JP3979643B2 - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ付きフイルムユニットに関するものであり、更に詳しくは、ストロボ発光部の一部を覆って、被写体に向けて照射されるストロボ光を減光する減光板を備えたレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、写真撮影用のカメラとしては用途や機能に応じて非常に多くの種類のものが販売されている。カメラの多くには、自動焦点調節機構や自動露出制御機構が内蔵されており、ピント調節(焦点位置への調節)や露出調節(絞り及びシャッタスピードの調節)が自動的に行われるようになっている。また、ストロボ装置を内蔵するカメラの中には、被写体距離や被写体輝度に応じて自動的にストロボ光の発光量を調整する自動調光機構を有するものもある。このようなカメラを用いて夜景撮影を行う場合には、シャッタボタンの押圧操作とともに自動露出制御機構が作動して、絞りを開くとともに、シャッタスピードを遅くするように制御する。同時に、自動調光機構では照射されるストロボ光の光量を抑えるように制御する。これにより、適正露光に調整された状態での夜景撮影が可能となる。
【0003】
一方、一般に広く普及している安価なレンズ付きフイルムユニットにおいては、明るい屋外での撮影、やや明るい屋内でのストロボ発光による撮影の他に、屋外で人物等の主要被写体が白ボケすることなく、背後の夜景撮影が可能となるような自動露出制御機構、及び自動調光機構を付加することはコスト的に難しい。
【0004】
また、レンズ付きフイルムユニットに、絞りを大きくし、更にシャッタースピードを遅くした夜景撮影モードを選択できる機能を付加することが考えられるが、このようなレンズ付きフイルムユニットでストロボ撮影をした場合、主要被写体が極端に白くなる、いわゆる白ボケが発生する。そのため、夜景撮影モード時にはストロボ光量を通常発光量から適正光量に減少させる必要がある。
【0005】
ところで、ストロボ光量を簡易に減少させる手段として、従来よりストロボ発光部の前面に遮光性を有する減光板を設置する方法が知られている。図9に示すように、ストロボ発光部50の中央部を上下に減光板51で帯状に覆う方法が知られている。この場合は、撮影範囲の中央部へ向けて照射される光量を重点的に低くすることを目的としており、図10(a)のように、湾曲リフレクタ52aで反射されて撮影範囲の中央部に向かうストロボ光、及びストロボ放電管53から撮影範囲の中央部に向かう直接光の一部がカットされて、撮影範囲の中央部には図10(b)のように、側面リフレクタ52bで反射したストロボ光が照射される。このように、撮影範囲の中央部の減光量を大きくすると、撮影範囲の周縁部へ向かうストロボ光が減光板51により大幅にカットされてしまうため、減光板無しのストロボ発光に比べ配光が悪くなってしまう。(特許文献1参照)
【0006】
また、その他の従来技術としては、図11に示すように、ストロボ発光部60の中央部を減光板61で左右に帯状に覆う方法が本出願人により提案されている。この場合は、図12(b)のように、側面リフレクタ62bで反射されて撮影範囲の中央部に向かうストロボ光、及びストロボ放電管63から撮影範囲の中央部に向かう直接光がカットされて、撮影範囲の中央部に向かうストロボ光が効果的にカットされる。このように、ストロボ発光部60の上下が露呈されることでカット量が小さくなり、前記減光板51を取り付けたストロボ発光に比べて周縁部への配光が良化される。(特許文献2参照)
【0007】
【特許文献1】
特開2000−122126号公報
【特許文献2】
特願2002−215585号明細書
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記減光板61を用いて、夜景撮影された写真画像には、図13に示すように、撮影範囲70の中央部をこの撮影範囲70の長手方向に沿って棒状の暗線71が表れるとともに、撮影範囲70の両端では、この両端の上下部に比べて中央部が暗くなるという問題があった。これは、横長なストロボ発光部の中央部を左右に帯状に覆ったことにより、減光板61の遮断範囲に応じた撮影範囲70に照射されるストロボ光の光量が低下してしまったためである。更に、ストロボ放電管とリフレクタ形状に起因して潜在的に発生する暗線を、通常撮影時にはプロテクタのレンズ系により拡散させて抑えているが、減光板をストロボ発光部の前面に設置することで暗線拡散能力を抑えてしまっているためでもある。
