JP2007029527A - 穴かがり縫いミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 糸切断により発生した糸屑を確実に回収して、駆動機構の駆動部や摺動部に何ら悪影響を与えることがなく、しかも駆動機構の糸屑による汚れを防止できるようにすること。
【解決手段】 ベッド台2の前端部に箱状の糸屑回収室30が一体形成され、ベッドフレームの前端に、前方傾斜状の渡し板部材35が固着されている。ルーパー土台10に設けた糸屑収集部材37は、鳩目穴かがり縫目の縫製に伴うルーパー土台10の回動により、後側に移動するが、糸切り装置15による糸切り動作の後に、ルーパー土台10が元の縫製開始位置に復帰回動するときに、糸屑収集部材37が同時に復帰回動しながら、切断により発生した糸屑を糸屑回収室30の方へ移動させるので、糸屑は渡し板部材35を滑るようにして糸屑回収室30に自動的に回収される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、穴かがり縫いミシンに関し、特にベッド部に移動可能に配設された送り台に設けた糸切り装置の糸切断に際して発生した糸屑を回収する糸屑回収室を、ベッド部を支持する箱形のベッド台の内部に、一体的に又は別体に設けるようにしたものである。
従来、鳩目穴かがり縫目を縫製する穴かがり縫いミシンにおいては、鳩目穴かがり縫いが開始されると、ミシンモータの駆動により上軸が回転駆動され、その上軸の回転により、針棒上下動機構の駆動により針棒が上下動されるとともに、ルーパーが駆動され、更に、針振り機構により針棒が揺動され、天秤機構により天秤が揺動される。そして、鳩目穴かがり縫目が形成されると、ベッド部に装備された糸切り装置が駆動され、下糸と芯糸とが切断される。
例えば、特許文献1に記載の鳩目穴かがりミシンの糸切り装置は、箱形のベッド台と、これに上方揺動可能に枢支されたベッド部と、そのベッド部から立ち上がる脚柱部と、この脚柱部の上端部から前方に延びるアーム部を有している。アーム部の前端部に針棒が上下動且つ揺動可能に設けられ、針棒に対向するベッド部の部位に2個のルーパーを備えたルーパー土台が設けられている。
更に、ベッド部には、ルーパー糸カッターとこれを切断作動させる糸切り用エアシリンダとを有するルーパー糸切断機構が設けられ、鳩目穴かがり縫目の縫い終わりに際して、糸切り用エアシリンダの駆動でルーパー糸切断機構が作動し、鳩目穴かがり縫目の縫い始め位置から延びている下糸端部と、縫い終わり位置から延びる下糸とを、縫い終わり位置近傍で同時に切断するようになっている。
特開2001−321589号公報 (第4〜6頁、図1,図4)
前述したように、特許文献1に記載の鳩目穴かがりミシンの糸切り装置においては、送り台の内部にルーパー糸切断機構を設け、鳩目穴かがり縫目の縫い終わりに際してルーパー糸切断機構を作動させて、鳩目穴かがり縫目の縫い始めの下糸端部も同時に切断するようにしてある為、その縫い始めの下糸端部が糸屑になる。その糸屑は近傍に位置するルーパー土台の回転に伴って移動し、いずれ、ベッド部のフレームの端からベッド台の底の方に落下するようになる。
その結果、糸屑は落下しながらベッド部の下側に設けられたルーパー駆動機構や送り台駆動機構等の種々の駆動機構のあらゆる部位に付着する。特に、糸屑が大量に駆動機構の回転部や摺動部に付着するような場合には、送り台の送り精度が悪化したり、潤滑油が十分に供給できなくなり、駆動部が発熱し、故障や磨耗の原因になるという問題がある。
請求項1の穴かがり縫いミシンは、箱形のベッド台にベッド部が配設され、そのベッド部に被縫製物を送る送り装置の送り台が移動可能に設けられ、その送り台に糸切り装置が設けられた穴かがり縫いミシンにおいて、ベッド台に、糸切り装置で切断された糸屑を回収する糸屑回収室を設けたものである。
