JP2007032218A - 除雪機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 除雪機10は、除雪作業部13を基準姿勢に保つ高さ位置Hiおよび傾動位置Loを基準位置(Hi,Lo)として予め記憶させておき、この基準位置(Hi,Lo)を除雪作業部13の現状位置(Hr,Lr)と比較し、この比較した結果に基づいて、除雪作業部13を基準姿勢に復帰させるように、昇降駆動機構16、ローリング駆動機構38を制御する基準位置復帰モードと、予め記憶させた基準位置(Hi,Lo)を任意に切り換える基準位置切換モードとをそれぞれ実行する姿勢復帰手段90を備えた。
【選択図】 図5
Description
ここで、ロータリ除雪部の傾動とは、ロータリ除雪部を機体の左右方向に傾かせることをいい、ローリングともいう。
除雪現場に、これらの地形が混在していると、除雪中に、除雪機の機体が前後方向に傾いたり、左右方向に傾いたりすることが考えられる。
機体が前後方向や左右方向に傾いた場合、作業者は、それぞれの除雪面に対応させてロータリ除雪部を手動で昇降させたり傾動させる必要があり、作業者に負担がかかる。
これらの検知部で検知した検知情報に基づいて、ロータリ除雪部を昇降させたり、左右方向に傾動する。これにより、除雪機が上下方向に移動したり、左右方向に傾いた場合に、ロータリ除雪部を雪に追従させるように自動的に調整する。
ロータリ除雪部を位置決めする際には、まず、ロータリ除雪部の高さや左右の傾き状態を作業者が目視で確認する。つぎに、除雪現場の地形の状態を確認する。ついで、雪の状態に合うように、ロータリ除雪部を昇降させたり、左右に傾動させたりしてロータリ除雪部の位置を調整する。
ロータリ除雪部の高さや左右の傾き状態を正確に確認しないままロータリ除雪部を調整すると、ロータリ除雪部を除雪現場の地形に合わせる操作に手間がかかり、作業者に負担がかかる。
よって、作業者が除雪作業部を操作しなくても、自動的に基準姿勢に復帰させることができる。除雪作業部を基準姿勢に復帰させた後、除雪現場の地形に合わせて除雪作業部を調整することが可能になる。
これにより、作業者は、除雪現場に合わせて、除雪作業部を簡単に調整することができる。
これにより、作業者は、除雪作業部をより一層簡単に調整することができる。
そこで、請求項1において、姿勢復帰手段で基準位置切換えモードを実行することで、基準位置を任意に切り換え可能にした。
これにより、起伏のある地形や積雪量の多い地域などに対応させて、除雪作業部の基準姿勢を任意に変更することができる。
単一の復帰指令操作部で、基準位置復帰モードと基準位置切換モードとの両モードを実行させる操作が可能になり、操作部の集約化を図ることができる。
このように、操作部を集約化することで、取扱い性の向上を図るとともに、操作部のコンパクト化を図ることができる。
これにより、作業者は、復帰指令操作部を操作するだけの簡単な操作で、除雪作業部を基準姿勢に復帰させることができる。
これにより、作業者は、除雪作業部が基準位置に復帰したことを容易に認識することができる。
そこで、請求項4において、姿勢復帰手段で基準位置復帰モードを実行することで、ローリング駆動機構を制御して除雪作業部を、予め記憶させた傾動基準姿勢に復帰させるようにした。
したがって、作業者は、除雪現場に合わせて、除雪作業部を簡単に調整することができる。
これにより、起伏のある地形や積雪量の多い地域などに対応させて、除雪作業部の傾動基準姿勢を任意に変更することができる。
また、請求項1に係る発明では、除雪作業部の基準姿勢を任意に変更することで、除雪機の使い勝手をより一層高めることができるという利点がある。
また、請求項5に係る発明では、除雪作業部の傾動基準姿勢を任意に変更することで、除雪機の使い勝手をより一層高めることができるという利点がある。
図1は本発明に係る除雪機(作業機)の側面図である。図2は本発明に係る除雪機の模式的平面図兼制御系統図である。
走行フレーム12は、左右の走行部11L,11Rを駆動する左右の電動モータ21L,21Rを備える。
左右の走行部11L,11Rは、左右のクローラベルト22L,22R、走行輪として後部に配置された左右の駆動輪23L,23R、および、前部に配置された左右の転動輪24L,24Rからなる。
