JP2004054239A - 電子回路、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、及び電子機器 - Google Patents

電子回路、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】表示品位に優れ、動作の遅延を低減することのできる電子回路、電子装置、電子機器及び電子回路の駆動方法を提供する。
【解決手段】第1及び第2スイッチング用トランジスタQ11,Q12がオンして保持キャパシタC1に動作電圧Vdxとデータ電流Idataが保持キャパシタC1に供給される。駆動トランジスタ10の導通状態は、保持キャパシタC1に保持されたデータ電流Idataに相応する電荷量によって設定され、駆動トランジスタQ10を通過する電流が有機EL素子21に供給される。次に第1スイッチQ1をオフ、第2スイッチQ2及び第2スイッチング用トランジスタQ12をオンさせて、リセット電圧Vrを保持キャパシタC1に供給する。これにより駆動トランジスタQ10はオフ状態となり、有機EL素子21の発光が停止する。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子回路、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び、電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、広く表示装置として用いられる複数の電気光学素子を備えた電気光学装置は、高精彩化あるいは大画面化が求められており、これに呼応して、複数の電気光学素子の各々を駆動するための画素回路を備えたアクティブマトリクス駆動型電気光学装置のパッシブ駆動型電気光学装置に対する比重はより高まっている。しかしながら、より一層の高精彩化あるいは大画面化を達成するためには、複数の電気光学素子をそれぞれ精密に制御する必要がある。そのためには、複数の画素回路を構成する能動素子の特性バラツキを補償しなければならない。
【0003】
能動素子の特性バラツキの補償方法として、例えば、特性バラツキを補償するための、ダイオード接続したトランジスタを含む画素回路を備えた表示装置(例えば、特許文献1を参照)が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−272233号公報
【発明が解決しようとする課題】
ところで、低階調表示を行う際、データ線等の配線容量のためにデータの書き込み不足が起こることがあり、能動素子の特性バラツキの補償に加えて、低階調のデータ書き込みの高速化することは特に困難である。特に能動素子の特性バラツキを補償するためにデータ信号としてデータ電流あるいは電流信号を供給する駆動方法においては、データ書き込み不足が顕著となりやすい。
また、液晶表示装置や有機EL装置などいわゆるホールド型電気光学装置では、その用途拡大に伴い、特に動画の表示品位のより一層の向上が求められている。
本発明は、特に上記問題点を解消するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子回路は、第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのゲートに接続された保持素子とを備えた電子回路であって、前記保持素子は、電流として供給される第1の信号に応じた電荷量を蓄積する機能と、電圧として供給される第2の信号に応じた電荷量を蓄積する機能とを有する。
【0006】
これによれば、第1のトランジスタは、保持素子に蓄積される電流として供給される第1の信号に応じた電荷量と電圧としての第2の信号に応じた電荷量によって動作制御することができる。
上記の電子回路を用いて電子素子を駆動する際に前記第1の信号として電流信号を用いれば、電子素子の駆動精度が向上するとともに、前記第2の信号として電圧信号を用いることにより電子素子の駆動の高速化が図られる。
【0007】
上記の電子回路において、前記第2の信号は、前記第2の信号によって設定された電荷量に基づく前記第1のトランジスタの導通状態が、前記第1の信号によって設定された電荷量に基づく前記第1のトランジスタの導通状態以下となるよう設定されていることが好ましい。
【0008】
上記の電子回路において、前記第2の信号は、前記第1のトランジスタの導通状態を実質的にオフ状態とするように設定されていることが、さらに好ましい。
これによれば、第1トランジスタを、例えば前記第1の信号に応じて保持素子に蓄積された電荷量に相対した導通状態にするとともに、前記第2の信号に応じて保持素子に蓄積された電荷量によって非導通状態にすることができ、前記第1の信号により設定された導通状態を維持する期間の長さを前記第2の信号を供給することにより調整、あるいは設定することができる。
【0009】
上記の電子回路において、さらに、第2のトランジスタを備え、前記第2のトランジスタを介して、第1の信号及び前記第2の信号のうち、少なくともいずれかの信号が供給されるようにしてもよい。
【0010】
これによれば、第2のトランジスタによって、保持素子に電流として供給する第1の信号と電圧として供給する第2の信号を所定のタイミングで供給することができる。
【0011】
上記の電子回路において、さらに、第3のトランジスタを備え、前記第3のトランジスタにより、前記第1のトランジスタのソース又はドレインと前記保持素子の一方の電極との接続が制御される。
【0012】
上記の電子回路において、例えば、前記第3のトランジスタを前記第1のトランジスタの閾値電圧等の特性のバラツキを補償するために使用することができる。
【0013】
上記の電子回路において、さらに、電流駆動素子を備えていてもよい。前記保持素子に蓄積された電荷量に応じて前記電流駆動素子に供給される電流量が設定される。
【0014】
上記の電子回路において、前記第1のトランジスタはPチャネル型トランジスタであることが好ましい。前記第1のトランジスタが特に薄膜トランジスタ(TFT)である場合、Pチャネル型トランジスタはNチャネル型トランジスタに比べ、使用時間の増大に伴う劣化が少ないという利点を有する。
【0015】
上記の電子回路において、前記電流駆動素子と前記第1のトランジスタとが、前記第1のトランジスタのソース又はドレインを介して電気的に接続されていてもよい。
【0016】
本発明の電子装置は、複数の第1の信号線と、複数の第2の信号線の交差部に対応して、上記の電子回路を設けている。
【0017】
上記の電子装置において、前記電子回路に設けられた前記電流駆動素子は、電流を供給することにより光学的効果を発現する電流駆動型電気光学素子であってもよい。
上記の電子装置において、電流駆動型電気光学素子は前記第1の信号に応じて前記保持素子に蓄積された電荷量によって輝度が制御されることが好ましい。前記第2の信号に応じて前記保持素子に蓄積された電荷量によって当該輝度を変更することができる。
【0018】
上記の電子装置において、前記電流駆動型電気光学素子は、有機EL素子であってもよい。
上記の電子装置において、前記第1の信号線は、前記第1の信号を出力する電流信号出力回路及び前記第2の信号を出力する電圧信号出力回路に接続されてていもよい。
【0019】
上記の電子装置は、電気光学装置でもよく、その場合は、前記第1の信号線はデータ線に対応し、第2の信号線は走査線に対応する。
【0020】
本発明の電子回路の駆動法は、第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのゲートに接続された保持素子とを備えた電子回路の駆動方法であって、電流として供給される第1の信号に応じた電荷量を前記保持素子に蓄積する第1のステップと、電圧として供給される第2の信号に応じた電荷量を前記保持素子に蓄積する第2のステップとを含む。
【0021】
上記の電子回路の駆動方法によれば、第1のトランジスタを、保持素子に蓄積される第1の信号に応じた電荷量と第2の信号に応じた電荷量によって動作制御することができる。
上記の電子回路の駆動方法において、前記第2の信号は、前記第2の信号によって設定された電荷量に基づく前記第1のトランジスタの導通状態が、前記第1の信号によって設定された電荷量に基づく前記第1のトランジスタの導通状態以下となるよう設定されていることが好ましい。
【0022】
上記の電子回路の駆動方法において、前記第2の信号は、前記第1のトランジスタの導通状態を実質的にオフ状態とするように設定されていることさらに好ましい。
これにより、前記第1のトランジスタの導通状態を時間的に制御することが可能となる。
上記の電子回路の駆動方法において、さらに、第2のトランジスタを備え、前記第2のトランジスタを介して、前記第1の信号及び前記第2の信号のうち、少なくともいずれかの信号を供給するようにしてもよい。
