JP2007040383A - 玉軸受用保持器及び玉軸受 - Google Patents

玉軸受用保持器及び玉軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP2007040383A
JP2007040383A JP2005224336A JP2005224336A JP2007040383A JP 2007040383 A JP2007040383 A JP 2007040383A JP 2005224336 A JP2005224336 A JP 2005224336A JP 2005224336 A JP2005224336 A JP 2005224336A JP 2007040383 A JP2007040383 A JP 2007040383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cage
ball bearing
female
male
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005224336A
Other languages
English (en)
Inventor
Yujiro Toda
雄次郎 戸田
Kenichi Iso
賢一 磯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2005224336A priority Critical patent/JP2007040383A/ja
Publication of JP2007040383A publication Critical patent/JP2007040383A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/7893Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a cage or integral therewith
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/3837Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages
    • F16C33/3862Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages comprising two annular parts joined together
    • F16C33/3875Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages comprising two annular parts joined together made from plastic, e.g. two injection moulded parts joined by a snap fit
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2226/00Joining parts; Fastening; Assembling or mounting parts
    • F16C2226/50Positive connections
    • F16C2226/70Positive connections with complementary interlocking parts
    • F16C2226/74Positive connections with complementary interlocking parts with snap-fit, e.g. by clips
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2300/00Application independent of particular apparatuses
    • F16C2300/02General use or purpose, i.e. no use, purpose, special adaptation or modification indicated or a wide variety of uses mentioned

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】 高温・高速回転の過酷な条件下においても、保持器に発生する変形及び破損を防止することができ、軸受の寿命を向上することができる玉軸受用保持器及びこの玉軸受用保持器を用いた玉軸受を提供する。
【解決手段】 玉軸受の複数の玉3を円周方向に転動可能に保持するポケット部11を有する円環状の玉軸受用保持器10であって、軸方向に分割された一対の保持器分割片12,13を備え、この一対の保持器分割片12,13は軸方向に互いに雄雌嵌合する雄部15及び雌部17の少なくとも一方を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、エンジン補機に使用されるプーリ、オルタネータ等の自動車部品の回転支持部用軸受や、工作機械の主軸用軸受等、高温、且つ高速での回転が要求される玉軸受の玉の保持に用いられる玉軸受用保持器及びこの玉軸受用保持器を使用した玉軸受に関する。
従来より、自動車のエンジンの各種動力装置、例えば、オルタネータ、カーエアコンコンプレッサ用プーリ、中間プーリ、電動ファンモータ、水ポンプ等の自動車電装部品やエンジン補機の回転支持部には、転がり軸受が使用されている。
近年、省エネルギー及び環境問題の観点から、車両の低燃費化や高効率化が目標とされているため、自動車は小型軽量化を目的としたFF車が普及してきている。また、室内空間拡大の要望により、エンジンルーム空間の減少を余儀なくされ、上記転がり軸受が使用される電装部品・エンジン補機の小型化がより一層進められている。加えて、上述した各部品に対して一層の高性能、高出力化も求められている。
しかし、電装部品やエンジン補機の小型化による出力の低下は避けられず、例えば、オルタネータやカーエアコンコンプレッサ用プーリでは、高速化することで出力の低下分を補っており、それに伴ってアイドラプーリも同様に高速化が要求される。さらに、静粛化向上の要望によりエンジンルームの密閉化が進み、エンジンルーム内の高温化が促進されるため、前記各部品に使用される転がり軸受にも高温に耐えることが要求される。また、駆動ベルトの高張力化により、転がり軸受に加わる荷重も大きくなってきている。
そして、上記したような転がり軸受の一例として、図30に示すような玉軸受9がよく知られている。この玉軸受9は、内輪1と外輪2との間に転動体としての複数の玉3が配設された深溝玉軸受であり、複数の玉3は円環状の保持器4を介して円周方向に略等間隔で転動可能に保持され、外輪2の軸方向両端部の内周面には、それぞれシール部材8が装着されている(例えば、特許文献1〜7参照)。
保持器4は、転動体案内の冠型保持器であり、この保持器4には、図31に示すように、複数の玉3を円周方向に略等間隔で転動可能に保持するポケット部5が形成され、ポケット部5内面の周方向の両端部には、軸方向に突出する一対の爪部6が設けられている。一対の爪部6の各先端間は、開口して開口部7とされており、開口部7から玉3を一対の爪部6を押し広げつつポケット部5に押し込むことにより、ポケット部5内に玉3が微小なすきまを介して転動可能に保持される。
ところで、オルタネータやカーエアコンコンプレッサ用プーリ等に用いられる玉軸受の場合、玉軸受に組み込まれる保持器としては、金属製保持器やプラスチック保持器が考えられるが、自動車エンジンの電装・補機用軸受、例えば、電磁クラッチや中間プーリ等に用いられるものは高速回転で使用されるため、軽量であることやグリースの焼き付き性を考えて、金属製保持器よりもプラスチック製保持器が多用されている。
プラスチック製保持器の樹脂材料としては、ポリアミド、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート、フッ素樹脂等のいわゆるエンジニアリングプラスチックが、単体のままで、あるいはガラス繊維、炭素繊維等の短繊維を混入して強化した複合材の形態で使用されている。これらの中で、ポリアミドは、材料コストと性能のバランスが良いことから、プラスチック保持器の樹脂材料として多用され、一般的な環境条件では卓越した性能が確認されている。
一方では、小型軽量化、コストダウン等の目的のため、電装部品・エンジン補機用プーリにおいては、金属製プーリからプラスチック製プーリに置き換えられる場合がある。
しかしながら、転がり軸受にプラスチック製プーリが組み込まれる場合、プラスチック製プーリは金属製プーリに比較して熱伝導性に劣るので、軸受温度が高温になり易いという問題がある。また、金属製プーリであれば、回転により軸受部材が高温になったとしても、その熱が内輪から熱伝導性の良い金属製プーリを通してプーリの外周側に伝わって放熱されるが、プラスチック製プーリでは、放熱性が低いため、熱伝導性の低いシール部材のシールリップやグリースが早期に劣化して潤滑不良を起こし、転がり軸受が焼き付く虞がある。