【0009】
そこで、本発明では、実写上、通常発光同等、または同等以上の配光性を確保した減光板を備えたレンズ付きフイルムユニットを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ストロボ放電管の長手方向に長いストロボ発光部から被写体に向けてストロボ光を照射するストロボ装置を備えたレンズ付きフイルムユニットにおいて、前記ストロボ発光部の中央部をその長手方向に帯状に覆って遮光する減光板を設け、前記減光板の長手方向両端の幅を中央部の幅よりも細くするとともに、前記減光板の前記長手方向両端部付近で、且つ前記ストロボ発光部の中央部に対して対称の位置に開口を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項2記載のレンズ付きフイルムユニットは、前記減光板を、ストロボ発光部の中央部を覆う遮光位置と、ストロボ発光部の前面から退避する退避位置との間で移動自在にしたものである。
【0013】
請求項3記載のレンズ付きフイルムユニットは、前記減光板の退避位置が、レンズ付きフイルムユニット内部であることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1に本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの外観を示す。レンズ付きフイルムユニットは、ユニット本体2と、このユニット本体2を部分的に覆う外装体3とから構成されており、ユニット本体2にはシャッタ機構,絞り切替え機構,シャッタ速度切替え機構,フイルム給送機構,ストロボ装置4(図5参照)等の各種撮影機構が内蔵されている。また、ユニット本体2には、未露光の写真フイルムと撮影済の写真フイルムを収納するカートリッジとが製造時に装填されている。
【0015】
ユニット本体2の前面には、撮影レンズ5,ファインダ6の対物側窓6a,モード選択部材8,ストロボ操作部材9,ストロボ装置4のストロボ発光部10が設けられている。また、ユニット本体2の上面には、レリーズボタン11,残り撮影可能コマ数を表示するカウンタ窓12,ストロボ発光の準備が完了したことを表示するライトガイド13が突出する充電完了表示窓13aが設けられている。さらに、背面には、1コマの撮影ごとに回転操作される巻上げノブ14が露呈され、対物側窓6aに対面する位置にファインダ6の接眼側窓(図示省略)が設けられている。外装体3は、ユニット本体2の中央部分に貼付されており、各部に設けた開口から撮影レンズ5,ファインダ6,カウンタ窓12等を外部に露呈させている。
【0016】
モード選択部材8は、撮影モードとして通常モードと夜景モードとのいずれかを選択するためのものであり、図1に示される夜景モード位置と、この夜景モード位置から下方にスライド移動した通常モード位置との間でスライド自在にされている。また、ストロボ操作部材9は、撮影時のストロボ発光のオン・オフを選択するためのものであり、図1に示されるオン位置と、このオン位置から下方にスライド移動されたオフ位置との間でスライド自在にされている。ライトガイド13は、ストロボ操作部材9がオン位置にスライドされることによって、図示されるようにユニット本体2の上面に突出される。
【0017】
ストロボ操作部材9は、モード選択部材8が夜景モード位置にスライド移動されることに連動してオン位置にスライド移動され、モード選択部材8は、ストロボ操作部材9がオフ位置にスライド移動されることに連動して通常モード位置にスライド移動される。なお、通常モード選択時では、ストロボ操作部材9をオン位置,オフ位置のいずれにもセットが可能である。
【0018】
通常モードは、日中屋外等の明るい場所での撮影に対応するモードである。また、通常モードは、ストロボ操作部材9をオン位置とすることでストロボ発光させることもでき、比較的に明るい室内での撮影にも利用できる。この通常モードでは、ストロボ発光の有無にかかわらず、比較的に高速な第1シャッタ速度と絞り開口径が小さい小絞りで撮影が行われる。
【0019】
