JP2000159000A - 作業車輛における荷の搭載機構 - Google Patents

作業車輛における荷の搭載機構

Info

Publication number
JP2000159000A
JP2000159000A JP33324498A JP33324498A JP2000159000A JP 2000159000 A JP2000159000 A JP 2000159000A JP 33324498 A JP33324498 A JP 33324498A JP 33324498 A JP33324498 A JP 33324498A JP 2000159000 A JP2000159000 A JP 2000159000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
drum
link
swing arms
working vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33324498A
Other languages
English (en)
Inventor
Kentaro Sato
顕太郎 佐藤
Tsugio Shibata
次雄 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISHIATSU KK
Original Assignee
NISHIATSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NISHIATSU KK filed Critical NISHIATSU KK
Priority to JP33324498A priority Critical patent/JP2000159000A/ja
Publication of JP2000159000A publication Critical patent/JP2000159000A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル用ドラム等の荷の積み降ろし作業か
ら搬送及び布設現場でのケーブルの解き放ちまでの作業
を機械的に効率よく操作できる荷の搭載機構の提供。 【解決手段】 作業車輛1のテーブル3の上を突っ切る
方向に往復移動可能に配置された操作ユニット4を備
え、この操作ユニット4には、荷台の幅方向の側縁に配
置した主フレーム2に沿って走行する一対の走行フレー
ム5と、走行フレーム5のぞれそれに連接され上下方向
に起倒操作可能であって且つ相互の間の距離を可変操作
可能とした一対のスイングア−ム7と、これらのスイン
グア−ム7の先端側であって互いに対向する面から突き
出され、荷の側面に開けた孔に挿入して荷を吊支可能な
スリーブ7cと、スイングア−ム7どうしの中間位置を
テーブル3の車幅方向の中心に芯合わせするセンタリン
グ機構とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば地下共同
溝等に地中線ケーブルを布設する作業に用いられるケー
ブルドラム用の作業車輛に係り、特にクレーン作業を必
要とすることなく大重量のケーブルドラムをハンドリン
グできるようにした作業車輛における荷の搭載機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】都市の地下共同溝には電力や電話のため
の各種のケーブルが布設される。この布設作業は、ケー
ブルをドラムに巻いたものを現場まで作業車輛で搬送
し、クレーン車を利用してドラムを地上に降ろした後
に、ケーブルを解き放つ要領で行なわれる。ケーブルに
は大小の径がありその長さも施工現場によって様々に変
わるので、ドラムの大きさも各種のものが準備されてい
る。そして、ドラムを積載する作業車輛は、比較的大き
なサイズのドラムにも対応できるように大型車としたも
のが汎用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のケー
ブル布設用の作業車輛はドラムの輸送を主としたものが
一般的である。このため、ケーブル保管庫での搭載作業
や現場まで輸送した後にドラムを地上に降ろす作業には
クレーンが必要であり、布設現場にはクレーン車を必ず
配車しなければならない。また、現場での作業は、地上
に降ろした後に更にドラムを専用の回転保持装置にセッ
トしてケーブルを解き放つことになるので、作業工数も
増える。特に、クレーン車を現場に待機させておく場合
では、作業車輛とクレーン車の両方を現場に搬入するの
で作業スペースの確保が必要になるほか、クレーン車を
使うことによる施工費用の増加も無視できない。
【0004】このように、従来のケーブル用のドラムを
搭載する作業車輛では、それ自体ではドラムの積み降ろ
しができないので、車輛が持つ走行という機動性を十分
