この発明の一の局面によるメモリは、外部アクセス動作に基づいて、内部アクセス動作を行うアクセス制御手段と、リフレッシュ動作を行うリフレッシュ制御手段と、リフレッシュ動作を、読出し動作と再書込み動作とに分割するリフレッシュ分割制御手段とを備え、読出し動作と再書込み動作とは、それぞれ、異なる外部アクセス動作に対応する異なる内部アクセス動作の前および後の少なくともどちらか一方に行われる。
この発明の一の局面によるメモリでは、上記のように、リフレッシュ動作を読出し動作と再書込み動作とに分割するリフレッシュ分割制御手段を設けるとともに、読出し動作と再書込み動作とを、それぞれ、異なる外部アクセス動作に対応する異なる内部アクセス動作の前および後の少なくともどちらか一方に行うように構成することによって、リフレッシュ動作の読出し動作と書込み動作とを連続して行う場合に比べて、1回の外部アクセス動作の期間に行われるリフレッシュ動作の期間を短くすることができるので、その分外部アクセス動作の期間を短くすることができる。この結果、データの転送速度を向上させることができる。
上記一の局面によるメモリにおいて、好ましくは、リフレッシュ分割制御手段は、第1データを書き込む第1再書込み動作と第2データを書き込む第2再書込み動作とに再書込み動作を分割し、読出し動作、第1再書込み動作および第2再書込み動作は、それぞれ、異なる外部アクセス動作に対応する異なる内部アクセス動作の前および後の少なくともどちらか一方に行われる。このように、再書込み動作をさらに第1再書込み動作と第2再書込み動作とに分割することによって、1回の外部アクセス動作の期間内に行われる再書込み動作(リフレッシュ動作)の期間をより短縮することができるので、外部アクセス動作の期間をより短くすることができる。この結果、データの転送速度をより向上させることができる。
上記一の局面によるメモリにおいて、好ましくは、リフレッシュ動作の読出し動作によって読み出されたデータを保持するラッチ手段をさらに備えている。このように構成すれば、リフレッシュ動作の読出し動作によって読み出されたデータを消失させることなくラッチ手段によって保持することができるので、リフレッシュ動作を読出し動作と再書込み動作とに分割したとしても、後のリフレッシュ動作の再書込み動作の際に、ラッチ手段に保持されたデータを復元して再書き込みすることができる。
上記一の局面によるメモリにおいて、好ましくは、外部アクセス動作を検知する外部アクセス検知手段と、外部アクセス検知手段により外部アクセス動作が検知されたことと、アクセス制御手段の動作状態とに基づいて、リフレッシュ動作を行うかどうかを判定するリフレッシュ判定手段とをさらに備え、アクセス制御手段は、リフレッシュ判定手段の判定結果に基づいて、内部アクセス動作の前および後の少なくともどちらか一方にリフレッシュ動作を行う。このように、外部アクセス検知手段により外部アクセス動作が検知されたことと、アクセス制御手段の動作状態とに基づいて、リフレッシュ動作を行うかどうかを判定するリフレッシュ判定手段を設けることにより、外部アクセス動作が周期的に行われていない場合でも、外部アクセス動作が行われた際に、リフレッシュ判定手段により、アクセス制御手段の動作状態に基づいて、リフレッシュ動作を行うかどうかの判定を行うことができる。これにより、外部アクセス動作が周期的に行われるメモリのみならず、外部アクセス動作が非周期的に行われるメモリにおいても、アクセス制御手段により、リフレッシュ判定手段の判定に基づいて、内部アクセス動作と競合することなく、分割されたリフレッシュ動作を行うことができる。
上記一の局面によるメモリにおいて、好ましくは、外部アクセス動作のアクセス回数を計数する外部アクセス計数手段をさらに備え、アクセス制御手段は、外部アクセス計数手段によって計数されたアクセス回数に基づいてリフレッシュ動作を行う。このように構成すれば、外部アクセス動作が、ディスターブが発生する回数よりも少ない一定の回数行われた場合に、リフレッシュ動作を行うことができるので、一定回数の外部アクセス動作によりデータが劣化する強誘電体メモリなどに適したリフレッシュ動作を行うことができる。
上記一の局面によるメモリにおいて、好ましくは、外部アクセス動作の回数に因らず、リフレッシュ動作を行う。このように構成すれば、リフレッシュ動作の回数を増加させることができるので、ディスターブが発生するのをより抑制することができる。また、外部アクセス動作の回数を計数する構成を省略することができるので、回路構成を簡単化することができる。
上記一の局面によるメモリにおいて、好ましくは、互いに交差するように配置されたビット線およびワード線と、ビット線およびワード線の交差する位置に配置されたメモリセルとをさらに備え、内部アクセス動作は、読出し動作と、再書込み動作と、リフレッシュ動作が行われない場合に、内部アクセス動作の読出し動作および再書込み動作時に選択されたメモリセルに印加される電位差が相殺されるように、ワード線およびビット線に電圧を印加する追加サイクルとを含む。このように、選択されたメモリセルに印加される電位差が相殺されるように、内部アクセス動作にワード線およびビット線に電圧を印加する追加サイクルを設けることによって、各内部アクセス動作毎に、メモリセルに印加される電圧を相殺することができるので、メモリセルに印加される全ての電圧の合計が「0」にならないことに起因するインプリントを防止することができる。なお、インプリントとは、メモリセルを構成する強誘電体に一定方向の電圧が印加されることによって、強誘電体のヒステリシスループが電圧が印加された方向にシフトして逆データを書き込みにくくなることをいう。
上記一の局面によるメモリにおいて、好ましくは、リフレッシュ動作の再書込み動作は、第1データを書き込む第1再書込み動作と第2データを書き込む第2再書込み動作とを含み、リフレッシュ動作の読出し動作は、第1外部アクセス動作に対応する第1内部アクセス動作の前および後の少なくともどちらか一方に行われ、リフレッシュ動作の第1再書込み動作および第2再書込み動作は、第2外部アクセス動作に対応する第2内部アクセス動作の前および後の少なくともどちらか一方に行われる。このように構成すれば、リフレッシュ動作を、読出し動作、第1再書込み動作および第2再書込み動作の3つのサイクルによって構成する場合において、2回の外部アクセス動作の期間で1回分のリフレッシュ動作を行うことができる。これにより、リフレッシュ動作を、読出し動作、第1再書込み動作および第2再書込み動作の3つのサイクルによって構成する場合において、3回の外部アクセス動作の期間で1回分のリフレッシュ動作を行う場合に比べて、リフレッシュ動作をより早期に完了させることができる。その結果、ディスターブの累積を効率的に抑制することができる。
上記一の局面によるメモリにおいて、好ましくは、複数のワード線をそれぞれ含む複数のメモリセルブロックをさらに備え、所定の外部アクセス動作の期間に、内部アクセス動作と共にリフレッシュ動作を行う際には、複数のメモリセルブロックのうちの2つ以上のメモリセルブロックの各々に含まれるワード線に対してリフレッシュ動作が行われる。このように構成すれば、所定の外部アクセス動作の期間に2つ以上のワード線に対して並行してリフレッシュ動作が行われるので、所定の外部アクセス動作の期間に1つのワード線のみに対してリフレッシュ動作が行われる場合に比べて、リフレッシュ動作をより早期に完了させることができる。その結果、容易に、ディスターブの累積を効率的に抑制することができる。
この場合、好ましくは、所定の外部アクセス動作の期間に、内部アクセス動作と共にリフレッシュ動作を行う際に、リフレッシュ動作が行われる2つ以上のメモリセルブロックの各々に含まれるワード線は、互いに異なる立上りタイミングで活性化される。このように構成すれば、2つ以上のワード線の各々が活性化状態となっている期間を互いにずらすことができるので、2つ以上のワード線の各々が同時に活性化状態となる期間を短くすることができる。これにより、動作電流がピークに達する期間を短くすることができるので、電源線に発生するノイズを低減することができる。その結果、メモリの動作信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明では、本発明によるメモリの一例として、ワード線とビット線とが交差する位置に配置された1つの強誘電体キャパシタのみからメモリセルが構成される単純マトリックス型の強誘電体メモリについて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの全体構成を示したブロック図である。図2は、図1に示した第1実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリのメモリセルアレイの構成を説明する概略図である。図3は、図1に示した第1実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作制御回路の構成を説明するためのブロック図である。まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの構成について説明する。
第1実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリは、メモリセルアレイ1と、動作制御回路2と、ロウアドレスバッファ3と、ロウデコーダ4と、ライトアンプ5と、リードアンプ6と、入力バッファ7と、出力バッファ8と、カラムアドレスバッファ9と、カラムデコーダ10と、ワード線ソースドライバ11と、電圧生成回路12と、センスアンプ13と、ラッチ列14と、ビット線ソースドライバ15とを備えている。なお、ラッチ列14は、本発明の「ラッチ手段」の一例である。
メモリセルアレイ1には、図2に示すように、たとえば、128本のワード線WLと128本のビット線BLとが交差するように配置されているとともに、その各交差位置に単一の強誘電体キャパシタ16のみからなるメモリセル17がマトリックス状に配置されている。また、強誘電体キャパシタ16は、ワード線WLと、ビット線BLと、ワード線WLおよびビット線BLの間に配置された強誘電体膜(図示せず)とを含んでいる。また、ワード線WLには、ロウデコーダ4が接続されている。ロウデコーダ4には、ロウアドレスバッファ3が接続されている。
ここで、第1実施形態では、動作制御回路2は、メモリセル17に対するデータの内部アクセス動作およびリフレッシュ動作を制御するために設けられている。この動作制御回路2は、図3に示すように、外部アクセス検知回路20と、アクセス計数回路(カウンタ)21と、リフレッシュ制御回路22と、リフレッシュ分割制御回路23と、内部クロック生成回路24を有するアクセス制御回路25とを含んでいる。なお、外部アクセス検知回路20、アクセス計数回路21、リフレッシュ制御回路22、リフレッシュ分割制御回路23およびアクセス制御回路25は、それぞれ、本発明の「外部アクセス検知手段」、「外部アクセス計数手段」、「リフレッシュ制御手段」、「リフレッシュ分割制御手段」および「アクセス制御手段」の一例である。
外部アクセス検知回路20は、外部アクセス動作により外部クロックECLKが入力された場合に、外部アクセス検知パルスCMDを、アクセス計数回路(カウンタ)21と、アクセス制御回路25とに出力する機能を有する。また、外部アクセス検知回路20には、内部アクセス動作を行うための内部アドレス信号に対応する外部アドレス信号などを含むコマンドも入力される。アクセス計数回路21は、電源投入時にリセットされるとともに、外部アクセス検知回路20から外部アクセス検知パルスCMDが入力される毎に外部アクセス回数を+1だけカウントアップして、その外部アクセス回数をリフレッシュ制御回路22に出力する機能を有する。
リフレッシュ制御回路22は、外部アクセス回数が一定回数(たとえば、106回)に達した場合に、メモリセルアレイ1のリフレッシュ動作を要求するために、アクセス制御回路25にリフレッシュ要求信号を出力する機能を有する。また、リフレッシュ制御回路22は、アクセス制御回路25からリフレッシュ信号を受け取った場合に、リフレッシュ動作が行われるリフレッシュアドレス信号をロウアドレスバッファ3に出力する機能を有する。また、リフレッシュ制御回路22は、データ「H」(データ「1」)を書き込む第1再書込み動作RFRS1、および、データ「L」(データ「0」)を書き込む第2再書込み動作RFRS2を行うことを要求するラッチ信号を、ラッチ列14に出力する機能を有する。さらに、アクセス制御回路25は、センスアンプ13を活性化させるためのセンスアンプ活性化信号を、センスアンプ13に出力する機能を有する。また、リフレッシュ分割制御回路23は、リフレッシュ動作を読出し動作RFRD、データ「H」を書き込む第1再書込み動作RFRS1、および、データ「L」を書き込む第2再書込み動作RFRS2に分割し、そのいずれかの動作をリフレッシュ制御回路22に要求する分割信号を出力する機能を有する。
アクセス制御回路25は、外部アクセス検知回路20から外部アクセス検知パルスCMDが入力された際に、内部アクセス動作のための内部クロックICLK1を内部クロック生成回路24によって生成する機能を有する。また、内部アクセス動作終了後にリフレッシュ動作を行う場合には、分割されたリフレッシュ動作のための内部クロックICLK2を内部クロック生成回路24によって生成する機能を有する。また、外部クロックECLKの周期(たとえば、50nsec)は、内部クロックICLK1の周期(たとえば、30nsec)や内部クロックICLK2の周期(たとえば、10nsec)よりも長くなるように設定する。また、内部クロックICLK2の周期は、内部クロックICLK1の周期の約1/3程度とする。また、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作のための内部アクセス動作信号を生成して、その内部アクセス動作信号をリードアンプ6やライトアンプ5に出力する機能を有する。また、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作を行う内部アドレス信号のロウアドレス信号をロウアドレスバッファ3に出力し、かつ、内部アドレス信号のカラムアドレス信号をカラムアドレスバッファ9に出力する機能も有する。また、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作状態が終了した際に、リフレッシュ制御回路22からリフレッシュ要求信号が出力されていると、リフレッシュ制御回路22にリフレッシュ信号を出力する機能も有する。
また、ロウアドレスバッファ3は、アクセス制御回路25から送られる内部アドレス信号のロウアドレス信号およびリフレッシュ制御回路22から送られるリフレッシュアドレス信号に対応した所定のロウアドレス信号をロウデコーダ4に供給するために設けられている。ロウデコーダ4は、内部アクセス動作およびリフレッシュ動作において、ロウアドレスバッファ3から供給される所定のロウアドレス信号に対応するワード線WLを活性化するように構成されている。また、ロウアドレスバッファ3は、切替回路26を含んでいる。そして、この切替回路26によって、ロウアドレスバッファ3は、内部アクセス動作を行う内部アドレス信号に対応するロウアドレス信号と、リフレッシュ動作を行うリフレッシュアドレス信号に対応するロウアドレス信号とを切り替えてロウデコーダ4に供給することが可能に構成されている。
ライトアンプ5およびリードアンプ6には、それぞれ、入力バッファ7および出力バッファ8が接続されている。また、カラムアドレスバッファ9には、カラムデコーダ10が接続されている。また、ロウデコーダ4には、ワード線ソースドライバ11が接続されている。ワード線ソースドライバ11には、電圧生成回路12が接続されるとともに、動作制御回路2も接続されている。また、メモリセルアレイ1のビット線BLには、センスアンプ13を介してカラムデコーダ10が接続されている。また、センスアンプ13には、ライトアンプ5、リードアンプ6およびビット線ソースドライバ15が接続されるとともに、ビット線ソースドライバ15には、電圧生成回路12が接続されている。
図4は、本発明の第1実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作を説明するための電圧波形図である。図5および図6は、本発明の第1実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの内部アクセス動作を説明するための電圧波形図である。図7は、本発明の第1実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの分割されたリフレッシュ動作を説明するための電圧波形図である。次に、図1〜図7を参照して、本発明の第1実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作について説明する。なお、この動作説明では、図4における外部アクセス動作Aが行われる前の外部アクセス動作において、アクセス計数回路21によりカウントされた外部アクセス回数が、リフレッシュによりデータのディスターブを抑制可能な所定回数(たとえば、106回)に達していて、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25にリフレッシュ要求信号が出力されているものとする。
まず、図3および図4に示すように、外部アクセス検知回路20が、外部アクセス動作Aの外部クロックECLKを検知すると、外部アクセス検知回路20は、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21およびアクセス制御回路25に供給する。そして、外部アクセス動作Aが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス計数回路21に供給されると、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。
そして、外部アクセス動作Aが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25に供給されると、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、外部アクセス動作の期間(たとえば、60nsec)よりも短い周期(たとえば、30nsec)を有する内部クロックICLK1を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作Aを行う。
この内部アクセス動作では、アクセス制御回路25は、内部アドレス信号のロウアドレス信号をロウアドレスバッファ3に供給し、ロウアドレスバッファ3は、その供給された内部アドレス信号のロウアドレス信号をロウデコーダ4に供給する。また、内部アクセス動作では、アクセス制御回路25は、内部アクセス信号のカラムアドレス信号をカラムアドレスバッファ9に供給し、カラムアドレスバッファ9は、その供給された内部アドレス信号のカラムアドレス信号をカラムデコーダ10に供給する。