夜景モードは、暗い室内や夜間屋外等の暗い背景を適度な明るさで撮影することができるモードである。この夜景モードでは、上記の第1シャッタ速度よりも低速な第2シャッタ速度と、前記小絞りよりも絞り開口径が大きい大絞りが撮影に用いられる。また、ほぼ適正な光量に減光されたストロボ発光を行う。前述のようにモード選択部材8に連動してストロボ操作部材9がオン位置にセットされることによって、ストロボ発光が必ず行われるようになる。
【0020】
ストロボ発光部10は、ユニット本体2の前面に横長の長方形に露呈されている。このストロボ発光部10からは、ストロボ操作部材9がオン位置にセットされているときに、シャッタ羽根の開閉に同期して一定光量のストロボ光が照射される。
【0021】
このレンズ付きフイルムユニットには、被写体に照射されるストロボ光量を低くするための遮光性を有した減光板16が設けられている。減光板16は、図示されるようにストロボ発光部10の前面に配されてその一部を覆う遮光位置と、図に二点鎖線で示すようにストロボ発光部10の前面から退避してユニット本体2内に収納された退避位置との間で移動自在とされている。この減光板16は、モード選択部材8に連動しており、モード選択部材8が通常モード位置のときに退避位置とされ、夜景モード位置のときに遮光位置となる。
【0022】
図2に示すように、ストロボ発光部10は、ストロボ光を放出するストロボ放電管17と、ストロボ放電管17からのストロボ光を前方に反射するリフレクタ18と、ストロボ放電管17及びリフレクタ18を保護する透明なプロテクタ19とからなる。ストロボ放電管17は、細長い円柱形状をしており、その長手方向(軸心に沿った方向)が写真フイルム上の撮影画面の長手方向と一致するようにリフレクタ18に取り付けられている。
【0023】
リフレクタ18は、U字状に湾曲されてストロボ放電管17の周面と平行になるように配された湾曲反射部18aと、湾曲反射面18aの両端を塞ぐようにストロボ放電管17の両端部近くに設けられた平板状の側面反射部18bとからなり、前方が横長の長方形に開口している。このリフレクタ18の開口部分を塞ぐようにプロテクタ19が取り付けられ、このプロテクタ19がユニット本体2の前面に露呈されている。したがって、ストロボ発光部10は、ストロボ放電管17の長手方向に長くなっている。
【0024】
減光板16は、遮光位置にセットされたときには、ストロボ発光部10の前面でその中央部をストロボ発光部10の長手方向、すなわちストロボ放電管17の長手方向に沿った方向に覆う。より詳しくは、図3に示すように、減光板16は、その中央部の上下方向の長さh1がストロボ発光部10の上下方向の長さHよりも短くされており、その中央部に連なる両端部の上下方向の長さh2が中央部の長さh1よりも短くなるように斜めにカットされた形状からなる。また、減光板16には、ストロボ発光部10から照射される光を撮影範囲に向けて均等に照射させるために開口16a及び開口16bが形成されている。なお、この減光板16の厚みは、例えば1mmである。減光板16を遮光位置にセットすると、減光板16は、上下左右対称にストロボ発光部10の中央部を左右方向(長手方向)に覆い、ストロボ放電管17を挟むストロボ発光部10の上端部10aと下端部10bを露呈した状態とする。
【0025】
図4(a)及び図4(b)は、上記のように減光板16を配置した夜景モード下で撮影を行う際に、ストロボ放電管17が放出するストロボ光の照射状態を示す説明図である。ストロボ放電管17は、直接被写体に向けて照射される直接光と、リフレクタ18(湾曲反射部18a及び側面反射部18b)にて反射された後に被写体に向けて照射される反射光とを撮影範囲に向けて放出する。この際、撮影範囲の上下部には、ストロボ発光部17の上端部10a及び下端部10bからの直接光及び反射光が照射される。ここで、減光板16の両端部の上下方向の長さをこの中央部より短くして減光面積を減少させることにより、撮影範囲の両端の中央部にもストロボ光が照射される。更に、撮影範囲の中央部よりも撮影範囲の側部への照射光量が大きく、且つ撮影範囲の中央部への照射光量が比較的少ない減光板16上の部位に、プロテクタレンズのストロボ光拡散能力を十分確保できるような形状で穴を設けて、ストロボ光を照射する。
【0026】
