JP2007044265A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 異常検出回路を有効に活用して、効果音の出力を正常な状態に復帰させることが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】 所定時間内に異常カウンタ308の異常回数が所定回数(例えば、5分間に3回)に達した場合には、アンプ304の出力レベルを低下させている。このため、アンプ304の発熱量が抑制されることになるので、アンプ304の発熱量に起因して効果音に異常が発生している場合には、アンプ304の温度が所定温度以下となり、熱に起因する異常を回避することができる。
【選択図】 図9
【解決手段】 所定時間内に異常カウンタ308の異常回数が所定回数(例えば、5分間に3回)に達した場合には、アンプ304の出力レベルを低下させている。このため、アンプ304の発熱量が抑制されることになるので、アンプ304の発熱量に起因して効果音に異常が発生している場合には、アンプ304の温度が所定温度以下となり、熱に起因する異常を回避することができる。
【選択図】 図9
Description
本発明は、遊技球や遊技メダルなどの遊技媒体を用いて遊技を行うパチンコ機や回胴式遊技機などの遊技機に関する。
遊技機では、種々の音源を用いて効果音を発生させることで遊技の演出を効果的に高めている。例えば、ROMに記憶されている種々の効果音のデータの中から遊技の状況に合わせて適切なデータを読み出して、アナログデータに変換した後、変換後のデータをアンプで増幅してスピーカから出力している。また、アンプの出力は、異常検出回路で監視されており、何らかの原因でアンプの出力に異常が発生した場合には、上述した一連の動作をリセットすることで、アンプの出力を正常な状態に復帰させることが可能となっている(特許文献1)。
しかし、リセットしてもアンプから出力される効果音が正常な状態に復帰できない場合が存在するという問題がある。すなわち、アンプは比較的大きな電力を消費することから発熱量も大きいので、発熱量に見合った冷却性能を有するように設計されているが、何らかの原因で設計通りの冷却性能が発揮できない場合や冷却性能を上回る発熱が生じた場合などには、リセットしても効果音の出力が正常な状態に復帰できない。
また、従来、アンプに異常が発生した場合にただちに効果音を出力しなくする制御方法をとっていたこともある。しかし、このような制御方法では、たびたび効果音が途切れたような状態になり、好ましいものではなかった。
また、従来、アンプに異常が発生した場合にただちに効果音を出力しなくする制御方法をとっていたこともある。しかし、このような制御方法では、たびたび効果音が途切れたような状態になり、好ましいものではなかった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、異常検出回路を有効に活用して、効果音の出力を正常な状態に復帰させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
前述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
遊技の状況に合わせて効果音をスピーカから出力する遊技機において、
前記効果音のデータを読み出して増幅した後、前記スピーカに出力する増幅手段と、
前記増幅手段における異常の有無を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段の検出結果が所定条件を満足した場合には、前記増幅手段の出力レベルを低下させる出力低下手段と
を備えたことを特徴とする。
遊技の状況に合わせて効果音をスピーカから出力する遊技機において、
前記効果音のデータを読み出して増幅した後、前記スピーカに出力する増幅手段と、
前記増幅手段における異常の有無を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段の検出結果が所定条件を満足した場合には、前記増幅手段の出力レベルを低下させる出力低下手段と
を備えたことを特徴とする。
かかる本発明の遊技機においては、効果音のデータはROMから読み出されて増幅された後、スピーカから出力される。しかし、増幅手段に異常が発生するとスピーカから出力される効果音に異常が発生する。増幅手段の異常には、増幅手段の発熱による異常、増幅手段の過電流による異常、増幅手段の過電圧による異常などがある。増幅手段の異常が所定時間内に所定回数に達した場合には、増幅の出力レベルを低下させる。出力レベルを低下させれば、増幅に伴う発熱量が抑制される。このため、熱に起因して効果音に異常が発生している場合に、異常を回避することができる。
異常有の検出回数を計数する遊技機においては、出力低下手段は、所定時間内に異常有の検出回数が所定回数に達した場合には、増幅手段の出力レベルを低下させることとしても良い。
こうすれば、所定時間内に異常回数が所定回数に達したことに基づいて、熱に起因した異常が疑わしいと判断することができる。しかも、単に異常回数が所定回数に達したか否かを判断するのではなく、所定時間内に異常回数が所定回数に達したか否かを判断しているので、所定時間を適切に設定することによって熱に起因した異常であるか否かを正確に判断することができる。
このような遊技機においては、増幅の出力レベルを所定の出力レベルにまで低下させた場合でも、異常が検出されたときは、異常の発生を報知することとしても良い。
