JP2612806B2 - 走行型重量物ハンドリング装置 - Google Patents

走行型重量物ハンドリング装置

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JP2612806B2
JP2612806B2 JP2624793A JP2624793A JP2612806B2 JP 2612806 B2 JP2612806 B2 JP 2612806B2 JP 2624793 A JP2624793 A JP 2624793A JP 2624793 A JP2624793 A JP 2624793A JP 2612806 B2 JP2612806 B2 JP 2612806B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は走行型重量物ハンドリン
グ装置に係り、特に地下作業空間等の閉鎖空間での重量
物ハンドリングが容易できるようにした装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、地下の建設現場等で重量物のハ
ンドリングを要する場合がある。例えば逆打ち工法は既
設スラブの下方に地下階の掘削を行うが、このとき既設
柱に梁部材を架設して上部躯体の重量を支承させるた
め、鉄骨梁部材などの重量物を作業箇所である地下空間
に搬入し、所定の位置に梁部材を据え付ける作業を要す
る。このような閉鎖空間での重量物ハンドリングは、従
来からクレーンやフォークリフト等の作業機械を用いて
行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のハン
ドリング手段では閉鎖空間や天井の高さ制限のある場所
ではクレーンの使用は不可能であり、フォークリフトを
使用した場合でも、微妙な位置合わせが困難であって、
より操作性の優れたハンドリング装置が望まれていた。
特に、狭い地下空間で例えば鉄骨材を搬入移動しようと
する場合には、クレーンの移動方式が車輪やキャスタ方
式であり、コンクリート打設をしていない作業箇所での
使用は制限されてしまう欠点があった。しかも移動のた
めの台車フレームが高くなってしまうため、既設建屋の
地下に空間を形成する作業の場合には、積載支持される
鉄骨材の支持状態が不安定となってしまう問題があっ
た。このため台車にアウトリガーを設ける等の対策を講
じない限り困難な作業となってしまうが、これを設ける
ことは逆に移動上弊害となってしまう欠点がある。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に着目し、い
わゆる数トンクラスの重量物のハンドリングに好適であ
って、特に支持重量物を安定して保持できるとともに、
機動性の高くして、特に高さ制限のある地下空間の構築
作業時に使用するのに好適な走行型重量物ハンドリング
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る走行型重量物ハンドリング装置は、支
持架に一端を枢着されて起伏駆動可能に取り付けられた
平行リンク機構からなるリフトアームを設け、このリフ
トアームの先端部には水平保持される荷受ベースを設
け、この荷受ベースには一端を枢着して起伏可能に取り
付けられた起伏フレームと、この起伏フレーム上に平面
駆動シリンダに連結された平面可動テーブル、および旋
回かつ傾斜可能に支持された旋回チルトテーブルを設
け、前記支持架をクローラ型走行台車に搭載して走行移
動可能とし、走行台車の台車フレームは前端部を開口さ
せた平面U字形状に形成してその後端部に前記支持架を
立設させ、積載物を搭載する前記荷受ベース部分を前記
開口部にて上下昇降駆動可能としたものである。
【0006】この場合において、リフトアームを積載荷
重に応じたバランス反力を発生させるようなバランスシ
リンダ機構によって支持させるようにしてもよく、また
リフトアームを支持架にブーム等を介して取り付けるよ
うにしてもよい。
【0007】
【作用】上記構成によれば、リフトアームの先端の荷受
部分に重量物を積載するが、リフトアームを油圧シリン
ダによって上下揺動可能に支えるようにしておき、任意
の位置に走行台車によって搬送させることができる。負
荷が加えられる荷受部には水平保持される荷受ベースが
設けられているので、搬送形態では積載物が不安定化す
ることがない。そして、荷受ベースには起伏テーブルが
設けられ、これによって積載物を起伏させることができ
る。このため積載物が鉄骨梁部材であってこれを斜梁と
して使用する場合に、傾斜状態に保持形態を変更するこ
とができる。また起伏テーブル上に平面可動テーブルと
旋回チルトテーブルとが設けられ、これに負荷が直接あ