図5に示すように、撮影レンズ5と写真フイルムとの間を遮光する暗箱(図示省略)の前面には、シャッタ開口21が形成されている。このシャッタ開口21の前方にシャッタ羽根22が配されている。シャッタ羽根22は、その羽根部22aでシャッタ開口21を覆った閉じ位置と、シャッタ開口21の前面から退避した全開位置を経てさらに回動した終端位置との間で回動自在に組み付けられている。このシャッタ羽根22は、復帰バネ23によって閉じ位置に向けて付勢されており、通常は閉じ位置にありシャッタ開口21を塞いでいる。
【0027】
シャッタ速度切替え機構としての回転規制レバー25は、その一端に規制片25aが形成されており、規制片25aがシャッタ羽根22の回転軌跡上から退避した退避位置と、全開位置と終端位置との間で回転軌跡上に入り込んだ規制位置との間で回動自在に組み付けられている。
【0028】
レリーズボタン11を押圧操作すると、シャッタ駆動レバー(図示せず)がチャージ位置からリリース位置に向けて高速に移動する。この移動の間にシャッタ羽根22の当接部22bがシャッタ駆動レバーによって蹴飛ばされ、シャッタ羽根22が復帰バネ23の付勢力に抗して終端位置に向けて回動する。なお、シャッタ駆動レバーは、写真フイルムの1コマ分の給送に連動してチャージ位置にセットされる。
【0029】
回転規制レバー25が退避位置のときには、シャッタ羽根22は、終端位置にまで回動した後に復帰バネ23の付勢力によって閉じ位置に戻る。また、回転規制レバー25が規制位置のときには、シャッタ羽根22は、終端位置に達する前に規制片25aに当接し復帰バネ23の付勢力によって閉じ位置に戻る。このようにすることで、シャッタ羽根22は、回転規制レバー25が退避位置のときに作動角(回転角)が相対的に大きくされて低速な第2シャッタ速度で駆動され、規制位置のときには作動角が相対的に小さくされて高速な第1シャッタ速度で駆動される。
【0030】
撮影レンズ5とシャッタ羽根22との間で、撮影レンズ5の光軸上には、固定絞り板26が配されている。この固定絞り板26には、大絞りとしての大絞り開口26aが形成されている。絞り切替え機構としての可動絞り板27は、その先端部に大絞り開口26aよりも小さい開口径の小絞り開口27aが小絞りとして形成されている。この可動絞り板27は、撮影レンズ5の光軸上に小絞り開口27aを配した挿入位置と、撮影レンズ5の光軸から退避した退避位置との間で回動自在とされている。
【0031】
可動絞り板27が退避位置のときには、撮影レンズ5からの光は大絞り開口26aによって、その光量が制限されるから大絞りでの撮影となる。一方、可動絞り板27が挿入位置のときには、撮影レンズ5の光軸上に大絞り開口26aと小絞り開口27aが配されるので、結果として小絞り開口27aを用いた小絞りによる撮影となる。
【0032】
モード選択部材8が一体に形成されたスライド板31は、通常モード位置と夜景モード位置に対応して上下方向にスライド自在とされている。このスライド板31は、連動機構32を介して回転規制レバー25と可動絞り板27に連結されている。この連動機構32により、モード選択部材8を通常モード位置から夜景モード位置にスライドさせると、回転規制レバー25が規制位置から退避位置に、可動絞り板27が挿入位置から退避位置に回動する。逆に、モード選択部材8を夜景モード位置から通常モード位置にスライドさせると、回転規制レバー25が退避位置から規制位置に、可動絞り板27が退避位置から挿入位置に回動する。これにより、通常モードでは、高速な第1シャッタ速度と小絞りによる撮影が行われ、夜景モードでは低速な第2シャッタ速度と大絞りによる撮影が行われる。
【0033】
また、スライド板31には前述の減光板16が一体に形成されており、スライド板31とともに減光板16がスライド移動する。これにより、減光板16は、通常モード時では退避位置に、夜景モード時には遮光位置にセットされる。減光板16は、ストロボ発光部10の長手方向に沿って細長い板状であり、その短辺に沿った方向に、ストロボ発光部10の短辺のほぼ半分の移動量だけ移動させるだけでよいから、退避位置と挿入位置との間の移動量が小さくでき、また減光板16の収納スペースも小さくすることがきる。
【0034】