また、高温・高速回転化による焼き付き寿命の低下の一要因として、温度上昇によるグリースの劣化やシールリップの硬化による密閉性の低下以外にも、保持器の変形が挙げられ、図31に示すような冠型保持器では、内輪1及び外輪2に接触することはないが、高速回転により保持器4が強い遠心力を受けるようになるため、保持器4の爪部6が遠心力により外側(外輪側)に開こうとする。これにより、最悪の場合は、外輪2との接触や、保持器背面とシール芯金部との接触により、異常発熱が起こり、転がり軸受が焼き付く虞がある。
ここで、保持器の樹脂材料の中で、ポリアミド(以下PAとも記す)として従来から一般的に使用されているポリアミド6(ナイロン6)やポリアミド66(ナイロン66)は、環境温度が120°C以上での連続使用条件や、極圧添加剤、添加油等の油類と常時あるいは間欠的に接触する条件下では、経時的に材料が劣化してしまい、市場で要求される性能を満たせなくなることがあり、また、耐熱性が不十分で、強度及び剛性が不足して回転時に変形し、軸受外輪と接触して保持器摩耗や軸受の焼き付きの原因となることがある。
また、従来のポリアミド6やポリアミド66から成る保持器は、一定の強度を持たせるために、ガラス繊維を10重量%〜30重量%程度配合したものが使用される場合が多いが、高温での強度を向上させるために、ガラス繊維を従来よりも多く配合すると、冠型保持器では組み込み性が低下する。
このような背景から、近年、150°Cを越えるような高温環境下で使用されるプラスチック保持器の樹脂材料として、ポリエーテルスルホン(以下PESとも記す)、ポリエーテルイミド(以下PEIとも記す)、ポリアミドイミド(以下PAIとも記す)、ポリイミド(以下PIとも記す)等の、いわゆるスーパーエンジニアリングプラスチック樹脂が提案されている。
特開平11−132238号公報 実開平6−8821号公報 特開2003−35317号公報 特開平7−217659号公報 特開2003−343571号公報 実開平6−1848号公報 実開昭61−82126号公報
しかしながら、スーパーエンジニアリングプラスチック樹脂は、耐熱性や耐薬品性には優れているものの、保持器としては必要な適度な柔軟性に劣り、保持器の組み込み性に問題があるため、未だ汎用されるには至っていない。
そして、電装部品やエンジン補機に使用される転がり軸受の高温・高速回転の耐久性能に関する要望は高まる一方であり、特に、上記の如く、プーリが樹脂化されたことによる高温化と、性能向上のための高温化・高速化という2重の高温化の条件下において、転がり軸受の焼き付き寿命をさらに改善することが要求されている。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、高温・高速回転の過酷な条件下においても、保持器に発生する変形及び破損を防止することができ、軸受の寿命を向上することができる玉軸受用保持器及びこの玉軸受用保持器を用いた玉軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 玉を円周方向に転動可能に保持するポケット部を有する円環状の玉軸受用保持器であって、軸方向に分割された一対の保持器分割片を備え、一対の保持器分割片は軸方向に互いに雄雌嵌合する雄部及び雌部の少なくとも一方を有することを特徴とする玉軸受用保持器。
(2) ポケット部の数が偶数とされ、一対の保持器分割片は、それぞれ円周方向に雄部と雌部とを交互に有することを特徴とする(1)に記載の玉軸受用保持器。
(3) 雄部及び雌部は、一対の保持器分割片の径方向の板厚の全体を使用して雄雌嵌合することを特徴とする(1)又は(2)に記載の玉軸受用保持器。
(4) 一対の保持器分割片の互いに軸方向に対向する端部同士を雄雌嵌合して、雄部が雌部に挟み込まれることを特徴とする(1)に記載の玉軸受用保持器。
(5) 円周方向に互いに隣り合うポケット部間の柱部を、ポケット部の肉厚より厚くすることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の玉軸受用保持器。
(6) 外輪と内輪との間に複数の玉が環状の保持器を介して円周方向に転動可能に配設された玉軸受であって、保持器として、(1)〜(5)のいずれかに記載の玉軸受用保持器を使用することを特徴とする玉軸受。
本発明の玉軸受用保持器及び玉軸受によれば、軸方向に分割された一対の保持器分割片を備え、一対の保持器分割片は軸方向に互いに雄雌嵌合する雄部及び雌部の少なくとも一方を有するため、雄部と雌部とを嵌合することにより、保持器が円環の中心を通る平面に対して左右対称になるので、従来の冠型保持器のように、爪部が遠心力により外側(外輪側)に開くことがない。これにより、高温・高速回転の過酷な条件下においても、保持器に発生する変形及び破損を防止することができ、軸受の寿命を向上することができる。
また、本発明の玉軸受用保持器及び玉軸受によれば、ポケット部の数が偶数とされ、一対の保持器分割片は、それぞれ円周方向に雄部と雌部とを交互に有するため、一対の保持器分割片を同一構造とすることができる。これにより、1つの金型で一対の保持器分割片を成形できるので、生産コストを削減することができ、さらに、保持器のバランスが向上するので、耐久性を向上することができる。
また、本発明の玉軸受用保持器及び玉軸受によれば、雄部及び雌部は、一対の保持器分割片の径方向の板厚の全体を使用して雄雌嵌合するため、雄雌嵌合部の嵌合力を向上することができる。
また、本発明の玉軸受用保持器及び玉軸受によれば、円周方向に互いに隣り合うポケット部間の柱部を、ポケット部の肉厚より厚くするため、雄雌嵌合部の剛性を向上することができる。
以下、本発明に係る玉軸受用保持器及び玉軸受の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器及び玉軸受の第1実施形態について説明する。
図1は本発明に係る玉軸受用保持器の第1実施形態を説明するための図であり、(a)は分解斜視図、(b)は雄雌嵌合時の斜視図である。
本実施形態の玉軸受用保持器10は、図1に示すように、全体が円環状に形成され、複数の玉3を転動可能に保持する円形のポケット部11が円周方向に略等間隔で複数形成されており、図30に示した深溝玉軸受9に、保持器4の代わりに組み込まれ、軸受内で複数の玉3を円周方向に略等間隔で転動可能に保持する。
玉軸受用保持器10は、軸方向の略中央部で2つに分割された一対の保持器分割片12,13を備えており、一方の保持器分割片12の円周方向に互いに隣り合う各ポケット部11の柱部14には、他方の保持器分割片13に向けて延びる凸状の雄部15が形成され、他方の保持器分割片13の柱部14には、雄部15が嵌合する凹状の雌部17が形成されている。
雄部15は、玉軸受用保持器10の板厚の全体を使用しており、他方の保持器分割片13に向けて次第に幅広となる台形状とされ、先端部の中央両側には面取り16が施されて尖った形状に形成されている。
雌部17は、玉軸受用保持器10の板厚の全体を使用して径方向(板厚方向)に貫通しており、雄部15の形状に対応した台形形状に形成されている。
そして、一方の保持器分割片12の雄部15を他方の保持器分割片13の雌部17に嵌合することにより、一対の保持器分割片12,13が結合されて、玉軸受用保持器10が構成される。
ここで、一方の保持器分割片12の雄部15を他方の保持器分割片13の雌部17に嵌合する際には、雄部15が雌部17を押し広げて雌部17の凹部内に嵌合されるため、嵌合が容易であると共に、一対の保持器分割片12,13同士が高い結合力で結合される。
また、玉軸受用保持器10の材料としては、特に限定するものではないが、高温・高速回転の過酷な条件下で使用されることを考慮すると、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド及びポリエーテルエーテルケトンをベース樹脂とし、このベース樹脂にガラス繊維やカーホン繊維を適宜(5〜40重量%程度)配合したものが好ましい。
従って、本実施形態の玉軸受用保持器10によれば、軸方向に分割された一対の保持器分割片12,13を備え、一対の保持器分割片12,13は軸方向に互いに雄雌嵌合する雄部15及び雌部17の少なくとも一方を有するため、雄部15及び雌部17を嵌合することにより、保持器が円環の中心を通る平面に対して左右対称になるので、従来の冠型保持器のように、爪部が遠心力により外側(外輪側)に開くことがない。これにより、高温・高速回転の過酷な条件下においても、保持器に発生する変形及び破損を防止することができ、軸受の寿命を向上することができる。
また、本実施形態の玉軸受用保持器10によれば、雄部15及び雌部17は、一対の保持器分割片12,13の径方向の板厚の全体を使用して雄雌嵌合するため、雄雌嵌合による一対の保持器分割片12,13の結合力を向上することができる。