また、図5および図6に示すように、内部アクセス動作は、読出し動作の場合、分割された読出し動作IARD、第1再書込み動作IARS1および第2再書込み動作IARS2の3サイクルが連続して行われる。具体的には、図5および図6に示すように、まず、ビット線BLに電圧を印加しない状態で、内部アドレス信号のロウアドレス信号に対応する選択ワード線WLに+Vccの電圧を印加することによって、選択ワード線WLに繋がる全てのメモリセル17に記憶されたデータをビット線BLを介してセンスアンプ13により一括して読み出す。
そして、次に、選択ワード線WLに繋がるメモリセル17のうち、読み出されたデータがデータ「H」のメモリセル17に対しては、図5に示すように、第1再書込み動作IARS1において、ビット線BLに電圧が印加されていない状態で、選択ワード線WLに+Vccの電圧を印加することによって、メモリセル17にデータ「L」が書き込まれる。その後、第2再書込み動作IARS2においては、選択ワード線WLに電圧が印加されていない状態で、データ「H」が読み出されたビット線BLに+Vccの電圧を印加することによって、メモリセル17にデータ「H」が書き込まれる。また、読み出されたデータがデータ「H」のメモリセル17に対する、第1再書込み動作IARS1においては、データ「H」が読み出されたビット線BLに電圧が印加されていない状態で、非選択ワード線WLには、+1/3Vccの電圧が印加される。これにより、第1再書込み動作IARS1においては、非選択ワード線WLおよびデータ「H」が読み出されたビット線BLに接続されているメモリセル17に、−1/3Vccの電圧が印加される。そして、第2再書込み動作IARS2においては、データ「H」が読み出されたビット線BLに+Vccの電圧が印加されている状態で、非選択ワード線WLに+2/3Vccの電圧が印加される。これにより、第2再書込み動作IARS2においては、非選択ワード線WLおよびデータ「H」が読み出されたビット線BLに接続されているメモリセル17に、+1/3Vccの電圧が印加される。したがって、非選択ワード線WLおよびデータ「H」が読み出されたビット線BLに接続されているメモリセル17では、絶対値として1/3Vcc以上の電圧が印加されないとともに、第1再書込み動作IARS1において生じた−1/3Vccの電圧と、第2再書込み動作IARS2において生じた+1/3Vccの電圧とが、互いに相殺するように印加される。
一方、選択ワード線WLに繋がるメモリセル17のうち、読み出されたデータがデータ「L」の選択ワード線WLのメモリセル17に対しては、図6に示すように、上記した読出し動作IARDによってメモリセル17のデータが読み出されるとともに、メモリセル17にデータ「L」が書き込まれている。このため、メモリセル17に書き込まれたデータ「L」を破壊する絶対値として1/3Vcc以上の電圧が選択ワード線WLに印加されないように、第1再書込み動作IARS1および第2再書込み動作IARS2が行われる。具体的には、選択ワード線WLのメモリセル17に対しては、第1再書込み動作IARS1において、データ「L」が読み出されたビット線BLに+2/3Vccが印加されている状態で、選択ワード線WLに+Vccが印加される。そして、第2再書込み動作IARS2においては、データ「L」が読み出されたビット線BLに+1/3Vccが印加されている状態で、選択ワード線WLには、電圧が印加されない。また、読み出されたデータがデータ「L」のメモリセル17に対する、第1再書込み動作IARS1においては、データ「L」が読み出されたビット線BLに+2/3Vccの電圧が印加されている状態で、非選択ワード線WLに+1/3Vccの電圧が印加される。これにより、第1再書込み動作IARS1において、非選択ワード線WLおよびデータ「L」が読み出されたビット線BLに接続されているメモリセル17には、+1/3Vccの電圧しか生じない。そして、第2再書込み動作IARS2においては、データ「L」が読み出されたビット線BLに+1/3Vccの電圧が印加されている状態で、非選択ワード線WLに+2/3Vccの電圧が印加される。これにより、第2再書込み動作IARS2においては、非選択ワード線WLおよびデータ「L」が読み出されたビット線BLに接続されているメモリセル17に−1/3Vccの電圧が印加される。したがって、非選択ワード線WLおよびデータ「L」が読み出されたビット線BLに接続されているメモリセル17では、絶対値として1/3Vcc以上の電圧が印加されないとともに、第1再書込み動作IARS1において生じた+1/3Vccの電圧と、第2再書込み動作IARS2において生じた−1/3Vccの電圧とが、互いに相殺するように印加される。
次に、内部アクセス動作Aが終了すると、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25にリフレッシュ要求信号が供給されているので、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作Aの終了後にリフレッシュ動作を行うための内部クロックICLK2を生成するとともに、リフレッシュ制御回路22にリフレッシュ信号を出力する。この結果、リフレッシュ動作状態になる。なお、このリフレッシュ動作は、リフレッシュ要求信号が出力されてから128回目のリフレッシュ動作であるとする。すなわち、ワード線WL1〜ワード線WL127までのリフレッシュ動作は既に終了しており、最後のワード線WL128がリフレッシュされるものとする。
ここで、第1実施形態では、3つのサイクル(読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1、第2再書込み動作RFRS2)からなるリフレッシュ動作を各サイクル毎に分割して行う。具体的には、内部アクセス動作Aが終了した時点では、リフレッシュ信号が供給されたリフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ動作の3つの読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2のうち、1つ目のサイクルである読出し動作RFRDのみを要求する分割信号がリフレッシュ分割制御回路23から出力されている。したがって、リフレッシュ制御回路22は、リフレッシュ動作の読出し動作RFRDを行うために、ワード線WL128に対応するリフレッシュアドレス信号をロウアドレスバッファ3に出力する。図7に示すように、リフレッシュ動作の読出し動作RFRDは、ビット線BLに電圧が印加されていない状態で、ワード線WL128に+Vccの電圧が印加される。これにより、ワード線WL128に繋がるメモリセル17のデータがラッチ列14へと出力されるので、ラッチ列14がその出力されたデータを保持する。そして、読出し動作RFRDが終了すると、アクセス制御回路25は、次の外部アクセス動作Bが開始されるまで待機状態となる。つまり、外部アクセス動作Aでは、内部アクセス動作Aに引き続いて、リフレッシュ動作の3つのサイクルのうち1つ目のサイクルである読出し動作RFRDのみが行われる。
次に、外部アクセス検知回路20が、外部アクセス動作B(図3参照)の外部クロックECLKを検知すると、外部アクセス検知回路20は、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21およびアクセス制御回路25に供給する。そして、外部アクセス動作Bが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス計数回路21に供給されると、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。
そして、外部アクセス動作Bが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25に供給されると、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、内部クロックICLK1を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作Bを行う。
次に、内部アクセス動作Bが終了すると、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25にリフレッシュ要求信号が供給されているので、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作Bの終了後にリフレッシュ動作を行うための内部クロックICLK2を生成するとともに、リフレッシュ制御回路22にリフレッシュ信号を出力する。この結果、リフレッシュ動作状態になる。
ここで、第1実施形態では、内部アクセス動作Bが終了した時点では、リフレッシュ信号が供給されたリフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ動作の3つの読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1、第2再書込み動作RFRS2のうち、2つ目のサイクルである第1再書込み動作RFRS1のみを要求する分割信号がリフレッシュ分割制御回路23から出力されている。したがって、リフレッシュ制御回路22は、リフレッシュ動作の第1再書込み動作RFRS1を行うために、ワード線WL128に対応するリフレッシュアドレス信号をロウアドレスバッファ3に出力する。図7に示すように、リフレッシュ動作の第1再書込み動作RFRS1は、データ「H」が読み出されたビット線BLに電圧を印加しないとともに、データ「L」が読み出されたビット線BLには、+2/3Vccの電圧を印加した状態で、ワード線WL128に+Vccの電圧が印加される。これにより、読出し動作RFRDによって読み出されてラッチ列14に保持されているデータのうち、データ「H」に対応するデータが再書き込みされる。そして、第1再書込み動作RFRS1が終了すると、アクセス制御回路25は、次の外部アクセス動作Cが開始されるまで待機状態となる。つまり、外部アクセス動作Bでは、内部アクセス動作Bに引き続いて、リフレッシュ動作の3つのサイクルのうち2つ目のサイクルである第1再書込み動作RFRS1のみが行われる。
次に、外部アクセス検知回路20が、外部アクセス動作C(図3参照)の外部クロックECLKを検知すると、外部アクセス検知回路20は、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21およびアクセス制御回路25に供給する。そして、外部アクセス動作Cが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス計数回路21に供給されると、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。
そして、外部アクセス動作Cが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25に供給されると、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、内部クロックICLK1を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作Cを行う。
次に、内部アクセス動作Cが終了すると、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25にリフレッシュ要求信号が供給されているので、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作Cの終了後にリフレッシュ動作を行うための内部クロックICLK2を生成するとともに、リフレッシュ制御回路22にリフレッシュ信号を出力する。この結果、リフレッシュ動作状態になる。
ここで、第1実施形態では、内部アクセス動作Cが終了した時点では、リフレッシュ信号が供給されたリフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ動作の3つの読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1、第2再書込み動作RFRS2のうち、3つ目のサイクルである第2再書込み動作RFRS2のみを要求する分割信号がリフレッシュ分割制御回路23から出力されている。したがって、リフレッシュ制御回路22は、リフレッシュ動作の第2再書込み動作RFRS2を行うために、ワード線WL128に対応するリフレッシュアドレス信号をロウアドレスバッファ3に出力する。図7に示すように、リフレッシュ動作の第2再書込み動作RFRS2は、ワード線WL128に電圧が印加されていない状態で、データ「H」が読み出されたビット線BLに+Vccの電圧を印加するとともに、データ「L」が読み出されたビット線BLには、+1/3Vccの電圧が印加される。これにより、読出し動作RFRDによって読み出されてラッチ列14に保持されているデータのうち、データ「L」に対応するデータが再書き込みされる。つまり、外部アクセス動作Cでは、内部アクセス動作Cに引き続いて、リフレッシュ動作の3つのサイクルのうち3つ目のサイクルである第2再書込み動作RFRS2のみが行われる。そして、第2再書込み動作RFRS2が終了すると、ワード線WL1〜ワード線WL128の全てにリフレッシュ動作が行われたので、リフレッシュ制御回路22は、リフレッシュ要求信号をLレベルに立ち下げる。その後、アクセス制御回路25は、次の外部アクセス動作Dが開始されるまで待機状態となる。
次に、外部アクセス検知回路20が、外部アクセス動作D(図3参照)の外部クロックECLKを検知すると、外部アクセス検知回路20は、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21およびアクセス制御回路25に供給する。そして、外部アクセス動作Dが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス計数回路21に供給されると、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。
そして、外部アクセス動作Dが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25に供給されると、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、内部クロックICLK1を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作Dを行う。次に、内部アクセス動作Dが終了すると、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25にリフレッシュ要求信号が供給されていないので、アクセス制御回路25は、リフレッシュ動作を行うことなく、次の外部アクセス動作が開始されるまで待機状態となる。
この後は、リフレッシュ動作が行われることなく、内部アクセス動作のみが繰り返し行われる。そして、外部アクセス動作が、前回のリフレッシュ要求信号に応じてリフレッシュ動作が開始されてからカウントして所定回数(たとえば、106回)行われた際に、アクセス計数回路21により供給される外部アクセス回数に基づいて、リフレッシュ制御回路22がアクセス制御回路25にリフレッシュ要求信号を供給する。そして、再び同様の動作によって3つのサイクル毎に分割されたリフレッシュ動作が、全てのワード線WL1〜ワード線WL128について行われる。
第1実施形態では、上記のように、リフレッシュ動作を読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2に分割するリフレッシュ分割を設けるとともに、読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2を、それぞれ、異なる外部アクセス動作に対応する異なる内部アクセス動作の後に行うように構成することによって、リフレッシュ動作の読出し動作と書込み動作とを連続して行う場合に比べて、1回の外部アクセス動作の期間に行われるリフレッシュ動作の期間を短くすることができるので、その分外部アクセス動作の期間(外部クロックECLKの周期)を短くすることができる。この結果、データの転送速度を向上させることができる。
また、上記第1実施形態では、ラッチ列14を設けることによって、リフレッシュ動作の読出し動作RFRDによって読み出されたデータを消失させることなくラッチ列14によって保持することができるので、リフレッシュ動作を読出し動作RFRDと第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2とに分割したとしても、後のリフレッシュ動作の第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2の際に、ラッチ列14に保持されたデータを復元して再書込みすることができる。また、アクセス計数回路21を設けることによって、外部アクセス動作が、ディスターブが発生する回数よりも少ない一定の回数行われた場合に、リフレッシュ動作を行うことができるので、一定回数の外部アクセス動作によりデータが劣化する第1実施形態のような単純マトリックス型の強誘電体メモリなどに適したリフレッシュ動作を行うことができる。また、非選択ワード線WLに接続されているメモリセル17では、第1再書込み動作IARS1において生じた電圧と、第2再書込み動作IARS2において生じた電圧とが、互いに相殺するので、内部アクセス動作によって非選択ワード線WLに接続されているメモリセル17のデータの劣化を抑制できる。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作制御回路の構成を説明するためのブロック図である。図8を参照して、この第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、非同期で外部アクセス動作が行われる単純マトリックス型の強誘電体メモリに本発明を適用した場合の構成について説明する。
