JP2016159739A - 台車装置及び作業システム - Google Patents

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Abstract

【課題】作業装置に対して機能ユニットが着脱自在な構成で、機能ユニットを作業装置に装着した際における作業装置の荷重負担をより軽減すること。【解決手段】作業装置に着脱自在に装着される機能ユニットを備えた台車装置であって、走行ユニット、前記機能ユニットを支持する支持ユニット、前記走行ユニットに対して前記支持ユニットを昇降自在に支持する昇降機構を備える。前記支持ユニットは、前記作業装置に設けられた装着部に係合され、前記装着部に対して前記支持ユニットを上下方向に回動自在に支持させる少なくとも一つの第一係合部、前記第一係合部よりも下方に配置され、前記装着部と係合することにより前記第一係合部を中心とした前記支持ユニットの回動を規制する少なくとも一つの第二係合部を備える。前記昇降機構は、前記支持ユニット又は前記走行ユニットの一方に固定され、他方に対して相対変位可能である。【選択図】 図5

Description

本発明は台車装置及び作業システムに関する。
ワークに対する処理を行うシステムとして、作業装置に対して機能ユニットを入れ替え自在にしたシステムが知られている。
この種のシステムとしては、例えば、ワークに対して部品を装着する作業装置と、主装置へ部品を供給する機能ユニットとを備えたシステムが提案されている。多数のワークを連続して順次作業位置に搬送し、組み付け作業を効率よく行うには、組み付ける部品を大量に準備する必要があるが、一回に準備する部品の数には限界がある。そこで、機能ユニットの入れ替えによって部品を複数回に分けて供給する。このようなシステムの作業装置としては、例えば、電子部品実装装置(マウンターとも称される)が知られている。
また、この種のシステムとしては、作業装置の作業を補助する補助作業を行う機能ユニットを備えたシステムも提案されている。機能ユニットを入れ替えることにより、ワークに対して異なる作業を行うことが可能となる。
この種のシステムにおいては、機能ユニットの入れ替え作業を効率的に行うため、機能ユニットを搭載する台車装置を用いたものが提案されている。特許文献1には、台車装置から作業装置へ機能ユニットを移載して搭載するシステムが開示されている。特許文献2には機能ユニットの装着中、台車装置を作業装置に支持させるシステムが開示されている。特許文献3には台車装置を床上に停止させた状態とするシステムが開示されている。
特許第3552810号公報 特許第4013655号公報 特許第5059566号公報
機能ユニットの入れ替えの際、作業装置に対する機能ユニットの位置決めが要求される。特許文献3のように台車装置を作業装置に支持しない構成の場合、機能ユニットと作業装置との位置関係が床面の状態に影響され易くなる。この点で特許文献1及び特許文献2のように作業装置に対して機能ユニットが着脱自在な構成は有利である。しかし、特許文献1のように機能ユニットを台車装置から分離するものは、機能ユニットを分離した後の台車装置の保管場所が必要となると共に保管場所への移動作業が必要となる。特許文献2のように台車装置を作業装置に支持させる構成の場合、台車装置の保管場所は必要ないが、作業装置が台車装置の重量を負担可能な剛性を有している必要がある。
本発明の目的は、作業装置に対して機能ユニットが着脱自在な構成で、機能ユニットを作業装置に装着した際における作業装置の荷重負担をより軽減することにある。
本発明によれば、作業装置に着脱自在に装着される機能ユニットを備えた台車装置であって、走行面を走行自在な走行ユニットと、前記機能ユニットを支持する支持ユニットと、前記走行ユニットに支持され、前記走行ユニットに対して前記支持ユニットを昇降自在に支持する昇降機構と、を備え、前記支持ユニットは、前記作業装置に設けられた装着部に係合され、前記装着部に対して前記支持ユニットを上下方向に回動自在に支持させる少なくとも一つの第一係合部と、前記第一係合部よりも下方に配置され、前記装着部と係合することにより前記第一係合部を中心とした前記支持ユニットの回動を規制する少なくとも一つの第二係合部と、を備え、前記昇降機構は、前記支持ユニット又は前記走行ユニットの一方に固定され、他方に対して相対変位可能である、ことを特徴とする台車装置が提供される。
また、本発明によれば、作業装置と、前記作業装置に着脱自在に装着される機能ユニットを備えた台車装置とを備える作業システムであって、前記作業装置は、作業ユニットと、前記台車装置が装着される装着部と、を備え、前記台車装置は、走行面を走行自在に移動可能な走行ユニットと、前記機能ユニットを支持する支持ユニットと、前記走行ユニットに支持され、前記走行ユニットに対して前記支持ユニットを昇降自在に支持する昇降機構と、を備え、前記支持ユニットは、前記装着部に係合され、昇降方向の位置および水平面方向の位置を当接して規定する少なくとも一つの第一係合部と、前記第一係合部よりも下方に配置され、前記第一係合部を中心とした前記支持ユニットの回動を規制する少なくとも一つの第二係合部と、を備え、前記昇降機構は、前記支持ユニット又は前記走行ユニットの一方に固定され、他方に対して相対変位可能である、ことを特徴とする作業システムが提供される。
本発明によれば、作業装置に対して機能ユニットが着脱自在な構成で、機能ユニットを作業装置に装着した際における作業装置の荷重負担をより軽減することができる。
本発明の一実施形態に係る作業システムの概略図。 図1の作業システムの制御系のブロック図。 図1の作業システムを構成する台車装置の斜視図。 図3の台車装置の分解斜視図。 図3の台車装置の分解斜視図。 作業装置に対する図3の台車装置の装着態様を示す図。 作業装置の装着部の説明図。 作業装置に対する図3の台車装置の装着態様を示す図。 図3の台車装置が備える昇降機構の斜視図。 図3の台車装置が備える昇降機構の一部破断斜視図。 図3の台車装置が備える規制機構の一部破断斜視図。 図3の台車装置が備える規制機構の一部破断斜視図。 図3の台車装置が備える規制機構の説明図。 作業装置に対する図3の台車装置の装着手順を示す図。 作業装置に対する図3の台車装置の装着手順を示す図。 作業装置に対する図3の台車装置の装着手順を示す図。