なお、本実施形態では、一対の保持器分割片12,13の結合力を高めるために、雄部15及び雌部17を全ての柱部14に配置しているが、必ずしもこのようにする必要はなく、雄部15及び雌部17の数は軸受の使用条件に応じて適宜変更してもよい。
(第2実施形態)
次に、図2を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器20は、ポケット部11の数が偶数とされており、図2に示すように、一方の保持器分割片12の柱部14に雄部15と雌部17とが円周方向に交互に設けられ、他方の保持器分割片13の柱部14に一方の保持器分割片12の雄部15及び雌部17に対応する雌部17及び雄部15が円周方向に交互に設けられている。
従って、本実施形態の玉軸受用保持器20によれば、ポケット部11の数が偶数とされ、一対の保持器分割片12,13は、それぞれ円周方向に雄部15と雌部17とを交互に有するため、一対の保持器分割片12,13を対称な同一構造とすることができる。これにより、1つの金型で一対の保持器分割片12,13を成形できるので、生産コストを削減することができ、さらに、保持器のバランスが向上するので、耐久性をさらに向上することができる。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図3を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器30は、図3に示すように、一対の保持器分割片12,13を対称な同一構造として、一対の保持器分割片12,13の柱部14の分割位置を、軸方向(保持器幅方向)の中心位置に対して、円周方向に一方の保持器分割片12側と他方の保持器分割片13側とに交互に異ならせて配置している。
従って、本実施形態の玉軸受用保持器30によれば、一対の保持器分割片12,13の分割位置を保持器幅方向の中心ではなく、円周方向に互い違いにするため、軸受回転時において、玉軸受用保持器30に一対の保持器分割片12,13を分離させようとする力が生じたとしても、その力に屈することがない強固な構造の保持器を得ることができる。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1及び第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、図4を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器40は、図4に示すように、一対の保持器分割片12,13を対称な同一構造として、一方の保持器分割片12の柱部14に雄部15及び雌部17を形成し、他方の保持器分割片13の柱部14に一方の保持器分割片12の雄部15及び雌部17が嵌合する雌部17及び雄部15を形成している。また、雄部15の外側壁が雌部17の内側壁を兼ねている。
なお、雄部15の面取り16,16間の先端の形状は、図4に示すように、平面形状としてもよいし、図5に示すように、尖った形状とした玉軸受用保持器50としてもよい(第5実施形態)。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1〜3実施形態と同様である。
(第6実施形態)
次に、図6を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第6実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器60は、図6に示すように、一対の保持器分割片62,63を対称な同一構造として、各保持器分割片62,63の柱部64に2種類の円弧形状の雄部65a,65bを設けるとともに、各雄部65a,65bに対応する雌部67a,67bを設けている。また、雄部65aの外側壁が雌部67a,67bの内側壁を兼ね、雄部65bの外側壁が雌部67a,67bの内側壁及びポケット部11の内周面を兼ねている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1〜3実施形態と同様である。
(第7実施形態)
次に、図7を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第7実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器70は、図7に示すように、一対の保持器分割片72,73を対称な同一構造として、各保持器分割片72,73の柱部74に一方の外側壁に係合部78を有する雄部75を設けるとともに、雄部75に対応する雌部77を設けている。また、雄部75の外側壁が雌部77の内側壁及びポケット部11の内周面を兼ねている。
なお、本実施形態では、雄部75の係合部78同士の係合は斜面とされているが、図8に示すように、軸方向に沿う平面で係合する玉軸受用保持器80としてもよい(第8実施形態)。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1〜3実施形態と同様である。
(第9実施形態)
次に、図9を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第9実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器90は、図9(a)に示すように、一対の保持器分割片92,93の分割位置を保持器幅方向中心から一方の保持器分割片93側に配置し、一方の保持器分割片93の柱部94に雄部95を形成し、他方の保持器分割片92の柱部94に雌部97を形成している。雌部97は、図9(a)及び図9(b)に示すように、軸方向(雌部97の底部に向けて)に次第に幅広となる台形状をなすとともに、径方向にも次第に幅広となる台形状をなしており、この雌部97の形状に対応して雄部95が形成されている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第10実施形態)
次に、図10を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第10実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器100は、図10に示すように、一対の保持器分割片102,103を対称な同一構造とし、各保持器分割片102,103の柱部104にそれぞれ雄部105及び雌部107を円周方向に並設している。なお、本実施形態では、雄部105及び雌部107は、それぞれ保持器板厚の一部を用いて形成されている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1及び第2実施形態と同様である。
(第11実施形態)
次に、図11を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第11実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器110は、図11に示すように、一対の保持器分割片112,113の分割位置を保持器幅方向中心から一方の保持器分割片113側に配置し、一方の保持器分割片113の柱部114に、先端に円錐状の突起115aを有する雄部115を軸方向に形成し、他方の保持器分割片112の柱部114に、突起115aより小さい径の穴からなる雌部117を形成している。なお、本実施形態についても、雄部115及び雌部117は、それぞれ保持器板厚の一部を用いて形成されている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第12実施形態)
次に、図12を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第12実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器120は、図12に示すように、一対の保持器分割片122,123の分割位置を保持器幅方向中心から一方の保持器分割片123側に配置し、一方の保持器分割片123の柱部124に、先端に球状の突起125aを有する2つの雄部125を先端が互いに接近するように円周方向に離間して形成し、他方の保持器分割片122の柱部124に、突起125aより小さい径の穴からなる2つの雌部127を雄部125に対応させて形成している。なお、本実施形態についても、雄部125及び雌部127は、それぞれ保持器板厚の一部を用いて形成されている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第13実施形態)