るいは間接的に載置されるが、負荷重量物は起伏テーブ
ル上で平面移動かつ旋回駆動および傾斜駆動が可能とな
っている。したがって、積載重量物をリフトアームによ
って所定の高さ位置に操作した後、適宜平面可動テーブ
ルや旋回チルトテーブルを駆動操作することにより、積
載重量物の姿勢を任意に調整できる。このため、積載物
を任意の作業箇所に搬送し、作業箇所では姿勢を調整す
るとともに、据え付け箇所への微調整を水平可動テーブ
ルや旋回チルトテーブルの操作によって行うことができ
る。また、重量物の支持側構成手段はクローラ型走行台
車に搭載され、クローラにより挟まれる前方の開口部分
でリフトアームおよび先端荷受部を俯仰動作させること
ができる。これにより積載重量物の操作範囲を大幅に拡
大することができ、狭隘な地下等の作業箇所での高さ制
限のある箇所でのハンドリングが可能となり、同時に地
盤面が安定しない作業箇所での機動性が非常に高くな
る。
【0008】
【実施例】以下に本発明に係る走行型重量物ハンドリン
グ装置の具体的実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
【0009】図1〜図3は実施例に係る走行型重量物ハ
ンドリング装置の全体を示す側面図、平面図、ならびに
後面図である。このハンドリング装置はクローラ型走行
台車10を有し、この走行台車10に搭載されハンドリ
ングすべき重量物に対応する支持反力を発生させて昇降
させることができるリフトアーム12を具備する荷重支
持部14を備えている。そして、荷重支持部14におけ
るリフトアーム12の先端に荷受部16を装備し、ここ
に重量物18を保持させるようにしている。
【0010】まず、荷重支持部14の主たる構成を図4
を参照して説明する。この図に示すように、荷重支持部
14は走行台車10の台車フレーム20に立設された支
柱等から構成される支持架22を備えており、この支持
架22に対して俯仰動作可能に一対の平行なリフトアー
ム12が取り付けられている。両リフトアーム12の先
端部には搬送荷物を載せる荷受部16が側部を抱えられ
るように取り付けられているが、荷受部16の載置面が
常に水平に維持されるように設定されている。このた
め、各リフトアーム12の上部側にはこれと平行に配置
され、当該リフトアーム12と同一長さをもつ補助アー
ム12Aを配置し、かつ補助アーム12Aの基端を前記
支持架22に枢着するとともに、先端を荷受部16の側
面部分に枢着させている。このとき、支持架22側にお
けるリフトアーム12と補助アーム12Aの回転節間長
さと、荷受部16側における回転節長さとが等しくなる
ようにして、支持架22、リフトアーム12、荷受部1
6、および補助アーム12Aが平行リンク機構を構成す
るようにしている。なお、上記リフトアーム12は一対
の平行なアームによって構成しているが、これは平面H
型形状とした一体構造物として構成してもよく、任意の
形状を採用し得る。
【0011】上記リフトアーム12の中間部分の下部側
には支持架22に枢着連結され、リフトアーム12と平
行になるようにメインシリンダ24が配置されている。
そしてメインシリンダ24から伸縮するロッド26を前
記荷受部16側に向けて延長させている。メインシリン
ダ24はリフトアーム12と平行に俯仰動作し得るよう
に、補助リンク28を介してリフトアーム12に連結さ
れている。このとき補助リンク28の長さを支持架22
側におけるリフトアーム12とメインシリンダ24の回
転節間長さに一致するように調整され、これらが回転平
行リンク機構を構成するようにしているのである。
【0012】メインシリンダ24から伸縮駆動される伸
縮ロッド26の先端部で負荷を受けるようになっている
が、リフトアーム12からの荷重を伸縮ロッド26に伝
達するために、前記リフトアーム12の中間部にはロッ
ド軸芯の延長線上に直交する荷重支承ストッパ30がロ
ッド26に対面するように横断配置して設けられてい
る。この荷重支承ストッパ30は直角L字状に形成され
てリフトアーム12の下面側に延在させるようにして固
定され、プレート面を伸縮ロッド26に対向させてい
る。そして、この荷重支承ストッパ30にリニアガイド
32を取り付けるとともに、前記伸縮ロッド26の先端
部にはリニアガイド32に嵌合するスライダ34を取り
付け、両者の摺動によりリフトアーム12の俯仰動作に
伴う荷重伝達位置の変位を吸収するように構成してい
る。
【0013】次に前記リフトアーム12の先端部に設け
られている荷受部16の具体的構成を図5〜図6に示
す。荷受部16は前記リフトアーム12の昇降時にも水
平状態を保持するように取り付けられている荷受ベース
部70を有し、これは箱型フレーム構造とされている。
この荷受ベース70には起伏テーブル72が設けられて
