JP2007042705A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007042705A
JP2007042705A JP2005222506A JP2005222506A JP2007042705A JP 2007042705 A JP2007042705 A JP 2007042705A JP 2005222506 A JP2005222506 A JP 2005222506A JP 2005222506 A JP2005222506 A JP 2005222506A JP 2007042705 A JP2007042705 A JP 2007042705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
film
semiconductor device
capacitive
interlayer insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005222506A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuzuru Ishida
譲 石田
Takumi Mikawa
巧 三河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005222506A priority Critical patent/JP2007042705A/ja
Publication of JP2007042705A publication Critical patent/JP2007042705A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

【課題】集積度が高い半導体装置においても、複数の強誘電体容量素子が形成された領域を覆う水素バリア膜の成膜不良の発生を防止し、強誘電体容量素子の劣化が生じにくい半導体装置を実現できるようにする。
【解決手段】半導体装置は、基板11の上に形成された第1の層間絶縁膜14と、それぞれが第1の層間絶縁膜14上の容量素子形成領域31に行列状に形成され、下部電極17、容量絶縁膜19及び上部電極20aからなる複数の容量素子30と、各容量素子30を覆う上部水素バリア膜22とを備えている。各上部電極20aは、列ごとに共通に形成されたセルプレート電極20であり、容量絶縁膜19は、隣接する行に形成された容量素子30に跨って一体に形成されている。
【選択図】図1

Description

強誘電体を用いた容量素子を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
強誘電体を用いた容量素子を有するメモリ装置等の半導体装置を実現するための最重要課題は、容量絶縁膜の特性を劣化させることなく集積化を実現する構造及びその製造方法を開発することである。容量絶縁膜に用いられるSrBi2Ta29(以下、SBTと略す。)、Pb(ZrxTi1-x)O3(但し、0≦x≦1であり、以下、PZTと略す。)又は(BixLa1-x4Ti312(但し、0≦x≦1であり、以下、BLTと略す。)等の強誘電体は酸化物であるため、還元性雰囲気、特に水素に曝されると強誘電体酸化物が還元されて、結晶組成が崩れ、強誘電体特性が大きく劣化する。特に近年、強誘電体メモリ装置の微細化に伴い、強誘電体容量素子を縮小しなければならず、水素による影響はさらに大きなものとなる。
ところが、半導体装置の製造工程においては、水素を含んだ雰囲気での処理が非常に多い。例えば、Al配線形成後にMOSトランジスタの特性を確保するために行うアニールは、水素を含んだ雰囲気で行われる。また、コンタクトホールへのタングステンの埋め込みには化学気相成長法(以下、CVD法と略す。)が用いられるが、これは非常に強い還元雰囲気下で行われる。このため、強誘電体容量素子を有する半導体装置を製造する際には、水素還元雰囲気下において強誘電体容量素子の容量絶縁膜へ水素が侵入することを防止するために、強誘電体容量素子の周りを水素バリア膜で覆うことが行われている(例えば、特許文献1を参照。)。
強誘電体容量素子の周りを水素バリア膜で覆うことにより、水素雰囲気において処理を行う際に水素が強誘電体容量素子に侵入することを防止できる。これにより、容量絶縁膜を劣化させることなく強誘電体容量素子を有する半導体装置を製造することができる。
特開2004−303994号公報
しかしながら、従来の強誘電体容量素子を有する半導体装置においては、水素バリア膜のカバレッジ不足による成膜不良が発生するという問題がある。一般的に、強誘電体メモリ装置においては、複数の強誘電体容量素子がマトリックス状に形成されており、これらの強誘電体容量素子が形成された領域をまとめて水素バリア膜により覆わなければならない。しかし、強誘電体容量素子は、下部電極、強誘電体膜及び上部電極が積層されて形成されており、かなりの厚みを有している。従って、強誘電体容量素子同士の間の部分には、深い凹部が生じてしまう。この凹部において、水素バリア膜のカバレッジ不足による成膜不良が発生し、水素バリア膜の成膜不良箇所から水素が侵入するため、強誘電体膜が還元され、強誘電体容量素子の劣化が生じてしまう。
特に、半導体装置の集積度を上げるために、強誘電体容量素子同士の間隔を狭くすると、凹部のアスペクト比が大きくなり、成膜不良が発生しやすくなるという問題がある。
