JP2007038205A - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007038205A
JP2007038205A JP2006116307A JP2006116307A JP2007038205A JP 2007038205 A JP2007038205 A JP 2007038205A JP 2006116307 A JP2006116307 A JP 2006116307A JP 2006116307 A JP2006116307 A JP 2006116307A JP 2007038205 A JP2007038205 A JP 2007038205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stock solution
filter
filtration
air supply
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006116307A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007038205A5 (ja
Inventor
Yosuke Yamada
要輔 山田
Kenichiro Yamada
健一郎 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2006116307A priority Critical patent/JP2007038205A/ja
Priority to KR1020060048950A priority patent/KR20070000978A/ko
Publication of JP2007038205A publication Critical patent/JP2007038205A/ja
Publication of JP2007038205A5 publication Critical patent/JP2007038205A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D29/00Filters with filtering elements stationary during filtration, e.g. pressure or suction filters, not covered by groups B01D24/00 - B01D27/00; Filtering elements therefor
    • B01D29/11Filters with filtering elements stationary during filtration, e.g. pressure or suction filters, not covered by groups B01D24/00 - B01D27/00; Filtering elements therefor with bag, cage, hose, tube, sleeve or like filtering elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D29/00Filters with filtering elements stationary during filtration, e.g. pressure or suction filters, not covered by groups B01D24/00 - B01D27/00; Filtering elements therefor
    • B01D29/62Regenerating the filter material in the filter
    • B01D29/66Regenerating the filter material in the filter by flushing, e.g. counter-current air-bumps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D29/00Filters with filtering elements stationary during filtration, e.g. pressure or suction filters, not covered by groups B01D24/00 - B01D27/00; Filtering elements therefor
    • B01D29/88Filters with filtering elements stationary during filtration, e.g. pressure or suction filters, not covered by groups B01D24/00 - B01D27/00; Filtering elements therefor having feed or discharge devices
    • B01D29/90Filters with filtering elements stationary during filtration, e.g. pressure or suction filters, not covered by groups B01D24/00 - B01D27/00; Filtering elements therefor having feed or discharge devices for feeding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2201/00Details relating to filtering apparatus
    • B01D2201/16Valves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2321/00Details relating to membrane cleaning, regeneration, sterilization or to the prevention of fouling
    • B01D2321/04Backflushing
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Abstract

【課題】 金属フィルタやセラミックフィルタでなる筒状のフィルタを用いた濾過装置において、逆洗を極めて短時間で行う。
【解決手段】 濾過装置10の原液供給室R1には、原液配管L1により、原液(金属粉等が混入した研削液等)が、常時(濾過時のみならず逆洗時にも)供給されている。濾過処理時には、バルブV3を開、バルブV2,V4を閉とする。このため、原液W1はフィルタ11を透過して濾過され、濾過液W2は、貯液室R2及び濾過配管L3を介して吐出される。汚濁物は、外殻12の下部に沈澱する。逆洗処理時には、バルブV2,V4を開、バルブV3を閉とする。このため、エアーAが貯液室R2に入り、濾過液W2がフィルタ11の内周側から外周側に吹き出る。また同時に、原液W1が急激に原液供給室R1に入って逆洗液排出配管L4から排出される。このため、フィルタ11の外周面に付着した汚濁物(金属粉等)が、短時間で剥離・除去される。
【選択図】 図1

Description

本発明は筒状のフィルタを用いた濾過装置に関し、汚濁物が混入した各種の液体を効果的に濾過すると共に、複数のバルブが特殊な連係動作にしたがって開閉動作をすることにより、効果的な逆洗を可能にしつつ逆洗時間を極短縮化したものである。
汚濁物が混入した液体の一例としては、例えば、研削液や切削液などの加工液に金属粉などが混入している液体などがある。
本発明の濾過装置では、濾過処理時のみならず逆洗処理時においても、当該濾過装置への汚濁液(原液)の供給(ポンプ送給)を停止することなく汚濁液の供給を行っている。
かかる本発明の濾過装置は、汚濁液の常時供給と、複数のバルブの特殊な連係動作による開閉動作とにより、逆洗時間が極めて短時間でありながらフィルタの目詰まり状態を確実・迅速に解消することができ、しかも、汚濁液を濾過処理した清浄な液体を殆ど停止することなく吐出することができるものである。
研削加工をする場合には、加工部分に研削液をかけながら研削加工を行っている。このように研削液をかけながら研削加工を行うことにより、潤滑性や、冷却性能や、仕上げ精度を向上させる効果を得ている。
切削加工においても、同様に、切削抵抗低減や、工具の高寿命化や、冷却効果を得るために、切削加工部分に切削液をかけながら、切削加工を行っている。
なお、このような研削液や切削液等の加工液としては、水溶性のものと、油性のものとがある。
このような研削液や切削液など、工作機械による加工の際に潤滑や冷却等のために用いる加工液は、加工処理に供されると、金属粉や砥粒等が混入してくる。そこで、加工処理後の加工液を濾過処理し、金属粉や砥粒等を濾過・排除し、濾過後の清浄な加工液を再び工作機械の加工部分にかけるようにしている。
つまり、使用後の加工液を廃棄することなく循環使用している。
工作機械での加工処理に供された使用後の加工液を清浄に戻すように濾過する手法としては、従来から各種の手法がある。以下に従来の各種の濾過手法を説明する。
(1)マグネットローラを用いた手法。この手法では、貯溜槽に使用後の加工液を溜め、この貯溜装置内においてマグネットローラにより金属粉を磁着するものである。
(2)ペーパーフィルタを用いた手法。この手法では、使用後の加工液をペーパー(紙)フィルタに透過させることにより濾過するものである。
(3)液体サイクロンを用いた手法。この手法では、液体サイクロンにより、金属粉等と加工液とを分級して、金属粉等を取り除くものである。
(4)バグフィルタを用いた手法。この手法では、繊維の袋の中に、使用後の加工液を入れて濾過するものである。
(5)筒状のフィルタを用いた手法。この手法では、積層金網を筒状に形成し焼結してなる多孔質の金属フィルタや、セラミックを筒状に形成してなるセラミックフィルタなど、濾過や逆洗の際の液圧によっては形状変化しない程度の剛性を持つ筒状のフィルタを用いる(例えば特許文献1参照)。
濾過をする際には、筒状のフィルタの外周側に、使用後の加工液をポンプにより供給し、この加工液が、筒状のフィルタの外周面側から内周面側に透過することにより濾過をする。
濾過作業を一定時間行うと、筒状のフィルタの外周面に金属粉等の汚濁物が付着し、このフィルタを透過する加工液量(濾過液量)が極めて少なくなり、濾過処理ができなくなる。
このときには、既に濾過した清浄な加工液を、筒状のフィルタの内周側に圧送して、清浄な加工液をフィルタ内周側から外周側に噴射することにより逆洗をして、付着した汚濁物を除去している。この逆洗時には、逆洗によるフィルタ機能回復を確実に行うため、使用後の加工液をフィルタに供給するポンプは当然のことながら停止している。この逆洗処理をしてフィルタ機能を回復するには、数分〜数十分が必要であった。したがって、この逆洗時には、濾過作業は一旦停止することになり、濾過済みの清浄な加工液の吐出はできない。
特開2001−353640
ところでマグネットローラを用いた手法では、鉄分(磁性体)の除去は可能であるが、砥粒や非磁性体からなる汚濁物の除去はできない。
またペーパーフィルタを用いた手法では、紙で濾過をするため、紙のコストが高い。また、濾過処理をすると汚れたペーパーフィルタ自体が廃棄物となり、その処理に手間とコストが係る。更に、このペーパーフィルタを用いた濾過装置は装置構成が大きい。
