JP2003066908A - アクティブマトリクス型表示装置及びその駆動方法 - Google Patents
アクティブマトリクス型表示装置及びその駆動方法Info
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Abstract
装置においてソース信号線の浮遊容量に起因する電流波
形のなまりによる表示むらを減少させる。 【解決手段】 浮遊容量に蓄積された電荷をすばやく表
示階調に対応したものにするため、階調を制御する電流
源10の他に電圧源18を用意し、ソース信号線に入力
する2つの電源を切り替えるための電源切り替え手段1
9により、行選択期間の初めに電圧源18により浮遊容
量の電荷を瞬時に変化させ、その後所望の輝度を出すた
めに電流源10により階調表示を行う。
Description
ど、電流量により階調表示を行う表示装置に関する。
め、液晶表示装置で必要とされるバックライトが不要で
あり、視野角が広いなどの利点から、次世代表示装置と
して期待されている。
に、素子の発光強度と素子に印加される電界が比例関係
とならず、素子の発光強度と素子を流れる電流密度が比
例関係にあるため、素子の膜厚のばらつき及び入力信号
値のばらつきに対し、発光強度のばらつきは電流制御に
より階調表示を行う方が小さくすることができる。
たアクティブマトリクス型表示装置の例を図16に示
す。各画素は79に示すように、複数のスイッチング素
子73と蓄積容量74ならびに有機発光素子72からな
る。
行選択期間(期間A)にはゲートドライバ70からの出
力により73a及び73bのスイッチング素子を導通さ
せ、73dのスイッチング素子は非導通状態とする。非
選択期間(期間B)には、逆に73dのスイッチング素
子を導通状態とし、73a及び73bのスイッチング素
子を非導通状態とする。
ライバ71から出力される電流値に応じて、スイッチン
グ素子73cを流れる電流量が決められ、スイッチング
素子73cのソースドレイン間電流とゲート電圧の関係
からゲート電圧が決まり、ゲート電圧に応じた電荷が蓄
積容量74に蓄積される。期間Bでは期間Aで蓄積され
た電荷量に応じて、スイッチング素子73cのゲート電
圧が設定されるため、期間Aでスイッチング素子73c
に流れた電流と同一の電流が期間Bにおいてもスイッチ
ング素子73cを流れ、スイッチング素子73dを通じ
て、有機発光素子72を発光させる。ソース信号線の電
流量に応じ、蓄積容量74の電荷量が変わり、有機発光
素子72の発光強度が変化する。
に、点灯、非点灯の順に電流を流した場合と、非点灯、
非点灯の順に電流を流した場合で、非点灯時画素の輝度
が異なることがわかった。点灯、非点灯の順の場合、非
点灯画素は点灯時の輝度を1、非点灯時の輝度を0とす
ると、0.5程度点灯した。また、一度点灯信号を流し
た後、残りの同一フレーム期間内で非点灯信号を流し続
けた場合、非点灯画素の輝度は0.5から徐々に減少
し、フレーム周波数が60Hz、表示行数が220行の
場合、6から7行目より輝度は0となることがわかっ
た。
は、点灯輝度は始め0.8であったが、3行目より輝度
1で表示できた。
に応じて、電流値を変化させているにもかかわらず、各
画素へ供給される電流波形が、ソース信号線の配線抵抗
および浮遊容量によりなまり、所望の電流値が各画素へ
蓄積容量74の電荷として蓄えられていないことを示
す。つまり、所望の電流値を書き込む能力が小さいこと
がわかった。特に、電流値小から電流値大への変化に比
べ、電流値大から電流値小へは2倍程度かかることがわ
かった。
込み時間を多く取り、波形なまりの影響を小さくするこ
とで上記課題が改善することを確認した。
グ素子73のオフ特性が悪い場合、蓄積容量74の電荷
量はスイッチング素子73のリークにより変化し、有機
発光素子72の電流量が変化することで、フリッカが発
生する。
は、電流波形のなまりを低減し、1つ前に表示される画
素に流す電流値によらず、所望の電流値が選択期間内に
流れるようにする必要がある。
に、本発明のアクティブマトリクス型表示装置は、ソー
ス信号線に所定の電圧を印加する手段と、所定の電流量
を流す手段と、ソース信号線に前記電圧印加手段、前記
電流を流す手段とを切りかえる切り替え手段を具備し、