この第2実施形態による強誘電体メモリでは、図8に示すように、動作制御回路2aは、外部アクセス検知回路20aと、アクセス計数回路(カウンタ)21aと、リフレッシュ制御回路22と、リフレッシュ分割制御回路23と、内部クロック生成回路24を有するアクセス制御回路25aと、リフレッシュ判定回路27とを含んでいる。なお、外部アクセス検知回路20a、アクセス計数回路21a、アクセス制御回路25aおよびリフレッシュ判定回路27は、それぞれ、本発明の「外部アクセス検知手段」、「外部アクセス計数手段」、「アクセス制御手段」および「リフレッシュ判定手段」の一例である。また、外部アクセス動作が行われる際に、外部アクセス検知回路20aには、外部アドレス信号が供給されると、外部アクセス検知パルスATDを、アクセス計数回路21aと、アクセス制御回路25aと、リフレッシュ判定回路27とに出力する機能を有する。また、アクセス計数回路21aは、電源投入時にリセットされるとともに、外部アクセス検知回路20aから外部アクセス検知パルスATDが入力される毎に外部アクセス回数を+1だけカウントアップして、その外部アクセス回数をリフレッシュ制御回路22に出力する機能を有する。アクセス制御回路25aは、外部アクセス検知回路20aから外部アクセス検知パルスATDが入力された際に、内部クロックICLK1を内部クロック生成回路24によって生成する機能を有する。また、アクセス制御回路25aは、リフレッシュ信号およびリフレッシュ判定回路27からのRefEを受けて、内部アクセス動作終了後にリフレッシュ動作を行う場合には、リフレッシュ動作のための内部クロックICLK2を内部クロック生成回路24によって生成する機能を有する。なお、上記以外の機能については、アクセス制御回路25aは、第1実施形態のアクセス制御回路25と同様の機能を有する。
また、リフレッシュ判定回路27は、外部アクセス動作が検知された際に、外部アクセス検知回路20から外部アクセス検知パルスATDが供給されると、アクセス制御回路25の動作状態に基づいて、HレベルまたはLレベルのリフレッシュ判定信号RefEを出力するように構成されている。なお、リフレッシュ制御回路22およびリフレッシュ分割制御回路23は、第1実施形態と同様の構成を有する。また、外部アドレスの最短のサイクルの期間(たとえば、70nsec)は、内部クロックICLK1の周期(たとえば、60nsec)および内部クロックICLK2の周期(たとえば、20nsec)よりも長くなるように設定される。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
図9は、本発明の第2実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作を説明するための電圧波形図である。次に、図1、図8および図9を参照して、本発明の第2実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作について説明する。なお、この動作説明では、図9における外部アクセス動作Aが行われる前の外部アクセス動作において、アクセス計数回路21aによりカウントされた外部アクセス回数が、リフレッシュ動作によりデータのディスターブを抑制可能な所定回数(たとえば、106回)に達して、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25aにリフレッシュ要求信号が出力されているものとする。
まず、図8および図9に示すように、外部アクセス検知回路20aが、外部アクセス動作Aの外部アドレス信号を検知すると、外部アクセス検知回路20aは、外部アクセス検知パルスATDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスATDをアクセス計数回路21a、アクセス制御回路25aおよびリフレッシュ判定回路27に供給する。そして、外部アクセス動作Aが検知された際に、外部アクセス検知パルスATDがアクセス計数回路21aに供給されると、アクセス計数回路21aは、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。また、外部アクセス動作Aが検知された際に、外部アクセス検知パルスATDがリフレッシュ判定回路27に供給されると、リフレッシュ判定回路27は、アクセス制御回路25aが内部アクセス動作状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。
ここで、外部アクセス検知パルスATDが供給された際に、アクセス制御回路25aが、内部アクセス動作状態およびリフレッシュ動作状態のどちらでもない場合には、外部アクセス動作の間にリフレッシュ動作を行うことを許可するために、リフレッシュ判定回路27は、リフレッシュ判定信号RefEをHレベルに設定する。一方、外部アクセス検知回路20aから外部アクセス検知パルスATDが供給された際に、アクセス制御回路25aが、内部アクセス動作状態またはリフレッシュ動作状態のいずれかである場合には、外部アクセス動作の間にリフレッシュ動作を行うと、次の外部アクセス動作に対応する内部アクセス動作が、外部アクセス動作に対して大幅に遅延する可能性が高い。したがって、外部アクセス動作の間にリフレッシュ動作を行わないように、リフレッシュ判定回路27は、リフレッシュ判定信号RefEをLレベルに設定する。
ここで、外部アクセス動作Aが検知された時点では、内部アクセス動作状態およびリフレッシュ動作状態のどちらも行っていないので、リフレッシュ判定回路27は、リフレッシュ判定信号RefEをHレベルに立ち上げる。そして、このリフレッシュ判定信号RefEは、次の外部アクセス動作が外部アクセス検知回路20aにより検知されるまで、Hレベルに保持される。
そして、外部アクセス動作Aが検知された際に、外部アクセス検知パルスATDがアクセス制御回路25aに供給されると、アクセス制御回路25aは、内部アクセス動作状態およびリフレッシュ動作状態のどちらでもないので、内部クロック生成回路24により、外部アクセス動作の最短期間(たとえば、70nsec)よりも短い周期(たとえば、60nsec)を有する内部クロックICLK1を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25aは、第1実施形態と同様の内部アクセス動作Aを行う。
次に、内部クロックICLK1が1周期分終了して、内部アクセス動作Aが終了した時点では、リフレッシュ判定信号RefEがHレベルに保持されている。また、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25aには、リフレッシュ要求信号が供給されている。これにより、アクセス制御回路25aは、内部クロック生成回路24によって、リフレッシュ動作のための内部クロックICLK2を1周期分生成するとともに、リフレッシュ信号をリフレッシュ制御回路22に供給する。この結果、リフレッシュ動作状態になる。そして、リフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ分割制御回路23から3つに分割されたリフレッシュ動作のうち1つ目のサイクルである読出し動作RFRDのみを要求する分割信号が出力されているので、リフレッシュ制御回路22は、読出し動作RFRDを行って、ラッチ列14にワード線WL(たとえば、ワード線WL1)のデータが保持される。なお、読出し動作RFRDは、上記した第1実施形態と同様に行われる。また、アクセス制御回路25aは、リフレッシュ動作の読出し動作RFRDが終了した後は、次の外部アクセス動作Bが開始されるまで待機状態となる。
次に、外部アクセス動作B(図9参照)が開始されると、外部アドレス信号が外部アクセス検知回路20aに検知される。これにより、外部アクセス検知回路20aは、外部アクセス検知パルスATDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスATDをアクセス計数回路21a、リフレッシュ判定回路27およびアクセス制御回路25aに供給する。そして、外部アクセス動作Bが検知された際に、外部アクセス検知パルスATDがアクセス計数回路21aに供給されると、アクセス計数回路21aは外部アクセス回数を+1だけカウントアップして、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。また、外部アクセス動作Bが検知された際に、外部アクセス検知パルスATDがリフレッシュ判定回路27に供給されると、リフレッシュ判定回路27は、アクセス制御回路25aが内部アクセス動作状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。外部アクセス動作Bが検知された時点では、内部アクセス動作およびリフレッシュ動作のどちらも行っていないので、リフレッシュ判定回路27は、リフレッシュ判定信号RefEをHレベルに立ち上げた状態のまま保持する。
そして、外部アクセス動作Bが検知された際に、外部アクセス検知パルスATDがリフレッシュ判定回路27に供給されると、アクセス制御回路25aは、内部アクセス動作状態およびリフレッシュ動作状態のどちらでもないので、アクセス制御回路25aは、内部クロック生成回路24によって、内部アクセス動作のための内部クロックICLK1を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期の間に、アクセス制御回路25aは、内部アクセス動作Bを行う。そして、内部アクセス動作Bが終了すると、アクセス制御回路25aは、リフレッシュ判定信号RefEがHレベルなので、リフレッシュ動作のための内部クロックICLK2を1周期分生成するとともに、リフレッシュ制御回路22にリフレッシュ信号を供給する。ここで、リフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ分割制御回路23から3つに分割されたリフレッシュ動作のうち2つ目のサイクルである第1再書込み動作RFRS1のみを要求する分割信号が出力されているので、リフレッシュ制御回路22は、第1再書込み動作RFRS1を行う。なお、第1再書込み動作RFRS1は、第1実施形態と同様に行われる。また、アクセス制御回路25aは、リフレッシュ動作の第1再書込み動作RFRS1が終了した後は、次の外部アクセス動作Cが開始されるまで待機状態となる。
次に、外部アクセス動作C(図9参照)が開始されると、外部アドレス信号が外部アクセス検知回路20aに検知される。これにより、外部アクセス検知回路20aは、外部アクセス検知パルスATDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスATDをアクセス計数回路21a、リフレッシュ判定回路27およびアクセス制御回路25aに供給する。そして、外部アクセス動作Cが検知された際に、外部アクセス検知パルスATDがアクセス計数回路21aに供給されると、アクセス計数回路21aは外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。また、外部アクセス動作Cが検知された際に、外部アクセス検知パルスATDがリフレッシュ判定回路27に供給されると、リフレッシュ判定回路27は、アクセス制御回路25aが内部アクセス動作状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。外部アクセス動作Cが検知された時点では、内部アクセス動作およびリフレッシュ動作のどちらも行っていないので、リフレッシュ判定回路27は、リフレッシュ判定信号RefEをHレベルに立ち上げた状態を保持する。
そして、外部アクセス動作Cが検知された際に、外部アクセス検知パルスATDがリフレッシュ判定回路27に供給されると、リフレッシュ判定回路27は、アクセス制御回路25aが内部アクセス動作状態およびリフレッシュ動作状態のどちらでもないので、アクセス制御回路25aは、内部クロック生成回路24によって、内部アクセス動作のための内部クロックICLK1を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期の間に、アクセス制御回路25aは、内部アクセス動作Cを行う。そして、内部アクセス動作Cが終了すると、アクセス制御回路25aは、リフレッシュ判定信号RefEがHレベルなので、リフレッシュ動作のための内部クロックICLK2を1周期分生成するとともに、リフレッシュ制御回路22にリフレッシュ信号を供給する。ここで、リフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ分割制御回路23から3つに分割されたリフレッシュ動作のうち3つ目のサイクルである第2再書込み動作RFRS2のみを要求する分割信号が出力されているので、リフレッシュ制御回路22は、第2再書込み動作RFRS2を行う。なお、第2再書込み動作RFRS2は、第1実施形態と同様に行われる。
次に、外部アクセス動作D(図9参照)が開始されると、外部アドレス信号が外部アクセス検知回路20aに検知される。これにより、外部アクセス検知回路20aは、外部アクセス検知パルスATDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスATDをアクセス計数回路21a、リフレッシュ判定回路27およびアクセス制御回路25aに供給する。そして、外部アクセス検知パルスATDがアクセス計数回路21aに供給されると、アクセス計数回路21aは、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。また、外部アクセス動作Dが検知された際に、外部アクセス検知パルスATDがリフレッシュ判定回路27に供給されると、リフレッシュ判定回路27は、アクセス制御回路25aが内部アクセス状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。外部アクセス動作Dが検知された時点では、アクセス制御回路25aがリフレッシュ動作の第2再書込み動作RFRS2を行っているので、リフレッシュ判定回路27は、リフレッシュ判定信号RefEをLレベルに立ち下げる。
そして、外部アクセス動作Dが検知された際に、外部アクセス検知パルスATDがアクセス制御回路25aに供給されても、1つ前の外部アクセス動作Cの期間に開始されたリフレッシュ動作の第2再書込み動作RFRS2がまだ終了していない。これにより、アクセス制御回路25aは、内部クロックICLK1を生成しないので、内部アクセス動作Dも行わない。外部アクセス動作Cの期間に開始された第2再書込み動作RFRS2が終了すると、アクセス制御回路25aは、内部クロックICLK1を1周期分生成して内部アクセス動作Dを開始する。そして、内部クロックICLK1の1周期分の間、アクセス制御回路25aは、内部アクセス動作Dを行う。ここで、この第2実施形態では、内部クロックICLK1が1周期分終了して、内部アクセス動作Dが終了した場合にも、リフレッシュ判定信号RefEがLレベルであるので、アクセス制御回路25aは、リフレッシュ動作を行うことなく、次の外部アクセス動作Eまで待機状態になる。
以下、図2に示した128本のワード線WL1〜ワード線WL128の全てがリフレッシュされるまで、上記と同様の動作によってリフレッシュ動作の読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2が繰り返される。そして、全てのワード線WL1〜ワード線WL128がリフレッシュされることによって、リフレッシュ動作が終了する。そして、その後は、内部アクセス動作のみが繰り返し行われる。そして、前回のリフレッシュ要求信号に応じてリフレッシュ動作が開始されてからカウントして所定回数(たとえば、106回)行われた際に、アクセス計数回路21aにより供給される外部アクセス回数に基づいて、リフレッシュ制御回路22がアクセス制御回路25aにリフレッシュ要求信号を供給する。そして、再び同様の動作によってリフレッシュ動作が、全てのワード線WL1〜ワード線WL128について行われる。
第2実施形態では、上記のように、外部アクセス検知回路20aにより外部アクセス動作が検知されたことと、アクセス制御回路25aの動作状態とに基づいて、リフレッシュ動作を行うかどうかを判定するリフレッシュ判定回路27を設けることにより、外部アクセス動作が周期的に行われていない場合でも、外部アクセス動作が行われた際に、リフレッシュ判定回路27により、アクセス制御回路25aの動作状態に基づいて、リフレッシュ動作を行うかどうかの判定を行うことができる。これにより、外部アクセス動作が周期的に行われるメモリのみならず、第2実施形態のような外部アクセス動作が非周期的に行われるメモリにおいても、アクセス制御回路25aにより、リフレッシュ判定回路27の判定に基づいて、内部アクセス動作と競合することなく、分割されたリフレッシュ動作を行うことができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作制御回路の構成を説明するためのブロック図である。図10を参照して、この第3実施形態では、上記第2実施形態とは異なり、外部クロックに同期して外部アクセス動作が行われる単純マトリックス型の強誘電体メモリの場合の構成について説明する。また、この第3実施形態では、上記第1実施形態と異なり、内部アクセス動作の期間(たとえば、60nsec)と、リフレッシュ動作の読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2の期間(たとえば、20nsec)との和が外部クロックの期間(たとえば、65nsec)よりも長くなるように設定される場合について説明する。
この第3実施形態による強誘電体メモリでは、図10に示すように、動作制御回路2bは、外部アクセス検知回路20bと、アクセス計数回路(カウンタ)21と、リフレッシュ制御回路22と、リフレッシュ分割制御回路23と、内部クロック生成回路24を有するアクセス制御回路25bと、リフレッシュ判定回路27aとを含んでいる。なお、外部アクセス検知回路20b、アクセス制御回路25bおよびリフレッシュ判定回路27aは、それぞれ、本発明の「外部アクセス検知手段」、「アクセス制御手段」および「リフレッシュ判定手段」の一例である。また、外部アクセス動作が行われる際に、外部クロックECLKが供給されると、外部アクセス検知回路20bは、外部アクセス検知パルスCMDを、アクセス計数回路21と、アクセス制御回路25bと、リフレッシュ判定回路27aとに出力する機能を有する。また、アクセス制御回路25bは、リフレッシュ制御回路22からのリフレッシュ要求信号およびリフレッシュ判定回路27aからのリフレッシュ判定信号RefEを受けて、内部アクセス動作終了後にリフレッシュ動作を行う場合には、リフレッシュ動作のための内部クロックICLK2を内部クロック生成回路24によって生成する機能を有する。なお、上記以外の機能については、アクセス制御回路25bは、第1実施形態のアクセス制御回路25と同様の機能を有する。