次に、図13を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第13実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器130は、図13に示すように、一対の保持器分割片132,133の分割位置を保持器幅方向中心から一方の保持器分割片133側に配置し、一方の保持器分割片133の柱部134に、先端に球状の突起135aを有する2つの雄部135を先端が互いに接近するように軸方向に離間して形成し、他方の保持器分割片132の柱部134に、突起135aより小さい径の穴からなる2つの雌部137を雄部135に対応させて形成している。なお、本実施形態についても、雄部135及び雌部137は、それぞれ保持器板厚の一部を用いて形成されている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第14実施形態)
次に、図14を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第14実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器140は、図14に示すように、一対の保持器分割片142,143の分割位置を保持器幅方向中心から一方の保持器分割片143側に配置し、一方の保持器分割片143の柱部144に、先端に鉤状の突起145aを有する雄部145及び雄部145に対応する雌部147を円周方向に並設し、他方の保持器分割片142の柱部144に、雄部145及び雌部147に対応する雌部147及び雄部145を形成している。なお、本実施形態についても、雄部145及び雌部147は、それぞれ保持器板厚の一部を用いて形成されている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第15実施形態)
次に、図15を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第15実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本発明実施形態の玉軸受用保持器150は、図15に示すように、一対の保持器分割片152,153の分割位置を保持器幅方向中心から一方の保持器分割片153側に配置し、一方の保持器分割片153の柱部154に、中央部に厚肉部155aを有する雄部155を形成し、他方の保持器分割片152の柱部154に、雄部155に対応する雌部157を形成している。なお、本実施形態についても、雄部155及び雌部157は、それぞれ保持器板厚の一部を用いて形成されている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第16実施形態)
次に、図16を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第16実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器160は、図16に示すように、一対の保持器分割片162,163の分割位置を保持器幅方向中心から一方の保持器分割片163側に配置し、一方の保持器分割片163の柱部164に、先端部に厚肉の凸条165aを有する雄部165を形成し、他方の保持器分割片162の柱部164に、雄部165に対応する雌部167を形成している。なお、本実施形態についても、雄部165及び雌部167は、それぞれ保持器板厚の一部を用いて形成されている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第17実施形態)
次に、図17を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第17実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器170は、図17に示すように、一方の保持器分割片172の柱部174に平面視略X字状の凹部からなる雌部177を形成し、他方の保持器分割片(図示せず)に雌部177に対応する形状の雄部(図示せず)を形成している。
なお、本実施形態では、一方の保持器分割片172に平面視略X字状の凹部からなる雌部177を形成しているが、これに代えて、図18に示すように、一方の保持器分割片172に平面視略N字状の凹部からなる雌部187を形成する玉軸受用保持器180(第18実施形態)としてもよく、また、図19に示すように、一方の保持器分割片172に板厚方向の平面視略H字状の凹部からなる雌部197を形成する玉軸受用保持器190(第19実施形態)としてもよく、また、図20に示すように、一方の保持器分割片172に円周方向の平面視略H字状の凹部からなる雌部207を形成する玉軸受用保持器200(第20実施形態)としてもよく、また、図21に示すように、一方の保持器分割片172に平面視略十字状の凹部からなる雌部217を形成する玉軸受用保持器210(第21実施形態)としてもよく、さらに、図22に示すように、一方の保持器分割片172に平面視略T字状の凹部からなる雌部227を形成する玉軸受用保持器220(第22実施形態)としてもよい。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第23実施形態)
次に、図23を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第23実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器230は、図23に示すように、一方の保持器分割片232が従来の冠型保持器と略同一の構造とされ、この冠形保持器のポケット部5に相当する部分に玉3が転動自在に挿入されている。そして、一方の保持器分割片232の冠型保持器の爪部6に相当する側の端部が雄部235とされ、他方の保持器分割片233の雌部237によって一方の保持器分割片232の全体を挟み込む構造になっている。また、他方の保持器分割片233には、ポケット部5に対応する開口部238が形成されている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第24実施形態)
次に、図24を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第24実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器240は、図24に示すように、一方の保持器分割片243が断面U字状とされ、他方の保持器分割片242が一方の保持器分割片243より大きい断面U字状とされている。そして、他方の保持器分割片242の開口側の内側面によって、一方の保持器分割片243の開口側の外側面を挟み込む構造とされている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第25実施形態)
次に、図25を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第25実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器250は、図25に示すように、一方の保持器分割片252が、環状板部(雄部)252aと、この環状板部252aの外周端部に設けられるフランジ252bと、によって断面T字状に形成され、他方の保持器分割片253の雌部257が一方の保持器分割片252の環状板部252aを挟み込む構造とされている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第26実施形態)
次に、図26を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第26実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器260は、図26に示すように、上記した第1〜第3実施形態において、一対の保持器分割片12,13の円周方向に互いに隣り合う各ポケット部11間の柱部14の板厚をポケット部11の肉厚より厚くしている。
従って、本実施形態の玉軸受用保持器260によれば、円周方向に互いに隣り合う各ポケット部11間の柱部14の板厚をポケット部11の肉厚より厚くしているため、雄部15(図1参照)及び雌部17の雄雌嵌合部の剛性を向上することができる。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第27実施形態)
次に、図27を参照して、本発明に係る玉軸受用保持器の第27実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の玉軸受用保持器270は、図27に示すように、一対の保持器分割片272,273の軸方向端部に、径方向内方及び外方に延びる突出片276,276を有する芯部274をそれぞれ一体に設け、この芯部274に玉軸受9の軸受空間をシールするシール部材275を一体成形することによって、一対の保持器分割片272,273とシール部材275とを一体に雄雌嵌合している。なお、シール部材275にはゴム材料が、一対の保持器分割片272,273には樹脂材料が用いられる。
