JP2007034172A - ストロボ減光板及びストロボ装置並びにレンズ付きフイルムユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ストロボ光の良好な配光性を確保しつつ大きく減光する。
【解決手段】 ストロボ発光部7は、ストロボ発光管51とリフレクタ52と透明なプロテクタ53とからなる。ストロボ発光部7の前方に減光板19を配置する。この減光板19には、細長い円管形状をしたストロボ発光管51の略中央部の前方でストロボ発光管51の長手方向と十字状に直交するように細長い長方形のスリット55を設けてある。このスリット55により、ストロボ発光管51の長手方向及びそれと直交する方向へのストロボ光の広がりを確保し、好ましい配光パターンを得る。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ストロボ減光板及びストロボ装置並びにレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
未露光の写真フイルムが予め装填されたレンズ付きフイルムユニットが各種販売されている。このようなレンズ付きフイルムユニットには、室内や夜間等の暗い場所でも撮影できるようにストロボ装置を内蔵したものや、近接撮影を可能にしたもの,絞り値を切り換えて、暗い場所での撮影から明るい場所での撮影まで良好な撮影ができるようにしたものなどがある。
近接撮影を行う場合においては、通常時と同じストロボ光量で撮影を行うと、ストロボ光量が多すぎて露光オーバーとなってしまう。また、夜間や室内などの暗い場所で撮影する場合に、背景の描写性を高めるために絞りを大きく(絞り値を小さく)したときには、通常時と同じストロボ光量で撮影を行うと、やはりストロボ光量が多すぎて主要被写体が露光オーバーとなってしまう。
ストロボ光を減光する技術としては、乳白色の拡散板をストロボ発光部の前方に配置する手法とともに、特許文献1〜4に記載される技術が知られている。特許文献1では、ストロボ光を照射するストロボ発光部の前方に多数の通過孔を設けた減光板を配置することでストロボ光の減光を行っている。特許文献1では、通過孔を規則性な配列することによってストロボ光の配光ムラを少なくしている。
特許文献2は、ストロボ放電管の長手方向に沿って細長い板状の遮光板をストロボ発光部の前方に配置するものであり、ストロボ放電管を挟むストロボ発光部の上下からストロボ光を照射し、ストロボ光を減光しつつ適切な配光パターンとしている。特許文献3では、特許文献2と同様な減光板の長手方向の両端部を中央部よりの幅狭とし、さらには遮光板に1個以上の開口を設けることによって、より適切な配光パターンとしている。
特許文献4は、外部光刺激に応じて透過光量が変化するフォトクロミック材をストロボ発光部の前方に設けたものであり、例えば晴天時の屋外撮影のように外光が得られるときには、フォトクロミック材によってストロボ光の透過光量が小さくし、被写体へのストロボ光の照射量を小さくしている。
他方、特許文献5によって、ストロボ放電管の前面にストロボ光の透過量を変化させるための液晶板と、この液晶板によって減光されたストロボ光を被写体に投影させるための投影レンズを設けたストロボ装置が知られている。これによれば、被写体が近距離の場合には、被写体に相当する部分の液晶板の透過率を低くするとともに、照射されるストロボ光の焦点が被写体に合致するように投影レンズの位置を調整し、被写体の位置や形状にかかわらず最適な露出を得るようにしている。
特開2004−226744号公報 特開2004−061536号公報 特開2004−151571号公報 特開平11−295788号公報 特開2003−098580号公報
ところで上記のように乳白色の拡散板を減光手段として用いる場合では、大幅にストロボ光を減光するのが難しく、特に3.0EV以上の減光性能を得ることは困難であった。また、特許文献1のように、多数の通過孔を設けた減光板を用いる手法では、各通過孔から射出された光が干渉してしまい、やはり大幅に減光することが難しい。さらに、特許文献2,3のようにストロボ放電管の長手方向に沿って細長い板状の遮光板を用いる手法では、遮光板の幅を広くして大幅に減光しようとすると、その遮光板によるストロボ光の遮断範囲に応じた暗部が撮影画面内に生じてしまうという問題があった。そして、特許文献3のように、遮光板に開口を設け暗部の発生をなくそうとすると、逆に十分な減光性能が得られなくなってしまう。さらに、乳白色の拡散板と、各種遮光板との組み合わせも考えられるが、部品点数の増加、製造コストの上昇を招いてしまう。
特許文献4,5のように、外光の光量に応じて透過率が変化するフォトクロミック材を用いたり、電気信号によって透過濃度が変化する液晶等を用いたりする場合では、その材料が高価であり、さらに液晶等を駆動するための回路がさらに必要になるため、部品点数の増加、製造コストの増加を招く。特に、安価なことを特徴の1つとしているレンズ付きフイルムユニットに採用することは特に難しい。
