JP2007036649A - テレビ放送受信装置 - Google Patents

Abstract

【課題】
デジタルチューナを備えたテレビ放送受信装置であって、デジタル信号処理基板の小型化によるコスト低減、及び、デジタル信号系で発生するノイズのアナログ信号系への影響の低減が図られたテレビ放送受信装置の提供。
【解決手段】
ＳＡＷフィルタ回路とＩＦ増幅回路とを備えたデジタル／アナログ共用チューナ３２３をアナログ信号処理基板３２に搭載し、デジタル信号処理基板３１上にデジタル復調部１１１を実装する構成とすることにより、デジタル信号処理基板３１の小型化を可能とすると共に、デジタル信号処理基板３１上で発生するノイズの影響が、デジタル／アナログ共用チューナ３２３のアナログ信号系へ及ぶことを抑止する。
【選択図】 図３

Description

本発明は、デジタルチューナを備えたテレビ放送受信装置に関し、特に、デジタル放送信号のデジタル復調などの処理を行うデジタル処理基板の小型化が図られたテレビ放送受信装置に関する。

現在では、衛星放送、ケーブル放送、地上波放送の何れにおいてもデジタル放送がなされており、又その一方で、アナログ放送も行われている。これに応じて、デジタル放送及びアナログ放送の双方を受信することが可能なデジタル／アナログ共用チューナが用いられているが、デジタル信号系の回路とアナログ信号系の回路とが近接して形成される場合には、デジタル信号系回路からのアナログ信号系回路に対するノイズの影響を考慮する必要がある。このようなチューナのノイズ対策等に関する従来技術が特許文献１〜特許文献３などによって開示されている。

また、デジタル放送を受信できる装置（いわゆるデジタルテレビなど）における基板の共通化などによって生産性の向上やコスト低減を図った従来技術が特許文献４〜特許文献５などによって開示されている。

特開平８−２８９２１２号公報 特開平９−２３２９８９号公報 特開２００２−１５２０６３号公報 特開２０００−２９９５７６号公報 特開２００３−６１００９号公報

従来、デジタル放送を受信可能な装置（いわゆるデジタルテレビ等）においては、デジタル復調処理や圧縮符号化された映像音声信号（ＭＰＥＧ等）に対する処理を主に行うデジタル信号処理基板上に、デジタルチューナを搭載することが行われていた。しかし、一般にデジタル信号処理基板は、単位面積あたりのコストが高い多層基板によって形成されるため、デジタルチューナのような比較的大型の部品を搭載することによって基板面積が大型化すると、コストの増大を招くものであった（装置の小型化や薄型化の要請により、チューナを基板上に横置きにして搭載させなければならないような場合には、さらにデッドスペースが増大してしまうものであった）。

また、前述したごとく、チューナがデジタル／アナログ共用型のチューナである場合には、デジタル信号処理基板上で発生するノイズによるチューナ内のアナログ信号系への影響を考慮する必要があり、これらノイズ対策のための回路の設計コストや部品コストなどを要することとなるものであった。

本発明は、上述した点に鑑み、デジタルチューナを備えたテレビ放送受信装置であって、デジタル信号処理基板の小型化によるコスト低減、及び、デジタル信号系で発生するノイズのアナログ信号系への影響の低減が図られたテレビ放送受信装置を提供することを目的とする。

請求項１のテレビ放送受信装置は、デジタルチューナを備えることにより、デジタル放送を受信することが可能なテレビ放送受信装置であって、圧縮符号化された映像音声信号に対する処理を主に行うデジタル信号処理基板とは別の基板に前記デジタルチューナを搭載し、当該デジタルチューナによって受信されたデジタル放送信号から生成される映像音声信号を、前記デジタルチューナを搭載した基板から、前記デジタル信号処理基板へ供給することを特徴とする。