に活用できず、ドラムのハンドリングの作業性にも限界
がある。また、ケーブル用のドラムだけでなく、その他
の荷の積み降ろしの作業においても同様である。
【0005】本発明において解決すべき課題は、たとえ
ばケーブル用ドラム等の荷の積み降ろし作業から搬送及
び布設現場でのケーブルの解き放ちまでの作業を機械的
に効率よく操作できる荷の搭載機構を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、作業車輛の荷
台の一部の領域に設けたテーブルに荷を積み降ろしする
ための搭載機構であって、前記テーブルの上を突っ切る
方向に往復移動可能に配置された操作ユニットを備え、
前記操作ユニットは、前記荷台の幅方向の側縁に配置し
た主フレームに沿って走行する一対の走行フレームと、
前記走行フレームのぞれそれに連接され上下方向に起倒
操作可能であって且つ相互の間の距離を可変操作可能と
した一対のスイングア−ムと、前記スイングア−ムの先
端側であって互いに対向する面から突き出され前記荷の
側面に開けた孔に挿入して前記荷を吊支可能なスリーブ
と、前記スイングア−ムどうしの中間位置を前記テーブ
ルの車幅方向の中心に芯合わせするセンタリング機構と
からなることを特徴とする。
【0007】このような構成において、前記センタリン
グ機構は、前記一対のスイングア−ムに一端を連接した
2本の第1リンクと、これらの第1リンクのそれぞれに
一端を連接した2本の第2リンクと、前記第2リンクの
他端を下端側に枢着し且つ前記第1リンクを上端側に切
開した長孔に枢支する指標リンクと、前記作業車輛の車
幅方向の中心に配置され前記指標リンクに接触するリミ
ットスイッチとを備えるとともに前記第1リンク及び第
2リンクを節間距離が全て等しい四節平行リンク機構と
し、前記スイングア−ムと前記走行フレームとを前記ス
イングア−ムどうしの間の距離を変更する向きに駆動す
る流体圧のシリンダによって連接し、前記指標リンクが
前記リミットスイッチに接触したときの信号により前記
流体圧のシリンダの駆動を停止する流体圧回路を含むも
のとすることができる。
【0008】また、前記走行フレームの走行面より下方
であって前記主フレームに沿う部分に、ストロークの合
計が前記荷台の前端近傍から後端近傍までとした第1シ
リンダと第2シリンダとを備え、これらの第1シリンダ
及び第2シリンダは軸線を平行にずらした位置関係とす
るとともにそれぞれの基端を前記荷台の前端側及び後端
側に連接し、前記操作ユニットの底面には、前記第1シ
リンダ及び第2シリンダの先端側であってそれぞれのロ
ッドが対峙する位置において前記ロッドに対する連接を
切換え操作可能な切換え機構を備えたものとしてもよ
い。
【0009】更に、前記荷は、両側面をフランジとして
その中心に前記スリーブが差し込まれる孔を開けたケー
ブル用のドラムであって、前記スイングア−ムは、その
基端から前記スリーブまでの間を伸縮動作可能とすると
ともに、伸縮部分よりも基端側に偏った位置に前記ドラ
ムのフランジの周面に接触して回転させるための駆動ロ
ーラを備え、前記テーブルには、前記ドラムのフランジ
の周面を前記テーブル内において前側及び後側から同時
に拘束するクランパを備えた構成とすることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の搭載機構を備えた
作業車輛の右側面図、図2はシャーシ上に搭載した機能
部の要部を示す斜視図である。なお、本実施の形態で
は、電線ケーブルを巻回したドラムを荷の例としたもの
である。
【0011】図において、作業車輛1の荷台側のシャー
シの上には、作業車輛1の幅方向の両端に沿ってその全
長に主フレーム2が搭載固定され、これらの主フレーム
2のそれぞれにガイドレール2aが配置されている。主
フレーム2はそれぞれ3本ずつのアウトリガ2bを連接
し、主フレーム2の後端部どうしの間に架設したブラケ
ット2cにはケーブルを繰り出すためのボールローラ装
置(図示せず)が組み込まれる。このボールローラ装置
は、たとえば一対の球体状のボールを間隔をおいて回転
自在に配置し、これらのボールの間にケーブルを通して
繰り出しながら布設する機構を持つ従来周知のものであ
る。
【0012】主フレーム2の上面には荷台の長手方向の
ほぼ中間部分の領域を占めるテーブル3を設け、このテ
ーブル3には搭載するドラム51を支持するための一対
のクランパ3aを配置する。これらのクランパ3aは、
テーブル3にピン3bを介して回動可能に取り付けられ
るとともにシリンダ3cに連接されたもので、このシリ
ンダ3cによって起倒動作する。そして、クランパ3a
の両方を起立させることによって、図1に示すようにド
ラム51を拘束してテーブル3上に留め置くことができ
る。
【0013】ガイドレール2aには、ドラム51の積み
降ろし作業及び搭載しているときのクランプのための操
