JPH10136048A - 負帰還増幅器 - Google Patents

負帰還増幅器

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JPH10136048A
JPH10136048A JP8286969A JP28696996A JPH10136048A JP H10136048 A JPH10136048 A JP H10136048A JP 8286969 A JP8286969 A JP 8286969A JP 28696996 A JP28696996 A JP 28696996A JP H10136048 A JPH10136048 A JP H10136048A
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JP
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phase
signal
input
amplifier
feedback
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JP8286969A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kanazawa
昌幸 金澤
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Hitachi Denshi KK
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Hitachi Denshi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーテシアンループ方式の負帰還増幅器にお
いて、直交変調器入力のDCオフセット、帰還回路の位
相シフト、および、入力ベースバンドI,Q信号の振幅
誤差をそれぞれ調整して、通信品質の劣化を低減して安
定に動作する負帰還増幅器を提供する。 【解決手段】 帰還ベースバンド信号が加算器に入力す
ることを禁止した開ループ制御状態において、I,Q加
算器出力とI,Q直交復調器出力を比較器に入力して基
準電圧と比較し、この判定情報によって制御装置がオフ
セット補正回路と移相器と振幅補正回路を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変調信号を電力増
幅する増幅器の非線形歪みを補償するカーテシアン ル
ープ(Cartesian Loop)方式の負帰還増
幅器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カーテシアンループ方式の負帰還増幅器
は、QPSK変調方式、16値QAM変調方式、OFD
M等の線形変調信号を電力増幅するために主に無線通信
に使用される。この負帰還増幅器は系が適切に調整され
ると、電力増幅器出力の非線形歪みを補償し、かつ、高
品質な通信を行うことが可能な線形増幅器として動作す
る。ところが、この負帰還増幅器には、以下に述べるよ
うな、いくつかの問題が生じる。
【0003】1.入力信号と帰還信号のDCオフセット
の補正。
【0004】入力信号のDCオフセットは変調精度の劣
化要因である。つまり、入力信号に対する帰還信号のD
Cオフセットは、直交変調器に入力し、そのDCオフセ
ット成分は直交変調器出力にキャリアリークを生じさせ
て通信品質を低下させる。
【0005】2.帰還信号の位相シフトの調整。
【0006】一般に、帰還回路のループ長や電力増幅器
の位相特性等により入力信号に比べて帰還信号は遅延し
ており、両者の位相関係は必ずしも最適な状態ではな
い。入力信号に対して帰還信号が逆位相の関係に調整さ
れると負帰還によって増幅器出力の非線型歪みが安定し
て補償されるが、位相調整が不十分であると系が安定せ
ず、最悪の場合、両者が同位相の関係になると正帰還と
して動作して発振を生じる。
【0007】3.入力I相ベースバンド信号と入力Q相
ベースバンド信号の振幅、レベル。
【0008】特にカーテシアンループ方式の負帰還増幅
器では入力I相ベースバンド信号と入力Q相ベースバン
ド信号の振幅、レベルが同一で、かつ、所定のレベルに
対して一致している必要がある。 入力I相信号及び入
力Q相信号の振幅差は変調精度の劣化要因であり、所定
レベルからの誤差は送信出力電力の誤差となる。
【0009】したがって、このような負帰還増幅器を安
定かつ高品質に動作させるために少なくともDCオフセ
ット、位相シフトおよび入力振幅を調整する必要があ
る。
【0010】負帰還増幅器の一例は、DCオフセット調
整に関しては例えば特開平8−32464が、位相調整
に関しては例えば特開平6−505847がある。
【0011】先ず、DCオフセット調整を行う負帰還増
幅器の第1の従来例を図8と図9を用いて説明する。
【0012】図9において、110、111はディジタ
ルIQデータをアナログデータに変換するD/A変換回
路、120、121は加算器、130、131は帯域制
限フィルタとして使用される前置増幅器、140は直交
変調器、190は発振器、150は電力増幅器、270
は方向性結合器、160は出力端子、170は帰還利得
を与える減衰器、180は直交復調器、221、222
は比較器でこれらにより、負帰還増幅器を構成する。負
帰還増幅器の前段にはDSP(DigitalSign
al Processor)250が接続されている。
