JP2010112543A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ Download PDF

Info

Publication number
JP2010112543A
JP2010112543A JP2008288201A JP2008288201A JP2010112543A JP 2010112543 A JP2010112543 A JP 2010112543A JP 2008288201 A JP2008288201 A JP 2008288201A JP 2008288201 A JP2008288201 A JP 2008288201A JP 2010112543 A JP2010112543 A JP 2010112543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
field core
ring
spool
cylindrical portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008288201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4524765B2 (ja
Inventor
Hikotaro Watanabe
彦太郎 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tenryu Marusawa KK
Original Assignee
Tenryu Marusawa KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tenryu Marusawa KK filed Critical Tenryu Marusawa KK
Priority to JP2008288201A priority Critical patent/JP4524765B2/ja
Publication of JP2010112543A publication Critical patent/JP2010112543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4524765B2 publication Critical patent/JP4524765B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】小型化・薄型化及び製造コストの低減が可能な電磁クラッチを提供する。
【解決手段】本発明に係る電磁クラッチ1は、スプール7と電磁コイル9を内蔵したフィールドコア5と、回転軸2、ロータ3、入力ハブ4、アーマチュア6とを備え、フィールドコア5は、カップ状で、外筒部5b、内筒部5a、底面部5cを有し、回転軸2は、円筒状で、軸方向の中央部に径方向外方に延出する円板状の大径部21を、両端部に弾性変形可能な舌片状のフック部22、23を有し、係合突起22aをフィールドコアの端面5dに直接係合させて、フィールドコア5及びロータ3が軸方向に固定され、係合突起23aを入力ハブ4の端面4aに直接係合させて、入力ハブ4が軸方向に固定され、ロータ3は、カップ状で、外筒部3b、内筒部3a、底面部3cを有し、アーマチュア6は、軸方向にのみ移動自在に入力ハブ4に固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁クラッチに関し、さらに詳細には、フィールドコアに内蔵された電磁コイルの通電もしくは非通電により、ロータとアーマチュアとが吸着もしくは解離して、入力ハブと回転軸との連結もしくは解放がなされる電磁クラッチに関する。
プリンタ、複写機等のOA機器において、例えば、用紙を搬送する機構部分等に電磁クラッチが組み込まれて、搬送動力等の伝達・非伝達の機能を担っている。
ここで、従来の電磁クラッチの例として、特許文献1に記載の電磁クラッチ100がある(図6)。電磁クラッチ100は、電磁コイル109を内蔵したフィールドコア105と、電磁コイル109内に回転自在に挿通された回転軸102と、回転軸102と一体に回転可能に当該回転軸102に固定されたロータ103と、ロータ103を挟んで電磁コイル109と反対側に、回転軸102上に回転自在に外挿された入力ハブ104と、回転軸102に外嵌され、入力ハブ104のロータ103と対向する端面に取り付けられたアーマチュア106とを具備して構成される。
特開2004−138173号公報
しかし、昨今、プリンタ等のOA機器において小型化・薄型化が図られており、これを受けて、それらOA機器に組み込まれる電磁クラッチに対しても、小型化・薄型化の要求が高まっている。