これによれば、前記第2のトランジスタの導通状態を制御することによって、前記第1の信号を供給するタイミングと前記第2の信号を供給するタイミングを設定することが可能となる。
【0023】
上記の電子回路の駆動方法において、さらに、第3のトランジスタを備え、前記第3のトランジスタにより、前記第1のトランジスタのドレインと前記保持素子の一方の電極との接続が制御されるようにしてもよい。
上記の電子回路において、前記第3のトランジスタは、前記第1のトランジスタの閾値電圧等の特性を補償するために使用することができる。
【0024】
上記の電子回路の駆動方法において、例えば、前記第3のトランジスタを介して前記保持素子に電圧としての前記第2の信号を供給し、前記第2のトランジスタを介して前記保持素子に電流信号としての前記第1の信号を供給してもよい。
上記の電子回路の駆動方法において、さらに、電流駆動素子を備えていてもよい。
【0025】
本発明の第1の電気光学装置の駆動方法は、複数の走査線と複数のデータ線との複数の交差部に対応して、スイッチングトランジスタ、保持素子、駆動トランジスタ、及び電気光学素子を含む複数の画素回路を備えた電気光学装置の駆動方法であって、前記複数に画素回路の各々に前記複数の走査線のうち対応する走査線を介して前記スイッチングトランジスタをオン状態とする走査信号を供給し、前記複数のデータ線のうち対応するデータ線及び前記スイッチングトランジスタを介して前記保持素子にデータ信号を供給し、前記保持素子に前記データ信号に相応した電気量を蓄積し、前記保持素子に蓄積された前記データ信号に相応した前記電気量に応じて前記駆動トランジスタを第1の導通状態に設定する第1のステップと、前記第1の導通状態に応じた電圧レベルまたは電流レベルを有する駆動電圧または駆動電流を前記電気光学素子に供給する第2のステップと、を含む動作を複数回繰り返し、前記第1のステップ及び前記第2のステップを行った後、次に前記第1のステップを行う前に、前記第駆動トランジスタを第2の導通状態に設定する第3のステップを含むことを特徴としている。
上記の電気光学装置の駆動方法において、前記第1のステップと前記第2のステップとは時間的に重なっていてもよいし、前記第1のステップの終了後、前記第2のステップを行ってもよい。
【0026】
本発明の第2の電気光学装置の駆動方法は、複数の走査線と複数のデータ線との複数の交差部に対応して、スイッチングトランジスタ、保持素子、駆動トランジスタ、及び電気光学素子を含む複数の画素回路を備えた電気光学装置の駆動方法であって、前記複数に画素回路の各々に前記複数の走査線のうち対応する走査線を介して前記スイッチングトランジスタをオン状態とする走査信号を供給し、前記複数のデータ線のうち対応するデータ線及び前記スイッチングトランジスタを介して前記保持素子にデータ信号を供給し、前記データ信号に相応した電気量を前記保持素子に蓄積し、前記保持素子に蓄積された前記データ信号に相応した前記電気量に応じて前記駆動トランジスタを第1の導通状態に設定する第1のステップと、前記第1の導通状態に応じた電圧レベルまたは電流レベルを有する駆動電圧または駆動電流を前記電気光学素子に供給する第2のステップと、を含む動作として複数回繰り返し、前記第1のステップ及び前記第2のステップを行った後、次に前記第1のステップを行う前に、前記保持素子に電圧信号を供給することにより前記駆動トランジスタを第2の導通状態に設定する第3のステップを含むことを特徴としている。
上記の電気光学装置の駆動方法において、前記第1のステップと前記第2のステップとは時間的に重なっていてもよいし、前記第1のステップの終了後、前記第2のステップを行ってもよい。
【0027】
本発明の第3の電気光学装置の駆動方法は、複数の走査線と複数のデータ線との複数の交差部に対応して、スイッチングトランジスタ、保持素子、駆動トランジスタ、及び電気光学素子を含む複数の画素回路を備えた電気光学装置の駆動方法であって、前記複数に画素回路の各々に前記複数の走査線のうち対応する走査線を介して前記スイッチングトランジスタをオン状態とする走査信号を供給し、前記複数のデータ線のうち対応するデータ線及び前記スイッチングトランジスタを介して前記保持素子にデータ信号として電流信号を供給し、前記保持素子に前記データ信号に相応した電気量を蓄積し、前記保持素子に蓄積された前記データ信号に相応した前記電気量に応じて前記駆動トランジスタを第1の導通状態に設定する第1のステップと、前記第1の導通状態に応じた電圧レベルまたは電流レベルを有する駆動電圧または駆動電流を前記電気光学素子に供給する第2のステップと、を含む動作を複数回繰り返し、前記第1のステップ及び前記第2のステップを行った後、次に前記第1のステップを行う前に、前記駆動トランジスタを第2の導通状態に設定する第3のステップを含んでいる。
上記の電気光学装置の駆動方法において、前記第1のステップと前記第2のステップとは時間的に重なっていてもよいし、前記第1のステップの終了後、前記第2のステップを行ってもよい。
【0028】
上記の電気光学装置の駆動方法において、前記第3のステップにおいて、前記電圧信号を前記駆動トランジスタを介して前記保持素子に供給することにより、前記駆動トランジスタを前記第2の導通状態に設定してもよい。
【0029】
上記の電気光学装置の駆動方法において、前記複数の画素回路の各々は、前記駆動トランジスタの他に前記保持素子にゲートが接続された補償用トランジスタを含み、前記第3のステップにおいて、前記電圧信号を前記補償用トランジスタを介して前記保持素子に供給することにより、前記駆動トランジスタを前記第2の導通状態に設定してもよい。
【0030】
上記の電気光学装置の駆動方法において、前記複数の画素回路の各々は、ソース及びドレインのうち一方が前記駆動トランジスタのゲートに接続され、前記ソース及び前記ドレインのうち他方が前記電圧信号の供給源に接続されたリセットトランジスタを含み、前記第1のステップにおいて、前記データ信号として電流信号を前記保持素子に供給し、前記第3のステップにおいて、前記リセットトランジスタを介して前記電圧信号を前記保持素子に供給することにより、前記駆動トランジスタを前記第2の導通状態に設定してもよい。
【0031】
上記の電気光学装置の駆動方法において、前記第3のステップにおいて、前記電圧信号を前記対応するデータ線及び前記スイッチングトランジスタを介して供給することにより、前記駆動トランジスタを前記第2の導通状態に設定してもよい。
【0032】
上記の電気光学装置の駆動方法において、前記第2の導通状態は前記第1の導通状態より低く設定されていることが好ましい。前記第2の導通状態は、実質的に前記駆動トランジスタのオフ状態であることがさらに好ましい。
【0033】
本発明の第4の電気光学装置の駆動方法は、複数の走査線と複数のデータ線との複数の交差部に対応して、スイッチングトランジスタ、保持素子、駆動トランジスタ、及び電気光学素子を含む複数の画素回路を備えた電気光学装置の駆動方法であって、前記複数に画素回路の各々に前記複数の走査線のうち対応する走査線を介して前記スイッチングトランジスタをオン状態とする走査信号を供給し、前記複数のデータ線のうち対応するデータ線及び前記スイッチングトランジスタを介して前記保持素子にデータ信号を供給し、前記保持素子に前記データ信号に相応した電気量を蓄積し、前記保持素子に蓄積された前記データ信号に相応した前記電気量に応じて前記駆動トランジスタを第1の導通状態に設定する第1のステップと、前記第1の導通状態に応じた電圧レベルまたは電流レベルを有する駆動電圧または駆動電流を前記電気光学素子に供給する第2のステップと、を含む動作を複数回繰り返し、前記第1のステップ及び前記第2のステップを行った後、次に前記第1のステップを行う前に、前記電気光学素子に前記駆動電圧または前記駆動電流の供給を停止する第3のステップを含むことを特徴としている。
【0034】
上記の電気光学装置の駆動方法において、前記複数の画素回路の各々は、前記駆動トランジスタと前記電気光学素子との間に期間制御用トランジスタを含んでおり、前記第2のステップにおいて、前記期間制御用トランジスタをオン状態とし、前記第3のステップにおいて、前記期間制御用トランジスタをオフ状態とすることにより、前記電気光学素子への前記駆動電圧または前記駆動電流の供給を停止することが好ましい。
【0035】
上記の電気光学装置の駆動方法において、前記第1のステップにおいて、前記データ信号として電流信号を供給することが好ましい。
【0036】
本発明の第1の電気光学装置は、上記の電気光学装置の駆動方法により駆動されることを特徴としている。
【0037】
本発明の第2の電気光学装置は、複数のデータ線と、複数の走査線と、前記複数のデータ線と前記複数の走査線との交差部に対応して設けられ、電気光学素子を備えた複数の画素回路と、前記複数のデータ線に接続され、前記複数の画素回路に前記複数のデータ線を介してデータ信号としてデータ電流を出力するための電流信号出力回路と、前記複数のデータ線に接続され、前記前記電気光学素子の輝度を0に設定するためのリセット用電気信号を前記複数のデータ線を介して出力するためのリセット信号生成回路と、前記電流信号出力回路及び前記リセット信号生成回路と前記複数のデータ線との電気的接続を制御するスイッチと、を含んでいる。