また、リフレッシュ判定回路27aは、外部アクセス動作が検知された際に、外部アクセス検知回路20bから外部アクセス検知パルスCMDが供給されると、アクセス制御回路25bの動作状態に基づいて、HレベルまたはLレベルのリフレッシュ判定信号RefEを出力するように構成されている。なお、アクセス計数回路(カウンタ)21、リフレッシュ制御回路22およびリフレッシュ分割制御回路23は、第1実施形態と同様の構成を有する。また、外部クロックECLKの周期(たとえば、65nsec)は、内部クロックICLK1の周期(たとえば、60nsec)および内部クロックICLK2の周期(たとえば、20nsec)よりも長くなるように設定される。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
図11は、本発明の第3実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作を説明するための電圧波形図である。次に、図1、図10および図11を参照して、本発明の第3実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作について説明する。なお、この動作説明では、図11における外部アクセス動作Aが行われる前の外部アクセス動作において、アクセス計数回路21によりカウントされた外部アクセス回数が、リフレッシュ動作によりデータのディスターブを抑制可能な所定回数(たとえば、106回)に達して、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25bにリフレッシュ要求信号が出力されているものとする。
まず、図10および図11に示すように、外部アクセス検知回路20bが、外部アクセス動作Aの外部クロックECLKを検知すると、外部アクセス検知回路20bは、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21、アクセス制御回路25bおよびリフレッシュ判定回路27aに供給する。そして、外部アクセス動作Aが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス計数回路21に供給されると、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。また、外部アクセス動作Aが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがリフレッシュ判定回路27aに供給されると、リフレッシュ判定回路27aは、アクセス制御回路25bが内部アクセス動作状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。
ここで、外部アクセス動作Aが検知された時点では、内部アクセス動作状態およびリフレッシュ動作状態のどちらも行っていないので、リフレッシュ判定回路27aは、リフレッシュ判定信号RefEをHレベルに立ち上げる。そして、このリフレッシュ判定信号RefEは、次の外部アクセス動作が外部アクセス検知回路20bにより検知されるまで、Hレベルに保持される。
そして、外部アクセス動作Aが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25bに供給されると、アクセス制御回路25bは、内部アクセス動作状態およびリフレッシュ動作状態のどちらでもないので、内部クロック生成回路24により、外部アクセス動作の周期(たとえば、65nsec)よりも短い周期(たとえば、60nsec)を有する内部クロックICLK1を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25bは、第1実施形態と同様の内部アクセス動作Aを行う。
次に、内部クロックICLK1が1周期分終了して、内部アクセス動作Aが終了した時点では、リフレッシュ判定信号RefEがHレベルに保持されている。また、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25bには、リフレッシュ要求信号が供給されている。これにより、アクセス制御回路25bは、内部クロック生成回路24によって、リフレッシュ動作のための内部クロックICLK2を1周期分生成するとともに、リフレッシュ信号をリフレッシュ制御回路22に供給する。この結果、リフレッシュ動作状態になる。そして、リフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ分割制御回路23から3つに分割されたリフレッシュ動作のうち1つ目のサイクルである読出し動作RFRDのみを要求する分割信号が出力されているので、リフレッシュ制御回路22は、読出し動作RFRDを行って、ラッチ列14にはワード線WL(たとえば、ワード線WL1)のデータが保持される。なお、読出し動作RFRDは、第1実施形態と同様に行われる。
次に、外部アクセス動作B(図11参照)が開始されると、外部クロックECLKが外部アクセス検知回路20bに検知される。これにより、外部アクセス検知回路20bは、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21、アクセス制御回路25bおよびリフレッシュ判定回路27aに供給する。そして、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス計数回路21に供給されると、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。また、外部アクセス動作Bが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがリフレッシュ判定回路27aに供給されると、リフレッシュ判定回路27aは、アクセス制御回路25bが内部アクセス状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。外部アクセス動作Bが検知された時点では、アクセス制御回路25bがリフレッシュ動作の読出し動作RFRDを行っているので、リフレッシュ判定回路27aは、リフレッシュ判定信号RefEをLレベルに立ち下げる。
そして、外部アクセス動作Bが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25bに供給されても、1つ前の外部アクセス動作Aの期間に開始されたリフレッシュ動作の読出し動作RFRDがまだ終了していない。これにより、アクセス制御回路25bは、内部クロックICLK1を生成しないので、内部アクセス動作Bも行わない。外部アクセス動作Aの期間に開始された読出し動作RFRDが終了すると、アクセス制御回路25bは、内部クロックICLK1を1周期分生成して内部アクセス動作Bを開始する。そして、内部クロックICLK1の1周期分の間、アクセス制御回路25bは、内部アクセス動作Bを行う。
次に、外部アクセス動作C(図11参照)が開始されると、外部クロックECLKが外部アクセス検知回路20bに検知される。これにより、外部アクセス検知回路20bは、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21、アクセス制御回路25bおよびリフレッシュ判定回路27aに供給する。そして、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス計数回路21に供給されると、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。また、外部アクセス動作Cが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがリフレッシュ判定回路27aに供給されると、リフレッシュ判定回路27aは、アクセス制御回路25bが内部アクセス状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。外部アクセス動作Cが検知された時点では、アクセス制御回路25bが内部アクセス動作Bを行っているので、リフレッシュ判定回路27aは、リフレッシュ判定信号RefEをLレベルで保持する。
そして、外部アクセス動作Cが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25bに供給されても、内部アクセス動作Bがまだ終了していない。これにより、アクセス制御回路25bは、内部クロックICLK1を生成しないので、内部アクセス動作Cも行わない。内部アクセス動作Bが終了すると、リフレッシュ判定信号RefEがLレベルなのでリフレッシュ動作は行わずに、アクセス制御回路25bは、内部クロックICLK1を1周期分生成して内部アクセス動作Cを開始する。そして、内部クロックICLK1の1周期分の間、アクセス制御回路25bは、内部アクセス動作Cを行う。
次に、外部アクセス動作D(図11参照)が開始されると、外部クロックECLKが外部アクセス検知回路20bに検知される。これにより、外部アクセス検知回路20bは、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21、アクセス制御回路25bおよびリフレッシュ判定回路27aに供給する。そして、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス計数回路21に供給されると、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。また、外部アクセス動作Dが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがリフレッシュ判定回路27aに供給されると、リフレッシュ判定回路27aは、アクセス制御回路25bが内部アクセス状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。外部アクセス動作Dが検知された時点では、アクセス制御回路25bが内部アクセス動作Cを行っているので、リフレッシュ判定回路27aは、リフレッシュ判定信号RefEをLレベルで保持する。
そして、外部アクセス動作Dが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25bに供給されても、内部アクセス動作Cがまだ終了していない。これにより、アクセス制御回路25bは、内部クロックICLK1を生成しないので、内部アクセス動作Dも行わない。内部アクセス動作Cが終了すると、リフレッシュ判定信号RefEがLレベルなのでリフレッシュ動作は行わずに、アクセス制御回路25bは、内部クロックICLK1を1周期分生成して内部アクセス動作Dを開始する。そして、内部クロックICLK1の1周期分の間、アクセス制御回路25bは、内部アクセス動作Dを行う。そして、内部アクセス動作Dが外部アクセス動作Dの周期内に終了する。
次に、外部アクセス動作E(図11参照)が開始されると、外部クロックECLKが外部アクセス検知回路20bに検知される。これにより、外部アクセス検知回路20bは、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21、アクセス制御回路25bおよびリフレッシュ判定回路27aに供給する。そして、外部アクセス動作Eが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス計数回路21に供給されると、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。また、外部アクセス動作Eが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがリフレッシュ判定回路27aに供給されると、リフレッシュ判定回路27aは、アクセス制御回路25bが内部アクセス動作状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。
ここで、外部アクセス動作Eが検知された時点では、内部アクセス動作状態およびリフレッシュ動作状態のどちらも行っていないので、リフレッシュ判定回路27aは、リフレッシュ判定信号RefEをHレベルに立ち上げる。そして、このリフレッシュ判定信号RefEは、次の外部アクセス動作が外部アクセス検知回路20bにより検知されるまで、Hレベルに保持される。
そして、外部アクセス動作Eが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25bに供給されると、アクセス制御回路25bは、内部アクセス動作状態およびリフレッシュ動作状態のどちらでもないので、内部クロック生成回路24により、内部クロックICLK1を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25bは、内部アクセス動作Eを行う。
次に、内部クロックICLK1が1周期分終了して、内部アクセス動作Eが終了した時点では、リフレッシュ判定信号RefEがHレベルに保持されている。また、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25bには、リフレッシュ要求信号が供給されている。これにより、アクセス制御回路25bは、内部クロック生成回路24によって、リフレッシュ動作のための内部クロックICLK2を1周期分生成するとともに、リフレッシュ信号をリフレッシュ制御回路22に供給する。この結果、リフレッシュ動作状態になる。そして、リフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ分割制御回路23から3つに分割されたリフレッシュ動作のうち2つ目のサイクルである第1再書込み動作RFRS1のみを要求する分割信号が出力されているので、リフレッシュ制御回路22は、第1再書込み動作RFRS1を行って、読出し動作RFRDによってラッチ列14に記憶されたデータのうちデータ「H」が再書き込みされる。なお、第1再書込み動作RFRS1は、第1実施形態と同様に行われる。
以下、図2に示した128本のワード線WL1〜ワード線WL128の全てがリフレッシュされるまで、上記と同様の動作によってリフレッシュ動作の読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2が繰り返される。そして、全てのワード線WL1〜ワード線WL128がリフレッシュされることによって、リフレッシュ動作が終了する。そして、その後は、内部アクセス動作のみが繰り返し行われる。そして、前回のリフレッシュ要求信号に応じてリフレッシュ動作が開始されてからカウントして所定回数(たとえば、106回)行われた際に、アクセス計数回路21により供給される外部アクセス回数に基づいて、リフレッシュ制御回路22がアクセス制御回路25bにリフレッシュ要求信号を供給する。そして、再び同様の動作によってリフレッシュ動作が、全てのワード線WL1〜ワード線WL128について行われる。
第3実施形態では、上記のように、外部アクセス動作が、外部クロックECLKに同期して周期的に行われるメモリにも第2実施形態のリフレッシュ判定回路27を適用することができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は上記第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図12は、本発明の第4実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作制御回路の構成を説明するためのブロック図である。図12を参照して、この第4実施形態では、上記第1実施形態〜第3実施形態とは異なり、外部アクセス数に依存することなく外部アクセス動作が行われる単純マトリックス型の強誘電体メモリの場合の構成について説明する。
この第4実施形態による強誘電体メモリでは、図12に示すように、動作制御回路2bは、外部アクセス検知回路20cと、リフレッシュ制御回路22aと、リフレッシュ分割制御回路23と、内部クロック生成回路24を有するアクセス制御回路25cと、リフレッシュ判定回路27aとを含んでいる。なお、外部アクセス検知回路20c、リフレッシュ制御回路22aおよびアクセス制御回路25cは、それぞれ、本発明の「外部アクセス検知手段」、「リフレッシュ制御手段」および「アクセス制御手段」の一例である。また、外部アクセス動作が行われる際に、外部クロックECLKが供給されると、外部アクセス検知回路20cは、外部アクセス検知パルスCMDを、アクセス制御回路25cとリフレッシュ判定回路27aとに出力する機能を有する。
また、アクセス制御回路25cは、リフレッシュ判定回路27aからのリフレッシュ判定信号RefEを受けて、内部アクセス動作終了後にリフレッシュ動作を行う場合には、リフレッシュ動作のための内部クロックICLK2を内部クロック生成回路24によって生成する機能を有する。上記以外の機能については、アクセス制御回路25cは、第1実施形態のアクセス制御回路25と同様の機能を有する。また、この第4実施形態では、第1〜第3実施形態と異なり、リフレッシュ制御回路22aに、リフレッシュ要求信号が入力されることはない。なお、リフレッシュ分割制御回路23は、第1実施形態と同様の構成を有する。また、リフレッシュ判定回路27aは、第3実施形態と同様の構成を有する。
なお、第4実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
図13は、本発明の第4実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作を説明するための電圧波形図である。次に、図1、図12および図13を参照して、本発明の第4実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作について説明する。
まず、図12および図13に示すように、外部アクセス検知回路20cが、外部アクセス動作Aの外部クロックECLKを検知すると、外部アクセス検知回路20cは、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDを、アクセス制御回路25bおよびリフレッシュ判定回路27aに供給する。また、外部アクセス動作Aが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがリフレッシュ判定回路27aに供給されると、リフレッシュ判定回路27aは、アクセス制御回路25cが内部アクセス動作状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。
ここで、外部アクセス動作Aが検知された時点では、内部アクセス動作状態およびリフレッシュ動作状態のどちらも行っていないので、リフレッシュ判定回路27aは、リフレッシュ判定信号RefEをHレベルに立ち上げる。そして、このリフレッシュ判定信号RefEは、次の外部アクセス動作が外部アクセス検知回路20cにより検知されるまで、Hレベルに保持される。