また、当該電磁クラッチは数十万個〜数百万個の数量オーダで製造が行われることが少なくないため、一製品あたり、たとえ数銭円〜数円でもコストダウンを図ることができれば、全体として大きな効果を上げることが可能となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、小型化・薄型化および製造コストの低減を可能とする電磁クラッチを提供することを目的とする。
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
この電磁クラッチは、スプールに巻回された電磁コイルを内蔵したフィールドコアと、前記フィールドコアに回転自在に内嵌された回転軸と、前記回転軸と一体に回転可能に該回転軸に固定されたロータと、前記ロータを挟んで前記電磁コイルと反対側に、前記回転軸上に回転自在に外嵌された入力ハブと、前記入力ハブの前記ロータと対向する端面に取り付けられたアーマチュアとを備える電磁クラッチにおいて、前記フィールドコアは、前記ロータ側に開口するカップ状で、外筒部と内筒部とを連結する底面部を有し、前記回転軸は、円筒状で、軸方向の中央部に径方向外方に延出する円板状の大径部を有すると共に、軸方向の両端部に弾性変形可能な舌片状のフック部を有し、一方のフック部の係合突起を前記フィールドコアの底面部の端面に直接係合させて、該係合突起と前記大径部とで挟持されて前記フィールドコアおよび前記ロータが軸方向に固定され、他方のフック部の係合突起を前記入力ハブの前記ロータと対向しない端面に直接係合させて、該係合突起と前記大径部とで挟持されて前記入力ハブが軸方向に固定され、前記ロータは、前記フィールドコア側に開口するカップ状で、外筒部と内筒部とを連結する底面部の端面がアーマチュア吸着面として形成され、前記アーマチュアは、軸方向にのみ移動自在に前記入力ハブに固定されることを要件とする。
本発明によれば、電磁クラッチの小型化・薄型化および製造コストの低減を図ることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳しく説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る電磁クラッチ1の例を示す概略図であって、図1(a)は左側面図であり、図1(b)は正面図(上半断面図)である。図2は、その電磁クラッチ1の回転軸2の構成を示す概略図であって、図2(a)は左側面図であり、図2(b)は正面図(上半断面図)である。図3は、その電磁クラッチ1のロータ3の構成を示す概略図であって、図3(a)は正面図(断面図)であり、図3(b)は右側面図である。図4は、その電磁クラッチ1のフィールドコア5の構成を示す概略図であって、図4(a)は左側面図であり、図4(b)は正面図(断面図)である。図5は、その電磁クラッチ1のスプール7の構成を示す概略図であって、図5(a)は左側面図であり、図5(b)は正面図(上半断面図)である。
なお、本願においては回転軸2の長手方向に平行な方向を「軸方向」とし、軸方向に直行する方向を「径方向」とする。
本実施形態に係る電磁クラッチ1は、図1に示すように、スプール7に巻回された電磁コイル9を内蔵したフィールドコア5と、フィールドコア5に回転自在に内嵌された回転軸2と、回転軸2と一体に回転可能に当該回転軸2に固定されたロータ3と、ロータ3を挟んで電磁コイル9と反対側に、回転軸2上に回転自在に外嵌された入力ハブ4と、入力ハブ4のロータ3と対向する端面に取り付けられたアーマチュア6とを備える。
図1、図4に示すように、フィールドコア5は、ロータ3側に開口するカップ状、すなわち、内筒部5aと外筒部5bとを備える二重円筒構造であって、一端側に内筒部5aと外筒部5bとを連結する底面部5cを備えて、他端側(ロータ3側)が開口する断面コ字状に形成される。この内筒部5aと外筒部5bとの間の空間部の内部に、電磁コイル9が巻回されたスプール7が嵌合されて固定される。
次に、図1、図2を用いて、回転軸2の構成について説明する。回転軸2は、円筒状の円筒部20を有し、当該円筒部20の軸方向の中央部に径方向外方に延出する円板状の大径部21を有すると共に、軸方向の両端部に弾性変形可能な舌片状のフック部22、23を有する。
一方のフック部22の係合突起22aをフィールドコア5の底面部5cの端面5dに直接係合させて、当該係合突起22aと大径部21とで挟持されてスプール7が内嵌されたフィールドコア5、およびロータ3が軸方向に固定される。
また、他方のフック部23の係合突起23aを入力ハブ4のロータ3と対向しない端面4aに直接係合させて、当該係合突起23aと大径部21とで挟持されて入力ハブ4が軸方向に固定される。