本発明は、上記問題を解消するためになされたもので、少ない部品点数で、十分な減光性能、例えば1.0EV〜5.0EV相当の減光性能を得ることができ、しかも2.0EV以上に減光した場合でも通常発光時と同等の配光性を得ることができるストロボ減光板及びストロボ装置並びにレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載のストロボ遮光板では、ストロボ発光部の前方に配置されストロボ発光部からのストロボ光を遮断する遮光性を有する板状部材に、ストロボ発光管の略中央部の前方でストロボ発光管の長手方向と十字状に略直交するスリット状の開口を設け、このスリット状の開口からストロボ光を射出するものである。
請求項2記載のストロボ遮光板では、スリット状の開口を、ストロボ発光管の長手方向と直交する方向の両端部分の幅を開口の中央部分よりも広い形状としたものである。また、請求項3記載のストロボ遮光板では、ストロボ発光部からのストロボ光の光量を3.0EV相当以上減光するようにしたものである。さらに、請求項4記載のストロボ減光板では、スリット状の開口よりも射出する光量の小さい補助開口を板状部材に設けたものである。請求項5記載のストロボ遮光板では、板状部材の一方の面に、ストロボ発光部のプロテクタに接着するための接着剤層を備え、プロテクタの表面に貼付けられるシールとしたものである。
請求項6記載のストロボ装置では、ストロボ装置では、上記のようなストロボ減光板を備えて減光するものである。請求項7記載のストロボ装置では、ストロボ減光板を、ストロボ発光部の前方に配置された減光位置と、ストロボ発光部の前方から退避した退避位置とに移動自在にしたものである。また、請求項7記載のストロボ装置では、スリット状の開口の開口幅を調節する調節手段を備えたものである。
請求項9記載のレンズ付きフイルムユニットでは、それが備えるストロボ装置に、上記のようなストロボ減光板を備えるようにしたものである。請求項10記載のレンズ付きフイルムユニットでは、ストロボ減光板を、ストロボ発光部の前方に配置された減光位置とストロボ発光部の前方から退避した退避位置とに移動自在とし、外部から操作され、ストロボ発光部からのストロボ光を減光せずに照射する通常モードと、ストロボ光を減光して照射する減光モードと選択するための操作部材と、この操作部材による通常モードの選択に連動させて前記ストロボ減光板を退避位置に移動し、減光モードの選択に連動させて前記ストロボ減光板を減光位置に移動する移動手段を備えたものである。
請求項11記載のレンズ付きフイルムユニットでは、ユニット本体の前カバーにストロボ遮光板を一体に設けたものであり、請求項12記載のレンズ付きフイルムユニットではストロボ発光管の中央より撮影レンズ側にずらした位置にスリット状の開口を設け、前記撮影レンズによる撮影範囲とストロボ光の照射範囲とがほぼ合致させるようにしたものである。
本発明によれば、遮光性を有する板状部材にストロボ発光管の長手方向と十字状に略直交するスリット状の開口を設けものをストロボ減光板として、これをストロボ発光部の前方に配置して、ストロボ光の減光を図るようにしたから、夜景や室内撮影などにおいて、通常もストロボ発光時と同等の配光性を確保しながら十分な減光を図ることができ、しかも簡単な構成で低コストに実現することができる。
本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの外観を図1に示す。レンズ付きフイルムユニット2は、各種撮影機構が組み込まれたユニット本体3と、このユニット本体3の製造時に装填されるフイルムパトローネと、ユニット本体3の外周に巻き付けられるようにして貼付されるラベル4とからなる。ラベル4には、ユニット本体3の各部を露呈させるための開口を形成してある。
ユニット本体3の前面に、撮影レンズ5,ファインダ6,ストロボ発光部7,撮影モード選択部8等を設けてある。ユニット本体3の上面には、レリーズボタン9,カウンタ表示窓10,シグナル用開口11等を設けてある。ユニット本体3の背面には、撮影毎のフイルム巻き上げに用いられる巻上げノブ12の一部を露呈してある。
撮影モード選択部8は、ユニット本体3の前面に形成した操作開口14と、この操作開口14内で移動自在な略小判形状の操作部材15とからなる。操作部材15は、図1に示すように、操作開口14内の下方に位置する第1操作位置と、図2に示すように、第1操作位置から上方にスライドした第2操作位置と、図3に示すように、第2操作位置から図中時計方向に回動した第3操作位置とに移動自在としてある。
レンズ付きフイルムユニット2は、操作部材15が第1操作位置にあるときに、日中屋外等の明るい場所での撮影に適した第1撮影モードとなり、ストロボOFF,小絞り,高速シャッタに設定される。また、操作部材15が第2操作位置にあるときには、日中屋外等の明るい場所での逆光撮影に適した第2撮影モードとなり、ストロボON,小絞り,高速シャッタに設定される。この第2撮影モードでは、レンズ付きフイルムユニット2の上面からシグナル部材17が突出される。このシグナル部材17はライトガイドであり、ストロボ充電の完了時に発光する発光素子の光をユニット本体3外にガイドして、撮影準備が完了したことを知らせる。
操作部材15が第3操作位置にあるときには、夜間の屋外や室内等での撮影に適した第3撮影モードとなり、ストロボON,大絞り,低速シャッタに設定される。この第3撮影モードでは、ストロボ光が有効でない暗い背景を適当な明るさで写し込むために大絞り,低速シャッタとしている。また、大絞りの下でストロボ光による主要被写体の露光量を適切にするのと同時に、主要被写体と背景との輝度差を小さくするために、操作部材15の第3操作位置への移動によって、ストロボ発光部7の前方にストロボ光を減光する減光板(ストロボ減光板)19を配する。また、ファインダ6の前方には、指標板20が配置される。この指標板20は、ファインダ6内で視認されることにより、レンズ付きフイルムユニット2が第3撮影モードにあることを撮影者に知らせる。
