JP2007057023A - 電磁クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】 磨耗による寿命の低下を防止すると共に、製造コストを抑制しつつ歩留まり及び性能の低下を防止する。
【解決手段】 コイルボビン21に対して、軸方向に垂直な方向に突出する突起28を形成する。また、電線を巻回することによってコイル27が形成されたコイルボビン21を外包するシェル31に、コイルボビン21に形成された突起28を外部に突出させるための切り欠き36を形成する。そして、コイルボビン21、コイル27、及びシェル31からなる回転しないフィールド部20を、磁性体材料で作製された外嵌軸体を含んでいると共に回転可能なシャフトに遊嵌する。このとき、シェル31の切り欠き36が形成された面とシャフトの外嵌軸体とが対向するように嵌める。
【選択図】 図5

Description

本発明は、コイルに流れる電流を制御することによって入力回転体の駆動力を選択的に伝達する電磁クラッチに関する。
回転駆動される入力回転体の駆動力を選択的に伝達する電磁クラッチの一例が、特許文献1に開示されている。図11は、特許文献1に開示されている電磁クラッチ200の構成を示す断面図である。図11に示すように、電磁クラッチ200は、回転しないフィールド部220と、回転可能な入力部240と、入力部と一体となって回転する状態と回転しない状態とを選択的に取り得る出力部260とからなる。
出力部260は、シャフト262、及び略環状部材でありシャフト262に嵌合固定されるロータ268を有する。フィールド部220は、縁部にフランジが形成された筒状部材であるコイルボビン222、コイルボビン222に電線を巻回することによって形成されたコイル224、及びコイルボビン222の外周面とコイルボビン222の一方のフランジに形成されたフランジの面に垂直な方向に突出した環状の突出部222aの内周面とをそれぞれ覆う有底二重筒状部材であると共に、シャフト262に遊嵌されているシェル226を有している。入力部240は、シャフト262のロータ268に対してシェル226とは反対側に遊嵌されるギア242、及び中心に開口が形成された円板状部材であり、ロータ268と対向するようにギア242に固定されているアーマチュア246を有する。
少なくとも、上述のシェル226、シャフト262のシェル226が遊嵌されている部分(磁性体部262a)、ロータ268、及びアーマチュア246は、鉄系金属等の磁性材料で作製されている。したがって、電磁クラッチ200では、コイル224に通電されると、シェル226、シャフト262の磁性体部262a、ロータ268、及びアーマチュア246内に磁性回路が形成される。このため、アーマチュア246は、ロータ268側に移動してロータ268に吸着される。よって、ギア242に入力された回転力が、アーマチュア246、及びロータ268を介してシャフト262に伝達される。
ここで、互いに同種の物質で作製された部材同士が接触した場合には、互いに異なる物質で作製された部材同士が接触する場合に比べて、極めて大きな摩擦が生じる。特許文献1の電磁クラッチ200では、シェル226におけるコイルボビン222の突出部222aの内周面を覆う部分とシャフト262の磁性体部262aとの間に、コイルボビン222と一体に形成された筒状部材の軸受222bが配置されている。これにより、互いに鉄系金属で作製されているシェル226と磁性体部262aとが直接接触することがない。したがって、同種の物質で作製された部材同士が接触することで摺動面が異常に磨耗しクラッチの寿命を低下させてしまうのを防止することができる。
特開2002−48151号公報(第1図)
しかしながら、軸受222bは磁気回路上における大きな磁気抵抗となり、電磁クラッチ200の性能低下に繋がる。そこで、磁気抵抗を小さくするために軸受222bを薄肉とすると、組み立て時に破損し易くなり、歩留まりが低下する。また、シャフト262にフッ素樹脂等でコーティングすることによって保護膜を形成し、シェル226との接触を防ぐことも考えられるが、膜厚が一定となるようにコーティングを行うのは非常に困難であり、製造コストが高くなる。