回転軸2は、中心に軸方向に挿通孔24が形成され、この挿通孔24内には出力軸(不図示)が挿通される。挿通孔24の一部(Dカット部25)および対応する出力軸の一部(不図示)は断面がD字状に形成され、これにより、出力軸と回転軸2とは一体に回転可能となる。
ここで、回転軸2は、合成樹脂材料を用いて形成される。回転軸2に対しては、先端部のフック部22、23で弾性変形可能であることが求められ、回転力伝達の観点から所要強度が求められ、入力ハブ4等との間で摺動機構を有することから硬度が求められる。従来の回転軸102(図6参照)は、止め輪110を用いて各構成部材を軸方向に固定する方式であったため、弾性変形可能であることは求められず、回転軸2を実現することは容易であった。しかし、上記3つの要求を満たす回転軸となると、実現に難があった。
これに対して、本実施形態では、昨今、樹脂成形における成形技術が向上し、上記3つの要求を満たす回転軸2を実現することが可能となり、その結果、止め輪を用いずに、回転軸2のフック部22、23(係合突起22a、23a)の係合によって直接、フィールドコア5および入力ハブ4を軸方向に固定する構造を実現することが可能となる。この止め輪の省略は、部品コスト削減、組み立て容易化をもたらす。
次に、スプール7は、図1、図5に示すように、フィールドコア5の内筒部5aの外径と同径の内径を有する第1のリング状部7aと、当該内筒部5aの外径よりも大径の内径を有する第2のリング状部7bとを有し、第2のリング状部7bの内径と同径の内径を有する円筒部7cによって第1のリング状部7aと第2のリング状部7bとが連結される一体形状に形成される。一例として、スプール7は電気的絶縁性を有する合成樹脂材料を用いて形成される。当該円筒部7cの外周面に電線(一例として銅線)が巻回されて電磁コイル9が形成される。
上記形状に形成されるスプール7は、第1のリング状部7aがフィールドコア5の内筒部5aに外嵌されて、当該フィールドコア5に固定される。このとき、第1のリング状部7aにおける第2のリング状部7bと対向しない端面と、フィールドコア5におけるロータ3と対向する端面とが密着する構造、すなわち、フィールドコア5の基部(内筒部5aと底面部5cとの接合部)に当該第1のリング状部7aを嵌設する構造(図1参照)を有することによって、スプール7の支持固定を確実に行うことができ、ひいては、スプール7によって回動自在に支持される(後述)ロータ3が、ぶれずに回転することを可能とするものである。
さらに、スプール7には、第1のリング状部7aと第2のリング状部7bとの外縁部に外嵌されて、第1のリング状部7aと第2のリング状部7bとの間の電磁コイル巻回部を密閉する円筒状のカバー8が取り付けられる(図1参照)。これにより、電磁コイル9の露出に起因する汚損等によって、当該電磁コイ9ルの性能劣化・故障等が発生することを防止できる。なお、スプール7とカバー8とは相互に周方向に回動しないように固定される。
また、カバー8の円筒部8bの縁部には、第2のリング状部7bが第1のリング状部7aの方向へ撓むことを防止する係止部8aが設けられる。例えば、ロータ3とアーマチュア6との吸着時等において、ロータ3が軸受11を介してスプール7の第2のリング状部7bを第1のリング状部7aの方向へ押動した場合に、当該押動力を係止部8aで受けて、円筒部8bを介してフィールドコア5の底面部5cの内面で受け止めることによって、スプール7(特に第2のリング状部7b)が撓み変形を起こすことを防止できる。別の観点に立てば、スプール7をより薄く形成することができるため、材料費のコストダウンを図ることが可能となる。
なお、本実施形態では、カバー8は、径方向に立設される係合突部8cを備える。一例として係合突部8cは、カバー8と一体に合成樹脂により形成される。係合突部8cは、フィールドコア5に設けられる切欠部5eに嵌合され、さらに組み込まれるOA機器等の本体に固定される。これにより、カバー8とフィールドコア5とが相互に周方向に回動しない作用、および電磁クラッチ1全体の共回り防止作用を生じる。
なお、図1、図4に示すように、フィールドコア5の底面部5cには、電磁コイル9のコイル端と電気的に接続する端子12を設けるための挿通孔5fが設けられる。ちなみに、端子12にソケットを介して導線を連結することによって電磁コイル9と電源(不図示)とが電気的に接続される。
次に、ロータ3は、図1、図3に示すように、フィールドコア5側に開口するカップ状、すなわち、内筒部3aと外筒部3bとを備える二重円筒構造であって、一端側に内筒部3aと外筒部3bとを連結する底面部3cを備えて、他端側(フィールドコア5側)が開口する断面コ字状に形成される。なお、ロータ3の底面部3cの入力ハブ4側の端面3dがアーマチュア吸着面として形成される。一例として、ロータ3は、磁性金属材料を用いて形成される。