液体サイクロンを用いた手法では、液中の小さい粒径と大きい粒径のものを分離するものであるため、濾過精度が悪い。
バグフィルタを用いた手法では、フィルタの目詰まりが頻繁に発生しフィルタ交換の手間がかかる、またフィルタ交換時に、濾過装置の運転を停止しなければならない。濾過装置の運転を停止すると、工作機械への加工油の供給が停止してしまうため、交換時には、工作機械を停止するか、または、濾過後の清浄な加工液を多量に溜めることができる貯溜槽を設けておき、フィルタ交換時には、この貯溜槽に溜めていた清浄な加工液を工作機械に供給するようにしておかなければならない。
筒状のフィルタを用いた手法では、フィルタの目詰まりが発生したときに逆洗することにより、フィルタ機能の回復を図っているが、逆洗に長い時間がかかる。これは、清浄な加工液をフィルタ内周側から外周側に圧送・噴射する逆洗流による汚濁物の剥離作用のみで、汚濁物を除去するためである。また、汚濁物が、フィルタ表面に均一に付着していない場合には、付着量が少ない部分で汚濁物が剥離されると、この剥離部分に集中して清浄な加工液が流通し、他の付着量が多い部分の汚濁物は剥離されない現象も生ずることがある。
このように逆洗処理に時間がかかり、この逆洗時には清浄な加工液を濾過装置から工作機械に向かって吐出することができないため、工作機械を停止するか、または、濾過後の清浄な加工液を多量に溜めることができる貯溜槽を設けておき、逆洗時には、この貯溜槽に溜めていた清浄な加工液を工作機械に供給するようにしておかなければならない。
しかし、逆洗時に工作機械を停止してしまったのでは、工作機械の稼働効率が低下してしまうという問題が発生する。また、濾過後の清浄な加工液を多量に溜めることができる貯溜槽を設けるようにした場合には、この貯溜槽を含めた濾過装置が大型化してしまうという問題がある。
本発明は、上記従来技術に鑑み、汚濁物が混入している液体、例えば、金属粉などが混入している研削液や切削液などの加工液(原液)を、効果的に濾過することができると共に、逆洗時においても、当該濾過装置への加工液(原液)の供給(ポンプ送給)を停止することなく加工液の供給を行い、極めて短時間で逆洗処理をしてフィルタの目詰まり状態を確実・迅速に解消することができる濾過装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、
筒状をなすフィルタと、
前記フィルタを囲う状態で配置され、前記フィルタの外周面との間で原液供給室を形成する外殻と、
前記フィルタの内部空間に連通し、前記フィルタを透過してきた濾過液を貯液する貯液室を形成する貯液タンクと、
原液を供給するポンプに接続される配管であり、前記ポンプにより供給されてきた原液を前記原液供給室に供給する原液配管と、
前記貯液タンクと圧縮空気源とを接続するエアー供給配管と、
前記貯液タンクに接続された濾過配管と、
前記外殻に接続された逆洗液排出配管と、
前記エアー供給配管に介装されており、濾過処理時には閉となり、逆洗処理時には予め決めた短時間だけ開となるエアー供給用バルブと、
前記濾過配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に開となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに閉となる濾過用バルブと、
前記逆洗液排出配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に閉となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに開となる逆洗液排出用バルブと、
を有することを特徴とする。
また本発明の構成は、
筒状をなすと共に一端面が閉塞したフィルタと、
前記フィルタを囲う状態で配置され、前記フィルタの外周面との間で原液供給室を形成する外殻と、
前記フィルタの他端面に連通し、前記フィルタを外周面側から内周面側に透過してきた濾過液を貯液する貯液室を形成する貯液タンクと、
濾過処理時のみならず逆洗処理時においても原液を供給するポンプに接続される配管であり、前記ポンプにより供給されてきた原液を前記原液供給室に供給する原液配管と、
前記貯液タンクと圧縮空気源とを接続するエアー供給配管と、
前記貯液タンクに接続された濾過配管と、
前記外殻に接続された逆洗液排出配管と、
前記エアー供給配管に介装されており、濾過処理時には閉となり、逆洗処理時には予め決めた短時間だけ開となるエアー供給用バルブと、
前記濾過配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に開となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに閉となる濾過用バルブと、
前記逆洗液排出配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に閉となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに開となる逆洗液排出用バルブと、
を有することを特徴とする。
また本発明の構成は、
筒状をなすと共に一端面が閉塞したフィルタと、
前記フィルタを囲う状態で配置され、前記フィルタの外周面との間で原液供給室を形成する外殻と、
前記フィルタの他端面に連通し、前記フィルタを外周面側から内周面側に透過してきた濾過液を貯液する貯液室を形成する貯液タンクと、
原液を供給するポンプに接続される配管であり、前記ポンプにより供給されてきた原液を前記原液供給室に供給する原液配管と、
前記フィルタの外周面を囲う状態で前記原液供給室に配置されており、一端側が開口している布材と、
前記貯液タンクと圧縮空気源とを接続するエアー供給配管と、
前記貯液タンクに接続された濾過配管と、
前記外殻に接続された逆洗液排出配管と、
前記エアー供給配管に介装されており、濾過処理時には閉となり、逆洗処理時には予め決めた短時間だけ開となるエアー供給用バルブと、
前記濾過配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に開となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに閉となる濾過用バルブと、
前記逆洗液排出配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に閉となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに開となる逆洗液排出用バルブと、
を有することを特徴とする。
また本発明の構成は、
筒状をなすと共に下端面が閉塞したフィルタと、
前記フィルタを囲う状態で配置され、前記フィルタの外周面との間で原液供給室を形成すると共に、下端面が開放した外殻と、
前記フィルタの上端面に連通し、前記フィルタを外周面側から内周面側に透過してきた濾過液を貯液する貯液室を形成する貯液タンクと、
前記外殻の下部が上方から挿通されており、内部に沈澱室を形成する沈澱タンクと、
濾過処理時のみならず逆洗処理時においても原液を供給するポンプに接続される配管であり、前記ポンプにより供給されてきた原液を前記原液供給室に供給する原液配管と、
前記貯液タンクと圧縮空気源とを接続するエアー供給配管と、
前記貯液タンクに接続された濾過配管と、
前記外殻に接続された逆洗液排出配管と、
前記エアー供給配管に介装されており、濾過処理時には閉となり、逆洗処理時には予め決めた短時間だけ開となるエアー供給用バルブと、
前記濾過配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に開となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに閉となる濾過用バルブと、
前記逆洗液排出配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に閉となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに開となる逆洗液排出用バルブと、
を有することを特徴とする。
また本発明の構成は、
筒状をなすと共に下端面が閉塞したフィルタと、
前記フィルタを囲う状態で配置され、前記フィルタの外周面との間で原液供給室を形成すると共に、下端面が開放した外殻と、
前記フィルタの上端面に連通し、前記フィルタを外周面側から内周面側に透過してきた濾過液を貯液する貯液室を形成する貯液タンクと、
前記外殻の下部が上方から挿通されており、内部に沈澱室を形成する沈澱タンクと、
捕捉ネットを備えた捕捉装置と、
濾過処理時のみならず逆洗処理時においても原液を供給するポンプに接続される配管であり、前記ポンプにより供給されてきた原液を前記原液供給室に供給する原液配管と、
前記貯液タンクと圧縮空気源とを接続するエアー供給配管と、
前記貯液タンクに接続された濾過配管と、
前記沈澱タンクのうち前記外殻の下端面よりも上方位置に接続されると共に、前記沈澱タンクから原液を排出させて前記捕捉ネットの外周面に向かって吹き付ける逆洗液排出配管と、
前記沈澱タンクの下部と前記捕捉ネットの内部とを接続すると共にドレイン用バルブが介装されており、このドレイン用バルブが開となったときに、原液と共に前記沈澱タンクの下部に沈澱した汚濁物を前記捕捉ネット内に排出するドレイン配管と、
前記エアー供給配管に介装されており、濾過処理時には閉となり、逆洗処理時には予め決めた短時間だけ開となるエアー供給用バルブと、
前記濾過配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に開となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに閉となる濾過用バルブと、
前記逆洗液排出配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に閉となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに開となる逆洗液排出用バルブと、
を有することを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記捕捉装置は、軸方向が鉛直方向となるように立て置き配置した捕捉筒内に、前記捕捉ネットを備えた構造となっており、
前記逆洗液排出管は、前記捕捉筒の内周面に沿う方向に原液を吹き出して、原液を前記捕捉筒の内周面及び前記捕捉ネットの外周面に沿い螺旋状に流すことを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記外殻の下端部は、外殻の他の部分よりも径を絞った絞り部となっていることを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記フィルタは、金網により形成した金属フィルタであることを特徴とする濾過装置。
また本発明の構成は、
前記原液配管は、供給されてきた原液を前記原液供給室の周方向に沿って噴出するように、前記外殻に接続されていることを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記原液配管は、供給されてきた原液を前記フィルタの外周面に向けて噴出するように、前記外殻に接続されていることを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記原液配管に、濾過処理時のみならず逆洗処理時においても前記原液を供給する液送ポンプを備えていることを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記エアー供給用バルブと、前記濾過用バルブと、前記逆洗液排出用バルブの開閉制御をする制御盤を有しており、
