JP2007047633A - プリチャージ電圧生成方法、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画素電源の電圧降下等、電源電圧の変動が発生しても常に最適なプリチャージ電圧を供給し得るプリチャージ電圧生成方法を提供する。
【解決手段】 OLED素子220とこのOLED素子の発光階調を調整するための回路とをそれぞれ含む複数の画素回路がマトリクス状に配設されるとともに、各OLED素子220の発光の階調に応じたデータ信号が複数のデータ線Xmを介して前記各画素回路210に供給され、さらに前記各データ信号の書き込みに際し前記各データ線Xmが所定のプリチャージ電圧Vpで充電されるように構成したアクティブマトリクス駆動型の電気光学装置におけるプリチャージ電圧生成方法であって、前記画素回路210を構成するトランジスタを駆動する画素電源の画素電源電圧Velを参照して所定の適切なプリチャージ電圧Vprに前記プリチャージ電圧Vpを調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明はプリチャージ電圧生成方法、電気光学装置及び電子機器に関し、特にOLED素子等の発光素子の発光階調データを読み込む際に、データ線をプリチャージ電圧で予め充電するプリチャージ方式を採用する場合に適用して有用なものである。
液晶表示装置に代わる電気光学装置として、有機発光ダイオード素子(以下、OLED素子と称する。)を備えた装置が注目されている。OLED(Organic Light Emitting Diode)素子は、電気的にはダイオードのように動作し、光学的には、順バイアス時に発光して順バイアス電流の増加にともなって発光輝度が増加する電流駆動素子である。
OLED素子をマトリクス状に配列した表示部を有する電気光学装置は、図13に示すように、コントローラ100と、表示マトリクス部200(「画素領域」とも呼ぶ。)と、ゲートドライバ300と、データ線ドライバ400とを有している。コントローラ100は、表示マトリクス部200に表示を行わせるためのゲート線駆動信号とデータ線駆動信号を生成して、ゲートドライバ300とデータ線ドライバ400にそれぞれ供給する。
図14は、上記表示マトリクス部200とデータ線ドライバ400の内部構成を示している。同図に示すように、表示マトリクス部200は、マトリクス状に配列された複数の画素回路210を有しており、各画素回路210はOLED素子220をそれぞれ有している。画素回路210のマトリクスには、その列方向に沿って伸びる複数のデータ線Xm(m=1〜M)と、行方向に沿って伸びる複数のゲート線Yn(n=1〜N)とがそれぞれ接続されている。ここで、前記画素回路210内のトランジスタは、通常はTFTで構成される。
ゲートドライバ300は、複数のゲート線Ynの中の1本を選択的に駆動して1行分の画素回路群を選択する。データ線ドライバ400は、各データ線Xmをそれぞれ駆動するための複数の単一ラインドライバ410を有している。これらの単一ラインドライバ410は、各データ線Xmを介して画素回路210にデータ信号を供給する。このデータ信号に応じて画素回路210の内部状態が設定されると、これに応じてOLED素子220に流れる電流値が制御され、この結果OLED素子220の発光の階調が制御される。
画素領域200の表示状態を表す表示データ(画像データ)は、前記コントローラ100(図13参照。)で各OLED素子220の発光の階調を表すマトリクスデータに変換される。マトリクスデータは、1行分の画素回路群を順次選択するためのゲート線駆動信号と、選択された画素回路群のOLED素子220に供給するデータ線信号のレベルを示すデータ線駆動信号とを含んでいる。ゲート線駆動信号とデータ線駆動信号は、ゲートドライバ300とデータ線ドライバ400にそれぞれ供給される。ここで前記コントローラ100は、ゲート線とデータ線の駆動タイミングのタイミング制御も行う。
以上が従来技術に係る電気光学装置の基本的な構成であるが、この種の電気光学装置の中には、前記各データ線Xm(m=1〜M)に対応してプリチャージ回路600を設けたものもある。プリチャージ回路600は、定電圧源の出力電圧であるプリチャージ電圧Vpと、スイッチングトランジスタ610との直列接続で構成されている。図14では、スイッチングトランジスタ610がnチャンネル型FETの場合であり、そのソースがデータ線Xmに接続されている。各スイッチングトランジスタ610のゲートには、前記コントローラ100(図13)からプリチャージ制御信号Preが共通に入力されている。