ここで、ロータ3は、内筒部3aの内径がフィールドコア5の内筒部5aの外径よりも大きく形成され、内筒部3aの外径がスプール7の円筒部7cの内径よりも小さく形成される。また、ロータ3の外筒部3bの内径がカバー8の円筒部8bの外径よりも大きく形成され、外筒部3bの外径がフィールドコア5の外筒部5bの内径よりも小さく形成される。さらに、ロータ3の外筒部3bがカバー8の円筒部8bとフィールドコア5の外筒部5bとの間の空間部に挿入され、ロータ3の内筒部3aがフィールドコア5の内筒部5aとスプール7の円筒部7cとの間の空間部に挿入される組み付け構造(重なり構造)を有する。この構成によって、図1に示すように、フィールドコア5、スプール7(カバー8装着状態)、およびロータ3を、フィールドコア5の外筒部5bの軸方向長さの範囲内でほぼ収まるように配置する組み付け構造(重なり構造)が実現できるため、電磁クラッチ1全体の小型化・薄型化を達成することが可能となる。
特に、ロータ3の外筒部3bがカバー8の円筒部8bとフィールドコア5の外筒部5bとの間の空間部に挿入される組み付け構造を有することによって、フィールドコア5の外径寸法内にロータ3を収めることが可能となり、電磁クラッチ1全体の小型化(特に径方向の小径化)、および軸方向の薄型化が達成できる。
また特に、スプール7の第1のリング状部7aの内径と、第2のリング状部7bの内径(円筒部7cの内径と同径)とを異なる大きさとすることで、第1のリング状部7aによってスプール7をフィールドコア5に固定することを可能としつつ、ロータ3の内筒部3aがフィールドコア5の内筒部5aとスプール7の円筒部7cとの間の空間部に挿入される組み付け構造が実現可能となり、電磁クラッチ1全体の小型化(特に径方向の小径化)、および軸方向の薄型化が達成できる。
上記のごとく、小型化・薄型化を図りつつも、その一方で、ロータ3を電磁コイル9に近づける配置(特に、径方向)を可能とすることで、ロータ3に発生させる吸着力を強力なものとすることができる。加えて、ロータ3の外筒部3bの軸方向長さがスプール7の電磁コイル巻回部の軸方向長さよりも長く形成されることにより、外筒部3bが軸方向において電磁コイル9を覆うように配置することを可能とし、ロータ3に発生させる吸着力をさらに一層強力なものとすることができる。
すなわち、本実施形態に係る電磁クラッチ1によれば、小型化・薄型化と伝達力強化との両立を図ることができる。
図1に示すように、ロータ3は、第2のリング状部7bの外面7dおよびスプール7の円筒部7cの内面7eに密着して嵌合される断面L字状の軸受11にロータ3の内筒部3aの外周面3eおよびアーマチュア吸着面3dの裏面3fを当接させてスプール7に対して回動自在に嵌合される。すなわち、ロータ3は環状部の断面形状がコ字状を有し、且つ、ロータ3の基部(内筒部3aと底面部3cとの接合部)に軸受11が嵌設される構造を有することによって、ただ一つの軸受11のみによるロータ3の支持構造が実現可能となる。
さらに、スプール7は、第1のリング状部7aがフィールドコア5の内筒部5aに外嵌されて、フィールドコア5に固定される。
この状態で、回転軸2の一端側(フック部22側)をフィールドコア5の内筒部5aに挿入し、フック部22の係合突起22aをフィールドコア5の底面部5cの端面5dに直接係合させて、係合突起22aと大径部21とで挟持されることによって、フィールドコア5、スプール7、カバー8、およびロータ3が軸方向に固定される。
また、回転軸2は、ロータ3側の位置における大径部21の板面上もしくは円筒部20の外周面上に嵌合突起26を有し、これに対応して、ロータ3はアーマチュア吸着面3dもしくは内筒部3aに嵌合溝31を有する。嵌合突起26が嵌合溝31に嵌合されて、回転軸2とロータ3とが相互に周方向移動が規制されて固定される(軸方向移動の規制は上記の通り係合突起22aと大径部21とによる)。
なお、本実施形態では、嵌合突起26、嵌合溝31共に、軸対象に二箇所設ける構造としているが、設置箇所数は特に限定されない。
一方、回転軸2の他端側(フック部23側)を入力ハブ4に挿入し、フック部23の係合突起23aを入力ハブ4のロータと対向しない端面4aに直接係合させて、係合突起23aと大径部21とで挟持されることによって、入力ハブ4が軸方向に固定される。
ここで、入力ハブ4のロータ3側の端面4bにはアーマチュア6が設けられている。アーマチュア6は、軸方向にのみ移動自在に入力ハブ4に固定されている。この構成により、電磁コイル9への通電によってロータ3に吸引力が生じた際に、アーマチュア6がロータ3側に移動することが可能となって、アーマチュア吸着面3dに吸着することができる。このとき、アーマチュア6は入力ハブ4に対して、周方向に移動しないように、すなわち周方向の回動力を伝達可能なように入力ハブ4に固定されているため、前記吸着によって、入力ハブ4と回転軸2との間でアーマチュア6、ロータ3を介して回動力を伝達させることが可能となる。一例として、入力ハブ4は、合成樹脂材料を用いて形成され、アーマチュア6は、磁性金属材料を用いて形成される。