こうすれば、熱ではない原因で異常が発生した場合に、熱以外の原因に絞って異常の発生原因の究明を行うことができる。また、増幅の出力レベルを所定の出力レベル以下になることがないので、少なくとも所定の出力レベルの効果音を維持しておくことが可能となる。なお、増幅手段の異常には発熱による異常のほかに、増幅手段の過電流、増幅手段の過電圧等による異常もある。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.パチンコ機の装置構成:
A−1.装置前面側の構成:
A−2.遊技盤の構成:
A−3.制御回路の構成:
B.遊技の概要:
C.本実施例の効果音の生成回路:
C−1.効果音の生成回路:
C−2.効果音の異常検出処理:
A.パチンコ機の装置構成:
A−1.装置前面側の構成:
A−2.遊技盤の構成:
A−3.制御回路の構成:
B.遊技の概要:
C.本実施例の効果音の生成回路:
C−1.効果音の生成回路:
C−2.効果音の異常検出処理:
A.パチンコ機の装置構成 :
A−1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、大きくは、前面枠4、上皿部5、下皿部6、遊技盤10などから構成されている。なお、図1では遊技盤10の詳細な図示を省略している。前面枠4は、図示しない中枠3に取り付けられており、中枠3は図示しない本体枠2に取り付けられている。中枠3はプラスチック材料で成形されており、本体枠2の内側に取り付けられている。本体枠2は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、遊技機1の外枠を形成している。前面枠4の一端は、中枠3に対して回動可能に軸支されており、中枠3の一端は本体枠2に対して回動可能に軸支されている。遊技盤10は、中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられており、その前面側が前面枠4で覆われている。
A−1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、大きくは、前面枠4、上皿部5、下皿部6、遊技盤10などから構成されている。なお、図1では遊技盤10の詳細な図示を省略している。前面枠4は、図示しない中枠3に取り付けられており、中枠3は図示しない本体枠2に取り付けられている。中枠3はプラスチック材料で成形されており、本体枠2の内側に取り付けられている。本体枠2は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、遊技機1の外枠を形成している。前面枠4の一端は、中枠3に対して回動可能に軸支されており、中枠3の一端は本体枠2に対して回動可能に軸支されている。遊技盤10は、中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられており、その前面側が前面枠4で覆われている。
前面枠4は、プラスチック材料で成形されており、略中央部には、円形状の開口部4aが形成されている。この開口部4aにはガラス板等の透明板がはめ込まれており、奥側に配置される遊技盤10の盤面が視認可能となっている。また、前面枠4には、遊技効果を高めるための各種LED4b〜4fが設けられている。
更に、前面枠4の上部には、エラーLED表示部4hが設けられている。本実施例のエラーLED表示部4hは、重度のエラー発生の場合は赤色に、軽度のエラー発生の場合はオレンジ色に点灯あるいは点滅する。ここで、重度のエラーとは、例えば復旧のために前面枠4を開放して作業を行う必要があったり、あるいは部品を交換したりする必要があるような場合のエラーであり、軽度のエラーとは、それ以外のエラーである。
前面枠4の下方には、上皿部5が設けられており、上皿部5の下方には下皿部6が設けられている。また、前面枠4の右側には施錠装置9が設けられており、前面枠4の左側にはプリペイドカード式の球貸装置13(CRユニット)が設けられている。
上皿部5には、皿状の凹部と、凹部を取り巻くように形成された皿外縁部5aとが設けられている。遊技球は、上皿部5に形成された凹部に投入されて、発射装置ユニット12(図5参照)に供給される。また、皿外縁部5aには、遊技球の球貸スイッチ5b、返却スイッチ5c、投入した遊技球を排出するための排出ボタンなど、各種のボタン類が設けられている。さらに、上皿部5の略中央部には複数の長孔とその上部に多数の小穴が形成された第1スピーカ5yが設けられている。
下皿部6には、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが設けられており、排出された遊技球は下皿部6内に貯留される。下皿部6に貯まった遊技球を排出するために、下皿部6の底面には、下皿部6内から遊技球を排出するための図示しない球技き穴が設けられており、下皿部6の略中央手前側には、球抜き穴を開閉させる排出ノブ6bが設けられている。排出ノブ6bは通常時は直立状態であるが、下端を奥側に押圧すると上端を回転軸として回転し、球抜き穴が開放状態となって、下皿部6に貯まった遊技球を排出することが可能となっている。また、排出ノブ6bの左右には、第2スピーカ6cが設けられている。
下皿部6の左端には灰皿7が設けられており、下皿部6の右端には発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者がハンドルに触れていることを検出するタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンドル8の回転軸は、下皿部6の奥側に搭載された図示しない発射装置ユニット12に接続されており、遊技者が発射ハンドル8を回転させると、その動きが発射装置ユニット12に伝達され、ユニットに内蔵された図示しない発射モータが回転して、回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。