映像信号の変化によりソース信号線に流れる電流量変化
を早くしたことを特徴とする。
て、図面を参照しながら説明を行う。
施の形態における1つのソース信号線につながる2画素
分の有機発光素子の駆動回路を示した図である。
を流す電流源10と、所定の電圧を印加するための電圧
源18を設け、電源切り替え手段19によりソース信号
線に入力する電源を切り替えられるようにしたことが特
徴である。
画素の大きさは横100μm、縦250μm程度であ
り、100カンデラ/平方メートルの輝度を得るための
ソース信号線に必要な電流値は表示色及び外部量子効率
により異なるが、およそ1μA程度である。
ースドライバ側では電源切り替え手段19は電流源10
を選択し、電流源10は流れる電流値を1μAとする。
チング素子17が導通する信号、13のゲート信号線2
には非導通の信号を印加し、非選択行では逆に12のゲ
ート信号線1に非導通信号、13のゲート信号線2に導
通信号を印加する。
する)においては、ソース信号線11の電流がスイッチ
ング素子17b、17cを通じて画素内部に流れる。画
素内の電流経路はスイッチング素子17aを通してEL
電源線15aとつながっているのみであるため、スイッ
チング素子17aにも1μAの電流が流れ、蓄積容量1
4aにはこの時のゲート電圧分の電荷が蓄積される。非
選択期間になると、スイッチング素子17dが導通し、
スイッチング素子17b、17cは非導通となるため、
選択期間で蓄積容量14aに蓄積された電荷に基づいて
スイッチング素子17aに流れる電流が規定され、EL
素子16aに1μAの電流が流れる。
流値(例えば、1μA)を流すには選択期間において、
スイッチング素子17aが所望の電流値を流すようなゲ
ート電圧を与えるよう蓄積容量14aに電荷を蓄えさせ
る必要がある。
量20が存在すると、ソース信号線11の配線抵抗と浮
遊容量20の時定数で決まる波形のなまりが観測され
る。電流値により階調表示を行う場合、この波形なまり
はソース信号線に流れる電流値によっても異なり、電流
値が小さいほど立ち上がり、立ち下がりに時間がかか
る。例えば、配線容量が100pF、配線抵抗500オ
ームの時、電流源10の電流値を変化させたときにソー
ス信号線の電流値及び接点1001の電流値が0.24
μAから40nAへ変化するのに必要な時間は300μ
秒、40nAから0.24μAへ変化するのに必要な時
間は250μ秒であった。
動量が少ないため、浮遊容量20にたまった電荷を充放
電することが難しいのである。例えば、図17に示すよ
うに、12のゲート信号線1のオン期間を64μ秒、2
56μ秒と変化させたとき、256μ秒では入力電流に
対し、ほぼ同一の出力電流が得られたのに対し、64μ
秒においては、低電流(0.7μA以下)を中心に、入
力に対し、出力電流が異なることがわかった。
では、1水平走査期間の最小時間は300μ秒必要であ
る。これでは、携帯電話のように走査線数が220本の
場合、1フレームは10Hz程度で駆動させる必要があ
り、スイッチング素子17のオフ特性によっては、蓄積
容量14の電荷量が変化し、EL素子16に流れる電流
が変化することによるフリッカが発生する。
合には電圧値によらず、ソース信号線の配線抵抗と浮遊
容量20の時定数のみで決まるため、接点1001の電
圧値は1μ秒程度と電流源10により接点1001の電
流値に対応する電圧値を決める時に比べ高速である。
に、本発明では電流波形の変化において、低電流(黒表
示)から高電流(白表示)へ変化する時の方が、高電流
(白表示)から低電流(黒表示)へ変化する時よりもは
やいことを利用する方法を考えた。
の始めに電源切り替え手段19を電圧源18側に切り替
え、電圧源18を用いて、ソース信号線11の電圧を黒
信号電流値が流れている状態と同じ電圧にする(ディス
チャージ電圧印加期間24)。次に、電源切り替え手段
19を電流源10側に切り替え、電流源10により映像
信号に応じた所望の電流値をソース信号線11に流す
(映像信号電流印加期間25)。
加期間依存性を示す。入力電流が1μAの時は電圧印加
時間によらず、出力もほぼ1μAである。入力電流が4
0nAと小さい場合(黒表示を想定)、電圧印加期間が
ないと出力は0.65μA、4μ秒以上で0.38μA
であり、4μ秒以上しても出力に影響はない。従って、