この例では、第2撮影モードがストロボ発光部からのストロボ光を減光せずに照射する通常モードであり、第3撮影モードがストロボ光を減光して照射する減光モードとなっている。
各撮影モードにおけるシャッタ速度、絞り値等の組み合せの一例を表1に示す。この例では、高速シャッタが「1/140秒」、低速シャッタが「1/45秒」であり、小絞りが「F14」、大絞りが「F5.6」となっている。また、減光板19によって減光しない場合のガイドナンバが「8.8(ISO100・m)」、減光板19によって減光した場合のガイドナンバが「2.7(ISO100・m)」となっている。
Figure 2007034172
図4にユニット本体3の構成を示す。ユニット本体3は、フイルムパトローネ22が装填される本体基部23と、ストロボ装置24と、モード切替機構25と、前カバー26及び後カバー27とからなる。本体基部23の前面側には、各種撮影機構,ストロボ装置24,モード切替機構25が組み付けられ、それらを覆うように本体基部23の前面側に前カバー26が組み付けられる。後カバー27は、本体基部23の背面側に取り付けられる。
フイルムパトローネ22は、135タイプのものが用いられており、写真フイルム22aとパトローネ22bとからなる。写真フイルム22aのフイルム感度は、IS0800またはISO1600のものを用いている。なお、フイルム感度は、IS0800またはISO1600に限るものではないが、ISO800以上が好ましい。また、写真フイルム22aは、135タイプのものに限らない。
ストロボ装置24は、各種電気部品が取り付けられてストロボ回路28(図5参照)を形成したプリント基板29と、ストロボ発光管やリフレクタ,拡散板等からなるストロボ発光部7とから構成されている。また、プリント基板29には、シャッタ羽根の開閉に同期してオンし、ストロボ発光を行わせるシンクロスイッチ30と、操作部材15が第2操作位置及び第3操作位置のときにオンとされるストロボスイッチ31(図5参照)を構成する金属接片31aと、電池32をストロボ回路28に接続する電池接片33等を組み付けてある。
ストロスイッチ31がオンのときには、ストロボ発光のための充電が行われるとともに、ストロボ発光が許容され、充電が完了しているときにはシンクロスイッチ30のオンでストロボ発光部7よりストロボ光が照射される。また、ストロボスイッチ31がオフのときには、充電が停止されるとともに、ストロボ発光が禁止されシンクロスイッチ30のオンとなってもストロボ発光は行われない。
本体基部23の前面中央には、遮光筒35が設けられている。この遮光筒35の周囲には、シャッタチャージ機構,シャッタ機構,フイルム巻上げ機構,フイルム巻止機構,フイルムカウント機構,撮影光学系,ファインダ光学系等の撮影機構や、後述する絞り切替機構36,シャッタ速度切替機構37(図5参照)等を組み付けてある。
図5に示すように、モード切替機構25は、ストロボスイッチ31,絞り切替機構36,シャッタ速度切替機構37を操作部材15に連動させる機構であるとともに、操作部材15に連動させて、ストロボ発光部7の前方で減光板19を挿脱するための移動機構、及びファインダ6の前方で指標板20を挿脱するための機構となっている。ストロボスイッチ31は、操作部材15が第2,第3操作位置のときにモード切替機構25によってオンとなる。
シャッタ羽根40は、レリーズボタン9の押圧操作に応答して高速に移動するシャッタ駆動レバー(図示せず)によって、その当接部40aが蹴飛ばされることで、遮光筒35の前面に設けたシャッタ開口41を塞いだ閉じ位置から復帰バネ42の付勢力に抗して矢印A方向に回動する。このシャッタ羽根40の回動中にシャッタ開口41が全開となったときに、ストロボ回路28のシンクロスイッチ30が押圧部40bに押圧されてオンとなる。
シャッタ速度切替機構37は、例えばシャッタ羽根42の回転角度を変化させることでシャッタ速度を変化させる。操作部材15が第3操作位置のときには、シャッタ速度切替機構37は、シャッタ羽根42を規制することなく回動して、シャッタ羽根42が所定の終端位置に達した後に復帰バネ43の付勢力で閉じ位置に戻るようにする。一方、第1,第2操作位置のときには、シャッタ速度切替機構37は、所定の終端位置よりも手前の位置で閉じ位置に戻るようにシャッタ羽根42の回転角度を小さく規制する。これにより、第1,第2撮影モード時では高速シャッタを得、第3撮影モードでは低速シャッタを得る。
撮影レンズ5を構成する前側レンズ5aと後側レンズ5bとの間に、固定絞り板45を配してある。この固定絞り板45には、大絞りとしての大絞り開口45aを形成してある。絞り切替え機構36の一部をなす可動絞り板46には、その先端部に大絞り開口45aよりも小さい開口径の小絞り開口46aを小絞りとして形成してある。この可動絞り板46は、撮影レンズ5の光軸上に小絞り開口46aを配した挿入位置と、撮影レンズ5の光軸から退避した退避位置との間で回動自在としてある。