そして、外部アクセス動作Aが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25cに供給されると、アクセス制御回路25cは、内部アクセス動作状態およびリフレッシュ動作状態のどちらでもないので、内部クロック生成回路24により、外部アクセス動作の周期(たとえば、63nsec)よりも短い周期(たとえば、60nsec)を有する内部クロックICLK1を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25cは、第1実施形態と同様の内部アクセス動作Aを行う。
次に、内部クロックICLK1が1周期分終了して、内部アクセス動作Aが終了した時点では、リフレッシュ判定信号RefEがHレベルに保持されている。これにより、アクセス制御回路25cは、内部クロック生成回路24によって、リフレッシュ動作のための内部クロックICLK2を1周期分生成するとともに、リフレッシュ信号をリフレッシュ制御回路22aに供給する。この結果、リフレッシュ動作状態になる。そして、リフレッシュ制御回路22aには、リフレッシュ分割制御回路23から3つに分割されたリフレッシュ動作のうち1つ目のサイクルである読出し動作RFRDのみを要求する分割信号が出力されているので、リフレッシュ制御回路22は、読出し動作RFRDを行って、ラッチ列14にはワード線WL(たとえば、ワード線WL1)のデータが保持される。なお、読出し動作RFRDは、第1実施形態と同様に行われる。
次に、外部アクセス動作Bが開始されると、外部クロックECLKが外部アクセス検知回路20cに検知される。これにより、外部アクセス検知回路20cは、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDを、アクセス制御回路25cおよびリフレッシュ判定回路27aに供給する。そして、外部アクセス動作Bが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがリフレッシュ判定回路27aに供給されると、リフレッシュ判定回路27aは、アクセス制御回路25cが内部アクセス状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。外部アクセス動作Bが検知された時点では、アクセス制御回路25cがリフレッシュ動作の読出し動作RFRDを行っているので、リフレッシュ判定回路27aは、リフレッシュ判定信号RefEをLレベルに立ち下げる。
そして、外部アクセス動作Bが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25cに供給されても、1つ前の外部アクセス動作Aの期間に開始されたリフレッシュ動作の読出し動作RFRDがまだ終了していない。これにより、アクセス制御回路25cは、内部クロックICLK1を生成しないので、内部アクセス動作Bも行わない。外部アクセス動作Aの期間に開始された読出し動作RFRDが終了すると、アクセス制御回路25cは、内部クロックICLK1を1周期分生成して内部アクセス動作Bを開始する。そして、内部クロックICLK1の1周期分の間、アクセス制御回路25cは、内部アクセス動作Bを行う。
次に、外部アクセス動作Cが開始されると、外部クロックECLKが外部アクセス検知回路20cに検知される。これにより、外部アクセス検知回路20cは、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス制御回路25cおよびリフレッシュ判定回路27aに供給する。そして、外部アクセス動作Cが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがリフレッシュ判定回路27aに供給されると、リフレッシュ判定回路27aは、アクセス制御回路25cが内部アクセス状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。外部アクセス動作Cが検知された時点では、アクセス制御回路25bが内部アクセス動作Bを行っているので、リフレッシュ判定回路27aは、リフレッシュ判定信号RefEをLレベルで保持する。
そして、外部アクセス動作Cが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25cに供給されても、内部アクセス動作Bがまだ終了していない。これにより、アクセス制御回路25cは、内部クロックICLK1を生成しないので、内部アクセス動作Cも行わない。内部アクセス動作Bが終了すると、リフレッシュ判定信号RefEがLレベルなのでリフレッシュ動作は行わずに、アクセス制御回路25cは、内部クロックICLK1を1周期分生成して内部アクセス動作Cを開始する。そして、内部クロックICLK1の1周期分の間、アクセス制御回路25cは、内部アクセス動作Cを行う。
次に、外部アクセス動作Dが開始されると、外部クロックECLKが外部アクセス検知回路20cに検知される。これにより、外部アクセス検知回路20cは、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDを、アクセス制御回路25cおよびリフレッシュ判定回路27aに供給する。そして、外部アクセス動作Dが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがリフレッシュ判定回路27aに供給されると、リフレッシュ判定回路27aは、アクセス制御回路25cが内部アクセス状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。外部アクセス動作Dが検知された時点では、アクセス制御回路25cが内部アクセス動作Cを行っているので、リフレッシュ判定回路27aは、リフレッシュ判定信号RefEをLレベルで保持する。
そして、外部アクセス動作Dが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25cに供給されても、内部アクセス動作Cがまだ終了していない。これにより、アクセス制御回路25cは、内部クロックICLK1を生成しないので、内部アクセス動作Dも行わない。内部アクセス動作Cが終了すると、リフレッシュ判定信号RefEがLレベルなのでリフレッシュ動作は行わずに、アクセス制御回路25cは、内部クロックICLK1を1周期分生成して内部アクセス動作Dを開始する。そして、内部クロックICLK1の1周期分の間、アクセス制御回路25cは、内部アクセス動作Dを行う。
次に、外部アクセス動作Eが開始されると、外部クロックECLKが外部アクセス検知回路20cに検知される。これにより、外部アクセス検知回路20cは、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDを、アクセス制御回路25cおよびリフレッシュ判定回路27aに供給する。そして、外部アクセス動作Eが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがリフレッシュ判定回路27aに供給されると、リフレッシュ判定回路27aは、アクセス制御回路25cが内部アクセス状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。外部アクセス動作Eが検知された時点では、アクセス制御回路25cが内部アクセス動作Dを行っているので、リフレッシュ判定回路27aは、リフレッシュ判定信号RefEをLレベルで保持する。
そして、外部アクセス動作Eが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25cに供給されても、内部アクセス動作Dがまだ終了していない。これにより、アクセス制御回路25cは、内部クロックICLK1を生成しないので、内部アクセス動作Eも行わない。内部アクセス動作Dが終了すると、リフレッシュ判定信号RefEがLレベルなのでリフレッシュ動作は行わずに、アクセス制御回路25cは、内部クロックICLK1を1周期分生成して内部アクセス動作Eを開始する。そして、内部クロックICLK1の1周期分の間、アクセス制御回路25cは、内部アクセス動作Eを行う。そして、内部アクセス動作Eが外部アクセス動作Eの周期内に終了する。
次に、外部アクセス動作Fが開始されると、外部クロックECLKが外部アクセス検知回路20cに検知される。これにより、外部アクセス検知回路20cは、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス制御回路25cおよびリフレッシュ判定回路27aに供給する。また、外部アクセス動作Fが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがリフレッシュ判定回路27aに供給されると、リフレッシュ判定回路27aは、アクセス制御回路25cが内部アクセス動作状態またはリフレッシュ動作状態であるかを判定する。ここで、外部アクセス動作Fが検知された時点では、内部アクセス動作状態およびリフレッシュ動作状態のどちらも行っていないので、リフレッシュ判定回路27aは、リフレッシュ判定信号RefEをHレベルに立ち上げる。そして、このリフレッシュ判定信号RefEは、次の外部アクセス動作が外部アクセス検知回路20cにより検知されるまで、Hレベルに保持される。
そして、外部アクセス動作Fが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25cに供給されると、アクセス制御回路25cは、内部アクセス動作状態およびリフレッシュ動作状態のどちらでもないので、内部クロック生成回路24により、内部クロックICLK1を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25cは、内部アクセス動作Fを行う。
次に、内部クロックICLK1が1周期分終了して、内部アクセス動作Fが終了した時点では、リフレッシュ判定信号RefEがHレベルに保持されている。これにより、アクセス制御回路25bは、内部クロック生成回路24によって、リフレッシュ動作のための内部クロックICLK2を1周期分生成するとともに、リフレッシュ信号をリフレッシュ制御回路22に供給する。この結果、リフレッシュ動作状態になる。そして、リフレッシュ制御回路22aには、リフレッシュ分割制御回路23から3つに分割されたリフレッシュ動作のうち2つ目のサイクルである第1再書込み動作RFRS1のみを要求する分割信号が出力されているので、リフレッシュ制御回路22aは、第1再書込み動作RFRS1を行って、読出し動作RFRDによってラッチ列14に記憶されたデータのうちデータ「H」が再書き込みされる。なお、第1再書込み動作RFRS1は、第1実施形態と同様に行われる。
以下、図2に示した128本のワード線WL1〜ワード線WL128の全てがリフレッシュされるまで、上記と同様の動作によってリフレッシュ動作の読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2が繰り返される。そして、全てのワード線WL1〜ワード線WL128がリフレッシュされると、また、ワード線WL1からリフレッシュ動作を行う。
図14は、リフレッシュ動作を行う外部アクセス動作の回数と、リフレッシュ動作電流との関係を示す図である。以下、リフレッシュ動作を行うために必要な外部アクセス動作の回数に対するリフレッシュ動作に要する電流について説明する。
ここで、外部アクセス回数がN回に達したときに、リフレッシュ要求信号を出力してリフレッシュを行う場合に、外部アクセス回数L回毎に分割されたリフレッシュ動作を行う場合を考える。この場合、ワード線の本数をMとすると、外部アクセス回数がN回行われた際に、3つに分割されたリフレッシュ動作は、合計で3M回行われる。したがって、外部アクセス回数1回当たりに行われる分割されたリフレッシュ動作は、3M/N回となる。したがって、1回の内部アクセス動作に要する消費電流をICC0とすると、3つに分割されたリフレッシュ動作1回当たりの消費電流はICC0/3となるので、外部アクセス動作1回当たりのリフレッシュ動作の消費電流は、(3M/N)・ICC0/3=(M/N)・ICC0となる。また、外部アクセス動作1回当たりに1回行われる内部アクセス動作の消費電流はICC0である。したがって、外部アクセス動作1回当たりの内部アクセス動作およびリフレッシュ動作に必要な消費電流ICCは、以下の式(1)のように表すことができる。
ICC={(M/N)+1}・ICC0 ・・(1)
また、リフレッシュ要求信号を出力することなく、常時、外部アクセス回数L回毎にリフレッシュ動作を行う場合は、外部アクセス回数L回に1回、3つに分割されたリフレッシュ動作が行われる。したがって、外部アクセス動作1回当たりに行われるリフレッシュ動作は1/L回となる。また、3つに分割されたリフレッシュ動作の消費電流は、1回の内部アクセス動作の1/3になるので、外部アクセス動作1回当たりのリフレッシュ動作の消費電流は、(1/3L)・ICC0になる。また、外部アクセス動作1回当たり1回行われる内部アクセス動作の消費電流はICC0である。したがって、外部アクセス動作の1回当たりの内部アクセス動作およびリフレッシュ動作に必要な消費電流ICCは、以下の式(2)のように表すことができる。
ICC={(1/3L)+1}・ICC0 ・・(2)
ここで、ワード線WLの数を128本(M=128)として、分割されたリフレッシュ動作を行う外部アクセス動作の回数が「5」(L=5)であり、かつ、外部アクセス回数が104回(N=104)に達したときに、リフレッシュ要求信号が出力されてリフレッシュ動作が行われる場合は、上記式(1)より、外部アクセス動作1回当たりの内部アクセス動作およびリフレッシュ動作に必要な消費電流ICCは、ICC={(128/104)+1}・ICC0≒1.01・ICC0となる。すなわち、図14のL=5のN=104回に対応するICC/ICC0の値(ICC/ICC0≒1.01)から明らかなように、リフレッシュ要求信号が出力されている場合のみ、5回の外部アクセス動作毎にリフレッシュ動作を行う場合は、内部アクセス動作のみを行う場合(ICC/ICC0=1)よりも、消費電流が約1%増加する。また、ワード線WLの数を同じ128本(M=128)として、リフレッシュ要求信号を出力することなく、常時、各外部アクセス動作毎(L=1)に分割されたリフレッシュ動作を行う場合は、上記式(2)より、外部アクセス動作1回当たりの内部アクセス動作およびリフレッシュ動作に必要な消費電流ICCは、ICC=1.33・ICC0となる。すなわち、図14のL=1の常時リフレッシュに対応するICC/ICC0の値(ICC/ICC0≒1.33)から明らかなように、1回の外部アクセス動作毎にリフレッシュ動作を行う場合は、内部アクセス動作のみを行う場合(ICC/ICC0=1)よりも、消費電流が約33%増加する。一方、第4実施形態のように、リフレッシュ要求信号を出力することなく、常時、外部アクセス動作が5回(L=5)行われる毎に分割されたリフレッシュ動作を行う場合は、上記式(2)より、外部アクセス動作1回当たりの内部アクセス動作およびリフレッシュ動作に必要な消費電流ICCは、ICC≒1.07・ICC0となる。すなわち、図14のL=5の常時リフレッシュに対応するICC/ICC0の値(ICC/ICC0≒1.07)から明らかなように、5回の外部アクセス動作毎に、常時、リフレッシュ動作を行う場合は、内部アクセス動作のみを行う場合(ICC/ICC0=1)よりも、消費電流が約7%増加する。
第4実施形態では、上記のように、リフレッシュ要求信号を出力することなく、常時、外部アクセス動作が5回行われる毎に、分割されたリフレッシュ動作を行うので、ディスターブによるデータの破壊をより抑制することができる。また、ワード線WLが128本の場合、外部アクセス動作が5回行われる毎に、分割されたリフレッシュ動作を行っても、内部アクセス動作を行った場合よりも消費電力が約7%だけ増加する。すなわち、常時、外部アクセス動作が5回行われる毎に、分割されたリフレッシュ動作をおこなうことによって、7%の消費電流が増加するだけで、ディスターブが発生するのをより抑制することができる。また、第4実施形態では、外部アクセス動作の回数を計数するアクセス計数回路21(図3参照)を省略することができるので、回路構成を簡単化することができる。
なお、第4実施形態のその他の効果は上記第3実施形態と同様である。
(第5実施形態)
図15は、本発明の第5実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作制御回路の構成を説明するためのブロック図である。図15を参照して、この第5実施形態では、上記第1実施形態〜第4実施形態とは異なり、3つに分割されたリフレッシュ動作を行うことに加えて、印加電圧のアンバランスに起因してヒステリシスループがシフトすることにより逆データが書き込みにくくなる現象であるインプリントを防止するための追加サイクルを内部アクセス動作に追加する単純マトリックス型の強誘電体メモリの場合の構成について説明する。
この第5実施形態による強誘電体メモリでは、図15に示すように、動作制御回路2dは、外部アクセス検知回路20と、アクセス計数回路21と、リフレッシュ制御回路22と、リフレッシュ分割制御回路23と、内部クロック生成回路24aおよびインプリント防止制御回路28を有するアクセス制御回路25dとを含んでいる。なお、アクセス制御回路25dは、本発明の「アクセス制御手段」の一例である。また、インプリント防止制御回路28は、リフレッシュ要求信号が出力されていない状態で、内部アクセス動作に追加サイクルを付加する機能を有する。また、アクセス制御回路25dは、リフレッシュ要求信号が供給されていない場合には、インプリント防止制御回路28によって追加される追加サイクルを含む内部アクセス動作を行う機能を有する。また、アクセス制御回路25dは、内部クロック生成回路24aによって、追加サイクルを行わない内部アクセス動作のための内部クロックICLK1、分割されたリフレッシュ動作のための内部クロックICLK2および後述する追加サイクルを行う内部アクセス動作のための内部クロックICLK3を生成する。なお、外部アクセス検知回路20、アクセス計数回路21、リフレッシュ制御回路22およびリフレッシュ分割制御回路23は、上記した第1実施形態と同様の構成を有する。
なお、第5実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
図16は、本発明の第5実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作を説明するための電圧波形図である。図17および図18は、本発明の第5実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの内部アクセス動作を説明するための電圧波形図である。次に、図1、図15〜図18を参照して、本発明の第5実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作について説明する。なお、この動作説明では、図16における外部アクセス動作Aが行われる前の外部アクセス動作において、アクセス計数回路21によりカウントされた外部アクセス回数が、リフレッシュによりデータのディスターブを抑制可能な所定回数(たとえば、106回)に達していて、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25dにリフレッシュ要求信号が出力されているものとする。