電流表示期間を長くしたいことから、ディスチャージ電
圧印加期間24は最大でも4μ秒あればよく、望ましく
は0.5μ秒から3μ秒あれば、ソース信号線が黒の電
圧値になる。また、映像信号電流印加期間25も黒表示
から所望の電流になるための時間は、最も時間のかかる
黒表示から白表示に250μ秒程度であり、中間調表示
においても白表示から黒表示に変化する時間よりも短く
270μ秒程度であることから、1水平走査期間は27
0μ秒程度で済み、従来の300μ秒に比べ90%の時
間に短縮でき、低フリッカの表示が可能となった。
おいて、0.01カンデラ/平方メートル以下の輝度と
なるようなソース電圧を印加することで、黒表示時の輝
度を低下させ、黒がひきしまる映像を表示することがで
きる。例えば、EL電源線15から供給される電圧に近
い電圧をソース信号線11に印加すればよい。電流駆動
時においてソース信号線11にEL電源電圧に近い電圧
を与えるには、微小電流(数nA)の供給が必要であ
り、数nA電流でのソース信号線電圧の規定にはこれま
で述べたように数百μ秒から1m秒かかるため、困難で
ある。
短時間で黒表示を行うために有効である。
の行(M行:MはNでない自然数)へ走査行が移る際
に、全ての行が非選択となる期間が存在する場合には、
図2(b)に示すように、ゲート制御信号がアクティブ
(全ての行が非選択状態)の時に、黒表示になる電圧値
を印加し、選択期間には選択行に対応する映像信号電流
をいれてもよいし、更に図2(c)に示すように、黒電
圧印加期間は全行非選択状態と、1行選択期間の一部に
またがってもよい。
の浮遊容量20に黒状態まで電荷を充電することが目的
であるため、ソース信号線11につながる画素トランジ
スタが非導通状態であっても、導通状態であってもよい
のである。
を長くするため、全行非選択期間が存在する場合、電圧
印加期間は、全行非選択期間を含むようにすることがよ
い。
印加する電圧は必ずしも黒を表示する電圧でなくてもよ
いが、電流源10により、所定の電流値に対応する電圧
値まで変化させるのに、白表示に比べ黒表示の方が時間
がかかるため、電圧源18の電圧値は白信号時電圧と黒
信号時電圧の中間値より黒信号電圧値側の値であること
が望ましい。
ディスチャージ電圧印加期間24を設け、黒信号を表示
する電圧を印加することで、ソース信号線が黒を示す電
流に容易に変化できるようにした。
変化量が小さくなったため、1水平走査期間が200μ
秒から230μ秒で表示可能であった。また、白表示時
は電流量が最大であるため、ソース信号線11に存在す
る浮遊容量20の電荷の放電速度が速く、変化量が大き
いにもかかわらず1水平走査期間が180μ秒程度で表
示可能であった。一方で、白と黒の中間付近より黒より
の階調は、電流量も白表示時の半分以下なので、浮遊容
量20の電荷放電速度が半分となるため、1水平期間が
250μ秒程度と最もかかる。
において、黒信号を表示する電圧を印加するのではな
く、次に表示する映像信号の階調に応じて、数段階の異
なる電圧を印加することを考えた。
のソースドライバ部71の内部ブロックを図4に示す。
階調データ検出手段52により入力映像信号の階調を検
出し、検出結果により、ソース信号用電流源53に流れ
る電流量を制御すると同時に、複数の電圧源54aから
54cのうちの1つを選択する。また、水平同期信号に
よって電圧印加期間制御部51の出力を変化させ、電圧
印加期間と電流印加期間を制御する。
画素に書きこむ場合、スイッチング素子17b、17c
が導通状態、スイッチング素子17dが非導通状態であ
ることから、この時の1画素分の等価回路を図5(a)
に示す。
ス信号線124に流す場合、トランジスタ121にも電
流量がIの電流が流れる。図5(a)でわかるように、
トランジスタ121のソースまたはドレインとゲートは
同一電位となるため、トランジスタ121のゲート電圧
とドレイン電流が図5(b)に示すような関係にある場
合、ソース信号線124の電位は、電流値により変化す
る。
がI1からI2に変化する場合、ソース信号線124の
電位はVdd−V1からVdd−V2に変化する。I1
からI3に変化する場合についても同様である。
すように、変化後の電流値により異なり、I1からI2
へは126の実線で示すようにt4−t1時間がかか
