JP2007050830A - トレーラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 チルトフレーム16の傾斜角度θを変更させると、ロックバー26は、チルトフレーム16に追従して、円弧を描くように移動する。ロックバー26を摺動自在に軸支するスリーブ28は、軸受32、34によってシャシフレーム14に軸着されている。よって、スリーブ28は、ロックバー26の円弧運動に追従して、シャシフレーム14に対する角度を変化させながら、ロックバー26を摺動支持する。ロックバー26には、複数の貫通孔が形成され、スリーブ28の軸受32、34の中心にはロックバー26の貫通穴と一致する貫通孔が形成されている。ロックバー26の貫通穴のいずれかと、スリーブ28の軸受32、34の貫通穴とに対しピン36を挿通することで、ロックバー26とスリーブ28とは機械的に位置決めされる。
【選択図】 図2
Description
よって、制御手段によって、チルトフレームの傾斜角度を変更させる駆動手段を駆動し、チルトフレームが所定角度になったことが、チルトフレームの傾斜角度の検出手段によって検出された時点で、制御手段によってピンの駆動手段を制御し、互いに一致するロックバーの貫通穴及びスリーブの軸受の貫通穴に対しピンを挿通することで、ロックバーとスリーブとが機械的に位置決めされ、シャシフレームに対するチルトフレームの傾斜角度が、チルトフレームの傾斜角度を変更させる駆動手段に頼ることなく固定される。
この構成により、チルトフレームの傾斜角度の変更作業、チルトフレームの傾斜角度の固定作業が自動的に行なわれることとなる。
本発明の実施の形態に係るトレーラ10は、図1〜図3、図9に示されるように、前後方向に回転軸が延びるチルトヒンジ12によりシャシフレーム14に軸支されたチルトフレーム16と、チルトフレーム16の傾斜角度を変更させる駆動手段である油圧式のチルトシリンダ18と、チルトフレーム16の傾斜角度の検出手段20と、チルトフレーム16の傾斜角度が所定の角度にあるとき、チルトフレーム16の傾斜角度を固定する固定手段22とを備えている。ここで、チルトフレーム18は、トレーラ10の荷台を構成するものである。なお、本発明の実施の形態では、チルトシリンダ18、検出手段20、固定手段22は、各々、トレーラ10の前方寄り及び後方寄りの2ヶ所に設けられている。
なお、チルトフレーム16の傾斜角度θを変更させるチルトシリンダ18及びピン36を駆動するエアシリンダ38の制御手段として、図7に示されるようなコントロールボックス40が設けられている(コントロールボックス40については、追って説明する。)
コントロールボックス40は、トレーラ10の右側に取り付けられている(図1参照)。コントロールボックス40の内部は、チルトシリンダ18のための油圧回路用電磁弁、エアシリンダ38用電磁弁及び複数のセンサ42の検知信号を受信し、必要な表示を行うと共に、作業者の操作を受けてチルトシリンダ18のための油圧回路用電磁弁、エアシリンダ38用電磁弁を制御する制御装置(マイクロコンピュータ等)が設けられている。又、ラッチで固定されたコントロールボックス40の蓋41を開けることで、操作用のペンダント54を取り出すことができる。コントロールボックス40には、制御系の電源をON−OFFするための電源スイッチ40a、チルトフレーム16の傾斜角度を設定する角度設定スイッチ40b、後方のチルトシリンダ18の動作を停止する単独操作スイッチ40c、前方のチルトシリンダ18の動作を停止する単独操作スイッチ40d、それを押している間だけ、 と とのインターロックが解除されるインターロック解除ボタン40eが設けられている。角度設定スイッチ40bは、チルトフレーム16の設定角度θを、0°、33°、41°、45°のいずれかの角度に設定することができる。又、この角度は必要に応じ異なる角度を設定することも可能である。
設置されている。
なお、チルトフレーム16の角度変更操作を行なうための電力は、トラクタから供給を受けることとしても良く、トレーラにバッテリーを搭載してここから供給を受けることとしても良い。
続いて、上昇ボタン54a又は下降ボタン54bを押すことで、前後のチルトシリンダ18が作動する。チルトフレーム16が設定角度になった時点で、センサ42に検知され、前後のチルトシリンダ18は自動的に停止する。図2において、チルトフレーム16は、θ=0°を、チルトフレーム16’はθ=33°位置を、チルトフレーム16”はθ=41°位置を、チルトフレーム16’”はθ=45°位置を、夫々示している。そして、設定された角度のランプ(40f、40g、40h、40j、40n、40p、40q、40rのいずれか)が点灯する。なお、チルトフレーム16の傾斜角度の変更中に、設定角度以外の角度に係るセンサ42がドグ46を検出した場合には、その検出信号は無視される。そして、設定された角度のランプが点灯した時点で、ペンダント54のロックボタン54c、54eを押し、エアシリンダ38を伸張させて、ピン36をロックバー26の貫通孔26a、26b、26c、26dのいずれかに挿通させる。このとき、ロックランプ40k、40sが点灯する。