このDSP250はディジタルベースバンドI相信号及
びQ相信号を出力し、かつ、電力増幅器の動作を不許可
とした開ループ状態でDCオフセットを検出してDCオ
フセット制御する。この入力ディジタルベースバンドI
相信号及びQ相信号はD/A変換回路110および11
1で入力ベースバンドI相信号及びQ相信号(いずれも
アナログデータ)に変換されて加算器120および12
1に入力されて帰還信号と加算され、増幅器130およ
び131で帯域制限されて直交変調器140に入力され
る。直交変調器140は発振器190の出力の搬送波を
入力信号で直交変調した変調信号を出力する。この信号
は電力増幅器150で電力増幅され出力端子160から
アンテナ部へ出力される。一方、電力増幅器150の出
力の一部は方向性結合器270を介して帰還利得を与え
る減衰器170で減衰される。その後、直交復調器18
0において発振器190出力の搬送波で前記帰還信号に
対応するベースバンドI相信号及びQ相信号を復調して
加算器120および121で入力ベースバンドI相信号
及びQ相信号に帰還される。このため、電力増幅器15
0出力の非線形歪みが補償される。
【0013】ところが、実際の回路においては入力ベー
スバンド信号に対する帰還ベースバンド信号のDCオフ
セット成分が加算器120および121の出力に生じて
直交変調器140に入力される。このDCオフセット成
分は直交変調器140出力にキャリアリークを発生さ
せ、電力増幅器150で電力増幅後アンテナ部から送出
さるため通信品質が劣化する。このDCオフセット成分
を補償するため、電力増幅器150がDSP250出力
のON/OFF信号によってし、動作が不許可(ゲイン
を極端に低くする)に制御された開ループ状態において
以下のトレーニングが行われる。
【0014】このときの開ループトレーニングを図8の
等価ブロック図を用いて説明する。図8は開ループトレ
ーニング時における図9の負帰還増幅器の状態を簡略化
して示した等価ブロック図であり、直交変調器140出
力および直交復調器180入力をターミナル300およ
び301で終端した開ループモデルとして表されてい
る。 図8において、DSP250からI相入力および
Q相入力にランプ信号(傾斜信号)I(t)=a・t
[V],Q(t)=a・t[V](aは実数)がそれぞ
れ入力され、直交復調器180は発振器190出力の搬
送波のみを入力したときの直交復調器180出力である
DCオフセット成分−ΔI[V]および−ΔQ[V]を
出力して加算器120及び121で上記入力ランプ信号
と加算される。加算器120及び121出力は、2つの
入力信号の大小比較結果を“1”又は“0”の2値信号
として出力する比較器221及び222に入力されて0
[V]と比較して比較結果をDSP250に出力する。
DSP250は比較器221及び222出力が反転した
時刻tI及びtQのランプ入力値I(tI)およびQ
(tQ)をDCオフセット補正値として決定し、DSP
250でディジタルベースバンドI相信号及びQ相信号
にこの補正値を加算した信号を実際のベースバンド信号
として出力する。このDCオフセット調節によって加算
器120及び121出力のDCオフセット成分がキャン
セルされて直交変調器140出力のキャリアリーク発生
が回避される。
【0015】次に、位相シフト調整を行う負帰還増幅器
の第2の従来例を図7と図6を用いて説明する。
【0016】図7において、図9と同一参照符号は同一
物を示す。100、101はベースバンドI相信号及び
Q相信号の入力端子、260、261は迂回路、13
2、133は開ループ制御時に動作が不許可に制御され
る増幅器、124、125は開ループ制御時に迂回路2
60及び261を介して位相調整信号が注入される加算
器である。
【0017】以下この動作について説明する。
【0018】入力端子100及び101よりベースバン
ドI相信号及びQ相信号が入力されて加算器120およ
び121で帰還信号と加算される。加算器120及び1
21出力は132及び133で帯域制限され、加算器1
24及び125を介して直交変調器140に入力され
る。直交変調器140は発振器190出力の搬送波を入
力信号で直交変調した変調信号を出力して電力増幅器1
50で電力増幅され出力端子160からアンテナ部へ出
力する。また、電力増幅器150出力の一部は方向性結
合器270および減衰器170を介して直交復調器18
0に入力される。この直交復調器180は発振器190
出力の搬送波を入力して位相を回転して出力する移相器
220出力の搬送波で前記帰還信号に対応するベースバ
ンドI相信号及びQ相信号を復調する。このI相信号及
びQ相信号は加算器120および121で入力ベースバ
ンドI相信号及びQ相信号に帰還される。ところが、入
力ベースバンド信号と帰還ベースバンド信号の位相シフ
トによって負帰還増幅器の動作は不安定となる。位相シ
フトを調整して負帰還増幅器を安定に動作させるため、
第1の増幅器132及び133が制御装置241出力の
制御信号によって動作が不許可に制御された開ループ状
態において以下のトレーニングが行われる。
【0019】この開ループトレーニングを図6の等価ブ
ロック図を用いて説明する。図6は開ループトレーニン
グ時における図7の負帰還増幅器の状態を簡略化して示
した等価モデルであり、加算器120及び121と第1
の増幅器132及び133が削除された開ループモデル
として表されている。 図6において、入力ベースバン
ドI及びQを入力端子100及び101から入力して迂