り、127の点線で示すようにI1からI3へはt3−
t1時間かかり、電流値が小さいほど変化に時間がかか
ることがわかる。これは、ソース信号線124にある浮
遊容量123の充放電を低電流を用いて行うと、時間が
かかるためである。
変化に時間がかかることを考慮し、表示階調ごともしく
は複数の表示階調ごとに異なる電圧値を印加するように
して、変化量を少なくし、書き込み時間の短縮を図っ
た。
2、4に対応する電圧を準備し、階調1では対応する電
圧を電圧印加期間に印加し、階調2、3では階調2に対
応する電圧を印加し、階調4以上の場合では階調4に対
応する電圧を印加することで、書き込みに必要な時間、
特に時間がかかった低電流領域での書き込み時間が短縮
でき、1水平走査期間は表示階調によらず220μ秒あ
ればよい。
の電圧源で印加する電圧値はそれぞれ、階調表現に必要
な最大電圧値と最小電圧値から電圧源54の数で等間隔
に割り振った電圧値よりも、低電流領域よりに、電圧値
を設定する方がよい。
4のとり得る電圧振幅にもよるが、ソースドライバの回
路規模増大と、電源数増加による画質改善の兼ね合いか
ら多くても5つ程度が望ましい。
う表示デバイスとして、有機発光素子が挙げられる。有
機発光素子を用いたマルチカラー表示装置を実現する方
法のひとつとして、赤色発光素子、緑色発光素子、青色
発光素子を並べてマルチカラー化する方法がある。
キャリアの移動度、電極から有機層へのエネルギー差が
異なることから、電流と輝度、電圧と輝度、電流と電圧
の関係は発光色ごとに異なる。例えば、図18(a)に
示すように、同一電圧値に対して輝度が異なり、その結
果、発光開始電圧も素子GがV1、素子RがV2という
ように異なる値をとる。また、図18(b)に示すよう
に発光開始電流も異なる。
電圧値は1種類であった。この実施形態で図18に示す
2種類の素子GとRで構成された表示装置に同一電圧値
で電圧印加を行うと、素子Rの黒表示電流値であるJ2
に対応する電圧を全てのソース信号線に印加した場合、
素子Gにつながるソース信号線では黒表示に対応する電
位とならず、最も時間のかかる黒表示に対し、ソース信
号線の電位を変化させる必要が出てくる。逆に、J1に
対応する電圧をソース信号線に印加した場合、素子Rに
対しては、黒表示電圧値よりも高い電圧値が印加され、
電圧印加期間が存在しない場合に比べ、ソース信号の電
圧振幅が大きくなるという問題がある。
値が異なる素子が形成されている場合、少なくとも発光
開始電流値が異なる素子が形成されたソース信号線ごと
に、異なる電圧源を設け、黒信号電圧を調整できるよう
にすればよい。図18のR、G素子で形成された表示装
置の場合は、図6の構成での電圧源54を2つ用意し、
素子Rが並ぶソース信号線と素子Gが並ぶソース信号線
でそれぞれ異なる電圧源を設ける。
は、実施の形態2で行ったようにそれぞれの信号線に対
し、更に複数の電圧源を用意し階調に応じて印加電圧値
を変化させればよい。
ればなるほど1水平走査期間が短くなるため、周波数が
早い場合は、実施の形態2で実施した複数の電圧源の電
圧値は書き込みに時間がかかる黒表示付近に対応する電
圧値を中心に用意する。一方、フレーム周波数をゆっく
りとすると、電圧変化に要する時間を長く取れることか
ら、電圧値の取り方を白表示側にシフトさせてもよい。
これにより、白表示時の輝度を向上させることが可能で
あり、コントラストの向上につながる。
る表示装置では、図14に示すボタン184操作時には
全画面を表示するが、待ち受け時などボタン184が長
時間操作されない場合には一部分のみ表示を行うパーシ
ャル表示モードにして低電力化を図ることもある。
が少なくなるためフレーム周波数を下げることもでき、
全画面表示時と異なる発振周波数を用いて回路を動作さ
せることが可能である。
回路を持ち、複数フレーム周波数に対応した表示装置の
コントローラ、ソースドライバ部のブロック図を示す。
階調表示はメモリ86から読み出されたデータを階調制
御部87で電流源90の制御もしくは選択によりセレク
タ88を介してソース信号線に出力することで行う。印
加電圧の電圧値は電圧制御手段85と電圧発生部89に
より決められ、更に電圧制御手段85は発振周波数検出
手段83の出力を受け、周波数により電圧値を変更する