鳩目穴かがり縫目の縫い終わりに際して、糸切り装置による糸切断で糸屑ができた場合、その糸屑は糸屑回収室に回収されるので、従来のように、糸屑がベッド部から下側のベッド台の底部に落下することがない。その為、糸屑が駆動機構の駆動部や摺動部に付着せず、駆動機構は糸屑で何ら邪魔されることなく、正常に動作する。
請求項2の穴かがり縫いミシンは、請求項1において、前記糸屑回収室は、ベッド台のうちの糸切り装置に近い側の端部に一体形成されたものである。
請求項3の穴かがり縫いミシンは、請求項1において、前記糸屑回収室は、ベッド台のうちの糸切り装置に近い側の端部に着脱可能に設けられたものである。
請求項4の穴かがり縫いミシンは、請求項2又は3において、ルーパーを有するルーパー土台に、糸屑を糸屑回収室の方へ移動させる糸屑収集部材を設けたものである。
請求項5の穴かがり縫いミシンは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記糸屑回収室内に収容された糸屑を吸い出す吸い出し機構を設けたものである。
請求項6の穴かがり縫いミシンは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記ベッド部のうちの糸切り装置に近い側の端部と糸屑回収室との間に、糸切り装置で切断された糸屑を糸屑回収室に回収可能に落とし込む渡し板部材を設けたものである。
請求項1の発明によれば、箱形のベッド台にベッド部が配設され、そのベッド部に被縫製物を送る送り装置の送り台が移動可能に設けられ、その送り台に糸切り装置が設けられた穴かがり縫いミシンにおいて、ベッド台に、糸切り装置で切断された糸屑を回収する糸屑回収室を設けたので、糸屑がベッド部から下側のベッド台の底部に落下することがく、糸屑が駆動機構の駆動部や摺動部に付着しない為、駆動機構は糸屑で何ら邪魔されることがない。それ故、駆動機構の耐久性が格段に向上し、駆動機構の正常動作が可能になるうえ、信頼性を高めることができる。
請求項2の発明によれば、前記糸屑回収室はベッド台のうちの糸切り装置に近い側の端部に一体形成されたので、糸屑回収室を別途設けることなく、ベッド台に一体的に成形でき、部品点数や組み付け作業の簡単化を図ることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記糸屑回収室は、ベッド台のうちの糸切り装置に近い側の端部に着脱可能に設けられたので、作業者は必要に応じて糸屑回収室を取外して、内部に収容された糸屑をごみ箱に簡単に捨てることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、ルーパーを有するルーパー土台に、糸屑を糸屑回収室の方へ移動させる糸屑収集部材を設けたので、鳩目穴かがり縫目を縫う毎に、ルーパー土台は所定角度だけ反時計回りと時計回りとに交互に回動するのに伴って、ルーパー土台とベッド部のフレームとの間に落下した糸屑を糸屑収集部材で糸屑回収室の方に移動できる。それ故、糸屑を効果的に且つ迅速に糸屑回収室に回収させることができる。その他請求項2又は3と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記糸屑回収室内に収容された糸屑を吸い出す吸い出し機構を設けたので、糸屑回収室に収容された糸屑を作業者が取り出すことなく、吸い出し機構により外部に吸い出されることになり、糸屑の自動回収化が可能になる。その他請求項1〜4の何れかと同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、前記ベッド部のうちの糸切り装置に近い側の端部と糸屑回収室との間に、糸切り装置で切断された糸屑を糸屑回収室に回収可能に落とし込む渡し板部材を設けたので、糸切断により発生した糸屑は、ベッド台に落ちることなく、渡し板部材により確実に糸屑回収室に落とし込んで収納することができる。その他請求項1〜5の何れかと同様の効果を奏する。
