JP2007045485A - ラチェット式螺子キャップ - Google Patents

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洋一 辻口
Osamu Ishii
修 石井
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Abstract

【課題】 開栓に際してはTEバンドがキャップ本体に連なって容器口部から取り除かれるとともに、一旦開封されたキャップを再び容器口部に装着した場合にも、開封の事実を容易に認識できることが可能なラチェット式螺子キャップを提供する。
【解決手段】 バンド2には、分割スリット17によって、開栓方向側に移動する開栓旋回バンド部20と開栓方向側への移動が抑制される開栓抑止バンド部21とに分割された破断領域Pが形成され、開栓に際して破断可能な連結部23により接続され、ラチェットは、分割スリット17に対して開栓抑止バンド部21が形成されている側の近傍に設けられ、開栓旋回バンド部20は、開栓抑止バンド部21の上側に位置しワイドブリッジ25により、スカート部6の下端に連結され、かつ開栓旋回バンド部20の下端部には、複数の凹部50が形成され、開栓抑止バンド部21の上端部には凹部50と噛み合う凸部51が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ラチェット式螺子キャップに関するものであり、より詳細には、螺子係合により容器口部に固定されるキャップ本体と、該キャップ本体のスカート部下端に設けられた開封履歴明示バンドとからなり、該バンドの内面に容器口部の外面に形成されている突起部と係合するラチェットが設けられているラチェット式螺子キャップに関するものである。
容器内容物の品質保証やいたずら防止などのために、開封履歴を明示するタンパーエビデントバンド(以下、TEバンドと呼ぶことがある)を備えたキャップが広く使用されている。即ち、この種のキャップでは、キャップを開栓したときには、キャップ本体とTEバンドを連結しているブリッジが破断し、これにより、キャップが開封された事実を明示するようになっている。
このようなキャップにおいて、所謂ラチェット方式を採用したラチェット式螺子キャップが知られている。このタイプの螺子キャップは、例えば、螺子係合により容器口部に固定されるキャップ本体と、キャップ本体のスカート部下端に、破断可能なブリッジ(弱化部)を介して接続されたTEバンドとからなり、該TEバンドの内面には、容器口部の外面に形成されている突起と係合して開栓方向への回転を阻止するラチェットを設けたものであり、キャップ本体を開栓方向に旋回すると、TEバンドとキャップ本体とを繋いでいるブリッジが破断し、TEバンドが切り離され、キャップ本体のみが容器口部から取り外されるというものである。即ち、TEバンドが切り離されている事実により、キャップが開封されたという事実を一般需要者が認識できるのである。
しかしながら、このようなラチェット式螺子キャップは、TEバンドがキャップ本体と完全に切り離されて容器側に残るという問題がある。即ち、容器口部にTEバンドが残っていると、容器内容液をコップ等に移し替える際に、容器内容液の注ぎ出しと同時にTEバンドが落下してしまうおそれがあり、TEバンドとキャップ本体が分離されていると、廃棄に際してのゴミの数が増えるという問題もある。このような問題を回避するため、開栓に際して、TEバンドがキャップ本体から分離しないようなラチェット式螺子キャップも種々提案されている。
例えば、特許文献1には、閉栓方向への回転は許容するが、容器口部の外面に形成されている突起部との当接によって開栓方向への回転を制限するラチェットが内面に設けられているTEバンドを備え、TEバンドは、屈折スリットにより開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部とに分断され、この開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部とがキャップの開栓時に破断するブリッジにより接続されており、且つ該TEバンドの上面が、開栓旋回部の近傍に位置するワイドブリッジによってキャップ本体のスカート部下端に連結されているラチェット式螺子キャップが提案されている(特許文献1)。
特開2004−149156
上記のようなラチェット式螺子キャップは、ワイドブリッジが開栓によっては破断しないため、TEバンドがキャップ本体に連なって容器口部から取り除かれるものであるが、開栓時に屈折スリットに設けられているブリッジが破断するため、TEバンドの開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部とが分離し、これにより、キャップが開栓されたという事実を認識することができるというものである。