上記構成によれば、圧縮符号化された映像音声信号に対する処理を主に行うデジタル信号処理基板上には、デジタルチューナが搭載されない。

請求項２のテレビ放送受信装置は、請求項１記載のテレビ放送受信装置であって、前記デジタルチューナが搭載される基板は、アナログ信号に対する処理を主に行うアナログ信号処理基板であり、デジタル復調部を前記デジタル信号処理基板に備えさせることにより、前記デジタルチューナを搭載した基板から前記デジタル信号処理基板へ供給する映像音声信号を、デジタル復調される前の中間周波数信号とし、前記デジタル信号処理基板において当該中間周波数信号のデジタル復調を行うことを特徴とする。

上記構成によれば、デジタルチューナが搭載されるアナログ信号処理基板から、デジタル信号処理基板へ供給する映像音声信号が、デジタル復調される前の中間周波数信号となる。

請求項３のテレビ放送受信装置は、請求項２記載のテレビ放送受信装置であって、弾性表面波フィルタ回路とＩＦ増幅回路とを、前記デジタルチューナを搭載したアナログ信号処理基板に備えさせることにより、前記中間周波数信号を、増幅した平衡型信号とした上で、前記デジタルチューナを搭載したアナログ信号処理基板から前記デジタル信号処理基板へと供給させることを特徴する。

上記構成によれば、デジタルチューナが搭載されるアナログ信号処理基板から、デジタル信号処理基板へ供給する映像音声信号が、デジタル復調される前の中間周波数信号であって、増幅した平衡型信号とされる。

請求項４のテレビ放送受信装置は、請求項３記載のテレビ放送受信装置であって、前記弾性表面波フィルタ回路とＩＦ増幅回路とを、前記デジタルチューナ内に備えさせたことを特徴とする。

上記構成によれば、弾性表面波フィルタ回路とＩＦ増幅回路とがデジタルチューナ内に備えられる。「デジタルチューナ内」とは、デジタルチューナユニットを構成する筐体（シールドケース）の、筐体内という意である。

請求項５のテレビ放送受信装置は、請求項２乃至請求項４の何れか１つに記載のテレビ放送受信装置であって、前記デジタルチューナはアナログ放送も受信することが可能な、デジタル／アナログ共用チューナであることを特徴とする。

上記構成によれば、圧縮符号化された映像音声信号に対する処理を主に行うデジタル信号処理基板上には、デジタル／アナログ共用チューナが搭載されない。

本発明の請求項１の、デジタルチューナを備えることにより、デジタル放送を受信することが可能なテレビ放送受信装置であって、圧縮符号化された映像音声信号に対する処理を主に行うデジタル信号処理基板とは別の基板に前記デジタルチューナを搭載し、当該デジタルチューナによって受信されたデジタル放送信号から生成される映像音声信号を、前記デジタルチューナを搭載した基板から、前記デジタル信号処理基板へ供給することを特徴とするテレビ放送受信装置によれば、圧縮符号化された映像音声信号に対する処理を主に行うデジタル信号処理基板上には、デジタルチューナが搭載されないため、デジタル信号処理基板の小型化を図ることができ、これによりコストの低減を図ることができる。即ち、比較的大型の部品であるデジタルチューナが、多層基板によって形成されるデジタル信号処理基板に搭載されることによる、デジタル信号処理基板の大型化を伴うことが無いため、単位面積あたりの製造コストが高い多層基板の小型化を図ることができ、コストの低減を図ることができるのである。