なお、変形例として、アーマチュア6を所定方向(例えば、ロータ3から離反する方向)に付勢する板ばね等のような付勢部材(不図示)を設けてもよい。
上記のように、フィールドコア5、スプール7、ロータ3を回転軸2によって軸方向に移動しないように固定することができる。すなわち、電磁クラッチ1の製造に際して、止め輪を用いずに回転軸2のみで、それらの構成部材を軸方向に位置決めすることができる。従来の電磁クラッチ100(図6参照)では、入力ハブ104が回動自在に回転軸102に挿通した状態で当該回転軸102をフィールドコア105に外挿して組立てなければならなかったため、固定されずに回動する状態であって且つ径の大きな入力ハブ104が回転軸102にセットされていることが組み立て作業を困難にする一要因となっていた。
しかし、本実施形態では、回転軸2のみをフィールドコア5に挿入すればよいため、非常に簡易に組み立てることができる。したがって、製造時間の短縮が可能となり、生産性が向上し、製造コストを低減することが可能となる。
これに加えて、さらにフィールドコア5、スプール7、ロータ3が回転軸2で固定された状態となった後、入力ハブ4を回転軸2に外嵌して組み立てることが可能となる。すなわち、入力ハブ4の端面4bを上に向けて、当該端面4b上にアーマチュア6を載置した状態で回転軸2を挿入して組み立てることが可能となるため、アーマチュア6と入力ハブ4との接着、連結固定が不要となる。これにより、入力ハブ4に対して軸方向にのみ移動自在となるアーマチュア6の構造を容易に実現することが可能となる。また、製造工程も簡素化できる。
また、従来の電磁クラッチ100(図6参照)は、回転軸102とフィールドコア105との軸方向の固定に止め輪110が用いられていたが、本実施形態では、当該止め輪を用いることなく、回転軸102によって、直接、各構成部材を軸方向に固定することが可能となるため、部品点数の削減によるコストダウン効果、および組み立て作業の容易化による製造コストの低減が可能となる。
同様に、入力ハブ4に対してもフック部23の突起部23aによって直接係合することで、止め輪あるいは摺動部材を設ける必要がなくなり、部品点数の削減によるコストダウン効果、および組み立て作業の容易化による製造コストの低減が可能となる。
さらに、従来は二つの軸受111、112(図6参照)が用いられていたが、本実施形態では、一つの軸受11のみによって、ロータ3を回動自在に支持することが可能となるため、少なくとも軸受(例えば図6の軸受111参照)の軸方向厚さ分の薄型化が達成でき、加えて、部品点数の削減によるコストダウン効果、および組み立て作業の容易化による製造コストの低減が可能となる。
続いて、上記構成に基づくクラッチ動作について説明する。
電磁クラッチ1は、電磁コイル9が非通電状態の場合には、入力ハブ4に入力される回転力はロータ3には伝達されず、回転軸2および回転軸2内に挿通される出力軸(不図示)は回転しない。
電磁コイル9に通電されると、フィールドコア5、ロータ3およびアーマチュア6内に磁性回路が形成される。これによって、アーマチュア6はロータ3に向かって軸方向に移動してロータ3のアーマチュア吸着面3dに吸着される。よって、入力ハブ4に入力された回転力は、当該入力ハブ4に対して周方向に固定されたアーマチュア6を介してロータ3に伝達され、さらには、回転軸2、最終的に出力軸に伝達されて、出力軸が回転する。
電磁コイル9が再び非通電状態になると、アーマチュア6に対する電磁コイル9の吸着力が失せるため、当該アーマチュア6とロータ3との吸着が解除されて、出力軸の回転が停止する。以上の作用を奏することによって、入力ハブ4への入力を出力軸へ伝達、非伝達することが可能となり、電磁クラッチ1をクラッチ機構として用いることが可能となる。
以上の説明の通り、本発明に係る電磁クラッチによれば、小型化・薄型化と伝達力強化との両立を図ることが可能となり、さらに、製造コストの低減が可能となる。
本発明の実施の形態に係る電磁クラッチの例を示す概略図である。 図1に示す電磁クラッチの回転軸の構成を示す概略図である。 図1に示す電磁クラッチのロータの構成を示す概略図である。 図1に示す電磁クラッチのフィールドコアの構成を示す概略図である。 図1に示す電磁クラッチのスプールの構成を示す概略図である。 従来の実施の形態に係る電磁クラッチの例を示す概略図である。
符号の説明
1 電磁クラッチ
2 回転軸
3 ロータ
4 入力ハブ
5 フィールドコア
