより、第1の増幅素子21と第2の増幅素子22のゲインを調整することで、I信号とQ信号の振幅の大きさを一致若しくは近似させることができる。
すなわち、第1の増幅素子21側のスイッチ素子31a,32aと第2の増幅素子22側のスイッチ素子33a,34aの一方又は双方を切り換えることにより、一方の信号の振幅を他方の信号の振幅に一致若しくは近似させること、すなわち両信号間の振幅誤差を小さくすることが可能である。
次に、位相コントロール(位相調整)について説明する。
例えば、I信号に対しQ信号が進んでいる場合(進み位相の場合)において、両信号間の位相誤差を小さくするには、前記I信号を進ませるか、またはQ信号を遅らせる必要がある。
ここで、第1のハイパスフィルタ42の両端に設けられたスイッチ素子42a,42bを閉じると、前記第1のハイパスフィルタ42は位相進み回路として動作するため、前記I信号を進ませることができる。そして、第1のハイパスフィルタ42を構成する前記第1のコンデンサC1、第2のコンデンサC2及び第3の抵抗r3として、適正な値からなる素子を選択しておくことにより、I信号をQ信号に一致若しくは近似させること、すなわち両信号間の位相誤差を小さくすることができる。
あるいは、第2のローパスフィルタ43の両端に設けられたスイッチ素子43a,43bを閉じると、前記第2のローパスフィルタ43は位相遅れ回路として動作するため、前記Q信号を遅らせることができる。
そして、第2のローパスフィルタ43を構成する第1の抵抗r1’、第2の抵抗r2’及び第3のコンデンサC3’として、適正な値からなる素子を選択しておくことにより、Q信号をI信号に一致若しくは近似させること、すなわち両信号間の位相誤差を小さくすることができる。
一方、Q信号に対しI信号が進んでいる場合(遅れ位相の場合)において、両信号間の位相誤差を小さくするには、前記I信号を遅らせるか、またはQ信号を進ませる必要がある。
よって、上記同様に第1のローパスフィルタ41の両端に設けられたスイッチ素子41a,41bを閉じ、前記第1のローパスフィルタ41を位相遅れ回路として動作させることにより、前記I信号を遅らせることができる。あるいは、第2のハイパスフィルタ44の両端に設けられたスイッチ素子44a,44bを閉じ、前記第2のハイパスフィルタ44を位相進み回路として動作させることにより、前記Q信号を進ませることができる。
なお、上記の場合にも、第1のローパスフィルタ41を構成する第1の抵抗r1、第2の抵抗r2及び第3のコンデンサC3として、適正な値からなる素子を選択しておくことにより、あるいは第2のハイパスフィルタ44を構成する第1のコンデンサC1’、第2のコンデンサC2’及び第3の抵抗r3’として、適正な値からなる素子を選択しておくことにより、I信号とQ信号とを一致若しくは近似させること、すなわち両信号間の位相誤差を小さくすることができる。
またI信号とQ信号との間に生じている位相誤差の程度によっては、さらにI信号とQ信号が接近するように、前記第1のハイパスフィルタ(I信号用の位相進み回路)42と前記第2のローパスフィルタ(Q信号用の位相遅れ回路)43とを一緒に動作させたり、あるいは前記第1のローパスフィルタ(I信号用の位相遅れ回路)41と前記第2のハイパスフィルタ(Q信号用の位相進み回路)44とを一緒に動作させたりするものであってもよい。
また場合によっては、前記第1のハイパスフィルタ(I信号用の位相進み回路)42と前記第2のハイパスフィルタ(Q信号用の位相進み回路)44を動作させるとともに、第1のローパスフィルタ(I信号用の位相遅れ回路)41または/および前記第2のローパスフィルタ(Q信号用の位相遅れ回路)43を動作させるようにしてもよい。
すなわち、各フィルタ41,42,43および44はそれぞれ独立して動作させることができるようになっており、各フィルタ41,42,43および44を適当に組み合わせて動作させることにより、一方の信号を他方の信号に一致若しくは近似させること、すなわち両信号間の位相誤差を小さくすることが可能である。
前記+I信号と+Q信号とは、前記ゲインコントロール部30および位相コントロール部40において、両信号間の振幅誤差および位相誤差がほぼ零とされた状態で、前記第1の加算部20Aで加算され、その出力は前記出力端子out1から+V信号として出力される。同様に、前記−I信号と−Q信号とは、前記ゲインコントロール部30および位相コントロール部40において両信号間の振幅誤差および位相誤差がほぼ零とされた状態で、前記第2の加算部20Bで加算され、その出力は前記出力端子out2から−V信号として出力される。そして、前記出力端子out1から出力された前記+V信号と、前記出力端子out2から出力された前記−V信号が、図示しないQPSK復調器を用いることによりベースバンド信号に復調される。
前記第1の加算部20A側と前記第2の加算部20B側とは、同じゲインコントロール部30と位相コントロール部40を共有している。よって、前記第1の加算部20A側から出力された前記+V信号と前記第2の加算部20B側から出力された前記−V信号の振幅および位相を一致させることが可能である。
よって、QPSK復調器において生成されるベースバンド信号に含まれる誤差を小さくすることができ、その後の信号処理に与える影響を抑えることができる。
上記実施の形態では、第1の増幅素子21側及び第2の増幅素子22側ともに、抵抗素子(R1,R2等)とスイッチ素子(31a,32a等)とを直列接続してなる可変抵抗部を2組有する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、より多くの前記可変抵抗部を有する構成であってもよい。前記可変抵抗部の数は、多ければ多いほどより微調整(より細かなゲインコントロール)することが可能となり、両信号間の振幅誤差をさらに小さくすることができる。