本発明の請求項２の、前記デジタルチューナが搭載される基板は、アナログ信号に対する処理を主に行うアナログ信号処理基板であり、デジタル復調部を前記デジタル信号処理基板に備えさせることにより、前記デジタルチューナを搭載した基板から前記デジタル信号処理基板へ供給する映像音声信号を、デジタル復調される前の中間周波数信号とし、前記デジタル信号処理基板において当該中間周波数信号のデジタル復調を行うことを特徴とする請求項１記載のテレビ放送受信装置によれば、デジタルチューナが搭載されるアナログ信号処理基板から、デジタル信号処理基板へ供給する映像音声信号が、デジタル復調される前の中間周波数信号となるため、デジタルチューナが搭載されるアナログ信号処理基板上において、デジタルチューナを搭載されることによるノイズの影響の発生を抑止することができる。即ち、デジタルチューナが搭載されるアナログ信号処理基板側に、デジタル復調部を形成するものとすると、アナログ信号処理基板上に新たにデジタル信号回路（復調されたデジタル信号が流れる回路）が形成されることとなり、当該デジタル信号回路からアナログ系へのノイズの影響が生じ得ることとなるが、上記構成によれば、アナログ信号処理基板上に新たに形成される回路は、搬送波であるデジタル復調される前の中間周波数信号が流れる回路であるため、デジタルチューナを搭載されることによるノイズの影響の発生を抑止することができるのである。

本発明の請求項３の、弾性表面波フィルタ回路とＩＦ増幅回路とを、前記デジタルチューナを搭載したアナログ信号処理基板に備えさせることにより、前記中間周波数信号を、増幅した平衡型信号とした上で、前記デジタルチューナを搭載したアナログ信号処理基板から前記デジタル信号処理基板へと供給させることを特徴する請求項２記載のテレビ放送受信装置によれば、デジタルチューナが搭載されるアナログ信号処理基板から、デジタル信号処理基板へ供給する映像音声信号が、デジタル復調される前の中間周波数信号であって、増幅した平衡型信号とされるため、基板間を接続する区間（例えばＦＦＣなどの線材）等において受けるノイズの影響を低減させることができる。

本発明の請求項４の、前記弾性表面波フィルタ回路とＩＦ増幅回路とを、前記デジタルチューナ内に備えさせたことを特徴とする請求項３記載のテレビ放送受信装置によれば、弾性表面波フィルタ回路とＩＦ増幅回路とがデジタルチューナ内に備えられるため、デジタルチューナからデジタル復調部までの区間において受けるノイズの影響を低減させることができる。

本発明の請求項５の、前記デジタルチューナはアナログ放送も受信することが可能な、デジタル／アナログ共用チューナであることを特徴とする請求項２乃至請求項４の何れか１つに記載のテレビ放送受信装置によれば、圧縮符号化された映像音声信号に対する処理を主に行うデジタル信号処理基板上には、デジタル／アナログ共用チューナが搭載されないため、デジタル／アナログ共用チューナをデジタル信号処理基板に搭載することによる、チューナのアナログ系（アナログ放送信号）へのデジタル信号処理基板からのノイズの影響を低減させることができる。

以下、本発明の具体的実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するためのものではない。

図１は本実施例のテレビ放送受信装置に備えられるデジタル信号処理基板とアナログ信号処理基板の構成の概略を示すブロック図である。図２は、同装置のデジタル信号処理基板とアナログ信号処理基板の本発明に関する部分のみを示したブロック図である。

図１に示されるように、本実施例のテレビ放送受信装置（ＣＲＴ表示装置）１は、デジタル復調処理や圧縮符号化された映像音声信号（ＭＰＥＧ）に対する処理を主に行う基板であって、６層基板によって構成されるデジタル信号処理基板１１と、装置全体の制御や、中間周波数信号（以下ＩＦ信号）からＲＧＢ信号を生成する処理、ＣＲＴへの表示処理などを行う基板であって、片面１層基板によって構成されるアナログ信号処理基板（メイン基板）１２を備える。なお、図示はしないが、テレビ放送受信装置１にはこの他にも入力インターフェースからの入出力信号の制御等を行う入出力基板などや、表示部であるＣＲＴ表示管や、スピーカなどが備えられる。