なお、必要に応じ、コントロールボックス40の制御ロジックを変更し、チルトフレーム16の角度が設定角度になった時点で、ピン36によるロック操作までが自動的に行なわれるようにすることも可能である。
まず、チルトシリンダ18によって、チルトヒンジ12を中心としてチルトフレーム16の傾斜角度θを変更させると、チルトヒンジ12と平行な回転軸を有する軸受30によって、チルトフレーム16に軸着されたロックバー26は、チルトフレーム16と共に移動する。この際、ロックバー26は、チルトフレーム16のチルトヒンジ12を中心とする回転動作に追従して、円弧を描くように移動する(図3参照)。一方、ロックバー26を摺動自在に軸支するスリーブ28は、チルトヒンジ12と平行かつロックバー26の摺動軸C26と回動軸C28が直交する軸受32、34によってシャシフレーム14に軸着されている。よって、ロックバー26の円弧運動に追従して、スリーブ28の軸受32、34を中心にシャシフレーム14に対する角度を円滑に変化させながら、ロックバー26を摺動支持する。
よって、コントロールボックス40によって、チルトフレーム16の傾斜角度θを変更させるチルトシリンダ18を駆動し、チルトフレーム16が所定角度になったことが、チルトフレームの傾斜角度の検出手段20によって検出された時点で、コントロールボックス40によってピン36を駆動するエアシリンダ38を制御し、互いに一致するロックバー26の貫通穴26a、26b、26c又は26dのいずれかと、スリーブ28の軸受32、34の貫通穴32a、34aとに対しピン36を挿通することで、ロックバー26とスリーブ28とが機械的に位置決めされ、シャシフレーム14に対するチルトフレーム16の傾斜角度θが、チルトフレーム16の傾斜角度θを変更させるチルトシリンダ18に頼ることなく固定されることとなる。
Claims (3)
- 前後方向に回転軸が延びるチルトヒンジによりシャシフレームに軸支されたチルトフレームと、前記チルトフレームの傾斜角度を変更させる駆動手段と、前記チルトフレームの傾斜角度の検出手段と、前記チルトフレームの傾斜角度が所定の角度にあるとき、前記チルトフレームの傾斜角度を固定する固定手段とを備え、
該固定手段は、ロックバーと該ロックバーを長手方向に摺動自在に軸支するスリーブとを備え、前記ロックバーの上端部は、前記チルトヒンジと平行な回転軸を有する軸受によって前記チルトフレームに軸着され、前記スリーブは、前記チルトヒンジと平行かつ前記ロックバーの摺動軸と回動軸が直交する軸受によって前記シャシフレームに軸着され、
前記ロックバーには、前記チルトフレームの傾斜角度が所定角度にあるとき、前記スリーブの回動軸に中心が一致する貫通孔が形成され、前記スリーブの軸受の中心には前記ロックバーの貫通穴と一致する貫通孔が形成され、なおかつ、これらの貫通孔に挿通されるピンと、該ピンの駆動手段とを備え、
前記チルトフレームの傾斜角度を変更させる駆動手段と、前記ピンの駆動手段を制御する制御手段とが設けられていることを特徴とするトレーラ。 - 前記チルトフレームの傾斜角度の検出手段は、複数のセンサが配置されたセンサボックスと、該センサボックスに摺動自在に支持され前記センサのドグが固定されたロッドとを備え、
前記センサボックスは、前記チルトヒンジと平行な回転軸を有する軸受によって前記シャシフレームに軸着され、前記ロッドは、前記チルトヒンジと平行な回転軸を有する軸受によって前記チルトフレームに軸着され、
前記複数のセンサは、センサボックス内で前記ロッドの摺動方向に沿って、前記ロックバー及び前記スリーブの軸受の貫通孔が一致するとき前記ドグと一致する位置に、配置されていることを特徴とする請求項1記載のトレーラ。 - 前記制御手段は、操作者による作動指示を受けた後、予め設定された傾斜角度の中から選択された角度が前記チルトフレームの傾斜角度の検出手段により検出されるまで、前記チルトフレームの傾斜角度を変更させる駆動手段を作動させ、選択された角度が前記チルトフレームの傾斜角度の検出手段により検出された時点で、前記駆動手段を自動停止させる制御ロジックと、前記駆動手段が自動停止した状態で、前記ピンの駆動手段を選択的に作動可能とする制御ロジックとを備えることを特徴とする請求項1又は2記載のトレーラ。
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