回路260及び261を介して加算器124及び125
から直接、直交変調器140に入力して直交変調された
変調信号を帰還路を介して直交復調器180に入力し、
復調する。復調されたベースバンドI’およびQ’は比
較器223及び224に入力して符号を検出し、当該符
号情報を制御装置241に入力して入力ベースバンド信
号(I+jQ)に対する帰還ベースバンド信号(I’+
jQ’)の位相差が判定される。当該判定情報によって
制御装置241が移相器220を制御して位相シフトを
調整する。この位相シフト調整によって正しい位相関係
が確保されて負帰還増幅器は安定に動作する。
【0020】最後に、入力I相ベースバンド信号と入力
Q相ベースバンド信号の振幅、レベル補正について、図
4を用いて説明する。
【0021】すなわち、図4のように入力端子100及
び101とD/A変換回路110及び111の間に振幅
補正回路290を配置し、D/A変換回路110及び1
11出力を比較器225及び226に入力して、入力端
子100及び101に同一の信号I=Q=c[v]を入
力し、比較器225及び226の一方の入力をc[v]
の基準電圧に接続して比較判定して、当該判定情報によ
って制御装置が振幅補正回路290を調整する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例においては以下の問題が生じる。
【0023】第1に、前述の図9に示した第1の従来例
において、直交復調器180出力のDCオフセットに対
する補正値を入力ベースバンド信号に加算して、加算器
120及び121出力でこれをキャンセルする制御構成
である。このため、図5に示すように加算器120及び
121で加算される入力ベースバンド信号の座標平面
(I−Q平面)の原点O1と帰還ベースバンド信号の座
標平面(I’−Q’平面)の原点O2が異なり、絶対座
標の原点O(0[v],0[v])に対して対称な関係
となる。したがって、原点のずれた座標平面の信号同士
を加算器120及び121で負帰還するため、本来、電
力増幅器150出力の非線形歪みをベースバンド座標平
面上で負帰還して非線形補償するカーテシアンループ方
式の負帰還増幅器において、原点のズレの2×ΔIおよ
び2×ΔQに対応した過補償が生じるために補償劣化が
生じる。
【0024】第2に、前述の図9、第1の従来例のよう
に直交復調器180出力のDCオフセットに対する補正
値を入力ベースバンド信号に加算する制御構成でDCオ
フセット調整された後、続いて前述の図7に示した第2
の従来例のような構成で、入力ベースバンド信号を一巡
して直交復調した信号によって位相シフト調節を行う場
合、上述のような入力ベースバンド信号の座標平面と帰
還ベースバンド信号の座標平面のズレが存在すると、位
相シフトの調節が適切に実行されない。例えば、図6に
示した位相調整時のブロック図において、入力端子10
0及び101からI=a[v],Q=0[V]を入力し
て(ただし、入力信号は絶対座標に対してΔI及びΔQ
のオフセットを受けているものとする。図5の点Aを入
力)、直交復調器180出力を比較器223及び224
でそれぞれ0[v]、すなわち絶対座標上で判定されて
位相シフト調整すると、位相調整後の直交復調器180
出力は図5の点Bとなる。これは、帰還ベースバンド信
号の座標平面(I’−Q’平面)が入力ベースバンド信
号の座標平面(I−Q平面)に対しθだけ位相回転され
ていることを意味しており、正しい位相関係が満足され
ず負帰還増幅器の不安定動作の要因となる。
【0025】第3に、D/A変換回路110及び111
の振幅誤差を調節する図4の構成では、D/A変換回路
110及び111自身のDCオフセット(ΔIDC,Δ
QDC)が存在する場合、および/または、前述のDC
オフセット調節後のように入力信号に予め検出した直交
復調器180のオフセット補正値(ΔI,ΔQ)が加算
されている場合、比較器225及び226入力のI相オ
フセット(ΔIDC+ΔI)およびQ相オフセット(Δ
QDC+ΔQ)によって比較器出力に誤差が生じるため
正確な振幅補正が実行できない。
【0026】第4に、前述の第1の従来例におけるDC
オフセット制御と、第2の従来例における位相シフト制
御を行うためには、異なる2つの開ループ制御を行うた
めの回路構成が必要となる。
【0027】本発明の第1目的は、上記の状況に鑑み、
カーテシアンループ方式を用いた負帰還増幅器におい
て、DCオフセットの調整結果が位相シフト調節および
入力振幅調節に影響を与えることを回避する制御方式を
供給することにある。
【0028】本発明の2目的は、上記の状況に鑑み、カ
ーテシアンループ方式を用いた負帰還増幅器において、
共通の開ループ制御方法、共通の誤差検出パスおよび、
共通の調節アルゴリズムを採用した簡単な回路構成およ
び手段によって、DCオフセット、位相シフトおよび、
入力振幅を調節して安定かつ高品質な負帰還増幅器を供
給することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記第1の
目的を達成するために、入力ベースバンド信号と帰還ベ
ースバンド信号のDCオフセットの調整を入力側の調整
の次に、帰還側の順で個別に調整し、その後、位相シフ
ト、入力振幅等のDCオフセット以外の調整をすること
を特徴とするものである。
【0030】上記第2の目的を達成するため、送信信号
と帰還路の直交復調器出力との加算器入力の間に設けた
入力を禁止する手段と、利得を可変して順方向利得を調