右電動モータ21Rの駆動力で、右駆動輪23Rを介して右クローラベルト22Rを駆動する。
伝動機構32は、エンジン14のクランクシャフト14aに取り付けられた電磁クラッチ31から、オーガ用伝動軸33にベルトにて動力を伝達する。
エンジン14の動力は、クランクシャフト14a→電磁クラッチ31→伝動機構32→オーガ用伝動軸33の経路でオーガ27およびブロア28に伝わる。
なお、オーガハウジング25は、後下端にスクレーパ35および左右のそり36L,36Rを備える。
このアクチュエータは、電動モータ16a(図2参照)でピストンを伸縮させる電動油圧シリンダである。
電動モータ16aは、昇降駆動機構16のシリンダの側部に一体に組み込んだ、昇降駆動機構16の駆動源である。
具体的には、前後に延びるオーガ用伝動軸33をオーガハウジング25およびブロアケース26で回転可能に支える。ブロアケース26を車体フレーム15の前端部に左右回転可能(傾動可能)に取り付ける。
これにより、走行フレーム12に対して、オーガハウジング25は昇降が可能で、かつ、傾動が可能である。
このアクチュエータは、電動モータ38a(図2参照)を駆動することで、ピストンを伸縮させる電動油圧シリンダである。
電動モータ38aは、ローリング駆動機構38のシリンダの側部に一体に組み込んだ、ローリング駆動機構38の駆動源である。
以下、操作部40について説明する。
操作部40は、左右の操作ハンドル17L,17Rの間に設けた操作ボックス41と、グリップ18Lの近傍で左操作ハンドル17Lに設けた走行準備レバー42並びに左旋回操作レバー43Lと、グリップ18Rの近傍で右操作ハンドル17Rに取り付けた右旋回操作レバー43Rとからなる。
作業者の左手で走行準備レバー42を握ってグリップ18L側に下げれば、スイッチ42aはオンとなる。
これら左右の旋回操作レバー43L,43Rは、リターンスプリングの引き作用により、図に示すフリー状態になれば旋回スイッチ43La,43Raはオフになる。
右旋回スイッチ43Raについても同様である。このように、左右の旋回操作レバー43L,43Rが握られているか否かは旋回スイッチ43La,43Raで検出する。
メインスイッチ44を回してオンにすることで、エンジン14(図2参照)を始動させる。オーガスイッチ45は、電磁クラッチ31(図2参照)をオン・オフに切り換える手動スイッチであり、例えば押し釦スイッチからなる。
すなわち、操作ボックス41の上面41bのうち、車幅中心CLの左隣に方向速度レバー53が配設されるとともに、車幅中心CLの右隣にリセットスイッチ54が配設されている。
ノブ51aを反時計回りに回すことで第1制御位置P1、第2制御位置P2および第3制御位置P3に切り換える。
これらの各位置P1,P2,P3に切り換えたときに、モード切換スイッチ51はそれぞれ対応するスイッチ信号を出力する。
第3制御位置P3は、制御部61に「第3の制御モード」で制御させるためのスイッチ位置である。
スロットルレバー52は、作業者の手で、矢印De,Inの如く前後方向へ往復させることで、ポテンショメータ52aでポジションに応じた電圧を発生させる。
スロットルレバー52を矢印De方向へ倒せばスロットル弁71(図2参照)を全閉まで閉じ、スロットルレバー52を矢印In方向へ倒せばスロットル弁71を全開まで開ける。これにより、エンジン14の回転数を調節する。
なお、方向速度レバー53で電動モータ21L,21Rを制御する例については図4で詳しく説明する。
リセットスイッチ54は、一例として、押し釦式のオン・オフスイッチが用いられ、表示灯(表示部)57が内蔵されている。
すなわち、オーガハウジング姿勢操作レバー55は、オーガ27で除雪作業時にオーガハウジング25を雪面に合わせて昇降並びに傾動させるべく、昇降駆動機構16やローリング駆動機構38を操作するための部材である。
オーガハウジング姿勢操作レバー55を前側Frs、後側Rrs、左側Lesおよび右側Risにスイング操作することで、それぞれの位置に備えたスイッチをオンにする。
方向速度レバー53(「前後進速度調節レバー53」ともいう)は、作業者の手で、矢印Ad,Baの如く前後に往復させることができる。
