JP2011162256A - キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】一旦開封されたキャップを再び容器口部に装着した場合に、開封したことが、視認できるキャップを提供する。
【解決手段】キャップ本体と、該キャップ本体のスカート部下端に設けられている開封履歴明示バンドとからなるキャップにおいて、開封履歴明示バンドには、その上端から下方に延び、続いて周方向に延び、更に下方に延びて下端に至る分割スリットによって、上方に位置する開栓旋回バンド部と下方に位置する開栓抑止バンド部とに区画された破断領域が形成されており、前記開栓旋回バンド部は、前記分割スリット近傍のスカート部下端に連結され、開封履歴明示バンドの上面には、破断領域の閉栓方向側の近傍に、ストッパー片が設けられ、前記スカート部の下端面には、前記ストッパー片に噛み合うようにストッパー片係合用凹部が形成され、該係合用凹部の閉栓方向側に、閉栓時係合用凹部が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャップに関する。更に詳細には、容器口部に螺合して被冠するキャップ本体と、キャップ本体のスカート部下端に設けられ、所定の剪断力を受けると切れる開封履歴明示バンドからなるキャップに関する。
従来より、容器内容物の品質保証やいたずら防止などのため、開封履歴を明示する開封履歴明示バンド(タンパーエビデンドバンドとも、呼ばれる。)を備えたキャップが広く使用されている。そして、この種のキャップは、開封したときには、キャップ本体と開封履歴明示バンドとの連結がカッティングラインで破断し、これにより、キャップが開封された事実を明示するようになっている。
このようなキャップは、例えば、螺子係合により容器口部に固定されるキャップ本体と、キャップ本体のスカート部下端に、破断可能なブリッジ(弱化部)を介して接続された開封履歴明示バンドとからなり、キャップ本体を開栓方向に旋回すると、開封履歴明示バンドとキャップ本体とを繋いでいるブリッジが破断し、開封履歴明示バンドが切り離され、キャップ本体のみが容器口部から取り外されるというものである。即ち、開封履歴明示バンドが切り離されている事実により、キャップが開封されたという事実を認識できるのである。
しかしながら、このようなキャップは、開封履歴明示バンドがキャップ本体と完全に切り離されて容器側に残るという問題がある。即ち、容器口部に開封履歴明示バンドが残っていると、容器内容液をコップ等に移し替える際に、容器内容液の注ぎ出しと同時に開封履歴明示バンドが落下してしまうおそれがあり、開封履歴明示バンドとキャップ本体が分離されていると、廃棄に際してのゴミの数が増えるという問題もある。このような問題を回避するため、開栓に際して、開封履歴明示バンドがキャップ本体から分離しないようなキャップも種々提案されている。
例えば、特許文献1には、開封履歴明示バンドに、分割スリットによって開栓方向側に移動する開栓旋回バンド部と開栓方向側への移動が抑制される開栓抑止バンド部とに分割された破断領域が形成され、開栓旋回バンド部の下端部には、複数の凹部が形成され、開栓抑止バンド部の上端部には凹部と噛み合う凸部が形成されているキャップで、開栓に際して、開封履歴明示バンドがキャップ本体に連なって容器口部から取り除かれるとともに、一旦開封されたキャップを再び容器口部に装着した場合にも、開封の事実を容易に認識できることが可能なキャップが提案されている(特許文献1)。
公知文献を以下に示す。
特開2007−45485号公報
上記のような構造のキャップでは、容器口部から取り外されたキャップ本体には開封履
歴明示バンドが連なっているため、キャップ本体を再び容器口部に装着したとき、開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部とが再び噛み合うように係合した状態でキャップ本体とともに容器口部に装着されてしまうおそれがあり、キャップが一旦開封されたものであることを視認できない場合がある。