かかるプリチャージ回路600は、選択された画素回路群のOLED素子220に供給するデータ線信号のレベルを示すデータ線駆動信号のプログラミングの完了前に各データ線Xmの充電を行って、プログラミングに要する時間を短縮するための回路である。換言すれば、プリチャージ回路600は、データ線Xmの充電を加速するための充電加速部として機能する。
なお、上記プリチャージ回路を有する電気光学装置を開示する公知文献として次の特許文献を挙げることができる。
特開2005−122205号公報
上記プリチャージ回路600におけるプリチャージ電圧Vpは、各画素回路210を構成するトランジスタ等、各素子を駆動する画素電源の画素電源電圧Velとの関係で設定され、次のような関係が成立する場合が最適値であるとされている。
Vp=(Vel)+(Vth)
ここで、Vthは画素回路210のトランジスタ(TFT)の閾値電圧である。
ところが、画素電源電圧Velは、例えば全白画面表示といった電流を多く消費する場合は特に、各画素回路210までの配線抵抗により電圧降下を生起する。すなわち、OLED素子220を発光素子とする画素回路210の集合体である表示マトリクス部200を有する電気光学装置の場合、発光画面の面積や発光強度により消費電流が大きく変化し、これに伴い画素電源電圧Velが変化することにより最適なプリチャージ電圧Vpも変化してしまう。
プリチャージ電圧が最適なプリチャージ電圧Vpからずれると、再生画像が全体的に白く浮く又は黒く沈むという現象を生起する。
本発明は、上記従来技術に鑑み、画素電源の電圧降下等、電源電圧の変動が発生しても常に最適なプリチャージ電圧を供給し得るプリチャージ電圧生成方法、電気光学装置及び電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1の態様は、
発光素子とこの発光素子の発光階調を調整するための回路とをそれぞれ含む複数の画素回路がマトリクス状に配設されるとともに、各発光素子の発光の階調に応じたデータ信号が複数のデータ線を介して前記各画素回路に供給され、さらに前記各データ信号の書き込みに際し前記各データ線が所定のプリチャージ電圧で充電されるように構成したアクティブマトリクス駆動型の電気光学装置におけるプリチャージ電圧生成方法であって、
前記画素回路を構成する素子を駆動する画素電源電圧を参照して所定のプリチャージ電圧に前記プリチャージ電圧を調整することを特徴とするプリチャージ電圧生成方法にある。
本態様によれば、画素回路における消費電流の変化により画素電源電圧が変動してもそれに追従して最適なプリチャージ電圧を生成することができる。この結果、再生画像が全体的に白く浮く又は黒く沈むという現象を生起することなく、その画質の向上を計ることができる。
本発明の第2の態様は、
アクティブマトリクス駆動法によって駆動される電気光学装置であって、
発光素子とこの発光素子の発光の階調を調節するための回路とをそれぞれ含む複数の画素回路がマトリクス状に配列された表示マトリクス部と、
前記表示マトリクス部の行方向に沿って配列された画素回路群にそれぞれ接続された複数の走査線と、
前記表示マトリクス部の列方向に沿って配列された画素回路群にそれぞれ接続された複数のデータ線と、
前記複数の走査線に接続され、前記表示マトリクス部の1つの行を選択するための走査線駆動回路と、
前記発光素子の発光の階調に応じたデータ信号を生成して、前記複数のデータ線のうちの少なくとも1つのデータ線上に出力するデータ信号生成回路と、
前記走査線駆動回路によって選択された行に存在する少なくとも1つの画素回路に前記データ線を介して前記データ信号が供給される際に、前記データ線の充電を行うプリチャージ電源と、
前記画素回路を構成する素子を駆動する画素電源電圧を参照して所定のプリチャージ電圧に前記プリチャージ電圧を調整するレギュレータとを有することを特徴とする電気光学装置にある。
本態様によれば、画素回路における消費電流の変化により画素電源電圧が変動してもそれに追従してレギュレータがプリチャージ電圧を所定の最適なプリチャージ電圧に調整する結果、再生画像が全体的に白く浮く又は黒く沈むという現象を生起することなく、その画質の向上を計ることができる。
本発明の第3の態様は、
上記第2の態様において、
前記レギュレータは、プリチャージ電源とデータ線との間に介在され、前記画素電源電圧とプリチャージ電圧とを比較し、両者の差が所定の値になるように調整するものであることを特徴とする電気光学装置にある。
本態様によれば、前記画素電源電圧とプリチャージ電圧との差を媒介としてプリチャージ電圧を調整することができる。
本発明の第4の態様は、
上記第2又は第3の態様において、