<作業システム>
図1は本発明の一実施形態に係る作業システムAの概略図である。作業システムAは、一つの作業装置1と、複数の台車装置2とを備える。なお、作業システムAは、複数の作業装置1と一つの台車装置2とを備えてもよい。また、作業システムAを複数の作業装置1と複数の台車装置2とを備えてもよい。
作業装置1は、作業ユニット10aと、搬送機構10bと、架台11とを備える。架台11は、作業ユニット10aと搬送機構10bとを支持する構造体であり、本実施形態の場合、架台11は枠体である。搬送機構10bは、作業対象のワークを搬送する機構であり、例えば、ローラコンベア、ベルトコンベア等のコンベアである。作業ユニット10aは、搬送機構10bにより搬送されるワークに対して所定の作業を行うユニットである。所定の作業としては、例えば、ワークに対する部品の組み付け、ワークの加工(例えば孔開け、切断、溶接等)、ワークの検査等が含まれる。
架台11には、複数の装着部12が設けられている。各装着部12には台車装置2が着脱自在に装着される。各台車装置2は、機能ユニット20を備えている。機能ユニット20は台車装置2を介して作業装置1に着脱自在に装着されることになる。
機能ユニット20は、作業装置1の機能を補完するユニットである。機能ユニット20としては、例えば、部品の供給装置や、作業ユニット10aが行う作業を補助する装置(例えば、部品の組み付け、ワークの加工、ワークの検査等)が挙げられる。作業装置1に装着させる機能ユニット20を入れ替えることにより、部品の供給を連続的に行ったり、或いは、異なる機能を有する作業システムAをより簡易に構築したりすることができる。なお、本実施形態の場合、機能ユニット20は台車装置2に対して位置が固定される構成を想定しているが、作業装置1に対して台車装置2を装着した状態で、機能ユニット20が作業ユニット10aに対して進退可能な構成であってもよい。
<制御ユニット>
図2は作業システムAの制御系のブロック図である。作業システムAは、制御装置13と、制御装置26とを含む。制御装置13は、ホストコンピュータ3の指示に従って作業システムA全体の制御を行う。
制御装置13は、CPU等の処理部131と、RAM、ROM等の記憶部132と、外部デバイスを構成する入力デバイス134および出力デバイス135と処理部131とのインターフェースであるインターフェース部133と、を含む。インターフェース部133には、ホストコンピュータ3や制御装置26との通信を行う通信インターフェースも含まれる。また、制御装置13は、コネクタ136が台車装置2の装着可能数だけ準備されている。コネクタ136には、台車装置2に搭載される制御装置26に接続されている電線等のコネクタ263が接続される。ホストコンピュータ3は、例えば、作業システムAが配置された製造設備全体を制御するコンピュータである。
処理部131は記憶部132に記憶されたプログラムを実行し、入力デバイス134から入力される情報や、ホストコンピュータ3の指示に基づいて、出力デバイス135を制御する。入力デバイス134には、例えば作業ユニット10aや搬送機構10bが備えるセンサが含まれる。出力デバイス135には、例えば作業ユニット10aや搬送機構10bが備えるモータ、バルブ等のアクチュエータが含まれる。処理部131はまた、コネクタ136およびコネクタ263を通して制御装置26へ機能ユニット20の制御命令を出力し、機能ユニット20の動作を制御する。また、制御装置13は、台車装置2に構成される機能ユニット20の駆動源(電源や制御エアー)もコネクタ136およびコネクタ263を介して供給する。
制御装置26は、台車装置2毎に設けられる。制御装置26は、識別ユニット261と、駆動回路262とを含む。駆動回路262は機能ユニット20を駆動する回路であり、処理部131からの制御命令にしたがって機能ユニット20を駆動する。また、制御装置26の駆動源(電源等)は、コネクタ263を作業装置1に準備されているコネクタ136へ接続することで供給される。
識別ユニット261は作業装置1の処理部131が機能ユニット20の種類を判別するためのユニットである。識別ユニット261は、例えば、処理部131がアクセス可能なメモリであり、機能ユニット20の種類を示す識別情報を記憶する。処理部131は、識別ユニット261から識別情報を読み取り、作業装置1に装着されている台車装置2の機能ユニット20の種類を判別することができる。処理部131は適切な機能ユニット20が装着されているか否かを判断することができ、台車装置2の装着誤りを防止することができる。また、同じ種類の複数の機能ユニット20を個別に特定する識別子を割り当てることで、同じ種類の複数の機能ユニット20を区別することができる。識別子の割り当てに代えて、識別情報が機能ユニット20を個別に特定するための情報を含んでいてもよい。
本実施形態の作業システムAでは、台車装置2を作業装置1に装着した際、作業者が作業装置1に設けられたコネクタ136に台車装置2に設けられたコネクタ263を接続し、制御装置13と制御装置26とを電気的に接続することで、台車装置2へ電力が供給される。制御装置26の電源がONとなった場合、制御装置26から処理部131へ接続完了信号を出力するようにし、処理部131は接続完了信号の受信を契機として識別ユニット261から識別情報を読み取ってもよい。別の構成例として、制御装置26の電源がONとなった場合、識別ユニット261から処理部131へ識別情報を送信する構成であってもよい。更に別の構成例として、処理部131から定期的に識別情報の取得要求を出力する構成とし、識別ユニット261は、電源ON時に取得要求に応答して識別情報を処理部131へ送信する構成であってもよい。
識別ユニット261は、無線IDタグであってもよく、処理部131は無線通信によって識別ユニット261から識別情報を取得する構成でもよい。また、識別ユニット261は、ロータリスイッチやDIPスイッチ等のスイッチであってもよい。作業者がスイッチの接点を切り替えることで機能ユニット20の種類を手動で設定し、処理部131は、選択されている接点から機能ユニット20の種類を判別することができる。