ストロボ用スライド板33には、ストロボ操作部材9が一体に形成されている。このストロボ用スライド板33は、ストロボ操作部材9のスライド操作によって上下方向にスライド移動する。ストロボ操作部材9は、ストロボ用スライド板33の前面に突出しており、スライド板31の側方に配置されている。スライド板31のモード選択部材8を夜景モード位置にスライドすると、図示しない連動部によってストロボ操作部材9がオン位置に押し上げられる。また、ストロボ操作部材9をオン位置からオフ位置にスライド移動すると、モード選択部材8が通常モード位置に押し下げられる。
【0035】
ストロボ装置4は、上記のストロボ発光部10の他に、ストロボ発光に先立って充電されるメインコンデンサ、このメインコンデンサを充電する充電回路、電源の電池、ストロボスイッチ37、シンクロスイッチ38、発光回路などを備えている。
【0036】
ストロボスイッチ37は、充電スイッチとストロボ発光の有無を選択する発光選択スイッチを兼ねており、ストロボ用スライド板33のスライドに連動してオン・オフされ、ストロボ操作部材9がオン位置にセットされることによってオンとなり、ストロボ操作部材9がオフ位置にセットされることによってオフとなる。ストロボスイッチ37がオンとなると充電回路によってメインコンデンサが充電されるとともに、ストロボ発光が許容される。また、ストロボスイッチ37がオフとなると、充電回路の充電動作が停止されるとともに、メインコンデンサの充電の有無にかかわらずストロボ発光が禁止される。
【0037】
シンクロスイッチ38は、シャッタ羽根22が全開位置に達したときにオンとなる。ストロボスイッチ37がオンのときにシンクロスイッチ38がオンとなると、ストロボ放電管17にトリガ電圧が印加されることにより、メインコンデンサに蓄えられた電荷がストロボ放電管17で放電されてストロボ光が放出される。
【0038】
次に上記構成の作用について説明する。撮影を行う場合には、撮影者は、巻上げノブ14を回転操作して、写真フイルムを1コマ分巻き上げる。このフイルム巻上げに連動してシャッタチャージが行われる。また、撮影シーンに応じてモード操作部材8を操作し、通常モードまたは夜景モードを選択する。表1に、通常モード及び夜景モードにおける、絞り値, シャッタ速度, ガイドナンバーを示す。
【0039】
【表1】
Figure 0003979643
【0040】
例えば、通常モードを選択する場合には、モード操作部材8を下方にスライド操作して通常モード位置にセットし、この後にストロボ操作部材9を操作してストロボ発光のオン・オフを選択する。なお、モード操作部材8が夜景モード位置にセットされている場合で、撮影時にストロボ発光を行わない場合には、オン位置にセットされているストロボ操作部材9をオフ位置にスライド移動することにより、モード操作部材8を通常モード位置にセットしてもよい。
【0041】
上記のようにモード操作部材8が通常モード位置にセットされると、スライド板31のスライド移動に連動し、回転規制レバー25が規制位置に回動して保持され、規制片25aがシャッタ羽根22の回転軌跡上に入り込んだ状態となる。また、可動絞り板27が挿入位置に回動し保持される。さらにこのモード操作部材8の通常モード位置への移動により、減光板16が退避位置にセットされる。
【0042】
通常モード下でストロボ撮影を行う場合には、ストロボ操作部材9を操作してオン位置にセットする。ストロボ操作部材9をオン位置とすることにより、ストロボスイッチ37がオンとなり、メインコンデンサが充電される。メインコンデンサが規定の充電電圧に達してストロボ発光の準備が完了した状態となると、図示しない発光ダイオードの点灯をライトガイド13を通して確認できる。
【0043】
ファインダ6を覗いてフレーミングを決定し、レリーズボタン11を押圧操作して撮影を行う。レリーズボタン11が押圧されると、シャッタ羽根22は、シャッタ駆動レバーにより蹴飛ばされて閉じ位置から終端位置に向けて回動を開始する。回転規制レバー25の規制片25aがシャッタ羽根22の回転軌跡上に入り込んでいるから、終端位置に向けて回動を開始したシャッタ羽根22は、シャッタ開口21を全開した後に、終端位置に達する前に規制片25aと当接して、復帰バネ23の付勢力で閉じ位置に向けて回動を開始する。これにより、第1シャッタ速度でシャッタ羽根22の開閉動作が行われる。
【0044】