発明の目的は、一旦開封されたキャップを再び容器口部に装着した場合に、開封したことが、視認できるキャップを提供することにある。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、請求項1の発明は、螺子係合により容器口部に固定されるキャップ本体と、該キャップ本体のスカート部下端に設けられている開封履歴明示バンドとからなるキャップにおいて、
前記開封履歴明示バンドには、その上端から下方に延び、続いて周方向に延び、更に下方に延びて下端に至る分割スリットによって、上方に位置する開栓旋回バンド部と下方に位置する開栓抑止バンド部とに区画された破断領域が形成されており、
前記開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部とは、開栓に際して破断可能な連結部により接続されており、
前記開栓旋回バンド部は、開栓に際して破断しない連結ブリッジにより、前記分割スリット近傍のスカート部下端に連結され、かつ周方向に延びている前記開栓旋回バンド部の下端部には、複数の凹部が形成され、
周方向に延びている前記開栓抑止バンド部の上端部には、前記複数の凹部のうち、少なくとも開栓方向側に位置する凹部と噛み合うように凸部が形成され、
前記開封履歴明示バンドの上面には、破断領域の閉栓方向側の近傍に、ストッパー片が設けられ、前記スカート部の下端面には、前記ストッパー片に噛み合うようにストッパー片係合用凹部が形成され、
更に、該係合用凹部の閉栓方向側に、閉栓時係合用凹部が設けられていることを特徴とするキャップである。
上記構成にすることによって、一旦開封されたキャップを再び容器口部に装着した場合に、開封履歴明示バンドがキャップ本体とともに、回転して降下していき、ラチェットなどで回転を止められたときに大きく広がり、噛み合った状態に戻ろうとするが、ストッパー片が閉栓時係合用凹部と噛み合い、元のストッパー片係合用凹部と噛み合った状態にならず、開封したことが視認できる。
本発明の請求項2の発明は、前記開栓旋回バンド部の各凹部、ストッパー片係合用凹部、閉栓時係合用凹部、及び前記開栓抑止バンド部の前記凸部、ストッパー片において、その閉栓方向側の面は、開栓方向に向かって漸次上方に向かって延びている傾斜面となっている請求項1に記載のキャップである。
本発明はさらに、それぞれの凹部や凸部、ストッパー片の閉栓方向側の面を、開栓方向に向かって漸次上方に向かって延びている傾斜面としているので、開栓するときに、破断可能な連結部が分離され、キャップ本体の回転が容易にできる。
本発明のキャップは、上記のような構造であるので、キャップ本体を再び容器口部に装着したとき、ストッパー片が閉栓時係合用凹部と噛み合い、元のストッパー片係合用凹部と噛み合った状態にならず、開封したことが視認できる。
本発明のキャップの一例の側面図である。 本発明のキャップの一例の底面図である。 本発明のキャップの一例を容器口部とともに示した部分断面図である。 本発明のキャップの一例が、開封された後、再度閉栓したときの、状態を表す説明図である。
以下本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明のキャップの一例の側面図、図2は、本発明のキャップの一例の底面図、図3は、本発明のキャップの一例を容器口部とともに示した部分断面図、図4は、本発明のキャップの一例が、開封された後、再度閉栓したときの、状態を表す説明図である。
本発明のキャップは、キャップ本体1と、筒状形状の開封履歴明示バンド2とから成る。キャップ本体1は、頂板部5と、頂板部5の周縁部から垂下しているスカート部6とから成っている。さらに、スカート部6の外面には、滑り止め用のローレット15が形成されており、キャップ本体1の閉栓方向及び開栓方向への旋回をスムーズに行い得るようになっている。
頂板部5の内面には、図3に示されているように、スカート部6とは間隔を置いて下方に延びているインナーリング7が形成されており、且つインナーリング7とスカート部6との間の部分に小突起9、9が形成されている。