デジタル信号処理基板１１には、デジタル変調された信号に対するデジタル復調処理を行うデジタル復調部１１１と、ＭＰＥＧ規格に準じた複号化処理を行うＭＰＥＧ部１１２と、記憶手段であるフラッシュメモリー部１１３及びＳＤＲＡＭ部１１４と、アナログ信号処理基板１２から供給される電源を基板内の各ブロックへと供給するＤＣ−ＤＣ電源部１１５などが備えられる。アナログ信号処理基板１２には、装置全体の制御等を行う制御部１２１、ＲＧＢ信号の生成などを行うクロマ部１２２、デジタル／アナログ共用型のチューナであるデジタル／アナログチューナ１２３、音声信号に対する処理を行うサウンドンプ部１２４、アナログ放送ＳＴＥＲＥＯ音声復調回路であるＭＰＸ部１２５、外部電源から装置全体への電力供給を行うＡＣ電源部１２６、ＣＲＴへの高圧電源を供給する高圧出力部１２７、ＣＲＴの電子ビームを偏向させるための水平偏向出力信号や垂直偏向出力信号の生成などを行う水平／垂直偏向部１２８、ＣＲＴへの表示処理などを行う表示制御部１２９など備える。

次に図２を参照しつつ、デジタル信号処理基板１１とアナログ信号処理基板１２のうち、本発明に関する部分の構成の概略を説明する。デジタル信号処理基板１１とアナログ信号処理基板１２には、相互に信号を送受信するための線材（例えばＦＦＣ）１３を接続するためのコネクタ１１６とコネクタ１３０とがそれぞれ備えられ、アナログ信号処理基板１２に搭載されるデジタル／アナログチューナ１２３から出力されるＩＦ信号（デジタル放送信号が中間周波数信号に周波数変換された信号）が、線材１３を介してデジタル信号処理基板１１に入力される。デジタル信号処理基板１１には、弾性表面波フィルタ回路（以下ＳＡＷフィルタ回路）１１７とＩＦ増幅回路１１８が備えられ、これらによってアナログ信号処理基板１２から入力されたＩＦ信号が、増幅された平衡型信号とされてデジタル復調部１１１に入力され、当該デジタル復調部においてデジタル復調処理が行われる。なお、デジタル／アナログチューナ１２３によって受信されたアナログ放送信号は、アナログ信号処理基板１２内でアナログ復調等の処理をされることで、ＣＲＴへ表示される（受信・表示処理されるアナログ放送信号が、デジタル信号処理基板１１上に構成される回路を流れることはない）。

図５は従来のデジタル信号処理基板とアナログ信号処理基板の構成の一例の概略を示すブロック図である。同図のごとく、従来のテレビ放送受信装置では、デジタル信号処理基板５１にチューナ５３が搭載されていたため、デジタル信号処理基板５１の小型化が困難であった。特に、図６に点線で示したように、装置の薄型化の要請等の理由により、チューナ５３を基板上に寝かせて搭載しなければならないような場合には、さらにデジタル信号処理基板５１の大型化を伴うものであった。これに対し、本実施例のテレビ放送受信装置の構成によれば、デジタル信号処理基板１１上には、デジタル／アナログチューナ１２３が搭載されないため、単位面積あたりのコストの高い６層基板であるデジタル信号処理基板１１の小型化を図ることができ、コストの低減を図ることができる。

また、本実施例のテレビ放送受信装置の構成によれば、デジタル信号処理基板１１上には、デジタル／アナログ共用チューナ１２３が搭載されないため、デジタル／アナログ共用チューナ１２３をデジタル信号処理基板に搭載することによる、デジタル／アナログ共用チューナ１２３のアナログ系回路（アナログ放送信号）へのデジタル信号処理基板１１からのノイズの影響を低減させることができる。即ち、ノイズ発生源であるデジタル回路（デジタル信号処理基板１１）から、距離的に離すことができると共に、デジタル／アナログ共用チューナ１２３はその電源をアナログ信号処理基板から供給されるため、ノイズが乗りやすいデジタル信号処理基板１１上の電源ラインから電源供給を受ける場合に比して、デジタル／アナログ共用チューナ１２３のアナログ系回路へのデジタル信号処理基板１１からのノイズの影響を大幅に低減させることができるのである。これにより、ノイズ対策のための回路の設計コストや部品コストの低減を図ることもできる（チューナのためのノイズ対策の回路をデジタル信号処理基板１１上に形成する必要がないため、より、デジタル信号処理基板１１の小型化を図ることができる）。