そこで、本発明の目的は、磨耗による寿命の低下を防止すると共に、製造コストを抑制しつつ歩留まり及び性能の低下を防止することができる電磁クラッチを提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の電磁クラッチは、回転駆動力が入力される入力回転体と、前記入力回転体が遊嵌されると共に少なくとも一部分が磁性材料で作製された磁性体部となっているシャフト、及び前記シャフトに嵌合固定されるロータを有する出力回転体と、コイルボビンと、前記コイルボビンに電線を巻回することによって形成されるコイルと、前記シャフトの前記ロータに対して前記入力回転体とは反対側に遊嵌されており、前記コイルが形成された前記コイルボビンを外包するシェルとを備えており、前記コイルボビンに前記シャフトに向かって突出する突起が形成されていると共に、前記シェルの前記シャフトの前記磁性体部と対向する面に切り欠きが形成されており、前記突起が前記切り欠きから突出している。
この構成によると、シェルに形成された切り欠きから突出する突起が軸受となるので、磁性体材料で作製されているシェルとシャフトとの接触を防ぐことができる。したがって、同種の物質で作製された部材同士が接触することで摺動面が異常に磨耗しクラッチの寿命を低下させてしまうのを防止することができる。また、シェルとシャフトとの間に肉薄の部材を配置する場合に比べて、組み立て時に部材が破損してしまうことによる歩留まりの低下を防ぐことができる。さらに、シャフトに保護膜を形成する場合と比べて製造コストを低下させることができる。加えて、シェルの切り欠きが形成されていない部分は、磁気抵抗となる異物を介すことなくシャフトの磁性体部と対向するので、シェルとシャフトとの間に磁気抵抗となる部材を配置する場合と比べて、性能の低下を防止することができる。
本発明の電磁クラッチでは、前記突起及び前記切り欠きが、前記シャフトの円周方向に沿って等間隔に複数形成されていることが好ましい。この構成によると、シャフトとシェルとの接触をより確実に防止することができる。
本発明の電磁クラッチでは、前記コイルボビンに形成された複数の前記突起の前記シャフトの円周方向に沿う合計長さと、前記シェルの前記シャフトの前記磁性対部と対向する面において前記切り欠きが形成されていない部分の前記シャフトの円周方向に沿う合計長さとの比が1:1〜2であることが好ましい。この構成によると、シェルとシャフトの磁性体部との対向面積が減少することによる性能の低下を抑制することができる。
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施の形態に係る電磁クラッチは、回転駆動されるギアの駆動力を出力軸に選択的に伝達するものである。図1は、本実施の形態に係る電磁クラッチ100の断面図である。より詳細には、図1は、後述するように出力軸が挿通されるシャフト69の回転中心を通る平面での断面図である。なお、以下の説明においてシャフト69の延在方向(図1において矢印Aで示す方向)を単に「軸方向」と称することとする。
図1に示すように、本実施の形態の電磁クラッチ100は、回転しないフィールド部20と、外部から駆動力が入力されることによって回転可能な入力部40と、入力部40と一体となって回転する状態と回転しない状態とを選択的に取り得る出力部60とを有している。
フィールド部20は、コイルボビン21と、コイルボビン21に例えば銅線等の電線を巻回することによって形成されるコイル27と、コイル27が形成されたコイルボビンを外包するシェル31とを備えている。ここで、図2〜図5を参照しつつ、フィールド部20についてより詳細に説明する。図2は、コイルボビン21を軸方向から観た平面図である。図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。図4は、シェル31の斜視図である。図5は、フィールド部20の斜視図である。だたし、図5は、フィールド部20の断面を示すために、その一部分を切り取った状態の図である。
コイルボビン21は、図1、2、3、5に示すように、両縁部に環状のフランジ21a、21bが形成されていると共に軸方向に延在する筒状部材であり、樹脂材料で作製されている。そして、フランジ21aとフランジ21bとの間に電線が巻回されてコイル27が形成される。より詳細には、コイルボビン21の一方のフランジ21aには、フランジ21aの面に垂直な方向(軸方向)に突出する環状の突出部23が形成されている。突出部23の内径は、フランジ21aの内径よりも大きく、外径はフランジ21aの外径とほぼ等しい。さらに、突出部23の外周面には溝23aが形成されており、コイル27の両端の引出線が溝23a内に固定される。