作ユニット4を設ける。この操作ユニット4は、ガイド
レール2a上を移動する一対の走行フレーム5,これら
の走行フレーム5の間に架け渡した支軸6,この支軸6
周りに回動自在で且つ軸線方向に移動可能に基端を連接
した一対のスイングア−ム7とから構成されたものであ
る。
【0014】図3は操作ユニット4を作業車輛1の前面
側から見た正面図、図4は走行駆動用のシリンダ機構を
含めて示す底面図である。
【0015】走行フレーム5は図3に示すようにH状断
面のガイドレール2aに案内されて転動するホイール5
a,スイングア−ム7を起倒動作させるための起倒シリ
ンダ5b,この起倒シリンダ5bのロッドに連接されて
回動するレバー5cを備えたものである。
【0016】走行フレーム5は主フレーム2に取り付け
た第1シリンダ8及び第2シリンダ9によって駆動され
る。これらのシリンダ8,9はガイドレール2aに沿っ
てそれぞれ2本ずつ合計4本配置され、図5に示すよう
に、上下にずらした位置関係としてそれぞれの基端を作
業車輛1の前側及び後側にブラケット8b,9bによっ
て固定している。そして、第1,第2シリンダ8,9の
ロッド8a,9aは同図の矢印A,B方向に進出可能と
し、それぞれの先端に2台の走行フレーム5を搭載した
ベース10を連接している。
【0017】ベース10は前進及び後退の第1,第2シ
リンダ8,9のそれぞれへの連接を切り換える切換え機
構を備えたもので、その詳細を図6(a)の平面図及び
同図の(b)の正面図にそれぞれ示す。なお、同図の
(b)は作業車輛1の前側から見たものである。
【0018】ベース10の下面には第1,第2シリンダ
8,9の軸線と直交する姿勢のシフトシリンダ10aを
設けるとともに、このシフトシリンダ10aの両端に対
応する部分にそれぞれ支持ブロック10bを備え、これ
らの支持ブロック10bには第1,第2シリンダ8,9
と平行な軸線を持つ切換え軸10cを取り付けている。
切換え軸10cには半径方向に突き出るリンク10dを
固定し、このリンク10dには2本の切換えピン10
e,10fを上下に連接している。これらの切換えピン
10e,10fは、ベース10の底面に設けたガイド1
0gを貫通して第1,第2シリンダ8,9のロッド8
a,9aの先端に開けた連接孔8c,9c(図5参照)
に差し込み可能としたものである。
【0019】図6の状態では切換えピン10eが第1シ
リンダ8のロッド8aの連接孔8cの中に入り込み、下
側の切換えピン10fは第2シリンダ9とは無縁となっ
ている。このとき、ロッド8aを進出させるとベース1
0に搭載されている走行フレーム5は図8(詳細は後述
する)に示すようにガイドレール2aに沿って作業車輛
1の後端側に移動する。そして、図8の状態からロッド
8aを後退させると、図6の状態に戻る。また、シフト
シリンダ10aを操作して切換えピン10eを抜くと同
時に他方の切換えピン10fを第2シリンダ9のロッド
9aの連接孔9cに差し込むと、走行フレーム5はこの
第2シリンダ9側に連接される。したがって、そのロッ
ド9aを進出させると、図2に示すように走行フレーム
5を作業車輛1の運転席1a側のストロークエンドまで
移動させることができる。なお、切換えピン10e,1
0fは、切換えが完了するまではいずれか一方が連接孔
8c,9cの中に差し込まれた状態が保てるようにし、
走行フレーム5を第1,第2シリンダ8,9の一方に必
ず拘束して走行フレーム5の位置ずれや脱落を防止す
る。
【0020】このように、第1,第2シリンダ8,9の
組み合わせによって、ガイドレール2aの中間位置でそ
れぞれのシリンダ8,9と走行フレーム5との連接が切
り換えられる。したがって、長いシリンダを用いなくて
も、ガイドレール2aの運転席1a側の基端から作業車
輛1の後部までの全長をストロークとして走行フレーム
5を動かすことができる。このため、図1に示すよう
に、操作ユニット4を運転席1a側に偏らせてテーブル
3を広く開けることができ、大径のドラム51であって
も支障なく搭載できる。
【0021】図7は操作ユニット4の走行フレーム5と
支軸6及びスイングア−ム7の間の連接構造の詳細を示
す要部の縦断面図である。
【0022】支軸6はその外形を六角形状としたもの
で、走行フレーム5との間には支軸6の外形に合わせた
六角形状の開口を持ち外周を円弧状としたインナボス5
dを介装し、走行フレーム5とインナボス5dとの間を
相対的に回転できるようにしている。また、レバー5c
は支軸6に嵌合状態に連結され、レバー5cの回転を支
軸6に伝達可能としている。したがって、レバー5cが
回動動作するときには、走行フレーム5はたとえば図2
に示すようにガイドレール2aに拘束された姿勢に保持
され、支軸6だけが回転動作する。
【0023】支軸6の表面には、スイングア−ム7の基
端のボス7a及びスイングア−ム7を支軸6の軸線方向
