JPH092505A - ピルファープルーフ特性を備えたキャップ及び該キャ ップと容器との係合構造 - Google Patents

ピルファープルーフ特性を備えたキャップ及び該キャ ップと容器との係合構造

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JPH092505A
JPH092505A JP7156386A JP15638695A JPH092505A JP H092505 A JPH092505 A JP H092505A JP 7156386 A JP7156386 A JP 7156386A JP 15638695 A JP15638695 A JP 15638695A JP H092505 A JPH092505 A JP H092505A
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skirt wall
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譲 丸山
Yosuke Yasuda
洋介 安田
Tomoyuki Shibata
知之 柴田
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/3404Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with ratchet-and-pawl mechanism between the container and the closure skirt or the tamper element
    • B65D41/3409Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with ratchet-and-pawl mechanism between the container and the closure skirt or the tamper element the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges
    • B65D41/3414Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with ratchet-and-pawl mechanism between the container and the closure skirt or the tamper element the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges with drive means between closure and tamper element

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 キャップ本体20が上方、すなわち、スカー
ト壁30と離間する方向へ押上げられると共に、スカー
ト壁30が下方へ押圧され、キャップ本体20とスカー
ト壁30とが、離間状態とされ、キャップ本体20を閉
止方向へ回転しても、キャップ本体20は、スカート壁
30と離間した状態に保持されるため、キャップ10の
開封事実を明瞭に認識できる。キャップのスカート部の
切断が、周方向全面にわたって略均等に実施できるよう
に、キャップと容器の係合構造を特定の形状に構成し
た。 【効果】 キャップの開封によって、キャップ本体とス
カート壁の間隔を大きく取ることができ、キャップの開
封事実を明瞭に認識できるピルファープルーフ特性を備
えたキャップを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に合成樹脂製容器に
用いるピルファープルーフ特性を備えたキャップ及び該
キャップと容器との係合構造に関するものであり、より
詳しくは、キャップの開封事実を明瞭に認識できるよう
に構成したピルファープルーフ特性を備えたキャップ及
び該キャップと容器との係合構造に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】近時においては、飲料用瓶等
の容器を閉止するキャップとして、開封事実を明示する
ピルフアープルーフ特性を有する合成樹脂製のキャップ
が使用されるようになってきたことは良く知られてい
る。
【0003】この種のキャップは、容器の口頚部開口を