整する増幅手段と、アンテナ部への不要な信号送出を禁
止する手段とを制御する開ループ制御構成とし、前記加
算器の出力と前記 直交復調器の出力とを各々比較手段
で基準電圧と比較判定した結果によって制御装置が入力
ベースバンド信号のDCオフセットを補正する手段と、
復調ベースバンド信号のDCオフセットを補正する手段
と、帰還路の移相器と入力ベースバンド信号の振幅を補
正する手段を調整するようにしたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の基本的実施の形態の全体
構成を図1に示し、以下説明する。
【0032】同図において、他の図と同一の参照符号は
同一物を示す。240は制御装置で、マイクロプロセッ
サまたはDSPにより構成されている。220は比較
器、230は基準電圧回路、210は第1の禁止手段、
310は第1のオフセット補正回路、311は第2のオ
フセット補正回路、134、135は帯域制限フィルタ
として作用する前置増幅器、122、123、126、
127は加算器、211は第2の禁止手段である。29
0はD/A変換回路110及び111の前段又は後段に
設ける振幅補正手段で、前段に設ける場合にはD/A変
換回路110及び111に入力するディジタル信号に補
正係数を重み付けすることによりD/A変換回路出力信
号の振幅を補正する。後段に設ける場合にはアナログ的
な振幅補正手段となることは言うまでもない。以下の説
明では290を振幅補正回路と称す。
【0033】次に、この動作について説明する。制御装
置240の出力の開ループ制御信号を第1の禁止手段2
10、第2の禁止手段211および増幅器134及び1
35に入力する。第1の禁止手段210は系を開ループ
にし、第2の禁止手段211は信号の送出を抑圧し、増
幅器134及び135は利得を可変して開ループ制御を
行う。加算器126及び127出力と加算器122、1
23を経由した直交復調器180出力を比較器220に
入力する。制御装置240出力の制御信号によってトレ
ーニング段階に応じて基準電圧を発生する基準電圧回路
230出力の基準電圧と前記加算器126、127出力
と、直交復調器180出力は比較判定される。比較判定
情報は制御装置240の入力として、オフセット補正回
路310及び311、移相器200および、振幅補正回
路290をそれぞれ制御する。
【0034】DCオフセットの調整は、第1の禁止手段
210により、帰還ループを開にした上で、検出点a
I、aQからの信号と、基準電圧回路230出力の基準
電圧とを比較し、オフセット補正回路310を制御す
る。更に、直交復調器180出力を検出点bI、bQか
ら取り出し、比較器220に入力し、比較結果により帰
還側オフセット補正回路311を制御する。
【0035】位相シフトの調整は、入力ディジタルベー
スバンド信号を入力し、帰還回路を経由したこの信号を
直交復調器180出力、つまり、検出点bI、bQより
検出し、比較器220に入力する。比較器220では基
準電圧回路230出力の基準信号と直交復調器180出
力とを比較判定し、この判定情報によって、制御装置2
40は移相器200を制御する。
【0036】入力ベースバンドI、Q信号の振幅調整
は、入力ディジタルベースバンド信号を入力して、これ
を検出点aI、aQより出力を検出し、比較器220に
基準電圧回路230の出力と共に入力し、両者を比較判
定する。当該判定情報によって制御装置240は振幅補
正回路290を制御する。
【0037】本発明の一実施例を図2を用いて説明す
る。
【0038】同図は図1に示した発明の全体構成に対す
る一実施例を示したものであり、加算器122、12
3、126、127および増幅器134、135をオペ
アンプ回路によって構成し、オフセット補正回路310
及び311としてD/A変換回路を、第1の禁止手段2
10としてアナログスイッチを、第2の禁止手段211
として可変減衰器およびアンテナスイッチを用いた一例
を示している。
【0039】また、図10は本実施例におけるトレーニ
ング処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0040】初めに通常の動作について説明する。
【0041】図2において、入力端子100及び101
にディジタルベースバンドI相信号及びQ相信号が入力
し、入力I相及びQ相の振幅補正を行う振幅補正回路2
90でI、Q振幅補正された後、D/A変換回路110
及び111に入力してアナログベースバンドI相信号及
びQ相信号に変換される。オペアンプ350及び351
に入力されて帰還信号および制御装置240によって制
御されるD/A変換回路112及び113出力のDCオ
フセット補正値と加算される。オペアンプ350及び3
51出力は、アナログスイッチ342及び343が制御
装置240によってコンデンサ[C]側に接続された積
分回路構成のオペアンプ352及び353によって帯域
制限されて直交変調器140に入力される。直交変調器
140は発振器190出力の搬送波信号を入力信号で直
交変調した変調信号を出力する。この変調信号は電力増
幅器150で電力増幅され、制御装置240によって動
作が禁止された第2の禁止手段211の可変減衰器33
0及びアンテナスイッチ320をスルーして出力端子1
60からアンテナ部へ出力される。一方、電力増幅器1
50出力の一部は方向性結合器270を介して帰還利得
を与える減衰器170で減衰された後、直交復調器18
0に入力され、発振器190出力の搬送波信号を入力し