の位置を設定するためのシフトブロック11をそれぞれ
外挿し、相互の褶動摩擦を低減するためライナ6aを支
軸6の表面側に設ける。ボス7aは六角形の開口を備え
て支軸6を差し込んだもので、この支軸6と一体に回転
するとともにライナ6aの表面を摺動して支軸6の軸線
方向に移動可能である。また、シフトブロック11は支
軸6と一体に回転し且つ軸線方向に移動可能とした摺動
環11aとその周りに回転自在に外挿した回転子11b
とを備え、摺動環11aをボルト11cによってスイン
グア−ム7のボス7aに一体に連結している。このよう
な支軸6に対する走行フレーム5やシフトブロック11
等の連接構造は、図3において右配置の走行フレーム5
についても全く同様である。
【0024】図3に示すように、左配置のスイングア−
ム7を左右に移動させるために、操作シリンダ12の基
端を右配置の走行フレーム5に連結し、そのロッド12
aの先端を図7で説明したシフトブロック11の摺動環
11aの端面に連結している。また、右配置のスイング
ア−ム7についても、同様に左配置の走行フレーム5と
の間に操作シリンダ13とそのロッド13aを連接して
いる。これらの操作シリンダ12,13は、それぞれの
ロッド12a,13aを後退させるときには作動油の油
路を連通させてロッド12a,13aを同時に移動させ
る油圧回路に含ませたものとする。
【0025】左右のスイングア−ム7のそれぞれのボス
7aに連結されたシフトブロック11どうしの間には、
ドラム51をテーブル3上に搭載するときにその幅方向
の中央に対してセンタリングするためのセンタリング機
構を設ける。このセンタリング機構は、図3に示すよう
に鉛直姿勢に指標リンク14,この指標リンク14に開
けた長孔14aに一端側を連接され他端側を左右のシフ
トブロック11の回転子11bに連接した2本の第1リ
ンク14b,14c,指標リンク14の下端側に連接さ
れ第1リンク14b,14cとともに四節平行リンクを
構成する第2リンク14d,14eによるリンク機構
と、指標リンク14の下端に突き当たるリミットスイッ
チ15とから構成されたものである。
【0026】このように指標リンク14は四節平行リン
クによって一対のシフトブロック11に連接されている
ので、これらのシフトブロック11の間の距離がどのよ
うに変わっても、2個のシフトブロック11の間の中間
に常に位置する。また、リミットスイッチ15は操作ユ
ニット4の幅方向の中心に配置したものとし、テーブル
3上に搭載したときには作業車輛1の車幅の中央に位置
する。そして、指標リンク14の下端は左右方向に移動
するときにリミットスイッチ15に係合するようにして
おき、この係合時にリミットスイッチ15から信号を油
圧回路のコントローラに入力する。
【0027】図1及び図2に戻って、基端のボス7aを
支軸6に対して一体に回転し且つシフトブロック11と
ともに軸線方向に移動可能としたスイングア−ム7はシ
リンダを内蔵してブーム7bをテレスコピック式として
連接したものである。ブーム7bの先端側にはドラム5
1の中心に開けられている孔に差し込み可能なスリーブ
7cを設ける。また、スイングア−ム7の基端側には、
スリーブ7cによって保持されたドラム51の周面を受
けてこれを回転させるため駆動ローラ7dを配置し、ス
リーブ7cを中心としてドラム51を回転させてケーブ
ルをボールローラ装置側に繰り出せる。なお、ドラム5
1のフランジ51bの外径が変わってもブーム7bの進
出量を調整することで、フランジ51bの周面を駆動ロ
ーラ7dに突き当てることができ、これによってドラム
51を回転させてケーブルの解き放ちが可能となる。
【0028】以上の構成において、図1では操作ユニッ
ト4は運転席1a側に移動していてスイングア−ム7に
よって保持されたドラム51はテーブル3の上に搭載さ
れている。このとき、ドラム51の搭載時には、クラン
パ3aを起立させてドラム51の周面の2点で拘束する
とともに、ブーム7bの先端のスリーブ7cを孔51a
に差し込んで下に向けて圧下することで安定させること
ができる。
【0029】ここで、操作ユニット4は図5で説明した
ように第1,第2シリンダ8,9によって、図2の位置
から図8に示す主フレーム2の後端のストロークエンド
まで移動する。すなわち、図2の位置に操作ユニット4
があるときは、第2シリンダ9のロッド9aが進出して
ベース10に連接されているので、このロッド9aを後
退させて図5の位置まで移動させ、その後シフトシリン
ダ10aによってベース10を第1シリンダ8のロッド
8aに連接するように切り換える。そして、ロッド8a
を進出させれば、図8のように操作ユニット4はそのス
トロークエンドに設定される。
【0030】図9は操作ユニット4をそのストロークエ
ンドで動作させて保管倉庫の床等に配列されているドラ
ム51を受け取る状態を示す例である。
【0031】このドラム51の受け取り操作では、アウ