すなわち、方向速度レバー53は、「中立範囲」から「前進」側へ倒して除雪機10(図1参照)を前進させ、かつ「前進」領域において低速前進(Lf)〜高速前進(Hf)間でスライド移動させることで前進速度を制御する。
制御部61はメモリ63を内蔵し、このメモリ63に記憶されている各種の情報を適宜読み出して制御する構成である。
エンジン14の吸気系は、スロットル弁71を制御モータ72で開閉制御するとともに、チョーク弁73を制御モータ74で開閉制御する構成である。
スロットル弁71の開度をスロットルポジションセンサ75で検出し、チョーク弁73の開度をチョークポジションセンサ76で検出する。検出した各検出信号を制御部61に伝える。
エンジン14の回転速度(回転数)をエンジン回転センサ77で検出し、その検出信号を制御部61に伝える。
エンジン14の出力のうち、残りの出力は、オーガ27およびブロア28の回転に充てる。
なお、走行準備レバー42をフリーにするか、または、オーガスイッチ45を操作することにより、電磁クラッチ31を断(オフ)状態にする。
本発明の除雪機10は、普通車両のパーキングブレーキに相当するブレーキとして、左右の電磁ブレーキ82L,82Rを備える。
具体的には、左右の電動モータ21L,21Rの各モータ軸を左右の電磁ブレーキ82L,82Rによって制動するようにした。これらの電磁ブレーキ82L,82Rは、駐車中は制御部61の制御により、ブレーキ状態(オン状態)にある。
電動モータ21L,21Rの回転速度(回転数)をモータ回転センサ83L,83Rで検出する。制御部61は、これらの検出信号に基づいて回転速度が所定値になるようにフィードバック制御を実行する。
これにより、左右の駆動輪21L,21Rが所望の方向に、所定の速度で回り、走行状態となる。
モータドライバ84L,84Rは、回生ブレーキ回路85L,85Rおよび短絡ブレーキ回路86L,86Rを含む。短絡ブレーキ回路86L,86Rはブレーキ手段である。
すなわち、左旋回操作レバー43Lを握っている間だけ、除雪機10を左旋回させる。また、右旋回操作レバー43Rを握っている間だけ、除雪機10を右旋回させる。
オーガハウジング25の昇降位置をハイト位置センサ(高さ検知部)87で検出し、その検出信号を制御部61に伝える。
オーガハウジング25の傾動位置をローリング位置センサ(傾動検知部)88で検出し、その検出信号を制御部61に伝える。
図5は本発明に係る除雪作業部とオーガハウジング姿勢操作レバーの関係の制御系統図である。
除雪機10は、機体19(図2参照)の前部に除雪作業部13を設け、この除雪作業部13を、昇降させる昇降駆動機構16を備えるとともに、機体19に対して左右方向に傾動させるローリング駆動機構38を備え、除雪作業部13の姿勢を復帰させる姿勢復帰手段90を備える。
基準位置切換モードとは、予め記憶させた基準位置を任意に切り換えるモードをいう。
高さ基準位置Hiは、オーガハウジング25を水平に配置した状態で、オーガハウジング25に備えたスクレーパ35の下端部が平坦面110(図1参照)に接触した位置である。
ここで、スクレーパ35の下端部が平坦面110に接触した位置は、スクレーパ35の下端部がクローラベルト22L,22Rの下面と同一高さに配置された位置と同じである。
傾動基準位置Loは、オーガハウジング25に備えたスクレーパ35が平坦面110(図1参照)に対して平行に配置された位置、すなわちスクレーパ35が水平に配置された位置である。
以下、基準位置を(Hi,Lo)で示す。
第1の方法は、除雪機10を出荷する前に、メモリ63に基準位置(Hi,Lo)を記憶させて基準位置(Hi,Lo)を設定する。
第2の方法は、メモリ63に予め記憶された基準位置(Hi,Lo)を、除雪現場に合わせて新たな基準位置(Hi,Lo)に書き換える。
姿勢復帰手段90は、リセットスイッチ(復帰指令操作部)54、ハイト位置センサ(高さ検知部)87、ローリング位置センサ(傾動検知部)88、および制御部61を備える。
リセットスイッチ54として、例えば、押し釦スイッチが用いられる。
リセットスイッチ54は、押し釦54aが押し込まれた状態でオンになり、押し釦54aが復帰ばねで押し込み前の位置に復帰した状態でオフになる。