この制御盤は、
濾過処理時には、前記エアー供給用バルブを閉とし、前記濾過用バルブを開とし、前記逆洗液排出用バルブを閉とする濾過処理時の開閉制御動作を行い、
逆洗処理時には、前記エアー供給用バルブを予め決めた短時間だけ開としてから閉に戻し、前記濾過用バルブを予め決めた短時間だけ閉としてから開に戻し、前記逆洗液排出用バルブを予め決めた時間だけ開としてから閉に戻すという開閉制御動作を同期して行う逆洗処理時の開閉制御動作を行い、
前記逆洗処理時の開閉制御動作を、予め決めた設定時間間隔ごとに行い、残りの期間では、前記濾過処理時の開閉制御動作を行うことを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記原液は、加工液に金属粉が混入している液体であることを特徴とする。
本発明によれば、逆洗をする際には、原液を濾過供給室に供給しつつ、エアー供給配管に介装されたエアー供給用バルブを開とし、濾過配管に介装された濾過用バルブを閉とし、逆洗液排出配管に介装した逆洗液排出用バルブを開とするため、濾過液がフィルタの内周面側から外周面側に吹き出ることと、多量の原液が原液供給室に急激に流入してフィルタの表面に作用することが、同時に行われる。この結果、フィルタから汚濁物を極短時間で確実に取り除くことができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づき詳細に説明する。
本発明の実施例1にかかる濾過装置10を、図1を参照して説明する。
図1に示すように、本実施例では濾材として筒状のフィルタ11を用いている。フィルタ11としては、積層金網を筒状に形成し焼結して形成されている多孔質の金属フィルタや、金属製ワイヤーを筒形に形成した金網をサポートロッドに溶接して構成されており金属製ワイヤー相互間にスリットが形成されている金属フィルタや、セラミックを筒状に形成してなるセラミックフィルタなどを使用することができる。また筒状の糸巻フィルタを用いることもできる。
このフィルタ11は、下端面(一端面)が閉塞板11aにより閉塞され、上端面(他端面)が開放している。このフィルタ11は、剛性を有しており、後述する濾過処理や逆洗処理の際の液圧によっては形状変化しない。本例ではフィルタ11として金属フィルタを用いた。なお、セラミックフィルタや糸巻フィルタを用いることもできる。
外殻12はフィルタ11を囲う状態で配置されている。このため、外殻12の内周面と、フィルタ11の外周面との間に、原液供給室R1が形成される。外殻12は、そのフランジ部12aにより、フィルタ11の上端部を支持している。また、外殻12の下部は、下方に向かうに従い径が絞られた漏斗形状になっている。
貯液タンク13は、そのフランジ部13aが、外殻12のフランジ部12aに取り付けられている。この貯液タンク13は、フィルタ11の上端面に連通しており、貯液タンク13内の貯液室R2が、フィルタ11の内部空間に連通している。
原液配管L1は外殻12に接続されている。工作機械の加工処理に供されて金属粉等の汚濁物が混入している研削液や切削液などの加工液(以降、このような汚濁物が混入している加工液を「原液W1」と称する)は、図示しない液送ポンプにより、原液配管L1に送り込まれる。このため、原液W1は原液配管L1を通って原液供給室R1内に供給される。なお加工液としては、水溶性または油性のものがある。
原液W1を供給する液送ポンプは、後述する濾過処理の際にも逆洗処理の際にも、停止することなく、原液W1の送給を行う。このように、濾過処理の際のみならず、逆洗処理の際にも、原液供給をすることが、本装置の特徴の一つである。
なお図2に示すように、原液配管L1は、供給されてきた原液W1を、原液供給室R1の周方向に沿って噴出するように、外殻12に接続している。
または、図3に示すように、原液配管L1は、供給されてきた原液W1を、フィルタ11の外周面に向けて噴出するように、外殻12に接続していてもよい。
図1に戻り説明をすると、エアー供給用バルブ(電磁弁)V2が介装されたエアー供給配管L2は、貯液タンク13の上部に接続されている。このエアー供給配管L2は、貯液タンク13と図示しない圧縮空気源(圧縮空気ポンプ)とを接続するものであり、圧縮空気源(圧縮空気ポンプ)は圧縮空気Aを吐出する。
エアー供給用バルブV2は、制御盤15の開閉制御により、濾過処理時には閉となり、逆洗処理時には予め決めた短時間(例えば0.5秒間)だけ開となる。このためエアー供給用バルブV2が開となると、圧縮空気Aがエアー供給配管L2を介して、貯液タンク13の貯液室R2内に供給される。
濾過用バルブ(電磁弁)V3が介装された濾過配管L3は、貯液タンク13の上部に接続されている。
なお図1の例では、貯液タンク13の近くにおいて、この濾過配管L3とエアー供給配管L2が、共通の1本の共用配管となっているが、貯液タンク13の近くであっても、濾過配管L3とエアー供給配管L2とを別々の独立の配管としてもよい。
濾過用バルブV3は、制御盤15の開閉制御により、濾過処理時には開となり、逆洗処理時には予め決めた短時間(例えば0.5秒間)だけ閉となる。
逆洗液排出用バルブ(電磁弁)V4が介装された逆洗液排出配管L4の基端は、外殻12の下端部に接続されている。逆洗液排出配管L4の先端は、原液を貯溜する原液槽の内部空間、または、汚濁物(金属粉等)を捕捉する捕捉ネットの内部空間に位置している。
逆洗液排出用バルブV4は、制御盤15の開閉制御により、濾過処理時には閉となり、逆洗処理時には予め決めた短時間(例えば0.5秒間)だけ開となる。
上記構成となっている濾過装置10の動作を、濾過処理時と逆洗処理時に分けて説明する。なお、濾過処理時の液体の流れを図1中で実線の矢印で示し、逆洗処理時の液体及び空気の流れを図1中で点線の矢印で示している。
濾過処理時の動作を説明する。濾過処理時には、図示しない液送ポンプが作動して、原液W1が原液配管L1に送り込まれ、原液W1は原液配管L1を通って原液供給室R1内に供給される。
また、制御盤15の開閉制御により、バルブV3は開とされるが、バルブV2,V4は閉とされる。
このため、原液供給室R1に供給・充満された原液W1は、フィルタ11を外周側から内周側に透過していく。フィルタ11を透過していくことにより、金属粉や砥粒等の汚濁物はフィルタ11により濾過・除去され、汚濁物が濾過・除去された清浄な加工液(以降、このように汚濁物が濾過・除去された加工液を「濾過液W2」と称する)が、フィルタ11の内部空間に入る。
フィルタ11により濾過された濾過液W2は、フィルタ11の内部空間および、このフィルタ11に連通した貯液室R2を満たす。さらに、濾過液W2は貯液室R2から濾過配管L3を介して吐出される。吐出された濾過液W2は、工作機械の加工部にかけられる。
工作機械の加工部にかけられて金属粉等が混入した加工液(原液)は、一旦、貯溜されてから液送ポンプにより再び原液配管L1に送り込まれる。
フィルタ11により除去された汚濁物(金属粉等)は、フィルタ11の外周面に付着したり、外殻12の下方に沈降して沈澱する。
次に逆洗処理時の動作を説明する。
上述したようにして濾過処理をすると、フィルタ11に汚濁物が付着してきて、いわゆる「目詰まり」状態となり、フィルタ11を透過する液量が、予め規定した規定量よりも低減してくる。
フィルタ11に汚濁物が付着していない状態から、汚濁物が付着してきてフィルタ11を透過する液量が規定液量よりも少なくなる(目詰まり状態となる)までの「時間」は、フィルタ11の性能や原液W1の汚濁状態等によって決まってくる。そこで、この「時間」を「設定時間」として制御盤15に設定しておく。
制御盤15では、上述した「設定時間」間隔ごと(例えば5分毎)に、逆洗処理をする。
つまり、制御盤15では、濾過開始時点(または前回の逆洗処理完了時点)から、上述した設定時間が経過すると、次に示す(1)〜(3)のバルブ開閉制御動作を同時に同期して行う。なお、原液配管L1には、濾過時と同じく逆洗処理時にも、液送ポンプから原液W1が送り込まれている。
(1)エアー供給用バルブV2を開とし、開とした時点から予め決めた短時間(例えば0.5秒)経過したら、エアー供給用バルブV2を閉に戻す。この短時間(例えば0.5秒間)が逆洗処理期間である。
(2)濾過用バルブV3については、エアー供給用バルブV2を開とした時点で閉とし、エアー供給用バルブV2を閉とした時点で開に戻す。
(3)逆洗液排出用バルブV4については、エアー供給用バルブV2を開とした時点で開とし、エアー供給用バルブV2を閉とした時点で閉に戻す。
逆洗処理のために、バルブV2,V4を開とし、バルブV3を閉とすると、圧縮空気源(圧縮空気ポンプ)から圧送された圧縮空気Aが、エアー供給配管L2を通って貯液タンク13の貯液室R2の上部に、急激に供給される。このため、貯液タンク13に貯溜されていた濾過液W2がフィルタ11の内部空間に急圧送され、濾過液W2がフィルタ11の内周面側から外周面側に吹き出る。
貯液タンク13に貯溜されていた濾過液W2がフィルタ11の内部空間に急圧送され、濾過液W2がフィルタ11の内周面側から外周面側に吹き出るタイミング期間では、逆洗液排出用バルブV4が開となっているため、外筒12内の原液W1は、逆洗液排出配管L4に向かって押し出される。逆洗液排出配管L4から排出された原液W1は、原液槽に戻されたり、捕捉ネット内に流出されたりする。このとき、外殻12の下部に沈殿していた汚濁物(金属粉等)は、原液W1と共に流されて、原液槽に戻されたり、捕捉ネットで捕捉されたりして、外殻12の外部に排出される。
このように、濾過液W2がフィルタ11の内周面側から外周面側に吹き出ると同時に、この吹き出し量に応じて原液供給室R1内の原液W1が逆洗液排出配管L4に流れ込むため、フィルタ11の内周面側から外周面側への濾過液W2の吹き出しは、低抵抗な状態で良好に行われる。この濾過液W2のフィルタ内周面側から外周面側への吹き出しにより、フィルタ11の外周面等に付着した汚濁物が膨潤したり軟化したりすると共に、汚濁物がフィルタ11の外周面から浮き上がったり剥離したりする。
なお、圧縮空気Aは、貯液タンク13の上部から中間部分位にまで供給されるが、貯液タンク13の下部やフィルタ11に入る程には供給する必要はない。つまり、貯液タンク13に貯溜されていた濾過液W2の一部が、フィルタ11の内部空間に急圧送される程度に、圧縮空気が供給されれば十分である。
また、貯液タンク13の容量は小さくても十分である。これは、フィルタ11の内周面側から外周面側への濾過液W2の吹き出しができる程度の量の濾過液W2を、貯液タンク13に貯溜しておくだけで済むからである。
原液配管L1から原液供給室R1には、原液W1が継続して供給されている。濾過処理時には、フィルタ11を通過して濾過されるため、この濾過による濾過抵抗の作用により、原液供給室R1への原液W1の供給量は規制されてしまう。しかし、逆洗処理時には逆洗液排出用バルブV4が開状態となり、原液供給室R1内の原液W1は逆洗液排出配管L4を介して外部空間に低抵抗で排出できる。
この結果、逆洗処理時には、原液配管L1から原液供給室R1に向かって、多量の原液W1が急激に流入することができる。
このように、原液供給室R1に急激に流入した原液W1が、フィルタ11の表面から浮き上がったり剥離したり、膨潤したり軟化した汚濁物を、巻き込んだり、削り取ったりして、フィルタ11から取り除いていく。したがって、フィルタ11に不均一に汚濁物が付着していたとしても、また多量の汚濁物が付着していたとしても、原液供給室R1に急激に流入した原液W1により汚濁物をフィルタ11から取り除くことができる。