閉止する天面壁と、この天面壁の周縁から垂下する筒部
を備えたキャップ本体を有している。筒部には、ブリッ
ジを介して筒状のスカート壁が連結されている。キャッ
プを開封状態とする場合には、キャップ本体をスカート
壁に対して回転させる。このときブリッジが破断され
て、キャップ本体とスカート壁とが分離され、容器の口
部を開封状態とすることが可能となる。
【0004】従来のこの種のキャップは、ブリッジが切
断されなければ、開封できないため、ブリッジの切断の
有無を確認することにより、開封事実の有無を認識でき
る。しかしながら、開封後、キャップ本体を閉止方向へ
回転させて再び閉蓋状態としてしまうと、切断したブリ
ッジの切断状態が容易には確認することができず、例え
ば、消費者がうっかり商品を購入して開蓋する段階にな
って、初めて開封事実が判明することがある。この段階
での開封事実の判明は、返品の対象にはしてもらえない
のが通常であり、開蓋事実を明確に認識し得る有効なピ
ルファープルーフ特性を有するキャップが求められてい
る。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、キャップの開
封事実を明瞭に認識できるピルファープルーフ特性を備
えたキャップを提供することにある。さらに、本発明の
他の目的は、前記キャップの筒状部とスカート部との破
断が周方向全体にわたって略均等に実施可能とした、該
キャップと容器との係合構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、下記の点に特徴
を有するものである。すなわち、本発明によれば、天面
壁を有し該天面壁の周縁から筒部が延出されてなるキャ
ップ本体と、前記筒部の延出端から複数個のブリッジを
介して垂下する筒状のスカート壁を有するピルファープ
ルーフ特性を備えたキャップにおいて、前記スカート壁
の前記ブリッジ側の端部と前記筒部の前記端部と対向す
る部位に、キャップを開封するときに互いに摺動し前記
スカート壁と前記キャップ本体の各々を互いに離間する
方向へガイドする傾斜面を備えたカムを設けたことを特
徴とするピルファープルーフ特性を備えたキャップが提
供される。
【0007】また、本発明によれば、少なくとも前記ス
カート壁に形成されたカムの傾斜面と反対側の面が略鉛
直方向に延出される鉛直面とされており、かつ、前記ブ
リッジの内のひとつは前記スカート壁側に脆弱部を有し
ておりキャップを開封する際に前記脆弱部で破断され、
前記鉛直面と対向する位置に至るように構成されている
ピルファープルーフ特性を備えたキャップが提供され
る。
【0008】また、本発明によれば、前記スカート壁及
び筒部に形成されたカムが各々2個連接されると共に、
連接されたカムの中間部にブリッジが形成されているピ
ルファープルーフ特性を備えたキャップが提供される。
【0009】また、本発明によれば、前記スカート壁の
前記ブリッジ側の端部および前記筒部の前記端部と対向
する部位に、前記スカート壁及び筒部の各々に形成され
たカムと対向する位置にさらにカムが形成されてなるピ
ルファープルーフ特性を備えたキャップが提供される。
【0010】また、本発明によれば、前記脆弱部を有す
るブリッジ以外のブリッジは、前記筒部の近傍で切断す
るように構成されたピルファープルーフ特性を備えたキ
ャップが提供される。
【0011】本発明によれば、前記スカート壁の内面
に、キャップが装着される容器外面に密着する状態に複
数個のリブを設けたピルファープルーフ特性を備えたキ
ャップが提供される。
【0012】また、本発明によれば、キャップが装着さ
れる容器の外面に形成された突片と、前記キャップのス
カート壁の内面に形成され少なくとも前記キャップが開
封方向へ回転されたときに前記突片の各々と噛み合う爪
部と、を備えてなるキャップと容器との係合構造が提供
される。
【0013】また、本発明によれば、前記突片の前記爪
部と対向する面が、前記容器の開口側から下方へ向けて
前記爪部から次第に離間する方向へ傾斜する傾斜面とさ
れてなるキャップと容器との係合構造が提供される。
【0014】また、本発明によれば、前記爪部の前記突
片の傾斜面と対向する面が、該傾斜面と略平行にされて
なるキャップと容器との係合構造が提供される。
【0015】また、本発明によれば、前記爪部における
前記突片の傾斜面と対向する部位の上方側に湾曲部が形
成されてなるキャップと容器との係合構造が提供され
る。
【0016】