操作部材15が第1操作位置または第2操作位置のときに、絞り切替機構36は、可動絞り板46を挿入位置とする。可動絞り板46が挿入位置のときには、撮影レンズ5の光軸上に大絞り開口45aと小絞り開口46aとが配されるので、結果として小絞り開口46aを用いた小絞りによる撮影となる。操作部材15が第3操作位置のときには、絞り切替機構36は、可動絞り板46を退避位置とする。可動絞り板46が退避位置のときには、撮影レンズ5からの光は大絞り開口45aだけによって、その光量が制限されるから大絞りでの撮影となる。
スライド部材47の上部に減光板19を一体に設けてある。モード切替機構25は、操作部材15が第2操作位置と第3操作位置との間での回動に連動して、スライド部材47を上下方向にスライドさせる。このスライド部材47の上下方向のスライドにより、減光板19は、ストロボ発光部7の前方に配された減光位置と、ストロボ発光部7の前方から退避した退避位置との間でスライドする。これにより、減光板19を第1,第2撮影モード時では退避位置とし、第3撮影モード時では減光位置とする。
図6に示すように、ストロボ発光部7は、ストロボ光を放出するストロボ発光管51と、ストロボ発光管51からのストロボ光を前方に反射するリフレクタ52と、ストロボ発光管51及びリフレクタ52を保護する透明なプロテクタ53とからなる。ストロボ発光管51は、細長い円管形状をしており、その長手方向(軸心に沿った方向)が写真フイルムの撮影画面の長手方向と一致するようにリフレクタ52に取り付けてある。
ストロボ発光管51としては、例えばその内部での放電によって発光するクセノン管を用いており、円管形状の発光管本体51aの両端に高電圧を印加する電極51bを設けた構造となっている。ストロボ発光時には、発光管本体51aからストロボ光となる光が放出される。
リフレクタ52は、U字状に湾曲されてストロボ発光管51の周面と平行になるように配された湾曲反射部52aと、湾曲反射面52aの両端を塞ぐようにストロボ放電管51の両端部近くに設けられた平板状の側面反射部52bとからなり、前方が横長の長方形に開口している。このリフレクタ52の開口を塞ぐようにプロテクタ53を取り付けてあり、このプロテクタ53をユニット本体2の前面に露呈してある。
減光板19は、プロテクタ53をとほぼ同じかそれよりも大きな遮光性を有する板状部材に、ストロボ光を射出するためのスリット状の開口(以下、スリットという)55を設けたものである。減光板19を減光位置にセットしたときには、ストロボ発光部7(プロテクタ53)が減光板19によって覆われ、ストロボ発光部7からのストロボ光は、スリット55を通るストロボ光だけが被写体に向けて照射される。
なお、厳密には、スリット55以外にもストロボ光を通す開口が減光板19にあるが、スリット55から照射されるストロボ光に比べてその光量が非常に少ないので配光パターン等に影響を与えない。
減光板19としては、遮光性を有し、かつストロボ光の色温度への影響が少ないものであれば、種々の材質、構成で作成することができる。例えば遮光性を有する不透明なプラスチックを成型したり、鉄板を打ち抜いたプレス部品として減光板19を作製してもよい。また、スリット55は、ストロボ光を通せばよいから、スリット55が透明なプラスチックやガラスなどで構成されていてもよい。例えばスリットの部分を除いて、プラスッチックの表面に塗装を施したり、シールを貼る等したりして遮光板19を作製してもよい。なお、プラスチックの場合、シリコンが入っていても構わない。減光板19のプロテクタ側の面で反射される等したストロボ光がリフレクタ52で反射されてスリット55から射出されたりすることを考慮すると、減光板55は、グレーや黒色のように無彩色とするのが望ましい。
図7に示すように、スリット55は、ストロボ発光管51の略中央部の前方でストロボ発光管51の長手方向と十字状に直交する細長い長方形になっている。ピンホールレンズの原理によってストロボ発光管の像を映し出すように、ストロボ発光部の前方に、円形の開口を形成した減光板を配した場合には、ストロボ光は、ストロボ発光管の長手方向に極端に長い楕円形に広がる。そこで、本発明では、ストロボ発光管の長手方向と適当な角度で交差するように長いスリットを減光板に設けることにより、ストロボ発光管の長手方向と直交する方向にもストロボ光の広がりを確保し、好ましい配光パターンとしている。なお、スリットは、ストロボ発光管51の長手方向と直交する方向に長く設けるのが好ましく、上記のようにこの例でもそのようにしてある。
ストロボ発光管51の長手方向に対するスリット55の位置は、ストロボ発光管51の中央より±1mm程度の範囲でスリット55の中心線が交差するように、ストロボ発光管51の長手方向の中央とするのが好ましい。スリット55の位置がストロボ発光管51の中央より±1mm程度の範囲より大きくなるとストロボの照射範囲がずれてしまう。
スリット55の開口幅Wを変化させることにより、所望とするストロボ光量(ガイドナンバ)とすることができる。スリット55を設けた減光板19では、光の特性から開口幅Wを0.4mmまで狭くしても横方向への広がりは十分確保することができ、5.0EV程度まで減光しても配光性を損なうことはない。また、図8に示すように、スリット55の中央部の開口幅(この例では開口幅Wと同じ)とストロボ光量とが線形に比例する関係にあり、ストロボ光量の調整が容易である。