本発明は、前記従来の問題を解決し、集積度が高い半導体装置においても、複数の強誘電体容量素子が形成された領域を覆う水素バリア膜の成膜不良の発生を防止し、強誘電体容量素子の劣化が生じにくい半導体装置及びその製造方法を実現できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は半導体装置を、複数の強誘電体容量素子に跨って容量絶縁膜が一体に形成された構成とする。
具体的に本発明に係る半導体装置は、基板の上に形成された第1の層間絶縁膜と、それぞれが第1の層間絶縁膜の上の容量素子形成領域に行列状に形成され、下部電極、強誘電体からなる容量絶縁膜及び上部電極からなる複数の容量素子と、第1の層間絶縁膜の上に形成され、各容量素子を覆う第2の層間絶縁膜と、第2の層間絶縁膜の上面及び側面を覆う水素バリア膜とを備え、各上部電極は、列ごとに形成されたセルプレート電極であり、容量絶縁膜は、複数の容量素子のうちの隣接する行に形成された容量素子に跨って形成されていることを特徴とする。
本発明の半導体装置によれば、各上部電極は、列ごとに形成されたセルプレート電極であり、容量絶縁膜は、複数の容量素子のうちの隣接する行に形成された容量素子に跨って形成されているため、セルプレート同士の間に生じる凹部の深さを浅くすることができる。従って、セルプレート同士の間隔を小さくしても、セルプレート同士の間に生じる凹部のアスペクト比を小さく保つことができるので、水素バリア膜のカバレッジ不足による水素バリア膜の成膜不良の発生を抑えることができる。その結果、集積度を高くしても容量素子の劣化が生じにくい半導体装置を実現することが可能となる。
本発明の半導体装置において、隣接する各セルプレート電極同士の間の距離は、500nm以下であることが好ましい。このような構成とすることにより、半導体装置の集積度を確実に高くすることができる。
本発明の半導体装置において、水素バリア膜は、SiON、Al23、TiO2、TiN、TiとAlとの合金、Tiの酸化物とAlの酸化物との混合物、Tiの窒化物とAlの窒化物との混合物及びTiの酸窒化物とAlの酸窒化物との混合物のうちのいずれか1つからなる単層膜又は2つ以上からなる積層膜であることが好ましい。このような構成とすることにより、水素の透過を防ぐ水素バリア膜を確実に形成することが可能となる。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、基板の上に形成された第1の層間絶縁膜の上に、第1の導電膜を形成する工程と、第1の導電膜をパターニングすることにより、第1の層間絶縁膜の上に設けられた容量素子形成領域に、それぞれが行列状に配置された複数の下部電極を形成する工程と、容量素子形成領域に、各下部電極同士の間を埋め且つ各下部電極の上面を露出する第2の層間絶縁膜を形成する工程と、下部電極及び第2の層間絶縁膜の上に、強誘電体からなる容量絶縁膜を形成する工程と、容量絶縁膜の上に、第2の導電膜を形成し、形成した第2の導電膜をパターニングすることにより、列ごとに一体となった複数のセルプレート電極として上部電極を形成する工程と、各下部電極、容量絶縁膜及び各上部電極とからなる複数の容量素子のそれぞれを覆う水素バリア膜を形成する工程とを備え、上部電極を形成する工程において、容量絶縁膜は、セルプレート電極同士の間に残すように形成することを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、上部電極を形成する工程において、容量絶縁膜は、セルプレート電極同士の間に残すように形成するため、セルプレート電極同士の間に生じる凹部の深さを浅くすることができる。従って、セルプレート電極同士の間の間隔を狭くしても、セルプレート電極同士の間に生じる凹部のアスペクト比を小さく保つことができるので、水素バリア膜のカバレッジ不足による水素バリア膜の成膜不良の発生を抑えることが可能となる。その結果、半導体装置の集積度を高くし且つ容量素子の劣化の生じにくい半導体装置を製造することが可能となる。
本発明の半導体装置の製造方法において、隣接する各セルプレート電極同士の間の距離は、500nm以下であることが好ましい。
本発明の半導体装置の製造方法において、水素バリア膜は、SiON、Al23、TiO2、TiN、TiとAlとの合金、Tiの酸化物とAlの酸化物との混合物、Tiの窒化物とAlの窒化物との混合物及びTiの酸窒化物とAlの酸窒化物との混合物のうちのいずれか1つからなる単層膜又は2つ以上からなる積層膜であることが好ましい。
本発明の半導体装置の製造方法は、第1の導電膜を形成するよりも前に、第1の層間絶縁膜の上に下部水素バリア膜を形成する工程と、上部電極を形成する工程よりも後に、容量素子形成領域に容量素子を覆う第3の層間絶縁膜を形成する工程とをさらに備え、水素バリア膜は、第3の層間絶縁膜の上面と、第3の層間絶縁膜及び第2の層間絶縁膜の側面とを覆い且つ端部が下部水素バリア膜と接するように形成することが好ましい。
本発明によれば、集積度が高い半導体装置においても、複数の強誘電体容量素子が形成された領域を覆う水素バリア膜の成膜不良の発生を防止し、強誘電体容量素子の劣化を低減した半導体装置及びその製造方法を実現できる。
図1(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る半導体装置であり、(a)は平面構成を示し、(b)は(a)のセルプレート電極を横切るIb−Ib線における断面構成を示し、(c)は(a)のセルプレート電極に沿ったIc−Ic線における断面構成を示している。