また、図2、3、5に示すように、突出部23の軸方向に垂直な面(以降、「側面」と称する)には、コイルボビン21とシェル31とを固定するための、断面視略U字形状であり軸方向に突出する係止部24が2つ形成されている。より詳細には、係止部24のU字の先端部分には、U字の外側に突出する爪24aが形成されている。さらに、図1、2、5に示すように、突出部23には、その外周面よりも外側に延びる略U字形状の回り止め部25が形成されている。回り止め部25は、電磁クラッチ100が搭載される機器内部の固定部材に固定されて、フィールド部20の回転を防止する。加えて、突出部23の回り止め部25が形成されている部分の側面には、溝23a内に固定されている引出線を外部に引き出すための開口26が形成されている。そのうえ、突出部23の内周面には、軸方向に垂直な方向に突出する矩形状の6つの突起28が、等間隔に形成されている。
シェル31は、図1、4、5に示すように、コイルボビン21の外周面を覆う外筒体33と、コイルボビン21の突出部23の内周面を覆う内筒体35と、外筒体33の一端面と内筒体35の一端面との間をつないでいると共に、コイルボビン21の突出部23の側面を覆う底体37とを有する有底二重筒状部材であり、鉄系金属等の磁性材料で作製される。
図4、5に示すように、底体37には、コイルボビン21に形成された係止部24が嵌挿される2つの開口38が形成されている。開口38の幅は、係止部24の先端近傍を除く部分のU字の幅よりも広く且つ、爪24aが形成された先端部分の幅よりも狭くなっている。したがって、係止部24をU字の幅が狭くなる方向に弾性変形させつつ開口38に嵌挿し、その爪24aを開口38の縁部分に引っ掛けることによって、コイルボビン21とシェル31とを完全に固定することができる。
また、コイルボビン21に形成された回り止め部25が貫通する切り欠き39が、外筒体33と底体37とに亘って形成されている。そして、図5に示すように、突出部23の回り止め部25が形成されている部分の側面に形成された開口26から引き出された引出線は、切り欠き39を介してシェル31から引き出される。
さらに、内筒体35のコイルボビン21に形成された6つの突起28に対応する部分には、それぞれ切り欠き36が形成されている。図1、5に示すように、コイルボビン21とシェル31とが一体に組み立てられた際に、シェル31の内筒体35の表面からは、切り欠き36を介してコイルボビン21の突起28が僅かに突出する。なお、図5に示すように、コイルボビン21に形成された突起28のシャフト69の円周方向に沿う合計長さと、内筒体35の切り欠き36が形成されていない部分のシャフト69の円周方向に沿う合計長さとの比は1:1.5である。
次に、図1、及び図6〜8を参照しつつ、出力部60について説明する。出力部60は、図示しない出力軸が挿通される筒状部材の中心軸体61(図6参照)及び、中心軸体61に外嵌される筒状部材の外嵌軸体65(図7参照)からなるシャフト69と、シャフト69に嵌合固定されるロータ71(図8参照)とを備えている。
中心軸体61は、樹脂材料で作製されており、図6に示すように、大径筒部62と、大径筒部62よりも小さな径を有しており、軸方向に関して大径筒部62と隣接するように大径筒部62に連続して設けられた小径筒部63とからなる。小径筒部63の外周面における大径筒部62側の端部には、複数の突起が鋸歯状に形成された嵌合部63aが設けられている。また、中心軸体61の内周面には軸方向に延在する溝64が形成されている。したがって、軸方向に延在する突起が形成された出力軸を、その突起と中心軸体61に形成された溝64とが係合するように中心軸体61に挿通することによって、出力軸を回転方向に対して中心軸体61に固定することができる。つまり、出力軸を中心軸体61と一体に回転させることができる。
外嵌軸体65は、鉄系金属等の磁性体材料で作製されており、図7に示すように、小径筒部66と、小径筒部66よりも大きな径を有しており、軸方向に関して小径筒部66と隣接するように小径筒部66に連続して設けられた大径筒部67とからなる。そして、図1に示すように、外嵌軸体65は、その小径筒部66が中心軸体61の大径筒部62と軸方向に隣接するように、中心軸体61の小径筒部63に外嵌されている。なお、外嵌軸体65は、中心軸体61に回り止め固定されており、中心軸体61と一体となって回転する。
ロータ71は、鉄系金属等の磁性体材料で作製されており、図8に示すように、円板状の底体73と、底体73の縁に連設された筒状の筒体75とからなる。底体73の中心には、底体73に対して筒体75とは反対側に膨出した凸部77が形成されている。そして、凸部77の上面には、中心軸体61の小径筒部63を挿通すべく、小径筒部63の径とほぼ等しい大きさを有する円形の開口77aが形成されている。また、開口77aの縁部分は、鋸歯状に形成されており、中心軸体61の小径筒部63に形成された嵌合部63aと嵌め合わされる。これにより、中心軸体61とロータ71とは嵌合固定される。