表示灯57は、通常、リセットスイッチ54の押し釦54a内に内蔵されるが、理解を容易にするために、本実施の形態ではリセットスイッチ54に隣接させて図示する。
ハイト位置センサ87は、オーガハウジング25の高さ位置に応じた電圧(高さ位置検知信号)を出力する。
ローリング位置センサ88は、オーガハウジング25の傾動位置に応じた電圧(傾動位置検知信号)を出力する。
この制御部61には、ハイト位置センサ87から高さ位置の情報が伝えられるとともに、ローリング位置センサ88から傾動位置の情報が伝えられる。
さらに、制御部61は、リセットスイッチ54の切換操作に基づいて基準位置切換モードを実行するものである。
4つのスイッチ91〜94は、オーガハウジング姿勢操作レバー55の周囲に備えられている。
スイッチ93は、オーガハウジング姿勢操作レバー55の左側に備えた左ローリング用スイッチである。スイッチ94は、オーガハウジング姿勢操作レバー55の右側に備えた右ローリング用スイッチである。
これにより、昇降駆動機構16はオーガハウジング25およびブロアケース26(除雪作業部13)を下降させる(矢印Dw方向へ変位させる)。
これにより、昇降駆動機構16はオーガハウジング25およびブロアケース26(除雪作業部13)を上昇させる(矢印Up方向へ変位させる)。
これにより、ローリング駆動機構38はオーガハウジング25およびブロアケース26(除雪作業部13)を左Leに傾動させる。
これにより、ローリング駆動機構38はオーガハウジング25およびブロアケース26(除雪作業部13)を右Riに傾動させる。
この制御フローは、例えばメインスイッチ44をオンにしたときに制御を開始し、メインスイッチ44をオフにしたときに制御を終了する。
なお、図6および図8〜図9のフローチャートにおいて、ST××はステップ番号を示す。
ST01;リセットスイッチ54のスイッチ信号を読み込む。
なお、図7に示すリセットスイッチ54の押し釦54aを作業者が押し込むことで、リセットスイッチ54がオンになる。
ST02;リセットスイッチ54がオンであるか否かを判断する。オンの場合ST03に進み、オフの場合ST01に戻る。
ST04;タイマをスタートさせる。
ST05;カウント時間Tc(経過時間Tc)が、予め設定されている一定の基準時間Tsを経過したか否かを判断する。基準時間Tsを経過した場合ST06に進み、経過しない場合ST11に進む。
基準時間Tsは、除雪機10の操作性を考慮して所定時間に設定する。
ST07;リセットスイッチ54がオフであるか否かを判断する。オフの場合ST08に進み、オンの場合ST05に戻る。
ST08;タイマをストップさせる。
ST10;除雪作業部13を基準位置(Hi,Lo)に復帰させる基準位置復帰モードを実行する。この基準位置復帰モードについては図8で詳しく説明する。
ST11;基準位置(Hi,Lo)を任意に切り換える基準位置切換モードを実行する。この基準位置切換モードについては図9で詳しく説明する。
加えて、除雪機10は、リセットスイッチ54の押込時間(基準時間)Tsを経過するまで、オン操作を続けたという条件を満たしたときに、除雪作業部13を新たな基準位置(Hi,Lo)に任意に切り換えることができる。
ST101;リセットスイッチ54に備えられた表示灯57を点滅させる。点滅表示をすることで、除雪作業部13が基準位置(Hi,Lo)に復帰中であることを作業者に認識させる。
ST102;除雪作業部13の基準位置(Hi,Lo)、すなわち、高さ基準位置Hiおよび傾動基準位置Loをメモリ63から読み込む。
高さ位置Hrは、ハイト位置センサ87で検出された検出情報に基づいて求める。
ST104;高さ位置Hrと高さ基準位置Hiとの差を求め、高さ位置Hrを高さ基準位置Hiと比較する。
すなわち、高さ位置Hrは、図7(a)に示すように、オーガハウジング25を水平に配置した状態で、オーガハウジング25に備えたスクレーパ35の下端部の高さを示す位置である。
ST106;制御部61からの信号で下降用リレー95をオンにする。昇降駆動機構16で除雪作業部13を矢印Dw(図7(a)参照)の如く下降させる。
ST107;下降用リレー95および上昇用リレー96をオフにする。昇降駆動機構16による除雪作業部13の昇降を停止する。
傾動位置Lrは、ローリング位置センサ88で検出された検出情報に基づいて求める。