A−2.遊技盤の構成 :
図2は、遊技盤10の盤面構成を示す説明図である。前述したように、遊技盤10は中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤10の中央には、外レール14と内レール15とによって囲まれた略円形状の遊技領域11が形成されている。
図2は、遊技盤10の盤面構成を示す説明図である。前述したように、遊技盤10は中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤10の中央には、外レール14と内レール15とによって囲まれた略円形状の遊技領域11が形成されている。
遊技領域11の略中央には中央装置26が設けられており、また、遊技領域11の下方部分には変動入賞装置18が設けられ、そして、中央装置26と変動入賞装置18との間には始動口(普通電動役物)17が設けられている。始動口(普通電動役物)17は、左右に一対の翼片部が開閉可能に構成されたいわゆるチューリップ式の始動口である。始動口17の内部には、遊技球の通過を検出する始動口(普通電動役物)スイッチ17s(図5参照)と、翼片部を作動させるための普通電動役物(始動口)ソレノイド17m(図5参照)とが備えられている。一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部が直立して、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。
中央装置26のほぼ中央には、演出表示装置27が設けられている。演出表示装置27は、液晶画面を搭載しており、キャラクタ図柄や背景図柄などの種々の演出用図柄を変動停止表示することが可能となっている。演出表示装置27の画面上で表示される各種図柄については後述する。
中央装置26の左下には、図柄表示装置28が設けられている。詳細な構成については後述するが、図柄表示装置28では普通図柄や特別図柄などを変動停止表示することが可能となっている。
遊技領域11の左端には、普通図柄作動ゲート36が設けられており、このゲートの内部には、遊技球の通過を検出するゲートスイッチ36sが設けられている。更に、普通図柄作動ゲート36と中央装置26との間には、ランプ風車24が設けられている。これら各遊技装置の間および周辺には、多数の障害釘23が設けられている。
変動入賞装置18のほぼ中央には、大入賞装置31が設けられている。この大入賞装置31は、略長方形状に大きく開口する大入賞口31dと、大入賞口31dを開閉するための大入賞口ソレノイド31m(図5参照)などから構成されている。大入賞口31dは、後述する所定の条件が成立すると開放状態となり、この結果、遊技球が高い確率で大入賞口31dに入球することとなって、遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態が開始される。尚、大入賞口31dの内部には、大入賞口スイッチ31sが設けられており、大入賞口31dに入賞した遊技球を検出することが可能となっている。
遊技盤10の下方にはアウト口48が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球防止部材58が設けられている。バック球防止部材58は、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止する機能を有している。一方、内レール15の先端部には、図示しないファール球防止部材が取り付けられ、ファール球防止部材と略正反対側(遊技盤10の右半分側)には、図示しない返しゴムが外レール14に沿って嵌合状に取り付けられている。
図3は、本実施例の遊技機1に搭載された図柄表示装置28の構成を示す説明図である。本実施例の図柄表示装置28は、大きくは、普通図柄表示部29と、特別図柄表示部30とから構成されている。普通図柄表示部29は、左普通図柄表示部29aと右普通図柄表示部29bとから構成されており、特別図柄表示部30は、左特別図柄表示部30aと右特別図柄表示部30bとから構成されている。2つの普通図柄表示部29a,29bは、発光ダイオード(LED)を用いて構成されており、左普通図柄表示部29aは赤色の光を点灯し、右普通図柄表示部29bは緑色の光を点灯することが可能となっている。また、特別図柄表示部30には、いわゆる7セグメントLEDが用いられており、このうちの7セグメント部分が左特別図柄表示部30aを構成し、コンマ部分が右特別図柄表示部30bを構成している。この7セグメント部分およびコンマ部分は、赤色、橙色、緑色のいずれかの光を点灯可能となっている。また、図柄表示装置28には、普通図柄保留表示部29c、および特別図柄保留表示部30cも設けられている。これらは、それぞれ4つのLEDで構成されている。このような構成を有する図柄表示装置28の表示内容については後述する。