なお、図1に示すように、出力部60の外嵌軸体65には、フィールド部20が遊嵌されている。より詳細には、外嵌軸体65には、コイルボビン21に形成されたコイル27が外嵌軸体65の小径筒部66に位置すると共に、シェル31の内筒体35が外嵌軸体65の大径筒部67と対向しつつ、シェル31の外筒体33とコイルボビン21の外周面との間にロータ71の筒体75が位置するようにフィールド部20が嵌められている。ここで、上述したように、シェル31の内筒体35に設けられた切り欠き36からはコイルボビン21の突起28が突出しており、この突起28が軸受の役割を果たすので、シェル31の内筒体35と外嵌軸体65の大径筒部67とが直接接触することはない。
次に、図9、10を参照しつつ、入力部40について説明する。入力部40は、外部から駆動力が入力されるギア41(図9参照)と、ギア41に対して固定されるアーマチュア45(図10参照)とを備えている。
ギア41は、樹脂材料で作製されており、図9に示すように、中心に開口42が形成された略円板状部材であり、その外周面に複数の歯41aが等間隔で形成されている。また、ギア41の一方の面の縁部分には環状のフランジ41bが形成されている。そのうえ、フランジ41bの縁部分には、軸方向に突出する筒状の突出部41cが形成されている。さらに、ギア41のフランジ41bが形成されている方の面における開口42の周囲には、凹部43が形成されている。そして、凹部43の底部には、軸方向に沿って突出すると共に、いずれも等しい円弧状の4つの突起43aが、それらが有する径と等しい径を有する円の円周上において等間隔に設けられている。
アーマチュア45は、鉄系金属等の磁性体材料で作製されており、図10に示すように、中心に開口46が形成された略円板状の部材である。さらに、軸方向に垂直な方向から観た場合に略U字型形状であり、軸方向に沿って突出する4つの係止部47が、開口46の縁部分に連続して設けられている。これら4つの係止部47は、ギア41に形成された4つの突起43aの間にそれぞれ形成される4つの隙間にそれぞれ係合される。これにより、ギア41とアーマチュア45とは、入力部40として一体に組み立てられる。
上述の入力部40は、図1に示すように、出力部60のシャフト69に遊嵌される。より詳細には、入力部40は、アーマチュア45が出力部60のロータ71の底体73と対向し、ギア41が中心軸体61の大径筒部62に位置すると共に、アーマチュア45がロータ71の底体73に形成された凸部77の側面に位置するようにシャフト69に嵌められる。
次に、上述のように構成される実施の形態にかかる電磁クラッチ100の作用を説明する。コイル27に通電されていない時には、磁性回路は形成されず、アーマチュア45とロータ71とは離隔している。したがって、外部からギア41に駆動力が入力されても、ギア41及びアーマチュア45のみが回転し、その回転力はシャフト69へは伝達されない。
一方、コイル27に通電すると、磁性体材料で作製されているシェル31、シャフト69の外嵌軸体65、ロータ71、及びアーマチュア45を通る磁性回路が形成され、その磁力によりアーマチュア45がロータ71に吸着される。これにより、入力部40及び出力部60が一体に回転し、外部からギア41に入力される回転駆動力が、シャフト69の中心軸体61に挿通される出力軸に伝達される。
以上のように、本実施の形態の電磁クラッチ100では、軸方向に垂直な方向に突出する突起28が形成されているコイルボビン21と、コイルボビン21に電線を巻回することによって形成されたコイル27と、磁性体材料で作製されており、コイル27が形成されたコイルボビン21を外包していると共に、コイルボビン21に形成された突起28に対応する部分に切り欠き36が形成されたシェル31とを有しており、回転しないフィールド部20が、中心軸体61と、磁性体材料で作製されており中心軸体61に外嵌される外嵌軸体65とからなり、回転可能なシャフト69に遊嵌されている。そして、シェル31の外嵌軸体65と対向する面からは、切り欠き36を介してコイルボビン21に形成された突起28が突出している。したがって、突起28が軸受となるので、磁性体材料で作製されているシェル31と外嵌軸体65との接触を防ぐことができる。その結果、同種の物質で作製された部材同士が接触することで摺動面が異常に磨耗しクラッチの寿命を低下させてしまうのを防止することができる。また、シェル31と外嵌軸体65との間に肉薄の部材を配置する場合に比べて、組み立て時に部材が破損してしまうことによる歩留まりの低下を防ぐことができる。さらに、外嵌軸体65に保護膜を形成する場合と比べて製造コストを低下させることができる。加えて、シェル31の切り欠き36が形成されていない部分は、磁気抵抗となる異物を介すことなく外嵌軸体65と対向するので、シェル31と外嵌軸体65との間に磁気抵抗となる部材を配置する場合と比べて、性能の低下を防止することができる。