従って、本実施形態の玉軸受用保持器270によれば、一対の保持器分割片272,273と、玉軸受9の軸受空間をシールするシール部材275と、を一体に設けるため、保持器270とシール部材275とを別々に製造する場合と比較して、製造工程を減らすことができるので、生産コストを削減することができる。
なお、本実施形態では、一対の保持器分割片272,273とシール部材275とを一体に雄雌嵌合しているが、それに加えて、図28に示すように、各保持器分割片272,273の芯部274とシール部材275との間に、凹凸嵌合部281を設ける玉軸受用保持器280(第28実施形態)としてもよく、さらに、図29に示すように、一対の保持器分割片272,273の軸方向端部に、突出片276,276を有する金属製の芯金部291をそれぞれ一体に設け、この芯金部291にシール部材275を一体成形する玉軸受用保持器290(第29実施形態)としてもよい。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
なお、本発明の玉、ポケット部、一対の保持器分割片、雄部、雌部、柱部、シール部材、外輪、内輪等の構成は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
以下、本発明の玉軸受用保持器及び玉軸受(実施例)の作用効果を確認するために行った各試験にについて説明する。
各試験に使用する実施例及び比較例の軸受には、グリースを30%封入し、耐熱ゴムシールを備えた6210玉軸受(外径90mm、内径50mm、幅20mm)を使用し、この玉軸受に組み込む保持器には、表1に示すように、本発明例である実施例1〜4(図2と同一構造の保持器)及び比較例1〜3(図31の冠型保持器)を使用した。
[保持器倒れ測定試験]
本試験では、実施例1〜4及び比較例1〜3をそれぞれ組み込んだ玉軸受を1個ずつ用意し、それぞれをアキシアル荷重980N、回転速度15000min−1で6時間回転させ、回転試験後の保持器倒れを測定した。ここで、保持器倒れとは、回転試験後の保持器外径の長径部と短径部の差を表し、この値を比較することによって保持器の遠心力に対する強度を評価した。試験結果を表1に示す。
Figure 2007040383
表1から明らかなように、実施例1〜4の保持器倒れが0.01〜0.05mmであるのに対して、比較例1〜3の保持器倒れは1.1〜1.3mmであることから、本発明例は比較例より保持器の遠心力に対する耐久性が最大130倍あることがわかった。また、試験後の検査により、実施例1〜4の保持器には変形(保持器倒れ)がほとんど見られなかったが、比較例1〜3の保持器では大きく変形しており、保持器の一部がシール部材に接触し、激しく摩耗しているものも見られた。
[焼付き耐久試験]
本試験では、実施例1〜4及び比較例1〜3をそれぞれ組み込んだ玉軸受を3個ずつ用意し、それぞれを上記と同等の試験条件で、軸受が焼付くまで回転試験を行い、保持器が及ぼす軸受寿命への影響を評価した。ここで、焼付く状態とは、温度上昇とモータ電流値(トルク)上昇を起こした時点の状態とする(試験軸受3個平均値を示す)。また、寿命比は、比較例1の寿命を1とし、それに対する比として表すものとする。試験結果を表1に併せて示す。
表1から明らかなように、実施例1〜4の寿命比が7.8〜8.4であるのに対して、比較例1〜3の寿命比は0.7〜1.0であることから、本発明例は比較例より寿命が最大12倍あることがわかった。また、試験後の検査により、比較例1〜3の軸受の寿命は全て保持器の破損に起因するものであったが、実施例1〜4の軸受の保持器は破損しておらず、寿命は焼付きに起因するものであることがわかった。
本発明に係る玉軸受用保持器の第1実施形態を説明するための図であり、(a)は分解斜視図、(b)は雄雌嵌合時の斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第2実施形態を説明するための斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第3実施形態を説明するための斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第4実施形態を説明するための要部拡大斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第5実施形態を説明するための要部拡大斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第6実施形態を説明するための要部拡大斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第7実施形態を説明するための要部拡大斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第8実施形態を説明するための要部拡大斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第9実施形態を説明するための図であり、(a)は要部拡大分解斜視図、(b)は雌部を軸方向からみた図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第10実施形態を説明するための要部拡大分解斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第11実施形態を説明するための要部拡大分解斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第12実施形態を説明するための要部拡大分解斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第13実施形態を説明するための要部拡大分解斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第14実施形態を説明するための要部拡大分解斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第15実施形態を説明するための要部拡大分解斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第16実施形態を説明するための要部拡大分解斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第17実施形態を説明するための要部拡大斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第18実施形態を説明するための要部拡大斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第19実施形態を説明するための要部拡大斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第20実施形態を説明するための要部拡大斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第21実施形態を説明するための要部拡大斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第22実施形態を説明するための要部拡大斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第23実施形態を説明するための要部拡大分解斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第24実施形態を説明するための要部拡大斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第25実施形態を説明するための図であり、(a)は要部拡大分解斜視図、(b)は雌雄嵌合前の断面図、(c)は雌雄嵌合時の断面図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第26実施形態を説明するための要部拡大斜視図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第27実施形態を組み込んだ玉軸受を説明するための要部断面図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第28実施形態を組み込んだ玉軸受を説明するための要部断面図である。 本発明に係る玉軸受用保持器の第29実施形態を組み込んだ玉軸受を説明するための要部断面図である。 従来の保持器の一例である冠型保持器を組み込んだ玉軸受の要部断面図である。 従来の保持器の一例である冠型保持器の斜視図である。
符号の説明
1 内輪
2 外輪
3 玉
9 玉軸受
10 玉軸受用保持器
11 ポケット部
12,13 一対の保持器分割片