まず、図15および図16に示すように、外部アクセス検知回路20が、外部アクセス動作Aの外部クロックECLKを検知すると、外部アクセス検知回路20は、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21およびアクセス制御回路25dに供給する。そして、外部アクセス動作Aが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス計数回路21に供給されると、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。
そして、外部アクセス動作Aが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25dに供給されると、アクセス制御回路25dは、内部クロック生成回路24aにより、外部アクセス動作の期間(たとえば、50nsec)よりも短い周期(たとえば、30nsec)を有する内部クロックICLK1を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25dは、内部アクセス動作Aを行う。なお、リフレッシュ要求信号が「H」レベルに設定されて、内部アクセス動作の後にリフレッシュ動作が行われる場合の内部アクセス動作は、第1実施形態の内部アクセス動作と同様に行われる。
次に、内部アクセス動作Aが終了すると、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25dにリフレッシュ要求信号が供給されているので、アクセス制御回路25dは、内部アクセス動作Aの終了後にリフレッシュ動作を行うための内部クロックICLK2を生成するとともに、リフレッシュ制御回路22にリフレッシュ信号を出力する。この結果、リフレッシュ動作状態になる。なお、このリフレッシュ動作は、リフレッシュ要求信号が出力されてから128回目のリフレッシュ動作であるとする。すなわち、ワード線WL1〜ワード線WL127までのリフレッシュ動作は既に終了しており、最後のワード線WL128がリフレッシュされるものとする。次に、リフレッシュ信号が供給されたリフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ分割制御回路23からリフレッシュ動作の読出し動作RFRDを要求する分割信号が供給されているので、リフレッシュ制御回路22は、リフレッシュ動作の読出し動作RFRDを行う。なお、リフレッシュ動作の読出し動作RFRDは、第1実施形態と同様に行われる。そして、読出し動作RFRDが終了すると、アクセス制御回路25dは、次の外部アクセス動作Bが開始されるまで待機状態となる。
次に、外部アクセス検知回路20が、外部アクセス動作B(図16参照)の外部クロックECLKを検知すると、外部アクセス検知回路20は、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21およびアクセス制御回路25dに供給する。そして、外部アクセス動作Bが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス計数回路21に供給されると、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。
そして、外部アクセス動作Bが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25dに供給されると、アクセス制御回路25dは、内部クロック生成回路24aにより、内部クロックICLK1を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25dは、内部アクセス動作Bを行う。
次に、内部アクセス動作Bが終了すると、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25dにリフレッシュ要求信号が供給されているので、アクセス制御回路25dは、内部アクセス動作Bの終了後にリフレッシュ動作を行うための内部クロックICLK2を生成するとともに、リフレッシュ制御回路22にリフレッシュ信号を出力する。次に、リフレッシュ制御回路22には、第1再書込み動作RFRS1を要求する分割信号がリフレッシュ分割制御回路23から出力されているので、リフレッシュ制御回路22は、第1再書込み動作RFRS1を行う。そして、第1再書込み動作RFRS1が終了すると、アクセス制御回路25dは、次の外部アクセス動作Cが開始されるまで待機状態となる。
次に、外部アクセス検知回路20が、外部アクセス動作C(図16参照)の外部クロックECLKを検知すると、外部アクセス検知回路20は、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21およびアクセス制御回路25dに供給する。そして、外部アクセス動作Cが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス計数回路21に供給されると、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。
そして、外部アクセス動作Cが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25dに供給されると、アクセス制御回路25dは、内部クロック生成回路24aにより、内部クロックICLK1を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25dは、内部アクセス動作Cを行う。
次に、内部アクセス動作Cが終了すると、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25dにリフレッシュ要求信号が供給されているので、アクセス制御回路25dは、内部アクセス動作Cの終了後にリフレッシュ動作を行うための内部クロックICLK2を生成するとともに、リフレッシュ制御回路22にリフレッシュ信号を出力する。次に、リフレッシュ制御回路22には、第2再書込み動作RFRS2を要求する分割信号がリフレッシュ分割制御回路23から出力されているので、リフレッシュ制御回路22は、第2再書込み動作RFRS2を行う。また、この第2再書込み動作RFRS2を行うことによって、全てのワード線WLのリフレッシュ動作が終了するので、リフレッシュ制御回路22は、リフレッシュ要求信号を「L」レベルに立ち下げる。そして、第2再書込み動作RFRS2が終了すると、アクセス制御回路25dは、次の外部アクセス動作Dが開始されるまで待機状態となる。
次に、外部アクセス検知回路20が、外部アクセス動作D(図16参照)の外部クロックECLKを検知すると、外部アクセス検知回路20は、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21およびアクセス制御回路25dに供給する。そして、外部アクセス動作Dが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス計数回路21に供給されると、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。
そして、外部アクセス動作Dが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25dに供給されると、アクセス制御回路25dは、内部クロック生成回路24aにより、内部クロックICLK3を1周期分生成する。ここで、後述する追加サイクルを含む内部アクセス動作Dが行われる場合に生成される内部クロックICLK3の期間T1(たとえば、50nsec)は、追加サイクルが行われない内部アクセス動作が行われる場合に生成される内部クロックICLK3の期間T2(たとえば、30nsec)よりも長くなるように設定される。そして、その内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25dは、内部アクセス動作Dを行う。
ここで、第5実施形態では、図17および図18に示すように、リフレッシュ要求信号が「L」レベルに設定され、内部アクセス動作Dの後にリフレッシュ動作が行われない場合には、内部アクセス動作Dは、分割された読出し動作IARD、インプリント防止制御回路28によって追加される追加サイクル、第1再書込み動作IARS1および第2再書込み動作IARS2が連続して行われる。具体的には、図17および図18に示すように、まず、読出し動作IARDにおいては、ビット線BLに電圧を印加しない状態で、内部アドレス信号のロウアドレス信号に対応する選択ワード線WLに+Vccの電圧を印加することによって、選択ワード線WLに繋がる全てのメモリセル17に記憶されたデータをビット線BLを介して一括して読み出した後、カラムデコーダ10によりカラムアドレス信号に対応する選択されたメモリセル17に記憶されたデータが読み出される。次に、内部アクセス動作の1サイクルにおいて、選択ワード線WLに印加される電圧の合計が「0」になるように、追加サイクルが行われる。この追加サイクルは、選択ワード線WLに電圧が印加されていない状態で、ビット線BLに+Vccの電圧が印加される。なお、追加サイクルにおいては、非選択ワード線WLに電圧が印加されないように、ビット線BLに印加されている電圧と同じ+Vccが印加される。
そして、次に、選択ワード線WLに繋がるメモリセル17のうち、読み出されたデータがデータ「H」(データ「1」)の選択ワード線WLのメモリセル17に対しては、図17に示すように、上記した追加サイクルによってメモリセル17にデータ「H」が書き込まれている。このため、メモリセル17に書き込まれたデータ「H」を破壊する絶対値として1/3Vcc以上の電圧が選択ワード線WLに印加されないように、第1再書込み動作IARS1および第2再書込み動作IARS2が行われる。具体的には、第1再書込み動作IARS1においては、データ「H」が読み出されたビット線BLに+1/3Vccが印加されている状態で、選択ワード線WLには、電圧が印加されない。その後、第2再書込み動作IARS2においては、データ「H」が読み出されたビット線BLに+2/3Vccが印加されている状態で、選択ワード線WLに+Vccが印加される。したがって、選択ワード線WLに接続されているメモリセル17には、読出し動作IARDにおいて印加された−Vccと、追加サイクルにおいて印加された+Vccとが相殺されるように電圧が印加されるとともに、第1再書込み動作IARS1において印加された+1/3Vccと、第2再書込み動作IARS2において印加された−1/3Vccとが相殺されるように電圧が印加される。これにより、1回の内部アクセス動作で選択ワード線WLに接続されているメモリセル17に印加される電圧の合計を「0」にすることができる。
また、読み出されたデータがデータ「H」のメモリセル17に対する、第1再書込み動作IARS1においては、データ「H」が読み出されたビット線BLに+1/3Vccの電圧が印加されている状態で、非選択ワード線WLに+2/3Vccの電圧が印加される。これにより、第1再書込み動作IARS1においては、非選択ワード線WLおよびデータ「H」が読み出されたビット線BLに接続されているメモリセル17に−1/3Vccの電圧が印加される。そして、第2再書込み動作IARS2においては、データ「H」が読み出されたビット線BLに+2/3Vccの電圧が印加されている状態で、非選択ワード線WLに+1/3Vccの電圧が印加される。これにより、第2再書込み動作IARS2において、非選択ワード線WLおよびデータ「H」が読み出されたビット線BLに接続されているメモリセル17には、+1/3Vccの電圧しか生じない。したがって、非選択ワード線WLおよびデータ「H」が読み出されたビット線BLに接続されているメモリセル17には、絶対値として1/3Vcc以上の電圧が印加されないとともに、第1再書込み動作IARS1において生じた−1/3Vccの電圧と、第2再書込み動作IARS2において生じた+1/3Vccの電圧とが、互いに相殺されるように印加される。
一方、選択ワード線WLに繋がるメモリセル17のうち、読み出されたデータがデータ「L」(データ「0」)の選択ワード線WLのメモリセル17に対しては、図18に示すように、具体的には、第1再書込み動作IARS1においては、選択ワード線WLに電圧が印加されていない状態で、データ「L」が読み出されたビット線BLに+Vccの電圧を印加することによって、メモリセル17にデータ「H」が書き込まれる。そして、第2再書込み動作IARS2においては、データ「L」が読み出されたビット線BLに電圧が印加されていない状態で、選択ワード線WLに+Vccの電圧を印加することによって、選択ワード線WLおよびデータ「L」が読み出されたビット線BLに接続されているメモリセル17に「L」データが書き込まれる。したがって、選択ワード線WLおよびデータ「L」が読み出されたビット線BLに接続されているメモリセル17には、読出し動作IARDにおいて印加された−Vccと、追加サイクルにおいて印加された+Vccとが相殺されるように電圧が印加されるとともに、第1再書込み動作IARS1において印加された+Vccと、第2再書込み動作IARS2において印加された−Vccとが相殺されるように電圧が印加される。これにより、1回の内部アクセス動作で選択ワード線WLに接続されているメモリセル17に印加される電圧の合計を「0」にすることができる。
また、読み出されたデータがデータ「L」のメモリセル17に対しては、第1再書込み動作IARS1においては、データ「L」が読み出されたビット線BLに+Vccの電圧が印加されている状態で、非選択ワード線WLに+/3Vccの電圧が印加される。これにより、第1再書込み動作IARS1において、非選択ワード線WLおよびデータ「L」が読み出されたビット線BLに接続されているメモリセル17には、+1/3Vccの電圧しか生じない。そして、第2再書込み動作IARS2においては、データ「L」が読み出されたビット線BLに電圧が印加されていない状態で、非選択ワード線WLには、+1/3Vccの電圧が印加される。これにより、第2再書込み動作IARS2においては、非選択ワード線WLデータ「L」が読み出されたビット線BLに接続されているメモリセル17には、−1/3Vccの電圧が印加される。したがって、非選択ワード線WLおよびデータ「L」が読み出されたビット線BLに接続されているメモリセル17には、絶対値として1/3Vcc以上の電圧が印加されないとともに、第1再書込み動作IARS1において生じた+1/3Vccの電圧と、第2再書込み動作IARS2において生じた−1/3Vccの電圧とが、互いに相殺されるように印加される。
次に、内部アクセス動作Dが終了すると、リフレッシュ制御回路22からアクセス制御回路25dにリフレッシュ要求信号が供給されていないので、アクセス制御回路25dは、リフレッシュ動作を行うことなく、次の外部アクセス動作Eが開始されるまで待機状態となる。
次に、外部アクセス検知回路20が、外部アクセス動作E(図16参照)の外部クロックECLKを検知すると、外部アクセス検知回路20は、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21およびアクセス制御回路25dに供給する。そして、外部アクセス動作Eが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス計数回路21に供給されると、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。
そして、外部アクセス動作Eが検知された際に、外部アクセス検知パルスCMDがアクセス制御回路25dに供給されると、アクセス制御回路25dは、内部クロック生成回路24aにより、内部クロックICLK3を1周期分生成する。そして、その内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25dは、内部アクセス動作Eを行う。なお、リフレッシュ要求信号が「L」レベルに設定されているので、内部アクセス動作Eは、追加サイクルが追加されて、上記内部アクセス動作Dと同様に行われる。
第5実施形態では、上記のように、内部アクセス動作に、選択されたメモリセル17に印加される電位差が相殺されるように、選択ワード線WLおよびビット線BLに電圧を印加する追加サイクルを設けることによって、1回の内部アクセス動作において、選択ワード線WLに接続されるメモリセル17に印加される電圧を相殺することができるので、メモリセル17に印加される全ての電圧の合計が「0」にならないことに起因するインプリントを防止することができる。なお、インプリントとは、強誘電体キャパシタ16を構成する強誘電体に一定方向の電圧が印加されることによって、強誘電体のヒステリシスループが電圧が印加された方向にシフトして逆データが書き込みにくくなることをいう。なお、第5実施形態のその他の効果は上記第1実施形態と同様である。
(第6実施形態)
図19は、本発明の第6実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作を説明するための電圧波形図である。図3および図19を参照して、この第6実施形態では、上記第1実施形態の構成において、リフレッシュ動作を2分割する場合の動作について説明する。なお、この第6実施形態の動作説明では、上記第1実施形態と同様、図19における外部アクセス動作Aが行われる前の外部アクセス動作において、アクセス制御回路25(図3参照)にHレベルのリフレッシュ要求信号が供給されているものとする。
まず、図3および図19に示すように、外部アクセス検知回路20は、外部アクセス動作Aの外部クロックECLKを検知することにより、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21およびアクセス制御回路25に供給する。これにより、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。また、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、外部アクセス動作Aの期間よりも短い周期を有する内部クロックICLK1を1周期分生成する。この内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25は、上記第1実施形態と同様の内部アクセス動作Aを行う。