しかしながら、上記のような構造のラチェット式螺子キャップでは、容器口部から取り外されたキャップ本体にはTEバンドが連なっているため、キャップ本体を再び容器口部に装着したとき、開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部とが再び噛み合うように係合した状態でキャップ本体とともに容器口部に装着されてしまうおそれがある。このような時には、一般の需要者は開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部とが分離した状態であること(即ち、キャップが一旦開封されたものであること)を目視で認識し難くなってしまう場合がある。
従って本発明の目的は、開栓に際してはTEバンドがキャップ本体に連なって容器口部から取り除かれるとともに、一旦開封されたキャップを再び容器口部に装着した場合にも、開封の事実を容易に認識できることが可能なラチェット式螺子キャップを提供することにある。
本発明によれば、螺子係合により容器口部に固定されるキャップ本体と、該キャップ本体のスカート部下端に設けられ且つ内面に、閉栓方向への回転は許容するが容器口部の外面に形成されている突起部との当接によって開栓方向への回転を制限するラチェットが少なくとも1個設けられている開封履歴明示バンドとからなる螺子キャップにおいて、
開封履歴明示バンドには、その上端から下方に延び、続いて周方向に延び、更に下方に延びて下端に至る分割スリットによって、上方に位置する開栓旋回バンド部と下方に位置する開栓抑止バンド部とに区画された破断領域が形成されており、
前記開封履歴明示バンドの内面に設けられているラチェットは、前記破断領域に対して閉栓方向側の近傍に位置しており、
前記開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部とは、開栓に際して破断可能な連結部により接続されており、
前記開栓旋回バンド部は、開栓に際して破断しない連結ブリッジにより、前記分割スリット近傍のスカート部下端に連結され、かつ周方向に延びている前記開栓旋回バンド部の下端部には、複数の凹部が形成され、
周方向に延びている前記開栓抑止バンド部の上端部には、前記複数の凹部のうち、少なくとも開栓方向側に位置する凹部と噛み合うように凸部が形成されていることを特徴とする螺子キャップが提供される。
(1)前記開栓旋回バンド部の各凹部及び前記開栓抑止バンド部の前記凸部において、その閉栓方向側の面は、開栓方向に向かって漸次上方に向かって延びている傾斜面となっていること、
(2)前記傾斜面の傾斜角θは、10乃至60度であること、
(3)前記凸部の最大高さhは、前記バンドの高さHの20%以上であること、
が好適である。
本発明においては、開封履歴明示バンド(TEバンド)は、キャップ本体の開栓方向への回転に際して破断しない連結ブリッジによってキャップ本体に接続されており、従って、開栓に際しては、TEバンドは、キャップ本体と分離せずに、キャップ本体とともに容器口部から取り除かれる。また、開栓に際しては、TEバンドの開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部とを繋ぐ連結部が破断し、開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部とが完全に分断されるため、開封履歴が明示される。
しかるに本発明において最も重要な特徴は、分割スリットによって区画されている上方の開栓旋回バンド部と下方の開栓抑止バンド部との間に特定の係合関係を持たせた点にある。即ち、周方向に延びている開栓旋回バンド部の下端部には、複数の凹部が形成されており、この開栓旋回バンド部の下側に位置する開栓抑止バンド部の上端部(即ち、開栓旋回バンド部に対面する部分)には、上記の複数の凹部のうち、少なくとも開栓方向側に位置するものと噛み合って係合している凸部が形成されている。
即ち、このような構造のキャップを開栓したときには、上記でも説明したように、開栓旋回バンド部は開栓方向へ移動するが開栓抑止バンド部では開栓方向の移動が制限される。この結果、開栓旋回バンド部の開栓方向への移動によって、所定の連結部の破断とともに、開栓抑止バンド部の凸部と開栓旋回バンド部の凹部との位置が変動する。具体的には、キャップが閉栓状態にあるときには、開栓抑止バンド部の凸部は、開栓抑止バンド部に形成されている複数の凹部のうち、開栓方向側に位置している凹部(開栓側凹部)と係合しているが、キャップを開栓したときには、該凸部と開栓側凹部との係合が解除され、該凸部は、開栓側凹部に対して閉栓方向側に位置することとなる。従って、一旦容器口部から取り外したキャップを再び容器口部に閉栓したときには、TEバンドの開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部とは一体的に閉栓方向に旋回するため、開栓抑止バンド部の凸部が開栓旋回バンド部の開栓側凹部よりも閉栓方向側に位置したままの状態でキャップが容器口部に装着されることとなり、この結果、再び閉栓したときには、開栓抑止バンド部の上記凸部は、開栓旋回バンド部の閉栓方向側に位置する凹部(閉栓側凹部)と係合するようになる。