図1(a)〜(c)に示すように、本実施形態の半導体装置は、半導体基板11に形成された複数のトランジスタ33と、それぞれが各トランジスタ33と電気的に接続され容量素子形成領域31に行列状に形成された複数の容量素子30とからなる。図1には容量素子30が3行2列のマトリックスに配置された例を示しているが、行数及び列数は任意に変更してよい。
半導体基板11には、それぞれが不純物拡散領域13を有し、素子分離12により分離された複数のトランジスタ33がマトリックス状に形成されている。基板11の上にはトランジスタ33を覆うように厚さが500nm〜1000nmのSiO2からなる第1の層間絶縁膜14が形成され、第1の層間絶縁膜14の上には、厚さが20nm〜100nmのSiNからなる絶縁性の下部水素バリア膜15が形成されている。
各トランジスタ33の不純物拡散領域13には、コンタクトプラグ16が電気的に接続されている。コンタクトプラグ16は、タングステンからなり、下部水素バリア膜15及び第1の層間絶縁膜14を貫通するように形成されている。なお、不純物拡散領域13とコンタクトプラグ16とのコンタクト抵抗を低減するために、不純物拡散領域13の上にCoSi2等のシリサイド膜を形成してもよい。
下部水素バリア膜15の上の容量素子形成領域31には、それぞれがコンタクトプラグ16と電気的に接続された下部電極17と容量素子19と上部電極20aとからなる複数の容量素子30が形成されている。
下部電極17は例えば、厚さが50nm〜100nmのTiAl又はTiAlNからなる導電性の水素バリア膜と、厚さが30〜100nmのIrからなる第1の酸素バリア膜と、厚さが30〜100nmのIrO2からなる第2の酸素バリア膜と、厚さが50〜100nmのPt膜が下から順次積層されてそれぞれ形成されている。ここで、導電膜としてPtに代えてIrO2を用いてもよい。
下部水素バリア膜15の上の容量素子形成領域31には、各下部電極17の上面を露出するように第2の層間絶縁膜18が形成されている。第2の層間絶縁膜18は、SiO2からなり、第2の層間絶縁膜18の上面と下部電極17の上面とは、ほぼ同一レベルの平面を形成している。
下部電極17の上には、厚さが50nm〜100nmのBT系、PZT系又はBLT系の材料からなる強誘電体膜である容量絶縁膜19が形成されている。容量絶縁膜19は、各下部電極17の上面を覆うように一体に形成されている。
容量絶縁膜19の上には、厚さが50〜100nmのPt若しくはIr等の貴金属又はこれらの金属酸化物からなる上部電極20aが形成されている。上部電極20aは、列ごとに一体に形成されておりセルプレート電極20を形成している。
本実施形態の半導体装置においては、各セルプレート電極20の末端において容量絶縁膜が除去され、セルプレート電極20と下部電極17とが電気的に接続されている。これにより、セルプレート電極20と不純物拡散領域13とを電気的に接続している。なお、下部電極17を介在させずに、セルプレート電極20とコンタクトプラグ16とを直接電気的に接続する構造としてもよい。
第2の層間絶縁膜18の上には、各容量素子30を覆うように第3の層間絶縁膜21が形成されている。第3の層間絶縁膜21の上には上部水素バリア膜22が形成されている。また、上部水素バリア膜22は、第3の層間絶縁膜21及び第2の層間絶縁膜18の側面を覆い、端部が下部水素バリア膜15と接するように形成されている。従って、マトリックス状に形成された複数の容量素子30はそれぞれ、下部水素バリア膜15と上部水素バリア膜22とに囲まれている。
本実施形態においては、容量絶縁膜19が各下部電極17に跨って一体に形成されており、各セルプレート電極20の間の領域にも容量絶縁膜19が形成されている。従って、セルプレート電極20の間の領域に生じる凹部の深さを浅くすることができるので、セルプレート電極20同士の間の距離であるセルプレート間距離Dが小さい場合にも、カバレッジ不足による上部水素バリア膜22の形成不良が発生しない。その結果、水素バリア膜の形成不良箇所から水素が侵入することによる、容量素子の劣化を防止することが可能となる。
図2は本実施形態に係る半導体装置におけるセルプレート間距離Dと強誘電体特性との関係を示すグラフである。図2において横軸はセルプレート間距離Dを示し、縦軸は強誘電体膜の電気的な特性の一つである分極量を示している。
図2に示すようにセルプレート電極20同士の間の領域に、容量絶縁膜19が形成されていない従来の半導体装置においては、セルプレート間距離Dを500nm以下にすると、分極量が急激に低下し、強誘電体の特性が悪化した。しかし、セルプレート電極20同士の間の領域に容量絶縁膜を連続して形成した本実施形態の半導体装置においては、セルプレート間距離Dを狭くしても分極量の値は一定であり、強誘電体特性の劣化が認められなかった。
これは、従来の半導体装置では、第3の層間絶縁膜21のセルプレート電極20の間の部分に生じる凹部が深くなるため、セルプレート間距離Dを短くするとアスペクト比が大きくなり、上部水素バリア膜22のカバレッジ不足による成膜不良が発生することによる。上部水素バリア膜22の成膜不足が生じると、その箇所から膜内へ水素が侵入する。その結果、容量絶縁膜19が還元され、容量素子の強誘電体特性が劣化する。
一方、本実施形態の半導体装置では、各下部電極17同士の間の領域にも容量絶縁膜19が設けられているため、少なくとも容量絶縁膜19の膜厚分だけ第3の層間絶縁膜21のセルプレート電極20の間の部分に生じる凹部の深さが浅くなる。従って、セルプレート間距離Dを短くしてもアスペクト比を小さく保つことができる。