【作用】請求項1の発明に係るピルファープルーフ特性
を備えたキャップを開封する場合には、天面壁と筒部を
備えたキャップ本体を、前記筒部の延出端から複数個の
ブリッジを介して垂下する筒状のスカート壁に対して開
封方向へ回転させる。これにより、ブリッジが切断され
ると共に、筒部に形成されたカムの傾斜面が、スカート
壁に形成されたカムの傾斜面を摺動しつつ上方へ移動す
る。これにより、キャップ本体が上方、すなわち、スカ
ート壁と離間する方向へ押上げられると共に、スカート
壁が下方へ押圧移動され、キャップ本体とスカート壁と
が、離間状態とされる。ここで、キャップ本体を閉止方
向へ回転しても、キャップ本体は、スカート壁と離間し
た状態に保持されるため、キャップの開封事実を明瞭に
認識できる。本発明において、傾斜面は、キャップ本体
とスカート壁とを離間状態にガイドするように形成され
ていれば、形状は問わないものであり、曲面を有しても
よく、曲面を有していなくてもよい。
【0017】請求項2の発明に係るピルファープルーフ
特性を備えたキャップでは、請求項1の発明の構成にお
いて、スカート壁に形成されたカムの傾斜面と反対側の
面が略鉛直方向に延出される鉛直面とされており、か
つ、ブリッジの内のひとつはスカート壁側に脆弱部を有
している。このため、キャップ本体をスカート壁に対し
て開封方向へ回転させると、ブリッジは脆弱部で破断さ
れ、スカート壁とは分離し筒部と一体となった状態とな
ると共に、鉛直面と対向する位置に至る。したがって、
キャップ本体を閉止方向へ回転させようとしても、ブリ
ッジが鉛直面にあるため、回転することはない。よっ
て、キャップ本体とスカート壁との離間状態がより確実
に維持され、キャップの開封事実を明瞭に認識できる。
【0018】本発明において、鉛直面とは、鉛直方向へ
延出されるものに加えて、鉛直方向に対して若干傾斜し
ているものをも含むものである。また、曲面を有してい
てもよく、曲面を含まなくてもよい。いずれにしても、
鉛直面は、キャップ本体をキャップの閉止方向へ回転さ
せたときに、ブリッジと当接して、キャップ本体とスカ
ート壁との回転を阻止できるように構成されていればよ
い。
【0019】また、本発明において、脆弱部としては、
ブリッジの寸法(キャップの周方向への寸法)を筒部側
よりもスカート壁側において短く構成したものや、スカ
ート壁側において、ブリッジの肉厚を筒部側よりも薄く
形成して構成されているものを例示できるが、キャップ
の開封時に、ブリッジがスカート壁側で破断されるよう
に構成されていれば、どのような構成であってもよい。
【0020】請求項3の発明に係るピルファープルーフ
特性を備えたキャップは、スカート壁及び筒部に形成さ
れたカムが各々2個連接されており、キャップを開封す
る際には、これらのカムによって、キャップ本体と、ス
カート壁とが、確実に離間状態にガイドされる。
【0021】請求項4の発明に係るキャップ本体は、ス
カート壁のブリッジ側の端部および筒部の前記端部と対
向する部位に、スカート壁及び筒部の各々に形成された
カムと対向する位置にさらにカムが形成されており、キ
ャップを開封する場合に、各々対向するカムによって、
円滑にキャップ本体とスカート壁とが離間状態とされ
る。
【0022】請求項5の発明に係るピルファープルーフ
特性を備えたキャップでは、前記脆弱部を有するブリッ
ジ以外のブリッジは、前記筒部の近傍で切断するように
構成されている。本発明では、キャップを開封すると、
脆弱部を有するブリッジ以外のブリッジは、筒部とは分
離され、スカート壁と一体となった状態となる。このた
め、キャップ本体と一体となったままのブリッジの数が
抑えられ、キャップ本体を取り扱う上での安全性が高め
られる。
【0023】請求項6の発明に係るピルファープルーフ
特性を備えたキャップでは、スカート壁の内面に、キャ
ップが装着される容器外面に密着する状態に複数個のリ
ブが設けられており、スカート壁と容器との嵌合が確実
になされるように作用すると共にスカート壁が、前記容
器に対して相対回転するのを阻止するように作用する。
【0024】請求項7の発明に係るキャップと容器との
係合構造では、キャップが開封方向へ回転されたときに
スカート壁内面に形成された爪部が、容器に形成された
突片と噛み合い、容器とスカート壁とが確実な嵌合状態
となる。
【0025】請求項8の発明に係るキャップと容器との
係合構造では、突片の爪部と対向する面が、容器の開口
側から下方へ向けて爪部から次第に離間する方向へ傾斜