本実施例の穴かがり縫いミシンは、ベッド台の前端部に糸屑回収室が一体形成され、糸切り装置で糸切りされた糸端部が糸屑になった場合、その糸屑をルーパー土台の縫製開始位置への復帰回動に伴って糸屑回収室の方に移動させ、糸屑回収室に回収するようにしてある。
図1〜図3に示すように、穴かがり縫いミシン1は、上方を開放した略矩形箱状をなすベッド台2と、そのベッド台2に嵌め込むように載置されたベッド部3と、そのベッド部3の後方部から立設される脚柱部4と、その脚柱部4の上部から前方に延びるアーム部5等を有し、ミシンテーブル(図示略)上に載置固定されている。
アーム部5の先端下部には、縫針6を備えた針棒7が上下動可能に設けられ、詳しく図示はしないが、ミシンモータの駆動により回転する主軸の回転力が図示しない針棒上下動機構と針振り機構とに夫々伝達され、針棒7は上下動しながら所定幅分だけ左右に揺動するようになっている。この場合、主軸が2回転する毎に、針棒7は左側揺動位置と右側揺動位置とに揺動するようになっている。
また、ベッド部3のフレームF(以下、単にベッドフレームFと言う)のうちの水平な支持フレーム部Faに、針棒7に対向するように2個のルーパー(図示略)を備えたルーパー土台10が回転可能に設けられ、これら2個のルーパーは図示しないカム機構を介して主軸の回転により、針棒7の上下動と調時して駆動されるようになっている。
図1に示すように、ルーパー土台10から一体的に下方に延びる駆動軸部10aに従動プーリ9が固着され、その従動プーリ9の後方のベッドフレームFにθ方向駆動モータ27が固着されている。更に、θ方向駆動モータ27の駆動軸に固着された駆動プーリ28と従動プーリ9とに亙ってタイミングベルト29が掛け渡されている。
それ故、θ方向駆動モータ27が駆動されると、1対のプーリ9,28とタイミングベルト29を介して、ルーパー土台10が水平面において、図5に実線で示す待機位置から2点鎖線で示す対角位置まで約180°に亙って、鉛直軸周りに一体的に回動するようになっている。このとき、針棒7も同時に約180°に亙って回転駆動される。
ベッドフレームFのうちの支持フレーム部Faの直ぐ後側に、縦壁部Fbにより一段高いメス受けフレーム部Fcが形成され、そのメス受けフレーム部Fcには、鳩目穴を形成する為のメス(図示略)を固着するメス土台11が取付けられるとともに、このメスに対して上方より接離する打ち抜き用ハンマー本体(図示略)が揺動可能に設けられている。
このハンマー本体の先端部には、鳩目穴用のハンマー(図示略)が着脱可能に取付けられ、ベッド部3内に設けられたエアシリンダなどからなるハンマー駆動機構(図示略)により駆動され、鳩目穴が加工布に穿孔されるようになっている。
ベッド部3の上面部には、加工布がセットされる送り台8が水平移動可能に設けられている。この送り台8は全体として薄形の矩形箱状をなし、その内部に、送り台8を、X方向送りモータの駆動によりX方向(左右方向)に送り移動させるX方向移動機構(図示略)と、Y方向送りモータの駆動によりY方向(前後方向)に送り移動させるY方向移動機構(図示略)とが設けられている。ここで、これら送り台8、X方向移動機構及びY方向移動機構により、被縫製物を送る送り装置が構成されている。
次に、送り台8の内部に設けられ、下糸と芯糸を切断する糸切り装置15について簡単に説明する。
図4に示すように、送り台8の左右方向中央部の上面に左右1対のクロスプレート13、14が設けられ、右側クロスプレート13の上面に、上刃部材16と下刃部材17とが段ネジ18で回動可能に枢支されている。送り台8の内部の前端部に糸切り用エアシリンダ19が左右方向向きに配設され、そのピストンロッド19aの先端部に、平面視ほぼU字形状の連結部材20が固着されている。