しかるに、開栓抑止バンド部の凸部が閉栓側凹部と係合しているときには、開栓旋回バンド部の先端部(閉栓側端部)と開栓抑止バンド部の付け根部との間に大きな間隔が形成され、しかも、TEバンドが初期閉栓時よりも外側に広がっており、TEバンド自体も歪んだ形状となっている。この結果、一旦開封されたキャップを再び容器口部に装着したときには、TEバンドの開栓抑止バンド部と開栓旋回バンド部との間に形成された大きな間隔及びTEバンド自体の歪みによって、該キャップが一旦開封されたものであるとの開封履歴を容易に認識することができる。
本発明を、以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の螺子キャップの側面図であり、
図2は、図1の螺子キャップの底面図であり、
図3は、図1の螺子キャップの側断面図であり、
図4は、図1の螺子キャップの側断面を、容器口部とともに拡大して示す図であり、
図5は、初期閉栓状態にある図1の螺子キャップのTEバンドの開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部との係合状態を拡大して示す図であり、
図6は、図1の螺子キャップにおいて、開栓が進行したときのTEバンドの開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部との係合状態を拡大して示す図であり、
図7は、図1の螺子キャップを開栓した後、再び閉栓したときのTEバンドの開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部との係合状態を拡大して示す図である。
図1乃至図4を参照して、本発明の螺子キャップは、大まかに言って、キャップ本体1と、筒状形状の開封履歴明示バンド(TEバンド)2とから成る。
キャップ本体1は、頂板部5と、頂板部5の周縁部から垂下しているスカート部6とから成っている。
頂板部5の内面には、スカート部6とは間隔を置いて下方に延びているインナーリング7が形成されており、且つインナーリング7とスカート部6との間の部分に小突起9、9が形成されている。また、スカート部6の内面には、螺条10が形成されており、図4に示されているように、この螺条10は、容器口部70の外面に形成されている螺条51と係合する。即ち、スカート部6の内面の螺条10と容器口部70の外面の螺条71とが螺子係合することにより、キャップ本体1は容器口部70に装着される。この状態において、容器口部70の上端は、インナーリング7とスカート部6との間の空間内に侵入し、且つその上端面が頂板部5の内面に形成されている小突起9、9に圧接されることにより、良好なシールが確保されるようになっている。
また、スカート部6の内面の上方部分には、適当な間隔で軸方向に延びている縦リブ12が設けられている。この縦リブ12は、容器口部70にキャップ本体1を装着する際のセンタリングとして作用し、キャップ本体1の斜め被りを防止するためのものである。
さらに、スカート部6の外面には、滑り止め用のローレット15が形成されており、キャップ本体1の閉栓方向及び開栓方向への旋回をスムーズに行い得るようになっている。
本発明において、TEバンド2には、その上端から下方に延び、途中で周方向に屈曲して延び、さらに降下して下端まで延びている分割スリット17が設けられた破断領域Pが形成されている。この破断領域Pでは、図1及び図2から明らかなように、互いに上下方向に対面するように、上方に位置する開栓旋回バンド部20と、下方に位置する開栓抑止バンド部21とが形成されている。即ち、図1及び図2に示されているように、このキャップは、開栓に際してはXで示される方向に旋回され、閉栓に際してはYで示される方向に旋回されるが、以下に述べるように、開栓に際しては、開栓旋回バンド部20がキャップ本体1とともに開栓方向に旋回し、開栓抑止バンド部21は開栓方向への旋回が抑止されるように構成されている。
尚、この例では、分割スリット17が設けられている破断領域Pは、対称位置に2箇所形成されており(図2参照)、それぞれの破断領域Pにおいて、分割スリット17により開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とが形成されている。
上記の開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とは、分割スリット17を跨ぐようにして設けられている小幅のブリッジ23,23によって互いに連結されている。このブリッジ23,23は、開栓時に破断するものである。以下、このブリッジ23を破断ブリッジと呼ぶ。
また、図1等に示されているように、開栓旋回バンド部20の上面には、分割スリット17の上端近傍位置に、連結ブリッジ(以下、ワイドブリッジと呼ぶ)25が設けられており、このワイドブリッジ25により、TEバンド2は、キャップ本体1のスカート部6の下端に連結されている。このワイドブリッジ25は、開栓方向Xへの回転によっては破断しないものである。