この例では、ガイドナンバで「8.8」のストロボ光量を「2.7」に減光するように開口幅Wを調整してあり、約3.4EV相当の減光性能となっている。なお、スリット55の断面は、光の広がりを阻害しないように、図9に示すように被写体側(矢線方向)に広がる形状であることが望ましい。
次に、上記構成の作用について説明する。晴天の屋外でストロボ発光を必要としない撮影を行う場合には、図1に示されるように、操作部材15を開口14の下方にスライドして第1操作位置として第1撮影モードを選択する。
操作部材15が第1操作位置となると、絞り切替機構36により、可動絞り板46が挿入位置とされて、撮影レンズ5の光軸上に小絞り開口46aが配される。また、シャッタ速度切替機構37がシャッタ羽根42の回転角度を小さく規制する。さらに、ストロボスイッチ31は、OFFとなる。したがって、この第1撮影モードで撮影を行うと、1/140秒の高速シャッタ、絞り値F14の小絞り、ストロボ非発光での撮影が行われる。
また、晴天の屋外でストロボ発光を必要とする場合、例えば逆光時の撮影では、図2に示されるように、操作部材15を開口14の上方にスライドして第2操作位置として第2撮影モードを選択する。第2撮影モードとすると、シャッタ速度、絞りについては第1撮影モードと同じであるが、ストロボスイッチ31がONとなる。したがって、この第2撮影モードで撮影を行うと、1/140秒の高速シャッタ、絞り値F14の小絞り、ストロボ発光での撮影が行われる。そして、この第2撮影モードでは、減光板19がストロボ発光部7の前方に配されていないから、ストロボ発光部7からのストロボ光は減光されることなく被写体に向けて照射される。
一方、暗い室内で背景を適当な濃度で再現しながら人物等の主要被写体を撮影する場合には、操作部材15を第2操作位置から第3操作位置に回動し、第3撮影モードを選択する。操作部材15が第3操作位置に回動されると、可動絞り板46が退避位置とされ、シャッタ速度切替機構37によるシャッタ羽根42の規制が解除される。また、減光板19が退避位置から減光位置にスライドし、ストロボ発光部7の前方に配されるとともに、指標板20がファインダ6の前方に配される。
この第3撮影モードで撮影を行うと、シャッタ羽根42の規制が解除されているので、1/45秒の低速シャッタ、絞り値F5.6の大絞り、ストロボ発光での撮影が行われる。そして、この第3撮影モードでは、減光板19がストロボ発光部7の前方に配されているので、ストロボ発光部7からのストロボ光は、スリット55を通るものだけが被写体に向けて照射され、結果として大絞りに適し、主要被写体と背景との輝度差が小さくなるように調整されたストロボ光が照射される。しかも、スリット55をストロボ発光管51の長手方向と十字状に直交するように設けてあるので好ましい配光パターンでストロボ光を照射することができる。
次に近接撮影モードを有するレンズ付きフイルムユニットに適用した第2実施形態にについて説明する。なお、以下に説明するように、この例では第3撮影モードを近接撮影モードとし、その第3撮影モードの絞り値と、減光板のスリットの位置が異なる他は、上記実施形態と同様であるので、上記構成部材と実質的に同じ部材には同一の符号を付して説明し、その詳細な説明を省略する。
第3撮影モードが近い撮影距離で撮影を行うためのモードとなっており、この第3撮影モード時に減光板19によってストロボ光を減光する。この減光は、近接撮影時に被写体が露光オーバーとなる、いわゆる白飛びとなることを防止するためのである。各撮影モードにおけるシャッタ速度,絞り値,ストロボ発光の有無、ガイドナンバの一例を表2に示す。なお、この例では、第3撮影モード時に、絞り値F22の小絞りが撮影レンズ5の光軸上に挿入されるように絞り切替機構36を構成してある。
Figure 2007034172
図10に示すように、減光板19にスリット58を設けてある。スリット58は、ストロボ発光管51の長手方向と十字状に直交するように細長く設けてあるが、ストロボ発光管51の長手方向に対する位置を中央より撮影レンズ5側に距離dだけずらして設けてある。これは、ストロボ発光管51の長手方向について、その中央よりスリットの位置がずれるとストロボ光の照射範囲がずれることを利用したものであり、スリット58を撮影レンズ5側に少し寄せることで、ストロボ光の照射範囲が近距離撮影時の撮影範囲とほぼ合致するように補正される。
次に、減光板を近接アダプタに設けた第3実施形態について説明する。レンズ付きフイルムユニット60は、そのユニット本体61の前面に近接撮影用アダプタ62を組み付けてある。ユニット本体61には、各種撮影機構とフイルムパトローネ等を内蔵してある。ユニット60は、例えばレンズ付きフイルムユニットとしては標準的なものと同等の性能を有するものであり、ピントセット位置を1m〜無限遠の撮影距離範囲に合わせた固定焦点式の撮影レンズ63を使用している。また、ストロボ操作部材64を上方にスライドさせたオン位置とすることにより、撮影に同期してストロボ発光部7からストロボ光が照射される。
近接撮影用アダプタ61は、接写用補助レンズ(以下、単に補助レンズという)65を、図11に示すように、撮影レンズ62の前面から退避させた退避位置と、図12に示すように、撮影レンズ62の前面に配したセット位置との間で回動自在に取り付けてある。なお、このような回動自在な近接撮影用アダプタをユニト本体に着脱自在としてもよく、あるいは近接撮影用アダプタを退避位置とする代わりに取り外すようにしてもよい。