前記レギュレータは、抵抗分割した前記画素電源電圧と、同じく抵抗分割した前記プリチャージ電圧とをコンパレータで比較し、この比較結果に基づき両者の差が所定の値になるように調整するものであることを特徴とする電気光学装置である。
本態様によれば、簡単な回路構成で前記画素電源電圧とプリチャージ電圧との差を把握することができる。したがって、この差を媒介とするプリチャージ電圧の調整もその分簡単な構成で実現できる。
本発明の第5の態様は、
上記第2の態様乃至第4の態様の何れか一つにおいて、
前記レギュレータにおけるプリチャージ電圧の調整は、プリチャージ電源とデータ線との間に介在させたトランジスタを制御して行うようにしたことを特徴とする電気光学装置にある。
本態様によれば、プリチャージ電圧の調整をトランジスタを介して行っているので、前記画素電源電圧とプリチャージ電圧との差に基づくプリチャージ電圧の調整を容易且つ正確に行うことができる。
本発明の第6の態様は、
上記第2乃至第5の態様の何れか一つにおいて、
前記レギュレータは、前記画素回路が有する素子であるトランジスタと同特性のトランジスタをダイオード接続し、このようにダイオード接続した前記トランジスタで降下させた前記画素電源電圧を参照するようにしたことを特徴とする電気光学装置にある。
本態様によれば参照する画素電源電圧が画素回路のトランジスタの特性を反映したものとなっているので、最も正確に最適プリチャージ電圧を得ることができる。
本発明の第7の態様は、
上記第2乃至第6の態様の何れか一つにおいて、
前記画素電源電圧を供給する画素電源は、前記発光素子の複数の発光色毎に独立して構成してあり、
前記レギュレータは、各発光色に対応させて設けるとともに、前記各画素電源の画素電源電圧をそれぞれ参照して所定のプリチャージ電圧にそれぞれ調整するようにしたものであることを特徴とする電気光学装置にある。
本態様によれば、画素電源が複数の発光色毎に独立して構成されている場合であっても、色毎に独立に最適なプリチャージ電圧に調整することができる。この結果、良好な画像の再生を実現し得る。
本発明の第8の態様は、
画像を表示する表示手段として請求項2乃至請求項7の何れか一つに記載する電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器にある。
本態様によれば、画素回路における消費電流の変化により画素電源電圧が変動してもそれに追従して最適なプリチャージ電圧を生成することができ、再生画像が全体的に白く浮く又は黒く沈むという現象を生起することなく、その画質の向上を計ることができる表示部を備えた電子機器とすることができる。かかる、電子機器としては、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末、モニタ、デジタルカメラ、ビューファインダ等がある。
以下本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明は例示であり、本発明の構成は以下の説明に限定されない。
図1は本形態に係る電気光学装置の概略構成を示すブロック図である。この電気光学装置は、図14に示す従来技術に係る電気光学装置に対しプリチャージ回路700の構成を改良したものである。そこで、このプリチャージ回路700の構成を中心に説明し、図14と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示すように、本形態に係る各プリチャージ回路700はレギュレータ710を有する。このレギュレータ710は、画素回路210を構成する素子を駆動する画素電源の画素電源電圧Velを参照して所定の最適値(Vpr=Vel+Vth)に前記プリチャージ電圧Vpを調整するものである。
ところで、前記画素回路210の駆動方式は2種類が知られている。いわゆる電流プログラム方式と電圧プログラム方式である。プリチャージ電圧Vpを最適化することは、電流プログラム方式で駆動する場合でも、電圧プログラム方式で駆動する場合でも同様の理由で必要である。
図2は電流プログラム方式の回路図を示し、1本のデータ線Xmに関し1個の画素回路210を抽出して本形態に係るプリチャージ回路700とともに示している。また、図3はその動作を説明するための各部の波形図である。両図に基づき当該回路の動作を簡単に説明しておく。
1)Preでスイッチングトランジスタ610をONしてレギュレータ710で調整したプリチャージ電圧Vprをデータ線Xmに印加する。
2)Preでスイッチングトランジスタ610をOFFする。
3)GWRTでトランジスタ232、233をONする。
4)データを書き込む(ドライバICで電流を引く)。
5)GWRTでトランジスタ232、233をOFFする。
6)データの書き込みを終了する。