<台車装置>
台車装置2の詳細について図3〜図16を参照して説明する。各図においてX、Yは互いに直交する水平方向を示し、Zは上下方向を示す。本実施形態の場合、Y方向は、台車装置2が装着部12に対して近接・離間する方向(換言すると装着・分離する方向)に設定されている。以下の説明において、Y方向に延びる構成のうち、その装着部12側となる部分を先端と呼び、反対側となる部分を後端と呼ぶ場合がある。まず、図3〜図5を参照して台車装置2の概要を説明する。図3は台車装置2の斜視図、図4及び図5は台車装置2の分解斜視図である。
台車装置2は、機能ユニット20と、走行ユニット21と、支持ユニット22と、昇降機構23(図5参照)と、規制機構24(図11、図12を参照)と、側部枠28とを備える。機能ユニット20は既に説明したとおりである。
<支持ユニット>
支持ユニット22は機能ユニット20を支持するユニットである。支持ユニット22は、支持部220と、アーム部221と、係合部222〜224と、側部枠225と、を備える。
支持部220は方形板状をなしており、支持ユニット22のベースを構成する。機能ユニット20は支持部220上に搭載されて支持される。後述する昇降機構23の一部の構成や規制機構24の一部の構成は、支持部220の下面に支持されている。
アーム部221は、支持部220の一側部(装着部12側となる側部)に固定されている。アーム部221は複数のアーム部材221aと、一つのアーム部材221bと、を含む。
支持部220の一側部に、上下方向に延びる一対の基部221a’がX方向に離間して設けられる。各基部221a’ の上端には、それぞれ装着部12側へ突出するアーム部材221aが設けられる。言い換えると、2つのアーム部材221aは、それぞれY方向に延びる棒部材で構成される。アーム部材221aと基部221a’は、例えば一体的に設けられ、全体としてL字型をなしている。一対のアーム部材221aにおける対向面と反対側の面(X方向外側の面)には、係合部222が支持されている。アーム部材221aは、本実施形態の場合、2つであるが3以上であってもよい。また、アーム部材221aは1つであってもよい。アーム部材221aを構成する棒部材の断面形状は、円状、多角形状のいずれであってもよい。
2つのアーム部材221aにおける基部221a’側は、水平方向(X方向)に延びる連結部材221cで連結されており、2つの基部221a’は、水平方向(X方向)に延びる連結部材221dで連結されている。連結部材221c及び221dは棒部材であり、アーム部221の剛性を向上すると共に、連結部材221cは係合部224を支持し、連結部材221dは一対の基部221a’及びアーム部材221bを支持する。
アーム部材221bは、本実施形態の場合、1つであるが複数あってもよい。アーム部材221bは、Z方向に延びる棒部材である。アーム部材221bの上端は連結部材221dのX方向中央部に固定されており、アーム部材221bの下端には係合部223が支持されている。
係合部222及び223は、本実施形態の場合、ローラであるが、装着部12と係合可能な他の構成であってもよい。本実施形態の場合、係合部222は2つ設けられているが、1つでもよいし、3以上であってもよい。また、本実施形態の場合、係合部223は1つ設けられているが、複数あってもよい。
係合部222は、各アーム部材221aに一つずつ回転自在に支持されている。本実施形態の場合、係合部222はアーム部材221aの外側側部に支持されている。2つの係合部222の回転軸はX方向の軸である。2つの係合部222はX方向に離間して共通軸上に位置しており、支持ユニット22は全体として、2つの係合部222の共通軸回りに回動自在である。係合部223は、アーム部材221bの下端に回転自在に支持されている。係合部223の回転軸はX方向の軸である。係合部223は、係合部222の回転軸を含む垂直面よりもY方向で支持部220側(後端側)に位置しており、かつ、係合部223は係合部222の回転軸を含む水平面よりも下方に位置している。
係合部224は、本実施形態の場合、装着部12側(先端側)に開放した溝224aが形成された、平面視でU字形の部材であるが、装着部12と係合可能な他の構成であってもよい。本実施形態の場合、係合部224は1つ設けられているが、複数あってもよい。係合部224は連結部材221cのX方向中央部に固定されている。
ここで、図7、図8を参照して装着部12の構成、及び、装着部12に対する係合部222〜224の係合態様を説明する。図7は装着部12の説明図である。図8は作業装置1に対する台車装置2の装着態様を示す図である。
装着部12は、架台11の一部を利用して構成されている。装着部12は、水平姿勢のテーブル12aを備える。テーブル12aの上面には、係合部222に対応した係合部120と、係合部224に対応したガイド部材122とが固定されている。
本実施形態の場合、既に述べたとおり、係合部222を2つ設けているので、係合部120も2つ設けている。同様に、係合部224を1つ設けているので、ガイド部材122も1つ設けている。
係合部120は、本実施形態の場合、上方に開放した溝120aが形成された、側面視でU字型の部材であるが、係合部222と係合可能な他の構成であってもよい。係合部120の溝120aは、係合部222の外形状に応じた半円形をなしている。係合部120と係合部222との係合状態においては、図8に示すように、係合部222の周面は係合部120の溝120aの内周面に当接し、係合部222のZ方向とY方向の位置決めがなされる。つまり、係合部120と係合部222との係合により、支持ユニット22のZ方向とY方向の位置が規定される。ただし、係合部222の回転軸回りの支持ユニット22の位置(回転方向の位置)は規定されず、支持ユニット22はX方向の軸周りに(換言するとZ方向に)回動自在に支持された状態にある。