【0038】
本発明の第3の電気光学装置は、複数のデータ線と、複数の走査線と、前記複数のデータ線と前記複数の走査線との交差部に対応して設けられ、電気光学素子を備えた複数の画素回路と、前記複数のデータ線に接続され、前記複数の画素回路に前記複数のデータ線を介してデータ信号としてデータ電流を出力するための電流信号出力回路と、前記電気光学素子の輝度を0に設定するためのリセット用電気信号を供給するための複数の電圧信号伝送線と、前記複数の電圧信号伝送線に接続され、前記リセット用電気信号を出力するためのリセット信号生成回路と、を含んでいる。
【0039】
上記の電気光学装置において、前記複数の電圧信号伝送線は、前記複数の走査線の延在方向に沿って配置されていることが好ましい。
【0040】
本発明の電子機器は、上記の電気光学装置を備えている。上記の電気光学装置を上記の電気機器の表示部として用いることが好ましい。
【0041】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0042】
図1は、電子装置としての有機EL装置10の回路構成を示すブロック回路図を示す。図2は、表示パネル部とデータ線駆動回路の内部回路構成を示すブロック回路図を示す。図3は、画素回路及び当該画素回路に関連する電子回路の内部回路構成を示す回路図を示す。
【0043】
図1において、電子装置としての有機EL装置10は、表示パネル部11、データ線駆動回路12、走査線駆動回路13、メモリ14、発振回路15、電源回路16、制御回路17、及びリセット信号生成回路18を備えている。
【0044】
有機EL装置10の各要素11〜18は、それぞれが独立した電子部品によって構成されていてもよい。例えば、各要素12〜18が1チップの半導体集積回路装置によって構成されていてもよい。また、各要素11〜18の全部若しくは一部が一体となった電子部品として構成されていてもよい。例えば、表示パネル部11に、データ線駆動回路12、走査線駆動回路13及びリセット信号生成回路18が一体的に形成されていてもよい。各構成要素11〜16の全部若しくは一部がプログラマブルなICチップで構成され、その機能がICチップに書き込まれたプログラムによりソフトウェア的に実現されてもよい。
【0045】
表示パネル部11は、図2に示すように、マトリクス状に配列された複数の電子回路としての画素回路20を有している。つまり、各画素回路20は、その列方向に沿ってのびる第1の信号線としての複数のデータ線X1〜Xm(mは整数)と、行方向に沿ってのびる第2の信号線としての複数の走査線Y1〜Yn(nは整数)との間にそれぞれ接続されることにより、各画素回路20はマトリクス状に配列されている。複数の走査線Y1〜Ynに平行に電圧信号伝送線Z1〜Zp(pは整数)が設けられている。各画素回路20には被駆動素子又は電気光学素子として有機EL素子21を有している。有機EL素子21は、駆動電流が供給されることによって発光する発光素子である。尚、画素回路20に含まれる後記するトランジスタは、通常は薄膜トランジスタ(TFT)で構成している。
【0046】
走査線駆動回路13は、前記複数の走査線Y1〜Ynの中の1本を選択駆動して1行分の画素回路群を選択する。各走査線Y1〜Ynは、図3に示したように、それぞれ第1の走査線Vaと第2の走査線Vbとから構成されている。そして、走査線駆動回路13は、第1の走査線Vaを介し画素回路20に第1走査信号SC1を供給する。また、走査線駆動回路13は、第2の走査線Vbを介し画素回路20に第2走査信号SC2を供給する。
第2走査信号SC2は、後述する電圧信号伝送線Z1〜Zp(pは整数)と画素回路20との導通を制御する信号となる。
【0047】
データ線駆動回路12は、前記各データ線X1〜Xmに対して単一ライン駆動回路30を備えている。
【0048】
各単一ライン駆動回路30は、各データ線X1〜Xmを介して画素回路20にデータ信号を供給する。画素回路20は、このデータ信号に応じて同画素回路20の内部状態(保持素子である保持キャパシタC1の電荷量)が設定されると、これに応じて有機EL素子21に流れる電流値が制御され、有機EL素子21の発光の階調が制御される。
【0049】
各単一ライン駆動回路30は、図3に示すように、データ線X1〜Xmを介してデータ信号として電流信号Idataを出力する電流信号出力回路を備えている。
リセット信号生成回路18は、第2スイッチQ2及び電圧信号伝送線Z1〜Zpの対応する電圧信号伝送線を介して画素回路20にリセット電圧Vrを供給する。
【0050】
データ線駆動回路12が、画素回路20にデータ信号Idataを供給している期間の少なくとも1部分の期間は、データ信号Idataが供給されている画素回路20には、対応する電圧信号伝送線及び第1スイッチQ1を介して動作電圧Vdxが供給される。
【0051】
本実施形態では、後述するように駆動トランジスタQ10としてPチャネル型トランジスタを使用しているので、リセット電圧Vrは、動作電圧Vdx以上の電圧値であって、画素回路20の内部状態(保持キャパシタC1の電荷量)を所定の状態(リセット電荷量)に設定するための電圧である。つまり、リセット電圧Vrは、後述する駆動トランジスタQ10を実質的にオフ状態にすることができる電圧である。従って、リセット電圧Vrは、電源線L1から供給される駆動電圧Vddを駆動トランジスタQ10の閾値電圧Vthを引いた値(=Vdd−Vth)以上あることが必要となるが、本実施形態では、リセット電圧Vrは駆動電圧Vdd以上の値に設定している。
【0052】
第1スイッチQ1は、Nチャネル型トランジスタにより構成され、ゲート信号G1によって導通制御される。第2スイッチQ2は、Pチャネル型トランジスタにより構成され、ゲート信号G2によって導通制御される。従って、第1及び第2スイッチQ1,Q2をそれぞれ導通制御することによって、電圧信号伝送線Z1〜Zpに動作電圧Vdx及びリセット電圧Vrのうちいずれかを供給することができる。
【0053】
メモリ14は、コンピュータ19から供給される表示データを記憶する。発振回路15は、基準動作信号あるいは制御信号を有機EL装置10の他の構成要素に供給する。電源回路16は有機EL装置10の各構成要素の駆動電源を供給する。
【0054】
制御回路17は、前記各要素11〜16、及び18を統括制御する。制御回路17は、表示パネル部11の表示状態を表す前記メモリ14に記憶した表示データ(画像データ)を、各有機EL素子21の発光の階調を表すマトリクスデータに変換する。マトリクスデータは、1行分の画素回路群を順次選択するための前記第1及び第2走査信号SC1,SC2を決定する走査線駆動制御信号と、選択された画素回路群の有機EL素子21の輝度を設定するためのデータ電流Idataのレベルを決定するデータ線駆動制御信号とを含む。そして、走査線駆動制御信号は、走査線駆動回路13に供給される。また、データ線駆動制御信号は、データ線駆動回路12に供給される。
【0055】
さらに、制御回路17は、走査線Y1〜Yn、データ線X1〜Xm、及び電圧信号伝送線Z1〜Zpの駆動タイミング制御を行うとともに、第1及び第2スイッチQ1,Q2のオン・オフ制御を行うゲート信号G1、G2を出力する。
【0056】
次に、前記画素回路20の内部回路構成について図3に従って説明する。説明の便宜上、1番目のデータ線X1と1番目の走査線Y1との交差部に対応して配置された画素回路20について説明する。
【0057】
画素回路20は,走査線Y1の第1及び第2の走査線Va,Vb、データ線X1、及び電圧信号伝送線Z1に接続されている。画素回路20は、第1のトランジスタとしての駆動トランジスタQ10、第2のトランジスタとしての第1及び第2スイッチングトランジスタQ11、Q12、保持素子としての保持キャパシタC1、及び、補償用トランジスタQ13とを有している。駆動トランジスタQ10及び補償用トランジスタQ13はPチャネル型トランジスタにより構成されている。第1及び第2スイッチングトランジスタQ11、Q12はNチャネル型トランジスタによりな構成されている。
【0058】
駆動トランジスタQ10は、ドレインが前記有機EL素子21の画素電極に接続され、ソースが電源線L1に接続されている。電源線L1には、前記有機EL素子21を駆動させるための駆動電圧Vddが供給されていて、その駆動電圧Vddは前記動作電圧Vdxより高い電圧値に設定されている。前記駆動トランジスタQ10のゲートと電源線L1との間には、保持キャパシタC1が接続されている。
【0059】
また、駆動トランジスタQ10のゲートは、補償用トランジスタQ13を介して第1スイッチングトランジスタQ11のソースに接続されている。さらに、駆動トランジスタQ10のゲートには、第2スイッチングトランジスタQ12のドレインと接続されている。