つまり、
(1)濾過液W2がフィルタ11の内周面側から外周面側に吹き出ることと、
(2)多量の原液W1が原液供給室R1に急激に流入してフィルタ11の表面に作用することが、
(3)同時に行われる
という相乗効果により、フィルタ11から汚濁物が迅速に取り除かれるのである。
このように、濾過液W2をフィルタ11の内周面側から外周面側に吹き出させることと、多量の原液W1を原液供給室R1に急激に流入させることを、同時に行うことが、本装置の特徴の一つである。かかる動作は、原液W1を原液供給室R1に流入させつつ、バルブV2,V4を開とし、バルブV3を閉とするバルブ開閉動作を同期して同時に行うことにより実現できる。
なお、濾過液W2をフィルタ11の内周面側から外周面側に吹き出すようにしただけでは、汚濁物を短時間で確実に除去することはできない。このことは、実験により確認している。
逆洗時において、図2に示すように、原液W1が原液供給室R1の周方向に沿い噴出されると、原液W1は原液供給室R1内を旋回流として渦巻くため、この旋回流となった原液W1の渦巻き力によりフィルタ11から汚濁物をより確実に取り除くことができる。
また図3に示すように、原液W1がフィルタ11に向かって噴射されると、原液W1が直接的にフィルタ11に衝突し、この原液W1の衝突力によりフィルタ11から汚濁物をより確実に取り除くことができる。
このようにしてフィルタ11の外周面等から取り除かれた汚濁物(金属粉等)は、沈降して外殻12の下部に沈澱する。
この逆洗処理は、極めて短時間(例えば0.5秒間)である。したがって、この逆洗処理期間において、濾過用バルブV3は閉とされるが、逆洗処理が完了したら(逆洗開始から0.5秒経過したら)、濾過用バルブV3は直ちに開に戻る。このため、濾過配管L3を介して流通し吐出する濾過液W2は、濾過用バルブV3の位置で瞬間的(0.5秒間)に流通が遮断されるが、濾過配管L3の全長にわたり濾過液W2が充満して流通しているため、濾過配管L3の出口では、連続的に濾過液W2が吐出される。つまり、0.5秒程度だけ流通が瞬時的に遮断されても、濾過液W2が濾過配管L2を流れていく途中で、充満している濾過液W2が、流通遮断により流量が無い(または少ない)部分にも流れこんでいくため、濾過配管L2の出口では、連続して濾過液W2が吐出されてくるのである。
したがって、連続して加工作業をしている工作機械の加工部に、濾過配管L3から吐出した濾過液W2を直接かけるようにすることができる。これは、逆洗処理をしても、濾過配管L3から連続して濾過液W2を吐出することができるからである。
もちろん、濾過配管L3から吐出した濾過液W2を、一旦、クリーンタンクに貯溜し、このクリーンタンクから取り出した濾過液W2を工作機械の加工部にかけるようにしてもよい。
なお上記例では、逆洗処理期間を0.5秒としたが、この逆洗処理期間は、フィルタ11の特性、原液W1の汚濁状態、濾過装置10の寸法、バルブの応答性能、逆洗処理周期によって、適宜変更することができる。現実的には、逆洗処理期間の最短時間は、バルブの応答性能により規制されるため0.2秒程度であり、逆洗処理期間の最長時間は、濾過液を連続的に吐出する要求から3秒程度となる。
このように実施例1の濾過装置10では、原液W1、即ち、金属粉等が混入している研削液や切削液などの加工液を、効率的に濾過することができ、しかも、貯液タンク13が小さくて済むため、装置の小型化を図ることができる。
更に、逆洗を効率的に行うことができると共に、逆洗処理期間が極めて短いので、濾過済みの濾過液を連続的に吐出することができる。
特に、逆洗処理期間が極めて短いにもかかわらず、確実な逆洗処理ができることが、本装置の大きな特長であり、この特長は、逆洗処理期間において、原液W1を原液供給室R1に流入させつつ、バルブV2,V4を開とし、バルブV3を閉とするバルブ開閉動作を同期して同時に行うことにより実現している。
なお実施例1では、貯液タンク13を、フィルタ11の上端面に連通し、貯液室R2とフィルタ内部空間を直接的に連通しているが、フィルタ内部空間と貯液室R2とを、管などにより接続するような構成にしてもよい。
また、フィルタを外周面側から内周面側に透過して清浄となった濾過液を、フィルタの両端面側から取り出して、貯液タンクの貯液室に送るような構成としてもよい。
更に、図1では、フィルタや外殻の軸芯が垂直方向になるようにフィルタや外殻を立て置き配置したが、フィルタや外殻の軸芯が水平方向になるようにフィルタや外殻を横置き配置するような構成とすることもできる。
図4は本発明の実施例2に係る濾過装置10Aを示す。この実施例2の濾過装置10Aは、図1に示す実施例1の濾過装置10に変更を加えたものである。
図4に示すように、この濾過装置10Aでは、原液供給室R1に布材16が配置されている。この布材16は、フィルタ11の外周面を囲う状態となっており、一端側(下端側)は開口している。布材16の他端側(上端側)は、フィルタ11の上端縁に、緊縛されて固定されている。なお、布材16の上端側を、フランジ12a等で支持・固定していてもよい。
要は、布材16が、フィルタ11の外周面の全面を囲う状態で、配置されていればよい。
図4の例では、布材16の下端縁を絞ってその径を狭めているが、下端縁の径を狭めないようにしても良い。また布材16の材質は特に問わない。この布材16は、布であるので当然に揺れ動くことができる。
他の部分の構成は、図1に示す濾過装置10と同様である。
この濾過装置10Aにより濾過処理をするとき、即ち、バルブV3が開となりバルブV2,V4が閉となっているときには、原液W1が原液配管L1から原液供給室R1に供給されるため、この原液W1の液圧により、布材16はフィルタ11の外周面に密着する。そして、供給されてきた原液W1が、布材16及びフィルタ11を透過していく。これにより汚濁物は、布材16やフィルタ11により、濾過・除去され、汚濁物が濾過・除去された濾過液W2が、フィルタ11の内部空間に入る。
布材16は、単なる布ではあるが濾材としても機能する。この布材16は、微細な汚濁物の濾過はできないが、大きな汚濁物や糸状の金属線や髭状の金属片などは、濾過・除去することができる。フィルタ11は、布材16を透過してきた汚濁物を濾過・除去する。
濾過液W2は、フィルタ11の内部空間及び貯液室R2を通り、濾過配管L3を介して吐出される。
濾過装置10Aにより逆洗処理をするとき、即ち、バルブV2,V4が開となりバルブV3が閉となっているときには、濾過液W2がフィルタ11の内周面側から外周面側に吹き出ると同時に、原液W1が原液供給室R1に急激に流入する。
濾過液W2がフィルタ11の内周面側から外周面側に吹き出る(噴出する)ため、布材16はフィルタ11の表面から離れて外周側に膨らみ、布材16の内周面とフィルタ11の外周面との間に空間が形成される。
そして布材16の内周面には濾過液W2が噴出され、布材16の外周面には急流入した原液W1が吹き付けられるため、布材16はフィルタ11の表面から離れた状態で激しく揺れ動く(振れ動く)。
濾過液W2の噴出と、原液W1の急流入と、布材16の激しい揺れ動き(振れ動き)により、フィルタ11に付着した汚濁物はフィルタ11から取り除かれ、取り除かれた汚濁物はフィルタ11と布材16の間の空間を通って下方に落下する。
また濾過液W2の噴出と、原液W1の急流入と、布材16の激しい揺れ動き(振れ動き)により、布材16に付着した汚濁物は布材16から振り落とされ(取り除かれ)、取り除かれた汚濁物は下方に落下する。
前述したように、布材16が、大きな汚濁物や糸状の金属線や髭状の金属片などを濾過・除去するため、大きな汚濁物や糸状の金属線や髭状の金属片などがフィルタ11の内部に侵入して引っかかるということはなくなる。
フィルタ11の内部に、糸状の金属線や髭状の金属片が入り込むと、金属線(金属片)などがフィルタ11の金網と絡み合ってしまい、このように絡み合った金属線(金属片)などは、濾過液W2をフィルタ11の内周面側から外周面側に向かって吹き出す逆洗をしても、取り除くことができないことがある。
したがって、金属線などがフィルタ11の内部に侵入して多量に引っかかってしまうと、フィルタ11を新しいものに交換しなければならない。
この濾過装置10Aでは、糸状の金属線等は布材16により殆どが濾過・除去されるため、このような金属線等がフィルタ11の内部に侵入して絡まることは殆どなくなる。したがって、フィルタ11の寿命が伸びる。
布材16は一枚の布材であるので、フィルタ1に比べて糸状の金属線などが絡みつきにくく、また、糸状の金属線などが付着しても、逆洗時には布材16は大きく振れ動くため、付着した金属線も取り除かれ易い。
更に、布材16に多量の汚濁物が付着して、布材16における濾過性能が低下した場合には、この布材16を新しいものに取り替える。布材16は、通常の布であるので、その価格は、フィルタ11に比べて極めて安価であり、布材16の交換による経済的負担は極めて小さい。
図5は、本発明の実施例3に係る濾過システムを示す。この実施例3の濾過システムでは、図4に示す実施例2の濾過装置10Aを使用している。
図5に示すように、液送ポンプ20は、原液槽21に貯溜されている原液W1を、原液配管L1を介して原液供給室R1に供給している。この例では、液送ポンプ20は、原液槽21の底部に沈殿している汚濁物も原液W1と共に含めて吸引して、原液供給室R1に供給している。この液送ポンプ20は、濾過処理時のみならず逆洗処理時にも、原液W1の供給をしている。
濾過装置10Aの下端は、逆洗液排出バルブV4が介装された逆洗液排出配管L4により、補助タンク30に接続されている。補助タンク30は、中空のタンクでありバッファタンクとしての機能を果たす。
補助タンク30の下端は、配管31により、マグネットセパレータ40に接続されている。マグネットセパレータ40は、中空の筐体41と、マグネットローラ42と、非磁性体の押付ローラ43と、掻き取り板44を備えている。
この補助タンク30は、戻し配管L6により、原液槽21に接続されている。
また、マグネットセパレータ40に隣接して回収箱50が設置されている。
この濾過システムでは、濾過処理時には、濾過装置10Aにより濾過された濾過液W2が、濾過配管L3を介して研削盤60に供給される。実施例2においても説明したように、濾過液W2は、濾過装置10Aが濾過処理状態であっても逆洗処理状態であっても、常に供給される。このため研削盤60では、加工部分に濾過液W2を連続的にかけることができる。
研削加工により生じた金属粉等が混入した加工液(原液W1)は、研削盤60から原液槽21に送られて貯溜される。
一方、逆洗液排出バルブV4が開となる逆洗処理時には、原液W1が汚濁物(金属粉等)と共に逆洗液排出配管L4を通って補助タンク30内に噴出される。噴出された原液W1は一旦補助タンク30内で溜まる。逆洗処理期間は逆洗液排出バルブV2が開となっている短時間(例えば0.5秒)であるが、原液W1が補助タンク30に向かって噴出されるため、多量の原液W1が補助タンク30に送られ、補助タンク30内では原液W1が飛散したり大きく波立つたりする。
補助タンク30内に溜まった原液W1は、配管31を通ってマグネットセパレータ40に送られる。
このように、原液W1は補助タンク30内に一旦溜まってから配管31を介してマグネットセパレータ40に送られるため、マグネットセパレータ40には、比較的穏やかに原液W1が供給され、供給された原液W1がマグネットセパレータ40内に溜まる。