て制御装置240出力の制御信号によって位相を回転し
て出力する移相器200出力の搬送波信号で直交復調さ
れる。当該直交復調器180出力をオペアンプ354及
び355に入力する。オペアンプ354、355には制
御装置240によって制御されるD/A変換回路114
及び115出力のDCオフセット補正値が前記復調器1
80の出力と加算されて前記帰還信号に対応するベース
バンドI相信号及びQ相信号を出力してアナログスイッ
チ340及び341に入力する。制御装置240で帰還
ループのON/OFF制御がされるアナログスイッチ3
40及び341をオペアンプ350及び351側に接続
してアナログスイッチ340及び341に入力した前記
帰還ベースバンドI相信号及びQ相信号をオペアンプ3
50及び351の入力に帰還する。
【0042】次にトレーニングモードについて、図10
を参照して説明する。
【0043】トレーニング時には先に説明した帰還ルー
プは開ループとなる。すなわち、DCオフセット調節、
位相シフト調節および入力振幅調節のトレーニングを行
うために、制御装置240がアナログスイッチ340及
び341を終端抵抗側に切り替えるように制御して帰還
ループを開放する。更に、オペアンプ352及び353
に接続されたアナログスイッチを抵抗側に切り替えて反
転増幅器構成として利得を下げる。ここで、反転増幅構
成時の利得は、位相シフト調節時において電力増幅器1
50が実際に閉ループで動作するときの増幅器の位相特
性つまり、AM−PM変換を考慮するために、開ループ
時でも閉ループ時と等しい電力が電力増幅器150に入
力するように設定される。更に制御装置240は、トレ
ーニング時において不要な変調信号が出力端子160か
らアンテナ部へ送出されることを防止するため、可変減
衰器330を減衰モードに、アンテナスイッチ320を
ターミナル302側に設定する。そして、制御装置24
0において図10に示される処理フローによって各トレ
ーニングが実行される。制御装置240はトレーニング
の最初に補正対象の調整範囲(P1〜P2)が設定され
る。次にこの範囲内で補正手段を調整して補正パラメー
タを可変させる。そして、比較器出力の符号が変化する
時点の補正パラメータの値を実際の校正値として決定す
る。
【0044】以下それぞれのトレーニングについて説明
する。
【0045】このような、以下に説明するDCオフセッ
ト、位相シフト、入力ベースバンドI,Q信号の振幅調
整は上記開ループ制御状態において行われる。
【0046】第1のトレーニング段階としてDCオフセ
ットが調整される。まず、入力ベースバンド信号のDC
オフセットを調整するために、入力ディジタルベースバ
ンドI,Q信号に零データを入力し、オペアンプ350
及び351出力を検出点aI、aQより、比較器223
及び224に入力する。このとき、制御装置240は基
準電圧回路230出力を0[V]に制御して比較器22
3及び224はこの0[V]とオペアンプ350、35
1の出力を比較判定する。
【0047】当該判定情報によって制御装置240がD
/A変換回路112及び113出力を反復的に調整して
入力DCオフセットがキャンセルされるD/A出力値を
決定する。より詳しくは、制御装置240は調整範囲を
P1=−V1[V],P2=+V1[V](V1:D/
A変換回路110及び111のバラツキ及び温度特性を
考慮した最大のオフセット電圧+マージン.)に設定
し、D/A変換回路112及び113を−V1[V]〜
+V1[V]の範囲で可変して直流電圧を出力する。そ
して比較器223及び224出力の符号が反転する時点
のD/A変換回路112及び113出力をDCオフセッ
ト補正電圧として決定する。これにより、D/A変換回
路110、111出力のDCオフセットがキャンセルさ
れる。
【0048】次に帰還ベースバンド信号のDCオフセッ
トを調整するために、オペアンプ354及び355出力
を検出点bI、bQより比較器221及び222に入力
して上記と同様に基準電圧回路230出力の0[V]と
比較判定される。
【0049】当該判定情報によって制御装置240がD
/A変換回路114及び115出力を反復的に調整して
復調DCオフセットがキャンセルされるD/A出力値を
決定する。これにより、帰還回路のDCオフセットがキ
ャンセルされる。つまり、制御装置240は調整範囲を
P1=−V2[V],P2=+V2[V](V2:直交
復調器180のバラツキ及び温度特性を考慮した最大の
オフセット電圧+マージン.)に設定し、D/A変換回
路114及び115を−V2[V]〜+V2[V]の範
囲で可変して直流電圧を出力する。そして比較器221
及び222出力の符号が反転する時点のD/A変換回路
114及び115出力をDCオフセット補正電圧として
決定する。
【0050】第2のトレーニング段階として位相シフト
が調整される。
【0051】I=a[V],Q=0[V]に相当する入
力ディジタルベースバンド信号を入力して、オペアンプ
354及び355出力を検出点bI、bQより比較器2
21及び222に入力する。一方、制御装置240は基
準電圧回路230出力を0[V]に制御して比較器22
1及び222に入力し、両者は比較判定される。 当該
判定情報によって、制御装置240が移相器200を反
復的に調整してオペアンプ354及び355出力がI’
=−k・a[v][k:正の実数],Q’=0[v]に
なる移相量を決定する。図11を参照してこれを更に詳
しく説明する。同図は位相シフトトレーニング処理の調
整範囲を示す説明図である。