6 アーマチュア
7 スプール
8 カバー
9 電磁コイル
11 軸受
12 端子

Claims (3)

  1. スプールに巻回された電磁コイルを内蔵したフィールドコアと、前記フィールドコアに回転自在に内嵌された回転軸と、前記回転軸と一体に回転可能に該回転軸に固定されたロータと、前記ロータを挟んで前記電磁コイルと反対側に、前記回転軸上に回転自在に外嵌された入力ハブと、前記入力ハブの前記ロータと対向する端面に取り付けられたアーマチュアとを備える電磁クラッチにおいて、
    前記フィールドコアは、前記ロータ側に開口するカップ状で、外筒部と内筒部とを連結する底面部を有し、
    前記回転軸は、円筒状で、軸方向の中央部に径方向外方に延出する円板状の大径部を有すると共に、軸方向の両端部に弾性変形可能な舌片状のフック部を有し、一方のフック部の係合突起を前記フィールドコアの底面部の端面に直接係合させて、該係合突起と前記大径部とで挟持されて前記フィールドコアおよび前記ロータが軸方向に固定され、他方のフック部の係合突起を前記入力ハブの前記ロータと対向しない端面に直接係合させて、該係合突起と前記大径部とで挟持されて前記入力ハブが軸方向に固定され、
    前記ロータは、前記フィールドコア側に開口するカップ状で、外筒部と内筒部とを連結する底面部の端面がアーマチュア吸着面として形成され、
    前記アーマチュアは、軸方向にのみ移動自在に前記入力ハブに固定されること
    を特徴とする電磁クラッチ。
  2. 前記スプールは、前記フィールドコアの内筒部の外径と同径の内径を有する第1のリング状部と、前記フィールドコアの内筒部の外径よりも大径の内径を有する第2のリング状部とを有し、前記第2のリング状部の内径と同径の内径を有する円筒部によって前記第1のリング状部と前記第2のリング状部とが連結される一体形状に形成され、
    前記第1のリング状部と前記第2のリング状部との外縁部に外嵌されて、前記第1のリング状部と前記第2のリング状部との間の電磁コイル巻回部を密閉すると共に、前記第2のリング状部が前記第1のリング状部方向へ撓むことを防止する係止部を有する円筒状のカバーが設けられ、
    前記ロータは、該ロータの内筒部の内径が前記フィールドコアの内筒部の外径よりも大きく、該ロータの内筒部の外径が前記スプールの円筒部の内径よりも小さく、該ロータの外筒部の内径が前記カバーの円筒部の外径よりも大きく、該ロータの外筒部の外径が前記フィールドコアの外筒部の内径よりも小さく形成されると共に、少なくとも該ロータの外筒部の軸方向長さが前記スプールの電磁コイル巻回部の軸方向長さよりも長く形成されて、前記スプールの円筒部内面および第2のリング状部外面に密着して嵌合される断面L字状の軸受に該ロータの内筒部の外周面およびアーマチュア吸着面の裏面を当接させて該スプールに対して回動自在に嵌合され、且つ、該ロータの内筒部が前記フィールドコアの内筒部と前記スプールの円筒部との間の空間部に挿入され、該ロータの外筒部が前記カバーの円筒部と前記フィールドコアの外筒部との間の空間部に挿入される構造を有し、
    前記スプールは、該スプールの第1のリング状部が前記フィールドコアの内筒部に外嵌されて、該フィールドコアに固定されること
    を特徴とする請求項1記載の電磁クラッチ。
  3. 前記回転軸は、前記ロータ側の位置における前記大径部の板面上もしくは円筒の外周面上に嵌合突起を有し、
    前記ロータは、前記アーマチュア吸着面もしくは内筒部に嵌合溝を有し、
    前記嵌合突起が前記嵌合溝に嵌合されて、前記回転軸と前記ロータとが相互に周方向移動が規制されて固定されること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の電磁クラッチ。
JP2008288201A 2008-11-10 2008-11-10 電磁クラッチ Active JP4524765B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008288201A JP4524765B2 (ja) 2008-11-10 2008-11-10 電磁クラッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008288201A JP4524765B2 (ja) 2008-11-10 2008-11-10 電磁クラッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010112543A true JP2010112543A (ja) 2010-05-20