図4は、本実施例の遊技機1に搭載された演出表示装置27の画面構成を示す説明図である。前述したように、演出表示装置27は、主に液晶表示画面を用いて構成されており、液晶画面上には、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cと、その背景に表示される背景図柄27dとが表示されている。このうち、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cは、図3に示した特別図柄30の表示に合わせて種々の態様で変動表示され、遊技を演出することが可能となっている。詳細な演出内容については後述する。
A−3.制御回路の構成 :
次に、本実施例の遊技機1の制御回路の構成について説明する。図5は、本実施例の遊技機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているように遊技機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されているが、その機能に着目すると、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否についての制御を司る主制御基板200と、図柄やLEDや効果音を用いた遊技の演出の制御を司るサブ制御基板220と、貸球や賞球を払い出す動作の制御を司る払出制御基板240と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM、周辺機器とのデータのやり取りを行うための周辺機器インターフェース(PIO)、CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器、CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ、定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマ・サーキット)など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。また、図5中に示した矢印の向きは、データあるいは信号を入出力する方向を表している。尚、図5では、主制御基板200に搭載されたCPU201やRAM202、およびサブ制御基板220に搭載されたCPU221やROM223のみ図示されており、主制御基板200に搭載されているROMやPIO、サブ制御基板220に搭載されたRAMやPIO、更には、他の制御基板に搭載されているCPUや、RAM、ROMなどについては図示が省略されている。
次に、本実施例の遊技機1の制御回路の構成について説明する。図5は、本実施例の遊技機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているように遊技機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されているが、その機能に着目すると、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否についての制御を司る主制御基板200と、図柄やLEDや効果音を用いた遊技の演出の制御を司るサブ制御基板220と、貸球や賞球を払い出す動作の制御を司る払出制御基板240と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM、周辺機器とのデータのやり取りを行うための周辺機器インターフェース(PIO)、CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器、CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ、定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマ・サーキット)など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。また、図5中に示した矢印の向きは、データあるいは信号を入出力する方向を表している。尚、図5では、主制御基板200に搭載されたCPU201やRAM202、およびサブ制御基板220に搭載されたCPU221やROM223のみ図示されており、主制御基板200に搭載されているROMやPIO、サブ制御基板220に搭載されたRAMやPIO、更には、他の制御基板に搭載されているCPUや、RAM、ROMなどについては図示が省略されている。
図示されているように主制御基板200は、始動口スイッチ17sや、大入賞口スイッチ31s、ゲートスイッチ36sなどから遊技球の検出信号を受け取って、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否を決定した後、サブ制御基板220や、払出制御基板240、発射制御基板260などに向かって、各種の動作を指令するコマンドを出力する。また、主制御基板200には、発射装置ユニット12から発射された遊技球を検出するカウントスイッチ8sも接続されている。更に、主制御基板200には、始動口17に設けられた一対の翼片部を開閉させるための普通電動役物ソレノイド17mや、大入賞口31dを開閉させるための大入賞口ソレノイド31m、更には、普通図柄や特別図柄の変動停止表示を行う図柄表示装置28などが中継端子板を介して接続されており、これら各種ソレノイド17m,31m、および図柄表示装置28に向かって信号を出力することにより、動作の制御も行っている。
サブ制御基板220は、主制御基板200からの各種コマンドを受け取ると、コマンドの内容を解析して、その結果に応じた遊技の演出を行う。すなわち、前述した演出表示装置27を駆動する演出制御基板230や、各種のスピーカ5y,6cを駆動するアンプ基板224、装飾用の各種LED4b〜4gを駆動する駆動信号を装飾駆動基板226から出力することにより、遊技の演出を行う。また、装飾駆動基板226からの出力信号により、エラーLED表示部4hがエラー発生のレベルに応じて赤色またはオレンジ色で点灯または点滅する。