一方、TEバンド2の内面には、前記破断領域Pの近傍であって閉栓方向側の位置に、それぞれ、ラチェット27、27が設けられている(図2参照)。即ち、これらのラチェット27は、分割スリット17に対して、閉栓方向Yへの回転は許容するが、容器口部70の外面に形成されている突起部72(図4参照)との当接によって開栓方向への回転を制限するような形状を有している。
また、TEバンド2の上面には、破断領域Pの閉栓方向側の近傍(例えば前記ラチェット27の上方位置)に、ストッパー片29が設けられている。このストッパー片29は、図1に示されているように、開栓方向X側の側面が実質上直立した面29aとなっており、且つ閉栓方向Y側の側面が閉栓方向に向かって上方から下方に傾斜した傾斜面29bとなっている。
更に、上記のストッパー片29に対応して、スカート部6の下端面には、該ストッパー片29に対応する形状を有している係合用凹部31が形成されており、ストッパー片29は、係合用凹部31内に収容された状態となっている。
また、TEバンド2の上面には、偏平状の突部33が設けられており、これにより、スカート部6の下端面とTEバンド2の上面との間に一定のクリアランスを確保し、閉栓する際に、両者の密着による破断ブリッジ23やワイドブリッジ25の破断を回避するようになっている。
上述した構造を有する螺子キャップは、キャップ本体1を容器口部70に被せ、閉栓方向(Y)に回転していくことにより容器口部70に装着することができる。この際、キャップ本体1の閉栓方向の回転は、ワイドブリッジ25によりTEバンド2の開栓旋回バンド部20に伝達されるとともに、ストッパー片29の垂直面29aとスカート部6の下端面の係合用凹部31の垂直面との当接により、開栓抑止バンド部21に伝達されるため、TEバンド2もキャップ本体1と一体的に容器口部70に装着される。勿論、ラチェット27により、TEバンド2の閉栓方向への回転が制限されることはない。
かかる螺子キャップの開栓は、概説すると以下のようにして行われる。
即ち、キャップ本体1を開栓方向(X)に開栓させると、TEバンド2の開栓旋回バンド部20は、ワイドブリッジ25によってキャップ本体1に連結されているため、キャップ本体1とともに開栓方向に回転する。また、TEバンド2の破断領域Pに対して閉栓方向側近傍部分は、ラチェット27と容器口部70外面の突起部72との当接により、開栓方向の回転が抑制され、従って、開栓抑止バンド部21についても開栓方向への回転が制限される。この結果、破断ブリッジ23に応力が集中する。
さらに、キャップ本体1の開栓方向への開栓に伴って、破断領域P(分割スリット17)に対して閉栓方向側近傍に配置されているTEバンド2のストッパー片29では、その傾斜面29bに、スカート部6下端面に形成されている係合用凹部31の傾斜面が当接し、これにより、ストッパー片29は下方に押圧され、従って、破断領域P(分割スリット17)に対して閉栓方向側に位置する開栓抑止バンド部21は降下する。一方、開栓旋回バンド部20は降下することなく、そのままの状態で開栓方向に移動するが、分割スリット17が周方向に屈折して延びているため、開栓抑止バンド部21は、開栓旋回バンド部20によっても下方に押圧され、破断ブリッジ23に応力が集中する。
以上のように破断ブリッジ23に応力が集中する結果として、2つの破断領域P(分割スリット17)の少なくとも一方において、分割スリット17を跨ぐように形成されている破断ブリッジ23は速やかに破断され、分割スリット17で開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とは完全に切り離され、これにより、ラチェット27と容器口部70外面の突部72との係合力は失われ、スムーズに開栓が行われる。
尚、開栓旋回バンド部20はワイドブリッジ25によってキャップ本体1に連なっており、開栓抑止バンド部21は、一方のスリット17で開栓旋回バンド部20と切り離されてはいるが、他方のスリット17で形成されている開栓旋回バンド部20とは一体に連続しているものであるから、TEバンド2は、互いに分割された開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とを備えたまま、開栓ワイドブリッジ25を介してキャップ本体1とともに容器口部70から取り外されることとなる。
上記のような構造のキャップでは、一旦、開封されたキャップでは、TEバンド2の開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とが、分割スリット17で完全に切り離されていることにより開封履歴が明示されることとなるのであるが、TEバンド2自体がキャップ本体1とは切り離されていないため、このようなキャップ本体1をTEバンド2が繋がっているまま再び容器口部70に閉栓(即ち、リシール)したときのTE性を確保する必要がある。即ち、キャップ本体1がリシールされた状態で、開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とが分割スリット17を間に挟んで初期の閉栓状態と同じ位置関係で対峙してしまうと、開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とが完全に分離していることを視認し難く、開封されたものであるとの事実を認識し難くなるからである。本発明では、このような不都合を、以下の構造を採用することにより回避するものである。