容量絶縁膜19及びセルプレート電極20の膜厚を薄くすることによりアスペクト比を小さくした場合には、分極量の低下、電極抵抗の増加及びリラクタンス率の悪化等の容量素子特性の低下を生じるため好ましくない。しかし、本実施形態では、容量絶縁膜19及びセルプレート電極20の膜厚を薄くすることなくアスペクト比を小さく保つことができる。
例えば、容量絶縁膜19及びセルプレート電極20の膜厚をそれぞれ100nmとし、オーバーエッチングを50nmとすると、セルプレート間距離Dが500nmの場合のアスペクト比は、従来の半導体装置においては0.5となるが、本実施形態の半導体装置では0.3となる。
このように、本実施形態の半導体装置においては、集積度を上げ、セルプレート間距離を短くしても、アスペクト比を小さく保つことができるので、水素バリア膜の成膜不良が発生しにくく、強誘電体容量素子の劣化が生じにくい半導体装置を実現できる。
以下に、一実施形態に係る半導体装置の製造方法について図面を参照して説明する。図3〜図5は一実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示している。図3及び図4はセルプレート電極を横切る断面の構造を示しており、図5はセルプレート電極に沿った断面の構造を示している。
まず、図3(a)に示すように、基板11の素子分離12によって互いに分離された領域に不純物拡散領域13とゲート電極32とからなるトランジスタ33をそれぞれ形成する。トランジスタ33を形成した後、基板11の上にトランジスタ33を覆うように厚さが500nm〜1000nmのSiO2からなる層間絶縁膜14をCVD法により形成する。層間絶縁膜14の上には、厚さが20〜100nmのSiNからなる絶縁性の下部水素バリア膜15を形成する。続いて、それぞれが下部水素バリア膜15及び層間絶縁膜14を貫通し不純物拡散領域13を露出する複数のコンタクトホールを形成する。コンタクトホール内及び下部水素バリア膜15の上にスパッタリング法又はCVD法により、厚さが20〜50nmの密着層(図示せず)を形成する。この後、コンタクトホールを埋めるように密着層の上にタングステンからなる導電膜をスパッタリング法又はCVD法により形成した後、CMP法により下部水素バリア膜15の上に形成した導電膜及び密着層を除去することにより、不純物拡散領域13とそれぞれ接続された複数のコンタクトプラグ16を形成する。なお、密着層には、Ti、TiN、Ta又はTaNを用いればよい。
次に、図3(b)に示すように下部水素バリア膜15の上に厚さが50nm〜100nmのTiAl又はTiAlN膜と、厚さが30〜100nmのIr膜と、厚さが30〜100nmのIrO2膜と、厚さが50〜100nmのPt膜とを順次形成した後、パターニングすることにより、それぞれが行列状に配置され且つコンタクトプラグ16と電気的に接続された複数の下部電極17を形成する。
次に、図3(c)に示すように下部水素バリア膜15の上に、下部電極17を覆うように厚さが400nm〜600nmのSiO2からなる第2の絶縁層間膜18形成し、CMP法又はエッチングにより下部電極17の上面を露出する。その後、第2の層間絶縁膜18及び下部電極17の上に厚さが50〜100nmのSBT系、PZT系又はBLT系の強誘電体膜である容量絶縁膜19を形成する。
次に、図4(a)に示すように、容量素子形成領域31以外の容量絶縁膜19をエッチングにより除去する。
次に、図4(b)に示すように第2の層間絶縁膜18及び容量絶縁膜19の上に50〜100nmのPtからなる導電膜を形成した後、パターニングすることにより、列ごとに一体に形成された上部電極であるセルプレート電極20を形成する。これにより、下部電極17と容量絶縁膜19とセルプレート電極20とからなる容量素子30が形成される。
次に、図4(c)に示すように、容量素子30を覆うように厚さが50〜200nmのSiO2からなる第3の層間絶縁膜21を形成した後、パターニングして容量素子形成領域31以外の領域に形成された第3の層間絶縁膜21を除去する。その後、第3の層間絶縁膜21の上面と、第3の層間絶縁膜21の側面及び第2の層間絶縁膜18の側面を覆い、端部が下部水素バリア膜15と接する上部水素バリア膜22を形成する。上部水素バリア膜22は、例えばSiON膜、Al23膜、TiO2膜、TiN膜、TiとAlとの合金膜、Tiの酸化物とAlの酸化物との混合物膜、Tiの窒化物とAlの窒化物との混合物膜又はTiの酸窒化物とAlの酸窒化物との混合物膜を用い厚さが50〜100nmとなるように形成する。
このように、隣接するセルプレート電極20の間に容量絶縁膜19が連続して形成されているため、セルプレート電極20の間に存在する段差を小さくすることができる。従って、集積度を上げて、セルプレート電極20同士の間隔が短くなった場合にも、セルプレート電極20の間に存在する段差のアスペクト比を小さく保つことができるので、水素バリア膜の成膜不良が発生することを抑えることができる。その結果、集積度を高くしても容量素子特性の劣化が生じにくい強誘電体容量素子を有する半導体装置を実現できる。
以下に、セルプレート電極20の末端部分の形成工程について説明する。図5(a)〜(c)は図4(a)〜(c)に対応するセルプレート電極20に沿った断面の構成をそれぞれ示している。図5(a)に示すように図4(a)に示した工程において容量絶縁膜19の一部を除去する際に、列の末端に形成した下部電極17の上面を露出する。