ガイド部材122は、本実施形態の場合、Z方向に延びる軸状の部材であり、その直径は係合部224の溝224aの幅よりも僅かに小さい。したがって、図8に示すように係合部224の溝224aをY方向に移動させてガイド部材122に係合させることが可能である。そして、係合部224とガイド部材122との係合状態においては、溝224aの内周面はガイド部材122の外周面に当接し、係合部224のX方向の位置決めがなされる。つまり、係合部224とガイド部材122との係合により、支持ユニット22のX方向の位置が規定される。ただし、Y方向、Z方向並びにガイド部材122を中心軸とした軸回りの支持ユニット22の位置は規定されない。
図7に示すように、テーブル12aの側面には、後述する規制機構24が係合する係合部123が形成されている。本実施形態の場合、係合部123は2つ設けられているが、1つでもよいし、3以上でもよい。本実施形態の場合、係合部123はY方向に延びる穴であるが規制機構24と係合可能な他の構成であってもよい。
図7に示すように、装着部12は、テーブル12aの下方において、垂直面121を備えるベース部材BMを備える。垂直面121には係合部223が係合する。これらの係合は垂直面121に対する係合部223の横からの(Y方向の)当接である。垂直面121と係合部223の係合により、係合部222の回転軸を中心とした支持ユニット22の回動が規制される。つまり、係合部222の回転軸回りの支持ユニット22の回転方向の位置が規定され、支持ユニット22はX軸周りに(換言するとZ方向に)回動不能となる。
図7に示すように、装着部12は接続部14を備える。接続部14には、台車装置2が備える、後述する接続部27が接続される。本実施形態の場合、接続部14は、ベース部材BMの垂直面121に設けられている。接続部14は、板状の部材に複数の係合部141を形成したものである。本実施形態の場合、係合部141はY方向に延びる穴である。係合部141のうち、台車装置2の接続部27が接続される係合部141は開放され、接続されない係合部141は不図示のピン等を挿入して閉鎖される。開放する係合部141は、作業装置1に装着する機能ユニット20の種類に応じて選択される。開放する係合部141を変更することで、接続部27との接続態様(ここでは接続部位)を変更することができる。
装着部12の前方の床上には、一対の案内装置5がX方向に離間して設けられている。各案内装置5はY方向に配列された複数のローラ50を備える。ローラ50の回転軸はZ方向の軸である。一対の案内装置5間の距離は、台車装置2の幅よりも僅かに長くされている。台車装置2を装着部12に装着する際、一対の案内装置5の間に台車装置2を進入させることにより、台車装置2が適切な装着位置(X方向)及びに姿勢に案内されることになる。
図3〜図5に戻り、側部枠225は、支持部220に取り付けられ、アーム部221側の側部を除く、支持ユニット22の三つの側部を形成する。側部枠225は、支持部220の下側の機構が外部に露出することを防止するカバーとして機能する。
<走行ユニット>
走行ユニット21は、走行面を走行自在なユニットである。走行面は例えば作業システムAが設置される工場の床面である。走行ユニット21は、本実施形態の場合、手押式の台車であり、収容部210と、一対のフォーク211と、走行輪212及び213と、を備える。
収容部210は中空の箱体である。収容部210の天部は開放されているが、その開口は、後述する昇降機構23のベース230(機能ユニット20の制御ケーブルが通る開口OPが一部に形成されている)により閉口されている。収容部210内には制御装置26を収容することができる。収容部210に制御装置26を収容空間として利用することで、台車装置2の外部に制御装置26の設置スペースを確保しなくてもよい。また、台車装置2と共に制御装置26を移動することができ、機能ユニット20と制御装置26とを対応づけて管理することが容易になる。
収容部210にはハンドル2aが取付けられている。作業者は、ハンドル2aを把持して台車装置2を移動させることができる。ハンドル2aは、収容部210の後端面にX軸周りに回動可能な回動機構2bに装着されており、台車装置2を移動させる際の位置となる移動位置と、台車装置2を装着部12に装着させた際の位置となる収容位置とに回動可能に構成されている。回動機構2bは、不図示の回動規制部材により回動が規制されるように構成されており、少なくともハンドル2aの移動位置における状態を維持する。ハンドル2aを移動位置と収納位置とに移動可能に構成することにより、装着部12に装着された台車装置2の機能ユニット20に対する作業者の作業が容易になる。
側部枠28は走行ユニット21に取り付けられ、昇降機構23が外部に露出することを防止するカバーとして機能する。
一対のフォーク211は収容部210の底部に固定されている。各フォーク211はY方向に延設されており、X方向に離間して設けられている。上述した案内装置5、5の間に台車装置2を進入させた際に、各フォーク211のX方向外側の側面がローラ50に当接する。これにより台車装置2全体が案内装置5により案内される。
各フォーク211の先端側には走行輪212が設けられている。また、収容部210の後端側には走行輪213が設けられている。走行輪212は2つ設けられており、走行輪213もX方向に離間して2つ設けられている。合計で4つの走行輪212及び213を走行面に接地させ、台車装置2は走行される。
収容部210の前面(装着部12側となる面)には、上述した接続部14に接続される接続部27が設けられている。本実施形態の場合、接続部27は2つ設けられているが3以上でもよいし1つでもよい。各接続部27は、板状の本体部271と、本体部271から装着部12側に突出する軸状の接続部材272とを備える。本体部271には複数の穴273(ここではZ方向に3つ)が形成されており、接続部材272はいずれかの穴273に嵌合される。接続部材272を嵌合する穴273の変更をすることで、接続部14に対する接続態様(ここでは接続部位)を変更することができる。