また、シャッタ羽根22がシャッタ開口21を全開した全開位置に達した瞬間に、シンクロスイッチ38がオンとなる。このため、ストロボ操作部材9をオン位置としている場合には、シンクロスイッチ38のオンにより、ストロボ放電管17にトリガ電圧が与えられてストロボ発光が行われる。そして、ストロボ放電管17より放出されたストロボ光がストロボ発光部10より被写体に向けて照射される。このときに、減光板16が退避位置となっているから、ストロボ発光部10の全面から被写体に向けてストロボ光が照射される。したがって、この場合にはストロボ光は減光されることなく被写体に向けて照射される。なお、ストロボ操作部材9をオフ位置としている場合には、ストロボ発光は行われない。
【0045】
ストロボ発光の有無に関わらず、上記のように第1シャッタ速度でシャッタ羽根22の開閉動作が行われている間に、撮影レンズ5に入射した被写体からの光は、小絞り開口27a,大絞り開口26aを通して写真フイルムに露光を与えるが、この場合には小絞り開口27aで光量が制限されることになる。したがって、小絞りと比較的に高速なシャッタ速度とを用いた撮影が行われる。
【0046】
一方、夜景等のように暗い被写体を撮影するような場合、あるいは夜景を背景にして人物等の主要被写体を撮影する場合、及び暗い室内で背景を適当な濃度で再現しながら人物等の主要被写体を撮影する場合には、モード選択部材8を夜景モード位置にセットして夜景モードを選択する。
【0047】
モード選択部材8を夜景モード位置にセットすると、連動部(図示せず)がストロボ操作部材9をオン位置に押し上げる。このため夜景モードを選択すれば、ストロボ発光させる状態に自動的になる。
【0048】
モード選択部材8が夜景モード位置にセットされることにより、回転規制レバー25が退避位置に回動して保持され、可動絞り板27が退避位置に回動し保持される。また、ストロボ操作部材9がオン位置となることに連動して、ストロボスイッチ37がオンとなる。このストロボスイッチ37のオンにより、通常モードと同様にメインコンデンサの充電が行われる。さらに、モード選択部材8が夜景モード位置にセットされることにより、減光板16が遮光位置とされる。
【0049】
ストロボ発光の準備の完了を確認した後に、レリーズボタン11を押圧する。このレリーズボタン11の押圧に応答してシャッタ羽根22の開閉動作が行われるが、この夜景モードでは回転規制レバー25が退避位置に回動されているから、シャッタ羽根22は閉じ位置から終端位置にまで回動した後に、復帰バネ23の付勢力で閉じ位置に戻る。また、シャッタ羽根22が全開位置に達した瞬間には、シンクロスイッチ38がオンとなりストロボ発光が行われる。このようにして大絞りと、通常モード時よりも遅い第2シャッタ速度の下でストロボ撮影が行われる。
【0050】
図6は、上記の夜景モード下において、ストロボ放電管17が撮影範囲39に向けてストロボ光を照射した場合の配光を示している。ストロボ発光部10の前面に設置された減光板16により、直接被写体に向けて照射されるストロボ光量が小さくなる。一方、減光板16の中央部に対して減光板16の左右端部付近の幅を細くすることで左右端部付近の遮光面積が小さくなり、撮影範囲39の左右端部付近へのストロボ光の遮光量が減少する。これにより、撮影範囲39の上下端部及び左右端部への光量が確保される。
【0051】
また、減光板16をストロボ発光部10の前面に設置することでプロテクタレンズ系の暗線拡散能力が抑制されている。そこで、減光と、暗線発生の抑制とを両立させるべく、撮影範囲の中央部よりも左右端部への光量が大きく、且つ撮影範囲の中央部への光量が比較的少ない減光板16上の部位に、プロテクタレンズのストロボ光拡散能力を十分確保するような形状で穴を設ける。これにより、撮影範囲の左右方向の配光性良化及び、実写上問題無いレベルへの暗線発生の抑制が図れる。これにより、夜景モードに適したストロボ光量及び配光が得られる。
【0052】
なお、本実施形態で用いられる減光板は、遮光性を備えていて、且つストロボ光の色温度への影響が軽微であることが求められ、その色は、例えばグレーや黒が望ましい。また、プラスチックにシリコンが入っていても構わない。
【0053】