次に、内部アクセス動作Aが終了すると、アクセス制御回路25に供給されているリフレッシュ要求信号がHレベルであるので、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、リフレッシュ動作を行うための内部クロックICLK2を生成するとともに、リフレッシュ制御回路22にリフレッシュ信号を供給する。この結果、強誘電体メモリは、リフレッシュ動作状態になる。なお、このリフレッシュ動作は、上記第1実施形態と同様、Hレベルのリフレッシュ要求信号がアクセス制御回路25に供給されてから128回目のリフレッシュ動作であるとする。
ここで、第6実施形態では、3つのサイクル(読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2)を含むリフレッシュ動作を、読出し動作RFRDと、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2の連続動作との2つに分割する。具体的には、内部アクセス動作Aが終了した時点では、リフレッシュ信号が供給されたリフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ動作に含まれる読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2のうち、1つ目のサイクルである読出し動作RFRDのみを要求する分割信号がリフレッシュ分割制御回路23から供給されている。したがって、外部アクセス動作Aの期間では、リフレッシュ制御回路22は、上記第1実施形態と同様のリフレッシュ動作の読出し動作RFRDのみを行う。そして、読出し動作RFRDが終了すると、アクセス制御回路25は、次の外部アクセス動作Bが開始されるまで待機状態となる。
次に、外部アクセス検知回路20は、外部アクセス動作Bの外部クロックECLKを検知することにより、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21およびアクセス制御回路25に供給する。これにより、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。また、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、内部クロックICLK1を1周期分生成する。この内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作Bを行う。
次に、内部アクセス動作Bが終了すると、アクセス制御回路25に供給されているリフレッシュ要求信号がHレベルであるので、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、リフレッシュ動作を行うための内部クロックICLK2を生成するとともに、リフレッシュ制御回路22にリフレッシュ信号を供給する。この結果、強誘電体メモリは、リフレッシュ動作状態になる。
ここで、第6実施形態では、内部アクセス動作Bが終了した時点では、リフレッシュ信号が供給されたリフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ動作に含まれる読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2のうち、2つ目のサイクルである第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2の連続動作のみを要求する分割信号がリフレッシュ分割制御回路23から供給されている。したがって、外部アクセス動作Bの期間では、リフレッシュ制御回路22は、リフレッシュ動作に含まれる第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2の連続動作のみを行う。そして、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2の連続動作が終了すると、ワード線WL1〜WL128の全てにリフレッシュ動作が行われたので、リフレッシュ制御回路22は、リフレッシュ要求信号をLレベルに立下げる。また、アクセス計数回路21のカウント数がリセットされる。その後、アクセス制御回路25は、次の外部アクセス動作Cが開始されるまで待機状態となる。
次に、上記第1実施形態と同様にして、外部アクセス動作Cの期間に、内部アクセス動作Cが行われる。この際、アクセス制御回路25にHレベルのリフレッシュ要求信号が供給されていないので、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作Cの終了後にリフレッシュ動作を行うことなく、次の外部アクセス動作Dが開始されるまで待機状態となる。次に、上記第1実施形態と同様にして、外部アクセス動作Dの期間に、内部アクセス動作Dが行われる。
この後は、リフレッシュ動作が行われることなく、内部アクセス動作のみが繰り返し行われる。そして、アクセス計数回路21のカウント数が再び所定回数(たとえば、106回)に達した際に、リフレッシュ制御回路22は、アクセス制御回路25にHレベルのリフレッシュ要求信号を供給する。そして、再び同様の動作によって2つに分割されたリフレッシュ動作が、全てのワード線WL1〜WL128に対して行われる。
第6実施形態では、上記のように、リフレッシュ動作を、読出し動作RFRDと、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2の連続動作との2つに分割するとともに、内部アクセス動作Aの後に、読出し動作RFRDを行い、かつ、内部アクセス動作Bの後に、再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2の連続動作を行うことによって、リフレッシュ動作の読出し動作と書込み動作とを連続して行う場合に比べて、1回の外部アクセス動作の期間に行われるリフレッシュ動作の期間を短くすることができるので、その分、外部アクセス動作の期間(外部クロックECLKの周期)を短くすることができる。この結果、データの転送速度を向上させることができる。
また、第6実施形態では、上記のように、リフレッシュ動作を、読出し動作RFRDと、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2の連続動作との2つに分割するとともに、内部アクセス動作Aの後に、読出し動作RFRDを行い、かつ、内部アクセス動作Bの後に、再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2の連続動作を行うことによって、リフレッシュ動作を、読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2の3つのサイクルによって構成する場合において、2回の外部アクセス動作の期間で1回分のリフレッシュ動作を行うことができる。これにより、リフレッシュ動作を、読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2の3つのサイクルによって構成する場合において、3回の外部アクセス動作の期間で1回分のリフレッシュ動作を行う第1実施形態に比べて、リフレッシュ動作をより早期に完了させることができる。その結果、ディスターブの累積を効率的に抑制することができる。
なお、第6実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第7実施形態)
図20は、本発明の第7実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの構成を説明するためのブロック図である。図20を参照して、この第7実施形態では、上記第1〜第6実施形態と異なり、リフレッシュ動作を行う所定の期間に、複数のワード線に対して同時にリフレッシュ動作を行う場合について説明する。
すなわち、この第7実施形態では、図20に示すように、メモリセルアレイ31は、複数(たとえば、32本)のワード線WLをそれぞれ含む4つのメモリセルブロック31a〜31dによって構成されている。また、複数のワード線WLの各々には、所定数のメモリセル(図示せず)が接続されている。なお、第7実施形態のメモリセルは、図2に示した第1実施形態と同様、ビット線BLとワード線WLとが交差する位置に配置されている。
また、第7実施形態では、4つのメモリセルブロック31a〜31dには、それぞれ、ワード線WLを介して、ロウデコーダ32が1つずつ接続されている。4つのロウデコーダ32は、ロウアドレスバッファ33に接続されているとともに、ロウアドレスバッファ33からのロウプリデコード信号が供給されるように構成されている。また、ロウアドレスバッファ33には、アクセス制御回路25からのロウアドレス信号およびリフレッシュ信号と、リフレッシュ制御回路22からのリフレッシュアドレス信号とが供給される。このロウアドレスバッファ33は、ロウアドレス信号、リフレッシュ信号およびリフレッシュアドレス信号に基づいて、ロウデコーダ32に供給されるロウプリデコード信号を制御する機能を有する。
具体的には、所定の外部アクセス動作の期間に内部アクセス動作が行われる際には、4つのメモリセルブロック31a〜31dのうちの1つのメモリセルブロックに含まれる所定のワード線WLのみが活性化されるように、ロウプリデコード信号が制御される。その一方、所定の外部アクセス動作の期間にリフレッシュ動作が行われる際には、4つのメモリセルブロック31a〜31dのうちの全てのメモリセルブロックの各々に含まれる所定のワード線WLが4つ同時の立上りタイミングで活性化されるように、ロウプリデコード信号が制御される。
また、ロウアドレスバッファ33内には、プリデコーダ34と切替回路35とが設けられている。ロウアドレスバッファ33内のプリデコーダ34は、内部アクセス動作が行われる際に、4つのメモリセルブロック31a〜31dのうちの1つのメモリセルブロックに対応するロウデコーダ32に供給されるロウプリデコード信号のみを、LレベルからHレベルに変化させる機能を有する。そして、内部アクセス動作が行われる際には、供給されるロウプリデコード信号がHレベルに変化したロウデコーダ32によって、ロウアドレス信号に基づいて、4つのメモリセルブロック31a〜31dのうちの対応する1つのメモリセルブロックに含まれる所定のワード線WLのみが活性化される。さらに、プリデコーダ34は、リフレッシュ動作が行われる際に、リフレッシュ信号に基づいて、4つのメモリセルブロック31a〜31dの各々に対応する全てのロウデコーダ32に供給されるロウプリデコード信号を、LレベルからHレベルに変化させる機能を有する。そして、リフレッシュ動作が行われる際には、供給されるロウプリデコード信号がHレベルに変化した全てのロウデコーダ32によって、リフレッシュアドレス信号に基づいて、4つのメモリセルブロック31a〜31dのうちの全てのメモリセルブロックの各々に含まれる所定のワード線WLが4つ同時に活性化される。
また、ロウアドレスバッファ33内の切替回路35は、ロウアドレスバッファ33から出力されるロウプリデコード信号を、内部アクセス動作用のロウプリデコード信号とリフレッシュ動作用のロウプリデコード信号とに切り替える機能を有する。
また、4つのメモリセルブロック31a〜31dには、それぞれ、ビット線BLを介して、センスアンプ36、ラッチ列37およびカラムデコーダ38が1つずつ接続されている。このセンスアンプ36、ラッチ列37およびカラムデコーダ38は、それぞれ、上記第1実施形態のセンスアンプ13、ラッチ列14およびカラムデコーダ10と同様の機能を有する。なお、ラッチ列37は、本発明の「ラッチ手段」の一例である。
なお、第7実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
図21は、本発明の第7実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作を説明するための電圧波形図である。次に、図20および図21を参照して、第7実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作について説明する。なお、この第7実施形態の動作説明では、上記第1実施形態と同様、図21における外部アクセス動作Aが行われる前の外部アクセス動作において、アクセス制御回路25(図20参照)にHレベルのリフレッシュ要求信号が供給されているものとする。
まず、図20および図21に示すように、外部アクセス検知回路20は、外部アクセス動作Aの外部クロックECLKを検知することにより、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21およびアクセス制御回路25に供給する。これにより、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。また、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、外部アクセス動作Aの期間よりも短い周期を有する内部クロックICLK1を1周期分生成する。この内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作Aを行う。
この第7実施形態では、外部アクセス動作Aの期間に内部アクセス動作Aを行う際に、メモリセルブロック31aに含まれる所定のワード線WLのみが活性化されるように、メモリセルブロック31aに対応するロウデコーダ32に供給されるロウプリデコード信号をLレベルからHレベルに変化させる。また、メモリセルブロック31b〜31dに含まれるワード線WLが活性化されないように、メモリセルブロック31b〜31dの各々に対応するロウデコーダ32に供給されるロウプリデコード信号をLレベルに保持する。これにより、外部アクセス動作Aの期間では、アクセス制御回路25からのロウアドレス信号に基づいて、メモリセルブロック31aに含まれる所定のワード線WLのみに対して内部アクセス動作Aが行われる。
次に、内部アクセス動作Aが終了すると、アクセス制御回路25に供給されているリフレッシュ要求信号がHレベルであるので、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、リフレッシュ動作を行うための内部クロックICLK2を生成するとともに、リフレッシュ制御回路22およびロウアドレスバッファ33にリフレッシュ信号を供給する。この結果、強誘電体メモリは、リフレッシュ動作状態になる。なお、このリフレッシュ動作は、上記第1実施形態と同様、Hレベルのリフレッシュ要求信号がアクセス制御回路25に供給されてから128回目のリフレッシュ動作であるとする。
ここで、第7実施形態では、リフレッシュ信号が供給されたリフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ動作に含まれる読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2のうち、1つ目のサイクルである読出し動作RFRDのみを要求する分割信号がリフレッシュ分割制御回路23から供給されている。さらに、第7実施形態では、ロウアドレスバッファ33にリフレッシュ信号が供給されることにより、4つのメモリセルブロック31a〜31dの各々に対応する全てのロウデコーダ32に供給されるロウプリデコード信号が、LレベルからHレベルに変化する。これにより、外部アクセス動作Aの期間にリフレッシュ動作が行われる際には、全てのロウデコーダ32によって、リフレッシュアドレス信号に基づいて、4つのメモリセルブロック31a〜31dのうちの全てのメモリセルブロックの各々に含まれる所定のワード線WLが4つ同時の立上りタイミングで活性化される。その結果、4つのメモリセルブロック31a〜31dのうちの全てのメモリセルブロックの各々に含まれる所定のワード線WLに対して、上記第1実施形態と同様のリフレッシュ動作の読出し動作RFRDが行われる。そして、読出し動作RFRDが終了すると、アクセス制御回路25は、次の外部アクセス動作Bが開始されるまで待機状態となる。
次に、外部アクセス検知回路20は、外部アクセス動作Bの外部クロックECLKを検知することにより、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21およびアクセス制御回路25に供給する。これにより、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。また、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、内部クロックICLK1を1周期分生成する。この内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作Bを行う。
この第7実施形態では、外部アクセス動作Bの期間に内部アクセス動作Bを行う際に、メモリセルブロック31bに含まれる所定のワード線WLのみが活性化されるように、メモリセルブロック31bに対応するロウデコーダ32に供給されるロウプリデコード信号をLレベルからHレベルに変化させる。また、メモリセルブロック31a、31cおよび31dに含まれるワード線WLが活性化されないように、メモリセルブロック31a、31cおよび31dの各々に対応するロウデコーダ32に供給されるロウプリデコード信号をLレベルに保持する。これにより、外部アクセス動作Bの期間では、アクセス制御回路25からのロウアドレス信号に基づいて、メモリセルブロック31bに含まれる所定のワード線WLのみに対して内部アクセス動作Bが行われる。
次に、内部アクセス動作Bが終了すると、アクセス制御回路25に供給されているリフレッシュ要求信号がHレベルであるので、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、リフレッシュ動作を行うための内部クロックICLK2を生成するとともに、リフレッシュ制御回路22およびロウアドレスバッファ33にリフレッシュ信号を供給する。この結果、強誘電体メモリは、リフレッシュ動作状態になる。