接続部材272が嵌合される穴273は、機能ユニット20の種類に応じて選択される。既に述べたとおり、装着部12の複数の係合部141のうち、開放する係合部141も、作業装置1に装着する機能ユニット20の種類に応じて選択される。各係合部141と、穴273とは、互いに位置が対応する関係にある。係合部141及び穴273の選択が、機能ユニット20の種類に応じて適切に行われている場合、装着部12に対して台車装置2を適切な位置に装着すると、接続部材272が係合部141に挿入される。逆に、誤った(設定と異なる)種類の機能ユニット20を搭載した台車装置2を装着部12に装着しようとすると、閉鎖された係合部141に接続部材272が当接されるため、台車装置2を装着することができない。
このように本実施形態では、接続部14及び接続部27によって台車装置2の誤装着を機械的に防止することができる。そのため、電源が供給されていない状態であっても誤装着を防止することができる。特に、図2を参照して説明した識別ユニット26による電気的な機能ユニット20の種類の判別と、接続部14及び接続部27による機械的な機能ユニット20の種類の判別と、によって台車装置2の誤装着をより確実に防止することができる。
なお、本実施形態の場合、接続部27側を接続部14側へ差し込む構成としているが、逆であってもよい。また、装着態様を変更可能であれば、軸と穴以外の構成(例えば、三角形、四角形、円型などの形状によるマッチングなど)であってもよい。
また、本実施形態の場合、接続されない係合部141は閉鎖することとしたが、閉鎖しなくてもよい。この場合、接続部材272が嵌合している係合部141を特定するセンサを設け、センサの検知結果によって、接続部材272が嵌合している係合部141が機能ユニット20の種類に対応した係合部141か否かを判定してもよい。センサは、各係合部141に配設されるスイッチであってもよい。
さらに、本実施の形態においては、台車装置2が手押し式の台車である場合を例に挙げて説明を行ったが、台車としては、無人搬送車(AGV)であってもよい。この場合、台車装置2は、自動で作業装置1の近くまで無人走行し、停止する。その後、例えば、作業者が、台車装置2と作業装置1との連結を行う。または、台車装置2と作業装置1との連結自体も、台車装置2による自動制御で行うようにしても良い。
<昇降機構>
次に、図5、図9及び図10を参照して昇降機構23について説明する。図9は昇降機構23の斜視図(一部の構成を除く)、図10は昇降機構23の一部破断斜視図である。
昇降機構23は、ベース230と、連結部231と、駆動機構232とを含む。ベース230は走行ユニット21に固定される固定部を構成する。ベース230は、板状の部材であり、収容部210に固定されると共に、収容部210の天部を塞ぐ天板として機能する。ベース230上にはY方向に延設された一対のレール2301が固定されている。一対のレール2301はX方向に離間して配設されている。また、ベース230には、収容部210に収容される制御装置26接続され支持部220に支持される機能ユニット20に接続される制御ケーブルが挿通される開口が形成されている。
連結部231は、ベース230の四隅に一つずつ、合計で4つ設けられている。各連結部231は、ベース230側のリンク2311と、支持ユニット22側のリンク2312とを備える。リンク2311は、ブラケット2311aと係合部2311bとを備える。ブラケット2311aはL字型の部材であり、ベース230に固定されると共に上方に延設される部分を有する。係合部2311bはブラケット2311aに回転自在に支持されたローラである。係合部2311bの回転軸はX方向の軸である。
リンク2312は、ブラケット2312aと係合部2312bとを備える。ブラケット2311aは板状の部材であり、支持部220に固定されると共に下方に延設される部分を有する。係合部2312bはブラケット2312aに形成された長穴であり、Z方向に延設されている。長穴は貫通孔であるが、溝であってもよい。
係合部2311bが係合部2312bに挿入されることで、リンク2311とリンク2312とは、互いに連結される。係合部2312bのZ方向の長さ(穴長さ)は、係合部2311bの直径よりも長い。つまり、係合部2311bと係合部2312bとは係合部2312bのZ方向の長さの範囲内で、Z方向に相対変位可能である。本実施形態の場合、更に、係合部2312bの穴幅(Y方向の長さ)は、係合部2311bの直径よりも長い。つまり、係合部2311bと係合部2312bとは係合部2312bの幅の範囲内で、Y方向にも相対変位可能である。ただし、Y方向の相対変位量は僅かであり、支持ユニット22と昇降機構23との連結における”遊び”程度とされる。Y方向には相対変位しない構成も採用可能である。
係合部2311b及び2312bが相対変位可能であることから、昇降機構23は、支持ユニット22に対してZ方向及びY方向に相対変位が可能に連結されている。より厳格に言えば、昇降機構23のベース230と、支持ユニット22とは互いにZ方向及びY方向に相対変位が可能に連結されている。
なお、連結部231の構成はこれに限られず、Z方向又はY方向の少なくともいずれか一方の相対変位を許容する他の構成も採用可能である。例えば、Z方向の相対変位を許容する構成例として、ベース230側に固定されるレールと、支持ユニット22に固定されるレールとを備えたスライドレールであってもよい。また、係合部2312bとして形成されている長穴は、対向する直線部の離間距離が下方に向かって徐々に広がるテーパ形状に形成されてもよい。下広がりのテーパ形状に形成することで支持ユニット22の上方の位置におけるX−Y面における揺動範囲が大きくなり、装着部12の装着位置への位置合わせが容易になる。
駆動機構232は、入力軸2320と、ボールねじ機構2321と、移動体2322と、変換機構2323と、ハンドル2324とを備える。
入力軸2320は、Y方向の軸である。入力軸2320にはハンドル2324を装着可能である。作業者はハンドル2324を操作することで、入力軸2320をその軸回りに回転させることができる。
ボールねじ機構2321は、ボールねじ軸2321aと、ボールナットユニット2321bと、ベース230に固定された一対の支持部材2321cとを備える。ボールねじ軸2321aは、Y方向に延設され、その両端部が、一対の支持部材2321cにより回転自在に支持されている。ボールねじ軸2321aの一方端部には入力軸2320が同軸で接続されており、入力軸2320が回転するとボールねじ軸2321aも回転する。ボールナットユニット2321bはボールねじ軸2321aと係合するボールナットを備え、ボールねじ軸2321aの回転によりY方向に移動する。