次に、図5(b)に示すように図4(b)に示した工程において導電膜を形成する際に、導電膜と列の末端に形成した下部電極17とが電気的に接続されるようにする。これにより、セルプレート電極20をコンタクトプラグ16を介在させて不純物拡散層13と接続することができる。
このようにすれば、容量素子形成領域31以外の強誘電体膜を除去する際に、列の末端に形成された下部電極17の上に形成された強誘電膜を同時に除去するため、工程数を増やすことなくセルプレート電極20と不純物拡散層13とを電気的に接続することができる。なお、本実施形態においては、列の末端においてセルプレート電極20と不純物拡散層13とを接続したが、任意の位置で接続してよい。また、列方向にセルプレート電極20が延びる構成としたが、行列を入れ替えて、行方向にセルプレート電極20が延びる構成としてもよい。
また、本実施形態において上部水素バリア膜22は第3の絶縁膜21の上に形成したが、容量素子30の上に直接形成してもよい。但し、この場合には、絶縁性の材料を用いる。
また、下部水素バリア膜には、SiNに代えてSiON、Al23、TiAlO、TaAlO、TiSiO等を用いてもよい。
本発明の半導体装置は、集積度が高い半導体装置においても、複数の強誘電体容量素子が形成された領域を覆う水素バリア膜の成膜不良の発生を防止し、強誘電体容量素子の劣化が生じにくい半導体装置及びその製造方法を実現できるという効果を有し、強誘電体を用いた容量素子を有する半導体装置及びその製造方法等として有用である。
(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る半導体装置を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIb−Ib線における断面図であり、(c)は(a)のIc−Ic線における断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置のセルプレート間の距離と分極量との層間を、従来例に係る半導体装置と比較して示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る強誘電体メモリ装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る強誘電体メモリ装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る強誘電体メモリ装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
符号の説明
11 半導体基板
12 素子分離
13 不純物拡散領域
14 第1の層間絶縁膜
15 下部水素バリア膜
16 コンタクトプラグ
17 下部電極
18 第2の層間絶縁膜
19 容量絶縁膜
20 セルプレート電極
20a 上部電極
21 第3の層間絶縁膜
22 上部水素バリア膜
30 容量素子
31 容量素子形成領域
32 ゲート電極
33 トランジスタ

Claims (6)

  1. 基板の上に形成された第1の層間絶縁膜と、
    それぞれが前記第1の層間絶縁膜の上の容量素子形成領域に行列状に形成され、下部電極、強誘電体からなる容量絶縁膜及び上部電極からなる複数の容量素子と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に形成され、前記各容量素子を覆う水素バリア膜とを備え、
    前記各上部電極は、列ごとに形成されたセルプレート電極であり、
    前記容量絶縁膜は、前記複数の容量素子のうちの行方向に隣接する容量素子に跨って形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 隣接する前記各セルプレート電極同士の間の距離は、500nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記水素バリア膜は、SiON、Al23、TiO2、TiN、TiとAlとの合金、Tiの酸化物とAlの酸化物との混合物、Tiの窒化物とAlの窒化物との混合物及びTiの酸窒化物とAlの酸窒化物との混合物のうちのいずれか1つからなる単層膜又は2つ以上からなる積層膜であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 基板の上に形成された第1の層間絶縁膜の上に、第1の導電膜を形成する工程と、
    前記第1の導電膜をパターニングすることにより、前記第1の層間絶縁膜の上に設けられた容量素子形成領域に、それぞれが行列状に配置された複数の下部電極を形成する工程と、
    前記容量素子形成領域に、前記各下部電極同士の間を埋め且つ前記各下部電極の上面を露出する第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記下部電極及び前記第2の層間絶縁膜の上に、強誘電体からなる容量絶縁膜を形成する工程と、
    前記容量絶縁膜の上に、第2の導電膜を形成し、形成した第2の導電膜をパターニングすることにより、列ごとに一体となった複数のセルプレート電極として上部電極を形成する工程と、
    前記各下部電極、容量絶縁膜及び各上部電極とからなる複数の容量素子のそれぞれを覆う水素バリア膜を形成する工程とを備え、