ここで、第7実施形態では、リフレッシュ信号が供給されたリフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ動作に含まれる読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2のうち、2つ目のサイクルである第1再書込み動作RFRS1のみを要求する分割信号がリフレッシュ分割制御回路23から供給されている。さらに、第7実施形態では、ロウアドレスバッファ33にリフレッシュ信号が供給されることにより、4つのメモリセルブロック31a〜31dの各々に対応する全てのロウデコーダ32に供給されるロウプリデコード信号が、LレベルからHレベルに変化する。これにより、外部アクセス動作Bの期間にリフレッシュ動作が行われる際には、全てのロウデコーダ32によって、リフレッシュアドレス信号に基づいて、4つのメモリセルブロック31a〜31dのうちの全てのメモリセルブロックの各々に含まれる所定のワード線WLが4つ同時の立上りタイミングで活性化される。その結果、4つのメモリセルブロック31a〜31dのうちの全てのメモリセルブロックの各々に含まれる所定のワード線WLに対して、上記第1実施形態と同様のリフレッシュ動作の第1再書込み動作RFRS1が行われる。そして、第1再書込み動作RFRS1が終了すると、アクセス制御回路25は、次の外部アクセス動作Cが開始されるまで待機状態となる。
次に、外部アクセス検知回路20は、外部アクセス動作Cの外部クロックECLKを検知することにより、外部アクセス検知パルスCMDを生成するとともに、その外部アクセス検知パルスCMDをアクセス計数回路21およびアクセス制御回路25に供給する。これにより、アクセス計数回路21は、外部アクセス回数を+1だけカウントアップするとともに、その外部アクセス回数のデータをリフレッシュ制御回路22に供給する。また、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、内部クロックICLK1を1周期分生成する。この内部クロックICLK1の1周期分の間に、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作Cを行う。
この第7実施形態では、外部アクセス動作Cの期間に内部アクセス動作Cを行う際に、メモリセルブロック31cに含まれる所定のワード線WLのみが活性化されるように、メモリセルブロック31cに対応するロウデコーダ32に供給されるロウプリデコード信号をLレベルからHレベルに変化させる。また、メモリセルブロック31a、31bおよび31dに含まれるワード線WLが活性化されないように、メモリセルブロック31a、31bおよび31dの各々に対応するロウデコーダ32に供給されるロウプリデコード信号をLレベルに保持する。これにより、外部アクセス動作Cの期間では、アクセス制御回路25からのロウアドレス信号に基づいて、メモリセルブロック31cに含まれる所定のワード線WLのみに対して内部アクセス動作Cが行われる。
次に、内部アクセス動作Cが終了すると、アクセス制御回路25に供給されているリフレッシュ要求信号がHレベルであるので、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、リフレッシュ動作を行うための内部クロックICLK2を生成するとともに、リフレッシュ制御回路22およびロウアドレスバッファ33にリフレッシュ信号を供給する。この結果、強誘電体メモリは、リフレッシュ動作状態になる。
ここで、第7実施形態では、リフレッシュ信号が供給されたリフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ動作に含まれる読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2のうち、3つ目のサイクルである第2再書込み動作RFRS2のみを要求する分割信号がリフレッシュ分割制御回路23から供給されている。さらに、第7実施形態では、ロウアドレスバッファ33にリフレッシュ信号が供給されることにより、4つのメモリセルブロック31a〜31dの各々に対応する全てのロウデコーダ32に供給されるロウプリデコード信号が、LレベルからHレベルに変化する。これにより、外部アクセス動作Cの期間にリフレッシュ動作が行われる際には、全てのロウデコーダ32によって、リフレッシュアドレス信号に基づいて、4つのメモリセルブロック31a〜31dのうちの全てのメモリセルブロックの各々に含まれる所定のワード線WLが4つ同時の立上りタイミングで活性化される。その結果、4つのメモリセルブロック31a〜31dのうちの全てのメモリセルブロックの各々に含まれる所定のワード線WLに対して、上記第1実施形態と同様のリフレッシュ動作の第2再書込み動作RFRS2が行われる。そして、第2再書込み動作RFRS2が終了すると、ワード線WL1〜WL128の全てにリフレッシュ動作が行われたので、リフレッシュ制御回路22は、リフレッシュ要求信号をLレベルに立下げる。また、アクセス計数回路21のカウント数がリセットされる。その後、アクセス制御回路25は、次の外部アクセス動作Dが開始されるまで待機状態となる。
次に、上記第1実施形態と同様にして、外部アクセス動作Dの期間に、内部アクセス動作Dが行われる。この際、アクセス制御回路25にHレベルのリフレッシュ要求信号が供給されていないので、アクセス制御回路25は、内部アクセス動作Dの終了後にリフレッシュ動作を行うことなく、次の外部アクセス動作が開始されるまで待機状態となる。
この後は、リフレッシュ動作が行われることなく、内部アクセス動作のみが繰り返し行われる。そして、アクセス計数回路21のカウント数が再び所定回数(たとえば、106回)に達した際に、リフレッシュ制御回路22は、アクセス制御回路25にHレベルのリフレッシュ要求信号を供給する。そして、再び同様の動作によって3つに分割されたリフレッシュ動作が、全てのワード線WL1〜WL128に対して行われる。
第7実施形態では、上記のように、リフレッシュ動作を、読出し動作RFRDと、第1再書込み動作RFRS1と、第2再書込み動作RFRS2との3つに分割するとともに、内部アクセス動作A、BおよびCの後に、それぞれ、読出し動作RFRD、再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2を行うことによって、リフレッシュ動作の読出し動作と書込み動作とを連続して行う場合に比べて、1回の外部アクセス動作の期間に行われるリフレッシュ動作の期間を短くすることができるので、その分、外部アクセス動作の期間(外部クロックECLKの周期)を短くすることができる。この結果、データの転送速度を向上させることができる。
また、第7実施形態では、上記のように、所定の外部アクセス動作の期間にリフレッシュ動作を行う際に、4つのメモリセルブロック31a〜31dのうちの全てのメモリセルブロックの各々に含まれる所定のワード線WLに対して同時にリフレッシュ動作を行うことによって、所定の外部アクセス動作の期間にリフレッシュ動作を行う際に、4つのメモリセルブロック31a〜31dのうちの1つのメモリセルブロックに含まれる所定のワード線WLのみに対してリフレッシュ動作を行う場合に比べて、リフレッシュ動作をより早期に完了させることができる。その結果、容易に、ディスターブの累積を効率的に抑制することができる。
なお、第7実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第8実施形態)
図22は、本発明の第8実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの構成を説明するためのブロック図である。図23〜図25は、図22に示した第8実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの遅延回路の回路図である。図22〜図25を参照して、この第8実施形態では、上記第7実施形態の構成において、所定の外部アクセス動作の期間にリフレッシュ動作が行われる4つのワード線WLを、互いに異なる立上りタイミングで活性化させる場合について説明する。
すなわち、この第8実施形態では、図22に示すように、図20に示した第7実施形態の構成において、ロウアドレスバッファ33と、メモリセルブロック31bに対応するロウデコーダ32との間に、遅延回路41aが1つ設けられている。また、ロウアドレスバッファ33と、メモリセルブロック31cに対応するロウデコーダ32との間に、2つの遅延回路41aおよび41bが設けられている。また、ロウアドレスバッファ33と、メモリセルブロック31dに対応するロウデコーダ32との間に、3つの遅延回路41a、41bおよび41cが設けられている。遅延回路41a〜41cは、ロウプリデコード信号のロウデコーダ32への供給を遅延させる機能を有する。
また、上記した遅延回路41a〜41cは、センスアンプ活性化信号のセンスアンプ36への供給と、ラッチ信号のラッチ列37への供給とを遅延させる機能も有する。すなわち、メモリセルブロック31bに対応するセンスアンプ36(ラッチ列37)には、遅延回路41aを介してセンスアンプ活性化信号(ラッチ信号)が供給される。また、メモリセルブロック31cに対応するセンスアンプ36(ラッチ列37)には、遅延回路41aおよび41bを介してセンスアンプ活性化信号(ラッチ信号)が供給される。また、メモリセルブロック31dに対応するセンスアンプ36(ラッチ列37)には、遅延回路41a、41bおよび41cを介してセンスアンプ活性化信号(ラッチ信号)が供給される。
また、遅延回路41aは、図23に示すように、4段のインバータ回路42aを4つ含んでいる。4つの4段のインバータ回路42aは、それぞれ、メモリセルブロックB〜Dの各々に対応する3つのロウプリデコード信号、および、センスアンプ活性化信号(ラッチ信号)を遅延させる機能を有する。また、遅延回路41bは、図24に示すように、4段のインバータ回路42bを3つ含んでいる。3つの4段のインバータ回路42bは、それぞれ、メモリセルブロックCおよびDの各々に対応する2つのロウプリデコード信号、および、センスアンプ活性化信号(ラッチ信号)を遅延させる機能を有する。また、遅延回路41cは、図25に示すように、4段のインバータ回路42cを2つ含んでいる。2つの4段のインバータ回路42cは、それぞれ、メモリセルブロックDに対応するロウプリデコード信号、および、センスアンプ活性化信号(ラッチ信号)を遅延させる機能を有する。
なお、第8実施形態のその他の構成は、上記第7実施形態と同様である。
図26は、本発明の第8実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作を説明するための電圧波形図である。次に、図22および図26を参照して、第8実施形態による単純マトリックス型の強誘電体メモリの動作について説明する。なお、この第8実施形態の動作説明では、上記第1実施形態と同様、図26における外部アクセス動作Aが行われる前の外部アクセス動作において、アクセス制御回路25(図22参照)にHレベルのリフレッシュ要求信号が供給されているものとする。
まず、図22および図26に示すように、上記第7実施形態と同様にして、メモリセルブロック31aに含まれる所定のワード線WLのみに対して内部アクセス動作Aを行う。
次に、内部アクセス動作Aが終了すると、アクセス制御回路25に供給されているリフレッシュ要求信号がHレベルであるので、アクセス制御回路25は、内部クロック生成回路24により、リフレッシュ動作を行うための内部クロックICLK2を生成するとともに、リフレッシュ制御回路22およびロウアドレスバッファ33にリフレッシュ信号を供給する。この結果、強誘電体メモリは、リフレッシュ動作状態になる。なお、このリフレッシュ動作は、上記第1実施形態と同様、Hレベルのリフレッシュ要求信号がアクセス制御回路25に供給されてから128回目のリフレッシュ動作であるとする。
ここで、第8実施形態では、リフレッシュ信号が供給されたリフレッシュ制御回路22には、リフレッシュ動作に含まれる読出し動作RFRD、第1再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2のうち、1つ目のサイクルである読出し動作RFRDのみを要求する分割信号がリフレッシュ分割制御回路23から供給されている。さらに、第8実施形態では、ロウアドレスバッファ33にリフレッシュ信号が供給されることにより、4つのメモリセルブロック31a〜31dの各々に対応する全てのロウデコーダ32に供給されるロウプリデコード信号が、LレベルからHレベルに変化する。
この際、第8実施形態では、メモリセルブロック31bに対応するロウデコーダ32に供給されるHレベルのロウプリデコード信号は、1つの遅延回路41aにより、メモリセルブロック31aに対応するロウデコーダ32に供給されるHレベルのロウプリデコード信号に比べて所定の期間T(たとえば、約2ns〜約5ns)だけ遅延される。また、メモリセルブロック31cに対応するロウデコーダ32に供給されるHレベルのロウプリデコード信号は、2つの遅延回路41aおよび41bにより、メモリセルブロック31bに対応するロウデコーダ32に供給されるHレベルのロウプリデコード信号に比べて所定の期間Tだけ遅延される。また、メモリセルブロック31dに対応するロウデコーダ32に供給されるHレベルのロウプリデコード信号は、3つの遅延回路41a〜41cにより、メモリセルブロック31cに対応するロウデコーダ32に供給されるHレベルのロウプリデコード信号に比べて所定の期間Tだけ遅延される。これにより、第8実施形態では、外部アクセス動作Aの期間にリフレッシュ動作(読出し動作RFRD)が行われる4つのワード線WLは、互いに異なる立上りタイミングで活性化される。
なお、リフレッシュ動作(読出し動作RFRD)が行われる4つのワード線WLの立上りタイミングを異ならせた場合には、データが読み出されるタイミングが異なるので、この第8実施形態では、メモリセルブロック31b〜31dの各々に対応するセンスアンプ36(ラッチ列37)に供給されるセンスアンプ活性化信号(ラッチ信号)も、遅延回路41a〜41cにより所定の期間Tだけ遅延させる。
そして、読出し動作RFRDが終了すると、アクセス制御回路25は、次の外部アクセス動作Bが開始されるまで待機状態となる。この後、上記した外部アクセス動作Aの期間と同様、外部アクセス動作Bの期間に、内部アクセス動作Bおよびリフレッシュ動作(第1再書込み動作RFRS1)が行われるとともに、外部アクセス動作Cの期間に、内部アクセス動作Cおよびリフレッシュ動作(第2再書込み動作RFRS2)が行われる。また、外部アクセス動作Dの期間に、リフレッシュ動作が行われずに、内部アクセス動作Dのみが行われる。
第8実施形態では、上記のように、リフレッシュ動作を、読出し動作RFRDと、第1再書込み動作RFRS1と、第2再書込み動作RFRS2との3つに分割するとともに、内部アクセス動作A、BおよびCの後に、それぞれ、読出し動作RFRD、再書込み動作RFRS1および第2再書込み動作RFRS2を行うことによって、上記第7実施形態と同様、外部アクセス動作の期間(外部クロックECLKの周期)を短くすることができるので、データの転送速度を向上させることができる。
また、第8実施形態では、上記のように、所定の外部アクセス動作の期間にリフレッシュ動作を行う際に、4つのメモリセルブロック31a〜31dのうちの全てのメモリセルブロックの各々に含まれる所定のワード線WLに対して同時にリフレッシュ動作を行うことによって、上記第7実施形態と同様、リフレッシュ動作を早期に完了させることができるので、容易に、ディスターブの累積を効率的に抑制することができる。この場合、所定の外部アクセス動作の期間にリフレッシュ動作が行われる4つのワード線WLを、互いに異なる立上りタイミングで活性化させることによって、4つのワード線WLの各々が活性化状態となっている期間を互いにずらすことができるので、4つのワード線WLの各々が同時に活性化状態となる期間を短くすることができる。これにより、動作電流がピークに達する期間を短くすることができるので、電源線に発生するノイズを低減することができる。その結果、メモリの動作信頼性を向上させることができる。
なお、第8実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第8実施形態では、内部アクセス動作の終了後にリフレッシュ動作を行う例を示したが、本発明はこれに限らず、内部アクセス動作の前にリフレッシュ動作を行ってもよい。また、内部アクセス動作の前にリフレッシュ動作を行う場合と、内部アクセス動作の後にリフレッシュ動作を行う場合と、内部アクセス動作の前後の両方にリフレッシュ動作を行う場合とがあってもよい。
上記第1〜第8実施形態では、外部アドレス信号が供給される外部アクセス動作の例を示したが、本発明はこれに限らず、外部アドレス信号以外のデータがコマンドとして外部アクセス検知回路に供給されるような外部アクセス動作が行われるメモリに適用してもよい。
また、上記第1〜第8実施形態では、リフレッシュ動作を選択されたワード線WLに繋がるメモリセル全体に対して一括で行う場合について説明したが、本発明はこれに限らず、所定のワード線WLと所定のビット線BLとが交差する位置の所定の1つのメモリセル毎にリフレッシュ動作を行う場合にも、同様に適用可能である。
また、上記第1〜第8実施形態では、ワード線WLと、ビット線BLと、ワード線WLおよびビット線BLの間に配置された強誘電体膜とによりメモリセルが形成される単純マトリックス型の強誘電体メモリに適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、ディスターブが生じる1トランジスタ型の誘電体メモリにも同様に適用可能である。また、リフレッシュが必要なDRAMなどの、強誘電体メモリ以外の他のメモリにも適用可能である。
また、上記第5実施形態では、読出し動作IARDの後に追加サイクルを行う例を示したが、本発明はこれに限らず、図27および図28に示す第5実施形態の変形例のように、追加サイクルの後に読出し動作IARDを行ってもよい。このように構成すると、読出し動作IARDを行った際に選択ワード線に接続されているメモリセルにデータ「L」(データ「0」)が書き込まれる。したがって、選択ワード線に接続されているメモリセルにデータ「H」(データ「1」)を再書き込みする場合には、図27に示すように、第1実施形態の図5に示した第1再書込み動作IARS1および第2再書込み動作IARS2と同様に第1再書込み動作IARS1および第2再書込み動作IARS2を行う。一方、選択ワード線に接続されているメモリセルにデータ「L」を再書き込みする場合には、図28に示すように、第1実施形態の図6に示した第1再書込み動作IARS1および第2再書込み動作IARS2と同様に第1再書込み動作IARS1および第2再書込み動作IARS2を行う。
また、上記実施形態5では、内部アクセス動作の場合にのみインプリント防止のための追加サイクルを行う例を示したが、本発明はこれに限らず、リフレッシュ動作においても、インプリント防止のための追加サイクルを行ってもよい。この場合、リフレッシュ動作は、リフレッシュ分割制御回路によって4分割されて行われる。
また、上記第7および第8実施形態では、4つのメモリセルブロックによって構成されたメモリセルアレイを含むメモリについて説明したが、本発明はこれに限らず、メモリセルアレイが4つ以外の複数のメモリセルブロックによって構成されていてもよい。