また、スカート部6の内面には、螺条10が形成されており、この螺条10は、容器口部70の外面に形成されている螺条71と係合する。即ち、スカート部6の内面の螺条10と容器口部70の外面の螺条71とが螺子係合することにより、キャップ本体1は容器口部70に装着される。
この状態において、容器口部70の上端は、インナーリング7とスカート部6との間の空間内に侵入し、且つその上端面が頂板部5の内面に形成されている小突起9、9に圧接されることにより、良好なシールが確保されるようになっている。
本発明において、開封履歴明示バンド2には、その上端から下方に延び、途中で周方向に屈曲して延び、さらに降下して下端まで延びている分割スリット17が設けられた破断領域Pが形成されている。
この破断領域Pでは、図1から明らかなように、互いに上下方向に対面するように、上方に位置する開栓旋回バンド部20と、下方に位置する開栓抑止バンド部21とが形成されている。即ち、図1に示されているように、このキャップは、開栓に際してはXで示される方向に旋回され、閉栓に際してはYで示される方向に旋回されるが、以下に述べるように、開栓に際しては、開栓旋回バンド部20がキャップ本体1とともに開栓方向に旋回し、開栓抑止バンド部21は開栓方向への旋回が抑止されるように構成されている。
尚、この例では、分割スリット17が設けられている破断領域Pは、対称位置に2箇所形成されており(図2参照)、それぞれの破断領域Pにおいて、分割スリット17により開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とが形成されている。
上記の開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とは、分割スリット17を跨ぐようにして設けられている小幅のブリッジ23,23によって互いに連結されている。このブリッジ23,23は、開栓時に破断するものである。以下、このブリッジ23を破断ブリッジと呼ぶ。
また、図1等に示されているように、開栓旋回バンド部20の上面には、分割スリット17の上端近傍位置に、連結ブリッジ25が設けられており、この連結ブリッジ25により、開封履歴明示バンド2は、キャップ本体1のスカート部6の下端に連結されている。この連結ブリッジ25は、開栓方向Xへの回転によっては破断しないものである。
一方、開封履歴明示バンド2の内面には、前記破断領域Pの近傍であって閉栓方向側の位置に、それぞれ、ラチェット27、27が設けられている(図2参照)。即ち、これらのラチェット27は、分割スリット17に対して、閉栓方向Yへの回転は許容するが、容器口部70の外面に形成されている突起部72(図3参照)との当接によって開栓方向への回転を制限するような形状を有している。
また、開封履歴明示バンド2の上面には、破断領域Pの閉栓方向側の近傍(例えば前記ラチェット27の上方位置)に、ストッパー片29が設けられている。このストッパー片29は、図1に示されているように、開栓方向X側の側面が実質上直立した面29aとなっており、且つ閉栓方向Y側の側面が閉栓方向に向かって上方から下方に傾斜した傾斜面29bとなっている。
更に、上記のストッパー片29に対応して、スカート部6の下端面には、該ストッパー片29に対応する形状を有しているストッパー片係合用凹部31が形成されており、ストッパー片29は、ストッパー片係合用凹部31内に収容された状態となっている。また、ストッパー片係合用凹部31の閉栓方向側には、閉栓時係合用凹部32が設けられている。
そして、開封履歴明示バンド2の上面には、偏平状の突部33が設けられており、これにより、スカート部6の下端面と開封履歴明示バンド2の上面との間に一定のクリアランスを確保し、閉栓する際に、両者の密着による連結ブリッジ25の破断を回避するようになっている。
上述した構造を有するキャップは、キャップ本体1を容器口部70に被せ、閉栓方向(Y)に回転していくことにより容器口部70に装着することができる。この際、キャップ本体1の閉栓方向の回転は、連結ブリッジ25により開封履歴明示バンド2の開栓旋回バンド部20に伝達されるとともに、ストッパー片29の垂直面29aとスカート部6の下端面のストッパー片係合用凹部31の垂直面との当接により、開栓抑止バンド部21に伝達されるため、開封履歴明示バンド2もキャップ本体1と一体的に容器口部70に装着される。勿論、ラチェット27により、開封履歴明示バンド2の閉栓方向への回転が制限されることはない。