    前記上部電極を形成する工程において、前記容量絶縁膜は、前記セルプレート電極同士の間に残すように形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 隣接する前記各セルプレート電極同士の間の距離は、500nm以下であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記水素バリア膜は、SiON、Al23、TiO2、TiN、TiとAlとの合金、Tiの酸化物とAlの酸化物との混合物、Tiの窒化物とAlの窒化物との混合物及びTiの酸窒化物とAlの酸窒化物との混合物のうちのいずれか1つからなる単層膜又は2つ以上からなる積層膜であることを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
JP2005222506A 2005-08-01 2005-08-01 半導体装置及びその製造方法 Pending JP2007042705A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005222506A JP2007042705A (ja) 2005-08-01 2005-08-01 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005222506A JP2007042705A (ja) 2005-08-01 2005-08-01 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007042705A true JP2007042705A (ja) 2007-02-15

Family

ID=37800441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005222506A Pending JP2007042705A (ja) 2005-08-01 2005-08-01 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007042705A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3759859B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
US6730951B2 (en) Capacitor, semiconductor memory device, and method for manufacturing the same
US7910968B2 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
JP3643091B2 (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
KR100534985B1 (ko) 반도체장치 및 그 제조방법
JP3621087B1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPWO2005101509A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2010118439A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2005332865A (ja) 半導体装置
JP4002882B2 (ja) 容量素子、半導体記憶装置及びその製造方法
JP4636834B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2007042705A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4485965B2 (ja) 半導体装置
JP4509992B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2007035915A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2006253194A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3967315B2 (ja) 容量素子、半導体記憶装置及びその製造方法
US20070231994A1 (en) Semiconductor device and fabrication method therefor
JP4787152B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2008098219A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
KR20070011273A (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP2005101213A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2006032451A (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
JP2006203069A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2006134961A (ja) 半導体装置