【0060】
第1スイッチングトランジスタQ11のゲートには、第1の走査線Vaが接続されている。また、第2スイッチングトランジスタQ12のゲートには第2の走査線Vbが接続されている。
【0061】
第2スイッチングトランジスタQ12のソースは、電圧信号伝送線Z1を介してリセット信号生成回路18及び第1のスイッチQ1及び第2のスイッチQ2に接続されている。従って、第2スイッチ用トランジスタQ12には、第1及び第2スイッチQ1,Q2がオン・オフ制御されることによって、電圧信号伝送線Z1を介して動作電圧Vdx及びリセット電圧Vrのいずれかが供給される。
【0062】
第1スイッチングトランジスタQ11のドレインは、データ線X1を介して単一ライン駆動回路30に接続されている。従って、第1スイッチングトランジスタQ11を介して単一ライン駆動回路30からのデータ電流Idataが画素回路20に供給される。つまり、データ電流Idataは、トランジスタQ11,Q13,Q12,及びQ1を経由して流れる。
【0063】
次に、上記のように構成した有機EL装置10の作用を画素回路20の動作に従って説明する。
図4は、画素回路20の動作を示すタイミングチャートを示す。第1走査信号SC1は、走査線駆動回路13から第1の走査線Vaを介して第1スイッチングトランジスタQ11のゲートに供給される信号である。第2走査信号SC2は、走査線駆動回路13から第2の走査線Vbを介して第2スイッチングトランジスタQ12のゲートに供給される信号である。第1ゲート信号G1は制御回路17から第1スイッチQ1のゲートに供給される信号である。第2ゲート信号G2は制御回路17から第2スイッチQ2のゲートに供給される信号である。電圧Vx1は、電圧信号伝送線Z1〜Zpの電位である。
【0064】
以下、説明を簡単にするために、データ線X1、走査線Y1、及び電圧信号伝送線Z1に対応して設けられた画素回路20について、その動作のタイミングチャートを説明する。
第1スイッチQ1をオン状態として、第1及び第2スイッチングトランジスタQ11,Q12を期間T1で共にオン状態とすると、電圧信号伝送線Z1が動作電圧Vdxに接続された状態で、単一ライン駆動回路30からデータ線X1を介してデータ電流Idataが供給される。これにより、画素回路20内の、第1及び第2スイッチングトランジスタQ11,Q12、及び補償用トランジスタQ13データ電流Idataが通過し、データ電流Idataに対応した電荷量が保持キャパシタC1に蓄積される。
【0065】
保持キャパシタC1に蓄積された電荷量に基いて、駆動トランジスタQ10の導通状態が設定され、当該導通状態に相応した電流レベルを有する電流が有機EL素子21に供給され、当該電流レベルに応じた輝度で有機EL素子21は発光する。
第1及び第2スイッチングトランジスタQ11,Q12をそれぞれオン状態とする第1の走査信号及び第2の走査信号が供給されてから期間Tを経過した後、第2のスイッチングトランジスタQ12をオン状態とする第2の走査信号を再び供給して第2のスイッチングトランジスタQ12のみをオン状態とするとともに、第1のスイッチQ1及び第2のスイッチQ2をそれぞれ、オフ状態及びオン状態とすることにより、 第2のスイッチQ2及び第2のスイッチングトランジスタQ12を介してリセット電圧Vrが供給される。この結果、駆動トランジスタQ10がオフ状態となる。
【0066】
期間T2経過後、第2のスイッチングトランジスタQ12をオフ状態とする第2走査信号SC2を供給して、保持キャパシタC1にリセット電圧Vrに相応した電荷量が蓄積された状態で、次に画素回路20にデータ電流Idataが供給されるまで待機する。
なお、図3に示した電子回路では、有機EL素子21と駆動トランジスタ10との間に期間を制御するための期間制御用トランジスタが設けられていないので、後述する図5、図9、図10、及び図12に示した電子回路と同様、データ電流Idataに相応する電荷量が保持キャパシタC1に蓄積される前に、有機EL素子21に電流が供給される場合がある。
【0067】
次に、上記のように構成した有機EL装置10の特徴及び利点を以下に説明する。
(1)本実施形態では、次に画素回路にデータ信号が供給される前、すなわち、1垂直走査期間あるいは1フレームが終了する前にリセット動作を行っているので、これにより書き込みに用いるデータ信号のレベルを、1垂直走査期間あるいは1フレームの全期間を使用する場合に比べて、高くすることができる。例えば、データ信号としてデータ電流Idataを供給する場合、特に有利となる。つまり、低階調の輝度に対応する、データ電流Idataのレベルは低いため、寄生容量等の影響でデータ信号の書き込み不足が起こりやすいが、発光期間を短くすることで、データ電流Idataのレベルを相対的に高く設定することができ、このため、データ信号の書き込み不足を低減することができる。
【0068】
また、次のデータ信号を書き込む前は、保持キャパシタC1にリセット信号に相応する電荷量が保持されており、駆動トランジスタQ10をオフ状態となっている。これは、画素回路がプリチャージされた状態に対応している。このため、データ信号の書き込みの高速化が可能となる。
【0069】
1垂直走査期間あるいは1フレームの期間のうち、データ信号の書き込みの開始時から当該データ信号に相応する輝度に設定されている期間を有効期間とすると、有効期間の長さが、有機EL素子21などの被駆動素子の種類に応じて、リセット信号の供給のタイミングを制御することにより任意に設定される。具体的の例として、有機EL素子について述べれば、有機EL素子の発光色R(赤)、G(緑)、及びB(青)によって特性が異なることがあるが、特性に応じて有効期間の長さを変えることにより、特性の補償、あるいは色バランスの調整等が可能となる。
【0070】
また、一般に1垂直走査期間あるいは1フレームの全期間を使用すると動画表示の際に輪郭の滲み等の問題が発生することがあるが、上記の有効期間の長さをリセット信号の送出の制御により適宜設定すれば、動画表示の際の視認性の向上させることができる。
【0071】
なお、第1実施形態の変形例として、画素回路20の基本的構成を同じままで、動作電圧Vdxを駆動電圧Vddとほぼ同じ値に設定し、データ電流Idata流れる向きを動作電圧Vdxから単一ライン駆動回路30の方向にすることもできる。ただし、この場合は、補償用トランジスタQ13と駆動トランジスタQ10の導電型はN型である必要があり、それに対応してリセット電圧Vrはローレベルに設定される。
また、駆動トランジスタQ10に接続された画素電極及び対向電極をそれぞれ陰極及び陽極とし、駆動電圧Vddをローレベル(Vss)に設定し、電流が対向電極から有機EL素子21を介して電源線L1に流れるように構成することが好ましい。
【0072】
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図5に従って説明する。
本実施形態では、データ信号を伝送するデータ線をリセット信号を伝送する信号線としても利用している。第1実施形態の場合とは異なり、リセット信号生成回路18を設けずに、代わりにリセット電圧生成回路41bをデータ線駆動回路12に内蔵している。
【0073】
図5は、1番目のデータ線X1と1番目の走査線Y1との交点に配置された画素回路20を示す。なお、本実施形態の各走査線Y1〜Ynは、第1実施形態の各走査線Y1〜Ynと相違して第2の走査線Vbに相当する1本の走査線からなる。
【0074】
画素回路20は、第1のトランジスタとしての駆動トランジスタQ20、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21、Q22、及び、保持素子としての保持キャパシタC1、及び補償用トランジスタQ23を有している。
【0075】
駆動トランジスタQ20及び補償用トランジスタQ23はPチャネル型トランジスタにより構成されている。第2のトランジスタとしての第1及び第2スイッチングトランジスタQ21、Q22はNチャネル型トランジスタにより構成されている。
【0076】
駆動トランジスタQ20は、そのドレインが前記有機EL素子21に画素電極を介して接続され、ソースが電源線L1に接続されている。電源線L1には、有機EL素子21を駆動させるための駆動電圧Vddが供給されている。駆動トランジスタQ20のゲートと電源線L1との間には、保持キャパシタC1が接続されている。
【0077】
また、駆動トランジスタQ23のゲートは、第1スイッチングトランジスタQ21と保持キャパシタC1に接続されている。第1スイッチングトランジスタQ21は、第2スイッチングトランジスタQ22を介してデータ線X1と接続されている。また、第2スイッチングトランジスタQ22のドレインは駆動トランジスタQ23のドレインと接続されている。
【0078】