マグネットセパレータ40のマグネットローラ42と押付ローラ43は互いにローラ面が摺接しつつ回転しており、マグネットローラ42は、筐体41内に溜まった原液W1に浸っている。
このため、原液W1中の磁性体である金属粉等がマグネットローラ42の周面に付着する。マグネットローラ42の周面に付着した金属粉等は、マグネットローラ42と押付ローラ43とで挟持されることにより、液体分が絞られる。液体分が絞られた金属粉等は、マグネットローラ42と押付ローラ43とが摺接する位置を通過すると、マグネットローラ42に付着したまま、マグネットローラ42にと共に回転移動し、掻き取り板44によりマグネットローラ42から掻き取られて、回収箱50に回収される。
したがって、マグネットセパレータ40に溜まった原液W1の中から、この原液W1
に混入している金属粉等が取り除かれていく。
つまり、加工液が研削液や切削液である場合には、研削粉や切削粉が混入した原液W1中から、研削粉や切削粉を取り出して乾燥した状態で(液を絞った状態で)回収することができる。
また、加工液がプリント基板用銅粉の研磨排水である場合には、銅粉が混入した原液W1から、銅粉を取り出して乾燥した状態で(液を絞った状態で)回収することができ、この銅粉を資源として再利用することができる。
なお、金属粉等が取り除かれた原液W1は、戻し配管L6を通って原液槽21に送られる。
次に本発明の実施例4に係る濾過装置100を備えた濾過システムを、図6を参照して説明する。
この濾過システムに用いる濾過装置100では、濾材として筒状のフィルタ111を用いている。フィルタ111としては、積層金網を筒状に形成し焼結してなる多孔質の金属フィルタや、金属製ワイヤーを筒形に形成してサポートロッドに溶接して構成されており金属製ワイヤー相互間にスリットが形成されている金属フィルタや、セラミックを筒状に形成してなるセラミックフィルタなどを使用することができる。また糸巻フィルタを用いることもできる。
このフィルタ111は、下端面(一端面)が閉塞板111aにより閉塞され、上端面(他端面)が開放している。このフィルタ111は、剛性を有しており、後述する濾過処理や逆洗処理の際の液圧によっては形状変化しない。
本例では、フィルタ111として、直径が50mm、軸方向(上下方向)の長さが30cmの金属フィルタを使用した。
筒状の外殻112はフィルタ111を囲う状態で配置されている。このため、外殻112の内周面と、フィルタ111の外周面との間に、原液供給室R11が形成される。外殻112は、そのフランジ部112aにより、フィルタ111の上端部を支持している。また、外殻112の下端面は開放している。
本例では外筒112の直径を、70〜80mmとした。
貯液タンク113は、そのフランジ部113aが、外殻112のフランジ部112aに取り付けられている。この貯液タンク113は、フィルタ111の上端面に連通しており、貯液タンク113内の貯液室R12が、フィルタ111の内部空間に連通している。
沈澱タンク114は密閉された沈澱室R13を形成している。この沈澱タンク114の上部(上端面)には、外殻112の下部が上方から挿通している。このため、外殻112の下端開放面は、沈澱室R13の頂部よりも下方に位置している。
また沈澱タンク114の底面は、下方に向かうに従い径が絞られる漏斗部114aとなっている。
液送ポンプ120は、原液槽121に貯溜された原液W11を、濾過装置100に供給するポンプである。原液W11とは、工作機械の加工処理に供されて金属粉等の汚濁物が混入している研削液や切削液などの加工液のことである。
汚濁物捕捉装置130は、軸方向が鉛直方向となるように立て置き配置した捕捉筒132内に、汚濁物(金属粉や砥粒)を捕捉する捕捉ネット131を備えている。捕捉ネット131は、金網や繊維ネットで形成している。この捕捉ネット131を繊維ネットで構成した場合には、液体(加工液)が良好に透過・流通するような親水化処理をしている。
原液配管L11は、液送ポンプ120と、外殻112のうち沈澱タンク114より上方に位置する部分とを接続している。工作機械の加工処理に供されて金属粉等の汚濁物が混入している研削液や切削液などの加工液(原液W11)は、一旦、原液槽121に貯溜される。液送ポンプ120は、原液槽121から原液W11を吸引して原液配管L11に送り込む。このため、原液W11は原液配管L11を通って原液供給室R11内に供給される。
原液W11を供給する液送ポンプ120は、後述する濾過処理の際にも逆洗処理の際にも、停止することなく、原液W11の送給を行う。このように、濾過処理の際のみならず、逆洗処理の際にも、原液供給をすることが、本装置の特徴の一つである。
なお図2に示すのと同様に、原液配管L11は、供給されてきた原液W11を、原液供給室R11の周方向に沿って噴出するように、外殻112に接続している。
または、図3に示すのと同様に、原液配管L11は、供給されてきた原液W11を、フィルタ111の外周面に向けて噴出するように、外殻112に接続していてもよい。
図6に戻り説明をすると、エアー供給用バルブ(電磁弁)V12が介装されたエアー供給配管L12は、貯液タンク113の上部に接続されている。このエアー供給配管L12は、貯液タンク113と図示しない圧縮空気源(圧縮空気ポンプ)とを接続するものであり、圧縮空気源(圧縮空気ポンプ)により圧縮空気A10が常時供給されている。
エアー供給用バルブV12は、制御盤115の開閉制御により、濾過処理時には閉となり、逆洗処理時には予め決めた短時間(例えば0.5秒間)だけ開となる。このためエアー供給用バルブV12が開となると、圧縮空気A10がエアー供給配管L12を介して、貯液タンク113の貯液室R12内に供給される。
濾過用バルブ(電磁弁)V13が介装された濾過配管L13は、貯液タンク113の上部に接続されている。この濾過配管L13の出口端は、工作機械の加工部分に配置されており、濾過配管L13から吐出した清浄な加工液を加工部分にかけるようにしている。
なお図6の例では、貯液タンク113の近くにおいて、この濾過配管L13とエアー供給配管L12が、共通の1本の共用配管となっているが、貯液タンク113の近くであっても、濾過配管L13とエアー供給配管L12とを別々の独立の配管としてもよい。
濾過用バルブV13は、制御盤115の開閉制御により、濾過処理時には開となり、逆洗処理時には予め決めた短時間(例えば0.5秒間)だけ閉となる。
逆洗液排出用バルブ(電磁弁)V14が介装された逆洗液排出配管L14は、沈澱タンク114の上部と汚濁物捕捉装置130とを接続している。逆洗液排出配管L14が沈澱タンク114と接続している位置は、外殻112の下端開口よりも上方の位置である。
逆洗液排出配管L14の汚濁物捕捉装置130側の先端部分は、原液W11が流通してくるとこの原液W11を捕捉筒132の内周面に沿う方向に吹き出すことができるように、捕捉筒132に接続されている。このため、原液W11が流通してくると、この原液W11は、捕捉筒132の内周面及び捕捉ネット131の外周面に沿い螺旋状に流れる。
なお、逆洗液排出配管L14の先端部(先端開口)が、捕捉ネット131の外周面に対向した状態で保持するようにしてもよい。
逆洗液排出用バルブV14は、制御盤115の開閉制御により、濾過処理時には閉となり、逆洗処理時には予め決めた短時間(例えば0.5秒間)だけ開となる。
ドレイン用バルブ(電動弁)V15が介装されたドレイン配管L15は、沈澱タンク114の漏斗部114aの下端部と汚濁物捕捉装置130とを接続している。ドレイン配管L15の汚濁物捕捉装置130側の先端開口は、捕捉ネット131の内部に臨んでいる。
ドレイン用バルブV15は、制御盤115の開閉制御により、予め決めた所定周期毎(例えば15分間隔の周期毎)に、数秒程度の時間だけ開となり、他の期間では閉となっている。
なお、電動式のドレイン用バルブV15の代わりに、手動により開閉する弁を採用してもよい。
上記構成となっている濾過システムの動作を、濾過処理時と逆洗処理時とドレイン排出処理時に分けて説明する。なお、濾過処理時の液体の流れを図6中で実線の矢印で示し、逆洗処理時の液体及び空気の流れを図6中で点線の矢印で示している。
濾過処理時の動作を説明する。濾過処理時には、液送ポンプ120が作動して、源液槽121に貯溜されていた原液W11が原液配管L11に送り込まれ、原液W11は原液配管L11を通って原液供給室R11内に供給される。
また、制御盤115の開閉制御により、バルブV13は開とされるが、バルブV12,V14,V15は閉とされる。
このため、原液供給室R11に供給・充満された原液W11は、フィルタ111を外周側から内周側に透過していく。フィルタ111を透過していくことにより、金属粉や砥粒等の汚濁物はフィルタ111により濾過・除去され、汚濁物が濾過・除去された清浄な加工液(以降、このように汚濁物が濾過・除去された加工液を「濾過液W12」と称する)が、フィルタ111の内部空間に入る。
フィルタ111により濾過された濾過液W12は、フィルタ111の内部空間および、このフィルタ111に連通した貯液室R12を満たす。さらに、濾過液W12は貯液室R12から濾過配管L13を介して吐出される。吐出された濾過液W12は、濾過配管L13の先端開口から吐出して工作機械の加工部にかけられる。
本例では、例えば、濾過液W12を50リットル/分〜120リットル/分の割合で吐出することができた。
工作機械の加工部にかけられて金属粉等が混入した加工液(原液)は、原液槽121に戻される。
フィルタ111により除去された汚濁物(金属粉等)は、フィルタ111の外周面に付着したり、外殻112の下方に沈降して沈澱タンク114内に入り、更に沈澱して漏斗部114a上に堆積する。
次に逆洗処理時の動作を説明する。
上述したようにして濾過処理をすると、フィルタ111に汚濁物が付着してきて、いわゆる「目詰まり」状態となり、フィルタ111を透過する液量が、予め規定した規定量よりも低減してくる。フィルタ111に汚濁物が付着していない状態から、汚濁物が付着してきてフィルタ111を透過する液量が規定液量よりも少なくなる(目詰まり状態となる)までの「時間」は、フィルタ111の性能や原液W11の汚濁状態等によって決まってくる。そこで、この「時間」を「設定時間」として制御盤115に設定しておく。
制御盤115では、上述した「設定時間」間隔ごと(例えば5分毎)に、逆洗処理をする。
つまり、制御盤115では、濾過開始時点(または前回の逆洗処理完了時点)から、上述した設定時間が経過すると、次に示す(1)〜(3)のバルブ開閉制御動作を同時に同期して行う。また(4)の制御動作をする。
(1)エアー供給用バルブV12を開とし、開とした時点から予め決めた短時間(例えば0.5秒)経過したら、エアー供給用バルブV12を閉に戻す。この短時間(例えば0.5秒間)が逆洗処理期間である。
(2)濾過用バルブV13については、エアー供給用バルブV12を開とした時点で閉とし、エアー供給用バルブV12を閉とした時点で開に戻す。
(3)逆洗液排出用バルブV14については、エアー供給用バルブV12を開とした時点で開とし、エアー供給用バルブV12を閉とした時点で閉に戻す。
(4)なお、ドレイン用バルブV15は閉じておく。また、原液配管L11には、濾過時と同じく逆洗処理時にも、液送ポンプ120から原液W11が送り込まれている。
逆洗処理のために、バルブV12,V14を開とし、バルブV13を閉とすると、圧縮空気源(圧縮空気ポンプ)から圧送された圧縮空気A10が、エアー供給配管L12を通って貯液タンク113の貯液室R12の上部に、急激に供給される。このため、貯液タンク113に貯溜されていた濾過液W12がフィルタ111の内部空間に急圧送され、濾過液W12がフィルタ111の内周面側から外周面側に吹き出る。