ことが可能である。したがって、フレーム周波数の違い
により電圧印加期間の複数の電圧源の電圧値を変更し、
最適な階調表示を行うことが可能となる。
て用いた場合、映像信号送信方式が異なる場合、フレー
ムレートが異なる。両方式に対応した表示装置を作成す
る場合、図8に示したテレビにおいて、映像信号処理回
路194により送信方式を検出し、複数の電圧源の電圧
値の組み合わせを変化させることで、最適な階調表示を
行うことが可能である。
電圧印加は、図1のトランジスタ17aの電流対電圧特
性を用いて、黒表示時の電流値に対応する電圧値を印加
していた。しかし、同一電流に対する電圧値がロット
間、基板の位置により変化する可能性があるので最適な
黒電圧値を印加するためには表示装置ごとに入力電圧値
を調整する必要がある。
複雑にするため、望ましくない。そこで、電圧値のばら
つきが、ロット間にくらべ、表示装置内の画素間では小
さいことから、少なくとも表示装置内に1つのテスト用
トランジスタを作成し、トランジスタに黒表示時の電流
を流したときに必要なトランジスタのゲート電圧を検出
し、検出した電圧値に応じた電圧値をソース信号線に印
加することを考えた。その回路構成を図9に示す。
値を流す。この時、トランジスタ98のドレインにも同
一電流値が流れる。この時、接点99と、EL電源線9
6との電位差を電圧検出手段91で検出し、検出結果を
電圧発生手段92に入力し、図1の電圧源18に対応す
る電圧値を変化させる。セレクタ93により電圧印加期
間と電流期間を制御する。
電圧特性がロット間でばらついても常に黒表示の電圧を
印加させることができるため、トランジスタの作成ばら
つきによる黒浮きを防止することが可能である。
対応する電流値を流すことで、そのときの電圧を電圧検
出手段91で検出でき、電圧発生手段92及びセレクタ
93を用いてソース信号線に印加することが可能である
ことから、本発明は必ずしも黒信号印加時のみに限定さ
れるものではなく、一般にある階調に対応する電圧を印
加する場合に適応可能である。
化は、変化後の電流値が大きくなるほど早くなる。図5
(c)に示すように、電流I1からI2もしくはI3に
変化する場合、電流値が大きいI3への変化の方が短時
間で変化できる。これは電流源125によりソース信号
線の浮遊容量123の電荷を引き抜きもしくは蓄積する
ことで電流値を変化させることから、たくさんの電荷を
流すことが可能な高電流領域の方が早く変化できるため
である。
上がり時間が短くなることを利用して、図10に示す1
水平走査期間のうちの始めからある期間133まで、表
示階調に対する所定の電流値の3倍以上10倍以下の電
流値を流す。その後の期間135において所定の電流値
を流す。これにより、従来は131のように電流値が変
化したのに対し、132のように立ち上がりを早くする
ことができる。これにより、書き込み時間が短縮し、1
水平走査期間134を短くすることが可能となり、23
0μ秒で書き込みが可能となった。この方法は、実施の
形態1から5と異なり電圧源が不要であり、電圧発生
部、セレクタが不要になるため、回路規模が小さいソー
スドライバを実現することができる。
込み速度を早くすることが可能であるが、電流が増加す
ると輝度が大きくなるため、電流値を10倍にした場
合、黒浮きが発生する場合がある。また、前走査期間で
のソース電流値にくらべ、次の走査期間でのソース電流
値が小さくなる場合、輝度が高くなるため、書き込み速
度が速くなっても、コントラストが低下する問題が出る
恐れがある。
期間の始めに実施の形態1から5と同様に黒信号電圧挿
入期間144を設け、その後、3倍以上から10倍以下
の電流値を流す期間145、階調に応じた電流値を流す
期間146を設ける。
する時、3倍以上10倍以下の電流値を流す期間145
aにより、従来の立ち上がり141に比べ、142に示
すように早く変化することができる。
する時、黒信号電圧挿入期間144により瞬時(少なく
とも4μ秒以内)で黒状態に変化することができるた
め、立ち下がりも早く変化させることが可能となる。
を図6に示す。実施の形態1とほぼ同一構成で実現可能
であり、水平走査期間の中で階調データ検出手段52の
出力を変化させることで、所定電流の3倍以上10倍以
下の期間と、所定電流値を流す期間を作ることができ