7)GELでトランジスタ234をONすることでトランジスタ231,234を介してOLED素子220に電流を流しこれを発光させる。
一方、図4は電圧プログラム方式の回路図を示し、1本のデータ線Xmに関し1個の画素回路210を抽出して本形態に係るプリチャージ回路700とともに示している。また、図5はその動作を説明するための各部の波形図である。両図に基づき当該回路の動作を簡単に説明しておく。
1)Preでスイッチングトランジスタ610をONするとともに、GPRE及びGINITでトランジスタ242、243をONしてpchのトランジスタ241のゲートにレギュレータ710で調整したプリチャージ電圧Vprを印加する。
2)Preで前記スイッチングトランジスタ610をOFFするとともに、GPREでトランジスタ243をOFFする。
3)GELでトランジスタ245をONしてトランジスタ241のゲート電位の閾値電圧Vthの補償を行う。
4)GWRTでトランジスタ244をONする。
5)データを書き込む(ドライバICで電圧を印加する)。
6)GWRTでトランジスタ244をOFFする。
7)データの書き込みを終了する。
8)GELでトランジスタ245をONすることでトランジスタ241,245を介してOLED素子220に電流を流しこれを発光させる。
図2及び図4にも示した通り、前記レギュレータ710は、画素電源電圧Velを参照して適切なプリチャージ電圧Vprに調整する機能を有する。この機能を発揮させるための具体的な構成は種々考えられるが、好適な2つの実施例に基づきレギュレータ710の具体的な構成を説明しておく。
<第1の実施例>
図6は本実施例に係るレギュレータ部分を示す回路図である。同図は1本のデータ線Xmに関して(他のデータ線X1乃至XMに関する構成も同様である。)示しており、図1と同一部分には同一番号を付している。同図に示すように、当該レギュレータ710はコンパレータ731、トランジスタ732,733及び抵抗R1,R2,R3,R4,R0を有している。コンパレータ731はその反転入力端子に抵抗R1,R2で分割した画素電源電圧Velを、またその非反転入力端子に抵抗R3,R4で分割した調整後のプリチャージ電圧Vprをそれぞれ入力するようになっている。したがって、Vpr>Velのときトランジスタ733がONになり、プリチャージ電源720とデータ線Xmとの間に接続したトランジスタ732をOFFする。このように、プリチャージ電圧Vprと画素電源電圧Velとの大小関係でプリチャージ電源720の出力電圧であるプリチャージ電圧Vpが調整され次式で表される最適化されたプリチャージ電圧Vprとなる。
Vpr=(R3+R4/R4)・(R2/R1+R2)・Vel
かくして、プリチャージ電圧Vpを画素電源電圧Velに追従して最適化することができる。
例えば、Vel=11.5〔V〕、画素回路210のトランジスタ231,241(図2及び図4参照)の閾値電圧Vth=−1.5〔V〕、R1=2000〔Ω〕、R3=1716〔Ω〕、R2=R4=180〔Ω〕としたとき、画素電源電圧Velの変動に伴う理想的なプリチャージ電圧Vpの特性が図7に実線で示す特性であるのに対し、本実施例による最適化後のプリチャージ電圧Vprの特性が図7に点線で示す特性になる。同図を参照すれば、本実施例による最適化の結果、画素電源電圧Velの変動に伴う理想的なプリチャージ電圧Vpの特性に良好に追従していることが分かる。
さらに、プリチャージ電圧Vp(=Vel+Vth)=10〔V〕に固定した場合と、上記と同様に最適化を図った場合とにおける最適プリチャージ電圧との差は、前者が図8に実線で示す特性であるのに対し、後者は図8に点線で示す特性となる。同図を参照すれば、本実施例による最適化の結果、プリチャージ電圧Vpを固定した場合(従来)に較べ最適プリチャージ電圧との差を1/5に抑制することができ、著しい改善効果を得ていることが分かる。
<第2の実施例>
図9は本実施例に係るレギュレータ部分を示す回路図である。同図は2本のデータ線Xm−1、Xmに関して示している(他のデータ線X1乃至XMに関する構成も同様である。)。同図に示すように、本実施例におけるレギュレータ710は、画素回路210のトランジスタ231,241(図2及び図4参照)と同特性のトランジスタ(TFT)742をダイオード接続し、このようにダイオード接続したトランジスタ742で降下させた画素電源電圧Velを参照するようにしたものである。コンパレータ740では、画素電源電圧Velに閾値電圧Vth(pchの場合は−の値)を加えた値、すなわち最適化したプリチャージ電圧を反転入力端子に入力するとともに、当該レギュレータ710の出力電圧である調整後のプリチャージ電圧Vprを非反転入力端子に入力して両者を比較するようになっている。その他の構成は図6に示す第1の実施例と同一である。そこで、図6と同一部分には同一番号を付し重複する説明は省略する。