かかるキャップの開栓は、概説すると以下のようにして行われる。
即ち、キャップ本体1を開栓方向(X)に開栓させると、開封履歴明示バンド2の開栓旋回バンド部20は、連結ブリッジ25によってキャップ本体1に連結されているため、キャップ本体1とともに開栓方向に回転する。また、開封履歴明示バンド2の破断領域Pに対して閉栓方向側近傍部分は、ラチェット27と容器口部70外面の突起部72との当接により、開栓方向の回転が抑制され、従って、開栓抑止バンド部21についても開栓方向への回転が制限される。この結果、破断ブリッジ23に応力が集中する。
さらに、キャップ本体1の開栓方向への開栓に伴って、破断領域P(分割スリット17)に対して閉栓方向側近傍に配置されている開封履歴明示バンド2のストッパー片29で
は、その傾斜面29bに、スカート部6下端面に形成されているストッパー片係合用凹部31の傾斜面が当接し、これにより、ストッパー片29は下方に押圧され、従って、破断領域P(分割スリット17)に対して閉栓方向側に位置する開栓抑止バンド部21は降下する。
一方、開栓旋回バンド部20は降下することなく、そのままの状態で開栓方向に移動するが、分割スリット17が周方向に屈折して延びているため、開栓抑止バンド部21は、開栓旋回バンド部20によっても下方に押圧され、破断ブリッジ23に応力が集中する。

以上のように、破断ブリッジ23に応力が集中する結果として、2つの破断領域P(分割スリット17)の少なくとも一方において、分割スリット17を跨ぐように形成されている破断ブリッジ23は速やかに破断され、分割スリット17で開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とは完全に切り離され、これにより、ラチェット27と容器口部70外面の突部72との係合力は失われ、スムーズに開栓が行われる。
尚、開栓旋回バンド部20は連結ブリッジ25によってキャップ本体1に連なっており、開栓抑止バンド部21は、一方のスリット17で開栓旋回バンド部20と切り離されてはいるが、他方のスリット17で形成されている開栓旋回バンド部20とは一体に連続しているものであるから、開封履歴明示バンド2は、互いに分割された開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とを備えたまま、開栓連結ブリッジ25を介してキャップ本体1とともに容器口部70から取り外されることとなる。
上記のような構造のキャップでは、一旦、開封されたキャップでは、開封履歴明示バンド2の開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とが、分割スリット17で完全に切り離されていることにより開封履歴が明示されることとなるのであるが、開封履歴明示バンド2自体がキャップ本体1とは切り離されていないため、このようなキャップ本体1を開封履歴明示バンド2が繋がっているまま再び容器口部70に閉栓(即ち、リシール)したときの開封履歴明示性を確保する必要がある。
即ち、キャップ本体1がリシールされた状態で、開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とが分割スリット17を間に挟んで初期の閉栓状態と同じ位置関係で対峙してしまうと、開栓旋回バンド部20と開栓抑止バンド部21とが完全に分離していることを視認し難く、開封されたものであるとの事実を認識し難くなるからである。本発明では、このような不都合を、以下の構造を採用することにより回避するものである。