払出制御基板240は、いわゆる貸球や賞球の払い出しに関する各種の制御を司っている。例えば、遊技者が前述した上皿部5に設けられた球貸スイッチ5bや返却スイッチ5cを操作すると、この信号は、球貸表示基板242から中継端子板を介して、球貸装置13に伝達される。球貸装置13は、払出制御基板240とデータをやり取りしながら、貸球の払出を行う。また、主制御基板200が賞球の払出コマンドを出力すると、このコマンドを払出制御基板240が受け取って、払出モータ109mに駆動信号を出力することによって賞球の払い出しが行われる。
B.遊技の概要 :
次に、上述した構成を有する本実施例の遊技機1で行われる遊技の概要について簡単に説明しておく。
次に、上述した構成を有する本実施例の遊技機1で行われる遊技の概要について簡単に説明しておく。
本実施例の遊技機1では、次のようにして遊技が行われる。先ず、遊技者が上皿部5の凹部に遊技球を投入して発射ハンドル8を回転させると、上皿部5に投入された遊技球が、1球ずつ発射装置ユニット12に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域11に発射される。遊技球を打ち出す強さは、発射ハンドル8の回転角度によって調整することが可能となっており、遊技者は発射ハンドル8の回転角度を変化させることによって、遊技球の狙いを付けることができる。
発射した遊技球が、遊技領域11の左側に設けられた普通図柄作動ゲート36を通過すると、図柄表示装置28において普通図柄の変動表示が開始される。図3を用いて前述したように、図柄表示装置28には左普通図柄表示部29aと、右普通図柄表示部29bとが設けられている。左普通図柄表示部29aは赤色の光を点灯可能に構成されており、右普通図柄表示部29bは緑色の光を点灯可能に構成されている。普通図柄の変動表示が開始されると、左右の普通図柄表示部29a,29bが点滅表示を行う。
図6は、普通図柄が変動表示している様子を概念的に示した説明図である。変動表示中の普通図柄は、図示されている4つの状態を取ることができる。先ず、図6(a)に示した状態は、左普通図柄表示部29aが点灯して、右普通図柄表示部29bが消灯している状態を表している。図6(b)は、左普通図柄表示部29aおよび右普通図柄表示部29bがいずれも点灯した状態を表している。図6(c)は、左普通図柄表示部29aが消灯し、右普通図柄表示部29bが点灯した状態を表しており、図6(d)は、左普通図柄表示部29aおよび右普通図柄表示部29bがいずれも消灯した状態を表している。普通図柄の変動表示中は、これら4つの表示状態が速い速度で次々と切り換わる態様で表示され、そして、所定時間が経過すると、4つの表示状態のいずれかの状態で停止表示される。このとき、所定の表示状態で停止表示されると、いわゆる普通図柄の当りとなって、始動口17が所定時間(例えば0.5秒間)だけ開放状態となる。本実施例では、図6(c)に示した表示状態、すなわち、左普通図柄表示部29aが消灯して右普通図柄表示部29bが点灯している状態が、普通図柄の当りに設定されている。
尚、普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート36を通過した場合は、この遊技球の通過が保留数として蓄えられて、現在の普通図柄の変動表示が終了後に、変動表示が行われる。普通図柄の保留は最大4個まで蓄えることが可能となっており、蓄えられている普通図柄の保留数は、普通図柄保留表示部29c(図3参照)に表示される。
次いで、開放状態となった始動口17に遊技球が入球すると、今度は、特別図柄の変動表示が開始される。特別図柄は、図3を用いて説明したように特別図柄表示部30によって表示される。尚、前述したように、本実施例の特別図柄表示部30は、7セグメントLEDからなる左特別図柄表示部30aと、コンマ部分の右特別図柄表示部30bから構成されており、これら左右の特別図柄表示部30a,30bは、赤色、橙色、緑色のいずれかで点灯可能となっている。
図7は、特別図柄が変動表示している様子を概念的に示した説明図である。特別図柄の変動表示中は、左特別図柄表示部30aでは、「A」、「Y」、「−」のいずれかの図柄が表示され、右特別図柄表示部30bではコンマ「.」が表示される。また、左特別図柄表示部30aの「A」および「Y」、右特別図柄表示部30bのコンマ「.」は、赤色、橙色、緑色の3つの状態を取ることができ、左特別図柄表示部30aの「−」は、赤色または緑色のいずれかの状態を取ることができる。本実施例の特別図柄表示部30では、これらの表示状態が組み合わされて、図7に示す12種類の状態を表示することができる。図中で7セグメントLEDあるいはコンマ部分に細かいハッチングが付されているのは、赤色の状態で点灯されていることを表している。また、少し粗いハッチングが付されているのは橙色の状態で点灯表示されていることを表しており、粗いハッチングが付されているのは緑色の状態で点灯表示されていることを表している。特別図柄の変動表示が開始されると、これら12種類の表示状態が速い速度で次々と切り換わる態様で表示され、所定時間が経過すると、いずれかの状態で停止表示される。