鳩目穴かがり縫目HN(図4参照)の縫製終了に際して糸切り用エアシリンダ19が駆動されると、ピストンロッド19aが所定ストロークSだけ右方に進出し、連結部材20を介して第1作動リンク21が反時計回りに回動するので、第1連結リンク22と、駆動リンク23の回動と、第2作動リンク24の時計回りの回動と、第2連結リンク25と、第3連結リンク26を介して、上刃部材16が時計回りに回動し、下刃部材17が反時計回りに回動され、上刃部材16と下刃部材17との協働で下糸と芯糸とが切断される。
次に、ベッド台2の前端部(これがベッド台のうちの糸切り装置に近い側の端部に相当する)に形成された糸屑回収室30について説明する。
図1,図2,図5,図6に示すように、糸屑回収室30は、ベッド台2の前端壁の幅方向中央部の一部であって、ベッド台2の幅寸法の約半分に相当する幅寸法の中央壁部2aと、ベッド台2の下端部から鉛直上向きに延びる後部壁31と、その後部壁31の左右両端と中央壁部とに接する左右両壁部32,33とにより一体的に形成されている。それ故、糸屑回収室30は、平面視ほぼ矩形状で且つ側面ほぼ三角形状であり、上方が開放されている。
図1,図2に示すように、ベッドフレームFの前端に、糸屑回収室30よりも狭い幅寸法を有する渡し板部材35の基端部が固着されている。即ち、渡し板部材35は前方傾斜状であり、その前端は、糸屑回収室30の後部壁31よりも幾分前側まで延びている。それ故、ベッドフレームFから前方に移動された糸屑は、傾斜した渡し板部材35を滑り落ちるようにして糸屑回収室30に収容されるようになっている。
次に、ルーパー土台10の後側の隙間フレーム部Fd上に落下した糸屑を糸屑回収室30の方へ移動させる糸屑収集部材37について説明する。
図2,図5に示すように、ルーパー土台10の一端部に、側面視ほぼクランク状であって、薄い板部材からなる糸屑収集部材37の基端部が、図5に示す待機位置となるように固着されている。糸屑収集部材37の先端部は下方に延び、支持フレーム部Faのうちの、ルーパー土台10と縦壁部Fbとの間の狭い隙間フレーム部Fdに当接するように配置されている。
即ち、鳩目穴かがり縫目HNの縫い終わりに際して、糸切り装置15により、鳩目穴かがり縫目HNの縫い終わりの下糸と縫い始めの下糸端部も同時に切断される為、その縫い始めの下糸や芯糸の糸端部が糸屑として、その隙間フレーム部Fd上に落ちるようになっている。糸屑収集部材37は、縫製時以外の場合には、図5に実線で示す待機位置に位置しているが、縫製が開始されると、ルーパー土台10の回動に伴って待機位置から2点鎖線で示す対角位置まで、約180°分反時計回りに回動している。
しかし、糸切り装置15により糸切断された後に、ルーパー土台10が図5に示す元の縫製開始位置まで復帰回動するのに伴って、糸屑収集部材37は隙間フレーム部Fd上に落ちた糸屑を糸屑回収室30の方へ移動させながら元の待機位置まで回動する。このようにして、糸屑がベッドフレームFの前端から傾斜した渡し板部材35まで移動した場合、渡し板部材35を滑るようにして糸屑回収室30に自動的に回収される。
次に、糸屑回収室30に収容された糸屑を圧縮エアにより吸い出す吸い出し機構40について説明する。
図1に示すように、糸屑回収室30の下端部の一箇所に、ビニール製の吸い出しホース41の前端部が接続されている。吸い出しホース41はベッド台2の底壁上を後方に延び、後端から外部に及んでいる。
吸い出し機構40は、吸引口42aとエア入口42bとエア出口42cとを有するエジェクタ42と、このエジェクタ42に圧縮エアを供給するエア源等からなり、エア入口42b側のエア通路だけが狭くなっている。エジェクタ42の吸引口42aには吸い出しホース41の後端部が接続され、エジェクタ42のエア入口42bにはエア源からのエアホース43が接続され、エア出口42cにはごみ袋44が取付けらている。
エア入口42bにエア源からの圧縮エアPAが供給されると、そのエア流は狭いエア通路を通過するので、ベルヌーイの法則により、エジェクタ42の内部において高速になり、それにより負圧状態(低圧状態)になるので、吸い出しホース41を介して糸屑回収室30に収納された糸屑が吸い出されてごみ袋に収容される。