する傾斜面とされている。このため、キャップを開封方
向へ回転させると、爪部と突片の傾斜面とが摺動する。
このため、スカート壁にその周方向全体に略均等に下方
(キャップ本体と離間する方向)へ押し下げられる力が
作用し、スカート壁が部分的に変形することなく水平に
かつ確実に押し下げられる。
【0026】請求項9の発明に係るキャップと容器との
係合構造では、請求項8の発明において、爪部の前記突
片の傾斜面と対向する面が、該傾斜面と略平行にされて
いる。このため、キャップを開封方向へ回転させると、
爪部の傾斜面と突片の傾斜面とが円滑に摺動し、スカー
ト壁がより確実に、その周方向全体に沿って略均等に下
方へ押し下げられる力が作用し、スカート壁が部分的に
変形することなく水平にかつより確実に押し下げられ
る。
【0027】請求項10の発明に係るキャップと容器と
の係合構造では、請求項8の発明におけ、爪部における
突片の傾斜面と対向する部位の上方側に湾曲部が形成さ
れており、キャップを開封方向へ回転させると、爪部の
湾曲部と突片の傾斜面とが円滑に摺動し、スカート壁が
より確実に、その周方向全体に沿って略均等に下方へ押
し下げられる力が作用し、スカート壁が部分的に変形す
ることなく水平に下方へ押し下げられる。
【0028】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を用いて説明
する。ピルファープルーフ特性を備えたキャップ10
(以下単に、キャップ10と記すことがある。)は、図
3に示す如く、容器40の口頚部42の開口42Aを閉
止するためのものである。このキャップ10は、図1に
示す如く、キャップ本体20と、スカート壁30とから
構成されている。キャップ本体20は、図1の上方から
見た形状が円形状の天面壁22を有し、該天面壁22の
周縁部から垂下された筒部24を備えている。筒部24
の内面には、雌螺子24Aが形成されており、この雌螺
子24Aが図3に示す容器40における口頚部42に形
成された雄螺子42Bと螺合するようになっている。
【0029】図1の筒部24の下端部には、切欠き24
B、24Cが形成されており、これにより、カム25が
形成され、切欠き24Cには傾斜面27が連接されてい
る。このカム25は、曲面を有することなく直線的に延
出される傾斜面25Aを備えており、この傾斜面25A
は、キャップ本体20の回転方向(キャップ10を開封
する場合の回転方向)へ向けて上方へ傾斜している。
【0030】また、カム25は、この傾斜面25Aと連
続して、図1の左右方向へ延出された水平面25Bを備
えていると共に、該水平面25Bの延出端と連続して形
成される鉛直面25Cを有している。この鉛直面25C
は、図1の上下方向へ延出されている。
【0031】なお、図1には図示されていないが、カム
25は、筒部24の下端部において、カム25と対向す
る位置にも設けられている。また、筒部24には、その
周方向全体に沿って複数個のブリッジ28A、28B、
28C、28D、28E、28Fが設けられており、こ
れらのブリッジ28Aないし28Fを介して筒状のスカ
ート壁30が筒部24に連結されている。
【0032】ブリッジ28Aは、その一方の端部がカム
25の水平面25Bと一体とされており、その幅方向寸
法(図1の左右方向寸法)がスカート壁30側から筒部
24側へ向けて次第に長くなっている。すなわち、ブリ
ッジ28Aは、スカート壁30側が脆弱部とされ、該脆
弱部で破断されやすくなっている。一方、ブリッジ28
Bないし28Fは、幅寸法がスカート壁30側から筒部
24側へ向けて次第に短くなっており、筒部24側で破
断されやすくなっている。
【0033】スカート壁30の上端面における、筒部2
4の切欠き24B、24Cに対応する位置には、カム3
4、36が形成されている。カム34及びカム36に
は、カム25の傾斜面25Aおよび切欠き24Cの傾斜
面27と平行な傾斜面34A、36Aが形成されてい
る。カム34は、傾斜面34Aと連続する水平面34
B、及びこの水平面34Bと連続する鉛直面34Cを有
している。また、カム36は、傾斜面36Aと連続する
水平面36B、及びこの水平面36Bと連続する鉛直面
36Cを有している。上記の水平面34B、36Bは、
図1の左右方向へ延出されており、鉛直面34C、36
Cは図1の略上下方向(鉛直方向)へ延出されている。
【0034】また、スカート壁30の内面には、図4に
示す如く、周方向に沿って等間隔に複数個(本実施例で