本実施形態では、減光板16に設けられる開口の形状を楕円にしたが、配光性を向上させるために、例えば図7に示すように、減光板41に設けられる開口41a及び開口41bであってもよい。また、デザイン性を高めるために、例えば図8に示すように、減光板46に設けられる星型の開口46a及び46bであってもよい。このように開口を星型にした場合、ユーザに夜景撮影を目的とするモードであることをアピールして間違った使用を防ぐことができる。
【0054】
また、減光板に形成される開口の個数は2個としたが、3個以上であっても構わない。また、減光板に設けられる開口の形状を含めた減光板の形状は、上下及び左右非対称であっても構わない。
【0055】
本実施形態では、フイルムはISO1600であったが、ISO1600以上であっても構わない。
【0056】
本実施形態では、モード選択部材8とストロボ操作部材9を操作して、通常モード及び夜景モードと、ストロボ発光のオン・ オフとを切替えるようにした。しかしながら、ユニット内部の絞り切替え機構, シャッタ速度切替え機構, ストロボ機構を適宜設定し、更に、撮影状況に応じて減光板を配置してモード切替えを行ってもよい。
【0057】
本実施形態では、減光板をユニット本体内部に組み込み、通常モード及び夜景モードの選択に連動して遮光位置と退避位置との間で移動可能としたが、これに限定する必要はなく、例えば減光板をストロボ発光部の前方に着脱自在な部材から構成し、夜景撮影時にストロボ発光部の前面に取り付けるようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、本発明のレンズ付きフイルムユニットによれば、夜景撮影において適当なレベルにストロボ光を減光し、且つ実用上は通常発光時と同等の配光性を確保することが簡易で低コストな手段で実現できる。また、減光板の穴形状を星型にしてユーザに夜景撮影モードであることをアピールすることで、間違った夜景モードの使用を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。
【図2】ストロボ発光部の構成を示す分解斜視図である。
【図3】ストロボ発光部と減光板の配置関係を示す説明図である。
【図4】減光板により遮光されるストロボ光を示す説明図である。
【図5】絞り及びシャッタ速度の切り替える機構を示すブロック図である。
【図6】夜景モードで撮影範囲に向けてストロボ光を照射した場合の配光を示す説明図である。
【図7】減光板の形状例を示す説明図である。
【図8】減光板の更に別の形状例を示す説明図である。
【図9】従来の減光板の形状例を示す説明図である。
【図10】従来の減光板により遮光されるストロボ光を示す説明図である。
【図11】従来の減光板の更に別の形状例を示す説明図である。
【図12】従来の減光板により遮光されるストロボ光を示す説明図である。
【図13】従来の減光板を用いて、撮影範囲に向けてストロボ光を照射した場合の配光を示す説明図である。
【符号の説明】
2 ユニット本体
4 ストロボ装置
8 モード選択部材
9 ストロボ操作部材
10 ストロボ発光部
16 減光板
16a, 16b 開口
17 ストロボ放電管
18 リフレクタ
18a 湾曲反射部
18b 側面反射部
19 プロテクタ

Claims (3)

  1. ストロボ放電管の長手方向に長いストロボ発光部から被写体に向けてストロボ光を照射するストロボ装置を備えたレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記ストロボ発光部の中央部をその長手方向に帯状に覆って遮光する減光板を設け、前記減光板の長手方向両端の幅を中央部の幅よりも細くするとともに、前記減光板の前記長手方向両端部付近で、且つ前記ストロボ発光部の中央部に対して対称の位置に開口を設けたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 前記減光板は、前記ストロボ発光部の中央部を覆う遮光位置と、ストロボ発光部の前面から退避する退避位置との間で移動自在であることを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット。
  3. 前記減光板の退避位置は、レンズ付きフイルムユニット内部であることを特徴とする請求項2記載のレンズ付きフイルムユニット。
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