【0052】制御装置240は比較器221及び222
出力の符号によって調整範囲(P1,P2)を図11の
ように設定し、移相器220をこの調整範囲で調整して
復調搬送波信号の位相を可変する。そして、比較器22
2出力(帰還Q)の符号が反転する時点の移相器220
調整量を位相シフト補正値として決定する。このときオ
ペアンプ354及び355出力はI’=−k・a[V]
(k:正の実数),Q’=0[V]となり入力ベースバ
ンド信号と逆位相の関係に制御される。これにより、位
相シフトが調整される。
【0053】第3のトレーニング段階として入力ベース
バンドI、Q信号の振幅が調整される。
【0054】I=c[V]、Q=c[V]に相当する入
力ディジタルベースバンド信号を入力して、オペアンプ
350及び351出力を検出点aI、aQより検出し、
比較器223及び224に入力する。一方、制御装置2
40は基準電圧回路230出力を−m・c[V](―m
[倍]:反転増幅構成のオペアンプ350及び351の
利得)に制御して比較器223及び224に入力する。
比較器223、224は両者を比較判定する。当該判定
情報によって制御装置240が振幅補正回路290を反
復的に調整してオペアンプ350及び351出力がI=
−m・c[v]、Q=−m・c[v]になる振幅補正値
を決定する。つまり、制御装置240は調整範囲をP1
=−G1[dB],P2=+G1[dB](G1:D/A変
換回路110及び111のバラツキ及び温度特性を考慮
した最大の振幅誤差+マージン.)に設定し、振幅補正
回路290を−G1[dB]〜+G1[dB]の範囲で振幅
を可変する。そして比較器223及び224出力の符号
が反転する時点の振幅補正回路290の調整量を振幅補
正値として決定する。
【0055】なお、本実施例では比較器220を入力信
号と基準信号を入力して大小を判定する比較器構成とし
たが、これは、例えば図3に示すような入力信号をA/
D変換してディジタルデータを出力する2201から2
204のA/D変換器構成の比較器220’としても上
記と同様なトレーニング(反復アルゴリズム)が実行で
きる。この場合、制御装置240には基準信号に対する
誤差データ値が入力されるため、同装置の処理としては
図10のフローチャートの「パラメータ決定」だけでよ
い。また、誤差を直接数値データとして検出するため、
制御装置240(例えばマイクロプロセッサ、DSP)
を用いづとも、当該検出データによって各調整手段を直
接制御することも可能である。
【0056】また、図9の第1の従来例のようにDSP
を用いて入力ベースバンド信号の入力およびトレーニン
グ制御を行う場合は、図2の振幅補正回路290および
オフセット補正回路310の機能がDSPの処理(プロ
グラム)の一部として組み込むことができることは言う
までもない。
【0057】
【発明の効果】以上により、本発明の帰還ループをスイ
ッチによってON/OFF制御する簡潔な開ループ制御
による負帰還増幅器のトレーニング制御によれば、検出
パス及び調整アルゴリズムを共有できる簡単な回路構成
及び制御手段によって、DCオフセットを調節してロー
カルリークの発生を防ぎ、位相シフトを調節して負帰還
増幅器を安定に動作させ、入力ベースバンド信号の振幅
を一致させて変調精度の劣化を防ぎ、安定かつ高品質な
負帰還増幅器を実現できる。また、トレーニングの最初
の段階として、入力ベースバンド信号のDCオフセット
調節と帰還ベースバンド信号のDCオフセット調節をそ
れぞれ実行して、両者の座標平面の原点が絶対座標の原
点と一致するように制御したため、続くトレーニング段
階の位相シフトおよび入力バランスの調節が絶対座標上
で調整制御できる。また、上記DCオフセット調節にお
いて、最初に入力ベースバンド信号のDCオフセット調
節を行うため、帰還ベースバンド信号のDCオフセット
を行うときに入力ベースバンド信号のオフセットが帰還
回路を介して復調側にリークして復調側のDCオフセッ
ト調節を誤ることを防止できる。 更に、上記負帰還増
幅器のトレーニングは、電源投入時および、少なくとも
非送信時にときどき実行することによって、電源投入時
のドリフトを吸収し、温度変化による特性の変動を調整
し、また、製品ごとの特性のばらつきを調整することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における全体構成を示すブロ
ック図。
【図2】本発明の一実施例に関する全体構成を示すブロ
ック図。
【図3】本発明の実施例における比較回路の他の一例を
示すブロック図。
【図4】2つのD/A変換回路の振幅調整を行うブロッ
ク構成の一例。
【図5】原点の異なる2つのベースバンド信号に対して
位相シフト調節を実施したときの位相関係を示す説明
図。
【図6】図7の従来技術の負帰還回路に対するトレーニ
ング時の等価ブロック図。
【図7】従来技術による位相調節を行う負帰還増幅器の
ブロック図。
【図8】図9の従来技術の負帰還回路に対するトレーニ
ング時の等価ブロック図。
【図9】従来技術によるDCオフセット調節を行う負帰
還増幅器のブロック図。
【図10】本発明の実施例におけるトレーニング処理の
一例を示すフローチャート。
【図9】本発明の実施例における位相シフトトレーニン
グ処理の調整範囲を示す説明図。
【符号の説明】
100、101 入力端子、110〜111 D/A変
換回路、122、123、126、127 加算器、1
34、135 増幅器、140 直交変調器、150
電力増幅器、170 減衰器、180 直交復調器、1