上述の如く、本実施例に係るレギュレータ710におけるコンパレータ741の反転入力端子には常に最適プリチャージ電圧が入力され、前記最適プリチャージ電圧と調整後のプリチャージ電圧Vprとを比較した両者の差が零になるように制御しているので、画素電源電圧Velの変動に理想的に追従するプリチャージ電圧Vprに調整することができる。すなわち、第1の実施例よりもより適切なプリチャージ電圧とすることができる。
<他の実施例>
レギュレータ710は、画素電源電圧Velを参照して適切なプリチャージ電圧Vprに調整する機能を有するものであれば良いので、もちろん上記実施例に限定されるものではない。原理的な点だけに着目すれば、例えば画素電源電圧Velに対応する最適プリチャージ電圧の値に関するデータ又は画素電源電圧Velとプリチャージ電圧Vpとの差に対応する最適プリチャージ電圧の値に関するデータをマップデータとして記憶しておき、このマップデータから前記画素電源電圧Vel乃至差に応じた最適プリチャージ電圧を選択してこのプリチャージ電圧Vprの値になるように制御するものが考えられる。ここで、画素電源電圧Velとプリチャージ電圧Vpとの差は両者の検出値に基づき直接演算で求めることも可能である。さらに、最終的なプリチャージ電圧Vpの調整はプリチャージ電源720の出力電圧を直接制御するようにしても良いし、データ線Xmに可変抵抗を挿入してこの可変抵抗の抵抗値を制御することによっても実現できる。
上記実施の形態は画素電源が一系統の場合(画素電源電圧Velが一種類の場合)であるが、画素電源が複数の発光色毎に、例えば三系統が独立に設けられている場合には、系統毎にレギュレータ710を設ける。このことにより各画像電源電圧Velの変動に追従して発光色毎に適正なプリチャージ電圧Vpとすることができる。
さらに、上記プリチャージ回路700は、データ線ドライバ400を構成する単一ラインドライバのDACにおける基準電圧の生成にも適用することができる。
<応用例>
次に、上述した実施の形態に係る電気光学装置Iを適用した電子機器について説明する。図10に、電気光学装置Iを適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す。パーソナルコンピュータ2000は、表示ユニットとしての電気光学装置Iと本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。この電気光学装置はOLED素子420を用いるので、視野角が広く見易い画面を表示できる。
図11に、電気光学装置Iを適用した携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置Iを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置Iに表示される画面がスクロールされる。
図12に、電気光学装置Iを適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置Iを備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置Iに表示される。
なお、電気光学装置Iが適用される電子機器としては、図10乃至図12に示すものの他、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した電気光学装置が適用可能である。また、電気光学素子を光源として利用するプリンタ等にも有効に応用することができる。
本発明の実施の形態に係る電気光学装置の表示マトリクス部及びその近傍部分の内部構造を示すブロック図。 図1の画素回路を電流プログラム方式で形成した場合の回路図。 図2の時系列的な動作を示す波形図。 図1の画素回路を電圧プログラム方式で形成した場合の回路図。 図4の時系列的な動作を示す波形図。 図1のレギュレータ部分の具体的な構成の一実施例を示す回路図。 理想的なプリチャージ電圧特性と図6に示すレギュレータにより調整したプリチャージ電圧特性とを両者の比較において示す特性図。 図6に示すレギュレータによりプリチャージ電圧を調整した場合と、プリチャージ電圧を固定した場合との最適プリチャージ電圧に対する差を比較した特性図。 図1のレギュレータ部分の具体的な構成の他の実施例を示す回路図。 電気光学装置を適用したモバイル型のパーソナルコンピュータを示す斜視図。 電気光学装置を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図。 電気光学装置を適用した携帯情報端末の構成を示す斜視図。 従来技術に係る電気光学装置の概略構成を示すブロック図。 図13の表示マトリクス部及びその近傍部分の内部構造を示すブロック図。