移動体2322は、複数の軸2322aと、一対の支持板2322bと、複数の小径ローラ2322cおよび大径ローラ2322dとを備える。一対の支持板2322bは、Y方向に延びる帯状の部材であり、その先端側(図9中では左側)及び後端側(図9中では右側)は軸2322aを介してそれぞれ連結される。後端側の軸2322aはボールナットユニット2321bに嵌入して設けられる。軸2322aはX方向に沿って設けられ、各軸2322aの両端部に、外側から順に小径ローラ2322c、大径ローラ2322dが回転自在にそれぞれ取り付けられている。
小径ローラ2322cのローラ部がレール2301上を転動する。大径ローラ2322dは後述するようにカムローラであるが、X方向一方側の大径ローラ2322dが一方のレール2301の内側の面に当接することで、X方向他方側の小径ローラ2322cが他方のレール2301上から脱輪するのを防止するガイドも兼ねる。
以上の構成により、作業者がハンドル2324を操作することで、移動体2322をレール2301上でY方向に移動させることができる。移動体2322の移動ストロークは、一対の支持部材2321c間のY方向の離間距離により規定される。
変換機構2323は、移動体2322のY方向の移動力を支持ユニット22の上下方向(Z方向)の移動力に変換する機構である。本実施形態の場合、変換機構2323は、支持部220の下面に固定された板カムであり、支持部220の四隅にそれぞれ1つずつ、合計4つ配設されている。変換機構2323の下面はカム面を構成する。カム面は、水平面と水平面に連続した斜面とを含む。この斜面はY方向一方側(先端側)から他方側(後端側)へ向かって上方へ傾斜している。大径ローラ2322dのローラ部はカム面に当接する。図10の例は、大径ローラ2322cがカム面の水平面部分に当接した状態を示している。言い換えると、移動体2322が先端側に前進した状態であり、この状態が最大上昇位置となる。
作業者がハンドル2324を操作することで、移動体2322がY方向に移動し、大径ローラ2322dとカム面との当接位置が変化する。大径ローラ2322dがカム面の斜面に当接すると、その当接位置に応じて走行ユニット21に対して支持ユニット22が昇降することになる。
支持ユニット22は、変換機構2323を介して移動体2322上に”載置されているだけ”の状態であり、走行ユニット21に対して支持ユニット22は、基本的には、X方向、Y方向、Z方向のいずれにも相対変位可能な状態にある。ただし、連結部231により、X方向の相対変位が規制され、Y方向及びZ方向の相対変位は、係合部2312bの幅、長さの範囲内でのみ許容され、支持ユニット22が走行ユニット21から不用意に脱落してしまうことが防止される。
なお、本実施形態では、昇降機構23を(より厳密にはベース230を)走行ユニット21に固定する構成としたが、支持ユニット22に固定する構成としてもよい。
<規制機構>
次に、図5、図11〜図13を参照して規制機構24について説明する。図11及び図12は規制機構24の一部破断斜視図であり、図13は規制機構24のロック及びロック解除の説明図である。
規制機構24は、支持ユニット22に設けられており、装着部12に対する支持ユニット22の昇降を規制可能とする機構である。本実施形態の場合、規制機構24は2組設けられているが、1組であってもよい。各規制機構24は、規制部材240と、複数の支持部241と、係合部242と、係合部243とを備える。
規制部材240はY方向に延びる棒状の部材であり、本実施形態の場合、丸軸状の部材である。規制部材240は支持ユニット22をY方向に貫通するように支持ユニット22に構成される。規制部材240の先端には係合部240aが設けられ、後端には操作部240bが設けられている。係合部240aは先細りの円錐形状をなし、連結部材221dに形成したY方向の貫通穴H内に収容されている。操作部240bは作業者が操作可能なノブを構成しており、作業者が規制部材240をY方向に押す又は引く操作や、規制部材240をその軸回りに回転する操作を容易なものとしている。
複数の支持部材241は、Y方向に離間して配設されており、規制部材240を支持する穴を備えている。規制部材240は、複数の支持部材241によって、軸方向の移動可能に、かつ、軸回りの回転可能に支持されている。
係合部242は、操作部240bに隣接して規制部材240に固定された、縦と横の長さが異なる長方形の板状の部材であり、規制部材240の軸方向に直交するように取り付けられている。係合部243は、側部枠225に固定され、係合部242がその姿勢によって通過可能なスリット243aを有している。
規制機構24の動作について説明する。図11は支持ユニット22の昇降を規制しない非規制状態を示している。係合部240aは貫通穴H内に位置しており、連結部材221dから突出していない。係合部242は係合部243よりも外側(操作部240b側)に位置している。
支持ユニット22の昇降を規制する場合、作業者は規制部材240をY方向一方側(先端側)に移動させる。図12は支持ユニット22の昇降を規制する規制状態を示している。係合部240aは連結部材221dから装着部12側へ突出した状態にある。係合部240aは図7に示した係合部123に係合し、支持ユニット22の昇降を規制する。規制を解除する場合は図11の状態に戻せばよい。
図11に示した非規制状態から図12に示した規制状態へ規制部材240を移動する際、係合部242は係合部243のスリット243aを通過して、図13の状態ST1に示すように、係合部243のスリット243aよりも側部枠225側に位置した状態となる。作業者が操作部240bを把持して規制部材240を90度回転(一方向に回転)させると、状態ST2に示すように、係合部242が係合部243のスリット243aを通過できなくなり、ロック状態となる。つまり、規制状態から不用意に非規制状態に戻ることが防止される。ロック状態を解除する場合は、規制部材240を反対方向に90度回転(他方向に回転)させて係合部242と係合部243との係合状態を解除させればよい。