加えて、アナログ信号処理基板１２から、デジタル信号処理基板１１へ供給する映像音声信号を、デジタル復調される前の中間周波数信号としており、デジタル／アナログ共用チューナ１２３をアナログ信号処理基板１２上に搭載することによって、新たにデジタル信号が流れる回路がアナログ信号処理基板１２上に形成されるわけではない（図２における信号線（銅箔パターン）１３１は、デジタル信号が流れるものではなく、搬送波であるＩＦ信号が流れるものである）ため、アナログ信号処理基板１２上において、デジタル／アナログ共用チューナ１２３を搭載されることによるノイズの影響の発生を抑止することができる。

さらに、デジタル信号処理基板１１にデジタル／アナログ共用チューナ１２３を搭載した場合には、デジタル／アナログ共用チューナ１２３のアンテナ接続端子１２３１部分を装置の外部に露呈させる必要があり、デジタル信号処理基板１１の装置に対する配置位置に制限が生じることとなるが、本実施例の構成によれば、そのような制限は無く、デジタル信号処理基板１１のレイアウトの自由度が高く、設計の自由度を高めることができる（デジタル／アナログ共用チューナ１２３が搭載されるアナログ信号処理基板（メイン基板）１２は、基板面積が大きいため、装置内における配置の自由度は高くなく、且つ、アナログ信号処理基板１２には、電源（ＡＣ）コードが接続される等するため、元々装置内における配置位置はほぼ決まってしまっているため、「デジタル／アナログ共用チューナ１２３がアナログ信号処理基板１２に搭載されることによって、アナログ信号処理基板１２の配置の自由度が低くなる」という不利益はほとんど無く、「デジタル／アナログ共用チューナ１２３がデジタル信号処理基板１１に搭載されないことにより、デジタル信号処理基板１１の配置の自由度が高くなる」という利益は大きなものとなるため、設計の自由度が高まるのである）。

図３は、本実施例のテレビ放送受信装置のデジタル信号処理基板とアナログ信号処理基板の本発明に関する部分のみを示したブロック図である。なお、実施例１と同様の構成要素については実施例１と同一の符号を使用する。

本実施例のアナログ信号処理基板３２に搭載されるデジタル／アナログ共用チューナ３２３は、その筐体（ユニット）内にＳＡＷフィルタ回路とＩＦ増幅回路とを備えており、デジタル／アナログ共用チューナ３２３からの出力（銅箔パターン３２２を流れる信号）は、増幅された平衡型信号であるＩＦ信号となる。当該信号は、コネクタ３１１とコネクタ３２１とによって接続される線材３３によってデジタル信号処理基板３１へと入力され、デジタル信号処理基板３１上に構成されるデジタル復調部１１１によってデジタル復調処理が行われる。

以上のごとく、本実施例のテレビ放送受信装置の構成によれば、弾性表面波フィルタ回路とＩＦ増幅回路とがデジタル／アナログ共用チューナ３２３内に備えられるため、デジタル／アナログ共用チューナ３２３からデジタル復調部１１１までの区間において（両基板上の回路パターンや、線材３３において）受けるノイズの影響を低減させることができる。即ち、不平衡型の信号のままデジタル信号処理基板３１へと入力した場合（不平衡型の信号のまま、両基板上の回路パターンや線材３３に信号を流した場合）には、グランド線へのノイズの混入などの（グランドレベルの変動の）影響を受けることとなり、増幅前の信号をデジタル信号処理基板３１へと入力した場合には、線材３３の区間等において受ける小さなノイズによっても影響を受けることとなるのに対し、本実施例の構成によれば、これらの問題の発生を抑止することができる。