14 柱部
15 雄部
17 雌部
275 シール部材

Claims (6)

  1. 玉を円周方向に転動可能に保持するポケット部を有する円環状の玉軸受用保持器であって、
    軸方向に分割された一対の保持器分割片を備え、前記一対の保持器分割片は軸方向に互いに雄雌嵌合する雄部及び雌部の少なくとも一方を有することを特徴とする玉軸受用保持器。
  2. 前記ポケット部の数が偶数とされ、前記一対の保持器分割片は、それぞれ円周方向に前記雄部と前記雌部とを交互に有することを特徴とする請求項1記載の玉軸受用保持器。
  3. 前記雄部及び前記雌部は、前記一対の保持器分割片の径方向の板厚の全体を使用して雄雌嵌合することを特徴とする請求項1又は2記載の玉軸受用保持器。
  4. 前記一対の保持器分割片の互いに軸方向に対向する端部同士を雄雌嵌合して、前記雄部が前記雌部に挟み込まれることを特徴とする請求項1記載の玉軸受用保持器。
  5. 円周方向に互いに隣り合う前記ポケット部間の柱部を、前記ポケット部の肉厚より厚くすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の玉軸受用保持器。
  6. 外輪と内輪との間に複数の玉が環状の保持器を介して円周方向に転動可能に配設された玉軸受であって、
    前記保持器として、請求項1〜5のいずれかに記載の玉軸受用保持器を使用することを特徴とする玉軸受。
JP2005224336A 2005-08-02 2005-08-02 玉軸受用保持器及び玉軸受 Pending JP2007040383A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005224336A JP2007040383A (ja) 2005-08-02 2005-08-02 玉軸受用保持器及び玉軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005224336A JP2007040383A (ja) 2005-08-02 2005-08-02 玉軸受用保持器及び玉軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007040383A true JP2007040383A (ja) 2007-02-15

Family

ID=37798565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005224336A Pending JP2007040383A (ja) 2005-08-02 2005-08-02 玉軸受用保持器及び玉軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007040383A (ja)

Cited By (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008303440A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Ntn Corp 工作機械用転動部材および工作機械用転がり軸受
JP2008308721A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Ntn Corp 自動車電装・補機用転動部材および自動車電装・補機用転がり軸受
JP2009138803A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Hiihaisuto Seiko Kk 球面軸受および球状小球保持器
WO2011158651A1 (ja) * 2010-06-14 2011-12-22 Ntn株式会社 玉軸受用保持器および玉軸受
JP2012026502A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Ntn Corp 玉軸受用保持器および玉軸受
WO2012033043A1 (ja) * 2010-09-09 2012-03-15 Ntn株式会社 減速装置
WO2012039282A1 (ja) * 2010-09-22 2012-03-29 Ntn株式会社 転がり軸受
WO2012085842A2 (en) 2010-12-21 2012-06-28 Aktiebolaget Skf A ball retaining cage for bearings and a deep groove ball bearing
JP2012177400A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Ntn Corp 減速装置
WO2012120996A1 (ja) * 2011-03-09 2012-09-13 Ntn株式会社 玉軸受用保持器および玉軸受
JP2012184833A (ja) * 2011-03-08 2012-09-27 Ntn Corp 玉軸受用保持器および玉軸受
WO2012157411A1 (ja) * 2011-05-13 2012-11-22 Ntn株式会社 玉軸受用保持器および玉軸受
JP2012237427A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Ntn Corp 玉軸受用保持器および玉軸受
JP2012251635A (ja) * 2011-06-06 2012-12-20 Ntn Corp 玉軸受用保持器および玉軸受
JP2012255479A (ja) * 2011-06-08 2012-12-27 Ntn Corp 玉軸受用保持器および玉軸受
WO2013002036A1 (ja) * 2011-06-27 2013-01-03 Ntn株式会社 玉軸受用の合成樹脂製保持器および玉軸受
JP2013117238A (ja) * 2011-12-01 2013-06-13 Ntn Corp 玉軸受用保持器および玉軸受
US8535457B2 (en) 2007-05-17 2013-09-17 Ntn Corporation Rolling member, rolling bearing and process for manufacturing rolling member
JP2013200007A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Ntn Corp 玉軸受
WO2014090238A1 (de) * 2012-12-11 2014-06-19 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Zweiteiliger kugellagerkäfig mit mehreren halteklauen bildenden zungen, die aus zwei ringförmigen körpern nach innen gerichtet herausragen und freiräume für schmiermittel bilden und ein kugellager mit einem solchen lagerkäfig
CN105020263A (zh) * 2014-04-28 2015-11-04 宁波市鄞州金鑫轴承五金有限公司 一种轴承
JP2015232400A (ja) * 2015-09-16 2015-12-24 Ntn株式会社 玉軸受用保持器および玉軸受
EP2840269A4 (en) * 2012-04-16 2016-03-30 Ntn Toyo Bearing Co Ltd BEARING BEARING
DE102015220363A1 (de) * 2015-10-20 2017-05-04 Aktiebolaget Skf Zweiteiliger Lagerkäfig
KR20190102670A (ko) * 2018-02-27 2019-09-04 셰플러코리아(유) 케이지 변형이 억제되는 구름 베어링
KR102008139B1 (ko) * 2018-04-24 2019-10-21 셰플러코리아(유) 볼베어링용 케이지
US11105370B1 (en) * 2020-02-26 2021-08-31 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Two-piece bearing cage for high-speed bearings
US20220120318A1 (en) * 2020-10-16 2022-04-21 Aktiebolaget Skf Bearing unit having a high-performance retention device
WO2022153347A1 (ja) * 2021-01-12 2022-07-21 株式会社ジェイテクト 保持器及び転がり軸受