補助レンズ65は、主レンズである撮影レンズ63と組み合わせることで、ピントセット位置を変更するクローズアップレンズであり、ピントセット位置が、例えば40cm〜80cmの範囲に変更される。これにより、近接撮影をした場合に良好なピント状態の画像を得る。
近接撮影用アダプタ61には、近接撮影用視野枠66,反射ミラー67が設けられている。近接撮影用視野枠66は、近接撮影時にファインダ6と撮影レンズ63のパララックス(視差)を補正するための視野枠であり、ファインダ6の視野範囲を制限する。近接撮影用視野枠66内には、撮影範囲の中心位置を示すターゲットリング66aを設けてあり、フレーミングの際には、このターゲットリング66aの中心に主要被写体を合わせることで、主要被写体を簡単に画面内の中心に写し込むことができるようにしている。
反射ミラー67は、使用者が使用者自身を写すいわゆるセルフ撮影をする際に、被写体となる使用者自身が画角内にあるかどうかを確認するためのものである。この反射ミラー67は、凸面鏡で形成されており、近接撮影時の撮影範囲内にある被写体を写すことができるように、向きや凸面の曲率などを決定してある。
また、近接撮影用アダプタ61には、減光板19を一体に設けてある。減光板19は、近接撮影用アダプタ61をセット位置としたときに、ストロボ発光部7の前方に配置される。減光板19には、第2実施形態と同様に、ストロボ発光管51の長手方向に対する位置を撮影レンズ側に少し寄せたスリット68を設けてある。
このレンズ付きフイルムユニット60によれば、風景や人物撮影など撮影距離が1m以上の撮影シーンの撮影を行う場合では、図11に示されるように、近接撮影用アダプタ62を退避位置とした状態で撮影行う。そして、この場合にストロボ操作部材64をオン位置とすれば、撮影に同期してストロボ発光部7から、減光されることなくストロボ光が被写体に向けて照射される。
他方、セルフ撮影や花や植物などをマクロ撮影する場合には、図12に示されるように、近接撮影用アダプタ62をセット位置として撮影を行う。このセット位置では、補助レンズ65が撮影レンズ63の前方に配されることにより、ピントセット位置が例えば40cm〜80cmの範囲の近距離側に変更され近距離の被写体にピントが合致した撮影を行うことができる。
この近接撮影用アダプタ62をセット位置としてストロボ撮影を行う場合には、ストロボ操作部材64をオン位置として撮影を行う。この場合、被写体には、減光板19のスリット68を通過したストロボ光が照射されるため、露光オーバーを防止することができる。また、スリット68を撮影レンズ5側に少し寄せてあるので、近接撮影用アダプタ62を併用して行う近距離の撮影範囲をほぼカバーするようにストロボ光の照射範囲が補正されるので、露光ムラが発生しない。
図13は、前カバーに減光板を一体に設けた第4実施形態を示すものである。レンズ付きフイルムユニット70は、そのユニット本体71に各種撮影機構,絞り切替機構、シャッタ速度切替機構,ストロボ装置72,フイルムパトローネ等を内蔵してある。ユニット本体71は、上記各実施形態と同様に各種機構、部品等を組み付けた本体基部の前後を前カバー73,後カバー74とで覆う構成となっている。ストロボ装置72のストロボ発光部7に対面する前カバー73の部分には、減光板19を一体に設けてある。減光板19には、ストロボ発光管の長手方向と十字状に直交する細長いスリット76を形成してある。
レンズ付きフイルムユニット70は、上下方向にスライド自在なストロボ操作部材77をオフ位置としているときには、小絞り、高速シャッタ、ストロボOFFの第1撮影モードとなり、ストロボ操作部材77をオン位置としているときには、大絞り、低速シャッタ、ストロボONの第2撮影モードとなるようにしてある。この第2撮影モードでは、ストロボ発光が行われるが、減光板19を前カバー73と一体に設けて固定してあるので、常にストロボ光が減光される。各撮影モードにおける、絞り値、シャッタ速度、ストロ発光の有無、ガイドナンバの一例を表3に示す。
Figure 2007034172
この例によれば、レンズ付きフイルムユニット70用のストロボ装置として、例えばリユースされた光量の大きなストロボ装置を用いて、光量の小さいストロボ発光を行う第2撮影モードを実現することができる。
前述のように、減光板をグレーや黒色のように無彩色としてストロボ光に色が付かないようにすることが望ましいため、上記第4実施形態のように前カバーと遮光板とを一体にすると、前カバーのデザイン(色)を制約することがある。そこで、遮光板を前カバーとは別部品にして、ストロボ発光部の前面に組み付けるようにしてもよく、次の図14、図15に示す第5実施形態のように、他の部品と一体にして、ストロボ発光部の前面に配置してもよい。
図14、図15に示す第5実施形態は、操作部材をスライド自在に保持する受け板に遮光板を一体に設けたものである。図14に示すように、レンズ付きフイルムユニット78は、そのユニット本体79に各種撮影機構,絞り切替機構、シャッタ速度切替機構,ストロボ装置,フイルムパトローネ等を内蔵している。前カバー79aには、ストロボ発光部7を露呈させる開口80を設けてある。開口80内には、ストロボ発光部7の前面に配した遮光板19を配してあり、その遮光板19にはスリット55を設けてある。