トリガ2bを突き出して作業車輛1の全体を保持し、ま
ず一対のスイングア−ム7のブーム7bに備えたスリー
ブ7cの先端どうしの間の距離をドラム51のフランジ
51b面の幅よりも長く設定する。この操作は図3で示
した操作シリンダ12,13のロッド12a,13aの
移動量を調整すればよい。次いで、走行フレーム5の起
倒シリンダ5bのロッドを後退させてレバー5cを図1
において時計方向に回動させ、スイングア−ム3を下向
きに傾斜させる。そしてこれと同時に、ブーム7bを進
出させながらスリーブ7cがドラム51の孔51aに一
致するように位置調整をする。
【0032】この位置調整の後には、図3においてたと
えば操作シリンダ12を先に駆動してこれに連接された
スイングア−ム7をフランジ51b側に移動させてスリ
ーブ7cを孔51aの中に差し込む。このとき、スリー
ブ7cへのフランジ51bへの接触をリミットスイッチ
等で検知するようにし、スリーブ7cの差し込み後には
操作シリンダ12の作動をロックする。次いで、他方の
操作シリンダ13を作動してこれによって駆動される他
方のスイングア−ム7を他面側のフランジ51bに向け
て移動させる。そして、スリーブ7cを孔51aに差し
込んだ後には操作シリンダ13の作動をロックする。
【0033】一対のスリーブ7cを孔51aに差し込ん
だ後には、起倒シリンダ5bによってスイングア−ム7
を図8の姿勢に立ち上げ、ドラム51のフランジ51b
の下端がテーブル3の下面やボールローラ装置等と干渉
しない位置まで上昇させる。そして、第1シリンダ8の
ロッド8aの後退及びこれに続く第2シリンダ9のロッ
ド9bの進出によって操作ユニット4を図2の位置に戻
す。この後、再び起倒シリンダ5bを作動してスイング
ア−ム7を寝かせていき、ドラム51のフランジ51b
の下端をクランパ3aの間に載せる。そして、クランパ
3aを立ち上げてフランジ51bを拘束するとともにス
リーブ7cによる圧下を利用してドラム51をテーブル
3上に固定状態に搭載する。
【0034】なお、テーブル3上に搭載しているドラム
51を降ろす作業は、以上の操作と逆の要領とすればよ
い。
【0035】ここで、一対のスイングア−ム7でドラム
51のフランジ51bを挟み込むようにして捕捉すると
き、作業車輛1とドラム51との位置のずれに応じてそ
れぞれ操作シリンダ12,13によりスイングア−ム7
を作業車輛1の車幅方向にシフトする。このため、車幅
の中心に対してドラム51が右や左に偏って地面や倉庫
の床に置かれているとき、スイングア−ム7をドラム5
1の位置に合わせて動かしてそのままテーブル3の上に
搭載してしまうと、ドラム51はテーブル3上で右また
は左にずれることになる。これに対し、指標リンク14
を含むリンク機構とリミットスイッチ15とを利用した
センタリング機構によって、ドラム51をテーブル3の
幅方向の中心に合わせた搭載が可能である。以下、この
センタリングを図10によって説明する。
【0036】図10の(a)は作業車輛の後部側から見
たセンタリング機構と走行フレーム5との位置関係を示
す概略であって、作業車輛1の中心線Cに対してドラム
の中心が左側にeの偏心量でずれている場合である。走
行フレーム5は主フレーム2上のガイドレール2aを作
業車輛1の前後方向に移動するので、これらの走行フレ
ーム5どうしの間の距離は一定であり、その中間位置は
中心線C上にある。そして、リミットスイッチ15はこ
の中心線Cに含まれる位置に指標リンク14の下端との
接点を持つように配置されている。
【0037】左側に偏心量eだけずれているドラムに対
して、同図の(b)に示すように、左右のスイングア−
ム7どうしの中間位置が偏心量eに相当して中心線Cか
ら左側にずれるように操作シリンダ12,13によって
位置調整される。このとき、図3及び図7で説明したよ
うに、シフトブロック11もスイングア−ム7と一体に
移動するため、センタリング機構の指標リンク14及び
その他の各リンク14b〜14eも左側にずれる。そし
て、指標リンク14はその長孔14aに第1リンク14
b,14cを連接して第2リンク14d,14eととも
に平行四節リンク機構を構成しているので、この指標リ
ンク14は左右のどの位置にずれても高さが変わること
はない。すなわち、指標リンク14が中心線C上にあっ
てリミットスイッチ15と接触している状態から左右に
ずれた後に、再び中心線C上に戻るときにはリミットス
イッチ15と接触してオンさせることができる。
【0038】一方、指標リンク14は平行四節リンク機
構によって保持され、第1,第2リンク14b〜14e
のそれぞれの節どうしの距離を同じとしておくことで、
指標リンク14は第1リンク14b,14cとシフトブ
ロック11との節との間の中心に常に位置する。すなわ
ち、シフトブロック11の両方が中心線Cに対して左右
に相対的にずれても、指標リンク14はこのずれに関係