は、12個)の爪部32が延出されており、図3に示す
口頚部42に、爪部32に対応して爪部32と同数個設
けられた突片としてのラチェット歯42Cと噛み合うよ
うになっており、スカート壁30が容器40と相対回転
するのを妨げるように作用する。
【0035】また、図4に示す如く、スカート壁30の
内面には、リブ44が延出されている。これらのリブ4
4は、スカート壁30の周方向に等間隔で4個設けられ
ており、各々のリブ44は、キャップ10を容器40に
嵌着された状態で、口頚部42の外周部に密着されるよ
うになっている。これらのリブ44は、スカート壁30
の変形を抑えて爪部32と、ラチェット歯42Cとが確
実にかみ合うように作用すると共に、スカート壁30の
容器40に対する嵌合が一層優れたものになる。
【0036】上記ラチェット歯42Cにおける爪部32
と対向する面は、図5に示す如く、傾斜面42Dとなっ
ている。すなわち、傾斜面42Dは、図5の上方側(容
器40の開口部側)から下方へ向けて爪部32から次第
に離間する方向へ傾斜されている。また、爪部32にお
けるラチェット歯42Cの傾斜面42Dと対向する面
は、図5の上下方向に沿って延出されている。
【0037】以下に本実施例の作用を説明する。容器4
0に嵌着されたキャップ10を開封する場合には、図1
の状態にあるキャップ本体20を、スカート壁30に対
して開封方向へ回転させる。これにより、ブリッジ28
Aないし28Fが切断され(この切断において、ブリッ
ジ28Aは、脆弱ブリッジで破断され、スカート壁30
と分離し筒部24と一体となった状態とされる。)、さ
らに筒部24に形成されたカム25の傾斜面25Aおよ
び切欠き24Cの傾斜面27が、スカート壁30に形成
されたカム34の傾斜面34Aおよびカム36の傾斜面
36Aを摺動しつつ上方へ移動するとともに、スカート
壁30は爪部32とラチェット歯42Cが噛み合い、キ
ャップ本体20と共に回動することがなくその位置にと
どまる。
【0038】これにより、キャップ本体20が上方、す
なわち、スカート壁30と離間する方向へ押上げられる
と共に、スカート壁30が下方へ押圧移動され、キャッ
プ本体20とスカート壁30とが、離間状態とされる
(図2の状態)。ここで、キャップ本体20を閉止方向
へ回転しても、キャップ本体20は、スカート壁30と
離間した状態に保持されるため、キャップ10の開封事
実を明瞭に認識できる。また、図2の状態では、ブリッ
ジ28Aがカム34の鉛直面34Cに対向するので、キ
ャップ本体20を閉止方向へ回転しても、鉛直面34C
とブリッジ28Aとが当接するため、図2の状態が確実
に保持され、カムが元の状態に戻ることはない。
【0039】さらに、上記のキャップ10の開封動作に
おいて、容器40(口頚部42)の周方向に沿ってラチ
ェット歯42Cに傾斜面42Dを形成することにより、
傾斜面42Dとスカートの爪部32の対向面32Aと
が、図5Aに示すように、開封動作に伴い爪部32に矢
印方向Aの力が作用すると、上記傾斜面42Dの形状に
起因して爪部32には矢印方向Bの力が作用し、爪部の
上部を多少変形させながら摺動する。このため、スカー
ト壁30にその周方向全体に沿って略均等に下方(キャ
ップ本体20と離間する方向)へ押し下げられる力(矢
印方向B)が作用し、スカート壁30が水平にかつ確実
に押し下げられる(図5B)。
【0040】図6は、他の実施例における対向面32と
傾斜面42Dとの作動状態を横断面図で示したものであ
る。すなわち、対向面32と傾斜面42Dの形状は図5
に示したものに限定されるものではなく、図6に横断面
図で示したように、対向面32と傾斜面42Dが略平行
になるように傾斜させてもよく(図6A)、また、対向
面32の図5の上端部32Bに傾斜面42D側へ面取り
をして湾曲部を形成してもよい(図6B)。いずれの場
合においても、キャップ10の開封により矢印方向Aの
力が、スカート壁30にその周方向全体に沿って略均等
に矢印方向B(キャップ本体20と離間する方向)へ押
し下げられる力を作用させることができ、スカート壁3
0を水平にかつ確実に押し下げることができる。また、
上記傾斜面42Dを有するラチェット歯42Cの数はと
くに限定されるものではなく、任意の箇所に適宜形成さ
れ得ることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、キャップの開封によっ
て、キャップとスカート壁の間隔を大きく取ることがで