停止表示された図柄が「−」である場合は、特別図柄は外れとなるが、それ以外の図柄の組合せが停止表示された場合は特別図柄の当りとなって、遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態が開始される。すなわち、特別図柄が当りとなる図柄の組合せは、図7に示した12種類の図柄から、「−」を除いた10種類の組合せが存在することになる。また、本実施例の特別遊技状態は、大入賞口31dが開放状態となる遊技状態(ラウンド)が、所定回数だけ繰り返されるように構成されている。大入賞口31dは大きく開口するために、遊技球が高い確率で入球することとなる。その結果、所定回数のラウンドが繰り返される間に遊技者は多くの賞球を獲得することが可能となっている。
尚、特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口17に入球した場合は、この遊技球の入球が特別図柄の保留数として蓄えられて、現在の特別図柄の変動表示が終了後に、変動表示が行われる。特別図柄の保留も最大4個まで蓄えることが可能となっており、蓄えられている特別図柄の保留数は、特別図柄保留表示部30c(図3参照)に表示される。
図7に示した特別図柄が当りとなる10種類の組合せのうち、実線で囲った5種類の組合せは、いわゆる「確変図柄」と呼ばれる組合せであり、変動表示された特別図柄が、これら確変図柄の組合せのいずれかで停止すると、特別遊技が終了してから次の特別遊技が開始されるまでの間、当り図柄で停止表示される確率が通常の状態よりも高くなる。このように、当り図柄で停止表示される確率が高くなっている遊技状態は、確率変動状態(若しくは、確変状態)と呼ばれる。
更に、図7に示した特別図柄が当りとなる10種類の組合せのうち、破線で囲った5種類の組合せは、いわゆる「通常図柄」と呼ばれる組合せであり、変動表示された特別図柄が、これら通常図柄の組合せのいずれかで停止すると、特別遊技の終了後、特別図柄が所定回数(本実施例では100回)変動表示されるか、若しくは次回の特別遊技状態が開始されるまでの間、特別図柄の変動時間が短くなるとともに、始動口17の開放時間が若干長くなるように設定されている。このような遊技状態は、変動時間短縮状態(若しくは、時短状態)と呼ばれる。
また、特別図柄を当り図柄で停止させるか否か、更には、確変図柄または通常図柄の何れの図柄で停止させるかは、主制御基板200によって決定されている。
尚、本実施例の遊技機1においては、時短機能は、通常図柄で停止表示された場合だけでなく、確変図柄で停止表示された場合にも作動するようになっている。結局、特別図柄が、図7に示した10種類の当り図柄のいずれかで停止表示された場合は、特別遊技状態の終了後、必ず時短機能が作動することになる。
上述した特別図柄の変動停止表示に合わせて、演出表示装置27では演出用図柄を用いた各種の演出が行われる。図8は、演出表示装置27で行われる演出の一態様を例示した説明図である。図4を用いて前述したように、演出表示装置27を構成する液晶表示画面には、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが表示されている。前述した図柄表示装置28で特別図柄の変動表示が開始されると、演出表示装置27においても、これら3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが一斉に変動表示を開始する。本実施例では、キャラクタ図柄として「1」〜「9」までの9つの数字を意匠化した図柄が用意されている。
図8(a)には、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが一斉に変動表示している様子が概念的に示されている。変動表示が開始された後、所定時間が経過すると、初めに左キャラクタ図柄27aが「1」〜「9」のいずれかの図柄で停止表示され、次いで、右キャラクタ図柄27cが停止表示され、最後に中キャラクタ図柄27bが停止表示される。
これら演出表示装置27で停止表示される3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cの組合せは、前述した図柄表示装置28で停止表示される特別図柄の組合せと連動するように構成されている。たとえば、図柄表示装置28の特別図柄が当り図柄で停止する場合は、演出表示装置27の3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが同じ図柄で停止表示される。特に、図柄表示装置28の特別図柄が、前述した確変図柄で停止する場合は、演出表示装置27の3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが、奇数を表す同じ図柄で停止表示される。一方、図柄表示装置28の特別図柄が外れ図柄で停止する場合は、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cは同じ図柄で揃わない任意の組合せで停止表示される。
このように、図柄表示装置28で表示される特別図柄と、演出表示装置27で表示される3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cとは、表示内容が互いに対応しており、それぞれの表示図柄が確定するタイミングも同じに設定されているため、どちらの表示を見ながら遊技をすることも可能である。しかし、図2に示すように、図柄表示装置28よりも演出表示装置27の方が目に付き易い位置に設けられており、表示画面も大きく、更に表示内容も分かり易いので、遊技者は演出表示装置27の画面を見ながら遊技を行うことが通常である。従って、演出表示装置27の表示画面上で初めに停止表示される左キャラクタ図柄27aと、続いて停止表示される右キャラクタ図柄27cとが同じ図柄であった場合には、最後に停止表示される中キャラクタ図柄27bも同じ図柄で停止して、いわゆる大当り状態になるのではないかと、遊技者は図柄の変動を注視することになる。このように、2つのキャラクタ図柄を同じ図柄で停止した状態で、最後の図柄を変動表示させる演出は、リーチ演出と呼ばれており、リーチ演出を行うことで遊技者の興趣を高めることが可能となっている。