ストロボ操作部材81は、上下方向にスライド自在としてあり、図14に示すように、オフ位置としているときには、小絞り、高速シャッタ、ストロボOFFの第1撮影モードとなり、オフ位置から上方にスライドしてオン位置としているときには、大絞り、低速シャッタ、ストロボONの第2撮影モードとなるようにしてある。なお、絞り置,シャッタ速度、ストロボのガイドナンバー等は、例えば第4実施形態と同じである。
図15に示すように、操作部材81は、スライド板82に一体に設けられ、このスライド板82を受け板83にスライド自在に組み付けてある。受け板83は、その上部に遮光板19を一体に形成してあり、ユニット本体79内に固定してある。これにより、撮影モードにかかわらず遮光板19を常にストロボ発光部の前面に配している。受け板83は、外部に露呈されないため、遮光板19と同じグレーや黒色の無彩色としても、特にデザインに影響を与えることがない。
図16及び図17は、減光板をプロテクタにシールとして貼り付ける第6実施形態を示すものである。減光板85は、ストロボ発光部のプロテクタ53と同じか僅かに大きいサイズのシート状にしてある。減光板85には、上記各実施形態と同様なスリット86を形成してある。また、減光板85の一方の面には、接着層87を形成してあり、この接着層87により減光板85をプロテクタ53の前面に貼付ける。接着層87の接着剤として粘着剤を用いて、遮光板85を貼り付けた後、再びはがしたり、再度貼付けることができるようにしてもよい。
この例によれば、ストロボ装置のコンデンサ等を交換することなく、減光板85プロテクタ53に貼付けるだけで、適切なストロボ光の配光パターンを確保しつつストロボ光量を調整することが可能になる。したがって、共通な仕様のストロボ装置を各種光量のストロボ装置として利用することができ、部品の共通化、リユースされたストロボ装置の有効利用を図ることができる。
図18はスリットの開口幅を可変とした第7実施形態を示すものである。この例では、ストロボ発光部7の前方に配置された減光板90は、一対のスライド部材90a,90bから構成してある。スライド部材90aには、コ字状の切り欠きを設けてあり、その部分がスライド部材90bと部分的に重なることにより、ストロボ発光管51の長手方向に十字状に直交する細長い矩形のスリット91が形成される。
スライド機構92は、一対のスライド部材90a,90bとともにスリット91の開口幅を調節する調節手段を構成しており、光量操作部93の操作により、スライド部材90a,90bをストロボ発光管51の長手方向に沿って互いに相反する方向にスライドする。これにより、光量操作部93の操作で、スリット91の開口幅を変化させてストロボ光の減光性能を調節することができる。
なお、スライド部材90a,90bを同方向にスライドさせて、ストロボ光の照射範囲を変化させてもよく、これを開口幅の変化と組み合わせてもよい。また、光量操作部93としては、他の操作部材に連動させたり、撮影モードを選択する操作部材としてもよい。
上記に説明したように、減光板に形成するスリットは、ストロボ発光管の中央の前方で、その長手方向と十字状に直交する細長い長方形の形状が好ましいが、図19に示すように、例えばストロボ発光管51の長手方向と直交する方向に対して少し傾斜したスリット95を設けても機能を損なうことはない。ストロボ発光管51の長手方向と直交する方向とスリット95とがなす角度αが0度〜約45度の範囲ではさほど問題ないが、45度以上傾くと配光性が悪化するので避けるのが好ましい。
また、スリットの形状を例えば図20に示すスリット96のように曲線状にしてもよい。このときに、ストロボ発光管51の略中央部分でのストロボ発光管51の長手方向となす交差角度が45度(=β1)から135度(=β2)の範囲にスリット96の中心線96aがあることが望ましい。
さらに、図21に示すスリット97のように、その両端97aの幅を中央部分よりも広くするのもより好ましい。このようにすることにより、ストロボ光の光量が不足しやすい画面周辺部にも、適当なストロボ光量を照射することができる。また、図22に示すように、デザイン性を付与したり、光量を微調整したりするために、スリット55の他に、撮影画面内にストロボ光を照射する照射光量が少ない補助開口98を設けてもよい。補助開口98は、1個でも複数個でもよいが、それが照射するストロボ光量がスリットからのものに対して1.0EV以上少なく、開口面積がスリットの25%以下であることが望ましい。
上記ではレンズ付きフイルムユニットに内蔵したレンズ付きフイルムユニットのストロボ装置のストロボ光量を減光する例について説明したが、本発明は、写真フイルムの再装填が可能なカメラに内蔵されたストロボ装置、カメラに装着して使用するストロボ装置にも利用することができる。