次に、このように構成された穴かがり縫いミシン1の作用及び効果について説明する。
鳩目穴かがり縫目HNが縫製されない場合、ルーパー土台10が縫製開始位置に位置しているので、糸屑収集部材37は図5に実線で示す待機位置に位置している。鳩目穴かがり縫目HNの縫製が開始されると、ルーパー土台10は反時計回りに回動位置まで約180°分回動するので、糸屑収集部材37は同様に図5に2点鎖線で示す対角位置まで約180°分回動する。
鳩目穴かがり縫目HNの縫製が終了して、糸切り装置15により、前述したように鳩目穴かがり縫目HNの縫い終わりの下糸及び芯糸と縫い始めの下糸端部も同時に切断される。その為、縫い始めの下糸や芯糸の糸端部が糸屑として、隙間フレーム部Fd上に落ちる。その後、ルーパー土台10が元の縫製開始位置まで復帰回動するのに伴って、糸屑収集部材37は隙間フレーム部Fd上に落ちた糸屑を糸屑回収室30の方へ移動させながら元の待機位置まで回動する。
このように、糸屑がベッドフレームFの前端から傾斜した渡し板部材35まで移動した場合、傾斜した渡し板部材35を滑るようにして糸屑回収室30に自動的に回収される。糸屑回収室30に収容された糸屑の量が多くなると、作業者はエア入口42bにエア源からの圧縮エアPAを供給する。その為、前述したように、エジェクタ42の吸い出し作用により、糸屑回収室30に収納された糸屑が吸い出しホース41を介して吸い出されてごみ袋44に収容される。
このように、糸切り装置15を有する穴かがり縫いミシン1のベッド台2に、糸切り装置15で切断された糸屑を回収する糸屑回収室30が設けられたので、糸屑がベッド部3から下側のベッド台2の底部に落下することがく、糸屑が回動機構やその他の駆動機構の駆動部や摺動部に付着しない為、これら駆動機構は糸屑で何ら邪魔されることがない。それ故、駆動機構の耐久性が格段に向上し、駆動機構の正常動作が可能になるうえ、信頼性を高めることができる。
また、糸屑回収室30はベッド台2のうちの糸切り装置15に近い側の端部、つまり前端部に一体形成され、ルーパーを有するルーパー土台10に、糸屑を糸屑回収室30の方へ移動させる糸屑収集部材37を設けたので、鳩目穴かがり縫目HNを縫う毎に、ルーパー土台10は反時計回りに所定角度だけ回動した後、糸切り後に所定角度だけ時計回りに回動復帰する際に、糸屑収集部材37はルーパー土台10と縦壁部Fbとの間の隙間フレーム部Fdに落下した糸屑を糸屑収集部材37で糸屑回収室30の方に移動させる。それ故、糸屑を効果的に且つ迅速に糸屑回収室30に回収させることができる。
また、糸屑回収室30に収容された糸屑を外部に吸い出す吸い出し機構40を設けたので、糸屑回収室30に収容された糸屑を作業者が取り出すことなく、吸い出し機構40によりごみ袋44に吸い出されることになり、糸屑の自動回収化が可能になる。
更に、前記ベッド部3のうちの糸切り装置15に近い側の前端部に、前方傾斜状で且つ 糸屑回収室30に達する渡し板部材35を固着したので、糸切断により発生した糸屑は、糸屑収集部材37で糸屑回収室30の方に移動され、ベッド台に落ちることなく、渡し板部材35により確実に糸屑回収室に落とし込んで収納することができる。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変更形態について説明する。
1〕前述した糸屑回収室30は、ベッド台2と別体であり、しかも水平軸によりその下端部において前方傾斜可能に枢着するように構成してもよい。即ち、糸屑回収室30に収容された糸屑の量が多くなると、作業者は糸屑回収室30を手前側(前側)に倒し、内部に収容された糸屑をごみ箱に捨てるようにしてもよい。