る。これにより、1水平走査期間が150μ秒で走査す
ることが可能となった。
えば走査線数が220本の表示装置であれば、フレーム
周波数が30Hzで動作可能となった。これにより、フ
リッカの少ない表示が可能となった。しかし、テレビの
ようにフレーム周波数が60Hzのものに適用する場
合、書き込み不足による黒表示時の輝度増大、白表示時
の輝度低下が発生する。
法として図12、図13に示す方法を考えた。図13に
示すように、1水平走査期間の始めにソース信号線に階
調に応じた電圧値を印加する(電圧値に応じた階調表示
114)。このときの電圧変化の速度はソース信号線の
配線抵抗と、浮遊容量から決まる時定数により決まるた
め、2μ秒以下である。このまま、図1の画素構成にお
いて、EL素子16に電流を流そうとすると、スイッチ
ング素子17aもしくは17eのゲート電圧とドレイン
電流の関係が画素ごとに変化した場合に、電流値が変化
量と同じだけ変化し、EL素子16の輝度が変化するこ
とで表示むらが発生する。そこで、残りの期間115
で、ソース信号線に電流値に応じた電流を流すことで、
スイッチング素子17aもしくは17eのゲート電圧
を、所定のドレイン電流が流れるように変化させる。こ
れにより、トランジスタの電流電圧特性のばらつきを補
正し、表示むらのない表示装置を実現する。
信号線ごとに設けられた階調データ検出手段52によ
り、電流源53、電圧源104を制御し、階調ごとに電
流量または電圧値を変化させる。これにより、114、
115の期間で表示階調ごとに電圧、電流値を変化さ
せ、さらに、電流源53と電圧源104のどちらをソー
ス信号線とつなげるかを決める切り替え手段106を水
平同期信号により制御される電圧電流切り替え制御部5
1により制御することで、水平走査期間113内で期間
114と期間115の長さを可変させることができる。
表示を行う期間で電流が変化する量は、せいぜいトラン
ジスタの電流電圧特性のばらつきの範囲内であるため、
50μ秒程度で済む。
く、電流書き込み時間が20μ秒程度で済むため、走査
線数が220本の場合、60Hzでの駆動が可能であ
り、フリッカレス駆動が実現できた。
波数により、電圧印加期間を1水平走査期間の1%以上
50%以下にすることが望ましい。
1つの形態を用いた表示部182に復調装置、アンテナ
181、ボタン184を取り付け、筐体183でもって
携帯情報端末にしたものである。
つの形態を用いた表示装置191に映像信号入力196
と映像信号処理回路194をとりつけ、筐体197でも
ってテレビにしたものである。
スドライバ71及びゲートドライバ70を低温ポリシリ
コンを用いて表示装置のガラス基板に形成してもよい。
もしくはソースドライバ71及びゲートドライバ70を
半導体回路として作成し、表示パネルと組み合わせても
よい。また、一方のドライバを低温ポリシリコンで表示
装置のガラス基板に形成し、他方を半導体回路として形
成し、表示パネルと組み合わせる方法でもよい。
て、Pチャネルのスイッチング素子を例にして説明を行
ったが、Nチャネルのスイッチング素子、もしくはその
組み合わせによっても、同様に実現可能である。例え
ば、図1に示した画素構成の場合、12のゲート信号線
1及び13のゲート信号線2に印加させる電圧値にNチ
ャネルスイッチング素子を用いた場合は、ロジックレベ
ルで考えるとPチャネルスイッチング素子の信号の反転
信号を入れればよく、電流源10については電流を流す
向きを逆にし、EL電源線15から供給される電圧を電
流源10の電源切り替え手段19とは逆の端子電圧に比
べ、低くすることで同様に実現することが可能である。
つまり、電流の向きと電位の関係が反転するだけで、ソ
ース信号線11に存在する浮遊容量20の電荷の充放電
を早くするという目的は同一であるからである。
構成において説明を行ってきたが、図15に示すような
カレントミラー構成の画素においても同様に本発明を実
施可能である。カレントミラー構成の場合においても、
行選択時にはスイッチング素子177dが導通状態、ス
イッチング素子177bが非導通状態にして、電流源1
70により、EL電源線175、スイッチング素子17
7a、177d、ソース信号線171を通して階調に応
じた電流を流すという動作を行うため、ソース信号線1