本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの第1撮影モードの状態を示す外観斜視図である。 レンズ付きフイルムユニットの第2撮影モードの状態を示す外観斜視図である。 レンズ付きフイルムユニットの第3撮影モードの状態を示す外観斜視図である。 レンズ付きフイルムユニットの構成を示す分解斜視図である。 絞り,シャッタ速度の切り替え、及び遮光板の挿脱する機構を示すブロック図である。 ストロボ発光部の構成を示す分解斜視図である。 スリットとストロボ発光管の位置関係を示す斜視図である。 スリットの開口幅とガイドナンバの関係を示すグラフである。 スリットの断面形状を示す断面図である。 スリットをストロボ放電管の中央から撮影レンズ側にずらして設けた例を示すものである。 近接撮影用アダプタに遮光板を設けた例において近接撮影用アダプタを退避位置とした状態を示すものである。 近接撮影用アダプタに遮光板を設けた例において近接撮影用アダプタをセット位置とした状態を示すものである。 前カバーに遮光板を一体に設けた例を示すものである。 遮光板を操作部材をスライド自在に保持する受け板に一体に設けた例を示すものである。 受け板に一体に設けた遮光板を示す斜視図である。 遮光板をシールとした例を示すものである。 遮光板をプロテクタに貼付ける状態を示すものである。 スリットの開口幅を可変にした例を示すものである。 スリットを傾斜させた例を示す説明図である。 スリットを曲線状とした例を示す説明図である。 スリットの両端を幅広にした例を示す説明図である。 遮光板に補助開口を設けた例を示す説明図である。
符号の説明
2,60,70,78 レンズ付きフイルムユニット
7 ストロボ発光部
19,81,90 遮光板
15 操作部材
24,72 ストロボ装置
25 モード切替機構
51 ストロボ発光管
53,83 プロテクタ
55,58,68,76,84,91,95〜97 スリット
98 補助開口

Claims (12)

  1. ストロボ光を放出するストロボ発光管を有するストロボ発光部からのストロボ光を減光して被写体に照射させるストロボ減光板において、
    前記ストロボ発光部の前方に配置され、ストロボ発光部からのストロボ光を遮断する遮光性を有する板状部材に、前記ストロボ発光管の略中央部の前方でストロボ発光管の長手方向と十字状に略直交するスリット状の開口を設け、このスリット状の開口からストロボ光を射出することを特徴とするストロボ減光板。
  2. 前記スリット状の開口は、前記ストロボ発光管の長手方向と直交する方向の両端部分の幅を開口の中央部分よりも広いことを特徴とする請求項1記載のストロボ減光板。
  3. ストロボ発光部からのストロボ光の光量を3.0EV相当以上減光することを特徴とする請求項1または2記載のストロボ減光板。
  4. 前記板状部材に設けられ、前記スリット状の開口よりも射出する光量の小さい補助開口を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のストロボ減光板。
  5. 前記板状部材の一方の面に、ストロボ発光部のプロテクタに接着するための接着剤層を備え、前記プロテクタの表面に貼付けられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のストロボ減光板。
  6. ストロボ光を放出するストロボ発光管を有するストロボ発光部を備えたストロボ装置において、
    前記請求項1ないし4のいずれか1項に記載されたストロボ減光板を備えたことを特徴とするストロボ装置。
  7. 前記ストロボ減光板は、ストロボ発光部の前方に配置された減光位置と、ストロボ発光部の前方から退避した退避位置とに移動自在にされていることを特徴とする請求項6記載のストロボ装置。
  8. 前記スリット状の開口の開口幅を調節する調節手段を備えたことを特徴とする請求項6または7に記載のストロボ装置。
  9. 未露光の写真フイルムが予め装填されたユニット本体に、撮影レンズを含む撮影機構と、ストロボ発光管から放出されるストロボ光を被写体に向けて照射するストロボ発光部を有するストロボ装置とを内蔵したレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記ストロボ装置は、前記請求項1ないし4のいずれか1項に記載されたストロボ減光板を備えたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  10. 前記ストロボ減光板は、ストロボ発光部の前方に配置された減光位置とストロボ発光部の前方から退避した退避位置とに移動自在であり、外部から操作され、ストロボ発光部からのストロボ光を減光せずに照射する通常モードと、ストロボ光を減光して照射する減光モードと選択するための操作部材と、この操作部材による通常モードの選択に連動させて前記ストロボ減光板を退避位置に移動し、減光モードの選択に連動させて前記ストロボ減光板を減光位置に移動する移動手段を備えたことを特徴とする請求項9記載のレンズ付きフイルムユニット。
  11. 前記ユニット本体は、写真フイルムが装填されるとともに、本体基部に組み付けられた撮影機構及び前記ストロボ装置を覆うように前記本体基部の前面に組み付けられる前カバーを備え、前記ストロボ発光部に対面する前カバーの部分に前記ストロボ遮光板を一体に設けたことを特徴とする請求項9記載のレンズ付きフイルムユニット。
  12. 前記ストロボ減光板は、前記ストロボ発光管の中央より前記撮影レンズ側にずらした位置に前記スリット状の開口が設け、前記撮影レンズによる撮影範囲とストロボ光の照射範囲とがほぼ合致させることを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1項に記載のレンズ付きフイルムユニット。
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