KR20220166441A (ko) * 2021-06-10 2022-12-19 위아코퍼레이션 주식회사 리테이너 부재, 베어링 리테이너 및 이를 구비한 회전체 베어링
US20230193954A1 (en) * 2021-06-30 2023-06-22 C&U Company Limited. Deep groove ball bearing with cage
EP4141280A4 (en) * 2021-06-30 2023-08-16 C&U Company Limited. DEEP GROOVE BALL BEARING WITH SEPARATE TYPE RETAINING CAGE
WO2023200188A1 (ko) * 2022-04-11 2023-10-19 위아코퍼레이션 주식회사 베어링 리테이너

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004076778A (ja) * 2002-08-12 2004-03-11 Ntn Corp 合成樹脂製保持器および深溝玉軸受

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004076778A (ja) * 2002-08-12 2004-03-11 Ntn Corp 合成樹脂製保持器および深溝玉軸受

Cited By (66)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8535457B2 (en) 2007-05-17 2013-09-17 Ntn Corporation Rolling member, rolling bearing and process for manufacturing rolling member
JP2008303440A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Ntn Corp 工作機械用転動部材および工作機械用転がり軸受
JP2008308721A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Ntn Corp 自動車電装・補機用転動部材および自動車電装・補機用転がり軸受
JP2009138803A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Hiihaisuto Seiko Kk 球面軸受および球状小球保持器
WO2011158651A1 (ja) * 2010-06-14 2011-12-22 Ntn株式会社 玉軸受用保持器および玉軸受
JP2012002243A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Ntn Corp 玉軸受用保持器および玉軸受
JP2012026502A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Ntn Corp 玉軸受用保持器および玉軸受
WO2012033043A1 (ja) * 2010-09-09 2012-03-15 Ntn株式会社 減速装置
JP2012067826A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Ntn Corp 転がり軸受
CN103109100A (zh) * 2010-09-22 2013-05-15 Ntn株式会社 滚动轴承
EP2620663A4 (en) * 2010-09-22 2017-01-25 NTN Corporation Rolling bearing
WO2012039282A1 (ja) * 2010-09-22 2012-03-29 Ntn株式会社 転がり軸受
CN103109100B (zh) * 2010-09-22 2016-01-20 Ntn株式会社 滚动轴承
US8939649B2 (en) 2010-09-22 2015-01-27 Ntn Corporation Rolling bearing
WO2012085842A3 (en) * 2010-12-21 2012-08-30 Aktiebolaget Skf Ball bearing cage and deep groove ball bearing with such a cage
US8899838B2 (en) 2010-12-21 2014-12-02 Aktiebolaget Skf Ball retaining cage for bearings and a deep groove ball bearing
CN103270328A (zh) * 2010-12-21 2013-08-28 Skf公司 球轴承保持架和具有该保持架的深沟球轴承
JP2014500466A (ja) * 2010-12-21 2014-01-09 アクティエボラゲット・エスコーエッフ ボールベアリングのためのボールを保持したケージならびに深溝型ボールベアリング
WO2012085842A2 (en) 2010-12-21 2012-06-28 Aktiebolaget Skf A ball retaining cage for bearings and a deep groove ball bearing
JP2012177400A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Ntn Corp 減速装置
JP2012184833A (ja) * 2011-03-08 2012-09-27 Ntn Corp 玉軸受用保持器および玉軸受
WO2012120996A1 (ja) * 2011-03-09 2012-09-13 Ntn株式会社 玉軸受用保持器および玉軸受
CN103429915B (zh) * 2011-03-09 2017-02-08 Ntn株式会社 球轴承用保持器及球轴承
US8961023B2 (en) 2011-03-09 2015-02-24 Ntn Corporation Ball bearing retainer and ball bearing
CN103429915A (zh) * 2011-03-09 2013-12-04 Ntn株式会社 球轴承用保持器及球轴承
WO2012157411A1 (ja) * 2011-05-13 2012-11-22 Ntn株式会社 玉軸受用保持器および玉軸受
US9366292B2 (en) 2011-05-13 2016-06-14 Ntn Corporation Retainer for ball bearing, and ball bearing
CN103518071A (zh) * 2011-05-13 2014-01-15 Ntn株式会社 球轴承用保持器及球轴承
US9103374B2 (en) 2011-05-13 2015-08-11 Ntn Corporation Retainer for ball bearing, and ball bearing
CN103518071B (zh) * 2011-05-13 2017-12-01 Ntn株式会社 球轴承用保持器及球轴承
JP2012237427A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Ntn Corp 玉軸受用保持器および玉軸受
JP2012251635A (ja) * 2011-06-06 2012-12-20 Ntn Corp 玉軸受用保持器および玉軸受
JP2012255479A (ja) * 2011-06-08 2012-12-27 Ntn Corp 玉軸受用保持器および玉軸受
US9022662B2 (en) 2011-06-27 2015-05-05 Ntn Corporation Retainer made of synthetic resin for use in ball bearing and ball bearing
CN103688069A (zh) * 2011-06-27 2014-03-26 Ntn株式会社 球轴承用的合成树脂制保持器以及球轴承
WO2013002036A1 (ja) * 2011-06-27 2013-01-03 Ntn株式会社 玉軸受用の合成樹脂製保持器および玉軸受
JP2013007468A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Ntn Corp 玉軸受用の合成樹脂製保持器および玉軸受
CN103688069B (zh) * 2011-06-27 2016-11-23 Ntn株式会社 球轴承用的合成树脂制保持器以及球轴承
JP2013117238A (ja) * 2011-12-01 2013-06-13 Ntn Corp 玉軸受用保持器および玉軸受
JP2013200007A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Ntn Corp 玉軸受