ST109;傾動位置Lrと傾動基準位置Loとの差を求め、傾動位置Lrを傾動基準位置Loと比較する。
ここで、傾動位置Lrと傾動基準位置Loとの関係が、Lr>Loの場合、除雪作業部13は左下向きに傾いた状態になる(図7(b)参照)。
一方、Lr<Loの場合、除雪作業部13は右下向きに傾いた状態になる(図7(c)参照)。
また、傾動位置Lrと傾動基準位置Loとの関係が、Lr=Loの場合、除雪作業部13は水平の状態になる(図7(a)参照)。
傾動基準位置Loに対して傾動位置LrがLr<Loとなり、図7(b)に示すように、除雪作業部13が右下向きに傾いていると判断した場合ST111に進む。
傾動基準位置Loに対して傾動位置LrがLr=Loとなり、図7(a)に示すように、除雪作業部13が水平と判断した場合ST112に進む。
すなわち、傾動位置Lrは、図7(b),(c)に示すように、オーガ用伝動軸33を中心にしてオーガハウジング25を左右に傾動したときの傾きを示す傾き角(位置)である。
図5に示すローリング駆動機構38で除雪作業部13を矢印Ri(図7(b)参照)の如く時計回り方向に傾動させる。
ST111;制御部61からの信号で左ローリング用リレー97をオンにする。
図5に示すローリング駆動機構38で除雪作業部13を矢印Le(図7(c)参照)の如く反時計回り方向に傾動させる。
ST112;左右のローリング用リレー97,98をオフにする。昇降駆動機構16による除雪作業部13の傾動を停止する。
2つの条件を満たしている場合ST114に進み、満たしていない場合ST103に戻る。
すなわち、(Hi=Hr)、かつ(Lr=Lo)という2つの条件を満たすまでST103〜ST113を繰り返す。
これにより、除雪作業部13を基準位置(Hi,Lo)に復帰させる。
表示灯57(図5、図7(a)参照)を点灯表示をすることで、除雪作業部13が基準位置(Hi,Lo)に復帰したことを作業者に認識させる。
これにより、作業者は、除雪作業部13が基準位置(Hi,Lo)に復帰したことを容易に認識することが可能になり、操作性をより一層高める。
その他の処理例としては、除雪作業部13の高さ位置Hrを高さ基準位置Hiに復帰させる実行と、除雪作業部13の傾動位置Lrを傾動基準位置Loに復帰させる実行を同時に処理(すなわち、並列処理)することも可能である。
よって、作業者が除雪作業部13を操作しなくても、自動的に基準位置に復帰させることができる。除雪作業部13を基準位置(Hi,Lo)に復帰させた後、除雪現場の地形に合わせて除雪作業部13を調整することが可能になる。
これにより、作業者は、除雪現場に合わせて、除雪作業部13を簡単に調整することができる。
これにより、作業者は、リセットスイッチ54を操作するだけの簡単な操作で、除雪作業部13を基準位置(Hi,Lo)に復帰させることができる。
これにより、除雪機10の操作性をさらに高めることができる。
そこで、図9に示すように、姿勢復帰手段90で基準位置切換えモードを実行することで、基準位置(Hi,Lo)を任意に切換え可能にした。
以下、基準位置切換えモードを実行するステップを図9に基づいて説明する。
ST201;リセットスイッチ54に備えられた表示灯57を点滅させる。点滅表示をすることで、基準位置(Hi,Lo)を切換え中であることを作業者に認識させる。
基準位置復帰モードの実行中であるか、あるいは、基準位置切換モードの実行中であるかを、より一層確実に見分けることが可能になるからである。
高さ位置Hrは、ハイト位置センサ87で検出された検出情報に基づいて求める。
ST203;除雪作業部13の実際の傾動位置Lrを求める。
傾動位置Lrは、ローリング位置センサ88で検出された検出情報に基づいて求める。
ST204;リセットスイッチ54のスイッチ信号を読み込む。
ST205;リセットスイッチ54がオンであるか否かを判断する。オンの場合ST206に進み、オフの場合ST202に戻る。
ST207;傾動基準位置Loを、ST203で求めた傾動位置Lrに変更する。すなわち、傾動位置Lrを、新たな傾動基準位置Loとして設定する。
これにより、高さ基準位置Hiおよび傾動基準位置Lo、すなわち基準位置(Hi,Lo)を、新たな基準位置(Hi,Lo)に切り換える。