JP4524765B2 JP4524765B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=42301244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008288201A Active JP4524765B2 (ja) 2008-11-10 2008-11-10 電磁クラッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4524765B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109238537A (zh) * 2018-11-20 2019-01-18 常州纺织服装职业技术学院 旋转扭矩传感器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54138942A (en) * 1978-03-31 1979-10-27 Facet Enterprises Electromagnetic operated clutch brake generating twoostage torque
JPH0218935U (ja) * 1988-07-26 1990-02-08

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54138942A (en) * 1978-03-31 1979-10-27 Facet Enterprises Electromagnetic operated clutch brake generating twoostage torque
JPH0218935U (ja) * 1988-07-26 1990-02-08

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109238537A (zh) * 2018-11-20 2019-01-18 常州纺织服装职业技术学院 旋转扭矩传感器
CN109238537B (zh) * 2018-11-20 2023-09-01 常州纺织服装职业技术学院 旋转扭矩传感器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4524765B2 (ja) 2010-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10495198B2 (en) Step actuator
JP6317579B2 (ja) モータにおけるカバー構造
TW201307698A (zh) 電磁離合器
JPH03129130A (ja) 電磁制御ばねクラッチ機構
JP4524765B2 (ja) 電磁クラッチ
JP2007247663A (ja) モータのスラスト軸受構造
JP6662213B2 (ja) 回転電動機、及び回転電動機の組み立て方法
US20130221783A1 (en) Outer rotor-type brushless motor
JP2008151228A (ja) 電磁クラッチ装置およびその製造方法
JP3194414U (ja) 電磁クラッチ
JP3699308B2 (ja) 電磁クラッチ
JP2006250204A (ja) 圧縮機の電磁クラッチ
JP5509052B2 (ja) 電磁クラッチ
JP5141861B2 (ja) ステッピングモータ
JP6163780B2 (ja) 電磁クラッチ
JP2008151246A (ja) 電磁クラッチ
JP2006233847A (ja) 圧縮機の電磁クラッチ
JP4839464B2 (ja) 電磁クラッチ
JP4749029B2 (ja) 電磁クラッチ
JP4108437B2 (ja) 電磁クラッチ
JP2005172079A (ja) 電磁クラッチ
JP2000120727A (ja) 電磁クラッチ
JP2002115730A (ja) コイル組立体及び電磁クラッチ
JP2006233892A (ja) 圧縮機の電磁クラッチ
JP2002031160A (ja) 電磁クラッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20100302

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20100318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100520

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4524765

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250