さらに、第2スイッチングトランジスタQ22のソースは、データ線X1を介してデータ線駆動回路12の単一ライン駆動回路30に接続されている。詳述すると、データ線X1は、第1スイッチQ1を介して単一ライン駆動回路30内の電流信号出力回路としての電流生成回路41aに接続されるとともに、第2スイッチQ2を介して単一ライン駆動回路30内の電圧信号出力回路としてのリセット電圧生成回路41bに接続される。電流生成回路41aは、第1の信号としてのデータ電流Idataを出力する。リセット電圧生成回路41bは第2の信号としてのリセット電圧Vrを生成する回路である。なお、駆動トランジスタQ20をオフ状態にするには、リセット電圧Vrは、Vdd(駆動電圧)−Vth(駆動トランジスタQ20の閾値電圧)以上であればよいが、より確実に駆動トランジスタQ20をオフ状態とするには、駆動電圧Vdd以上であることが好ましい。
【0079】
従って、第1及び第2のスイッチングトランジスタQ21、Q22がオン状態であるとともに、前記第1スイッチQ1がオン状態となると、データ線X1を介して画素回路20にデータ電流Idataが供給される。また、第1及び第2のスイッチングトランジスタQ21、Q22がオン状態であるとともに、前記第2スイッチQ2がオン状態となると、データ線X1を介して画素回路20にリセット電圧Vrが供給される。
【0080】
第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22のゲートには、走査線Y1が接続されており、走査線Y1から第1走査信号SC1により制御される。
【0081】
次に、上記のように構成した有機EL装置10の作用を画素回路20の動作に従って説明する。
図6は、画素回路20の動作を示すタイミングチャートを示す。なお、図6は一つの走査線に対して設けられた画素回路20について説明している。第2走査信号SC1は走査線駆動回路13から走査線Y1を介して第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22のゲートに供給される信号である。第1ゲート信号G1は第1スイッチQ1を構成するトランジスタのゲートに供給される信号である。第2ゲート信号G2は第2スイッチQ2を構成するトランジスタのゲートに供給される信号である。
【0082】
今、第1スイッチQ1をオン状態、第2スイッチQ2をオフ状態とするとともに、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22をオン状態とすることにより、画素回路20にデータ電流Idataが供給される。具体的には、データ電流Idataが補償用トランジスタQ23及び第2スイッチングトランジスタQ22を通過すると同時に第1スイッチングトランジスタQ21を介して保持キャパシタC1にデータ電流Idataに相応した電荷量が蓄積される。これにより、補償用トランジスタQ23と補償用トランジスタQ23とカレントミラーをなす駆動トランジスタQ20の導通状態が設定される。駆動トランジスタQ20の導通状態に相応した電流レベルを有する電流が有機EL素子21に供給される。
【0083】
次に、再び、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22をオン状態として、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2をそれぞれオフ状態及びオン状態することにより、リセット電圧Vrが画素回路20に供給され、保持キャパシタC1にリセット電圧に相応した電荷量が蓄積され、駆動トランジスタQ20が実質的にオフ状態となる。この状態で、次のデータ電流Idataの書き込みを待つ。
【0084】
なお、本実施形態では、データ線X1〜Xmを介してデータ電流Idataを供給するとともに、リセット電圧Vrを供給しているので、リセット電圧Vrを供給するタイミングが、当該画素回路20に接続された走査線Y1とは異なる走査線に接続された画素回路20にデータ電流Idataを供給するタイミングと重ならないように設定する必要がある。
【0085】
そこで、本実施形態では、データ電流Idataを対応する画素回路20に供給する際に第1及び第2スイッチングトランジスタQ21、Q22をオン状態とする期間T1に対するデータ電流Idataの供給を時間Taだけ遅れて開始するとともに、期間T1の終了とともにデータ電流Idataの供給を終了するようにしている。
【0086】
一方、リセット電圧Vrを供給する際には、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21、Q22をオン状態とする期間T2に対しては、期間T2の開始とともにリセット電圧Vrの供給を開始し、期間T2が終了する前の時間Tbだけ早くリセット電圧Vrの供給を終了している。
【0087】
つまり、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21及びQ22がオン状態となる期間を複数の副期間に分割し、その複数の副期間のうち2つの副期間をそれぞれ、データ信号を供給する副期間及びリセット信号を供給する副期間として使用している。
【0088】
本実施形態では、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21及びQ22がオン状態となる期間を2つの副期間に分割し、前半の副期間にリセット電圧Vrを供給し、後半の副期間にデータ電流Idataを供給している。もちろん、逆に前半の副期間をデータ電流Idataを供給する副期間とし、後半の副期間をリセット電圧Vrを供給する副期間としてもよい。
上記の複数の副期間のそれぞれの長さは適宜設定することができるが、データ信号は、その信号レベルによってデータ信号の書き込みに多少の時間差が生じることがあるので、最も書き込みに時間を要する信号レベルに対応させて副期間の長さを設定することが好ましい。
本実施形態のようにデータ信号が電流信号として供給される場合は、電圧信号に比べて書き込みに時間を要するので、データ信号の書き込みのための副期間を、電圧信号として供給されるリセット信号の書き込み時間に比べて長く設定することが好ましい。
【0089】
本実施形態も第1実施形態と同様な効果を奏するが、データ線X1〜Xmを利用してリセット電圧Vrを供給しているので、さらに以下のような効果を奏する。
リセット電圧Vrによりデータ線X1〜Xmは実質的にプリチャージされる。画素回路数やパネルサイズによるが、通常、画素回路に比べてデータ線の寄生容量が優勢であるため、データ線X1〜Xmがデータの書き込み前にプリチャージされることにより、引き続いて行われるデータ書き込みを高速で行うことができる。
さらに、上述の第1実施形態のようにリセット信号を伝送するための専用配線を設けていないので、画素回路の構成が同一であるならば、1画素回路当たりの配線数を減ずることができ、開口率を向上させることができる。
【0090】
なお、第2実施形態においては、電流生成回路41a及びリセット電圧信号生成回路41bはともにデータ線駆動回路に内蔵され、データ線X1〜Xmの一端に接続されているが、電流生成回路41a及びリセット電圧信号生成回路41bを別々に設けてもよい。例えば、データ線X1〜Xmの両端のそれぞれに電流生成回路41aを含むデータ線駆動回路12及びリセット電圧信号生成回路41bを配置してもよい。
【0091】
図7は、第2実施形態の変形例を示す。画素回路20は、第1のトランジスタとしての駆動トランジスタQ20、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21、Q22、及び、保持素子としての保持キャパシタC1、及び制御信号Gpで制御される発光制御用トランジスタQ24を有している。
図7に示した電子回路の基本的な動作は、図5に示した回路と同様であり、図6に示したタイミングチャートと同様であるが、制御信号Gpで制御される発光制御用トランジスタQ24をオフ状態とし、駆動トランジスタQ20と有機EL素子21との電気的な接続を切った状態で、データ電流Idataが画素回路20に供給される点が異なっている。
【0092】
発光時には、発光制御用トランジスタQ24をオン状態とすることにより、有機EL素子21に駆動トランジスタQ20の導通状態に相応した電流レベルを有する電流が供給される。
【0093】
なお、この画素回路では、発光制御用トランジスタQ24を、データ電流Idataを画素回路20に供給している期間以外にも適宜オフ状態とすることができるので、発光制御用トランジスタQ24を用いても発光期間の制御が可能である。
しかしながら、図7に示した構成によれば、データ線X1を介してリセット電圧Vrを供給することにより、リセット動作と同時に保持キャパシタC1あるいはデータ線X1のプリチャージを行うことも可能であり、リセットを行う期間とプリチャージを行う期間とを別々に設定する必要がないので、1フレームを有効に使用することができる。
【0094】