ST209;表示灯57を消灯する。消灯した後、図6のST11にリターンする。
表示灯57を消灯することで、基準位置(Hi,Lo)の切換えが完了したことを作業者に認識させる。
この基準位置切換モードにおいて、作業者が、オーガハウジング姿勢操作レバー55を前側Frs、後側Rrs、左側Lesおよび右側Risにスイング操作して除雪作業部13の姿勢を、作業者の好みの位置に変更する。
これにより、起伏のある地形や積雪量の多い地域などに対応させて、除雪作業部13の基準位置(Hi,Lo)を任意に変更することができる。
単一のリセットスイッチ54で、基準位置復帰モードと基準位置切換モードとの両モードを実行させる操作が可能になり、操作部の集約化が図れる。
このように、操作部を集約化することで、取扱い性の向上を図るとともに、操作部のコンパクト化を図ることができる。
前記実施の形態では、除雪作業部13を基準位置(Hi,Lo)、すなわち、高さ基準位置Hiおよび傾動基準位置Loに復帰させる例について説明したが、変形例1として、除雪作業部13を傾動基準位置Loにのみ復帰させるように構成することも可能である。
変形例1の姿勢復帰手段90においても、前記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
前記実施の形態では、除雪作業部13を基準位置(Hi,Lo)、すなわち、高さ基準位置Hiおよび傾動基準位置Loに復帰させる例について説明したが、変形例2として、除雪作業部13を高さ基準位置Hiにのみ復帰させるように構成することも可能である。
変形例2の姿勢復帰手段90においても、前記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、表示灯57を用いないように構成することも可能である。
Claims (5)
- 機体の前部に除雪作業部を設け、この除雪作業部を、昇降可能な昇降駆動機構を備えるとともに、機体に対して左右方向に傾動可能なローリング駆動機構を備えた除雪機において、
前記除雪作業部を基準姿勢に保つ高さ位置および傾動位置を基準位置として予め記憶させておき、この基準位置を除雪作業部の現状位置と比較し、この比較した結果に基づいて、除雪作業部を基準位置に復帰させるように、前記昇降駆動機構、前記ローリング駆動機構を制御する基準位置復帰モードと、
前記予め記憶させた基準位置を任意に切り換える基準位置切換モードと、
をそれぞれ実行する姿勢復帰手段を備えたことを特徴とする除雪機。 - 前記姿勢復帰手段は、前記基準位置復帰モードを実行させる復帰信号を出力する復帰指令操作部を備え、
この復帰指令操作部の切換操作に基づいて前記基準位置切換モードを実行することを特徴とする請求項1記載の除雪機。 - 前記姿勢復帰手段は、
前記除雪作業部の高さ位置を検知する高さ検知部を備え、
除雪作業部の左右方向の傾動位置を検知する傾動検知部を備え、
前記復帰信号に基づいて、前記傾動検知部から伝えられた高さ位置および前記傾動検知部から伝えられた傾動位置を前記基準位置と比較し、高さ位置および傾動位置を基準位置に合わせるように前記昇降駆動機構、前記ローリング駆動機構に制御信号を伝える制御部を備え、
たことを特徴とする請求項2記載の除雪機。 - 前記除雪作業部が前記基準位置に復帰した際に、除雪作業部が復帰したことを表示する表示部を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の除雪機。
- 機体の前部に除雪作業部を設け、この除雪作業部を、機体に対して左右方向に傾動可能なローリング駆動機構を備えた除雪機において、
前記除雪作業部を傾動基準姿勢に保つ位置を傾動基準位置として予め記憶させておき、この傾動基準位置を除雪作業部の現状傾動位置と比較し、この比較した結果に基づいて、除雪作業部を傾動基準位置に復帰させるように、前記ローリング駆動機構を制御する基準位置復帰モードと、
前記予め記憶させた傾動基準位置を任意に切り換える基準位置切換モードと、
をそれぞれ実行する姿勢復帰手段を備えたことを特徴とする除雪機。
Priority Applications (5)
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