C.本実施例の効果音の生成回路 :
遊技機1では、一般に遊技者の興趣を効果的に高めることを狙って、上述した遊技の状況に合わせて種々の演出を行うとともに、効果音をスピーカ5y,6cから出力している。以下では、効果音を生成する生成回路について説明した後、アンプ304の異常が検出されたときの処理について説明する。なお、アンプ304の異常としては、発熱による異常のほかに過電流による異常、過電圧による異常などもある。
遊技機1では、一般に遊技者の興趣を効果的に高めることを狙って、上述した遊技の状況に合わせて種々の演出を行うとともに、効果音をスピーカ5y,6cから出力している。以下では、効果音を生成する生成回路について説明した後、アンプ304の異常が検出されたときの処理について説明する。なお、アンプ304の異常としては、発熱による異常のほかに過電流による異常、過電圧による異常などもある。
C−1.効果音の生成回路 :
図9は、効果音の生成回路を示すブロック図である。図9に示すように、効果音の生成回路は、サブ制御基板220とアンプ基板224とスピーカ5y,6cとから構成されている。サブ制御基板220には、CPU221やROM223等が搭載されており、効果音を生成する制御はCPU221が司り、効果音のデータはROM223に記憶されている。また、サブ制御基板220には、ROM223から効果音のデータを読み出して、読み出したデータをデコードする音源IC302も搭載されている。
図9は、効果音の生成回路を示すブロック図である。図9に示すように、効果音の生成回路は、サブ制御基板220とアンプ基板224とスピーカ5y,6cとから構成されている。サブ制御基板220には、CPU221やROM223等が搭載されており、効果音を生成する制御はCPU221が司り、効果音のデータはROM223に記憶されている。また、サブ制御基板220には、ROM223から効果音のデータを読み出して、読み出したデータをデコードする音源IC302も搭載されている。
アンプ基板224は、音源IC302でデコードされた効果音のデータを増幅するアンプ304を備えている。アンプ304は、アンプ304に異常があるか否かを検出するための異常検出回路306を備え、異常検出回路306はアンプ304の異常を検出した場合には、異常信号を出力する。出力された異常信号は、サブ制御基板220に搭載された異常カウンタ308によって計数され、異常カウンタ308からCPU221に向かって異常が検出された回数が出力される。また、異常カウンタ308の計数値は、CPU221からの信号によって定期的に初期化される様になっている。
このように構成された効果音の生成回路において、効果音を生成するときの動作について説明する。先ず、CPU221は、主制御基板200からの各種コマンドを受け取ると、コマンドの内容を解析して、その結果に応じて効果音を出力する。具体的には、効果音データは、ROM223から読み出されて、アンプ304で増幅された後、スピーカ5y,6cから出力される。ここで、アンプ304には、異常検出回路306が設けられており、アンプ304に異常が発生すると、これを検出して、異常カウンタ308で計数されるようになっている。異常検出回路306には、温度センサ回路、過保電流検知回路、過電圧検知回路が内蔵されており、少なくとも一つの回路の異常を検出すれば、異常信号を発生する。
なお、本実施例の音源IC302およびアンプ304は、本願発明の「増幅手段」の一態様を構成し、本実施例の異常検出回路306は、本願発明の「異常検出手段」の一態様を構成している。また、本実施例の異常カウンタ308は、本願発明の「計数手段」の一態様を構成し、本実施例のCPU221は、「出力低下手段」の一態様を構成している。さらに、本実施例のエラーLED表示部4hは、本願発明の「報知手段」の一態様を構成している。
C−2.効果音の異常検出処理 :
このように構成された効果音の生成回路において、アンプ304の異常を検出したときの処理について説明する。図10は、アンプ304の異常を検出したときの処理(異常検出処理)を示すフローチャートである。まず、サブ制御基板220のCPU221は、異常検出回路306で効果音の異常が検出されて、その異常信号が異常カウンタ308で受信されたか否かを判断する(S10)。異常信号を受信すると(S10:YES)、異常カウンタ308は、異常信号を受信した回数(異常回数)をインクリメントする(S20)。
このように構成された効果音の生成回路において、アンプ304の異常を検出したときの処理について説明する。図10は、アンプ304の異常を検出したときの処理(異常検出処理)を示すフローチャートである。まず、サブ制御基板220のCPU221は、異常検出回路306で効果音の異常が検出されて、その異常信号が異常カウンタ308で受信されたか否かを判断する(S10)。異常信号を受信すると(S10:YES)、異常カウンタ308は、異常信号を受信した回数(異常回数)をインクリメントする(S20)。