貯液タンク113に貯溜されていた濾過液W12がフィルタ111の内部空間に急圧送され、濾過液W12がフィルタ111の内周面側から外周面側に吹き出るタイミング期間では、逆洗液排出用バルブV14が開となっているため、外筒112内の原液W11は、逆洗液排出配管L14に向かって押し出される。
沈澱タンク114の沈澱室R13内においては、汚濁物(金属粉等)は外殻112の下端開口から下方に沈澱していき、漏斗部114aに堆積する。このため、沈澱室R13の上部の空間、特に外殻112の下端開口よりも上方の空間に充満した原液W11は、下部に充満した原液W11に対して清浄度が比較的高い(このように、沈澱室R13の上部に充満した原液は、金属粉等の汚濁物が混入している量が少なくなっているので、これをここでは「原液W11a」と称する)。
逆洗処理期間では、濾過液W12が貯液タンク113からフィルタ111を介して原液供給室R11内に吹き出される量に相当する量だけ、清浄度が比較的高い原液W11aが押し出されて逆洗液排出配管L14内を流れ、逆洗液排出配管L14の先端から吹き出される。吹き出された原液W11aは、捕捉筒132の内周面及び捕捉ネット131の外周面に沿い螺旋状に流れたり、捕捉ネット131の外周面に向かって吹き付けられたりする。
この捕捉ネット131内には、後述するドレイン処理により、汚濁物が捕捉されているが、この捕捉ネット131の外周面に、清浄度が比較的高い原液W11aを螺旋状に流したり、吹き付けたりして洗浄することより、捕捉ネット131の内周面及び外周面の目詰まりを防止している。捕捉筒132の内周面及び捕捉ネット131の外周面に沿い螺旋状に原液W11aを流した場合には、螺旋流による剥離作用により、より確実に捕捉ネット131の洗浄・浄化をすることができる。
原液W11を下水(汚濁液)、濾過液W12を上水(清浄液)とすると、ちょうど中水(汚濁液よりもやや液体)となっている原液W11aにより、捕捉ネット131の外周面を洗浄していることになる。
なお、捕捉ネット131に吹き付けられた原液W11aは、原液槽121に流れ込む。
濾過液W12がフィルタ111の内周面側から外周面側に吹き出ると同時に、この吹き出し量に応じて沈澱タンク114内の原液W11aが逆洗液排出配管L14に流れ込むため、フィルタ111の内周面側から外周面側への濾過液W12の吹き出しは、低抵抗な状態で良好に行われる。この濾過液W12のフィルタ内周面側から外周面側への吹き出しにより、フィルタ111の外周面等に付着した汚濁物が膨潤したり軟化したりすると共に、汚濁物がフィルタ111の外周面から浮き上がったり剥離したりする。
なお、圧縮空気A10は、貯液タンク113の上部から中間部分位にまで供給されるが、貯液タンク113の下部やフィルタ111に入る程には供給する必要はない。つまり、貯液タンク113に貯溜されていた濾過液W12の一部が、フィルタ111の内部空間に急圧送される程度に、圧縮空気が供給されれば十分である。
また、貯液タンク113の容量は小さくても十分である。これは、フィルタ111の内周面側から外周面側への濾過液W12の吹き出しができる程度の量の濾過液W12を、貯液タンク113に貯溜しておくだけで済むからである。
原液配管L11から原液供給室R11には、原液W11が継続して供給されている。濾過処理時には、フィルタ111を通過して濾過されるため、この濾過による濾過抵抗の作用により、原液供給室R11への原液W11の供給量は規制されてしまう。しかし、逆洗処理時には逆洗液排出用バルブV14が開状態となり、原液供給室R11に連通した沈澱タンク114内の原液W11aは逆洗液排出配管L14を介して外部空間に低抵抗で排出できる。この結果、逆洗処理時には、原液配管L11から原液供給室R11に向かって、多量の原液W11が急激に流入することができる。
このように、原液供給室R11に急激に流入した原液W11が、フィルタ111の表面から浮き上がったり剥離したり、膨潤したり軟化した汚濁物を、巻き込んだり、削り取ったりして、フィルタ111から取り除いていく。したがって、フィルタ111に不均一に汚濁物が付着していたとしても、また多量の汚濁物が付着していたとしても、原液供給室R11に急激に流入した原液W11により汚濁物をフィルタ111から取り除くことができる。
つまり、
(1)濾過液W12がフィルタ111の内周面側から外周面側に吹き出ることと、
(2)多量の原液W11が原液供給室R11に急激に流入してフィルタ111の表面に作用することが、
(3)同時に行われる
という相乗効果により、フィルタ111から汚濁物が迅速に取り除かれるのである。
このように、濾過液W12をフィルタ111の内周面側から外周面側に吹き出させることと、多量の原液W11を原液供給室R11に急激に流入させることを、同時に行うことが、本装置の特徴の一つである。かかる動作は、原液W11を原液供給室R11に流入させつつ、バルブV12,V14を開とし、バルブV13を閉とするバルブ開閉動作を同期して同時に行うことにより実現できる。
なお、濾過液W12をフィルタ111の内周面側から外周面側に吹き出すようにしただけでは、汚濁物を短時間で確実に除去することはできない。このことは、実験により確認している。
逆洗時において、図2に示すのと同様に、原液W11が原液供給室R11の周方向に沿い噴出されるようにしておくと、原液W11は原液供給室R11内を旋回流として渦巻くため、この原液W11の渦巻き力によりフィルタ111から汚濁物をより確実に取り除くことができる。
また図3に示すのと同様に、原液W11がフィルタ111に向かって噴射されるようにしておくと、原液W11が直接的にフィルタ111に衝突し、この原液W11の衝突力によりフィルタ111から汚濁物をより確実に取り除くことができる。
このようにしてフィルタ111の外周面等から取り除かれた汚濁物(金属粉等)は、沈降して外殻112を通り沈澱タンク114の下部の漏斗部114aに沈澱する。
この逆洗処理は、極めて短時間(例えば0.5秒間)である。したがって、この逆洗処理期間において、濾過用バルブV13は閉とされるが、逆洗処理が完了したら(逆洗開始から0.5秒経過したら)、濾過用バルブV13は直ちに開に戻る。このため、濾過配管L13を介して流通し工作機械の加工部に向けて吐出する濾過液W12は、濾過用バルブV13の位置で瞬間的(0.5秒間)に流通が遮断されるが、濾過配管L13の全長にわたり濾過液W12が充満して流通しているため、濾過配管L13の出口では、連続的に濾過液W12が吐出される。つまり、0.5秒程度だけ流通が瞬時的に遮断されても、濾過液W12が濾過配管L12を流れていく途中で、充満している濾過液W12が、流通遮断により流量が無い(または少ない)部分にも流れこんでいくため、濾過配管L12の出口では、連続して濾過液W12が吐出されてくるのである。
したがって、連続して加工作業をしている工作機械の加工部に、濾過配管L13から吐出した濾過液W12を連続的にかけるようにすることができる。これは、逆洗処理をしても、濾過配管L13から連続して濾過液W12を吐出することができるからである。
もちろん、濾過配管L13から吐出した濾過液W2を、一旦、クリーンタンクに貯溜し、このクリーンタンクから取り出した濾過液W12を工作機械の加工部にかけるようにしてもよい。
次にドレイン排出処理時の動作を説明する。
上述したようにして濾過処理や逆洗処理をすると、沈澱タンク114の漏斗部114aに汚濁物(金属粉等)が沈澱・堆積してくる。堆積した汚濁物は、ある一定量を越えると外部に排出する必要がある。
そこで、制御盤115に、ドレイン排出設定時間(例えば15分間)を設定しておく。そうすると、制御盤115は、15分間隔毎にドレイン用バルブV15を、予め決めた時間(3秒程度)だけ開とする。そうすると、沈澱タンク114の下部である漏斗部114aに沈澱した多量の汚濁物は、原液W11と共に排出される。このとき排出される原液W11の量は少ない。つまり、少量の原液W11の排出により、多量の汚濁物を排出することができる。つまり、汚濁物の高濃度排出が可能となる。
ドレイン配管L15を介して原液W11と共に排出された汚濁物は、汚濁物捕捉装置130の捕捉ネット131で捕捉され、汚濁物が捕捉・除去された原液W11は原液槽121に流れ込む。
なお、ドレイン排出処理をするタイミングは、逆洗処理をするタイミングと、時間的にずらしている。
ドレイン用バルブV15の代わりに、手動式のバルブを採用した場合には、作業者が目視により汚濁物の沈澱量を確認し、沈澱量が多くなったらこの手動式のバルブを開いて汚濁物を排出する。
なお上記例では、逆洗処理期間を0.5秒としたが、この逆洗処理期間は、フィルタ111の特性、原液W11の汚濁状態、濾過装置110の寸法、バルブの応答性能、逆洗処理周期によって、適宜変更することができる。現実的には、逆洗処理期間の最短時間は、バルブの応答性能により規制されるため0.2秒程度であり、逆洗処理期間の最長時間は、濾過液を連続的に吐出する要求から3秒程度となる。
このように実施例4の濾過装置100では、原液W11、即ち、金属粉等が混入している研削液や切削液などの加工液を、効率的に濾過することができ、しかも、貯液タンク113が小さくて済むため、装置の小型化を図ることができる。
更に、逆洗を効率的に行うことができると共に、逆洗期間が極めて短いので、濾過済みの濾過液を連続的に、工作機械の加工部分に向けて吐出することができる。
特に、逆洗処理期間が極めて短いにもかかわらず、確実な逆洗処理ができることが、本装置の大きな特長であり、この特長は、逆洗処理期間において、原液W11を原液供給室R11に流入させつつ、バルブV12,V14を開とし、バルブV13を閉とするバルブ開閉動作を同期して同時に行うことにより実現している。
図7は本発明の実施例5に係る濾過装置100Aを示す。この実施例5は、図6に示す実施例4の構成の一部を変形させたものである。
即ち実施例5では、外殻112の下端部は、外殻112の他の部分よりも径を絞った絞り部112bとなっている。例えば具体的には、絞り部112bの直径を40mm、外殻112の他の部分の直径を75mmとしている。また、フィルタ111の直径を50mmとしている。
他の部分の構成は実施例4と同じである。
またこの実施例5では、原液配管L11から原液供給室R11に、原液W11を周方向に沿い噴出して、原液供給室R11内において原液W11が旋回流として流れるようにしている。
多量の原液W11を急速に原液供給室R11内に供給すると、原液供給室R11内の旋回流が、沈殿室R13の下方にまで進んできて、沈殿していた汚濁物を巻き上げる恐れがある。例えば、原液W11の供給量を110リットル/分以上にするとかかる現象が発生することがある。この場合、外殻112の下部を、小径とした絞り部112bとしておくと、原液供給室R11内の原液W11による旋回流が、沈殿室R13に進んでくることはなく、沈殿室R13に沈殿している汚濁物を巻き上げることがなくなるという効果を奏することができる。
本発明によれば、金属粉等が混入した研削液や切削液の濾過ができるのみでなく、金属粉等が混入した各種の加工液の濾過をすることができ、しかも、逆洗処理を短時間で行うことができる。
また金属粉等が混入した加工液のみならず、各種の汚濁物(土、砂、ガラス粉、カーボン、鉱石粉、屑など)が混入した各種の液体、例えば工場排水,メッキ液,プール水等を、本発明の濾過装置により濾過処理することも、当然のことながらできる。