いる。起伏テーブル72は荷受ベース70の先端にて支
持ピン74を介して枢着され、このピン74を中心とし
てリフトアーム12寄りの後端側を起立回転できるよう
に取り付けられている。そして起伏テーブル72の両側
部には起伏シリンダ76を配置し、そのシリンダ端を荷
受ベース70に連結するとともにロッド端を起伏テーブ
ル72の後端側面に連結し、もって起伏シリンダ76を
伸張させることにより起伏テーブル72をピン74を中
心として起立させることができるようにしている(図5
(1)の想像線)。
【0014】上記起伏テーブル72の上面には積載重量
物18を起伏テーブル72の平面に沿って直交2軸(X
Y軸)方向に任意に移動できるように構成された水平面
可動テーブル78が設けられている。これは上下に積層
された一対の前後移動(下部)テーブル80と左右移動
(上部)テーブル82によって構成されている。下部テ
ーブル80はリフトアーム12の延長線と平行に起伏テ
ーブル72上に敷設された下部ガイドレール84に移動
可能に取り付けられ、上部テーブル82は下部テーブル
80の上面に前記下部ガイドレール84と直交する方向
に敷設された上部ガイドレール86に沿って移動できる
ように取り付けられている。したがって、水平面可動テ
ーブル78上に積載された重量物18はその可動範囲で
水平面の任意の位置をとることができるものとなってい
る。
【0015】このような水平面可動テーブル78を駆動
する油圧シリンダ手段が設けられており、これは起伏テ
ーブル72に搭載された下部シリンダ88と、下部テー
ブル80に搭載された上部シリンダ90とによって構成
されている。すなわち、下部シリンダ88は起伏テーブ
ル72にシリンダ部を連結するとともに、伸縮方向が下
部ガイドレール84の方向に一致するようにロッド部を
下部テーブル80と連結することにより、起伏テーブル
72に対して下部テーブル80を移動可能にしている。
また、同様に、上部シリンダ90は下部テーブル80に
シリンダ部を連結するとともに、伸縮方向が上部ガイド
レール86の方向に一致するようにロッド部を上部テー
ブル82と連結することにより、下部テーブル80に対
して上部テーブル82を移動可能にしている。
【0016】このような水平面可動テーブル78を備え
た荷受部16には、更に旋回チルトテーブル94が設け
られ、これにハンドリング対象の重量物18を積載する
ように構成している。この具体的構造を図7〜図8を参
照して説明する。水平面可動テーブル78における上部
テーブル82の上面中央部には支柱96が固定立設され
ており、この上端部に玉軸受98を介して旋回テーブル
部100が取り付けられている。これにより旋回テーブ
ル部100は玉軸受98を中心として旋回と首振り運動
が可能とされている。
【0017】また、旋回テーブル部100の下面側には
平板リング状のチルトテーブル部102が配置されてお
り、これは中央部に前記玉軸受98と干渉しないように
開口を設けている。そして、当該開口部内周部に前記上
部テーブル82から立設された4個のチルトシリンダ1
04が連結され、これによってチルトテーブル部102
を所定高さに支えている。4個のチルトシリンダ104
はチルト駆動ユニットを構成しており、支柱96を取囲
むようにその円周方向に90度間隔に配置され、その伸
縮ロッドをチルトテーブル部102の開口内周縁に連結
している。このようなチルトシリンダ104のうち対と
なっているものを伸縮駆動することにより、チルトテー
ブル部102は傾動可能とされるが、同時にチルトシリ
ンダ104も傾斜するため、図9(2)に示すように、
上部テーブル82へのシリンダ取り付け部には水平ピン
106を介在させ、テーブル傾動操作時にシリンダ自体
を傾斜させ得るようにしている。
【0018】チルトテーブル部102に対し前記旋回テ
ーブル部100が回転できるように取り付けられてい
る。これは旋回テーブル部100の下面部分に外周面に
歯面を形成したリングギヤ108を固着し、当該リング
ギヤ108の内周面部分にベアリング110を介してチ
ルトテーブル部102と一体化させている。したがっ
て、旋回テーブル部100はチルトテーブル部102を
回転ガイドとして旋回可能とされている。そして、前記
リングギヤ108に噛み合うピニオン112を有する旋
回モータ114がチルトテーブル102側に取り付けら
れている。これはチルトテーブル102の下面にて外方
に延在する取付プレート116を設け、このプレート1
16の下面に回転軸が上向きとなるように旋回モータ1
14を固定し、プレート116を貫通した回転軸に前記
ピニオン112を取り付けてこれがリングギヤ108と
噛み合うようにしている。このため、旋回テーブル部1
00はチルトテーブル部102に対して独立して旋回駆