90 発振器、200 移相器、210、211 禁止
手段、220、220’ 比較器、230 基準電圧回
路、240 制御装置、270 方向性結合器、290
振幅補正回路、310、311 オフセット補正回
路、320 アンテナスイッチ、330 可変減衰器、
340、341、342、343、343 アナログス
イッチ、350、351、352、353、354、3
55 オペアンプ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における全体構成を示すブロ
ック図。
【図2】本発明の一実施例に関する全体構成を示すブロ
ック図。
【図3】本発明の実施例における比較回路の他の一例を
示すブロツク図。
【図4】2つのD/A変換回路の振幅調整を行うブロッ
ク構成の一例。
【図5】原点の異なる2つのベースバンド信号に対して
位相シフト調節を実施したときの位相関係を示す説明
図。
【図6】図7の従来技術の負帰還回路に対するトレーニ
ング時の等価ブロック図。
【図7】従来技術による位相調節を行う負帰還増幅器の
ブロック図。
【図8】図9の従来技術の負帰還回路に対するトレーニ
ング時の等価ブロック図。
【図9】従来技術によるDCオフセット調節を行う負帰
還増幅器のブロック図。
【図10】本発明の実施例におけるトレーニング処理の
一例を示すフローチャート。
【図11】本発明の実施例における位相シフトトレーニ
ング処理の調整範囲を示す説明図。
【符号の説明】 100、101 入力端子、110〜111 D/A変
換回路、122、123、126、127 加算器、1
34、135 増幅器、140 直交変調器、150
電力増幅器、170 減衰器、180 直交復調器、1
90 発振器、200 移相器、210、211 禁止
手段、220、220’ 比較器、230 基準電圧回
路、240 制御装置、270 方向性結合器、290
振幅補正回路、310、311 オフセット補正回
路、320 アンテナスイッチ、330 可変減衰器、
340、341,342、343、343 アナログス
イッチ、350、351、352、353、354、3
55 オペアンプ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変調信号を電力増幅する増幅器の非線形
    歪みを補償するカーテシアンループ方式の負帰還増幅器
    において、 該負帰還増幅器のトレーニング段階で、該負帰還増幅器
    を開ループ状態とし、入力ベースバンド信号と帰還ベー
    スバンド信号のDCオフセットを入力側の次に帰還側の
    順で個別に調整したのち位相シフトおよび入力振幅を調
    整するトレーニング方式としたことを特徴とする負帰還
    増幅器。
  2. 【請求項2】 変調信号を電力増幅する増幅器の非線形
    歪みを補償するカーテシアンループ方式の負帰還増幅器
    において、送信信号の帰還路にある直交復調器の次段に
    設け、前記負帰還増幅器を開ループに構成するための第
    1の禁止手段と、 前記送信信号のアンテナ部への送出を禁止する第2の禁
    止手段と、 前記負帰還増幅器のトレーニング段階のときに、前記負
    帰還増幅器を前記第1と第2の禁止手段を制御した開ル
    ープ状態で、入力ベースバンド信号と帰還ベースバンド
    信号のDCオフセットを入力側の次に帰還側の順で個別
    に調整したのち位相シフトおよび入力振幅を調整するト
    レーニング方式としたすることを特徴とする請求項1項
    記載の負帰還増幅器。
  3. 【請求項3】 変調信号を電力増幅する増幅器の非線形
    歪みを補償するカーテシアンループ方式の負帰還増幅器
    において、 入力I、Qディジタル信号をアナログデータに変換する
    D/A変換器と、入力レベルを調整することにより前記
    D/A変換器のI、Q間の差と定常値からの差を補正す
    る前記D/A変換器の前段または後段に設けた振幅補正
    器と、前記D/A変換器の出力を帯域制限する前置増幅
    器と、該前置増幅器と前記D/A変換器の間に設けた入
    力側加算器と、該加算器にDCオフセット補正信号を与
    える入力側オフセット補正回路と、前記前置増幅器の次
    段の直交変調器と、該直交変調器に搬送波信号を供給す
    る発振器と、前記直交変調器の出力を電力増幅する電力
    増幅器と、該電力増幅器の出力の一部を取り出す方向性
    結合器と、該方向性結合器により取り出された前記電力
    増幅器の出力を直交復調し負帰還信号を出力する直交復
    調器と、該直交復調器からの復調帰還信号にDCオフセ
    ット補正信号を与える帰還側加算器と、該帰還側加算器
    にDCオフセット補正信号を与える帰還側DCオフセッ
    ト補正回路と、前記入力側加算器出力と前記帰還側加算
    器出力と基準値とを比較し、その結果に応じて前記入力
    側DCオフセット補正回路と前記帰還側DCオフセット
    補正回路と前記振幅補正器と前記直交復調器と前記発振
    器との間に設けた移相器に補正値を与えるとともに、前
    記入力側加算器と前記帰還側加算器との間に設けた第1
    の信号禁止手段と前記電力増幅器の出力側に設けた第2
    の信号禁止手段と前記前置増幅器とを制御する比較制御
    手段より成ることを特徴とする負帰還増幅器。
  4. 【請求項4】 ディジタルベースバンドI相信号及びQ