2〕糸屑回収室30Aはベッド台2と別体であり、ベッド台2に着脱可能であってもよい。即ち、図8に示すように、糸屑回収室30Aは合成樹脂製で所定幅を有する断面ほぼ逆三角形状の箱体として構成されている。そこで、前記実施例で設けた糸屑回収室30と同じ位置、つまりベッド台2の前端部に、その箱体である糸屑回収室30Aを嵌め込む為の装着室2bが一体的に形成されている。
その糸屑回収室30Aには、前記実施例で説明したように、糸屑収集部材37が対角位置から待機位置に回動復帰するに際して糸屑が自動的に収容される。そこで、糸屑回収室30Aに収容された糸屑の量が多くなると、作業者は図8に示すように、ベッド部3を傾斜姿勢に起こしてから、手で糸屑回収室30Aを摘み上げ、収容された糸屑をごみ箱に捨てる。その後、作業者は糸屑回収室30Aを元の装着室2bに取付ける。
この場合にも、前記実施例と同様に、ルーパー土台10と縦壁部Fbとの間の隙間フレーム部Fdに落下した糸屑は糸屑収集部材37で糸屑回収室30Aの方に移動され、糸屑回収室30Aに回収される。糸屑が糸屑回収室30Aに沢山溜まってくると、作業者は糸屑回収室30Aを取外し、内部に収容された糸屑をごみ箱に簡単に捨てることができる。
3〕ルーパー土台10に複数の糸屑収集部材37を取付けることが可能である。また、ルーパー土台10に設ける糸屑収集部材37が省略されてもよい。
4〕上下揺動するベッド部3に衝突しない大きさの渡し板部材35を、糸屑回収室30,30Aに一体的に形成するようにしてもよい。この場合にも、糸切断により発生した糸屑はベッド台3に落ちることなく、渡し板部材35により確実に糸屑回収室30,30Aに落とし込んで収納することができる。
5〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
一部縦断面を含む本発明の実施形態に係る鳩目穴かがりミシンの側面図である。 本発明の実施形態に係る鳩目穴かがりミシンの斜視図である。 鳩目穴かがりミシンの正面図である。 糸切り装置の平面図である。 ベッド部の要部縦断平面図である。 ベッド台の斜視図である。 図1の要部部分拡大側面図である。 変更形態に係る図1相当図である。
符号の説明
1 穴かがり縫いミシン
2 ベッド台
3 ベッド部
8 送り台
10 ルーパー土台
15 糸切り装置
30 糸屑回収室
35 渡し板部材
37 糸屑収集部材
40 吸い出し機構
42 エジェクタ

Claims (6)

  1. 箱形のベッド台にベッド部が配設され、そのベッド部に被縫製物を送る送り装置の送り台が移動可能に設けられ、その送り台に糸切り装置が設けられた穴かがり縫いミシンにおいて、
    前記ベッド台に、前記糸屑を回収する糸屑回収室を設けたことを特徴とする穴かがり縫いミシン。
  2. 前記糸屑回収室は、ベッド台のうちの糸切り装置に近い側の端部に一体形成されたことを特徴とする請求項1に記載の穴かがり縫いミシン。
  3. 前記糸屑回収室は、ベッド台のうちの糸切り装置に近い側の端部に着脱可能に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の穴かがり縫いミシン。
  4. ルーパーを有するルーパー土台に、前記糸屑を前記糸屑回収室の方へ移動させる糸屑収集部材を設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の穴かがり縫いミシン。
  5. 前記糸屑回収室内に収容された糸屑を吸い出す吸い出し機構を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の穴かがり縫いミシン。
  6. 前記ベッド部のうちの糸切り装置に近い側の端部と前記糸屑回収室との間に、前記糸切り装置で切断された糸屑を前記糸屑回収室に回収可能に落とし込む渡し板部材を設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の穴かがり縫いミシン。
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