図8は、図7の示した画素回路とは、第1のスイッチングトランジスタQ21の接続箇所を異ならせている。図7に示した画素回路においても、第1のスイッチングトランジスタQ21は、駆動トランジスタQ20のドレインと駆動トランジスタのゲートとの電気的接続の制御を行っていることは同じではあるが、図8に示した画素回路においては、第1のスイッチングトランジスタQ21は、駆動トランジスタQ20のドレインと第2のスイッチングトランジスタQ22のドレインとの間に設けられており、データ電流Idataは、駆動トランジスタQ20、第1のスイッチングトランジスタQ21、及び第2のスイッチングトランジスタQ22を通過するような回路構成となっている。
【0095】
データ電流Idataを供給する際は、第1のスイッチングトランジスタQ21及び第2のスイッチングトランジスタQ22をともオン状態とする必要があるが、リセット電圧Vrを供給する際は、第2のスイッチングトランジスタQ22のみをオン状態とすればよい。従って、図8に示した電子回路を用いた場合の動作タイミングは、図4に示したタイミングチャートの、第1走査信号SC1と第2走査信号SC2とを入れ替えた場合と基本的には同様となる。
【0096】
ただし、図8に示した構成においては、データ線X1を介してデータ電流Idataに加えてリセット電圧Vrが画素回路20に供給されるので、クロストークを防止するために、図6について説明したように、データ電流Idataを供給するために第1のスイッチングトランジスタQ21及び第2のスイッチングトランジスタQ22をオン状態とする期間T1及びリセット電圧Vrを供給するために第2のスイッチングトランジスタQ22をオン状態とする期間T2のそれぞれを複数の副期間に分割して、その複数の副期間のうち、データ電流Idataを供給するための副期間及びリセット電圧Vrを供給する副期間を設定することが好ましい。
【0097】
図8に示した画素回路20は、図7に示した画素回路20と同様、制御信号Gpによって制御される発光制御用トランジスタQ24を含んでおり、少なくともデータ電流Idataが画素回路20に供給されている期間は、発光制御用トランジスタQ24はオフ状態として、駆動トランジスタQ24と有機EL素子21との電気的接続を切断する。
発光時には、発光制御用トランジスタQ24をオン状態とすることにより、有機EL素子21に駆動トランジスタQ20の導通状態に相応した電流レベルを有する電流が供給される。
【0098】
なお、この画素回路では、発光制御用トランジスタQ24を、データ電流Idataを画素回路20に供給している期間以外にも適宜オフ状態とすることができるので、発光制御用トランジスタQ24を用いても発光期間の制御が可能である。
しかしながら、図8に示した構成によれば、データ線X1を介してリセット電圧Vrを供給することにより、リセット動作と同時に保持キャパシタC1あるいはデータ線X1のプリチャージを行うことも可能であり、リセットを行う期間とプリチャージを行う期間とを別々に設定する必要がないので、1フレームを有効に使用することができる。
【0099】
図9は、図5に示す画素回路20の変形例を示す。図9に示す画素回路20においては、リセット電圧Vrを補償用トランジスタQ23のソースを介して供給することによりリセット動作を行っている。
第1及び第2スイッチングトランジスタQ21、Q22は、それぞれ、第1走査信号SC1及び第2走査信号SC2により、それぞれ独自にオン・オフ動作されるようになっている。
第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22をそれぞれオン状態とする第1及び第2走査信号SC1,SC2を同時に一定期間出力して、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22をオンさせる。これによって、保持キャパシタC1にデータ電流Idataに基づいた電荷量が保持キャパシタC1に蓄積される。
【0100】
駆動トランジスタQ20は、その蓄積した電荷量に相対した駆動電流を有機EL素子21に供給し、同有機EL素子21を発光させる。この時、第1のスイッチングトランジスタQ21及び第2のスイッチングトランジスタQ22をオフ状態としておく。
所定の発光期間が経過した後、第2のスイッチングトランジスタQ22をオフ状態としたまま、第1スイッチングトランジスタQ21をオン状態とする第1走査信号SC1を一定期間出力して第1スイッチングトランジスタQ21をオン状態とする。これによって、リセット電圧Vrが補償用トランジスタQ23のソースを介して保持キャパシタC1に供給される。このとき、保持キャパシタC1に供給される電圧は、Vr−Vth(Vthは補償用トランジスタQ23の閾値電圧)となる。
駆動トランジスタQ20のゲートにVr−Vth以上の電圧が印加されるときに駆動トランジスタQ20が実質的にオフ状態となるように、駆動トランジスタQ20あるいは補償用トランジスタQ23の特性を調整しておけば、上述のように第1のスイッチングトランジスタQ21をオン状態とするだけで、リセット動作を行うことができる。
【0101】
補償用トランジスタQ23のソースを、駆動トランジスタQ20のソースとともに駆動電圧Vddに接続して、駆動電圧Vddとリセット電圧Vrとを兼用するようにしてもよい。これにより1画素回路当たりの配線数を減ずることができる。
【0102】
なお、図7及び図8に示した画素回路20についても、同様な動作により、専用のリセット信号生成回路あるいはリセット電圧生成回路を設けずとも、リセットを行うことはもちろん可能である。
具体的には、第2のスイッチングトランジスタQ22をオフ状態としたまま、第1のスイッチングトランジスタQ21をオン状態とすることにより、駆動用トランジスタQ20のドレインとゲートとが電気的に接続され、ゲートの電位がVdd−Vth(Vth=駆動トランジスタQ20の閾値電圧)となって駆動トランジスタQ20は実質的にオフ状態となる。
【0103】
図10は、図3に示す画素回路20の変形例を示す。図10に示す画素回路20は、図3の画素回路と同様、データ線X1に単一ライン駆動回路30からデータ電流Idataが供給されるようになっているが、図3の場合とは異なり、電圧信号伝送線Z1〜Zpの代わりにリセット電圧Vrとして駆動電圧Vddを利用している。
第1のスイッチングトランジスタQ11及び第2のスイッチングトランジスタQ12をそれぞれオン状態とする第1走査信号SC1及び第2走査信号を供給して、第1のスイッチングトランジスタQ11及び第2のスイッチングトランジスタQ12を共にオン状態とすることによって、第1のスイッチングトランジスタQ11、第2のスイッチングトランジスタQ12、及び補償用トランジスタQ13をデータ電流Idataが通過し、データ電流Idataに相応した電荷量が保持キャパシタC1に蓄積される。
【0104】
リセット動作は、第1のスイッチングトランジスタQ11及び第2のスイッチングトランジスタQ12をそれぞれオフ状態及びオン状態として、駆動電圧Vddを第1のスイッチングトランジスタQ12及び補償用トランジスタQ13を介して保持キャパシタC1に供給することにより行われる。
図10に示した回路の動作に関する第1走査信号SC1及び第2走査信号SC2のタイミングは、図4に示したタイミングチャートのうち第1走査信号SC1及び第2走査信号SC2のタイミングチャートと同様である。
【0105】
図11は、図7に示した回路の変形例を示す。なお、図11に示した電子回路では、リセット電圧Vrとして駆動電圧Vddを利用している。図11に示す画素回路20は、駆動トランジスタQ20のゲートと駆動電圧Vddとの電気的接続を制御するリセット用トランジスタQ31を含んでおり、第1及び第2のスイッチングトランジスタQ21,Q22をオフ状態として、リセット用トランジスタQ31をオン状態とすることにより、駆動トランジスタQ20のゲート電圧は駆動電圧Vddとほぼ等しくなり、駆動トランジスタQ20はリセットされる。
【0106】
図12は、図5に示す画素回路20の変形例を示す。図12に示す構成においては、図5におけるリセット電圧生成回路41bを省略し、その代わりに、リセット電圧Vrとして駆動電圧Vddを利用しており、駆動トランジスタQ20のゲートと駆動電圧Vddとの電気的接続をリセット用トランジスタQ31により制御している。リセット用トランジスタQ31をオン状態とすることにより、駆動トランジスタQ20のゲート電圧は、駆動電圧Vddとほぼ等しくなり、駆動トランジスタQ20はリセットされる。
【0107】
図13は、他の構成を示している。図13に示した画素回路20は、有機EL素子21に接続された駆動トランジスタQ20と、駆動トランジスタ20のドレインとゲートとの電気的接続を制御する第1のスイッチングトランジスタQ21、データ線X1と画素回路20との接続を制御する第2スイッチングトランジスタQ22、駆動電圧Vddと駆動トランジスタQ20との導通を制御し、制御信号Gpによって制御される発光制御用トランジスタQ25、保持キャパシタC1とリセット電圧Vrとしての駆動電圧Vddとの接続を制御するリセット用トランジスタQ31と、を含んでいる。