動されるのである。
【0019】このようなことから、荷受部16にハンド
リング対象の重量物18を積載するが、これは最上面部
に位置する旋回テーブル部100上に載置することにな
る。この積載による荷重は荷重支持部14のリフトアー
ム12を介してメインシリンダ24に伝達される。メイ
ンシリンダ24は積載された重量物18を支持する油圧
反力を発生させ、油圧量の調整制御により任意の高さ位
置に重量物18を保持する。
【0020】そして、ハンドリング対象物が所定高さに
設定された後、起伏シリンダ76の駆動によって起伏テ
ーブル72を引起こし、対象物を設置箇所に向ける。こ
の状態で設置箇所に対しての微小な位置合わせ作業を必
要とするが、これは荷受部16に設けた水平面可動テー
ブル78による平面移動操作にて上下左右の位置合わせ
を行うことができる。これは油圧シリンダ88、90を
駆動させことによって荷受部16上の重量物18を任意
の方向に平面移動させればよい。
【0021】次いで、積載されている重量物18の姿勢
が据え付け姿勢に一致させるように水平面可動テーブル
78に搭載されている旋回チルトテーブル94を操作す
る。これは旋回モータ114を駆動することにより、旋
回テーブル部100が回転され、所定の姿勢に一致さ
せ、更にチルトシリンダ104を駆動させることにより
チルトテーブル部102が玉軸受98を中心にして所定
の微小角度にチルトされる。このチルトシリンダ104
による傾斜操作と前記起伏テーブル72の大チルト操作
による傾斜角度は旋回チルトテーブル94のいずれかの
箇所に設置した傾斜計118(図5参照)により検出
し、これを制御操作者側に反映させるようにすればよ
い。
【0022】このような各操作によってハンドリング対
象の重量物18は任意の据え付け姿勢に操作することが
でき、例えば既設建屋の下部に新たに地下構造物を構築
するような場合に使用される筋介用の鉄骨材を取り付け
るような作業に適用することにより作業性を大幅に向上
することができる。
【0023】ところで、上述したハンドリング装置はク
ローラ型走行台車10に搭載され、任意の作業箇所に移
動できるようにされているが、この走行台車10は、特
に図9に示すように、平面U字形状となるように構成さ
れている。すなわち、左右のクローラ120とそのガイ
ドフレーム122は平行に配置されており、台車フレー
ム20は前記ガイドフレーム122の後端部分を相互に
連結するように構成されている。台車フレーム20には
左方側にエンジン搭載部126を設け、右方に荷重支持
部14側の操作のためのバルブユニット搭載部128並
びに前記駆動制御手段36を含む制御パネル130の搭
載部が設けられている。そして、台車フレーム20のセ
ンター部分にはリフトアーム12の取り付け部分を構成
する支持架22が立設固定されているのである。支持架
22は平行に一対設けられて各々にリフトアーム12を
枢着するとともに、支持架22の中央部下面側に位置し
て傾動するメインシリンダ24と干渉しないようにアー
チ型フレーム132に取り付けられている。
【0024】このような構成のクローラ型走行台車10
ではクローラ120により挟まれる前方の開口部分を前
記リフトアーム12の俯仰動作領域とされている。そし
て、リフトアーム12の下面は荷重支承ストッパ30を
最下部として傾斜が付けられ、特に前半部は荷受ベース
70を接地させることができるように傾斜角度が設定さ
れている。これにより積載重量物18の操作範囲を大幅
に拡大することができ、狭隘な地下等の作業箇所での重
量操作が可能となっている。走行台車10はクローラ1
20による移動であるので、地盤面が安定しない作業箇
所での機動性が非常に高くなる。
【0025】ここで、上記実施例に係る走行型ハンドリ
ング装置は、逆打ち工法により地下階側への構築を行う
に際して荷重保持用の斜梁の据え付け作業に用いるのに
適しているが、梁部材は長尺であるので、狭い地下空間
で長尺梁部材を支持して移動する場合、特に操向転回時
に長尺梁部材が転回障害となるおそれがある。すなわ
ち、搬送状態では走行台車10の前方に長尺梁部材が張
り出すため、転回時には台車の切換えし操作を数多くし
なければならなくなる。これに対処するために、実施例
に係るハンドリング装置に対して、前記荷受部の全体が
後方に引き込み移動できるように構成することができ
る。これは台車10上の支持架22を前後移動可能に構
成することにより実現できる。あるいはリフトアーム1
2の先端部の荷受ベース70部分が後方にスライド移動
できるように構成すればよい。これは補助アーム12A
をシリンダ機構によって形成し、荷受ベース70を支え
ているピン部分をリフトアーム12の長手方向に沿って
スライド移動可能にしておき、補助アーム12Aの伸縮