本発明の実施例1に係る濾過装置を示す構成図。 原液配管と外殻との接続状態の一例を示す断面図。 原液配管と外殻との接続状態の他の一例を示す断面図。 本発明の実施例2に係る濾過装置を示す構成図。 本発明の実施例3に係る濾過システムを示す構成図。 本発明の実施例4に係る濾過システムを示す構成図。 本発明の実施例5に係る濾過システムを示す構成図。
符号の説明
10,10A,100,100A 濾過装置
11,111 フィルタ
12,112 外殻
13,113 貯液タンク
114 沈澱タンク
15,115 制御盤
20,120 液送ポンプ
130 汚濁物捕捉装置
131 捕捉ネット
L1,L11 原液配管
L2,L12 エアー供給配管
L3,L13 濾過配管
L4,L14 逆洗液排出配管
L5,L15 ドレイン配管
V2,V12 エアー供給用バルブ
V3,L13 濾過用バルブ
V4,V14 逆洗液排出用バルブ
V5,V15 ドレイン用バルブ
W1,W11,W11a 原液
W2,W12 濾過液
A,A10 圧縮空気

Claims (13)

  1. 筒状をなすフィルタと、
    前記フィルタを囲う状態で配置され、前記フィルタの外周面との間で原液供給室を形成する外殻と、
    前記フィルタの内部空間に連通し、前記フィルタを透過してきた濾過液を貯液する貯液室を形成する貯液タンクと、
    原液を供給するポンプに接続される配管であり、前記ポンプにより供給されてきた原液を前記原液供給室に供給する原液配管と、
    前記貯液タンクと圧縮空気源とを接続するエアー供給配管と、
    前記貯液タンクに接続された濾過配管と、
    前記外殻に接続された逆洗液排出配管と、
    前記エアー供給配管に介装されており、濾過処理時には閉となり、逆洗処理時には予め決めた短時間だけ開となるエアー供給用バルブと、
    前記濾過配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に開となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに閉となる濾過用バルブと、
    前記逆洗液排出配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に閉となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに開となる逆洗液排出用バルブと、
    を有することを特徴とする濾過装置。
  2. 筒状をなすと共に一端面が閉塞したフィルタと、
    前記フィルタを囲う状態で配置され、前記フィルタの外周面との間で原液供給室を形成する外殻と、
    前記フィルタの他端面に連通し、前記フィルタを外周面側から内周面側に透過してきた濾過液を貯液する貯液室を形成する貯液タンクと、
    濾過処理時のみならず逆洗処理時においても原液を供給するポンプに接続される配管であり、前記ポンプにより供給されてきた原液を前記原液供給室に供給する原液配管と、
    前記貯液タンクと圧縮空気源とを接続するエアー供給配管と、
    前記貯液タンクに接続された濾過配管と、
    前記外殻に接続された逆洗液排出配管と、
    前記エアー供給配管に介装されており、濾過処理時には閉となり、逆洗処理時には予め決めた短時間だけ開となるエアー供給用バルブと、
    前記濾過配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に開となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに閉となる濾過用バルブと、
    前記逆洗液排出配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に閉となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに開となる逆洗液排出用バルブと、
    を有することを特徴とする濾過装置。
  3. 筒状をなすと共に一端面が閉塞したフィルタと、
    前記フィルタを囲う状態で配置され、前記フィルタの外周面との間で原液供給室を形成する外殻と、
    前記フィルタの他端面に連通し、前記フィルタを外周面側から内周面側に透過してきた濾過液を貯液する貯液室を形成する貯液タンクと、
    原液を供給するポンプに接続される配管であり、前記ポンプにより供給されてきた原液を前記原液供給室に供給する原液配管と、
    前記フィルタの外周面を囲う状態で前記原液供給室に配置されており、一端側が開口している布材と、
    前記貯液タンクと圧縮空気源とを接続するエアー供給配管と、
    前記貯液タンクに接続された濾過配管と、
    前記外殻に接続された逆洗液排出配管と、
    前記エアー供給配管に介装されており、濾過処理時には閉となり、逆洗処理時には予め決めた短時間だけ開となるエアー供給用バルブと、
    前記濾過配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に開となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに閉となる濾過用バルブと、
    前記逆洗液排出配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に閉となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに開となる逆洗液排出用バルブと、
    を有することを特徴とする濾過装置。
  4. 筒状をなすと共に下端面が閉塞したフィルタと、
    前記フィルタを囲う状態で配置され、前記フィルタの外周面との間で原液供給室を形成すると共に、下端面が開放した外殻と、
    前記フィルタの上端面に連通し、前記フィルタを外周面側から内周面側に透過してきた濾過液を貯液する貯液室を形成する貯液タンクと、
    前記外殻の下部が上方から挿通されており、内部に沈澱室を形成する沈澱タンクと、
    濾過処理時のみならず逆洗処理時においても原液を供給するポンプに接続される配管であり、前記ポンプにより供給されてきた原液を前記原液供給室に供給する原液配管と、
    前記貯液タンクと圧縮空気源とを接続するエアー供給配管と、
    前記貯液タンクに接続された濾過配管と、
    前記外殻に接続された逆洗液排出配管と、
    前記エアー供給配管に介装されており、濾過処理時には閉となり、逆洗処理時には予め決めた短時間だけ開となるエアー供給用バルブと、
    前記濾過配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に開となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに閉となる濾過用バルブと、
    前記逆洗液排出配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に閉となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに開となる逆洗液排出用バルブと、
    を有することを特徴とする濾過装置。
  5. 筒状をなすと共に下端面が閉塞したフィルタと、
    前記フィルタを囲う状態で配置され、前記フィルタの外周面との間で原液供給室を形成すると共に、下端面が開放した外殻と、
    前記フィルタの上端面に連通し、前記フィルタを外周面側から内周面側に透過してきた濾過液を貯液する貯液室を形成する貯液タンクと、
    前記外殻の下部が上方から挿通されており、内部に沈澱室を形成する沈澱タンクと、
    捕捉ネットを備えた捕捉装置と、
    濾過処理時のみならず逆洗処理時においても原液を供給するポンプに接続される配管であり、前記ポンプにより供給されてきた原液を前記原液供給室に供給する原液配管と、
    前記貯液タンクと圧縮空気源とを接続するエアー供給配管と、
    前記貯液タンクに接続された濾過配管と、
    前記沈澱タンクのうち前記外殻の下端面よりも上方位置に接続されると共に、前記沈澱タンクから原液を排出させて前記捕捉ネットの外周面に向かって吹き付ける逆洗液排出配管と、
    前記沈澱タンクの下部と前記捕捉ネットの内部とを接続すると共にドレイン用バルブが介装されており、このドレイン用バルブが開となったときに、原液と共に前記沈澱タンクの下部に沈澱した汚濁物を前記捕捉ネット内に排出するドレイン配管と、
    前記エアー供給配管に介装されており、濾過処理時には閉となり、逆洗処理時には予め決めた短時間だけ開となるエアー供給用バルブと、
    前記濾過配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に開となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに閉となる濾過用バルブと、
    前記逆洗液排出配管に介装されており、前記エアー供給用バルブが閉となった時に閉となり、前記エアー供給用バルブが開となったときに開となる逆洗液排出用バルブと、
    を有することを特徴とする濾過装置。
  6. 請求項5において、
    前記捕捉装置は、軸方向が鉛直方向となるように立て置き配置した捕捉筒内に、前記捕捉ネットを備えた構造となっており、
    前記逆洗液排出管は、前記捕捉筒の内周面に沿う方向に原液を吹き出して、原液を前記捕捉筒の内周面及び前記捕捉ネットの外周面に沿い螺旋状に流すことを特徴とする濾過装置。
  7. 請求項4乃至請求項6の何れか一項において、
    前記外殻の下端部は、外殻の他の部分よりも径を絞った絞り部となっていることを特徴とする濾過装置。
  8. 請求項1乃至請求項6の何れか一項において、
    前記フィルタは、金網により形成した金属フィルタであることを特徴とする濾過装置。
  9. 請求項1乃至請求項6の何れか一項において、
    前記原液配管は、供給されてきた原液を前記原液供給室の周方向に沿って噴出するように、前記外殻に接続されていることを特徴とする濾過装置。
  10. 請求項1乃至請求項6の何れか一項において、
    前記原液配管は、供給されてきた原液を前記フィルタの外周面に向けて噴出するように、前記外殻に接続されていることを特徴とする濾過装置。
  11. 請求項1乃至請求項6の何れか一項において、
    前記原液配管に、濾過処理時のみならず逆洗処理時においても前記原液を供給する液送ポンプを備えていることを特徴とする濾過装置。
  12. 請求項1乃至請求項6の何れか一項において、
    前記エアー供給用バルブと、前記濾過用バルブと、前記逆洗液排出用バルブの開閉制御をする制御盤を有しており、
    この制御盤は、
    濾過処理時には、前記エアー供給用バルブを閉とし、前記濾過用バルブを開とし、前記逆洗液排出用バルブを閉とする濾過処理時の開閉制御動作を行い、
    逆洗処理時には、前記エアー供給用バルブを予め決めた短時間だけ開としてから閉に戻し、前記濾過用バルブを予め決めた短時間だけ閉としてから開に戻し、前記逆洗液排出用バルブを予め決めた時間だけ開としてから閉に戻すという開閉制御動作を同期して行う逆洗処理時の開閉制御動作を行い、
    前記逆洗処理時の開閉制御動作を、予め決めた設定時間間隔ごとに行い、残りの期間では、前記濾過処理時の開閉制御動作を行うことを特徴とする濾過装置。
  13. 請求項1乃至請求項6の何れか一項において、
    前記原液は、加工液に金属粉が混入している液体であることを特徴とする濾過装置。