<装着手順>
図14〜図16を参照して装着部12に対する台車装置2の装着手順について説明する。図14は装着部12及び台車装置2の各状態を上方から見た模式図であり、図15は図14に対応して装着部12及び台車装置2の各状態を側方から見た模式図である。図16は図15の状態に続く、装着部12及び台車装置2の各状態を側方から見た模式図である。
図14及び図15の状態ST11は準備状態を示す。準備状態では、装着部12に対して台車装置2がY方向に離間している。台車装置2は、図7に示した一対の案内装置5の案内により、装着部12に対して対峙した位置にある。係合部222は係合部120よりも高い位置にある。規制機構24は非規制状態にある。
次に装着作業に移る。作業者は、ガイド部材122に対する係合部224の係合を目安にして台車装置2を装着部12へ向かって押し出す。状態ST12に示すように、機能ユニット20の種類に応じて設定された接続部27の接続部材272が作業装置1で装着可能に設定された台車装置2に応じて設定された接続部14の係合部141に接続され、台車装置2が適切な台車装置2であるか(所定の種類の機能ユニット20を搭載したものか)が確認される。ガイド部材122に係合部224が係合すると、台車装置2のX方向、Y方向のおおよその位置決めが行われたことになり、係合部222は係合部120の上方に位置される。係合部223は垂直面121に接触するか、僅かに離間した位置となる。この状態まで、支持ユニット22や機能ユニット20の重量は走行ユニット21に負荷されている。
次に、作業者はハンドル2324を操作して、図16の状態ST13に示すように移動体2322を矢印Y2で示す方向に移動させ、支持ユニット22を矢印Y3で示す方向に下降させる。下降の途中で、係合部222は係合部120と係合する。既に述べたとおり、昇降機構23は支持ユニット22に対してZ方向に相対変位が可能に連結されている。このため、係合部222が係合部120と係合すると、支持ユニット22はそれ以上には下降せず、支持ユニット22や機能ユニット20の重量は装着部12に負荷される。
係合部222が係合部120と係合した段階では、X方向、Y方向、Z方向の支持ユニット22の位置決めが完了している。ただし、係合部222と係合部120との係合だけでは、係合部222の回転軸(状態ST13においてX1で示す)回りに支持ユニット22は回動自在である。本実施形態の場合、状態ST13において、支持ユニット22には軸X1を中心として同図で反時計回りに支持ユニット22が回動しようとする。しかし、矢印Y1で示すように係合部223が垂直面121に当接することで、回動が阻止される。支持ユニット22は、装着部12に立て掛けられるようにして支持される。この状態で、走行ユニット21と支持ユニット22とは、物理的には分離した状態(支持ユニット21の重量を支持する支持体が走行ユニット21から装着部12(作業装置1)へ移動した状態)にあり、走行ユニット21は走行面に接地した状態にあるので、走行ユニット21の重量が装着部12に負荷されることはない。
支持ユニット22等により装着部12に作用する荷重は、係合部120における垂直荷重と、垂直面121における水平荷重である。支持ユニット22等を一か所(例えば係合部120のみ)で支持する場合、応力が集中し易くなる。本実施形態の場合、垂直荷重と水平荷重に荷重が分散されるので、応力が一か所に集中することを防止できる。
続いて、規制機構24を操作して、規制部材240を図16の状態ST14に矢印Y4で示す方向に移動させて係合部123に係合させ、規制状態とする。これにより、不用意に支持ユニット22が上下に昇降することが防止され、支持ユニット22が装着部12から脱落することが防止される。その後、コネクタ263の接続作業等を行って台車装置2の装着が完了する。なお、ハンドル2aは、図16の状態ST14に示すように、必要に応じて移動位置から収納位置に移動させてもよい。
以上の通り、本実施形態では、装着部12に対する台車装置2の装着が完了したとき、装着部12が走行ユニット21の重量を負担しない。したがって、台車装置2を作業装置1に装着した際における作業装置1の荷重負担をより軽減することができる。
A 作業システム、1 作業装置、2 台車装置、21 走行ユニット、22 支持ユニット、23 昇降機構、222 係合部、223 係合部

Claims (17)

  1. 作業装置に着脱自在に装着される機能ユニットを備えた台車装置であって、
    走行面を走行自在な走行ユニットと、
    前記機能ユニットを支持する支持ユニットと、
    前記走行ユニットに支持され、前記走行ユニットに対して前記支持ユニットを昇降自在に支持する昇降機構と、を備え、
    前記支持ユニットは、
    前記作業装置に設けられた装着部に係合され、前記装着部に対して前記支持ユニットを上下方向に回動自在に支持させる少なくとも一つの第一係合部と、
    前記第一係合部よりも下方に配置され、前記装着部と係合することにより前記第一係合部を中心とした前記支持ユニットの回動を規制する少なくとも一つの第二係合部と、を備え、
    前記昇降機構は、前記支持ユニット又は前記走行ユニットの一方に固定され、他方に対して相対変位可能である、
    ことを特徴とする台車装置。
  2. 請求項1に記載の台車装置であって、
    前記昇降機構は、前記支持ユニット又は前記走行ユニットの一方に固定され、他方に対して少なくとも上下方向に相対変位可能である、
    ことを特徴とする台車装置。
  3. 請求項2に記載の台車装置であって、
    前記昇降機構は、前記支持ユニット又は前記走行ユニットの一方に固定され、他方に対して少なくとも水平方向に相対変位可能である、
    ことを特徴とする台車装置。
  4. 請求項1に記載の台車装置であって、
    前記支持ユニットは、前記装着部に設けられたガイド部材に係合する少なくとも一つの第三の係合部を備え、
    前記第一の係合部は前記装着部に対して前記支持ユニットの第一の水平方向を規定し、