符号の説明
Vel 画素電源電圧
Vp 、Vpr プリチャージ電圧
Vth 閾値電圧
Xm データ線
200 表示マトリクス部
210 画素回路
220 OLED素子
700 プリチャージ回路
710 レギュレータ
720 プリチャージ電源
731,741 コンパレータ
742 トランジスタ

Claims (8)

  1. 発光素子とこの発光素子の発光階調を調整するための回路とをそれぞれ含む複数の画素回路がマトリクス状に配設されるとともに、各発光素子の発光の階調に応じたデータ信号が複数のデータ線を介して前記各画素回路に供給され、さらに前記各データ信号の書き込みに際し前記各データ線が所定のプリチャージ電圧で充電されるように構成したアクティブマトリクス駆動型の電気光学装置におけるプリチャージ電圧生成方法であって、
    前記画素回路を構成する素子を駆動する画素電源電圧を参照して所定のプリチャージ電圧に前記プリチャージ電圧を調整することを特徴とするプリチャージ電圧生成方法。
  2. アクティブマトリクス駆動法によって駆動される電気光学装置であって、
    発光素子とこの発光素子の発光の階調を調節するための回路とをそれぞれ含む複数の画素回路がマトリクス状に配列された表示マトリクス部と、
    前記表示マトリクス部の行方向に沿って配列された画素回路群にそれぞれ接続された複数の走査線と、
    前記表示マトリクス部の列方向に沿って配列された画素回路群にそれぞれ接続された複数のデータ線と、
    前記複数の走査線に接続され、前記表示マトリクス部の1つの行を選択するための走査線駆動回路と、
    前記発光素子の発光の階調に応じたデータ信号を生成して、前記複数のデータ線のうちの少なくとも1つのデータ線上に出力するデータ信号生成回路と、
    前記走査線駆動回路によって選択された行に存在する少なくとも1つの画素回路に前記データ線を介して前記データ信号が供給される際に、前記データ線の充電を行うプリチャージ電源と、
    前記画素回路を構成する素子を駆動する画素電源電圧を参照して所定のプリチャージ電圧に前記プリチャージ電圧を調整するレギュレータとを有することを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項2において、
    前記レギュレータは、プリチャージ電源とデータ線との間に介在され、前記画素電源電圧とプリチャージ電圧とを比較し、両者の差が所定の値になるように調整するものであることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項2又は請求項3において、
    前記レギュレータは、抵抗分割した前記画素電源電圧と、同じく抵抗分割した前記プリチャージ電圧とをコンパレータで比較し、この比較結果に基づき両者の差が所定の値になるように調整するものであることを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項2乃至請求項4の何れか一つにおいて、
    前記レギュレータにおけるプリチャージ電圧の調整は、プリチャージ電源とデータ線との間に介在させたトランジスタを制御して行うようにしたことを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項2乃至請求項5の何れか一つにおいて、
    前記レギュレータは、前記画素回路が有する素子であるトランジスタと同特性のトランジスタをダイオード接続し、このようにダイオード接続した前記トランジスタで降下させた前記画素電源電圧を参照するようにしたことを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項2乃至請求項6の何れか一つにおいて、
    前記画素電源電圧を供給する画素電源は、前記発光素子の複数の発光色毎に独立して構成してあり、
    前記レギュレータは、各発光色に対応させて設けるとともに、前記各画素電源の画素電源電圧をそれぞれ参照して所定のプリチャージ電圧にそれぞれ調整するようにしたものであることを特徴とする電気光学装置。
  8. 画像を表示する表示手段として請求項2乃至請求項7の何れか一つに記載する電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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