【0108】
発光制御用トランジスタQ25及びリセット用トランジスタQ31をオフ状態として、第1のスイッチングトランジスタQ21と第2のスイッチングトランジスタQ22とをオン状態とすることによりデータ電流Idataが第2のスイッチングトランジスタQ22と駆動トランジスタQ20とを通過して、保持キャパシタC1にデータ電流Idataに相応した電荷量が蓄積される。
【0109】
次にリセット用トランジスタQ31をオフ状態としたまま、第1のスイッチングトランジスタQ21及び第2のスイッチングトランジスタQ22をオフ状態とする。代わりに発光制御用トランジスタQ25をオン状態とすることにより、保持キャパシタC1に保持されている、データ電流Idataに相応した電荷量により導通状態が設定された駆動トランジスタQ20をデータ電流Idataに相応した電流レベルを有する電流が通過し、有機EL素子21に供給され、発光する。
次にリセット用トランジスタQ31をオン状態とすることにより、保持キャパシタC1にリセット電圧Vr(Vdd)に相応した電荷量が蓄積され、駆動トランジスタQ20は実質的にオフ状態となる。
【0110】
図8及び図11に示した画素回路は、駆動トランジスタQ20と有機EL素子21との間に発光制御用トランジスタQ24を備えているが、図13に示した画素回路20は、上述の発光制御トランジスタQ24と同様な機能を有する発光制御用トランジスタQ25を備えているので、単に発光を制御するだけであるならば、リセット用トランジスタQ31を特に設ける必要はない場合があるが、リセット電圧Vr(Vdd)によって画素回路20をプリチャージしているので、例えば、次のデータ電流Idataの書き込みが高速で行えるという効果を奏する。
【0111】
上記各実施形態で説明した電子装置としての有機EL装置を、モバイル型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、デジタルカメラ等種々の電子機器に適用してもよい。
【0112】
図14は、モバイル型パーソナルコンピュータの構成を示す斜視図を示す。図14において、パーソナルコンピュータ50は、キーボード51を備え本体部52と、有機EL装置を用いた表示ユニット53を備えている。
【0113】
図15は、携帯電話の構成を示す斜視図を示す。図15において、携帯電話60は、複数の操作ボタン61、受話口62、送話口63、有機EL装置を用いた表示ユニット64を備えている。
【0114】
上記の実施形態では、駆動トランジスタQ10,Q20としてP型トランジスタを使用したが、もちろんN型であってもよい。
第1のスイッチングトランジスタQ11、Q21、及び第2のスイッチングトランジスタQ12、Q22としてN型トランジスタを使用したが、これに限定されず、P型トランジスタも使用することができる。
リセット用トランジスタQ31としてP型トランジスタを使用しているが、もちろん、N型トランジスタであってもよい。ただし、リセット電圧Vrの値によって適宜選定することが好ましい。例えば、リセット電圧Vrがハイレベルである場合は、上述の実施形態のようにP型トランジスタであることが好ましい。駆動トランジスタQ10、Q20がN型であり、リセット電圧Vrとしてローレベルの電圧が用いられる場合は、リセット用トランジスタQ31はN型トランジスタであることが好ましい。このようにすることにより、画素回路20に供給する駆動電圧あるいは信号レベルの範囲を狭く設定することができ、消費電力や回路への負担を低減することができる。
【0115】
なお、上記各実施形態は、有機EL素子を駆動する画素回路20に具体化したが、その他の、液晶素子、電子放出素子、電気泳動素子等の電気光学素子に適用し、電気光学装置を構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の有機EL装置の装置構成を示すブロック回路図。
【図2】表示パネル部とデータ線駆動回路の内部回路構成を示すブロック回路図。
【図3】画素回路を含む電子回路の構成を示す回路図。
【図4】電子回路の動作を説明するためのタイムチャート。
【図5】第2実施形態の有機EL装置に設けられた画素回路を含む電子回路の構成を示す図。
【図6】第2実施形態の電子回路の動作を説明するためのタイムチャート。
【図7】第2実施形態の電子回路の変形例を示す回路図。
【図8】同じく第2実施形態の電子回路の変形例を示す回路図。
【図9】同じく電子回路の変形例を示す回路図。
【図10】同じく電子回路の変形例を示す回路図。
【図11】同じく電子回路の変形例を示す回路図。
【図12】同じく電子回路の変形例を示す回路図。
【図13】同じく電子回路の変形例を示す回路図。
【図14】電気光学装置をモバイル型パーソナルコンピュータに具体化した構成を示す斜視図。
【図15】電気光学装置を携帯電話に具体化した構成を示す斜視図。
【符号の説明】
10 電子装置としての有機EL装置
11 表示パネル部
12 データ線駆動回路
13 走査線駆動回路
17 制御回路
20 画素回路
21 有機EL素子
30 単一ライン駆動回路
41a 電流信号出力回路としての電流生成回路
41b 電圧信号出力回路としてのリセット電圧生成回路
50 電子機器としてのパーソナルコンピュータ
60 電子機器としての携帯電話
C1 保持素子としての保持キャパシタ
Q10 第1のトランジスタとしての駆動トランジスタ
Q11,Q21 第2のトランジスタとしての第1スイッチングトランジスタQ12,Q22 第2のトランジスタとしての第2スイッチングトランジスタ
Q1 第1スイッチ
Q2 第2スイッチ
Q31  リセット用トランジスタ
SC1 第1走査信号
SC2 第2走査信号
Y1〜Yn 第2の信号線としての走査線
X1〜Xm 第1の信号線としてのデータ線
Z1〜Zp  電圧信号伝送線
Va 第2の信号線としての第1の走査線
Vb 第2の信号線としての第2の走査線
Vr 第2の信号としてのリセット電圧
Idata 第1の信号としてのデータ電流

Claims (20)

  1. 第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタのゲートに接続された保持素子とを備えた電子回路であって、
    前記保持素子は、
    電流信号として供給される第1の信号に応じた電荷量を蓄積する機能と、
    電圧信号として供給される第2の信号に応じた電荷量を蓄積する機能と
    を有することを特徴とする電子回路。
  2. 請求項1に記載の電子回路において、
    前記第2の信号は、前記第2の信号によって設定された電荷量に基づく前記第1のトランジスタの導通状態が、前記第1の信号によって設定された電荷量に基づく前記第1のトランジスタの導通状態以下となるよう設定されていることを特徴とする電子回路。
  3. 請求項1または2に記載の電子回路において、
    前記第2の信号は、前記第1のトランジスタの導通状態を実質的にオフ状態とするように設定されていることを特徴とする電子回路。
  4. 複数の走査線と複数のデータ線との複数の交差部に対応して、スイッチングトランジスタ、保持素子、駆動トランジスタ、及び電気光学素子を含む複数の画素回路を備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    前記複数に画素回路の各々に前記複数の走査線のうち対応する走査線を介して前記スイッチングトランジスタをオン状態とする走査信号を供給し、前記複数のデータ線のうち対応するデータ線及び前記スイッチングトランジスタを介して前記保持素子にデータ信号を供給し、前記保持素子に前記データ信号に相応した電気量を蓄積し、前記保持素子に蓄積された前記データ信号に相応した前記電気量に応じて前記駆動トランジスタを第1の導通状態に設定する第1のステップと、
    前記第1の導通状態に応じた電圧レベルまたは電流レベルを有する駆動電圧または駆動電流を前記電気光学素子に供給する第2のステップと、を含む動作を複数回繰り返し、
    前記第1のステップ及び前記第2のステップを行った後、次に前記第1のステップを行う前に、前記駆動トランジスタを第2の導通状態に設定する第3のステップを含むこと、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  5. 複数の走査線と複数のデータ線との複数の交差部に対応して、スイッチングトランジスタ、保持素子、駆動トランジスタ、及び電気光学素子を含む複数の画素回路を備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    前記複数に画素回路の各々に前記複数の走査線のうち対応する走査線を介して前記スイッチングトランジスタをオン状態とする走査信号を供給し、前記複数のデータ線のうち対応するデータ線及び前記スイッチングトランジスタを介して前記保持素子にデータ信号を供給し、前記保持素子に前記データ信号に相応した電気量を蓄積し、前記保持素子に蓄積された前記データ信号に相応した前記電気量に応じて前記駆動トランジスタを第1の導通状態に設定する第1のステップと、