    前記第三の係合部は前記装着部に対して前記支持ユニットの前記第一の水平方向と直交する第二の水平方向を規定する、
    ことを特徴とする台車装置。
  5. 請求項1に記載の台車装置であって、
    前記支持ユニットは、
    前記機能ユニットを支持する支持部と、
    前記支持部の前記装着部側の側部に設けられたアーム部と、を備え、
    前記アーム部は、
    水平方向に延びる少なくとも一つの第一アーム部材と、
    上下方向に延びる少なくとも一つの第二アーム部材と、を備え、
    前記第一アーム部材は前記第一係合部を備え、
    前記第二アーム部材は前記第二係合部を備える、
    ことを特徴とする台車装置。
  6. 請求項5に記載の台車装置であって、
    前記第一係合部は、水平軸回りに回転自在に前記第一アーム部材に支持され、前記水平軸方向に離間した二つのローラである、
    ことを特徴とする台車装置。
  7. 請求項6に記載の台車装置であって、
    前記第一アーム部材を二つ備え、
    二つの前記第一アーム部材は互いに前記水平軸と平行な方向に離間しており、
    各々の前記第一アーム部材は、前記二つのローラのうちの一つを備える、
    ことを特徴とする台車装置。
  8. 請求項1に記載の台車装置であって、
    前記装着部は垂直面を備え、
    前記第二係合部は、水平軸回りに回転自在に支持され、かつ、前記垂直面に横から当接するローラである、
    ことを特徴とする台車装置。
  9. 請求項3に記載の台車装置であって、
    前記昇降機構は、
    前記支持ユニット又は前記走行ユニットの一方に固定される固定部と、
    前記支持ユニット又は前記走行ユニットの他方と前記固定部とを連結する連結部と、
    前記固定部に対して前記他方を昇降する駆動機構と、を備え、
    前記連結部は、前記他方の上下方向の相対変位を所定の範囲内で許容し、かつ、前記他方の水平方向の相対変位を所定の範囲内で許容する、
    ことを特徴とする台車装置。
  10. 請求項9に記載の台車装置であって、
    前記駆動機構は、
    入力軸と、
    前記入力軸の回転により水平方向に移動する移動体と、
    前記移動体と係合し、前記移動体の移動力を前記固定部に対する前記他方の上下方向の移動力に変換する変換機構と、を備える、
    ことを特徴とする台車装置。
  11. 請求項1に記載の台車装置であって、
    前記支持ユニットに設けられ、前記装着部に対する前記支持ユニットの昇降を規制可能な規制機構を更に備え、
    前記規制機構は、
    棒状の規制部材と、
    前記規制部材を水平方向に進退自在に支持する支持部と、を備え、
    前記規制部材の一方端部は、前記装着部に係合する係合部を備え、
    前記規制合部材の他方端部は、操作部を備える、
    ことを特徴とする台車装置。
  12. 請求項1に記載の台車装置であって、
    前記走行ユニットは、
    前記機能ユニットの制御装置を収容する収容部と、
    前記作業装置が前記機能ユニットの種類を識別するための識別ユニットと、を備える、
    ことを特徴とする台車装置。
  13. 請求項1に記載の台車装置であって、
    前記台車装置は、前記装着部に接続され、前記機能ユニットの種類に応じて接続態様を変更可能な接続部を備える、
    ことを特徴とする台車装置。
  14. 作業装置と、前記作業装置に着脱自在に装着される機能ユニットを備えた台車装置とを備える作業システムであって、
    前記作業装置は、
    作業ユニットと、
    前記台車装置が装着される装着部と、を備え、
    前記台車装置は、
    走行面を走行自在に移動可能な走行ユニットと、
    前記機能ユニットを支持する支持ユニットと、
    前記走行ユニットに支持され、前記走行ユニットに対して前記支持ユニットを昇降自在に支持する昇降機構と、を備え、
    前記支持ユニットは、
    前記装着部に係合され、昇降方向の位置および水平面方向の位置を当接して規定する少なくとも一つの第一係合部と、
    前記第一係合部よりも下方に配置され、前記第一係合部を中心とした前記支持ユニットの回動を規制する少なくとも一つの第二係合部と、を備え、
    前記昇降機構は、前記支持ユニット又は前記走行ユニットの一方に固定され、他方に対して相対変位可能である、
    ことを特徴とする作業システム。
  15. 請求項14に記載の作業システムであって、
    前記台車装置は、
    前記作業装置が前記機能ユニットの種類を判別するための識別ユニットを備え、
    前記作業装置は、
    前記作業ユニットを制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記識別ユニットからの識別情報に基づいて前記作業装置に装着されている前記台車装置の前記機能ユニットの種類を判別する、
    ことを特徴とする作業システム。
  16. 請求項14に記載の作業システムであって、
    前記台車装置は、前記機能ユニットの種類に応じて接続態様を変更可能な第一の接続部を備え、
    前記作業装置は、前記第一の接続部と接続される第二の接続部を備える、
    ことを特徴とする作業システム。
  17. 請求項14に記載の作業システムであって、
    前記台車装置は、
    前記機能ユニットの種類に応じて接続態様を変更可能な第一の接続部と、
    前記作業装置が前記機能ユニットの種類を識別するための識別ユニットと、を備え、
    前記作業装置は、
    前記第一の接続部と接続される第二の接続部と、
    前記作業ユニットを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記識別ユニットからの識別情報に基づいて前記作業装置に装着されている前記台車装置の前記機能ユニットの種類を判別する、
    ことを特徴とする作業システム。
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