また、本実施の形態の電磁クラッチ100では、コイルボビン21に設けられる軸方向に垂直な方向に突出する突起28と、シェル31に設けられるコイルボビン21の突起28を突出させる切り欠き36とは、いずれもシャフト69の円周方向に沿って等間隔に6つ形成されている。したがって、シェル31とシャフト69の外嵌軸体65との接触をより確実に防止することができる。
さらに、本実施の形態の電磁クラッチ100では、コイルボビン21に形成された突起28のシャフト69の円周方向に沿う合計長さと、シェル31の内筒体35の切り欠き36が形成されていない部分のシャフト69の円周方向に沿う合計長さとの比は1:1.5である。したがって、シェル31とシャフト69の外嵌軸体65との対向面積が減少することによる性能の低下を抑制することができる。
以上、本発明の好適な一実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。例えば、上述の実施の形態では、コイルボビン21に設けられる突起28と、シェル31に設けられるコイルボビン21の突起28を突出させる切り欠き36とが、いずれもシャフト69の円周方向に沿って等間隔に6つ形成されている場合について説明したが、突起28及び切り欠き36の数は6つには限られない。また、突起28及び切り欠き36は等間隔に形成されていなくてもよい。
また、上述の実施の形態では、コイルボビン21に形成された突起28のシャフト69の円周方向に沿う合計長さと、シェル31の内筒体35の切り欠き36が形成されていない部分のシャフト69の円周方向に沿う合計長さとの比が1:1.5である場合について説明したが、これには限られない。突起28の合計長さと内筒体35の切り欠き36が形成されていない部分の合計長さとの比は、1:1〜2であることが好ましいが、これらの比は限定されるものではなく、任意に定めることができる。
本発明の実施の形態に係る電磁クラッチの断面図である。 図1に示すコイルボビンを出力軸の延在方向から観た平面図である。 図2のIII-III線に沿う断面図である。 図1に示すシェルの斜視図である。 図1に示すフィールド部の斜視図である。 図1に示す中心軸体の斜視図である。 図1に示す外嵌軸体の斜視図である。 図1に示すロータの斜視図である。 図1に示すギアの斜視図である。 図1に示すアーマチュアの斜視図である。 従来の電磁クラッチの断面図である。
符号の説明
21 コイルボビン
27 コイル
28 突起
31 シェル
36 切り欠き
40 入力部(入力回転体)
60 出力部(出力回転体)
65 外嵌軸体(磁性体部)
69 シャフト
71 ロータ
100 電磁クラッチ

Claims (3)

  1. 回転駆動力が入力される入力回転体と、
    前記入力回転体が遊嵌されると共に少なくとも一部分が磁性材料で作製された磁性体部となっているシャフト、及び前記シャフトに嵌合固定されるロータを有する出力回転体と、
    コイルボビンと
    前記コイルボビンに電線を巻回することによって形成されるコイルと、
    前記シャフトの前記ロータに対して前記入力回転体とは反対側に遊嵌されており、前記コイルが形成された前記コイルボビンを外包するシェルとを備えており、
    前記コイルボビンに前記シャフトに向かって突出する突起が形成されていると共に、前記シェルの前記シャフトの前記磁性体部と対向する面に切り欠きが形成されており、前記突起が前記切り欠きから突出していることを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 前記突起及び前記切り欠きが、前記シャフトの円周方向に沿って等間隔に複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ。
  3. 前記コイルボビンに形成された前記突起の前記シャフトの円周方向に沿う合計長さと、前記シェルの前記シャフトの前記磁性対部と対向する面において前記切り欠きが形成されていない部分の前記シャフトの円周方向に沿う合計長さとの比が1:1〜2であることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁クラッチ。

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