なお、図４に示したように、ＳＡＷフィルタ回路４２２とＩＦ増幅回路４２１とを、デジタル／アナログ共用チューナ４２３内に設けるのではなく、アナログ信号処理基板４２上に形成するものとしてもよい。この場合、上記と同様の理由により、ＳＡＷフィルタ回路４２２とＩＦ増幅回路４２１とを、デジタル／アナログ共用チューナ４２３の近傍に設けることが望ましい。

実施例中では、テレビ放送受信装置の具体例としてＣＲＴ表示装置を用いて説明したが、本発明をこれに限るものではなく、デジタル処理基板と、これとは別に形成される基板（必ずしもアナログ信号に対する処理を主に行う“アナログ信号処理基板”である必要はなく、デジタル復調部などが形成される“デジタル処理基板”に対して、単位面積あたりのコストが安い基板であれば「コスト低減」の効果が得られ、“デジタル処理基板”の配置の自由度が高まるという効果も得ることができる）、及びデジタルチューナを備えた装置であれば、本発明を有効に適用でき、例えば、ＤＶＤレコーダなどの記録再生装置や、パソコンなどであってもよい。

テレビ放送受信装置に備えられるデジタル信号処理基板とアナログ信号処理基板の構成の概略を示すブロック図 デジタル信号処理基板とアナログ信号処理基板の本発明に関する部分のみを示したブロック図 実施例２のデジタル信号処理基板とアナログ信号処理基板の本発明に関する部分のみを示したブロック図 デジタル信号処理基板とアナログ信号処理基板の他の例の本発明に関する部分のみを示したブロック図 従来のデジタル信号処理基板とアナログ信号処理基板の構成の一例の概略を示すブロック図 従来のデジタル信号処理基板の構成の一例の概略を示すブロック図

符号の説明

１ テレビ放送受信装置
１１ デジタル信号処理基板
１２ アナログ信号処理基板
１３ 線材
１１１ デジタル復調部
１１２ ＭＰＥＧ部
１１７ 弾性表面波フィルタ回路
１１８ ＩＦ増幅回路
１２３ デジタル／アナログチューナ

Claims (5)

1. デジタルチューナを備えることにより、デジタル放送を受信することが可能なテレビ放送受信装置であって、圧縮符号化された映像音声信号に対する処理を主に行うデジタル信号処理基板とは別の基板に前記デジタルチューナを搭載し、当該デジタルチューナによって受信されたデジタル放送信号から生成される映像音声信号を、前記デジタルチューナを搭載した基板から、前記デジタル信号処理基板へ供給することを特徴とするテレビ放送受信装置。
2. 前記デジタルチューナが搭載される基板は、アナログ信号に対する処理を主に行うアナログ信号処理基板であり、デジタル復調部を前記デジタル信号処理基板に備えさせることにより、前記デジタルチューナを搭載した基板から前記デジタル信号処理基板へ供給する映像音声信号を、デジタル復調される前の中間周波数信号とし、前記デジタル信号処理基板において当該中間周波数信号のデジタル復調を行うことを特徴とする請求項１記載のテレビ放送受信装置。
3. 弾性表面波フィルタ回路とＩＦ増幅回路とを、前記デジタルチューナを搭載したアナログ信号処理基板に備えさせることにより、前記中間周波数信号を、増幅した平衡型信号とした上で、前記デジタルチューナを搭載したアナログ信号処理基板から前記デジタル信号処理基板へと供給させることを特徴する請求項２記載のテレビ放送受信装置。
4. 前記弾性表面波フィルタ回路とＩＦ増幅回路とを、前記デジタルチューナ内に備えさせたことを特徴とする請求項３記載のテレビ放送受信装置。
5. 前記デジタルチューナはアナログ放送も受信することが可能な、デジタル／アナログ共用チューナであることを特徴とする請求項２乃至請求項４の何れか１つに記載のテレビ放送受信装置。
   

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