即ち、初期閉栓状態にあるときの開封履歴明示バンド2は、図1にあるように、本発明では、周方向に屈折して延びている分割スリット17の形状により、開栓旋回バンド部20の周方向に延びている下端部には、2個の凹部50(50a,50b)が形成されており、これらの凹部50に対応して、開栓抑止バンド部21の周方向に延びている上端部には、2つの凸部51(51a,51b)が形成されている。図1から明らかなように、初期閉栓状態では、各凸部51が各凹部50に収容され、互いに噛み合って係合した状態となっている。
このような形状の開栓旋回バンド部20及び開栓抑止バンド部21を備えた開封履歴明示バンド2付キャップを開栓すると、開栓旋回バンド部20のみが開栓方向X側に移動するため、開栓抑止バンド部21に形成されている凸部51と開栓旋回バンド部に形成されている凹部50との係合が解除され、該凸部51は、凹部50に対して閉栓方向側にずれて位置した状態となり、また、ストッパー片係合用凹部31とストッパー片29の係合も解除され、該ストッパー片係合用凹部31はストッパー片29に対して閉栓方向側にずれ
て位置した状態となる。このような状態で開封履歴明示バンド2は、キャップ本体1と共に、容器口部70から取り除かれる。
従って、一旦容器口部70から取り除かれたキャップ本体1を、開封履歴明示バンド2が連結ブリッジ25によって繋がったまま、容器口部70にリシールすると、開封履歴明示バンド2はこの位置関係を有したままの状態でキャップ本体1が降下し、この結果、図4に示されているように、ストッパー片29は、閉栓時係合用凹部32に係合して止まり、ストッパー片係合用凹部31には係合しない。
その結果、リシール時では、開栓旋回バンド部20の先端部(閉栓側端部)と開栓抑止バンド部21の付け根部との間に大きな間隔tが形成され、しかも、開封履歴明示バンド2が初期閉栓時よりも外方に広がっており、開封履歴明示バンド2自体も歪んだ形状となっている。従って、一旦開封されたキャップを再び容器口部に装着したときには、開封履歴明示バンド2の開栓抑止バンド部21と開栓旋回バンド部20との間に形成された大きな間隔t及び開封履歴明示バンド2自体の歪みを容易に視認することができ、該キャップが一旦開封されたものであるとの開封履歴を更に容易に認識することができるのである。
また、開栓旋回バンド部20に形成されている凹部50(50a,50b)及び開栓抑止バンド部21に形成されている凸部51(51a,51b)は、その閉栓方向Y側の面が開栓方向X側に向かって漸次上方に向かって延びている傾斜面となっていることが好適である。
即ち、初期の閉栓状態においては、凹部50及び凸部51が、このような傾斜面で対峙しているのであり、これにより、開栓に際して、開栓旋回バンド部20が開栓方向Xに移動した時に、傾斜面同士が接触し、凸部51(即ち開栓抑止バンド部21)に下方向の押圧力が作用し、開栓抑止バンド部21が押し下げられ、破断ブリッジ23が速やかに破断されることとなる。
このような傾斜面の傾斜角は、一般に10乃至60度、特に30乃至45度の範囲にあることが好ましい。傾斜角があまり大きいと、開栓に際しての開栓旋回バンド部20(凹部50)の移動による開栓抑止バンド部21(凸部51)への押し下げ力が小さくなってしまい、破断ブリッジ23の速やかな破断が困難となったり、或いは破断ブリッジ23の破断のために大きな力が必要となり、連結ブリッジ25が破断するおそれや、開栓トルクの増大をもたらすおそれがある。
また、傾斜角があまり小さいと、押し下げる速度が遅くなり、破断ブリッジ23が伸びてしまい、切れにくくなる。そのため、キャップ本体が容器口部70から外れたときに切れていない恐れがある。
また、本発明においては、開栓抑止バンド部21に形成されている凸部51(51a,51b)の最大高さhは、開封履歴明示バンド2の高さHの20%以上、特に30乃至60%の範囲にあることが好ましい。即ち、この高さがあまり低いと、凹部50と凸部51との噛み合いによる係合力が小さくなってしまい、リシールに際して、凹部50と凸部51との位置関係が初期閉栓状態に戻りやすくなり、視認性が低下することがある。
上記の傾斜面の傾斜角と最大高さについては、ストッパー片29とストッパー片係合用凹部31についても言える。すなわち、その閉栓方向Y側の面が開栓方向X側に向かって漸次上方に向かって延びている傾斜面となっていることが好適である。これにより、開栓に際して、開栓旋回バンド部20が開栓方向Xに移動した時に、傾斜面同士が接触しスト