続いて、CPU221は、所定時間内に異常カウンタ308の異常回数が所定回数(例えば、5分間に3回)に達したか否かを判断する(S30)。すなわち、異常カウンタ308の計数値は、CPU221からの信号によって定期的に初期化されているので、異常カウンタ308の計数値は、前回の初期化以降に検出された異常回数となっている。従って、前回の初期化から今回の初期化までの間に(例えば5分間)、異常カウンタ308の計数値が所定回数(例えば3回)に達したか否かを判断すれば、所定時間内に異常カウンタ308の異常回数が所定回数に達したか否かを判断することができる。ここで、所定時間内に異常カウンタ308の異常回数が所定回数に達したか否かを判断しているのは、所定時間を適切に設定することによって熱に起因した異常であるか否かを正確に判断するためである。異常回数が所定回数に達していない場合には(S30:NO)、CPU221は、前記S10に戻って、異常信号が受信されるのを待つ。
一方、所定時間内に異常カウンタ308の異常回数が所定回数(例えば、5分間に3回)に達した場合には(S30:YES)、CPU221は、アンプ304の熱に起因してアンプ304の異常が検出されたと判断して、アンプ304の出力レベルを低下させる(S40)。続いて、CPU221は、アンプ304の出力レベルが所定の出力レベルまで低下したか否かを判断する(S50)。なぜなら、アンプ304の出力レベルが所定の出力レベルまで低下した後、さらにアンプ304の出力レベルを低下させると、効果音を適切な音量でスピーカ5y,6cから出力させることが困難となるからである。
アンプ304の出力レベルが所定の出力レベルまで低下していない場合には(S50:NO)、まだアンプ304の出力レベルを低下させることができるが、前述したように所定時間内に異常カウンタ308の異常回数が所定回数に達しているので(S30:YES)、異常カウンタ308の計数値をクリアする(S70)。一方、アンプ304の出力レベルが所定の出力レベルまで低下している場合には(S50:YES)、CPU221は、アンプ304の熱に起因した異常ではないと判断して、アンプ304の熱に起因した異常ではない旨をエラーLED表示部4hに報知する(S60)。
その結果、エラーLED表示部4hは、軽度のエラー発生の場合であるオレンジ色に点灯するので、例えば遊技機1が設置されているホールのスタッフは、アンプ304の熱に起因した異常ではなく、他の原因による異常が発生したことを知ることができる。
以上、詳述したように、異常が熱によるものであった場合は、単にリセットしただけでは、正常な状態に復帰させることはできない場合もあるが、本実施例では、アンプ304の発熱に起因するものであることが疑わしい場合には、アンプ304の出力レベルを低下させているので、アンプ304の発熱量が抑制される。このため、熱に起因する異常を回避することができ、異常検出回路306を有効に活用して、効果音の出力を正常な状態に復帰させることができる。
また、所定時間内に異常カウンタ308の異常回数が所定回数(例えば、5分間に3回)に達したことに基づいて、熱に起因した異常が疑わしいと判断しているので、簡単な構成とすることができる。しかも、単に異常カウンタ308の異常回数が所定回数に達したか否かを判断するのではなく、所定時間内に異常カウンタ308の異常回数が所定回数に達したか否かを判断しているので、所定時間を適切に設定することによって熱に起因した異常であるか否かを正確に判断することができる。
さらに、熱に起因した異常ではない旨がエラーLED表示部4hで報知されるので、熱以外の原因に絞って異常の発生原因の究明を行うことができる。また、アンプ304の出力レベルを所定の出力レベル以下になることがないので、少なくとも所定の出力レベルの効果音を維持することができる。
以上、本発明について各種の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
1…遊技機、 4h…エラーLED表示部(報知手段)、
5y,6c…スピーカ、 211…CPU(出力低下手段)、
302…音源IC(増幅手段)、 304…アンプ(増幅手段)、
306…異常検出回路(異常検出手段)、 308…異常カウンタ(計数手段)。
5y,6c…スピーカ、 211…CPU(出力低下手段)、
302…音源IC(増幅手段)、 304…アンプ(増幅手段)、
306…異常検出回路(異常検出手段)、 308…異常カウンタ(計数手段)。
Claims (3)
- 遊技の状況に合わせて効果音をスピーカから出力する遊技機において、
前記効果音のデータを読み出して増幅した後、前記スピーカに出力する増幅手段と、
前記増幅手段における異常の有無を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段の検出結果が所定条件を満足した場合には、前記増幅手段の出力レベルを低下させる出力低下手段と
を備えたことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
前記異常検出手段で検出された異常有の検出回数を計数する計数手段を備え、
前記出力低下手段は、前記計数手段により所定時間内に前記異常有の検出回数が所定回数に達した場合には、前記増幅手段の出力レベルを低下させることを特徴する遊技機。 - 請求項2に記載の遊技機において、
前記増幅手段の出力レベルを所定の出力レベルにまで低下させた場合でも、前記異常が検出されたときは、当該異常の発生を報知する報知手段を備えたことを特徴とする遊技機。
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