EP2840269A4 (en) * 2012-04-16 2016-03-30 Ntn Toyo Bearing Co Ltd BEARING BEARING
US9353795B2 (en) 2012-04-16 2016-05-31 Ntn Corporation Rolling bearing
CN104838155B (zh) * 2012-12-11 2017-11-07 舍弗勒技术股份两合公司 两件式的球轴承保持架以及具有这种轴承保持架的球轴承
US9523388B2 (en) 2012-12-11 2016-12-20 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Two-part bearing cage comprising multiple lugs which form retaining claws, project outwards from two annular bodies into the interior and form free areas for lubricant, and ball bearing comprising a bearing cage of this type
WO2014090238A1 (de) * 2012-12-11 2014-06-19 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Zweiteiliger kugellagerkäfig mit mehreren halteklauen bildenden zungen, die aus zwei ringförmigen körpern nach innen gerichtet herausragen und freiräume für schmiermittel bilden und ein kugellager mit einem solchen lagerkäfig
CN104838155A (zh) * 2012-12-11 2015-08-12 舍弗勒技术股份两合公司 具有形成多个保持爪并从两个环状体向内指向地伸出且形成用于润滑剂的空腔的舌形件的两件式的球轴承保持架以及具有这种轴承保持架的球轴承
US20150377289A1 (en) * 2012-12-11 2015-12-31 Schaffler Technologies AG & Co. KG Two-part bearing cage comprising multiple lugs which form retaining claws, project outwards from two annular bodies into the interior and form free areas for lubricant, and ball bearing comprising a bearing cage of this type
CN105020263A (zh) * 2014-04-28 2015-11-04 宁波市鄞州金鑫轴承五金有限公司 一种轴承
JP2015232400A (ja) * 2015-09-16 2015-12-24 Ntn株式会社 玉軸受用保持器および玉軸受
DE102015220363B4 (de) * 2015-10-20 2020-08-13 Aktiebolaget Skf Zweiteiliger Lagerkäfig
DE102015220363A1 (de) * 2015-10-20 2017-05-04 Aktiebolaget Skf Zweiteiliger Lagerkäfig
US9939016B2 (en) 2015-10-20 2018-04-10 Aktiebolaget Skf Two-part bearing cage
KR20190102670A (ko) * 2018-02-27 2019-09-04 셰플러코리아(유) 케이지 변형이 억제되는 구름 베어링
KR102022369B1 (ko) * 2018-02-27 2019-09-18 셰플러코리아(유) 케이지 변형이 억제되는 구름 베어링
KR102008139B1 (ko) * 2018-04-24 2019-10-21 셰플러코리아(유) 볼베어링용 케이지
US11105370B1 (en) * 2020-02-26 2021-08-31 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Two-piece bearing cage for high-speed bearings
US20220120318A1 (en) * 2020-10-16 2022-04-21 Aktiebolaget Skf Bearing unit having a high-performance retention device
US11835091B2 (en) * 2020-10-16 2023-12-05 Aktiebolaget Skf Bearing unit having a high-performance retention device
WO2022153347A1 (ja) * 2021-01-12 2022-07-21 株式会社ジェイテクト 保持器及び転がり軸受
KR20220166441A (ko) * 2021-06-10 2022-12-19 위아코퍼레이션 주식회사 리테이너 부재, 베어링 리테이너 및 이를 구비한 회전체 베어링
KR102613648B1 (ko) * 2021-06-10 2023-12-14 위아코퍼레이션 주식회사 리테이너 부재, 베어링 리테이너 및 이를 구비한 회전체 베어링
US20230193954A1 (en) * 2021-06-30 2023-06-22 C&U Company Limited. Deep groove ball bearing with cage
EP4141280A4 (en) * 2021-06-30 2023-08-16 C&U Company Limited. DEEP GROOVE BALL BEARING WITH SEPARATE TYPE RETAINING CAGE
JP7361220B2 (ja) 2021-06-30 2023-10-13 人本股▲ふん▼有限公司 分割型保持器を備えた深溝玉軸受
US11867231B2 (en) * 2021-06-30 2024-01-09 C&U Company Limited. Deep groove ball bearing with cage
WO2023200188A1 (ko) * 2022-04-11 2023-10-19 위아코퍼레이션 주식회사 베어링 리테이너

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007040383A (ja) 玉軸受用保持器及び玉軸受
EP2270347B1 (en) Rolling bearing
US20120051680A1 (en) Bearing for transmission
US8939649B2 (en) Rolling bearing
TW201405025A (zh) 滾動軸承及工作機械用主軸裝置
JP2012163172A (ja) 玉軸受用保持器および玉軸受
JP5929543B2 (ja) 転がり軸受及び工作機械用主軸装置
JP2006300261A (ja) 玉軸受
JP4017818B2 (ja) 玉軸受
JP2004324854A (ja) 転がり軸受
JP7369511B2 (ja) シール付玉軸受
JP2009174603A (ja) 転がり軸受
JP2015124796A (ja) 円錐ころ軸受
JP5661410B2 (ja) 玉軸受用保持器および玉軸受
JP2008138835A (ja) オルタネータ用軸受
JP2011127713A (ja) 玉軸受用保持器およびこれを備える玉軸受
JP2008064166A (ja) 玉軸受
US20040011618A1 (en) Pulley apparatus with built-in roller clutch and assembly method thereof
JP2018197560A (ja) 冠型保持器及びそれを備えた転がり軸受
JP2002295480A (ja) 玉軸受
JP5109653B2 (ja) 深溝玉軸受
JPWO2003025409A1 (ja) プーリ回転支持装置
JP2012031914A (ja) 玉軸受用保持器および玉軸受
JP2006038114A (ja) 転がり軸受
JP2006071076A (ja) スラスト針状ころ軸受の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071128

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100406