ッパー片29に下方向の押圧力が作用し、開封履歴明示バンド2が押し下げられる。
また、この高さがあまり低いと、ストッパー片29とストッパー片係合用凹部31との噛み合いによる係合力が小さくなってしまい、リシールに際して、ストッパー片29とストッパー片係合用凹部31との位置関係が初期閉栓状態に戻りやすくなり、視認性が低下することとなる。
上述した一例においては、開栓旋回バンド部20に2つの凹部50a,50bが形成されており、また、開栓抑止バンド部21には、各凹部50a,50bに係合するように2つの凸部51a,51bが形成されているが、本発明は、このような態様に限定されるものではない。例えば、キャップの径に応じて、開栓旋回バンド部20や開栓抑止バンド部21が必要以上に大きくならない限り、3個以上の凹部50を設け、その各々と係合するように3個以上の凸部51を設けることができる。また、複数の凹部50のそれぞれと係合するように凸部51を設ける必要はない。
即ち、リシール時における凹部50と凸部51との位置関係が初期閉栓状態に戻らなければよいわけであるから、初期閉栓状態において、複数個の凹部50の内、開栓方向側に位置する凹部50に凸部51が係合するように設けられていればよい。例えば、図1に示す初期閉栓状態では、開栓方向側の凹部50bに凸部51が係合してればよく、従って、凸部51の数を1個として開栓方向側凹部50bと係合せしめ、閉栓方向側の凹部50aを空洞とすることも可能である。
1・・・キャップ本体
2・・・開封履歴明示バンド
5・・・頂板部
6・・・スカート部
7・・・インナーリング
9・・・小突起
10・・・螺条
15・・・滑り止め用のローレット
17・・・分割スリット
20・・・開栓旋回バンド部
21・・・開栓抑止バンド部
23・・・破断ブリッジ
25・・・連結ブリッジ
27・・・ラチェット
29・・・ストッパー片
31・・・ストッパー片係合用凹部
32・・・閉栓時係合用凹部
33・・・偏平状の突部
50(50a,50b)・・・凹部
51(51a,51b)・・・凸部
70・・・容器口部
71・・・容器口部70の外面の螺条
72・・・突起部
t・・・間隔
P・・・破断領域
X・・・開栓方向
Y・・・閉栓方向

Claims (2)

  1. 螺子係合により容器口部に固定されるキャップ本体と、該キャップ本体のスカート部下端に設けられている開封履歴明示バンドとからなるキャップにおいて、
    前記開封履歴明示バンドには、その上端から下方に延び、続いて周方向に延び、更に下方に延びて下端に至る分割スリットによって、上方に位置する開栓旋回バンド部と下方に位置する開栓抑止バンド部とに区画された破断領域が形成されており、
    前記開栓旋回バンド部と開栓抑止バンド部とは、開栓に際して破断可能な連結部により接続されており、
    前記開栓旋回バンド部は、開栓に際して破断しない連結ブリッジにより、前記分割スリット近傍のスカート部下端に連結され、かつ周方向に延びている前記開栓旋回バンド部の下端部には、複数の凹部が形成され、
    周方向に延びている前記開栓抑止バンド部の上端部には、前記複数の凹部のうち、少なくとも開栓方向側に位置する凹部と噛み合うように凸部が形成され、
    前記開封履歴明示バンドの上面には、破断領域の閉栓方向側の近傍に、ストッパー片が設けられ、前記スカート部の下端面には、前記ストッパー片に噛み合うようにストッパー片係合用凹部が形成され、
    更に、該係合用凹部の閉栓方向側に、閉栓時係合用凹部が設けられていることを特徴とするキャップ。
  2. 前記開栓旋回バンド部の各凹部、ストッパー片係合用凹部、及び前記開栓抑止バンド部の前記凸部、ストッパー片において、その閉栓方向側の面は、開栓方向に向かって漸次上方に向かって延びている傾斜面となっている請求項1に記載のキャップ。
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