即ち、初期閉栓状態にあるときのTEバンド2を拡大して示す図5を参照して、本発明では、周方向に屈折して延びている分割スリット17の形状により、開栓旋回バンド部20の周方向に延びている下端部には、2個の凹部50(50a,50b)が形成されており、これらの凹部50に対応して、開栓抑止バンド部21の周方向に延びている上端部には、2つの凸部51(51a,51b)が形成されている。図5から明らかなように、初期閉栓状態では、各凸部51が各凹部50に収容され、互いに噛み合って係合した状態となっている。
このような形状の開栓旋回バンド部20及び開栓抑止バンド部21を備えたTEバンド2付キャップを開栓すると、図6に示されているように、開栓旋回バンド部20のみが開栓方向X側に移動するため、上記の凸部51と凹部50との位置関係が変化することとなる。即ち、図6から明らかな通り、開栓抑止バンド部21に形成されている凸部51と開栓旋回バンド部に形成されている凹部50との係合が解除され、該凸部51は、凹部50に対して閉栓方向側に位置した状態となり、このような状態でTEバンド2は、キャップ本体1と共に、容器口部70から取り除かれる。
従って、一旦容器口部70から取り除かれたキャップ本体1を、TEバンド2がワイドブリッジ25によって繋がったまま、容器口部70にリシールすると、TEバンド2が図6に示された位置関係を有したままの状態でキャップ本体1が降下し、この結果、図7に示されているように、開栓方向側に位置している凸部51bは、開栓方向側に位置している凹部50bとは係合せず、閉栓方向側に位置している凹部50aと係合することとなる。この結果、リシール時では、開栓旋回バンド部20の先端部(閉栓側端部)と開栓抑止バンド部21の付け根部との間に大きな間隔tが形成され、しかも、TEバンド2が初期閉栓時よりも外方に広がっており、TEバンド2自体も歪んだ形状となっている。従って、一旦開封されたキャップを再び容器口部に装着したときには、TEバンド2の開栓抑止バンド部21と開栓旋回バンド部20との間に形成された大きな間隔t及びTEバンド2自体の歪みを容易に視認することができ、該キャップが一旦開封されたものであるとの開封履歴を更に容易に認識することができるのである。
また、図5に示されているように、開栓旋回バンド部20に形成されている凹部50(50a,50b)及び開栓抑止バンド部21に形成されている凸部51(51a,51b)は、その閉栓方向Y側の面55が開栓方向X側に向かって漸次上方に向かって延びている傾斜面となっていることが好適である。即ち、初期の閉栓状態においては、凹部50及び凸部51が、このような傾斜面55で対峙しているのであり、これにより、開栓に際して、開栓旋回バンド部20が開栓方向Xに移動した時に、傾斜面55同士が接触し、凸部51(即ち開栓抑止バンド部21)に下方向の押圧力が作用し、開栓抑止バンド部21が押し下げられ、破断ブリッジ23が速やかに破断されることとなる。このような傾斜面55の傾斜角θは、一般に10乃至60度、特に30乃至45度の範囲にあることが好ましい。傾斜角θがあまり大きいと、開栓に際しての開栓旋回バンド部20(凹部50)の移動による開栓抑止バンド部21(凸部51)への押し下げ力が小さくなってしまい、破断ブリッジ23の速やかな破断が困難となったり、或いは破断ブリッジ23の破断のために大きな力が必要となり、ワイドブリッジ25が破断するおそれや、開栓トルクの増大をもたらすおそれがある。また、傾斜角θがあまり小さいと、凹部50と凸部51との噛み合いによる係合力が小さくなってしまい、例えばリシールに際して、凹部50と凸部51との位置関係が初期閉栓状態に戻ってしまいやすくなり、視認性が低下するおそれがある(即ち、リシール時に開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とが分離していることを目視で判断することが難しくなる)。
また、本発明においては、開栓抑止バンド部21に形成されている凸部51(51a,51b)の最大高さhは、TEバンド2の高さHの20%以上、特に30乃至60%の範囲にあることが好ましい。即ち、この高さhがあまり低いと、傾斜角θが小さい場合と同様、凹部50と凸部51との噛み合いによる係合力が小さくなってしまい、リシールに際して、凹部50と凸部51との位置関係が初期閉栓状態に戻りやすくなり、視認性が低下することがある。