71に浮遊容量が存在した場合、電流源170の電流値
の変化時に、低電流領域では浮遊容量にたまった電荷の
充放電を行うことが難しいという課題は同じである。
手段179を設け、電流源170と電圧源178とを切
り替えて使うことで、実施可能となる。
度が速くなるという効果を得ることができる。
切り替え手段を有し、1水平走査期間内に、電圧印加期
間と電流印加期間を設け、ソース信号線に存在する浮遊
容量に蓄積された電荷をすばやく所定の階調に対応する
電荷量に変化させることで、1水平走査期間を短くし、
フリッカレス駆動を実現できる。
応する電流値に対し、3倍以上10倍以下の電流値を流
す期間を設け、ソース信号線に存在する浮遊容量に蓄積
された電荷の変化に要する時間を短くできたことで、1
水平走査期間を短くしフリッカレス駆動を実現できる。
信号線及び電源を示した図
間のタイミングを示した図
加期間依存性を示した図
イバ部、電源部およびソース信号線の関係を示した図
の等価回路及び画素内のトランジスタの電流電圧特性及
びソース信号線の波形を示した図
ソースドライバ部の構成を示した図
ラ及びソースドライバ部のブロック図
んだテレビを示した図
線電流に対応した電圧を発生させるためのブロック図
号線に流れる電流の波形を示した図
号線に流れる電流の波形を立ち上がり時及び立ち下がり
時に従来例と比較し示した図
ライバのブロック図と画素部の構成を示した図
グチャート
込んだ携帯情報端末の図
発明の実施の形態を示した図
入力電流と出力電流の関係を示した図
度特性及び電流密度−輝度特性の違いを示した図
Claims (17)
- 【請求項1】 アクティブマトリクス型表示装置であっ
て、 ソース信号線に所定の電圧を印加する電圧印加手段と、 所定の電流量を流す手段と、 前記ソース信号線の入力として、前記電圧印加手段と前
記電流を流す手段とを切りかえる切り替え手段を具備し
たことを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項2】 ソース信号線に流れる電流量により階調
表示を行うアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法
であって、 所定の電圧を印加する電圧印加手段と、 切り替え手段を設け、 前記切り替え手段により、1水平走査期間内に、前記電
圧印加手段による電圧印加期間と、ソース信号線に流れ
る電流量により階調表示を行う期間を設けたことを特徴
とするアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法。 - 【請求項3】 前記電圧印加期間が0.5μs以上3μ
s以下であることを特徴とする請求項2記載のアクティ
ブマトリクス型表示装置の駆動方法。 - 【請求項4】 ソース信号線に流れる電流量により階調
表示を行うアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法
であって、 第1の行から、前記第1の行とは異なる第2の行が選択
される間の期間に、全ての行が選択されない期間が存在
する場合であって、 所定の電圧を印加する電圧印加手段と、 切り替え手段を設け、 前記切り替え手段により、全ての行が選択されない期間
に前記電圧印加手段による電圧印加期間を設け、 少なくとも1つの行が選択された期間には、その行に表
示する階調数に応じてソース信号線に流れる電流量によ
り階調表示を行うことを特徴とするアクティブマトリク
ス型表示装置の駆動方法。 - 【請求項5】 前記電圧印加期間が、少なくとも1つの
行が選択された期間にも入ることを特徴とする請求項4
記載のアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法。 - 【請求項6】 ソース信号線に流れる電流量により階調
表示を行うアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法
であって、 階調により3つ以上6つ以下の異なる電圧を印加する手
段と、 切り替え手段を設け、 前記切り替え手段により、1水平走査期間内に、電圧を
印加する期間と、ソース信号線に流れる電流量により階
調表示を行う期間を設けたことを特徴とするアクティブ