き、さらに、キャップを再度閉鎖方向に回動させようと
しても、カムの作用によって元の位置に戻ることがな
く、開封事実を明瞭に認識できるピルファープルーフ特
性を備えたキャップを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピルファープルーフ特性を備えた
キャップの一例を示す断面図である。
【図2】図1の作動図である。
【図3】本発明に係るピルファープルーフ特性を備えた
キャップが容器に嵌着された状態を示す断面図である。
【図4】キャップ本体をその開口部側から見た図であ
る。
【図5】爪部とラチェット歯との噛み合い状態の一例を
示す斜視図である。
【図6】爪部とラチェット歯との噛み合い状態の他の一
例を示す横断面図である。
【符号の説明】
10 ピルファープルーフ特性を備えたキャップ 20 キャップ本体 30 スカート壁 40 容器 42C ラチェット歯(突片) 44 リブ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天面壁を有し該天面壁の周縁から筒部が
    延出されてなるキャップ本体と、前記筒部の延出端から
    複数個のブリッジを介して垂下する筒状のスカート壁を
    有するピルファープルーフ特性を備えたキャップにおい
    て、前記スカート壁の前記ブリッジ側の端部と前記筒部
    の前記端部と対向する部位に、キャップを開封するとき
    に互いに摺動し前記スカート壁と前記キャップ本体の各
    々を互いに離間する方向へガイドする傾斜面を備えたカ
    ムを設けたことを特徴とするピルファープルーフ特性を
    備えたキャップ。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記スカート壁に形成された
    カムの傾斜面と反対側の面が略鉛直方向に延出される鉛
    直面とされており、かつ、前記ブリッジの内のひとつは
    前記スカート壁側に脆弱部を有しておりキャップを開封
    する際に前記脆弱部で破断され、前記鉛直面と対向する
    位置に至るように構成されている請求項1記載のピルフ
    ァープルーフ特性を備えたキャップ。
  3. 【請求項3】 前記スカート壁及び筒部に形成されたカ
    ムが各々2個連接されると共に、連接されたカムの中間
    部にブリッジが形成されている請求項1又は2記載のピ
    ルファープルーフ特性を備えたキャップ。
  4. 【請求項4】 前記スカート壁の前記ブリッジ側の端部
    および前記筒部の前記端部と対向する部位に、前記スカ
    ート壁及び筒部の各々に形成されたカムと対向する位置
    にさらにカムが形成されてなる請求項1ないし3のいず
    れか1項記載のピルファープルーフ特性を備えたキャッ
    プ。
  5. 【請求項5】 前記脆弱部を有するブリッジ以外のブリ
    ッジは、前記筒部の近傍で切断するように構成された請
    求項2ないし4のいずれか1項記載のピルファープルー
    フ特性を備えたキャップ。
  6. 【請求項6】 前記スカート壁の内面に、キャップが装
    着される容器外面に密着する状態に複数個のリブを設け
    た請求項1ないし5のいずれか1項記載のピルファープ
    ルーフ特性を備えたキャップ。
  7. 【請求項7】 前記請求項1ないし6のいずれか1項記
    載のキャップが装着される容器の外面に形成された突片
    と、前記キャップのスカート壁の内面に形成され少なく
    とも前記キャップが開封方向へ回転されたときに前記突
    片の各々と噛み合う爪部と、を備えてなるキャップと容
    器との係合構造。
  8. 【請求項8】 前記突片の前記爪部と対向する面が、前
    記容器の開口側から下方へ向けて前記爪部から次第に離
    間する方向へ傾斜する傾斜面とされてなる請求項7記載
    のキャップと容器との係合構造。
  9. 【請求項9】 前記爪部の前記突片の傾斜面と対向する
    面が、該傾斜面と略平行にされてなる請求項8記載のキ
    ャップと容器との係合構造。
  10. 【請求項10】 前記爪部における前記突片の傾斜面と対
    向する部位の上方側に湾曲部が形成されてなる請求項8
    記載のキャップと容器との係合構造。
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