上述した図5等の例においては、開栓旋回バンド部20に2つの凹部50a,50bが形成されており、また、開栓抑止バンド部21には、各凹部50a,50bに係合するように2つの凸部51a,51bが形成されているが、本発明は、このような態様に限定されるものではない。例えば、キャップの径に応じて、開栓旋回バンド部20や開栓抑止バンド部21が必要以上に大きくならない限り、3個以上の凹部50を設け、その各々と係合するように3個以上の凸部51を設けることができる。また、複数の凹部50のそれぞれと係合するように凸部51を設ける必要はない。即ち、リシール時における凹部50と凸部51との位置関係が初期閉栓状態に戻らなければよいわけであるから、初期閉栓状態において、複数個の凹部50の内、開栓方向側に位置する凹部50に凸部51が係合するように設けられていればよい。例えば、図5に示す初期閉栓状態では、開栓方向側の凹部50bに凸部51が係合してればよく、従って、凸部51の数を1個として開栓方向側凹部50bと係合せしめ、閉栓方向側の凹部50aを空洞とすることも可能である。
尚、上述した本発明においては、図5に示されているように、分割スリット17に対して閉栓方向側近傍に、開栓時に破断する小幅な補強ブリッジ59を設け、この補強ブリッジによりTEバンド2をキャップ本体1のスカート部6の下端に接続することが好ましい。即ち、TEバンド2は、前述したワイドブリッジ25によりスカート部6の下端に接続されているが、このようなワイドブリッジ25は、分割スリット17に対して開栓方向側近傍に設けられているのに対して、TEバンド2のラチェット27は、破断領域Pを形成している分割スリット17に対して閉栓方向側近傍に設けられている。このため、開栓に際してラチェット27に対応するTEバンド2が外方に広がり、ラチェット27と容器口部70の突起部72との係合力が低下し、破断ブリッジ23が破断せずにTEバンド2がスカート部6と一体に外れてしまうという不都合を生じることがある。しかるに、上記のように補強ブリッジ59を設けておくことにより、このような不都合を有効に防止することができる。
本発明の螺子キャップの側面図。 図1の螺子キャップの底面図。 図1の螺子キャップの側断面図。 図1の螺子キャップの側断面を、容器口部とともに示す部分断面図。 初期閉栓状態にある図1の螺子キャップのTEバンドの開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部との係合状態を拡大して示す図。 図1の螺子キャップにおいて、開栓が進行したときのTEバンドの開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部との係合状態を拡大して示す図。 図1の螺子キャップを開栓した後、再び閉栓したときのTEバンドの開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部との係合状態を拡大して示す図。
符号の説明
1:キャップ本体 2:TEバンド
6:スカート部 17:分割スリット
20:開栓旋回バンド部 21:開栓抑止バンド部
23:破断ブリッジ 25:ワイドブリッジ
27:ラチェット 50:凹部
51:凸部 70:容器口部
72:容器口部の突起部

Claims (4)

  1. 螺子係合により容器口部に固定されるキャップ本体と、該キャップ本体のスカート部下端に設けられ且つ内面に、閉栓方向への回転は許容するが容器口部の外面に形成されている突起部との当接によって開栓方向への回転を制限するラチェットが少なくとも1個設けられている開封履歴明示バンドとからなる螺子キャップにおいて、
    開封履歴明示バンドには、その上端から下方に延び、続いて周方向に延び、更に下方に延びて下端に至る分割スリットによって、上方に位置する開栓旋回バンド部と下方に位置する開栓抑止バンド部とに区画された破断領域が形成されており、
    前記開封履歴明示バンドの内面に設けられているラチェットは、前記破断領域に対して閉栓方向側の近傍に位置しており、
    前記開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部とは、開栓に際して破断可能な連結部により接続されており、
    前記開栓旋回バンド部は、開栓に際して破断しない連結ブリッジにより、前記分割スリット近傍のスカート部下端に連結され、かつ周方向に延びている前記開栓旋回バンド部の下端部には、複数の凹部が形成され、
    周方向に延びている前記開栓抑止バンド部の上端部には、前記複数の凹部のうち、少なくとも開栓方向側に位置する凹部と噛み合うように凸部が形成されていることを特徴とする螺子キャップ。
  2. 前記開栓旋回バンド部の各凹部及び前記開栓抑止バンド部の前記凸部において、その閉栓方向側の面は、開栓方向に向かって漸次上方に向かって延びている傾斜面となっている請求項1に記載の螺子キャップ。
  3. 前記傾斜面の傾斜角θは、10乃至60度である請求項2に記載の螺子キャップ。
  4. 前記凸部の最大高さhは、前記バンドの高さHの20%以上である請求項1または2に記載の螺子キャップ。
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