JP2006116307A 2005-06-28 2006-04-20 濾過装置 Pending JP2007038205A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006116307A JP2007038205A (ja) 2005-06-28 2006-04-20 濾過装置
KR1020060048950A KR20070000978A (ko) 2005-06-28 2006-05-30 여과 장치

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005187988 2005-06-28
JP2006116307A JP2007038205A (ja) 2005-06-28 2006-04-20 濾過装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007038205A true JP2007038205A (ja) 2007-02-15
JP2007038205A5 JP2007038205A5 (ja) 2009-05-14

Family

ID=37796676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006116307A Pending JP2007038205A (ja) 2005-06-28 2006-04-20 濾過装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2007038205A (ja)
KR (1) KR20070000978A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009208036A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Nachi Fujikoshi Corp 逆洗フィルタ
JP2011183257A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Conhira Co Ltd 濾過装置
JP2013086027A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Kotobuki Sekkei Kk サイクロン式濾過装置
KR101491841B1 (ko) 2013-02-22 2015-02-11 서울시립대학교 산학협력단 다단여과장치 및 이를 이용한 수질 여과방법
KR101645405B1 (ko) 2016-01-29 2016-08-04 동문이엔티(주) 역세 시 지속적인 여과액 공급이 가능한 필터 역세 시스템 및 필터 역세 방법
CN107737712A (zh) * 2017-11-17 2018-02-27 飞翼股份有限公司 一种尾矿除杂及补水装置
WO2020205307A1 (en) * 2019-04-05 2020-10-08 Baxter International Inc. Cleaning process for a powder transfer system

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100792590B1 (ko) * 2007-02-05 2008-01-09 (주) 코리아 인바이텍 여과시스템
KR101406534B1 (ko) * 2007-06-28 2014-06-12 주식회사 포스코 여과 기능을 갖는 침전탱크
KR102230641B1 (ko) 2020-05-12 2021-03-19 이종현 수처리용 이물질여과기의 덮개장치

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61115116U (ja) * 1984-12-28 1986-07-21
JPH034909A (ja) * 1989-05-30 1991-01-10 Nippon Parkerizing Co Ltd 処理液中のスラッジ除去システム
JPH11342309A (ja) * 1998-05-29 1999-12-14 Toshiba Plant Kensetsu Co Ltd 液体濾過処理方法
JP2001212408A (ja) * 2000-01-31 2001-08-07 Nikuni:Kk 濾過装置
JP2002153707A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Ebara Corp ろ過体及びそれを用いた固液分離装置
JP2004074110A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Japan Organo Co Ltd 濾過装置
JP2005013940A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Noritake Co Ltd 濾過装置及び濾過方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61115116U (ja) * 1984-12-28 1986-07-21
JPH034909A (ja) * 1989-05-30 1991-01-10 Nippon Parkerizing Co Ltd 処理液中のスラッジ除去システム
JPH11342309A (ja) * 1998-05-29 1999-12-14 Toshiba Plant Kensetsu Co Ltd 液体濾過処理方法
JP2001212408A (ja) * 2000-01-31 2001-08-07 Nikuni:Kk 濾過装置
JP2002153707A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Ebara Corp ろ過体及びそれを用いた固液分離装置
JP2004074110A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Japan Organo Co Ltd 濾過装置
JP2005013940A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Noritake Co Ltd 濾過装置及び濾過方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009208036A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Nachi Fujikoshi Corp 逆洗フィルタ
JP4614370B2 (ja) * 2008-03-06 2011-01-19 株式会社不二越 逆洗フィルタ
JP2011183257A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Conhira Co Ltd 濾過装置
JP2013086027A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Kotobuki Sekkei Kk サイクロン式濾過装置
KR101491841B1 (ko) 2013-02-22 2015-02-11 서울시립대학교 산학협력단 다단여과장치 및 이를 이용한 수질 여과방법
KR101645405B1 (ko) 2016-01-29 2016-08-04 동문이엔티(주) 역세 시 지속적인 여과액 공급이 가능한 필터 역세 시스템 및 필터 역세 방법
CN107737712A (zh) * 2017-11-17 2018-02-27 飞翼股份有限公司 一种尾矿除杂及补水装置
WO2020205307A1 (en) * 2019-04-05 2020-10-08 Baxter International Inc. Cleaning process for a powder transfer system
US11707771B2 (en) 2019-04-05 2023-07-25 Baxter Healthcare Sa Cleaning process for a powder transfer system

Also Published As

Publication number Publication date
KR20070000978A (ko) 2007-01-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007038205A (ja) 濾過装置
JP6450056B1 (ja) 濾過装置の運転方法
US7270755B2 (en) Liquid filtration method embodying superbuoyant filtration particles
US6638422B1 (en) Liquid filtration apparatus and method embodying filtration particles having specific gravity less than liquid being filtered
JP4620147B2 (ja) 固液分離装置
JP4746300B2 (ja) 濾過方法および濾過装置
WO2007101562A1 (de) Filtervorrichtung und filterverfahren
JP5229764B2 (ja) 油水分離装置
JP2004321839A (ja) 濾過装置およびそれを用いた濾過方法
KR100644241B1 (ko) 절삭유의 칩 여과 장치 및 그 역세척 방법
JPH105512A (ja) 濾過器及び濾過システム
JP5334155B2 (ja) 処理液循環利用システム
WO2014054086A1 (ja) 流体浄化装置
JP2000317224A (ja) 濾過装置、その保守方法及び濾過器
JP2022148534A (ja) 洗浄システム
JP2003191147A (ja) 可搬式クーラントタンク清浄装置
JP5756578B1 (ja) 切削液浄化装置
JP2002035511A (ja) 濾過装置
JPH0796087B2 (ja) 液体濾過装置
KR100606602B1 (ko) 초음파 진동을 이용한 역세척이 가능한 여과장치 및 역세척 방법
DE202006003680U1 (de) Vorrichtung zum Aufbereiten von rückgespültem Fluid
KR200355755Y1 (ko) 초음파 진동을 이용한 역세척이 가능한 여과장치
US11878259B2 (en) Pneumatic-hydraulic method for back-flushing and device for back-flushing fluid filters using an integrated fluid-dynamic cleaning process
KR20220141695A (ko) 정수필터를 이용한 무동력 여과장치
JP2004255346A (ja) 配管のフラッシング方法およびフラッシングシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090331

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101221