なくシフトブロック11どうしの間の中間位置に保持さ
れる。
【0039】以上のことから、同図の(a)のように中
心線Cから左にずれた状態でも、操作シリンダ12,1
3を操作してシフトブロック11を右側に移動させてい
き、指標リンク14がリミットスイッチ15に接触した
ときの信号によって作動を停止させれば、センタリング
機構を中心線Cに位置合わせできる。したがって、スイ
ングア−ム7によってドラムを捕捉し後の操作シリンダ
12,13の操作により、一対のスイングア−ム7を中
心線Cに対してセンタリングでき、ドラムを作業車輛1
の車幅の中心に整合させて搭載できる。
【0040】操作シリンダ12,13を用いた実際の位
置調整はこれらを同調動作させることによる。すなわ
ち、操作シリンダ12,13との間に同調バルブを設け
た油圧回路としておき、スイングア−ム7によってドラ
ムを捕捉した後には、同調バルブによって操作シリンダ
12,13との間の作動油の油路を接続し、操作シリン
ダ13のロッド13aの後退と他方の操作シリンダ12
のロッド12aの前進とを同調して行わせる。そして、
指標リンク14がリミットスイッチ15に接触した後に
操作シリンダ12,13への油圧回路を遮断制御すれ
ば、スイングア−ム7が中心線Cに調心した位置に設定
され、ドラムの作業車輛1に対するセンタリングが得ら
れる。
【0041】なお、作業車輛1の中心線Cに対して右側
か左側にドラムが位置ずれしているかを知るため、指標
リンク14の位置を検知するたとえば光学系のセンサを
設けることが好ましい。このようなセンサによって、指
標リンク14の中心線Cに対する右側かまたは左側への
ずれを検知すれば、スイングア−ム7が中心線Cに対し
て調心する方向に操作シリンダ12,13を操作するだ
けで済む。
【0042】このように、指標リンク14とリミットス
イッチ15との接触時がセンタリング完了に相当するこ
とを利用して、操作シリンダ12,13の油圧回路を制
御することで、スイングア−ム7を作業車輛1に対して
調心させることができる。したがって、作業車輛1を床
や地面に置かれているドラムに対して厳しく位置決めし
なくても、スイングア−ム7によるドラム捕捉後のセン
タリング操作によってテーブル3の上に搭載するときに
は車幅に芯合わせできる。このため、積載作業が簡単に
なるほか、作業車輛1に搭載したときも左右の車輪の軸
重を均等化でき、ドラム自身の安定保持だけでなく作業
車輛1の安定した走行が得られる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明では、ケーブルドラム等
の荷を床や地面から搭載するとき、操作ユニットを移動
させるとともにスイングア−ムの動作によって荷を受け
取ってテーブル上に載せることができ、従来のようにク
レーン車を必要とせず、作業性が向上する。また、セン
タリング機構を備えることで、作業車輛と荷の位置がず
れていても、搭載した後には車幅の中央に荷を安定して
載せることができ、作業車輛の軸重の均等化が図れると
ともに安定走行が維持される。
【0044】請求項2の発明では、指標リンクとリミッ
トスイッチとの組み合わせによる信号を活用して流体圧
のシリンダの動作を停止させるだけでセンタリングでき
るので、スイングア−ムの駆動するシリンダをそのまま
利用でき、装置構成が簡単になる。
【0045】請求項3の発明では、第1,第2シリンダ
の組み合わせによって、操作ユニットを荷台の前端近傍
まで移動させることができるので、テーブルを荷台の長
手方向の中間位置に設けることができ、大重量の荷であ
っても前後の車輪の軸重に偏りがなく、安定走行が可能
となる。
【0046】請求項4の発明では、ドラムの外径が変わ
ってもスイングア−ムの伸縮動作によって駆動ローラと
フランジとを接触させて回転させることができ、ケーブ
ルの繰出しが円滑に行える。また、クランパによってド
ラムのフランジを拘束して搭載するので、搭載安定性が
更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のドラム積載用の作業車輛の右側面図
である。
【図2】 作業車輛の車体を除いて示す操作ユニット及
び主フレームの要部斜視図である。
【図3】 操作ユニットを作業車輛の運転席側から見た
正面図である。
【図4】 操作ユニットをその走行駆動用のシリンダ機
構ともに示す底面図である。
【図5】 シリンダ機構と操作ユニットの連接構造を示
す要部の側面図である。
【図6】 シリンダ機構と操作ユニットとの間の連接の
切換え構造の要部であって、(a)は底面図、(b)は
運転席側から見た正面図である。
【図7】 支軸と走行フレーム及びスイングア−ムとの
連接構造を示す要部の縦断面図である。
【図8】 操作ユニットを主フレームの後端のストロー
クエンドまで移動させたときの斜視図である。