また上記実施の形態では、4種類のフィルタ、すなわち第1の増幅素子21側が第1のローパスフィルタ(I信号用の位相遅れ回路)41と前記第2のローパスフィルタ(Q信号用の位相遅れ回路)43を有し、第2の増幅素子22側が第2のローパスフィルタ(Q信号用の位相遅れ回路)43と第2のハイパスフィルタ(Q信号用の位相進み回路)44を有する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、各フィルタを構成する素子(抵抗とコンデンサ)の値を変えて、進み量および遅れ量の異なるフィルタを多数有する構成であってもよい。ローパスフィルタおよびハイパスフィルタの数は、多ければ多いほどより微調整(より細かな位相コントロール)することが可能となり、両信号間の位相誤差をさらに小さくすることが可能となる。
また上記実施の形態に示すものでは、ゲインコントロール部と位相コントロール部の双方を有するものとして説明したが、必要に応じてゲインコントロール部と位相コントロール部のいずれか一方のみを有する構成であってもよい。
本発明の信号加算回路を示す回路構成図、 図1の信号加算回路の等価回路図、 信号加算回路を備えた従来のデジタル変調信号受信機の概略を示すブロック構成図、
符号の説明
20 信号加算回路
20A 第1の加算部
20B 第2の加算部
21 第1の増幅素子
22 第2の増幅素子
23 第3の増幅素子
24 第4の増幅素子
30 ゲインコントロール部
31 第1の可変抵抗回路
32 第2の可変抵抗回路
33 第3の可変抵抗回路
34 第4の可変抵抗回路
31a,32a,33a,34a スイッチ素子
40 位相コントロール部
41 第1のローパスフィルタ(I信号用の位相遅れ回路)
42 第1のハイパスフィルタ(I信号用の位相進み回路)
43 第2のローパスフィルタ(Q信号用の位相遅れ回路)
44 第2のハイパスフィルタ(Q信号用の位相進み回路)
41a,42a,43a,44a スイッチ素子
41b,42b,43b,44b スイッチ素子
C1,C1’ 第1のコンデンサ
C2,C2’ 第2のコンデンサ
C3,C3’ 第3のコンデンサ
Ra,Rb 固定抵抗(デフォルト抵抗)
R1,R1’ 第1の接続抵抗(抵抗素子)
R2,R2’ 第2の接続抵抗(抵抗素子)
r1,r1’ 第1の抵抗
r2,r2’ 第2の抵抗
r3,r3’ 第3の抵抗
+I,−I,+Q,−Q 入力信号

Claims (6)

  1. 少なくとも、グランドとの間が定電流状態にある接地端子と位相の異なる入力信号が入力される入力端子と互いに接続された出力端子を介して電源電圧が印加された一対の増幅素子からなる加算部と、前記増幅素子の各接地端子と前記グランドとの間に前記異なる入力信号間の振幅を調整するゲインコントロール部と、位相を調整する位相コントロール部と、を有することを特徴とする信号加算回路。
  2. 第1の加算部が第1の増幅素子と第2の増幅素子とで形成され、第2の加算部が第3の増幅素子と第4の増幅素子とで形成され、
    +I信号を基準としたときにそれよりも90度移相された+Q信号と、前記+Q信号に対し90度移相された−I信号と、前記−I信号に対し90度移相された−Q信号とが、前記第1、第2、第3および第4の増幅素子の各入力端子にそれぞれ入力されており、
    前記ゲインコントロール部および位相コントロール部が、前記第1の増幅素子と第3の増幅素子の間、および前記第2の増幅素子と第4の増幅素子の間に設けられていることを特徴とする請求項1記載の信号加算回路。
  3. 前記ゲインコントロール部は、前記第1の増幅素子の接地端子と前記第3の増幅素子の接地端子との間、および前記第2の増幅素子の接地端子と前記第4の増幅素子の接地端子との間、のそれぞれに並列に設けられた固定抵抗と、抵抗素子とスイッチ素子とを直列接続してなる複数の可変抵抗部とを有することを特徴とする請求項2記載の信号加算回路。
  4. 前記位相コントロール部は、前記第1の増幅素子の接地端子と前記第3の増幅素子の接地端子との間、および前記第2の増幅素子の接地端子と前記第4の増幅素子の接地端子との間、のそれぞれに設けられたローパスフィルタおよびハイパスフィルタで形成されていることを特徴とする請求項2記載の信号加算回路。
  5. 前記ローパスフィルタは前記接地端子間に直列接続された第1の抵抗及び第2の抵抗と、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との接続点と前記グランドとの間に設けられた第1のコンデンサとで形成され、前記ハイパスフィルタは前記接地端子間に直列接続された第2のコンデンサ及び第3のコンデンサと、前記第2のコンデンサと前記第3のコンデンサとの接続点と前記グランドとの間に設けられた第3の抵抗とで形成されており、
    前記ローパスフィルタを形成する前記第1の抵抗及び前記第2の抵抗と各接地端子との間、および前記ハイパスフィルタを形成する前記第1のコンデンサ及び前記第2のコンデンサと各接地端子との間にスイッチ素子が設けられていることを特徴とする請求項4記載の信号加算回路。
  6. 前記増幅素子が、前記接地端子をソースとし、前記入力端子をゲートとし且つ出力端子をドレインとするMOS型のFETであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載の信号加算回路。
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