    相信号を入力してアナログ信号に変換するD/A変換回
    路と、該D/A変換回路出力の入力ベースバンドI相及
    びQ相信号と帰還したベースバンドI相及びQ相信号を
    入力して加算する加算器と、該加算器出力信号を帯域制
    限する増幅器と、搬送波信号を発生する発振器と、前記
    増幅器の出力によって前記搬送波信号を変調して直交変
    調信号を出力する直交変調器と、当該直交変調信号を電
    力増幅してアンテナ回路へ出力する電力増幅器と、前記
    発振器出力の搬送波信号の位相を移相する移相器と、該
    移相器出力の搬送波信号で前記電力増幅器出力の一部を
    復調して前記帰還ベースバンドI相及びQ相信号を出力
    する直交復調器を備え、前記入力ベースバンドI相及び
    Q相信号に前記帰還ベースバンドI相及びQ相信号を前
    記加算器で負帰還する負帰還増幅器であって、前記直交
    変調器のI相及びQ相入力のDCオフセットを補正する
    ための第1のトレーニング段階と、帰還路の位相シフト
    を補正するための第2のトレーニング段階を有する負帰
    還増幅器であって、検出した帰還路の位相情報をもとに
    前記移相器を制御して位相シフトを補正する手段を備え
    た負帰還増幅器において、入力ベースバンドI相及びQ
    相信号の振幅を補正する手段と、該利得補正手段を制御
    して入力I相及びQ相信号の振幅を一致させるための第
    3のトレーニング段階を有し、前記帰還ベースバンドI
    相及びQ相信号の前記入力ベースバンドI相及びQ相信
    号への帰還を禁止する第1の禁止手段と、アンテナ回路
    への直交変調信号の送出を禁止する第2の禁止手段と、
    前記増幅器の利得を調整する手段と、前記入力ベースバ
    ンドI相及びQ相信号のDCオフセットを補正する手段
    と、前記帰還ベースバンドI相及びQ相信号のDCオフ
    セットを補正する手段と、前記入力ベースバンドI相及
    びQ相信号および帰還ベースバンドI相及びQ相信号を
    入力として基準信号と比較して誤差情報を出力する比較
    手段と、前記基準信号を切り替える手段を上記トレーニ
    ング段階において制御して、前記比較手段出力の前記誤
    差情報をもとに前記入力ベースバンドのDCオフセット
    を補正する手段と、前記帰還ベースバンドのDCオフセ
    ットを補正する手段と前記位相シフトを補正する手段お
    よび入力ベースバンドI相及びQ相の振幅を補正する手
    段を制御することを特徴とする負帰還増幅器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の負帰還増幅器のトレーニ
    ング段階は、前記負帰還を禁止する第1の禁止手段によ
    って帰還路を開放した開ループ状態であり、前記アンテ
    ナ回路へ変調信号を送出することを禁止する第2の禁止
    手段及び/又は前記第一の増幅器の利得可変制御する手
    段によって少なくとも不要な変調信号の送出が禁止され
    た状態であり、電源投入時および非送信期間に少なくと
    もときどき調整することを特徴とする負帰還増幅器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の負帰還増幅器において、
    前記第1のトレーニング段階は入力ベースバンド信号の
    DCオフセット調節をした後に帰還ベースバンド信号の
    DCオフセット調節を行って少なくともときどき実行さ
    れ、前記第2のトレーニング段階は少なくとも前記第1
    のトレーニング段階の後に少なくともときどき実行さ
    れ、前記第3のトレーニング段階は少なくとも前記第1
    のトレーニング段階の後に少なくともときどき実行され
    ることを特徴とする負帰還増幅器。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の負帰還増幅器における比
    較手段の出力は少なくとも入力信号と基準信号との大小
    関係を表す情報を含む誤差信号であり、請求項2記載の
    トレーニング段階において検出された当該誤差信号にも
    とづいて、前記入力ベースバンド信号のDCオフセット
    を補正する手段の出力の補正信号を前記I相及びQ相加
    算器の入力に加算する手段と、前記帰還ベースバンド信
    号のDCオフセットを補正する手段の出力の補正信号を
    前記復調器のI相及びQ相出力に加算する手段と、前記
    入力ベースバンドI相及びQ相の振幅を補正する手段
    と、前記移相器を制御する手段を具備することを特徴と
    する負帰還増幅器。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の負帰還増幅器において、
    前記増幅器は前記開ループ状態であって少なくとも位相
    シフトを調節する第2のトレーニング段階において、少
    なくとも前記電力増幅器への入力電力が通常の閉ループ
    動作時の入力電力と等しくなるように利得が可変制御さ
    れる積分回路であり、前記第1の禁止手段と、第2の禁
    止手段とともに制御される開ループ制御方式を具備する
    ことを特徴とする負帰還増幅器。
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