動作により荷受部を後方移動させるようにすればよい。
その他、荷受部単体を後方移動できるようにリフトアー
ム12部分に取り付けるようにすることも可能である。
【0026】なお、上記実施例においては台車10に支
持架22を立設し、これにリフトアーム12を上下揺動
可能に取り付けるとともに、メインシリンダ24の油圧
反力で負荷重量を支持するようにしているが、メインシ
リンダ24に代えて負荷重量に応じた油圧反力を発生さ
せるようにバランスシリンダ機構を用いるように構成で
きる。このようにすると重量物18の無負荷操作が可能
となり、閉鎖空間への搬入やリフトアーム12の上下操
作による高さ方向への位置調整を無負荷で操作可能とな
る利点がある。そして、荷受部分の平面移動調整や旋回
チルト操作による調整機能と相俟って、作業性を向上さ
せることができる。
【0027】また、リフトアーム12を通常の建設作業
機械と同様にブームに取り付けるようにして屈折操作が
できるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リフトアームの先端で重量物を支持して搬送移動させる
とともに、リフトアーム先端の荷受部では平面可動テー
ブルが平面駆動可能とされ、また旋回チルトテーブルが
回転かつ傾斜可能とされて負荷を支持しており、これら
のテーブルを平面駆動、旋回駆動および傾斜駆動操作す
ることにより、リフトアームによって所定の高さに保持
された重量物を任意の姿勢に変更調整することができ
る。そして、本発明ではリフトアームが取り付けられる
支持架をクローラ型走行台車に搭載し、クローラにより
挟まれる前方の開口部分でリフトアームおよび先端荷受
部を俯仰動作させることができるようにしていので、積
載重量物の操作範囲を大幅に拡大することができ、狭隘
な地下等の作業箇所での重量物位置調整操作が可能とな
り、地盤面が安定しない作業箇所での機動性が非常に高
くなるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る走行型重量物ハンドリング装置の
側面図である。
【図2】同装置の平面図である。
【図3】同装置の後面図である。
【図4】同装置の荷重支持部の側面構成図である。
【図5】荷受部の側面図および背面図である。
【図6】荷受部の平面図および断面図である。
【図7】旋回チルトテーブルの断面図である。
【図8】旋回テーブル部の平面図およびチルトシリンダ
の取り付け状態の断面図である。
【図9】クローラ型走行台車の平面図である。
【符号の説明】
10 クローラ型走行台車 12 リフトアーム 12A 補助アーム 14 荷重支持部 16 荷受部 18 重量物 20 台車フレーム 22 支持架 24 メインシリンダ 26 伸縮ロッド 28 補助リンク 30 荷重支承ストッパ 32 リニアガイド 34 スライダ 70 荷受ベース 72 起伏テーブル 74 支持ピン 76 起伏シリンダ 78 水平面可動テーブル 80 前後移動(下部)テーブル 82 左右移動(上部)テーブル 84 下部ガイドレール 86 上部ガイドレール 88 下部シリンダ 90 上部シリンダ 94 旋回チルトテーブル 96 支柱 98 玉軸受 100 旋回テーブル部 102 チルトテーブル部 104 チルトシリンダ 106 水平ピン 108 リングギヤ 110 ベアリング 112 ピニオン 114 旋回モータ 116 取付プレート 118 傾斜計 120 クローラ 122 クローラガイドフレーム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持架に一端を枢着されて起伏駆動可能
    に取り付けられた平行リンク機構からなるリフトアーム
    を設け、このリフトアームの先端部には水平保持される
    荷受ベースを設け、この荷受ベースには一端を枢着して
    起伏可能に取り付けられた起伏フレームと、この起伏フ
    レーム上に平面駆動シリンダに連結された平面可動テー
    ブル、および旋回かつ傾斜可能に支持された旋回チルト
    テーブルを設け、前記支持架をクローラ型走行台車に搭
    載して走行移動可能とし、走行台車の台車フレームは前
    端部を開口させた平面U字形状に形成してその後端部に
    前記支持架を立設させ、積載物を搭載する前記荷受ベー
    ス部分を前記開口部にて上下昇降駆動可能としたことを
    特徴とする走行型重量物ハンドリング装置。
JP2624793A 1993-01-21 1993-01-21 走行型重量物ハンドリング装置 Expired - Lifetime JP2612806B2 (ja)

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