【図9】 スイングア−ムを斜め下向きの姿勢としてド
ラムを受け取る状況を示す斜視図である。
【図10】 センタリング機構によるセンタリングを説
明する図であって、(a)はスイングア−ムが左にずれ
たときのリンク機構とリミットスイッチの位置関係を示
し、(b)はセンタリング時のシリンダによるスイッチ
ア−ムの位置補正を示す。
【符号の説明】
1 作業車輛 2 主フレーム 2a ガイドレール 3 テーブル 3a クランパ 4 操作ユニット 5 走行フレーム 5a ホイール 5b 起倒シリンダ 5c レバー 6 支軸 6a ライナ 7 スイングア−ム 7b ブーム 7c スリーブ 7d 駆動ローラ 8 第1シリンダ 9 第2シリンダ 8a,9a ロッド 8b,9b ブラケット 8c,9c 連接孔 10 ベース 10a シフトシリンダ 10b 支持ブロック 10d リンク 10e,10f 切換えピン 10g ガイド 11 シフトブロック 11a 摺動環 11b 回転子 11c ボルト 12,13 操作シリンダ 12a,13a ロッド 14 指標リンク 14a 長孔 14b,14c 第1リンク 14d,14e 第2リンク 15 リミットスイッチ 51 ドラム 51a 孔 51b フランジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業車輛の荷台の一部の領域に設けたテ
    ーブルに荷を積み降ろしするための搭載機構であって、
    前記テーブルの上を突っ切る方向に往復移動可能に配置
    された操作ユニットを備え、前記操作ユニットは、前記
    荷台の幅方向の側縁に配置した主フレームに沿って走行
    する一対の走行フレームと、前記走行フレームのぞれそ
    れに連接され上下方向に起倒操作可能であって且つ相互
    の間の距離を可変操作可能とした一対のスイングア−ム
    と、前記スイングア−ムの先端側であって互いに対向す
    る面から突き出され前記荷の側面に開けた孔に挿入して
    前記荷を吊支可能なスリーブと、前記スイングア−ムど
    うしの中間位置を前記テーブルの車幅方向の中心に芯合
    わせするセンタリング機構とからなる作業車輛における
    荷の搭載機構。
  2. 【請求項2】 前記センタリング機構は、前記一対のス
    イングア−ムに一端を連接した2本の第1リンクと、こ
    れらの第1リンクのそれぞれに一端を連接した2本の第
    2リンクと、前記第2リンクの他端を下端側に枢着し且
    つ前記第1リンクを上端側に切開した長孔に枢支する指
    標リンクと、前記作業車輛の車幅方向の中心に配置され
    前記指標リンクに接触するリミットスイッチとを備える
    とともに前記第1リンク及び第2リンクを節間距離が全
    て等しい四節平行リンク機構とし、前記スイングア−ム
    と前記走行フレームとを前記スイングア−ムどうしの間
    の距離を変更する向きに駆動する流体圧のシリンダによ
    って連接し、前記指標リンクが前記リミットスイッチに
    接触したときの信号により前記流体圧のシリンダの駆動
    を停止する流体圧回路を含む請求項1記載の作業車輛に
    おける荷の搭載機構。
  3. 【請求項3】 前記走行フレームの走行面より下方であ
    って前記主フレームに沿う部分に、ストロークの合計が
    前記荷台の前端近傍から後端近傍までとした第1シリン
    ダと第2シリンダとを備え、これらの第1シリンダ及び
    第2シリンダは軸線を平行にずらした位置関係とすると
    ともにそれぞれの基端を前記荷台の前端側及び後端側に
    連接し、前記操作ユニットの底面には、前記第1シリン
    ダ及び第2シリンダの先端側であってそれぞれのロッド
    が対峙する位置において前記ロッドに対する連接を切換
    え操作可能な切換え機構を備えてなる請求項1または2
    記載の作業車輛における荷の搭載機構。
  4. 【請求項4】 前記荷は、両側面をフランジとしてその
    中心に前記スリーブが差し込まれる孔を開けたケーブル
    用のドラムであって、前記スイングア−ムは、その基端
    から前記スリーブまでの間を伸縮動作可能とするととも
    に、伸縮部分よりも基端側に偏った位置に前記ドラムの
    フランジの周面に接触して回転させるための駆動ローラ
    を備え、前記テーブルには、前記ドラムのフランジの周
    面を前記テーブル内において前側及び後側から同時に拘
    束するクランパを備えてなる請求項1から3のいずれか
    に記載の作業車輛における荷の搭載機構。