マトリクス型表示装置の駆動方法。 - 【請求項7】 ソース信号線に流れる電流量により階調
表示を行うアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法
であって、 1水平走査期間内に、各階調ごとに定められる所定の電
流値の3倍以上20倍以下の電流を流す期間を設けたこ
とを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置の駆動
方法。 - 【請求項8】 ソース信号線に流れる電流量により階調
表示を行うアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法
であって、 所定の電圧を印加する手段と、 切り替え手段を設け、 前記切り替え手段により電圧印加期間と、ソース信号線
に流れる電流量により階調表示を行う期間を設け、 前記ソース信号線に流れる電流量により階調表示を行う
期間のうちに、各階調ごとに定められる所定の電流値の
3倍以上20倍以下の電流を流す期間を設けたことを特
徴とするアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法。 - 【請求項9】 ソース信号線に流れる電流量により階調
表示を行う有機発光素子を用いたアクティブマトリクス
型表示装置の駆動方法であって、 所定の電圧を印加する手段と、 切り替え手段とを具備し、 前記切り替え手段により、1水平走査期間内に、前記電
圧印加手段による電圧印加期間と、ソース信号線に流れ
る電流量により階調表示を行う期間を設け、 異なる発光開始電圧を持つ有機発光素子に対し、 前記電圧印加期間における電圧値を異ならせたことを特
徴とするアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法。 - 【請求項10】 ソース信号線に流れる電流量により階
調表示を行うアクティブマトリクス型表示装置の駆動方
法であって、 複数の発振器と、 前記複数の発振器の出力のうちの1つを選択する切り替
え回路と、 前記複数の発振器の周波数を下げるための分周回路と、 電圧印加手段と、 前記電圧印加手段と、ソース信号線と接続もしくは切り
離しを行う、切り替え手段を具備し、 前記切り替え手段は、前記分周回路の出力周波数によ
り、ソース信号線との接続期間を異ならせたことを特徴
とするアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法。 - 【請求項11】 ソース信号線に流れる電流量により階
調表示を行うアクティブマトリクス型表示装置の駆動方
法であって、 電圧印加手段と、 前記電圧印加手段と、ソース信号線と接続もしくは切り
離しを行う、切り替え手段と、 表示装置に表示用画素の他に1画素表示分の回路を形成
し、 前記回路のうちソース信号線につながる節点から、最も
電流値の低い階調に応じた電流量を流し、 前記回路内での電圧降下量に応じて、 前記電圧印加手段により印加される電圧値を変化させる
手段を設けたことを特徴とするアクティブマトリクス型
表示装置。 - 【請求項12】 アクティブマトリクス型表示装置の駆
動方法であって、 1水平走査期間内に、階調に応じた電圧をソース信号線
に印加する期間と、階調に応じた電流をソース信号線に
流す期間を有することを特徴とするアクティブマトリク
ス型表示装置の駆動方法。 - 【請求項13】 前記階調に応じた電圧をソース信号線
に印加する期間が、1水平走査期間の1%以上50%以
下であることを特徴とする請求項12記載のアクティブ
マトリクス型表示装置の駆動方法。 - 【請求項14】 請求項1記載の表示装置と、アンテナ
と、キー入力回路を具備する携帯情報端末。 - 【請求項15】 請求項2もしくは請求項12の駆動方
法を行うことを特徴とする駆動用半導体回路。 - 【請求項16】 請求項15記載の半導体回路が低温ポ
リシリコンで形成されたことを特徴とするアクティブマ
トリクス型表示装置。 - 【請求項17】 請求項1に記載の表示装置に加え、有
機発光素子を用いた発光部と、映像信号処理回路と、印
加電圧調整手段を具備することを特徴とするテレビ。
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