    前記第1の導通状態に応じた電圧レベルまたは電流レベルを有する駆動電圧または駆動電流を前記電気光学素子に供給する第2のステップと、を含む動作として複数回繰り返し、
    前記第1のステップ及び前記第2のステップを行った後、次に前記第1のステップを行う前に、前記保持素子に電圧信号を供給することにより前記駆動トランジスタを第2の導通状態に設定する第3のステップを含むこと、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  6. 複数の走査線と複数のデータ線との複数の交差部に対応して、スイッチングトランジスタ、保持素子、駆動トランジスタ、及び電気光学素子を含む複数の画素回路を備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    前記複数に画素回路の各々に前記複数の走査線のうち対応する走査線を介して前記スイッチングトランジスタをオン状態とする走査信号を供給し、前記複数のデータ線のうち対応するデータ線及び前記スイッチングトランジスタを介して前記保持素子にデータ信号として電流信号を供給し、前記保持素子に前記データ信号に相応した電気量を蓄積し、前記保持素子に蓄積された前記データ信号に相応した前記電気量に応じて前記駆動トランジスタを第1の導通状態に設定する第1のステップと、
    前記第1の導通状態に応じた電圧レベルまたは電流レベルを有する駆動電圧または駆動電流を前記電気光学素子に供給する第2のステップと、を含む動作を複数回繰り返し、
    前記第1のステップ及び前記第2のステップを行った後、次に前記第1のステップを行う前に、前記駆動トランジスタを第2の導通状態に設定する第3のステップを含むこと、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  7. 請求項5に記載の電気光学装置の駆動方法において、
    前記第3のステップにおいて、前記電圧信号を前記駆動トランジスタを介して前記保持素子に供給することにより、前記駆動トランジスタを前記第2の導通状態に設定すること、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  8. 請求項5に記載の電気光学装置の駆動方法において、
    前記複数の画素回路の各々は、前記駆動トランジスタの他に前記保持素子にゲートが接続された補償用トランジスタを含み、
    前記第3のステップにおいて、前記電圧信号を前記補償用トランジスタを介して前記保持素子に供給することにより、前記駆動トランジスタを前記第2の導通状態に設定すること、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  9. 請求項5に記載の電気光学装置の駆動方法において、
    前記複数の画素回路の各々は、ソース及びドレインのうち一方が前記駆動トランジスタのゲートに接続され、前記ソース及び前記ドレインのうち他方が前記電圧信号の供給源に接続されたリセットトランジスタを含み、
    前記第1のステップにおいて、前記データ信号として電流信号を前記保持素子に供給し、
    前記第3のステップにおいて、前記リセットトランジスタを介して前記電圧信号を前記保持素子に供給することにより、前記駆動トランジスタを前記第2の導通状態に設定すること、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  10. 請求項5に記載の電気光学装置の駆動方法において、
    前記第3のステップにおいて、前記電圧信号を前記対応するデータ線及び前記スイッチングトランジスタを介して供給することにより、前記駆動トランジスタを前記第2の導通状態に設定すること、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  11. 請求項4乃至10のいずれかに記載の電気光学装置の駆動方法において、
    前記第2の導通状態は前記第1の導通状態より低く設定されていること、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  12. 請求項4乃至11のいずれかに記載の電気光学装置の駆動方法において、
    前記第2の導通状態は、実質的に前記駆動トランジスタのオフ状態であること、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  13. 複数の走査線と複数のデータ線との複数の交差部に対応して、スイッチングトランジスタ、保持素子、駆動トランジスタ、及び電気光学素子を含む複数の画素回路を備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    前記複数に画素回路の各々に前記複数の走査線のうち対応する走査線を介して前記スイッチングトランジスタをオン状態とする走査信号を供給し、前記複数のデータ線のうち対応するデータ線及び前記スイッチングトランジスタを介して前記保持素子にデータ信号を供給し、前記保持素子に前記データ信号に相応した電気量を蓄積し、前記保持素子に蓄積された前記データ信号に相応した前記電気量に応じて前記駆動トランジスタを第1の導通状態に設定する第1のステップと、
    前記第1の導通状態に応じた電圧レベルまたは電流レベルを有する駆動電圧または駆動電流を前記電気光学素子に供給する第2のステップと、を含む動作を複数回繰り返し、
    前記第1のステップ及び前記第2のステップを行った後、次に前記第1のステップを行う前に、前記電気光学素子に前記駆動電圧または前記駆動電流の供給を停止する第3のステップを含むこと、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  14. 請求項13に記載の電気光学装置の駆動方法において、
    前記複数の画素回路の各々は、前記駆動トランジスタと前記電気光学素子との間に期間制御用トランジスタを含んでおり、
    前記第2のステップにおいて、前記期間制御用トランジスタをオン状態とし、
    前記第3のステップにおいて、前記期間制御用トランジスタをオフ状態とすることにより、前記電気光学素子への前記駆動電圧または前記駆動電流の供給を停止すること、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  15. 請求項13または14に記載の電気光学装置の駆動方法において、
    前記第1のステップにおいて、前記データ信号として電流信号を供給すること、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  16. 請求項4乃至15のいずれかに記載の電気光学装置の駆動方法により駆動される電気光学装置。
  17. 複数のデータ線と、
    複数の走査線と、
    前記複数のデータ線と前記複数の走査線との交差部に対応して設けられ、電気光学素子を備えた複数の画素回路と、
    前記複数のデータ線に接続され、前記複数の画素回路に前記複数のデータ線を介してデータ信号としてデータ電流を出力するための電流信号出力回路と、
    前記複数のデータ線に接続され、前記電気光学素子の輝度を0に設定するためのリセット用電気信号を前記複数のデータ線に出力するためのリセット信号生成回路と、
    前記電流信号出力回路及び前記リセット信号生成回路と前記複数のデータ線との電気的接続を制御するスイッチと、を含む電気光学装置。
  18. 複数のデータ線と、
    複数の走査線と、
    前記複数のデータ線と前記複数の走査線との交差部に対応して設けられ、電気光学素子を備えた複数の画素回路と、
    前記複数のデータ線に接続され、前記複数の画素回路に前記複数のデータ線を介してデータ信号としてデータ電流を出力するための電流信号出力回路と、
    前記電気光学素子の輝度を0に設定するためのリセット用電気信号を供給するための複数の電圧信号伝送線と、
    前記複数の電圧信号伝送線に接続され、前記リセット用電気信号を出力するためのリセット信号生成回路と、を含む電気光学装置。
  19. 請求項18に記載の電気光学装置において、
    前記複数の電圧信号伝送線は、前記複数の走査線の延在方向に沿って配置されていること、
    を特徴とする電気光学装置。
  20. 請求項16乃至19のいずれか1つに記載の電気光学装置を実装したことを特徴とする電子機器。
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