JP33324498A 1998-11-24 1998-11-24 作業車輛における荷の搭載機構 Pending JP2000159000A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33324498A JP2000159000A (ja) 1998-11-24 1998-11-24 作業車輛における荷の搭載機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33324498A JP2000159000A (ja) 1998-11-24 1998-11-24 作業車輛における荷の搭載機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000159000A true JP2000159000A (ja) 2000-06-13

Family

ID=18263946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33324498A Pending JP2000159000A (ja) 1998-11-24 1998-11-24 作業車輛における荷の搭載機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000159000A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101916974A (zh) * 2010-07-09 2010-12-15 中汽商用汽车有限公司(杭州) 电缆铺设工程车
CN106743718A (zh) * 2017-03-02 2017-05-31 孙聪 转场式集装箱立转装卸设备及转场方法
CN108639792A (zh) * 2018-05-20 2018-10-12 成都鸿源锦程机器人有限公司 一种自动装车机器人的拨臂分料式装车机头
CN113036664A (zh) * 2021-03-31 2021-06-25 四川核保锐翔科技有限责任公司 一种地下管廊线缆敷设方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101916974A (zh) * 2010-07-09 2010-12-15 中汽商用汽车有限公司(杭州) 电缆铺设工程车
CN106743718A (zh) * 2017-03-02 2017-05-31 孙聪 转场式集装箱立转装卸设备及转场方法
CN108639792A (zh) * 2018-05-20 2018-10-12 成都鸿源锦程机器人有限公司 一种自动装车机器人的拨臂分料式装车机头
CN108639792B (zh) * 2018-05-20 2023-11-24 成都鸿源锦程机器人有限公司 一种自动装车机器人的拨臂分料式装车机头
CN113036664A (zh) * 2021-03-31 2021-06-25 四川核保锐翔科技有限责任公司 一种地下管廊线缆敷设方法
CN113036664B (zh) * 2021-03-31 2022-10-21 四川核保锐翔科技有限责任公司 一种地下管廊线缆敷设方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5018256B2 (ja) クレーン作業車
EP2589564B1 (en) Mobile lift crane with variable position counterweight
JP2010030771A (ja) フォークリフトのチルト装置及び該装置を備えたフォークリフト
JP4667166B2 (ja) 軌陸作業車
JP3892850B2 (ja) 自走式作業機械
JP2000159000A (ja) 作業車輛における荷の搭載機構
JP2006321329A (ja) コンテナ積載方法
JP3693539B2 (ja) 自走式高所作業車の走行制御装置
JP2012051687A (ja) 高所作業車
JP4538309B2 (ja) 軌陸作業車
JPH11301994A (ja) 軌道走行作業車の作業範囲規制装置
JP4068042B2 (ja) 作業車の制御装置
JPH0372123A (ja) 作業機の運転室
JP6231338B2 (ja) 軌道走行作業車両の制動力制御装置
JPH0718307B2 (ja) クレーン―ボーリング装置付車両
JP2000257116A (ja) 建設機械
JP2017052314A (ja) 軌陸作業車
JP3999697B2 (ja) アウトリガジャッキ
JPH07101693A (ja) フォークリフトにおけるラム装置
JP3317845B2 (ja) 運搬車両
JP2612806B2 (ja) 走行型重量物ハンドリング装置
JP6638574B2 (ja) クレーンのカウンタウェイト台車
JP2024061474A (ja) アウトリガ装置、アウトリガ装置を用いた産業用機械の積み込み方法及び積み下ろし方法
JP6601113B2 (ja) 軌陸作業車
JP2020011826A (ja) 軌陸作業車